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JP2015058199A - 脈波伝播速度測定方法及び脈波伝播速度測定装置 - Google Patents

脈波伝播速度測定方法及び脈波伝播速度測定装置 Download PDF

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JP2015058199A JP2013194238A JP2013194238A JP2015058199A JP 2015058199 A JP2015058199 A JP 2015058199A JP 2013194238 A JP2013194238 A JP 2013194238A JP 2013194238 A JP2013194238 A JP 2013194238A JP 2015058199 A JP2015058199 A JP 2015058199A
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菅原 順
Jun Sugawara
順 菅原
田中 弘文
Hirofumi Tanaka
弘文 田中
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Abstract

【課題】心臓‐上腕間の動脈、心臓‐足首間の動脈の脈波伝搬特性の相違や、過渡的な脈波伝搬速度の変動による影響を低減し、年齢、身長などの個人差にかかわらず、心臓‐足首間の脈波伝搬速度の測定精度を高めることが可能な方法を提供する。
【解決手段】上腕及び足首に装着した第1、第2の脈波センサと、心電センサの検出値に基づいて、心臓から上腕への脈波到達時間Thb、心臓から足首への脈波到達時間Thaをそれぞれ特定する。また、身長及び年齢に基づいて、被験者の体表面で計測した心臓‐上腕間の直線距離、心臓‐足首間の直線距離を、心臓‐上腕間の動脈長Lhb、心臓‐足首間の動脈長Lhaにそれぞれ換算する。その上で、下記の式により、心臓から足首に到る動脈における脈波伝搬速度Vxaを求める。Vxa=(Lha−x)/(Tha−Thb)、ただし、x=Lhb×Vha/Vhbである。
【選択図】図4

Description

本発明は、動脈における脈波伝播速度を測定するための脈波伝播速度測定方法及び脈波伝播速度測定装置に関する。
一般に動脈硬化が進行すると、血管内壁に弾力性がなくなり、脈波の伝搬速度が高くなる。そこで、動脈における脈波の伝搬速度を計測し、動脈硬化度を診断する技術として、大動脈波伝搬速度法(以下、「cfPWV」という。)や、上腕‐足首間の脈波伝搬速度法(以下、「baPWV」という。)等が知られている。
cfPWVでは、頸部で脈波を検出するため、被験者の第1部位として頸部に、そして、被験者の第2部位として、大腿部付け根である鼠径部に、それぞれ脈波センサを装着する必要があり、脈波センサの装着が困難で、被験者に与える圧迫感などの負担も大きく、装着位置や、被験者の挙動などが計測結果に影響を及ぼす。
これに対し、baPWVでは、被験者の第1部位として上腕に、そして第2部位として足首に、それぞれ第1、第2脈波センサを装着し、上腕‐足首間の脈波を測定し、波形の時間ずれに基づいて、伝搬時間を求める。
baPWVは、上腕部と足首における脈波の立ち上がりを検出する脈波センサと、脈波の特徴点を検出する際のマーカーとして用いられる心電センサによって測定される。いずれも、装着が簡単で、被験者に与える負担が少なく、しかも、cfPWVとも一定の相関が得られていることから、動脈硬化度を診断するための有効な測定方法として注目されている。
脈波伝搬速度を正確に算出するためには、対象とする動脈において、脈波を計測する2点間の実際の動脈長と、これを伝搬するのに要した時間を正確に求めることが必要である。
