JP2013170588A - トランスアクスル及びホイール式作業車輌 - Google Patents
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Abstract
【課題】駆動源から作動的に伝達される回転動力を左右一対の第1及び第2駆動輪に伝達するトランスアクスルにおいて、前記第1及び第2駆動輪の駆動回転数差がとり得る範囲を拡大させる。
【解決手段】駆動源2から作動的に入力される回転動力を第1及び第2出力軸22(1),22(2)へ差動伝達可能な差動装置23と、前記駆動源から作動的に入力される回転動力を前記第1及び第2出力軸に増速伝達可能な増速装置24を備え、前記差動装置はデフロック位置及びデフ位置をとり得るデフロック部材61を有し、前記増速装置は前記駆動源から作動的に回転動力を入力する前記差動装置の入力ギヤ41の回転動力を前記第1及び第2出力軸に同期状態で増速伝達可能な第1及び第2増速伝動経路50(1),50(2)を有し、前記第1及び第2増速伝動経路にはそれぞれ第1及び第2クラッチ51(1),51(2)が介挿される。
【選択図】図3
【解決手段】駆動源2から作動的に入力される回転動力を第1及び第2出力軸22(1),22(2)へ差動伝達可能な差動装置23と、前記駆動源から作動的に入力される回転動力を前記第1及び第2出力軸に増速伝達可能な増速装置24を備え、前記差動装置はデフロック位置及びデフ位置をとり得るデフロック部材61を有し、前記増速装置は前記駆動源から作動的に回転動力を入力する前記差動装置の入力ギヤ41の回転動力を前記第1及び第2出力軸に同期状態で増速伝達可能な第1及び第2増速伝動経路50(1),50(2)を有し、前記第1及び第2増速伝動経路にはそれぞれ第1及び第2クラッチ51(1),51(2)が介挿される。
【選択図】図3
Description
本発明は、駆動源から作動的に伝達される回転動力を左右一対の第1及び第2駆動輪に伝達するトランスアクスル、及び、前記トランスアクスルを備えたホイール式作業車輌に関する。
駆動源から、一般的には変速装置を介して、作動的に伝達される回転動力を差動装置を介して左右一対の第1及び第2駆動輪に差動伝達するトランスアクスルが広く利用されている(例えば、特許文献1参照)。
前記従来のトランスアクスルは、デフロック部材をデフ位置及びデフロック位置に位置させることによって、入力される回転動力を前記一対の第1及び第2駆動輪の走行負荷に応じて差動伝達するデフ状態と前記回転動力を前記一対の第1及び第2駆動輪に強制的に同期伝達するデフロック状態とを現出させることができる。
しかしながら、従来のトランスアクスルにおいては、デフ状態での前記第1及び第2駆動輪の駆動回転数差は前記第1及び第2駆動輪の走行負荷に依存しており、さらに、前記駆動回転数差は最大でも入力される回転動力の回転数の範囲内に限定されるものであった。
即ち、前記従来のトランスアクスルにおけるデフ状態においては、入力される回転動力の回転数をNとした場合に、前記第1及び第2駆動輪の回転数差は最大でもNに過ぎなかった。
即ち、前記従来のトランスアクスルにおけるデフ状態においては、入力される回転動力の回転数をNとした場合に、前記第1及び第2駆動輪の回転数差は最大でもNに過ぎなかった。
本発明は、斯かる従来技術に鑑みなされたものであり、駆動源から作動的に伝達される回転動力を左右一対の第1及び第2駆動輪に伝達するトランスアクスルにおいて、前記第1及び第2駆動輪の駆動回転数差がとり得る範囲を入力される回転動力の回転数の範囲よりも拡大し得るトランスアクスルの提供を一の目的とする。
また、本発明は、駆動源から作動的に伝達される回転動力を左右一対の第1及び第2駆動輪に伝達するトランスアクスルを備えたホイール式作業車輌において、前記第1及び第2駆動輪の駆動回転数差がとり得る範囲を前記トランスアクスルに入力される回転動力の回転数の範囲よりも拡大し得るホイール式作業車輌の提供を他の目的とする。
本発明は、前記一の目的を達成するために、駆動源から作動的に伝達される回転動力を左右一対の第1及び第2駆動輪に伝達するトランスアクスルであって、前記第1及び第2駆動輪にそれぞれ作動連結された状態で同軸上に配設された第1及び第2出力軸と、前記駆動源から作動的に入力される回転動力を前記第1及び第2出力軸へ差動伝達可能な差動装置と、前記駆動源から作動的に入力される回転動力を前記第1及び第2出力軸に増速伝達可能な増速装置とを備え、前記差動装置は、回転軸線が前記第1及び第2出力軸と同軸上に位置され且つ前記駆動源から作動的に回転動力を入力する入力ギヤと、前記入力ギヤの回転に伴って公転し且つ前記回転軸線を基準にして径方向に延びる枢支軸線回り自転可能とされたベベルピニオンと、前記ベベルピニオンに噛合された状態で前記第1及び第2出力軸にそれぞれ相対回転不能に支持された第1及び第2サイドベベルギヤと、前記第1及び第2サイドベベルギヤの少なくとも一方を前記入力ギヤに対して前記回転軸線回り相対回転不能とするデフロック位置及び前記サイドベベルギヤを前記入力ギヤに対して前記回転軸線回り相対回転自在とするデフ位置をとり得るデフロック部材とを含み、前記増速装置は、前記入力ギヤの回転動力を前記第1及び第2出力軸に同期状態で増速伝達可能な第1及び第2増速伝動経路を有し、前記第1及び第2増速伝動経路にはそれぞれ第1及び第2クラッチが介挿されているトランスアクスルを提供する。
好ましくは、前記第1及び第2クラッチは多板式クラッチとされる。
好ましくは、前記第1及び第2出力軸を支持し且つ前記差動装置を収容するアクスルケースを備えている。前記増速装置は、前記入力ギヤに噛合する駆動ギヤと、前記駆動ギヤに対して相対回転不能とされた増速駆動軸と、前記増速駆動軸に相対回転自在に支持された第1及び第2中間ギヤと、前記第1中間ギヤに噛合され且つ前記第1出力軸に相対回転不能とされた第1従動ギヤと、前記第2中間ギヤに噛合され且つ前記第2出力軸に相対回転不能とされた第2従動ギヤと、前記増速駆動軸及び前記第1中間ギヤの間に介挿された前記第1クラッチと、前記増速駆動軸及び前記第2中間ギヤの間に介挿された前記第2クラッチとを含み、前記アクスルケースは、前記入力ギヤ、前記第1従動ギヤ及び前記第2従動ギヤへの外部からのアクセスを可能とする開口を有している。前記駆動ギヤ、前記増速駆動軸、前記第1及び第2クラッチ並びに前記第1及び第2中間ギヤがユニットを形成しており、前記ユニットは、前記開口を介して、前記駆動ギヤ、前記第1中間ギヤ及び前記第2中間ギヤがそれぞれ前記入力ギヤ、前記第1従動ギヤ及び前記第2従動ギヤに噛合するように前記アクスルケースに着脱可能に連結される。
