JP2012215181A - 車両用ディスクブレーキ - Google Patents
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Abstract
【課題】パッドリテーナがディスクロータと接触することを防止し、且つ、板厚を厚くすることなくパッドリテーナの強度を確保することができる車両用ディスクブレーキを提供する。
【解決手段】パッドリテーナ10に、ディスクロータ2の両側のパッドガイド溝3d(本発明のパッドガイド部)にそれぞれ配置されるリテーナ部10aを備える。リテーナ部10aは、摩擦パッド6の耳片6bを挟んでディスク半径方向の内外に向き合う内側片10c及び外側片10dと、内側片10cと外側片10dとを繋いでパッドガイド溝3dの対向面3gに配置される奥側片10eと、キャリパ支持腕3aのディスクロータ側面3jに当接する当接部10kとを備える。当接部10kと奥側片10eとは、当接部10kからディスクロータ2に平行に摩擦パッド側に突出し、対向面側に円弧状に曲げ戻した湾曲部10jを介して連結している。
【選択図】図1
【解決手段】パッドリテーナ10に、ディスクロータ2の両側のパッドガイド溝3d(本発明のパッドガイド部)にそれぞれ配置されるリテーナ部10aを備える。リテーナ部10aは、摩擦パッド6の耳片6bを挟んでディスク半径方向の内外に向き合う内側片10c及び外側片10dと、内側片10cと外側片10dとを繋いでパッドガイド溝3dの対向面3gに配置される奥側片10eと、キャリパ支持腕3aのディスクロータ側面3jに当接する当接部10kとを備える。当接部10kと奥側片10eとは、当接部10kからディスクロータ2に平行に摩擦パッド側に突出し、対向面側に円弧状に曲げ戻した湾曲部10jを介して連結している。
【選択図】図1
Description
本発明は、自動車や自動二輪車等の車両に用いられる車両用ディスクブレーキに関し、詳しくは、キャリパ支持腕のパッドガイド部で、摩擦パッドの裏板の耳片を支承するパッドリテーナの構造に関する。
従来、摩擦パッドの裏板の両側部にそれぞれ突設している耳片を、一対のキャリパ支持腕に対向形成されたパッドガイド部に支承させて、摩擦パッドのディスク軸方向へ移動可能に支持するディスクブレーキでは、一般に、パッドガイド部と耳片との間に金属製の薄板で形成したパッドリテーナを介装している。このパッドリテーナとして、パッドガイド部に配置されるリテーナ部に、キャリパ支持腕のディスクロータ側面に当接する当接部を設け、パッドリテーナをパッドガイド部に確実に支持させるようにしたものがあった(例えば、特許文献1又は2参照。)。
しかし、上述の特許文献1のものでは、当接部は、リテーナ部からディスクロータ側に円弧状に湾曲させた湾曲部を介してキャリパ支持腕のディスクロータ側面方向に突出し、先端側がキャリパ支持腕のディスクロータ側面に当接するように形成されていることから、ディスクロータが制動時の摩擦熱により熱倒れを起こした際に、前記湾曲部がディスクロータに接触して損傷する虞があった。また、特許文献2のものでは、当接部は、リテーナ部からキャリパ支持腕のディスクロータ側面方向に略直角に折り曲げてキャリパ支持腕のディスクロータ側面に当接するように形成されていることから、直角に折り曲げた部分の強度が低下し、破損する虞があり、パッドリテーナの板厚を厚くしなければならなかった。
そこで本発明は、パッドリテーナがディスクロータと接触することを防止し、且つ、板厚を厚くすることなくパッドリテーナの強度を確保することができる車両用ディスクブレーキを提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明の車両用ディスクブレーキは、車体に固設されるキャリパブラケットに、ディスクロータの外縁をディスク軸方向に跨ぎ、キャリパボディを支持する一対のキャリパ支持腕を延設し、該キャリパ支持腕にパッドガイド部を対向して設け、前記ディスクロータを挟んで配置される摩擦パッドの裏板両側部にそれぞれ突設した耳片をパッドリテーナを介して前記パッドガイド部に支承した車両用ディスクブレーキにおいて、前記パッドガイド部は、一対のパッドガイド部で互いに対向する対向面と、該対向面のディスク半径方向内側から直交方向に突出するディスク半径方向内側面とを有し、前記パッドリテーナは、前記ディスクロータの両側のパッドガイド部にそれぞれ配置されるリテーナ部を備え、該リテーナ部は、前記対向面に配置される奥側片と、該奥側片のディスク半径方向内側から直交方向に突出する内側片と、前記キャリパ支持腕のディスクロータ側面に当接する当接部とを備え、該当接部と前記奥側片とは、前記当接部からディスクロータに平行に摩擦パッド側に突出し、前記対向面側に円弧状に曲げ戻した湾曲部を介して連結していることを特徴としている。
また、前記耳片は、ディスク回転方向外側面のディスク半径方向外側の突出長さが、ディスク半径方向内側の突出長さよりも短くなる段付き形状に形成され、前記湾曲部と前記当接部とは、前記耳片の前記ディスク半径方向外側に対応する位置に配置されていると好適であり、さらに、奥側片は、前記耳片の前記ディスク半径方向外側に対応する位置の反ディスクロータ側に、前記摩擦パッドを反ディスクロータ方向に付勢するパッド戻し片を備えていても良い。また、前記パッドガイド部は、前記対向面のディスク半径方向外側から直交方向に突出し、前記ディスク半径方向内側面と対向するディスク半径方向外側面とを備えた断面コ字状に形成されると共に、前記パッドリテーナは、前記内側片と対向して前記ディスク半径方向外側面に配置される外側片を備えているものでも良い。さらに、制動時に、前記摩擦パッドを押圧する摩擦パッドの押圧中心よりもディスクロータ中心側の前記パッドガイド部で、前記摩擦パッドからの制動トルクを受けると好適である。
本発明の車両用ディスクブレーキによれば、パッドリテーナに設けられた当接部は、湾曲部を介してキャリパ支持腕のディスクロータ側面に当接し、前記湾曲部は、当接部からディスクロータに平行に摩擦パッド側に突出し、パッドガイド部の対向面側に円弧状に曲げ戻して奥側片に連結されていることから、ディスクロータが制動時の摩擦熱により熱倒れを起こすことがあっても、ディスクロータと湾曲部とが接触する虞がない。これにより、湾曲部やディスクロータが損傷することを防止できる。さらに、当接部は、湾曲部を介してキャリパ支持腕のディスクロータ側面に当接することから、板厚を厚くすることなく折り曲げ部分の強度を確保できる。
また、摩擦パッドの耳片は、ディスク回転方向外側面のディスク半径方向外側の突出長さが、ディスク半径方向内側の突出長さよりも短くなる段付き形状に形成され、前記湾曲部と前記当接部とを、耳片の前記ディスク半径方向外側に対応する位置に配置することにより、摩擦パッドが湾曲部の位置まで移動することがあっても、湾曲部は、耳片のディスク回転方向外側面と奥側片との間に形成される空間部に配置されることから、湾曲部が耳片と当接する虞がなく、リテーナ支持片の湾曲部が耳片の摺動性に影響を与えることがない。
さらに、前記空間部を利用して、パッドリテーナの奥側片にパッド戻し片を形成することにより、パッド戻し片が制動トルクを受けることがなく、制動解除時の摩擦パッドを初期位置まで良好に戻すことができる。
また、パッドガイド部は、対向面のディスク半径方向外側から直交方向に突出し、ディスク半径方向内側面と対向するディスク半径方向外側面とを備えた断面コ字状に形成され、パッドリテーナは、前記内側片と対向して前記ディスク半径方向外側面に配置される外側片を備えていることにより、耳片をパッドガイド部内に確実に保持することができる。
さらに、制動時に、前記摩擦パッドを押圧する摩擦パッドの押圧中心よりもディスクロータ中心側の前記パッドガイド部で、前記摩擦パッドからの制動トルクを受けることにより摩擦パッドの振動が抑えられ、ブレーキ鳴きの発生を抑制することができる。
