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JP2014078442A - リチウムイオン電池及びその使用方法 - Google Patents

リチウムイオン電池及びその使用方法 Download PDF

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JP2014078442A JP2012226146A JP2012226146A JP2014078442A JP 2014078442 A JP2014078442 A JP 2014078442A JP 2012226146 A JP2012226146 A JP 2012226146A JP 2012226146 A JP2012226146 A JP 2012226146A JP 2014078442 A JP2014078442 A JP 2014078442A
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Abstract

【課題】リチウムイオン電池において充放電容量を高める。
【解決手段】コイン型電池20は、カップ形状の電池ケース21と、この電池ケース21の下部に設けられた正極22と、正極22に対してセパレータ24を介して対向する位置に設けられた負極23と、非水電解液28と、絶縁材により形成されたガスケット25と、電池ケース21の開口部に配設されガスケット25を介して電池ケース21を密封する封口板26と、を備えている。この負極23は、一般式Li(1+x)/2Fe(5-3x)/2Tix4(0≦x<1)で表され金属リチウムに対する還元電位が1.0V未満であるリチウム鉄チタン酸化物を負極活物質として有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、リチウムイオン電池及びその使用方法に関する。
従来、リチウムイオン電池において、Li4Ti512(LTO)などのスピネル構造を有する化合物を負極に用いたものが知られている。こうした化合物は、リチウムの吸蔵・放出による体積変化が小さいため、リチウムイオン電池の負極に用いた場合に、充放電に伴う体積変化が小さいという利点がある(例えば非特許文献1参照)。スピネル構造を有する化合物としては、LTOのほか、LiFe58や、Li1/2+1/2xFe5/2-3/2xTix4(1≦x<5/3)なども、リチウムイオン電池の負極に用いるものとして提案されている(例えば特許文献1〜4参照)。
特開平10−241689号公報 特開平11−25977号公報 特開平10−241667号公報 特開2009−190954号公報
T. Ohzuku, A. Ueda, and N.Yamamoto, J. Electrochem. Soc., 142(1995)1431
しかしながら、上述した特許文献1〜4や非特許文献1のリチウムイオン電池では、充放電容量が、高くても約160mAh/g程度と低く、充放電容量をより高めることが望まれていた。
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、リチウムイオン電池において充放電容量を高めることを主目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明者らは、一般式Li(1+x)/2Fe(5-3x)/2Tix4(0≦x<1)で表され、結晶構造がFd3m又はP4332若しくはP4132の空間群で表されるリチウム鉄チタン酸化物を有する負極とリチウム金属からなる対極とを用いてリチウムイオン電池を作製し、0.5Vまで放電(還元)し3Vまで充電(酸化)する充放電を行ったところ、充放電容量を高めることができることを見いだし、本発明を完成するに至った
即ち、本発明のリチウムイオン電池は、
正極と、
一般式Li(1+x)/2Fe(5-3x)/2Tix4(0≦x<1)で表され、結晶構造がFd3m又はP4332若しくはP4132の空間群で表され、金属リチウムに対する還元電位が1.0V未満であるリチウム鉄チタン酸化物を有する負極と、
前記正極と前記負極との間に介在しリチウムイオンを伝導するイオン伝導媒体と、
を備えたものである。
また、本発明のリチウムイオン電池の使用方法は、上述したリチウムイオン電池を使用する方法であって、前記リチウム鉄チタン酸化物の金属リチウムに対する還元電位が1.0V未満となるような電圧範囲で使用するものである。
このリチウムイオン電池及びその使用方法では、充放電容量を高めることができる。こうした効果が得られる理由は定かではないが、以下のように推察される。例えば、上述したLTOは、結晶構造が空間群Fd3mで表されるものである。LTOにリチウムを挿入・脱離するときの反応は、以下の式(1)のように表される。
