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JP2013218595A - 表示体およびその真贋判定方法 - Google Patents

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JP2013218595A JP2012090020A JP2012090020A JP2013218595A JP 2013218595 A JP2013218595 A JP 2013218595A JP 2012090020 A JP2012090020 A JP 2012090020A JP 2012090020 A JP2012090020 A JP 2012090020A JP 2013218595 A JP2013218595 A JP 2013218595A
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Soko Koda
祖光 香田
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Abstract

【課題】複数の偽造防止機能を付与することにより、より高度な偽造防止効果を有する表示体を提供することにある。
【解決手段】光透過性を有する基材の一方の面上に、誘電体層からなる第1界面領域と金属層を有する第2界面領域とが、順次積層または隣接してなる単位セルの集合体で構成された表示体であって、前記第1界面領域と第2界面領域のどちらか一方が100nm以上160000nm以下であることを特徴とする表示体である。
【選択図】図1

Description

本発明は、表面プラズモン共鳴による偽造防止効果を有する表示体と、その真贋判定方法に関する。
有価証券、証明書、ブランド品、電子機器及び個人認証媒体などの物品には、偽造が困難であることが望まれる。そのため、このような物品には、偽造防止効果に優れた表示体を支持させることがある。
従来、偽造防止技術を施した表示体として、種々の構成が知られている。例えば、特許文献1では、蛍光発光インキを用いた蛍光画像形成物のセキュリティレベルを上げるために、それぞれの蛍光体が発光する蛍光の波長領域が異なる2種類の蛍光体を含有する蛍光画像形成物を用いている。また特許文献3では、特定の角度からのみ確認できる凹版潜像が開示されている。また特許文献4では、ホログラム層と光反射性層と配向膜との組み合わせによる真偽判定用媒体が開示されている。
しかしながら、これら上記の提案はいずれも一つの偽造防止機能によるために、よりレベルの高い偽造防止効果を提供するには問題がある。
また、上記の提案は何れも表示体の反射光による反射像を目視観察しており、表示体を光に透過させた際の透過光による透過像に対して着目されていない。
特開平10−250214号公報 特開2004−181791号公報 特開平11−291609号公報 特開2005−091786号公報 特表2002−530687号公報 特表2009−535670号公報 特開平5−273500号公報 特開2008−139508号公報
本発明の目的は、複数の偽造防止機能を付与することにより、より高度な偽造防止効果を有する表示体を提供することにある。
本発明の請求項1に係る発明は、光透過性を有する基材の一方の面上に、誘電体層からなる第1界面領域と金属層を有する第2界面領域とが、順次積層または隣接してなる単位セルの集合体で構成された表示体であって、
前記第1界面領域と第2界面領域のどちらか一方が100nm以上160000nm以下であることを特徴とする表示体である。
また、本発明の請求項2に係る発明は、前記第1界面領域と第2界面領域のパターン形状が異なることを特徴とする請求項1に記載の表示体である。
また、本発明の請求項3に係る発明は、前記単位セルの周期が異なる集合体で構成されたことを特徴とする請求項1または2に記載の表示体である。
また、本発明の請求項4に係る発明は、前記周期が50nm〜500nmであることを特徴とする請求項3に記載の表示体である。
また、本発明の請求項5に係る発明は、前記金属層の可視光波長領域における複素誘電率の実部が負の値であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の表示体である。
また、本発明の請求項6に係る発明は、前記金属層が金属微粒子からなることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の表示体である。
また、本発明の請求項7に係る発明は、前記誘電体層および前記金属層の各々の層厚が、下記数1を満たすことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の表示体である。
