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JP2014179465A - 不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法 Download PDF

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JP2014179465A JP2013052446A JP2013052446A JP2014179465A JP 2014179465 A JP2014179465 A JP 2014179465A JP 2013052446 A JP2013052446 A JP 2013052446A JP 2013052446 A JP2013052446 A JP 2013052446A JP 2014179465 A JP2014179465 A JP 2014179465A
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Tomoya Kawai
友也 河井
Naoki Yasuda
直樹 安田
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Abstract

【課題】消去特性を向上させ、かつチャネル電流を増加させる。
【解決手段】本実施形態による不揮発性半導体記憶装置は、半導体基板30と、半導体基板の上方に順に形成された第1層BG、第1導電層CG、第2導電層SG、絶縁層59と、絶縁層、第2導電層、および第1導電層内に設けられた一対の貫通ホール49の内面上、および第1層内に設けられた連結ホール60bの内面上に順に形成されたブロック絶縁層53、電荷蓄積層54、トンネル絶縁層55、および半導体ピラーSPと、を具備する。半導体ピラーは、絶縁層内に設けられた一対の貫通ホール内に形成され、P、B、またはAsが注入されたドープドシリサイド層71と、第2導電層および第1導電層内に設けられた一対の貫通ホール内に形成されたシリコン層73と、第1層内に設けられた連結ホール内に形成されたノンドープドシリサイド層72と、を含む。
【選択図】 図3

Description

本発明の実施形態は、不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法に関する。
NAND型フラッシュメモリとして、プロセスコストの増大を抑制するために、垂直方向に積層され、一括加工により形成されるBiCS(Bit Cost Scalable)メモリが提案されている。
BiCSメモリでは、半導体基板上に積層された複数の電極に一括で円筒型のメモリホールを開口し、メモリホールの内壁にメモリ膜を形成し、その後、メモリホールの内部にチャネルとなるポリシリコンを形成する。これにより、積層方向に直列接続された複数のMONOSメモリセルからなるNANDストリング(メモリストリング)を一括で形成することができる。また、従来の浮遊ゲート型のNANDフラッシュメモリよりも高密度の記憶容量を実現することができる。
このBiCSメモリでは、選択トランジスタの拡散層(ソース/ドレイン)は、チャネルと同じポリシリコンに不純物イオンを注入することにより形成される。そして、これら選択トランジスタの拡散層とチャネルとの接合界面のGIDL(Gate-Induced Drain Leakage)電流により生じる正孔をメモリセルに注入することで、消去動作を行う。しかし、チャネルの薄膜化に伴い、拡散層へのイオン注入が困難になる。このため、GIDL電流が低下し、消去特性が劣化してしまう。
また、チャネルの薄膜化や積層数の増加に伴い、電荷の移動度が低下する。すなわち、チャネル電流が減少し、動作速度が低下してしまう。
このようなチャネルの薄膜化や積層数の増加といったメモリの微細化および高密度化に伴う問題を解決することが求められる。
特開2012−023091号公報 特開2010−199312号公報
消去特性を向上させ、かつチャネル電流を増加させる不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法を提供する。
本実施形態による不揮発性半導体記憶装置によれば、半導体基板と、前記半導体基板の上方に形成された第1層と、前記第1層の上方に形成された第1導電層と、前記第1導電層の上方に形成された第2導電層と、前記第2導電層上に形成された絶縁層と、前記絶縁層、前記第2導電層、および前記第1導電層内に設けられ、積層方向に延びた一対の貫通ホールの内面上、および前記第1層内に設けられ、前記一対の貫通ホールの下端を連結させる連結ホールの内面上に形成されたブロック絶縁層と、前記ブロック絶縁層上に形成された電荷蓄積層と、前記電荷蓄積層上に形成されたトンネル絶縁層と、前記トンネル絶縁層上に形成された半導体ピラーと、を具備する。前記半導体ピラーは、前記絶縁層内に設けられた前記一対の貫通ホール内に形成され、P、B、またはAsが注入されたドープドシリサイド層と、前記第2導電層および前記第1導電層内に設けられた前記一対の貫通ホール内に形成されたシリコン層と、前記第1層内に設けられた前記連結ホール内に形成されたノンドープドシリサイド層と、を含む。
本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の全体構成例を示す斜視図。 本実施形態に係るNANDストリングを示す斜視図。 本実施形態に係るNANDストリングの第1構成例を示す断面図。 本実施形態に係るNANDストリングを示す回路図。 本実施形態に係るNANDストリングの第1構成例の変形例を示す断面図。 本実施形態に係るNANDストリングの第1構成例の変形例を示す断面図。 本実施形態に係るNANDストリングの第1構成例の変形例を示す断面図。 本実施形態に係るNANDストリングの第2構成例を示す断面図。 本実施形態に係るNANDストリングの第3構成例を示す断面図。 本実施形態に係るNANDストリングの第4構成例を示す断面図。 本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の第1製造工程を示す断面図。 図11に続く、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の第1製造工程を示す断面図。 図12に続く、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の第1製造工程を示す断面図。 図13に続く、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の第1製造工程を示す断面図。 図14に続く、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の第1製造工程を示す断面図。 図15に続く、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の第1製造工程を示す断面図。 図16に続く、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の第1製造工程を示す断面図。 図17に続く、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の第1製造工程を示す断面図。 図18に続く、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の第1製造工程を示す断面図。 本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の第1製造工程の一部をより詳細に示す図。 本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の第2製造工程を示す断面図。 図21に続く、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の第2製造工程を示す断面図。 図22に続く、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の第2製造工程を示す断面図。 図23に続く、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の第2製造工程を示す断面図。 比較例における半導体ピラーのバンドギャップと本実施形態における半導体ピラーのバンドギャップとを示す図。 本実施形態に係るNANDストリングの適用例を示す断面図。
本実施形態を以下に図面を参照して説明する。図面において、同一部分には同一の参照符号を付す。また、重複する説明は、必要に応じて行う。
<実施形態>
図1乃至図24を用いて、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置について説明する。本実施形態は、半導体ピラーSPにおいて、選択トランジスタSGの拡散層を不純物(例えば、P)が注入されたドープドシリサイド層71で構成し、チャネル層を単結晶化された単結晶シリコン層73で構成する例である。これにより、消去特性を向上させ、かつチャネル電流を増加させることができる。以下に、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置について詳説する。
