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JP2013238290A - 環状部材の締結構造及び締結方法 - Google Patents

環状部材の締結構造及び締結方法 Download PDF

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JP2013238290A JP2012112412A JP2012112412A JP2013238290A JP 2013238290 A JP2013238290 A JP 2013238290A JP 2012112412 A JP2012112412 A JP 2012112412A JP 2012112412 A JP2012112412 A JP 2012112412A JP 2013238290 A JP2013238290 A JP 2013238290A
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Yuki KUROSAKI
祐樹 黒崎
Hiroyuki Shioiri
広行 塩入
Makoto Taniguchi
真 谷口
Jun Kamitake
潤 神岳
Jo KAYAHANA
定 茅花
Shuhei Yamaguchi
修平 山口
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

【課題】環状部材と被締結部材とにズレを生じる事態をより確実に防ぐ。
【解決手段】デフケースアッセンブリー10は、リングギヤ14とデフケース12との接触面に形成された、互いに噛合うノッチ14d及び凸形状部12dによって、リングギヤ14とデフケース12との周方向の位置が規制され、相互の位置決めがなされるものである。しかも、ノッチ14d及び凸形状部12dを構成する、周方向に対向する面12dfo、14dfo同士、及び、12dre、14dre同士の接触面積が、リングギヤ14の周方向で異なることで、接触面積が大きい方への周方向の入力に対する結合強度が、接触面積の小さい方への周方向の入力に対する強度と比較して、大きいものとなる。すなわち、リングギヤ14の正負の回転方向毎に、結合強度を適宜調整するものとなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、環状部材の締結構造及び締結方法に関するものである。
従来から、環状部材を別体の被締結部材に圧入して、一体の部品を構成する手法が広く用いられており、その一例として、自動車の駆動系の構成要素であるデファレンシャルの、デフケースアッセンブリーの組付構造が挙げられる。図3(a)に示されるデフケースアッセンブリー10は、デファレンシャルケース(デフケース)12と、リングギヤ14とを締結することにより構成されている。そして、図3(b)のごとく、デフケース12の筒状の外周面12aとリングギヤ14の内周面14aとが、相互の圧入面となり、デフケース12に対してリングギヤ14を軸方向に圧入することにより、両者は一体化されるものである。この状態で、デフケース12の外周面12a、及び、リングギヤ14の内周面14aは、圧入代による半径方向の反力Pが生じ、それによる軸方向の摩擦力F=μP(μ:摩擦係数)によって、両者の位置が固定されるものである。
又、デフケース12に対するリングギヤ14の軸方向の位置決めをより確実にするために、デフケース12の軸方向の基端側(図3(b)では右側)には、半径方向に環状に突出するストッパー部12bが形成されており、このストッパー部12bにリングギヤ14の一端面14bが当接している。更に、デフケース12の鍔部12cの軸方向先端部(図3では左側端部)をかしめて、リングギヤ14の他端面14cに形成されたノッチ14dに食い込ませている(例えば、特許文献1参照)。このノッチ14dは、図4に示されるように、リングギヤ14の内周面14aと他端面14cとが交差してなる稜線14e(図4(a)の点線)に沿って、周方向に等間隔に形成された断面V字状の凹形状部である。従って、デフケース12に圧入されたリングギヤ14は、その一端面14bがデフケース12のストッパー部12bに当接することにより、かつ、他端面14cがデフケース12の鍔部12cをかしめることにより、軸方向及び周方向の位置が規制され、デフケース12とリングギヤ14との、相互の位置決めがなされている。
欧州特許出願公開第0647789号明細書
ところで、本発明者らの鋭意研究の結果、上記構造を有するデフケースアッセンブリー10は様々な車両に広く採用し得るものであり、かつ、コスト・重量メリットも大きいものであることが確認されている。そして、図3(c)に示されるように、様々な車種への採用の可否の判定(jud)は、車両の前進時、後進時の各々において、図表中のX、Y値の大小関係が、前進側(fo)及び後進側(re)の回転方向のいずれにおいても、X≦Yとなった場合に、採用(OK)となる。
