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JP2012171485A - 前照灯制御装置 - Google Patents

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JP2012171485A
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Kazuhiko Sugimura
一彦 杉村
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Stanley Electric Co Ltd
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Abstract

【課題】 車両の前照灯の点消灯タイミングを学習可能であり、自動的に前照灯の点灯及び消灯を制御可能な前照灯制御装置において、前照灯の点消灯タイミングが運転者の好みに合わなかった場合に、好みに合うタイミングを学習すると共に、運転の負担を軽減できる前照灯制御装置を提供する。
【解決手段】 前照灯制御装置1は、前照灯2の点灯及び消灯を行なう点消灯手段5aと、前照灯2の点消灯タイミングを学習して内部記憶手段3aに記憶する学習手段3bを有し、前照灯2の点消灯を制御する制御手段3と、前照灯2の点消灯タイミングを学習するための学習用点消灯手段6とを備える。制御手段3は、前照灯2の点灯及び消灯を自動的に行なう状態で、学習用点消灯手段6が操作された場合には、この操作に応じて前照灯2の点灯又は消灯を行なった後、自動状態を継続する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、車両の前照灯の点灯及び消灯を自動的に制御する前照灯制御装置に関する。
従来、車両の運転の負担を軽減するために、車両の前照灯の点灯及び消灯を自動で行なう前照灯制御装置が知られている(特許文献1)。この前照灯制御装置は、前照灯と、マニュアル(手動)操作されることで前照灯の点灯及び消灯を行なう点消灯手段と、前照灯の点灯及び消灯を制御する制御手段とを備え、前照灯の点灯及び消灯を、点消灯手段が操作されることで行なう手動状態及び制御手段によって自動的に行なう自動状態のいずれかの状態に切替可能である。この前照灯制御装置は、自動状態のときの点灯又は消灯のタイミングが早過ぎたり遅過ぎたりした場合には、点消灯手段の操作によって点灯又は消灯が可能となっている。
特開平5−278518号公報
しかしながら、特許文献1の前照灯制御装置では、自動状態で点消灯手段を操作すると自動状態が解除され、手動状態に切り替わる。再び自動状態による前照灯の制御を行なう場合には、運転者が自動状態に復帰するための復帰ボタンを操作する必要がある。このため、自動状態による点灯及び消灯のタイミングが運転者の好みに合わなかった場合には、操作の手間を省略して運転の負担を軽減するための自動状態であるにも拘わらず、点灯又は消灯の操作に加えて復帰ボタンを操作する必要があり、運転の負担が増加する。
そこで、本発明は、車両の前照灯の点灯及び消灯のタイミングを学習可能であり、自動的に前照灯の点灯及び消灯を制御可能な前照灯制御装置において、自動状態のときの前照灯の点灯及び消灯のタイミングが運転者の好みに合わなかった場合に、好みに合うタイミングを学習可能にすると共に、運転の負担を軽減できる前照灯制御装置を提供することを目的とする。
本発明は、前照灯と、手動で前照灯の点灯及び消灯を行なう点消灯手段と、走行環境を検知する走行環境検知手段と、前照灯の点灯及び消灯のタイミングを学習する学習手段を有し、走行環境検知手段が検知した走行環境に応じて前照灯の点灯及び消灯を制御する制御手段と、前照灯の点灯及び消灯を、点消灯手段の手動操作で行なう手動状態と制御手段によって自動的に行なう自動状態とのいずれかに切替可能な切替手段とを備える車両の前照灯制御装置であって、前照灯の点灯及び消灯のタイミングを学習するために手動で前照灯の点灯及び消灯を行なう学習用点消灯手段と、学習手段が学習した情報を記憶する記憶手段とを備える。そして、自動状態であるとき、学習手段は、学習用点消灯手段が操作されたとき走行環境検知手段に検知された走行環境に基づいて前照灯の点灯及び消灯のタイミングを学習し、制御手段は、走行環境検知手段が検知した走行環境に加えて、記憶手段に記憶された情報に応じて前照灯の点灯及び消灯を制御し、学習用点消灯手段が操作された場合には、この操作に応じて、前照灯の点灯又は消灯を行なった後、自動状態を継続することを特徴とする。
