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JP2013185689A - シールリング - Google Patents

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JP2013185689A
JP2013185689A JP2012053392A JP2012053392A JP2013185689A JP 2013185689 A JP2013185689 A JP 2013185689A JP 2012053392 A JP2012053392 A JP 2012053392A JP 2012053392 A JP2012053392 A JP 2012053392A JP 2013185689 A JP2013185689 A JP 2013185689A
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Wataru Tokunaga
渉 徳永
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Nok Corp
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Abstract

【課題】高圧領域から低圧領域への密封対象流体の漏れ量を抑制することができるシールリングを提供する。
【解決手段】軸200の外周に設けられた環状溝210に装着され、相対的に回転する軸200とハウジング300との間の環状隙間を封止して、密封対象流体が存在する高圧領域(H)と低圧領域(L)とを隔てるシールリング100において、低圧領域(L)側の側面において、低圧領域(L)に露出する位置から内周面側に向かって内周面には届かない位置まで延びる溝(110)を備える。
【選択図】図6

Description

本発明は、相対的に回転する軸とハウジングとの間の環状隙間を封止するシールリングに関するものである。
従来、相対的に回転する軸とハウジングとの間の環状隙間を封止するシールリングが知られている。図12を参照して、従来例に係るシールリングについて説明する。図12は従来例に係るシールリングの使用状態を示す模式的断面図である。
シールリング500は、軸200の外周に設けられた環状溝210に装着され、相対的に回転する軸200とハウジング300との間の環状隙間を封止して高圧領域(H)と低圧領域(L)とを隔てる機能を発揮する。ここで、シールリング500は、高圧領域(H)中の密封対象流体の流体圧力によって、環状溝210の低圧領域(L)側の側面及びハウジング300における軸孔の内周面310に対して密接した状態を維持することにより、シール性を発揮する。
また、シールリング500は、軸200とハウジング300との相対回転時に、環状溝210の低圧領域(L)側の側面や、ハウジング300における軸孔の内周面310に対して摺動するため、潤滑膜(油膜など密封対象流体による膜)が安定的に形成されるか否かが耐久性に大きく影響する。何故なら、潤滑膜が形成されないと摺動抵抗が高くなるだけでなく、摺動摩耗により生じた摩耗粉や、異物などが摺動部に介在してしまうと摺動摩耗がより一層促進されてしまい、寿命が著しく低下してしまう。特に、軸200がアルミニウム合金などの軟質材の場合には、上記のような問題がより一層顕著になる。
一方、軸200及びハウジング300とシールリング500との間における潤滑性を高めるために低圧領域(L)への密封対象流体の漏れ量を増加させると、高圧領域(H)内の圧力を所望の圧力に維持するために該高圧領域(H)に供給する密封対象流体の量を増加させる必要が生じる。また、高圧領域(H)中の圧力を上昇させようとした場合の応答性の低下を招く虞もある。
特開2006−9897号公報 実開平4−84864号公報
本発明の目的は、高圧領域から低圧領域への密封対象流体の漏れ量を抑制しつつ、摺動摩耗を抑制することができるシールリングを提供することである。
本発明に係るシールリングは、
軸の外周に設けられた環状溝に装着され、相対的に回転する前記軸とハウジングとの間の環状隙間を封止して、密封対象流体が存在する高圧領域と低圧領域とを隔てるシールリングにおいて、
低圧領域側の側面において、低圧領域に露出する位置から内周面側に向かって内周面には届かない位置まで延びる溝を備える。
