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JP2014186032A - 位置決めのためのモジュール、装置、および方法 - Google Patents

位置決めのためのモジュール、装置、および方法 Download PDF

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JP2014186032A JP2014056016A JP2014056016A JP2014186032A JP 2014186032 A JP2014186032 A JP 2014186032A JP 2014056016 A JP2014056016 A JP 2014056016A JP 2014056016 A JP2014056016 A JP 2014056016A JP 2014186032 A JP2014186032 A JP 2014186032A
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Abstract

【課題】従来の受信器では1つの衛星測位システムからしか衛星信号を受信して位置決めまたは測位を実施することができない点を解決する。
【解決手段】位置決めモジュールを開示する。位置決めモジュールは、衛星選択モジュールとフィルタを備える。衛星選択モジュールは、1つまたは複数の位置決め衛星を1つまたは複数の衛星測位システムの複数の衛星から選択し、1つまたは複数の位置決め衛星の衛星情報を出力するように構成される。衛星選択モジュールに接続されたフィルタが、1つまたは複数の位置決め衛星の衛星情報を受信し、位置決めモジュールの位置情報を計算するように構成される。
【選択図】図1

Description

本願は、2013年3月20日出願の米国係属出願の一部継続出願であり、中華人民共和国国家知的産権局(SIPO)に2012年3月31日に出願された中国特許出願第201210092729.7号に対する優先権を主張する。本願はまた、中華人民共和国国家知的産権局(SIPO)に2013年3月24日に出願された中国特許出願第201310196978.5号に対する優先権の利益を主張する。これらは全て、引用により全体として本明細書に組み込まれる。
本発明は、一般に、測位技術の分野に関し、特に、位置決めモジュール、位置決め装置、および衛星の位置決め方法に関する。
現在、世界には4つの衛星測位システム、即ち、それぞれ中国、米国、ロシア、およびヨーロッパで開発された北斗(Compass)衛星測位システム、GPS(Global Positioning System)、GLONASS(Global Navigation Satellite System)衛星測位システム、およびガリレオガリレオ衛星測位システムがある。北斗衛星測位システムは、中国により独自に開発され、他の衛星測位システムから独立して動作することができる。
従来、受信器は、1つの衛星測位システムからしか衛星信号を受信して位置決めまたは測位を実施することができない。しかし、かかる従来式の受信機の位置決め精度は比較的低い。
1実施形態では位置決めモジュールを開示する。位置決めモジュールは衛星選択モジュールおよびフィルタを備える。当該衛星選択モジュールは、1つまたは複数の衛星測位システムの複数の衛星から1つまたは複数の位置決め衛星を選択し、当該1つまたは複数の位置決め衛星の衛星情報を出力するように構成される。当該フィルタは、当該1つまたは複数の位置決め衛星の衛星情報を受信し、フィルタ・アルゴリズムに基づいて位置決めモジュールの位置情報を計算するように構成される。
別の実施形態では位置決め装置を開示する。位置決め装置は、複数の受信衛星信号の周波数を位置決め装置により生成された信号の周波数と混合して複数の中間周波数(IF)信号を生成するように構成された無線周波数(RF)モジュールであって、当該複数の受信衛星信号は1つまたは複数の衛星測位システムの1つまたは複数の衛星により送信される無線周波数(RF)モジュールと、当該IF信号を処理し、当該1つまたは複数の衛星の衛星情報を計算し、当該複数の受信衛星信号を分類するように構成されたベースバンド信号処理モジュールと、当該ベースバンド信号処理モジュールに接続され、1つまたは複数の位置決め衛星を当該複数の受信衛星信号の分類に従って当該1つまたは複数の衛星から選択し、位置決め装置の位置情報を計算するように構成された位置決めモジュールと、を備える。
さらに別の実施形態では位置決め装置のための位置決め方法を開示する。当該方法は、複数の衛星信号を受信するステップであって、当該複数の衛星信号は1つまたは複数の衛星測位システムの1つまたは複数の衛星により送信されるステップと、当該衛星信号を捕捉し追跡することによって、当該1つまたは複数の衛星の衛星情報を計算し、当該複数の衛星信号を分類するステップと、当該複数の衛星信号の分類に従って、1つまたは複数の位置決め衛星を当該1つまたは複数の衛星から選択するステップと、位置決め装置の位置情報を計算するステップと、を含む。
諸請求項の発明の要旨の諸実施形態の機能と利点は、下記の発明を実施するための形態を説明するにつれ、図面を参照して明らかになろう。図面では、同じ参照番号は同じ部分を指す。これらの例示的な諸実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。これらの諸実施形態は非限定的かつ例示的な実施形態であり、同じ参照番号は幾つかの図面にわたって同じ構造を表すものである。
本発明の1実施形態に従う例示的な受信器を示すブロック図である。 本発明の1実施形態に従う測位方法を示す流れ図である。 本発明の1実施形態に従う測位方法におけるプロセスを示す流れ図である。 本発明の1実施形態に従う例示的な測位方法を示す流れ図である。 本発明の1実施形態に従う位置決め装置の例示的なブロック図である。 本発明の1実施形態に従う位置決め装置における位置決めモジュールの例示的なブロック図である。 本発明の1実施形態に従う、衛星測位システムにおけるカルマン・フィルタ・アルゴリズムに基づく位置決め方法を示す流れ図である。 本発明の1実施形態に従う衛星位置決め方法を示す流れ図である。 それぞれ、単一のGPS衛星測位システムにおけるカルマン・フィルタ・アルゴリズムに基づいて計算した軌道と、2相モード衛星測位システムにおけるカルマン・フィルタ・アルゴリズムに基づいて計算した軌道の比較を示すグラフの図である。
次に、本発明の諸実施形態を詳細に参照する。本発明をこれらの諸実施形態に関して説明するが、当該諸実施形態が本発明をこれらの諸実施形態に限定しようするものではないことは理解される。その反対に、本発明は代替物、修正物、および均等物を包含しようとするものであり、これらは添付の特許請求の範囲で定義される本発明の趣旨と範囲内に含まれる。
さらに、本発明の以下の詳細な説明では、多数の具体的な詳細を説明して本発明の徹底的な理解を与える。しかし、これらの具体的な詳細なしに本発明を実施できることは当業者には理解される。他の事例では、公知な方法、手続き、構成要素、および回路については、本発明の諸態様を不必要に不明瞭にしないために詳細には説明していない。
本発明の測位システムには、北斗(Compass)衛星測位システム、GPS(Global Positioning System)、GLONASS衛星測位システム、ガリレオ衛星測位システム、または今日もしくは将来利用可能な他の任意の衛星測位システムを含めてもよい。各衛星測位システムが1つまたは複数の衛星を含んでもよい。例えば、北斗衛星測位システムは、9個の北斗衛星を含み、2020年までには30個までの利用可能な衛星を含むかもしれない。本発明では、受信器が受信できる信号を送信する衛星を位置決め衛星と称する。位置決め衛星から送信された信号を衛星信号と称する。例えば、受信器が6個の北斗衛星から北斗衛星信号を受信できる場合には、これらの6北斗衛星は北斗位置決め衛星と呼ばれる。
図1は、本発明の1実施形態に従う受信器100のブロック図を示す。本実施形態では、受信器100は検出モジュール10および計算モジュール20を備える。検出モジュール10を、測位に関する1つまたは複数の信号を検出および/または受信し、1つまたは複数の信号を送信した1つまたは複数の衛星測位システムを決定するように構成してもよい。当該1つまたは複数の信号が、1つまたは複数の衛星測位システムにおける衛星から送信された衛星信号であってもよい。
検出モジュール10が、受信衛星信号が1つまたは複数の衛星測位システムから送信されたかどうかを検出してもよい。例えば、検出モジュール10が、CDMA(Code Division Multiple Access)技術を使用する北斗衛星信号、GPS衛星信号およびガリレオ衛星信号を、受信衛星信号のI分岐通常測位信号に従って検出してもよく、受信衛星信号の周波数に従ってFDMA(Frequency Division Multiple Access)技術を使用する、GLONASS衛星信号を検出してもよい。
計算モジュール20を、検出モジュール10に接続し、1つまたは複数の信号に基づいて受信器100にある測位情報を取得し計算するように構成してもよい。当該測位情報を、決定された1つまたは複数の測位システムに関連付けてもよい。計算モジュール20をさらに、受信器100と衛星測位システムの間のクロック・バイアスに対応する受信器100の変位、即ち、受信器100の局所クロックと第1の衛星測位システムのクロックの間のクロック・バイアスに対応する変位を、受信衛星信号に基づいて計算するように構成してもよい。例えば、計算モジュール20が、受信器100と各衛星測位システムの間の各クロック・バイアスに対応する受信器100の各変位を、受信衛星信号に基づいて計算することができる。計算モジュール20は、本例では、配分ユニット21、捕捉追跡ユニット22、および計算ユニット23を備える。
配分ユニット21は、検出した各衛星測位システムにおける位置決め衛星にリソースを配分するように構成してもよい。捕捉追跡ユニット22を、配分ユニット21により配分したリソースを有する位置決め衛星を捕捉し追跡して、衛星情報を位置決め衛星を取得するように構成してもよい。衛星により提供された衛星情報が、対応する位置決め衛星の疑似距離、位置座標、速度情報および周波数情報を含んでもよい。計算ユニット23を、受信器の測位情報、受信器100と各衛星測位システムの間の各クロック・バイアスに対応する受信器の各変位を計算するように構成してもよい。
計算モジュール20がさらに、識別ユニット(図1では図示せず)を備えることができる。当該識別ユニットは、受信した衛星信号に対応する各衛星測位信号における冗長な位置決め衛星を特定するように構成してもよい。例えば、当該識別ユニットが、多数の誤差を有する衛星情報(例えば、疑似距離およびドップラ測定値)を提供する位置決め衛星を冗長な衛星と特定してもよい。識別した冗長な衛星からの衛星信号を破棄し、受信器の位置の計算に使用しなくともよい。1実施形態では、当該識別ユニットが、RAIM(Receiver Autonomous Integrity Monitoring)方法を用いて冗長な衛星を識別してもよい。当該識別ユニットが、各受信器ループの出力パラメータ、例えば、キャリア周波数の変動、疑似距離測定値の変動等に従って冗長な衛星を識別することもできる。
図2は、本発明の1実施形態に従う測位方法を示す。図2を、図1と組み合わせて説明する。具体的なプロセスを図2に示してあるが、かかるプロセスは例である。即ち、本発明は、図2に示すプロセスの変形を実施するのに良く適している。
S10で、受信器100の検出モジュール10が測位に関する1つまたは複数の信号を受信してもよい。S20で、1つまたは複数の測位システムを決定してもよい。当該1つまたは複数の信号を1つまたは複数の測位システムから送信してもよい。例えば、当該1つまたは複数の測位システムが異なる衛星測位システムであってもよい。S30で、測位情報を当該1つまたは複数の信号に基づいて取得してもよい。当該測位情報を、決定した1つまたは複数の測位システムに関連付けてもよい。受信器100の計算モジュール20が当該測位情報を計算してもよい。計算モジュール20が、衛星信号を複数の衛星測位システムから受信したときに、受信器と各衛星測位システムの間の各クロック・バイアスに対応する受信器100の各変位を、検出した衛星測位システムから受信した衛星信号に従って計算してもよい。
位置決め衛星により提供された衛星信号が、位置決め衛星の疑似距離、位置座標情報、周波数情報、ドップラ情報、天体暦情報、および速度情報等を含むことができる。受信器100の測位情報が、受信器100の位置座標情報および受信器100の速度情報を含んでもよい。
GLONASS衛星信号はFDMA技術に基づくので、S10でGLONASS衛星信号を周波数に従って区別することができる。他方、北斗衛星信号、GPS衛星信号およびガリレオ衛星信号はCDMA技術に基づくので、S10で受信器100は受信衛星信号が1つまたは複数の衛星信号からのものかどうかを検出することができる。受信器100は、I分岐通常測位符号を用いることによって受信衛星信号からGPS衛星信号、北斗衛星信号、およびガリレオ衛星信号を区別することができる。
1実施形態では、北斗衛星信号とGPS衛星信号を次式で表すことができる。
ここで、SはIDがjである衛星から送信された衛星信号を表し、AはI分岐で変調した通常測位符号の振幅を表し、CはI分岐通常測位符号を表し、DはI分岐における測位メッセージ・データを表し、fは衛星信号のキャリア周波数を表し、tは衛星信号の送信時刻を表し、θは各衛星信号の初期キャリア位相を表し、θの値は衛星ごとに異なる可能性がある。上述のパラメータは全て、対応する衛星に既知であってもよい。当該パラメータを、衛星信号を捕捉し追跡することによって受信器100で取得することができる。fの値は各衛星測位システムで異なってもよい。北斗衛星信号、GPS衛星信号およびガリレオ衛星信号がCDMA技術に基づくことができるので、同一信号セグメントにおける当該3つの衛星測位システムの送信周波数は同一であってもよい。
各北斗衛星、GPS衛星、およびガリレオ衛星の疑似乱数(PRN)列は一意であってもよい。したがって、衛星の種類をPRN列、即ち、式(1)のパラメータCに基づいて決定することができる。受信器100に関して、利用可能な衛星信号を、衛星の疑似乱数列を再確立することによって取得し識別することができる。
例えば、PRN列を確立するための方法を、各衛星測位システムのICD(Interface Control Document)から取得することができる。したがって、受信器100が、衛星信号の可能な受信周波数とPRN情報を検索してもよい。衛星の衛星信号を受信した後、受信器100は、I分岐における測位メッセージ・データDと衛星信号の初期キャリア位相θを取得することができる。ベースバンド・チャネルが、衛星のPRN列に従ってPRN列を確立してもよい。受信器100が衛星を捕捉し追跡してもよい。衛星の捕捉と追跡に成功した場合には、現在の衛星信号を入力信号に含めることができる。さらに、確立したPRN列が捕捉し追跡した衛星信号のPRN列に対応するときには、CDMA信号の間に高い関連性がある。例えば、確立したPRN列が捕捉し追跡した衛星信号のPRN列と同じであるときには、相関ピークがCDMA信号の間で生じる。したがって、受信器100は、衛星の捕捉が成功したかどうかを、捕捉閾値に基づいてCDMA信号の相関ピークを検出することによって検出することができる。
衛星は、2種類の測位信号をブロードキャストすることができる。これらはそれぞれ、衛星信号のI分岐とQ分岐でエンコードされる。例えば北斗衛星測位システムに関して、衛星信号のI分岐は民間の通常測位符号であり、衛星信号のQ分岐は専門の正確な測位符号(例えば、軍事利用)であり受信器100は認証後にQ分岐を受信できるにすぎない。
以下では、受信器100の位置情報を計算するための詳細な方法を、図3を参照して説明する。図3は、本発明の1実施形態に従う、複数の衛星測位システムに基づいて測位するためのプロセスを示す。図3を、図1および図2と組み合わせて説明する。1実施形態では、図3に示すプロセスを図2に示すS30に含めてもよい。
S171で、受信器100は、検出した衛星測位システムの位置決め衛星にリソースを配分することができる。例えば、受信器100は、位置決め衛星の可視性、性能および環境に基づいて位置決め衛星にリソースを配分してもよい。配分されたリソースが、ハードウェア・リソースである捕捉チャネルと追跡チャネルを含んでもよく、ソフトウェア・リソースであるCPUシステム・リソースを含んでもよい、等である。
衛星の可視性を、受信器100が受信した位置決め衛星天体暦に基づいて決定することができる。換言すれば、受信器100が、位置決め衛星が受信器100の視界内にあるかどうかを検出してもよい。位置決め衛星が受信器100の視界内にある場合には、受信器100は位置決め衛星にリソースを配分することができ、そうでなければ、受信器100はリソースを配分せず、または、位置決め衛星に対して配分されたリソースを減らしてもよい。さらに、衛星信号の符号化形式が異なってもよい。異なる形式での衛星信号のスキャン時間が同一でなくともよい。スキャン時間が長すぎる場合には、位置決め効率が低下するおそれがある。したがって、リソースを配分するときに、スキャン時間を受信器100により考慮してもよい。