δ:層厚 c:光速 ω:角周波数 ε1:誘電体層の誘電率 ε2:金属層の誘電率
また、本発明の請求項8に係る発明は、前記金属層の層厚が10nm以上200nm以下であることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の表示体である。
また、本発明の請求項9に係る発明は、前記金属微粒子の層厚が2nm以上20nm以下であることを特徴とする請求項6から8のいずれかに記載の表示体である。
また、本発明の請求項10に係る発明は、請求項1から9のいずれかに記載の表示体の真贋判定方法であって、前記表示体に対して光を入射し、透過光を目視で確認することを特徴とする表示体の真贋判定方法である。
本発明によれば、光透過性を有する基材の一方の面上に、誘電体層からなる第1界面領域と金属層を有する第2界面領域とが、順次積層または隣接してなる単位セルの集合体からなる表示体であって、第1界面領域と第2界面領域のどちらか一方の単位セル面積を100nm以上160000nm以下にすることにより、表面プラズモン共鳴効果を得ることができ、従来の反射光によるパターン形成に加えて、透過光によるパターン形成が可能となる。
また、第1界面領域と第2界面領域との形状や膜厚を変えること、さらには単位セルの周期を変えること等により、より複雑に表面プラズモン共鳴効果を得ることができ、従来にない複雑な偽造防止効果が得られ、より高度な真贋判定が可能となる。
本発明の一態様に係る表示体の一例を示す断面図。 本発明の一態様に係る表示体の他の例を示す断面図。 本発明の一態様に係る表示体の他の例を示す断面図。 本発明の一態様に係る表示体の他の例を示す断面図。 本発明の一態様に係る表示体の他の例を示す断面図。 各界面領域の一例を示す斜視図。 各界面領域の他の例を示す斜視図。 各界面領域の他の例を示す斜視図。 本発明の一態様に係る表示体の他の例を示す断面図。 本発明の誘電体層と金属層または金属微粒子層との界面におけるセルの一例を示す平面図。 本発明の一態様に係る表示体の一例を示す平面図。 図9に示す表示体の正面を表示体からの透過光で観察する場合の一例を示す平面図。
以下、本発明の態様について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、同様又は類似した機能を発揮する構成要素には全ての図面を通じて同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、本発明の一態様に係る表示体の一例を示す断面図である。図2は、本発明の一態様に係る表示体の他の例を示す断面図である。図1及び図2では、表示体100の主面に平行であり且つ互いに直交する方向をX方向及びY方向とし、表示体100の主面に垂直な方向をZ方向としている。
図1に示す表示体100は、基材10と、基材10に積層された誘電体層11と、金属層12とを含んでいる場合を描いている。図1には、一例として金属層12が誘電体層11に対して前面側に位置している場合を描いている。
誘電体層11の一方の主面には、界面領域IP1および界面領域IP2が形成されている。界面領域IP1および界面領域IP2は各々表面エネルギーまたは表面積が異ならしめて形成されていても良い。また、界面領域IP1および界面領域IP2は湿潤性を異ならしめて形成されていても良い。誘電体層11の材料としては、例えば、可視光透過性を有する樹脂を使用することができる。
誘電体層11は、単層構造を有していてもよく、多層構造を有していてもよい。誘電体層11は、樹脂への染料の添加などにより、着色されていてもよい。また、金属、半導体、セラミック、磁性材料などからなる微粒子が添加されていてもよい。
また、誘電体層11の材料として、例えばSiOやTiO、MgFなどの無機材料やそれらの混合物を使用することができる。
なお無機材料を誘電体層11とする際には、例えば、蒸着、スパッタリングなどの薄膜形成技術により形成することができる。
金属層12は、誘電体層11に設けられた第1界面領域IP1と第2界面領域IP2のうちどちらか一方の界面領域を被覆している。金属層12を設けることにより、後に説明する光学効果および表面プラズモン共鳴が生じる。図1に示す表示体100においては、金属層12は第1の界面領域IP1に形成されている。
金属層12の材料としては、可視光波長領域において複素誘電率の実部が負の値である金属材料が必要である。例えば、アルミニウム、銀及び金などの金属材料が挙げられる。そうすることで、可視光波長領域において後に説明する表面プラズモン共鳴が生じる。金属層12は、単層構造を有していてもよく、多層構造を有していてもよい。