本発明によれば、シールリングに対して環状溝の側面(低圧領域側の側面)が摺動すると、低圧領域に漏れた密封対象流体がシールリングの低圧領域側の側面に形成された溝に取り込まれる。そして、この溝に取り込まれた密封対象流体が環状溝の側面とシールリングとの摺動部に入り込み、該摺動部を通って高圧領域に戻される。そのため、高圧領域から低圧領域への密封対象流体の漏れ量を抑制することができる。
また、本発明によれば、低圧領域に漏れた密封対象流体が、環状溝の側面とシールリングとの摺動部にも戻されることとなるため、該摺動部において十分な厚さの密封対象流体の潤滑膜を安定的に形成させることが可能となる。そのため、摺動摩耗を抑制することもできる。
前記溝における、シールリングに対する環状溝の側面の摺動方向側の壁面は、外周面側から内周面側に向かって、シールリングに対する環状溝の側面の摺動方向に傾斜していてもよい。
これによれば、低圧領域から溝に取り込まれた密封対象流体が、該溝の壁面が傾斜していることで生じるくさび効果により、環状溝の側面とシールリングとの摺動部に入り込み易くなる。そのため、低圧領域に漏れた密封対象流体が高圧領域により戻され易くなり、また、環状溝の側面とシールリングとの摺動部に密封対象流体の潤滑膜がより形成され易くなる。
また、軸とハウジングとが正方向のみならず逆方向にも相対的に回転する場合、シールリングの低圧領域側の側面に前記溝が複数設けられていてもよい。そして、シールリングに対する環状溝の側面の正回転時の摺動方向側の壁面が、外周面側から内周面側に向かって、シールリングに対する環状溝の側面の正回転時の摺動方向に傾斜しており、他の一部の溝における、シールリングに対する環状溝の側面の逆回転時の摺動方向側の壁面が、外周面側から内周面側に向かって、シールリングに対する環状溝の側面の逆回転時の摺動方向に傾斜していてもよい。
これによれば、軸とハウジングとが相対的に正方向又は逆方向のいずれに回転した場合であっても、溝の壁面が傾斜していることで生じるくさび効果を得ることが可能となる。そのため、回転方向によらず、低圧領域に漏れた密封対象流体が高圧領域により戻され易くなり、また、環状溝の側面とシールリングとの摺動部に密封対象流体の潤滑膜がより形成され易くなる。
また、本発明に係るシールリングは、前記溝を第一の溝とすると、低圧領域側の側面において、内周面から外周面側に向かって低圧領域に露出する位置には届かない位置まで延びる第二の溝をさらに備えてもよい。
これによれば、シールリングに対して環状溝の側面(低圧領域側の側面)が摺動すると、高圧領域の密封対象流体が第二の溝に取り込まれる。そして、第二の溝に取り込まれた密封対象流体が環状溝の側面とシールリングとの摺動部に入り込むため、該摺動部に密封対象流体の潤滑膜がより形成され易くなる。
また、シールリングに第二の溝が設けられると、高圧領域の密封対象流体が低圧領域側に送られ易くなるが、低圧領域側に送られた密封対象流体は第一の溝に取り込むことができる。そのため、第二の溝が設けられた場合であっても、高圧領域から低圧領域への密封対象流体の漏れ量を抑制することができる。
前記第二の溝における、シールリングに対する環状溝の側面の摺動方向側の壁面が、内周面側から外周面側に向かって、シールリングに対する環状溝の側面の摺動方向に傾斜していてもよい。
これによれば、高圧領域から第二の溝に取り込まれた密封対象流体が、該溝の壁面が傾斜していることで生じるくさび効果により、環状溝の側面とシールリングとの摺動部に入り込み易くなる。そのため、環状溝の低圧領域側の側面とシールリングとの摺動部に密封対象流体の潤滑膜がより形成され易くなる。
また、本発明に係るシールリングが、軸とハウジングとが正方向のみならず逆方向にも相対的に回転する場合、低圧領域側の側面に前記第二の溝が複数設けられていてもよい。そして、一部の第二の溝における、シールリングに対する環状溝の側面の正回転時の摺動方向側の壁面が、内周面側から外周面側に向かって、シールリングに対する環状溝の側面の正回転時の摺動方向に傾斜しており、他の一部の第二の溝における、シールリングに対する環状溝の側面の逆回転時の摺動方向側の壁面が、内周面側から外周面側に向かって、シールリングに対する環状溝の側面の逆回転時の摺動方向に傾斜していてもよい。
