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JP2014077373A - タービンハウジングの製造方法及びタービンハウジング - Google Patents

タービンハウジングの製造方法及びタービンハウジング Download PDF

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JP2014077373A JP2012224285A JP2012224285A JP2014077373A JP 2014077373 A JP2014077373 A JP 2014077373A JP 2012224285 A JP2012224285 A JP 2012224285A JP 2012224285 A JP2012224285 A JP 2012224285A JP 2014077373 A JP2014077373 A JP 2014077373A
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Takahiro Sadamitsu
貴裕 貞光
Reona Takagishi
れおな 高岸
Tatsuo Iida
達雄 飯田
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Abstract

【課題】排気の過冷却を抑えることのできるタービンハウジングの製造方法及び同タービンハウジングを提供する。
【解決手段】タービンハウジング31は、その内部に、排気を通過させるための排気流路41と機関冷却水を循環させるための冷却水路37とが形成されている。タービンハウジング31の製造に際しては先ず、排気流路41及び冷却水路37が内部に形成されたハウジング本体43を形成する。その後、ハウジング本体43の内部の排気流路41の表面に、ハウジング本体43より熱伝達率の低い物質からなる表層41aを形成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、機関冷却水の通過する水路が内部に形成されたタービンハウジングの製造方法及びタービンハウジングに関するものである。
ターボチャージャのタービンハウジングとして、内部に機関冷却水を循環させるための水路が形成された水冷式のものが提案されている(特許文献1参照)。
特開2010−38091号公報
水冷式のタービンハウジングでは、冷却水との熱交換によってタービンハウジングが冷却されると、その内部を通過する排気も冷却されるようになる。そして、そうした冷却によって排気の温度が低くなると、その分だけターボチャージャのタービンによって回収されるエネルギーが少なくなる。これは、ターボチャージャの過給効率の低下を招くこととなるため、好ましくない。
本発明は、そうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、排気の過冷却を抑えることのできるタービンハウジングの製造方法及び同タービンハウジングを提供することにある。
以下、上記課題を解決するためのタービンハウジングの製造方法は、排気を通過させるための排気流路と機関冷却水を循環させるための水路とが内部に形成された水冷式のタービンハウジングを製造する製造方法であって、前記排気流路及び前記水路が内部に形成されたハウジング本体を形成する第1工程と、前記ハウジング本体の内部の前記排気流路の表面に、前記ハウジング本体より熱伝達率の低い物質からなる層を形成する第2工程とを備える。
上記製造方法によれば、予め形成されたハウジング本体の内部の排気流路の表面に、同ハウジング本体を形成する物質より熱伝達率の低い物質からなる層を形成することができる。そのため上記製造方法によって形成されるタービンハウジングによれば、機関冷却水を循環させるための水路が内部に形成された水冷式のものであるとはいえ、排気流路の表面に形成された上記層によって、排気流路の内部を通過する排気の熱がハウジング本体(詳しくは、排気流路の壁部)に伝達されることを抑えることができる。したがって、タービンハウジングへの排気熱の伝達を抑えることができ、排気の過冷却を抑えることができる。
上記製造方法において、前記第1工程では、前記ハウジング本体をアルミ合金によって形成し、前記第2工程では、前記層として前記排気流路の表面に酸化アルミニウムの層を形成することができる。
