JP2013183971A - フラップカバーを備えたミシン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ミシン本体に対して回動することで前面、背面および後面を覆うように開閉する各フラップカバーにより、少なくともベッド部上部の開口部を覆うカバー体を備え、フラップカバーを開放方向に付勢する付勢手段と、付勢手段の付勢力に抗してフラップカバーをミシン本体に係止する係止手段と、係止手段に連結手段を介して接続されるスイッチ手段とが設けられ、スイッチ手段を操作することにより係止手段を作動させ、フラップカバーを開状態と閉状態とに切り換え可能とし、閉状態ではミシン本体とカバー体の外周面が一体となってケース状の外周面を形成することを特徴とする。
【選択図】 図2
Description
このような分割ケースとしたミシンカバーは、ミシン全体を収納するバック形式のミシンカバーのように、重いミシン本体を中から取り出すという面倒がないという利点を有する。
上記特許文献1記載のミシンカバーでは、リヤカバー11とフロントカバー12とは、上端部のヒンジ機構によって離脱可能に組み付けられており、当該ヒンジ機構は、リヤカバー11の円弧爪11aと、フロントカバー12の鉤片14aとからなり、フロントカバー12の下端側を持ち上げた状態で鉤片14aを円弧爪11aに係留し、フロントカバー12を下げると鉤片14aが円弧爪11aに嵌合して、ミシンカバーが組み付けられるようになっている。
ミシンカバーを取り外す場合も、これと全く逆の作業を行わなければならず、極めて面倒な作業を要することになる。
本発明は、上記問題を解決することを課題とし、ミシンの使用にあたって面倒な準備作業を必要とせず、簡単なスイッチ操作だけでカバーを開放して速やかに作業を始めることができるとともに、カバーを閉じたときにはミシン本体と一体でケース状の外周面を形成し、開口部へのゴミなどの侵入を防ぐとともにコンパクトで優れた外観を有するものにすることができるカバーを備えたミシンを提供することを目的とする。
フラップカバーが開放される際の回動速度を抑制する速度抑制手段を設けた実施形態では、付勢手段と重力によって付勢・加速されたフラップカバーが速度抑制手段により減速され、緩やかに停止して騒音や衝撃を抑制することができ、付勢手段が作動している間は速度抑制手段が作動しない不作動領域を設けたものでは、フラップカバーをより確実かつ速やかに開放することができる。
さらに、前面フラップカバーの内側に、開状態でベッド面と同一の高さから緩やかに傾斜下降する布ガイド面を形成した実施形態では、該布ガイド面が、布送りなどのための補助テーブル的な役割を果たし、縫製作業を円滑に行うことができる。
アーム部3は、ベッド部1の上方に開口部Sを隔てて水平方向に延びており、その上部には、内部に後述する伝動機構を収納するルーフ部4が一体に取り付けられている。
5は、ミシン本体Mに枢着された把手であり、6は、ミシン本体Mの前面に設けられた操作部である。
図1のように、各フラップカバー12,13,14が閉じられると、カバー体Cの外周面は、ミシン本体Mのそれと一体となり、全体がケース状の外観を呈して、ミシン本体Mの開口部Sや操作部6などにゴミやほこりが侵入することを防ぐことができるようになっている。
なお、本実施例では、カバー体Cにベッド面1aと同一高さの上端部11上面を有する補助床部10を設けているが、補助床部10は必ずしも必要ではなく、ミシン本体Mのベッド部1に、各フラップカバー12,13,14を直接取り付けてもよい。
また、本実施例では、布ガイド面が形成されたガイド部材15を前面フラップカバー12に取り付けているが、ガイド部材15は前面フラップカバー12と別体である必要はなく、一体に形成されていてもよい。
ダンパー21は、各フラップカバー12,13,14の回転速度を抑制する速度抑制手段を構成し、その芯軸21aは、フラップカバー回転軸20の軸孔20aに回動不能に嵌合されており、芯軸21aに対して回動するダンパー21の外輪21bは、各フラップカバー12,13,14の外輪軸孔12aに嵌合されている。
外輪21aの外周には径方向に突出したダンパー爪21cが設けられ、ダンパー爪21cは、外輪軸孔12aに設けられたダンパー爪21cより周方向の幅が広い爪溝12bに嵌合され、爪溝12bの壁面との間に隙間12cが形成されている。