S172で、受信器100が、配分されたリソースを有する位置決め衛星を捕捉し追跡して、各位置決め衛星の疑似距離、位置座標、速度情報および周波数情報等のような衛星情報を位置決め衛星から取得してもよい。位置決め衛星の測定した疑似距離が誤差を有することがある。他の衛星により生じた測定誤差の位置決め結果に及ぼす影響を軽減するために、誤差が許容可能でないときに位置決め衛星の数を増加させることができる。したがって、位置決め精度を改善させることができる。例えば、1実施形態では、位置決め衛星の数が12であってもよく、別の実施形態では、位置決め衛星の数が8であってもよい。
S174で、受信器100が、受信器100の位置情報、速度情報、および受信器100と各衛星測位システムの間の各クロック・バイアスに対応する受信器100の各変位を、S172で受信した衛星情報に従って計算してもよい。受信器100が、kを1より大きい整数として、受信した衛星信号がk個の衛星測位システムからのものであるときに、以下の式に従って当該位置情報と変位を計算してもよい。
上の式において、ρ11乃至ρ1mはそれぞれ第1の衛星測位システムからのm個の位置決め衛星の疑似距離を表し、ρ21乃至ρ2nはそれぞれ第2の衛星測位システムからのn個の位置決め衛星の疑似距離を表し、ρk1乃至ρkpはそれぞれk番目の衛星測位システムからのp個の位置決め衛星の疑似距離を表す。位置決め衛星の疑似距離を、受信器100の追跡ループにより測定することができる。上の式において、(x1i、y1i、z1i)は第1の衛星測位システムからの位置決め衛星iの位置座標を表し、1≦i≦mである。(x2j、y2j、z2j)は、第2の衛星測位システムからの位置決め衛星jの位置座標を表し、1≦j≦nである。(xko、yko、zko)は、k番目の衛星測位システムの位置決め衛星oの位置座標を表し、1≦o≦pかつ1≦m+n+p≦12である。各位置決め衛星の位置座標を、対応する位置決め衛星の軌道パラメータと位置決め時間に従って計算することができる。上の式において、bu1は受信器100と第1の衛星測位システムの間のクロック・バイアスに対応する受信器100の変位を表す。同様に、bu2は、受信器100と第2の衛星測位システムの間のクロック・バイアスに対応する受信器100の変位を表す。bukは、受信器100とk番目の衛星測位システムの間のクロック・バイアスに対応する受信器100の変位を表す。(x、y、z)は、受信器100の位置座標を表す。
座標(x、y、z)は地球中心・地球固定(ECEF)座標であってもよい。地球中心・地球固定(ECEF)座標システムでは、地球の中心が座標の原点を表す。Z軸は地球の回転軸方向に沿って北向きを指し、X軸は緯度経度位置(0、0)を指し、Y軸は90度の経度を指す。X軸、Y軸およびZ軸は右手系の座標システムから構成される。
例えば、1実施形態では、受信衛星信号は2つの衛星測位システム、例えば、北斗衛星測位システムとGPSシステムからのものである。かかる実施形態では、上述の式では、kは2に等しく、式(2−11)乃至(2−2n)を使用して、受信器100の位置情報を計算することができる。かかる状況では、5つの未知数、即ち、x、y、z、bu1およびbu2が存在する。その結果、少なくとも5つの位置決め衛星が位置決め計算を実施する必要があるかもしれない。
衛星情報が2つの衛星測位システムから受信される第1の状況を当該衛星情報が1つの衛星測位システムから受信される第2の状況と比較すると、第1の状況では、受信器100と追加の衛星測位システムの間のクロック・バイアスに対応する受信器100のさらなる変位を計算して、計算した測位情報を補正することを含んでもよい。したがって、第2の状況と比較して、位置決め精度を第1の状況において改善することができる。同様に、受信した衛星情報が3つ以上の衛星測位システムからのものである場合には、受信器100と各衛星測位システムの間の各クロック・バイアスに対応する受信器100の各変位を利用して、受信器100の位置情報を計算してもよい。さらに、受信器100が北斗衛星測位システム、GPSシステム、GLONASS衛星測位システムおよびガリレオ衛星測位システムを全て利用することができる。即ち、受信した衛星情報が上述の衛星測位システムの1つまたはそれらの組合せからのものであってもよい。
簡単のため、上述の式(2−11)乃至(2−kp)を次式(3)のように確立することができる。
ここで、ρijは、i番目の衛星測位システムにおけるj番目の位置決め衛星の疑似距離を表し、buiは、受信器100とi番目の衛星測位システムの間のクロック・バイアスに対応する受信器100の変位、即ち、受信器100の局所クロックとi番目の衛星測位システムのクロックの間のクロック・バイアスに対応する変位を表し、(xij、yij、zij)は、i番目の衛星測位システムにおけるj番目の位置決め衛星の位置座標を表し、(x、y、z)は、受信器100の位置座標を表す。
幾つかの事例では、衛星測位システムに対する利用可能な位置決め衛星の数が比較的少なくてもよい。かかる事例では、位置決め精度が低い可能性がある。したがって、受信器が複数の衛星測位システムから衛星信号を受信できる場合には、利用可能な位置決め衛星の数を増加させることができ、それにより、位置決め精度と速度測定精度を改善することができる。
受信器100の速度情報を、以下の式(4)に従って計算することができる。
ここで、fijは、i番目の衛星測位システムにおけるj番目の位置決め衛星から受信器100により受信された衛星信号の受信周波数を表し、fTijは、i番目の衛星測位システムにおけるj番目の位置決め衛星により送信された衛星信号の送信周波数を表す。同一の衛星測位システムからの衛星信号の送信周波数が同一であってもよい。例えば、i番目の衛星測位システムが3つの衛星を含む場合には、fTi1=fTi2=fTi3である。例えば、北斗衛星からの衛星信号B1の送信周波数が1.561098e9Hzであってもよく、GPS衛星からの衛星信号L1の送信周波数が1.57542e9Hzであってもよい。本実施形態では、受信周波数および送信周波数を周波数情報に含めてもよい。式(4)では、cは光速を表し、c=2.99792458e8m/sである。(vij_x、vij_y、vij_z)は、i番目の衛星測位システムにおけるj番目の位置決め衛星の速度ベクトルを表し、位置決め衛星の天体暦と現在時刻に従って計算することができる。(aij_x、aij_y、aij_z)は、受信器100に対するi番目の衛星測位システムにおけるj番目の位置決め衛星の方向ベクトルを表し、aij_x=(xij−x)/r、aij_y=(yij−y)/r、aij_z=(zij−z)/rである。rは、受信器100からi番目の衛星測位システムにおけるj番目の位置決め衛星への距離を表し、(xij、yij、zij)は、i番目の衛星測位システムにおけるj番目の位置決め衛星の位置座標を表し、(x、y、z)は、受信器100の位置座標を表し、
は、受信器100の速度ベクトルを表し、
は、受信器100におけるクロックのタイミング変化率、即ち、受信器100におけるクロック変動の割合を表す。衛星測位システムにおけるクロックは安定であり、したがって、タイミング変動率を受信器100のクロックと関連付けることができると仮定できる。タイミング変動率は、受信器100と衛星測位システムの間のクロック・バイアスの一次導関数である。
受信器100の位置情報と速度情報を上述の式に従って計算した後、受信器100が測位に対する測位経路を生成することができる。
1例では、衛星の疑似距離の測定やドップラ測定において比較的誤差が少ないときには、位置決め衛星の数を増加させることによって位置決め計算の精度を高めることができる。例えば、衛星の追跡品質が貧弱な場合には、衛星により提供される衛星情報における衛星の疑似距離およびドップラ測定値に大量の測定誤差がある可能性がある。この状況では、位置決め衛星の数が増加したときに位置決め精度が低下する可能性がある。したがって、衛星情報(例えば、疑似距離およびドップラ測定値)に多数の誤差をもたらす位置決め衛星を特定する必要がある。
かかる事例では、別のプロセスS173(図3では図示せず)を、S172を実施した後かつS174を実施する前に実施することができる。受信器100の計算モジュール20の識別ユニットが、受信した衛星情報に従って各衛星測位システムにおける冗長な位置決め衛星を特定してもよい。特定した冗長な衛星からの衛星信号を破棄し、受信器100の位置を計算するために使用しなくともよい。例えば、当該識別ユニットが、多数の誤差を有する衛星情報(例えば、疑似距離およびドップラ測定値)を提供する位置決め衛星を冗長な衛星と特定することができる。1実施形態では、RAIM方法を用いて冗長な衛星を特定することができる。当該識別ユニットはまた、各受信器ループの出力パラメータ、例えば、キャリア周波数の変動、疑似距離測定の変動等に従って冗長な衛星を特定することができる。
図4は、本発明の1実施形態に従う例示的な測位方法を示す。北斗(Compass)衛星測位システムとGPS(Global Positioning System)の例を用いて、図4を図1と組み合わせて説明する。