上記製造方法によれば、アルミニウム合金によってハウジング本体を形成した後に同ハウジング本体の内部の排気流路の表面を酸化させるといった手法で、同排気流路の表面に酸化アルミニウムの層を形成することができる。上記製造方法により製造されるタービンハウジングによれば、排気流路の表面に酸化アルミニウムの層が形成されないものと比較して、ハウジング本体への排気熱の伝達を抑えることができる。しかも、アルミニウム合金と比較して耐食性の高い酸化アルミニウムの層が排気流路の表面に形成されるために、タービンハウジングの耐食性を向上させることができる。
上記製造方法において、前記第2工程では、陽極酸化法を用いて前記層を形成することができる。
上記製造方法によれば、その第2工程において陽極酸化法を用いて、アルミニウム合金からなる排気流路の内面を酸化させることにより、同排気流路の表面に酸化アルミニウムの層を形成することができる。
上記製造方法において、前記第2工程では、前記排気流路内に電解液を流通させつつ前記ハウジング本体を陽極として用いて電気分解を行うことができる。
上記製造方法によれば、第2工程において陽極酸化法を用いて排気流路の表面に酸化アルミニウムの層を形成する際に、排気流路内の各部に電解液を満遍なく供給することができるため、排気流路内の各部に酸化アルミニウムの層を適正に形成することができる。
上記製造方法において、前記第2工程では、前記電解液を前記排気流路の排気流入口から流入させるとともに同排気流路の排気流出口から流出させることにより、前記排気流路内に前記電解液を流通させることが望ましい。
上記排気流路の延設形状は内部を排気が円滑に通過する形状に設定されている。上記製造方法によれば、ハウジング本体の内部の排気流路に、タービンハウジングの使用に際して実際に排気が流通する経路と同様の経路で電解液を流通させることができる。そのため、排気流路内に電解液を円滑に流通させることができ、同排気流路の内面の各部に酸化アルミニウムの層を好適に形成することができる。しかも、排気の流通態様と近似した態様で電解液を流通させることができるため、タービンハウジングの使用に際して排気の流速が高くなる部分、すなわちハウジング本体への排気熱の受熱量が多くなり易い部分ほど電解液の流速を高くして同部分に形成される酸化アルミニウムの層を厚くすることができる。
上記製造方法において、前記第2工程では、前記水路に冷却媒体を循環させつつ前記層の形成を行うことができる。
陽極酸化法による酸化アルミニウムの生成に際しては、酸化反応に伴う発熱によって生成部分の温度が高くなるため、その生成部分の温度が過度に高くなると酸化アルミニウムの生成を適正に行うことができなくなるおそれがある。
上記製造方法によれば、上記水路内を循環する冷却媒体との熱交換を通じてハウジング本体(詳しくは、上記生成部分)の温度上昇を抑えることができるため、陽極酸化法による酸化アルミニウムの層の形成を好適に行うことができる。
通常、機関冷却水を循環させるための水路はタービンハウジングの各部における温度のばらつきを小さく抑えることに適した形状に形成される。上記製造方法によれば、そうした水路に冷却媒体を循環させつつ酸化アルミニウムの層の形成が行われるため、タービンハウジングの各部の温度を満遍なく低く抑えた状態で酸化アルミニウムの層の形成を行うことができ、同層を好適に形成することができる。
また上記課題を解決するためのタービンハウジングは、排気を通過させるための排気流路と機関冷却水を循環させるための水路とが内部に形成された水冷式のタービンハウジングにおいて、前記排気流路の内壁部の表層が、同内壁部における前記表層より内部側の部分を形成する物質と比較して熱伝達率の低い物質により形成される。
上記タービンハウジングによれば、機関冷却水を循環させるための水路が内部に形成された水冷式のものであるとはいえ、排気流路の内壁部の表層、すなわち同内壁部における前記表層より内部側の部分を形成する物質と比較して熱伝達率の低い物質により形成された層によって、排気流路の内部を通過する排気の有する熱が同排気流路の壁部に伝達されることを抑えることができる。これにより、タービンハウジングへの排気熱の伝達を抑えることができるため、排気の過冷却を抑えることができる。
上記タービンハウジングにおいて、排気流路の内壁部における前記表層より内部側の部分を形成する物質としてはアルミニウム合金を採用することができ、前記表層を形成する物質としては酸化アルミニウムを採用することができる。上記タービンハウジングによれば、排気流路の内壁部の表面に酸化アルミニウムの層が形成されないものと比較して、タービンハウジングへの排気熱の伝達を抑えることができる。しかも、アルミニウム合金と比較して耐食性の高い酸化アルミニウムの層が排気流路の表面に形成されるために、タービンハウジングの耐食性を向上させることができる。
