JP2013068681A - 硬化性組成物及び硬化膜 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】[A]下記式(1)で表される化合物、及び[B]エポキシ基を有する化合物を含有する硬化性組成物。上記[A]化合物は下記式(2)で表されることが好ましい。また、下記式(2)におけるR3が酸素原子であり、R4がニトロ基であり、かつmが1であるか、又はR3が硫黄原子であり、かつmが0であることが好ましい。さらに、[B]エポキシ基を有する化合物が、(b1)不飽和カルボン酸及び不飽和カルボン酸無水物からなる群より選択される少なくとも1種の化合物に由来する構造単位と、(b2)エポキシ基含有不飽和化合物に由来する構造単位とを有する重合体であることが好ましい。
【選択図】なし
Description
[A]下記式(1)で表される化合物(以下、「[A]化合物」とも称する)、及び
[B]エポキシ基を有する化合物(以下、「[B]化合物」とも称する)
を含有する硬化性組成物である。
R1は、水素原子、ハロゲン原子、アミノ基、メルカプト基、ニトロソ基、スルフィド基、シリル基、シラノール基、スルフィノ基、スルホナト基、ホスフィノ基、ホスフィニル基、ホスホノ基、ホスホナト基、ケト基、エステル基、ヒドロキシル基、シアノ基、ニトロ基、カルボキシル基、スルホ基、炭素数1〜12のアルコキシ基、モノアルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、炭素数1〜20の直鎖状の炭化水素基、炭素数3〜20の脂環式基、炭素数6〜20の芳香族基又は炭素数3〜20の複素環基である。但し、上記アルコキシ基、モノアルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、直鎖状の炭化水素基、脂環式基、芳香族基及び複素環基が有する水素原子の一部又は全部は、置換基で置換されていてもよい。
R2は、炭素数6〜20の芳香族基又は炭素数3〜20の複素環基である。但し、この炭素数6〜20の芳香族基及び炭素数3〜20の複素環基が有する水素原子の一部又は全部は、置換基で置換されていてもよい。
R3は、酸素原子又は硫黄原子である。
nは、1〜4の整数である。但し、nが2以上の場合、複数のR2及びR3は、それぞれ同一であっても、異なっていてもよい。)
本発明の硬化性組成物は、[A]化合物及び[B]化合物を含有する。また、当該硬化性組成物は、本発明の効果を損なわない限り、その他の任意成分を含有していてもよい。以下、各成分を詳述する。
[A]化合物は、上記式(1)で表される化合物である。上記式(1)中、
R1は、水素原子、ハロゲン原子、アミノ基、メルカプト基、ニトロソ基、スルフィド基、シリル基、シラノール基、スルフィノ基、スルホナト基、ホスフィノ基、ホスフィニル基、ホスホノ基、ホスホナト基、ケト基、エステル基、ヒドロキシル基、シアノ基、ニトロ基、カルボキシル基、スルホ基、炭素数1〜12のアルコキシ基、モノアルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、炭素数1〜20の直鎖状の炭化水素基、炭素数3〜20の脂環式基、炭素数6〜20の芳香族基又は炭素数3〜20の複素環基である。但し、上記アルコキシ基、モノアルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、直鎖状の炭化水素基、脂環式基、芳香族基及び複素環基が有する水素原子の一部又は全部は、置換基で置換されていてもよい。
R2は、炭素数6〜20の芳香族基又は炭素数3〜20の複素環基である。但し、この炭素数6〜20の芳香族基及び炭素数3〜20の複素環基が有する水素原子の一部又は全部は、置換基で置換されていてもよい。
R3は、酸素原子又は硫黄原子である。
nは、1〜4の整数である。但し、nが2以上の場合、複数のR2及びR3は、それぞれ同一であっても、異なっていてもよい。
[A]化合物の合成方法としては、特に限定されず、公知の技術を組み合わせて合成することができ、例えばフェニルイソシアネートに4−アミノピリジンを反応させたり、フェニルイソチオシアネートと4−アミノピリジンとを反応させることで合成することができる。同様に、他の[A]化合物についても上記合成方法に準じて、又は上記手順の一部を変更して合成することができる。