S11で、受信器100の検出モジュール10がGPS衛星信号を受信してもよい。受信器100がGPS衛星信号を受信した場合には、S12で検出モジュール10がさらに、受信器100が北斗衛星信号を受信したかどうかを検出してもよい。そうではなく、受信器100がGPS衛星信号を受信しない場合には、S13で受信器100の検出モジュール10は依然として北斗衛星信号を受信したかどうかを検出してもよい。衛星信号がGPSシステムまたは北斗システムの何れかからも受信されない場合には、S14で、位置検出を実施することができず検出モジュール10が衛星信号の検出を継続する、即ち、S11に再び戻る。
北斗衛星信号とGPS衛星信号がCDMA技術に基づくので、受信器100は、それぞれ、S11、S12、およびS13でI分岐通常測位符号を使用することによって受信衛星信号からGPS衛星信号と北斗衛星を区別することができる。
受信器100が北斗衛星信号ではなくGPS衛星信号を検出した場合には、S15で受信器100は、GPS衛星信号に基づいて単一モードで位置決めを実施することができる。受信器100がGPS衛星信号を受信せず、北斗衛星信号を受信した場合には、S16で受信器100は、北斗衛星信号に基づいて単一モードで位置決めを実施してもよい。
S16で、例えば、受信器100が北斗衛星信号を受信したとき、受信器100の位置情報、および、受信器100と北斗衛星測位システムの間のクロック・バイアスに対応する受信器100の変位を、以下のように式(5−1)乃至(5−n)に従って計算することができる。
ここで、ρ乃至ρは、それぞれn個の北斗位置決め衛星の疑似距離を表し、ρ乃至ρを受信器100の追跡ループにより計算することができ、(x、y、z)はi番目の北斗位置決め衛星の位置座標を表し、1≦i≦nである。(x、y、z)を、i番目の北斗位置決め衛星の軌道パラメータと位置決め時間に従って計算することができる。当該軌道パラメータを、I分岐で測位メッセージ・データDを復調し、衛星信号を追跡し固定した後に衛星測位システムのICDドキュメントを分析し収集することによって、取得することができる。式(5−1)乃至(5−n)では、bは、受信器100と北斗衛星測位システムの間のクロック・バイアスに対応する受信器100の変位を表し、(x、y、z)は受信器100の位置座標を表す。式(5−1)乃至(5−n)には4つの未知数、即ち、x、y、zおよびbがある。当該4つの未知数を、少なくとも4つの北斗位置決め衛星からの衛星情報に従って計算することができる。
受信器100がGPS衛星信号だけでなく北斗衛星信号も受信する場合には、S17で受信器100が、位置決めを2相モードで実施することができる。即ち、受信器100はS17でGPS衛星信号および北斗衛星信号に同時に従って位置決めを実施することができる。受信器100は、式(2−11)乃至(2−2n)に従って位置情報を計算することができる。かかる状況では、5つの未知数、即ち、x、y、z、bu1およびbu2が存在し、その結果、少なくとも5つの位置決め衛星が位置決め計算を実施する必要がありうる。
以上の説明は例示の目的のためにすぎず、本発明の範囲を限定しようとするものではないことは理解される。検出モジュール10がさらに、受信衛星信号がガリレオシステム、GLONASSシステム、または他の任意の代替または追加の衛星測位システムからのものであるかどうかを検出できることは理解される。衛星信号を様々な衛星測位システムから検出する順序をランダムに選択することができ、当該順序は上の例で開示した順序に限定されないことも理解される。
測位方法の諸態様を、上で概観したように、プログラミングで具体化してもよい。当該技術のプログラム態様を、一般に、一種の機械読取可能媒体に保持されるかまたは当該媒体で具体化される、実行可能データおよび/または関連データの形態の「製品」と考えてもよい。有形の非一時的な「記憶」タイプの媒体には、様々な半導体メモリ、テープ・ドライブ、ディスク・ドライブ等のような、コンピュータ、プロセッサ等に対するメモリもしくは他の記憶、またはそれらの関連モジュールの一部または全部が含まれる。これらは、ソフトウェア・プログラミングに対して任意の時刻に記憶を提供することができる。
ソフトウェアの全部または一部を、種々の時点で、インターネットまたは他の様々な電気通信ネットワークのようなネットワークを介して通信してもよい。かかる通信により、例えば、ソフトウェアを或るコンピュータまたはプロセッサから別のコンピュータまたはプロセッサにロードすることができる。したがって、ソフトウェア要素を運搬できる別の種類の媒体には、有線および光の地上線ネットワークを通じて、ならびに、様々なエア・リンクを介して、ローカル装置間の物理インタフェースにわたって使用されるような、光波、電波、電磁波が含まれる。有線リンクまたは無線リンク、光リンク等のような、かかる波を伝播する物理要素を、ソフトウェアを運搬する媒体と考えてもよい。本明細書で使用する際、有形の「記憶」媒体に限定しない限り、コンピュータまたは機械「読取可能媒体」とは、プロセッサに実行用に命令を提供することに参加する任意の媒体をいう。
したがって、機械読取可能媒体は多数の形態をとりうる。この形態には、限定ではなく、有形の記憶媒体、搬送波媒体または物理送信媒体が含まれる。不揮発性記憶媒体には、例えば、任意のコンピュータ(複数可)等における任意の記憶装置のような、光ディスクまたは磁気ディスクが含まれる。これらを使用して、図示したシステムまたは任意のその構成要素を実装してもよい。揮発性記憶媒体には、かかるコンピュータ・プラットフォームの主記憶のような動的メモリが含まれる。有形の送信媒体には、同軸ケーブル、銅線および光ファイバが含まれる。これらは、コンピュータ・システム内部でバスを形成する配線も含む。搬送波送信媒体は、電気信号もしくは電磁信号、または無線周波数(RF)および赤外線(IR)データ通信の最中に生成されたものような音波もしくは光波の形をとることができる。コンピュータ読取可能媒体の一般的な形態には、したがって、例えば、フロッピ・ディスク、フレキシブル・ディスク、ハード・ディスク、磁気テープ、他の任意の磁気媒体、CD−ROM、DVDまたはDVD−ROM、他の任意の光媒体、パンチ・カード、紙テープ、穴のパターンを有する他の任意の物理記憶媒体、RAM、PROMおよびEPROM、FLASH−EPROM、他の任意のメモリ・チップもしくはカートリッジ、搬送波伝送データもしくは命令、かかる搬送波を伝送するケーブルもしくはリンク、または、コンピュータがプログラミング・コードおよび/もしくはデータをそこから読み取ることができる他の任意の媒体が含まれる。これらの形態のコンピュータ読取可能媒体の多くが、1つまたは複数の命令の1つまたは複数の列を実行用にプロセッサに運搬することを必要としてもよい。
以上の説明と図面は本発明の諸実施形態を提供するが、添付の特許請求の範囲で定義される本発明の原理の趣旨と範囲から逸脱しない様々な追加、修正、および置換えを行ってもよいことは理解される。形態、構造、配置、比率、材料、要素、および構成要素を多数修正して本発明を使用してもよく、それ以外では、本開示の実施において本発明を使用してもよく、これらは本発明の原理から逸脱しない特定の環境と動作要件に特に適合されていることは当業者には理解される。ここで開示した実施形態はしたがって、全ての点において例示的であって限定的ではなく、本発明の範囲は添付の特許請求の範囲とその法的均等物により示され以上の説明には限定されないと考えるべきである。
図5は、本発明の1実施形態に従う位置決め装置の例示的なブロック図を示す。図5に示すように、位置決め装置を複数の衛星測位システムで実装してもよい。
図5に示すように、位置決め装置500(例えば、受信器)が、アンテナ506、RF(無線周波数)モジュール508、ベースバンド信号処理モジュール510、位置決めモジュール512、およびアプリケーション・モジュール514を備えてもよい。図5の例では、位置決め装置500が衛星信号を第1の衛星測位システム502と第2の衛星測位システム504から受信する。1実施形態では、第1の衛星測位システム502は、衛星5021乃至502J(Jは1より大きい整数)を備えてもよい。第2の衛星測位システム504は、衛星5041乃至504K(Kは1より大きい整数)を備えてもよい。図5に示した例は例示的であって本発明の範囲を限定しようとするものではなく、他の数の衛星測位システムを本発明において適用できることに留意されたい。
1実施形態では、位置決め装置500が衛星信号を複数の衛星測位システムからアンテナ506を介して受信する。より具体的には、図5に示すように、位置決め装置500は衛星信号を第1の衛星測位システム502における衛星5021乃至502Jから受信し、衛星信号を第2の衛星測位システム504における衛星5041乃至504Kから受信する。図5で示した例では、位置決め装置500が複数の衛星測位システムから衛星信号を受信できるので、アンテナ506を様々な周波数で衛星信号を受信するためのマルチモード・アンテナとして構成してもよい。