ここで、図3(c)の図表中のXの値は、デフケースアッセンブリー10に加わる前進側fo及び後進側reの入力、すなわち、リングギヤ14の、正負の各回転方向への入力に対する、デフケースアッセンブリー10の「静的強度目標値」を示している。又、図3(c)中のYの値は、圧入面(デフケース12の筒状の外周面12aとリングギヤ14の内周面14a)で得られる摩擦力Fと、かしめ部(デフケース12の鍔部12cの軸方向先端部をかしめることにより、リングギヤ14に形成されたノッチ14dに食い込む部分)での引っかかりとの和である「反力」を示している。
一方、上記構造を有するデフケースアッセンブリー10が図3(c)の条件を満たさないような場合には(NG)、デフケース12とリングギヤ14との圧入代の増大、圧入径の減少、リングギヤ14の歯幅増大といった対策が必要となる。しかしながら、これらの対策を施すと、リングギヤ14の歯元耐久強度の低下、コスト、重量の増加といった不具合を来たすものともなる。一方、デフケースアッセンブリー10の静的強度目標値Xは、図3(d)に示されるように、エンジンのMaxトルクや車両定積重量といった、いわゆる車両体格(CP)にほぼ比例し、又、この静的強度目標値Xは、前進側(fo)と後進側(re)との各々において異なるものである。
以上のような課題は、デフケースアッセンブリー10を一例とする、動力伝達系機械要素を、環状部材を別体の被締結部材に圧入して一体の部品として構成する場合において、動力伝達系機械要素に対する環状部材の周方向、すなわち、正負の回転方向のいずれの方向にも負荷が与えられ得る場合には、同様の検討が必要となる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、デフケースアッセンブリーを一例とする、環状部材と被締結部材とを圧入により締結してなる一体製品に、正負の各回転方向の力が付与される場合において、環状部材と被締結部材とにズレを生じる事態をより確実に防ぎ、この一体製品の信頼性の更なる向上を図るための締結技術を提供することにある。一体製品を構成する環状部材が歯車であるような場合には、歯元耐久強度の低下を来たすことなく、環状部材と被締結部材とに生じるズレを確実に防ぐことが可能な一体製品の締結技術を提供することにある。
(発明の態様)
以下の発明の態様は、本発明の構成を例示するものであり、本発明の多様な構成の理解を容易にするために、項別けして説明するものである。各項は、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、発明を実施するための最良の形態を参酌しつつ、各項の構成要素の一部を置換し、削除し、又は、更に他の構成要素を付加したものについても、本願発明の技術的範囲に含まれ得るものである。
(1)環状部材と、該環状部材を圧入する被締結部材とを含み、該被締結部材は、前記環状部材を圧入するための鍔部と、該鍔部の軸方向の基端側で前記環状部材の軸方向の一端面を受けるストッパー部とを備え、前記被締結部材の前記鍔部先端が、前記環状部材の軸方向の他端面に対してかしめられてなる締結構造であって、前記環状部材と前記被締結部材の前記鍔部とは、それぞれの接触面に、互いに噛合う凹形状部及び凸形状部が形成されており、かつ、該凹形状部及び凸形状部の各構成面であって前記環状部材の周方向に対向する面同士の接触面積が、前記環状部材の周方向で異なるものとなるように、前記凹形状部及び前記凸形状部の形状設定がなされている環状部材の締結構造(請求項1)。
本項に記載の環状部材の締結構造は、環状部材と被締結部材の鍔部との接触面に形成された、互いに噛合う凹形状部及び凸形状部によって、環状部材と被締結部材との周方向の位置が規制され、相互の位置決めがなされるものである。しかも、凹形状部及び凸形状部を構成する、周方向に対向する面同士の接触面積が、環状部材の周方向で異なることで、接触面積が大きい方への周方向の入力に対する結合強度が、他方、すなわち接触面積の小さい方への周方向の入力に対する強度と比較して、大きいものとなる。よって、環状部材の正負の回転方向毎に、結合強度を適宜調整するものとなる。
(2)上記(1)項において、前記環状部材は、前記環状部材の前記他端面と前記被締結部材に対する圧入面とに跨るようにして前記凹形状部が形成され、前記被締結部材の前記鍔部先端がかしめられて、前記凹形状部へと素材流入することにより、前記凸形状部が形成されている環状部材の締結構造(請求項2)。
本項に記載の環状部材の締結構造は、環状部材の他端面と、被締結部材に対する圧入面とに跨るようにして形成された凹形状部に、被締結部材の鍔部先端がかしめられて、凹形状部へと素材流入することにより、被締結部材の凸形状部の形状は、環状部材に形成された凹形状部の形状の少なくとも一部が転写されたものとなる。そして、このようにして構成された、凹形状部及び凸形状部を構成する、周方向に対向する面同士の接触面積が、環状部材の周方向で異なることで、接触面積が大きい方への周方向の入力に対する結合強度が、他方に対して大きいものとなる。
