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JP2014083641A - ボールエンドミル及びその製造方法 - Google Patents

ボールエンドミル及びその製造方法 Download PDF

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JP2014083641A
JP2014083641A JP2012235153A JP2012235153A JP2014083641A JP 2014083641 A JP2014083641 A JP 2014083641A JP 2012235153 A JP2012235153 A JP 2012235153A JP 2012235153 A JP2012235153 A JP 2012235153A JP 2014083641 A JP2014083641 A JP 2014083641A
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Kazuya Fujimoto
一也 藤本
Isao Nakanishi
功 中西
Etsushi Imaizumi
悦史 今泉
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OSG Corp
Yasuda Kogyo KK
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OSG Corp
Yasuda Kogyo KK
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Abstract

【課題】切削加工後の被削面粗さを十分に良好なものとするボールエンドミル及びその製造方法を提供する。
【解決手段】ボール刃18に沿って設けられた、部分球状部16aにおける球面の一部に相当する第1ラウンド面22と、その第1ラウンド面22に対してボール刃18の反対側に設けられた、前記球面の径寸法よりも小径に対応する逃げ面24と、その逃げ面24に対して第1ラウンド面22の反対側に設けられた、部分球状部16aにおける球面の一部に相当する第2ラウンド面26とを、備えた。
【選択図】図3

Description

本発明は、ボールエンドミル及びその製造方法に関し、特に、そのボールエンドミルによる切削加工後の被削面粗さを十分に良好なものとするための改良に関する。
工具本体の先端に設けられた部分球状部に少なくとも1枚のボール刃が形成されたボールエンドミルが知られている。例えば、特許文献1に記載された球状刃エンドミルがそれである。斯かるボールエンドミルは、例えばよく知られたマシニングセンタに取り付けられて用いられることで3次元自由曲面の切削加工を可能とするものであり、金型のならい加工やコーナーアールの加工等、各種被削材の切削加工に広く用いられている。
特開平11−156622号公報
ところで、前記ボールエンドミルを用いた金型の加工では、通常、切削加工後の被削面に磨き加工が施される。特に、意匠面等は、金型に鏡面が求められるため、斯かる磨き加工の必要性が高いが、従来の技術では、この磨き加工に要するコストが問題となっていた。すなわち、従来のボールエンドミルによる切削加工では十分な被削面粗さが得られないため、手作業で仕上げ研磨を行う必要があるが、磨き技術や加工時間に人的或いは時間的コストを要するという弊害があった。斯かる弊害を解消するため、ダイヤモンドやCBN工具等を用いて同様の加工を行うことが考えられるが、工具コストがかさむという新たな弊害を生じさせるものであった。このため、切削加工後の被削面粗さを十分に良好なものとするボールエンドミルの開発が求められていたが、斯かるボールエンドミルは未だ開発されていないのが現状である。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、切削加工後の被削面粗さを十分に良好なものとするボールエンドミル及びその製造方法を提供することにある。