RFモジュール508は、アンテナ506から衛星信号を受信し、受信衛星信号の周波数を、位置決め装置500により生成された信号の周波数と混合して中間周波数(IF)信号を生成する。A/D装置(図5では図示せず)により増幅し変換した後、変換されたIF信号をベースバンド信号処理モジュール510に送信する。
ベースバンド信号処理モジュール510は、受信したIF信号を捕捉し、追跡し、復号化して衛星の周波数情報と疑似距離を取得して衛星を分類してもよい。衛星信号を捕捉し追跡することによって、ベースバンド信号処理モジュール510は衛星を分類し、当該衛星の周波数情報と疑似距離を取得する。即ち、ベースバンド信号処理モジュール510は、受信衛星信号を送信した衛星測位システムにおける衛星を特定する。衛星の周波数情報は、位置決め装置500により受信された衛星の周波数である。1実施形態では、衛星信号がFDMA技術に基づく場合には、位置決め装置500が受信衛星信号を周波数に従って特定することができる。位置決め装置500は、I分岐通常測位符号を用いることによって、CDMA技術に基づく衛星信号を特定することができる。
より具体的には、CDMA技術に基づく衛星信号、例えば、北斗衛星信号およびGPS衛星信号を次式により表すことができる。
ここで、SはIDがjである衛星から送信された衛星信号を表し、AはI分岐で変調した通常測位符号の振幅を表し、CはI分岐通常測位符号を表し、DはI分岐における測位メッセージ・データを表し、fは衛星信号のキャリア周波数を表し、tは衛星信号の送信時刻を表し、jは衛星の識別(ID)を表し、θは各衛星信号の初期キャリア位相を表し、θの値は衛星ごとに異なる可能性がある。上述のパラメータは全て、対応する衛星に既知であってもよい。当該パラメータを、衛星信号を捕捉し追跡することによって位置決め装置500で取得することができる。
各CDMA衛星信号は、疑似乱数(PRN)を生成するための一意な規則を有する。したがって、衛星信号の種類を疑似乱数列、即ち、式(6)のパラメータCに基づいて特定することができる。位置決め装置500に関して、衛星の疑似乱数列を再確立することによって、利用可能な衛星信号を捕捉し特定することができる。
例えば、PRN列を確立するための方法を、各衛星測位システムのICD(Interface Control Document)から取得することができる。したがって、位置決め装置500が、衛星信号の可能な受信周波数とPRN情報を検索してもよい。衛星から衛星信号を受信した後、位置決め装置500は、I分岐における測位メッセージ・データDと衛星信号の初期キャリア位相θを取得することができる。ベースバンド・チャネルが、衛星のPRN列に従ってPRN列を確立してもよい。位置決め装置500が衛星を捕捉し追跡してもよい。衛星の捕捉と追跡に成功した場合には、現在の衛星信号を入力信号に含めることができる。さらに、確立したPRN列が捕捉し追跡した衛星信号のPRN列に対応するときには、CDMA信号の間に高い相関ピークが生ずる。例えば、確立したPRN列が捕捉し追跡した衛星信号のPRN列と同じであるときには、相関ピークがCDMA信号の間で生じる。したがって、位置決め装置500は、衛星の捕捉が成功したかどうかを、捕捉閾値に基づいてCDMA信号の相関ピークを検出することによって検出することができる。
ベースバンド信号処理モジュール510は、衛星信号を捕捉し、追跡し、復号化した後に複数の衛星の周波数情報と疑似距離を取得することができる。位置決めモジュール512は、衛星の周波数情報、疑似距離、および分類結果をベースバンド信号処理モジュール510から受信して、適切な位置決め衛星を衛星5021乃至502Jおよび5041乃至504Kから選択する。位置決めモジュール512は、これらの選択された衛星の周波数情報と疑似距離に従ってカルマン・フィルタ・アルゴリズムに基づいて測位情報を計算してもよい。次いで、位置決め装置500の測位情報がNMEA(The National Marine Electronics Association)形式に変換され、アプリケーション・モジュール514に出力されて処理される。位置決めモジュール512の詳細な説明を、以下にて行う。
図6は、本発明の1実施形態に従う位置決め装置500の位置決めモジュール512の例示的なブロック図である。図6に示すように、位置決めモジュール512は衛星選択モジュール602とカルマン・フィルタ604を備えてもよい。衛星選択モジュール602は位置決め衛星を複数の衛星(例えば、衛星5021乃至502Jおよび衛星5041乃至504K)から選択し、これらの選択された衛星の周波数情報と疑似距離を出力する。カルマン・フィルタ604を衛星選択モジュール602に接続して、これらの選択された衛星の周波数情報と疑似距離を衛星選択モジュール602から受信し、位置決め装置500の測位情報をカルマン・フィルタ・アルゴリズムに基づいて計算する。
1実施形態では、衛星選択モジュール602が、衛星信号強度、衛星仰角、および追跡品質等のような因子に従って位置決め衛星を選択する。動作において、衛星選択モジュール602は、衛星測位システム(例えば、衛星測位システム502)の衛星が測位情報の計算に十分であるかどうかを判定する。より具体的には、衛星選択モジュール602は、衛星測位システムの衛星が位置決め装置500の所望の測位情報を計算するのに十分かどうかを衛星測位システムの衛星の信号強度、衛星測位システムの利用可能な衛星の数、および衛星測位システムの精度低下率(DOP)等のような因子に従って判定する。衛星選択モジュール602が、或る衛星測位システムからの衛星が位置決め装置500の測位情報を計算するのに十分であると判定した場合には、衛星選択モジュール602は、他の衛星測位システムから衛星を選択しなくともよい。そうでない場合には、衛星選択モジュール602はさらに、衛星を他の衛星測位システム(例えば、第2の測位衛星システム504)から選択してもよい。
1実施形態では、例えば、衛星選択モジュール602が衛星信号を5つの衛星から受信してもよく、当該衛星のうち4つはGPS衛星測位システムからのものであり、当該衛星のうち1つはBD衛星測位システムからのものである。この場合、衛星選択モジュール602が、4つのGPS衛星により送信された信号が測位情報を計算するための所望の因子(例えば、所望の信号強度、所望の数の衛星等)を有すると判定し、別の衛星測位システムからの追加の衛星信号が、異なる衛星測位システムに起因する異なるクロック・バイアスに起因する未知の数字をもたらすと考える場合には、衛星選択モジュール602は、4つGPS衛星をGPS衛星測位システムから位置決め衛星として選択して位置決め装置500の測位情報を計算してもよい。
別の例では、衛星選択モジュール602は、衛星信号を5つの衛星から受信してもよく、当該衛星のうち3つがGPS衛星測位システムからのものであり、当該衛星のうち2つがBD衛星測位システムからのものである。この場合、GPS衛星測位システムまたはBD衛星測位システムの何れかからの利用可能な衛星の数は、測位情報を計算するのに十分ではない。したがって、衛星選択モジュール602は、測位情報を計算するための位置決め衛星として、3つの衛星をGPS衛星測位システムから選択し、2つの衛星をBD衛星測位システムから選択してもよい。
さらに別の例では、衛星選択モジュール602が、衛星信号を6つの衛星から受信してもよく、当該衛星のうち4つはGPS衛星測位システムからのものであり、当該衛星のうち2つはBD衛星測位システムからのものである。そして、4つGPS衛星からの衛星信号が弱い強度を有する。この場合、GPS衛星測位システムから利用可能な衛星の数は測位情報を計算するのに十分であるが、GPS衛星信号の信号強度は弱く、それにより測位の精度が低下しうる。したがって、衛星選択モジュール602はさらに、BD衛星測位システムからの2つの衛星を位置決め衛星として選択してもよい。したがって、位置決め装置500は、GPS衛星測位システムからの衛星とBD衛星測位システムからの衛星を用いることによって測位情報を2相モードで計算する。この場合、計算の精度が改善する。
図9は、それぞれ、単一のGPS衛星測位システムにおけるカルマン・フィルタ・アルゴリズムに基づいて計算した軌道と、2相モード衛星測位システムにおけるカルマン・フィルタ・アルゴリズムに基づいて計算した軌道の比較を示すグラフを示す。図9に示すように、910とラベルを付した追跡は、衛星信号が相対的に弱い単一のGPS衛星測位システムにおいてカルマン・フィルタ・アルゴリズムに基づいて計算された追跡を示し、920とラベルを付した追跡は、2相モードの衛星測位システムにおいてカルマン・フィルタ・アルゴリズムに基づいて計算した追跡を示す。図9に示すように、衛星信号が相対的に弱い単一のGPS衛星測位システムに対して、衛星信号を他の衛星測位システムから選択しカルマン・フィルタ・アルゴリズムに基づいて計算することによって、かなり高い精度の測位情報を取得することができる。