このため、心臓から足首に到る動脈の脈波伝搬速度を正確に求めるためには、MRI等で、心臓から足首に到るまでの実際の動脈長を計測した上で、心臓の大動脈弁出口で検出した脈波を基準として、足首で検出した脈波を特定し、心臓から足首に到る1本の動脈における脈波の伝搬時間を検出し、実際の動脈長/(心臓‐足首の伝搬時間)で求めるのが理想である。
しかし、すべての被験者に対し、MRIで実際の動脈長を計測したり、心臓の大動脈弁出口部における脈波を検出することは、検査に要する費用、時間、肉体的負担の観点から実質不可能である。
そこで、baPWVでは、次のように脈波伝搬速度を求めている。
(1)大動脈を含め、血管は直線ではなく、体内で様々な方向に湾曲、蛇行している。しかも、加齢や身長に応じても、直線距離に対する乖離が拡大する。そこで、被験者の体表面で実測したα(胸骨上端と足首間の直線距離)、β(胸骨上端と上腕間の直線距離)と対応する血管長の統計データをマップ化しておき、動脈硬化度測定装置に、被験者の年齢や身長等を入力することで、実際の血管長に近似した値に補正する。
(2)上腕で検出した脈波の急峻な立ち上がりを、βから求めた、心臓から上腕までの(心臓‐上腕間の血管長の近似値)と同じ距離だけ、心臓‐足首間の大動脈上を移動している脈波の立ち上がりとみなす。
その上で、この上腕で検出した脈波の急峻な立ち上がりと、足首で検出した脈波の急峻な立ち上がりとの時間差から、伝搬時間を計測し、(1)で算出した[(心臓‐足首間の血管長の近似値)−(心臓‐上腕間の血管長の近似値)]を、この伝搬時間で除することにより、心臓から上腕までの血管長と同じ距離にある大動脈上の部位から、足首に到る動脈における脈波の伝搬速度を算出する。
特許文献1に開示される動脈硬化検査装置では、動脈硬化評価用パラメータ算出手段により、予め記憶された関係式から、脈波伝播速度(脈波伝播速度情報)PWV、血圧BP(SYS)、心拍数HR、前駆出期間PEP、そして、駆出時間ETとを計測し、動脈硬化評価用パラメータである振幅増加指数AIEを算出している。
特開2003−250769号公報
上記のように、baPWVでは、脈波の伝播距離(血管長)を、被験者の体表面で実測した直線距離や、身長や年齢などの統計データから推定し、また、心臓から足首に到る動脈において、心臓から上腕部間の距離だけ離れた部位において上腕で計測された脈波と同じタイミングで脈波が立ち上がり、足首方向へ伝播するとみなしている。
このため、被験者の身長、年齢等から推定される、[(心臓‐足首間の血管長の近似値)−(心臓‐上腕間の血管長の近似値)]を上腕脈波と足首腕波間の伝搬時間で除することにより伝搬速度を求め、動脈硬化度の指標としている。
しかし、心臓から上腕へ到る動脈と、心臓から足首へ到る動脈とは、健康状態や年齢を問わず、血管特性(弾力性や太さ等)が本質的に異なり、これに加え、身長や年齢等が影響を及ぼす。
また、baPWVでは、足首における脈波の立ち上がりを、脈波の到達の基準にしているので、出発点である心臓の大動脈弁出口についても、この脈波に対応する脈波の立ち上がりを決定する必要がある。しかし、被験者に大きな負担を与えることなく、心臓の大動脈弁出口で脈波を正確に記録することは不可能である。そのため、被験者の上腕に脈波センサを装着し、検出される上腕の脈波の立ち上がりを、心臓から上腕までの血管長と同じ距離の大動脈上を移動している脈波の立ち上がりとみなす。しかし、心臓‐上腕間の動脈と心臓‐足首間の動脈では脈波伝播速度に相違があるため、計測される伝搬速度が生理学的に矛盾する値になるなど、その信頼性を低下させる原因となっている。