[全体構成例]
まず、図1を用いて、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の全体構成例について説明する。
図1は、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の全体構成例を示す斜視図である。
図1に示すように、メモリセルアレイ5には、複数のワード線WL(コントロールゲートCG)、複数のビット線BL、複数のソース線SL、複数のバックゲートBG、複数のソース側選択ゲートSGS、および複数のドレイン側選択ゲートSGDが設けられる。
このメモリセルアレイ5において、積層された複数のワード線WLと後述する半導体ピラーSPとの各交差部に、データを記憶するメモリセルトランジスタMTrが配置される。半導体ピラーSPに沿って直列に接続された複数のメモリセルトランジスタMTrで後述するNANDストリング40が構成される。
積層された複数のワード線WLのロウ方向における端部は階段状になっており、各段の上面にコンタクトが接続される。これらのコンタクトは、その上部においてそれぞれ配線に接続される。また、カラム方向において、偶数番目のコントロールゲートCGはロウ方向の一端で互いに接続され、奇数番目のコントロールゲートCGはロウ方向の他端で互いに接続される。なお、図1において、ワード線WLが4層積層された例を示しているが、これに限らない。
また、ソース線SL、バックゲートBG、ソース側選択ゲートSGS、およびドレイン側選択ゲートSGDのロウ方向における端部の上面にそれぞれコンタクトが接続され、その上部において配線が接続される。
ワード線駆動回路13は、上部に形成された配線およびコンタクトを介してワード線WLに接続される。
ソース側選択ゲート線駆動回路14は、上部に形成された配線およびコンタクトを介してソース側選択ゲートSGSに接続される。
ドレイン側選択ゲート線駆動回路15は、上部に形成された配線およびコンタクトを介してドレイン側選択ゲートSGDに接続される。
バックゲート駆動回路18は、上部に形成された配線およびコンタクトを介してバックゲートBGに接続される。
ソース線駆動回路17は、上部に形成された配線およびコンタクトを介してソース線SLに接続される。
センスアンプ4は、ビット線BLのカラム方向における端部の下面に接続されるコンタクトを介して接続される。
また、図1において、各種駆動回路に接続される配線は全て、同レベルの配線層に形成されているが、これに限らず、異なるレベルの配線層に形成されてもよい。また、各種駆動回路の数は、各ゲートの数に応じて決定されるが、1つのゲートに対して1つの駆動回路が接続されてもよいし、所定個のゲートに対して1つ接続されてもよい。
[NANDストリングの第1構成例]
次に、図2乃至図4を用いて、本実施形態に係るNANDストリング40の第1構成例について説明する。
図2は、本実施形態に係るNANDストリング40を示す斜視図である。図3は、本実施形態に係るNANDストリング40の第1構成例を示す断面図であり、NANDストリング40のカラム方向に沿った断面構造についてより詳細に示す図である。なお、図2においてメモリ膜は省略し、図3においてソース線SLおよびビット線BLは省略している。
図2および図3に示すように、メモリセルアレイ5において、NANDストリング40は、半導体基板30の上方に形成され、バックゲートBG、複数のコントロールゲートCG、選択ゲートSG、半導体ピラーSP、およびメモリ膜(ブロック絶縁層53、電荷蓄積層54、およびトンネル絶縁層55)を有する。
なお、本明細書において、ブロック絶縁層53、電荷蓄積層54、およびトンネル絶縁層55をメモリ膜と称するが、データを記憶する膜とは限らない。
バックゲートBGは、半導体基板30上に絶縁層31を介して形成される。バックゲートBGは、平面状に広がるように形成される。バックゲートBGは、不純物(例えば、P)が注入されたドープドシリコン層等の導電層で構成される。
複数のコントロールゲートCGは、バックゲートBG上に絶縁層41を介して形成される。また、複数のコントロールゲートCGは、それぞれ間に電極間絶縁層53aを介して形成される。言い換えると、バックゲートBG上に絶縁層41を介して、複数の電極間絶縁層53aおよび複数のコントロールゲートCGが交互に積層される。コントロールゲートCGは、例えば、不純物(例えば、B)が注入されたドープドシリコン層で構成される。
選択ゲートSGは、最上層のコントロールゲートCG上に、絶縁層45を介して形成される。選択ゲートSGは、例えば、コントロールゲートCGと同様に、不純物が注入されたドープドシリコン層で構成される。
選択ゲートSGの上方に絶縁層59を介してソース線SLが形成され、さらに上方に図示せぬ絶縁層を介してビット線BLが形成される。
選択ゲートSG、コントロールゲートCG、バックゲートBG、絶縁層41,45,59、および電極間絶縁層53a内には、U字状メモリホール51が設けられる。このU字状メモリホール51は、カラム方向に並ぶ一対の貫通ホール49と、一対の貫通ホール49の下端を連結する連結ホール60bとで構成される。貫通ホール49は、選択ゲートSG、コントロールゲートCG、絶縁層41,45,59、および電極間絶縁層53a内において積層方向に延びるように形成される。連結ホール60bは、バックゲートBG内にカラム方向に延びるように形成される。
また、コントロールゲートCG、絶縁層41,45,59、および電極間絶縁層53aには、一対の貫通ホール49の間で、かつロウ方向および積層方向に拡がるスリット47aが設けられる。これにより、コントロールゲートCG、絶縁層41,45,59、および電極間絶縁層53aは、ロウ方向に沿って分断される。さらに、選択ゲートSGには、スリット47aが開口するように、スリット47aの上部にロウ方向および積層方向に拡がる開口部47bが設けられる。これにより、選択ゲートSGは、ロウ方向に沿って分断され、一方がドレイン側選択ゲートSGD、他方がソース側選択ゲートSGSとなる。スリット47aおよび開口部47bには、絶縁材58が埋め込まれる。
メモリ膜は、ブロック絶縁層53、電荷蓄積層54、およびトンネル絶縁層55で構成される。
ブロック絶縁層53は、U字状メモリホール51の内面上に形成される。すなわち、ブロック絶縁層53は、U字状メモリホール51内における選択ゲートSG、コントロールゲートCG、バックゲートBG、電極間絶縁層53a、および絶縁層41,45上に形成される。ブロック絶縁層53は、例えば酸化シリコンまたは窒化シリコン等の絶縁層、もしくはこれらの積層構造で構成される。
また、ブロック絶縁層53は、電極間絶縁層53aと一体であってもよい。すなわち、電極間絶縁層53aは、積層方向に隣接する2つのコントロールゲートCG間の隙間52にブロック絶縁層53が埋め込まれた構造でもよい。
電荷蓄積層54は、U字状メモリホール51内におけるブロック絶縁層53上に形成される。電荷蓄積層54は、例えば酸化シリコンまたは窒化シリコン等の絶縁層、もしくはこれらの積層構造で構成される
トンネル絶縁層55は、U字状メモリホール51内における電荷蓄積層54上に形成される。トンネル絶縁層55は、例えば酸化シリコンまたは窒化シリコン等の絶縁層で構成される。
半導体ピラーSPは、U字状メモリホール51内におけるトンネル絶縁層55上に形成される。すなわち、半導体ピラーSPは、一対の貫通ホール49内におけるメモリ膜上に形成された一対の柱状部と、連結ホール60b内におけるメモリ膜上に形成された連結部とで構成される。半導体ピラーSPは、NANDストリング40のチャネルおよびソース/ドレイン拡散層として機能する。この半導体ピラーSPの詳細については、後述する。
U字状メモリホール51内における半導体ピラーSP上には、コア層56が形成される。コア層56は例えば酸化シリコンからなる絶縁層で構成され、これにより、U字状メモリホール51内が埋め込まれる。なお、コア層56を空洞として、U字状メモリホール51内を埋め込まなくてもよい。
また、半導体ピラーSPに接するように、コンタクト74が形成される。コンタクト74は、例えば、金属層、ポリシリコン層、またはシリサイド層等の導電層で構成される。このコンタクト層は、その上部においてソース線SLまたはビット線BLに電気的に接続される。
また、図示はしないが、選択ゲートSGおよびコントロールゲートCGの絶縁材58に接する部分をシリサイド化してもよい。
半導体ピラーSPと、その周囲に形成されたメモリ膜および各種ゲートによって、各種トランジスタが構成される。そして、半導体ピラーSPをチャネルとして、これに沿ってNANDストリング40が構成される。