隙間12cは、各フラップカバー12,13,14がフラップばね22の付勢力によって外側に回転し始める初動時には、ダンパー爪21cが爪溝12bの壁面に当接せず、ダンパー21が作動しない不作動領域を形成する。
速度抑制手段は、本実施例ではオイルダンパーや摩擦ダンパーなどのダンパーであるが、さらに低荷重ばねなどの簡易なものでもよい。
フラップばね22は、ばね本体22aの両端に腕22bを有し、一方の腕22bは各フラップカバー12,13,14に固定されている。
他方の腕22bは、図6(a)のように、カバー体Cが開状態では自由状態であり、各フラップカバー12,13,14を閉じていくと、図6(b)のように、補助床部10の内面側に当接するようになり、ばね本体22aが撓んで各フラップカバー12,13,14を開放方向に付勢する。
また、ダンパー爪21cは、ダンパー21の不作動領域を形成する隙間12cを有して爪溝12bに嵌合されているので、フラップばね22は、各フラップカバー12,13,14が自らの重力で開放方向に回転するようになるまで、確実に付勢することができる。
さらに、不作動領域を形成する隙間12cを、フラップばね22の付勢力が働く間はダンパー21が作動しないような幅に調節すれば、各フラップカバー12,13,14をより速やかに回転させ開放することができる。
図6に示すように、前面フラップカバー12では、フラップばね22の一方の腕22bは、ガイド部材15を前面フラップカバー12に取り付ける際に、その間に挟み込まれることによって固定されるようになっている。
付勢手段は、本実施例ではコイルばねを使用しているが、板バネなど他の種類のばねでもよく、さらにスポンジなど多様な各種弾性体を採用可能である。
側面フラップカバー14は、前面フラップカバー12に当接する前側端面14aと背面ブラップカバー13に当接する後側端面14bに突出するそれぞれ前突起34,後突起35が設けられており、各フラップカバー12,13,14が閉じられるとき、前突起34,後突起35が、それぞれ前面フラップカバー12に設けられた前凹溝36、背面フラップカバー13に設けられた後凹溝37に係合することにより、側面フラップカバー14と他のフラップカバー12,13とを固定する。
これらの前突起34,後突起35および前凹溝36、後凹溝37は、フラップカバー相互を係止してカバー体Cの閉状態を保持する連係手段を構成する。
なお、係止手段によってミシン本体Mに係止する2つのフラップカバーをどのように選択するかは必要に応じて適宜決定しうるが、本実施例のように、前面フラップカバー12と背面フラップカバー13を係止手段によりミシン本体Mに係止し、側面フラップカバー14を連係手段により他のフラップカバー12,13に係止することが、安定した閉状態を得る上で好ましい。
また、本実施例に限らず、全てのフラップカバー12,13,14を係止手段によりミシン本体Mに係止したり、側面フラップカバー14のみを係止手段でミシン本体Mに係止し、他のフラップカバー12,13を連係手段により側面フラップカバー14に係止することによりカバー体Cの閉状態を完成することも可能である。
これらのフック爪30,31を連結部材50を介してスイッチ60に接続する伝動機構は、ルーフ部4に収容されてアーム部3の上部に配置されている。
前ばね部材43は、一端が前フック爪30に取り付けられ、他端がルーフ部4に固定されて、前フック爪30を常に前係止溝32に係合する方向に付勢している。
後フック爪31は、爪部31aの反対側に、回転中心孔31bと、連結部材50に連結する後ワイヤ部材44が係合する連結孔31cと、ルーフ部4に固定された後軸受け部材45の後スライド孔46に摺動可能に嵌合する突部31dが設けられている。
後ばね部材47は、前ばね部材43と同様に、一端が後フック爪31に取り付けられ、他端がルーフ部4に固定されて、後フック爪31を常に後係止溝33に係合する方向に付勢している。
前側部材52と後側部材53には、それぞれ前ねじ部材55,後ねじ部材56が主部材51を挟んで締結されて、各部材51,52,53が一体になった連結部材50が形成され、ルーフ部4に設けられた固定軸54に回動可能に嵌合されている。