本発明によれば、手動状態で操作される点消灯手段とは別に、前照灯の点灯又は消灯のタイミングを学習するための学習用点消灯手段を備えている。自動状態であるときに、例えば、前照灯の点灯又は消灯のタイミングが運転者の好みに合わなかった等の理由によって点灯又は消灯する場合には、運転者が学習用点消灯手段を操作する。手動状態で操作される点消灯手段とは別の手段である学習用点消灯手段によって前照灯の点灯又は消灯が可能であり、点消灯手段及び切替手段の操作は不要となる。また、この後も制御手段の制御によって前照灯の点灯又は消灯を行なうことができる。このため、前照灯の点灯又は消灯を行なった後、自動状態に戻す為に点消灯手段、切替手段、又は復帰スイッチ等の操作が必要がある場合と比べて、運転の負担を軽減することができる。
本発明において、学習用点消灯手段は、操作されたときに点灯及び消灯のいずれかの状態となり、操作が終了したときには点灯及び消灯のいずれでもない状態に戻るように構成されることが好ましい。学習用点消灯手段が、学習用点消灯手段に操作を終了した後にこの操作された状態を維持するように構成されている場合、例えば、学習用点消灯手段によって消灯した後に、学習用点消灯手段が消灯状態を維持するように構成されている場合、制御手段の制御により前照灯を点灯したときには、学習用点消灯手段の状態と前照灯の状態とが矛盾した状態となり、運転者の視認性が悪い。これに対し、学習用点消灯手段の操作を終了した後に、学習用点消灯手段が点灯及び消灯のいずれでもない状態に戻るように構成することで、例えば、学習用点消灯手段によって消灯した後に制御手段の制御により前照灯を点灯した場合でも、学習用点消灯手段の状態は点灯及び消灯のいずれでもないので、見た目の状態と実際の状態とに矛盾した状態とならず、運転者の視認性が向上する。
本発明において、学習用点消灯手段は、車両の操舵を行なう操舵手段の付近に配置されていることが好ましい。これによって、運転者が車両の操舵手段を操作しているときに、素早く学習用点消灯手段を操作することができる。このため、運転の負担を更に軽減できる。
本発明において、走行環境は、車両の外の照度、車両の走行速度、降雨量、及び走行道路情報であり、走行環境検知手段は、照度を検知する照度検知手段と、走行速度を検知する速度検知手段と、降雨量を検知する降雨量検知手段と、走行道路情報を検知する走行道路情報検知手段とで構成されることが好ましい。これによれば、後述する実施形態の説明から明らかなように、走行環境の各検知結果によって車両の走行状況を特定することができ、より適切に前照灯を制御を行なうことができる。
本発明において、記憶手段は、学習手段が学習した情報を複数記憶することが可能であり、前照灯制御装置は、記憶手段に記憶された複数の情報のうち1つの情報を選択する選択手段を備え、制御手段は、選択手段で選択された情報に応じて前照灯の点灯及び消灯を制御することが好ましい。
これによれば、例えば、運転者毎によって前照灯の点灯及び消灯のタイミングを記憶させることができる。従って、運転者が交代したときには、交代した運転者の学習した情報を選択手段によって選択することで、交代した運転者に適したタイミングの制御が行なえる。これによって、複数の運転者が運転する車両においても、運転者が交代する度に学習する必要がなくなり、各運転者の負担を軽減できる。
本発明において、記憶手段によって記憶された情報を別の車両との間で送受できる送受手段を備え、選択手段は、送受手段によって得られた情報のうち1つの情報を選択できることが好ましい。これによれば、運転者が複数の車両を運転する場合において、学習した情報を共通に使用することができる。従って、各車両において別々に学習させる必要がなくなり、運転者の利便性が向上する。
