JP2015059291A - 化粧板原紙 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、木材パルプを主成分とした化粧板原紙であって、アンチモンをドーピングしたルチル型酸化チタンを含み、アンチモンをドーピングしたルチル型酸化チタンの含有率は前記化粧板原紙の全質量に対して15質量%以上39.5質量%未満であり、かつ化粧板原紙の全灰分量が39.5質量%未満であることを特徴とする化粧板原紙に関する。
【選択図】なし
Description
これらの問題を解決する方法として、特許文献1及び2には、木材パルプ等からなる紙基材に、溶液状の合成樹脂を含浸させ、伸びを付与する方法が開示されている。また、特許文献3には、樹脂含浸前の紙において、長さ加重平均繊維長2mm以上のものを使用することで伸びを付与する方法が開示されている。
具体的に、本発明は、以下の構成を有する。
[2]前記アンチモンをドーピングしたルチル型酸化チタンの含有率は前記化粧板原紙の全質量に対して20質量%以上39.5質量%未満であることを特徴とする[1]に記載の化粧板原紙。
[3]前記アンチモンをドーピングしたルチル型酸化チタンの含有率は前記化粧板原紙の全質量に対して30質量%以上39.5質量%未満であることを特徴とする[1]又は[2]に記載の化粧板原紙。
[4]前記化粧板原紙のJAPAN TAPPI 紙パルプ試験方法No.5−2に準じた王研式平滑度は30〜300秒であることを特徴とする[1]〜[3]のいずれか1項に記載の化粧板原紙。
[5]縦目方向の引張強度が2.0kN/m以上であることを特徴とする[1]〜[4]のいずれか1項に記載の化粧板原紙。
[6]膜厚が50〜200μmであることを特徴とする[1]〜[5]のいずれか1項に記載の化粧板原紙。
[7][1]〜[6]のいずれか1項に記載の化粧板原紙にメラミン樹脂を含浸させたことを特徴とするメラミン樹脂含有化粧板原紙。
[8]紫外線照射前のメラミン樹脂含有化粧板原紙の白色度を(E1)とし、照度180W/m2で48時間紫外光を照射した後のメラミン樹脂含有化粧板原紙の白色度を(E2)とし、(E2)―(E1)で表される白色度色差をΔEとしたときに、ΔEは3.0未満であることを特徴とする[7]に記載のメラミン樹脂含有化粧板原紙。
[9][7]又は[8]に記載のメラミン樹脂含有化粧板原紙をコア基材に貼合して得られることを特徴とする化粧板。
本発明は、木材パルプを主成分とした化粧板原紙であって、アンチモンをドーピングしたルチル型酸化チタンを含む化粧板原紙に関する。本発明の化粧板原紙におけるアンチモンをドーピングしたルチル型酸化チタンの含有率は、化粧板原紙の全質量に対して15質量%以上39.5質量%未満であり、化粧板原紙の全灰分量は39.5質量%未満である。なお、ここでは、アンチモンをドーピングしたルチル型酸化チタンは化粧板原紙に内添されている。
本発明の化粧板用紙を抄造するのに使用する木材パルプとしては、広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)、針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)、古紙パルプを適宜混合して使用することが可能である。古紙パルプにはDIP、抄紙工程で発生する仕損品も含まれる。地合の均一性を考慮すると、LBKPの比率が多いほうが好ましい。例えば、LBKPとNBKPの混合比率は、3:1〜9:1とすることができる。また、必要に応じて任意の合成繊維や非木材繊維などを配合することが可能である。
繊維長分布係数=重さ加重平均繊維長(W)/数平均繊維長(M)
繊維長分布係数が大きい程繊維長分布の幅が広いことを示し、繊維長分布係数が小さい程繊維長分布の幅が狭いことを示す。なお、重さ加重平均繊維長、数平均繊維長はJAPAN TAPPI No.52:2000で規定された光学的自動計測法で測定された値である。
