この発明は、数多くのバッテリを車両に搭載する際の接続制御機器の配置に関する。
日本国特許庁が2001年に発行した特許第3199296号は車両にできるだけ多くのバッテリを搭載するために、車両のフロアパネルの下側にバッテリを並べて配置することを教えている。
数多くのバッテリは平面上において車両横断方向と車両縦断方向に並んで配置され、バッテリ群を構成する。
この従来技術において、バッテリ群は車両のフロントシートからリヤシートにかけての領域の床下に配置され、バッテリ群から電力供給を受ける車両駆動用の電動モータやインバータ等の電気装置は車両のフロントコンパートメントに搭載されている。
バッテリはハーネスに接続され、ハーネスを介して電気装置に接続される。ハーネスにはスイッチなどの接続制御機器が介装される。
ここで、バッテリはバッテリ群として密集して配置されているため、接続制御機器は必然的にバッテリ群と電気機器の間に設けられる。その結果、フロントシートとフロントコンパートメントの間に接続制御機器を配置するスペースを確保しなければならない。しかしながら、このスペースが最適位置に確保できるとは限らず、最適位置に接続制御機器を配置するスペースを確保できない場合には、ハーネスの長さが増加することは避けられない。
この発明の目的は、したがって、バッテリ群と電気機器との間に介在する接続制御機器の配置を最適化することで必要なハーネスの長さを短くすることである。
以上の目的を達成するために、この発明は、車両のフロアパネルの下側に複数のバッテリを配置するバッテリ搭載構造を提供する。バッテリ搭載構造は複数のバッテリで構成されるバッテリユニットと、バッテリユニットに関する電気的接続を制御する接続制御機器と、を備えている。バッテリユニットはスペースを挟んで配置した2個のバッテリ群を備え、接続制御機器はスペースの内側に配置される。
この発明はまた、複数のバッテリを備えて車両のフロアパネルの下側に搭載されるバッテリアッセンブリを提供する。バッテリアッセンブリは複数のバッテリで構成されるバッテリユニットと、バッテリユニットに関する電気的接続を制御する接続制御機器と、を備えている。バッテリユニットはスペースを挟んで配置した2個のバッテリ群を備え、接続制御機器はスペースの内側に配置される。
この発明の詳細並びに他の特徴や利点は、明細書の以下の記載の中で説明されるとともに、添付された図面に示される。
図1はこの発明によるバッテリ搭載構造を示す車両要部の縦断面図である。
図2はバッテリ搭載構造を示す車両要部の水平断面図である。
図3は図2のIII-III線に沿って切り取った車両要部の横断面図である。
図4はこの発明によるバッテリアセンブリの平面図である。
図5はバッテリアセンブリの斜視図である。
図6はこの発明によるバッテリ搭載フレームの斜視図である。
図7はこの発明による垂直方向積層部のバッテリ積層プロセスを説明する分解斜視図である。
図8はこの発明による車両横断方向積層部のバッテリ積層プロセスを説明する分解斜視図である。
図9はバッテリアセンブリを収装するケースの斜視図である。
図10はバッテリアセンブリの電気回路図である。
図11はこの発明による手動リレーとサポートの斜視図である。
図12は図11に類似するがこの発明の第2の実施例を示す。
図13はこの発明の第3の実施例によるサポートを示すバッテリーアッセンブリ要部の斜視図である。
図面の図1を参照すると、車両1は車室2と、車室2の前方に形成されたフロントコンパートメント11とを備える。図の矢印UPは垂直方向上向きを示し、図の矢印FRは車両1の走行方向に関して前方を示す。車両1は、フロントコンパートメント11に収納した電動モータ12の動力を用いて走行するいわゆる電気自動車である。車両1は電動モータと内燃エンジンとを動力源として走行するハイブリッド駆動車両や、燃料電池が発生する電力で駆動される電動モータの動力で走行する燃料電池車両であっても良い。
電動モータ12を駆動するために、車両1の車室2の床下には数多くのバッテリ3が配置される。
図2と3を参照すると、車両1の車体には車室2の床面を構成するフロアパネル16の下方に、車両縦断方向に延びる一対の平行なサイドメンバ4が配置される。図の矢印WDは車両1の横断方向であって、かつ車両1の前方に向かって右向きを示す。一対のサイドメンバ4の前端は車両横断方向に延びるクロスメンバ6に固定される。一対のサイドメンバ4の後端には一対のリアサイドメンバ9が固定される。一対のリアサイドメンバ9には車両横断方向に延びるリヤクロスメンバ10が固定される。
クロスメンバ6の両端とリヤクロスメンバ10の両端は、車体の一部として車両のドア用開口部の下端を画成するサイドシル7に固定される。一対のサイドメンバ4はサイドシル7の内側に配置され、一方のサイドメンバ4に関して3個のアウトリガー8によりサイドシル7に固定される。なお、図2と3において部材番号7が示す部位は、サイドシルの内側の壁面に相当する。部材4,6,9,10はあらかじめ車体の一部としてフロアパネル16の下方に配置される。
再び図1を参照すると、車両1のフロントコンパートメント11には、車両1の走行動力源としての電動モータ12と、関連デバイスとしてバッテリチャージャ13とインバータ14とが収納される。バッテリチャージャ13はバッテリ3に充電を行うためのデバイス、インバータ14はバッテリ3の充放電を制御するためのデバイスである。以下の説明において電動モータ12と関連デバイスとを電気装置と総称する。
図4と5を参照すると、バッテリ3はあらかじめ矩形の平面形状をなすバッテリ搭載フレーム21の内側に積層され、バッテリアセンブリ22として一対のサイドメンバ4と、クロスメンバ6と、一対のリヤサイドメンバ9と、リヤクロスメンバ10とに囲まれたスペースに下方から取り付けられる。
図6を参照すると、バッテリ搭載フレーム21は、矩形枠23と、矩形枠23の内側に配置された補強部材24とからなる。
矩形枠23は、前端部材23fと後端部材23r、および前端部材23fの両端と後端部材23rの両端とを結合する一対の側端部材23sとからなる。前端部材23fと後端部材23rと一対の側端部材23sとが矩形の4つの辺を構成する。なお、バッテリアセンブリ22の説明の中で用いる前後あるいは前端/後端という用語は、バッテリアセンブリ22を車体に取り付けた状態での前後あるいは前端/後端を意味する。
前端部材23f、後端部材23r、及び一対の側端部材23sはそれぞれ、縦壁部28と縦壁部28の下端から水平方向に延びるフランジ部29とを備えた逆T字形断面の部材で構成される。
補強部材24は、矩形枠23の内側に車両横断方向に固定されたガーダー24wと、ガーダー24wの中間部と前端部材23fの中間部とを結合するビーム24cとからなる。補強部材24は、ガーダー24wとビーム24cを溶接によりT字形に結合し、さらにT字の各端部を矩形枠23に溶接により結合することで、バッテリ搭載フレーム21としてあらかじめ一体化される。
以上の構成により、バッテリ搭載フレーム21の内側には、ガーダー24wにより前方の矩形領域と後方の矩形領域26Rが画成される。前方の矩形領域はさらにビーム24cにより、2つの矩形領域26Fに画成される。前方の2つの矩形領域26F,26Fと後方の矩形領域26Rはほぼ同じ面積を有する。各矩形領域26F,26F,26Rは長辺が短辺の略2倍の矩形をなすように設計される。
