JP2013243113A - 固体高分子形燃料電池のセパレータ用金属板 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】金属製の基体の表面にSn合金層皮膜を被覆し、さらにそのSn合金層皮膜の表面に酸化皮膜を被覆する。そして、前記Sn合金層皮膜中には導電性粒子を含有させ、かつ前記酸化皮膜は前記Sn合金層皮膜の構成元素の酸化皮膜とする。
【選択図】図4
Description
そして、使用される電解質膜の種類に応じて、リン酸形燃料電池、溶融炭酸塩形燃料電池、固体酸化物形燃料電池、アルカリ形燃料電池および固体高分子形燃料電池(PEFC;proton-exchange membrane fuel cellまたはpolymer electrolyte fuel cell)等が開発されている。
(a) 発電温度が80℃程度であり、格段に低い温度で発電ができる、
(b) 燃料電池本体の軽量化、小型化が可能である、
(c) 短時間で立上げができ、燃料効率、出力密度が高い
等の利点を有している。
このため、固体高分子形燃料電池は、電気自動車の搭載用電源、家庭用または業務用の定置型発電機、携帯用の小型発電機として、今日最も注目されている燃料電池である。
なお、膜−電極接合体1は、MEA(すなわちMembrance-Electrode Assembly)と呼ばれていて、高分子膜とその膜の表裏面に白金系触媒を担持したカーボンブラック等の電極材料を一体化したものであり、厚さは数10μm〜数100μmである。また、ガス拡散層2,3は、膜−電極接合体1と一体化される場合も多い。
ここに、セパレータ4,5には、
(a) 単セル間を隔てる隔壁
としての役割に加え、
(b) 発生した電子を運ぶ導電体、
(c) O2(すなわち空気)とH2が流れる空気流路6、水素流路7、
(d) 生成した水やガスを排出する排出路(空気流路6、水素流路7が兼備)
としての機能が求められる。
耐久性に関しては、電気自動車の搭載用電源として使用される場合は、約5000時間と想定されている。また、家庭用の定置型発電機等として使用される場合は、約40000時間と想定されている。したがって、セパレータには、長時間の発電に耐え得る耐食性が要求される。その理由は、腐食によって金属イオンが溶出すると高分子膜(電解質膜)のプロトン伝導性が低下するからである。
本発明は、上記の知見に立脚するものである。
1.金属製の基体と、その基体表面に被覆したSn合金層皮膜と、さらにそのSn合金層皮膜表面に被覆した酸化皮膜とからなり、
上記Sn合金層皮膜中には導電性粒子を有し、上記酸化皮膜は上記Sn合金層皮膜の構成元素の酸化皮膜からなることを特徴とする固体高分子形燃料電池のセパレータ用金属板。
(1)基体として用いる金属板
本発明において、基体として用いる金属板については特に制限はないが、耐食性に優れるステンレス鋼板(フェライト系ステンレス鋼板、オーステナイト系ステンレス鋼板、二相ステンレス鋼板)やチタン板、チタン合金板などがとりわけ有利に適合する。
前記基体の表面に被覆するSn合金層皮膜としては、固体高分子形燃料電池用のセパレータの使用環境(pH:3(硫酸環境)、使用温度:80℃)において耐食性に優れるNiおよびFeのうちから選んだ少なくとも一種の元素を含むSn合金が好ましい。特に好ましくは金属間化合物のNi3Sn2である。
金属Sn単体におけるSn-Sn結合よりも、Sn合金における結合、例えばSn-NiまたはSn-Fe結合のほうが、より安定な結合状態をとるために耐食性に優れると考えられる。特にNi3Sn2は、Ni-Snの二元合金状態図によれば形成される温度が790℃以上と高温の領域にあり、Sn-Ni結合が非常に安定であるために、優れた耐食性を有すると考えられる。
接触抵抗を低減する観点から、前記導電性粒子の電気伝導率は1×102Ω-1・m-1以上とすることが望ましい。というのは、電気伝導率が1×102Ω-1・m-1に満たないと、接触抵抗を本発明で所期した目標レベルまで低減することは難しくなるからである。ここに、本発明で目標とする接触抵抗値は10mΩ・cm2未満である。
なお、ここでいう導電性粒子の電気伝導率とは、例えば、以下の測定法によって得られる、導電性粒子の電気抵抗率ρの逆数である。ここで、導電性粒子の電気抵抗率ρは、2枚の平行平板電極(面積S)の間に試料を充填し(導電性粒子層の厚さd)、直流電圧Vを印加したときの電流Iを測定することにより、下記式(1)から算出される。
記
ρ=(S/d)×(V/I)・・・(1)
前記導電性粒子の平均粒径は、0.1〜6μmとすることが好ましい。導電性粒子の平均粒径が0.1μmに満たないと接触抵抗の低減効果が不十分であり、一方6μm を超えると皮膜が脆くなり、皮膜が剥離し易くなるからである。
なお、ここでいう導電性粒子の平均粒径とは、例えば、試料管に充填した試料高さから空隙率を求め、定圧の空気を透過させて流速と圧力降下から比表面積を求め、平均粒子径を算出する、透過法の一種であるフィッシャー法によって得られる値である。
前記Sn合金層皮膜中の前記導電性粒子の含有量は、0.1〜30質量%とすることが好ましい。導電性粒子の含有量が0.1質量%未満では接触抵抗の低減効果に乏しく、一方30質量%を超えると皮膜が脆くなり、皮膜が剥離し易くなるという問題が生じる。