また、本発明は、前記他の目的を達成するために、駆動源と、左右一対の第1及び第2駆動輪と、旋回操作部材と、前記駆動源から作動的に入力される回転動力を前記第1及び第2駆動輪へ向けて伝達するトランスアクスルと、制御装置と、モード切替部材とを備えたホイール式作業車輌であって、前記トランスアクスルは、前記第1及び第2駆動輪にそれぞれ作動連結された状態で同軸上に配設された第1及び第2出力軸と、前記駆動源から作動的に入力される回転動力を前記第1及び第2出力軸へ差動伝達可能な差動装置と、前記駆動源から作動的に入力される回転動力を前記第1及び第2出力軸に増速伝達可能な増速装置とを備え、前記差動装置は、回転軸線が前記第1及び第2出力軸と同軸上に位置され且つ前記駆動源から作動的に回転動力を入力する入力ギヤと、前記入力ギヤの回転に伴って公転し且つ前記回転軸線を基準にして径方向に延びる枢支軸線回り自転可能とされたベベルピニオンと、前記ベベルピニオンに噛合された状態で前記第1及び第2出力軸にそれぞれ相対回転不能に支持された第1及び第2サイドベベルギヤと、前記第1及び第2サイドベベルギヤの少なくとも一方を前記入力ギヤに対して前記回転軸線回り相対回転不能とするデフロック位置及び前記少なくとも一方のサイドベベルギヤを前記入力ギヤに対して前記回転軸線回り相対回転自在とするデフ位置をとり得るデフロック部材とを含み、前記増速装置は、前記入力ギヤの回転動力を前記第1及び第2出力軸に同期状態で増速伝達可能な第1及び第2増速伝動経路を有し、前記第1及び第2増速伝動経路にはそれぞれ第1及び第2クラッチが介挿されており、前記デフロック部材は電気信号によって作動制御されるアクチュエータによって作動され、前記第1及び第2クラッチは電気信号によって係合状態が変化するものとされ、前記制御装置は、前記モード切替部材への人為操作に応じて、前記第1及び第2クラッチを解除状態とし且つ前記デフロック部材をデフ位置に位置させるノーマルデフモードと、前記第1及び第2クラッチを解除状態とし且つ前記デフロック部材をデフロック位置に位置させるデフロックモードと、強制デフモードとを選択的に現出させ、前記強制デフモードにおいては、前記制御装置は、前記デフロック部材をデフ位置に位置させつつ、前記旋回操作部材の操作状態を検出する旋回センサからの信号に基づき、直進時には前記両クラッチを解除状態とし、旋回時には旋回内側に位置する一方のクラッチを解除状態とし且つ旋回外側に位置する他方のクラッチを前記旋回操作部材の操作量に応じた強度の係合状態とするホイール式作業車輌を提供する。
好ましくは、前記第1及び第2増速伝動経路は、前記入力ギヤの回転数をNとした場合に前記第1及び第2出力軸の回転数が2×Nとなるように構成される。
本発明に係るトランスアクスルは、一対の第1及び第2出力軸と、駆動源から作動的に入力される回転動力を前記第1及び第2出力軸へ差動伝達可能な状態及び強制的に同期駆動する状態をデフロック部材によって切替可能な差動装置とに加えて、前記駆動源から作動的に入力される回転動力を前記第1及び第2出力軸に増速伝達可能な増速装置を有しており、前記増速装置は、前記入力ギヤの回転動力を前記第1及び第2出力軸に同期状態で増速伝達可能な第1及び第2増速伝動経路を有し、前記第1及び第2増速伝動経路にはそれぞれ第1及び第2クラッチが介挿されている。
本発明に係るトランスアクスルによれば、前記第1及び第2クラッチを解除状態とし且つ前記デフロック部材をデフロック位置に位置させることによりデフロック状態を現出させ、前記第1及び第2クラッチを解除状態とし且つ前記デフロック部材をデフ位置に位置させることによりデフ状態を現出させることができ、さらに、前記第1及び第2クラッチの何れか一方を係合状態とし且つ前記デフロック部材をデフ位置に位置させることにより、係合されたクラッチの側の駆動輪が増速伝動経路の増速比に応じて増速駆動され、他方のクラッチの側の駆動輪が入力される回転動力から前記増速された速度分だけ減速駆動される強制差動状態を現出させることができる。
また、本発明に係るホイール式作業車輌は、一対の第1及び第2出力軸と、駆動源から作動的に入力される回転動力を前記第1及び第2出力軸へ差動伝達可能な状態及び強制的に同期駆動する状態をデフロック部材によって切替可能な差動装置とに加えて、前記駆動源から作動的に入力される回転動力を前記第1及び第2出力軸に増速伝達可能な増速装置を有するトランスアクスルを備えており、前記トランスアクスルの増速装置は、前記入力ギヤの回転動力を前記第1及び第2出力軸に同期状態で増速伝達可能な第1及び第2増速伝動経路を有し、前記第1及び第2増速伝動経路にはそれぞれ第1及び第2クラッチが介挿されている。
本発明に係るホイール式作業車輌によれば、前記第1及び第2クラッチを解除状態とし且つ前記デフロック部材をデフロック位置に位置させることによりデフロック状態を現出させ、前記第1及び第2クラッチを解除状態とし且つ前記デフロック部材をデフ位置に位置させることによりデフ状態を現出させることができ、さらに、前記第1及び第2クラッチの何れか一方を係合状態とし且つ前記デフロック部材をデフ位置に位置させることにより、係合されたクラッチの側の駆動輪が増速伝動経路の増速比に応じて増速駆動され、他方のクラッチの側の駆動輪が入力される回転動力から前記増速された速度分だけ減速駆動される強制差動状態を現出させることができる。
以下、本発明の好ましい一実施の形態について添付図面を参照しつつ説明する。
図1に、本実施の形態に係るトランスアクスル6が適用されたホイール式作業車輌1の左側面図を示す。
また、図2に、前記ホイール式作業車輌1の伝動模式図を示す。
図1に、本実施の形態に係るトランスアクスル6が適用されたホイール式作業車輌1の左側面図を示す。
また、図2に、前記ホイール式作業車輌1の伝動模式図を示す。
図1及び図2に示すように、前記ホイール式作業車輌1は、駆動源2と、左右一対の第1及び第2駆動輪3(1),3(2)と、旋回操作部材5と、前記駆動源2から作動的に入力される回転動力を前記第1及び第2駆動輪3(1),3(2)へ向けて伝達する前記トランスアクスル6とを備えている。
本実施の形態に係る前記ホイール式作業車輌1は、二輪駆動状態と四輪駆動状態とを選択的に切り替え可能なトラクタとされている。