図7を参照すると、バッテリ3は扁平な直方体に形成される。バッテリ3は直方体の3つの辺のうちの最短辺の方向に積層される。以下の説明では残りの2辺をその長さに応じて長辺と短辺と称する。
前方の2つの矩形領域26Fにはバッテリ3が、長辺を車両横断方向に向け、短辺を車両横断方向に向けた状態で上向きに積層される。各矩形領域26Fには積層体が車両縦断方向に4基並んで配置される。各積層体のバッテリ3の積層数は同一ではなく、前方の2基については、バッテリ3が4層に積層され、後方の2基についてはバッテリ3が2層に積層される。このようにして、各矩形領域26Fに12個のバッテリ3が積層される。
前方の各矩形領域26Fの各積層体において、バッテリ3はスペーサ37bと帯状プレート37aを介して積層される。スペーサ37bは円柱状の部材の中間に段差を介して大径部を形成した部材である。バッテリの四隅にはあらかじめ、スペーサ37bの円柱状部分を受け入れる貫通孔が形成される。帯状プレート37aの両端にも貫通孔が形成される、バッテリ3を積層する際は、スペーサ37bの大径部の両側の円柱状部分の一方を帯状プレート37aの貫通孔に貫通させた後にバッテリ3の貫通孔に挿入し、円柱状部分のもう一方を別の帯状プレート37aの貫通孔を貫通させた後に隣接するバッテリ3の貫通孔に挿入する。これにより、隣接するバッテリ3の間に2枚の帯状プレート37aの介してスペーサ37bの大径部が挟持され、バッテリ3の積層間隔は一定に保たれる。最上端及び最下端のバッテリ3には帯状のプレート37aと円柱状の部材の一端に大径部を形成したスペーサ37cが取り付けられる。
図面には示されないが、スペーサ37bと37cの中心にはあらかじめ軸方向に貫通孔が形成されている。決められた数のバッテリ3を積層したのち、スペーサ37bと37cの貫通孔を用いてピンを積層したバッテリ3に貫通させ、ピンの両端にナットを螺合することで、バッテリ3は積層体として一体化される。
図4を参照すると、前方の矩形領域26F,26Fの一方の積層体列と、前方の矩形領域26F,26Fのもう一方の積層体列の間にスペースGが形成される。スペースGはビーム24cとその周辺領域の上方に位置する。前方の矩形領域26F,26Fに積層されるバッテリ3はすべて端子3aをスペースGに向けた状態で積層される。スペースGには各バッテリ3の端子3aとフロントコンパートメント11内の電気装置とを電気的に接続するハーネス34と、ハーネス34の途中に設けたスイッチボックス35及びジャンクションボックス36とが収装される。
図8を参照すると、後方の矩形領域26Rには24個のバッテリ3が長辺を車両縦断方向に向けた形で車両横断方向に積層される。バッテリ3は端子3aを前方に向け、前述のスペーサ37bを介して一定間隔で積層される。積層体の両端にはエンドプレート37eが積層される。
図面には示されないが、スペーサ37bの中心にはあらかじめ軸方向に貫通孔が形成されている。決められた数のバッテリ3を積層したのち、スペーサ37bの貫通孔を用いてピンを積層したバッテリ3に貫通させ、ピンの両端にナットを螺合することで、バッテリ3は積層体として一体化される。
積層体の前方及び後方の側面には車両横断方向に延びる支持プレート37dがねじ37fにより固定される。後方の矩形領域26Rにはこのようにして積層された積層体が1基のみ配置される。
図5を参照すると、以上の配置により、バッテリ搭載フレーム21の内側の前方の2つの矩形領域26Fに、バッテリ3を垂直方向に4層に積層したバッテリ群S1R,S1Lと、バッテリ3を垂直方向に2層に積層したバッテリ群S2R,S2Lとがそれぞれ設けられる。バッテリ搭載フレーム21の内側の後方の矩形領域26Rには、バッテリ3を車両横断方向に24層に積層したバッテリ群S3が設けられる。積層方向に関して言えば、バッテリ群S1R,S1LとS2R,S2Lが垂直方向に積層されたバッテリ3の集合体としての第1のバッテリユニット38Fを構成し、バッテリ群S3が車両横断方向に積層されたバッテリ3の集合体としての第2のバッテリユニット38Rを構成する。
図3と9を参照すると、バッテリ搭載フレーム21には、バッテリアセンブリ22を収容するケース22aが固定される。バッテリ3の積層体は例えばケース22aにねじを用いて固定される。縦壁部28の内側に張り出したフランジ部29を積層体の固定に利用することも可能である。ケース22aはあらかじめバッテリ3の積層体の形状に合わせて形成され、積層体の車両縦断方向、車両横断方向、及び垂直方向の変位を阻止する機能を持つ。積層したバッテリ3の下方を覆うケース22aに開口部を形成して、バッテリ3の冷却性を高めることも好ましい。その場合に開口部の数や形状は任意に設計可能である。
図8を参照すると、一方のエンドプレート37eの側方のケース22aの内側に、ジャンクションボックス36内の機器の制御を行う、例えばマイクロコンピュータで構成された制御ユニット45を配置することも好ましい。
その場合には、バッテリ搭載フレーム21、ケース22a、バッテリ3の積層体、ハーネス34、スイッチボックス35、ジャンクションボックス36、及び制御ユニット45がバッテリアセンブリ22を構成する。
図1-4を参照すると、バッテリ搭載フレーム21は縦壁部28の外側に張り出したフランジ部29を貫通するボルトとボルトに螺合するナットにより、サイドメンバ4と、クロスメンバ6と、一対のリヤサイドメンバ9と、リヤクロスメンバ10とに固定される。この状態で、前端部材23fの縦壁部28はクロスメンバ6に、後端部材23rの縦壁部28はリヤクロスメンバ10に、一対の側端部材23sの縦壁部28は一対のサイドメンバ4とその延長上の一対のリヤサイドメンバ9の一部にそれぞれ相対する。一対のサイドメンバ4と、クロスメンバ6と、一対のリヤサイドメンバ9と、リヤクロスメンバ10とがバッテリ搭載フレーム21を車体に固定するための固定部材を構成する。
固定部材に固定されたバッテリ搭載フレーム21は車体の剛性や強度を増やすのに貢献する。矩形枠23および補強部材24は車両の衝突時に入力される荷重の伝達経路として機能する。
車体には固定部材である一対のサイドメンバ4と、クロスメンバ6と、一対のリヤサイドメンバ9と、リヤクロスメンバ10により図3に示す下向きの開口部30が画成される。開口部30の上方はフロアパネル16によって覆われ、バッテリアセンブリ22を収容する収容凹部31が形成される。
バッテリアセンブリ22の車体への取り付けはバッテリアセンブリ22を車体の下方から収容凹部31に挿入し、バッテリ搭載フレーム21を固定部材にボルトで固定することで行われる。数多くのバッテリ3をあらかじめバッテリアセンブリ22に一体化しておくことで、バッテリ3の車体への搭載を容易に行うことができる。また、バッテリ3の交換などの必要に応じてバッテリ3を車体から容易に取り外すことができる。