図1乃至図8は本発明の車両用ディスクブレーキの一形態例を示す図で、この車両用ディスクブレーキ1は、車輪と一体に回転するディスクロータ2と該ディスクロータ2の一側部で車体に固設されるキャリパブラケット3と、該キャリパブラケット3のキャリパ支持腕3a,3aに、一対のスライドピン4,4を介してディスク軸方向へ移動可能に支持されるキャリパボディ5と、該キャリパボディ5の作用部5aと反作用部5bとの内側で、ディスクロータ2を挟んで対向配置される一対の摩擦パッド6,6とからなっている。
キャリパボディ5は、ディスクロータ2の両側に配設される上述の作用部5a及び反作用部5bと、これらをディスクロータ2の外縁を跨いで連結するブリッジ部5cとからなっていて、作用部5aには、ディスクロータ2側を開口したシリンダ孔7が設けられている。シリンダ孔7には、有底円筒状のピストン8が収容され、ピストン8は、シリンダ孔底部の液圧室9に供給される圧液によって、シリンダ孔7をディスクロータ方向へ移動するようになっている。また、作用部5aの側部には、車体取付け腕5d,5dが突設されており、各車体取付け腕5dの先端には、それぞれ上述のスライドピン4が、取付けボルトにて突設されている。
キャリパ支持腕3a,3aは、キャリパブラケット3の両側部から、ブリッジ部5cの両側を挟みながらディスクロータ2の外縁をディスク軸方向に跨ぎ、さらにディスクロータ2の他側部で、反作用部5bの側壁に沿ってディスク中心方向へ延びる形状となっていて、キャリパ支持腕3a,3aの先端部は、タイロッド3bにて連結されていて、制動トルクのかかる両支持腕3a,3aの剛性力を高めている。
各キャリパ支持腕3aには、上述のスライドピン4を収容するガイド孔3cが穿設され、また双方のキャリパ支持腕3a,3aには、ディスクロータ2のそれぞれの側部で互いに向き合う4つのパッドガイド溝3d(本発明のパッドガイド部)が設けられている。各パッドガイド溝3dは、ディスク半径方向外側面3eとディスク半径方向内側面3fと両側面3e,3fを結ぶ対向面3gとを有するコ字状に形成されている。また、パッドガイド溝3d,3dのディスク半径方向外側には、前記ディスク半径方向外側面3eと平行方向の取付面3hを有するパッドリテーナ取付部3i,3iが設けられている。
各摩擦パッド6は、裏板6aの両側部に耳片6b,6bが突設され、また、裏板6aの一側面にはライニング6cが貼着されている。耳片6b,6bは、双方のディスク回転方向端面6d,6dを、ディスク半径方向外側の突出長さが、ディスク半径方向内側の突出長さよりも短くなる段付き形状に形成し、ディスク回入側と回出側のパッドガイド溝3d,3dに、それぞれパッドリテーナ10を介して支承される。
前記パッドリテーナ10は、ディスク回入側又はディスク回出側で、ディスクロータ両側のパッドガイド溝3d,3dに敷設される一対のリテーナ部10a,10aと、ディスクロータ2の外縁を跨いで、一対のリテーナ部10a,10aを繋ぐ連結片10bとを備えている。各リテーナ部10aは、摩擦パッド6の耳片6bを挟んでディスク半径方向の内外に向き合う内側片10c及び外側片10dと、これら両片10c,10dをパッドガイド溝3dの奥部で繋ぐ奥側片10eとからなっている。
奥側片10eは、ディスク半径方向外側のディスクロータ側にリテーナ支持片10fを、ディスク半径方向外側の反ディスクロータ側にパッド戻し片10gを、ディスク半径方向中間部の反ディスクロータ側にガイド片10hをそれぞれ有している。
リテーナ支持片10fは、奥側片10eのディスク半径方向外側のディスクロータ側端面10iから延出する細長片で形成され、湾曲部10jと、キャリパ支持腕3aのディスクロータ側面3jに当接する当接部10kとを備え、前記湾曲部10jは、当接部10kからディスクロータ2に平行に摩擦パッド6側に突出し、対向面3g側に円弧状に曲げ戻して奥側片10eに連結している。
パッド戻し片10gは、奥側片10eのディスク半径方向外側の反ディスクロータ側端面から反ディスクロータ側に延出した細長片を、ディスクロータ側に円弧状に曲げ戻して形成される弾性ループ部10mと、該弾性ループ部10mを介してディスクロータ側に延出したパッド戻し部10nとを備えている。パッド戻し部10nは、弾性ループ部10mの曲げ戻し端から、さらにディスクロータ方向へ延出させた前記細長片の先端部を反奥側片方向に向けて傾斜させると共に、延出方向に沿って湾曲状に反り返らせて形成されている。このパッド戻し部10nは、摩擦パッド6の耳片6bが、ライニング6cの新品時からフル摩耗するまでを移動する距離に足りる長さを有している。