次に、前記Sn合金層皮膜の表面に被覆する酸化皮膜は、大気環境下で形成される自然酸化膜ではなく、酸性溶液に浸漬させる等の後処理を施すことで、意図的に形成させた皮膜をいい、酸化物の皮膜のみならず、水酸化物の皮膜も含むものとする。
なお、自然酸化膜とは、薄膜X線回折法ではピークとして検出されないような、厚さ数nm程度の皮膜のことをいう。
前記金属製の基体の表面に前記Sn合金層皮膜を形成するには、めっき法を利用することが好適であり、この場合は、所定の組成に調整しためっき浴中に基体を浸漬させ、電気めっきを施せばよい。
(a)物理的気相成長法 (PVD法)
この方法は、二種以上の金属をターゲットとして、基体の表面にSn合金層、好ましくはNiおよびFeのうちから選んだ少なくとも一種の元素を含むSn合金層、特に好ましくは、Ni3Sn2層を形成するものである。また、導電性粒子の含有に際しては、Sn合金層、好ましくはNiおよびFeのうちから選んだ少なくとも一種の元素を含むSn合金層、特に好ましくは、Ni3Sn2層の形成の途中で、所定量の導電性粒子を基体の表面に分布させた後、再度、物理的気相成長法(例えば蒸着等)によりSn合金層、NiおよびFeのうちから選んだ少なくとも一種の元素を含むSn合金層、特に好ましくはNi3Sn2層を形成することで、導電性粒子を含有させることができる。
上記のめっき法あるいは物理的気相成長法で、基体上に、Sn層と、NiおよびFeのうちから選んだ少なくとも一種の層とを形成した後、合金化処理(熱処理)を施すことによってSn合金層、好ましくは、NiおよびFeのうちから選んだ少なくとも一種の元素を含むSn合金層、特に好ましくは、Ni3Sn2層を形成するものである。
また、金属Niと金属Snを原子比で3:4の割合で被覆したのち、230℃以上790℃未満の温度で合金化処理(熱処理)を施すことで、Ni3Sn4層を形成することができる。
さらに、金属Feと金属Snを原子比で1:1の割合で被覆したのち、510℃以上の温度で合金化処理(熱処理)を施すことで、FeSn層を形成することができ、金属Snと金属Feを原子比で2:1の割合で被覆したのち、232℃以上510℃未満温度で合金化処理(熱処理)を施すことで、FeSn2層を形成することができる。
前記酸化皮膜を形成するには、過酸化水素、硫酸、硝酸等の酸化性を有する酸性水溶液中に浸漬する方法や、電気化学的にアノード酸化処理する方法等が挙げられる。
例えば、電気化学的にアノード酸化処理を施すことで酸化皮膜を形成するには、電位−pH図等から、電解液中で金属単体が酸化物あるいは水酸化物を形成し得るような電位を求め、この電位に保持する方法があげられる。なお、より高電位で保持することによって処理時間を短縮することができるが、電位が高くなり過ぎると電解液が分解するため、電解液が分解しないような電位の範囲内で行うことが望ましい。
Snの場合、pH1の水溶液系電解液を用いると、電位−pH図より、SnがSnO2を形成する電位は、およそ-0.2Vから-0.1V(vs.SHE)となる。このため、これよりも高い電位で保持することが好ましいが、水が分解しないよう、電位は1.2V(vs.SHE)までとすることがより好ましい。
なお、物理的気相成長法(PVD法)や、化学的気相成長法(CVD)、コーティング法等も挙げられるが、これらの方法はコストが高く、専用の装置が必要という不利がある。
なお、中間層としては、前記導電性粒子含有Sn合金層皮膜との密着性を確保する上で、該皮膜と同じ組成のSn合金層とすることが好ましい。
ここに、中間層の厚さは、0.1〜10μmの範囲とすることが好ましい。中間層の厚さが0.1μmに満たないと、中間層が均一に成膜しないため耐久性の向上効果が得られない。一方、中間層の厚さが10μmを超えると、耐久性の向上効果が飽和する。
この理由は必ずしも明らかではないが、発明者らは次のように考えている。
すなわち、下地処理層がない場合、基体表面に不活性な不動態皮膜等が形成されやすく、高い密着性が得られるとは限らない。この点、下地処理層を設けることで、不動態皮膜等の形成が抑制されて基体表面が不活性になり難いため、基体とSn合金層または中間層との密着性が向上する。特に、下地処理層に凹凸等がある場合には、アンカー効果により、Sn合金層または中間層との密着性は一層向上する。
さらに、下地処理層は必ずしも基体表面に均一に成膜する必要はなく、島状に形成された場合においても、皮膜密着性の向上効果を得ることができる。
なお、下地処理層を形成するには、めっき法や物理的気相成長法(PVD法)、化学的気相成長法(CVD)、コーティング法等、公知の方法を用いればよい。
次に、本発明において、基体として使用するステンレス鋼について説明する。基体として使用するステンレス鋼は、燃料電池の動作環境下で必要とされる耐食性を有する限り鋼種等に特段の制約は無く、フェライト系ステンレス鋼であっても、オーステナイト系ステンレス鋼であっても、さらには二相系ステンレス鋼であってもいずれもが使用できる。ただし、最低限の耐食性を確保するために、Crを16質量%以上含有させることが好ましい。より好ましくは18質量%以上である。
