[go: up one dir, main page]

JP2015023069A - 基板洗浄装置および基板洗浄方法 - Google Patents

基板洗浄装置および基板洗浄方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2015023069A
JP2015023069A JP2013148106A JP2013148106A JP2015023069A JP 2015023069 A JP2015023069 A JP 2015023069A JP 2013148106 A JP2013148106 A JP 2013148106A JP 2013148106 A JP2013148106 A JP 2013148106A JP 2015023069 A JP2015023069 A JP 2015023069A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
substrate cleaning
cleaning apparatus
polymer
cleaning
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013148106A
Other languages
English (en)
Inventor
洋祐 塙
Yosuke Hanawa
洋祐 塙
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Screen Holdings Co Ltd
Original Assignee
Screen Holdings Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Screen Holdings Co Ltd filed Critical Screen Holdings Co Ltd
Priority to JP2013148106A priority Critical patent/JP2015023069A/ja
Publication of JP2015023069A publication Critical patent/JP2015023069A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)
  • Detergent Compositions (AREA)
  • Cleaning Or Drying Semiconductors (AREA)

Abstract

【課題】基板表面に付着したパーティクル等の汚染物質を効率よく除去する基板洗浄装置および基板洗浄方法を提供することを、目的とする。【解決手段】この基板洗浄装置1は、基板9および汚染物質に付着させる、極性を持つ高分子を供給する、高分子供給部3と、高分子が付着した基板9に対して非接触物理洗浄を行う、物理洗浄部4と、を備える。基板9と汚染物質とは、ファンデルワールス力等により物理吸着されている。基板9および汚染物質に、帯電した高分子が付着することにより、基板9と汚染物質との双方が同極に帯電する。これにより、基板9と汚染物質との付着力が、静電斥力により低下する。基板9と汚染物質との付着力が低下した状態で物理洗浄を行うことにより、物理的なダメージを抑えつつ、効率よく汚染物質を除去することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、基板の表面から異物を除去する基板洗浄装置および基板洗浄方法に関する。
半導体ウエハ、液晶表示装置用ガラス基板、PDP用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板、カラーフィルタ用基板、記録ディスク用基板、太陽電池用基板、電子ペーパー用基板などの精密電子装置用基板の製造工程では、基板の表面から異物を除去するために、種々の洗浄処理が行われる。
例えば、基板表面に付着したパーティクルを除去するために、SC−1溶液(アンモニア水と過酸化水素水との混合溶液)などの薬液を用いた基板洗浄方法が従来知られている。SC−1溶液を用いた従来の基板洗浄方法については、例えば、特許文献1に開示されている。
特開2007−281358号公報
近年の半導体デバイスの高集積化・高密度化に伴い、基板表面に形成するパターンが微細化している。これにより、より微細なパーティクルを除去する必要が生じる。
特許文献1に記載のように、従来のSC−1溶液を用いた基板洗浄方法では、アンモニアによる基板のエッチングロスが生じる。このため、微細化したパターンでは、デバイス不良が起こる虞がある(段落0006)。また、単に基板表面に対してSC−1溶液を供給することのみでは、基板表面に付着するパーティクルを基板表面から良好に除去することができない(段落0012、図1)。
一方、パーティクルのサイズが小さくなるにつれ、基板表面とパーティクルとの付着力が強くなる。SC−1溶液を用いることなく、物理洗浄のみにより微細なパーティクルを十分に除去しようとすると、パターンを倒壊させる虞がある(段落0005)。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、パターンの損傷を抑制しつつ、基板表面に付着したパーティクル等の汚染物質を効率よく除去する基板洗浄装置および基板洗浄方法を提供することを、目的とする。
上記課題を解決するため、本願の第1発明は、基板に付着した汚染物質を除去するための基板洗浄装置において、基板および汚染物質に付着させる、極性を持つ高分子を供給する、高分子供給部と、前記高分子が付着した前記基板に対して非接触物理洗浄を行う、物理洗浄部と、を備える。
本願の第2発明は、第1発明の基板洗浄装置において、前記高分子は、イオン性界面活性剤である。
本願の第3発明は、第2発明の基板洗浄装置において、前記イオン性界面活性剤は、分子量10,000以下である。
本願の第4発明は、第3発明の基板洗浄装置において、前記イオン性界面活性剤は、分子量1,200以下である。
本願の第5発明は、第2発明から第4発明までのいずれかの基板洗浄装置において前記イオン性界面活性剤は、ポリエチレンイミン(PEI)系、ウレタン系、ポリカルボン酸系、アクリル樹脂系、チオール系、あるいは、シラン系、のいずれかの界面活性剤からなる。
本願の第6発明は、第1発明から第5発明までのいずれかの基板洗浄装置において、前記高分子が付着した前記基板と、前記高分子が付着した前記汚染物質とは、純水または水溶液中において反発力を有する。
本願の第7発明は、第1発明から第6発明までのいずれかの基板洗浄装置において、前記物理洗浄部は、微粒化した洗浄液を前記基板の表面に噴射する、二流体ノズルと、前記二流体ノズルを前記基板の表面に沿って走査させるノズル移動機構と、を有する。