より具体的には、コントロールゲートCG、半導体ピラーSP、およびこれらの間に形成されたメモリ膜でメモリセルトランジスタMTrが構成される。また、選択ゲートSG(ドレイン側選択ゲートSGDおよびソース側選択ゲートSGS)、半導体ピラーSP、およびこれらの間に形成されたメモリ膜で選択トランジスタ(ドレイン側選択トランジスタSDTrおよびソース側選択トランジスタSSTr)が構成される。また、バックゲートBG、半導体ピラーSP、およびこれらの間に形成されたメモリ膜でバックゲートトランジスタBGTrが構成される。
なお、メモリ膜と称したが、選択トランジスタおよびバックゲートトランジスタBGTrにおいてメモリ膜はデータを記憶するものではない。また、バックゲートトランジスタBGTrは、動作中において常に導通状態になるように制御される。
図4は、本実施形態に係るNANDストリング40を示す回路図である。
図4に示すように、NANDストリング40は、ソース側選択トランジスタSSTr、ドレイン側選択トランジスタSDTr、メモリセルトランジスタMTr0〜MTr7、およびバックゲートトランジスタBGTrを備える。
上述したように、メモリセルトランジスタMTr0〜MTr7は、ソース側選択トランジスタSSTrとドレイン側選択トランジスタSDTrとの間に電流経路が直列に接続される。バックゲートトランジスタBGTrは、メモリセルトランジスタMTr3とMTr4との間に電流経路が直列に接続される。
より具体的には、メモリセルトランジスタMTr0〜MTr3の電流経路、およびメモリセルトランジスタMTr4〜MTr7の電流経路はそれぞれ積層方向に直列接続される。そして、積層方向の下部側においてバックゲートトランジスタBGTrがメモリセルトランジスタMTr3とMTr4との間に配置されることで、これらの電流経路を直列に接続している。すなわち、図2に示すシリコンピラーSPに沿って、NANDストリング40として、ソース側選択トランジスタSSTr、ドレイン側選択トランジスタSDTr、メモリセルトランジスタMTr0〜MTr7、およびバックゲートトランジスタBGTrの電流経路が直列に接続される。データの書き込み動作および読み出し動作時において、バックゲートトランジスタBGTrは常にオン状態とされる。
また、メモリセルトランジスタMTr0〜MTr7の制御ゲートはコントロールゲートCG0〜CG7に接続され、バックゲートトランジスタBGTrの制御ゲートはバックゲートBGに接続される。また、ソース側選択トランジスタSSTrのゲートはソース側選択ゲートSGSに接続され、ドレイン側選択トランジスタSDTrのゲートはドレイン側選択ゲートSGDに接続される。
以下に、本実施形態に係る第1構成例における半導体ピラーSPについて、詳説する。
図3に示すように、本実施形態に係る第1構成例における半導体ピラーSPは、ドープドシリサイド層71、ノンドープドシリサイド層72、および単結晶シリコン層73を有する。
ドープドシリサイド層71は、絶縁層59内に設けられたU字状メモリホール51内におけるトンネル絶縁層55上に形成される。ドープドシリサイド層71は、例えばPが注入されたNiダイシリサイド(NiSi)で構成される。ドープドシリサイド層71は、選択トランジスタSDTr、SSTrのソース/ドレインとして機能する。
ここで、ドープドシリサイド層71がNiダイシリサイドで構成されるとは、ドープドシリサイド層71の組成比がNiSiではなく、ドープドシリサイド層71がNiSiの結晶構造を含むことを示す。言い換えると、ドープドシリサイド層71は、少なくとも一部にNiSiの結晶構造を含む。このため、ドープドシリサイド層71は、Niダイシリサイドだけでなく、一部にNiモノシリサイド(NiSi)などの他のNi−Si組成のNiシリサイドを含んでもよい。
また、ドープドシリサイド層71におけるPの濃度は、例えば1.0×1020[atoms/cc]以上である。これにより、ドープドシリサイド層71において後述するMILC結晶化によるNiダイシリサイドのマイグレーションを抑制することできる。
なお、ドープドシリサイド層71はNiダイシリサイドに限らず、Coシリサイドを含んでもよい。また、これらに限らず、Siとシリサイドを形成する金属元素を含めばよい。以下では、ドープドシリサイド層71がNiダイシリサイドで構成される例について説明する。
また、ドープドシリサイド層71はPに限らず、Asが注入されてもよい。また、Pチャネルの場合、Bが注入されてもよい。また、これらに限らず、注入されることで、ドープドシリサイド層71のMILC結晶化によるNiダイシリサイドのマイグレーションを抑えるドーパント材料であればよい。
単結晶シリコン層73は、選択ゲートSG、コントロールゲートCG、絶縁層41,45、および電極間絶縁層53a内に設けられたU字状メモリホール51内におけるトンネル絶縁層55上に連接して形成される。また、単結晶シリコン層73は、バックゲートBG内に設けられたU字状メモリホール51内における一部のトンネル絶縁層55上にも連接して形成される。単結晶シリコン層73の端面は、ドープドシリサイド層71の端面に接して形成される。単結晶シリコン層73は、NANDストリング40(選択トランジスタSDTr,SSTr、メモリセルトランジスタMTr、およびバックゲートトランジスタBGTr)のチャネルとして機能する。
ドープドシリサイド層71と単結晶シリコン層73との接合界面は、選択ゲートSGの上面よりも高いことが望ましい。これは、ドープドシリサイド層71と単結晶シリコン層73との接合界面が選択ゲートSGの上面より低くなる、すなわち、ゲートコントローラブルな領域にドープドシリサイド層71がオーバーラップすると、選択トランジスタSDTr,SSTrにおいてオフリークの上昇などトランジスタ特性が劣化する懸念があるためである。しかし、これに限らず、ドープドシリサイド層71と単結晶シリコン層73との接合界面は、選択トランジスタSDTr,SSTrがNANDストリング40の選択トランジスタとして機能する範囲に位置すればよい。
単結晶シリコン層73は、後述するノンドープドシリサイド層72を触媒としたMILCプロセスによって後述するアモルファスシリコン32が単結晶化したものである。言い換えると、単結晶シリコン層73は、ノンドープドシリサイド層72を成長端としてアモルファスシリコン32が固相エピタキシャル成長したものである。このため、単結晶シリコン層73の結晶方位は、ノンドープドシリサイド層72の結晶方位と同じまたはほぼ同じである。ここで、結晶方位がほぼ同じとは、結晶方位のずれが±20°以内であることを示す。
また、単結晶シリコン層73におけるNi濃度は、5.0×1018[atoms/cc]以下程度である。すなわち、MILCプロセスによってノンドープドシリサイド層72がアモルファスシリコン32中をマイグレーションするが、MILCプロセスにより形成された単結晶シリコン層73内のNi原子の濃度は5.0×1018以下程度となる。
ノンドープドシリサイド層72は、バックゲートBG内に設けられたU字状メモリホール51内における一部のトンネル絶縁層55上に形成される。より具体的には、ノンドープドシリサイド層72は、カラム方向における連結ホール60bの一部に存在する。このため、連結ホール60b内において、一方の貫通ホール49側から他方の貫通ホール49側に向かって単結晶シリコン層73、ノンドープドシリサイド層72、単結晶シリコン層73が順に形成される。
また、ノンドープドシリサイド層72の端面は、単結晶シリコン層73の端面に接して形成される。このノンドープドシリサイド層72と単結晶シリコン層73との接合界面は、連結ホール60b内に位置する。言い換えると、ノンドープドシリサイド層72と単結晶シリコン層73との接合界面は、バックゲートBGの上面よりも低い。また、ノンドープドシリサイド層72は、ドープドシリサイド層71と同じ金属元素を含むシリサイド層であり、例えば不純物が注入されないNiダイシリサイドで構成される。ノンドープドシリサイド層72は、MILCプロセスにおける触媒であり、MILCによって貫通ホール49の上部から連結ホール60bまでマイグレーションしたものである。
このノンドープドシリサイド層72をバックゲートBG内に形成することで、バックゲートトランジスタBGTrのオン抵抗を低減することができ、チャネル電流が増加する。なお、ノンドープドシリサイド層72は、ノンドープドシリサイド層72による電気的影響が最下層のコントロールゲートCGに寄与しない領域に設定できればよい。ノンドープドシリサイド層72の形成領域については、第2構成例乃至第4構成例において後述する。
なお、ドープドシリサイド層71、ノンドープドシリサイド層72、および単結晶シリコン層73はそれぞれ、Geを含んでもよい。また、ノンドープドシリサイド層72は、不純物が注入されないシリサイド層であるが、これに限らず、MILC結晶化が起こる程度であれば、不純物(例えば、P)を含んでもよい。
また、図5に示すように、ノンドープドシリサイド層72は、バックゲートBG内に設けられた連結ホール60b内において散在してもよい。また、図示はしないが、ノンドープドシリサイド層72は、貫通ホール49内に散在してもよい。これらは、MILCプロセスにおいて成長端となるノンドープドシリサイド層72の一部(Niシリサイド結晶粒)が拡散したものである。