(3)上記(1)(2)項において、前記環状部材と前記被締結部材とを含むアッセンブリーの前記凹形状部と、前記凸形状部とは、前記環状部材の周方向の入力に対する静的強度目標値に基づき、前記凹形状部及び凸形状部の各構成面であって前記環状部材の周方向に対向する面同士の接触面積が、前記環状部材の周方向で異なるものとなるように設定されている環状部材の締結構造(請求項3)。
本項に記載の環状部材の締結構造は、環状部材と被締結部材とを含むアッセンブリーの、環状部材の周方向の入力に対する静的強度目標値に基づき、上述の、環状部材の周方向で異なる接触面積が設定されていることで、環状部材の正負の回転方向毎に、必要な結合強度が得られるものとなる。
(4)上記(1)から(3)項において、前記凹形状部は、断面V字状のノッチであって、該ノッチの中心線の、前記環状部材の圧入面の法線に対する傾斜角であるノッチ角度θが設定されて、周方向の形状が非対称に形成されている環状部材の締結構造(請求項4)。
本項に記載の環状部材の締結構造は、環状部材の凹形状部は、断面V字状のノッチであって、環状部材の圧入面の法線に対するノッチの中心線の傾斜角であるノッチ角度θが、θ>0°又は0°>θに設定されることにより、周方向の形状が非対称に形成されたものである。すなわち、ノッチ角度θが適切な角度に設定されることで、上述の、環状部材の周方向で異なる接触面積が設定され、環状部材の正負の回転方向毎に、必要な結合強度が得られるものとなる。
(5)上記(4)項において、前記凹形状部は、断面V字状のノッチが、前記環状部材の内周面と側面とが交差してなる稜線を挟んで対称形を成すように形成されている環状部材の締結構造。
本項に記載の環状部材の締結構造は、前記凹形状部は、断面V字状のノッチが、前記環状部材の内周面と側面(端面)とが交差してなる稜線を挟んで対称形を成すものであり、かかる形状の凹形状部と、これに噛合う凸形状部とにより、上記作用を奏するものである。なお、本項の凹形状を形成する手法としては、例えば、形成すべき凹形状を外形断面形状に有する刃具を用い、切削加工によって形成するものが挙げられる。
(6)上記(4)項において、前記凹形状部は、断面V字状のノッチが、前記環状部材の内周面と側面とが交差してなる稜線を挟んで非対称形を成すように形成されている環状部材の締結構造。
本項に記載の環状部材の締結構造は、前記凹形状部は、断面V字状のノッチが、前記環状部材の内周面と側面(端面)とが交差してなる稜線を挟んで非対称形を成すものであり、かかる形状の凹形状部と、これに噛合う凸形状部とにより、上記作用を奏するものである。なお、本項の凹形状を形成する手法としては、例えば、形成すべき凹形状を外形断面形状に有する刃具を用い、切削加工によって形成するもののみならず、環状部材に断面V字状のノッチを形成する際に鍛造を用いる手法、鋳造を用いる手法、或いは、放電加工による手法等、様々な手法が挙げられる。
(7)上記(1)から(6)項において、前記環状部材と、前記被締結部材とが一体として回転する部材であり、前記凹形状部及び凸形状部の各構成面であって前記環状部材の周方向に対向する面同士の接触面積が、前記環状部材と前記被締結部材との回転方向側の接触面積よりも、前記回転方向側とは反対側の接触面積が小さい構造である環状部材の締結構造(請求項5)。
本項に記載の環状部材の締結構造は、凹形状部及び凸形状部の各構成面であって環状部材の周方向に対向する面同士の接触面積が、環状部材と被締結部材との回転方向側の接触面積よりも、回転方向側とは反対側の接触面積が小さい構造であることによって、環状部材と被締結部材とが一体として回転する部材であるときに、上記(1)から(6)項記載の所定の作用効果を奏するものとなる。
(8)上記(1)から(7)項において、前記環状部材がリングギヤであり、前記被締結部材がデファレンシャルケースである環状部材の締結構造(請求項6)。
本項に記載の環状部材の締結構造は、リングギヤとデファレンシャルケースとからなるデフケースアッセンブリーを構成するものである。すなわち、デファレンシャルケースと、該デファレンシャルケースを圧入するリングギヤとを含み、デファレンシャルケースは、リングギヤを圧入するための鍔部と、該鍔部の軸方向の基端側でリングギヤの軸方向の一端面を受けるストッパー部とを備え、デファレンシャルケースの鍔部先端が、リングギヤの軸方向の他端面に対してかしめられてなる締結構造であって、リングギヤとデファレンシャルケースの鍔部との接触面に、互いに噛合う凹形状部及び凸形状部が形成されており、かつ、該凹形状部及び凸形状部の各構成面であってリングギヤの周方向に対向する面同士の接触面積が、リングギヤの周方向で異なるものとなるように、凹形状部及び凸形状部の形状設定がなされているデフケースアッセンブリーである。
そして、本項に記載のデフケースアッセンブリーは、リングギヤとデファレンシャルケースの鍔部との接触面に形成された、互いに噛合う凹形状部及び凸形状部によって、リングギヤとデファレンシャルケースとの周方向の位置が規制され、相互の位置決めがなされるものである。しかも、凹形状部及び凸形状部を構成する、周方向に対向する面同士の接触面積が、リングギヤの周方向で異なることで、接触面積が大きい方への周方向の入力に対する結合強度が、他方、すなわち接触面積の小さい方への周方向の入力に対する強度と比較して、大きいものとなる。よって、リングギヤの正負の回転方向毎に、結合強度を適宜調整するものとなる。
