JP2014077373A - タービンハウジングの製造方法及びタービンハウジング - Google Patents
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Abstract
【解決手段】タービンハウジング31は、その内部に、排気を通過させるための排気流路41と機関冷却水を循環させるための冷却水路37とが形成されている。タービンハウジング31の製造に際しては先ず、排気流路41及び冷却水路37が内部に形成されたハウジング本体43を形成する。その後、ハウジング本体43の内部の排気流路41の表面に、ハウジング本体43より熱伝達率の低い物質からなる表層41aを形成する。
【選択図】図2
Description
上記製造方法によれば、その第2工程において陽極酸化法を用いて、アルミニウム合金からなる排気流路の内面を酸化させることにより、同排気流路の表面に酸化アルミニウムの層を形成することができる。
上記製造方法によれば、第2工程において陽極酸化法を用いて排気流路の表面に酸化アルミニウムの層を形成する際に、排気流路内の各部に電解液を満遍なく供給することができるため、排気流路内の各部に酸化アルミニウムの層を適正に形成することができる。
陽極酸化法による酸化アルミニウムの生成に際しては、酸化反応に伴う発熱によって生成部分の温度が高くなるため、その生成部分の温度が過度に高くなると酸化アルミニウムの生成を適正に行うことができなくなるおそれがある。
上記タービンハウジングによれば、タービンハウジングへの排気熱の伝達を好適に抑えることができ、排気の過冷却を好適に抑えることができる。
図1に示すように、ターボチャージャ10は、内燃機関1の吸気通路2に配設されるコンプレッサ20と、同内燃機関1の排気通路3に配設されるタービン30と、それらコンプレッサ20およびタービン30を連結するセンターハウジング11とを備えている。
内燃機関1の排気がスクロール通路34を介してタービンホイール33に吹き付けられると、同タービンホイール33が排気流のエネルギーを受けることによって回転する。そして、このタービンホイール33の回転がシャフト12を通じてコンプレッサホイール23に伝達されて、同コンプレッサホイール23が回転する。これによりコンプレッサ20内では、コンプレッサホイール23の回転による遠心力の作用により、同コンプレッサ20の入口部20aからコンプレッサ室22に流入する吸気がスクロール通路24、ひいては内燃機関1の各気筒へと送られる。内燃機関1では、こうした排気の持つエネルギーを利用した過給を行うことによって出力向上が図られる。
図1〜図3の何れかに示すように、上記ターボチャージャ10では、そのタービンハウジング31に、スクロール通路34の内部とタービン室32におけるタービンホイール33より排気流れ方向下流側の部分とを連通する連通路35が形成されている。また、タービンハウジング31には、連通路35を通じた排気の流れが許容される状態と遮断される状態とを切り換えるためのウェイストゲートバルブ36(図1)が取り付けられている。このウェイストゲートバルブ36が開弁されると、排気の一部が、上記連通路35を通じてタービンホイール33を迂回するようにスクロール通路24からタービン室32へと流れるようになる。
図4に示すように、本実施形態では、タービンハウジング31の内部において排気が流れる排気流路41の内壁部の表層41aを、同内壁部における表層41aより内部側の部分(ハウジング本体43)を形成する物質(アルミニウム合金)と比較して熱伝達率の低い物質(酸化アルミニウム[Al3O2])により形成するようにしている。本実施形態では、こうした酸化アルミニウムからなる表層41aを、タービンハウジング31内における排気流路41の内壁部の表面全体に形成するようにしている。
上記タービンハウジング31は、冷却水路37が内部に形成された水冷式のものであるために、同タービンハウジング31の冷却に際して排気温度の低下を招き易い。とはいえ、タービンハウジング31内における排気流路41の内壁部の表層41a、すなわち同表層41aより内部側のハウジング本体43を形成するアルミニウム合金と比較して熱伝達率の低い酸化アルミニウムにより形成された層によって、排気流路41の内部を通過する排気の有する熱が同排気流路41の壁部に伝達されることが抑えられる。そのため、排気流路41の内壁部の表面に酸化アルミニウムの層が形成されないものと比較して、タービンハウジング31への排気熱の伝達を抑えることができ、排気の過冷却を抑えることができる。
図5及び図6に製造過程におけるタービンハウジング31の状態を示す。なお図5には前記回転軸心L1と直交する方向におけるタービンハウジング31の断面構造を示し、図6には図5における矢印B方向から見たタービンハウジング31の側面構造を示している。
