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JP2014111959A - 捩り振動減衰装置 - Google Patents

捩り振動減衰装置 Download PDF

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JP2014111959A
JP2014111959A JP2012266310A JP2012266310A JP2014111959A JP 2014111959 A JP2014111959 A JP 2014111959A JP 2012266310 A JP2012266310 A JP 2012266310A JP 2012266310 A JP2012266310 A JP 2012266310A JP 2014111959 A JP2014111959 A JP 2014111959A
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vibration damping
torsional vibration
disk plates
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Shingo Satake
真吾 佐竹
Tetsuhiro Takenaka
徹宏 竹中
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Abstract

【課題】捩れ角が大きい高トルク域のばね剛性を低減することができ、捩り振動の減衰性能を向上させることができる捩り振動減衰装置を提供すること。
【解決手段】捩り振動減衰装置は、それぞれレール溝22〜25を有し、互いに連結される一対のディスクプレート12、13と、ディスクプレート12、13の間に設けられ、レール溝22〜25に対応する位置にスプリング収容孔21が形成されたハブプレート11とを備えている。また、コイルスプリング14の一端部14aが直線レール溝22A、24Aに支持されるとともに、コイルスプリング14の他端部14bがレール溝22〜25に支持され、レール溝22、24が、ディスクプレート12、13とハブプレート11との捩れ角が増大するのに伴い、スプリングシート15の半径方向外方への移動量を増大させる傾斜レール溝22B、24Bを有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、車両等に搭載され、第1の回転部材と第2の回転部材との間で回転トルクが伝達されるように第1の回転部材と第2の回転部材とを弾性部材を介して相対回転自在に連結した捩り振動減衰装置に関する。
従来から駆動源に連結される変速機等を有する駆動伝達系は、例えば、内燃機関のトルク変動による回転変動を起振源とした捩り振動によってドライバビリティが悪化することがあるため、内燃機関と駆動伝達系との間に捩り振動減衰装置を設け、内燃機関の回転変動を捩り振動減衰装置によって吸収して駆動伝達系の捩り振動を減衰するようにしている。
この捩り振動減衰装置としては、フライホイールに締結および解放される第1の回転部材としての一対のディスクプレートと、変速機から延びる入力軸に連結される第2の回転部材としてのハブプレートと、ディスクプレートとハブプレートとを回転自在に連結するコイルスプリングとを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この捩り振動減衰装置のコイルスプリングは、ディスクプレートの回転軸方向に対して直交する方向であって、ディスクプレートとハブプレートのトルク伝達方向と同方向に延在しており、ディスクプレートとハブプレートとの捩れ角が大きくなると、コイルスプリングが円周方向に弾性変形するようになっている。
特開2006−316963号公報
捩り振動減衰装置は、ディスクプレートとハブプレートとの捩れ角が小さい低・中トルク域ではドライバビリティ向上のためにコイルスプリングのばね剛性を大きくし、捩れ角が大きい高トルク域でコイルスプリングのばね剛性を小さくすることが望まれる。
しかしながら、従来の捩り振動減衰装置は、コイルスプリングがディスクプレートとハブプレートのトルク伝達方向と同方向に延在しているため、ディスクプレートとハブプレートとの捩れ角が大きくなるにつれて、コイルスプリングの剛性が大きくなってしまう。
このため、捩り振動減衰装置の捩れ特性の高トルク域で弾性部材のばね剛性を低減することができず、捩り振動の減衰性能を向上させることが困難であった。
本発明は、上述のような従来の問題を解決するためになされたもので、捩れ角が大きい高トルク域のばね剛性を低減することができ、捩り振動の減衰性能を向上させることができる捩り振動減衰装置を提供することを目的とする。
本発明に係る捩り振動減衰装置は、上記目的を達成するため、(1)第1の回転部材と、前記第1の回転部材に対して相対回転自在となるように前記第1の回転部材と同軸上に設けられた第2の回転部材と、前記第1の回転部材と前記第2の回転部材との間に設けられ、前記第1の回転部材に対して前記第2の回転部材が正側および前記正側と反対方向の負側に相対回転したときに前記第1の回転部材および前記第2の回転部材との間で弾性変形される複数の弾性部材とを備えた捩り振動減衰装置であって、前記弾性部材は、前記弾性部材の延在方向一端部および延在方向他端部の少なくとも一方が前記第1の回転部材および前記第2の回転部材の円周方向および半径方向に移動自在となるように前記第1の回転部材および前記第2の回転部材との間に設けられ、前記弾性部材の延在方向一端部および延在方向他端部の少なくとも一方は、前記第1の回転部材に対して前記第2の回転部材の相対回転量が増大するのに伴い、前記半径方向への移動量が増大するものから構成されている。
この捩り振動減衰装置の弾性部材は、例えば、弾性部材の延在方向一端部が第1の回転部材に対して第2の回転部材の相対回転量が増大するのに伴い、半径方向への移動量が増大するように第1の回転部材と第2の回転部材との間に介装されるので、第1の回転部材および第2の回転部材の捩れ角(相対回転量)が大きくなるにつれて、弾性部材から第1の回転部材または第2の回転部材が受ける反力のトルク伝達方向の成分を小さくすることができる。
この結果、第1の回転部材と第2の回転部材との捩れ角が大きい高トルク領域で弾性部材のばね剛性を低減することができ、振動の減衰性能を向上させることができる。