又、本項に記載のデフケースアッセンブリーは、リングギヤの他端面と、デファレンシャルケースに対する圧入面とに跨るようにして形成された凹形状部に、デフケースアッセンブリーの鍔部先端がかしめられて凹形状部へと素材流入することにより、デファレンシャルケースの凸形状部の形状は、リングギヤに形成された凹形状部の形状の少なくとも一部が転写されたものとなる。そして、このようにして構成された、凹形状部及び凸形状部を構成する、周方向に対向する面同士の接触面積が、リングギヤの周方向で異なることで、接触面積が大きい方への周方向の入力に対する結合強度が、他方に対して大きいものとなる。
又、リングギヤとデファレンシャルケースとを含むデフケースアッセンブリーの、リングギヤの周方向の入力に対する静的強度目標値に基づき、上述の、リングギヤの周方向で異なる接触面積が設定されていることで、リングギヤの正負の回転方向毎に、必要な結合強度が得られるものとなる。
又、リングギヤの凹形状部は、断面V字状のノッチであって、リングギヤの圧入面の法線に対するノッチの中心線の傾斜角であるノッチ角度θが、θ>0°又は0°>θに設定されることにより、周方向の形状が非対称に形成されたものである。すなわち、ノッチ角度θが適切な角度に設定されることで、上述の、リングギヤの周方向で異なる接触面積が設定され、リングギヤの正負の回転方向毎に、必要な結合強度が得られるものとなる。
(9)環状部材と、該環状部材を圧入するための鍔部、及び、該鍔部の軸方向の基端側で前記環状部材の軸方向の一端面を受けるストッパー部を備える被締結部材との締結方法であって、前記環状部材と前記被締結部材の前記鍔部との接触面に、互いに噛合う凹形状部及び凸形状部を形成し、前記凹形状部と前記凸形状部の形成時、該凹形状部及び凸形状部の各構成面であって前記環状部材の周方向に対向する面同士の接触面積が、前記環状部材の周方向で異なるものとなるように、前記凹形状部及び前記凸形状部の形状設定を行う環状部材の締結方法(請求項7)。
本項に記載の環状部材の締結方法は、環状部材と被締結部材の鍔部との接触面に形成する、互いに噛合う凹形状部及び凸形状部によって、環状部材と被締結部材との周方向の位置を規制し、相互の位置決めを行うものである。しかも、凹形状部及び凸形状部を構成する、周方向に対向する面同士の接触面積を、環状部材の周方向で異なるようにすることで、接触面積が大きい方への周方向の入力に対する結合強度を、他方、すなわち接触面積の小さい方への周方向の入力に対する強度と比較して、大きいものとする。よって、環状部材の正負の回転方向毎に、結合強度を適宜調整するものとなる。
(10)上記(9)項において、前記環状部材の、前記他端面と前記被締結部材に対する圧入面とに跨るようにして凹形状部を形成し、前記凹形状部の形成時に、前記凹形状部の構成面であって前記環状部材の周方向に対向する面の面積が、前記環状部材の周方向で異なるものとなるように、前記凹形状部の形状設定を行い、前記被締結部材の鍔部に前記環状部材を圧入し、前記鍔部の軸方向の基端側に形成されたストッパー部に、前記環状部材の軸方向の一端面を当接させ、前記被締結部材の前記鍔部先端をかしめて、前記鍔部先端から前記凹形状部への素材流入により凸形状部を形成する環状部材の締結方法(請求項8)。
本項に記載の環状部材の締結方法は、環状部材の他端面と、被締結部材に対する圧入面とに跨るようにして形成する凹形状部に、被締結部材の鍔部先端をかしめて凹形状部へと素材流入させることにより、被締結部材の凸形状部の形状を、環状部材に形成された凹形状部の形状の少なくとも一部を転写する。そして、このようにして構成した、凹形状部及び凸形状部を構成する、周方向に対向する面同士の接触面積を、環状部材の周方向で異なるようにすることで、接触面積が大きい方への周方向の入力に対する結合強度を、他方に対して大きいものとする。
(11)上記(9)(10)項において、前記環状部材と前記被締結部材とを含むアッセンブリーの前記凹形状部と、前記凸形状部とを、前記環状部材の周方向の入力に対する静的強度目標値に基づき前記環状部材の周方向で異なる接触面積となるように設定する環状部材の締結方法(請求項9)。
本項に記載の環状部材の締結方法は、環状部材と被締結部材とを含むアッセンブリーの、環状部材の周方向の入力に対する静的強度目標値に基づき、上述の、環状部材の周方向で異なる接触面積を設定することで、環状部材の正負の回転方向毎に、必要な結合強度が得られるものとなる。
(12)上記(9)から(11)項において、前記凹形状部として、断面V字状のノッチを形成し、該ノッチ形成時、前記環状部材の圧入面の法線に対する前記ノッチの中心線の傾斜角であるノッチ角度θを設定することにより、周方向の形状を非対称に形成する環状部材の締結方法(請求項10)。
