JP2014089308A - 反射防止性透明導電フィルム、タッチパネル及び画像表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】透明基材1の少なくとも一方の面に、微小突起が密接して配置された微小突起構造体2と透明導電層3とをこの順で有し、微小突起は、反射防止を図る光の波長帯域の最短波長をΛmin、微小突起の隣接突起間隔dの最大値をdmaxとしたときに、dmax≦Λminなる関係を有し、微小突起の頂部における透明導電層の平均膜厚をFT1、微小突起の高さの1/2における透明導電層の平均膜厚をFT2、微小突起間の谷部における前記透明導電層の平均膜厚をFT3としたときに、FT1<FT2<FT3なる関係を満たし、透明導電層表面の平均高低差ΔDが、反射防止を図る光の波長帯域の最長波長をΛmaxとしたときに、ΔD<Λmax×0.2なる関係を満たす、反射防止性透明導電フィルムである。
【選択図】図1
Description
しかしながら、特許文献2のような、可視光の波長以下の微細ピッチで多数配置された凸部または凹部からなる構造体上に、当該構造体に追随した表面を有する透明導電膜を形成するのは、現実的には困難であってばらつきが多くなり、安定生産が難しく、且つ、構造体上に透明導電膜を形成すると可視光の波長以下の微細ピッチで多数配置された凸部または凹部からなる構造体の表面形状がくずれ、反射防止の効果が結局低減してしまうという問題があった。また、当該構造体に追随した表面を有する透明導電膜を形成しようとすると、透明導電膜の膜厚が薄くなり、透明導電膜の導電率が不十分になるという問題があった。更に、特許文献2に開示されている技術のように、可視光の波長以下の微細ピッチで多数配置された凸部または凹部からなる構造体上に、追随するように、スパッタで透明導電膜を形成すると、透明導電膜の密着性が悪いという問題があった。
前記微小突起は、反射防止を図る光の波長帯域の最短波長をΛmin、当該微小突起の隣接突起間隔dの最大値をdmaxとしたときに、
dmax≦Λmin
なる関係を有し、且つ、前記微小突起の深さ方向と直交する水平面で切断したと仮定したときの水平断面内における当該微小突起を形成する材料部分の断面積占有率が、当該微小突起の頂部から最深部方向に近づくに従い連続的に漸次増加する構造を有し、
前記透明導電層の膜厚を、前記微小突起間の谷底を連ねた包絡面に対して法線方向の、前記透明導電層の前記微小突起構造体側界面から前記透明導電層表面までの距離とし、
前記微小突起の頂部における前記透明導電層の平均膜厚をFT1、前記微小突起の高さの1/2における前記透明導電層の平均膜厚をFT2、前記微小突起間の谷部における前記透明導電層の平均膜厚をFT3としたときに、
FT1<FT2<FT3
なる関係を満たし、
前記透明導電層表面の平均高低差ΔDが、反射防止を図る光の波長帯域の最長波長をΛmaxとしたときに、
ΔD<Λmax×0.2
なる関係を満たすことを特徴とする。
当該透明導電層非形成領域においては、更に前記微小突起構造体が除去されてなることが、透明導電層のパターンを目立ち難くする点から好ましい。
また、当該透明導電層非形成領域においては、前記透明導電層非形成領域が、前記微小突起構造体と屈折率差が0.14以下の樹脂組成物の硬化物で充填されてなることも、透明導電層のパターンを目立ち難くする点から好ましい。
本発明の反射防止性透明導電フィルムにおいては、厚みの厚いもの及び薄いものの両方の意味を含めて、「フィルム」と定義する。すなわち、通例、ロールの形で供給されない「シート状」や、シート状に比べて厚さが厚いものであり、完全に曲がらないもの、及び巻き取れるほどには曲がらないが、負荷をかけることによって湾曲する「板状」のものも、本発明の「フィルム」に包含される。
また、本発明において、(メタ)アクリル樹脂は、アクリル樹脂及び/又はメタクリル樹脂を意味し、(メタ)アクリレートは、アクリレート及び/又はメタクリレートを意味する。
また、本発明において樹脂とは、モノマーやオリゴマーの他、ポリマーを含む概念である。
本発明に係る反射防止性透明導電フィルムは、透明基材の少なくとも一方の面に、微小突起が密接して配置された微小突起構造体と、導電性金属酸化物、導電性有機高分子、導電性金属ナノ粒子及び導電性金属ナノワイヤよりなる群から選択される少なくとも一種を含有する透明導電層とをこの順で有し、
前記微小突起は、反射防止を図る光の波長帯域の最短波長をΛmin、当該微小突起の隣接突起間隔dの最大値をdmaxとしたときに、
dmax≦Λmin
なる関係を有し、且つ、前記微小突起の深さ方向と直交する水平面で切断したと仮定したときの水平断面内における当該微小突起を形成する材料部分の断面積占有率が、当該微小突起の頂部から最深部方向に近づくに従い連続的に漸次増加する構造を有し、
前記透明導電層の膜厚を、前記微小突起間の谷底を連ねた包絡面に対して法線方向の、前記透明導電層の前記微小突起構造体側界面から前記透明導電層表面までの距離とし、
前記微小突起の頂部における前記透明導電層の平均膜厚をFT1、前記微小突起の高さの1/2における前記透明導電層の平均膜厚をFT2、前記微小突起間の谷部における前記透明導電層の平均膜厚をFT3としたときに、
FT1<FT2<FT3
なる関係を満たし、
前記透明導電層表面の平均高低差ΔDが、反射防止を図る光の波長帯域の最長波長をΛmaxとしたときに、