これによれば、軸とハウジングとが相対的に正方向又は逆方向のいずれに回転した場合であっても、第二の溝の壁面が傾斜していることで生じるくさび効果を得ることが可能となる。そのため、回転方向によらず、高圧領域から第二の溝に取り込まれた密封対象流体が環状溝の側面とシールリングとの摺動部に入り込み易くなる。
本発明によれば、高圧領域から低圧領域への密封対象流体の漏れ量を抑制しつつ、摺動摩耗を抑制することができる。
実施例1に係るシールリングの側面図である。 実施例1に係るシールリングを外周面側から見た図である。 実施例1に係るシールリングの側面図である。 実施例1に係るシールリングの模式的断面図である。 実施例1に係るシールリングの使用状態を示す一部破断斜視図である。 実施例1に係るシールリングの使用状態を示す模式的断面図である。 実施例2に係るシールリングの側面図の一部である。 実施例2に係るシールリングの使用状態を示す一部破断斜視図である。 実施例3に係るシールリングの側面図の一部である。 実施例4に係るシールリングの側面図の一部である。 実施例5に係るシールリングを外周面側から見た図の一部である。 従来例に係るシールリングの使用状態を示す模式的断面図である。
以下、本発明の具体的な実施形態について図面に基づいて説明する。本実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置等は、特に記載がない限りは発明の技術的範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
<実施例1>
図1〜6を参照して、本発明の実施例1に係るシールリングについて説明する。本実施例に係るシールリングは、軸の外周に設けられた環状溝に装着され、軸とハウジングとの間の環状隙間を封止して、密封対象流体が存在する高圧領域と低圧領域とを隔てるものである。本実施例では、ハウジングに対して軸が回転する。ただし、本発明に係るシールリ
ングは、軸に対してハウジングが回転する構成や、軸とハウジングとの両方が相対的に回転する構成にも適用することができる。
[シールリングの構成]
図1〜4は、本実施例に係るシールリング100の構成を示す図である。図1,3は、シールリング100の側面図である。図1は、シールリング100が軸の環状溝に装着された際に低圧領域側に面する側面を示しており、図3は、シールリング100が軸の環状溝に装着された際に高圧領域側に面する側面を示している。図2はシールリング100の外周面側から見た図を示している。図4は図1中のAA断面図である。
本実施例に係るシールリング100は、PTFEなどの樹脂製の環状部材であり、周方向の1か所にカット部(合口)Cが設けられている。本実施例においては、両側面側及び外周面側のいずれもステップ状に切断された特殊ステップカットの場合を示しているが、カット部Cについては各種の公知技術を採用し得る。
また、本実施例に係るシールリング100においては、軸の環状溝に装着された際に低圧領域側に面する側面(低圧領域側の側面)に溝110が複数設けられている。これらの溝110は、外周面から内周面側に向かって内周面には届かない位置まで延びるように構成されている。
[シールリングの動作]
次に、図5,6を参照して、本実施例に係るシールリング100の動作について説明する。図5,6は本実施例に係るシールリングの使用状態を示す一部破断斜視図である。図5は、メカニズムが分かり易いように透視図にて示している。
本実施例に係るシールリング100は、軸200の外周に設けられた環状溝210に装着され、軸200とハウジング300との間の環状隙間を封止する。これにより、油などの密封対象流体が存在する高圧領域(H)と低圧領域(L)とが隔てられる。ここで、シールリング100は、高圧領域(H)中の密封対象流体の流体圧力によって、環状溝210の低圧領域(L)側の側面と、ハウジング300における軸孔の内周面310に対して密接した状態を維持することにより、シール性を発揮する。また、シールリング100は、軸200がハウジング300に対して回転すると、環状溝210の低圧領域(L)側の側面や、ハウジング300における軸孔の内周面310に対して摺動する。
シールリング100の低圧領域(L)側の側面に設けられた溝110は、シールリング100の外周面から内周面側に向かって内周面には届かない位置まで延びている。つまり、溝110は、シールリング100の低圧領域(L)側の側面において、低圧領域に露出する位置から内周面に向かって延び、且つ、高圧領域には達しないように構成されている。