外側片10dは、先端部をパッドリテーナ取付部3iの先端面に沿って、取付面3hに当接するように曲げ戻し、パッドリテーナ取付部3iのディスク半径方向外側面方向へ延出させて取付片10pを弾性変形可能に形成し、ディスク半径方向外側に向かって弾性変形した状態の取付片10pと外側片10dとでパッドリテーナ取付部3iを挟持するようにしている。また、各内側片10cの反ディスクロータ側と外側片10dの反ディスクロータ側とには、差込みガイド片10qがそれぞれ外開きに設けられており、摩擦パッド6の耳片6bを容易に差し込めるようにしている。さらに、外側片10dに形成される差込みガイド片10qには、摩擦パッド6をキャリパ支持腕3aに仮組みした状態で、耳片6bの反ディスクロータ側に配置され、耳片6bがパッドガイド溝3dから脱落することを防止する脱落防止用突部10rがディスク半径方向内側に突出している。
内側片10cは、先端側がディスク半径方向外側に向けて漸次傾斜して形成されると共に、内側片10cの反ディスクロータ側がディスク軸方向に向けて漸次傾斜して形成され、耳片6bをディスク半径方向外側と、反ディスクロータ側とに付勢する構造となっている。
このように形成されたパッドリテーナ10は、取付片10pを取付面3hに当接させた状態で、取付片10pと外側片10dとでパッドリテーナ取付部3iを挟持してキャリパ支持腕3aに取り付けられ、各リテーナ部10aの内側片10cと外側片10dとが、パッドガイド溝3dのディスク半径方向外側面3eとディスク半径方向内側面3fとにそれぞれ配置され、奧側片10hが対向面3gに配置される。
この取り付けにより、リテーナ支持片10fの湾曲部10jは、奥側片10hのディスクロータ側端面10iよりもパッドガイド溝内側に配置されると共に、当接部10kがキャリパ支持腕3aのディスクロータ側面3jに当接し、パッドリテーナ10がパッドガイド溝3dに確実に支持された状態となる。さらに、各パッド戻し片10gは、弾性ループ部10mがキャリパ支持腕3aの反ディスクロータ側にそれぞれ配設されると共に、各パッド戻し部10nが、弾性ループ部10mよりディスクロータ方向に、漸次パッドガイド溝3dの反ディスクロータ側に向けて湾曲しながら傾斜してそれぞれ配設される。
各摩擦パッド6は、裏板6aの耳片6bがディスク回入・回出側のパッドガイド溝3d,3dの反ディスクロータ側から、ガイド片10hと差込みガイド片10qに案内されながら、該差込みガイド片10qに形成した脱落防止用突部10rを押し上げながらパッドガイド溝3dにそれぞれ挿入される。耳片6bがパッドガイド溝3dの所定位置まで挿入されると、脱落防止用突部10rが初期位置に復帰し、耳片6bの反ディスクロータ側にそれぞれ配置される。
耳片6bを上述のように対向するパッドガイド溝3dにそれぞれ挿入した後の状態では、耳片6bのディスク回転方向端面6dのディスク半径方向外側面6fと奥側片10eとの間には空間部E1が形成され、この空間部E1に、パッドリテーナ10の湾曲部10jとパッド戻し片10gとが配置される。耳片6bのディスク回転方向端面6dのディスク半径方向外側面10fは、パッド戻し部10nと当接し、該パッド戻し部10nを奥側片10e側へ押圧した状態となる。さらに、耳片6bのディスク回転方向端面6dのディスク半径方向内側が奥側片10eに当接し、耳片6bのディスク半径方向内側面6eが内側片10cをパッドガイド溝3dのディスク半径方向内側面3f側へ押圧した状態となる。
本形態例は上述のように形成されており、運転者の制動操作によって、昇圧した作動液が液圧室9に供給されると、ピストン8がシリンダ孔7を前進して、作用部5a側の摩擦パッド6を、矢印A方向に回転するディスクロータ2の一側面に押圧する。次にこの反力によって、キャリパボディ5がスライドピン4,4に案内されながら、作用部5a方向へ移動し、反力爪5eが反作用部5b側の摩擦パッド6を、ディスクロータ2の他側面へ押圧する。