本発明において用いられる化粧板原紙に内添される填料としては、上述したアンチモンをドーピングしたルチル型二酸化チタンの他に、例えば、二酸化チタン、カオリン、タルク、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、亜硫酸カルシウム、石膏、焼成カオリン、ホワイトカーボン、非晶質シリカ、デラミネーテッドカオリン、珪藻土、炭酸マグネシウム、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化亜鉛等の無機顔料や、尿素・ホルマリン樹脂粒子、微小中空粒子等の有機顔料等を例示することができる。また、古紙や損紙等に含まれる填料も再使用できる。
湿潤紙力増強剤として、ポリアミドエピクロルヒドリン樹脂、メラミンホルムアルデヒド樹脂、尿素ホルムアルデヒド樹脂等が例示できる。特に、ポリアミドエピクロルヒドリン樹脂が、幅広いpH領域で使用可能であり、低添加量で高い湿潤紙力が得られることから本発明の湿潤紙力増強剤として好ましく用いることができる。
アンチモンをドーピングしたルチル型二酸化チタンは、ルチル型二酸化チタンの表面にアンチモンを含有するルチル型二酸化チタンである。
本発明で用いることができるアンチモンをドーピングしたルチル型二酸化チタンとしては、例えば、特開2008−81578号公報、特開2007−9156号公報、特開平9−48931号公報、特開平2−214783号公報等に記載のような二酸化チタン粒子の表面に少なくとも緻密無水シリカを含む無水無機化合物被覆層、及びケイ素、ジルコニウム、チタン、スズ、アンチモン及びアルミニウムから選択される少なくとも1種の元素の含水酸化物である含水無機化合物被覆層をこの順に有する二酸化チタン顔料等を挙げることができる。また、アンチモンをドーピングしたルチル型二酸化チタンとしては、具体的には、堺化学社製R−3L等を例示することができる。
本発明の化粧板原紙の抄紙は、公知の湿式抄紙機、例えば長網抄紙機、ギャップフォーマー型抄紙機、円網式抄紙機、短網式抄紙機等の抄紙機を適宜選択することができる。次に、形成された紙層をフェルトにて搬送し、ドライヤーで乾燥させる。ドライヤー乾燥前にプレドライヤー設備として、多段式シリンダードライヤーを有しても問題はない。
本発明の化粧板原紙には、メラミン樹脂やフェノール樹脂を含浸させることができる。中でも、本発明の化粧板原紙にメラミン樹脂を含浸させたメラミン樹脂含有化粧板原紙はメラミン化粧板に好ましく用いられる。なお、本発明で用いるメラミン樹脂としては、基本的には、メラミンとホルムアルデヒドを中性あるいはアルカリ環境下で付加縮合反応させて得られる合成樹脂が使用可能であり、特開2001−1480号公報、特開2002−212389号公報、特開2008−73979号公報等に記載の樹脂が好ましく用いられる。
含浸率(%)={(含浸紙の絶乾重量)―(化粧板原紙の絶乾重量)}/(化粧板原紙の絶乾重量)x100
具体的には、紫外線照射前のメラミン樹脂含有化粧板原紙の白色度を(E1)とし、照度180W/m2で48時間紫外光を照射した後のメラミン樹脂含有化粧板原紙の白色度を(E2)とし、(E2)―(E1)で表される白色度色差をΔEとしたときに、ΔEは3.0未満であることが好ましく、2.8未満であることがより好ましく、2.5未満であることがさらに好ましい。このように、本発明では、紫外線照射前後において、白色度の変化を小さく抑えることができるため、屋外等の過酷条件下で長期間使用した場合であっても、その意匠性等が悪化することがない。
本発明の化粧板は、メラミン樹脂含有化粧板原紙をコア基材に貼合することにより形成される。このようなメラミン化粧板は、表面硬度が高く、耐汚染性、耐摩耗性、耐熱性に優れており、家具、天板、テーブル等の耐久性が必要とされるところで使用されている。