斯かる目的を達成するために、本第1発明の要旨とするところは、工具本体の先端に設けられた部分球状部に少なくとも1枚のボール刃が形成されたボールエンドミルであって、前記ボール刃に沿って設けられた、前記部分球状部における球面の一部に相当する第1ラウンド面と、その第1ラウンド面に対して前記ボール刃の反対側に設けられた、前記球面の径寸法よりも小径に対応する逃げ面と、その逃げ面に対して前記第1ラウンド面の反対側に設けられた、前記部分球状部における球面の一部に相当する第2ラウンド面とを、備えたことを特徴とするものである。
このように、前記第1発明によれば、前記ボール刃に沿って設けられた、前記部分球状部における球面の一部に相当する第1ラウンド面と、その第1ラウンド面に対して前記ボール刃の反対側に設けられた、前記球面の径寸法よりも小径に対応する逃げ面と、その逃げ面に対して前記第1ラウンド面の反対側に設けられた、前記部分球状部における球面の一部に相当する第2ラウンド面とを、備えたものであることから、前記第1ラウンド面及び第2ラウンド面のバニシ効果(バニシング)により、切削加工後の被削面粗さを良好なものとすることができることに加え、前記第1ラウンド面及び第2ラウンド面の間に逃げ面を備えていることで、工具摩耗を抑制してびびり振動等の発生を好適に抑えることができる。すなわち、切削加工後の被削面粗さを十分に良好なものとするボールエンドミルを提供することができる。
前記第1発明に従属する本第2発明の要旨とするところは、前記第1ラウンド面の幅寸法は、0.01mm以上0.10mm以下の範囲内である。このようにすれば、必要十分なバニシングにより、切削加工後の被削面粗さを可及的に良好なものとすることができる。
前記第1発明乃至第2発明に従属する本第3発明の要旨とするところは、前記逃げ面の幅寸法は、前記ボール刃における切れ刃からヒールまでの幅寸法をラウンド幅として、そのラウンド幅の1/2以上である。このようにすれば、十分な逃げ面を備えていることで、工具摩耗を抑制してびびり振動等の発生を更に好適に抑えることができる。
前記目的を達成するために、本第4発明の要旨とするところは、工具本体の先端に設けられた部分球状部に少なくとも1枚のボール刃が形成されたボールエンドミルの製造方法であって、前記部分球状部における球面を研削する球面研削工程と、前記球面における前記ボール刃に沿った部分に相当する第1ラウンド面と、その球面における前記ボール刃に対向する側の部分に相当する第2ラウンド面との間に、前記球面の径寸法よりも小径に対応する逃げ面を研削する逃げ面研削工程とを、含むものである。このようにすれば、前記第1ラウンド面及び第2ラウンド面のバニシ効果(バニシング)により、切削加工後の被削面粗さを良好なものとすることができることに加え、前記第1ラウンド面及び第2ラウンド面の間に逃げ面を形成することで、工具摩耗を抑制してびびり振動等の発生を好適に抑えることができる。すなわち、切削加工後の被削面粗さを十分に良好なものとするボールエンドミルの製造方法を提供することができる。
本発明の好適な実施例であるボールエンドミルを軸心に垂直な方向から見た正面図である。 図1のボールエンドミルに備えられた刃部を工具先端側から軸心方向に視た図である。 図1のボールエンドミルに備えられた刃部の一部構成を詳しく説明する部分断面図である。 図1のボールエンドミルの製造方法の一例の要部を説明する工程図である。 本発明の効果を検証するために本発明者等が行った試験について説明する図であり、試料の構成と各試料の試験結果を併せて示している。 本発明の効果を検証するために本発明者等が行った他の試験について説明する図であり、従来品による切削加工後の被削面のピックフィード方向の粗さ曲線を示している。 本発明の効果を検証するために本発明者等が行った他の試験について説明する図であり、従来品による切削加工後の被削面の送り方向の粗さ曲線を示している。 本発明の効果を検証するために本発明者等が行った他の試験について説明する図であり、本実施例のボールエンドミルによる切削加工後の被削面のピックフィード方向の粗さ曲線を示している。 本発明の効果を検証するために本発明者等が行った他の試験について説明する図であり、本実施例のボールエンドミルによる切削加工後の被削面の送り方向の粗さ曲線を示している。