C:0.03%以下
Cは、鋼中のCrと結合して、耐食性の低下をもたすため、低いほど望ましいが、0.03%以下であれば耐食性を著しく低下させることはない。このため、C量は0.03%以下とすることが好ましく、より好ましくは0.015%以下である。
Siは、脱酸に用いる元素であるが、過剰に含有されると、延性の低下をもたらすため、1.0%以下が好ましい。より好ましくは0.5%以下である。
Mnは、Sと結合してMnSを形成し、耐食性を低下させるため、1.0%以下が好ましい。より好ましくは0.8%以下である。
上述したとおり、Sは、Mnと結合してMnSを形成し、耐食性を低下させるため、0.01%以下が好ましい。より好ましくは0.008%以下である。
Pは、延性の低下をもたらすため、低いほど望ましいが、0.05%以下であれば延性を著しく低下させることはない。このため、0.05%以下が好ましく、より好ましくは0.04%以下である。
Alは、脱酸に用いられる元素であるが、過剰に含有されると延性の低下をもたらすため、0.20%以下が好ましい。より好ましくは、0.15%以下である。
Nは、鋼中のCrと結合して、耐食性の低下をもたらすため、低いほど望ましいが、0.03%以下であれば耐食性を著しく低下させることはない。このため、0.03%以下が好ましい。より好ましくは0.015%以下である。
Crは、ステンレス鋼が耐食性を保持するために必須の元素であるため、その効果を得るには16%以上含有させることが好ましい。Cr含有量が16%未満では、セパレータとして長時間の使用が困難である。特に、使用中の環境の変化が問題となる場合には、18%以上とすることが好ましく、より好ましくは20%以上である。一方、Crを40%を超えて含有すると加工性が著しく低下するので、加工性を重視する場合には40%以下とすることが好ましい。より好ましくは35%以下である。
Nb、TiおよびZrはいずれも、鋼中のC、Nを炭化物や窒化物、あるいは炭窒化物として固定し、耐食性を改善するのに有用な元素である。ただし、合計で1.0%を超えて含有すると延性の低下が顕著となるので、これらの元素は単独含有または複合含有いずれの場合も合計で1.0%以下に限定する。なお、これらの元素を含有させた効果を十分に発揮させるには、合計で0.02%以上含有させることが好ましい。
Mo:0.02〜4.0%
Moは、ステンレス鋼の耐食性、特に局部腐食性を改善するのに有効な元素であり、この効果を得るためには、0.02%以上含有させることが好ましい。一方、4.0%を超えて含有すると延性の低下が顕著となるので、上限は4.0%が好ましい。より好ましくは2.0%以下である。
残部は、Feおよび不可避的不純物である。不可避的不純物のうちO(酸素)は、0.02%以下であることが好ましい。
C:0.08%以下
Cは、セパレータ用オーステナイト系ステンレス鋼中のCrと反応して化合物を形成し、粒界にCr炭化物として析出するので、耐食性の低下をもたらす。したがって、Cの含有量は少ないほど好ましく、0.08%以下であれば耐食性を著しく低下させることはない。したがって、Cは0.08%以下が好ましい。より好ましくは 0.03%以下である。
Crは、オーステナイト系ステンレス鋼板としての基本的な耐食性を確保するために必要な元素であり、Cr含有量が16%未満では、セパレータとして長時間の使用が困難である。よって、16%以上が好ましい。一方、Cr含有量が30%を超えると、オーステナイト組織を得るのが困難である。したがって、30%以下が好ましい。より好ましくは18〜26%の範囲である。
Moは、セパレータ用オーステナイト系ステンレス鋼の隙間腐食等の局部腐食を抑制するのに有効な元素である。この効果を得るためには、0.1%以上含有させる必要がある。一方、10.0%を超えると、セパレータ用ステンレス鋼が著しく脆化して生産性が低下する。したがって、0.1〜10.0%の範囲が好ましい。より好ましくは 0.5〜7.0%の範囲である。
Niは、オーステナイト相を安定させる元素である。Ni含有量が7%未満では、オーステナイト相の安定化の効果が得られない。一方、Ni含有量が40%を超えると、Niを過剰に消費することによってコストの上昇を招く。したがって、7〜40%の範囲が好ましい。
N:2.0%以下
Nは、セパレータ用オーステナイト系ステンレス鋼の局部腐食を抑制する作用を有する効果がある。しかし、2.0%を超えるNを含有させるのは工業的には困難であるので、2.0%以下が好ましい。さらに通常の溶製方法では、0.4%を超えると、セパレータ用ステンレス鋼の溶製段階でNを含有させるために長時間を要するので生産性の低下を招く。したがって、コストの面から0.4%以下がより好ましい。さらに好ましくは0.01〜0.3%の範囲である。
Cuは、セパレータ用オーステナイト系ステンレス鋼の耐食性を改善する作用を有する元素である。このような効果を得るためには、0.01%以上が好ましい。しかし、Cu含有量が 3.0%を超えると、熱間加工性が低下し、生産性の低下を招く。したがって、Cuを含有する場合は、3.0%以下が好ましい。より好ましくは、0.01〜2.5%の範囲である。