図6を参照すると、位置決め衛星を選択した後に、衛星選択モジュール602は、これらの選択された衛星の周波数情報と疑似距離をカルマン・フィルタ604に出力する。図6に示すように、カルマン・フィルタ604が、初期状態計算モジュール612とカルマン・フィルタ計算モジュール614を備えてもよい。カルマン・フィルタ604の詳細な説明を、以下のカルマン・フィルタ・アルゴリズムの流れ図を参照して説明する。
図7は、本発明の1実施形態に従う衛星測位システムにおけるカルマン・フィルタ・アルゴリズムに基づく位置決め方法を示す。図7を図6と組み合わせて説明する。
位置決め装置に関して、3種類のカルマンモデル、即ち、Pタイプ・モデル、PVタイプ・モデル、およびPVAモデルが存在する。Pタイプ・モデルでは、位置状態がランダム・ウォークとみなされ、静的な場面において使用される。PVタイプ・モデルでは、速度状態がランダム・ウォークとみなされ、やや動的な場面で使用される。PVAタイプ・モデルでは、3つの加速度成分が必要である。これらの加速度成分はランダム・ウォークとみなされ、例えば高速の飛行機のように位置決め装置の加速度が広範囲で変化する場面で使用することができる。以下の説明では、複数の衛星測位システムのPVタイプ・モデルを例として状態の式を確立する。しかし、状態の式をPタイプ・モデルまたはPVAタイプ・モデルの何れかでも確立できることは理解される。
カルマン・フィルタ・アルゴリズムでは状態の式を次のように定義することができる。
k+1=Φ+w (7−1)
ここで、Xは状態ベクトルであり、Φは状態行列であり、wは状態雑音である。
観測式を以下のように定義することができる。
=H+v (7−2)
ここで、Zは観測行列であり、Hは測定行列であり、Vは測定雑音である。
マルチモード測位システムに関して、状態ベクトルXを
と定義することができる。Mは、計算する衛星測位システムの数を示し、1より大きい整数である。(p、p、p)は、ECEF座標における位置決め装置500の位置である。(v、v、v)は、ECEF座標における位置決め装置500の速度である。(bu1、bu2…buM)は、M個の衛星測位システムごとの位置決め装置500と衛星測位システムの間のクロック・バイアスに対応する位置決め装置500の変位である。
は、位置決め装置500におけるクロックのタイミング変化率、即ち、位置決め装置500におけるクロック変動の割合を表し、cは光速である。したがって、M個の衛星測位システムに対して、状態ベクトルは(7+M)の次元を有する。例えば、計算する2つの衛星測位システムが存在する場合には、状態ベクトルは9次元を有する。即ち、状態ベクトルXは、
である。したがって、M個の衛星測位システムを有するマルチモード測位システムに対して、状態式を、
と定義することができる。ここで、pはECEF座標における位置決め装置500の座標(p、p、p)を表し、vはECEF座標における位置決め装置500の速度(v、v、v)を表し、tは位置決め装置500と各衛星測位システムの間のクロック・バイアスを表し、
は位置決め装置500におけるクロックのタイミング変化率を表す。したがって、M個の衛星測位システムを有するマルチモード測位システムに対して、状態行列Φは(7+M)*(7+M)行列
である。例えば、2相モードの測位システムでは、状態行列Φは9*9行列
である。ここで、Tは位置決め装置の位置決め期間である。上述のように、位置決めのためのM個の衛星測位システムを有するマルチモード衛星測位システムでは、位置観測式を式(7−11)乃至(7−Mp)のように定義することができる。即ち、
ρ11乃至ρ1mは、それぞれ、第1の衛星測位システムからのm個の位置決め衛星の疑似距離を表す。ρM1乃至ρMpは、それぞれ、M番目の衛星測位システムからのp個の位置決め衛星の疑似距離を表す。上述の疑似距離を追跡により測定することができる。Mは整数であり1より大きい。(x1i、y1i、z1i)は、第1の衛星測位システムからの位置決め衛星iの位置座標を表し、1≦i≦mである。(xMo、yMo、zMo)は、M番目の衛星測位システムからの位置決め衛星oの位置座標を表し、1≦o≦pおよびm+・・・+p=N(Nは位置決め衛星の数)である。上の式において、bu1は、位置決め装置500と第1の衛星測位システムの間のクロック・バイアスに対応する位置決め装置500の変位、即ち、位置決め装置500の局所クロックと第1の衛星測位システムのクロックの間のクロック・バイアスに対応する変位を表す。同様に、buMは、位置決め装置500とM番目の衛星測位システムの間のクロック・バイアスに対応する位置決め装置500の変位を表す。(x、y、z)は位置決め装置500の位置座標を表す。
1実施形態では、M番目の衛星測位システムに対して、位置決め計算に対するN個の位置決め衛星が存在する場合には、速度の観測式は以下の通りである。
d=Hg (8−1)
dは、位置決め装置500から位置決め衛星への位置決め装置500の速度ベクトルの成分である。
式(7−1)乃至(7−Mp)および(8−1)に従って、観測ベクトルZを取得することができる。観測ベクトルZは、
のように定義される。観測ベクトルZの長さは2*(m+p)であり、mは第1の衛星測位システムにおける位置決め衛星の数であり、pはM番目の衛星測位システムにおける位置決め衛星の数である。ρは位置決め衛星の疑似距離を表し、dは位置決め装置500から位置決め衛星への位置決め装置500の速度ベクトルの成分であり、dの単位はm/sである。
M個の衛星測位システムに対するカルマン・フィルタ・アルゴリズムに基づく測定行列は、(2N)*(7+M)次元の行列である。Nは位置決め衛星の数で、N=m+・・・+pであり、mは第1の衛星測位システムにおける位置決め衛星の数であり、pはM番目の衛星測位システムにおける位置決め衛星の数である。Mは位置を計算するための衛星測位システムの数である。2相モードの衛星測位システムを例としてとる。第1の衛星測位システムからの位置決め衛星の数がmであり、第2の衛星測位システムからの位置決め衛星の数がpであると仮定する。すると、2相モード衛星測位システムに対するカルマン・フィルタ・アルゴリズムに基づく測定行列は、以下に示すように(2(m+p))*9次元の行列である。
ここで、
である。Aは衛星測位システムを表す。例えば、2相モード衛星測位システムでは、Aは1または2である。
は、ECEF座標系における位置決め装置500の推定位置値の成分である。Xは、ECEF座標システムにおける位置決め衛星の位置の成分であり、
は、位置決め装置500の位置決め衛星の推定距離である。
状態ベクトルにおける要素の位置は変更可能であり、対応する状態行列と測定行列をそれに応じて調節してもよいことが分かる。同様に、状態ベクトルにおける要素の位置も変更可能であり、対応する状態行列と測定行列をそれに応じて調節してもよい。
図7を参照すると、ブロック702で、カルマン・フィルタ604の初期状態計算モジュール612が、カルマン・フィルタの初期状態ベクトルXと初期誤差共分散Pを計算する。初期化が完了すると、プロセスはブロック704に進み、そうでなければ、プロセスはブロック703に進む。ブロック703で、カルマン・フィルタ604を、最小二乗アルゴリズムに従って初期化する。ブロック705で、初期状態ベクトルXと初期誤差共分散Pを取得する。
ブロック704で、カルマン・フィルタ計算モジュール614が、現在時刻のカルマン・フィルタの観測ベクトルZを決定する。上述のように、観測ベクトルZは、位置決め衛星の疑似距離と、位置決め装置500から位置決め衛星への位置決め装置500の速度ベクトルの成分を含む。即ち、
である。観測ベクトルZの長さは2*Nであり、Nは位置決め衛星の数で、N=m+・・・+pであり、mは第1の衛星測位システムにおける位置決め衛星の数であり、pはM番目の衛星測位システムの位置決め衛星の数である。Mは衛星測位システムの数である。
ブロック706で、カルマン・フィルタ計算モジュール614は、過去の時刻(k−1)の状態ベクトルの値に従って時刻Kの状態ベクトルの推定値を計算する。1実施形態では、カルマン・フィルタ計算モジュール614は、式(9−1)に従って時刻Kの状態ベクトルX の推定値を次式のように計算する。
=Фk−1 (9−1)
ブロック708で、カルマン・フィルタ計算モジュール614は、過去の時刻(k−1)での誤差共分散の値に従って時刻kの誤差共分散の推定値を計算する。1実施形態では、カルマン・フィルタ計算モジュール614は、式(9−2)に従って時刻Kの誤差共分散の推定値P を次式のように計算する。