本発明の実施形態の前照灯制御装置を含むシステムの説明図。 図1のコンビスイッチの説明図。 実施形態の前照灯制御装置を含むブロック図。 自動状態時の点消灯閾値の特性曲線を示す図。 (a)交差点、(b)トンネル、(c)屋内駐車場の各条件下で点消灯閾値の補正を示す図。 制御手段によって実行される前照灯制御の処理手順を示すフローチャート。 図6のステップST1の運転者情報設定の処理手順を示すフローチャート。 外部記憶手段を更新する処理手順を示すフローチャート。 図6のステップST6の学習用点消灯手段による操作が行なわれたときの処理手順を示すフローチャート。
図1〜図3を参照して、本発明の実施形態の前照灯制御装置1の構成を説明する。本実施形態の前照灯制御装置1は、車両に搭載される前照灯2を制御する前照灯制御装置である。前照灯制御装置1は、運転者の操作によって前照灯2の点灯及び消灯を行なう手動状態と、運転者が操作することなく自動的に前照灯2の点灯及び消灯を行なう自動状態との2つの状態を有している。前照灯制御装置1は、自動状態である場合に前照灯2の点灯及び消灯を所定の情報(後述)に基づいて制御する。
車両は、前照灯2と、制御手段3と、操舵手段4と、コンビスイッチ5と、学習用点消灯手段6と、走行環境検知手段7と、カーナビゲーションシステム(以下、「カーナビ」という)8とを備える。
前照灯2は、夜間やトンネル内等のように車外が暗い場合、すなわち、車外の照度が低い場合に前方を照らす為に点灯するランプである。前照灯2は、遠くを照らすためのハイビームと近くを照らすためのロービームとの2つの照射方向を切り替えることができる。また、車両は、前照灯2の付近に車幅灯21を備える。車幅灯21は、屋内等で停車中に自車の位置を知らせる等の為に点灯するランプである。
制御手段3は、各種演算処理を実行するCPU(中央演算処理装置)と、このCPUで実行される各種演算プログラム、各種テーブル、演算結果等を記憶するROM及びRAMからなる内部記憶手段3aとを備える。制御手段3は、各種電気信号が入力されると共に、演算結果等に基づいて制御信号を外部に出力する。また、制御手段3は、自動状態のときに前照灯2の点灯及び消灯を制御する。制御手段3は、自動状態のときの前照灯2の点灯及び消灯のタイミング(以下、「点消灯タイミング」という)を運転者の好みに合わせる為に学習を行なう学習手段3bを備える。制御手段3は、学習手段3bが学習した結果を内部記憶手段3aに記憶する。
操舵手段4は、車両の操舵を行なうためのものであり、運転席に所謂ハンドルとして設置されている。運転者は、車両が交差点を曲がるとき等車両を旋回させるときに操舵手段4を回転し、車両を直進させるときに操舵手段4を非回転状態にする。
コンビスイッチ5は、手動操作で前照灯2の点灯及び消灯を行なう点消灯手段5aと、雨天時等に車両のフロントガラス(図示省略)に付着した水滴を除去するためのワイパー(図示省略)の作動を行なうワイパー作動手段5bとで構成される。コンビスイッチ5は、運転者が操舵手段4を操作しているときであっても運転に支障を出さず操作可能に配置されている。詳細には、図1に示されるように、操舵手段4の外周の右側に点消灯手段5aを配置し、操舵手段4の外周の左側にワイパー作動手段5bを配置している。
点消灯手段5aは、図2に示されるように回転式のスイッチによって構成されており、この回転式スイッチは、AUTO、Lo、SMALL、及びOFFの4つの接点を持っている。前照灯制御装置1は、点消灯手段5aによってAUTOが選択されている場合に、自動状態になり、AUTO以外のLo、SMALL、又はOFFが選択されている場合に、手動状態になる。点消灯手段5aによってAUTOが選択されているか否かによって自動状態と手動状態とが切り替わるため、本実施形態において、点消灯手段5aは、本発明における「点消灯手段」に相当すると共に、「切替手段」にも相当する。
前照灯制御装置1は、手動状態のときに、点消灯手段5aの操作に応じて前照灯2の点灯及び消灯を行なう。詳細には、前照灯制御装置1は、点消灯手段2によってLoが選択されている場合に、前照灯2をロービームで点灯すると共に車幅灯21を消灯する。前照灯制御装置1は、点消灯手段5aによってSMALLが選択されている場合に、前照灯2を消灯すると共に車幅灯21を点灯する。前照灯制御装置1は、点消灯手段5aによってOFFが選択されている場合に、前照灯2及び車幅灯21を消灯する。また、点消灯手段5aは前方に押動することが可能に構成されており、前照灯制御装置1は、点消灯手段5aが前方に押動されている場合に、前照灯2をハイビームで点灯すると共に車幅灯21を消灯する。