図1に示すよう、車両1は車室2内に、フロントシート32Fとリヤシート32Rを備える。バッテリアセンブリ22を収容凹部31に取り付けた状態で、バッテリ群S1R,S1Lがフロントシート32Fの略下方に位置し、バッテリ群S2R,S2Lがフロントシート32Fとリヤシート32Rの間のフロア33の下方に位置し、バッテリ群S3がリヤシート32Rの下方に位置するように、バッテリアセンブリ22の形状と寸法、バッテリ3の形状と寸法と積層数、固定部材の位置などをあらかじめ設定する。さらに、バッテリアセンブリ22の形状に基づきフロアパネル16及びケース22aの形状を決定する。
バッテリ群S1R,S1Lの高さをh1、バッテリ群S2R,S2Lの高さをh2、バッテリ群S3の高さをh3とすると、h3>h1>h2となる。高さh1とh2は左右の2つの矩形領域26Fで同一である。
バッテリ群S1R,S1Lはフロントシート32Fの下方に位置し、バッテリ群S3はリヤシート32Rの下方に位置している。バッテリ群S1R,S1LとS3の高さh1とh3をフロア33の下方に位置するバッテリ群S2R,S2Lの高さh2より大きくすることで、車室2内のシート下方のスペースをバッテリ3の搭載スペースとして有効に利用でき、車室2の快適性を損なわずに数多くのバッテリ3を車両1に搭載することができる。また、バッテリ群S3の高さがバッテリ群S1R,S1Lの高さh1より大きいことから、車室2内においてリヤシート32Rの座面がフロントシート32Fの座面より高くなる。この設定は、リヤシート32Rの乗客の良好な視界を確保するうえで好ましい。
左右のバッテリ群S1R,S1Lは合計16個のバッテリ3で構成される。左右のバッテリ群S2R,S2Lは合計8個のバッテリ3で構成される。バッテリ群S3は24個のバッテリ3で構成される。つまり、ガーダー24wを境として前後に24個ずつのバッテリ3が配置されることになる。したがって、バッテリ群S3のバッテリ重量は左右のバッテリ群S2R,S2Lの合計バッテリ重量と左右のバッテリ群S1R,S1Lの合計バッテリ重量のいずれよりも重く、かつ左右のバッテリ群S2R,S2Lと左右のバッテリ群S1R,S1Lの合計バッテリ重量にほぼ等しい。
結果としてバッテリアセンブリ22の重心は、バッテリアセンブリ22の平面図の図心位置の後方に位置することになる。図4のCvを車両1の図心とすれば、結果としてバッテリアセンブリ22の重心は車両の図心Cvの後方に位置することになる。電動モータ12、バッテリチャージャ13、インバータ14からなる電気装置が車両1の前部のフロントコンパートメント11に収装されることを考慮すると、バッテリアセンブリ22の重心位置が車両1の図心Cvの後方に位置することは、車両1の前後方向の重量バランスを適正に保つうえで好ましい。
バッテリ群S1R,S1LとS2R,S2Lにおいて、バッテリ3は長辺を車両横断方向に、短辺を車両縦断方向に向けた状態で積層される。この場合に、図2に示す車体下部の幅Wと、図4に示すバッテリ3の長辺Wbの長さとに依存して、車両横断方向のバッテリ3の密集度、あるいは間隔が決まる。バッテリ群S1R,S1LとS2R,S2Lに関して、一方の矩形領域26Fの積層体列と、もう一方の矩形領域26Fの積層体列との間に設けられたスペースGは、この間隔の調整を容易にする。バッテリ群S1R,S1LとS2R,S2Lにおいてはバッテリ3が垂直方向に積層される。バッテリ群S1R,S1LとS2R,S2Lの高さh1とh2はしたがってバッテリ3の最短辺の長さを概略の調整単位とする細かい調整が可能である。
一方、バッテリ群S3に関しては、バッテリ3は最短の辺に沿って車両横断方向に積層される。このため、車体下部の幅Wに応じてバッテリ3の積層数とバッテリ3間のスペースとを調整することでバッテリ群S3の車両横断方向の長さを細かく調整できる。その結果、リヤシート32Rの下方のスペースを有効に利用して数多くのバッテリ3を配置することができる。
また、車種によっては、図2に示すリヤホイールハウス25やリヤサスペンションのために、車室2の後部のスペースに制約が生じる場合がある。車室2の後部に位置するバッテリ群S3の車両横断方向の寸法が上記のように細かく調整可能なため、車種による車室2の後部のスペースの違いへの対応も容易に行える。
この実施形態ではバッテリ群S1R,S1LとS2R,S2Lはともに、車両縦断方向に並んだ2個の積層体を備えている。しかしながら、この積層体数は車両1の縦断方向の寸法に応じて任意に変数可能である。例えば、バッテリ群S1R,S1Lを各3個の積層体で構成し、バッテリ群S2R,S2Lを1列のみの積層体で構成することも可能である。
このように、車両1のシートレイアウトなどに変更が生じた場合においても、バッテリ搭載フレーム21に変更を加えずに、バッテリ群S1R,S1L,S2R,S2L,S3の構成を変化させることで容易に対応することができる。したがって、複数の車種でバッテリ搭載フレーム21を共用することができる。
以上の構成のもとでは、バッテリ搭載フレーム21の後端部材23rとガーダー24wが、リヤサスペンションに比較的近くに位置することになる。これらの部材は、車両の背面が衝突した時の車体への入力荷重や、リヤサスペンションから車体への突き上げ荷重に対して、車体の剛性を増大させる作用をもたらす。バッテリ群S3において、バッテリ3を密着させて積層するとともにし、支持プレート37dなどの部材の強度を増すことで、車体の剛性および強度の向上に寄与させることも可能である。
また、ハーネス34、スイッチボックス35及びジャンクションボックス36をスペースGに配置し、端子3aがスペースGに向くように、バッテリ群S1R,S1LとS2R,S2Lのバッテリ3を積層したので、バッテリ3の積層に用いられないスペースGをこれらの部材の配置に有効に利用できる。垂直方向積層部を車両横断方向積層部の前方に配置することは、これらの部材の配置スペースを確保する意味でも好ましい。
バッテリ群S3では、端子3aを車両1の前方、言い換えればガーダー24wの上方のスペースに向けてバッテリ3が積層される。この配置は車両の衝突に際して端子3aを保護する上で好ましい。またこの配置により、端子3aへのハーネス34の接続をガーダー24wの上方のスペースを利用して容易に行える。さらに、ガーダー24wを利用してハーネス34を支持することで、ハーネス34の耐久性も向上する。
次に図10を参照して、バッテリアセンブリ22の電気回路を説明する。
電気回路はバッテリ群S3のバッテリ3と左右の矩形領域26Fのバッテリ群S1R,S1LとS2R,S2Lとをハーネス34により直列に接続する。スイッチボックス35はバッテリ群S3とバッテリ群S1R,S1L,S2R,S2Lとを接続するハーネス34の途中に介在する。ジャンクションボックス36は全バッテリ3の両端の間に介在する。
スイッチポックス35は、直列に接続された手動リレー35aとヒューズ35bとからなる。手動リレー35aは、バッテリ群S3とバッテリ群S1R,S1L,S2R,S2Lとを手動操作で電気的に接続あるいは遮断するリレーである。この実施形態では、バッテリアセンブリ22の電気回路をスイッチポックス35で、バッテリ群S3のバッテリ3が構成するバッテリユニット38Rと、左右の矩形領域26Fに位置するバッテリ群S1R,S1LとS2R,S2Lのバッテリ3が構成するバッテリユニット38Fとに分断している。バッテリユニット38Fとバッテリユニット38Rの端子間電圧は、SAEJ2344に準じて等しく設定される。バッテリユニット38Fとバッテリユニット38Rのバッテリ3の積層数はともに24個である。手動リレー35aとヒューズ35bとがスイッチング装置を構成する。