=Фk−1Ф +Q (9−2)
ここで、Qはプロセスシミュレーション雑音誤差共分散を表す。
ブロック710で、カルマン・フィルタ計算モジュール614は、時刻kでの誤差共分散P の推定値に従って時刻Kのカルマン・フィルタ利得Kを計算する。1実施形態では、カルマン・フィルタ計算モジュール614は、式(9−3)に従って時刻Kのカルマン・フィルタ利得Kを次式のように計算する。
=P [H +P−1 (9−3)
ブロック712で、カルマン・フィルタ計算モジュール614は、カルマン・フィルタ利得K、時刻Kの状態ベクトルX の推定値、現在時刻の観測ベクトルZに従って状態ベクトルXを更新する。1実施形態では、カルマン・フィルタ計算モジュール614は式(9−4)に従って次式のように状態ベクトルXを更新する。
=X +K[Z−H ] (9−4)
ブロック714で、カルマン・フィルタ計算モジュール614は、時刻Kのカルマン・フィルタ利得Kと誤差共分散の推定値P に従って時刻kの誤差共分散Pを更新する。1実施形態では、カルマン・フィルタ計算モジュール614は、次式(9−5)に従って時刻kの誤差共分散Pを更新する。
=[1−K]P (9−5)
更新された状態ベクトルXを検証した後、更新された状態ベクトルXをさらに処理するためにアプリケーション・モジュール514に送信する。さらに、次の時刻(k+1)で、時刻kの更新された状態ベクトルXと誤差共分散Pを過去の時刻の値として使用して時刻(k+1)の状態ベクトルX(k+1)と誤差共分散P(k+1)を更新することができる。時刻(k+1)の状態ベクトルX(k+1)と誤差共分散P(k+1)を更新する手続きはブロック704乃至714と同様であり、明快さと簡潔さのため再度説明することはしない。
図8は、本発明の1実施形態に従う衛星位置決め方法を示す。図8を図5と組み合わせて説明する。
ブロック802で、位置決め装置500は複数の衛星信号を複数の衛星測位システムから受信する。より具体的には、図5に示すように、位置決め装置500は第1の衛星測位システム502の衛星5021乃至502Jと衛星測位システム504の5041乃至504Kから衛星信号を受信する。図5に示した第1の衛星測位システム502と第2の衛星測位システム504は例にすぎず、より多くの衛星測位システムからの衛星信号を位置決め装置500により受信できることは理解される。
ブロック804で、位置決め装置500は、衛星の周波数および疑似距離を計算し、衛星信号の分類情報を取得する。より具体的には、位置決め装置500のRFモジュール508が受信衛星信号の周波数を位置決め装置500により生成された信号の周波数と混合して中間周波数(IF)信号を生成する。A/D装置(図5では図示せず)により増幅し変換した後、変換されたIF信号をベースバンド信号処理モジュール510に送信する。ベースバンド信号処理モジュール510は、受信したIF信号を取得し、追跡し、復号化し、衛星の周波数情報および疑似距離を取得して、衛星信号を分類する。例えば、位置決め装置500は、受信衛星信号を送信した衛星測位システムを疑似乱数列、即ち、式(6)のパラメータCに従って特定することができる。当該特定の詳細なステップは明快さと簡潔さのため繰り返し説明することはしない。
ブロック806で、位置決め装置500は、位置決め装置500の位置情報(例えば、位置情報および速度情報)を計算するための位置決め衛星を衛星5021乃至502Jと5041乃至504Kから選択する。例えば、位置決め装置500の衛星選択モジュール602が、衛星信号の強度、衛星仰角、および追跡品質等のような因子に従って位置決め衛星を選択する。動作において、衛星選択モジュール602は、衛星測位システム(例えば、第1の衛星測位システム502)の衛星が測位情報の計算に十分であるかどうかを判定する。より具体的には、衛星選択モジュール602は、衛星測位システムの衛星が位置決め装置500の所望の測位情報を計算するのに十分であるかどうかを、衛星測位システムの衛星の信号強度、衛星測位システムの利用可能な衛星の数、および衛星測位システムの精度低下率(DOP)等のような因子に従って判定する。或る衛星測位システムからの衛星が位置決め装置500の測位情報を計算するのに十分であると衛星選択モジュール602が判定した場合には、衛星選択モジュール602は衛星を他の衛星測位システムから選択しなくともよい。そうでない場合には、衛星選択モジュール602はさらに、衛星を他の衛星測位システム(例えば、第1の測位衛星システム504)から選択してもよい。
ブロック808で、位置決め衛星が選択されたとき、衛星選択モジュール602は、位置決め衛星の周波数情報と疑似距離をカルマン・フィルタ604に出力する。カルマン・フィルタ604が、受信した周波数情報と疑似距離に従ってカルマン・フィルタ・アルゴリズムに基づいて位置決め装置500の位置決め情報を計算する。
より具体的には、カルマン・フィルタ604の初期状態計算モジュール612が、カルマン・フィルタの初期状態ベクトルXと初期誤差共分散Pを計算する。1実施形態では、マルチモード測位システムに対して、状態ベクトルXを、
のように定義することができる。Mは、計算する衛星測位システムの数を示し、1より大きい。(p、p、p)はECEF座標における位置決め装置500の位置である。(v、v、v)はECEF座標における位置決め装置500の速度である。(bu1、bu2...buM)は、それぞれ、位置決め装置500と衛星測位システムの間のクロック・バイアスに対応する位置決め装置500の変位である。
は、位置決め装置500におけるクロックのタイミング変化率、即ち、位置決め装置500におけるクロック変動の割合を表し、cは光速である。したがって、M個の衛星測位システムに対して、状態ベクトルの長さは(7+M)である。
初期化が完了したとき、カルマン・フィルタ604のカルマン・フィルタ計算モジュール614が現在時刻Kのカルマン・フィルタの観測ベクトルZを決定する。上述のように、観測ベクトルZは、位置決め衛星の疑似距離と、位置決め装置500から位置決め衛星への位置決め装置500の速度ベクトルの成分を含む。即ち、
である。観測ベクトルZの長さは2*Nであり、Nは位置決め衛星の数で、N=m+・・・+pであり、mは第1の衛星測位システムの位置決め衛星の数であり、pはM番目の衛星測位システムの位置決め衛星の数である。Mは衛星測位システムの数である。
次に、カルマン・フィルタ計算モジュール614が過去の時刻(k−1)の状態ベクトルの値に従って時刻Kの状態ベクトルの推定値を計算する。カルマン・フィルタ計算モジュール614は、過去の時刻(k−1)の誤差共分散の値に従って時刻kの誤差共分散P の推定値を計算する。
その後、カルマン・フィルタ計算モジュール614は、時刻kの誤差共分散P−kの推定値に従って時刻Kのカルマン・フィルタ利得Kを計算する。
次に、カルマン・フィルタ計算モジュール614は、カルマン・フィルタ利得K、時刻Kの状態ベクトルX の推定値、現在時刻Kの観測ベクトルZに従って状態ベクトルXを更新する。カルマン・フィルタ計算モジュール614さらに、時刻Kのカルマン・フィルタ利得Kと誤差共分散の推定値P に従って時刻kの誤差共分散Pを更新する。更新された状態ベクトルXを検証した後、更新された状態ベクトルXをさらに処理するためにアプリケーション・モジュール514に送信する。
さらに、次の時刻(k+1)で、時刻kの更新された状態ベクトルXと誤差共分散Pを過去の時刻の値として使用して時刻(k+1)の状態ベクトルX(k+1)と誤差共分散P(k+1)を更新することができる。時刻(k+1)の状態ベクトルX(k+1)と誤差共分散P(k+1)を更新する手続きは、時刻kの状態ベクトルXと誤差共分散Pを更新するステップと同様であり、明快さと簡潔さのため再び説明することはしない。
以上の説明と図面は本発明の諸実施形態を提供するが、添付の特許請求の範囲で定義される本発明の原理の趣旨と範囲から逸脱しない様々な追加、修正、および置換えを行ってもよいことは理解される。形態、構造、配置、比率、材料、要素、および構成要素を多数修正して本発明を使用してもよく、そうでなければ、本開示の実施において本発明を使用してもよく、本開示は本発明の原理から逸脱しない特定の環境および動作要件に特に適合されていることは当業者には理解される。ここで開示した実施形態はしたがって、全ての点において例示的であって限定的ではなく、本発明の範囲は添付の特許請求の範囲とその法的均等物により示され以上の説明には限定されないと考えるべきである。
10 検出モジュール
20 計算モジュール
21 配分ユニット
22 捕捉追跡ユニット
23 計算ユニット
100 受信器

Claims (23)

  1. 1つまたは複数の衛星測位システムの複数の衛星から1つまたは複数の位置決め衛星を選択し、前記1つまたは複数の位置決め衛星の衛星情報を出力するように構成された衛星選択モジュールと、