本発明のボールエンドミルは、好適には、金型の加工面やキャビティをはじめとする3次元曲面を加工するための切削加工に用いられる。好適には、加工対象となる曲面に沿って切削加工を行うならい加工法や、加工対象となる部分の高さを段階的に変化させながら切削加工を行う等高線加工法等による金型の加工に用いられるが、その他にも各種被削材の切削加工に広く用いられる。
本発明のボールエンドミルの材質としては、超硬合金や高速度工具鋼が好適に用いられるが、他の材料でもよい。必要に応じてTiAlN、TiN、TiCN等の硬質被膜を刃部等の表面にコーティングすることが望ましい。
本発明のボールエンドミルは、好適には、部分球状部に2枚のボール刃が形成された2刃ボールエンドミルであるが、3枚以上のボール刃を備えた多刃ボールエンドミルにも本発明は好適に適用される。
本発明のボールエンドミルにおいて、ラウンドすなわち第1ラウンド面及び第2ラウンド面は、前記部分球状部における球面の一部に相当するものであり、換言すれば、その部分球状部の同一球径面である。
本発明のボールエンドミルに備えられたボール刃は、軸心側端部から外周側へ向かうに従って、換言すれば工具先端から離隔するに従って、切削加工方向と反対方向へ捩れたスパイラル状に設けることが望ましく、その外周側端部には、例えば所定のねじれ角で捩れた外周切れ刃が滑らかに接続される。
本発明のボールエンドミルは、好適には、シャンク部を研削するシャンク部研削工程と、首部及び部分球状部を研削する首部/部分球状部研削工程と、前記部分球状部における溝部及び外周部を研削する溝部/外周部研削工程と、前記部分球状部における球面を研削する球面研削工程と、前記部分球状部におけるギャッシュを研削するギャッシュ研削工程と、前記球面における前記ボール刃に沿った部分に相当する第1ラウンド面と、その球面における前記ボール刃に対向する側の部分に相当する第2ラウンド面との間に、前記球面の径寸法よりも小径に対応する逃げ面を研削する逃げ面研削工程とを、含む製造工程により作成される。
本発明のボールエンドミルの製造工程は、好適には、前記球面研削工程により研削される前記球面及び前記逃げ面研削工程により研削される前記逃げ面のうち少なくとも一方にラッピング加工を施すラッピング工程を含む。すなわち、本発明のボールエンドミルにおける前記第1ラウンド面及び第2ラウンド面は、好適には、その表面にラッピング加工が施されたものである。
以下、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明する。以下の説明に用いる図面において、各部の寸法比等は必ずしも正確には描かれていない。
図1は、本発明の好適な実施例であるボールエンドミル10を軸心に垂直な方向から見た正面図である。この図1に示すように、本実施例のボールエンドミル10は、円柱形状のシャンク部12と、首部14と、工具本体の先端に設けられて切削加工に関与する刃部16とを、一体的に備えている。前記ボールエンドミル10は、好適には、例えば超硬合金や高速度工具鋼等の材料の研磨加工により、前記シャンク部12、首部14、及び刃部16が一体に形成されたものである。
図2は、前記ボールエンドミル10に備えられた刃部16を工具先端側から軸心方向に視た図である。前記ボールエンドミル10に備えられた刃部16は、少なくとも一部が規定の径寸法の球面に相当する部分球状部16aとされたものであり、その部分球状部16aには、軸心まわりに等角度間隔(本実施例では180°間隔)で2枚のボール刃18が設けられている。このボール刃18は、好適には、軸心側端部から外周側へ向かうに従って(換言すれば、工具先端から離隔するに従って)、前記ボールエンドミル10の切削加工方向(図2に示す例では紙面向かって反時計回り)と反対方向へねじれたスパイラル状に設けられている。前記ボール刃18の外周側端部には、そのボール刃18に連続して例えば規定のねじれ角でねじれた外周切れ刃20が滑らかに接続されている。好適には、前記刃部16の表面には、必要に応じてTiAlN、TiN、TiCN等の硬質被膜がコーティングされる。