以上のように構成されるシールリング100においては、軸200が回転し、シールリング100に対して環状溝210の側面(低圧領域(L)側の側面)が摺動することによって、高圧領域(H)から低圧領域(L)に漏れた密封対象流体が溝110に取り込まれる(尚、図5,6において、白抜き矢印は軸200の回転方向を示している)。
溝110に取り込まれた密封対象流体は、該溝110における軸200の回転方向側の側面(即ち、シールリング100に対する環状溝210の側面の摺動方向側の側面)に沿って内周面側に向かって移動する。そして、このような溝110内における密封対象流体の移動に伴って生じる圧力によって密封対象流体が環状溝210の側面とシールリング100との摺動部に入り込む。この摺動部に入り込んだ密封対象流体は該摺動部を通って高
圧領域(H)に戻る(尚、図5において、矢印は密封対象流体の移動を示している)。
[本実施例に係るシールリングの優れた点]
以上説明したように、本実施例に係るシールリング100によれば、溝110を設けたことによって、低圧領域(L)に漏れた密封対象流体が該溝110に取り込まれ、該溝100に取り込まれた密封対象流体が高圧領域(H)に戻される。そのため、高圧領域(H)から低圧領域(L)への密封対象流体の漏れ量を抑制することができる。
これにより、高圧領域(H)内の圧力を所望の圧力に維持するために該高圧領域(H)に供給する密封対象流体の量を抑制することができ、また、高圧領域(H)中の圧力を上昇させようとした場合の応答性を向上させることができる。
また、本実施例に係るシールリング100によれば、低圧領域(L)に漏れた密封対象流体が、環状溝210の側面とシールリング100との摺動部にも戻されることとなるため、該摺動部において十分な厚さの密封対象流体の潤滑膜を安定的に形成させることが可能となる。
これにより、摺動抵抗の増大を抑制することができる。また、摩耗粉や異物などが摺動部に介在することに起因する摺動摩擦の増大も抑制することができる。そのため、摺動摩耗を抑制することもできる。
[その他]
尚、本実施例においては、シールリング100の両側面に溝110を設けてもよい。これによれば、シールリング100を軸200に装着する際に方向性を考えなくても良いので、装着作業が容易となる。また、高圧側と低圧側が交互に入れ替わるような装置に用いられる場合には、シールリング100の両側面に溝110を設けておくことで、高圧側と低圧側が入れ替わった場合においても、上記のような効果を得ることができる。
また、シールリング100の側面に設けられる溝110は、必ずしも外周面から延びる必要はなく、低圧領域に露出する位置から内周面に向かって延びていればよい。溝110が低圧領域に露出さえしていれば、シールリング100に対して環状溝210の側面が摺動した際に、低圧領域に漏れた密封対象流体が該溝110に取り込まれる。そのため、低圧領域に漏れた密封対象流体を高圧領域に戻すことができる。
<実施例2>
図7,8を参照して本発明の実施例2に係るシールリングについて説明する。本実施例に係るシールリングは、実施例1に係るシールリングとは溝の構成が異なっている。尚、実施例1と同様の構成および作用については説明を省略する。
[シールリングの構成]
図7は、本実施例に係るシールリング100aの側面図の一部である。図7は、シールリング100aの低圧領域(L)側の側面を示している。
本実施例に係るシールリング100aの低圧領域(L)側の側面には溝110aが複数設けられている。これらの溝110aは、実施例1と同様、外周面から内周面側に向かって内周面には届かない位置まで延びるように構成されている。ただし、実施例1では、シールリング100の側面に設けられた溝110は該シールリング100の径方向に延びていたが、本実施例では、溝110aが、外周面側から内周面側に向かって軸200の回転方向(即ち、シールリング100aに対する環状溝210の側面の摺動方向)に傾斜するように構成されている(尚、図7,8において、白抜き矢印は軸200の回転方向を示し
ている)。
[シールリングの動作および本実施例に係るシールリングの優れた点]
次に、図8を参照して、本実施例に係るシールリング100aの動作について説明する。図8は本実施例に係るシールリングの使用状態を示す一部破断斜視図である。図8は、メカニズムが分かり易いように透視図にて示している。