上記(1)に記載の捩り振動減衰装置において、(2)前記第1の回転部材が、駆動源から動力が伝達されるとともに、それぞれ窓部を有し、互いに連結される一対のディスクプレートから構成され、前記第2の回転部材が、前記ディスクプレートの間に設けられ、前記窓部に対応する位置に切欠き部が形成されたハブプレートから構成され、前記弾性部材の延在方向一端部が、第1の支持部材を介して前記窓部と切欠き部の円周方向一端部とに支持されるとともに、前記弾性部材の延在方向他端部が、第2の支持部材を介して前記窓部と切欠き部の円周方向他端部とに支持され、前記窓部および前記切欠き部が、前記第1の回転部材に対して前記第2の回転部材の相対回転量が増大するのに伴い、前記第1の支持部材および前記第2の支持部材の少なくとも一方の前記半径方向への移動量を増大させる案内部を有するものから構成されている。
この捩り振動減衰装置は、例えば、弾性部材の延在方向一端部を第1の支持部材を介して支持する窓部が、第1の回転部材と第2の回転部材との捩れ角が大きくなるにつれて第1の支持部材の半径方向への移動量を増大させる案内部を有するので、弾性部材からハブプレートが受ける反力のトルク伝達方向の成分を確実に小さくすることができる。
上記(2)に記載の捩り振動減衰装置において、(3)前記ディスクプレートに対向する前記第1の支持部材の軸線方向両面に突起部が設けられ、前記窓部が、前記突起部が移動自在に挿通され、少なくとも一部分が前記ディスクプレートの半径方向に延在するレール溝を有し、前記半径方向に延在する前記レール溝の部位が前記案内部を構成し、前記第1の支持部材および前記第2の支持部材を支持する切欠き部の延在方向一端部または延在方向他端部の少なくとも一方が前記半径方向に湾曲することにより、前記案内部を構成している。
この捩り振動減衰装置は、例えば、ディスクプレートに対向する第1の支持部材の軸線方向両面に突起部が設けられており、この突起部が、ディスクプレートに形成されたレール溝に沿って半径方向に移動自在となっているので、第1の回転部材と第2の回転部材との捩れ角が大きくなるにつれて第1の支持部材の半径方向への移動量を確実に大きくすることができる。したがって、弾性部材からハブプレートが受ける反力のトルク伝達方向の成分をより確実に小さくすることができる。
本発明によれば、捩れ角が大きい高トルク域のばね剛性を低減することができ、捩り振動の減衰性能を向上させることができる捩り振動減衰装置を提供することができる。
本発明に係る捩り振動減衰装置の第1の実施の形態を示す図であり、捩り振動減衰装置の正面図である。 本発明に係る捩り振動減衰装置の第1の実施の形態を示す図であり、図1のA−A方向矢視断面図である。 本発明に係る捩り振動減衰装置の第1の実施の形態を示す図であり、ディスクプレートの正面図である。 本発明に係る捩り振動減衰装置の第1の実施の形態を示す図であり、コイルスプリング部分の捩り振動減衰装置の要部構成図である。 本発明に係る捩り振動減衰装置の第1の実施の形態を示す図であり、加速時の捩り振動減衰装置の部分的な動作を示す図である。 本発明に係る捩り振動減衰装置の第1の実施の形態を示す図であり、減速時の捩り振動減衰装置の部分的な動作を示す図である。 本発明に係る捩り振動減衰装置の第1の実施の形態を示す図であり、捩り振動減衰装置の捩り特性を示す図である。 本発明に係る捩り振動減衰装置の第1の実施の形態を示す図であり、捩り振動減衰装置の正面図である。 本発明に係る捩り振動減衰装置の第2の実施の形態を示す図であり、ディスクプレートの正面図である。 本発明に係る捩り振動減衰装置の第2の実施の形態を示す図であり、コイルスプリング部分の捩り振動減衰装置の要部構成図である。 本発明に係る捩り振動減衰装置の第2の実施の形態を示す図であり、加速時の捩り振動減衰装置の部分的な動作を示す図である。 本発明に係る捩り振動減衰装置の第2の実施の形態を示す図であり、減速時の捩り振動減衰装置の部分的な動作を示す図である。 本発明に係る捩り振動減衰装置の第3の実施の形態を示す図であり、捩り振動減衰装置の正面図である。 本発明に係る捩り振動減衰装置の第3の実施の形態を示す図であり、B−B方向矢視断面図である。 本発明に係る捩り振動減衰装置の第3の実施の形態を示す図であり、コイルスプリング部分の捩り振動減衰装置の要部構成図である。 本発明に係る捩り振動減衰装置の第3の実施の形態を示す図であり、加速時の捩り振動減衰装置の部分的な動作を示す図である。 本発明に係る捩り振動減衰装置の第3の実施の形態を示す図であり、減速時の捩り振動減衰装置の部分的な動作を示す図である。
以下、本発明に係る捩り振動減衰装置の実施の形態について、図面を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
図1〜図7は、本発明に係る捩り振動減衰装置の第1の実施の形態を示す図である。
まず、構成を説明する。
図1、図2において、捩り振動減衰装置10は、第2の回転部材としてのハブプレート11と、ハブプレート11と同軸上に設けられ、ハブプレート11に対して相対回転自在に配設される第1の回転部材としてのディスクプレート12、13と、ハブプレート11とディスクプレート12、13とを円周方向に弾性的に連結する複数のコイルスプリング14と、それぞれのコイルスプリング14をハブプレート11に支持するスプリングシート15、16とを含んで構成されている。
ハブプレート11は、ボス17と、ボス17から半径方向外方に突出するフランジ18とから構成されており、ボス17の内周部には図示しない駆動伝達系に含まれる変速機の入力軸19がスプライン嵌合されている。
ここで、駆動伝達系は、変速機、ディファレンシャル装置、ドライブシャフト等の捩り振動減衰装置10から駆動輪までのドライブラインを含むものである。
また、ボス17の外周部にはスプライン17aが形成されているとともに、フランジ18の内周部にはスプライン18aが形成されており、スプライン17aは、スプライン18aに対して円周方向に所定の隙間を介してスプライン嵌合されている。
また、ボス17の外周部とフランジ18の内周部との間には小コイルスプリング20が介装されており、小コイルスプリング20は、コイルスプリング14よりも低いばね剛性を有し、ボス17とフランジ18との間で発生する微小な捩れ振動を吸収するようになっている。このとき、ボス17およびフランジ18は、スプライン17a、18aの円周方向の隙間分だけ相対回転する。
このため、アイドル状態でニュートラルに変速したとき等のように内燃機関の変動トルクが小さい領域、すなわち、ハブプレート11とディスクプレート12、13とが捩れない場合に、無負荷状態にある変速機の歯車対からガラガラという歯打ち音、所謂、ガラ音が発生するのを抑制することができる。
ディスクプレート12、13は、ハブプレート11の回転軸方向両側に配設されており、ディスクプレート12、13は、半径方向外周側でリベット27によって連結されている。