本願の第8発明は、第1発明から第6発明までのいずれかの基板洗浄装置において、前記物理洗浄部は、前記基板の表面に洗浄液を供給する、洗浄液供給ノズルと、前記基板の表面に供給される洗浄液に超音波振動を付加する、超音波発生部と、を有する。
本願の第9発明は、第1発明から第8発明までのいずれかの基板洗浄装置において、前記高分子を前記基板から脱離させる脱離手段をさらに備える。
本願の第10発明は、第9発明の基板洗浄装置において、前記脱離手段は、脱離液を供給する、脱離液供給部である。
本願の第11発明は、第10発明の基板洗浄装置において、前記脱離液は、オゾンを溶解した溶液である。
本願の第12発明は、第9発明の基板洗浄装置において、前記脱離手段は、UVオゾン洗浄部である。
本願の第13発明は、第9発明の基板洗浄装置において、前記脱離手段は、前記基板の表面を加熱する加熱機構を有する。
本願の第14発明は、第13発明の基板洗浄装置において、前記加熱機構は、前記基板の表面を400℃以上に加熱する。
本願の第15発明は、第13発明または第14発明の基板洗浄装置において、前記脱離手段は、前記基板を内部に収容するチャンバ内を減圧する減圧機構をさらに有する。
本願の第16発明は、基板に付着した汚染物質を除去するための基板洗浄方法において、a)汚染物質が付着した基板に対し、極性を持つ高分子を供給する、高分子供給工程と、b)前記工程a)の後で、前記高分子が付着した前記基板に対して非接触物理洗浄を行う、物理洗浄工程と、を備える。
本願の第17発明は、第16発明の基板洗浄方法において、前記工程a)において供給される前記高分子は、イオン性界面活性剤である。
本願の第18発明は、第17発明の基板洗浄方法において、前記イオン性界面活性剤は、分子量10,000以下である。
本願の第19発明は、第18発明の基板洗浄方法において、前記イオン性界面活性剤は、分子量1,200以下である。
本願の第20発明は、第17発明から第19発明までのいずれかの基板洗浄方法において、前記イオン性界面活性剤は、水溶液中で親水基が正に帯電するカチオン型界面活性剤であり、前記工程a)において、中性の前記高分子の水溶液を前記基板に供給し、かつ、前記工程b)において、前記基板表面に酸性の水溶液を接触させつつ、非接触物理洗浄を行う。
本願の第21発明は、第17発明から第19発明までのいずれかの基板洗浄方法において、前記イオン性界面活性剤は、水溶液中で親水基が負に帯電するアニオン型界面活性剤であり、前記工程a)において、酸性の前記高分子の水溶液を前記基板に供給し、かつ、前記工程b)において、前記基板表面に中性の水溶液または純水を接触させつつ、非接触物理洗浄を行う。
本願の第22発明は、第16発明から第21発明のいずれかの基板洗浄方法において、c)前記工程b)の後で、前記高分子を前記基板から脱離させる、脱離処理工程をさらに備える。
本願の第1発明から第22発明によれば、基板および汚染物質に、帯電した高分子が付着することにより、基板と汚染物質との双方が同極に帯電する。これにより、基板と汚染物質との間に静電斥力が生じ、基板と汚染物質との付着力が低下する。この状態において物理洗浄を行うことにより、物理的なダメージを抑えることで基板上のパターンの損傷を抑制しつつ、効率よく汚染物質を除去することができる。
本願の第2発明および第16発明によれば、イオン性界面活性剤の帯電した親水基が、基板および汚染物質の表面に付着する。これにより、帯電した高分子が、基板および汚染物質の表面に付着しやすい。
本願の第3発明および第18発明によれば、イオン性界面活性剤の分子量が10,000以下である。一方、汚染物質の粒子径が600ナノメートル以下の場合、イオン性界面活性剤の分子量が10,000以下での分散効果が高い。これにより、600ナノメートル以下の微細な汚染物質を、より確実に除去する。
本願の第4発明および第19発明によれば、イオン性界面活性剤の分子量が1,200以下である。一方、汚染物質の粒子径が30ナノメートル以下の場合、イオン性界面活性剤の分子量が1,200以下での分散効果が高い。これにより、30ナノメートル以下の微細な汚染物質を、より確実に除去する。
本願の第6発明によれば、一旦基板から剥離した汚染物質が、再び基板に付着するのを抑制できる。これにより、より確実に汚染物質を除去できる。
本願の第9発明から第15発明および第22発明によれば、汚染物質を除去した後に、基板から高分子を脱離させることができる。
本願の第20発明によれば、工程a)では、基板および汚染物質が、中性の水溶液に接触する。SiOやSiでは、ゼータ電位がpH約5以下でプラス、pH約5以上でマイナスとなるため、表面がSiOやSiの基板では、工程a)において、基板および汚染物質の固体表面のゼータ電位がマイナスとなり、カチオン型界面活性剤のプラスに帯電した親水基が固体表面に付着しやすい。
その後、工程b)では、酸性の水溶液を接触させることにより、固体表面のゼータ電位をゼロ前後(pH5前後)、またはプラス(pH5未満)に変化させる。これにより、基板および汚染物質の表面は、それぞれプラスに帯電しているため、静電斥力により反発し合う。このような状態において物理洗浄を行うと、物理的なダメージを抑えつつ、効率よく汚染物質を除去できる。
本願の第21発明によれば、工程a)では、基板および汚染物質が、酸性の水溶液に接触する。SiOやSiでは、ゼータ電位がpH約5以下でプラス、pH約5以上でマイナスとなるため、表面がSiOやSiの基板では、工程a)において、基板および汚染物質の固体表面のゼータ電位がプラスとなり、アニオン型界面活性剤のマイナスに帯電した親水基が固体表面に付着しやすい。
その後、工程b)では、中性の水溶液または純水を接触させることにより、固体表面のゼータ電位をマイナス(pH5以上)に変化させる。これにより、基板および汚染物質の表面は、それぞれマイナスに帯電しているため、静電斥力により反発し合う。このような状態において物理洗浄を行うと、物理的なダメージを抑えつつ、効率よく汚染物質を除去できる。
基板洗浄装置の構成を示した縦断面図である。 基板洗浄装置の主な制御機構を示すブロック図である。 基板洗浄処理の流れを示したフローチャートである。 分散液の吐出時の様子を模式的に示した図である。 物理洗浄時の様子を模式的に示した図である。 脱離液の吐出時の様子を模式的に示した図である。 アニオン型界面活性剤を使用した場合の、分散液の吐出時の様子を模式的に示した図である。 アニオン型界面活性剤を使用した場合の、物理洗浄時の様子を模式的に示した図である。 一変形例に係る基板洗浄装置の構成を示した縦断面図である。 他の変形例に係る基板洗浄装置の構成を示した縦断面図である。 他の変形例に係る基板洗浄装置の構成を示した縦断面図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
<1.一実施形態に係る基板洗浄装置>
図1は、基板洗浄装置1の構成を示した縦断面図である。図2は、基板洗浄装置1の主な制御機構を示すブロック図である。
