JP2013082881A - ポリオレフィン系樹脂発泡体及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】140〜180℃の範囲の融点を有するポリオレフィン系樹脂20〜80重量%及び140〜180℃の範囲の融点を有する熱可塑性エラストマー80〜20重量%を含む混合樹脂と、気泡核剤と、発泡剤としての二酸化炭素とを含む樹脂組成物の溶融物を押出すことにより、絶対値で5%以下の140℃における寸法変化率を有するポリオレフィン系樹脂発泡体を得ることを特徴とするポリオレフィン系樹脂発泡体の製造方法により上記課題を解決する。
【選択図】なし
Description
ビーズ法は、ポリオレフィン系樹脂粒子に発泡剤を含浸させて発泡性粒子を得、この発泡性粒子を加熱発泡させることにより予備発泡粒子とし、得られた予備発泡粒子を金型に充填した後、加熱発泡させることによりポリオレフィン系樹脂発泡体を得る方法であり、主として複雑な形状の発泡体の製造に使用されている。
例えば、特開平7−268288号公報(特許文献1)では、ポリオレフィン系樹脂発泡シートと、100℃以上のビカット軟化点を有する感熱性接着層とからなる積層体が記載されている。この公報によれば、芯材と容易に接着可能な積層体が得られるとされている。
更に、特開2003−105117号公報(特許文献3)では、直鎖状低密度ポリエチレンと、融点125〜155℃のプロピレン共重合体と、融点155〜165℃のアイソタクチックホモポリプロピレンを含み、35〜45%のゲル分を有する押出法により得られた架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体が記載されている。この公報によれば、発泡体を真空成形により架橋する際に、切れや凹凸の発生を抑制可能な架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体が得られるとされている。
上記公報では、このような時代の流れに対してポリオレフィン系樹脂発泡体の耐熱性の検討がなされておらず、そのためより耐熱性の向上したポリオレフィン系樹脂発泡体の提供が望まれていた。
また、本発明によれば、140〜180℃の範囲の融点を有するポリオレフィン系樹脂20〜80重量%及び140〜180℃の範囲の融点を有する熱可塑性エラストマー80〜20重量%を含み、絶対値で5%以下の140℃における寸法変化率を有することを特徴とするポリオレフィン系樹脂発泡体が提供される。
更に、熱可塑性エラストマーが、45〜160℃の軟化点を有する場合、より高い耐熱性を有するポリオレフィン系樹脂発泡体を提供可能である。
また、ポリオレフィン系樹脂発泡体が、70%以上の連続気泡率を有する場合、より高い耐熱性、高温環境下での高い寸法安定性を有するポリオレフィン系樹脂発泡体を提供可能である。
更に、ポリオレフィン系樹脂発泡体が、0.02〜0.2mmの範囲の平均気泡径を有する場合、高い耐熱性、高温環境下での高い寸法安定性を有し、柔軟性等の機械物性に優れたポリオレフィン系樹脂発泡体の提供が可能である。
また、ポリオレフィン系樹脂発泡体が、30〜100kg/m3の範囲の見掛け密度及び0.1〜3.0mmの範囲の厚さを有する場合、高い耐熱性を有し、柔軟性等の機械物性に優れたポリオレフィン系樹脂発泡体の提供が可能である。
本発明の製造方法で得られるポリオレフィン系樹脂発泡体(以下、発泡体ともいう)は、絶対値で5%以下の140℃における寸法変化率を有している。このような寸法変化率を有していることで、高い耐熱性が要求される用途で使用できる。また、同等の耐熱性であれば、発泡体をより薄くすることが可能であるため、薄層化及び軽量化が進む電子機器分野で有用である。より好ましい寸法変化率は、4%以下であり、3%以下が特に好ましい。