金属層12は、例えば、蒸着及びスパッタリングなどの薄膜形成技術により形成することができる。更には、金属層12を空間的に分布させるために、マスク蒸着、化学的エッ
チング、レーザー加工などの手法が用いられる。金属層12を空間的に分布させることにより、この金属層12の分布を用いて像を表現することもできる。
図2に示す表示体100は、図1に示す形態において、金属層12が第2の界面領域IP2に形成された場合を描いている。
図3に示す表示体100は、図1に示す金属層12を金属微粒子層13に置き換えた場合を描いている。金属層12を金属微粒子層13とすることで、後に説明する表明プラズモン共鳴の振る舞いが変化する。
図4に示す表示体100は、図1に示す形態において、金属層12aを誘電体層11aと誘電体層11bで挟み込み、金属層12bを誘電体層11bに形成した積層体200を含んでいる場合を描いている。図4では金属層12aと金属層12bの平均周期Dが異なるように描いているが、同じ平均周期Dでも良い。
図5に示す表示体100は、図1に示す形態において、金属層12を誘電体層11aと誘電体層11bで挟み込み、金属微粒子層13を誘電体層11bに形成し、更に金属微粒子層13を誘電体層11cで挟み込んで形成した積層体200を含んでいる場合を描いている。図5では金属層12と金属微粒子層13の平均周期Dが異なるように描いているが、同じ平均周期Dでも良い。
図1および図2、図3、図4、図5に示した表示体100は、一例として光透過性材料層13が金属層12に対して前面側に位置している場合を描いている。後面側に位置していても良い。また、図4および図5に示すように誘電体層11および金属層12、更には金属微粒子層13をそれぞれ1層以上積層する場合には、光透過性材料層13の両面側に位置していても良い。
以下、図1および図2、図3、図4、図5に示した表示体100の詳細な構成および光学効果について説明する。
誘電体層11は、上述したとおり第1界面領域IP1および第2界面領域IP2を含んでいる。より具体的には、第1界面領域IP1および第2界面領域IP2は図6および図7、図8に示されるようにXY平面にて2次元的、かつ周期的に形成されている。
図6において、第1界面領域IP1と第2界面領域IP2は、共に単位領域IP0に対して同じ面積を占めており、共に正方形形状となっている。図7においては、単位領域IP0において第1界面領域IP1の面積が第2界面領域IP2の面積よりも小さくなっており、かつ形状もY軸方向が長軸となるような長方形形状となっている。更に図8においては、単位領域IP0において第1界面領域IP1の面積が第2界面領域IP2の面積よりも小さくなっており、かつ第1界面領域IP1の形状が円形状となっている。
図6および図7、図8において、第1界面領域IP1および第2界面領域IP2の形状は正方形形状、長方形形状、円形状となっているが、それらの形状だけではなく、多角形形状や楕円形状、歪んだ円形状などの複雑な形状や幾何学的な模様でも良い。このように第1界面領域IP1および第2界面領域IP2の形状を多種多様とすることで、後に説明する表面プラズモン共鳴の特性が変化すると共に、表示体100の観察方法において、偏光特性を付与することが可能となる。
誘電体層11に設けられている第1界面領域IP1および第2界面領域IP2のどちらか一方の領域サイズが、単位領域IP0あたり100nm以上160000nm以下
であることが好ましく、250nm以上90000nm以下であることがより好ましい。こうすることで、第1界面領域IP1および第2界面領域IP2の面積比を変えることが可能になると共に、第1界面領域IP1および第2界面領域IP2のどちらか一方の領域サイズが可視光波長よりも小さくすることが可能となるため、後に説明する光学効果の特性が変化する。
金属層12の層厚は10nm乃至200nmの範囲内とすることが好ましく、10nm乃至50nmの範囲内とすることがより好ましい。こうすることで、後に説明する光学効果がより顕著に現れる。
金属微粒子層13の層厚は2nm乃至20nmの範囲内とすることが好ましく、5nm乃至20nmの範囲内とすることがより好ましい。こうすることで、後に説明する光学効果がより顕著に現れる。
第1界面領域IP1および第2界面領域IP2それぞれの平均周期Dは50nm乃至500nmの範囲内とすることが好ましく、50nm乃至300nmの範囲内とすることがより好ましい。平均周期Dを異ならしめることで、後に説明する光学効果がより顕著に現れる。
誘電体層11の特定の領域ごとに、第1界面領域IP1と第2界面領域IP2の面積比を変える、または平均周期Dを変える、第1界面領域IP1および第2界面領域IP2の形状を変え、かつ各領域をセル構造とすることにより、絵柄を表現することが可能である。