    前記1つまたは複数の位置決め衛星の衛星情報を受信し、位置決めモジュールの位置情報を計算するように構成された、前記衛星選択モジュールに接続されたフィルタと、
    を備える、位置決めモジュール。
  2. 前記衛星情報は、対応する位置決め衛星の信号周波数、疑似距離、位置座標、および速度情報のうち1つまたは複数を含む、請求項1に記載の位置決めモジュール。
  3. 前記フィルタはカルマン・フィルタを含み、位置決めモジュールの位置情報の計算は、カルマン・フィルタ・アルゴリズムに基づく前記位置情報の計算を含む、請求項1に記載の位置決めモジュール。
  4. カルマン・フィルタは、
    前記1つまたは複数の位置決め衛星の衛星情報に従って、カルマン・フィルタの初期状態ベクトルおよび誤差共分散を計算するように構成された、初期状態計算モジュールと、
    カルマン・フィルタ・アルゴリズムに基づいて現在時刻の状態ベクトルを計算するように構成されたカルマン・フィルタ計算モジュールであって、前記状態ベクトルは位置決めモジュールの位置情報を含む、カルマン・フィルタ計算モジュールと、
    を備える、請求項3に記載の位置決めモジュール。
  5. 前記状態ベクトルは、位置決めモジュールの位置情報、位置決めモジュールの速度情報、位置決めモジュールと前記複数の衛星測位システムの間のクロック・バイアスに対応する位置決めモジュールの変位、および位置決めモジュールにおけるクロックのタイミング変化率を含む、請求項4に記載の位置決めモジュール。
  6. 前記状態ベクトルは(7+M)個の次元を有し、Mは、前記1つまたは複数の位置決め衛星が選択される衛星測位システムの数である、請求項4に記載の位置決めモジュール。
  7. カルマン・フィルタ計算モジュールは、過去の時刻の状態ベクトルと現在時刻の観測ベクトルに従ってカルマン・フィルタ・アルゴリズムに基づいて現在時刻の前記状態ベクトルを更新し、前記観測ベクトルは、前記1つまたは複数の位置決め衛星の疑似距離と位置決めモジュールから前記1つまたは複数の位置決め衛星への位置決めモジュールの速度ベクトルの成分を含む、請求項4に記載の位置決めモジュール。
  8. 前記観測ベクトルは2*N個の次元を有し、Nは位置決め衛星の数である、請求項7に記載の位置決めモジュール。
  9. 複数の受信衛星信号の周波数を位置決め装置により生成された信号の周波数と混合して複数の中間周波数(IF)信号を生成するように構成された無線周波数(RF)モジュールであって、前記複数の受信衛星信号は1つまたは複数の衛星測位システムの1つまたは複数の衛星により送信される無線周波数(RF)モジュールと、
    前記複数のIF信号を処理し、前記1つまたは複数の衛星の衛星情報を計算し、前記複数の受信衛星信号を分類するように構成されたベースバンド信号処理モジュールと、
    前記ベースバンド信号処理モジュールに接続され、1つまたは複数の位置決め衛星を前記複数の受信衛星信号の分類に従って前記1つまたは複数の衛星から選択し、位置決め装置の位置情報を計算するように構成された位置決めモジュールと、
    を備える、位置決め装置。
  10. 位置決め装置の位置決め情報の計算は、前記1つまたは複数の位置決め衛星の衛星情報に従ってカルマン・フィルタ・アルゴリズムに基づいて位置決め情報の計算を含む、請求項9に記載の位置決め装置。
  11. 位置決めモジュールは、
    前記位置決め情報を前記1つまたは複数の衛星から選択し、前記衛星情報を出力するように構成された衛星選択モジュールであって、前記衛星情報は、対応する位置決め衛星の信号周波数、疑似距離、位置座標、および速度情報のうち1つまたは複数を含む、衛星選択モジュールと、
    前記1つまたは複数の位置決め衛星の衛星情報を受信し、位置決め装置の位置情報を計算するように構成された、前記衛星選択モジュールに接続されたフィルタと、
    を備える、請求項9に記載の位置決め装置。
  12. 前記フィルタはカルマン・フィルタを含み、
    前記1つまたは複数の位置決め衛星の衛星情報に従って、カルマン・フィルタの初期状態ベクトルおよび誤差共分散を計算するように構成された、初期状態計算モジュールと、
    カルマン・フィルタ・アルゴリズムに基づいて現在時刻の状態ベクトルを計算するように構成されたフィルタ計算モジュールであって、前記状態ベクトルは位置決めモジュールの位置情報を含む、フィルタ計算モジュールと、
    を備える、請求項11に記載の位置決め装置。
  13. 前記状態ベクトルは、位置決め装置の位置情報、位置決め装置の速度情報、位置決め装置と前記1つまたは複数の衛星測位システムの間のクロック・バイアスに対応する位置決め装置の変位、および位置決め装置におけるクロックのタイミング変化率を含む、請求項12に記載の位置決め装置。
  14. 前記状態ベクトルは(7+M)個の次元を有し、Mは、前記1つまたは複数の位置決め衛星が選択される衛星測位システムの数である、請求項12に記載の位置決め装置。
  15. フィルタ計算モジュールは、過去の時刻の状態ベクトルと現在時刻の観測ベクトルに従ってカルマン・フィルタ・アルゴリズムに基づいて現在時刻の前記状態ベクトルを更新し、前記観測ベクトルは、前記1つまたは複数の位置決め衛星の疑似距離と位置決めモジュールから前記1つまたは複数の位置決め衛星への位置決めモジュールの速度ベクトルの成分を含む、請求項12に記載の位置決め装置。
  16. 前記観測ベクトルは2*N個の次元を有し、Nは位置決め衛星の数である、請求項12に記載の位置決め装置。
  17. 位置決め装置のための位置決め方法であって、
    複数の衛星信号を受信するステップであって、前記複数の衛星信号は1つまたは複数の衛星測位システムの1つまたは複数の衛星により送信されるステップと、
    前記衛星信号を捕捉し追跡することによって、前記1つまたは複数の衛星の衛星情報を計算し、前記複数の衛星信号を分類するステップと、
    前記複数の衛星信号の分類に従って、1つまたは複数の位置決め衛星を前記1つまたは複数の衛星から選択するステップと、
    位置決め装置の位置情報を計算するステップと、
    を含む、位置決め方法。
  18. 前記位置情報を計算するステップは、
    前記1つまたは複数の位置決め衛星の衛星情報に従ってカルマン・フィルタ・アルゴリズムに基づいて位置情報を位置決め装置により計算するステップと、
    カルマン・フィルタの現在時刻で観測ベクトルを決定するステップであって、前記観測ベクトルは、前記1つまたは複数の位置決め衛星の疑似距離および位置決めモジュール装置から前記1つまたは複数の位置決め衛星への前記1つまたは複数の位置決め衛星の速度ベクトルの成分を含む、ステップと、
    過去の時刻の状態ベクトルと現在時刻の観測ベクトルに従ってカルマン・フィルタ・アルゴリズムに基づいて現在時刻の状態ベクトルを更新するステップであって、前記状態ベクトルは、位置決め装置の位置情報、位置決め装置の速度情報、位置決め装置と前記1つまたは複数の衛星測位システムの間のクロック・バイアスに対応する位置決め装置の変位、および位置決め装置におけるクロックのタイミング変化率を含む、ステップと、
    を含む、請求項17に記載の位置決め方法。
  19. 過去の時刻の状態ベクトルと現在時刻の観測ベクトルに従ってカルマン・フィルタ・アルゴリズムに基づいて現在時刻の状態ベクトルを更新するステップは、
    過去の時刻の状態ベクトルに従って現在時刻の状態ベクトルの推定値を計算するステップと、
    過去の時刻の誤差共分散に従って現在時刻の誤差共分散の推定値を計算するステップと、
    現在時刻の誤差共分散の推定値に従ってカルマン・フィルタ利得を計算するステップと、
    カルマン・フィルタ利得に従って現在時刻の状態ベクトルと更新し、現在時刻の状態ベクトルの推定値と現在時刻の観測ベクトルを更新するステップと、
    を含む、請求項17に記載の位置決め方法。
  20. 位置決め装置の位置情報を計算するステップはさらに、
    カルマン・フィルタ利得に従って現在時刻の誤差共分散を更新し、現在時刻の誤差共分散の推定値を更新するステップ
    を含む、請求項19に記載の位置決め方法。
  21. 現在時刻の誤差共分散と現在時刻の状態ベクトルに従って次の時刻の状態ベクトルを計算するステップをさらに含む、請求項18に記載の位置決め方法。
  22. 前記観測ベクトルは2*N個の次元を有し、Nは位置決め衛星の数である、請求項18に記載の位置決め方法。
  23. 前記状態ベクトルは(7+M)個の次元を有し、Mは、前記1つまたは複数の位置決め衛星が選択される衛星測位システムの数である、請求項18に記載の位置決め方法。
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