本実施例に係るシールリング100aにおいては、溝110aが、外周面側から内周面側に向かって軸200の回転方向に傾斜するように構成されている。これにより、溝110aにおける軸200の回転方向側の側面が、外周面側から内周面側に向かって軸200の回転方向に傾斜した構成となっている。
本実施例に係るシールリング100aにおいても、実施例1と同様、シールリング100aに対して環状溝210の側面(低圧領域(L)側の側面)が摺動することで低圧領域(L)から溝110aに取り込まれた密封対象流体は、該溝110aにおける軸200の回転方向側の側面に沿って内周面側に向かって移動し、環状溝210の低圧領域(L)側の側面とシールリング100aとの摺動部に入り込む(尚、図8において、矢印は密封対象流体の移動を示している)。
このとき、上記のように溝110aの軸200の回転方向側の側面が傾斜していると、該溝110a内においては、くさび形状の空間におけるより狭い部分に向って密封対象流体が送り込まれることとなるため、くさび効果が生じる。そのため、密封対象流体が環状溝210の側面とシールリング100aとの摺動部に入り込み易くなる。従って、低圧領域(L)に漏れた密封対象流体が高圧領域(H)により戻され易くなり、また、環状溝210の側面とシールリング100aとの摺動部に密封対象流体の潤滑膜がより形成され易くなる。
<実施例3>
図9を参照して本発明の実施例3に係るシールリングについて説明する。本実施例に係るシールリングは、実施例1に係るシールリングとは溝の構成が異なっている。尚、実施例1と同様の構成および作用については説明を省略する。
[シールリングの構成]
図9は、本実施例に係るシールリング100bの側面図の一部である。図9は、シールリング100bの低圧領域(L)側の側面を示している。
本実施例では、軸200がハウジング300に対して正方向のみならず逆方向にも回転する。そして、本実施例に係るシールリング100bの低圧領域(L)側の側面には溝110a,110bがそれぞれ複数設けられている。これらの溝110a,110bは、実施例1と同様、外周面から内周面側に向かって内周面には届かない位置まで延びるように構成されている。
溝110aは、外周面側から内周面側に向かって軸200の正回転方向に傾斜するように構成されている。一方、溝110bは、外周面側から内周面側に向かって軸200の逆回転方向に傾斜するように構成されている(尚、図9において、実線の白抜き矢印は軸200の正回転方向を示しており、破線の白抜き矢印は軸200の逆回転方向を示している)。溝110aと溝110bは交互に並んで設けられている。
[本実施例に係るシールリングの優れた点]
上記のような構成によれば、軸200が正方向に回転した場合は、溝110aの軸20
0の正回転方向側の側面(即ち、シールリング100bに対する環状溝210の側面の正回転時の摺動方向側の側面)が傾斜していることで生じるくさび効果を得ることができる。一方、軸200が逆方向に回転した場合は、溝110bの軸200の逆回転方向側の側面(即ち、シールリング100bに対する環状溝210の側面の逆回転時の摺動方向側の側面)が傾斜していることで生じるくさび効果を得ることができる。そのため、軸200の回転方向によらず、環状溝210の側面とシールリング100bとの摺動部に密封対象流体が入り込み易くなる(尚、図9において、実線の矢印は、軸200が正方向に回転した場合の密封対象流体の移動を示しており、破線の矢印は、軸200が逆方向に回転した場合の密封対象流体の移動を示している)。従って、低圧領域(L)に漏れた密封対象流体が高圧領域(H)により戻され易くなり、また、環状溝210の側面とシールリング100bとの摺動部に密封対象流体の潤滑膜がより形成され易くなる。
<実施例4>
図10を参照して本発明の実施例4に係るシールリングについて説明する。本実施例に係るシールリングは、実施例1に係るシールリングとは溝の構成が異なっている。尚、実施例1と同様の構成および作用については説明を省略する。
[シールリングの構成]
図10は、本実施例に係るシールリング100cの側面図の一部である。図10は、シールリング100cの低圧領域(L)側の側面を示している。