また、図6に示すように、単結晶シリコン層73は、単結晶シリコンに限らず、大粒径化した多結晶シリコンを含んでもよい。より具体的には、単結晶シリコン層73は、その膜厚(トンネル絶縁層55とコア層56との間の寸法)以上の結晶粒径を有する多結晶シリコンを含んでもよい。このとき、多結晶シリコンの結晶粒界75は、半導体ピラーSPを横断するように形成される。このように、単結晶シリコン層73は、その膜厚以上の結晶粒径を有する結晶質シリコン(単結晶シリコンおよび多結晶シリコン)である。
さらに、図7に示すように、単結晶シリコン層73は、その膜厚未満の結晶粒径を有する多結晶シリコンを含んでもよい。このとき、単結晶シリコン層73は、バックゲートBG内に設けられた連結ホール60b内にその膜厚未満の結晶粒径を有する多結晶シリコンを含む。一方、単結晶シリコン層73は、選択ゲートSGおよびコントロールゲートCG内に設けられた貫通ホール49内にその膜厚以上の結晶粒径を有する多結晶シリコンおよび単結晶シリコンを含む。
[NANDストリングの第2構成例]
次に、図8を用いて、本実施形態に係るNANDストリング40の第2構成例について説明する。
図8は、本実施形態に係るNANDストリング40の第2構成例を示す断面図である。ここでは、上記第1構成例と同様の点については説明を省略し、主に異なる点について説明する。
図8に示すように、第2構成例における半導体ピラーSPは、ドープドシリサイド層71、ノンドープドシリサイド層72、単結晶シリコン層73、およびアモルファスシリコン層32を有する。
ドープドシリサイド層71は、絶縁層59内に設けられたU字状メモリホール51内におけるトンネル絶縁層55上に形成される。
単結晶シリコン層73は、選択ゲートSG、コントロールゲートCG、絶縁層41,45、および電極間絶縁層53a内に設けられたU字状メモリホール51内におけるトンネル絶縁層55上に連接して形成される。単結晶シリコン層73の端面は、ドープドシリサイド層71の端面に接して形成される。単結晶シリコン層73は、NANDストリング40(選択トランジスタSDTr,SSTrおよびメモリセルトランジスタMTr)のチャネルとして機能する。単結晶シリコン層73は、後述するノンドープドシリサイド層72を触媒としたMILCプロセスによって後述するアモルファスシリコン層32が単結晶化したものである。
ノンドープドシリサイド層72は、バックゲートBG内に設けられたU字状メモリホール51内における一部のトンネル絶縁層55上に形成される。より具体的には、ノンドープドシリサイド層72は、カラム方向における連結ホール60bの両端部に位置する。
また、ノンドープドシリサイド層72の端面は、単結晶シリコン層73の端面に接して形成される。このノンドープドシリサイド層72と単結晶シリコン層73との接合界面は、連結ホール60b内に位置し、例えばバックゲートBGの上面と同じ高さである。ノンドープドシリサイド層72は、MILCプロセスにおける触媒であり、MILCによって貫通ホール49の上部から連結ホール60bまでマイグレーションしたものである。
アモルファスシリコン層32は、バックゲートBG内に設けられたU字状メモリホール51内における一部のトンネル絶縁層55上に形成される。より具体的には、アモルファスシリコン層32は、カラム方向における連結ホール60bの一部に位置する。このため、連結ホール60b内において、一方の貫通ホール49側から他方の貫通ホール49側に向かって単結晶シリコン層73、ノンドープドシリサイド層72、アモルファスシリコン層32、ノンドープドシリサイド層72、単結晶シリコン層73が順に形成される。このアモルファスシリコン層32は、ノンドープドシリサイド層72を触媒としたMILCによって単結晶シリコン層73へと変化し得る。しかし、第2構成例におけるアモルファスシリコン層32は、MILC結晶化せずに残留したものである。
なお、アモルファスシリコン層32は、MILC結晶化しなくとも、後の熱工程において多結晶化してもよい。
[NANDストリングの第3構成例]
次に、図9を用いて、本実施形態に係るNANDストリング40の第3構成例について説明する。
図9は、本実施形態に係るNANDストリング40の第3構成例を示す断面図である。ここでは、上記第1構成例と同様の点については説明を省略し、主に異なる点について説明する。
図9に示すように、第3構成例における半導体ピラーSPは、ドープドシリサイド層71、ノンドープドシリサイド層72、および単結晶シリコン層73を有する。
ドープドシリサイド層71は、絶縁層59内に設けられたU字状メモリホール51内におけるトンネル絶縁層55上に形成される。
単結晶シリコン層73は、選択ゲートSG、コントロールゲートCG、絶縁層41,45、および電極間絶縁層53a内に設けられたU字状メモリホール51内におけるトンネル絶縁層55上に連接して形成される。単結晶シリコン層73の端面は、ドープドシリサイド層71の端面に接して形成される。単結晶シリコン層73は、NANDストリング40(選択トランジスタSDTr,SSTrおよびメモリセルトランジスタMTr)のチャネルとして機能する。単結晶シリコン層73は、ノンドープドシリサイド層72を触媒としたMILCプロセスによってモルファスシリコン層32が単結晶化したものである。
ノンドープドシリサイド層72は、バックゲートBG内に設けられたU字状メモリホール51内におけるトンネル絶縁層55上に形成される。より具体的には、ノンドープドシリサイド層72は、連結ホール60b内におけるトンネル絶縁層55上の全面に位置する。言い換えると、半導体ピラーSPとして連結ホール60b内に、ノンドープドシリサイド層72が埋め込まれる。
また、ノンドープドシリサイド層72の端面は、単結晶シリコン層73の端面に接して形成される。このノンドープドシリサイド層72と単結晶シリコン層73との接合界面は、連結ホール60b内に位置し、例えばバックゲートBGの上面と同じ高さである。ノンドープドシリサイド層72は、MILCプロセスにおける触媒であり、MILCによって貫通ホール49の上部から連結ホール60bまでマイグレーションしたものである。
[NANDストリングの第4構成例]
次に、図10を用いて、本実施形態に係るNANDストリング40の第4構成例について説明する。
図10は、本実施形態に係るNANDストリング40の第4構成例を示す断面図である。ここでは、上記第1構成例と同様の点については説明を省略し、主に異なる点について説明する。
図10に示すように、第4構成例における半導体ピラーSPは、ドープドシリサイド層71、ノンドープドシリサイド層72、および単結晶シリコン層73を有する。また、複数のコントロールゲートCGのうち、最下層のコントロールゲートCGはダミーコントロールゲートDCGである。
ドープドシリサイド層71は、絶縁層59内に設けられたU字状メモリホール51内におけるトンネル絶縁層55上に形成される。
単結晶シリコン層73は、選択ゲートSG、コントロールゲートCG、絶縁層45、および電極間絶縁層53a内に設けられたU字状メモリホール51内におけるトンネル絶縁層55上に連接して形成される。また、単結晶シリコン層73は、ダミーコントロールゲートDCG内に設けられたU字状メモリホール51内における一部のトンネル絶縁層55上にも連接して形成される。単結晶シリコン層73の端面は、ドープドシリサイド層71の端面に接して形成される。単結晶シリコン層73は、NANDストリング40(選択トランジスタSDTr,SSTrおよびメモリセルトランジスタMTr)のチャネルとして機能する。単結晶シリコン層73は、ノンドープドシリサイド層72を触媒としたMILCプロセスによってアモルファスシリコン層32が単結晶化したものである。
ノンドープドシリサイド層72は、絶縁層41およびバックゲートBG内に設けられたU字状メモリホール51内におけるトンネル絶縁層55上に連接して形成される。また、ノンドープドシリサイド層72は、ダミーコントロールゲートDCG内に設けられたU字状メモリホール51内における一部のトンネル絶縁層55上にも連接して形成される。
また、ノンドープドシリサイド層72の端面は、単結晶シリコン層73の端面に接して形成される。このノンドープドシリサイド層72と単結晶シリコン層73との接合界面は、ダミーコントロールゲートDCG内に設けられた貫通ホール49内に位置する。
このとき、ダミーコントロールゲートDCG(ダミーメモリセルトランジスタ)はデータを記憶しないセルであるため、ノンドープドシリサイド層72によるダミーメモリセルトランジスタへの電気的影響を考慮する必要はない。すなわち、ダミーコントロールゲートDCGの膜厚を、ノンドープドシリサイド層72と単結晶シリコン層73との接合界面の形成領域のマージンとすることができる。
なお、第3構成例および第4構成例に示すように、半導体ピラーSPとして連結ホール60b内にノンドープドシリサイド層72が埋め込まれる場合、バックゲートトランジスタBGTrはトランジスタとして機能せず、常に導通状態になる。この場合、バックゲートBGは、導電層ではなく、絶縁層で構成されてもよい。