(Li)8a[Li1/3Ti5/316dO4+Li++e- ←→(Li216c[Li1/3Ti5/316dO4 ・・・(1)
式(1)に示すように、Liイオンを挿入する前には、4配位の8aサイトはLiイオンで占有され、6配位の16dサイトはLiイオンとTiイオンで占有されている。一方、リチウムイオンを挿入(還元)すると、8aサイトのLiイオンが16cサイトに移動すると同時に、Liイオンが1モル等量16cサイトに挿入する。このとき、Tiイオンは4価から3価に還元されるが、全てのTiイオンが3価に還元されるわけではなく、40%のTiイオンが4価のまま存在している。このため、結晶化学的には、これ以上のLiイオンを挿入することはできないため、Tiイオンが還元されず、充放電容量が160mAh/g程度に制限されてしまう。しかしながら、本願のリチウムイオン電池及びその使用方法では、リチウム鉄チタン酸化物にLiイオンを挿入すると、リチウム鉄チタン酸化物が非晶質又は粒径が小さいナノ粒子に変化するなどして、結晶構造内に新たなLiイオンの収容サイトが生成されると考えられる。そしてこれにより、充放電容量を高めることができると推察される。
コイン型電池20の構成の概略を表す断面図である。 実施例2〜5,比較例1の負極活物質(電池利用前)の粉末X線回折パターンである。 比較例2の負極活物質(電池利用前)の粉末X線回折パターンである。 実施例1〜5,比較例1のコイン型電池の充放電曲線である。 実施例2〜5,比較例1の負極活物質の放電状態での粉末X線回折パターンである。
本発明のリチウムイオン電池は、正極と、負極と、正極と負極との間に介在しリチウムイオンを伝導するイオン伝導媒体と、を備えている。
本発明のリチウムイオン電池において、正極は、例えば正極活物質と導電材と結着材とを混合し、適当な溶剤を加えてペースト状の正極材としたものを、集電体の表面に塗布乾燥し、必要に応じて電極密度を高めるべく圧縮して形成したものでもよい。正極活物質としては、リチウムと遷移金属元素とを含む酸化物などを用いることができる。具体的には、例えばリチウムコバルト複合酸化物、リチウムチタン鉄複合酸化物、リチウムマンガン複合酸化物、リチウム鉄複合リン酸化物、これらの複合酸化物に他の元素を添加したものなどが挙げられる。導電材は、正極の電気伝導性を確保するためのものであり、例えば、天然黒鉛や人造黒鉛などの黒鉛、アセチレンブラックなどのカーボンブラック、ニードルコークスなどの無定形炭素などの1種又は2種以上を混合したものを用いることができる。結着材は、活物質粒子及び導電材粒子を繋ぎ止める役割を果たすものであり、例えば、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、フッ素ゴム等の含フッ素樹脂、或いはポリプロピレン、ポリエチレン等の熱可塑性樹脂等を用いることができる。また、水系バインダーであるセルロース系やスチレンブタジエンゴムの水分散体等を用いることもできる。正極活物質、導電材、結着材を分散させる溶剤としては、例えばN−メチルピロリドン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、酢酸メチル、アクリル酸メチル、ジエチルトリアミン、N,N−ジメチルアミノプロピルアミン、エチレンオキシド、テトラヒドロフランなどの有機溶剤を用いることができる。集電体としては、アルミニウム、ステンレス鋼、ニッケルメッキ鋼などの箔を用いることができる。
本発明のリチウムイオン電池において、負極は、リチウム鉄チタン酸化物を有している。このリチウム鉄チタン酸化物は、一般式Li(1+x)/2Fe(5-3x)/2Tix4(0≦x<1)で表されるものである。ここで、xは、0≦x<1の範囲であればよい。0≦x<1であれば、充放電容量を高めることができる。このうち、初期の充放電容量を高める観点からは、0≦x≦0.875であることが好ましく、0≦x≦0.5であることがより好ましい。一方、容量維持率を高めたり、抵抗増加率を低減する観点からは、0.25≦x<1であることが好ましく、0.5≦x<1であることがより好ましい。