[B]化合物としては、1分子中に1又は2以上のエポキシ基を有する化合物であれば特に限定されず、公知の化合物を使用することができる。当該硬化性組成物において、[B]エポキシ基を有する化合物は、塩基反応性物質として機能し、加熱又は放射線の照射により部分的に変性する。結果として、アルカリ現像液に不溶となり、ネガ型の高い感放射線特性を示すこととなる。なお、本発明においてエポキシ基とは、環状エーテル構造を有するものであって、例えばオキシラニル基、オキセタニル基等が挙げられる。
ビスフェノールAジグリシジルエーテル、ビスフェノールFジグリシジルエーテル、ビスフェノールSジグリシジルエーテル、水添ビスフェノールAジグリシジルエーテル、水添ビスフェノールFジグリシジルエーテル、水添ビスフェノールADジグリシジルエーテル等のビスフェノール型ジグリシジルエーテル類;
1,4−ブタンジオールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、グリセリントリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル等の多価アルコールのポリグリシジルエーテル類;
エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等の脂肪族多価アルコールに1種又は2種以上のアルキレンオキサイドを付加することにより得られるポリエーテルポリオールのポリグリシジルエーテル類;
フェノールノボラック型エポキシ樹脂;
クレゾールノボラック型エポキシ樹脂;
ポリフェノール型エポキシ樹脂;
脂肪族長鎖二塩基酸のジグリシジルエステル類;
高級脂肪酸のグリシジルエステル類;
脂肪族ポリグリシジルエーテル類;
エポキシ化大豆油、エポキシ化アマニ油
等が挙げられる。
ビスフェノールAノボラック型エポキシ樹脂として、エピコート1001、同1002、同1003、同1004、同1007、同1009、同1010、同828(以上、ジャパンエポキシレジン製)等;
ビスフェノールF型エポキシ樹脂として、エピコート807(ジャパンエポキシレジン製)等;
フェノールノボラック型エポキシ樹脂として、エピコート152、同154、同157S65(以上、ジャパンエポキシレジン製)、EPPN201、同202(以上、日本化薬製)等;
クレゾールノボラック型エポキシ樹脂として、EOCN102、同103S、同104S、1020、1025、1027(以上、日本化薬製)、エピコート180S75(ジャパンエポキシレジン製)等;
ポリフェノール型エポキシ樹脂として、エピコート1032H60、同XY−4000(以上、ジャパンエポキシレジン製)等;
環状脂肪族エポキシ樹脂として、CY−175、同177、同179、アラルダイトCY−182、同192、184(以上、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ製)、ERL−4234、4299、4221、4206(以上、U.C.C製)、ショーダイン509(昭和電工製)、エピクロン200、同400(以上、大日本インキ製)、エピコート871、同872(以上、ジャパンエポキシレジン製)、ED−5661、同5662(以上、セラニーズコーティング製)等;
脂肪族ポリグリシジルエーテルとして、エポライト100MF(共栄社化学製)、エピオールTMP(日本油脂製)等が挙げられる。
3−(アクリロイルオキシメチル)オキセタン、3−(アクリロイルオキシメチル)−2−メチルオキセタン、3−(アクリロイルオキシメチル)−3−エチルオキセタン、3−(アクリロイルオキシメチル)−2−トリフルオロメチルオキセタン、3−(アクリロイルオキシメチル)−2−ペンタフルオロエチルオキセタン、3−(アクリロイルオキシメチル)−2−フェニルオキセタン、3−(アクリロイルオキシメチル)−2,2−ジフルオロオキセタン、3−(アクリロイルオキシメチル)−2,2,4−トリフルオロオキセタン、3−(アクリロイルオキシメチル)−2,2,4,4−テトラフルオロオキセタン、3−(2−アクリロイルオキシエチル)オキセタン、3−(2−アクリロイルオキシエチル)−2−エチルオキセタン、3−(2−アクリロイルオキシエチル)−3−エチルオキセタン、3−(2−アクリロイルオキシエチル)−2−トリフルオロメチルオキセタン、3−(2−アクリロイルオキシエチル)−2−ペンタフルオロエチルオキセタン、3−(2−アクリロイルオキシエチル)−2−フェニルオキセタン、3−(2−アクリロイルオキシエチル)−2,2−ジフルオロオキセタン、3−(2−アクリロイルオキシエチル)−2,2,4−トリフルオロオキセタン、3−(2−アクリロイルオキシエチル)−2,2,4,4−テトラフルオロオキセタン等のアクリル酸エステル;