本項に記載の環状部材の締結方法は、環状部材の凹形状部を、断面V字状のノッチとするものである。そして、環状部材の圧入面の法線に対するノッチの中心線の傾斜角であるノッチ角度θを、θ>0°又は0°>θとなるように設定することにより、周方向の形状を非対称に形成するものである。すなわち、ノッチ角度θを適切な角度に設定することで、上述の、環状部材の周方向で異なる接触面積が設定され、環状部材の正負の回転方向毎に、必要な結合強度が得られるものとなる。
(13)上記(12)項において、前記凹形状部を、断面V字状のノッチを、前記環状部材の内周面と側面とが交差してなる稜線を挟んで対称形を成すように形成する環状部材の締結方法。
本項に記載の環状部材の締結方法は、凹形状部と噛合う凸形状部とによるものであり、前記凹形状部は、断面V字状のノッチを、前記環状部材の内周面と側面(端面)とが交差してなる稜線を挟んで対称形を成していることで、上記作用を奏するものである。
(14)上記(12)項において、前記凹形状部を、断面V字状のノッチを、前記環状部材の内周面と側面とが交差してなる稜線を挟んで非対称形を成すように形成する環状部材の締結方法。
本項に記載の環状部材の締結方法は、凹形状部と噛合う凸形状部とによるものであり、前記凹形状部は、断面V字状のノッチを、前記環状部材の内周面と側面(端面)とが交差してなる稜線を挟んで非対称形を成していることで、上記作用を奏するものである。
(15)上記(9)から(14)項において、前記環状部材と、前記被締結部材とが一体として回転する部材であり、前記凹形状部と前記凸形状部の形成時、前記凹形状部及び凸形状部の各構成面であって前記環状部材の周方向に対向する面同士の接触面積が、前記環状部材と前記被締結部材との回転方向側の接触面積よりも、前記回転方向側とは反対側の接触面積が小さくなるように形成する環状部材の締結方法(請求項11)。
本項に記載の勘定部材の締結方法は、凹形状部及び凸形状部の各構成面であって環状部材の周方向に対向する面同士の接触面積が、環状部材と被締結部材との回転方向側の接触面積よりも、回転方向側とは反対側の接触面積が小さくなるように形成することによって、環状部材と被締結部材とが一体として回転する部材であるときに、上記(9)から(14)項記載の所定の作用効果を奏するものとなる。
(16)上記(9)から(15)項において、前記環状部材がリングギヤであり、前記被締結部材がデファレンシャルケースである締結方法(請求項12)。
本項に記載の勘定部材の締結方法は、リングギヤとデファレンシャルケースとからなるデフケースアッセンブリーを構成するものである。そして、このデフケースアッセンブリーにおいて、上記(9)から(15)項記載の所定の作用効果を奏するものとなる。
本発明はこのように構成したので、デフケースアッセンブリーを一例とする、環状部材と被締結部材とを圧入により締結してなる一体製品に、正負の各回転方向の力が付与される場合において、環状部材と被締結部材とにズレを生じる事態をより確実に防ぎ、この一体製品の信頼性の更なる向上を図ることが可能となる。一体製品を構成する環状部材が歯車であるような場合には、歯元耐久強度の低下を来たすことなく、環状部材と被締結部材とに生じるズレを確実に防ぐことが可能な一体製品の締結技術を提供することが可能となる。
本発明の実施の形態に係るデフケースアッセンブリーにおける、リングギヤの凹形状部及びデファレンシャルケースの凸形状部の係合部分を示す要部断面図であり、(a)はノッチ角度θが+即ちθ>0°の状態を、(b)はノッチ角度θが−即ち0°>θの状態を、(c)はノッチ角度θがθ±0°の状態を示すものである。 本発明の実施の形態に係るデフケースアッセンブリーにおける、リングギヤの周方向の入力に対する、前進方向及び後進方向に係る静的強度目標値と実際の強度との関係を示すものであり、(a)は両者の大小関係が不適切な状態を、(b)は両者の大小関係が適切な状態を示すものである。 (a)はデフケースアッセンブリーを示す模式図であり、(b)はデファレンシャルケースとリングギヤとの圧入部分を示す断面図、(c)はデフケースアッセンブリーの採用の可否の判定基準を示す図表、(d)はデフケースアッセンブリーが採用される車両の車両体格と、前進側、後進側の各々における静的強度目標値との関係を示すグラフである。 図3に示されるリングギヤを部分的に示すものであり、(a)はノッチを示す斜視図、(b)はノッチの正面図、(c)は(b)のA−A断面図、(d)は(c)のB−B断面図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて説明する。なお、以下の説明において、従来技術と同一部分、若しくは相当する部分については、同一の符号を付して、詳しい説明を省略する。
図1には、本発明の実施の形態に係る環状部材の締結構造の要部が断面で示されている。本実施の形態では、本発明に係る環状部材の締結構造を、デフケースアッセンブリー10(図3(a)、(b)参照)に採用した場合の、要部断面図を示している。したがって、デフケースアッセンブリー10の全体的構成は、図3(a)、(b)を参照されたい。なお、図1(a)〜(c)に示されるリングギヤ14は、何れも、図4(d)の断面に相当する断面部分を、デフケース12と共に示したものである。