このリチウム鉄チタン酸化物は、結晶構造がFd3m又はP4332若しくはP4132の空間群で表されるものである。ここで、一般式Li(1+x)/2Fe(5-3x)/2Tix4(0≦x<1)において、xが大きいものでは、Fd3mの空間群で表される結晶構造となり、xが小さくなるにつれ、リチウムイオンと鉄イオンとが6配位サイト(16dサイト)内で規則配列し、P4332又はP4132の空間群で表される結晶構造に近づく。リチウムイオンと鉄イオンとが6配位サイト内で規則配列したものでは、充放電容量を高めることができるため、好ましい。リチウム鉄チタン酸化物の結晶構造は、格子定数が8.32Å以上8.36Å以下であることが好ましく、8.325Å以上8.35Å以下であることがより好ましい。また、リチウム鉄チタン酸化物の結晶構造は、放電後に、粉末X線回折パターンが、400回折線(2θ=55°付近のピーク)と、440回折線(2θ=81°付近のピーク)が強く表れ、放電前よりもピークがブロードになることが好ましい。こうしたものでは、充放電容量をより高めることができるからである。なお、本願において、粉末X線回折パターンにおける2θの値は、線源としてFe−Kα線を用いて測定した値とする。
このリチウム鉄チタン酸化物は、金属リチウムに対する還元電位が1.0V未満である。金属リチウムに対する還元電位が1.0V未満であれば、充放電容量を高めることができるからである。還元電位は、例えば0.5V以上1.0V未満の範囲としてもよい。
このリチウム鉄チタン酸化物は、例えば、Li源、Fe源、Ti源などを湿式又は乾式で混合して焼成することにより合成したものであってもよい。Li源としては、例えば水酸化リチウムや、酸化リチウム、炭酸リチウムなどが挙げられる。Fe源としては、例えば水酸化鉄やオキシ水酸化鉄、酸化鉄などが挙げられる。Ti源としては、例えば酸化チタンや水酸化チタンなどが挙げられる。また、Li源やFe源やTi源として、Li4Ti512やLiFeTiO4、LiFe58など組み合わせて用いてもよい。このうち、Li源として水酸化リチウム、Fe源としてオキシ水酸化鉄、Ti源として酸化チタンを用いることが好ましい。こうしたものでは、一般式Li(1+x)/2Fe(5-3x)/2Tix4(0≦x<1)で表され、結晶構造がFd3m又はP4332若しくはP4132の空間群で表され、金属リチウムに対する還元電位が1.0V未満であるリチウム鉄チタン酸化物を、より容易に合成することができる。焼成温度は、所望のリチウム鉄チタン酸化物を合成できる温度であればよく、例えば600℃以上や700℃以上などとすることができる。また、焼成の前に、焼成温度より低温(例えば400℃以上600℃未満)で仮焼してもよい。
負極は、例えば負極活物質と導電材と結着材とを混合し、適当な溶剤を加えてペースト状の負極材としたものを、集電体の表面に塗布乾燥し、必要に応じて電極密度を高めるべく圧縮して形成してもよい。負極活物質としては、上述したリチウム鉄チタン酸化物を用いることができる。負極に用いられる導電材、結着材、溶剤などは、それぞれ正極で例示したものを用いることができる。負極の集電体には、銅、ニッケル、ステンレス鋼、ニッケルメッキ鋼などの箔を用いることができる。
本発明のリチウムイオン電池において、イオン伝導媒体は、例えば液体状の有機溶媒電解液やイオン性液体、固体状のポリマー固体電解質や無機固体電解質、ゲル電解質などを用いることができる。このうち、液体状のもの、特に、支持塩を含む非水系電解液などを用いることが好ましい。支持塩としては、特に限定されるものではないが、例えば、LiPF6,LiClO4,LiAsF6,LiBF4,Li(CF3SO22N,Li(CF3SO3),LiN(C25SO2)などの公知の支持塩を用いることができる。これらの支持塩は、単独で用いてもよいし、複数を組み合わせて用いてもよい。支持塩の濃度としては、0.1〜2.0Mであることが好ましく、0.8〜1.2Mであることがより好ましい。電解液としては、非プロトン性の有機溶媒を用いることができる。このような有機溶媒としては、例えば環状カーボネート、鎖状カーボネート、環状エステル、環状エーテル、鎖状エーテル等が挙げられる。環状カーボネートとしては、例えばエチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネート、ビニルカーボネート等がある。鎖状カーボネートとしては、例えばジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、メチルエチルカーボネート等がある。環状エステルカーボネートとしては、例えばガンマブチロラクトン、ガンマバレロラクトン等がある。環状エーテルとしては、例えばテトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン等がある。鎖状エーテルとしては、例えばジメトキシエタン、エチレングリコールジメチルエーテル等がある。これらは単独で用いてもよいし、複数を混合して用いてもよい。これらのうち、エチレンカーボネート(EC)と、ジエチルカーボネート(DEC)とを混合して用いることが好ましい。