3−(メタクリロイルオキシメチル)オキセタン、3−(メタクリロイルオキシメチル)−2−メチルオキセタン、3−(メタクリロイルオキシメチル)−3−エチルオキセタン、3−(メタクリロイルオキシメチル)−2−トリフルオロメチルオキセタン、3−(メタクリロイルオキシメチル)−2−ペンタフルオロエチルオキセタン、3−(メタクリロイルオキシメチル)−2−フェニルオキセタン、3−(メタクリロイルオキシメチル)−2,2−ジフルオロオキセタン、3−(メタクリロイルオキシメチル)−2,2,4−トリフルオロオキセタン、3−(メタクリロイルオキシメチル)−2,2,4,4−テトラフルオロオキセタン、3−(2−メタクリロイルオキシエチル)オキセタン、3−(2−メタクリロイルオキシエチル)−2−エチルオキセタン、3−(2−メタクリロイルオキシエチル)−3−エチルオキセタン、3−(2−メタクリロイルオキシエチル)−2−トリフルオロメチルオキセタン、3−(2−メタクリロイルオキシエチル)−2−ペンタフルオロエチルオキセタン、3−(2−メタクリロイルオキシエチル)−2−フェニルオキセタン、3−(2−メタクリロイルオキシエチル)−2,2−ジフルオロオキセタン、3−(2−メタクリロイルオキシエチル)−2,2,4−トリフルオロオキセタン、3−(2−メタクリロイルオキシエチル)−2,2,4,4−テトラフルオロオキセタン等のメタクリル酸エステル等が挙げられる
アクリル酸メチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸i−プロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸sec−ブチル、アクリル酸t−ブチル等のアクリル酸アルキルエステル;
メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−プロピル、メタクリル酸i−プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸sec−ブチル、メタクリル酸t−ブチル等のメタクリル酸アルキルエステル;
アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸2−メチルシクロヘキシル、アクリル酸トリシクロ[5.2.1.02,6]デカン−8−イル、アクリル酸2−(トリシクロ[5.2.1.02,6]デカン−8−イルオキシ)エチル、アクリル酸イソボロニル等のアクリル酸脂環式エステル;
メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸2−メチルシクロヘキシル、メタクリル酸トリシクロ[5.2.1.02,6]デカン−8−イル、メタクリル酸2−(トリシクロ[5.2.1.02,6]デカン−8−イルオキシ)エチル、メタクリル酸イソボロニル等のメタクリル酸脂環式エステル;
アクリル酸フェニル、アクリル酸ベンジル等のアクリル酸のアリールエステル又はアラルキルエステル;
メタクリル酸2−ヒドロキシエチルエステル、メタクリル酸3−ヒドロキシプロピルエステル等のメタクリル酸のヒドロキシアルキルエステル類;
メタクリル酸フェニル、メタクリル酸ベンジル等のメタクリル酸のアリールエステル又はアラルキルエステル;
マレイン酸ジエチル、フマル酸ジエチル等の不飽和ジカルボン酸ジアルキルエステル;
アクリル酸テトラヒドロフラン−2−イル、アクリル酸テトラヒドロピラン−2−イル、アクリル酸2−メチルテトラヒドロピラン−2−イル等の含酸素複素5員環又は含酸素複素6員環を有するアクリル酸エステル;
メタクリル酸テトラヒドロフラン−2−イル、メタクリル酸テトラヒドロピラン−2−イル、メタクリル酸2−メチルテトラヒドロピラン−2−イル等の含酸素複素5員環又は含酸素複素6員環を有するメタクリル酸エステル;
スチレン、α−メチルスチレン、p−メトキシスチレン等のビニル芳香族化合物;
1,3−ブタジエン、イソプレン等の共役ジエン系化合物等が挙げられる。
[B]化合物の含有量を上記特定範囲とすることで、硬化性組成物の感度及び形成される硬化膜の耐溶媒性をより向上することができる。