図1は、baPWV(白抜きのひし形)、faPWV(白抜きの正方形:下肢動脈の脈波伝搬速度)、hbPWV(白抜きの三角形:心臓から上腕に到る動脈の脈波伝搬速度:三角形)、cfPWV(白抜きの丸;大動脈のみの脈波伝搬速度)による脈波伝搬速度の計測結果が、年齢毎にどのように変化するかを示したものである。
faPWVによる計測結果を除き、脈波伝搬速度の計測結果が年齢の上昇に応じ、ほぼ一定の傾きで上昇している。しかし、baPWVによる計測結果は、心臓から上腕までの血管長と同じ距離だけ、心臓から離れた大動脈の位置から、これに連なり、大腿動脈を経て下肢動脈に到る動脈の双方を含むことを想定していることから、生理学的には、cfPWVによる計測結果と、faPWVによる計測結果の中間値となるべきであるにもかかわらず、35‐49歳以降の年齢に対しては、faPWVによる計測結果と比較しても、最も高い計測値を示している。
この原因としては、次のように解析することができる。
すなわち、前述のように、従来のbaPWVは、心臓から上腕までの血管長と同じ距離だけ、心臓から離れた位置にある大動脈上の地点の脈波を、上腕で脈波を記録して代用している。
その上で、心臓から足首までの脈波伝播速度と、心臓から上腕までの脈波伝播速度が等しい速度であるとみなし、図2の左側に示すように、[(心臓‐足首間の動脈長)−(心臓‐上腕間の動脈長)]を、[(足首への脈波到達時間)−(上腕への脈波到達時間)]、すなわち[上腕で検出した脈波の急峻な立ち上がりと、足首で検出した脈波の急峻な立ち上がりとの時間]で除することにより、心臓から足首までの動脈における脈波伝播速度としている。
しかし、動脈壁の組成を考えると、心臓から足首までの脈波伝播速度のほうが、心臓から上腕までの脈波伝播速度よりも速い。このため、図2の右側に示すように、脈波が心臓から上腕に到るまでの期間中、心臓から足首に到る動脈に伝搬する脈波は、実際には、心臓から上腕に到るまでの距離より、末梢まで進んでいることになる。
このように、脈波が上腕に到達した時点では、心臓から足首に到る動脈では、心臓‐上腕間の血管長より進んでおり、[(足首への脈波到達時間)−(上腕への脈波到達時間)]で除すべき本来の距離(Actual length)より、[(心臓‐足首間の動脈長)−(心臓‐上腕間の動脈長)]の方が長くなる。この解離は、年齢等によりさらに顕著になる。
このためbaPWVでは、算出される脈波伝播速度が実際の脈波伝播速度より高い値となり、特に高齢になるほど、脈波が伝搬する心臓から足首に到る動脈と、心臓から上腕部に到る動脈の特性上の相違が顕著となり、図1のように、年齢に応じて、faPWVとbaPWVの値が逆転することとなった主たる原因と考えられる。
そこで、本発明は、こうした心臓‐上腕間の動脈、心臓‐足首間の動脈間の脈波伝搬特性の相違を低減し、年齢、身長などの個人差にかかわらず、baPWVによる血流速度の測定精度を高め、動脈硬化度の正確な診断を可能にすることを目的としている。
上記の課題を解決するため、本発明の脈波伝播速度測定方法においては、被験者の身長、年齢を入力する第1の工程、被験者の上腕と足首に、第1脈波センサと第2脈波センサをそれぞれ装着するとともに、被験者の左右の手首に、心電センサを装着する第2の工程、心臓‐上腕の直線距離、及び心臓‐足首の直線距離を体表面で計測し、入力する第3の工程、両脈波センサ及び前記心電センサの検出値に基づいて、心臓から上腕への脈波到達時間Thb、及び、心臓から足首への脈波到達時間Thaをそれぞれ特定し、両者の差分で脈波伝搬時間(Tha−Thb)を算出する第4の工程、身長及び年齢に基づいて、計測した心臓‐上腕間の直線距離、及び、心臓‐足首間の直線距離を、心臓‐上腕間の動脈長Lhb、及び、心臓‐足首間の動脈長Lhaにそれぞれ換算する第5の工程、前記心臓‐上腕間の動脈長Lhbを、心臓から上腕への脈波到達時間Thbで除することにより、心臓‐上腕間の脈波平均伝搬速度Vhbを求める第6の工程、前記心臓‐足首間の動脈長Lhaを、心臓から足首への脈波到達時間Lhaで除することにより、心臓‐足首間の脈波平均伝搬速度Vhaを求める第7の工程を備えている。