ハブプレート11には4つのスプリング収容孔21が形成されており、このスプリング収容孔21にはコイルスプリング14が収容されている。
スプリング収容孔21は、フランジ18を半径方向外方に切欠いて形成された切欠きから構成されており、本発明の切欠き部を構成している。
また、スプリングシート15およびスプリングシート16は、コイルスプリング14の円周方向端面をそれぞれスプリング収容孔21の円周方向一端部(以下、単に一端部21aという)および円周方向他端部(以下、単に他端部21bという)を支持するようになっている。ここで、スプリングシート15は、第1の支持部材を構成し、スプリングシート16は、第2の支持部材を構成している。
また、本実施の形態の捩り振動減衰装置10において、円周方向とは、ディスクプレート12、13およびハブプレート11の回転方向と同方向であり、半径方向とは、ディスクプレート12、13およびハブプレート11の放射方向と同方向である。また、回転軸方向とは、ディスクプレート12、13の回転軸方向であり、入力軸19の回転軸と同方向である。
スプリングシート15、16は、内周部に座巻が形成されたシート着座面15a、16aおよびシート着座面15a、16aから円周方向に突出する突出部15b、16bを備えている。
シート着座面15a、16aの内周部には座巻が形成されており、この座巻は、コイルスプリング14の円周方向両端部の一巻分あるいは二巻分に相当し、この座巻にコイルスプリング14の円周方向端部を着座させるようにしている。
そして、スプリングシート15の座巻にはコイルスプリング14の延在方向一端部(以下、単に一端部14aという)が係合しており、スプリングシート16の座巻にはコイルスプリング14の延在方向他端部(以下、単に、他端部14bという)が係合している。
すなわち、スプリングシート15、16のそれぞれの座巻にはコイルスプリング14の一端部14aおよび他端部14bが係合することにより、コイルスプリング14の回転が防止されてコイルスプリング14がスプリングシート15、16に装着される。
また、スプリング収容孔21の一端部21aおよび他端部21bは、スプリングシート15、16のシート着座面15a、16aの背面15c、16cに係合するようになっている。
スプリング収容孔21の一端部21aおよび他端部21bの形状は、半径方向に湾曲して形成されており、スプリングシート15、16の背面15c、16cは、湾曲面に沿って湾曲した湾曲形状に形成されている。このため、スプリング収容孔21の一端部21aおよび他端部21bは、スプリングシート15、16の背面15c、16cに密着して係合するようになっている。
このため、コイルスプリング14の付勢力を受けてスプリングシート15、16がスプリング収容孔21の一端部21aおよび他端部21bに付勢されることにより、スプリングシート15、16がハブプレート11のフランジ18に取付けられる。
また、図1、図3、図4に示すように、ディスクプレート12、13には窓部としてのレール溝22〜25が形成されている。レール溝22、24は、ディスクプレート12、13の軸線方向に対向して同一形状に形成されており、レール溝23、25は、ディスクプレート12、13の軸線方向に対向して同一形状に形成されている。
ここで、図4において、ディスクプレート12、13のレール溝22〜25は、回転軸方向において同一形状であるため、説明を便宜上、ディスクプレート12、13をまとめて説明する。
図1、図2、図4において、スプリングシート15、16の軸線方向両面には突起部15A、15B、16A、16Bが形成されており、この突起部15A、15B、16A、16Bは、レール溝22〜25に挿通されてレール溝22〜25に沿って移動自在となっている。
図3、図4において、レール溝23、25は、直線形状に形成されており、ディスクプレート12、13とハブプレート11とが相対回転していない中立位置にある場合には、スプリングシート16の突起部16A、16Bは、レール溝23、25の円周方向一端部(以下、一端部23a、25aという)に当接している。
また、レール溝22、24は、直線形状に形成された直線レール溝22A、24Aと、直線レール溝22A、24Aに連通し、直線レール溝22A、24Aからディスクプレート12、13の半径方向外方に向かって傾斜する傾斜レール溝22B、24Bとから構成されている。
そして、ディスクプレート12、13とハブプレート11とが相対回転していない中立位置にある場合には、スプリングシート15の突起部15A、15Bは、レール溝22、24の円周方向一端部(以下、一端部22a、24aという)に当接している。
このようにスプリングシート15、16は、スプリング収容孔21の一端部21aおよび他端部21bと、レール溝22〜25とによって支持されている。
図1、図2に示すように、ディスクプレート12の外周部には環状のクッショニングプレート26の内周部が連結されており、ディスクプレート12とクッショニングプレート26は、ディスクプレート12、13を連結するリベット27によって連結されている。
クッショニングプレート26の回転軸方向両側には、リベット28により環状の摩擦材29a、29bが固定されており、この摩擦材29a、29bは、駆動源としての図示しない内燃機関のクランクシャフトに固定された図示しないフライホイールとフライホイールにボルト固定されたクラッチカバーのプレッシャプレートとの間に位置している。
そして、摩擦材29a、29bがプレッシャプレートに押圧されてフライホイールとプレッシャプレートに摩擦接触することで、内燃機関の回転トルクがディスクプレート12、13に入力される。
また、図示しないクラッチペダルが踏み込まれると、プレッシャプレートが摩擦材29a、29bを押圧するのを解除し、摩擦材29a、29bがフライホイールから離隔することで、内燃機関の回転トルクがディスクプレート12、13に入力されない。
また、ディスクプレート12、13に対してハブプレート11が正側(図1のR2方向)および正側と反対方向の負側(図1のR1方向)に相対回転したときには、コイルスプリング14が弾性変形、すなわち、圧縮されてスプリングシート15またはスプリングシート16が突起部15A、15B、16A、16Bを介してレール溝22〜25に沿って移動するようになっている。
なお、以下の説明では、ディスクプレート12、13とハブプレート11とが相対回転することを、ディスクプレート12、13とハブプレート11とが捩れると表現する。
このコイルスプリング14は、ディスクプレート12、13に対してハブプレート11が正側に捩れた場合およびディスクプレート12、13に対してハブプレート11が負側に捩れた場合に圧縮することにより、ハブプレート11とディスクプレート12、13との間で回転トルクを伝達するようになっている。