このとき、各摩擦パッド6の各耳片6bは、ディスク半径方向外側面6fがリテーナ部10aの外側片10dに案内され、耳片6bのディスク半径方向内側面6eが、内側片10cをディスク半径方向内側面3f側に押圧しながら、パッドガイド溝3d内を円滑に移動する。内側片10cは、耳片6bによって、ディスク半径方向内側面3f側に押し付けられながらも、内側片10cの弾発力によって、耳片6bのディスク半径方向外側面6fを前記パッドガイド溝3dのディスク半径方向外側面3e側に押圧すると共に、耳片6bを反ディスクロータ側に押圧する。
これにより、耳片6bのディスク半径方向外側面6fがパッドガイド溝3dのディスク半径方向外側面3eに、パッドリテーナ10の外側片10dを介して常時押し付けられるため、制動時に耳片6bがパッドガイド溝3d内でガタつくことがなく、ガタつきによる各摩擦パッド6の打音を抑え、ブレーキ鳴きを有効に抑制することができる。
一方、上述の制動操作を解除して、ピストン8と反力爪5eとが制動開始前の位置へ後退すると、弾性ループ部10mとパッド戻し部10nの弾発力により、パッド戻し部10nに当接している耳片6bを反ディスクロータ側へ押圧し、各摩擦パッド6をディスクロータ2の側面から強制的に離間させる。これにより、各摩擦パッド6の引き摺りを防止し、ディスクロータ2の摩耗により発生するジャダの抑制や、ブレーキ鳴きの抑制を有効に図ることができる。
また、制動を繰り返すことにより、ディスクロータ2が制動時の摩擦熱により熱倒れを起こすことがあっても、リテーナ支持片10fの湾曲部10jは、奥側片10hのディスクロータ側端面10iよりもパッドガイド溝内側に配置されていることから、ディスクロータ2と湾曲部10jとが接触する虞がない。さらに、リテーナ支持片10fは、湾曲部10jを介してキャリパ支持腕3aのディスクロータ側面3jに当接することから、板厚を厚くすることなく折り曲げ部分の強度を確保できる。また、リテーナ支持片10fは、湾曲部10jが耳片6bのディスク回転方向端面6dのディスク半径方向外側面6fと奥側片10eとの間に形成される空間部E1内に配置されることから、湾曲部10jが耳片6bの摺動性に影響を与える虞がない。
さらに、本形態例の車両用ディスクブレーキ1では、摩擦パッド6の耳片6bの双方のディスク回転方向端面6dを、ディスク半径方向外側の突出長さが、ディスク半径方向内側の突出長さよりも短くなる段付き形状に形成していることから、制動時に各耳片6bのディスク半径方向外側面6fは、パッドガイド溝3dの対向面3gに配置されたパッドリテーナ10の奥側片10eと当接せず、各耳片6bのディスク半径方向内側面6gのみが奥側片10eと当接して制動トルクを伝達する。これにより、ピストン8の中心CL1(本発明の摩擦パッドの押圧中心)よりもディスクロータ中心側で制動トルクを受けることになり、特に、負荷の小さいブレーキ操作を行う際には、図8に示すように、摩擦パッド6は、ディスク回出側では、ディスク内周側に沈む方向(矢印B方向)に、ディスク回入側では、ディスク外周側に浮き上がる方向(矢印C方向)に挙動し、ディスク回入側の耳片6bのディスク半径方向内側とパッドガイド溝3dの対向面3gとが奥側片10eを介して強く当接する。このような状態となることで、ディスク回入側の耳片6bの保持力が高まり、摩擦パッド6,6の振動が抑えられ、ブレーキ鳴きの発生を抑制することができる。
なお、本発明は上述の形態例に限るものではなく、パッドリテーナのパッド戻し片や、連結片,ガイド片,差し込みガイド片,脱落防止用突起の形状は任意であり、また、これらを省略したものでも良い。さらに、対向面とディスク半径方向内側面とを備えた段状のパッドガイド部に、摩擦パッドの耳片を支承させ、耳片のディスク半径方向外側にパッドスプリングを配置したタイプのものにも適用できる。また、摩擦パッドの耳片のディスク回転方向端面を平面状に形成したものでも良い。さらに、内側片は、ディスクロータ側に向けて漸次ディスク半径方向外側に傾斜させていなくても差し支えない。