そして、心臓から足首に到る動脈における脈波伝搬速度Vxaを、下記の式により求める。
Vxa=(Lha−x)/(Tha−Thb)
ただし、x=Lhb×Vha/Vhbである。
また、上記の脈波伝播速度測定方法を実現する脈波伝播速度測定装置は、被験者の身長、年齢、被験者の体表面で計測した心臓‐上腕間の直線距離、及び、心臓‐足首間の直線距離を入力する入力装置と、被験者の上腕に装着する第1の脈波センサと、被験者の足首に装着する第2の脈波センサと、被験者の左右の手首に装着する心電センサとが接続された脈波伝播速度測定装置であって、両脈波センサ及び前記心電センサの検出値に基づいて、心臓‐上腕間の脈波到達時間Thbと、心臓‐足首間の脈波到達時間Thaをそれぞれ特定し、両者の差分(Tha−Thb)を算出する脈波伝搬時間算出手段と、前記入力装置から入力された身長及び年齢に基づいて、入力した計測した心臓‐上腕間の直線距離を心臓‐上腕間の動脈長Lhbに、心臓‐足首間の直線距離を心臓‐足首間の動脈長Lhaに換算する動脈長換算手段と、心臓−前記第1部位間の脈波到達時間、身長及び年齢に基づいて、計測した心臓−第1部位間の直線距離を、心臓から前記第2部位に到る動脈における脈波到達位置までの第2の動脈長に補正する動脈長補正手段と、前記心臓‐上腕間の動脈長Lhbを、心臓から上腕への脈波到達時間Thbで除することにより、心臓‐上腕間の脈波平均伝搬速度Vhbを求める心臓‐上腕間の脈波平均伝搬速度算出手段と、前記心臓‐足首間の動脈長Lhaを、心臓から足首への脈波到達時間Lhaで除することにより、心臓‐足首間の脈波平均伝搬速度Vhaを求める心臓‐足首間の脈波平均伝搬速度算出手段と、脈波伝搬速度算出手段を備えている。この脈波伝搬速度算出手段は、下記の式により、心臓から足首に到る動脈における脈波伝搬速度Vxaを求める。
Vxa=(Lha−x)/(Tha−Thb)
ただし、x=Lhb×Vha/Vhbである。
上記のVha、Vhbは、心臓‐上腕間の動脈、心臓‐足首間の動脈の脈波伝搬特性により、身長、年齢等の個人差が生じるが、速度比を用いることで、この相違を補償することができる。さらに、Vha、Vhbの双方には、心臓の大動脈弁出口部近位からの過渡的な脈波伝搬速度の変動分が含まれ、この変動分は、身長や年齢等の個人差が大きく影響するが、いずれも、各脈波平均伝搬速度の平均速度にほぼ比例しており、Vha/Vhbとすることで、その変動分を相殺することができる。
これにより、心臓‐足首間の動脈における脈伝搬速度を正確に算出し、動脈硬化度の正確な診断が可能となる。
図1は、様々な部位間で計測した脈波伝搬速度を年齢別に比較した図である。 図2は、心臓から足首までの脈波伝播速度と、心臓から上腕までの脈波伝播速度が等しい速度であるとみなしたことにより発生する誤差を示す図である。なお、hbPWVは心臓から上腕までの間の平均的な脈波伝播速度、haPWVは心臓から足首までの間の平均的な脈波伝播速度である。 図3は、脈波伝播速度測定装置の概略構成を示す図である。 図4は、心臓‐足首間の脈波速度を算出するための原理図である。 図5は、本発明の効果を示すため、図1に、実施例1に基づいて算出した脈波伝搬速度Vxa(黒のひし形)を加えた図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施例を説明する。
図3は、本実施例に基づく脈波伝播速度測定装置の概略構成を示す。
脈波伝播速度測定装置は、CPU、メモリ、入出力装置、ディスプレイやプリンタ等の表示・出力部等からなり、被験者の手首に装着された心電センサ、上腕に装着された第1脈波センサ、足首に装着された第2脈波センサが接続されている。