コア基材には、合板、パーティクルボード、ハードボード、MDF、石膏ボード、各種セメント板又は鋼板を用いることができる。また、コア基材には、フェノール樹脂またはメラミン樹脂を含浸させたクラフト紙を幾層にも重ねあわせて、高温・高圧下で積層形成したプラスチック板を用いることができる。この場合、フェノール樹脂またはメラミン樹脂を上述した化粧板原紙に含浸させたものを幾層にも重ねあわせて、高温・高圧下で積層形成したプラスチック板を作成してもよい。また、このようなプラスチック板を繊維板に貼合してコア基材として用いてもよい。
L−BKPとN−BKPを9:1で配合しフリーネス350mlCSFに叩解した3%パルプ懸濁液に、アンチモンがドーピングされたルチル型二酸化チタン(R−3L、堺化学工業社製)を45質量%、黄色染料として、カヤフェクトイエローAW(日本化薬社製)を0.04質量%、希釈水を添加し、さらにポリアミドエピクロルヒドリン系湿潤紙力増強剤WS−4052(星光PMC社製)を1質量%、ポリアミン系歩留まり向上剤カチオファストVFH(星光PMC社製)を1.2質量%の順番で添加し、角型手抄き機にて手抄きを行い、坪量約30g/m2の化粧板用原紙を作成した。得られた化粧板原紙の灰分は39質量%であった。
得られた灰分を電子顕微鏡にてEDS分析を行い、全質量に対するアンチモンをドーピングしたルチル型二酸化チタンの含有量を求めたところ、38.5質量%であった。
得られた化粧板原紙をマングルロールを用いてメラミンホルムアルデヒド樹脂(日本カーバイド社製、ニカレジンS−176)を原紙に対して20質量%となるように含浸させ、95℃で10分間乾燥し、メラミン樹脂含有化粧板原紙1を得た。なお、メラミン樹脂含有化粧板原紙1のメラミン樹脂含浸性には問題がなかった。
実施例1のアンチモンがドーピングされたルチル型二酸化チタンの添加量を20質量%とし、更にタルク(商品名:NK−PUC、兼松ケミカル社製)を25質量%添加した以外は実施例1と同様の操作を行いメラミン樹脂含有化粧板原紙2を得た。得られた化粧板原紙の灰分は38質量%であった。全質量に対するアンチモンをドーピングしたルチル型二酸化チタンの含有量は、17質量%であった。なお、メラミン樹脂含有化粧板原紙3のメラミン樹脂含浸性には問題がなかった。
実施例1のアンチモンがドーピングされたルチル型二酸化チタンの添加量を20質量%とした以外は実施例1と同様の操作を行いメラミン樹脂含有化粧板原紙2を得た。得られた化粧板原紙の灰分は18質量%であった。全質量に対するアンチモンをドーピングしたルチル型二酸化チタンの含有量は、17質量%であった。なお、メラミン樹脂含有化粧板原紙3のメラミン樹脂含浸性には問題がなかった。
実施例1のアンチモンがドーピングされたルチル型二酸化チタンの添加を50質量%に変更した以外は実施例1と同様の操作を行いメラミン樹脂含有化粧板原紙4を得た。得られた化粧板原紙の灰分は42質量%であった。全質量に対するアンチモンをドーピングしたルチル型二酸化チタンの含有量は、41質量%であった。
実施例1のアンチモンがドーピングされたルチル型二酸化チタンを、アンチモンがドーピングされていないアナターゼ型ニ酸化チタン(A−100、石原産業社製)に変更し、添加量を45質量%から18質量%へ変更した。それ以外は実施例1と同様の操作を行い、メラミン樹脂含有化粧板原紙5を得た。得られた化粧板原紙の灰分は13質量%であった。
実施例1のアンチモンがドーピングされたルチル型二酸化チタンを、タルク(商品名:NK−PUC、兼松ケミカル社製)に変更した以外は実施例1と同様の操作を行いメラミン樹脂含有化粧板原紙6を得た。得られた化粧板原紙の灰分は39質量%であった。
実施例及び比較例で得られた各メラミン樹脂含有化粧板原紙は、以下の方法にて評価を行った。