従って、図1に示すように、前記ホイール式作業車輌1は、前記構成部材に加えて、本機フレーム11と、前記本機フレーム11に支持され且つ丸形ハンドル等の前記旋回操作部材5の近傍に配設された運転席12と、前記駆動源2によって作動的に駆動され、前記駆動源2からの回転動力を変速する変速装置として作用するベルト式伝動装置14と、メイン駆動輪である前記第1及び第2駆動輪3(1),3(2)とは車輌前後方向に関し反対側(本実施の形態においては前方側)に配設された左右一対の第1及び第2サブ駆動輪15(1),15(2)とを有している。
従って、図1に示すように、前記ホイール式作業車輌1は、前記構成部材に加えて、本機フレーム11と、前記本機フレーム11に支持され且つ丸形ハンドル等の前記旋回操作部材5の近傍に配設された運転席12と、前記駆動源2によって作動的に駆動され、前記駆動源2からの回転動力を変速する変速装置として作用するベルト式伝動装置14と、メイン駆動輪である前記第1及び第2駆動輪3(1),3(2)とは車輌前後方向に関し反対側(本実施の形態においては前方側)に配設された左右一対の第1及び第2サブ駆動輪15(1),15(2)とを有している。
本実施の形態においては、前記第1及び第2サブ駆動輪15(1),15(2)が前記旋回操作部材5の操作に応じて操舵される操舵輪とされ、且つ、前記第1及び第2駆動輪3(1),3(2)が非操舵輪とされている。
さらに、図2に示すように、前記ホイール式作業車輌1は、前記第1及び第2サブ駆動輪15(1),15(2)にそれぞれ作動連結された状態で同軸上に配設された第1及び第2出力軸16(1),16(2)、前記トランスアクスル6から作動的に入力される回転動力を前記第1及び第2出力軸16(1),16(2)へ差動伝達可能な差動装置17、及び、前記トランスアクスル6から前記差動装置17へ至る伝動経路に介挿されたクラッチ機構18を含むアクスルユニット19を有している。
前記クラッチ機構18は選択的に係脱可能に構成されており、前記クラッチ機構18が係合状態とされると四輪駆動状態が現出され、前記クラッチ機構18が解除状態とされると二輪駆動状態が現出される。
前記クラッチ機構18は選択的に係脱可能に構成されており、前記クラッチ機構18が係合状態とされると四輪駆動状態が現出され、前記クラッチ機構18が解除状態とされると二輪駆動状態が現出される。
次に、本実施の形態に係る前記トランスアクスル6について説明する。
図3に、前記トランスアクスル6における差動装置23及び増速装置24近傍の拡大断面図を示す。
図3に、前記トランスアクスル6における差動装置23及び増速装置24近傍の拡大断面図を示す。
図2及び図3に示すように、前記トランスアクスル6は、前記第1及び第2駆動輪3(1),3(2)にそれぞれ作動連結された状態で同軸上に配設された第1及び第2出力軸22(1),22(2)と、前記駆動源2から作動的に入力される回転動力を前記第1及び第2出力軸22(1),22(2)へ差動伝達可能な前記差動装置23と、前記駆動源2から作動的に入力される回転動力を前記第1及び第2出力軸22(1),22(2)に増速伝達可能な前記増速装置24とを備えている。
本実施の形態において、前記トランスアクスル6は、前記第1及び第2出力軸22(1),22(2)を支持し且つ前記差動装置23を収容するアクスルケース25を備えている。
より詳しくは、前記トランスアクスル6は、前記ベルト式伝動装置14から作動的に伝達される回転動力を前進方向の回転動力及び後進方向の回転動力として前記メイン駆動輪である前記第1及び第2駆動輪3(1),3(2)(及び前記第1及び第2サブ駆動輪15(1),15(2))へ向けて出力可能な前後進切替装置27と、前記第1及び第2駆動輪3(1),3(2)に制動力を付与するための摩擦式の第1及び第2ブレーキ装置28(1),28(2)とを有している。
より詳しくは、前記トランスアクスル6は、前記ベルト式伝動装置14から作動的に伝達される回転動力を前進方向の回転動力及び後進方向の回転動力として前記メイン駆動輪である前記第1及び第2駆動輪3(1),3(2)(及び前記第1及び第2サブ駆動輪15(1),15(2))へ向けて出力可能な前後進切替装置27と、前記第1及び第2駆動輪3(1),3(2)に制動力を付与するための摩擦式の第1及び第2ブレーキ装置28(1),28(2)とを有している。
前記第1及び第2出力軸22(1),22(2)は、対応する前記第1及び第2駆動輪3(1)・3(2)に近接する側の第1端部221(1),221(2)が前記アクスルケース25外方へ延在され、前記差動装置23に近接する側の第2端部222(1),222(2)が前記差動装置23を挟んだ状態で前記アクスルケース25に回転自在に支持されている。
前記差動装置23は、回転軸線が前記第1及び第2出力軸22(1),22(2)と同軸上に位置され且つ前記駆動源2から作動的に回転動力を入力する入力ギヤ41と、前記入力ギヤ41の回転に伴って公転し且つ前記回転軸線を基準にして径方向に延びる枢支軸42の軸線回り自転可能とされたベベルピニオン43,43と、前記ベベルピニオン43,43に噛合された状態で前記第1及び第2出力軸22(1),22(2)にそれぞれ相対回転不能に支持された第1及び第2サイドベベルギヤ44(1),44(2)と、前記第1及び第2サイドベベルギヤ44(1),44(2)の少なくとも一方を前記入力ギヤ41に対して前記回転軸線回り相対回転不能とするデフロック位置及び前記少なくとも一方のサイドベベルギヤ44(1)(44(2))を前記入力ギヤ41に対して前記回転軸線回り相対回転自在とするデフ位置をとり得るデフロック部材61とを有している。
本実施の形態において、前記入力ギヤ41は環状のギヤとされており、前記第1及び第2出力軸22(1),22(2)の第2端部222(1),222(2)を囲繞するように、前記駆動源2からの回転動力が伝達されるギヤ35と噛合されている。前記入力ギヤ41の内方側には、前記枢支軸42が該入力ギヤ41の径方向に延びるように設けられている。
より詳しくは、前記差動装置23は、回転軸線が前記第1及び第2出力軸22(1),22(2)と同軸上に位置され且つ前記入力ギヤ41と共に前記第1及び第2出力軸22(1),22(2)の回転軸線回りに一体的に回転するデフケース45を有している。
前記デフケース45は、前記枢支軸42、前記ベベルピニオン43,43及び前記第1及び第2サイドベベルギヤ44(1),44(2)を収容するように前記入力ギヤ41の内方に配置された状態で該入力ギヤ41に固定されつつ、前記第1及び第2出力軸22(1),22(2)の第2端部222(1),222(2)に相対回転自在に支持されている。
前記デフロック部材61は、前記第1及び第2出力軸22(1),22(2)の一方(図示の形態においては前記第2出力軸22(2))に相対回転不能且つ回転軸線方向移動可能に支持されている。