[B]化合物のうち、当該硬化性組成物に好適に用いられる[B−1]重合体の合成方法を以下に説明する。[B−1]重合体は、適当な溶媒中、ラジカル重合開始剤の存在下、各単量体を重合することで合成できる。重合に用いられる溶媒としては、ジエチレングリコールアルキルエーテル、プロピレングリコールモノアルキルエーテルアセテート、アルコキシプロピオン酸アルキル、酢酸エステルが好ましい。これらの溶媒は、単独又は2種以上を混合して使用することができる。
カラム:GPC−KF−801、GPC−KF−802、GPC−KF−803及びGPC−KF−804を結合
移動相:テトラヒドロフラン
カラム温度:40℃
流速:1.0mL/分
試料濃度:1.0質量%
試料注入量:100μL
検出器:示差屈折計
標準物質:単分散ポリスチレン
当該硬化性組成物は、[A]化合物及び[B]化合物に加え、本発明の効果を損なわない範囲で必要に応じて界面活性剤、[A]化合物以外の塩基発生剤、密着助剤等のその他の任意成分を含有できる。これらの各任意成分は、単独で使用してもよいし2種以上を混合して使用してもよい。以下、各任意成分を詳述する。
界面活性剤は、硬化性組成物の塗膜形成性を向上させるために使用することができる。このような界面活性剤としては、例えばフッ素系界面活性剤、シリコーン系界面活性剤等が挙げられる。
当該硬化性組成物は、本発明の効果を損なわない限り、その他の塩基発生剤として[A]化合物以外に、[A]化合物とは異なるその他の塩基発生剤を含有することができる。
当該硬化性組成物は、得られる硬化膜と基板との密着性を向上させるために密着助剤を含有することができる。このような密着助剤としては、カルボキシル基、メタクリロイル基、ビニル基、イソシアネート基、オキシラニル基等の反応性官能基を有する官能性シランカップリング剤が好ましい。密着助剤としては、例えばγ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−イソシアナートプロピルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン等が挙げられる。
当該硬化性組成物は、[A]化合物、[B]化合物及び任意成分を所定の割合で混合することにより調製される。この感放射線性樹脂組成物は、好ましくは適当な溶媒に溶解されて溶液状態で用いられる。
本発明には当該硬化性組成物から形成される硬化膜も好適に含まれる。当該硬化性組成物から形成される硬化膜は、耐溶媒性に優れ、かつ正確なパターンを有する。従って、当該硬化膜は、液晶デバイス、半導体デバイス等の各種用途に好適に用いることができる。
(1)当該硬化性組成物の塗膜を基板上に形成する工程、
(2)上記塗膜に放射線を照射、又は加熱する工程、
(3)放射線照射後の塗膜を現像する工程、及び
を有する。以下、各工程を詳述する。
本工程では、当該硬化性組成物の塗膜を基板上に形成する。基板としては、例えばソーダライムガラス、無アルカリガラス等のガラス基板、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエーテルスルホン、ポリカーボネート、ポリイミド等のプラスチックからなる樹脂基板等が挙げられる。
本工程は、形成された塗膜に放射線を照射するか、又は加熱する工程である。
本工程では、放射線照射後の塗膜を現像することにより、不要な部分を除去して、所定のパターンを形成する。現像に使用される現像液としては、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム等の無機アルカリ、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、テトラエチルアンモニウムヒドロキシド等の4級アンモニウム塩等のアルカリ性化合物の水溶液が挙げられる。上記アルカリ性化合物の水溶液には、メタノール、エタノール等の水溶性有機溶媒及び/又は界面活性剤を適当量添加してもよい。アルカリ濃度としては、適当な現像性を得る観点から、好ましくは0.1質量%以上5質量%以下である。現像方法としては、例えば液盛り法、ディッピング法、シャワー法等が挙げられる。現像時間としては、常温で10秒〜180秒が好ましい。現像処理に続いて、例えば流水洗浄を30秒〜90秒間行った後、圧縮空気や圧縮窒素で風乾することによって所望のパターンが得られる。
[実施例1]
下記合成スキームに従って、下記式で表される化合物[A−1]を合成した。