この基板洗浄装置1は、半導体の製造工程において、半導体ウエハ9を内部に収容して洗浄を行う装置である。図1および図2に示すように、本実施形態の基板洗浄装置1は、保持部2、高分子供給部3、物理洗浄部4、脱離液供給部5、排液捕集部6、および制御部10を備えている。
保持部2は、略円板状の基板である半導体ウエハ9を、略水平に保持する機構である。保持部2は、略円板状のベース部21と、ベース部21の上面に設けられた複数のチャックピン22と、ベース部21を回転させる回転機構23とを有する。
複数のチャックピン22は、ベース部21の周縁部付近の上面に、等角度間隔で配置されている。半導体ウエハ9は、パターンが形成されるデバイス領域を上面側に向けた状態で、チャックピン22に保持される。各チャックピン22は、半導体ウエハ9の周縁部の下面および外周端面に接触し、ベース部21の上面から空隙を介して上方の位置に、半導体ウエハ9を支持する。
保持部2は、半導体ウエハ9の略中心と、回転機構23の中心軸20とが重なるように、半導体ウエハ9を保持する。回転機構23は、例えば、モータにより実現できる。回転機構23を動作させると、ベース部21、チャックピン22、および半導体ウエハ9が、中心軸20を中心として回転する。
高分子供給部3は、高分子供給ノズル31と、第1配管32、高分子供給源33、および第1開閉弁34を有する。高分子供給ノズル31は、保持部2に保持された半導体ウエハ9の上面に、分散液を吐出するためのノズルである。分散液には、極性を持つ高分子の界面活性剤である、イオン性界面活性剤Sが含まれる。高分子供給ノズル31は、第1配管32を介して、高分子供給源33と流路接続されている。また、第1配管32の経路途中には、第1開閉弁34が介挿されている。このため、第1開閉弁34を開放すると、高分子供給源33から第1配管32を通って高分子供給ノズル31に、分散液が供給される。そして、高分子供給ノズル31から半導体ウエハ9の上面に、分散液が吐出される。これにより、分散液に含まれるイオン性界面活性剤Sが、半導体ウエハ9と、半導体ウエハ9に付着した汚染物質であるパーティクルとに、付着する。なお、高分子供給源33から供給される分散液は、液体のイオン性界面活性剤Sの原液であってもよいし、液体または固体のイオン性界面活性剤Sの水溶液であってもよい。
イオン性界面活性剤Sには、例えば、ポリエチレンイミン(PEI)などのポリイミン系界面活性剤や、3−アミノプロピルトリエトキシシランなどのシラン系界面活性剤が使用される。また、イオン性界面活性剤Sには、ウレタン系界面活性剤、ポリカルボン酸系界面活性剤、アクリル樹脂系界面活性剤、または、チオール系界面活性剤が使用されてもよい。
イオン性界面活性剤Sは、分子量が10,000以下であることが好ましい。そうすると、粒子径が600ナノメートル以下のパーティクルに対して分散効果が大きい。また、イオン性界面活性剤Sは、分子量が1,200以下であることがより好ましい。そうすると、粒子径が30ナノメートル以下のパーティクルに対して分散効果が大きい。
例えば、第54回理論応用力学講演会講演論文集p45〜48(神谷秀博、2005)に記載のように、分子量300〜70,000のポリエチレンイミン(PEI)系分散剤を添加した、粒子径の異なるアルミナ粒子スラリーの見かけ粘度は、粒子径がサブミクロンサイズのアルミナ粒子に対しては、分散剤の分子量10,000程度で粘度が極小となり、粒子径7〜30ナノメートルのアルミナ粒子に対しては、分散剤の分子量1,200で粘度が極小値を示す。
このように、イオン性界面活性剤Sの分子量を10,000以下または1,200以下にすることにより、より微細なパーティクルについて、半導体ウエハとパーティクルとの付着力を効果的に低下させることができる。
また、イオン性界面活性剤Sを溶解させる溶媒として、例えば、純水(脱イオン水、DIW)や炭酸水(CO2水溶液)が用いられる。イオン性界面活性剤Sを各種溶媒に溶解させて用いることにより、分散液のpHを調整することができる。
物理洗浄部4は、洗浄ノズル41、第2配管42、第3配管43、洗浄液供給源44、気体供給源45、第2開閉弁46、第3開閉弁47、およびノズル移動機構48を有する。洗浄ノズル41は、保持部2に保持された半導体ウエハ9の上面に、ミスト状の洗浄液の液滴を吹き付けるためのノズルである。洗浄ノズル41は、洗浄液供給源44から供給される洗浄液と気体供給源から供給される気体とを混合することにより、ミスト状の洗浄液の液滴を生成する、いわゆる二流体ノズルである。すなわち、物理洗浄部4は、いわゆる二流体洗浄装置である。
洗浄ノズル41は、第2配管42を介して、洗浄液供給源44と流路接続されている。第2配管42の経路途中には、第2開閉弁46が介挿されている。また、洗浄ノズル41は、第3配管43を介して、気体供給源45と流路接続されている。第3配管43の経路途中には、第3開閉弁47が介挿されている。このため、第2開閉弁46および第3開閉弁47を開放すると、洗浄液供給源44から第2配管42を通って洗浄ノズル41に洗浄液が供給されるとともに、気体供給源45から第3配管43を通って気体が供給される。これにより、洗浄ノズル41から半導体ウエハ9の上面に、ミスト状の洗浄液の液滴が吹き付けられる。すなわち、物理洗浄部4は、微粒化した洗浄液を半導体ウエハ9の上面に噴射することによって、半導体ウエハ9に対して非接触物理洗浄を行う。
洗浄ノズル41は、ノズル移動機構48により、水平方向に移動可能である。したがって、洗浄ノズル41は、半導体ウエハ9の上方を走査しながら、半導体ウエハ9の上面に洗浄液を吹き付けることができる。これにより、半導体ウエハ9の上面全体に対し、均一に物理洗浄を行うことができる。
洗浄液供給源44から供給される洗浄液には、例えば、純水や炭酸水が用いられる。気体供給源45から供給される気体には、例えば、窒素ガスなどの不活性ガスや、清浄空気や、炭酸ガスが用いられる。洗浄液および当該気体は、半導体ウエハ9に付着させるイオン性界面活性剤Sの種類を考慮して選択される。
脱離液供給部5は、半導体ウエハ9の上面に付着したイオン性界面活性剤Sを脱離させる、脱離手段である。脱離液供給部5は、脱離液供給ノズル51、第4配管52、脱離液供給源53、および第4開閉弁54を有する。脱離液供給ノズル51は、保持部2に保持された半導体ウエハ9の上面に、脱離液を吐出するためのノズルである。脱離液供給ノズル51は、第4配管52を介して、脱離液供給源53と流路接続されている。また、第4配管52の経路途中には、第4開閉弁54が介挿されている。このため、第4開閉弁54を開放すると、脱離液供給源53から第4配管52を通って脱離液供給ノズル51に、脱離液が供給される。そして、脱離液供給ノズル51から半導体ウエハ9の上面に、脱離液が吐出される。これにより、半導体ウエハ9に付着したイオン性界面活性剤Sが、脱離する。脱離液は、例えば、オゾンを溶解した溶液、すなわち、オゾン水である。