前記デフロック部材61は、前記入力ギヤ41との対向面に凹部又は凸部の一方とされた係合部61aを有している。また、前記入力ギヤ41に固定された前記デフケース45は、前記デフロック部材61の係合部61aとの対向面に凹部又は凸部の他方とされた被係合部45aを有している。
そして、前記デフロック部材61の係合部61aが、前記デフケース45の被係合部45aに前記デフロック部材61の前記回転軸線方向位置に応じて選択的に係脱するようになっている。これにより、前記デフロック部材61は、前記回転軸線方向位置に応じて前記デフケース45、即ち前記入力ギヤ41に相対回転不能に連結され得るようになっている。
前記デフロック部材61が図3に示されるように前記回転軸線方向に関し前記入力ギヤ41と係合する位置であるデフロック位置に位置されると、前記デフロック部材61が前記入力ギヤ41と共に前記第1及び第2出力軸22(1),22(2)の回転軸線回りに回転するようになる。従って、入力される回転動力を前記第1及び第2駆動輪3(1),3(2)に強制的に同期伝達するデフロック状態が現出される。
一方、前記デフロック部材61が前記回転軸線方向に関し前記入力ギヤ41と係合しない位置であるデフ位置に位置されると、前記デフロック部材61は前記入力ギヤ41に対し相対回転自在となって、該入力ギヤ41と共に前記第1及び第2出力軸22(1),22(2)の回転軸線回りに回転しなくなる。従って、入力される回転動力を前記第1及び第2駆動輪3(1),3(2)の走行負荷に応じて差動伝達するデフ状態が現出される。
好ましくは、前記デフロック部材61は、電気信号によって作動制御されるアクチュエータ65(図4参照)により作動されるように構成される。
本実施の形態においては、前記アクチュエータ65は電動モータ等の電動アクチュエータとされており、前記デフロック部材61に作動連結されている。ただし、前記アクチュエータ65は、電気信号によって作動制御できるものであればよく、例えば電磁弁と油圧シリンダとを組み合わせて構成することも可能である。
本実施の形態においては、前記アクチュエータ65は電動モータ等の電動アクチュエータとされており、前記デフロック部材61に作動連結されている。ただし、前記アクチュエータ65は、電気信号によって作動制御できるものであればよく、例えば電磁弁と油圧シリンダとを組み合わせて構成することも可能である。
なお、本実施の形態においては、前記デフロック部材61は、詳細は後述するように前記旋回操作部材5の操作に応じて前記アクチュエータ65により作動させられ、デフ位置又はデフロック位置へ移動するように構成されているが、本発明は斯かる形態に限定されるものではない。即ち、前記デフロック部材61は、前記旋回操作部材5と機械的に作動連結されてもよいし、前記運転席12の近傍に配設されたデフロック操作部材の操作に応じてデフ位置又はデフロック位置へ移動するように構成してもよい。
前記増速装置24は、前記入力ギヤ41の回転動力を前記第1及び第2出力軸22(1),22(2)に同期状態で増速伝達可能な第1及び第2増速伝動経路50(1),50(2)を有している。前記第1及び第2増速伝動経路50(1),50(2)にはそれぞれ第1及び第2クラッチ51(1),51(2)が介挿されている。
前記第1及び第2クラッチ51(1),51(2)は、本実施の形態においては周知の摩擦多板式クラッチとされている。ただし、前記第1及び第2クラッチ51(1),51(2)は、多板式クラッチに限定されるものではなく、ドッグクラッチ及びコーンクラッチなど種々のクラッチを用いることが可能である。
好ましくは、前記第1及び第2クラッチ51(1),51(2)は、前記旋回操作部材5に電気的に作動連結され、その係合状態が電気信号によって変化し得るように構成される。
本実施の形態においては、前記第1及び第2クラッチ51(1),51(2)はそれぞれ電磁クラッチとされている。ただし、前記第1及び第2クラッチ51(1),51(2)は、電気信号によって係合状態を変化させることができるものであればよく、例えば電磁弁と油圧クラッチとを組み合わせて構成することも可能である。
本実施の形態においては、前記第1及び第2クラッチ51(1),51(2)はそれぞれ電磁クラッチとされている。ただし、前記第1及び第2クラッチ51(1),51(2)は、電気信号によって係合状態を変化させることができるものであればよく、例えば電磁弁と油圧クラッチとを組み合わせて構成することも可能である。
そして、前記第1及び第2クラッチ51(1),51(2)は、係合状態が完全に係合された完全係合状態と解除された解除状態の一方に、又は、完全係合状態と解除状態との間で複数段または無段階に変化し得るように構成されている。
本実施の形態においては、前記第1及び第2クラッチ51(1),51(2)は、係合状態が複数段、即ち4/4(完全係合状態)、3/4、2/4及び1/4のいずれかの強度をとり得るように構成されている。
本実施の形態においては、前記第1及び第2クラッチ51(1),51(2)は、係合状態が複数段、即ち4/4(完全係合状態)、3/4、2/4及び1/4のいずれかの強度をとり得るように構成されている。
なお、本実施の形態においては、前記第1及び第2クラッチ51(1),51(2)は、詳細は後述するように前記旋回操作部材5の操作に応じて電気的に作動制御するように構成されているが、本発明は斯かる形態に限定されるものではない。即ち、前記第1及び第2クラッチ51(1),51(2)は、前記旋回操作部材5と機械的に作動連結され、この旋回操作部材5の操作に応じて機械的に係合状態が変化するように構成され得る。
斯かるトランスアクスル6によれば、前記第1及び第2クラッチ51(1),51(2)を解除状態とし且つ前記デフロック部材61をデフロック位置に位置させることによりデフロック状態を現出させ、前記第1及び第2クラッチ51(1),51(2)を解除状態とし且つ前記デフロック部材61をデフ位置に位置させることによりデフ状態を現出させることができ、さらに、前記第1及び第2クラッチ51(1),51(2)の何れか一方を係合状態とし且つ前記デフロック部材61をデフ位置に位置させることにより、係合されたクラッチ51(1)(51(2))の側の駆動輪3(1)(3(2))が増速伝動経路50(1)(50(2))の増速比に応じて増速駆動され、他方のクラッチ51(2)(51(1))の側の駆動輪3(2)(3(1))が入力される回転動力から前記増速された速度分だけ減速駆動される強制差動状態を現出させることができる。