Siは、脱酸のために有効な元素であり、セパレータ用オーステナイト系ステンレス鋼の溶製段階で添加される。このような効果を得るためには、Si含有量0.01%以上が好ましい。しかし、過剰に含有させるとセパレータ用ステンレス鋼が硬質化し、延性が低下する。したがって、Siを含有する場合は、1.5%以下が好ましい。より好ましくは、0.01〜1.0%の範囲である。
Mnは、不可避的に混入したSと結合し、セパレータ用オーステナイト系ステンレス鋼に固溶したSを低減する効果を有するので、Sの粒界偏析を抑制し、熱間圧延時の割れを防止するのに有効な元素である。このような効果は、Mn含有量が0.001〜2.5%の範囲で発揮される。したがって、Mnを含有する場合は、0.001〜2.5%の範囲が好ましい。より好ましくは、0.001〜2.0%の範囲である。
Ti、Nb、VおよびZrは、いずれもオーステナイト系ステンレス鋼中のCと反応して炭化物を形成する。Ti、Nb、VおよびZrは、このようにしてCを固定するので、セパレータ用オーステナイト系ステンレス鋼の耐粒界腐食性を改善するのに有効な元素である。特に、Cの含有量が0.08%以下では、Ti、Nb、VおよびZrの単独含有または複合含有いずれの場合も合計で0.01%以上のときに、耐食性の改善効果が発揮される。
一方、Ti、Nb、VおよびZrは、単独含有または複合含有いずれの場合も合計で0.5%を超えて含有させても、耐食性の改善効果は飽和する。したがって、Ti、Nb、VまたはZrを含有する場合は、これらの元素のうちから選んだ少なくとも一種を合計で0.01〜0.5%の範囲とすることが好ましい。
残部は、Feおよび不可避的不純物である。不可避的不純物のうちO(酸素)は、0.02%以下とすることが好ましい。
C:0.08%以下
Cは、Crと反応して化合物を形成し、粒界にCr炭化物として析出するので、耐食性の低下をもたらす。したがって、Cの含有量は小さいほど好ましく、0.08%以下であれば耐食性を著しく低下させることはない。したがって、Cは0.08%以下が好ましい。より好ましくは 0.03%以下である。
Crは、二相系ステンレス鋼板としての基本的な耐食性を確保するために必要な元素であり、Cr含有量が16%未満では、セパレータとして長時間の使用が困難である。よって、16%以上が好ましい。一方、Cr含有量が30%を超えると、二相組織(以下、特に断りが無い限り、フェライト相およびオーステナイト相の二相組織を意味する)を得るのが困難である。したがって、30%以下が好ましい。より好ましくは20〜28%の範囲である。
Moは、隙間腐食等の局部腐食を抑制するのに有効な元素である。この効果を得るためには、 0.1%以上含有させる必要がある。一方、10.0%を超えると、ステンレス鋼が著しく脆化して生産性が低下する。したがって、0.1〜10.0%の範囲が好ましい。より好ましくは 0.5〜7.0%の範囲である。
Niは、オーステナイト相を安定させる元素である。Ni含有量が1%未満では、オーステナイト相が生成し難くなり、二相組織を得にくくなる。一方、Ni含有量が10%を超えると、フェライト相が生成し難くなり、二相組織を得にくくなる。したがって、1〜10%の範囲が好ましい。
N:2.0%以下
Nは、セパレータ用二相系ステンレス鋼の局部腐食を抑制する作用を有する元素である。しかし、2.0%を超えるNを含有させるのは工業的には困難であるのでこれを上限とするのが好ましい。さらに通常の溶製方法では、0.4%を超えると、セパレータ用ステンレス鋼の溶製段階でNを含有させるために長時間を要するので生産性の低下を招く。したがって、コストの面では0.4%以下がより好ましい。さらに好ましくは、0.01〜0.3%の範囲である。
Cuは、セパレータ用二相系ステンレス鋼の耐食性を改善する作用を有する元素である。このような効果を得るためには、0.01%以上が好ましい。しかし、Cu含有量が 3.0%を超えると、熱間加工性が低下し、生産性の低下を招く。したがって、Cuを含有する場合は、3.0%以下が好ましい。より好ましくは0.01〜2.5%の範囲である。
Siは、脱酸のために有効な元素であり、セパレータ用二相系ステンレス鋼の溶製段階で添加される。このような効果を得るためには、0.01%以上が好ましい。しかし、過剰に含有させるとセパレータ用ステンレス鋼が硬質化し、延性が低下する。したがって、Siを含有する場合は、1.5%以下が好ましい。より好ましくは0.01〜1.0%の範囲である。
Mnは、不可避的に混入したSと結合し、セパレータ用二相系ステンレス鋼に固溶したSを低減する効果を有するので、Sの粒界偏析を抑制し、熱間圧延時の割れを防止するのに有効な元素である。このような効果は、Mn含有量が0.001〜2.5%の範囲で発揮される。したがって、Mnを含有する場合は、0.001〜2.5%の範囲が好ましい。より好ましくは0.001〜2.0%の範囲である。
Ti、Nb、VおよびZrは、いずれも二相系ステンレス鋼中のCと反応して炭化物を形成する。Ti、 Nb、VおよびZrは、このようにしてCを固定するので、セパレータ用二相系ステンレス鋼の耐粒界腐食性を改善するのに有効な元素である。特にCの含有量が0.08%以下では、Ti、Nb、VおよびZrの単独含有または複合含有いずれの場合も合計で0.01%以上のときに、耐食性の改善効果が発揮される。