上記発泡体は、140〜180℃の範囲の融点を有するポリオレフィン系樹脂20〜80重量%及び140〜180℃の範囲の融点を有する熱可塑性エラストマー80〜20重量%を含む混合樹脂と、気泡核剤と、発泡剤としての二酸化炭素とを含む樹脂組成物の溶融物を押出すことにより得られる。
ポリオレフィン系樹脂は、140〜180℃の範囲の融点を有する。融点が140℃未満の場合、絶対値で5%以下の140℃における寸法変化率を実現することが困難である。融点が180℃を超える場合、高温で樹脂を混練する必要があるため、ポリオレフィン系樹脂の熱劣化を引き起こすことに加えて、その他添加樹脂の物性を著しく低下させることがある。好ましい融点は、155〜170℃の範囲であり、より好ましい融点は160〜170℃である。
ポリオレフィン系樹脂は、一種単独で用いてもよいし、二種以上を適宜組み合わせ混合して用いてもよい。
熱可塑性エラストマーは、140〜180℃の範囲の融点を有する。融点が140℃未満の場合、絶対値で5%以下の140℃における寸法変化率を実現することが困難である。融点が180℃を超える場合、高温でエラストマーを混練する必要があるため、エラストマー自体の熱劣化を引き起こすことに加えて、その他ポリオレフィン系樹脂又は添加剤等の物性を著しく低下させることがある。好ましい融点は、150〜170℃の範囲である。
混合樹脂は、上記ポリオレフィン系樹脂及び熱可塑性エラストマーをそれぞれ、20〜80重量%及び80〜20重量%含む。ポリオレフィン系樹脂が20重量%未満の場合、熱可塑性樹脂組成物のゴム弾性が強くなりすぎて発泡性が低下したり、得られたポリオレフィン系樹脂発泡体の収縮が大きくなることがある。また、80重量%より多い場合、得られるポリオレフィン系樹脂発泡体の緩衝性や柔軟性が乏しくなることがある。より好ましいポリオレフィン系樹脂及び熱可塑性エラストマーの使用割合は、それぞれ、40〜80重量%及び60〜20重量%であり、更に好ましい使用割合は、それぞれ、50〜70重量%及び50〜30重量%である。
気泡核剤はポリオレフィン系樹脂発泡用組成物が気泡を形成する際に気泡核の生成を促すものであり、気泡の微細化と均一性に効果を示す。気泡核剤としては、例えばタルク、マイカ、シリカ、珪藻土、アルミナ、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸カリウム、硫酸バリウム、炭酸水素ナトリウム、ガラスビーズ等の無機化合物;ポリテトラフルオロエチレン、アゾジカルボンアミド、炭酸水素ナトリウムとクエン酸の混合物等の有機化合物、窒素等の不活性ガス等が挙げられる。その中でも、無機化合物ではタルク、有機化合物ではポリテトラフルオロエチレンが気泡微細化に効果が高いため好ましい。また、ポリテトラフルオロエチレンは分散させた際にフィブリル状になることで樹脂の溶融張力が上がるようになるものが特に好ましい。
気泡核剤は、そのものの形態で配合樹脂組成物と混合し熱可塑性樹脂組成物として、又は個別に押出機内へ供給してもよく、更にマスターバッチとして配合樹脂組成物と混合し熱可塑性樹脂組成物として、又は個別に押出機内へ供給してもよい。
上記気泡核剤及び前記添加剤は、取扱いの容易性や粉体飛散による製造環境汚染の防止のため、又熱可塑性樹脂中への分散性を向上させるため、マスターバッチとして、使用することもできる。
マスターバッチは、通常、熱可塑性の基材樹脂に、添加剤等を高濃度で練り込み、ペレット状とすることにより、得ることができる。基材樹脂としては、配合樹脂組成物に対する相溶性に優れるものであれば、特に限定されず、例えば、ホモポリプロピレン、ブロックポリプロピレン、ランダムポリプロピレン、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン等を好適に使用できる。
発泡剤は二酸化炭素である。二酸化炭素は発泡体からの抜けが早く、この性質を利用することで、絶対値で5%以下の140℃における寸法変化率を実現できる。