また、ディスクプレート12、13に形成された傾斜レール溝22B、24Bは、ディスクプレート12、13の半径方向に傾斜しているため、ディスクプレート12、13に対してハブプレート11の相対回転量が増大するのに伴い、すなわち、ディスクプレート12、13とハブプレート11との捩れ角が増大するのに伴い、スプリングシート15が突起部15A、15Bを介して傾斜レール溝22B、24Bに沿ってディスクプレート12、13の半径方向外方に移動できる。
また、スプリング収容孔21の一端部21aは、半径方向に湾曲して形成されているため、スプリングシート15がディスクプレート12、13の半径方向外方に移動するときに、スプリングシート15の半径方向外方への移動を許容するようになっている。
本実施の形態の捩り振動減衰装置10は、レール溝22、24の一部分であり、かつ半径方向に延在する部位である傾斜レール溝22B、24Bとスプリング収容孔21の一端部21aとが案内部を構成している。
ここで、ディスクプレート12、13に対してハブプレート11が正側に捩れるのは、車両の加速時であり、ディスクプレート12、13に対してハブプレート11が負側に捩れるのは、エンジンブレーキが発生する減速時である。
図2において、ボス17の外周部であって、フランジ18とディスクプレート12との間には環状のガイド部材30が設けられている。また、フランジ18とディスクプレート13との間には環状の摩擦材31a、31bおよび環状の皿ばね32が設けられている。
摩擦材31aは、フランジ18に固定されており、摩擦材31bは、皿ばね32によってフランジ18の摩擦材31aに所定の摩擦力で摩擦接触している。
これら摩擦材31a、31bおよび皿ばね32は、ハブプレート11およびディスクプレート12、13が捩れたときに、ハブプレート11およびディスクプレート12、13との間にヒステリシストルクを発生させるようになっている。本実施の形態の捩り振動減衰装置10は、摩擦材31a、31bおよび皿ばね32がヒステリシス機構を構成している。
次に、作用を説明する。
摩擦材29a、29bがプレッシャプレートに押圧されてフライホイールとプレッシャプレートに摩擦接触すると、内燃機関の回転トルクがディスクプレート12、13に入力され、クッショニングプレート26を介してディスクプレート12、13に回転トルクが伝達される。
ニュートラルに変速したときのアイドル時には、捩り振動減衰装置10にコイルスプリング14を収縮させるだけの回転トルクが加わらないため、ハブプレート11とディスクプレート12、13との相対回転角度が略0となっている。
このとき、フランジ18のスプライン18aとボス17のスプライン17aとの隙間の範囲で小コイルスプリング20の弾性変形が許容され、ボス17とフランジ18とが相対回転する。
このため、図7のプリダンパ領域Aで示すようにトルク0付近のθ1の範囲でフラットな1段目の低剛性な捩れ特性が発生する。
このため、捩り振動減衰装置10に加わる内燃機関のトルク変動による微小な回転変動は、コイルスプリング14の収縮によってフランジ18とボス17との間で緩衝されながら変速機の入力軸19に伝達される。
したがって、無負荷状態にある変速機の歯車対からガラガラという歯打ち音、所謂、ガラ音が発生するのを抑制することができる。
一方、車両の加速時に内燃機関の回転変動が大きくなり、内燃機関からディスクプレート12、13に図7の設定値C1以上の回転トルクが伝達された場合には、フランジ18のスプライン18aがボス17のスプライン17aに係合され、小コイルスプリング20が圧縮された状態となり、弾性変形が行われない。
この場合には、ディスクプレート12、13に対してハブプレート11が正側に捩れることにより、コイルスプリング14が圧縮してディスクプレート12、13からハブプレート11に回転トルクを伝達する。なお、コイルスプリング14が弾性変形する領域は、メインダンパ領域Bである。
ディスクプレート12、13とハブプレート11の捩れ角が大きくなると、ディスクプレート12、13がR1方向に回転するのに伴って、ディスクプレート12、13に対してハブプレート11がR2方向(正側)に捩れることになる。
このときのディスクプレート12、13とハブプレート11の動作を図5に基づいて説明する。但し、図5において、ディスクプレート12、13のレール溝22〜25は、回転軸方向において同一形状であるため、説明を便宜上、ディスクプレート12、13をまとめて説明する。
図5(a)において、ディスクプレート12、13がR1方向に回転すると、ディスクプレート12、13のレール溝23、25の一端部23a、25aがスプリングシート16をスプリングシート15に向かって押圧する。このとき、スプリングシート16からハブプレート11のスプリング収容孔21の他端部21bが離隔する。
また、ディスクプレート12、13に対してハブプレート11がR2方向(正側)に捩れるのに伴ってスプリング収容孔21の一端部21aがスプリングシート15をスプリングシート16に向かって押圧する。
このとき、スプリングシート15は、直線レール溝22A、24Aの一端部22a、24aから離隔して、直線レール溝22A、24Aに沿ってスプリングシート16に向かって移動する。
図5(b)に示すように、ディスクプレート12、13に対してハブプレート11の捩れ角がさらに大きくなると、スプリングシート15は、直線レール溝22A、24Aに沿ってスプリングシート16に向かってさらに移動する。
このとき、コイルスプリング14は、ディスクプレート12、13の円周方向に沿って圧縮変形するため、コイルスプリング14のばね剛性が高くなり、図7にθ2で示すようなトルクが大きく上昇する2段目の高剛性の捩れ特性となる。
図5(c)に示すように、ディスクプレート12、13に対してハブプレート11の捩れ角がさらに大きくなると、スプリングシート15は、直線レール溝22A、24Aから傾斜レール溝22B、24Bに沿ってディスクプレート12、13の半径方向外方に移動しながらスプリングシート16に向かってさらに移動する。また、スプリングシート15は、湾曲したスプリング収容孔21の一端部21aに沿って半径方向外方への移動が許容される。
このとき、コイルスプリング14は、ディスクプレート12、13の半径方向に傾斜するため、コイルスプリング14がスプリング収容孔21の一端部21aから受ける反力のトルク伝達方向、すなわち、ディスクプレート12、13の回転方向の成分Fは、コイルスプリング14が傾斜していない場合よりも小さくなる。
このため、ディスクプレート12、13の円周方向に沿って圧縮変形するコイルスプリング14のばね剛性が小さくなり、図7にθ3で示すようなトルクが2段目よりも小さく上昇する3段目の低剛性の捩れ特性となる。