一方、Ti、Nb、VおよびZrは、単独含有または複合含有いずれの場合も合計で、0.5%を超えて含有させても、耐食性の改善効果は飽和する。したがって、Ti、Nb、VまたはZrを含有する場合は、これらの元素のうちから選んだ少なくとも一種を合計で0.01〜0.5%の範囲とすることが好ましい。
残部は、Feおよび不可避的不純物である。不可避的不純物のうちのO(酸素)は、0.02%以下とするのが好ましい。
次に、本発明において、基材であるフェライト系ステンレス鋼、オーステナイト系ステンレス鋼あるいは二相系ステンレス鋼の製造方法については、特に製造条件等の制限はなく、従来公知の方法に従えばよいが、好適な製造条件を述べると次のとおりである。
好適成分組成に調整した鋼片を、1100℃以上の温度に加熱後、熱間圧延し、ついで800〜1100℃の温度で焼鈍を施したのち、冷間圧延と焼鈍を繰り返してステンレス鋼板とする。得られるステンレス鋼板の板厚は0.02〜0.8mm程度とするのが好適である。ここで、仕上焼鈍と酸洗はオンラインで連続的に施されることが効率的ではあるが、一方で、それらの一部、あるいは全ての工程がオフラインで独立して行われ、それらの工程間に洗浄等が施されても良い。
次に、本発明において、基体として使用するチタンおよびチタン合金について説明する。
本発明に係るチタン(工業用純チタン、以下チタンという)およびチタン合金の組織や化学組成は特に限定しないが、耐食性に優れたチタン酸化物が主体の不動態皮膜を得るためには、70%以上のTiを含むことが望ましい。さらに、耐食性向上、強度向上、成形性向上などを目的に種々の元素を含有させても良い。
本発明に係るチタンおよびチタン合金の組織は特に限定しない。チタンの組織は882℃以下ではα相(最密六方構造(hcp))、それ以上の温度ではβ相(体心立方構造(bcc))である。塑性変形する場合の滑り系の数が少ないが、加工硬化性が小さく、六方晶金属の中では塑性加工性に富む材料であり、また、一般にチタン合金に比べ安価なため、本発明の目的の1つであるセパレータに加工するに好ましい材料である。
チタンとしては工業用純チタンを用いるのが有利であり、従ってTi以外の元素は不純物である。不純物としては、Fe,O,C,NおよびH等があり、これらの元素の中で特にOとFeは強度を高めるためにチタンに含有される場合がある。その量が高いほど強度が上昇するが、その合計量が1%を超えると効果は飽和する。したがって、OとFeの合計は1%以下で、残部Tiであることが好ましい。
Ti:70%以上
耐食性に優れたチタン酸化物が主体の不働態皮膜を得るためには、70%以上のチタンを含むことが望ましい。
Alは、チタン合金中にα相安定化元素として含有され、耐食性を損なうことなく、強度上昇に寄与する。その効果を得るためには、Al量を0.5%以上とすることが好ましい。また、Alが9%を超えると脆化相が析出し、熱間変形抵抗が増大するとともに、割れ感受性が著しく増大し、製造性が悪くなる。したがって、Al量を9%以下とすることが好ましい。より好ましくは0.5〜7%の範囲である。
Fe, Ni, Co およびCr:各0.2〜3%
Fe, Ni, Co およびCrは共析型β相安定化元素であり、主にβ相に固溶し強度を上昇させる。また、β変態点を低下させることにより、超塑性発現温度を低下させることができる。さらに、これらの元素はチタン中での拡散速度が大きく、また、熱間加工性の良いβ相の体積率が増大させることにより、熱間加工時、特に超塑性成形時の変形抵抗を下げる、割れ等の欠陥の発生を抑えられる効果がある。それらの効果を得るためには、Fe, Ni, Co およびCrは、それぞれ0.2%以上が好ましい。一方、Fe, Ni, Co およびCrの含有量がそれぞれ3%を超えると、これらの元素とTiとの間に脆化相である金属間化合物が形成され、さらに、溶解、凝固時にβフレックと呼ばれる偏析相が形成され、その結果、合金の機械的性質、特に延性が劣化する。したがって、Fe, Ni, Co およびCrの含有量は、それぞれ0.2〜3%の範囲が好ましい。
MoおよびVはいずれも、全率固溶型β相安定化元素であり、主にβ相に固溶し強度を上昇させる。その効果を得るためには、合計で1%以上とするのが好ましいが、合計で25%を超えると、その効果が飽和する。また、Mo,Vは重い元素であり、かつ高価な元素であることから、合計で25%を越えて含有させるのは好ましくない。さらに、Moは、チタン中での拡散速度が小さいため、熱間加工時、特に超塑性成形時の変形応力が増大する。したがって、MoおよびVのうちから選んだ一種または二種合計で1〜25%の範囲とすることが好ましい。
Oは、α相に固溶して強度を上昇させる。その効果を得るためには、0.05%以上が好ましい。一方、Oの含有量が、0.5%を超えると、冷間加工性や延性を劣化させる。したがって、0.05〜0.5%の範囲が好ましい。
ZrおよびSnは、チタン合金中に中性元素として含有され、延性を低下させることなく強度を上昇させ、耐食性を損なうこともない。また、耐食磨耗性も改善される。その効果を得るためには、その合計で0.2%以上が好ましい。一方、ZrおよびSnの合計の含有量が、6%を超えると目的とする効果が得られない。したがって、ZrおよびSnのうちから選んだ一種または二種合計で、0.2〜6%の範囲とすることが好ましい。