ΔD<Λmax×0.2
なる関係を満たすことを特徴とする。
本発明においては、微小突起構造体上に形成する透明導電層について、前記透明導電層の膜厚を、前記微小突起間の谷底を連ねた包絡面に対して法線方向の、前記透明導電層の前記微小突起構造体側界面から前記透明導電層表面までの距離とし、
前記微小突起の頂部における前記透明導電層の平均膜厚をFT1、前記微小突起の高さの1/2における前記透明導電層の平均膜厚をFT2、前記微小突起間の谷部における前記透明導電層の平均膜厚をFT3としたときに、
FT1<FT2<FT3
なる関係を満たし、
前記透明導電層表面の平均高低差ΔDが、反射防止を図る光の波長帯域の最長波長をΛmaxとしたときに、
ΔD<Λmax×0.2なる関係を満たすように、形成することを特徴とする。
微小突起構造体上に形成する透明導電層を、当該構造体に追随して形成するのではなく、微小突起構造体の凹部に透明導電層を埋めるように、また透明導電層表面は平均高低差が低くなるように形成することにより、透明導電フィルムの透明導電層と基材との界面での反射を確実に防止して、その分透過率を改善しながら、安定量産性に優れている。更に、微小突起構造体上に形成する透明導電層を、微小突起構造体の凹部に透明導電層を埋めるように、また透明導電層表面は平均高低差が低くなるように形成することにより、透明導電層の膜厚を十分に確保可能であって導電性に優れるようになり、且つ、透明導電層と微小突起構造体との密着性が向上したものとなる。
以下、本発明に係る反射防止性透明導電フィルムに含まれる透明基材、微小突起構造体、透明導電層について、順に説明する。
前記透明基材としては、透明導電フィルムに用いられる公知の透明基材を適宜選択して用いることができ、特に限定されない。前記透明基材に用いられる材料としては、例えば、透明樹脂が挙げられる。透明樹脂としては、例えば、トリアセチルセルロース等のアセチルセルロース系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリエチレンやポリメチルペンテン等のオレフィン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエーテルサルホンやポリカーボネート、ポリスルホン、ポリエーテル、ポリエーテルケトン、アクロニトリル、メタクリロニトリル、シクロオレフィンポリマー、シクロオレフィンコポリマー等を挙げることができる。
また、前記透明基材に用いられる材料としては、前記透明樹脂の他に、例えばソーダ硝子、カリ硝子、鉛ガラス等の硝子、PLZT等のセラミックス、石英、蛍石等の各種透明無機材料等も挙げられる。
また、透明基材と後述する微小突起構造体との密着性を向上させ、ひいては耐摩耗性を向上させるためのプライマー層を透明基材上に形成してもよい。このプライマー層は、透明基材および微小突起構造体との双方に密着性を有し、可視光学的に透明であれば良い。
前記プライマー層の材料としては、例えば、フッ素系コーティング剤及びシランカップリング剤等から適宜選択して使用することができる。前記フッ素系コーティング剤の市販品としては、例えば、フロロテクノロジー製のフロロサーフ FG−5010Z130等が挙げられ、前記シランカップリング剤の市販品としては、例えば、ハーベス製のデュラサーフプライマー DS−PC−3B等が挙げられる。
透明基材の少なくとも一方の面に、微小突起が密接して配置された微小突起構造体を有する。
当該微小突起構造体は、図1に示したように、前記透明基材とは別の材料からなる別層として積層されていても良いし、図2に示したように、透明基材と一体となって形成されていても良い。
また、層間の密着性、塗工適性、表面平滑性等の基材表面性能を向上させる点から、透明基材の少なくとも一方の面に、1層以上の中間層を介して、微小突起構造体が積層されている積層体となっていてもよい。
また、透明基材の両面に、直接又は他の層を介して、微小突起が密接して配置された微小突起構造体を有していても良い。
dmax≦Λmin
なる関係を有し、且つ、前記微小突起の深さ方向と直交する水平面で切断したと仮定したときの水平断面内における当該微小突起を形成する材料部分の断面積占有率が、当該微小突起の頂部から最深部方向に近づくに従い連続的に漸次増加する構造を有するものである。
またこの間隔dに係る隣接する微小突起は、いわゆる隣り合う微小突起であり、基材側の付け根部分である微小突起の裾の部分が接している突起である。本発明に係る透明導電フィルムでは、微小突起が密接して配置されることにより、微小突起間の谷の部位を順次辿るようにして線分を作成すると、平面視において各微小突起を囲む多角形状領域を多数連結してなる網目状の模様が作製されることになる。間隔dに係る隣接する微小突起は、この網目状の模様を構成する一部の線分を共有する突起である。
尚、前記微小突起構造体は、通常は透明で光は透過する物となるが、不透明の物であっても、その表面反射を低下する反射防止効果は得られる。
前記微小突起構造体を構成する各微小突起は、基材に植立するように、さらに基材より先端側に向かうに従って徐々に断面積が小さくなるように(先細りとなるように)作製され、具体的な形状としては、例えば、半球、回転楕円体の半裁形状及び円錐形や四角錐形等の錐形体等が挙げられる。
PMIN=PAVG―2Σ
として定義する最小隣接突起間距離を以って周期Pの代わりとして設計する。即ち、微小突起構造体の残留反射光の散乱効果を十分奏し得る条件は、