誘電体層11に形成されている第1界面領域IP1および第2界面領域IP2において、上述のような構成を採用すると、本来であれば第1界面領域IP1および第2界面領域IP2の平均周期が可視光波長以下であるため、可視光波長領域の光は透過することができない。だが、図1のように金属層12と誘電体層11とを隣接して積層することにより、金属層と誘電体層との界面において表面プラズモンと呼ばれる表面波が生じ、その表面プラズモンと伝搬光が共鳴(表面プラズモン共鳴)、結合することにより特定の波長の光が透過する。
その表面プラズモン共鳴を効果的に生じさせるためには、第1界面領域IP1および第2界面領域IP2における、平均周期Dおよび金属層12の層厚、金属微粒子層13の層厚、単位領域IP0あたりの領域サイズといったパラメーターは、用いられる金属材料や誘電体材料により最適な値とすることが好ましい。
ここで、プラズモンとは物質中の自由電子、あるいはイオンの集団的振動のことである。また、表面プラズモンとはそのプラズモンが金属表面(金属層と誘電体層との界面)に染み出した成分のことである。これらプラズモンおよび表面プラズモンは自由電子、あるいはイオンの集団的振動であるため、電磁波の振る舞いを示す。
表面プラズモンと伝搬光が共鳴するためには、表面プラズモンが励起される材料構成が必須であり、最低でも金属層と誘電体層との界面が必要となる。さらには、後述する光学効果を可視光波長領域で得るためには、少なくとも可視光波長領域において金属層の複素誘電率の実部が負の値であることが必要となる。
表面プラズモンと伝搬光を共鳴させる手法はいくつか提案されており、プリズムの一面に金属層と誘電体層を積層させることで共鳴させる手法や、金属層と誘電体層の界面に微細な周期構造を形成させることで共鳴させる手法などがある。
表面プラズモンの励起条件および共鳴条件は、金属層の層厚および材料、誘電体層の層厚、誘電体層の材料、金属層と誘電体層の積層数、金属層と誘電体層の界面形状などに依存する。
励起された表面プラズモンの角周波数をω、電磁波の速度をc、誘電体層の誘電率をε1、金属層の誘電率をε2とすると、表面プラズモンの金属層および誘電体層への染み出し長さδは、下記数2より求められる。
上記染み出し長さδは、金属層および誘電体層の層厚を決定する際に重要なパラメータとなり、金属層と誘電体層が積層されたときに、その層厚を染み出し長さ未満とすることで、各界面にて励起された表面プラズモンが結合し、共鳴条件が変化する。
染み出し長さδは励起された表面プラズモンの強度が1/eの大きさになる長さであるため、実際には染み出し長さδ以上においても微弱ながら表面プラズモンは染み出している。そのため、染み出し長さδ以上の層厚とすることも可能である。ここでeは自然数を表す。
図1および図2に示した表示体100において、図1での金属層12は、誘電体層11における第1界面領域IP1に平均周期Dで形成されている。一方で図2の金属層12は、第2界面領域IP2に平均周期Dで形成されている。平均周期Dが同じ値であり、かつ第1界面領域IP1および第2界面領域IP2の領域サイズが単位界面IP0に対して同じ値であれば、表面プラズモンの共鳴条件は同じである。しかし、平均周期Dが異なっているあるいは、第1界面領域IP1および第2界面領域IP2の領域サイズが異なっている、誘電体層11の材料が異なっている、金属層12の材料が異なっているなどとなると、表面プラズモンの共鳴条件が変化する。より具体的には、後述する光学効果において、透過する光の波長が変化する。更には、図1および図2において金属層12の上に更に誘電体層を設けることによっても、表面プラズモンの共鳴条件は変化する。
図3に示した表示体100においては、図1に示した表示体100の金属層12が金属微粒子層13となっている。金属層12を金属微粒子層13とすることと、金属微粒子層13の内部に複数の金属微粒子が含有されるため、微粒子1つ1つの表面プラズモンが共鳴、結合することとなる。そのため、表面プラズモンの共鳴条件は大きく変化する。
更に、図4に示した表示体100において、金属層12aは誘電体層11aと誘電体層11bにより挟まれており、金属層12bは誘電体層11bと空気により挟まれている。こうすることで、金属層と誘電体層の積層数が異なっているため、表面プラズモンの共鳴条件が変化する。より具体的には、誘電体層11bの層厚が式(1)の条件を満たす場合、金属層12aの界面で生じた表面プラズモンが金属層12bの界面で生じた表面プラズモンと結合することが可能となるため、表面プラズモンの共鳴条件が変化する。