ワイパー作動手段5bは、点消灯手段5aと同様に回転式のスイッチによって構成されている。この回転式スイッチは、OFF、INT、Lo、及びHiの4つの接点を持っている。車両は、ワイパー作動手段5bによってOFFが選択されている場合に、ワイパーを作動させない。OFFの選択は、降雨量が0(雨が降っていない)か0に近い場合に適している。車両は、ワイパー作動手段5bによってINTが選択されている場合に、ワイパーを間欠動作させる。この場合にはワイパーが作動したり停止したりを交互に繰り返すため、INTの選択は、降雨量が少量のときに適している。
車両は、ワイパー作動手段5bによってLoが選択されている場合に、ワイパーを通常動作させる。この場合にはINTよりも素早くフロントガラスに付着した水滴を除去できる。従って、Loの選択は、INTが選択されている場合よりも降雨量が多いときに適している。車両は、ワイパー作動手段5bによってHiが選択されている場合に、ワイパーを高速動作させる。この場合にはLoよりも素早くフロントガラスに付着した水滴を除去できる。従って、Hiの選択は、Loが選択されている場合よりも降雨量が多いときに適している。
点消灯手段5a及びワイパー作動手段5bは、運転者が操作していないときであっても上述したいずれかの接点が選択されている状態を保つように構成されている。例えば、運転者が点消灯手段5aを操作してAUTOを選択した後に、運転者が点消灯手段5aの操作を止めてもAUTOが選択されている状態となる。そして、再び運転者が点消灯手段5aを操作してAUTO以外を選択するまで、AUTOが選択されている状態を維持する。
学習用点消灯手段6は、自動状態のときの制御手段3による前照灯2の点消灯タイミングを学習するためのものであり、前照灯2の点灯を行なうための学習用点灯スイッチ6aと、前照灯2の消灯を行なうための学習用消灯スイッチ6bとを備える。学習用点消灯手段6は、コンビスイッチ5と同様に、運転者が操舵手段4を操作しているときであっても運転に支障を出さず操作可能に配置されている。詳細には、図1に示されるように、操舵手段4の内周部の右側に学習用点灯スイッチ6aを配置し、操舵手段4の内周部の左側に学習用消灯スイッチ6bを配置している。
また、学習用点灯スイッチ6a及び学習用消灯スイッチ6bは、操作されていない時に接点が非導通状態になるようにバネが内蔵されているプッシュ式のスイッチで構成されている。従って、学習用点灯スイッチ6a及び学習用消灯スイッチ6bは、押圧されている場合にバネを押圧して内部の接点が導通状態になり(スイッチがオン状態)、押圧されていない場合に、点消灯手段5aとは異なり、押圧していたバネの弾性力によって接点が非導通状態になる(スイッチがオフ状態)。すなわち、運転者は、学習用点灯スイッチ6a又は学習用消灯スイッチ6bをオン状態にした後に、再び操作することなく学習用点灯スイッチ6a又は学習用消灯スイッチ6bをオフ状態にできる。
学習用点灯スイッチ6a及び学習用消灯スイッチ6bは、押圧されてオンになることで制御手段3に出力する電気信号が変化する。制御手段3は、この電気信号の変化によって、学習用点灯スイッチ6a及び学習用消灯スイッチ6bが押圧されたことを検知する。
このように、学習用点消灯手段6が、「操作されていない時に接点が非導通状態になるようにバネが内蔵されているプッシュ式のスイッチで構成されている」ことは、本発明の「操作されたときに点灯及び消灯のいずれかの操作になり、操作が終了したときには点灯及び消灯のいずれでもない状態に戻るように構成されている」ことに相当する。
走行環境検知手段7は、車両の走行環境を検知するものであり、検知した走行環境を電気信号として制御手段3に出力する。本実施形態では、走行環境を、「車外の明るさを示す照度」、「車両の走行速度」、「雨の量を示す降雨量」、及び「走行道路情報(走行している道路の状況)」としている。走行環境検知手段7は、照度を検知する照度センサで構成される照度検知手段7aと、走行速度を検知する速度センサで構成される速度検知手段7bと、降雨量を検知する降雨量センサで構成される降雨量検知手段7cとを備える。