PMIN>λmax
である。通常、P又はPMINは1〜200μm、好ましくは10〜100μmとされる。
なお、前記周期Pは、本発明の透明導電フィルムを、厚み方向に切断した垂直断面のTEM写真又はSEM写真を用いて観察することにより測定することができる。
前記樹脂としては、特に限定されないが、例えば、アクリレート系、エポキシ系、ポリエステル系等の電離放射線硬化性樹脂、アクリレート系、ウレタン系、エポキシ系、ポリシロキサン系等の熱硬化性樹脂、アクリレート系、ポリエステル系、ポリカーボネート系、ポリエチレン系、ポリプロピレン系等の熱可塑性樹脂等の各種材料及び各種硬化形態の賦型用樹脂を使用することができる。なお、電離放射線とは、分子を重合させて硬化させ得るエネルギーを有する電磁波または荷電粒子を意味し、例えば、すべての紫外線(UV−A、UV−B、UV−C)、可視光線、ガンマー線、X線、電子線等が挙げられる。
本発明に用いられる電離放射線硬化性樹脂とは、分子中にラジカル重合性及び/又はカチオン重合性結合を有する単量体、低重合度の重合体、反応性重合体を適宜混合したものであり、後述する重合開始剤によって硬化されるものである。なお、非反応性重合体を含有してもよい。
本発明の反射防止性透明導電フィルムにおいては、前記微小突起構造体上に、導電性金属酸化物、導電性有機高分子、導電性金属ナノ粒子及び導電性金属ナノワイヤよりなる群から選択される少なくとも一種を含有する透明導電層を有する。
そして、図8に、本発明の透明導電層の膜厚を説明する図を示す。本発明における透明導電層3は、前記透明導電層の膜厚を、前記微小突起間の谷底を連ねた包絡面6に対して法線方向7の、前記透明導電層の前記微小突起構造体側界面8から前記透明導電層表面9までの距離とし、
前記微小突起の頂部における前記透明導電層の平均膜厚をFT1、前記微小突起の高さ(H)の1/2(H/2)における前記透明導電層の平均膜厚をFT2、前記微小突起間の谷部における前記透明導電層の平均膜厚をFT3としたときに、
FT1<FT2<FT3
なる関係を満たす。
更に、本発明における透明導電層3は、図2に示すように、前記透明導電層表面の平均高低差ΔDが、反射防止を図る光の波長帯域の最長波長をΛmaxとしたときに、
ΔD<Λmax×0.2
なる関係を満たすことを特徴とする。
FT1、FT2、及びFT3、並びにΔDの測定を透明導電フィルムから無作為に選び出された10箇所で繰り返し行い、測定値FT1、FT2、FT3、及びΔDを平均(算術平均)して、平均膜厚FT1、FT2、及びFT3、並びに、平均高低差ΔDを求める。
ここで、前記微小突起の頂部における前記透明導電層の平均膜厚FT1は、要求される透明導電層3の表面抵抗に応じて、0〜2000nmから適宜選択されることが好ましく、更に、0〜1000nmから選択されることが好ましい。
一方、透明導電層表面の平均高低差ΔDは、
ΔD<Λmax×0.2
を満たす。すなわち、本願の透明導電層表面は、上記微小突起構造体表面が有する凹凸構造は有していないことを表す。反射防止を図る光の波長帯域の最長波長Λmaxは、個人差、視聴条件を加味した可視光領域の最長波長λmax(通常780nm)に設定され、ΔDは、λmax(780nm)×0.2=156nm未満を指標にすることができる。
ここでの導電性金属酸化物としては、透明酸化物半導体であることが好ましく、例えば、SnO2、InO2、ZnOおよびCdOなどの二元化合物、二元化合物の構成元素であるSn、In、ZnおよびCdのうちの少なくとも一つの元素を含む三元化合物、または多元系(複合)酸化物を用いることができる。透明導電層3を構成する材料としては、例えばITO(In2O3、SnO2:インジウム錫酸化物)、AZO(Al2O3、ZnO:アルミドープ酸化亜鉛)、SZO、FTO(フッ素ドープ酸化錫)、SnO2(酸化錫)、GZO(ガリウムドープ酸化亜鉛)、IZO(In2O3、ZnO:酸化インジウム亜鉛)などが挙げられるが、信頼性の高さ、および抵抗率の低さなどの観点から、ITOが好ましい。これらの導電性金属酸化物としては、導電性の向上の観点からすると、アモルファスと多結晶との混合状態であることが好ましい。また、導電性金属酸化物は、導電性金属酸化物含有ナノ粒子として用いても良い。
プロトン酸としては、HF、HCl、HNO3、H2SO4、HBF4、HClO4、FSO3H、ClSO3H、CF3SO3H等が挙げられる。
遷移金属ハロゲン化物としては、NbF5、TaF5、MoF5、WF5、RuF5、BiF5、TiCl4、ZrCl4、MoCl5、MoCl3、WCl5、FeCl3、TeCl4、SnCl4、SeCl4、FeBr3、SnI5等が挙げられる。遷移金属化合物としては、AgClO4、AgBF4、La(NO3)3、Sm(NO3)3等が挙げられる。アルカリ金属としては、Li、Na、K、Rb、Cs等が挙げられる。アルカリ土類金属としては、Be、Mg、Ca、Sc、Ba等が挙げられる。
上記ドーパントは、導電性高分子100質量部に対して、0.001質量部以上含まれていることが好ましい。さらには、0.5質量部以上含まれていることがより好ましい。