二酸化炭素は、どのような状態で樹脂組成物中に圧入されても発泡体を得ることができるが、超臨界状態であることが好ましい。超臨界状態の二酸化炭素を使用することで、混合樹脂への二酸化炭素の含浸量を増大させることが可能となり、より微細な気泡を有する発泡体を提供できる。なお、二酸化炭素は、31℃の臨界温度以上及び7.4MPaの臨界圧力以上で超臨界状態となる。
樹脂組成物は、ポリオレフィン系樹脂及び熱可塑性エラストマーを含む混合樹脂と、気泡核剤と、発泡剤としての二酸化炭素とを含む。
樹脂組成物は、必要に応じて、上記以外の他の添加剤を含んでいてもよい。例えば、界面活性剤、分散剤、耐候性安定剤、光安定剤、顔料、染料、難燃剤、可塑剤、滑剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、充填剤、補強剤、帯電防止剤等が挙げられる。
界面活性剤は、すべり性及びアンチブロッキング性を付与するものである。また、分散剤は、気泡核剤の分散性を向上させるものである。分散剤としては、例えば、高級脂肪酸、高級脂肪酸エステル、高級脂肪酸アミド等が挙げられる。
他の添加剤の含有量は、気泡の形成、発泡体の物性等を損なわない範囲で適宜選択でき、通常の発泡体に含まれる含有量を採用できる。
発泡体は、樹脂組成物の溶融物を押出すことにより得られる。
押出しには、単軸押出機、二軸押出機、タンデム型押出機等の押出機を使用できる。これらの内、押出条件を調整しやすいことから、タンデム型押出機が好ましい。
樹脂組成物は、押出機内で混練溶融されて溶融物となり、溶融した樹脂組成物が押出機から押出されて発泡することで発泡体となる。樹脂組成物が押出機から押出される部位には、通常ダイが設置されている。
ここで、ダイの気泡生成部における溶融物の吐出速度Vが、50〜300kg/cm2・hrかつ、ダイ手前での樹脂圧力が7MPa以上となる条件下で押出発泡させることが好ましい。
ダイ手前での溶融物圧力は、押出機先端からダイまでの流路において、ストレインゲージのような測定器によって測定される圧力である。具体的には、押出機先端フランジ、両サイドにフランジのある直管金型、ダイと順に接続した直管金型部に取り付けた、ストレインゲージにて測定できる。
ここで、溶融物の吐出速度V(kg/cm2・hr)は、下記式によって、定義された値である。
V=溶融物重量/金型気泡生成部断面積・時間
ダイ手前での溶融物圧力は、溶融物粘度と押出吐出量、ダイの気泡生成部断面積によって適宜調節できる。更に溶融物粘度は、混合樹脂の種類と発泡剤の添加量、及び溶融物温度によって適宜調節できる。また、溶融物温度とは、ダイ手前での溶融物圧力を測定する直管金型において、溶融物に直接接触させる形で取り付けられた熱電対にて測定された温度を意味する。
ポリオレフィン系樹脂発泡体は、上記製造方法により好適に得られ、140〜180℃の範囲の融点を有するポリオレフィン系樹脂20〜80重量%及び140〜180℃の範囲の融点を有する熱可塑性エラストマー80〜20重量%を含み、絶対値で5%以下の140℃における寸法変化率を有している。
この発泡体は、優れた耐熱性を有しており、耐熱性が要求される種々の用途、例えば、電子機器、配管、自動車部材等の断熱・緩衝材に使用可能である。より具体的には、電子機器であれば、基盤や電子回路、電池等の緩衝材、クッション材等に、配管であれば、断熱カバー、保温シート等に、自動車部材であれば、カーエアコンユニットやドア内装材、サンバイザー、天井材、エンジン周り等に好適に使用できる。
また、発泡体は、0.02〜0.2mmの範囲の平均気泡径を有することが好ましい。この範囲の平均気泡径を有することで、高い耐熱性、柔軟性を発泡体に付与できる。より好ましい平均気泡径は、0.05〜0.18mmの範囲である。