図3は、前記刃部16の一部構成を詳しく説明するために、斯かる部分を前記部分球状部16aにおける球面の大円に相当する平面で切断して示す部分断面図(例えば、軸心を基準として中心角45°の断面形状)である。この図3においては、前記部分球状部16aにおける球面を破線で示している。図2及び図3に示すように、前記部分球状部16aには、前記ボール刃18に沿って設けられた、その部分球状部16aにおける球面の一部に相当する第1ラウンド面22と、その第1ラウンド面22に対して前記ボール刃18の反対側に設けられた、前記球面の径寸法よりも小径に対応する逃げ面24と、その逃げ面24に対して前記第1ラウンド面22の反対側に設けられた、前記部分球状部16aにおける球面の一部に相当する第2ラウンド面26とを、備えている。換言すれば、前記刃部16において、前記第1ラウンド面22及び第2ラウンド面26は逃げ面とされておらず、前記ボールエンドミル10による切削加工に際して被削材における被削面に当接(摺接)させられる構成とされている。
前記第1ラウンド面22の幅寸法w1すなわち前記ボール刃18に沿ったマージン幅は、好適には、0.01mm以上0.10mm以下の範囲内であり、更に好適には、0.015mm以上0.05mm以下の範囲内である。前記逃げ面24の幅寸法w2は、好適には、前記ボール刃18における切れ刃からヒールまでの堤上の幅を持った部分の幅寸法をラウンド幅w0(図2を参照)として、そのラウンド幅w0の1/2以上である。図2に示すように、このラウンド幅w0は、前記第1ラウンド面22におけるボール刃18側の端部から、前記第2ラウンド面26におけるボール刃18とは反対側の端部までの幅寸法(=w1+w2+w3)に相当する。換言すれば、前記第1ラウンド面22の幅寸法をw1、前記第2ラウンド面26の幅寸法をw3として、前記逃げ面24の幅寸法w2は、次の(1)式を満たすものである。更に好適には、前記逃げ面24の幅寸法w2は、ラウンド幅w0の4/5以下である。
w2≧(w1+w2+w3)/2 ・・・(1)
本実施例のボールエンドミル10の具体的な寸法として、前記シャンク部12は、例えば径寸法6mmφ程度、長さ寸法40mm程度の円柱形状とされたものである。前記首部14は、例えば径寸法3.85mmφ程度、長さ寸法4mm程度の円柱形状とされたものであり、例えば図1に示すように、前記シャンク部12から首部14へ向かって径寸法が漸減させられるテーパ部が設けられている。前記刃部16は、例えば軸方向長さ寸法(刃長)4mm程度、径寸法4mmφ程度とされたものであり、前記部分球状部16aにおける球面は、例えば径寸法2mm程度に相当するものである。前記ボール刃18のすくい角は、例えば5°程度とされたものである。前記外周切れ刃20のねじれ角は、例えば30°程度とされたものである。前記第1ラウンド面22の幅寸法w1は、例えば0.015〜0.05mm程度とされたものである。前記逃げ面24の幅寸法w2は、例えば0.55〜0.85mm程度とされたものである。前記第2ラウンド面26の幅寸法w3は、例えば0.25〜0.45mm程度とされたものである。
以上のように構成された本実施例のボールエンドミル10による被削材の切削加工においては、前記シャンク部12において図示しないマシニングセンタ等の切削装置に取り付けられてその切削装置により軸心まわりに回転駆動させられることにより、前記刃部16におけるボール刃18及び外周切れ刃20によって被削材に対する切削加工が行われる。本実施例のボールエンドミル10は、好適には、金型のキャビティをはじめとする3次元曲面を加工するための切削加工に用いられる。例えば、加工対象となる曲面に沿って切削加工を行うならい加工法や、加工対象となる部分の高さを段階的に変化させながら切削加工を行う等高線加工法等による金型の加工に好適に用いられる。ここで、前記第1ラウンド面22及び第2ラウンド面26は逃げ面とされておらず、前記ボールエンドミル10による切削加工に際して被削材における被削面に当接(摺接)させられる構成とされているため、前記第1ラウンド面22及び第2ラウンド面26のバニシ効果(バニシング)により、切削加工後の被削面の面粗さを最大高さRz(JIS B 0601:2001)で1.2μm以下といった磨き面に近いものとすることができる。更に、前記第1ラウンド面22及び第2ラウンド面26の間に逃げ面24を備えていることで、工具摩耗を抑制してびびり振動等の発生を好適に抑えることができる。