上記タービンハウジングにおいて、前記表層を、前記排気流路の内壁部の表面全体に形成することができる。
上記タービンハウジングによれば、タービンハウジングへの排気熱の伝達を好適に抑えることができ、排気の過冷却を好適に抑えることができる。
一実施形態のタービンハウジングが適用されるターボチャージャの断面構造を模式的に示す断面図。 同タービンハウジングの断面構造を示す断面図。 図2の矢印A方向から見たタービンハウジングの側面構造を示す側面図。 排気流路の内壁部の断面構造を拡大して示す断面図。 製造過程におけるタービンハウジングの状態を同タービンハウジングの断面構造とともに示す略図。 製造過程におけるタービンハウジングの状態を図5の矢印B方向から見たタービンハウジングの断面構造とともに示す略図。
以下、タービンハウジングの製造方法及び同タービンハウジングの一実施形態について説明する。
図1に示すように、ターボチャージャ10は、内燃機関1の吸気通路2に配設されるコンプレッサ20と、同内燃機関1の排気通路3に配設されるタービン30と、それらコンプレッサ20およびタービン30を連結するセンターハウジング11とを備えている。
コンプレッサハウジング21の内部にはコンプレッサ室22が形成されており、同コンプレッサ室22にはコンプレッサホイール23が収容されている。一方、タービンハウジング31の内部にはタービン室32が形成されており、同タービン室32にはタービンホイール33が収容されている。他方、センターハウジング11には、シャフト12が回転可能に支持されており、同シャフト12の一端にはコンプレッサホイール23が固定され、他端にはタービンホイール33が固定されている。このターボチャージャ10は、コンプレッサホイール23とタービンホイール33とが一体回転する構造になっている。
コンプレッサ室22はコンプレッサホイール23の回転軸心L1に沿って延設されている。また、コンプレッサハウジング21には、上記コンプレッサホイール23の外周において渦巻形状で延びるスクロール通路24が形成されている。
一方、タービン室32はタービンホイール33の回転軸心L1に沿って延設されている。また、タービンハウジング31には上記タービンホイール33の外周において渦巻形状で延びるスクロール通路34が形成されている。スクロール通路34は上記タービン室32の周壁においてその全周にわたる円環形状で開口されている。
上記ターボチャージャ10では次のようにして内燃機関1への過給が行われる。
内燃機関1の排気がスクロール通路34を介してタービンホイール33に吹き付けられると、同タービンホイール33が排気流のエネルギーを受けることによって回転する。そして、このタービンホイール33の回転がシャフト12を通じてコンプレッサホイール23に伝達されて、同コンプレッサホイール23が回転する。これによりコンプレッサ20内では、コンプレッサホイール23の回転による遠心力の作用により、同コンプレッサ20の入口部20aからコンプレッサ室22に流入する吸気がスクロール通路24、ひいては内燃機関1の各気筒へと送られる。内燃機関1では、こうした排気の持つエネルギーを利用した過給を行うことによって出力向上が図られる。
図2にタービンハウジング31の上記回転軸心L1に沿う方向における断面構造を示し、図3に同タービンハウジング31を図2の矢印A方向から見た側面構造を示す。
図1〜図3の何れかに示すように、上記ターボチャージャ10では、そのタービンハウジング31に、スクロール通路34の内部とタービン室32におけるタービンホイール33より排気流れ方向下流側の部分とを連通する連通路35が形成されている。また、タービンハウジング31には、連通路35を通じた排気の流れが許容される状態と遮断される状態とを切り換えるためのウェイストゲートバルブ36(図1)が取り付けられている。このウェイストゲートバルブ36が開弁されると、排気の一部が、上記連通路35を通じてタービンホイール33を迂回するようにスクロール通路24からタービン室32へと流れるようになる。
上記ターボチャージャ10では、タービンハウジング31がアルミ合金により形成されている。また、タービンハウジング31として水冷式のものが採用されている。具体的には、タービンハウジング31の内部に、冷却水を循環させるための冷却水路37が形成されている。そして、この冷却水路37の内部に冷却水を強制的に循環させることにより、タービンハウジング31が冷却される構造になっている。なお本実施形態では、内燃機関1の運転に際して同内燃機関1の冷却に用いられる冷却水の一部が上記冷却水路37に供給されて循環するようになっている。