ジャンクションボックス36は、バッテリユニット38Fの正極端子とインバータ14とを電気的に接続あるいは遮断するメインコンタクタ36aと、バッテリユニット38Rの負極端子とインバータ14とを電気的に接続あるいは遮断するサブコンタクタ36bとを備える。
さらにジャンクションボックス36には、抵抗36dとプリチャージコンタクタ36eを直列に接続したプリチャージ回路36cとがメインコンタクタ36aと並列に設けられる。メインコンタクタ36a、サブコンタクタ36b、およびプリチャージコンタクタ36eの開閉は、前述の制御ユニット45が出力する開閉信号により行われる。ジャンクションボックス36内に、バッテリユニット38Fと38Rの端子間電圧を検出する電圧検出部や、バッテリユニット38Fと38Rの出力電流を検出する電流検出部を設けても良い。メインコンタクタ36a、サブコンタクタ36b、抵抗36d、およびプリチャージコンタクタ36eが結線装置を構成する。
スペースG内において、スイッチボックス35はジャンクションボツクス36よりもインバータ14から遠い位置、つまりより後方に配置される。
スイッチボックス35は、前述のようにバッテリユニット38Fとバッテリユニット38Rの間に配置される。スイッチボックス35は、したがって、物理的配置においても、バッテリユニット38Fとバッテリユニット38Rの中間点に近い位置に配置することが、ハーネス34を短くする上で好ましい。ジャンクションボックス36は、図10においてバッテリユニット38F,38Rと電気装置との間に配置される。したがって、物理的にもジャンクションボックス36をスイッチポックス35の前方に配置することが、ハーネス34を短くする上で好ましい。
電気装置がバッテリアセンブリ22の後方に配置される車両では、逆にジャンクションボックス36をスイッチボックス35を後方に配置することが好ましい。
図11を参照して、スイッチボックス35の支持構造について説明する。
スイッチボックス35はビーム24cに固定されたサポート47に支持される。サポート47はスイッチボックス35を固定するデッキ53と、デッキ53をビーム24cに支持する4基の脚部49とを備える。4基の脚部49はそれぞれボルト51でビーム24cに固定される。スイッチボックス35はデッキ53にボルト55で固定されたプレート35dを備える。
手動リレー35aは、プレート35dから上向きに突設された基部35cと基部35cに軸39を介して回動可能に支持された操作レバー37とを備える。操作レバー37を軸39を支点に上向きに回動すると、第1のバッテリユニット38Fと第2のバッテリユニット38Rとの電気的接続が遮断される。ヒューズ35bは例えば基部35cに固定される。
このように脚部49を備えたサポート47でスイッチボックス35を支持することにより、脚部49の間のスペースをハーネス34の配線に利用することができる。
なお、デッキ53をケース22aに固定すればケース22aの剛性の強化に好ましい効果が得られる。
再び図3を参照すると、スイッチボックス35内の手動リレー35aを車室2内から操作するため、手動リレー35aの上方を覆うケース22aとフロアパネル16に開口部22bが形成される。さらに、開口部22bを開閉可能に覆うリッド39が設けられる。スイッチボックス35は左右のフロントシート32Fの間に位置する。スイッチボックス35をこのように配置することで、フロントシート32Fを移動させずにリッド39の開閉及び手動リレー35aの操作を行うことができる。スイッチボックス35は他の位置に設けることも可能である。
図12を参照して、スイッチボックス35の支持構造に関するこの発明の第2の実施例を説明する。
この実施例では、第1の実施例によるサポート47に代えて、サポート61を用いてスイッチボックス35をビーム24cに支持する。
サポート61はデッキ53とボトムプレート63と、デッキ53をボトムプレート63に支持する4基の脚部67とを備える。デッキ53とボトムプレート63と脚部67はあらかじめ一体に形成される。ボトムプレート63はボルト65によりピーム24cに固定される。
サポート61を用いてスイッチボックス35を支持する場合も、第1の実施例によるサポート47でスイッチボックス35を支持する場合と同様に、ハーネス34の配置スペースの確保に関する好ましい効果が得られる。また、サポート61は一体に形成されることで、サポート47より高いスイッチボックス35の支持剛性を実現できる。
図13を参照して、スイッチボックス35の支持構造に関するこの発明の第3の実施例を説明する。
この実施例では、スイッチボックス35をビーム24cに支持する代わりに、第1のバッテリユニット38Fで支持する。
すなわち、第1のバッテリユニット38Fを構成するバッテリ群S2RとS2Lにまたがる支持プレート71を設け、スイッチボックス35のプレート35dを支持プレート71にボルト55で固定する。
支持プレート71は4本のボルト75によりバッテリ群S2RとS2Lに固定される。
この実施例によっても、第1及び第2の実施例と同様にスイッチポックス35の下方にスペースが確保されるのでハーネス34を効率よく配線することかできる。
以上の説明に関して2009年2月24日を出願日とする日本国における特願2009-41227号と2009年7月17日を出願日とする日本国における特願2009-169005号の内容をここに引用により合体する。
以上、この発明をいくつかの特定の実施形態を通じて説明してきたが、この発明は上記の各実施形態に限定されるものではない。当業者にとっては、請求の範囲内でこれらの実施形態にさまざまな修正あるいは変更を加えることが可能である。
例えば、バッテリ3の形状は必ずしも扁平な直方体でなくても良い。また、すべてのバッテリ3が必ずしも同一の寸法と形状である必要もない。
この実施形態では第1のバッテリユニット38Fとして2つのバッテリ群S1R,S1LとS2R,S2Lを設けているが、第1のバッテリユニット38Fを1個のバッテリ群で構成しても良い。また、この実施形態では、ビーム24cの上方にスペースGを設けることで、バッテリ群S1R,S1LとS2R,S2Lを左右に分割しているが、車体下部の幅Wとバッテリ3の寸法によっては、スペースGを設けずに、第1のバッテリユニット38Fのバッテリスタックを車両横断方向に隙間なく並べても良い。
バッテリ搭載フレーム21は矩形枠状に限らず車両1の形状に合わせて様々に設計変更可能である。ガーダー24wとビーム24cをT字形に結合する代わりに、十字形に交叉させることも可能である。
また、バッテリ搭載フレーム21はこの発明に関して必須の要件ではなく、バッテリ搭載フレーム21を介さずに車両1にバッテリ3を搭載する場合にも、垂直方向積層部と車両横断方向積層部とを設けることで、車両の好ましい前後方向重量バランスを実現することができる。
図10に示すバッテリアセンブリ22の電気回路もこの発明に関して必須の要件ではなく、複数のバッテリ3を搭載する車両においては、バッテリ3の電気回路に関係なく、この発明を適用することができる。