ここで、入力される回転動力の回転数(入力ギヤ41の回転数)をNとした場合、前述の通り、従来の構成によれば、一対の第1及び第2駆動輪の回転数差は最大でもNに過ぎない。これに対し、本実施の形態に係るトランスアクスル6によれば、前記強制差動状態において前記第1及び第2増速伝動経路50(1),50(2)の増速比を適宜設定することにより前記第1及び第2駆動輪3(1),3(2)の回転数差を前記Nよりも大きい値とし得るため、スピーディな旋回を行うことが可能となる。
次に、本実施の形態に係るトランスアクスル6について詳細に説明する。
本実施の形態において、前記増速装置24は、前記入力ギヤ41に噛合する駆動ギヤ52と、前記駆動ギヤ52に対して相対回転不能とされた増速駆動軸53と、前記増速駆動軸53に相対回転自在に支持された第1及び第2中間ギヤ54(1),54(2)と、前記第1中間ギヤ54(1)に噛合され且つ前記第1出力軸22(1)に相対回転不能とされた第1従動ギヤ55(1)と、前記第2中間ギヤ54(2)に噛合され且つ前記第2出力軸22(2)に相対回転不能とされた第2従動ギヤ55(2)と、前記増速駆動軸53及び前記第1中間ギヤ54(1)の間に介挿された前記第1クラッチ51(1)と、前記増速駆動軸53及び前記第2中間ギヤ54(2)の間に介挿された前記第2クラッチ51(2)とを有している。
前記駆動ギヤ52、前記増速駆動軸53、前記第1中間ギヤ54(1)及び前記第1従動ギヤ55(1)は、前記第1クラッチ51(1)と共に前記第1増速伝動経路50(1)を形成している。
前記駆動ギヤ52、前記増速駆動軸53、前記第2中間ギヤ54(2)及び前記第2従動ギヤ55(2)は、前記第2クラッチ51(2)と共に前記第2増速伝動経路50(2)を形成している。
前記駆動ギヤ52、前記増速駆動軸53、前記第2中間ギヤ54(2)及び前記第2従動ギヤ55(2)は、前記第2クラッチ51(2)と共に前記第2増速伝動経路50(2)を形成している。
前記入力ギヤ41と前記駆動ギヤ52のギヤ比、及び、前記第1中間ギヤ54(1)と前記第1従動ギヤ55(1)のギヤ比(前記第2中間ギヤ54(2)と前記第2従動ギヤ55(2)のギヤ比)の設定としては、前記入力ギヤ41の回転速度に対して前記第1従動ギヤ55(1)(前記第2従動ギヤ55(2))が増速される限り種々の設定をとり得る。
本実施の形態において、前記第1及び第2増速伝動経路50(1),50(2)は、前記第1及び第2中間ギヤ54(1),54(2)とそれぞれに対応する前記第1及び第2従動ギヤ55(1),55(2)とが同径とされた状態で前記入力ギヤ41に比べて前記駆動ギヤ52が小径とされることにより、前記入力ギヤ41の回転動力を前記第1及び第2出力軸22(1),22(2)に増速伝達可能に構成されている。
なお、前記第1及び第2増速伝動経路50(1),50(2)は、前記入力ギヤ41と前記駆動ギヤ52とを同径とした状態で前記第1及び第2中間ギヤ54(1),54(2)に比べてそれぞれ対応する前記第1及び第2従動ギヤ55(1),55(2)を小径とすることにより、前記入力ギヤ41の回転動力を前記第1及び第2出力軸22(1),22(2)に増速伝達可能に構成され得る。
また、前記入力ギヤ41の回転に対する前記第1及び第2出力軸22(1),22(2)の増速比率も種々設定可能である。
本実施の形態においては、前記第1及び第2増速伝動経路50(1),50(2)は、前記入力ギヤ41の回転数を前述のようにNとした場合に前記第1及び第2出力軸の回転数が2×Nとなるように構成されている。即ち、前記第1及び第2増速伝動経路50(1),50(2)の増速比が2倍に設定されている。ただし、前記増速比は2倍に限定されるものではなく、任意(例えば3倍)に設定され得る。
本実施の形態においては、前記第1及び第2増速伝動経路50(1),50(2)は、前記入力ギヤ41の回転数を前述のようにNとした場合に前記第1及び第2出力軸の回転数が2×Nとなるように構成されている。即ち、前記第1及び第2増速伝動経路50(1),50(2)の増速比が2倍に設定されている。ただし、前記増速比は2倍に限定されるものではなく、任意(例えば3倍)に設定され得る。
続いて、前記第1及び第2クラッチ51(1),51(2)及び前記デフロック部材61を前記旋回操作部材5の操作に応じて作動させるための構成について説明する。
図4に、前記ホイール式作業車輌1の制御ブロック図を示す。
図4に、前記ホイール式作業車輌1の制御ブロック図を示す。
本実施の形態においては、前記ホイール式作業車輌1は、制御装置70と、前記旋回操作部材5の操作状態を検出する旋回センサ71と、モード切替部材73とを備えている。
前記制御装置70は、前記モード切替部材73への人為操作に応じて、前記第1及び第2クラッチ51(1),51(2)を解除状態とし且つ前記デフロック部材61をデフ位置に位置させるノーマルデフモードと、前記第1及び第2クラッチ51(1),51(2)を解除状態とし且つ前記デフロック部材61をデフロック位置に位置させるデフロックモードと、強制デフモードとを選択的に現出させるように構成されている。
本実施の形態において、具体的には、前記制御装置70は、前記旋回センサ71等のセンサから入力される信号に基づいて演算処理を実行する制御演算手段を含む演算部(以下CPUという)と、制御プログラムや制御データ等を記憶するROM、設定値等を電源を切っても失われない状態で保存し且つ前記設定値等が書き換え可能とされたEEPROM及び前記演算部による演算中に生成されるデータを一時的に保持するRAM等を含む記憶部とを備えている。
なお、前記旋回センサ71として回転角センサが用いられる場合には、前記制御装置70は、前記旋回操作部材5の直進操作位置を初期値として記憶し且つ前記初期値を基準にして前記旋回操作部材5が操作される毎に操作方向及び操作角を累積的に記憶することで、その時点での前記旋回操作部材5の操作位置(操作状態)を認識し得るようになっている。
前記モード切替部材73は、デフモード位置、デフロックモード位置及び強制デフモード位置を選択的に取り得るように人為操作可能に構成されている。前記モード切替部材73は、例えば、図1に示されるように前記運転席12の近傍に配設されたレバーとされる。
本実施の形態においては、前記ホイール式作業車輌1は前記モード切替部材73の操作位置を検出するモード切替位置検出センサ75を備え、前記制御装置70は前記モード切替位置検出センサ75からのモード選択信号に基づき選択されたモードを現出させるように構成されている。