Siは、耐食磨耗性向上に有効な元素であり、チタン合金の溶製段階で添加される。しかし、過剰に含有させるとTiとの間に金属間化合物を形成し、延性が低下する。したがってSiを含有させる場合は、0.5%以下が好ましい。より好ましくは0.05〜0.5%の範囲である。
MnおよびCuはそれぞれ、共析型β相安定化元素であり、主にβ相に固溶し強度を上昇させる。また、β変態点を低下させることにより、超塑性発現温度を低下させることができる。それらの効果を得るためには、MnおよびCuうちから選んだ一種または二種合計で、0.2%以上とすることが好ましい。一方、Mn,Cuの合計量が5%を超えると、これらの元素とTiとの間に脆化相である金属間化合物が形成され、さらに溶解、凝固時にβフレックと呼ばれる偏析相が形成され、その結果、合金の機械的性質、特に延性が劣化する。したがって、MnおよびCuうちから選んだ一種または二種合計で5%以下含有させるのが好ましい。
その他の元素は、不可避的不純物である。
次に、本発明において、基材であるチタンまたはチタン合金の製造方法について、述べる。
上記の成分組成を有するチタンまたはチタン合金インゴットを分塊鍛造または分塊圧延により鋳造組織を壊し、組織的に均質に近いものとした後、熱間鍛造、熱間圧延、熱間押し出し等の熱間加工により所定の形状に製造される。この際、加工性の観点より、熱間加工や熱間圧延に適した温度領域が存在するので、大断面インゴットもしくは粗片から圧延する場合、または肉厚の薄い材料に圧延する(以下、薄物圧延という)場合には、インゴットまたは粗片を1回加熱した後、圧延して製品とする工程では、所望の製品を製造することが困難である。そのため、再加熱して圧延する多ヒート圧延が好ましい。熱間圧延板は、焼鈍および脱スケールの後、大型の鉄鋼用やステンレス用冷間圧延機やゼンジミア圧延機等で冷間圧延される。冷間圧延された冷延板は、真空炉または不活性ガス雰囲気炉で焼鈍し、板全体の機械的性質や結晶粒度を均一化する。特に、α型チタン合金やα+β型チタン合金の冷間圧延は、純チタンよりも圧延が困難な場合が多く、粗片を炭素鋼によって、少なくともその上下2面を被覆し、熱間圧延(パック圧延)をして薄板化する場合もある。β型合金は、冷間加工性が良好であるが、耳割れ防止、過度の冷間圧延に伴う内部クラック発生防止のため、冷間圧延の中間焼き鈍し回数を増やすこともある。
図2に示すように2枚の試験片8を両面から同じ大きさの3枚のカーボンペーパ9(東レ製TGP-H-120)で交互に挟み、さらに銅板に金めっきを施した電極10を接触させ、単位面積当たり0.98MPa(=10 kgf/cm2)の圧力をかけて2枚のセパレータ間の抵抗を測定し、接触面積を乗じ、さらに接触面数(=2)で除した値を接触抵抗値とした。なお、測定は位置を変えて4ヶ所で行い、その平均値を求めた。
○:接触抵抗10mΩ・cm2未満
×:接触抵抗10mΩ・cm2以上
試料を温度:80℃、pH:3の硫酸水溶液中に浸漬し、参照電極にAg/AgCl(飽和KCl)を用いて、200 mV/minの掃印速度で−0.2〜1.2V(vs.SHE)のサイクリックボルタモグラムを100サイクル測定し、100サイクル目の電位上昇時1.0V(vs.SHE)の電流密度値でセパレータ環境での安定性を評価し、電流密度が小さいほどセパレータ使用環境で安定であると判断した。
すなわち、100サイクル目の電位上昇時1.0V(vs.SHE)の電流密度の値を次の基準で評価した。
○:電流密度2.5μA/cm2未満
×:電流密度2.5μA/cm2以上
○:通電電気量10mQ/cm2未満
×:通電電気量10mQ/cm2以上
基体として板厚:0.1mmのSUS447J1(C:0.003%、Si:0.20%、Mn:0.10%、Cr:30.0%、Ni:0.20%、Mo:2.0%、Cu:0.02%、Nb:0.14%、N:0.007%、残部Fe)、SUS304(C:0.05%、Si:0.55%、Mn:1.0%、Cr:18.2%、Ni:8.5%、Mo:0.2%、N:0.03%、残部Fe)および板厚:0.2mmのチタン板(JIS1種純チタン、H:0.002%、O(酸素):0.04%、N:0.01%、Fe:0.19%、残部Ti)を用い、酸洗・水洗後、以下に示すめっき浴組成および導電性粒子を使用し、浴を撹拌しながらpH:8.1、温度:60℃、電流密度:5A/dm2の条件で電気めっきを行い、Sn合金、具体的には、Niを含むSn合金層中に導電性粒子を含む複合皮膜を基体表面に形成した。なお、導電性粒子のめっき浴中添加量は25g/lとし、めっき膜厚は10μm とした。
<めっき浴組成>
NiCl2・2H2O:0.15mol/l
SnCl2・2H2O:0.15mol/l
K2P2O7 :0.45mol/l
グリシン :0.15mol/l
<導電性粒子>
TiN 平均粒径:1.5μm
また、図3、図4および図5から、上記酸化皮膜形成処理においては、上記導電性粒子含有Sn合金層皮膜の表面にSn酸化物であるSnO2を主体とする酸化皮膜が十分厚く形成されることがわかる。