連結部材50は、固定軸54回りに主ばね部材59が取り付けられており、前後のフック爪30,31をそれぞれ前後の係止溝32,33に係合する方向に付勢されている。
図11(a)に示すように、スイッチ端子62を、矢印のようにミシン本体Mの前面から見て右側にスライドさせると、前ワイヤ部材48が引っ張られて連結部材50を固定軸54回りに回動させるようになっている。
本実施例では、スイッチ端子62はルーフ部4の上面に沿ってスライドされるようになっているが、図13に示す変形実施例のように、上下動させることによって前ワイヤ部材48を作動させるようにしてもよい。
まず、図1のようにカバー体Cを閉じた状態から、各フラップカバー12,13,14を開放して図2のような開状態にするには、スイッチ60のスイッチ端子62を水平方向にスライドさせる。
図11(a)に矢印で示されているように、スイッチ端子62が水平方向にスライドすると、前ワイヤ部材48に連結された連結部材50の主部材51が、主ばね部材59の付勢力に抗して固定軸54の回りに回動する。
前側部材52は、その側面が前フック爪30の当接部30cに当接しており、主部材51と一体に回動することにより前フック爪30を前ばね部材43に抗して回動し、図11(a)の矢印のように前係止溝32との係合を解除する方向に作動させる。
また、前フック爪30は、突部30dが前軸受け部材41の前スライド孔42に嵌合して摺動することにより、安定して作動するとともに作動範囲を制限されている。
前側部材52と後側部材53は、各長孔57,58によって主部材51との取付位置を調節されているので、前後のフック爪30,31は同時に前後の係止溝32,33から解放される。
各フック爪30,31と各係止溝32,33の係合が解除されると、前面フラップカバー12と背面フラップカバー13は、それぞれフラップばね22によって外方に付勢されているため、補助床部10の上端部11に設けられたフラッパカバー回転軸20回りに回転を始める。
各フラップばね22は、各フラップカバー12,13,14の重心がフラップカバー回転軸20上の垂直面より外側に来るまで回転するように付勢力が調整され、ダンパー爪21cは、各フラップカバー12,13,14が外側に回転し始める初動時には、ダンパー21が作動しないように不作動領域の隙間12cを持つ爪溝12bに嵌合されているので、各フラップカバー12,13,14は、重心がフラップカバー回転軸20上の垂直面より外側に来るまで速やかに回転し、その後は自らの重力により開放方向に回転するようになる。
各フラップカバー12,13,14が完全に開放された状態になると、前面フラップカバー12の内側に設けられたガイド部材15が、補助床部10の上端部11上面に連続して、ベッド面1aの高さから緩やかに傾斜下降する布ガイド面を形成し、布送りを円滑にして縫製作業を容易にする。
そして、前面フラップカバー12の内側に予め設けられたガイド部材15によって布ガイド面が形成されるので、改めて補助テーブルなどを取り付ける必要がないとともに、前面フラップカバー12とガイド部材15との間に付属品収納ケース16を引き出し可能に収容しているので、ミシン全体をコンパクトにすることができ、使い勝手に優れたものである。
まず、背面フラップカバー13と側面フラップカバー14を閉じるように回転し、後突起35と後凹溝37をわずかに係合する状態に保持した上で、さらに前面フラップカバー12を閉じるように回転させて、前突起34と前凹溝36もわずかに係合する状態に保持する。
この状態を保持するには、片手で前面フラップカバー12と背面フラップカバー13の上辺を互いに近づけるように引きつけて保持すればよく、もう一方の手でスイッチ60を一旦開方向に操作すると、各フック爪30,31が各係止溝32,33に嵌入するので、スイッチ60から手を離せば、各フック爪30,31と各係止溝32,33とが係止して、各フラップカバー12,13,14がミシン本体Mに係止し、カバー体Cが閉状態となる。
このように、本実施例のフラッパカバーを備えたミシンは、ミシン本体Mをカバー体Cで覆う作業についても極めて簡単に行うことができ、コンパクトなので収納も容易であるとともに外観が優れているので室内においても違和感がない。