排液捕集部6は、使用後の分散液、洗浄液、および脱離液を回収する部位である。排液捕集部6は、保持部2に保持された半導体ウエハ9を環状に包囲するカップ61と、カップ61の底部に流路接続された第5配管62とを有する。分散液、洗浄液、および脱離液は、半導体ウエハ9に供給された後、カップ61の内部に捕集される。その後、分散液、洗浄液、および脱離液は、第5配管62を通って、基板洗浄装置1の外部へ排出され、再生処理または廃棄処理される。
制御部10は、図2に示すように、チャックピン22、回転機構23、第1開閉弁34、第2開閉弁46、第3開閉弁47、ノズル移動機構48、および、第4開閉弁54などの、基板洗浄装置1に設けられた種々の動作機構を制御する。制御部10は、各種演算処理を行うCPU101と、各種プログラムおよび各種情報を記憶するメモリ102とを備える。CPU101が、メモリ102を参照しながら所定の処理プログラムを実行することにより、基板洗浄装置1における半導体ウエハ9の洗浄処理が進行する。
なお、上述した保持部2、高分子供給部3、物理洗浄部4、脱離液供給部5、および排液捕集部6は、温度および清浄度が制御されたチャンバ8の内部に配置される。また、チャンバ8に設けられた搬入出口を開閉するためのシャッタ機構や、搬入出口を介して半導体ウエハ9を搬入および搬出するための搬送機構も、制御部10により動作制御される。
<2.基板洗浄処理について>
続いて、上記の基板洗浄装置1を用いた基板洗浄処理について、説明する。図3は、基板洗浄装置1における基板洗浄処理の流れを示したフローチャートである。図4は、分散液の吐出時の様子を、模式的に示した図である。図5は、物理洗浄時の様子を、模式的に示した図である。図6は、脱離液の吐出時の様子を、模式的に示した図である。
この基板洗浄装置1では、半導体ウエハ9の表面に付着したパーティクル91を除去することを目的として、基板洗浄処理を行う。この基板洗浄装置1において、半導体ウエハ9の洗浄処理を行うときには、制御部10が、基板洗浄装置1内の各部を動作制御する。これにより、以下の動作が進行する。以下、図3を参照しながら、各部の動作について説明する。
基板洗浄装置1は、まず、所定の搬送機構によって、半導体ウエハ9をチャンバ8の内部に搬入する。搬入の際、チャンバ8の搬入出口は開放され、当該搬入出口からチャンバ8内へと半導体ウエハ9が搬入される。また、保持部2の複数のチャックピン22を外側へ開くとともに、ベース部21の上方に、半導体ウエハ9が配置される。そして、複数のチャックピン22を内側へ閉じることにより、所定の搬送機構から保持部2へ、半導体ウエハ9を移載する。半導体ウエハ9は、デバイス面を上面に向けた水平姿勢で、保持部2に保持される(ステップS1)。半導体ウエハ9の移載が完了すると、チャンバ8の搬入出口が閉鎖される。
次に、基板洗浄装置1は、第1開閉弁34を開放する。これにより、図4に示すように、高分子供給ノズル31から分散液30が吐出される(ステップS2)。分散液30は、高分子供給ノズル31から、半導体ウエハ9の上面の略中央へ向けて吐出される。また、分散液30の吐出開始と同時に、または、吐出開始後に、回転機構23を動作させることにより、ベース部21の回転を開始する。これにより、半導体ウエハ9の上面全体に、分散液を塗布する。
本実施形態のイオン性界面活性剤Sは、分子量1,200のポリエチレンイミン(PEI)系界面活性剤である。ポリエチレンイミン系界面活性剤は、水溶液中で親水基が正に帯電する、カチオン(陽イオン)型界面活性剤である。分散液30は、イオン性界面活性剤Sを純水に溶解させた水溶液である。このため、分散液30は、pH7前後の中性となっている。また、イオン性界面活性剤Sの親水基は正に帯電している。
本実施形態の半導体ウエハ9は、デバイス面の表面がSiOの皮膜で覆われている。また、除去対象の汚染物質であるパーティクル91の多くが、SiOの粒子である。SiO表面のゼータ電位は、例えば、ウルトラクリーンULSI技術(アドバンストエレクトロニクスシリーズ)p162〜164(大見忠弘、1995)に記載のように、pH5付近において正負が転じる。pH5より酸性側、すなわち、pH5未満においてSiO表面のゼータ電位は正となり、pH5よりアルカリ性側、すなわち、pH5以上においてSiO表面のゼータ電位は負となる。
したがって、本実施形態の分散液30はpH7前後であるため、分散液30が半導体ウエハ9に接触している時、半導体ウエハ9およびパーティクル91の表面のゼータ電位は負となる。
半導体ウエハ9とパーティクル91とは、ファンデルワールス力等により物理吸着している。半導体ウエハ9の上面全体に分散液を接触させることにより、半導体ウエハ9の表面と、パーティクル91の表面とに、イオン性界面活性剤Sが付着する。このとき、上述の通り、半導体ウエハ9およびパーティクル91のゼータ電位は負であり、イオン性界面活性剤Sは正に帯電している。このため、イオン性界面活性剤Sが半導体ウエハ9およびパーティクル91に引きつけられ、イオン性界面活性剤Sが半導体ウエハ9およびパーティクル91の表面に効率よく付着する。
イオン性界面活性剤Sが半導体ウエハ9およびパーティクル91の表面に付着することにより、半導体ウエハ9およびパーティクル91の表面は、それぞれ正に帯電する。半導体ウエハ9とパーティクル91の双方が同極に帯電すると、半導体ウエハ9とパーティクル91との間に静電斥力が働く。したがって、半導体ウエハ9とパーティクル91との付着力が低下する。これにより、パーティクル91が半導体ウエハ9から剥離する、または、剥離しやすい状態となる。
なお、ステップS2において、半導体ウエハ9およびパーティクル91のゼータ電位が負であることにより、イオン性界面活性剤Sの親水基の有する正電荷が一部打ち消される。しかしながら、半導体ウエハ9およびパーティクル91の表面に付着するイオン性界面活性剤Sの電荷量が、ゼータ電位を上回るため、半導体ウエハ9とパーティクル91との間には正の静電斥力が働く。
半導体ウエハ9の上面全体に分散液が供給された後、基板洗浄装置1は、第1開閉弁34を閉鎖し、高分子供給ノズル31からの分散液30の吐出を停止する。
続いて、基板洗浄装置1は、第2開閉弁46および第3開閉弁47を開放する。これにより、図5に示すように、洗浄ノズル41から半導体ウエハ9の上面に、ミスト状の洗浄液40の液滴が吹き付けられる。洗浄ノズル41は、回転機構23により回転している半導体ウエハ9の上方を水平方向に走査しながら、半導体ウエハ9の上面に洗浄液40を吹き付ける。これにより、半導体ウエハ9の上面全体に対して、非接触物理洗浄を行う(ステップS3)。
本実施形態の洗浄液40は、pH5前後の炭酸水である。このため、半導体ウエハ9およびパーティクル91の表面に洗浄液40が接触すると、半導体ウエハ9およびパーティクル91のゼータ電位はおよそゼロとなる。これにより、イオン性界面活性剤Sの電荷を打ち消すゼータ電位がゼロとなるため、半導体ウエハ9と、パーティクル91との静電斥力が増す。すなわち、半導体ウエハ9と、パーティクル91との反発力が増す。