ここで、水冷式のタービンハウジング31では、冷却水との熱交換によってタービンハウジング31が冷却されると内部を通過する排気も冷却されるようになるため、その分だけターボチャージャ10のタービン30によって回収されるエネルギーが少なくなる。これは、ターボチャージャ10の過給効率の低下を招くこととなるため、好ましくない。
図4に、タービンハウジング31の内部において排気が流れる排気流路41(具体的には、タービン室32、スクロール通路34、連通路35)の内壁部の断面構造を示す。
図4に示すように、本実施形態では、タービンハウジング31の内部において排気が流れる排気流路41の内壁部の表層41aを、同内壁部における表層41aより内部側の部分(ハウジング本体43)を形成する物質(アルミニウム合金)と比較して熱伝達率の低い物質(酸化アルミニウム[Al3O2])により形成するようにしている。本実施形態では、こうした酸化アルミニウムからなる表層41aを、タービンハウジング31内における排気流路41の内壁部の表面全体に形成するようにしている。
以下、こうした表層41aを形成することによる作用について説明する。
上記タービンハウジング31は、冷却水路37が内部に形成された水冷式のものであるために、同タービンハウジング31の冷却に際して排気温度の低下を招き易い。とはいえ、タービンハウジング31内における排気流路41の内壁部の表層41a、すなわち同表層41aより内部側のハウジング本体43を形成するアルミニウム合金と比較して熱伝達率の低い酸化アルミニウムにより形成された層によって、排気流路41の内部を通過する排気の有する熱が同排気流路41の壁部に伝達されることが抑えられる。そのため、排気流路41の内壁部の表面に酸化アルミニウムの層が形成されないものと比較して、タービンハウジング31への排気熱の伝達を抑えることができ、排気の過冷却を抑えることができる。
また酸化アルミニウムはアルミニウム合金と比較して耐食性が高い。本実施形態では、酸化アルミニウムの層が排気流路41の表面に形成されるために、そうした酸化アルミニウムの層が形成されないものと比較して、タービンハウジング31の耐食性を向上させることができる。
さらに本実施形態では、酸化アルミニウムからなる表層41aがタービンハウジング31内における排気流路41の内壁部の表面全体に形成されている。そのため、表層41aが排気流路41の内壁部の表面の一部のみに形成されるものと比較して、タービンハウジング31への排気熱の伝達を抑えるといった作用や同タービンハウジング31の耐食性を向上させる作用を大きくすることができる。
以下、タービンハウジング31の製造方法について説明する。
図5及び図6に製造過程におけるタービンハウジング31の状態を示す。なお図5には前記回転軸心L1と直交する方向におけるタービンハウジング31の断面構造を示し、図6には図5における矢印B方向から見たタービンハウジング31の側面構造を示している。
図5又は図6に示すように、タービンハウジング31の製造に際しては先ず、第1工程において、アルミニウム合金により、排気流路41及び冷却水路37が内部に形成されたハウジング本体43が形成される。この第1工程では、ハウジング本体43が、鋳造法によって形成したものに仕上げ加工等の各種加工を施すことにより形成される。この第1工程において形成されるハウジング本体43は、タービンハウジング31に前記表層41aが形成されていない状態のものである。
その後、第2工程において、ハウジング本体43の内部の排気流路41の表面に、陽極酸化法を用いて、酸化アルミニウムの層が形成される。
この第2工程においては先ず、ハウジング本体43における前記内燃機関1(図1参照)の排気通路3への接続用の接続部44,45に、電解液(本実施形態では、希硫酸)を循環させるための電解液通路51,52が接続される。この電解液通路51,52の間には電解液を圧送するためのポンプ53が設けられている。そして、このポンプ53を作動させることにより、ハウジング本体43の内部の排気流路41に電解液を、排気流入口44aから流入するとともに同排気流路41の排気流出口45aから流出するといったように、タービンハウジング31の使用に際して実際に排気が流通する経路と同様の経路で流通させることが可能になっている。なお、上記排気流入口44aはタービンハウジング31の使用に際して排気流路41内に排気が流入する部分であり、排気流出口45aはタービンハウジング31の使用に際して排気流路41内から排気が流入する部分である。