1…車両用ディスクブレーキ、2…ディスクロータ、3…キャリパブラケット、3a…キャリパ支持腕、3b…タイロッド、3c…ガイド孔、3d…パッドガイド溝、3e…ディスク半径方向外側面、3f…ディスク半径方向内側面、3g…対向面、3h…取付面、3i…パッドリテーナ取付部、3j…ディスク側面、4…スライドピン、5…キャリパボディ、5a…作用部、5b…反作用部、5c…ブリッジ部、5d…車体取付け腕、5e…反力爪、6…摩擦パッド、6a…裏板、6b…耳片、6c…ライニング、6d…回転方向端面、6e…ディスク半径方向内側面、6f…ディスク半径方向外側面、6g…ディスク半径方向内側面、7…シリンダ孔、8…ピストン、9…液圧室、10…パッドリテーナ、10a…リテーナ部、10b…連結片、10c…内側片、10d…外側片、10e…奥側片、10f…リテーナ支持片、10g…パッド戻し片、10h…ガイド片、10i…ディスクロータ側端面、10j…湾曲部、10k…当接部、10m…弾性ループ部、10n…パッド戻し部、10p…取付片、10q…差込みガイド片、10r…脱落防止用突起
Claims (5)
- 車体に固設されるキャリパブラケットに、ディスクロータの外縁をディスク軸方向に跨ぎ、キャリパボディを支持する一対のキャリパ支持腕を延設し、該キャリパ支持腕にパッドガイド部を対向して設け、前記ディスクロータを挟んで配置される摩擦パッドの裏板両側部にそれぞれ突設した耳片をパッドリテーナを介して前記パッドガイド部に支承した車両用ディスクブレーキにおいて、前記パッドガイド部は、一対のパッドガイド部で互いに対向する対向面と、該対向面のディスク半径方向内側から直交方向に突出するディスク半径方向内側面とを有し、前記パッドリテーナは、前記ディスクロータの両側のパッドガイド部にそれぞれ配置されるリテーナ部を備え、該リテーナ部は、前記対向面に配置される奥側片と、該奥側片のディスク半径方向内側から直交方向に突出する内側片と、前記キャリパ支持腕のディスクロータ側面に当接する当接部とを備え、該当接部と前記奥側片とは、前記当接部からディスクロータに平行に摩擦パッド側に突出し、前記対向面側に円弧状に曲げ戻した湾曲部を介して連結していることを特徴とする車両用ディスクブレーキ。
- 前記耳片は、ディスク回転方向外側面のディスク半径方向外側の突出長さが、ディスク半径方向内側の突出長さよりも短くなる段付き形状に形成され、前記湾曲部と前記当接部とは、前記耳片の前記ディスク半径方向外側に対応する位置に配置されていることを特徴とする請求項1記載の車両用ディスクブレーキ。
- 前記奥側片は、前記耳片の前記ディスク半径方向外側に対応する位置の反ディスクロータ側に、前記摩擦パッドを反ディスクロータ方向に付勢するパッド戻し片を有していることを特徴とする請求項2記載の車両用ディスクブレーキ。
- 前記パッドガイド部は、前記対向面のディスク半径方向外側から直交方向に突出し、前記ディスク半径方向内側面と対向するディスク半径方向外側面とを備えた断面コ字状に形成されると共に、前記パッドリテーナは、前記内側片と対向して前記ディスク半径方向外側面に配置される外側片を備えていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の車両用ディスクブレーキ。
- 制動時に、前記摩擦パッドを押圧する摩擦パッドの押圧中心よりもディスクロータ中心側の前記パッドガイド部で、前記摩擦パッドからの制動トルクを受けることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の車両用ディスクブレーキ。
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Cited By (1)
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2011
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20140603 |