導電性金属としては、6族の遷移金属、7族の遷移金属、8族の遷移金属、9族の遷移金属、10族(8A族)の遷移金属、11族(1B族)の遷移金属、12族(2B)の遷移金属、13族(3B)の典型金属、14族(4B)の典型金属を使用するのが望ましく、より具体的には、モリブデン(Mo)、クロム(Cr)、タングステン(W)、ニッケル(Ni)、パラジウム(Pd)、白金(Pt)、亜鉛(Zn)、銅(Cu)、銀(Ag)、金(Au)、アルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)、インジウム(In)、錫(Sn)、およびこれらの組み合わせからなる群より選択されるものが挙げられる。前記導電性金属は単独または2種以上の金属を混合して使用することもでき、2種以上の金属の合金を使用することもできる。
また、金属ナノワイヤとしては、市販品を用いても良く、例えば、カンブリオス テクノロジーズから銀ナノワイヤを入手可能である。
透明導電層をパターニングする方法は、特に限定されず、例えば、フォトレジストを用いてドライエッチングを行う方法等が挙げられる。
本発明の反射防止性透明導電フィルムは、図1に示すように透明基材の一方の面にのみ微小突起構造体、及び透明導電層を有するものであっても良いし、透明基材のもう一方の面にも同様の層構成を有することにより、両面に透明導電層を有するものであっても良い。
また、本発明の反射防止性透明導電フィルムは、微小突起構造体を有しない面に、その他の層を更に有していても良い。その他の層としては、例えば、従来公知の単層或いは多層構成の反射防止層、光拡散による防眩性(或いは反射防止)を付与する層、傷付き防止等の為に従来公知のハードコート層等が挙げられる。
また、本発明の反射防止性透明導電フィルムにおいて、透明導電層側表面に、剥離可能な保護フィルムを仮接着した状態で保管、搬送、売買、後加工又は施工を行い、適時、該保護フィルムを剥離除去する形態とすることもできる。
本発明の反射防止性透明導電フィルムの製造方法は、上述した本発明の透明導電フィルムを製造することができる方法であれば特に限定されないが、例えば、(i)透明基材上に微小突起構造体を形成する工程、(ii)当該微小突起構造体上に透明導電層を形成する工程を含む製造方法が挙げられる。前記(ii)の工程における透明導電層の形成方法は、既に説明した通りであるので、ここでは省略する。
以下、前記(i)の工程における微小突起構造体の形成方法について詳細に説明する。
微小突起構造体形成用原版の微細突起形状を微小突起構造体形成用樹脂組成物に賦型し、該樹脂組成物を硬化させる方法は、該樹脂組成物の種類等に応じて適宜選択することができる。
前記微小突起構造体形成用原版の微細突起形状を有する面は、特に限定されないが、酸化されやすく、陽極酸化による加工が容易である点から、アルミニウムからなることが好ましい。
前記微小突起構造体形成用原版は、具体的には、例えば、ステンレス、銅、アルミニウム等の金属製の母材の表面に、直接に又は各種の中間層を介して、スパッタリング等により純度の高いアルミニウム層が設けられ、当該アルミニウム層に微細突起形状を形成したものが挙げられる。前記母材は、前記アルミニウム層を設ける前に、電解溶出作用と、砥粒による擦過作用の複合による電解複合研磨法によって母材の周側面を超鏡面化しても良い。
前記微小突起構造体形成用原版に微細突起形状を形成する方法としては、例えば、陽極酸化法によって前記アルミニウム層の表面に複数の微細孔を形成する陽極酸化工程と、前記アルミニウム層をエッチングすることにより前記微細孔の開口部にテーパー形状を形成する第1エッチング工程と、前記アルミニウム層を前記第1エッチング工程のエッチングレートよりも高いエッチングレートでエッチングすることにより前記微細孔の孔径を拡大する第2エッチング工程とを順次繰り返し実施することによって形成することができる。
微細な凹凸形状を形成する際には、アルミニウム層の純度(不純物量)や結晶粒径、陽極酸化処理及び/又はエッチング処理の諸条件を適宜調整することによって、所望の形状とすることができる。前記陽極酸化処理において、より具体的には、液温、印加する電圧、陽極酸化に供する時間等の管理により、微細孔をそれぞれ目的とする深さ及び微小突起形状に対応する形状に作製することができる。
前記頂点を複数有する多峰性の微小突起形状も、陽極酸化処理及びエッチング処理の交互の繰り返しにより作製することができる。
このようにして、前記微小突起構造体形成用原版は、深さ方向に徐々に孔径が小さくなる多数の微細孔が密に作製される。当該微小突起構造体形成用原版を用いて製造される微小突起構造体には、前記微細孔に対応して、頂部に近付くに従って徐々に径が小さくなる微小突起群を備えた微細突起が形成される。すなわち、微小突起の深さ方向と直交する水平面で切断したと仮定したときの水平断面内における当該微小突起を形成する材料部分の断面積占有率が、当該微小突起の頂部から最深部方向に近づくに従い連続的に漸次増加する微小突起群を備えた微細突起形状が形成される。
本発明において用いられるロール金型としては、例えば、母材として、円筒形状の金属材料を用い、当該母材の周側面に直接又は各種の中間層を介して設けられたアルミニウム層に、上述したように、陽極酸化処理、エッチング処理の繰り返しにより、微細な凹凸形状が形成されたものが挙げられる。