具体的には、図5及び図6中に黒塗りの矢印で示すように、ポンプ53から圧送された電解液が、電解液通路51、接続部44の開口(排気流入口44a)、スクロール通路34、タービン室32、接続部45の開口(排気流出口45a[図2参照])、電解液通路52といった順に通過してポンプ53に戻るといったように循環するようになっている。なお、このようにして循環する電解液の一部は連通路35を通過するようになっている。
また、ハウジング本体43が陽極になるとともに電解液中に浸された鉛(図示略)が陰極になるように、それらハウジング本体43と鉛との間に電圧を印加することの可能な電源装置(図示略)が接続される。
さらに、ハウジング本体43における前記内燃機関1(詳しくは、そのウォータジャケット)への接続用の接続部46,47に、冷却媒体(具体的には、冷却水)を循環させるための冷却媒体通路56,57が接続される。この冷却媒体通路56,57の間には冷却水を圧送するためのポンプ58が設けられている。そして、このポンプ58を作動させることにより、ハウジング本体43の内部の冷却水路37に、タービンハウジング31の使用に際して実際に機関冷却水が流通する経路と同様の経路で冷却水を流通させることが可能になっている。
具体的には、図5及び図6中に白抜きの矢印で示すように、ポンプ58から圧送された冷却水が、冷却媒体通路56、冷却水路37、冷却媒体通路57といった順に通過してポンプ58に戻るといったように循環するようになっている。
そして第2工程では、各ポンプ53,58を作動させるとともに、ハウジング本体43と電解液中に浸された鉛との間に電圧を印加する。これにより、電解液中におけるハウジング本体43(アルミニウム合金)の電気分解によって同ハウジング本体43(具体的には、排気流路41)の表面が酸化するため、同排気流路41の表面に酸化アルミニウムの層(表層41a)が形成される。
本実施形態によれば、アルミニウム合金によってハウジング本体43を形成した後に同ハウジング本体43の内部の排気流路41の表面を酸化させるといった手法で、同排気流路41の表面を覆う形状の酸化アルミニウムの層を形成することができる。
また本実施形態では、陽極酸化法によって酸化アルミニウムからなる表層41aを形成する際に、排気流路41内に電解液が流通している状態で、ハウジング本体43を陽極として用いた電気分解が行われる。これにより、排気流路41内の各部に電解液が満遍なく供給される状況で同電解液中におけるハウジング本体43の電気分解が行われるようになるため、排気流路41内の各部が適正に酸化するようになり、同排気流路41内の各部に酸化アルミニウムの層が適正に形成されるようになる。
さらに本実施形態では、陽極酸化法によって酸化アルミニウムからなる表層41aを形成する際に、ハウジング本体43の内部の排気流路41に、タービンハウジング31の使用に際して実際に排気が流通する経路と同様の経路で電解液が流通するようになっている。本実施形態では、上記排気流路41の延設形状がその内部を排気が円滑に通過する形状に設定されている。そのため、排気流路41内に電解液を円滑に流通させることができ、同排気流路41の内面の各部に酸化アルミニウムの層を好適に形成することができる。
しかも、排気流路41の内部に排気の流通態様と近似した態様で電解液を流通させることができるため、タービンハウジング31の使用に際して排気の流速が高くなる部分、すなわちハウジング本体43への排気熱の受熱量が多くなり易い部分ほど電解液の流速を高くすることができる。そのため、上記受熱量が多くなり易い部分ほど、排気流路41の表面近傍を通過する電解液の量、すなわち同表面におけるアルミニウム合金の電気分解に供される電解液の量が多くなるため、同部分に形成される酸化アルミニウムの層を厚くすることができる。
さらには、ハウジング本体43における排気流路41の内部のみに電解液が供給されるため、同ハウジング本体43の外壁面や冷却水路37をマスキングする等といった煩雑な作業を行うことなく、排気流路41の内面全体に表層41aを形成することができる。
陽極酸化法による酸化アルミニウムの生成に際しては、酸化反応に伴う発熱によって生成部分の温度が高くなる。こうした生成部分の温度が過度に高くなると、酸化アルミニウムの生成を適正に行うことができなくなるおそれがある。