以上のように、この発明によるバッテリ搭載構造は電気車両に適しているが、これに留まらない。
この発明の実施形態が包含する排他的性質あるいは特長は以下のように請求される。
この発明は、数多くのバッテリを車両に搭載する際の接続遮断機器の配置に関する。
日本国特許庁が2001年に発行した特許第3199296号は車両にできるだけ多くのバッテリを搭載するために、車両のフロアパネルの下側にバッテリを並べて配置することを教えている。
数多くのバッテリは平面上において車両横断方向と車両縦断方向に並んで配置され、バッテリ群を構成する。
この従来技術において、バッテリ群は車両のフロントシートからリヤシートにかけての領域の床下に配置され、バッテリ群から電力供給を受ける車両駆動用の電動モータやインバータ等の電気装置は車両のフロントコンパートメントに搭載されている。
バッテリはハーネスに接続され、ハーネスを介して電気装置に接続される。ハーネスにはスイッチなどの接続遮断機器が介装される。
ここで、バッテリはバッテリ群として密集して配置されているため、接続遮断機器は必然的にバッテリ群と電気装置の間に設けられる。その結果、フロントシートとフロントコンパートメントの間に接続遮断機器を配置するスペースを確保しなければならない。しかしながら、このスペースが最適位置に確保できるとは限らず、最適位置に接続遮断機器を配置するスペースを確保できない場合には、ハーネスの長さが増加することは避けられない。
この発明の目的は、したがって、バッテリ群と電気装置との間に介在する接続遮断機器の配置を最適化することで必要なハーネスの長さを短くすることである。
以上の目的を達成するために、この発明は、車両のフロアパネルの下側に配置される複数のバッテリを備えたバッテリアセンブリを提供する。バッテリアセンブリは複数のバッテリで構成されるバッテリ群と、バッテリ群に関する電気的接続を接続あるいは遮断する接続遮断機器と、を車両のフロアパネルの下側に固定すべく、予めバッテリ搭載フレームに取り付けている。バッテリ群はバッテリ搭載フレームの車両横断方向略中央部に設けられたスペースを挟んで複数配置され、接続遮断機器と前記バッテリの端子とがスペースの内側に配置される。
この発明の詳細並びに他の特徴や利点は、明細書の以下の記載の中で説明されるとともに、添付された図面に示される。
図1はこの発明によるバッテリ搭載構造を示す車両要部の縦断面図である。
図2はバッテリ搭載構造を示す車両要部の水平断面図である。
図3は図2のIII-III線に沿って切り取った車両要部の横断面図である。
図4はこの発明によるバッテリアセンブリの平面図である。
図5はバッテリアセンブリの斜視図である。
図6はこの発明によるバッテリ搭載フレームの斜視図である。
図7はこの発明による垂直方向積層部のバッテリ積層プロセスを説明する分解斜視図である。
図8はこの発明による車両横断方向積層部のバッテリ積層プロセスを説明する分解斜視図である。
図9はバッテリアセンブリを収装するケースの斜視図である。
図10はバッテリアセンブリの電気回路図である。
図11はこの発明による手動リレーとサポートの斜視図である。
図12は図11に類似するがこの発明の第2の実施例を示す。
図13はこの発明の第3の実施例によるサポートを示すバッテリーアセンブリ要部の斜視図である。
図面の図1を参照すると、車両1は車室2と、車室2の前方に形成されたフロントコンパートメント11とを備える。図の矢印UPは垂直方向上向きを示し、図の矢印FRは車両1の走行方向に関して前方を示す。車両1は、フロントコンパートメント11に収納した電動モータ12の動力を用いて走行するいわゆる電気自動車である。車両1は電動モータと内燃エンジンとを動力源として走行するハイブリッド駆動車両や、燃料電池が発生する電力で駆動される電動モータの動力で走行する燃料電池車両であっても良い。
電動モータ12を駆動するために、車両1の車室2の床下には数多くのバッテリ3が配置される。
図2と3を参照すると、車両1の車体には車室2の床面を構成するフロアパネル16の下方に、車両縦断方向に延びる一対の平行なサイドメンバ4が配置される。図の矢印WDは車両1の横断方向であって、かつ車両1の前方に向かって右向きを示す。一対のサイドメンバ4の前端は車両横断方向に延びるクロスメンバ6に固定される。一対のサイドメンバ4の後端には一対のリヤサイドメンバ9が固定される。一対のリヤサイドメンバ9には車両横断方向に延びるリヤクロスメンバ10が固定される。
クロスメンバ6の両端とリヤクロスメンバ10の両端は、車体の一部として車両のドア用開口部の下端を画成するサイドシル7に固定される。一対のサイドメンバ4はサイドシル7の内側に配置され、一方のサイドメンバ4に関して3個のアウトリガー8によりサイドシル7に固定される。なお、図2と3において部材番号7が示す部位は、サイドシルの内側の壁面に相当する。部材4,6,9,10はあらかじめ車体の一部としてフロアパネル16の下方に配置される。
再び図1を参照すると、車両1のフロントコンパートメント11には、車両1の走行動力源としての電動モータ12と、関連デバイスとしてバッテリチャージャ13とインバータ14とが収納される。バッテリチャージャ13はバッテリ3に充電を行うためのデバイス、インバータ14はバッテリ3の充放電を制御するためのデバイスである。以下の説明において電動モータ12と関連デバイスとを電気装置と総称する。
図4と5を参照すると、バッテリ3はあらかじめ矩形の平面形状をなすバッテリ搭載フレーム21の内側に積層され、バッテリアセンブリ22として一対のサイドメンバ4と、クロスメンバ6と、一対のリヤサイドメンバ9と、リヤクロスメンバ10とに囲まれたスペースに下方から取り付けられる。
図6を参照すると、バッテリ搭載フレーム21は、矩形枠23と、矩形枠23の内側に配置された補強部材24とからなる。
矩形枠23は、前端部材23fと後端部材23r、および前端部材23fの両端と後端部材23rの両端とを結合する一対の側端部材23sとからなる。前端部材23fと後端部材23rと一対の側端部材23sとが矩形の4つの辺を構成する。なお、バッテリアセンブリ22の説明の中で用いる前後あるいは前端/後端という用語は、バッテリアセンブリ22を車体に取り付けた状態での前後あるいは前端/後端を意味する。
前端部材23f、後端部材23r、及び一対の側端部材23sはそれぞれ、縦壁部28と縦壁部28の下端から水平方向に延びるフランジ部29とを備えた逆T字形断面の部材で構成される。
補強部材24は、矩形枠23の内側に車両横断方向に固定されたガーダー24wと、ガーダー24wの中間部と前端部材23fの中間部とを結合するビーム24cとからなる。補強部材24は、ガーダー24wとビーム24cを溶接によりT字形に結合し、さらにT字の各端部を矩形枠23に溶接により結合することで、バッテリ搭載フレーム21としてあらかじめ一体化される。
以上の構成により、バッテリ搭載フレーム21の内側には、ガーダー24wにより前方の矩形領域と後方の矩形領域26Rが画成される。前方の矩形領域はさらにビーム24cにより、2つの矩形領域26Fに画成される。前方の2つの矩形領域26F,26Fと後方の矩形領域26Rはほぼ同じ面積を有する。各矩形領域26F,26F,26Rは長辺が短辺の略2倍の矩形をなすように設計される。