図7に示す方法では、樹脂供給工程において、ダイ11により帯状フィルム形態の透明基材1に、未硬化で液状の紫外線硬化性樹脂組成物を塗布し、微小突起形状の受容層2’を形成する。なお紫外線硬化性樹脂組成物の塗布については、ダイ11による場合に限らず、各種の手法を適用することができる。続いて、押圧ローラ13により、微小突起構造体形成用原版であるロール金型12の周側面に透明基材1を加圧押圧し、これにより透明基材1に受容層2’を密着させると共に、ロール金型12の周側面に作製された微細な凹凸形状の凹部に、受容層2’を構成する紫外線硬化性樹脂組成物を充分に充填する。この状態で、紫外線の照射により紫外線硬化性樹脂組成物を硬化させ、これにより透明基材1の表面に微小突起構造体2を作製する。続いて剥離ローラ14を介してロール金型12から、硬化した微小突起構造体2と一体に透明基材1を剥離する。必要に応じてこの透明基材1にハードコート層等の別層を形成した後、所望の大きさに切断して反射防止性透明導電フィルムを作製する。これにより反射防止性透明導電フィルムは、ロール材による長尺の透明基材1に、微小突起構造体形成用原版であるロール金型12の周側面に作製された微細突起形状を順次賦型して、効率良く大量生産される。
本発明に係るタッチパネルは、2つの電極フィルムそれぞれの電極面を一定間隔で対向させてなるタッチパネルであって、少なくとも1つの電極フィルムが、
透明基材の少なくとも一方の面に、微小突起が密接して配置された微小突起構造体と、導電性金属酸化物、導電性有機高分子、導電性金属ナノ粒子及び導電性金属ナノワイヤよりなる群から選択される少なくとも一種を含有する透明導電層とをこの順で有し、
前記微小突起は、反射防止を図る光の波長帯域の最短波長をΛmin、当該微小突起間隔dの最大値をdmaxとしたときに、
dmax≦Λmin
なる関係を有し、且つ、前記微小突起の深さ方向と直交する水平面で切断したと仮定したときの水平断面内における当該微小突起を形成する材料部分の断面積占有率が、当該微小突起の頂部から最深部方向に近づくに従い連続的に漸次増加する構造を有し、
前記透明導電層の膜厚を、前記微小突起間の谷底を連ねた包絡面に対して法線方向の、前記透明導電層の前記微小突起構造体側界面から前記透明導電層表面までの距離とし、
前記微小突起の頂部における前記透明導電層の平均膜厚をFT1、前記微小突起の高さの1/2における前記透明導電層の平均膜厚をFT2、前記微小突起間の谷部における前記透明導電層の平均膜厚をFT3としたときに、
FT1<FT2<FT3
なる関係を満たし、
前記透明導電層表面の平均高低差ΔDが、反射防止を図る光の波長帯域の最長波長をΛmaxとしたときに、
ΔD<Λmax×0.2
なる関係を満たす、反射防止性透明導電フィルムであることを特徴とする。
本発明のタッチパネルは、2つの電極フィルムのうち、少なくとも1つの電極フィルムが、前記本発明に係る反射防止性透明導電フィルムであれば良く、その他の部分は、公知の各種方式のタッチパネルの各種構成を採用することができる。
本発明に係る画像表示装置は、2つの電極フィルムそれぞれの電極面を一定間隔で対向させてなるタッチパネルであって、少なくとも1つの電極フィルムが、
透明基材の少なくとも一方の面に、微小突起が密接して配置された微小突起構造体と、導電性金属酸化物、導電性有機高分子、導電性金属ナノ粒子及び導電性金属ナノワイヤよりなる群から選択される少なくとも一種を含有する透明導電層とをこの順で有し、
前記微小突起は、反射防止を図る光の波長帯域の最短波長をΛmin、当該微小突起の隣接突起間隔dの最大値をdmaxとしたときに、
dmax≦Λmin
なる関係を有し、且つ、前記微小突起の深さ方向と直交する水平面で切断したと仮定したときの水平断面内における当該微小突起を形成する材料部分の断面積占有率が、当該微小突起の頂部から最深部方向に近づくに従い連続的に漸次増加する構造を有し、
前記透明導電層の膜厚を、前記微小突起間の谷底を連ねた包絡面に対して法線方向の、前記透明導電層の前記微小突起構造体側界面から前記透明導電層表面までの距離とし、
前記微小突起の頂部における前記透明導電層の平均膜厚をFT1、前記微小突起の高さの1/2における前記透明導電層の平均膜厚をFT2、前記微小突起間の谷部における前記透明導電層の平均膜厚をFT3としたときに、
FT1<FT2<FT3
なる関係を満たし、
前記透明導電層表面の平均高低差ΔDが、反射防止を図る光の波長帯域の最長波長をΛmaxとしたときに、
ΔD<Λmax×0.2
なる関係を満たす、反射防止性透明導電フィルムであるタッチパネルを、画像表示面に備えたことを特徴とする。
なお、本発明の画像表示装置にあっては、単に表示機能のみを有する装置(例えば、LCDモニター、CRTモニター等)でも良いが、装置の機能の一部として表示機能を有する装置も該当する。例えば、後述する用途で述べる如く、PDA乃至は携帯情報端末、カーナビゲーションシステム等である。
純度99.50%の圧延されたアルミニウム板を、研磨後、0.02Mシュウ酸水溶液の電解液中で、化成電圧40V、20℃の条件にて120秒間、陽極酸化を実施した。次に、第一エッチング処理として、陽極酸化後の電解液で60秒間エッチング処理を行った。続いて、第二エッチング処理として、1.0Mリン酸水溶液で150秒間孔径処理を行った。さらに、上記処理を繰り返し、これらを合計5回追加実施した。これにより、アルミニウム基板上に微細な凹凸形状が形成された陽極酸化アルミニウム層が形成された。最後に、フッ素系離型剤を塗布し、余分な離型剤を洗浄することで、微小突起構造体形成用原版を得た。なお、アルミニウム層に形成された微細凹凸形状は、微小突起構造体の平均隣接突起間距離が100nm、平均深さ200nmで、深さ方向に徐々に孔径が小さくなるような多数の微細孔が密に形成され、且つ、微小突起の一部が、頂点を複数有する微小突起となるような微細孔が存在する微細凹凸形状であった。