この点、本実施形態では、陽極酸化法によって酸化アルミニウムからなる表層41aを排気流路41の表面に形成する際に、冷却水路37内に冷却水を流通させるようにしている。これにより、冷却水との熱交換を通じてハウジング本体43(詳しくは、上記生成部分)の温度上昇を抑えることができるため、陽極酸化法による酸化アルミニウムからなる表層41aの形成を好適に行うことができる。
なお本実施形態では、冷却水路37の延設形状がタービンハウジング31の各部における温度のばらつきを小さく抑えることの可能な形状に設定されている。本実施形態では、そうした冷却水路37に冷却水を循環させつつ上記表層41aの形成が行われるため、タービンハウジング31の各部の温度を満遍なく低く抑えた状態で酸化アルミニウムの表層41aが形成されるようになり、同表層41aを好適に形成することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、以下に記載する効果が得られる。
(1)第1工程においてアルミニウム合金によってハウジング本体43を形成し、その後の第2工程においてハウジング本体43の内部の排気流路41の表面に酸化アルミニウムからなる表層41aを形成するようにした。そのため、排気流路41の内壁部の表面に酸化アルミニウムの層が形成されないものと比較して、タービンハウジング31への排気熱の伝達を抑えることができ、排気の過冷却を抑えることができる。
(2)第2工程において、陽極酸化法を用いて、酸化アルミニウムからなる表層41aを形成するようにした。そのため、アルミニウム合金によってハウジング本体43を形成した後に同ハウジング本体43の内部の排気流路41の表面を酸化させることにより、同排気流路41の表面を覆う形状の酸化アルミニウムの層を形成することができる。
(3)第2工程において、排気流路41内に電解液を流通させつつハウジング本体43を陽極として用いた電気分解を行わせるようにした。これにより、排気流路41内の各部に電解液が満遍なく供給される状況で同電解液中におけるハウジング本体43の電気分解が行われるようになるため、排気流路41内の各部に酸化アルミニウムの層を適正に形成することができる。
(4)第2工程において、電解液を排気流路41の排気流入口44aから流入させるとともに同排気流路41の排気流出口45aから流出させることにより、排気流路41内に電解液を流通させるようにした。そのため、排気流路41内に電解液を円滑に流通させることができ、同排気流路41の内面の各部に酸化アルミニウムの層を好適に形成することができる。しかも、ハウジング本体43への排気熱の受熱量が多くなり易い部分ほど、同部分に形成される酸化アルミニウムの層を厚くすることができる。
(5)第2工程において冷却水路37内に冷却水を流通させるようにしている。これにより、冷却水との熱交換を通じてハウジング本体43の温度上昇を抑えることができるため、陽極酸化法による酸化アルミニウムからなる表層41aの形成を好適に行うことができる。しかも、タービンハウジング31の各部の温度を満遍なく低く抑えた状態で酸化アルミニウムからなる表層41aを形成することができるため、同表層41aを好適に形成することができる。
(6)酸化アルミニウムからなる表層41aをタービンハウジング31内における排気流路41の内壁部の表面全体に形成するようにした。そのため、上記表層41aが排気流路41の内壁部の表面の一部のみに形成されるものと比較して、タービンハウジング31への排気熱の伝達を抑えるといった作用や同タービンハウジング31の耐食性を向上させる作用を大きくすることができる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・ポンプ53やポンプ58に代えて、電解液や冷却媒体の温度を管理しつつ循環させるための装置(いわゆるチラー)を設けるようにしてもよい。
・第2工程において冷却水路37内に循環させる冷却媒体としては、水(H2O)や、クーラント液、オイル等を採用することができる。
・第2工程において、冷却水路37内に冷却媒体を循環させない状態で陽極酸化法による酸化アルミニウムの生成を行うことができる。
・酸化アルミニウムからなる層を、排気流路41の内壁部の表面全体に形成しなくてもよい。
・陽極酸化法に用いる電解液としては、希硫酸以外に、硝酸などを用いることができる。
・第2工程において、排気流出口45aから電解液を流入させるとともに排気流入口44aから電解液を排出させることによって、排気流路41内に電解液を循環させるようにしてもよい。
・陽極酸化法による酸化アルミニウムの層の形成を、排気流路41内に電解液が循環されない状態で行うようにしてもよい。例えば酸化アルミニウムの層を形成する必要のない部分をマスキングした状態のハウジング本体43を電解液中に浸すとともに、その状態で陽極酸化法による酸化アルミニウムの層の形成を行うことができる。