[第1製造方法]
次に、図11乃至図20を用いて、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の第1製造方法について説明する。
図11乃至図19は、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置(NANDストリング40)の第1製造工程を示す断面図である。図20は、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程の一部をより詳細に示す図である。より具体的には、図20(a)は図17の工程をより詳細に示す図であり、図20(b)は図18の工程をより詳細に示す図であり、図20(c)は図19の工程をより詳細に示す図である。
まず、図11に示すように、半導体基板30上に、例えば酸化シリコンで構成される絶縁層31が形成される。この絶縁層31上に、バックゲートBGが形成される。バックゲートBGは、不純物(例えば、P)が注入されたドープドシリコン層で構成される。
このバックゲートBG内に、フォトリソグラフィおよびエッチングにより、溝60aが形成される。この溝60aは、カラム方向に延び、後の工程において後述する連結ホール60bとなる。また、溝60aは、ロウ方向およびカラム方向から構成される面内にマトリクス状となるように複数配置される。
次に、全面に、不純物が注入されていないノンドープドシリコン層が形成される。その後、溝60a外のバックゲートBGの上面上におけるノンドープドシリコン層が除去され、溝60a内のみにノンドープドシリコン層が残留する。これにより、ノンドープドシリコン層からなり、溝60a内を埋め込む第1犠牲層60が形成される。
次に、図12に示すように、ダミー層60が形成されたバックゲートBG上に、例えば酸化シリコンで構成される絶縁層41が形成される。この絶縁層41上に、第2犠牲層43とコントロールゲートCGとが交互に積層される積層体46が形成される。コントロールゲートCGは不純物(例えば、B)が注入されたドープドシリコン(P型ポリシリコン)層で構成され、第2犠牲層43は不純物が注入されていないノンドープドシリコン層で構成される。第2犠牲層43は、後の工程において電極間絶縁層53aと置き換わる層である。
なお、第2犠牲層43の代わりに、例えば酸化シリコンで構成される電極間絶縁層とコントロールゲートCGを交互に積層してもよい。この場合は、後の工程での犠牲層と電極間絶縁層との置き換えが不要となる。
また、図12において、4層のコントロールゲートCGと3層の第2犠牲層43と積層させる例を示しているが、積層数はこれらに限らない。
その後、最上層のコントロールゲートCG上に、例えば酸化シリコンで構成される絶縁層45が形成される。
次に、フォトリソグラフィおよびエッチングにより、絶縁層41,45および積層体46内にスリット47aが形成される。このスリット47aは、絶縁層41,45および積層体46を貫通し、ロウ方向(図10において紙面奥行き方向)に沿って形成される。すなわち、スリット47aは、ロウ方向および積層方向に拡がるように形成され、絶縁層41,45および積層体46を分断する。また、スリット47aは、カラム方向における第1犠牲層60の中央部の上方に位置するように形成される。
次に、スリット47a内に、例えば、窒化シリコンで構成される絶縁材58が埋め込まれる。より具体的には、スリット47a内が埋まるまで全面に絶縁材58が形成された後、絶縁層45上の絶縁材58が除去される。これにより、スリット47a内に絶縁材58が残留し、ロウ方向および積層方向に拡がる絶縁材58が形成される。
次に、図13に示すように、絶縁層45上に、選択ゲートSG(ドレイン側選択ゲートSGDおよびソース側選択ゲートSGS)が形成される。選択ゲートSGは、不純物(例えば、B)が注入されたドープドシリコン(例えば、P型ポリシリコン)層で構成される。その後、選択ゲートSG上に、絶縁層59が形成される。
その後、選択ゲートSG、積層体46、および絶縁層41,45,59内に、一対の貫通ホール49が形成される。このとき、一対の貫通ホール49が、第1犠牲層60のカラム方向における両端部のそれぞれに達するように形成される。これにより、貫通ホール49を介して選択ゲートSG、積層体45、絶縁層41,45,59、および第1犠牲層60が露出する。
貫通ホール49は、積層方向からみて、例えば円形に形成される。また、一対の貫通ホール49はカラム方向に並び、選択ゲートSG、積層体46、および絶縁層41,45,59内で積層方向に延びている。
次に、図14に示すように、貫通ホール49を介してウェットエッチングが行われる。このウェットエッチングは、例えばアルカリ性のエッチング液を用いて行われる。これにより、積層体46における第2犠牲層43が除去される。その結果、積層方向に隣接する2つのコントロールゲートCG間に隙間52が形成され、隙間52を介して犠牲材47が露出する。
同時に、第1犠牲層60も除去される。これにより、バックゲートBG内に、カラム方向に延び、一対の貫通ホール49の下端を連結する連結ホール60b(溝60a)が形成される。すなわち、選択ゲートSG、積層体46、絶縁層41,45,59、およびバックゲートBG内に、一対の貫通ホール49および連結ホール60bからなるU字状メモリホール51が形成される。
このとき、エッチング液を適当に選択することにより、ドープドシリコン層で構成される選択ゲートSG、コントロールゲートCG、およびバックゲートBGと、ノンドープドシリコン層で構成される第1犠牲層60および第2犠牲層43との間で高いエッチング選択比を実現できる。このため、ドープドシリコン層で構成される選択ゲートSG、コントロールゲートCG、およびバックゲートBGは、ほとんどエッチングされずに残留する。このとき、コントロールゲートCGは、絶縁材58によって支持される。
次に、図15に示すように、例えばALD(Atomic Layer Deposition)法またはCVD(Chemical Vapor Deposition)法により、U字状メモリホール51の内面上に、ブロック絶縁層53が形成される。すなわち、ブロック絶縁層53は、U字状メモリホール51内における露出した選択ゲートSG、コントロールゲートCG、バックゲートBG、および絶縁層41,45,59上に形成される。ブロック絶縁層53は、例えば酸化シリコンまたは窒化シリコン等の絶縁層、もしくはこれらの積層構造で構成される。
このとき、ブロック絶縁層53は、貫通ホール49を介して隙間52の内面上にも形成される。すなわち、ブロック絶縁層53は、隙間52内における露出したコントロールゲートCG上および絶縁材58上にも形成される。これにより、隙間52内に、ブロック絶縁層53と一体である電極間絶縁層53aが埋め込まれる。また、ブロック絶縁層53は、U字状メモリホール51外の絶縁層59上(上面上)にも形成される。
次に、例えばALD法またはCVD法により、U字状メモリホール51内におけるブロック絶縁層53上に、電荷蓄積層54が形成される。また、電荷蓄積層54は、U字状メモリホール51外におけるブロック絶縁層53上にも形成される。電荷蓄積層54は、例えば酸化シリコンまたは窒化シリコン等の絶縁層で構成される。
次に、例えばALD法またはCVD法により、U字状メモリホール51内における電荷蓄積層54上に、トンネル絶縁層55が形成される。また、トンネル絶縁層55は、U字状メモリホール51外における電荷蓄積層54上にも形成される。トンネル絶縁層55は、例えば酸化シリコンまたは窒化シリコン等の絶縁層で構成される。
次に、図16に示すように、例えばALD法またはCVD法により、U字状メモリホール51内におけるトンネル絶縁層55上に、半導体ピラーSPとしてアモルファスシリコン層32が形成される。また、アモルファスシリコン層32は、U字状メモリホール51外における電荷蓄積層55上にも形成される。
その後、例えばALD法またはCVD法により、U字状メモリホール51内におけるアモルファスシリコン層32上に、アモルファスシリコン層32が結晶化しない成膜温度でコア層56が形成される。また、コア層56は、U字状メモリホール51外におけるアモルファスシリコン層32上にも形成される。コア層56は例えば酸化シリコンからなる絶縁層で構成され、これにより、U字状メモリホール51内が埋め込まれる。
なお、コア層56は、後述するアモルファスシリコン層32へのイオン注入のマスクとして機能する。このため、イオン注入後、コア層56は除去されてもよい。すなわち、コア層56は、犠牲膜として形成されてもよい。
次に、図17に示すように、例えばRIE(Reactive Ion Etching)等のドライエッチングにより、U字状メモリホール51外に形成されたコア層56が除去される。このとき、コア層56の上面の高さは、選択ゲートSGの上面の高さと同程度、望ましくは選択ゲートSGの上面の高さよりも高くなるように設定される。