本実施例に係るシールリング100cの低圧領域(L)側の側面には溝110a,110cがそれぞれ複数設けられている。溝110aは、実施例2と同様、外周面から内周面側に向かって内周面には届かない位置まで延び、且つ、外周面側から内周面側に向かって軸200の回転方向(即ち、シールリング100cに対する環状溝210の側面の摺動方向)に傾斜するように構成されている(尚、図10において、実線の白抜き矢印は軸200の回転方向を示している)。
一方、溝110cは、内周面から外周面側に向かって低圧領域(L)に露出する位置には届かない位置まで延び、且つ、内周面側から外周面側に向かって軸200の回転方向に傾斜するように構成されている。これにより、溝110cにおける軸200の回転方向側の側面が、内周面側から外周面側に向かって軸200の回転方向に傾斜した構成となっている。
[本実施例に係るシールリングの優れた点]
上記のような構成によれば、軸200が回転し、シールリング100cに対して環状溝210の側面(低圧領域(L)側の側面)が摺動することによって、高圧領域(H)の密封対象流体が溝110cに取り込まれる。そして、溝110cに取り込まれた密封対象流体が環状溝210の側面とシールリング100cとの摺動部に入り込むため、該摺動部に密封対象流体の潤滑膜がより形成され易くなる。
また、シールリング100cにおいて内周面から外周面側に向かって延びる溝110cが設けられると、高圧領域(H)の密封対象流体が低圧領域(L)側に送られ易くなるが、低圧領域(L)側に送られた密封対象流体は外周面から内周面側に向かって延びる溝110aに取り込むことができる。そのため、溝110cが設けられた場合であっても、高圧領域(H)から低圧領域(L)への密封対象流体の漏れ量を抑制することができる(尚、図10において、矢印は密封対象流体の移動を示している)。
[その他]
尚、本実施例に係るシールリング100cおいては、必ずしも、溝110aおよび溝1
10cが傾斜するように構成されていなくともよい。つまり、溝110aおよび溝110cはシールリング100cの径方向に延びるように構成されていてもよい。ただし、溝110aおよび溝110cが、軸200の回転方向に向って傾斜していると、上記のように、くさび効果が生じる。そのため、溝110aまたは溝110cに取り込まれた密封対象流体が環状溝210の側面とシールリング100cとの摺動部に入り込み易くなる。
また、本実施例に係る軸200が、実施例3のように、ハウジング300に対して正方向のみならず逆方向にも回転するものである場合、本実施例に係るシールリング100cおいても、実施例3のように、隣り合う溝110aの間に、外周面から内周面側に向かって内周面には届かない位置まで延び、且つ、溝110aとは逆方向に傾斜した溝を設けてもよい。そして、さらに、隣り合う溝110cの間に、内周面から該周面側に向かって低圧領域(L)に露出する位置には届かない位置まで延び、且つ、溝110cとは逆方向に傾斜した溝を設けてもよい。
これによれば、軸200が逆方向に回転した場合、溝110cとは逆方向に傾斜した溝において、くさび効果を得ることができる。そのため、軸200の回転方向によらず、高圧領域(H)の密封対象流体が環状溝210の側面とシールリング100cとの摺動部に入り込み易くなる。そのため、環状溝210の側面とシールリング100cとの摺動部に密封対象流体の潤滑膜がより形成され易くなる。
<実施例5>
図11を参照して本発明の実施例5に係るシールリングについて説明する。本実施例に係るシールリングは、実施例1に係るシールリングとは溝の構成が異なっている。尚、実施例1と同様の構成および作用については説明を省略する。
[シールリングの構成]
図11は、本実施例に係るシールリング100dを外周面側から見た図の一部である。シールリング100dにおいては、低圧領域(L)側の側面に設けられた溝110dの両側面が、高圧領域(H)側から低圧領域(L)側に向って広がる方向に傾斜するように構成されている。
[本実施例に係るシールリングの優れた点]
本実施例に係るシールリング100dにおいても、実施例1と同様、軸200に対してシールリング100dが摺動することで低圧領域(L)から溝110aに取り込まれた密封対象流体は、該溝110dにおける軸200の回転方向側の側面(即ち、シールリング100dに対する環状溝210の側面の摺動方向側の側面)に沿って内周面側に向かって移動する。このとき、上記のように溝110dの側面が傾斜していると、密封対象流体が、該側面に沿って低圧領域(L)側に向う方向にも移動する。これにより、溝110d内においては、溝が外周面側から内周面側に向かって軸200の回転方向に傾斜するように構成されている場合と同様、くさび形状の空間におけるより狭い部分に向って密封対象流体が送り込まれることとなるため、くさび効果が生じる。そのため、密封対象流体が環状溝210の側面とシールリング100dとの摺動部に入り込み易くなる。