図4は、前記ボールエンドミル10の製造方法の一例の要部を説明する工程図である。先ず、シャンク部研削工程P1において、前記シャンク部12の研削が行われる。次に、首部/刃部研削工程P2において、前記首部14及び刃部16(概形)の研削が行われる。次に、溝部/外周部研削工程P3において、前記部分球状部16aにおける溝部及びその外周部の研削が行われる。次に、球面研削工程P4において、前記部分球状部16aにおける規定の径寸法に対応する球面の研削が行われる。すなわち、前記第1ラウンド面22及び第2ラウンド面26等に相当する球面の研削が行われる。この球面の研削は、例えば、周縁部に丸みを有するカップ型砥石等により行われる。次に、ギャッシュ研削工程P5において、前記部分球状部16a(ボール刃18)におけるギャッシュの研削が行われる。次に、逃げ面研削工程P6において、前記球面における前記ボール刃18に沿った部分に相当する第1ラウンド面22と、その球面における前記ボール刃18に対向する側の部分に相当する第2ラウンド面26との間に、前記球面の径寸法よりも小径(図3を参照)に対応する逃げ面24の研削が行われる。この逃げ面24の研削は、例えば平形砥石等により行われる。次に、ラッピング工程P7において、前記球面研削工程P4により研削される球面すなわち前記第1ラウンド面22及び第2ラウンド面26にラッピング加工が施される。このラッピング工程P7において、前記逃げ面研削工程P6により研削される前記逃げ面24にはラッピング加工が施されない。
ここで、図4に示す前記ボールエンドミル10の製造方法は、各工程の順番を入れ替えても実現できる。例えば、前記首部/刃部研削工程P2から前記ラッピング工程P7までの加工が行われた後、シャンク部研削工程P1の加工が行われるものであってもよい。前記逃げ面研削工程P6の加工が行われた後に前記球面研削工程P4の加工が行われるものであってもよい。更に、前記ボールエンドミル10に係る本実施例の構成を得るためには、前記球面研削工程P4及び逃げ面研削工程P6の加工が行われればよく、余の工程の加工は必ずしも必要ではない。特に、前記ラッピング工程P7の加工は行われなくともよい。前記ラッピング工程P7に続いて、TiAlN、TiN、TiCN等の硬質被膜を刃部16等の表面にコーティングする被膜コーティング工程が行われてもよい。
続いて、本発明の効果を検証するために本発明者等が行った試験について説明する。図5は、この試験に用いられた試料1〜10の構成(マージン幅すなわち第1ラウンド面22の幅、二番角、ラップ加工の有無)と、各試料の試験結果として送り方向(被削材周面の円周方向)の最大高さRz(JIS B 0601:2001)を併せて示す図である。本発明者等は、図5に示すような構成のボールエンドミルである試料1〜10を作成し、各試料について以下の切削条件で切削試験を行った。この図5に示す試料1〜10のうち、試料1は前記第1ラウンド面22を備えず、前記ボール刃18に沿って逃げ面が形成された従来のボールエンドミル(標準品)である。試料2〜7は、前記第1ラウンド面22、逃げ面24、及び第2ラウンド面26が形成された刃部16を備えると共に、前記第1ラウンド面22の幅寸法w1が0.01mm以上0.10mm以下の範囲内とされたボールエンドミルである。試料8〜10は、前記第1ラウンド面22、逃げ面24、及び第2ラウンド面26が形成された刃部16を備えるが、前記第1ラウンド面22の幅寸法w1が0.01mm以上0.10mm以下の範囲を逸脱する比較品としてのボールエンドミルである。
[切削条件]
・被削材:STAVAX(登録商標)50HRC
・被削材形状:R11mmコア形状
・工具形状:R2ボールエンドミル
・主軸回転速度:20000rpm
・送り速度:1000mm/min
・ピックフィード:0.1mm
・切込量:0.05mm
・切削油:センタースルーオイルミスト