図7を参照すると、バッテリ3は扁平な直方体に形成される。バッテリ3は直方体の3つの辺のうちの最短辺の方向に積層される。以下の説明では残りの2辺をその長さに応じて長辺と短辺と称する。
前方の2つの矩形領域26Fにはバッテリ3が、長辺を車両横断方向に向け、短辺を車両横断方向に向けた状態で上向きに積層される。各矩形領域26Fには積層体が車両縦断方向に4基並んで配置される。各積層体のバッテリ3の積層数は同一ではなく、前方の2基については、バッテリ3が4層に積層され、後方の2基についてはバッテリ3が2層に積層される。このようにして、各矩形領域26Fに12個のバッテリ3が積層される。
前方の各矩形領域26Fの各積層体において、バッテリ3はスペーサ37bと帯状プレート37aを介して積層される。スペーサ37bは円柱状の部材の中間に段差を介して大径部を形成した部材である。バッテリの四隅にはあらかじめ、スペーサ37bの円柱状部分を受け入れる貫通孔が形成される。帯状プレート37aの両端にも貫通孔が形成される、バッテリ3を積層する際は、スペーサ37bの大径部の両側の円柱状部分の一方を帯状プレート37aの貫通孔に貫通させた後にバッテリ3の貫通孔に挿入し、円柱状部分のもう一方を別の帯状プレート37aの貫通孔を貫通させた後に隣接するバッテリ3の貫通孔に挿入する。これにより、隣接するバッテリ3の間に2枚の帯状プレート37aを介してスペーサ37bの大径部が挟持され、バッテリ3の積層間隔は一定に保たれる。最上端及び最下端のバッテリ3には帯状のプレート37aと円柱状の部材の一端に大径部を形成したスペーサ37cが取り付けられる。
図面には示されないが、スペーサ37bと37cの中心にはあらかじめ軸方向に貫通孔が形成されている。決められた数のバッテリ3を積層したのち、スペーサ37bと37cの貫通孔を用いてピンを積層したバッテリ3に貫通させ、ピンの両端にナットを螺合することで、バッテリ3は積層体として一体化される。
図4を参照すると、前方の矩形領域26F,26Fの一方の積層体列と、前方の矩形領域26F,26Fのもう一方の積層体列の間にスペースGが形成される。スペースGはビーム24cとその周辺領域の上方に位置する。前方の矩形領域26F,26Fに積層されるバッテリ3はすべて端子3aをスペースGに向けた状態で積層される。スペースGには各バッテリ3の端子3aとフロントコンパートメント11内の電気装置とを電気的に接続するハーネス34と、ハーネス34の途中に設けたスイッチボックス35及びジャンクションボックス36とが収装される。
図8を参照すると、後方の矩形領域26Rには24個のバッテリ3が長辺を車両縦断方向に向けた形で車両横断方向に積層される。バッテリ3は端子3aを前方に向け、前述のスペーサ37bを介して一定間隔で積層される。積層体の両端にはエンドプレート37eが積層される。
図面には示されないが、スペーサ37bの中心にはあらかじめ軸方向に貫通孔が形成されている。決められた数のバッテリ3を積層したのち、スペーサ37bの貫通孔を用いてピンを積層したバッテリ3に貫通させ、ピンの両端にナットを螺合することで、バッテリ3は積層体として一体化される。
積層体の前方及び後方の側面には車両横断方向に延びる支持プレート37dがねじ37fにより固定される。後方の矩形領域26Rにはこのようにして積層された積層体が1基のみ配置される。
図5を参照すると、以上の配置により、バッテリ搭載フレーム21の内側の前方の2つの矩形領域26Fに、バッテリ3を垂直方向に4層に積層したバッテリ群S1R,S1Lと、バッテリ3を垂直方向に2層に積層したバッテリ群S2R,S2Lとがそれぞれ設けられる。バッテリ搭載フレーム21の内側の後方の矩形領域26Rには、バッテリ3を車両横断方向に24層に積層したバッテリ群S3が設けられる。積層方向に関して言えば、バッテリ群S1R,S1LとS2R,S2Lが垂直方向に積層されたバッテリ3の集合体としての第1のバッテリユニット38Fを構成し、バッテリ群S3が車両横断方向に積層されたバッテリ3の集合体としての第2のバッテリユニット38Rを構成する。
図3と9を参照すると、バッテリ搭載フレーム21には、バッテリアセンブリ22を収容するケース22aが固定される。バッテリ3の積層体は例えばケース22aにねじを用いて固定される。縦壁部28の内側に張り出したフランジ部29を積層体の固定に利用することも可能である。ケース22aはあらかじめバッテリ3の積層体の形状に合わせて形成され、積層体の車両縦断方向、車両横断方向、及び垂直方向の変位を阻止する機能を持つ。積層したバッテリ3の下方を覆うケース22aに開口部を形成して、バッテリ3の冷却性を高めることも好ましい。その場合に開口部の数や形状は任意に設計可能である。
図8を参照すると、一方のエンドプレート37eの側方のケース22aの内側に、ジャンクションボックス36内の機器の制御を行う、例えばマイクロコンピュータで構成された制御ユニット45を配置することも好ましい。
その場合には、バッテリ搭載フレーム21、ケース22a、バッテリ3の積層体、ハーネス34、スイッチボックス35、ジャンクションボックス36、及び制御ユニット45がバッテリアセンブリ22を構成する。
図1-4を参照すると、バッテリ搭載フレーム21は縦壁部28の外側に張り出したフランジ部29を貫通するボルトとボルトに螺合するナットにより、サイドメンバ4と、クロスメンバ6と、一対のリヤサイドメンバ9と、リヤクロスメンバ10とに固定される。この状態で、前端部材23fの縦壁部28はクロスメンバ6に、後端部材23rの縦壁部28はリヤクロスメンバ10に、一対の側端部材23sの縦壁部28は一対のサイドメンバ4とその延長上の一対のリヤサイドメンバ9の一部にそれぞれ相対する。一対のサイドメンバ4と、クロスメンバ6と、一対のリヤサイドメンバ9と、リヤクロスメンバ10とがバッテリ搭載フレーム21を車体に固定するための固定部材を構成する。
固定部材に固定されたバッテリ搭載フレーム21は車体の剛性や強度を増やすのに貢献する。矩形枠23および補強部材24は車両の衝突時に入力される荷重の伝達経路として機能する。
車体には固定部材である一対のサイドメンバ4と、クロスメンバ6と、一対のリヤサイドメンバ9と、リヤクロスメンバ10により図3に示す下向きの開口部30が画成される。開口部30の上方はフロアパネル16によって覆われ、バッテリアセンブリ22を収容する収容凹部31が形成される。
バッテリアセンブリ22の車体への取り付けはバッテリアセンブリ22を車体の下方から収容凹部31に挿入し、バッテリ搭載フレーム21を固定部材にボルトで固定することで行われる。数多くのバッテリ3をあらかじめバッテリアセンブリ22に一体化しておくことで、バッテリ3の車体への搭載を容易に行うことができる。また、バッテリ3の交換などの必要に応じてバッテリ3を車体から容易に取り外すことができる。
図1に示すよう、車両1は車室2内に、フロントシート32Fとリヤシート32Rを備える。バッテリアセンブリ22を収容凹部31に取り付けた状態で、バッテリ群S1R,S1Lがフロントシート32Fの略下方に位置し、バッテリ群S2R,S2Lがフロントシート32Fとリヤシート32Rの間のフロア33の下方に位置し、バッテリ群S3がリヤシート32Rの下方に位置するように、バッテリアセンブリ22の形状と寸法、バッテリ3の形状と寸法と積層数、固定部材の位置などをあらかじめ設定する。さらに、バッテリアセンブリ22の形状に基づきフロアパネル16及びケース22aの形状を決定する。