(a)酸化皮膜を形成した本発明例No.2〜4,6〜8,10〜12の試料は、酸化皮膜を形成しなかった比較例No.1,5,9の試料と比較して、100サイクル試験時の電流密度および24時間耐久試験時の通電電気量がいずれも低下しており、セパレータ使用環境のような高電位環境に長時間さらされた場合であっても耐食性が大幅に向上している。
(b)いずれの試料においても、接触抵抗が10mΩ・cm2未満であり、低い接触抵抗を保持している。
基体として実施例1と同じSUS447J1を使用し、以下のめっき浴組成でめっき処理を行った。その他の条件については、Sn-Ni合金系の代わりにSn-Fe合金系の皮膜及び酸化皮膜を形成させたこと以外は、実施例1と同じとして、試料を作製した。また、比較のために、酸化皮膜形成処理を行わない試料も作製した。
<めっき浴組成>
FeCl2・4H2O:0.15mol/l
SnCl2・2H2O:0.36mol/l
K2P2O7 :0.45mol/l
グリシン :0.15mol/l
(c)表1から得られた結果と同様に、酸化皮膜を形成した本発明例No.14,15,16の試料は、酸化皮膜を形成しなかった比較例No.13の試料と比較して、100サイクル試験時の電流密度および24時間耐久試験時の通電電気量がいずれも低下しており、セパレータ使用環境のような高電位環境に長時間さらされた場合であっても耐食性が大幅に向上している。
(d)いずれの試料においても、接触抵抗が10mΩ・cm2未満であり、低い接触抵抗を保持している。
基体として実施例1と同じSUS447J1を使用し、以下の導電性粒子を用いてめっき処理を行った。その他の条件については、実施例1と同じとして、試料を作製した。また、比較のために、酸化皮膜形成処理を行わない試料も作製した。
<導電性粒子>
TiC 平均粒径:1〜2μm
VC 平均粒径:1.4μm
TiB2 平均粒径:2〜3μm
VB2 平均粒径:2〜5μm
CrB2 平均粒径:3〜6μm
TiSi2 平均粒径:2〜5μm
ZrSi2 平均粒径:2〜5μm
NbSi2 平均粒径:2〜5μm
(e)表1から得られた結果と同様に、酸化皮膜を形成した本発明例No.18,19,21,22,24,25,27,28,30,31,33,34,36,37,39,40の試料は、酸化皮膜を形成しなかった比較例No.17,20,23,26,29,32,35,38の試料と比較して、100サイクル試験時の電流密度および24時間耐久試験時の通電電気量がいずれも低下しており、セパレータ使用環境のような高電位環境に長時間さらされた場合であっても耐食性が大幅に向上している。
(f)いずれの試料においても、接触抵抗が10mΩ・cm2未満であり、低い接触抵抗を保持している。
基体として実施例1と同じSUS447J1を使用し、基体と導電性粒子を含む複合皮膜との間に1〜3層の中間層を形成したこと以外は、実施例1と同じ条件として、試料を作製した。また、比較のために、酸化皮膜形成処理を行わない試料も作製した。
なお、中間層の形成に際しては、以下のめっき浴組成で、pH:8.1、温度:60℃、電流密度:5A/dm2の条件で電気めっきを行い、基体表面に1〜3層の中間層を形成した。
<めっき浴組成>
NiCl2・2H2O:0.15mol/l
SnCl2・2H2O:0.15mol/l
K2P2O7 :0.45mol/l
グリシン :0.15mol/l
(g)表1から得られた結果と同様に、酸化皮膜を形成した本発明例No.42〜44の試料は、酸化皮膜を形成しなかった比較例No.41の試料と比較して、100サイクル試験時の電流密度および24時間耐久試験時の通電電気量がいずれも低下しており、セパレータ使用環境のような高電位環境に長時間さらされた場合であっても耐食性が大幅に向上している。
また、中間層を複数層にした本発明例No.43および44の試料では、中間層の合計の膜厚は同じまま、100サイクル試験時の電流密度および24時間耐久試験時の通電電気量が一段と低下しており、セパレータ使用環境のような高電位環境に長時間さらされた場合の耐食性がより一層向上している。
(h)いずれの試料においても、接触抵抗が10mΩ・cm2未満であり、低い接触抵抗を保持している。
基体として実施例1と同じSUS447J1を使用し、基体と導電性粒子を含む複合皮膜または中間層との間に下地処理層を形成したこと以外は、実施例1または4と同じ条件として、試料を作製した。なお、下地処理層の形成に際しては、各種市販のめっき浴中で電気めっきを行い、基体表面に下地処理層を形成した。
上記のようにして得られた各試料の接触抵抗およびセパレータ環境での安定性について調べた結果を表5に整理して示す。
すなわち、上記のようにして基体(厚さ:0.1mm)の表面に皮膜を形成した試料を25mmW×80mmLに切断した。ついで、切断した試料と、25mmW×80mmL×1mmtの冷延鋼板とを、皮膜が形成された面で一部が重なるように接合し、図6に示す密着性試験用の試験片を作製した。ここで、試料と冷延鋼板の接合には、接着剤(サンライズMSI製:E-56)を用い、また接着剤の厚さが2mm、接着面積が25mmW×20mmLとなるように接合した。なお、試料(基体)の板厚が薄いため、上記の冷延鋼板を接着した面と反対側の面にも、別の冷延鋼板(25mmW×80mmL×1mmt)を接合して補強した。