一方、ディスクプレート12とハブプレート11との間に摩擦材31a、31bおよび皿ばね32が介装されるため、ディスクプレート12に対してハブプレート11がR2方向に捩れるときに、皿ばね32の弾性力によってディスクプレート12とハブプレート11との間にヒステリシストルクが発生する。
一方、車両の減速時には、内燃機関の回転トルクが小さくなり、エンジンブレーキが発生するため、変速機の入力軸19からハブプレート11に回転トルクが入力される。
減速時に内燃機関の回転変動が大きくなると、ディスクプレート12、13とハブプレート11との捩れ角が大きくなり、ディスクプレート12、13に対してハブプレート11が負側に捩れることにより、コイルスプリング14が圧縮してハブプレート11からディスクプレート12、13に回転トルクを伝達する。
ディスクプレート12、13とハブプレート11の捩れ角が大きくなると、ハブプレート11がR1方向に回転するのに伴って、ディスクプレート12、13に対してハブプレート11が中立位置からR1方向(負側)に捩れることになる。
このときのディスクプレート12、13とハブプレート11の動作を図6に基づいて説明する。但し、図6において、ディスクプレート12、13のレール溝22〜25は、回転軸方向において同一形状であるため、説明を便宜上、ディスクプレート12、13をまとめて説明する。
図6において、ディスクプレート12、13に対してハブプレート11がR1方向(負側)に捩れると、ディスクプレート12、13の直線レール溝22A、24Aの一端部22a、24aがスプリングシート15をスプリングシート16に向かって押圧する。このとき、スプリングシート15からスプリング収容孔21の一端部21aが離隔する。
また、ディスクプレート12、13に対してハブプレート11がR1方向(負側)に捩れるのに伴ってハブプレート11のスプリング収容孔21の他端部21bがスプリングシート16をスプリングシート15に向かって押圧する。
このとき、スプリングシート16は、レール溝23、25の一端部23a、25aから離隔する。スプリングシート16は、突起部16A、16Bを介して直線状のレール溝23、25に沿って移動するため、コイルスプリング14は、ディスクプレート12、13の円周方向に沿って圧縮変形する。
このとき、コイルスプリング14のばね剛性は、ディスクプレート12、13とハブプレート11との捩れ角が大きくなるにつれて徐々に高くなり、図7にθ4で示すようなトルクが徐々に上昇する2段目の高剛性の捩れ特性となる。
このように本実施の形態の捩り振動減衰装置10は、内燃機関から動力が伝達されるとともに、それぞれレール溝22〜25を有し、互いに連結される一対のディスクプレート12、13と、ディスクプレート12、13の間に設けられ、レール溝22〜25に対応する位置にスプリング収容孔21が形成されたハブプレート11とを備えている。
また、本実施の形態のコイルスプリング14の一端部14aは、スプリングシート15を介してスプリング収容孔21の一端部21aと直線レール溝22A、24Aに支持されるとともに、コイルスプリング14の他端部14bは、スプリングシート16を介してスプリング収容孔21の他端部21bとレール溝22〜25とに支持される。
さらに、本実施の形態のレール溝22、24は、ディスクプレート12、13とハブプレート11との捩れ角が増大するのに伴い、スプリングシート15の半径方向外方への移動量を増大させる傾斜レール溝22B、24Bを有する。
このため、車両の加速時にコイルスプリング14からスプリング収容孔21の一端部21aが受ける反力のトルク伝達方向の成分をコイルスプリング14が傾斜していない場合よりも確実に小さくすることができる。
この結果、ディスクプレート12、13とハブプレート11との捩れ角が大きい高トルク領域でコイルスプリング14のばね剛性を低減することができ、振動の減衰性能を向上させることができる。
また、ディスクプレート12、13とハブプレート11との捩れ角が小さい低トルク域および中トルク領域では、コイルスプリング14のばね剛性が低いと、ドライバビリティが悪化してしまうおそれがある。
本実施の形態の捩り振動減衰装置10は、ディスクプレート12、13とハブプレート11との捩れ角が小さい場合には、スプリングシート15が半径方向に移動しないようにしてコイルスプリング14が半径方向に傾斜するのを防止している。
このため、図7のθ2に示す低トルク域および中トルク領域において、コイルスプリング14のばね剛性を高剛性にすることができ、ドライバビリティを向上させることができる。
(第2の実施の形態)
図8〜図12は、本発明に係る捩り振動減衰装置の第2の実施の形態を示す図であり、第1の実施の形態と同一の構成には同一番号を付して説明を省略する。
図8〜図10において、ディスクプレート12、13にはレール溝23、25に代えて窓部としてのレール溝43、44が形成されており、レール溝43、44は、ディスクプレート12、13の軸線方向に対向して同一形状に形成されている。
ここで、図11において、ディスクプレート12、13のレール溝22、24、43、44は、回転軸方向において同一形状であるため、説明を便宜上、ディスクプレート12、13をまとめて説明する。
また、スプリングシート16の軸線方向両面に形成された突起部16A、16Bは、レール溝43、44に挿通されてレール溝43、44に沿って移動自在となっている。
レール溝43、44は、直線形状に形成された直線レール溝43A、44Aと、直線レール溝43A、44Aに連通し、直線レール溝43A、44Aからディスクプレート12、13の半径方向内方に傾斜する傾斜レール溝43B、44Bとから構成されている。
そして、ディスクプレート12、13とハブプレート11とが相対回転していない中立位置にある場合には、スプリングシート16の突起部16A、16Bは、直線レール溝43A、44Aの円周方向一端部(以下、一端部43a、44aという)に当接している。
本実施の形態の捩り振動減衰装置10のスプリングシート15、16は、スプリング収容孔21の一端部21aおよび他端部21bと、レール溝22、24、43、44とによって支持されている。
本実施の形態の捩り振動減衰装置10は、ディスクプレート12、13に形成された傾斜レール溝43B、44Bは、半径方向に傾斜しているため、ディスクプレート12、13とハブプレート11との捩れ角が増大するに伴い、スプリングシート16が突起部16A、16Bを介して傾斜レール溝43B、44Bに沿ってディスクプレート12、13の半径方向内方に移動できる。