前記モード切替部材73によりノーマルデフモードが選択された場合には、前記制御装置70は、前記第1及び第2クラッチ51(1),51(2)を解除状態とし且つ前記デフロック部材61がデフ位置に位置するように前記アクチュエータ65を作動させる。これにより、デフ状態を現出させることができる。
前記モード切替部材73によりデフロックモードが選択された場合には、前記制御装置70は、前記第1及び第2クラッチ51(1),51(2)を解除状態とし且つ前記デフロック部材61がデフロック位置に位置するように前記アクチュエータ65を作動させる。これにより、デフロック状態を現出させることができる。
前記モード切替部材73により強制デフモードが選択された場合には、前記制御装置70は、前記デフロック部材61がデフ位置に位置するように前記アクチュエータ65を作動させつつ、前記旋回センサ71からの信号に基づき、直進時には前記両クラッチ51(1),51(2)が解除状態となるように当該両クラッチ51(1),51(2)を作動させ、旋回時には旋回内側に位置する一方のクラッチ51(1)(51(2))が解除状態となり且つ旋回外側に位置する他方のクラッチ1(2)(51(1))が係合状態となるように当該両クラッチ51(1),51(2)を作動させる。
これにより、強制デフモードの選択時に、係合された前記他方のクラッチ51(2)(51(1))の側の駆動輪3(1)(3(2))が増速伝動経路50(1)(51(2))の増速比に応じた分だけ増速駆動され、解除状態とされた前記一方のクラッチ51(1)(51(2))の側の駆動輪3(2)(3(1))が入力される回転動力から前記増速された速度分だけ減速駆動される強制差動状態を現出させることができる。
詳しくは、本実施の形態においては、前記旋回操作部材5の操作量に応じて前記第1及び第2クラッチ51(1),51(2)の係合状態の強度が複数段をとり得るように構成されており、前記旋回操作部材5が略最大旋回操作位置まで操作されている際には、係合状態の強度が完全係合状態となり、前記旋回操作部材5が直進操作位置及び略最大旋回操作位置の間で操作される際には、前記旋回操作部材5の操作角が略最大旋回操作位置の状態から小さくなるに従って係合状態の強度が段階的に小さくなる。
即ち、前記旋回操作部材5が直進操作位置から第1所定操作量未満の範囲内で操作されると、旋回内側に位置する前記一方のクラッチ51(1)(51(2))が解除状態とされつつ、係合状態の強度が例えば1/4となるように旋回外側に位置する前記他方のクラッチ51(2)(51(1))が係合される。
前記旋回操作部材5が前記第1所定操作量以上且つ第2所定操作量未満の範囲内で操作されると、前記一方のクラッチ51(1)(51(2))が解除状態とされたままで、係合状態の強度が例えば2/4となるように前記他方のクラッチ51(2)(51(1))が作動する。こうして、係合状態の強度が1/4から2/4へ強められる。
前記旋回操作部材5が前記第2所定操作量以上且つ第3所定操作量未満の範囲内で操作されると、前記一方のクラッチ51(1)(51(2))が解除状態とされたままで、係合状態の強度が例えば3/4となるように前記他方のクラッチ51(2)(51(1))が作動する。こうして、係合状態の強度が2/4から3/4へさらに強められる。
前記旋回操作部材5が前記第3所定操作量以上且つ最大操作量以内の範囲内で(略最大旋回操作位置まで)操作されると、前記一方のクラッチ51(1)(51(2))が解除状態とされたままで、係合状態の強度が4/4(完全係合状態)となるように前記他方のクラッチ51(2)(51(1))が作動する。こうして、係合状態の強度が最大まで強められる。
その結果、前述の通り、本実施の形態においては前記第1及び第2増速伝動経路50(1),50(2)の増速比が2倍に設定されていることから、前記旋回操作部材5が直進操作位置から前記第1所定操作量未満の範囲内で操作される場合には、前記入力ギヤ41の回転数Nに対して旋回外側に位置する前記他方の出力軸22(2)(22(1))の駆動回転数が5N/4に増加し且つこれに応じて旋回内側に位置する前記一方の出力軸22(1)(22(2))の駆動回転数が3N/4に減少する。
前記旋回操作部材5が前記第1所定操作量以上且つ前記第2所定操作量未満の範囲内で操作される場合には、前記入力ギヤ41の回転数Nに対して前記他方の出力軸22(2)(22(1))の駆動回転数が6N/4に増加し且つこれに応じて前記一方の出力軸22(1)(22(2))の駆動回転数が2N/4に減少する。
前記旋回操作部材5が前記第2所定操作量以上且つ前記第3所定操作量未満の範囲内で操作される場合には、前記入力ギヤ41の回転数Nに対して前記他方の出力軸22(2)(22(1))の駆動回転数が7N/4に増加し且つこれに応じて前記一方の出力軸22(1)(22(2))の駆動回転数がN/4に減少する。
前記旋回操作部材5が前記第3所定操作量以上且つ最大操作量以内の範囲内で操作される場合には、前記入力ギヤ41の回転数Nに対して前記他方の出力軸22(2)(22(1))の駆動回転数が2Nに増加し且つ前記一方の出力軸22(1)(22(2))の駆動回転数がゼロとなる。
なお、本実施の形態においては、前記制御装置70は、旋回時には、前記旋回操作部材5の操作量が大きくなるに従って係合したクラッチ51(2)(51(1))の係合状態の強度を段階的に強めるように構成されているが、本発明は斯かる形態に限定されるものではない。即ち、前記制御装置70は、前記旋回操作部材5の操作量が大きくなるに従って係合されたクラッチ51(2)(51(1))の係合状態が無段階で強くなるように構成され得る。
なお、本実施の形態に係る前記トランスアクスル6は、車輌前後方向に関し一方側に操舵不能なメイン駆動輪である前記第1及び第2駆動輪3(1),3(2)を有し、車輌前後方向に関し他方側に操舵輪としての前記サブ駆動輪15(1),15(2)を有する前記ホイール式作業車輌1に適用されているが、本発明は斯かる構成に限定されるものではない。即ち、車輌前後方向に関し一方側に操舵不能な左右一対の駆動輪を有し、車輌前後方向に関し他方側に非駆動輪で且つ垂直軸回りに回転自在な車輪(キャスタ輪)を有する作業車輌に適用することも可能である。この場合には、前記第1及び第2クラッチ51(1),51(2)の係合状態の強度変化によって旋回半径が決定される。
ここで、前記トランスアクスル6における前記増速装置24の組付構造について説明する。
本実施の形態において、前記トランスアクスル6のアクスルケース25は、前述の通り前記第1及び第2出力軸22(1),22(2)を支持し且つ前記差動装置23を収容している。このアクスルケース25には、前記入力ギヤ41、前記第1従動ギヤ55(1)及び前記第2従動ギヤ55(2)への外部からのアクセスを可能とする開口251が形成されている。好ましくは、前記開口251は、車輌前後方向を向くように配置される。