バッテリ群S1R,S1Lの高さをh1、バッテリ群S2R,S2Lの高さをh2、バッテリ群S3の高さをh3とすると、h3>h1>h2となる。高さh1とh2は左右の2つの矩形領域26Fで同一である。
バッテリ群S1R,S1Lはフロントシート32Fの下方に位置し、バッテリ群S3はリヤシート32Rの下方に位置している。バッテリ群S1R,S1LとS3の高さh1とh3をフロア33の下方に位置するバッテリ群S2R,S2Lの高さh2より大きくすることで、車室2内のシート下方のスペースをバッテリ3の搭載スペースとして有効に利用でき、車室2の快適性を損なわずに数多くのバッテリ3を車両1に搭載することができる。また、バッテリ群S3の高さがバッテリ群S1R,S1Lの高さh1より大きいことから、車室2内においてリヤシート32Rの座面がフロントシート32Fの座面より高くなる。この設定は、リヤシート32Rの乗客の良好な視界を確保するうえで好ましい。
左右のバッテリ群S1R,S1Lは合計16個のバッテリ3で構成される。左右のバッテリ群S2R,S2Lは合計8個のバッテリ3で構成される。バッテリ群S3は24個のバッテリ3で構成される。つまり、ガーダー24wを境として前後に24個ずつのバッテリ3が配置されることになる。したがって、バッテリ群S3のバッテリ重量は左右のバッテリ群S2R,S2Lの合計バッテリ重量と左右のバッテリ群S1R,S1Lの合計バッテリ重量のいずれよりも重く、かつ左右のバッテリ群S2R,S2Lと左右のバッテリ群S1R,S1Lの合計バッテリ重量にほぼ等しい。
結果としてバッテリアセンブリ22の重心は、バッテリアセンブリ22の平面図の図心位置の後方に位置することになる。図4のCvを車両1の図心とすれば、結果としてバッテリアセンブリ22の重心は車両の図心Cvの後方に位置することになる。電動モータ12、バッテリチャージャ13、インバータ14からなる電気装置が車両1の前部のフロントコンパートメント11に収装されることを考慮すると、バッテリアセンブリ22の重心位置が車両1の図心Cvの後方に位置することは、車両1の前後方向の重量バランスを適正に保つうえで好ましい。
バッテリ群S1R,S1LとS2R,S2Lにおいて、バッテリ3は長辺を車両横断方向に、短辺を車両縦断方向に向けた状態で積層される。この場合に、図2に示す車体下部の幅Wと、図4に示すバッテリ3の長辺Wbの長さとに依存して、車両横断方向のバッテリ3の密集度、あるいは間隔が決まる。バッテリ群S1R,S1LとS2R,S2Lに関して、一方の矩形領域26Fの積層体列と、もう一方の矩形領域26Fの積層体列との間に設けられたスペースGは、この間隔の調整を容易にする。バッテリ群S1R,S1LとS2R,S2Lにおいてはバッテリ3が垂直方向に積層される。バッテリ群S1R,S1LとS2R,S2Lの高さh1とh2はしたがってバッテリ3の最短辺の長さを概略の調整単位とする細かい調整が可能である。
一方、バッテリ群S3に関しては、バッテリ3は最短の辺に沿って車両横断方向に積層される。このため、車体下部の幅Wに応じてバッテリ3の積層数とバッテリ3間のスペースとを調整することでバッテリ群S3の車両横断方向の長さを細かく調整できる。その結果、リヤシート32Rの下方のスペースを有効に利用して数多くのバッテリ3を配置することができる。
また、車種によっては、図2に示すリヤホイールハウス25やリヤサスペンションのために、車室2の後部のスペースに制約が生じる場合がある。車室2の後部に位置するバッテリ群S3の車両横断方向の寸法が上記のように細かく調整可能なため、車種による車室2の後部のスペースの違いへの対応も容易に行える。
この実施形態ではバッテリ群S1R,S1LとS2R,S2Lはともに、車両縦断方向に並んだ2個の積層体を備えている。しかしながら、この積層体数は車両1の縦断方向の寸法に応じて任意に変数可能である。例えば、バッテリ群S1R,S1Lを各3個の積層体で構成し、バッテリ群S2R,S2Lを1列のみの積層体で構成することも可能である。
このように、車両1のシートレイアウトなどに変更が生じた場合においても、バッテリ搭載フレーム21に変更を加えずに、バッテリ群S1R,S1L,S2R,S2L,S3の構成を変化させることで容易に対応することができる。したがって、複数の車種でバッテリ搭載フレーム21を共用することができる。
以上の構成のもとでは、バッテリ搭載フレーム21の後端部材23rとガーダー24wが、リヤサスペンションに比較的近くに位置することになる。これらの部材は、車両の背面が衝突した時の車体への入力荷重や、リヤサスペンションから車体への突き上げ荷重に対して、車体の剛性を増大させる作用をもたらす。バッテリ群S3において、バッテリ3を密着させて積層するとともにし、支持プレート37dなどの部材の強度を増すことで、車体の剛性および強度の向上に寄与させることも可能である。
また、ハーネス34、スイッチボックス35及びジャンクションボックス36をスペースGに配置し、端子3aがスペースGに向くように、バッテリ群S1R,S1LとS2R,S2Lのバッテリ3を積層したので、バッテリ3の積層に用いられないスペースGをこれらの部材の配置に有効に利用できる。垂直方向積層部を車両横断方向積層部の前方に配置することは、これらの部材の配置スペースを確保する意味でも好ましい。
バッテリ群S3では、端子3aを車両1の前方、言い換えればガーダー24wの上方のスペースに向けてバッテリ3が積層される。この配置は車両の衝突に際して端子3aを保護する上で好ましい。またこの配置により、端子3aへのハーネス34の接続をガーダー24wの上方のスペースを利用して容易に行える。さらに、ガーダー24wを利用してハーネス34を支持することで、ハーネス34の耐久性も向上する。
次に図10を参照して、バッテリアセンブリ22の電気回路を説明する。
電気回路はバッテリ群S3のバッテリ3と左右の矩形領域26Fのバッテリ群S1R,S1LとS2R,S2Lとをハーネス34により直列に接続する。スイッチボックス35はバッテリ群S3とバッテリ群S1R,S1L,S2R,S2Lとを接続するハーネス34の途中に介在する。ジャンクションボックス36は全バッテリ3の両端の間に介在する。
スイッチボックス35は、直列に接続された手動リレー35aとヒューズ35bとからなる。手動リレー35aは、バッテリ群S3とバッテリ群S1R,S1L,S2R,S2Lとを手動操作で電気的に接続あるいは遮断するリレーである。この実施形態では、バッテリアセンブリ22の電気回路をスイッチポックス35で、バッテリ群S3のバッテリ3が構成するバッテリユニット38Rと、左右の矩形領域26Fに位置するバッテリ群S1R,S1LとS2R,S2Lのバッテリ3が構成するバッテリユニット38Fとに分断している。バッテリユニット38Fとバッテリユニット38Rの端子間電圧は、SAEJ2344に準じて等しく設定される。バッテリユニット38Fとバッテリユニット38Rのバッテリ3の積層数はともに24個である。手動リレー35aとヒューズ35bとがスイッチング装置を構成する。