ジペンタエリスリトールへキサアクリレート(DPHA)20重量部、アロニックスM−260(東亜合成社製)70重量部、ヒドロキシエチルアクリレート10重量部、及び光重合開始剤としてルシリンTPO(BASF社製)3重量部を混合し、紫外線硬化性の微小突起構造体形成用樹脂組成物を調製した。
1.微小突起構造体の形成
前記微小突起構造体形成用樹脂組成物を、前記微小突起構造体形成用原版の微細突起面が覆われ、硬化後の微小突起構造体の厚さが20μmとなるように塗布、充填し、その上に透明基材として厚さ80μmのトリアセチルセルロースフィルム(富士フィルム社製)を斜めから貼り合わせた後、貼り合わせられた貼合体をゴムローラーで10N/cm2の加重で圧着した。金型全体に均一な組成物が塗布されたことを確認し、フィルム側から2000mJ/cm2のエネルギーで紫外線を照射して樹脂組成物を硬化させた。その後、金型より剥離し透明基材と平均隣接突起間隔が100nm、平均突起高さ200nmで、且つ、微小突起の一部が頂点を複数有する微小突起である、微小突起構造体との積層体を得た。
得られた積層体の微小突起構造体の微細突起面上に、スパッタ装置(SMD-750;アルバック社製)を用い、150℃でITOをスパッタリングし、透明導電層表面の平均高低差ΔDが0nmのITOの連続層からなる透明導電層を形成することにより、実施例1の反射防止性透明導電フィルムを得た。前記微小突起の頂部における前記透明導電層の平均膜厚FT1は10nm、前記微小突起の高さの1/2における前記透明導電層の平均膜厚FT2は110nm、前記微小突起間の谷部における前記透明導電層の平均膜厚をFT3は210nmであった。
なお、上記ΔD、FT1、FT2、及びFT3は、それぞれ、微小突起構造体の頂部を含むように厚み方向に切断した垂直断面のTEM写真を用いて観察することにより求めた。FT1、FT2、及びFT3、並びにΔDの測定を透明導電フィルムから無作為に選び出された10箇所で繰り返し行い、測定値FT1、FT2、FT3、及びΔDを平均(算術平均)して、平均膜厚FT1、FT2、及びFT3、並びに、平均高低差ΔDを求めた。
実施例1において、透明導電層として、透明導電層表面の平均高低差ΔDが50nmのITOの連続層からなる透明導電層を形成した以外は、実施例1と同様にして、実施例2の反射防止性透明導電フィルムを得た。
前記微小突起の頂部における前記透明導電層の平均膜厚FT1は9nm、前記微小突起の高さの1/2における前記透明導電層の平均膜厚FT2は90nm、前記微小突起間の谷部における前記透明導電層の平均膜厚をFT3は159nmであった。
実施例1において、透明導電層として、透明導電層表面の平均高低差ΔDが表1に記載の値となり、且つFT1<FT2<FT3が満たされるように、それぞれITOの連続層からなる透明導電層を形成した以外は、実施例1と同様にして、実施例3〜6の反射防止性透明導電フィルムを得た。
実施例1において、透明導電層として、透明導電層表面の平均高低差ΔDが160nmのITOの連続層からなる透明導電層を形成した以外は、実施例1と同様にして、比較例1の反射防止性透明導電フィルムを得た。
FT1<FT2<FT3は満たされていたが、ΔDが、可視光の最長波長780nm×0.2の値を超えているものである。
実施例1において、透明導電層として、透明導電層表面の平均高低差ΔDが180nmのITOの連続層からなる透明導電層を形成した以外は、実施例1と同様にして、比較例2の反射防止性透明導電フィルムを得た。
前記微小突起の頂部における前記透明導電層の平均膜厚FT1は2nm、前記微小突起の高さの1/2における前記透明導電層の平均膜厚FT2は3nm、前記微小突起間の谷部における前記透明導電層の平均膜厚をFT3は22nmであった。
実施例1において、透明導電層として、透明導電層表面の平均高低差ΔDが50nmとなるように、PEDOT:PSS分散液(商品名クレビオス、ヘレウス社)を用いて、グラビア印刷法(グラビア版:セル形状 180line/inch、版深 50μm)により透明導電層を形成した以外は、実施例1と同様にして、実施例7の反射防止性透明導電フィルムを得た。
前記微小突起の頂部における前記透明導電層の平均膜厚FT1は2nm、前記微小突起の高さの1/2における前記透明導電層の平均膜厚FT2は10nm、前記微小突起間の谷部における前記透明導電層の平均膜厚をFT3は152nmであった。
実施例1において、透明導電層として、透明導電層表面の平均高低差ΔDが125nmとなるように、PEDOT:PSS分散液(商品名クレビオス、ヘレウス社)を用いて、グラビア印刷法(グラビア版:セル形状 180line/inch、版深 50μm)透明導電層を形成した以外は、実施例1と同様にして、実施例8の反射防止性透明導電フィルムを得た。
前記微小突起の頂部における前記透明導電層の平均膜厚FT1は0nm、前記微小突起の高さの1/2における前記透明導電層の平均膜厚FT2は5nm、前記微小突起間の谷部における前記透明導電層の平均膜厚をFT3は75nmであった。