本実施形態では、降雨量を検知する精度を向上するために、降雨量検知手段7cの検知した降雨量に、ワイパー作動手段5bの選択している接点(OFF,INT,Lo,Hi)を加味して検知している。例えば、一時的に雨を遮蔽する遮蔽物の下等(例えば、木の下や高架下等)に入った場合には、降雨量検知手段7cが検知する降雨量が減少する。このため、降雨量が減少した場合であっても、ワイパー作動手段5bの選択状態に変更が無かった場合には降雨量は変化していないものとして判断する。
また、降雨量の減少と共に、ワイパー作動手段5bが、HiからLo,INT又はOFFに変更されるか、LoからINT又はOFFに変更されるか、又はINTからOFFに変更されるかした場合には、降雨量が減少したものと判断する。本実施形態では、このようにして降雨量検知手段7cの検知結果に加えワイパー作動手段5bの選択している接点によって降雨量を決定するため、降雨量検知手段7cに加えワイパー作動手段5bも、本発明の降雨量検知手段に相当する。
また、走行環境検知手段7は、更に、自車の地球上の位置を受信する全地球測位システム(GPS)のGPS衛星からの信号を受信するGPSアンテナで構成される自車位置検知手段7dと、操舵手段4の回転に応じた操舵角度を検知する角度センサで構成される操舵角度検知手段7eとを備える。自車位置検知手段7d及び操舵角度検知手段7eは、後述するように走行環境検知手段の一部として機能する。自車位置検知手段7dは、トンネル内や屋内等を走行しているために信号を受信できない場合、「受信できない」旨を表す電気信号を出力する。
カーナビ8は、運転者が車両の走行速度等の情報を視認可能なように、計器類が配置されたインストルメントパネル11の付近に、運転者が操作及び視認可能に配置されている。カーナビ8は、自車位置検知手段7dから出力された電気信号が入力され、この電気信号を緯度経度の情報に変換し、自車位置(車両の位置)を取得できる。また、カーナビ8は、内部に地図情報及び道路情報が記憶されており、変換した緯度経度の情報と地図情報及び道路情報とを照合することで、カーナビ8が有する表示手段8aに自車の周辺の地図と共に自車位置を表示できる。表示手段8aは、画面をタッチ操作できるタッチパネルで構成されている。
また、カーナビ8は、自車位置検知手段7d及び操舵角度検知手段7eの受信信号に応じて地図情報及び道路情報から車両が走行している道路の状況、すなわち走行道路情報を検知することができる。本実施形態では、走行道路情報を、「交差点を走行しているか否か」(以下、この情報を検知することを「交差点検知」という)、「トンネルの手前を走行しているか否か」(以下、この情報を検知することを「トンネル手前検知」という)、「トンネル内を走行しているか否か」(以下、この情報を検知することを「トンネル内検知」という)、「トンネル通過後であり、且つ現在走行中の道路の先にあるトンネルとの距離が短いか否か」(以下、この情報を検知することを「トンネル通過後次トンネル接近検知」という)、及び「屋内の駐車場を走行しているか否か」(以下、この情報を検知することを「屋内駐車場検知」という)としている。
カーナビ8の地図情報には、地図と緯度経度とが紐付けられた情報が格納されており、緯度経度に対応した地点の地図が取得できる。カーナビ8の道路情報には、幹線道路、細街路、交差点、トンネル、及び屋内駐車場等の道路に関する情報と緯度経度とが紐付けられた情報が格納されており、緯度経度に対応した地点の道路に関する情報が取得できる。このため、カーナビ8は、緯度経度によって車両が地図上のどこに位置し、どのような道路を走行しているかが分かる。また、カーナビ8は、緯度経度と地図情報と道路情報とによって、車両が走行している道路の先にどのような道路があるのかを検知する。例えば、現在走行している道路の先にトンネルがあることを検知する。