更に、発泡体は、30〜100kg/m3の範囲の見掛け密度及び0.1〜3.0mmの範囲の厚さを有することが好ましい。このような薄い発泡体であっても、耐熱性の高い、柔軟性のある発泡体を得ることができる。より好ましい見掛け密度及び厚さは、35〜80kg/m3の範囲及び0.2〜2.8mmの範囲である。
・融点
ポリオレフィン系樹脂及び熱可塑性エラストマーの融点は、JIS K7121 プラスチックの転移温度測定方法に準拠して、下記の様にして、測定された値をいう。
ポリオレフィン系樹脂及び熱可塑性エラストマーのMFRは、JIS K7210 熱可塑性プラスチックの流れ試験方法に準拠して、下記の様にして、測定された値をいう。
具体的には、試験温度230℃、試験荷重21.18N、予熱時間5分間で測定を行う。測定装置には、東洋精機製作所社製のセミオートメルトインデクサーを用いる。
ポリオレフィン系樹脂の荷重たわみ温度は、JIS K7191 B法に準拠して、測定された値をいう。
熱可塑性エラストマーの軟化点は、JIS K7196熱可塑性プラスチックフィルム及びシートの熱機械分析(TMA)による軟化温度測定方法に準拠して、下記の様にして、測定された値をいう。
具体的には、試験片サイズ:Φ10×1(mm)、昇温速度:5℃/分、測定モード :針入り試験モード(先端Φ1mm)、荷重:500mNで測定を行う。測定装置には、エスアイアイ・ナノテクノロジー社製の熱・応力・歪測定装置であるEXSTAR TMA/SS6100を用いる。
発泡体の見掛け密度はJIS K 7222−1999記載の方法に準拠して、下記の様にして、測定された値をいう。
具体的には、試料から10cm3以上(半硬質及び軟質材料の場合は100cm3以上)の試験片を試料の元のセル構造を変えない様に切断し、その質量を測定し、次式により算出する。
見掛け密度(kg/m3)=試験片質量(g)/試験片体積(cm3)×103
シート状の発泡体の平均気泡径は、ASTM D2842−69の試験方法に準拠して、下記の様にして、測定された値をいう。
具体的には、発泡体を厚み方向に平行な直線を含む任意の面で切断し、その切断面(D1)の中央部を走査型電子顕微鏡(日立製作所社製S−3000N)で拡大して撮影する。
次に、撮影した画像をA4用紙上に印刷し、画像上に長さ60mmの直線を一本、描く。なお、それぞれの画像の水平方向(シートに対して水平)と垂直方向(シートに対して垂直)に直線を描く。このとき、60mmの直線上に気泡が10〜20個程度となる様に、上記の電子顕微鏡での拡大倍率を調整する。
平均弦長t=60/(気泡数×写真の倍率)
なお、直線を描くにあたっては、できるだけ直線が気泡に点接触することなく貫通した状態となるようにする。また、一部の気泡が直線に点接触してしまう場合には、この気泡も気泡数に含め、更に、直線の両端部が気泡を貫通することなく、気泡内に位置した状態となる場合には、直線の両端部が位置している気泡も気泡数に含める。
前記式で算出された平均弦長tに基づいて次式により気泡径を算出する。
気泡径(mm)D=t/0.616
同様にして、前記断面(D1)と垂直な面で切断した切断面(D2)と発泡体の厚み方向と平行な直線と直交する直線を含む面で発泡体を切断した切断面(D3)で同様にして気泡径を算出する。
そして、それぞれの相加平均値をオレフィン系樹脂発泡体の平均気泡径とする。
平均気泡径(mm)=(D1+D2+D3)/3
連続気泡率は、ASTM D−2856−87に準拠して、測定する。具体的には、島津製作所社製環式自動密度計を用いて試験片(幅50mm×長さ50mm×厚さ100mm)の体積Vを測定する。また、試験片の外形から試験片の見掛けの体積V0を算出する。体積V及びV0を下記式に代入することで連続気泡率を算出する。
連続気泡率(%)=(V0−V)/V0×100
発泡体の加熱寸法変化率は、JIS K6767 発泡プラスチック−ポリエチレン−試験方法に記載の方法に準拠して、下記の様にして、測定された値をいう。