・陽極酸化法以外の手法によって、排気流路41の表面に酸化アルミニウムの層を形成するようにしてもよい。
・上記実施形態にかかるタービンハウジングや同タービンハウジングの製造方法は、アルミニウム合金以外の材料によって形成されたタービンハウジングにも、その構成を適宜変更した上で適用することができる。例えば、鋳鉄によって形成されたタービンハウジングに適用する場合には、鋳鉄によってハウジング本体を形成するとともに、同ハウジング本体の内部の排気流路の表面を酸化させる等して酸化鉄(いわゆる黒錆び[Fe3O4])からなる表層を形成すればよい。要は、排気流路及び冷却水路が内部に形成されたハウジング本体を形成し、そのハウジング本体の内部の排気流路の表面に同ハウジング本体より熱伝達率の低い物質からなる層を形成することによって、タービンハウジングを製造すればよい。
1…内燃機関、2…吸気通路、3…排気通路、10…ターボチャージャ、11…センターハウジング、12…シャフト、20…コンプレッサ、20a…入口部、21…コンプレッサハウジング、22…コンプレッサ室、23…コンプレッサホイール、24…スクロール通路、30…タービン、31…タービンハウジング、32…タービン室、33…タービンホイール、34…スクロール通路、35…連通路、36…ウェイストゲートバルブ、37…冷却水路、41…排気流路、41a…表層、43…ハウジング本体、44,45,46,47…接続部、44a…排気流入口、45a…排気流出口、51,52…電解液通路、53,58…ポンプ、56,57…冷却媒体通路。

Claims (9)

  1. 排気を通過させるための排気流路と機関冷却水を循環させるための水路とが内部に形成された水冷式のタービンハウジングを製造する製造方法であって、
    前記排気流路及び前記水路が内部に形成されたハウジング本体を形成する第1工程と、
    前記ハウジング本体の内部の前記排気流路の表面に、前記ハウジング本体より熱伝達率の低い物質からなる層を形成する第2工程と
    を備えるタービンハウジングの製造方法。
  2. 請求項1に記載のタービンハウジングの製造方法において、
    前記第1工程では、前記ハウジング本体をアルミ合金によって形成し、
    前記第2工程では、前記層として前記排気流路の表面に酸化アルミニウムの層を形成する
    ことを特徴とするタービンハウジングの製造方法。
  3. 請求項2に記載のタービンハウジングの製造方法において、
    前記第2工程では、陽極酸化法を用いて前記層を形成する
    ことを特徴とするタービンハウジングの製造方法。
  4. 請求項3に記載のタービンハウジングの製造方法において、
    前記第2工程では、前記排気流路内に電解液を流通させつつ前記ハウジング本体を陽極として用いて電気分解を行う
    ことを特徴とするタービンハウジングの製造方法。
  5. 請求項4に記載のタービンハウジングの製造方法において、
    前記第2工程では、前記電解液を前記排気流路の排気流入口から流入させるとともに同排気流路の排気流出口から流出させることにより、前記排気流路内に前記電解液を流通させる
    ことを特徴とするタービンハウジングの製造方法。
  6. 請求項3〜5の何れか一項に記載のタービンハウジングの製造方法において、
    前記第2工程では、前記水路に冷却媒体を循環させつつ前記層の形成を行う
    ことを特徴とするタービンハウジングの製造方法。
  7. 排気を通過させるための排気流路と機関冷却水を循環させるための水路とが内部に形成された水冷式のタービンハウジングにおいて、
    前記排気流路の内壁部の表層が、同内壁部における前記表層より内部側の部分を形成する物質と比較して熱伝達率の低い物質により形成される
    タービンハウジング。
  8. 請求項7に記載のタービンハウジングにおいて、
    前記内壁部における前記表層より内部側の部分を形成する物質はアルミニウム合金であり、
    前記表層を形成する物質は酸化アルミニウムである
    ことを特徴とするタービンハウジング。
  9. 請求項7又は8に記載のタービンハウジングにおいて、
    前記表層は、前記排気流路の内壁部の表面全体に形成される
    ことを特徴とするタービンハウジング。
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