次に、例えばRIE等のドライエッチングより、U字状メモリホール51外に形成されたアモルファスシリコン層32が除去される。このとき、アモルファスシリコン層32の上面の高さは、コア層56の上面の高さよりも高くなるように設定される。
次に、例えばRIE等のドライエッチングより、U字状メモリホール51外に形成されたトンネル絶縁層55、電荷蓄積層54、およびブロック絶縁層53が除去される。
その後、コア層56をマスクとして、イオン注入法により、アモルファスシリコン層32にPが注入される。これにより、アモルファスシリコン層32の上端部に、ドープドアモルファスシリコン層61が形成される。
より具体的には、図20(a)に示すように、ドープドアモルファスシリコン層61の下面(ドープドアモルファスシリコン層61(P doped a-Si)とアモルファスシリコン層32(intrinsic Si)との接合界面)は、選択ゲートSGの上面と同程度、または選択ゲートSGの上面よりも高くなるように設定される。このため、選択ゲートSGとドープドアモルファスシリコン層61とは、オーバーラップしない。
ここで、アモルファスシリコンにおいて、P濃度を大きくすることで、MILC結晶化によるNiダイシリサイドのマイグレーションを抑制することができる。ドープドアモルファスシリコン層61におけるP濃度は、シリサイド化は起こるが、MILC結晶化によるNiダイシリサイドのマイグレーションは起こらない程度の濃度である。例えば、ドープドアモルファスシリコン層61のP濃度は、1×1020[atoms/cc]以上である。一方、アモルファスシリコン層32におけるP濃度は、ドープドアモルファスシリコン層61のP濃度よりも小さく、シリサイド化およびMILC結晶化によるNiダイシリサイドのマイグレーションが起こる程度のP濃度である。すなわち、シリサイド化は起こるが、MILC結晶化によるNiダイシリサイドのマイグレーションが起こらない領域とシリサイド化およびMILC結晶化によるNiダイシリサイドのマイグレーションが起こる領域との界面が選択ゲートSGの上面と同程度に位置する。
なお、後工程において形成される選択トランジスタSDTr,SSTrがトランジスタとして機能するならば、ドープドアモルファスシリコン層61とアモルファスシリコン層32との接合界面が選択ゲートSGの上面の高さよりも低くなってもよい。ドープドアモルファスシリコン層61の領域と不純物濃度は、イオン注入の加速エネルギー、ドーズ量、および注入角度を変えることにより、調整可能である。また、Pに限らず、AsまたはBが注入されてもよい。
次に、図18に示すように、例えばPVD(Physical Vapor Deposition)法やMO(Metal Organic)−CVD法により、全面を覆うように、金属層62が形成される。金属層62は、ドープドアモルファスシリコン層61上に接して形成される。金属層62は、例えばNiで構成されるが、これに限らない。金属層62は、Siとシリサイドを形成する金属元素で構成されればよく、Co、またはYで構成されてもよい。
次に、金属層62、ドープドアモルファスシリコン層61、およびアモルファスシリコン層32に対して350℃以上600℃以下のシリサイドアニール、例えば、RTA(Rapid Thermal Annealing)が行われる。これにより、ドープドアモルファスシリコン層61がシリサイド化され、ドープドシリサイド層71が形成される。また、アモルファスシリコン層32の上端部の一部がシリサイド化され、ノンドープドシリサイド層72が形成される。
より具体的には、図20(b)に示すように、ドープドシリサイド層71の下面(ドープドシリサイド層71(P doped NiSi)とノンドープドシリサイド層72(NiSi)との接合界面)は、選択ゲートSGの上面と同程度、または選択ゲートSGの上面よりも高くなるように設定される。また、ノンドープドシリサイド層72の下面(ノンドープドシリサイド層72とアモルファスシリコン層32との接合界面)は、選択ゲートSGの上面よりも低くなるように設定される。すなわち、選択ゲートSGとドープドシリサイド層71とはオーバーラップしないが、選択ゲートSGとノンドープドシリサイド層72とはオーバーラップする。
なお、シリサイドアニール温度は、ダイシリサイド化は起こるが、MILC結晶化は起こらない温度である。より具体的には、RTAの温度を350℃以下にした場合、ダイシリサイド化は起こらない。また、RTAの温度を550℃以上にした場合、MILC単結晶化が起こってしまう。なお、上記シリサイドアニールにより形成されるNi−Si組成はアモルファスシリコン層32の膜厚に依存する。
また、RTAの時間および温度を調整することにより、アモルファスシリコン層32の上端部の一部に形成されるノンドープドシリサイド層72の量(膜厚)が決まる。後にバックゲートBG内における導通状態を良好にするために、バックゲートBG内に収まる程度でノンドープドシリサイド層72の形成量を多くすることが望ましい。
次に、図19に示すように、例えば硫酸加水液(硫酸と過酸化水素水の混合液)を用いたウェットエッチングにより、シリサイド反応に寄与しなかった余剰な金属層62が除去される。
その後、ノンドープドシリサイド層72およびアモルファスシリコン層32に対して500℃以上、かつ、アモルファスシリコン層32が結晶化しない温度、例えば750℃以下の温度でアニールが行われる。これにより、ノンドープドシリサイド層72を触媒としてアモルファスシリコン層32のMILC結晶化が起こる。より具体的には、ノンドープドシリサイド層72がアモルファスシリコン層32内にマイグレーションしていく。その結果、ノンドープドシリサイド層72が通過したアモルファスシリコン層32が単結晶化し、単結晶シリコン層73(MILC Si)が形成される。また、単結晶シリコン層73の結晶方位は、ノンドープドシリサイド層72の結晶方位と同じまたはほぼ同じになる。
ここで、図20(c)に示すように、ドープドシリサイド層71は、MILCによるNiダイシリサイドのマイグレーションが起こらない程度のPを含む。一方、ノンドープドシリサイド層72は、MILCによるNiダイシリサイドのマイグレーションが起こる程度のPを含む、またはPを含まない。このため、アニールを行っても、ドープドシリサイド層71はマイグレーションせず、ノンドープドシリサイド層72のみがアモルファスシリコン層32内にマイグレーションし、アモルファスシリコン層32が単結晶化する。
なお、アニールの温度と時間は、MILC結晶化は起こるが、多結晶化(ポリシリコン化)は起こらない温度と時間である。より具体的には、アニールの温度を450℃以下、かつ、2時間以下では多結晶化もMILC結晶化も起こらない。また、アモルファスシリコン層32の膜厚にも依存するが、例えば膜厚が10nmの場合、アニールの温度を750℃以上、かつ、アニール時間を30分以上ではアモルファスシリコン層32の多結晶化が起こってしまう。
また、アニールは、ノンドープドシリサイド層72がバックゲートBG内にマイグレーションするまで行う。このとき、アニールの終了のタイミングに応じて、連結ホール60b内における単結晶シリコン層73、ノンドープドシリサイド層72、およびアモルファスシリコン層32の配置が決まる。
次に、図3に示すように、U字状メモリホール51を埋め込むように、導電層で構成されるコンタクト74が形成される。コンタクト74は、ドープドシリサイド層71に接して形成される。さらに、コンタクト74に電気的に接続される図示せぬソース線SLおよびビット線BLが形成される。
なお、コンタクト74の形成前に、コア層56を空洞にしてもよい。この場合、コンタクト74は、コア層56の空洞を埋め込まないようにカバレッジの悪い方法で形成されることが望ましい。
このようにして、本実施形態に係る第1製造方法による不揮発性半導体記憶装置が形成される。
[第2製造方法]
次に、図21乃至図24を用いて、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の第2製造方法について説明する。
図21乃至図24は、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置(NANDストリング40)の第2製造工程を示す断面図である。ここでは、上記第1製造方法と同様の点については説明を省略し、主に異なる点について説明する。
まず、第1製造方法における図11乃至図16の工程が行われる。すなわち、U字状メモリホール51の内面上に、ブロック絶縁層53、電荷蓄積層54、トンネル絶縁層53、アモルファスシリコン層32、およびコア層56が順に形成される。これにより、U字状メモリホール51内が埋め込まれる。また、ブロック絶縁層53、電荷蓄積層54、トンネル絶縁層53、アモルファスシリコン層32、およびコア層56は、U字状メモリホール51外にも形成される。
次に、図21に示すように、例えばRIE等のドライエッチングにより、U字状メモリホール51外に形成されたコア層56が除去される。このとき、コア層56の上面の高さは、選択ゲートSGの上面の高さと同程度になるように設定される。