具体的には、150mm×150mmに裁断した試験片の内側に100mm×100mmの正方形を描き、シート流れ方向(MD方向)とシート幅方向(TD方向)の長さを測定する。長さを測定した試験片を試験温度で22時間加熱し、標準状態で1時間静置した後の寸法変化率の測定を行い、次式により算出する。
寸法変化率(%)=100×(加熱後寸法(mm)−初めの寸法(mm))/初めの寸法(mm)
算出したMD方向及びTD方向の寸法変化率のうち、変化率(絶対値)の大きい数値を寸法変化率とする。
口径が65mmの第一押出機の先端に、口径が75mmの第二押出機を接続してなるタンデム型押出機を用意した。
このタンデム型押出機の第一押出機に、ポリオレフィン系樹脂としてのポリプロピレン樹脂(融点:164℃、MFR:0.3g/10分、荷重たわみ温度:116℃)100重量部に、非架橋エチレン−プロピレン−ジエン共重合体エラストマーである熱可塑性エラストマー(三菱化学社製サーモランZ101N、融点:170℃、MFR:11g/10分、軟化点:142℃)を67重量部加えた配合樹脂組成物100重量部に、気泡核剤として平均粒子径13μmのタルクを70重量%含有したマスターバッチ10重量部と顔料10重量部とを混合させたポリオレフィン系樹脂発泡用組成物を第一押出機に供給して溶融混練した。第一押出機の途中から発泡剤として超臨界状態の二酸化炭素を4.2重量部圧入して、溶融状態のポリオレフィン系樹脂発泡用組成物と二酸化炭素を均一に混合混練した上で、この発泡剤を含む溶融樹脂組成物を第二押出機に連続的に供給して溶融混練しつつ発泡に適した樹脂温度に冷却した。
なお、上記コルゲートは、円環ダイから出た発泡体が体積膨張による円周方向の線膨張分を吸収するために波打ちしてできる、多数の山谷状のヒダのことを意味する。
ポリオレフィン系樹脂を融点:164℃、MFR:0.4g/10分、荷重たわみ温度:113℃のポリプロピレン樹脂に変え、押出発泡時の溶融物温度182℃、円環ダイ手前での溶融物圧力10.9MPaとしたこと以外は、実施例1と同様にして、シート状のポリオレフィン系樹脂発泡体を得た。上記方法により得られた発泡体は、コルゲートの発生が無く、表面平滑性に優れていた。
実施例3
ポリオレフィン系樹脂を融点:161℃、MFR:0.3g/10分、荷重たわみ温度:115℃のポリプロピレン樹脂に変え、押出発泡時の溶融物温度183℃、円環ダイ手前での溶融物圧力10.5MPaとしたこと以外は、実施例1と同様にして、シート状のポリオレフィン系樹脂発泡体を得た。上記方法により得られた発泡体は、コルゲートの発生が無く、表面平滑性に優れていた。
熱可塑性エラストマーを融点:155℃、MFR:1.5g/10分、軟化点:81℃の熱可塑性エラストマー(プライムポリマー社製R110E)に変え、押出発泡時の溶融物温度180℃、円環ダイ手前での溶融物圧力10.2MPaとしたこと以外は、実施例3と同様にして、シート状のポリオレフィン系樹脂発泡体を得た。上記方法により得られた発泡体は、コルゲートの発生が無く、表面平滑性に優れていた。
実施例5
熱可塑性エラストマーを融点:154℃、MFR:7g/10分、軟化点:100℃の熱可塑性エラストマー(三井化学社製ノティオ)に変え、押出発泡時の溶融物温度180℃、円環ダイ手前での溶融物圧力10.0MPaとしたこと以外は、実施例3と同様にして、シート状のポリオレフィン系樹脂発泡体を得た。上記方法により得られた発泡体は、コルゲートの発生が無く、表面平滑性に優れていた。
ポリオレフィン系樹脂を融点:167℃、MFR:0.5g/10分、荷重たわみ温度:95℃のポリプロピレン樹脂に変え、押出発泡時の溶融物温度179℃、円環ダイ手前での溶融物圧力10.5MPaとしたこと以外は、実施例4と同様にして、シート状のポリオレフィン系樹脂発泡体を得た。上記方法により得られた発泡体は、コルゲートの発生が無く、表面平滑性に優れていた。
実施例7