[その他]
尚、本実施例に係るシールリング100dにおいては、必ずしも、溝110dの両側面が傾斜するように構成されていなくともよい。つまり、溝110dにおける軸200の回転方向側の側面が、高圧領域(H)側から低圧領域(L)側に向って軸200の回転方向に傾斜していれば、上記のようなくさび効果を得ることができる。
さらに、本実施例に係るシールリング100dにおいても、実施例2と同様、溝110
dが、外周面側から内周面側に向かって軸200の回転方向に傾斜するように構成されていてもよい。これによれば、くさび効果によって、密封対象流体が環状溝210の側面とシールリング100dとの摺動部により入り込み易くなる。
尚、上記実施例1〜5においては、シールリング100,100a、110b、100c、100dの低圧領域側の側面に溝110,110a,110b,110c,110dを設けた構成としたが、これらの溝と同様の形態の溝をシールリングの外周面に設けてもよい。これによれば、ハウジングにおける軸孔の内周面がシールリングの外周面に対して摺動した場合に、上記各実施例に係るシールリングと同様の効果を得ることができる。
100,100a,100b,100c,100d シールリング
110,110a,110b,110c,110d 溝
200 軸
210 環状溝
300 ハウジング
310 内周面
C カット部

Claims (6)

  1. 軸の外周に設けられた環状溝に装着され、相対的に回転する前記軸とハウジングとの間の環状隙間を封止して、密封対象流体が存在する高圧領域と低圧領域とを隔てるシールリングにおいて、
    低圧領域側の側面において、低圧領域に露出する位置から内周面側に向かって内周面には届かない位置まで延びる溝を備えるシールリング。
  2. 前記溝における、シールリングに対する前記環状溝の側面の摺動方向側の壁面が、外周面側から内周面側に向かって、シールリングに対する前記環状溝の側面の摺動方向に傾斜している請求項1に記載のシールリング。
  3. 前記軸と前記ハウジングとが正方向のみならず逆方向にも相対的に回転し、
    低圧領域側の側面において前記溝が複数設けられており、
    一部の溝における、シールリングに対する前記環状溝の側面の正回転時の摺動方向側の壁面が、外周面側から内周面側に向かって、シールリングに対する前記環状溝の側面の正回転時の摺動方向に傾斜しており、
    他の一部の溝における、シールリングに対する前記環状溝の側面の逆回転時の摺動方向側の壁面が、外周面側から内周面側に向かって、シールリングに対する前記環状溝の側面の逆回転時の摺動方向に傾斜している請求項2に記載のシールリング。
  4. 前記溝が第一の溝であって、
    前記低圧領域側の側面において、内周面から外周面側に向かって低圧領域に露出する位置には届かない位置まで延びる第二の溝をさらに備える請求項1から3のいずれか一項に記載のシールリング。
  5. 前記第二の溝における、シールリングに対する前記環状溝の側面の摺動方向側の壁面が、内周面側から外周面側に向かって、シールリングに対する前記環状溝の側面の摺動方向に傾斜している請求項4に記載のシールリング。
  6. 前記軸と前記ハウジングとが正方向のみならず逆方向にも相対的に回転し、
    低圧領域側の側面において前記第二の溝が複数設けられており、
    一部の第二の溝における、シールリングに対する前記環状溝の側面の正回転時の摺動方向側の壁面が、内周面側から外周面側に向かって、シールリングに対する前記環状溝の側面の正回転時の摺動方向に傾斜しており、
    他の一部の第二の溝における、シールリングに対する前記環状溝の側面の逆回転時の摺動方向側の壁面が、内周面側から外周面側に向かって、シールリングに対する前記環状溝の側面の逆回転時の摺動方向に傾斜している請求項5に記載のシールリング。
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