また、ディスクプレート12、13に形成された傾斜レール溝22B、24Bは、半径方向に傾斜しているため、ディスクプレート12、13とハブプレート11との捩れ角が増大するに伴い、スプリングシート15が突起部15A、15Bを介して傾斜レール溝22B、24Bに沿ってディスクプレート12、13の半径方向外方に移動できる。
また、スプリング収容孔21の一端部21aは、半径方向に湾曲して形成されているため、スプリングシート15がディスクプレート12、13の半径方向内方に移動するときに、スプリングシート16の半径方向外方への移動を許容するようになっている。
また、スプリング収容孔21の他端部21bは、半径方向に湾曲して形成されているため、スプリングシート16がディスクプレート12、13の半径方向内方に移動するときに、スプリングシート16の半径方向内方への移動を許容するようになっている。
本実施の形態の捩り振動減衰装置10は、レール溝22、24の一部分であり、かつ半径方向に延在する部位である傾斜レール溝22B、24Bとスプリング収容孔21の一端部21aとが案内部を構成している。
また、レール溝43、44の一部分であり、かつ半径方向に延在する部位である傾斜レール溝43B、44Bおよびスプリング収容孔21の他端部21bが案内部を構成している。
次に、作用を説明する。
車両の加速時に内燃機関からディスクプレート12、13に図7の設定値C1以上の回転トルクが伝達された場合の動作を図11に基づいて説明する。
但し、図11において、ディスクプレート12、13のレール溝22、24、43、44は、回転軸方向において同一形状であるため、説明を便宜上、ディスクプレート12、13をまとめて説明する。
図11(a)において、ディスクプレート12、13がR1方向に回転すると、ディスクプレート12、13の傾斜レール溝43B、44Bの円周方向一端部(以下、一端部43a、44aという)がスプリングシート16をスプリングシート15に向かって押圧する。このとき、スプリングシート16からハブプレート11のスプリング収容孔21の他端部21bが離隔する。
また、ディスクプレート12、13に対してハブプレート11がR2方向(正側)に捩れるのに伴ってスプリング収容孔21の一端部21aがスプリングシート15をスプリングシート16に向かって押圧する。
このとき、スプリングシート15は、直線レール溝22A、24Aの一端部22a、24aから離隔して、直線レール溝22A、24Aに沿ってスプリングシート16に向かって移動する。
図11(b)に示すように、ディスクプレート12、13に対してハブプレート11の捩れ角がさらに大きくなると、スプリングシート15は、直線レール溝22A、24Aに沿ってスプリングシート16に向かってさらに移動する。
このとき、コイルスプリング14は、ディスクプレート12、13の円周方向に沿って圧縮変形するため、コイルスプリング14のばね剛性が高くなり、図7にθ2で示すようなトルクが大きく上昇する2段目の高剛性の捩れ特性となる。
図11(c)に示すように、ディスクプレート12、13に対してハブプレート11の捩れ角がさらに大きくなると、スプリングシート15の突起部15A、15Bが傾斜レール溝22B、24Bに沿ってディスクプレート12、13の半径方向外方に移動する。
また、スプリングシート16の突起部16A、16Bは、直線レール溝43A、44Aから傾斜レール溝43B、44Bに沿ってディスクプレート12、13の半径方向内方に移動する。
このため、スプリングシート16は、スプリングシート15から離隔する方向に移動し、コイルスプリング14が伸張する方向に弾性変形する。また、スプリングシート16は、湾曲したスプリング収容孔21の他端部21bに沿って半径方向内方への移動が許容される。
このとき、コイルスプリング14は、ディスクプレート12、13の半径方向に傾斜するため、コイルスプリング14からスプリング収容孔21の一端部21aが受ける反力のコイルスプリング14のトルク伝達方向、すなわち、ディスクプレート12、13の回転方向の成分Fは、コイルスプリング14が傾斜していない場合よりも小さくなる。
このため、ディスクプレート12、13の円周方向に沿って圧縮変形するコイルスプリング14のばね剛性が小さくなり、図7にθ3で示すようなトルクが2段目よりも小さく上昇する3段目の低剛性の捩れ特性となる。
一方、車両の減速時には、内燃機関の回転トルクが小さくなり、エンジンブレーキが発生するため、変速機の入力軸19からハブプレート11に回転トルクが入力される。
減速時のディスクプレート12、13とハブプレート11の動作を図12に基づいて説明する。但し、図12において、ディスクプレート12、13のレール溝22、24、43、44は、回転軸方向において同一形状であるため、説明を便宜上、ディスクプレート12、13をまとめて説明する。
図12において、ディスクプレート12、13に対してハブプレート11がR1方向(負側)に捩れると、ディスクプレート12、13の直線レール溝22、24の一端部22a、24aがスプリングシート15をスプリングシート16に向かって押圧する。このとき、スプリングシート15からスプリング収容孔21の一端部21aが離隔する。
また、ディスクプレート12、13に対してハブプレート11がR1方向(負側)に捩れるのに伴ってハブプレート11のスプリング収容孔21の他端部21bがスプリングシート16をスプリングシート15に向かって押圧する。
このとき、スプリングシート16の突起部16A、16Bは、直線レール溝43A、44Aの一端部43a、44aから離隔するため、スプリングシート16は、突起部16A、16Bを介して直線レール溝43A、44Aに沿って移動する。
このとき、コイルスプリング14は、ディスクプレート12、13の円周方向に沿って圧縮変形するため、コイルスプリング14のばね剛性は、ディスクプレート12、13とハブプレート11との捩れ角が大きくなるにつれて徐々に高くなり、図7にθ4で示すようなトルクが徐々に上昇する2段目の高剛性の捩れ特性となる。
このように本実施の形態の捩り振動減衰装置10は、コイルスプリング14の一端部14aがスプリングシート15を介してスプリング収容孔21の一端部21aとレール溝22、24とに支持されるとともに、コイルスプリング14の他端部14bがスプリングシート16を介してスプリング収容孔21の他端部21bとレール溝43、44とに支持される。
そして、レール溝43、44が、ディスクプレート12、13とハブプレート11との捩れ角が増大するのに伴い、スプリングシート16の半径方向内方への移動量を増大させる傾斜レール溝43B、44Bを有する。
このため、車両の加速時にコイルスプリング14からスプリング収容孔21の一端部21aが受ける反力のトルク伝達方向の成分を、コイルスプリング14が傾斜していない場合よりも確実に小さくすることができる。この結果、ディスクプレート12、13とハブプレート11との捩れ角が大きい高トルク領域でコイルスプリング14のばね剛性を低減することができ、振動の減衰性能を向上させることができる。