交差点検知は次のようにする。カーナビ8は、緯度経度と道路情報とから車両が交差点内に位置していた場合には、操舵角度が車両が旋回していると推測される角度である場合には、車両が交差点内を旋回走行していると検知する。
トンネル手前検知は次のようにする。カーナビ8は、緯度経度と道路情報とから車両がトンネル付近を走行していることを検知すると共に、過去の緯度経度情報(例えば、数分前から現時点までの緯度経度情報)によって徐々にトンネルに近付いていると判断される場合には、車両がトンネルの手前を走行していると検知する。
トンネル内検知は次のようにする。上述のように自車位置検知手段7dは、トンネル内を走行中は「受信できない」旨を表す電気信号を出力する。この場合には、カーナビ8は、車両の緯度経度を取得できない。このため、カーナビ8は、トンネル手前検知によってトンネル手前を走行していると検知した後、且つ車両の緯度経度がトンネルの入口付近に位置していた後に、緯度経度が取得できなくなった場合には、車両がトンネル内を走行していると検知する。
トンネル通過後次トンネル接近検知は次のようにする。自車位置検知手段7dは、トンネルを通過するとカーナビ8が緯度経度に変換できる電気信号を出力する。このため、カーナビ8は、トンネル内検知によってトンネル内を走行していると検知した後に、車両の緯度経度が取得できるようになった場合、且つこの緯度経度と道路情報とから車両がトンネルの出口付近に位置している場合に、車両がトンネルを通過後であると検知する(以下、「トンネル通過後検知」という)。そして、カーナビ8は、緯度経度と地図情報と道路情報とから現在走行している道路の先に再びトンネルがあることが検知された場合に、このトンネルまでの距離が所定の距離未満である場合には、現在走行中の道路の先にあるトンネルとの距離が短いと検知する(以下、「次トンネル接近検知」という)。
トンネル通過後次トンネル接近検知は、これらのトンネル通過後検知と次トンネル接近検知との双方が検知された場合に、トンネル通過後であり、且つ現在走行中の道路の先にあるトンネルとの距離が短いと検知する。ここで、所定の距離は、前照灯2を点灯(トンネル通過直後)→消灯(トンネル間走行時)→点灯(次トンネル内)を行なう間隔が短くなり、短時間で明るさが変化することで運転者が気を取られ、運転に支障を来す可能性が高くなる程度の距離に設定される。なお、走行速度が速くなるほど、前照灯2の点灯と消灯との間隔が短くなるため、速度検知手段7bの検知した走行速度が速くなるに従い、所定の距離を短く設定してもよい。
屋内駐車場検知は次のようにする。トンネル内検知と同様に、自車位置検知手段7dは、屋内を走行中は「受信できない」旨を表す電気信号を出力する。このため、カーナビ8は、車両の自車位置が屋内駐車場付近に位置していた後に、緯度経度が取得できなくなった場合には、車両が屋内駐車場(建物等の中にある駐車場)を走行していると検知する。
以上のように、自車位置検知手段7d、操舵角度検知手段7e及びカーナビ8によって走行道路情報を検知できる為、本実施形態の自車位置検知手段7d、操舵角度検知手段7e及びカーナビ8は、本発明の「走行道路情報検知手段」に相当する。
また、カーナビ8は、送受手段8bとして、取り外しが可能な外部記憶手段9(例えば、USBメモリやSDカード等)が接続できるインターフェイスを備えている。カーナビ8は、制御手段3からの制御信号に応じて、送受手段8bを介して内部記憶手段3aと外部記憶手段9とで情報の送受が可能となっている。これによって、他の車両と情報の共有ができる。
次に、図4及び図5を参照して、以上の構成の前照灯制御装置1が自動状態のときの制御手段3による前照灯2の点灯及び消灯の制御について説明する。
制御手段3は、走行環境検知手段7が検知した走行環境(照度、走行速度、降雨量、及び走行道路情報)と内部記憶手段3aに記憶されている運転者情報に応じて前照灯2の点灯及び消灯を制御する。ここで、運転者情報とは、制御手段3が前照灯2の点消灯タイミングを制御するための情報である。本実施形態の内部記憶手段3aは、複数の運転者の運転者情報を記憶できる。また、複数の運転者情報を扱うために、各運転者情報には、該当する運転者を容易に識別可能にするために運転者毎に唯一の識別情報を付与している。