ポリオレフィン系樹脂を融点:162℃、MFR:1.4g/10分、荷重たわみ温度:102℃のポリプロピレン樹脂に変え、押出発泡時の溶融物温度176℃、円環ダイ手前での溶融物圧力10.8MPaとしたこと以外は、実施例4と同様にして、シート状のポリオレフィン系樹脂発泡体を得た。上記方法により得られた発泡体は、コルゲートの発生が無く、表面平滑性に優れていた。
ポリオレフィン系樹脂を融点:125℃、MFR:7g/10分、荷重たわみ温度:65℃のポリプロピレン樹脂に変え、押出発泡時の溶融物温度173℃、円環ダイ手前での溶融物圧力8.9MPaとしたこと以外は、実施例4と同様にして、シート状のポリオレフィン系樹脂発泡体を得た。
比較例2
ポリオレフィン系樹脂を融点:139℃、MFR:0.5g/10分、荷重たわみ温度:75℃のポリプロピレン樹脂に変え、押出発泡時の溶融物温度177℃、円環ダイ手前での溶融物圧力9.9MPaとしたこと以外は、実施例1と同様にして、シート状のポリオレフィン系樹脂発泡体を得た。
市販されているポリエチレンに電子線を照射した独立気泡発泡体(東レ社製ペフ)を用いた。
比較例4
市販されているポリエチレンに電子線を照射した独立気泡発泡体(積水化学社製ソフトロン)を用いた。
上記実施例及び比較例で得られた発泡体の特性を表1に示す。
ポリオレフィン系樹脂の融点が140℃以下の125℃である比較例1は、発泡体が溶融することにより寸法変化率を測定できなかった。この結果は、比較例1の発泡体の耐熱性が、実施例の発泡体より大きく劣っていることを意味している。
また、139℃の比較例2は、寸法変化率が大きいことが分かる。
比較例3及び4は、熱可塑性エラストマー成分が含まれていないため、発泡体が溶融することにより寸法変化率を測定できなかった。これらの結果は、比較例3及び4の発泡体の耐熱性が、実施例の発泡体より大きく劣っていることを意味している。
Claims (9)
- 140〜180℃の範囲の融点を有するポリオレフィン系樹脂20〜80重量%及び140〜180℃の範囲の融点を有する熱可塑性エラストマー80〜20重量%を含む混合樹脂と、気泡核剤と、発泡剤としての二酸化炭素とを含む樹脂組成物の溶融物を押出すことにより、絶対値で5%以下の140℃における寸法変化率を有するポリオレフィン系樹脂発泡体を得ることを特徴とするポリオレフィン系樹脂発泡体の製造方法。
- 前記ポリオレフィン系樹脂が、80〜140℃の荷重たわみ温度を有する請求項1に記載のポリオレフィン系樹脂発泡体の製造方法。
- 前記熱可塑性エラストマーが、45〜160℃の軟化点を有する請求項1又は2に記載のポリオレフィン系樹脂発泡体の製造方法。
- 140〜180℃の範囲の融点を有するポリオレフィン系樹脂20〜80重量%及び140〜180℃の範囲の融点を有する熱可塑性エラストマー80〜20重量%を含み、絶対値で5%以下の140℃における寸法変化率を有することを特徴とするポリオレフィン系樹脂発泡体。
- 前記ポリオレフィン系樹脂発泡体が、70%以上の連続気泡率を有する請求項4に記載のポリオレフィン系樹脂発泡体。
- 前記ポリオレフィン系樹脂発泡体が、0.02〜0.2mmの範囲の平均気泡径を有する請求項4又は5に記載のポリオレフィン系樹脂発泡体。
- 前記ポリオレフィン系樹脂発泡体が、30〜100kg/m3の範囲の見掛け密度及び0.1〜3.0mmの範囲の厚さを有する請求項4〜6のいずれか1つに記載のポリオレフィン系樹脂発泡体。
- 前記ポリオレフィン系樹脂発泡体が、電子部材等の緩衝材、パッキン材として用いられる請求項4〜7のいずれか1つに記載のポリオレフィン系樹脂発泡体。
- 前記ポリオレフィン系樹脂発泡体が、配管の断熱カバーとして用いられる請求項4〜7のいずれか1つに記載のポリオレフィン系樹脂発泡体。
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