黒色の鉄板の上に化粧板原紙をのせ、下地の黒色の透け具合を目視にて評価した。
○:下地の黒色がほとんど透けておらず、紙が黒っぽく見えない。
△:下地の黒色が少し透けており、若干紙が黒っぽく見える。
×:下地の黒色の透け具合が強く、紙が黒っぽく見える。
キセノンフェードメーター(スガ試験機製)にて、ブラックパネル温度63℃、湿度50%RH、紫外線放射照度180W/m2の条件で化粧板原紙を48時間処理した。ハンター白色度計にて、紫外線照射前の化粧板原紙の白色度(E1)及び紫外線照射後の化粧板原紙の白色度(E2)を測定し、色差(ΔE=E2−E1)を計算した。
また、耐候性の評価は下記基準で評価した。
◎:0.5以上2.0未満
○:2.0以上3.0未満
×:3.0以上
化粧板原紙を、CD方向に幅15mm、MD方向に長さ180 mmとなるように断裁した試験片を23℃、50%RHの条件で2時間調湿した後、引張試験機にてMD方向に10mm/minの速度で引っ張り、化粧板原紙が破断に至る荷重を測定した。
また、引張強度の評価は下記基準で行った。
○:2.0kN/m以上
×:2.0kN/m未満
一方、アンチモンがドーピングされたルチル型酸化チタンを所定量以上使用した比較例1では、引張強度が著しく悪化している。また、アンチモンがドーピングされたルチル型酸化チタン剤を使用していない比較例2では、耐候性が非常に悪化し、メラミン樹脂含浸化粧板用紙として実用に耐えないレベルとなる。填料としてタルクを使用した比較例3は耐候性には優れるものの、隠蔽性は極めて劣るものである。
Claims (9)
- 木材パルプを主成分とした化粧板原紙であって、
アンチモンをドーピングしたルチル型酸化チタンを含み、
前記アンチモンをドーピングしたルチル型酸化チタンの含有率は前記化粧板原紙の全質量に対して15質量%以上39.5質量%未満であり、かつ前記化粧板原紙の全灰分量が39.5質量%未満であることを特徴とする化粧板原紙。 - 前記アンチモンをドーピングしたルチル型酸化チタンの含有率は前記化粧板原紙の全質量に対して20質量%以上39.5質量%未満であることを特徴とする請求項1に記載の化粧板原紙。
- 前記アンチモンをドーピングしたルチル型酸化チタンの含有率は前記化粧板原紙の全質量に対して30質量%以上39.5質量%未満であることを特徴とする請求項1又は2に記載の化粧板原紙。
- 前記化粧板原紙のJAPAN TAPPI 紙パルプ試験方法No.5−2に準じた王研式平滑度は30〜300秒であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の化粧板原紙。
- 縦目方向の引張強度が2.0kN/m以上であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の化粧板原紙。
- 膜厚が50〜200μmであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の化粧板原紙。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載の化粧板原紙にメラミン樹脂を含浸させたことを特徴とするメラミン樹脂含有化粧板原紙。
- 紫外線照射前のメラミン樹脂含有化粧板原紙の白色度を(E1)とし、照度180W/m2で48時間紫外光を照射した後のメラミン樹脂含有化粧板原紙の白色度を(E2)とし、(E2)―(E1)で表される白色度色差をΔEとしたときに、ΔEは3.0未満であることを特徴とする請求項7に記載のメラミン樹脂含有化粧板原紙。
- 請求項7又は8に記載のメラミン樹脂含有化粧板原紙をコア基材に貼合して得られることを特徴とする化粧板。
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