本発明のリチウムイオン電池は、正極と負極との間にセパレータを備えていてもよい。セパレータとしては、例えば高分子化合物の微多孔フィルムなど、リチウムイオン電池の使用範囲に耐えうる材質であれば特に限定されずに用いることができる。例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリロニトリル、ポリアクリルアミド、ポリテトラフルオロエチレン、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリイミド、ポリエチレンオキシドなどのポリエーテル類、カルボキシルメチルセルロースやヒドロキシプロピルセルロースなどのセルロース類、ポリ(メタ)アクリル酸及びその他のエステル類を主体とする高分子化合物やその誘導体、これらの共重合体や混合物からなるフィルムなどが挙げられる。また、これらは単独で用いてもよいし、複合して用いてもよい。また、これらのフィルムには、例えばイオンの伝導性を高める添加剤や強度・耐食性を高めるような種々の添加剤を添加してもよい。この微多孔フィルムのうち、ポリエチレンやポリプロピレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリスルホンなどが好ましく用いられる。このセパレータは、非水電解液が浸透してイオンが透過しやすいように、微多孔化を施すのが好ましい。
本発明のリチウムイオン電池の形状は、特に限定されないが、例えばコイン型、ボタン型、シート型、積層型、円筒型、偏平型、角型などが挙げられる。このリチウムイオン電池の一例を図1に示す。図1は、コイン型電池20の構成の概略を表す断面図である。このコイン型電池20は、カップ形状の電池ケース21と、この電池ケース21の下部に設けられた正極22と、正極22に対してセパレータ24を介して対向する位置に設けられた負極23と、支持塩としてのLiPF6を含む非水電解液28と、絶縁材により形成されたガスケット25と、電池ケース21の開口部に配設されガスケット25を介して電池ケース21を密封する封口板26と、を備えている。この負極23は、上述したリチウム鉄チタン酸化物を負極活物質として有している。
本発明のリチウムイオン電池の使用方法は、上述したリチウムイオン電池を使用する方法であって、リチウム鉄チタン酸化物の金属リチウムに対する還元電位が1.0V未満となるような電圧範囲で使用するものである。従来、一般式Li(1+x)/2Fe(5-3x)/2Tix4(0≦x<1)で表されるリチウム鉄チタン酸化物を電極に用いた場合には、リチウム鉄チタン酸化物の金属リチウムに対する還元電位が1.0V以上となるような電圧範囲で用いられており、こうしたものでは、充放電容量が160mAh/g程度と低かった。これに対して、リチウム鉄チタン酸化物の金属リチウムに対する還元電位が1.0V未満となるような電圧範囲で使用すると、充放電容量を高めることができる。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
以下には、本発明のリチウムイオン電池を具体的に作製した例を、実施例を用いて説明する。
[負極活物質の合成]
(実施例1〜5)
実施例1の負極活物質は、原料に水酸化リチウム(LiOH・H2O)、オキシ水酸化鉄(α−FeOOH)、酸化チタン(TiO2(アナターゼ))を用い、Li:Fe:Ti=0.9375:1.1875:0.875のモル比で混合し、空気中750℃で12時間焼成して合成した。実施例2の負極活物質は、原料を、Li:Fe:Ti=0.875:1.375:0.75のモル比で混合した以外は、実施例1と同様に合成した。実施例3の負極活物質は、原料を、Li:Fe:Ti=0.75:1.75:0.5のモル比で混合した以外は、実施例1と同様に合成した。実施例4の負極活物質は、原料を、Li:Fe:Ti=0.625:2.125:0.25のモル比で混合した以外は、実施例1と同様に合成した。実施例5の負極活物質は、原料を、Li:Fe:Ti=0.5:2.5:0のモル比で混合した以外は実施例1と同様に合成した。
(比較例1,2)
比較例1の負極活物質は、原料を、Li:Fe:Ti=1:1:1のモル比で混合した以外は、実施例1と同様に合成した。比較例2の負極活物質は、原料を、Li:Fe:Ti=0.5:2.5:0のモル比で混合したこと及び焼成温度を500℃とした以外は、実施例1と同様に合成した。
[コイン型電池の作製]