一方、前記駆動ギヤ52、前記増速駆動軸53、前記第1及び第2クラッチ51(1),51(2)並びに前記第1及び第2中間ギヤ54(1),54(2)はアッセンブリ化されたユニット80を形成している。
前記ユニット80は、前記開口251を介して、前記駆動ギヤ52、前記第1中間ギヤ及び前記第2中間ギヤ54(1),54(2)がそれぞれ前記入力ギヤ41、前記第1従動ギヤ55(1)及び前記第2従動ギヤ55(2)に噛合するように前記アクスルケース25に着脱可能に連結されている。
斯かる構成によれば、前記トランスアクスル6における前記増速装置24の組付時に、前記ユニット80を前記アクスルケース25に簡単に組み付けることができる。
また、前記ユニット80の着脱によって容易にトランスアクスルの仕様変更(即ち、前記増速装置24の機能を省く変更)にも対応できる。前記ユニット80が前記アクスルケース25から取り外された状態では、該ユニット80に代えて、前記開口251を覆うように蓋部材が前記アクスルケース25に着脱可能に連結される。
また、前記ユニット80の着脱によって容易にトランスアクスルの仕様変更(即ち、前記増速装置24の機能を省く変更)にも対応できる。前記ユニット80が前記アクスルケース25から取り外された状態では、該ユニット80に代えて、前記開口251を覆うように蓋部材が前記アクスルケース25に着脱可能に連結される。
より詳しくは、本実施の形態においては、前記増速装置24は、前記駆動ギヤ52、前記増速駆動軸53、前記第1及び第2クラッチ51(1),51(2)並びに前記第1及び第2中間ギヤ54(1),54(2)を覆う増速ケース57を有している。
前記増速ケース57は、前記ユニット80に含まれ、前記駆動ギヤ52、前記第1及び第2中間ギヤ54(1),54(2)が外部に臨む開口571を有している。
前記増速ケース57は、前記ユニット80に含まれ、前記駆動ギヤ52、前記第1及び第2中間ギヤ54(1),54(2)が外部に臨む開口571を有している。
そして、前記ユニット80が、前記増速ケース57の開口571が前記アクスルケース25の開口251に重なり、且つ、前記駆動ギヤ52、前記第1中間ギヤ54(1)及び前記第2中間ギヤ54(2)がそれぞれ前記入力ギヤ41、前記第1従動ギヤ55(1)及び前記第2従動ギヤ55(2)に噛合するように、ボルト等の締結部材によって前記アクスルケース25に着脱可能に連結されている。
1 ホイール式作業車輌
2 駆動源
3(1) 第1駆動輪
3(2) 第2駆動輪
5 旋回操作部材
6 トランスアクスル
22(1) 第1出力軸
22(2) 第2出力軸
23 差動装置
24 増速装置
25 アクスルケース
41 入力ギヤ
43 ベベルピニオン
44(1) 第1サイドベベルギヤ
44(2) 第2サイドベベルギヤ
50(1) 第1増速伝動経路
50(2) 第2増速伝動経路
51(1) 第1多板式クラッチ
51(2) 第2多板式クラッチ
52 駆動ギヤ
53 増速駆動軸
54(1) 第1中間ギヤ
54(2) 第2中間ギヤ
55(1) 第1従動ギヤ
55(2) 第2従動ギヤ
61 デフロック部材
65 アクチュエータ
70 制御装置
71 旋回センサ
73 モード切替部材
80 ユニット
251 開口
2 駆動源
3(1) 第1駆動輪
3(2) 第2駆動輪
5 旋回操作部材
6 トランスアクスル
22(1) 第1出力軸
22(2) 第2出力軸
23 差動装置
24 増速装置
25 アクスルケース
41 入力ギヤ
43 ベベルピニオン
44(1) 第1サイドベベルギヤ
44(2) 第2サイドベベルギヤ
50(1) 第1増速伝動経路
50(2) 第2増速伝動経路
51(1) 第1多板式クラッチ
51(2) 第2多板式クラッチ
52 駆動ギヤ
53 増速駆動軸
54(1) 第1中間ギヤ
54(2) 第2中間ギヤ
55(1) 第1従動ギヤ
55(2) 第2従動ギヤ
61 デフロック部材
65 アクチュエータ
70 制御装置
71 旋回センサ
73 モード切替部材
80 ユニット
251 開口
Claims (5)
- 駆動源から作動的に伝達される回転動力を左右一対の第1及び第2駆動輪に伝達するトランスアクスルであって、
前記第1及び第2駆動輪にそれぞれ作動連結された状態で同軸上に配設された第1及び第2出力軸と、前記駆動源から作動的に入力される回転動力を前記第1及び第2出力軸へ差動伝達可能な差動装置と、前記駆動源から作動的に入力される回転動力を前記第1及び第2出力軸に増速伝達可能な増速装置とを備え、
前記差動装置は、回転軸線が前記第1及び第2出力軸と同軸上に位置され且つ前記駆動源から作動的に回転動力を入力する入力ギヤと、前記入力ギヤの回転に伴って公転し且つ前記回転軸線を基準にして径方向に延びる枢支軸線回り自転可能とされたベベルピニオンと、前記ベベルピニオンに噛合された状態で前記第1及び第2出力軸にそれぞれ相対回転不能に支持された第1及び第2サイドベベルギヤと、前記第1及び第2サイドベベルギヤの少なくとも一方を前記入力ギヤに対して前記回転軸線回り相対回転不能とするデフロック位置及び前記サイドベベルギヤを前記入力ギヤに対して前記回転軸線回り相対回転自在とするデフ位置をとり得るデフロック部材とを含み、
前記増速装置は、前記入力ギヤの回転動力を前記第1及び第2出力軸に同期状態で増速伝達可能な第1及び第2増速伝動経路を有し、前記第1及び第2増速伝動経路にはそれぞれ第1及び第2クラッチが介挿されていることを特徴とするトランスアクスル。 - 前記第1及び第2クラッチは多板式クラッチとされていることを特徴とする請求項1に記載のトランスアクスル。
- 前記第1及び第2出力軸を支持し且つ前記差動装置を収容するアクスルケースを備え、
前記増速装置は、前記入力ギヤに噛合する駆動ギヤと、前記駆動ギヤに対して相対回転不能とされた増速駆動軸と、前記増速駆動軸に相対回転自在に支持された第1及び第2中間ギヤと、前記第1中間ギヤに噛合され且つ前記第1出力軸に相対回転不能とされた第1従動ギヤと、前記第2中間ギヤに噛合され且つ前記第2出力軸に相対回転不能とされた第2従動ギヤと、前記増速駆動軸及び前記第1中間ギヤの間に介挿された前記第1クラッチと、前記増速駆動軸及び前記第2中間ギヤの間に介挿された前記第2クラッチとを含み、
前記アクスルケースは、前記入力ギヤ、前記第1従動ギヤ及び前記第2従動ギヤへの外部からのアクセスを可能とする開口を有し、