なお、洗浄液40がpH5以下であってもよい。そうすると、半導体ウエハ9およびパーティクル91のゼータ電位が正となる。この場合、半導体ウエハ9およびパーティクル91のゼータ電位と、イオン性界面活性剤Sの電荷との双方が正となるため、半導体ウエハ9と、パーティクル91との静電斥力がさらに増す。すなわち、半導体ウエハ9と、パーティクル91との反発力がさらに増す。
このように、半導体ウエハ9とパーティクル91との間に反発力が生じた状態で物理洗浄を行うことにより、物理洗浄の洗浄時間を長くしたり、洗浄パワーを大きくしたりすることなく、汚染物質の除去力を増加させることができる。それどころか、半導体ウエハ9とパーティクル91との間の反発力を充分大きくすることにより、物理洗浄の洗浄時間を短縮したり、洗浄パワーを小さくすることができる。すなわち、物理的なダメージを最小限に抑えることで半導体ウエハ9上のパターンの損傷を抑制しつつ、確実に汚染物質であるパーティクル91を除去することができる。
上記の通り、ステップS2およびステップS3において、イオン性界面活性剤Sが付着した半導体ウエハ9と、イオン性界面活性剤Sが付着したパーティクル91とは、純水または水溶液中において、反発力を有している。これにより、一旦半導体ウエハ9から剥離したパーティクル91が、半導体ウエハ9に再付着するのが抑制されている。したがって、半導体ウエハ9に付着したパーティクル91を、より確実に除去することができる。
半導体ウエハ9の上面全体に対して洗浄液40の吹きつけが完了すると、基板洗浄装置1は、第2開閉弁46および第3開閉弁47を閉鎖し、洗浄ノズル41からの洗浄液40の吐出を停止する。
その後、基板洗浄装置1は、第4開閉弁54を開放する。これにより、図6に示すように、脱離液供給ノズル51から半導体ウエハ9の上面に、脱離液50が吐出される。半導体ウエハ9が回転機構23により回転していることにより、半導体ウエハ9の上面全体に脱離液50が効率よく供給される。本実施形態では、脱離液50はオゾン水である。
イオン性界面活性剤Sが付着した半導体ウエハ9の表面に脱離液50が接触することにより、脱離液50中のオゾンから分離した活性酸素が、イオン性界面活性剤Sと化学的に結合し、イオン性界面活性剤Sが半導体ウエハ9から脱離する(ステップS4)。同時に、イオン性界面活性剤Sは、二酸化炭素や水などの物質に分解される。
半導体ウエハ9の上面のイオン性界面活性剤Sが脱離されると、基板洗浄装置1は、第4開閉弁54を閉鎖し、脱離液供給ノズル51からの脱離液50の吐出を停止する。脱離液50の吐出を停止した後、基板洗浄装置1は、回転機構23の回転数を上昇させて、所定時間、半導体ウエハ9を高速回転させて、スピン乾燥を行う。これにより、半導体ウエハ9上に残存した脱離液50が、遠心力により除去される。なお、スピン乾燥中、乾燥気体を半導体ウエハ9の表面に供給することにより、乾燥効率を向上させてもよい。
半導体ウエハ9の表面が乾燥した後、基板洗浄装置1は、回転機構23の動作を停止させ、ベース部21および半導体ウエハ9の回転を停止する。
最後に、基板洗浄装置1は、チャンバ8の搬入出口を開放し、所定の搬送機構によって、半導体ウエハ9をチャンバ8の外部へ搬出する(ステップS5)。
<3.変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではない。
上記の実施形態では、イオン性界面活性剤はカチオン型界面活性剤であったが、本発明はこれに限られない。イオン性界面活性剤は、水溶液中で親水基が負に帯電するアニオン(陰イオン)型界面活性剤であってもよい。
図7は、上記の基板洗浄装置1を用いた基板洗浄処理において、イオン性界面活性剤Saとしてアニオン型界面活性剤を用いた場合の、分散液の吐出時の様子を、模式的に示した図である。図8は、図7の例において、物理洗浄時の様子を、模式的に示した図である。
図7の例では、分散剤に含まれるイオン性界面活性剤Saは、分子量10,000以下のポリカルボン酸系のアニオン型界面活性剤である。分散液30aは、イオン性界面活性剤Saを炭酸水に溶解させた水溶液である。このため、分散液30aは、酸性であり、pH5未満となっている。また、イオン性界面活性剤Saの親水基は負に帯電している。
一方、分散液30aがpH5未満であるため、分散液30aが半導体ウエハ9およびパーティクル91に接触すると、半導体ウエハ9およびパーティクル91のゼータ電位は正となり、イオン性界面活性剤Saが半導体ウエハ9およびパーティクル91に引きつけられる。したがって、イオン性界面活性剤Saが半導体ウエハ9およびパーティクル91の表面に効率よく付着する。
イオン性界面活性剤Saが半導体ウエハ9およびパーティクル91の表面に付着することにより、半導体ウエハ9およびパーティクル91の表面は、それぞれ負に帯電する。半導体ウエハ9とパーティクル91の双方が同極に帯電すると、半導体ウエハ9とパーティクル91との間に静電斥力が働く。したがって、パーティクル91が半導体ウエハ9から剥離する、または、剥離しやすい状態となる。
半導体ウエハ9の上面全体に分散液30aが供給され、イオン性界面活性剤Saが半導体ウエハ9およびパーティクルの表面に付着した後、図8に示すように、半導体ウエハ9の上面には洗浄液40aが吹き付けられ、物理洗浄される。
図8の例では、物理洗浄に使用される洗浄液40aは、pH7の純水である。このため、半導体ウエハ9およびパーティクル91の表面に洗浄液40aが接触すると、半導体ウエハ9およびパーティクル91のゼータ電位が負に転じる。これにより、半導体ウエハ9と、パーティクル91との静電斥力が増す。すなわち、半導体ウエハ9と、パーティクル91との反発力が増す。なお、洗浄液40aとして、純水に代えて、pH7前後の中性の水溶液を用いてもよい。
このようにすれば、イオン性界面活性剤がアニオン型界面活性剤の場合であっても、半導体ウエハ9とパーティクル91との間に反発力が生じた状態で物理洗浄を行うことにより、汚染物質の除去力を増加させることができる。すなわち、物理的なダメージを最小限に抑えて半導体ウエハ9上のパターンの損傷を抑制しつつ、確実に汚染物質であるパーティクル91を除去することができる。
図9は、一変形例に係る基板洗浄装置1bの構成を示した縦断面図である。図9の例では、物理洗浄部4bは、二流体洗浄装置に代えて、超音波洗浄装置である。物理洗浄部4bは、洗浄ノズル41b、第2配管42b、洗浄液供給源44b、第2開閉弁46b、および超音波振動子49bを有する。
洗浄ノズル41bは、第2配管42bを介して、洗浄液供給源44bと流路接続された、洗浄液供給ノズルである。また、第2配管42bの経路途中には、第2開閉弁46bが介挿されている。また、洗浄ノズル41bには、超音波振動を発生させる超音波振動子49bが組み込まれている。超音波振動子49bを駆動させると、洗浄ノズル41bの内部において、洗浄液に超音波振動が付加される。超音波振動は、例えば、10kHz〜1MHzの低周波振動であっても良く、1MHz以上の高周波振動であってもよい。