本発明の実施の形態における特徴部分は、リングギヤ14とデフケース12の鍔部12cとの接触面に形成された、互いに噛合う凹形状部としてのノッチ14dと、凸形状部12dとにある。そして、ノッチ14d及び凸形状部12dの各構成面であってリングギヤ14の周方向に対向する面12dfo、14dfo同士、及び、12dre、14dre同士の接触面積が、リングギヤ14の周方向(図1(a)〜(c)の左右方向)で異なるものとなるように、ノッチ14d及び凸形状部12dの形状設定がなされたものである。なお、図示の例では、符号12dfo、14dfoは、車両の前進時に荷重が掛かる側の面を、符号12dre、14dreは、車両の後退時に荷重が掛かる側の面を、各々示している。
又、図1の例では、リングギヤ14のノッチ14dは、他端面14cとデフケース12に対する圧入面14a(図3(b)参照)とに跨るようにして形成されている。そして、デフケース12の鍔部12cの先端がかしめられて、ノッチ14dへと素材流入することにより、凸形状部12dが形成されたものである。なお、図1の例に係るノッチ14dは、リングギヤ14の周方向に対向する直線状断面を有する面14dfo、14dre同士を、円弧状断面を有する頂部でつなげた、断面V字状をなしている。
又、図1の例に係るノッチ14dは、図4(a)の例と同様に、リングギヤ14の内周面14aと側面(他端面)14cとが交差してなる稜線14e(図4(a)の符号14eで示される点線)を挟んで、対称形を成すものである。かかる凹形状を形成する手法としては、例えば、形成すべき凹形状を外形断面形状に有する刃具を用い、切削加工を行うことにより、形成することが可能である。
そして、上述のごとく、リングギヤ14の周方向で異なる接触面積は、リングギヤ14とデフケース12とを含むデフケースアッセンブリー10の、リングギヤ14の周方向の入力に対する静的強度目標値に基づき、設定されているものである。
具体的には、リングギヤ14のノッチ14dには、ノッチ角度θが設定されている。このノッチ角度θは、リングギヤ14の圧入面14aの法線(図1(a)〜(c)の符号Lで示される線が相当する)に対する、ノッチ14dの中心線(図1(a)〜(c)の符号Cで示される線が相当する)の傾斜角である。そして、このノッチ角度θを、図1(c)に示されるθ=±0°を基準として、図1(a)に示されるようにθの値を+方向(θ>0°)へと増大させ、又は、図1(b)に示されるように−方向(0°>θ)へと増大させることで、ノッチ14dの周方向の形状が非対称に形成されるものである。又、凸形状部12dは、デフケース12の鍔部12cの先端がかしめられて、ノッチ14dへと素材流入することにより、ノッチ14dの形状の少なくとも一部が転写されたものとなる。なお、本説明におけるθの正負方向は、便宜上、車両の前進時に、荷重が掛かる側の面12dfo、14dfo同士の、接触面積を増大させる方向を+とし、その逆方向を−として示したものである。
又、デフケース12にリングギヤ14を締結する手順は、次の通りである。以下、図1、図3、図4を参照しながら説明する。
先ず、デフケース12を治具等に固定し、リングギヤ14の圧入面14aをデフケース12の圧入面12aに一致させて、プレスマシン等によってリングギヤ14の他端面14cに圧力を付与する。そして、リングギヤ14の一端面14bをストッパー部12bに当接させる。続いて、デフケース12の鍔部12cの軸方向先端部をかしめて、ノッチ14dに食い込ませることで、組付作業を完了する。
さて、上記構成をなす、本発明の実施の形態によれば、次のような作用効果を得ることが可能である。すなわち、本発明の実施の形態に係るデフケースアッセンブリー10は、リングギヤ14とデフケース12の鍔部12cとの接触面に形成された、互いに噛合うノッチ14d及び凸形状部12dによって、リングギヤ14とデフケース12との周方向の位置が規制され、相互の位置決めがなされるものである。しかも、ノッチ14d及び凸形状部12dを構成する、周方向に対向する面12dfo、14dfo同士、及び、12dre、14dre同士の接触面積が、リングギヤ14の周方向で異なることで、接触面積が大きい方への周方向の入力に対する結合強度が、接触面積の小さい方への周方向の入力に対する強度と比較して、大きいものとなる。すなわち、リングギヤ14の正負の回転方向毎に、結合強度を適宜調整するものとなる。
又、リングギヤ14の他端面14cと、デフケース12に対する圧入面12とに跨るようにして形成されたノッチ14dに、デフケース12の鍔部12cの先端がかしめられて、ノッチ14dへと素材流入することにより、デフケース12の凸形状部12dの形状は、リングギヤ14に形成されたノッチ14dの形状の少なくとも一部が転写されたものとなる。そして、このようにして構成された、ノッチ14d及び凸形状部12dを構成する、周方向に対向する面同士の接触面積が、リングギヤ14の周方向で異なることで、接触面積が大きい方への周方向の入力に対する結合強度が、他方に対して大きいものとなる。