また、本実施の形態の捩り振動減衰装置10は、ディスクプレート12、13とハブプレート11との捩れ角が小さい場合には、スプリングシート16が半径方向に移動しないようにしてコイルスプリング14が半径方向に傾斜するのを防止している。
このため、図7のθ2に示す低トルク域および中トルク領域において、コイルスプリング14のばね剛性を高剛性にすることができ、ドライバビリティを向上させることができる。
(第3の実施の形態)
図13〜図17は、本発明に係る捩り振動減衰装置の第3の実施の形態を示す図であり、第1の実施の形態と同一の構成には同一番号を付して説明を省略する。
図13〜図15において、ディスクプレート12、13には窓部51、52が設けられており、この窓部51、52は、ディスクプレート12、13の軸線方向に対向して同一形状に形成されている。
ここで、図15において、ディスクプレート12、13の窓部51、52は、回転軸方向において同一形状であるため、説明を便宜上、ディスクプレート12、13をまとめて説明する。また、本実施の形態のスプリングシート15、16は、軸線方向両面に突起部が設けられておらず、軸線方向両面は、フラット面である。
また、スプリングシート15、16は、窓部51、52の半径方向外周縁51a、52aおよび半径方向内周縁51b、52bに接触しており、スプリングシート15、16は、半径方向外周縁51a、52aおよび半径方向内周縁51b、52bに接触することにより、窓部51、52から抜け出ないようになっている。
また、窓部51、52の円周方向一端部(以下、一端部51c、52cという)にはスプリングシート15の背面15cが当接しており、窓部51、52の円周方向他端部(以下、他端部51d、52dという)にはスプリングシート16の背面16cが当接している。
このようにスプリングシート15、16は、スプリング収容孔21の一端部21aおよび他端部21bと、窓部51、52とによって支持されている。
また、窓部51、52の半径方向内周面(以下、内周面51A、52Aという)は、一端部51c、52cから他端部51d、52dに向かって半径方向内方に傾斜しており、窓部51、52の他端部51d、52dの半径方向下部は、窓部51、52の一端部51c、52cの半径方向下部よりも半径方向内方に位置している。
本実施の形態の窓部51、52の内周面51A、52Aは、一端部51c、52cから他端部51d、52dに向かって半径方向に傾斜しているため、ディスクプレート12、13とハブプレート11との捩れ角が増大するのに伴って、スプリングシート16がディスクプレート12、13の半径方向内方に移動できる。
本実施の形態の捩り振動減衰装置10は、窓部51、52の内周面51A、52Aおよび他端部51d、52dが案内部を構成している。
次に、作用を説明する。
車両の加速時に内燃機関からディスクプレート12、13に図7の設定値C1以上の回転トルクが伝達された場合の動作を図16に基づいて説明する。
但し、図16において、ディスクプレート12、13の窓部51、52は、回転軸方向において同一形状であるため、説明を便宜上、ディスクプレート12、13をまとめて説明する。
図16(a)において、ディスクプレート12、13がR1方向に回転すると、ディスクプレート12、13の窓部51、52の他端部51d、52dがスプリングシート16をスプリングシート15に向かって押圧する。このとき、スプリングシート16からハブプレート11のスプリング収容孔21の他端部21bが離隔する。
また、ディスクプレート12、13に対してハブプレート11がR2方向(正側)に捩れるのに伴ってスプリング収容孔21の一端部21aがスプリングシート15をスプリングシート16に向かって押圧する。
このとき、スプリングシート15は、窓部51、52の一端部51c、52cから離隔して、窓部51、52に沿ってスプリングシート16に向かって移動する。
図16(b)に示すように、ディスクプレート12、13に対してハブプレート11の捩れ角がさらに大きくなると、スプリングシート15は、窓部51、52に沿ってスプリングシート16に向かってさらに移動する。
このとき、コイルスプリング14は、ディスクプレート12、13の円周方向に沿って圧縮変形するため、コイルスプリング14のばね剛性が高くなり、図7にθ2で示すようなトルクが大きく上昇する2段目の高剛性の捩れ特性となる。
図16(c)に示すように、ディスクプレート12、13に対してハブプレート11の捩れ角がさらに大きくなると、スプリングシート15は、窓部51、52の内周面51A、52Aに沿ってディスクプレート12、13の半径方向内方に移動しながらスプリングシート16に向かってさらに移動する。
ディスクプレート12、13に形成された窓部51、52の内周面51A、52Aは、一端部51c、52cから他端部51d、52dに向かって半径方向に傾斜しているため、スプリングシート16は、窓部51、52の他端部51d、52dに沿って半径方向内方に移動する。
このとき、コイルスプリング14は、ディスクプレート12、13の半径方向に傾斜するため、コイルスプリング14からスプリング収容孔21の一端部21aが受ける反力のトルク伝達方向の成分、すなわち、ディスクプレート12、13の回転方向の成分Fは、コイルスプリング14が傾斜していない場合よりも小さくなる。
このため、ディスクプレート12、13の円周方向に沿って圧縮変形するコイルスプリング14のばね剛性が小さくなり、図7にθ3で示すようなトルクが2段目よりも小さく上昇する3段目の低剛性の捩れ特性となる。
一方、車両の減速時には、内燃機関の回転トルクが小さくなり、エンジンブレーキが発生するため、変速機の入力軸19からハブプレート11に回転トルクが入力される。
減速時のディスクプレート12、13とハブプレート11の動作を図17に基づいて説明する。但し、図17において、ディスクプレート12、13の窓部51、52は、回転軸方向において同一形状であるため、説明を便宜上、ディスクプレート12、13をまとめて説明する。
図17において、ディスクプレート12、13に対してハブプレート11がR1方向(負側)に捩れると、ディスクプレート12、13の窓部51、52の一端部51c、52cがスプリングシート15をスプリングシート16に向かって押圧する。このとき、スプリングシート15からスプリング収容孔21の一端部21aが離隔する。
また、ディスクプレート12、13に対してハブプレート11がR1方向(負側)に捩れるのに伴ってハブプレート11のスプリング収容孔21の他端部21bがスプリングシート16をスプリングシート15に向かって押圧する。