実施例1において、透明導電層として、透明導電層表面の平均高低差ΔDが50nmとなるように、ポリアニリン分散液(商品名オルメコン、日産化学社)を用いて、グラビア印刷法(グラビア版:セル形状 180line/inch、版深 50μm)で透明導電層を形成した以外は、実施例1と同様にして、実施例9の反射防止性透明導電フィルムを得た。
前記微小突起の頂部における前記透明導電層の平均膜厚FT1は10nm、前記微小突起の高さの1/2における前記透明導電層の平均膜厚FT2は20nm、前記微小突起間の谷部における前記透明導電層の平均膜厚をFT3は160nmであった。
実施例1において、透明導電層として、透明導電層表面の平均高低差ΔDが125nmとなるように、ポリアニリン分散液(商品名オルメコン、日産化学社)を用いて、グラビア印刷法(グラビア版:セル形状 180line/inch、版深 50μm)により透明導電層を形成した以外は、実施例1と同様にして、実施例10の反射防止性透明導電フィルムを得た。
前記微小突起の頂部における前記透明導電層の平均膜厚FT1は5nm、前記微小突起の高さの1/2における前記透明導電層の平均膜厚FT2は15nm、前記微小突起間の谷部における前記透明導電層の平均膜厚をFT3は80nmであった。
実施例1において、透明導電層として、透明導電層表面の平均高低差ΔDが50nmとなるように、銀ナノ粒子インク(商品名ナノメタルインキL-Agシリーズ、アルバック株式会社社)を用いて、グラビア印刷法(グラビア版:セル形状 180line/inch、版深 50μm)透明導電層を形成した以外は、実施例1と同様にして、実施例11の反射防止性透明導電フィルムを得た。
前記微小突起の頂部における前記透明導電層の平均膜厚FT1は2nm、前記微小突起の高さの1/2における前記透明導電層の平均膜厚FT2は20nm、前記微小突起間の谷部における前記透明導電層の平均膜厚をFT3は152nmであった。
実施例1と同様にして、反射防止性透明導電フィルムを得た。次に、フォトリソグラフィー法を用いて、透明導電層のパターニングを行った。透明導電層のプラズマエッチングは、ドライエッチャー(商品名DEA−506T、キャノンアネルバエンジニアリング(株)製)を用いて、以下のプラズマエッチング条件(酸素プラズマ、出力:50W、ガス量:50sccm、ガス圧:50mTorr、照射時間5分)により行った。プラズマエッチングにより、透明導電層非形成領域を設け、更に、当該非形成領域に存在する微小突起構造体も除去し、実施例12の反射防止性透明導電フィルムを得た。
実施例12の反射防止性透明導電フィルムをタッチパネルに用いた場合に、透明導電層のパターンが目立ちにくいことが確認された。
実施例1と同様にして、反射防止性透明導電フィルムを得た。次に、フォトリソグラフィー法を用いて、透明導電層のパターニングを行った。透明導電層のプラズマエッチングは、ドライエッチャー(商品名DEA−506T、キャノンアネルバエンジニアリング(株)製)を用いて、以下のプラズマエッチング条件(酸素プラズマ、出力:50W、ガス量:50sccm、ガス圧:50mTorr、照射時間5分)により行い、透明導電層非形成領域を設けた。次に、当該透明導電層非形成領域に、前述の微小突起構造体形成用樹脂組成物をグラビア印刷法でwet膜厚が10μmとなるように塗布し、表面をブラスチックドクターでドクタリングし、当該透明導電層非形成領域に、前述の微小突起構造体形成用樹脂組成物を充填した。その後、2000mJ/cm2のエネルギーで紫外線を照射して樹脂組成物を硬化させ、実施例13の反射防止性透明導電フィルムを得た。
実施例13の反射防止性透明導電フィルムをタッチパネルに用いた場合に、透明導電層のパターンが目立ちにくいことが確認された。
各実施例及び各比較例で得られた反射防止性透明導電フィルムについて、下記の評価を行った。評価結果をそれぞれ表1に示す。
各実施例及び比較例で得られた反射防止性透明導電フィルムの表面抵抗を、4端子法(JIS K 7194)により測定した。タッチパネル配線に必要とされる表面抵抗500Ω/□以下である場合に、OK判定とした。
OK:500Ω/□以下
NG:500Ω/□超過
各実施例及び比較例で得られた反射防止性透明導電フィルムについて、クロスカット法(JIS K 5600−5−6)において、分類0〜2をOK判定とした。
OK:分類0〜2
NG:分類3〜5
黒アクリル板(日東樹脂工業製、製品名CLAREX)に粘着剤(パナック製、製品名パナクリーンPDR5)を介して、各実施例及び各比較例で得られた反射防止性透明導電フィルムの透明基材側を貼合し、分光器(島津製作所製、分光光度計UV−3100PC)にて5°正反射率を測定した。
実施例1〜11で得られた本発明の反射防止性透明導電フィルムは、微小突起構造体上に、本発明で特定した膜厚の透明導電層を有するため、製造し易く、量産安定性に優れ、導電性及び密着性に優れていた。また、実施例1〜11で得られた本発明の反射防止性透明導電フィルムは、5%反射率についても、微小突起構造体がない場合の15%程度に比べて低減され、反射防止性能が向上することが明らかにされた。
一方、比較例1〜2は、透明導電層の表面においても反射防止効果を持ち得るような凹凸形状で形成されたものであるため、反射率は低いが、透明導電層の膜厚が薄くなるため、導電性が不十分となり易く、また、透明導電層の密着性が悪かった。更に、比較例1〜2は、製造条件上突起形状に依存した膜厚のばらつきが大きくなり、量産安定性に劣っていた。
2 微小突起構造体
3 透明導電層