フェニルイソシアネートの代わりに下記式で表されるフェニルチオイソシアネートを出発物質とし、溶媒としてピリジンを用いた以外は、実施例1と同様に操作し、下記式で表される化合物(A−2)を得た。化合物(A−2)の1H−NMR測定の結果を下記に示す。
下記合成スキームに従って、最終生成物としての化合物(A−3)を合成した。
フェニルイソシアネートの代わりに下記式で表されるメチレンジフェニル−4,4’−ジイソシアネートを出発物質とし、反応させるアミンを2等量とした以外は、実施例1と同様に操作し、下記式で表される化合物(A−4)を得た。化合物(A−4)の1H−NMR測定の結果を下記に示す。
[合成例1]
冷却管及び撹拌機を備えたフラスコに、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル5質量部及びプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート250質量部を仕込み、続いて化合物(a1)としてのメタクリル酸18質量部、並びに化合物(a2)としてのメタクリル酸トリシクロ[5.2.1.02,6]デカン−8−イル25質量部、スチレン5質量部、メタクリル酸2―ヒドロキシエチルエステル22質量部及びメタクリル酸グリシジル30質量部を仕込んで窒素置換した。次いで、緩やかに攪拌しつつ、溶液の温度を70℃に上昇させ、この温度を5時間保持して重合することにより、固形分濃度28.8%の共重合体(B−3)溶液を得た。得られた共重合体(B−3)のMwは、13,000であった。
各硬化性組成物の調製に用いた[A]化合物及び上記共重合体(B−3)以外の成分の詳細を下記に示す。
B−1:ビスフェノールAノボラック型エポキシ樹脂(ジャパンエポキシレジン製、エピコート1001)
B−2:フェノールノボラック型エポキシ樹脂(ジャパンエポキシレジン製、エピコート152)
[A]塩基性発生剤としての化合物(A−1)を含有する溶液を1質量部(固形分)に相当する量、[B]化合物としての化合物(B−1)100質量部及び界面活性剤としてのフッ素系界面活性剤(ネオス製、FTX−218)0.3質量部を混合し、固形分濃度が20質量%となるようにジエチレングリコールエチルメチルエーテルに溶解させた後、孔径0.2μmのメンブランフィルタでろ過して、硬化性組成物の溶液を調製した。
含有した各成分の種類及び含有量を表1に記載の通りとした以外は、実施例5と同様に操作して、各硬化性組成物を調製した。なお、表1中の「−」は、該当する成分を含有しなかったことを示す。
調製した各硬化性組成物を用いて下記の評価をした。結果を表1にあわせて示す。なお、実施例11、12、13及び14については、アルカリ現像によるパターン形成を以下に示す方法により行い、パターン形成が可能であることを確認した。
無アルカリガラス基板上に、各感放射線性樹脂組成物溶液をスピンナーにより塗布した後、100℃のホットプレート上で2分間プレベークすることにより膜厚3.0μmの塗膜を形成した。次いで、得られた塗膜に直径20μmの丸状残しパターンを有するフォトマスクを介し、高圧水銀ランプを用いて露光量を600J/m2で放射線照射を行った。その後、23℃の0.40質量%水酸化カリウム水溶液を現像液として、現像圧1kgf/cm2、ノズル径1mmで吐出することによりシャワー現像を行い、純水洗浄を1分間行った。さらにオーブン中230℃にて30分間ポストベークすることにより、パターンを形成した。
無アルカリガラス基板上に、各硬化性組成物の溶液をスピンナーにより塗布した後、90℃のホットプレート上で3分間プレベークすることにより、硬化性組成物の塗膜(膜厚3.0μm)を形成した。得られた塗膜をクリーンオーブンで、150から230℃の温度範囲で1時間加熱した。得られた硬化膜について、JIS−K5400−1990の8.4.1鉛筆引っかき試験により、硬化膜の鉛筆硬度を測定した。このとき鉛筆硬度がH以上になる場合の温度を求めた。鉛筆高度がH以上になる温度が200℃以下の場合、低温で熱硬化可能であり熱硬化性が良好と判断した。鉛筆硬度がH以上になる時の温度を表1に示す。