図4は、本実施例のbaPWVにより、動脈硬化度を測定する際の原理図を示しており、次のような手順で、動脈硬化度の測定を行う。
(1)被験者の体表面で、α(胸骨上端から上腕部までの直線距離)と、β(胸骨上端から足首までの直線距離)で実測する。
(2)大動脈を含め、血管は直線ではなく、体内で様々な方向に湾曲、蛇行している。しかも、加齢や身長に応じても、直線距離に対する乖離が拡大するため、(胸骨上端から上腕部までの直線距離)と(胸骨上端から足首までの直線距離)の計測値に対し、被験者の年齢や身長等を考慮した補正を行う。具体的には、検査装置に、被験者の年齢や身長等でマップ化したデータベースを予め登録しておき、被験者の年齢や身長等を入力することで、補正値を呼び出し、
Lhb=心臓から上腕に到る実際の血管長に近似する値
Lha=心臓から足首に到る実際の血管長に近似する値
をそれぞれ求める。
なお、心臓位置をh(heart)、上腕位置をb(brachial)、足首位置をa(ankle)とし、以下、例えば、hbは心臓‐上腕間、haは心臓‐足首間を意味するものとする。
(3)次に、被験者の左右の手首に心電センサを装着し、第1部位である上腕と第2部位である足首に、それぞれ、第1脈波センサ、第2脈波センサを装着し、各センサによる計測を開始する
(4)心電センサにより計測されたR波と、第1脈波センサ、第2脈波センサで特定した上腕脈波の急峻な立ち上がりと、足首脈波の急峻な立ち上がりとの関係から、
Thb=心電図R波から上腕脈波の立ち上がりまでの時間
Tha=心電図R波から足首脈波の立ち上がりまでの時間
をそれぞれ求める。
(5)(2)で求めたLhb、Lhaを、(4)で計測したThb、Tha伝搬時間で除することにより、
心臓‐上腕間の伝搬速度:Vhb=Lhb/Thb
心臓‐足首間の伝搬速度:Vha=Lha/Tha
をそれぞれ求める。
ここで、心臓から足首に到る動脈についての脈波伝搬速度を正確に算出するためには、特定した脈波が上腕に到達するt=Thbの時点で、心臓から足首に到る動脈のどの部位に到達しているかを正確に予測することにある。
そこで、この部位を心臓からxの距離にあるとしたとき、
(Lha−x)を(Tha−Thb)で除すことにより、心臓から足首に到る動脈における脈波伝搬速度を正確に算出することができる。
本実施例では、xを次の式により、算出する。
x=Lhb×Vha/Vhb・・・・・・・・・・(1)
すなわち、Lhbに、Vhbに対するVhaの比を乗算することにより、xを算出する。
こうして求めたxを用いて、心臓から足首に到る動脈のうち、xの位置にある地点から、足首に到る脈波伝搬速度Vxaを次のように求めることができる。
Vxa=(Lha−x)/(Tha−Thb)・・・・・・(2)
前述のように、Vha、Vhbには、心臓‐上腕間の動脈、心臓‐足首間の動脈間の脈波伝搬特性の相違や、過渡的な脈波伝搬速度の変動が含まれているが、脈波伝搬特性の相違は、速度比を用いることで、さらに、過渡的な脈波伝搬速度の変動は、Vha、Vhbの双方に含まれているので、それらの平均速度にVha/Vhbとすることで、その変動分を相殺することができる。
図5は、本実施例による効果を示すもので、本実施例により算出したVxaに基づく計測結果を黒塗りひし形で示す。従来のbaPWV(白抜きひし形)と比較すると明らかなように、65‐79歳の被験者に到るまで、faPWV(白抜き四角形)との相関関係を維持したまま、その計測値を超えることはなく、cfPWVによる計測結果との中間値を維持していることが確認できる。