このとき、スプリングシート16は、窓部51、52の他端部51d、52dから離隔する。スプリングシート16は、窓部51、52に沿ってディスクプレート12、13の円周方向に移動するため、コイルスプリング14は、ディスクプレート12、13の円周方向に沿って圧縮変形する。
このため、コイルスプリング14のばね剛性は、ディスクプレート12、13とハブプレート11との捩れ角が大きくなるにつれて徐々に高くなり、図7にθ4で示すようなトルクが徐々に上昇する2段目の高剛性の捩れ特性となる。
このように本実施の形態の捩り振動減衰装置10は、コイルスプリング14の一端部14aがスプリングシート15を介して窓部51、52のスプリング収容孔21の一端部21aと窓部51、52とに支持されるとともに、コイルスプリング14の他端部14bがスプリングシート16を介してスプリング収容孔21の他端部21bと窓部51、52とに支持される。
そして、窓部51、52が、ディスクプレート12、13とハブプレート11との捩れ角が増大するのに伴い、スプリングシート16の半径方向内方への移動量を増大させる内周面51A、52Aを有する。
このため、車両の加速時にコイルスプリング14からスプリング収容孔21の一端部21aが受ける反力のトルク伝達方向の成分Fを、コイルスプリング14が傾斜していない場合よりも確実に小さくすることができ、ディスクプレート12、13とハブプレート11との捩れ角が大きい高トルク領域でコイルスプリング14のばね剛性を低減することができ、振動の減衰性能を向上させることができる。
また、本実施の形態の捩り振動減衰装置10は、ディスクプレート12、13とハブプレート11との捩れ角が小さい場合には、スプリングシート16の半径方向への移動量を少なくすることができる。
このため、θ1およびθ2に示す低トルク域および中トルク領域において、コイルスプリング14のばね剛性を高剛性にすることができ、ドライバビリティを向上させることができる。
また、本実施の形態の捩り振動減衰装置10は、車両の内燃機関と変速機を有する駆動伝達系との間に介装されているが、これに限らず、車両等の駆動伝達系に設けられる捩り振動減衰装置であれば何でもよい。
例えば、ハイブリッド車両にあっては、内燃機関の出力軸と、電動機と車輪側出力軸とに動力を分割する動力分割機構との間に介装されるハイブリッドダンパ等の捩り振動減衰装置に適用してもよい。
また、トルクコンバータのロックアップクラッチ装置と変速歯車組の間に介装されるロックアップダンパ等の捩り振動減衰装置に適用してもよい。また、ディファレンシャルケースとディファレンシャルケースの外周部に設けられたリングギヤとの間に捩り振動減衰装置を設けてもよい。
以上のように、本発明に係る捩り振動減衰装置は、捩れ角が大きい高トルク域のばね剛性を低減することができ、捩り振動の減衰性能を向上させることができるという効果を有し、車両等に搭載され、第1の回転部材と第2の回転部材との間で回転トルクが伝達されるように第1の回転部材と第2の回転部材とを弾性部材を介して相対回転自在に連結した捩り振動減衰装置等として有用である。
10…捩り振動減衰装置、11…ハブプレート(第2の回転部材)、12、13…ディスクプレート(第1の回転部材)、14…コイルスプリング(付勢部材)、14a…一端部(付勢部材の延在方向一端部)、14b…他端部(付勢部材の延在方向他端部)、15…スプリングシート(第1の支持部材)、16…スプリングシート(第2の支持部材)、15A,16A…突起部、21…スプリング収容孔(切欠き部)、21a…一端部(切欠き部の円周方向一端部、案内部)、21b…他端部(切欠き部の円周方向他端部、案内部)、22〜25,41〜44…レール溝(窓部)、22B,24B,43B,44B…傾斜レール溝(案内部)、51,52…窓部、51A,52A…窓部の内周面(案内部)、51d,52d…窓部の他端部(案内部)

Claims (3)

  1. 第1の回転部材と、前記第1の回転部材に対して相対回転自在となるように前記第1の回転部材と同軸上に設けられた第2の回転部材と、前記第1の回転部材と前記第2の回転部材との間に設けられ、前記第1の回転部材に対して前記第2の回転部材が正側および前記正側と反対方向の負側に相対回転したときに前記第1の回転部材および前記第2の回転部材との間で弾性変形される複数の弾性部材とを備えた捩り振動減衰装置であって、
    前記弾性部材は、前記弾性部材の延在方向一端部および延在方向他端部の少なくとも一方が前記第1の回転部材および前記第2の回転部材の円周方向および半径方向に移動自在となるように前記第1の回転部材および前記第2の回転部材との間に設けられ、
    前記弾性部材の延在方向一端部および延在方向他端部の少なくとも一方は、前記第1の回転部材に対して前記第2の回転部材の相対回転量が増大するのに伴い、前記半径方向への移動量が増大することを特徴とする捩り振動減衰装置。
  2. 前記第1の回転部材が、駆動源から動力が伝達されるとともに、それぞれ窓部を有し、互いに連結される一対のディスクプレートから構成され、
    前記第2の回転部材が、前記ディスクプレートの間に設けられ、前記窓部に対応する位置に切欠き部が形成されたハブプレートから構成され、
    前記弾性部材の延在方向一端部が、第1の支持部材を介して前記窓部と切欠き部の円周方向一端部とに支持されるとともに、前記弾性部材の延在方向他端部が、第2の支持部材を介して前記窓部と切欠き部の円周方向他端部とに支持され、
    前記窓部および前記切欠き部が、前記第1の回転部材に対して前記第2の回転部材の相対回転量が増大するのに伴い、前記第1の支持部材および前記第2の支持部材の少なくとも一方の前記半径方向への移動量を増大させる案内部を有することを特徴とする請求項1に記載の捩り振動減衰装置。
  3. 前記ディスクプレートに対向する前記第1の支持部材の軸線方向両面に突起部が設けられ、
    前記窓部が、前記突起部が移動自在に挿通され、少なくとも一部分が前記ディスクプレートの半径方向に延在するレール溝を有し、前記半径方向に延在する前記レール溝の部位が前記案内部を構成し、
    前記第1の支持部材および前記第2の支持部材を支持する切欠き部の延在方向一端部または延在方向他端部の少なくとも一方が前記半径方向に湾曲することにより、前記案内部を構成することを特徴とする請求項2に記載の捩り振動減衰装置。
JP2012266310A 2012-12-05 2012-12-05 捩り振動減衰装置 Pending JP2014111959A (ja)

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