無アルカリガラス基板上に、各硬化性組成物の溶液をスピンナーにより塗布した後、90℃のホットプレート上で3分間プレベークすることにより、硬化性組成物の塗膜(膜厚3.0μm)を形成した。得られた塗膜上にフォトマスクを使用せず,高圧水銀ランプを用い、露光量を変量しつつ塗膜に露光を行った。得られた硬化膜について、JIS−K5400−1990の8.4.1鉛筆引っかき試験により、硬化膜の鉛筆硬度を測定した。鉛筆硬度がH以上になる場合の露光量を求め、露光量が800(J/m2)以下の場合、感度が良好と判断した。鉛筆硬度がH以上になる時の露光量を感度(J/m2)とし、表1に示す。
上記感度の評価と同様に操作して、塗膜を形成し膜厚を測定した(下記式において、「調製直後の膜厚」と称する)。また、5日間25℃で各硬化性組成物の溶液を保存し、5日後に同様に形成した塗膜を形成し膜厚を測定した(下記式において、「5日後の膜厚」と称する)。膜厚増加率(%)を下記式から算出し、保存安定性(%)とした。
膜厚増加率(%)=(5日後の膜厚−調製直後の膜厚)/(調製直後の膜厚)×100
膜厚増加率が3%以下の場合、保存安定性が良好と判断した。
上記感度の評価と同様に操作してガラス基板上に膜厚3.0μmの塗膜を形成した。塗膜に水銀ランプによって積算照射量が2,000J/m2となるように紫外線を照射し、硬化膜の膜厚(T1)を測定した。次いで、アセトン中に20分間浸漬させ、浸漬後の膜厚(t1)を測定した。膜厚増加率(%)を下記式から算出し、耐溶媒性(%)とした。
膜厚変化率(%)={(t1−T1)/T1}×100
膜厚変化率が5%以下の場合、耐溶媒性が良好と判断した。
Claims (5)
- [A]下記式(1)で表される化合物、及び
[B]エポキシ基を有する化合物
を含有する硬化性組成物。
(式(1)中、
R1は、水素原子、ハロゲン原子、アミノ基、メルカプト基、ニトロソ基、スルフィド基、シリル基、シラノール基、スルフィノ基、スルホナト基、ホスフィノ基、ホスフィニル基、ホスホノ基、ホスホナト基、ケト基、エステル基、ヒドロキシル基、シアノ基、ニトロ基、カルボキシル基、スルホ基、炭素数1〜12のアルコキシ基、モノアルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、炭素数1〜20の直鎖状の炭化水素基、炭素数3〜20の脂環式基、炭素数6〜20の芳香族基又は炭素数3〜20の複素環基である。但し、上記アルコキシ基、モノアルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、直鎖状の炭化水素基、脂環式基、芳香族基及び複素環基が有する水素原子の一部又は全部は、置換基で置換されていてもよい。
R2は、炭素数6〜20の芳香族基又は炭素数3〜20の複素環基である。但し、この炭素数6〜20の芳香族基及び炭素数3〜20の複素環基が有する水素原子の一部又は全部は、置換基で置換されていてもよい。
R3は、酸素原子又は硫黄原子である。
nは、1〜4の整数である。但し、nが2以上の場合、複数のR2及びR3は、それぞれ同一であっても、異なっていてもよい。) - [A]化合物が下記式(2)で表される請求項1に記載の硬化性組成物。
(式(2)中、R3は、上記式(1)と同義である。R4は、炭素数1〜20の直鎖状の炭化水素基、炭素数1〜12のアルコキシ基、アミノ基、モノアルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、ニトロソ基、メルカプト基、スルフィド基、シリル基、シラノール基、スルフィノ基、スルホナト基、ホスフィノ基、ホスフィニル基、ホスホノ基、ホスホナト基、ケト基、エステル基、トリフルオロメチル基、ヒドロキシル基、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、カルボキシル基又はスルホ基である。mは、0〜5の整数である。但し、mが2以上の場合、複数のR4は、同一であっても、異なっていてもよい。) - 上記式(2)におけるR3が酸素原子であり、R4がニトロ基であり、かつmが1であるか、又はR3が硫黄原子であり、かつmが0である請求項2に記載の硬化性組成物。
- [B]エポキシ基を有する化合物が、(b1)不飽和カルボン酸及び不飽和カルボン酸無水物からなる群より選択される少なくとも1種の化合物に由来する構造単位と、(b2)エポキシ基含有不飽和化合物に由来する構造単位とを有する重合体である請求項1、請求項2又は請求項3に記載の硬化性組成物。
- 請求項1から請求項4に記載の硬化性組成物から形成される硬化膜。
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