ジャンクションボックス36は、バッテリユニット38Fの正極端子とインバータ14とを電気的に接続あるいは遮断するメインコンタクタ36aと、バッテリユニット38Rの負極端子とインバータ14とを電気的に接続あるいは遮断するサブコンタクタ36bとを備える。
さらにジャンクションボックス36には、抵抗36dとプリチャージコンタクタ36eを直列に接続したプリチャージ回路36cとがメインコンタクタ36aと並列に設けられる。メインコンタクタ36a、サブコンタクタ36b、およびプリチャージコンタクタ36eの開閉は、前述の制御ユニット45が出力する開閉信号により行われる。ジャンクションボックス36内に、バッテリユニット38Fと38Rの端子間電圧を検出する電圧検出部や、バッテリユニット38Fと38Rの出力電流を検出する電流検出部を設けても良い。メインコンタクタ36a、サブコンタクタ36b、抵抗36d、およびプリチャージコンタクタ36eが結線装置を構成する。
スペースG内において、スイッチボックス35はジャンクションボックス36よりもインバータ14から遠い位置、つまりより後方に配置される。
スイッチボックス35は、前述のようにバッテリユニット38Fとバッテリユニット38Rの間に配置される。スイッチボックス35は、したがって、物理的配置においても、バッテリユニット38Fとバッテリユニット38Rの中間点に近い位置に配置することが、ハーネス34を短くする上で好ましい。ジャンクションボックス36は、図10においてバッテリユニット38F,38Rと電気装置との間に配置される。したがって、物理的にもジャンクションボックス36をスイッチポックス35の前方に配置することが、ハーネス34を短くする上で好ましい。
電気装置がバッテリアセンブリ22の後方に配置される車両では、逆にジャンクションボックス36をスイッチボックス35の後方に配置することが好ましい。
図11を参照して、スイッチボックス35の支持構造について説明する。
スイッチボックス35はビーム24cに固定されたサポート47に支持される。サポート47はスイッチボックス35を固定するデッキ53と、デッキ53をビーム24cに支持する4基の脚部49とを備える。4基の脚部49はそれぞれボルト51でビーム24cに固定される。スイッチボックス35はデッキ53にボルト55で固定されたプレート35dを備える。
手動リレー35aは、プレート35dから上向きに突設された基部35cと基部35cに軸39を介して回動可能に支持された操作レバー37とを備える。操作レバー37を軸39を支点に上向きに回動すると、第1のバッテリユニット38Fと第2のバッテリユニット38Rとの電気的接続が遮断される。ヒューズ35bは例えば基部35cに固定される。
このように脚部49を備えたサポート47でスイッチボックス35を支持することにより、脚部49の間のスペースをハーネス34の配線に利用することができる。
なお、デッキ53をケース22aに固定すればケース22aの剛性の強化に好ましい効果が得られる。
再び図3を参照すると、スイッチボックス35内の手動リレー35aを車室2内から操作するため、手動リレー35aの上方を覆うケース22aとフロアパネル16に開口部22bが形成される。さらに、開口部22bを開閉可能に覆うリッド39が設けられる。スイッチボックス35は左右のフロントシート32Fの間に位置する。スイッチボックス35をこのように配置することで、フロントシート32Fを移動させずにリッド39の開閉及び手動リレー35aの操作を行うことができる。スイッチボックス35は他の位置に設けることも可能である。
図12を参照して、スイッチボックス35の支持構造に関するこの発明の第2の実施例を説明する。
この実施例では、第1の実施例によるサポート47に代えて、サポート61を用いてスイッチボックス35をビーム24cに支持する。
サポート61はデッキ53とボトムプレート63と、デッキ53をボトムプレート63に支持する4基の脚部67とを備える。デッキ53とボトムプレート63と脚部67はあらかじめ一体に形成される。ボトムプレート63はボルト65によりピーム24cに固定される。
サポート61を用いてスイッチボックス35を支持する場合も、第1の実施例によるサポート47でスイッチボックス35を支持する場合と同様に、ハーネス34の配置スペースの確保に関する好ましい効果が得られる。また、サポート61は一体に形成されることで、サポート47より高いスイッチボックス35の支持剛性を実現できる。
図13を参照して、スイッチボックス35の支持構造に関するこの発明の第3の実施例を説明する。
この実施例では、スイッチボックス35をビーム24cに支持する代わりに、第1のバッテリユニット38Fで支持する。
すなわち。第1のバッテリユニット38Fを構成するバッテリ群S2RとS2Lにまたがる支持プレート71を設け、スイッチボックス35のプレート35dを支持プレート71にボルト55で固定する。
支持プレート71は4本のボルト75によりバッテリ群S2RとS2Lに固定される。
この実施例によっても、第1及び第2の実施例と同様にスイッチポックス35の下方にスペースが確保されるのでハーネス34を効率よく配線することかできる。
以上の説明に関して2009年2月24日を出願日とする日本国における特願2009-41227号と2009年7月17日を出願日とする日本国における特願2009-169005号の内容をここに引用により合体する。
以上、この発明をいくつかの特定の実施形態を通じて説明してきたが、この発明は上記の各実施形態に限定されるものではない。当業者にとっては、請求の範囲内でこれらの実施形態にさまざまな修正あるいは変更を加えることが可能である。
例えば、バッテリ3の形状は必ずしも扁平な直方体でなくても良い。また、すべてのバッテリ3が必ずしも同一の寸法と形状である必要もない。
この実施形態では第1のバッテリユニット38Fとして2つのバッテリ群S1R,S1LとS2R,S2Lを設けているが、第1のバッテリユニット38Fを1個のバッテリ群で構成しても良い。また、この実施形態では、ビーム24cの上方にスペースGを設けることで、バッテリ群S1R,S1LとS2R,S2Lを左右に分割しているが、車体下部の幅Wとバッテリ3の寸法によっては、スペースGを設けずに、第1のバッテリユニット38Fのバッテリスタックを車両横断方向に隙間なく並べても良い。
バッテリ搭載フレーム21は矩形枠状に限らず車両1の形状に合わせて様々に設計変更可能である。ガーダー24wとビーム24cをT字形に結合する代わりに、十字形に交叉させることも可能である。
また、バッテリ搭載フレーム21はこの発明に関して必須の要件ではなく、バッテリ搭載フレーム21を介さずに車両1にバッテリ3を搭載する場合にも、垂直方向積層部と車両横断方向積層部とを設けることで、車両の好ましい前後方向重量バランスを実現することができる。
図10に示すバッテリアセンブリ22の電気回路もこの発明に関して必須の要件ではなく、複数のバッテリ3を搭載する車両においては、バッテリ3の電気回路に関係なく、この発明を適用することができる。
以上のように、この発明によるバッテリ搭載構造は電気車両に適しているが、これに留まらない。