このため、第2開閉弁46bを開放するとともに、超音波振動子49bを駆動させると、洗浄ノズル41bから半導体ウエハ9bの上面に、超音波振動が付加された洗浄液が供給される。半導体ウエハ9bの表面に付着したパーティクルは、超音波振動のエネルギーによって、半導体ウエハ9bの表面から遊離する。すなわち、物理洗浄部4bは、半導体ウエハ9bに対して、超音波振動を利用した非接触物理洗浄を行う。
このように、本発明の基板洗浄装置の物理洗浄部は、半導体ウエハに対して非接触物理洗浄を行う装置であれば、二流体洗浄装置、超音波洗浄装置、またはその他の洗浄装置であってもよい。
図10は、他の変形例に係る基板洗浄装置1cの構成を示した縦断面図である。図10の例では、基板洗浄装置1cは、脱離手段として、脱離液供給部に代えて、UVオゾン洗浄部5cを備える。
UVオゾン洗浄部5cは、半導体ウエハ9cの表面に対して、UVオゾン洗浄を行う。UVオゾン洗浄部5cは、UVランプ55c、酸素供給配管56c、酸素供給源57c、および酸素供給用開閉弁58cを有する。UVランプ55cは、半導体ウエハ9cの上方に配置されている。
酸素供給配管56cは、一端が酸素供給源57cと接続され、他端がチャンバ8c内に配置された酸素供給口561cとなっている。また、酸素供給配管56cの経路途中には、酸素供給用開閉弁58cが介挿されている。このため、酸素供給用開閉弁58cが開放されると、酸素供給口561cからチャンバ8c内へ酸素が供給される。チャンバ8c内へ供給された酸素は、紫外線が照射されると、オゾンを生成する。なお、チャンバ8c内の酸素濃度がUVオゾン洗浄を行うのに充分である場合、酸素供給配管56c、酸素供給源57c、および酸素供給用開閉弁58cを省略してもよい。
UVランプ55cが半導体ウエハ9cの表面に紫外線光を照射すると、半導体ウエハ9cの表面に付着したイオン性界面活性剤が分解され、半導体ウエハ9cの表面からイオン性界面活性剤が脱離する。また、同時に、紫外線により発生したオゾンから分離した活性酸素が、イオン性界面活性剤と化学的に結合し、二酸化炭素や水などの揮発性物質に分解する。このように、脱離手段がUVオゾン洗浄部であっても、半導体ウエハに付着したイオン性界面活性剤を除去できる。
図11は、他の変形例に係る基板洗浄装置1dの構成を示した縦断面図である。図11の例では、基板洗浄装置1dは、脱離手段として、脱離液供給部に代えて、加熱機構7dおよび減圧機構70dを有する。
加熱機構7dは、加熱用ノズル71d、加熱用気体供給配管72d、加熱用気体供給源73d、ヒータ74d、および加熱用開閉弁75dを有する。加熱用ノズル71dは、半導体ウエハ9dの上面に、加熱された加熱用気体を吐出するためのノズルである。加熱用ノズル71dは、加熱用気体供給配管72dを介して、加熱用気体供給源73dと流路接続されている。また、加熱用気体供給管72dの経路途中には、ヒータ74dおよび加熱用開閉弁75dが介挿されている。加熱用気体には、例えば、窒素ガスなどの不活性ガスが用いられる。
減圧機構70dは、チャンバ8d内の雰囲気を外部へ排出し、チャンバ8d内を減圧する。減圧機構70dは、排気管76dおよび減圧ポンプ77dを有する。排気管76dは、一端がチャンバ8dの内部空間に接続され、他端に排気口761dを有する。排気管76dの経路途中には、減圧ポンプ77dが接続されている。減圧ポンプ77dを駆動させると、チャンバ8dの内部の雰囲気が排気管76dを介して排気口761dから排出される。これにより、チャンバ8d内の雰囲気が減圧される。
チャンバ8d内を減圧しつつ、加熱用開閉弁75dを開放すると、加熱用気体供給源73dから加熱用気体供給管72dを通って、加熱用ノズル71dに、ヒータ74dにて加熱された加熱用気体が供給される。そして、加熱用ノズル71dから半導体ウエハ9dの上面に、加熱された加熱用気体が吐出される。これにより、半導体ウエハ9dの上面が加熱される。このとき、加熱用ノズル71dから吐出される加熱用気体は、400℃以上であることが望ましい。
固体表面に付着している物質は、固体表面の温度を上げるに従い、付着力の弱いものから順次脱離する性質がある。このため、半導体ウエハ9dの上面が加熱されると、半導体ウエハ9dに付着したイオン性界面活性剤が、脱離する。半導体ウエハ9dの表面から脱離し、チャンバ8d内の雰囲気中に浮遊したイオン性界面活性剤は、チャンバ8d内の雰囲気とともに、排気口761dから排出される。チャンバ8d内を減圧しつつイオン性界面活性剤を脱離させることにより、脱離したイオン性界面活性剤が再付着されることが、抑制されている。このように、脱離手段が加熱機構および減圧機構であっても、半導体ウエハに付着したイオン性界面活性剤を除去できる。
図10の例や図11の例のように、本発明の基板洗浄装置は、脱離液供給部に代えて、半導体ウエハに付着したイオン性界面活性剤を脱離させる構成であれば、UVオゾン洗浄部や、加熱機構や、その他の構成を有していてもよい。
また、本発明は、洗浄対象たる基板が、SiOの表面を有する半導体ウエハに限られない。上記の実施形態では、半導体ウエハの表面がSiOであったため、イオン性界面活性剤がカチオン型の場合は、分散液にpHが5より大きい水溶液、洗浄液にpH5以下の水溶液を使用している。また、イオン性界面活性剤がアニオン型の場合は、分散液にpH5未満の水溶液、洗浄液にpH5より大きい純水または水溶液を使用している。これは、SiOのゼータ電位がpH5付近で正負反転するためである。分散液および洗浄液は、洗浄対象たる基板のゼータ電位のpH依存性を考慮して選択する。
また、上記の実施形態または変形例では、高分子供給源33、洗浄液供給源44,44b、気体供給源45、脱離液供給源53、および酸素供給源57cが、基板洗浄装置の一部であったが、これらの供給源には、工場内のユーティリティ設備を利用してもよい。
また、上記の実施形態や変形例の基板洗浄装置は、単一のチャンバ内において半導体ウエハの洗浄処理を行っていたが、本発明の基板洗浄装置は、このようなチャンバを複数備え、複数枚の半導体ウエハを、複数のチャンバにおいて並列に処理できるものであってもよい。
また、上記の基板洗浄装置は、半導体ウエハの製造工程に用いられるものであったが、本発明の基板洗浄装置および基板洗浄方法は、液晶表示装置用ガラス基板、PDP用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板、カラーフィルタ用基板、記録ディスク用基板、太陽電池用基板などの他の精密電子装置用基板を、処理対象とするものであってもよい。
また、基板洗浄装置の細部の構成については、本願の各図に示された形状と、相違していてもよい。また、上記の実施形態や変形例に登場した各要素を、矛盾が生じない範囲で、適宜に組み合わせてもよい。