図5の試験結果に示すように、前記第1ラウンド面22、逃げ面24、及び第2ラウンド面26が形成された刃部16を備えると共に、前記第1ラウンド面22の幅寸法w1が0.01mm以上0.10mm以下の範囲内とされたボールエンドミルである試料2〜7では、切削加工後の被削面の送り方向の面粗さ(最大高さ)Rzが1.2μm未満となり、磨き加工後の被削面に近い良好な面粗さが得られていることがわかる。特に、前記第1ラウンド面22の幅寸法w1が0.015mm以上0.05mm以下の範囲内とされたボールエンドミルである試料2〜5では、切削加工後の被削面の送り方向面粗さ(最大高さ)Rzが1.0μm未満となり、とりわけ良好な面粗さが得られていることがわかる。前記第1ラウンド面22を備えず、前記ボール刃18に沿って二番角17°に対応する逃げ面(二番面)が形成された従来のボールエンドミルである試料1では、切削加工後の被削面の送り方向面粗さRzが1.38μmとなり、十分に良好な面粗さが得られていない。前記第1ラウンド面22、逃げ面24、及び第2ラウンド面26が形成された刃部16を備えるが、前記第1ラウンド面22の幅寸法w1が0.01mm以上0.10mm以下の範囲を逸脱する比較品としてのボールエンドミルである試料8〜10では、切削加工後の被削面の送り方向面粗さRzが1.37〜1.89μmと大きくなり、試料1と同様に十分に良好な面粗さが得られていない。これは、前記第1ラウンド面22の幅寸法w1が比較的広いことで、切削加工後の被削面を過度に擦ってしまうことによるものであると推察される。
続いて、本発明の効果を検証するために本発明者等が行った他の試験について説明する。本発明者等は、前記第1ラウンド面22を備えず、前記ボール刃18に沿って二番角17°に対応する二番面(逃げ面)が形成されると共に、その二番面の幅寸法が0.1mm、ボール刃のすくい角が5°、コーティング無しとされたR2ボールエンドミル従来品(標準品)と、前記第1ラウンド面22、逃げ面24、及び第2ラウンド面26が形成された刃部16を備えると共に、前記第1ラウンド面22の幅寸法w1を0.05mmとした本実施例のボールエンドミル10とを用意し、それぞれのボールエンドミルを用いて前記切削条件で切削試験を行った。
図6〜図9は、前記切削試験の結果として、各試料による切削加工後の被削面の面粗さを示す粗さ曲線を例示するものであり、前記従来品による切削加工後の被削面のピックフィード方向の粗さ曲線を図6に、送り方向(被削材周面の円周方向)の粗さ曲線を図7に、本実施例のボールエンドミル10による切削加工後の被削面のピックフィード方向の粗さ曲線を図8に、送り方向の粗さ曲線を図9にそれぞれ示している。図6及び図7に示す粗さ曲線に対応する被削面すなわち従来品による切削加工後の被削面では、ピックフィード方向の十点平均粗さRa(JIS B 0601:2001)は0.309μm、最大高さRzは1.725μmであった。送り方向の十点平均粗さRaは0.214μm、最大高さRzは1.379μmであった。一方、図8及び図9に示す粗さ曲線に対応する被削面すなわち本実施例のボールエンドミル10による切削加工後の被削面では、ピックフィード方向の十点平均粗さRaは0.05μm、最大高さRzは0.28μmであった。送り方向の十点平均粗さRaは0.03μm、最大高さRzは0.24μmであった。これらの結果から明らかなように、本実施例のボールエンドミル10による切削加工後の被削面の面粗さは、ピックフィード方向及び送り方向の何れにおいても従来品による切削加工後の被削面よりも大幅に改善されており、磨き加工後の被削面に近い仕上がりが得られていることがわかる。
このように、本実施例によれば、前記ボール刃18に沿って設けられた、前記部分球状部16aにおける球面の一部に相当する第1ラウンド面22と、その第1ラウンド面22に対して前記ボール刃18の反対側に設けられた、前記球面の径寸法よりも小径に対応する逃げ面24と、その逃げ面24に対して前記第1ラウンド面22の反対側に設けられた、前記部分球状部16aにおける球面の一部に相当する第2ラウンド面26とを、備えたものであることから、前記第1ラウンド面22及び第2ラウンド面26のバニシ効果(バニシング)により、切削加工後の被削面粗さを良好なものとすることができることに加え、前記第1ラウンド面22及び第2ラウンド面26の間に逃げ面24を備えていることで、工具摩耗を抑制してびびり振動等の発生を好適に抑えることができる。すなわち、切削加工後の被削面粗さを十分に良好なものとするボールエンドミル10を提供することができる。