又、リングギヤ14とデフケース12とを含むデフケースアッセンブリー10の、リングギヤ14の周方向の入力に対する静的強度目標値に基づき、上述の、リングギヤ14の周方向で異なる接触面積が設定されていることで、リングギヤ14の正負の回転方向毎に、必要な結合強度が得られるものとなる。
又、リングギヤ14のノッチ14dは、断面V字状のノッチであって、リングギヤ14の半径方向に対するノッチ14dの中心線の傾斜角であるノッチ角度θが、θ>0°又は0°>θに設定されることにより、ノッチ14dの周方向の形状が非対称に形成されたものである。すなわち、ノッチ角度θが、静的強度目標値に基づき適切な角度に設定されることで、図1(a)、(b)に示されるように、リングギヤ14の周方向に対向する面同士の、いわゆる代表高さα、β(両者が面接触状態にある範囲の高さ)が、リングギヤ14の正負の回転方向毎に異なるものとなる。リングギヤ14の周方向に対向する面の接触面積は、代表高さα、βに比例するものであり、これによって、リングギヤ14の周方向に対向する面12dfo、12dre、14dfo、14dre同士の接触面積が、リングギヤ14の周方向で異なるものとなる。よって、リングギヤ14の周方向で異なる接触面積がノッチ角度θの設定に伴い設定され、リングギヤ14の正負の回転方向毎に、必要な結合強度が得られるものとなる。
なお、図1に示される代表高さα、βから外れる範囲は、デフケース12から素材流入した肉が、リングギヤ14のノッチ14dの壁面に密着することなく、空間が形成されることから、リングギヤ14とデフケース12との結合強度に寄与するものではない。
以下に具体的に説明すると、例えば、図1(c)に示されるような、ノッチ角度θが±0°の状態(α=β)において、図2(a)に例示されるように、実際の、前進方向の強度XPfo及び後進方向の強度XPreが同一となる場合を想定する。このとき、図2(a)の例では、リングギヤの周方向の入力に対する、前進方向の静的強度目標値XTfoに対して、実際の前進方向の強度XPfoは小さくなっている(強度不足の状態)。又、後進方向の静的強度目標値XTreに対して実際の強度XPreが大きくなっている(強度過剰の状態)。よって、前進方向fo及び後進方向reのいずれも、強度の大小関係が不適切となっている。
このような場合には、図1(a)、(b)に示されるように、ノッチ角度θを適切に設けることで、リングギヤ14の周方向の入力に対する、前進方向fo及び後進方向reに係る静的強度目標値と実際の強度との関係が、適切な状態へと調整されることとなる。
本例では、前進方向の実際の前進方向の強度XPfoを増大させ、実際の強度XPreを減少させるように、前進側の接触面積を増大させるべく、図1(a)に示されるように、リングギヤ14の周方向に対向する面同士の代表高さα>βとなるように、ノッチ角度θ>0°に設定する。このときの、ノッチ角度θの具体的数値については、前進方向の静的強度目標値XTfo及び後進方向の静的強度目標値XTreに対して、実際の前進方向の強度XPfo及び後進方向の静的強度目標値XTreが、いずれも一致する(あるいはいずれも必要なだけ上回る)ように、適切な値が設定されるものである。
なお、詳しい説明は省略するが、上記の例と異なり、V字状のノッチ14dが、リングギヤ14の内周面14aと他端面14cとが交差してなる稜線14e(図4(a)参照)を挟んで非対称形を成すように構成しても、同様に上記作用効果を奏するものとなる。この場合において、ノッチ14dを形成する手法としては、例えば、形成すべきノッチ14dの凹形状を外形断面形状に有する刃具を用い、切削加工によって形成するもののみならず、鍛造を用いる手法、鋳造を用いる手法、或いは、放電加工による手法等、様々な手法が挙げられる。又、デフケース12の凸形状部12dを、かしめによる素材流動によって形成するのみならず、寸法精度が確保される限りにおいて、リングギヤ14のノッチ14dの形状及び位置に一致するように、予め機械加工等により形成しておくこととしても良い。
更には、本発明の実施の形態では、環状部材と、環状部材を圧入する被締結部材とを含む締結構造の一例として、デフケースアッセンブリー10を例に挙げた。しかしながら、本発明の適用対象がこれに限定されるものではなく、例えば、内歯を有する環状部材を円筒状の被締結部材の内側面に圧入するような場合であっても、同様の作用効果が得られることは、理解されるであろう。
10:デフケースアッセンブリー、12:デフケース、12a:外周面(圧入面)、12b:ストッパー部、12c:鍔部、12d:凸形状部、 12dfo、12dre:凸形状部の構成面、14:リングギヤ、14a:内周面(圧入面)、14b:一端面、14c:他端面、14d:ノッチ、 14dfo、14dre:ノッチの構成面、XPfo:実際の前進方向の強度、XPre:実際の後進方向の強度、XTfo:前進方向の静的強度目標値、XTre:後進方向の静的強度目標値

Claims (12)