次に、例えばRIE等のドライエッチングより、U字状メモリホール51外に形成されたアモルファスシリコン層32が除去される。このとき、アモルファスシリコン層32の上面の高さは、コア層56および選択ゲートSGの上面の高さと同程度になるように設定される。
次に、例えばRIE等のドライエッチングより、U字状メモリホール51外に形成されたトンネル絶縁層55、電荷蓄積層54、およびブロック絶縁層53が除去される。
次に、図22に示すように、例えばCVD法等の堆積法により、全面に、例えばPが注入されたドープドアモルファスシリコン層61が形成される。ドープドアモルファスシリコン層61におけるP濃度は、シリサイド化は起こるが、MILC結晶化によるNiダイシリサイドのマイグレーションが起こらない程度の濃度である。ドープドアモルファスシリコン層61のP濃度は、例えば1×1020[atoms/cc]以上である。
その後、例えばRIEにより、ドープドアモルファスシリコン層61がエッチバックされる。これにより、U字状メモリホール51外に形成されたドープドアモルファスシリコン層61が除去され、U字状メモリホール51内にドープドアモルファスシリコン層61が残留する。より具体的には、ドープドアモルファスシリコン層61は、U字状メモリホール51内におけるコア層56、アモルファスシリコン層32、およびトンネル絶縁層55上に形成される。
次に、例えばPVD法により、全面を覆うように、金属層62が形成される。金属層62は、ドープドアモルファスシリコン層61上に接して形成される。
次に、図23に示すように、金属層62、ドープドアモルファスシリコン層61、およびアモルファスシリコン層32に対して350℃以上600℃以下のシリサイドアニール、例えば、RTAが行われる。これにより、ドープドアモルファスシリコン層61がシリサイド化され、ドープドシリサイド層71が形成される。また、アモルファスシリコン層32の上端部の一部がシリサイド化され、ノンドープドシリサイド層72が形成される。
次に、図24に示すように、例えば硫酸加水液(硫酸と過酸化水素水の混合液)を用いたウェットエッチングにより、シリサイド反応に寄与しなかった余剰な金属層62が除去される。
その後、ノンドープドシリサイド層72およびアモルファスシリコン層32に対して500℃以上、かつ、アモルファスシリコン層32が結晶化しない温度、例えば750℃以下の温度でアニールが行われる。これにより、ノンドープドシリサイド層72を触媒としてアモルファスシリコン層32のMILC結晶化が起こる。より具体的には、ノンドープドシリサイド層72がアモルファスシリコン層32内にマイグレーションしていく。その結果、ノンドープドシリサイド層72が通過したアモルファスシリコン層32が単結晶化し、単結晶シリコン層73(MILC Si)が形成される。また、単結晶シリコン層73の結晶方位は、ノンドープドシリサイド層72の結晶方位と同じまたはほぼ同じになる。
次に、図3に示すように、例えばRIEにより、U字状メモリホール51外に形成されたトンネル絶縁層55、電荷蓄積層54、およびブロック絶縁層53が除去される。その後、U字状メモリホール51を埋め込むように、導電層で構成されるコンタクト74が形成される。コンタクト74は、ドープドシリサイド層71に接して形成される。さらに、コンタクト74に電気的に接続される図示せぬソース線SLおよびビット線BLが形成される。
このようにして、本実施形態に係る第2製造方法による不揮発性半導体記憶装置が形成される。
[効果]
上記本実施形態によれば、半導体ピラーSPにおいて、選択トランジスタSGの拡散層がドープドシリサイド層71で構成され、NANDストリング40のチャネル層が単結晶シリコン層73で構成される。これにより、以下の効果を得ることができる。
図25は、比較例における半導体ピラーSPのバンドギャップと本実施形態における半導体ピラーSPのバンドギャップとを示す図である。より具体的には、図25(a)は比較例における選択トランジスタSDTr,SSTrの拡散層とチャネルとの接合界面におけるバンドベンディングを示す図であり、図25(b)は本実施形態における選択トランジスタSDTr,SSTrの拡散層とチャネルとの接合界面におけるバンドベンディングを示す図である。
図25(a)に示すように、拡散層をPが注入されたドープドシリコン層で構成し、チャネルをノンドープドシリコン層で構成した比較例では、ドープドシリコン/ノンドープドシリコンの接合界面での不純物濃度は、熱拡散の影響で連続的に緩やかに変化するためバンドベンディングが緩やかである。このため、消去時のソース・ドレイン電圧が緩やかな接合界面で緩和されるため、消去時の接合界面の電界が弱くてGIDL電流が小さくなり、消去特性が不十分となる。
これに対し、図25(b)に示すように、拡散層をシリサイド化されたドープドシリサイド層71で構成し、チャネルを単結晶シリコン層73で構成した本実施形態では、これらの接合界面のバンドベンディングを急峻にすることができる。すなわち、拡散層とチャネルとの接合をショットキー接合にすることができる。これにより、消去時に電圧を印加した場合、比較例よりも接合界面の電界が強まりGIDL電流を増大することができる。その結果、消去特性の向上を図ることができる。
また、本実施形態では、拡散層をPが注入されたドープドシリサイド層71で構成する。シリサイドにPを注入することにより、仕事関数を増大することができる。これにより、拡散層とチャネルとの接合界面のバンドベンディングをより急峻にすることができる。すなわち、GIDL電流をさらに増大することができ、さらなる消去特性の向上を図ることができる。
また、本実施形態では、NANDストリング40におけるチャネルがMILCプロセスによって単結晶化された単結晶シリコン層73で構成される。これにより、チャネルが単結晶化されていないシリコン層で構成される場合と比較して、チャネルの電荷移動度を増大することができる。すなわち、チャネル電流を増大することができる。
さらに、本実施形態では、バックゲートBG内に設けられた連結ホール60b内にノンドープドシリサイド層72が形成される。これにより、バックゲートトランジスタBGTrにおけるチャネルのオン抵抗を下げることができ、チャネル電流を増大することができる。
[適用例]
次に、図26を用いて、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の適用例について説明する。
図26は、本実施形態に係るNANDストリング40の適用例を示す断面図である。より具体的には、図26は、本実施形態をいわゆるp(pipe型)−BiCSではなく、直線型のBiCSに適用した例である。
図26に示すように、適用例におけるNANDストリング40は、半導体基板80の上方に形成され、複数のコントロールゲートCG、ソース側選択ゲートSGS、ドレイン側選択ゲートSGD、メモリ膜(ブロック絶縁層53、電荷蓄積層54、およびトンネル絶縁層55)、および半導体ピラー(ドープドシリサイド層90、単結晶シリコン層89、およびノンドープドシリサイド層91)を有する。
ソース側選択ゲートSGSは、半導体基板上に形成されたソース線SL上に絶縁層81を介して形成される。ソース側選択ゲートSGSは、例えば、不純物(例えば、B)が注入されたドープドシリコン層で構成される。ソース側選択ゲートSGS上には、絶縁層82が形成される。
複数のコントロールゲートCGは、絶縁層82上に形成される。また、複数のコントロールゲートCGは、それぞれ間に電極間絶縁層83を介して形成される。言い換えると、絶縁層82上に、複数の電極間絶縁層83および複数のコントロールゲートCGが交互に積層される。コントロールゲートCGは、例えば、不純物(例えば、B)が注入されたドープドシリコン層で構成される。
ドレイン側選択ゲートSGDは、複数のコントロールゲート上に絶縁層84を介して形成される。ドレイン側選択ゲートSGDは、例えば、不純物(例えば、B)が注入されたドープドシリコン層で構成される。ドレイン側選択ゲートSGD上には、絶縁層85が形成される。
絶縁層85上には絶縁層92が形成され、この絶縁層92内にビット線BLが形成される。
コントロールゲートCG、ソース側選択ゲートSGS、ドレイン側選択ゲートSGD、絶縁層81,82,84,85、および電極間絶縁層83内には、図示せぬメモリホールが設けられる。このメモリホールは、コントロールゲートCG、ソース側選択ゲートSGS、ドレイン側選択ゲートSGD、絶縁層81,82,84,85、および電極間絶縁層83内において積層方向に延びるように形成される。
メモリ膜は、ブロック絶縁層86、電荷蓄積層87、およびトンネル絶縁層88で構成される。
ブロック絶縁層86は、メモリホールの内面上に形成される。すなわち、ブロック絶縁層86は、メモリホール内におけるコントロールゲートCG、ソース側選択ゲートSGS、ドレイン側選択ゲートSGD、絶縁層81,82,84,85、および電極間絶縁層83上に形成される。電荷蓄積層87は、メモリホール内におけるブロック絶縁層86上に形成される。トンネル絶縁層88は、メモリホール内における電荷蓄積層87上に形成される。