実施例1〜5及び比較例1,2の負極活物質を用いて、図1に準ずるコイン型電池20を作製した。まず、負極活物質を95質量%、結着材としてポリフッ化ビニリデン(呉羽化学社製)を5質量%混合し、分散材としてN−メチル−2−ピロリドン(NMP)を適量添加、分散してスラリー状の負極合材とした。この負極合材を20μm厚のアルミニウム箔集電体に塗布し、120℃で約12時間真空乾燥させた後、ロールプレスで高密度化し、15mmΦの形状に切り出したものをシート状の負極を作製し、これを作用極23とした。なお、負極活物質の付着量は、30mg程度とした。対極22には金属Liを用いた。そして、作用極23と金属Li(対極22)とによりポリエチレン製セパレータ24を挟み込み、電池ケース21に配設し、非水電解液28を収容して2016型コイン型電池を作製した。非水電解液28は、1MのLiPF6をエチレンカーボネート(EC)とジエチルカーボネート(DEC)を体積比で1:1に混合させた溶液に溶解させたものとした。このコイン型電池20の作製は、すべてAr雰囲気下グローブボックス内で行った。
[電池評価]
1.充放電サイクル試験
実施例1〜5及び比較例1,2のコイン型電池を、試験温度25℃の条件下、電流値0.5mA(約0.28mA/cm2の電流密度に相当)で、金属Liに対して0.5Vまで放電し、その後3Vまで充電する充放電を1サイクルとし、このサイクルを合計100サイクル行った。
2.容量維持率
充放電サイクル試験における、1サイクル試験時の放電容量を初期容量W0(mAh/g)とし、100サイクル試験後の放電容量をサイクル後容量W100(mAh/g)とし、下記の式(2)により容量維持率Wma(%)を算出した。
ma(%)=(W100/W0)×100 ・・・(2)
3.抵抗増加率
充放電試験前の各コイン型電池を、試験温度25℃の条件下、3Vまで充電し、0.5mA、1.0mA、2.0mA、4.0mA、8.0mAの電流を流して10秒後の電池電圧を測定した。流した電流と電圧とを直線近似し、その傾きから初期抵抗R0(Ω)を求めた。また、充放電試験後の各コイン型電池について、同様にしてサイクル後抵抗R100(Ω)を求めた。そして、下記の式(3)によにより抵抗増加率Rin(%)を算出した。
in(%)=(R100−R0)×100/R0 ・・・(3)
[X線回折測定]
実施例1〜5及び比較例1,2の充放電試験前後の負極活物質について、X線回折測定をX線回折装置(リガク社製RINT−2200)を用いてFe−Kα線により行った。構造解析は、RIETAN2000(F. Izumi and T. Ikeda, Mater. Sci. Forum, p321-324(2000), 198)を用いて解析を行った。
[実験結果]
図2に、実施例2〜5及び比較例1の負極活物質(電池利用前)の粉末X線回折パターンを示す。構造解析の結果、実施例2〜4及び比較例1の負極活物質は、(Lix/2Fe(2-x)/28a[Li1/2Fe(3-2x)/2Tix16d4で表されるスピネル構造(空間群Fd3m)であることが分かった。また、x=1では格子定数は8.353Åであり、x=0では格子定数は8.325Åであり、xが減少するに従い格子定数がほぼ直線的に減少したことから、Liイオン、Feイオン、Tiイオンがそれぞれのサイト内で均一に固溶していると推察された。一方、x=0の実施例5では、2θ=20°付近に新たな回折線が観測された。これは超格子回折線であり、6配位サイト内でリチウムイオンと鉄イオンが規則配列していることを示している。こうした結晶構造は、空間群P4332又はP4132で表される。なお、x=0.25の実施例4でも、2θ=20°付近に小さな回折線が観測された。このことから、xの値が小さくなるにつれて、6配位サイト内でリチウムイオンと鉄イオンが規則配列するようになることがわかった。
図3に、比較例2の負極活物質(電池利用前)の粉末X線回折パターンを示す。比較例2の負極活物質は、焼成温度を750℃から500℃に変更した以外は実施例5の負極活物質と同様に合成したものである。比較例2の負極活物質は、単相ではなく、詳細な構造解析を行うことができなかったが、Fe23又はFe34の存在が確認され、実施例1〜5や比較例1とは異なるものであることがわかった。
図4に、実施例1〜5及び比較例1の充放電曲線を示す。また、表1には、実施例1〜5及び比較例1,2の初期放電容量、容量維持率、抵抗増加率を示す。初期放電容量は、x=1では125mAh/gであったが、xが減少するにつれて大きくなり、x=0では920mAh/gであった。充電容量もx=1では約120mAh/gであったのに対して、x=0では約600mAh/gであった。このことから、初期の充放電容量を高める観点からは、xの値が小さいことが好ましく、例えば、0≦x≦0.875であることが好ましく、0≦x≦0.5であることがより好ましいことがわかった。一方、容量維持率は、x=1では83%であり、x=0.875では84%に増加したが、それ以外ではxが減少するにつれて小さくなり、x=0では50%であった。このことから、容量維持率を高める観点からは、xの値が大きいことが好ましく、例えば、0.25≦x<1であることが好ましく、0.5≦x<1であることがより好ましいことがわかった。