前記駆動ギヤ、前記増速駆動軸、前記第1及び第2クラッチ並びに前記第1及び第2中間ギヤがユニットを形成しており、
前記ユニットは、前記開口を介して、前記駆動ギヤ、前記第1中間ギヤ及び前記第2中間ギヤがそれぞれ前記入力ギヤ、前記第1従動ギヤ及び前記第2従動ギヤに噛合するように前記アクスルケースに着脱可能に連結されることを特徴とする請求項1又は2に記載のトランスアクスル。 - 駆動源と、左右一対の第1及び第2駆動輪と、旋回操作部材と、前記駆動源から作動的に入力される回転動力を前記第1及び第2駆動輪へ向けて伝達するトランスアクスルと、制御装置と、モード切替部材とを備えたホイール式作業車輌であって、
前記トランスアクスルは、前記第1及び第2駆動輪にそれぞれ作動連結された状態で同軸上に配設された第1及び第2出力軸と、前記駆動源から作動的に入力される回転動力を前記第1及び第2出力軸へ差動伝達可能な差動装置と、前記駆動源から作動的に入力される回転動力を前記第1及び第2出力軸に増速伝達可能な増速装置とを備え、
前記差動装置は、回転軸線が前記第1及び第2出力軸と同軸上に位置され且つ前記駆動源から作動的に回転動力を入力する入力ギヤと、前記入力ギヤの回転に伴って公転し且つ前記回転軸線を基準にして径方向に延びる枢支軸線回り自転可能とされたベベルピニオンと、前記ベベルピニオンに噛合された状態で前記第1及び第2出力軸にそれぞれ相対回転不能に支持された第1及び第2サイドベベルギヤと、前記第1及び第2サイドベベルギヤの少なくとも一方を前記入力ギヤに対して前記回転軸線回り相対回転不能とするデフロック位置及び前記少なくとも一方のサイドベベルギヤを前記入力ギヤに対して前記回転軸線回り相対回転自在とするデフ位置をとり得るデフロック部材とを含み、
前記増速装置は、前記入力ギヤの回転動力を前記第1及び第2出力軸に同期状態で増速伝達可能な第1及び第2増速伝動経路を有し、前記第1及び第2増速伝動経路にはそれぞれ第1及び第2クラッチが介挿されており、
前記デフロック部材は電気信号によって作動制御されるアクチュエータによって作動され、
前記第1及び第2クラッチは電気信号によって係合状態が変化するものとされ、
前記制御装置は、前記モード切替部材への人為操作に応じて、前記第1及び第2クラッチを解除状態とし且つ前記デフロック部材をデフ位置に位置させるノーマルデフモードと、前記第1及び第2クラッチを解除状態とし且つ前記デフロック部材をデフロック位置に位置させるデフロックモードと、強制デフモードとを選択的に現出させ、
前記強制デフモードにおいては、前記制御装置は、前記デフロック部材をデフ位置に位置させつつ、前記旋回操作部材の操作状態を検出する旋回センサからの信号に基づき、直進時には前記両クラッチを解除状態とし、旋回時には旋回内側に位置する一方のクラッチを解除状態とし且つ旋回外側に位置する他方のクラッチを前記旋回操作部材の操作量に応じた強度の係合状態とすることを特徴とするホイール式作業車輌。 - 前記第1及び第2増速伝動経路は、前記入力ギヤの回転数をNとした場合に前記第1及び第2出力軸の回転数が2×Nとなるように構成されていることを特徴とする請求項4に記載のホイール式作業車輌。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2012032821A JP2013170588A (ja) | 2012-02-17 | 2012-02-17 | トランスアクスル及びホイール式作業車輌 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2012032821A JP2013170588A (ja) | 2012-02-17 | 2012-02-17 | トランスアクスル及びホイール式作業車輌 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2013170588A true JP2013170588A (ja) | 2013-09-02 |
Family
ID=49264675
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2012032821A Pending JP2013170588A (ja) | 2012-02-17 | 2012-02-17 | トランスアクスル及びホイール式作業車輌 |
Country Status (1)
| Country | Link |
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| JP (1) | JP2013170588A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106945516A (zh) * | 2017-04-01 | 2017-07-14 | 广西合浦县惠来宝机械制造有限公司 | 带前后轮差速锁的四轮驱动折腰转向运输车 |
| CN110023123A (zh) * | 2016-11-23 | 2019-07-16 | 腓特烈斯港齿轮工厂股份公司 | 用于运行车辆动力系统的方法 |
| CN118274093A (zh) * | 2023-09-26 | 2024-07-02 | 比亚迪股份有限公司 | 差速锁的控制方法、差速锁控制系统和车辆 |
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2012
- 2012-02-17 JP JP2012032821A patent/JP2013170588A/ja active Pending
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| CN110023123A (zh) * | 2016-11-23 | 2019-07-16 | 腓特烈斯港齿轮工厂股份公司 | 用于运行车辆动力系统的方法 |
| CN110023123B (zh) * | 2016-11-23 | 2022-04-08 | 腓特烈斯港齿轮工厂股份公司 | 用于运行车辆动力系统的方法 |
| CN106945516A (zh) * | 2017-04-01 | 2017-07-14 | 广西合浦县惠来宝机械制造有限公司 | 带前后轮差速锁的四轮驱动折腰转向运输车 |
| CN118274093A (zh) * | 2023-09-26 | 2024-07-02 | 比亚迪股份有限公司 | 差速锁的控制方法、差速锁控制系统和车辆 |
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