この第2工程においては先ず、ハウジング本体43における前記内燃機関1(図1参照)の排気通路3への接続用の接続部44,45に、電解液(本実施形態では、希硫酸)を循環させるための電解液通路51,52が接続される。この電解液通路51,52の間には電解液を圧送するためのポンプ53が設けられている。そして、このポンプ53を作動させることにより、ハウジング本体43の内部の排気流路41に電解液を、排気流入口44aから流入するとともに同排気流路41の排気流出口45aから流出するといったように、タービンハウジング31の使用に際して実際に排気が流通する経路と同様の経路で流通させることが可能になっている。なお、上記排気流入口44aはタービンハウジング31の使用に際して排気流路41内に排気が流入する部分であり、排気流出口45aはタービンハウジング31の使用に際して排気流路41内から排気が流入する部分である。
(1)第1工程においてアルミニウム合金によってハウジング本体43を形成し、その後の第2工程においてハウジング本体43の内部の排気流路41の表面に酸化アルミニウムからなる表層41aを形成するようにした。そのため、排気流路41の内壁部の表面に酸化アルミニウムの層が形成されないものと比較して、タービンハウジング31への排気熱の伝達を抑えることができ、排気の過冷却を抑えることができる。
・ポンプ53やポンプ58に代えて、電解液や冷却媒体の温度を管理しつつ循環させるための装置(いわゆるチラー)を設けるようにしてもよい。
・第2工程において、冷却水路37内に冷却媒体を循環させない状態で陽極酸化法による酸化アルミニウムの生成を行うことができる。
・陽極酸化法に用いる電解液としては、希硫酸以外に、硝酸などを用いることができる。
・上記実施形態にかかるタービンハウジングや同タービンハウジングの製造方法は、アルミニウム合金以外の材料によって形成されたタービンハウジングにも、その構成を適宜変更した上で適用することができる。例えば、鋳鉄によって形成されたタービンハウジングに適用する場合には、鋳鉄によってハウジング本体を形成するとともに、同ハウジング本体の内部の排気流路の表面を酸化させる等して酸化鉄(いわゆる黒錆び[Fe3O4])からなる表層を形成すればよい。要は、排気流路及び冷却水路が内部に形成されたハウジング本体を形成し、そのハウジング本体の内部の排気流路の表面に同ハウジング本体より熱伝達率の低い物質からなる層を形成することによって、タービンハウジングを製造すればよい。
Claims (9)
- 排気を通過させるための排気流路と機関冷却水を循環させるための水路とが内部に形成された水冷式のタービンハウジングを製造する製造方法であって、
前記排気流路及び前記水路が内部に形成されたハウジング本体を形成する第1工程と、
前記ハウジング本体の内部の前記排気流路の表面に、前記ハウジング本体より熱伝達率の低い物質からなる層を形成する第2工程と
を備えるタービンハウジングの製造方法。 - 請求項1に記載のタービンハウジングの製造方法において、
前記第1工程では、前記ハウジング本体をアルミ合金によって形成し、
前記第2工程では、前記層として前記排気流路の表面に酸化アルミニウムの層を形成する
ことを特徴とするタービンハウジングの製造方法。 - 請求項2に記載のタービンハウジングの製造方法において、
前記第2工程では、陽極酸化法を用いて前記層を形成する
ことを特徴とするタービンハウジングの製造方法。 - 請求項3に記載のタービンハウジングの製造方法において、
前記第2工程では、前記排気流路内に電解液を流通させつつ前記ハウジング本体を陽極として用いて電気分解を行う
ことを特徴とするタービンハウジングの製造方法。 - 請求項4に記載のタービンハウジングの製造方法において、
前記第2工程では、前記電解液を前記排気流路の排気流入口から流入させるとともに同排気流路の排気流出口から流出させることにより、前記排気流路内に前記電解液を流通させる
ことを特徴とするタービンハウジングの製造方法。 - 請求項3〜5の何れか一項に記載のタービンハウジングの製造方法において、
前記第2工程では、前記水路に冷却媒体を循環させつつ前記層の形成を行う
ことを特徴とするタービンハウジングの製造方法。 - 排気を通過させるための排気流路と機関冷却水を循環させるための水路とが内部に形成された水冷式のタービンハウジングにおいて、
前記排気流路の内壁部の表層が、同内壁部における前記表層より内部側の部分を形成する物質と比較して熱伝達率の低い物質により形成される
タービンハウジング。 - 請求項7に記載のタービンハウジングにおいて、
前記内壁部における前記表層より内部側の部分を形成する物質はアルミニウム合金であり、
前記表層を形成する物質は酸化アルミニウムである
ことを特徴とするタービンハウジング。 - 請求項7又は8に記載のタービンハウジングにおいて、
前記表層は、前記排気流路の内壁部の表面全体に形成される
ことを特徴とするタービンハウジング。
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| JP2012224285A JP2014077373A (ja) | 2012-10-09 | 2012-10-09 | タービンハウジングの製造方法及びタービンハウジング |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JP2019148226A (ja) * | 2018-02-27 | 2019-09-05 | ダイハツ工業株式会社 | 排気ターボ過給機 |
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