10 反射防止性透明導電フィルム
11 ダイ
12 ロール金型
13 押圧ローラ
14 剥離ローラ
30 タッチパネル
40 画像表示装置
41 表示パネル
Claims (7)
- 透明基材の少なくとも一方の面に、微小突起が密接して配置された微小突起構造体と、導電性金属酸化物、導電性有機高分子、導電性金属ナノ粒子及び導電性金属ナノワイヤよりなる群から選択される少なくとも一種を含有する透明導電層とをこの順で有し、
前記微小突起は、反射防止を図る光の波長帯域の最短波長をΛmin、当該微小突起の隣接突起間隔dの最大値をdmaxとしたときに、
dmax≦Λmin
なる関係を有し、且つ、前記微小突起の深さ方向と直交する水平面で切断したと仮定したときの水平断面内における当該微小突起を形成する材料部分の断面積占有率が、当該微小突起の頂部から最深部方向に近づくに従い連続的に漸次増加する構造を有し、
前記透明導電層の膜厚を、前記微小突起間の谷底を連ねた包絡面に対して法線方向の、前記透明導電層の前記微小突起構造体側界面から前記透明導電層表面までの距離とし、
前記微小突起の頂部における前記透明導電層の平均膜厚をFT1、前記微小突起の高さの1/2における前記透明導電層の平均膜厚をFT2、前記微小突起間の谷部における前記透明導電層の平均膜厚をFT3としたときに、
FT1<FT2<FT3
なる関係を満たし、
前記透明導電層表面の平均高低差ΔDが、反射防止を図る光の波長帯域の最長波長をΛmaxとしたときに、
ΔD<Λmax×0.2
なる関係を満たす、反射防止性透明導電フィルム。 - 前記微小突起の少なくとも一部が、頂点を複数有する微小突起である、請求項1に記載の反射防止性透明導電フィルム。
- 前記透明導電層が、パターニングされてなり、透明導電層形成領域と透明導電層非形成領域を有する、請求項1又は2に記載の反射防止性透明導電フィルム。
- 前記透明導電層非形成領域において、更に前記微小突起構造体が除去されてなる、請求項3に記載の反射防止性透明導電フィルム。
- 前記透明導電層非形成領域が、前記微小突起構造体と屈折率差が0.14以下の樹脂組成物の硬化物で充填されてなる、請求項3に記載の反射防止性透明導電フィルム。
- 2つの電極フィルムそれぞれの電極面を一定間隔で対向させてなるタッチパネルであって、少なくとも1つの電極フィルムが、
透明基材の少なくとも一方の面に、微小突起が密接して配置された微小突起構造体と、導電性金属酸化物、導電性有機高分子、導電性金属ナノ粒子及び導電性金属ナノワイヤよりなる群から選択される少なくとも一種を含有する透明導電層とをこの順で有し、
前記微小突起は、反射防止を図る光の波長帯域の最短波長をΛmin、当該微小突起の隣接突起間隔dの最大値をdmaxとしたときに、
dmax≦Λmin
なる関係を有し、且つ、前記微小突起の深さ方向と直交する水平面で切断したと仮定したときの水平断面内における当該微小突起を形成する材料部分の断面積占有率が、当該微小突起の頂部から最深部方向に近づくに従い連続的に漸次増加する構造を有し、
前記透明導電層の膜厚を、前記微小突起間の谷底を連ねた包絡面に対して法線方向の、前記透明導電層の前記微小突起構造体側界面から前記透明導電層表面までの距離とし、
前記微小突起の頂部における前記透明導電層の平均膜厚をFT1、前記微小突起の高さの1/2における前記透明導電層の平均膜厚をFT2、前記微小突起間の谷部における前記透明導電層の平均膜厚をFT3としたときに、
FT1<FT2<FT3
なる関係を満たし、
前記透明導電層表面の平均高低差ΔDが、反射防止を図る光の波長帯域の最長波長をΛmaxとしたときに、
ΔD<Λmax×0.2
なる関係を満たす、反射防止性透明導電フィルムであることを特徴とする、タッチパネル。 - 2つの電極フィルムそれぞれの電極面を一定間隔で対向させてなるタッチパネルであって、少なくとも1つの電極フィルムが、
透明基材の少なくとも一方の面に、微小突起が密接して配置された微小突起構造体と、導電性金属酸化物、導電性有機高分子、導電性金属ナノ粒子及び導電性金属ナノワイヤよりなる群から選択される少なくとも一種を含有する透明導電層とをこの順で有し、
前記微小突起は、反射防止を図る光の波長帯域の最短波長をΛmin、当該微小突起の隣接突起間隔dの最大値をdmaxとしたときに、
dmax≦Λmin
なる関係を有し、且つ、前記微小突起の深さ方向と直交する水平面で切断したと仮定したときの水平断面内における当該微小突起を形成する材料部分の断面積占有率が、当該微小突起の頂部から最深部方向に近づくに従い連続的に漸次増加する構造を有し、
前記透明導電層の膜厚を、前記微小突起間の谷底を連ねた包絡面に対して法線方向の、前記透明導電層の前記微小突起構造体側界面から前記透明導電層表面までの距離とし、
前記微小突起の頂部における前記透明導電層の平均膜厚をFT1、前記微小突起の高さの1/2における前記透明導電層の平均膜厚をFT2、前記微小突起間の谷部における前記透明導電層の平均膜厚をFT3としたときに、
FT1<FT2<FT3
なる関係を満たし、
前記透明導電層表面の平均高低差ΔDが、反射防止を図る光の波長帯域の最長波長をΛmaxとしたときに、
ΔD<Λmax×0.2
なる関係を満たす、反射防止性透明導電フィルムであるタッチパネルを、画像表示面に備えた、画像表示装置。
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