  1. 環状部材と、該環状部材を圧入する被締結部材とを含み、該被締結部材は、前記環状部材を圧入するための鍔部と、該鍔部の軸方向の基端側で前記環状部材の軸方向の一端面を受けるストッパー部とを備え、前記被締結部材の前記鍔部先端が、前記環状部材の軸方向の他端面に対してかしめられてなる締結構造であって、
    前記環状部材と前記被締結部材の前記鍔部とは、それぞれの接触面に、互いに噛合う凹形状部及び凸形状部が形成されており、かつ、該凹形状部及び凸形状部の各構成面であって前記環状部材の周方向に対向する面同士の接触面積が、前記環状部材の周方向で異なるものとなるように、前記凹形状部及び前記凸形状部の形状設定がなされていることを特徴とする環状部材の締結構造。
  2. 前記環状部材は、前記環状部材の前記他端面と前記被締結部材に対する圧入面とに跨るようにして前記凹形状部が形成され、
    前記被締結部材の前記鍔部先端がかしめられて、前記凹形状部へと素材流入することにより、前記凸形状部が形成されていることを特徴とする請求項1記載の環状部材の締結構造。
  3. 前記環状部材と前記被締結部材とを含むアッセンブリーの前記凹形状部と、前記凸形状部とは、前記環状部材の周方向の入力に対する静的強度目標値に基づき、前記凹形状部及び凸形状部の各構成面であって前記環状部材の周方向に対向する面同士の接触面積が、前記環状部材の周方向で異なるものとなるように設定されていることを特徴とする請求項1又は2記載の環状部材の締結構造。
  4. 前記凹形状部は、断面V字状のノッチであって、該ノッチの中心線の、前記環状部材の圧入面の法線に対する傾斜角であるノッチ角度θが設定されて、周方向の形状が非対称に形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の環状部材の締結構造。
  5. 前記環状部材と、前記被締結部材とが一体として回転する部材であり、前記凹形状部及び凸形状部の各構成面であって前記環状部材の周方向に対向する面同士の接触面積が、前記環状部材と前記被締結部材との回転方向側の接触面積よりも、前記回転方向側とは反対側の接触面積が小さい構造であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の環状部材の締結構造。
  6. 前記環状部材がリングギヤであり、前記被締結部材がデファレンシャルケースであることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載の環状部材の締結構造。
  7. 環状部材と、該環状部材を圧入するための鍔部、及び、該鍔部の軸方向の基端側で前記環状部材の軸方向の一端面を受けるストッパー部を備える被締結部材との締結方法であって、
    前記環状部材と前記被締結部材の前記鍔部との接触面に、互いに噛合う凹形状部及び凸形状部を形成し、前記凹形状部と前記凸形状部の形成時、該凹形状部及び凸形状部の各構成面であって前記環状部材の周方向に対向する面同士の接触面積が、前記環状部材の周方向で異なるものとなるように、前記凹形状部及び前記凸形状部の形状設定を行うことを特徴とする環状部材の締結方法。
  8. 前記環状部材の、前記他端面と前記被締結部材に対する圧入面とに跨るようにして凹形状部を形成し、前記凹形状部の形成時に、前記凹形状部の構成面であって前記環状部材の周方向に対向する面の面積が、前記環状部材の周方向で異なるものとなるように、前記凹形状部の形状設定を行い、
    前記被締結部材の鍔部に前記環状部材を圧入し、前記鍔部の軸方向の基端側に形成されたストッパー部に、前記環状部材の軸方向の一端面を当接させ、
    前記被締結部材の前記鍔部先端をかしめて、前記鍔部先端から前記凹形状部への素材流入により凸形状部を形成することを特徴とする請求項7記載の環状部材の締結方法。
  9. 前記環状部材と前記被締結部材とを含むアッセンブリーの前記凹形状部と、前記凸形状部とを、前記環状部材の周方向の入力に対する静的強度目標値に基づき前記環状部材の周方向で異なる接触面積となるように設定することを特徴とする請求項7又は8記載の環状部材の締結方法。
  10. 前記凹形状部として、断面V字状のノッチを形成し、該ノッチ形成時、前記環状部材の圧入面の法線に対する前記ノッチの中心線の傾斜角であるノッチ角度θを設定することにより、周方向の形状を非対称に形成することを特徴とする請求項7から9のいずれか1項記載の環状部材の締結方法。
  11. 前記環状部材と、前記被締結部材とが一体として回転する部材であり、前記凹形状部と前記凸形状部の形成時、前記凹形状部及び凸形状部の各構成面であって前記環状部材の周方向に対向する面同士の接触面積が、前記環状部材と前記被締結部材との回転方向側の接触面積よりも、前記回転方向側とは反対側の接触面積が小さくなるように形成することを特徴とする請求項7から10のいずれか1項記載の環状部材の締結方法。
  12. 前記環状部材がリングギヤであり、前記被締結部材がデファレンシャルケースであることを特徴とする請求項7から11のいずれか1項記載の環状部材の締結方法。
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