図4に示した表示体100において、誘電体層11a、11bの材料を異ならしめること、および金属層12a、12bの材料を異ならしめることのどちらか一方または両方の条件を満たすことにより、金属層12a、12bの周囲環境が異なるため、表面プラズモンの共鳴条件が変化する。加えて、金属層12a、12bの平均周期D、領域サイズ、層厚などのパラメーターを変えることによっても表面プラズモンの共鳴条件が変化する。
図5に示した表示体100において、金属層12は誘電体層11aと誘電体層11bに
より挟まれており、金属微粒子層13は誘電体層11bと誘電体層11cにより挟まれている。こうすることで、金属層12と誘電体層11だけではなく、金属微粒子層13が積層されるため、表面プラズモンの共鳴条件が変化する。より具体的には、金属層12の界面で生じた表面プラズモンと金属微粒子層13の界面で生じた表面プラズモンの特性は異なるため、金属層12と金属微粒子層13にて生じた表面プラズモンの結合条件も異なり、結果的に表面プラズモンの共鳴条件が変化する。
上述したように、表示体100は誘電体層11の特定のセル領域ごとに、第1界面領域IP1と第2界面領域IP2の面積比を変える、または平均周期Dを変える、第1界面領域IP1および第2界面領域IP2の形状を変えることにより、絵柄を表現することが可能である。更には、特定のセル領域ごとに誘電体層11および金属層12の積層数または積層順序、積層材料を変えることによっても、絵柄を表現することが可能である。
図9では第2界面領域IP2において1次元または2次元的な周期構造を形成している。そうすることで、第1界面領域IP1に金属層12や金属微粒子層13を残すことが容易となる。具体的には、第2界面領域IP2に周期構造を設けることによって、第1界面領域IP1と第2界面領域IP2の表面積を異ならしめることができるため、金属層12を蒸着時に第2界面領域IP2における金属の層厚は薄くなり、化学的エッチングやレーザー加工により容易に金属を除去することが可能となる。また、第2界面領域IP2の表面積が第1界面領域IP1に比べ大きくなることから、第2界面領域IP2の撥水性が向上する。そのため、溶媒やバインダーなどに分散された金属微粒子は第2界面領域IP2から弾かれ、第1界面領域IP1に集まるようになる。
そのほかの手法として、周期構造以外に親水性のある分子や疎水性のある分子などを各界面領域に修飾することによっても上述の金属層12や金属微粒子層13のパターニングが可能となる。
図10は誘電体層11と金属層12または金属微粒子層13との界面におけるセル300の一例を示している。
図10において、表示領域DP1および表示領域DP2は互いに同じ層構成、材料、構造であっても良く、異なっていても良い。よりセキュリティ性を高めるためには、表示領域DP1および表示領域DP2は異なる層構成、材料であることが好ましく、更には第1界面領域IP1および第2界面領域IP2からなる周期構造の平均周期Dまたは、単位領域IP0あたりの領域サイズが異なっていることがより好ましい。
更に、よりセキュリティ性を高めるために、表示領域DP1および表示領域DP2を用いて絵柄や文字、数字などの情報を表現することが好ましい。図10においては、表示領域DP1を背景とし、表示領域DP2においてアルファベットの「O」を表現している。このように表示領域によって絵柄や文字、数字などの情報を表現すると、後述の表示体の観察方法にて異なる効果が得られる。
図10において表示領域は2つとなっているが、より好ましくは2つ以上でもよい。
図11は本発明の表示体の一つの例を示しており、更に図12はその表示体を光を透過させて観察している例を示している。
図11において、表示領域DP1および表示領域DP2は互いに同じ層構成、材料、構造であっても良く、異なっていても良い。よりセキュリティ性を高めるためには、表示領域DP1および表示領域DP2は異なる層構成、材料であることが好ましく、更には界面
領域IP1および界面領域IP2からなる周期構造の平均周期Dまたは、単位領域IP0あたりの領域サイズが異なっていることがより好ましい。
図11に示した表示体100において、図12のように光を透過させて観察することにより、表示領域DP1および表示領域DP2において表面プラズモンの共鳴条件に対応した透過色を観察することが可能となる。より具体的には、誘電体層11に形成されている第1界面領域IP1および第2界面領域IP2の平均周期Dや、単位領域IP0あたりの第1界面領域IP1と第2界面領域IP2の領域サイズの違い、誘電体層11と金属層12および金属微粒子層13の材料や積層数、積層順の違いにより、表面プラズモンの共鳴波長が変化することで表示体100を透過した光のスペクトルも変化し、結果的に有色な透過像を観察することが可能となる。
図12において、表示体100を透過光で観察する際、入射光ILに偏光特性を持たせることにより、表示体100の透過色を異ならしめることが可能となる。具体的には、表面プラズモンに偏光応答性があることにより、この効果が可能となる。