前記第1ラウンド面22の幅寸法w1は、0.01mm以上0.10mm以下の範囲内であるため、必要十分なバニシングにより、切削加工後の被削面粗さを可及的に良好なものとすることができる。
前記逃げ面24の幅寸法w2は、前記ボール刃18における切れ刃からヒールまでの幅寸法をラウンド幅w0として、そのラウンド幅w0の1/2以上であるため、十分な逃げ面を備えていることで、工具摩耗を抑制してびびり振動等の発生を更に好適に抑えることができる。
本実施例によれば、工具本体の先端に設けられた部分球状部16aに少なくとも1枚のボール刃18が形成されたボールエンドミル10の製造方法であって、前記部分球状部16aにおける球面を研削する球面研削工程P4と、前記球面における前記ボール刃18に沿った部分に相当する第1ラウンド面22と、その球面における前記ボール刃18に対向する側の部分に相当する第2ラウンド面26との間に、前記球面の径寸法よりも小径に対応する逃げ面24を研削する逃げ面研削工程P6とを、含むものである。すなわち、切削加工後の被削面粗さを十分に良好なものとするボールエンドミルの製造方法を提供することができる。
以上、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、更に別の態様においても実施される。
例えば、本発明のボールエンドミルは、切削加工後の被削面に関して磨き面に近い面粗さを実現するものであるが、本発明のボールエンドミルによる被削材の切削加工後に、被削面に磨き加工を施してもよい。斯かる態様においても、従来のボールエンドミルにより切削された被削材に対する磨き加工よりも短時間の簡単な処理で済むため、本発明の一応の効果を奏する。
前述の実施例において、前記第1ラウンド面22の幅寸法w1が0.01mm以上0.10mm以下の範囲内であり、前記逃げ面24の幅寸法w2が前記ラウンド幅w0の1/2以上であるボールエンドミル10を例示したが、これらの数値範囲は最良の実施形態を示すものであり、斯かる数値範囲を逸脱する構成においても本発明の一応の効果を奏する。
その他、一々例示はしないが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が加えられて実施されるものである。
10:ボールエンドミル、16a:部分球状部、18:ボール刃、22:第1ラウンド面、24:逃げ面、26:第2ラウンド面、P4:球面研削工程、P6:逃げ面研削工程

Claims (4)

  1. 工具本体の先端に設けられた部分球状部に少なくとも1枚のボール刃が形成されたボールエンドミルであって、
    前記ボール刃に沿って設けられた、前記部分球状部における球面の一部に相当する第1ラウンド面と、
    該第1ラウンド面に対して前記ボール刃の反対側に設けられた、前記球面の径寸法よりも小径に対応する逃げ面と、
    該逃げ面に対して前記第1ラウンド面の反対側に設けられた、前記部分球状部における球面の一部に相当する第2ラウンド面と
    を、備えたものであることを特徴とするボールエンドミル。
  2. 前記第1ラウンド面の幅寸法は、0.01mm以上0.10mm以下の範囲内である請求項1に記載のボールエンドミル。
  3. 前記逃げ面の幅寸法は、前記ボール刃における切れ刃からヒールまでの幅寸法をラウンド幅として、該ラウンド幅の1/2以上である請求項1又は2に記載のボールエンドミル。
  4. 工具本体の先端に設けられた部分球状部に少なくとも1枚のボール刃が形成されたボールエンドミルの製造方法であって、
    前記部分球状部における球面を研削する球面研削工程と、
    前記球面における前記ボール刃に沿った部分に相当する第1ラウンド面と、該球面における前記ボール刃に対向する側の部分に相当する第2ラウンド面との間に、前記球面の径寸法よりも小径に対応する逃げ面を研削する逃げ面研削工程と
    を、含むことを特徴とするボールエンドミルの製造方法。
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