半導体ピラーは、メモリホール内におけるトンネル絶縁層88上に形成される。半導体ピラーは、NANDストリング40のチャネルとして機能する。適用例における半導体ピラーについての詳細は、後述する。
メモリホール内における半導体ピラー上には、コア層93が形成される。コア層93は例えば酸化シリコンからなる絶縁層で構成され、これにより、メモリホール内が埋め込まれる。なお、コア層93を空洞として、メモリホール内を埋め込まなくてもよい。
半導体ピラーと、その周囲に形成されたメモリ膜および各種ゲートによって、各種トランジスタが構成される。そして、半導体ピラーをチャネルとして、これに沿ってNANDストリング40が構成される。
より具体的には、コントロールゲートCG、半導体ピラー、およびこれらの間に形成されたメモリ膜でメモリセルトランジスタが構成される。また、選択ゲート(ドレイン側選択ゲートSGDおよびソース側選択ゲートSGS)、半導体ピラーSP、およびこれらの間に形成されたメモリ膜で選択トランジスタ(ドレイン側選択トランジスタおよびソース側選択トランジスタ)が構成される。
適用例における半導体ピラーは、ドープドシリサイド層90、ノンドープドシリサイド層91、および単結晶シリコン層89を有する。
ドープドシリサイド層90は、絶縁層85内に設けられたメモリホール内におけるトンネル絶縁層88上に形成される。ドープドシリサイド層90は、例えば、Pが注入されたNiダイシリサイド(NiSi)で構成される。ドープドシリサイド層90は、ドレイン側選択トランジスタの拡散層として機能する。また、ドープドシリサイド層90におけるPの濃度は、例えば1.0×1020[atoms/cc]以上である。
単結晶シリコン層89は、ドレイン側選択ゲートSGD、ソース側選択ゲートSGS、コントロールゲートCG、絶縁層82,84、および電極間絶縁層83内に設けられたメモリホール内におけるトンネル絶縁層88上に形成される。単結晶シリコン層89の端面は、ドープドシリサイド層90の端面に接して形成される。単結晶シリコン層89は、NANDストリング40(ドレイン側選択トランジスタ、ソース側選択トランジスタ、およびメモリセルトランジスタ)のチャネルとして機能する。
ドープドシリサイド層90と単結晶シリコン層89との接合界面は、ドレイン側選択ゲートSGDの上面よりも高いことが望ましい。これは、ドープドシリサイド層90と単結晶シリコン層89との接合界面がドレイン側選択ゲートSGDの上面より低くなる、すなわち、ゲートコントローラブルな領域にドープドシリサイド層がオーバーラップするとオフリークの上昇などトランジスタ特性が劣化する懸念があるためである。しかし、これに限らず、ドープドシリサイド層90と単結晶シリコン層89との接合界面は、ドレイン側選択トランジスタがNANDストリングの選択トランジスタとして機能する範囲に位置すればよい。
単結晶シリコン層89は、後述するノンドープドシリサイド層91を触媒としたMILCプロセスによってアモルファスシリコンが単結晶化したものである。このため、単結晶シリコン層89の結晶方位は、ノンドープドシリサイド層91の結晶方位と同じまたはほぼ同じである。
ノンドープドシリサイド層91は、絶縁層81内に設けられたメモリホール内におけるトンネル絶縁層88上に形成される。ノンドープドシリサイド層91の端面は、単結晶シリコン層89の端面に接して形成される。このノンドープドシリサイド層91と単結晶シリコン層89との接合界面は、ソース側選択ゲートSGSの下面よりも低いことが望ましい。これは、ノンドープドシリサイド層91と単結晶シリコン層89との接合界面がソース側選択ゲートSGSの下面より高くなる、すなわち、ゲートコントローラブルな領域にノンドープドシリサイド層がオーバーラップするとオフリークの上昇などトランジスタ特性が劣化する懸念があるためである。しかし、これに限らず、ノンドープドシリサイド層91と単結晶シリコン層89との接合界面は、ソース側選択トランジスタがNANDストリングの選択トランジスタとして機能する範囲に位置すればよい。
また、ノンドープドシリサイド層91は、ドープドシリサイド層90と同じ金属元素を含むシリサイド層であり、例えば不純物が注入されないNiダイシリサイドで構成される。ノンドープドシリサイド層91は、MILCプロセスにおける触媒であり、MILCによってメモリホールの上部から下部までマイグレーションしたものである。
なお、ドープドシリサイド層71、ノンドープドシリサイド層72、および単結晶シリコン層73はそれぞれ、Geを含んでもよい。また、ノンドープドシリサイド層72は、不純物が注入されないシリサイド層であるが、これに限らず、MILC結晶化が起こる程度であれば、不純物(例えば、P)を含んでもよい。
本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
30…半導体基板、32…アモルファスシリコン層、45,59…絶縁層、49…貫通ホール、53…ブロック絶縁層、54…電荷蓄積層、55…トンネル絶縁層、60b…連結ホール、61…ドープドアモルファスシリコン層、71…ドープドシリサイド層、72…ノンドープドシリサイド層、73…シリコン層、SP…半導体ピラー、BG…バックゲート、CG…コントロールゲート、SG…選択ゲート。

Claims (6)

  1. 半導体基板と、
    前記半導体基板の上方に形成された第1層と、
    前記第1層の上方に形成された第1導電層と、
    前記第1導電層の上方に形成された第2導電層と、
    前記第2導電層上に形成された絶縁層と、
    前記絶縁層、前記第2導電層、および前記第1導電層内に設けられ、積層方向に延びた一対の貫通ホールの内面上、および前記第1層内に設けられ、前記一対の貫通ホールの下端を連結させる連結ホールの内面上に形成されたブロック絶縁層と、
    前記ブロック絶縁層上に形成された電荷蓄積層と、
    前記電荷蓄積層上に形成されたトンネル絶縁層と、
    前記トンネル絶縁層上に形成された半導体ピラーと、
    を具備し、
    前記半導体ピラーは、前記絶縁層内に設けられた前記一対の貫通ホール内に形成され、P、B、またはAsが注入されたドープドシリサイド層と、前記第2導電層および前記第1導電層内に設けられた前記一対の貫通ホール内に形成されたシリコン層と、前記第1層内に設けられた前記連結ホール内に形成されたシリサイド層と、を含むことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  2. 前記シリコン層は、その膜厚以上の結晶粒径を有する結晶質であることを特徴とする請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  3. 前記シリコン層の結晶方位は、前記シリサイド層の結晶方位と同じまたはほぼ同じであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  4. 前記ドープドシリサイド層および前記シリサイド層は、ダイシリサイドを含むことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  5. 前記シリサイド層は、ノンドープドシリサイド層であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  6. 半導体基板の上方に、第1層を形成する工程と
    前記第1層の上方に、第1導電層を形成する工程と、
    前記第1導電層の上方に、第2導電層を形成する工程と、
    前記第2導電層上に、絶縁層を形成する工程と、
    前記絶縁層、前記第2導電層、および前記第1導電層内に積層方向に延びた一対の貫通ホールを形成し、かつ、前記第1層内に前記一対の貫通ホールの下端を連結させる連結ホールを形成する工程と、
    前記一対の貫通ホールおよび前記連結ホールの内面上に、ブロック絶縁層を形成する工程と、
    前記ブロック絶縁層上に、電荷蓄積層を形成する工程と、
    前記電荷蓄積層上に、トンネル絶縁層を形成する工程と、
    前記第2導電層および前記第1導電層内に設けられた前記一対の貫通ホール内、および前記第1層内に設けられた前記連結ホール内における前記トンネル絶縁層上にアモルファスシリコン層を形成し、かつ、前記絶縁層内に設けられた前記一対の貫通ホール内における前記トンネル絶縁層上にP、B、またはAsが注入されたドープドアモルファスシリコン層を形成する工程と、
    前記アモルファスシリコン層の上端部および前記ドープドアモルファスシリコン層をシリサイド化することで、シリサイド層およびドープドシリサイド層を形成する工程と、
    前記シリサイド層を触媒としたMILC法によって、前記アモルファスシリコン層を単結晶化する工程と、
    を具備することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
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