金属層12または金属微粒子層13にて覆われている第1界面領域IP1または第2界面領域IP2の形状が、長方形形状または楕円形状などのように長軸、短軸を有している場合、上述の偏光応答性が顕著に現れる。こうすることで、透過観察時の潜像を形成することも可能となり、より偽造防止耐性を向上させることが可能となる。
表示体100は、偽造防止以外の目的で使用してもよい。例えば、表示体100は、玩具、学習教材又は装飾品等としても利用することができる。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこの形態に限定されるものではない。
光透過性を有する基材としてPETフィルムを用い、その一方の面に誘電体層として紫外線硬化性樹脂をグラビアロールコーターで塗工し、界面領域形成用フィルムとした。
次に、界面領域の表面積を異ならしめるために、周期凹凸構造を平均周期300nmで2次元正方格子状となるように配列させた金属版を作製した。
次に、界面領域形成用フィルムの紫外線硬化性樹脂面に金属版に押し当て、メタルハライドランプによる紫外線を照射し、硬化後、金属版を剥離することにより周期凹凸構造を形成した。その後、凹凸構造上に真空蒸着法によってアルミニウムを膜厚50nm程度となるように蒸着し、金属層を設けた。なお、アルミニウムの複素誘電率の実部は、公知のように可視光波長領域において負の値を示している。
前記周期凹凸構造が形成され、かつ前記金属層が蒸着された界面領域においては、前記周期凹凸構造が形成されていない界面領域に比べ、前記金属層の層厚が薄くなっている。そのため、化学エッチング処理により容易に除去することが可能である。化学エッチング処理後、特定の一部界面領域にて前期紫外線硬化性樹脂を層厚50μmで硬化させ、表示体を得た。
上記のようにして得られた表示体は、光を透過させることにより、前記誘電体層と前記金属層のみによる領域と前記金属層を前記誘電体層により挟み込んだ領域とにおいて、透過像の色味が異なっていることを目視確認できた。
10…基材、11…誘電体層、12…金属層、13…金属微粒子層、100…表示体、200…積層体、300…セル、D…平均周期、IP0…単位領域、IP1…第1界面領域、IP2…第2界面領域、DP1…表示領域、DP2…表示領域、LS…光源、IL…入射光、TL…透過光、OB…観察者。

Claims (10)

  1. 光透過性を有する基材の一方の面上に、誘電体層からなる第1界面領域と金属層を有する第2界面領域とが、順次積層または隣接してなる単位セルの集合体で構成された表示体であって、
    前記第1界面領域と第2界面領域のどちらか一方が100nm以上160000nm以下であることを特徴とする表示体。
  2. 前記第1界面領域と第2界面領域のパターン形状が異なることを特徴とする請求項1に記載の表示体。
  3. 前記単位セルの周期が異なる集合体で構成されたことを特徴とする請求項1または2に記載の表示体。
  4. 前記周期が50nm〜500nmであることを特徴とする請求項3に記載の表示体。
  5. 前記金属層の可視光波長領域における複素誘電率の実部が負の値であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の表示体。
  6. 前記金属層が金属微粒子からなることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の表示体。
  7. 前記誘電体層および前記金属層の各々の層厚が、下記数3を満たすことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の表示体。
    δ:層厚 c:光速 ω:角周波数 ε1:誘電体層の誘電率 ε2:金属層の誘電率
  8. 前記金属層の層厚が10nm以上200nm以下であることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の表示体。
  9. 前記金属微粒子の層厚が2nm以上20nm以下であることを特徴とする請求項6から8のいずれかに記載の表示体。
  10. 請求項1から9のいずれかに記載の表示体の真贋判定方法であって、前記表示体に対して光を入射し、透過光を目視で確認することを特徴とする表示体の真贋判定方法。
JP2012090020A 2012-04-11 2012-04-11 表示体およびその真贋判定方法 Pending JP2013218595A (ja)

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