図6中、符号11は試料、12は基体、13は下地処理層、14は中間層、15は導電性粒子を含む複合皮膜(Sn合金層)、16は冷延鋼板、17は接着剤である。
かくして得られた密着性評価用の試験片を、引張試験機により両側から引っ張り、基体と皮膜が剥離した時の引張強さ(剥離強度)を求め、次の基準で皮膜の密着性を評価した。
○:剥離強度2.0MPa以上
△:剥離強度1.5MPa以上2.0MPa未満
×:剥離強度1.5MPa未満
また、比較のため、下地処理層を設けなかった試料についても、上記と同じ要領で、皮膜の密着性を評価した。
試験結果を表5に整理して示す。
(i)表1から得られた結果と同様に、本発明例No.45〜54の試料はいずれも、100サイクル試験時の電流密度および24時間耐久試験時の通電電気量がいずれも小さく、セパレータ使用環境のような高電位環境に長時間さらされた場合であっても、良好な耐食性が得られている。
(j)本発明例No.45〜54のいずれの試料においても、接触抵抗は10mΩ・cm2未満であり、低い接触抵抗を保持している。
(k)また、下地処理層を形成した本発明例No.45〜54はいずれも、下地処理層を形成しなかった本発明例No.2および42と比較して、皮膜の剥離に必要な引張強さ(剥離強度)が大幅に増加しており、密着性が飛躍的に向上している。
また、本発明による金属板から安価にセパレータを製作することができるので、従来のように高価な金めっきステンレス製セパレータやグラファイト製セパレータを使用する必要がなく、固体高分子形燃料電池の製造コストを低減することができる。
2,3 ガス拡散層
4,5 セパレータ
6 空気流路
7 水素流路
8 試験片
9 カーボンペーパ
10 電極
11 試料
12 基体
13 下地処理層
14 中間層
15 導電性粒子を含む複合皮膜(Sn合金層)
16 冷延鋼板
17 接着剤
Claims (12)
- 金属製の基体と、その基体表面に被覆したSn合金層皮膜と、さらにそのSn合金層皮膜表面に被覆した酸化皮膜とからなり、
上記Sn合金層皮膜中には導電性粒子を有し、上記酸化皮膜は上記Sn合金層皮膜の構成元素の酸化皮膜からなることを特徴とする固体高分子形燃料電池のセパレータ用金属板。 - 前記Sn合金層皮膜が、NiおよびFeのうちから選んだ少なくとも一種の元素を含有することを特徴とする請求項1に記載の固体高分子形燃料電池のセパレータ用金属板。
- 前記Sn合金層皮膜が、Ni3Sn2を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の固体高分子形燃料電池のセパレータ用金属板。
- 前記導電性粒子は、電気伝導率が1×102Ω-1・m-1以上で、かつ平均粒径が0.1〜6μmであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の固体高分子形燃料電池のセパレータ用金属板。
- 前記Sn合金層皮膜中における前記導電性粒子の含有量が0.1〜30質量%であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の固体高分子形燃料電池のセパレータ用金属板。
- 前記導電性粒子が、カーボンブラック,TiC,VC,TiN,TiB2,VB2,CrB2,TiSi2,ZrSi2およびNbSi2のうちから選んだ一種または二種以上であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の固体高分子形燃料電池のセパレータ用金属板。
- 前記酸化皮膜が、SnO2,Sn(OH)2,Sn(OH)4,Ni(OH)2,NiO2,Ni2O3およびNi3O4のうちから選んだ一種または二種以上からなることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の固体高分子形燃料電池のセパレータ用金属板。
- 前記Sn合金層皮膜と前記基体との間に、中間層として、少なくとも一層のSn合金層を有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の固体高分子形燃料電池のセパレータ用金属板。
- 前記中間層が、NiおよびFeのうちから選んだ少なくとも一種の元素を含有することを特徴とする請求項8に記載の固体高分子形燃料電池のセパレータ用金属板。
- 前記中間層が、Ni3Sn2層を含むことを特徴とする請求項8または9に記載の固体高分子形燃料電池のセパレータ用金属板。
- 前記Sn合金層皮膜と前記基体との間、または前記中間層と前記基体との間に、下地処理層として、純金属層または合金層を有することを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の固体高分子形燃料電池のセパレータ用金属板。
- 前記下地処理層が、Ni、Cu、AgおよびAuのうちから選んだ少なくとも一種の元素を含有することを特徴とする請求項11に記載の固体高分子形燃料電池のセパレータ用金属板。
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