baPWVでは、装着が簡単で、被験者に与える負担が少なく、しかも、心臓から足首に到る動脈全体における平均脈波伝搬速度を計測しているcfPWVと一定の相関関係にあることから、動脈硬化度を診断上、有効な測定方法として注目されているが、本発明によれば、新たなセンサなどを追加することなく、身長や年齢等による個人差に伴う変動を大幅に低減することができるので、baPWV方式による診断精度を飛躍的に高める脈波伝播速度測定技術として広く採用されることが期待できる。

Claims (2)

  1. 被験者の身長、年齢を入力する第1の工程、
    被験者の上腕と足首に、第1脈波センサと第2脈波センサをそれぞれ装着するとともに、被験者の心臓直上の体表面に、心電センサを装着する第2の工程、
    心臓‐上腕の直線距離、及び心臓‐足首の直線距離を体表面で計測し、入力する第3の工程、
    両脈波センサ及び前記心電センサの検出値に基づいて、心臓から上腕への脈波到達時間Thb、及び、心臓から足首への脈波到達時間Thaをそれぞれ特定し、両者の差分で脈波伝搬時間(Tha−Thb)を算出する第4の工程、
    身長及び年齢に基づいて、計測した心臓‐上腕間の直線距離、及び、心臓‐足首間の直線距離を、心臓‐上腕間の動脈長Lhb、及び、心臓‐足首間の動脈長Lhaにそれぞれ換算する第5の工程、
    前記心臓‐上腕間の動脈長Lhbを、心臓から上腕への脈波到達時間Thbで除することにより、心臓‐上腕間の脈波平均伝搬速度Vhbを求める第6の工程、
    前記心臓‐足首間の動脈長Lhaを、心臓から足首への脈波到達時間Lhaで除することにより、心臓‐足首間の脈波平均伝搬速度Vhaを求める第7の工程、
    下記の式により、心臓から足首に到る動脈における脈波伝搬速度Vxaを求めることを特徴とする脈波伝播速度測定方法。
    Vxa=(Lha−x)/(Tha−Thb)
    ただし、x=Lhb×Vha/Vhbである。
  2. 被験者の身長、年齢、被験者の体表面で計測した心臓‐上腕間の直線距離、及び、心臓‐足首間の直線距離を入力する入力装置と、
    被験者の上腕に装着する第1の脈波センサと、
    被験者の足首に装着する第2の脈波センサと、
    被験者の左右の手首に装着する心電センサとが接続された脈波伝播速度測定装置であって、
    両脈波センサ及び前記心電センサの検出値に基づいて、心臓‐上腕間の脈波到達時間Thbと、心臓‐足首間の脈波到達時間Thaをそれぞれ特定し、両者の差分(Tha−Thb)を算出する脈波伝搬時間算出手段と、
    前記入力装置から入力された身長及び年齢に基づいて、入力した計測した心臓‐上腕間の直線距離を心臓‐上腕間の動脈長Lhbに、心臓‐足首管の直線距離を心臓‐足首間の動脈長Lhaに換算する動脈長換算手段と、
    心臓‐前記第1部位間の脈波到達時間、身長及び年齢に基づいて、計測した心臓‐第1部位間の直線距離を、心臓から前記第2部位に到る動脈における脈波到達位置までの第2の動脈長に補正する動脈長補正手段と、
    前記心臓‐上腕間の動脈長Lhbを、心臓から上腕への脈波到達時間Thbで除することにより、心臓‐上腕間の脈波平均伝搬速度Vhbを求める心臓‐上腕間の脈波平均伝搬速度算出手段と、
    前記心臓‐足首間の動脈長Lhaを、心臓から足首への脈波到達時間Lhaで除することにより、心臓‐足首間の脈波平均伝搬速度Vhaを求める心臓‐足首間の脈波平均伝搬速度算出手段と、
    下記の式により、心臓から足首に到る動脈における脈波伝搬速度Vxaを求める脈波伝搬速度算出手段と、
    を備えたことを特徴とする脈波伝播速度測定装置。
    Vxa=(Lha−x)/(Tha−Thb)
    ただし、x=Lhb×Vha/Vhbである。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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