なお、本発明のフラップカバーを備えたミシンは、本実施例における係止手段、連結手段、連係手段およびスイッチ手段などの伝動機構の態様に限定されることはなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、同様の種々の態様を採用できることはもちろんである。
C カバー体
S 開口部
1 ベッド部
1a ベッド面
2 脚柱部
3 アーム部
4 ルーフ部
5 把手
6 操作部
10 補助床部
11 上端部
12 前面フラップカバー
13 背面フラップカバー
14 側面フラップカバー
15 ガイド部材
16 付属品収納ケース
20 フラップカバー回転軸
21 ダンパー(速度抑制手段)
22 フラップばね(付勢手段)
30 前フック爪(係止手段)
31 後フック爪(係止手段)
32 前係止溝
33 後係止溝
34 前突起(連係手段)
35 後突起(連係手段)
36 前凹溝
37 後凹溝
41 前軸受け部材
42 前スライド孔
43 前ばね部材
44 後ワイヤ部材
45 後軸受け部材
46 後スライド孔
47 後ばね部材
48 前ワイヤ部材
50 連結部材(連結手段)
51 主部材
52 前側部材
53 後側部材
54 固定軸
55 前ねじ部材
56 後ねじ部材
57 前長孔(調節手段)
58 後長孔(調節手段)
59 主ばね部材
60 スイッチ(スイッチ手段)
61 窓部
62 スイッチ端子
Claims (7)
- 上部にベッド面が形成されたベッド部と、ベッド部から立設された脚柱部と、脚柱部からベッド部上方に開口部を隔てて水平方向に延びたアーム部とからなるミシン本体と、
ミシン本体に対して回動することで開閉し、ミシン本体の前面を覆う前面フラップカバーと、ミシン本体の後面を覆う背面フラップカバーと、ミシン本体の脚柱部と反対側の側面を覆う側面フラップカバーとを有し、少なくとも前記開口部を覆うカバー体とからなり、
各フラップカバーをそれぞれ開放方向に付勢する付勢手段と、付勢手段の付勢力に抗して各フラップカバーをミシン本体に係止する係止手段と、係止手段に連結手段を介して接続されるスイッチ手段とが設けられ、
スイッチ手段を操作することにより、係止手段のミシン本体への係止を保持する閉状態と、係止手段を解放する開状態とに切り換え可能とし、閉状態ではミシン本体とカバー体の外周面が一体となってケース状の外周面を形成することを特徴とするフラップカバーを備えたミシン。 - 係止手段は、前面フラップカバー、背面フラップカバー、側面フラップカバーのうち、いずれか2つのフラップカバーをミシン本体に係止するように設けられ、該2つのフラップカバーがミシン本体に係止される際に他のフラップカバーに係止して、カバー体を閉状態に保持する連係手段が設けられていることを特徴とする請求項1記載のフラップカバーを備えたミシン。
- 係止手段は、側面フラップカバーに設けられ、側面フラップカバーがミシン本体に係止する際、側面フラップカバーと前面フラップカバー、および側面フラップカバーと背面フラップカバーを係止してカバー体を閉状態に保持する連係手段を設けたことを特徴とする請求項1記載のフラップカバーを備えたミシン。
- 連結手段は、ミシン本体に係止した2つ以上のフラップカバーを同時に開放するための調節手段を備えていることを特徴とする請求項1または2記載のフラップカバーを備えたミシン。
- 係止手段が解放されて、付勢手段により付勢された各フラップカバーが自重により開放される際に、回動速度が抑制されるように作用する速度抑制手段が、さらに設けられたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のフラップカバーを備えたミシン。
- 速度抑制手段は、付勢手段が作動して各フラップカバーが開放方向に付勢されている間は作動しないように、不作動領域が設けられていることを特徴とする請求項5記載のフラップカバーを備えたミシン。
- 前面フラップカバーの内側には、カバー体の開状態において、ベッド面と同一の高さから緩やかに傾斜下降する布ガイド面が形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のフラップカバーを備えたミシン。
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