また、抵抗増加率は、x=1及びx=0.875では15%であり、xが減少するにつれて大きくなり、x=0では65%であった。このことから、抵抗増加率を低減する観点からは、xの値が大きいことが好ましく、例えば、0.25≦x<1であることが好ましく、0.5≦x<1であることがより好ましいことがわかった。また、一般式Li(1+x)/2Fe(5-3x)/2Tix4(0≦x<1)で表されるものの、Fd3mやP4332、P4132以外の空間群で表される結晶構造を有する負極活物質を用いた比較例2では、初期放電容量が低く、容量維持率が低く、抵抗増加率が高かった。このことから、負極活物質は、結晶構造がFd3m又はP4332若しくはP4132で表されるものである必要があることがわかった。
Figure 2014078442
図5に、実施例2〜5及び比較例1の負極活物質の放電状態での粉末X線回折パターンを示す。x=1では充放電試験前のスピネル構造を保持していた。これに対して、x<1では、xが減少するにしたがって(Tiの量が少なくなるにしたがって)、ピークがブロードになり、バックグラウンドが大きくなった。このことから、x<1では、結晶構造が、非晶質又は粒子径の小さいナノ粒子に変化していると推察された。また、Tiは結晶構造を維持する働きをするものと推察された。ところで、x=0.75及びx=0.5では、2θ=31°付近のピークと、400回折線(2θ=55°付近のピーク)と、440回折線(2θ=81°付近のピーク)以外のピークを明確に確認することができなかった。また、x=0.25及びx=0では、400回折線(2θ=55°付近のピーク)と、440回折線(2θ=81°付近のピーク)以外のピークを明確に確認することができなかった。そして、400回折線及び440回折線は、充放電試験前後において、xの値によらずほぼ一定であった。これらのことから、実施例2〜5及び比較例1の負極活物質では、充放電前後において、格子定数はほとんど変化しない、つまり充放電に伴う体積変化はほとんどないと推察された。なお、比較例1では、2θ=27°付近にピークが確認されたが、これは、ポリエチレンのピークである。比較例1については、負極活物質をポリエチレンバッグに封入して測定したため、こうしたピークが確認された。
実施例1〜5のリチウムイオン電池で充放電容量を高めることができた理由は定かではないが、以下のように推察された。x=0のもの、即ち(Fe)8a[Li1/2Fe3/216d4の分子量Mは207.081なので、1電子反応時の理論容量は129.42mAh/gである。収容できるLiイオンサイトが16cサイトの制限を受けなければ、組成式中Fe元素は2.5モル存在するので、全てのFe元素が反応に関与した際の充放電容量は129.42×2.5=323.56mAh/gである。ここで、(Fe)8a[Li1/2Fe3/216d4中のFeは3価なので、これが0価、即ち金属状態まで還元されると、充放電容量は323.56×3=970.68mAh/gとなる。x=0のものでは、放電容量が920mAh/gであったことから、組成式中のFeイオンがほぼ全て金属状態に還元さたものと推察された。また、x>0のものについても同様の反応が起こっていると考えられるが、Tiイオンも存在するため相対的に充放電容量が減少したものと推察された。なお、上記の反応では、Feイオンの移動を伴うが、Tiイオンは結晶構造安定化させる働きをするため、容量維持率や抵抗増加率といった、サイクル特性に関しては、x=0よりもTiイオンが存在するほうが好ましいと推察された。
本発明は、電池産業の分野に利用可能である。
20 コイン型電池、21 電池ケース、22 正極(対極)、23 負極(作用極)、24 セパレータ、25 ガスケット、26 封口板、28 非水電解液。

Claims (3)

  1. 正極と、
    一般式Li(1+x)/2Fe(5-3x)/2Tix4(0≦x<1)で表され、結晶構造がFd3m又はP4332若しくはP4132の空間群で表され、金属リチウムに対する還元電位が1.0V未満であるリチウム鉄チタン酸化物を有する負極と、
    前記正極と前記負極との間に介在しリチウムイオンを伝導するイオン伝導媒体と、
    を備えたリチウムイオン電池。
  2. 前記リチウム鉄チタン酸化物は、リチウムイオンと鉄イオンとが6配位サイト内で規則配列している、請求項1に記載のリチウムイオン電池。
  3. 請求項1又は2に記載のリチウムイオン電池を使用する方法であって、
    前記リチウム鉄チタン酸化物の金属リチウムに対する還元電位が1.0V未満となるような電圧範囲で使用する、
    リチウムイオン電池の使用方法。
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