1,1b,1c 基板洗浄装置
2 保持部
3 高分子供給部
4,4b 物理洗浄部
5 脱離液供給部
5c オゾン洗浄部
6 排液捕集部
7d 加熱機構
8,8c,8d チャンバ
9,9b,9c,9d 半導体ウエハ
10 制御部
30,30a 分散液
31 高分子供給ノズル
40,40a 洗浄液
41,41b 洗浄ノズル
44,44b 洗浄液供給源
45 気体供給源
48 ノズル移動機構
49b 超音波振動子
50 脱離液
51 脱離液供給ノズル
55c UVランプ
57c 酸素供給源
70d 減圧機構
71d 加熱用ノズル
73d 加熱用気体供給源
74d ヒータ
91 パーティクル
561c 酸素供給口
S,Sa イオン性界面活性剤

Claims (22)

  1. 基板に付着した汚染物質を除去するための基板洗浄装置において、
    基板および汚染物質に付着させる、極性を持つ高分子を供給する、高分子供給部と、
    前記高分子が付着した前記基板に対して非接触物理洗浄を行う、物理洗浄部と、
    を備える基板洗浄装置。
  2. 請求項1に記載の基板洗浄装置において、
    前記高分子は、イオン性界面活性剤である基板洗浄装置。
  3. 請求項2に記載の基板洗浄装置において、
    前記イオン性界面活性剤は、分子量10,000以下である基板洗浄装置。
  4. 請求項3に記載の基板洗浄装置において、
    前記イオン性界面活性剤は、分子量1,200以下である基板洗浄装置。
  5. 請求項2から請求項4までのいずれかに記載の基板洗浄装置において、
    前記イオン性界面活性剤は、
    ポリエチレンイミン(PEI)系、
    ウレタン系、
    ポリカルボン酸系、
    アクリル樹脂系、
    チオール系、
    あるいは、
    シラン系、
    のいずれかの界面活性剤からなる基板洗浄装置。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれかに記載の基板洗浄装置において、
    前記高分子が付着した前記基板と、前記高分子が付着した前記汚染物質とは、純水または水溶液中において反発力を有する、基板洗浄装置。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれかに記載の基板洗浄装置において、
    前記物理洗浄部は、
    微粒化した洗浄液を前記基板の表面に噴射する、二流体ノズルと、
    前記二流体ノズルを前記基板の表面に沿って走査させるノズル移動機構と、
    を有する基板洗浄装置。
  8. 請求項1から請求項6までのいずれかに記載の基板洗浄装置において、
    前記物理洗浄部は、
    前記基板の表面に洗浄液を供給する、洗浄液供給ノズルと、
    前記基板の表面に供給される洗浄液に超音波振動を付加する、超音波発生部と、
    を有する基板洗浄装置。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれかに記載の基板洗浄装置において、
    前記高分子を前記基板から脱離させる脱離手段
    をさらに備える基板洗浄装置。
  10. 請求項9に記載の基板洗浄装置において、
    前記脱離手段は、脱離液を供給する、脱離液供給部である基板洗浄装置。
  11. 請求項10に記載の基板洗浄装置において、
    前記脱離液は、オゾンを溶解した溶液である基板洗浄装置。
  12. 請求項9に記載の基板洗浄装置において、
    前記脱離手段は、UVオゾン洗浄部である基板洗浄装置。
  13. 請求項9に記載の基板洗浄装置において、
    前記脱離手段は、前記基板の表面を加熱する加熱機構を有する基板洗浄装置。
  14. 請求項13に記載の基板洗浄装置において、
    前記加熱機構は、前記基板の表面を400℃以上に加熱する基板洗浄装置。
  15. 請求項13または請求項14に記載の基板洗浄装置において、
    前記脱離手段は、前記基板を内部に収容するチャンバ内を減圧する減圧機構をさらに有する基板洗浄装置。
  16. 基板に付着した汚染物質を除去するための基板洗浄方法において、
    a)汚染物質が付着した基板に対し、極性を持つ高分子を供給する、高分子供給工程と、
    b)前記工程a)の後で、前記高分子が付着した前記基板に対して非接触物理洗浄を行う、物理洗浄工程と、
    を備える基板洗浄方法。
  17. 請求項16に記載の基板洗浄方法において、
    前記工程a)において供給される前記高分子は、イオン性界面活性剤である基板洗浄方法。
  18. 請求項17に記載の基板洗浄方法において、
    前記イオン性界面活性剤は、分子量10,000以下である基板洗浄方法。
  19. 請求項18に記載の基板洗浄方法において、
    前記イオン性界面活性剤は、分子量1,200以下である基板洗浄方法。
  20. 請求項17から請求項19までのいずれかに記載の基板洗浄方法において、
    前記イオン性界面活性剤は、水溶液中で親水基が正に帯電するカチオン型界面活性剤であり、
    前記工程a)において、中性の前記高分子の水溶液を前記基板に供給し、
    かつ、
    前記工程b)において、前記基板表面に酸性の水溶液を接触させつつ、非接触物理洗浄を行う、基板洗浄方法。
  21. 請求項17から請求項19までのいずれかに記載の基板洗浄方法において、
    前記イオン性界面活性剤は、水溶液中で親水基が負に帯電するアニオン型界面活性剤であり、
    前記工程a)において、酸性の前記高分子の水溶液を前記基板に供給し、
    かつ、
    前記工程b)において、前記基板表面に中性の水溶液または純水を接触させつつ、非接触物理洗浄を行う、基板洗浄方法。
  22. 請求項16から請求項21までのいずれかに記載の基板洗浄方法において、
    c)前記工程b)の後で、前記高分子を前記基板から脱離させる、脱離処理工程
    をさらに備える基板洗浄方法。
JP2013148106A 2013-07-17 2013-07-17 基板洗浄装置および基板洗浄方法 Pending JP2015023069A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013148106A JP2015023069A (ja) 2013-07-17 2013-07-17 基板洗浄装置および基板洗浄方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013148106A JP2015023069A (ja) 2013-07-17 2013-07-17 基板洗浄装置および基板洗浄方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015023069A true JP2015023069A (ja) 2015-02-02

Family

ID=52487298

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013148106A Pending JP2015023069A (ja) 2013-07-17 2013-07-17 基板洗浄装置および基板洗浄方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015023069A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160105643A (ko) * 2015-02-27 2016-09-07 세메스 주식회사 기판 처리 장치 및 방법
CN107838117A (zh) * 2017-10-09 2018-03-27 中国科学院上海光学精密机械研究所 提升激光损伤阈值的基片处理方法
WO2020075448A1 (ja) 2018-10-11 2020-04-16 信越半導体株式会社 半導体シリコンウェーハの洗浄処理装置および洗浄方法
CN114520160A (zh) * 2020-11-18 2022-05-20 中国科学院微电子研究所 晶圆清洗装置及方法
CN117577517A (zh) * 2023-11-16 2024-02-20 广东中图半导体科技股份有限公司 一种复合衬底清洗方法
CN118538635A (zh) * 2024-05-14 2024-08-23 苏州冠礼科技有限公司 一种半导体晶片清洗机
JP2025032316A (ja) * 2021-06-09 2025-03-11 株式会社Screenホールディングス 基板処理方法および基板処理装置

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160105643A (ko) * 2015-02-27 2016-09-07 세메스 주식회사 기판 처리 장치 및 방법
KR101870648B1 (ko) * 2015-02-27 2018-06-27 세메스 주식회사 기판 처리 장치 및 방법
CN107838117A (zh) * 2017-10-09 2018-03-27 中国科学院上海光学精密机械研究所 提升激光损伤阈值的基片处理方法
WO2020075448A1 (ja) 2018-10-11 2020-04-16 信越半導体株式会社 半導体シリコンウェーハの洗浄処理装置および洗浄方法
US12272542B2 (en) 2018-10-11 2025-04-08 Shin-Etsu Handotai Co., Ltd. Apparatus for cleaning semiconductor silicon wafer and method for cleaning semiconductor silicon wafer
CN114520160A (zh) * 2020-11-18 2022-05-20 中国科学院微电子研究所 晶圆清洗装置及方法
JP2025032316A (ja) * 2021-06-09 2025-03-11 株式会社Screenホールディングス 基板処理方法および基板処理装置
US12459010B2 (en) 2021-06-09 2025-11-04 SCREEN Holdings Co., Ltd. Substrate processing method and substrate processing apparatus
JP7797610B2 (ja) 2021-06-09 2026-01-13 株式会社Screenホールディングス 基板処理方法および基板処理装置
CN117577517A (zh) * 2023-11-16 2024-02-20 广东中图半导体科技股份有限公司 一种复合衬底清洗方法
CN117577517B (zh) * 2023-11-16 2025-09-19 广东中图半导体科技股份有限公司 一种复合衬底清洗方法
CN118538635A (zh) * 2024-05-14 2024-08-23 苏州冠礼科技有限公司 一种半导体晶片清洗机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2015023069A (ja) 基板洗浄装置および基板洗浄方法
TWI566293B (zh) Substrate cleaning method and substrate cleaning system
TWI552220B (zh) Substrate cleaning system, substrate cleaning method and memory media
CN108701609B (zh) 基板处理方法及基板处理装置
TWI547765B (zh) 基板處理方法及基板處理裝置
WO2006038472A1 (ja) 基板処理装置及び基板処理方法
JPH11340184A (ja) 半導体装置の製造方法
JP6279037B2 (ja) 基板洗浄方法および基板洗浄システム
JP2014140085A (ja) 基板洗浄システム、基板洗浄方法および記憶媒体
CN108701606A (zh) 基板处理方法及基板处理装置
KR100721847B1 (ko) 기판세정 장치 및 기판세정 방법
JP2010177543A (ja) 基板処理方法及び基板処理装置
JP3426560B2 (ja) 基板洗浄方法
JP2015043379A (ja) 基板乾燥装置および基板乾燥方法
JP2000012500A (ja) 基板処理方法及びその装置
KR20140086838A (ko) 기판 세정 장치 및 기판 세정 방법
JP2003022993A (ja) 基板洗浄方法
TW202220027A (zh) 基板處理方法及基板處理裝置
US20070181148A1 (en) Wafer cleaning apparatus and related method
KR100765900B1 (ko) 기판의 가장자리 식각장치 및 상기 장치를 구비하는 기판처리 설비, 그리고 기판 처리 방법
KR102632159B1 (ko) 기판 처리 장치 및 기판 처리 방법
US20100307539A1 (en) Substrate liquid processing apparatus, substrate liquid processing method, and storage medium having substrate liquid processing program stored therein
CN209747470U (zh) 基板清洗系统
JPH0756323A (ja) 基板洗浄装置
JP2009032809A (ja) 基板処理装置、基板処理方法及び基板処理装置のクリーニング方法