更に、内部記憶手段3aに記憶している運転者情報を外部記憶手段9に記憶することもできる。このため、学習した運転者情報を外部記憶手段9に記憶した後、この外部記憶手段9を別の車両の記憶手段3aに記憶することで、複数の車両で同じ運転者情報を共有することができる。
制御手段3は、運転者情報として点灯閾値と消灯閾値とを有する。ここで、点灯閾値とは、照度検知手段7aが検知した照度(以下、「検知照度」という)が、設定されている閾値を下回ったとき(閾値未満になったとき)に前照灯2を点灯する閾値であり、消灯閾値とは、設定されている閾値を上回ったとき(閾値より大きい値になったとき)に前照灯2を消灯する閾値である。制御手段3は、点灯閾値と消灯閾値とに従って、前照灯2の点灯及び消灯を制御する。この点灯閾値と消灯閾値と(以下、この2つの閾値を指す場合には「点消灯閾値」という)を走行環境に応じて設定している。
降雨量が多くなるほど車外が見えづらくなるため、車両の前方に障害物が有るか否かを早目に発見可能なように、通常よりも照度が大きい(明るい)状態で前照灯2を点灯させた方がよい。従って、降雨量が多い場合には、降雨量が少ない場合に比べ、点灯閾値を大きく設定すると共に、消灯閾値を大きく設定する。同様に、走行速度が速いほど、車両の前方に障害物が有るか否かを早目に発見可能なように、通常よりも照度が大きい(明るい)状態で前照灯2を点灯させた方がよい。従って、走行速度が速い場合には、走行速度が遅い場合に比べ、点灯閾値を大きく設定すると共に、消灯閾値を大きく設定する。
このように設定された点消灯閾値の特性曲線が図4に示される。図4の縦軸は検知照度を示す。図4の横軸には、左側に点灯閾値用の走行速度、右側に消灯閾値用の走行速度が示されている。図4では、低速の場合、高速の場合、及び低速と高速との中間程度の速度(以下、「中速」という)の場合の3つの走行速度に分けられており、点灯閾値及び消灯閾値のいずれも右に行くほど走行速度が速くなる。制御手段3は、速度検知手段7aが検知した走行速度に応じて、低速、中速、高速の3つのいずれかの速度線(図4の縦方向の点線)に割り当てる。なお、図4では、3つの速度線を例示しているが、これに限らず、点灯閾値及び消灯閾値を適切に設定できる数を用意すればよい。
図4に例示されているa〜dの4つの降雨量線(図4の右肩上がりの実線)は、降雨量に応じて設定されており、図4の下側(降雨量線a)になるほど降雨量が少ない場合に選択され、図4の上側(降雨量線d)になるほど降雨量が多い場合に選択される。降雨量検知手段7cの検知した降雨量に応じてa〜dの4つのうちのいずれかの降雨量線に割り当てる。なお、図4では、4つの降雨量線を例示しているが、これに限らず、点灯閾値及び消灯閾値を適切に設定できる数を用意すればよい。
点灯閾値及び消灯閾値は、降雨量と走行速度とに応じて設定される。詳細には、降雨量に応じたa〜dの4つのいずれかの降雨量線と走行速度に応じた低速、中速及び高速の3つのうちのいずれかの速度線との交点が点灯閾値及び消灯閾値として設定される。例えば、降雨量が非常に多い場合に降雨量線dを選択し、且つ、走行速度が非常に速い場合に高速の速度線を選択すると、点灯閾値は図4のXとなり、消灯閾値は図4のYとなる。そして、検知照度が点灯閾値Xを下回ると制御手段3は前照灯2を点灯し、検知照度が消灯閾値Yを下回ると制御手段3は前照灯2を消灯する。
制御手段3は、上記のようにして設定される点消灯閾値を走行道路情報検知手段によって検知される走行道路情報に応じて補正する。詳細には、「交差点検知」、「トンネル手前検知」、「トンネル内検知」、「トンネル通過後次トンネル接近検知」、及び「屋内駐車場検知」の各検知結果に応じて補正する。
制御手段3は、交差点検知によって車両が交差点内を走行していると検知された場合に、図5(a)に示されるように、前照灯2が消灯している場合に点灯させること、及び前照灯2が点灯している場合に消灯させることは行なわない。これは、交差点内を走行している車両の前照灯2の点灯又は消灯が切り替わると、交差点付近を走行する周辺の車両の運転者が眩しさを感じたり急に暗くなる等によって幻惑され、運転に支障を来すためである。
従って、制御手段3は、この場合に、点灯閾値を0又は負の値に補正し、消灯閾値を制御プログラム上扱える最大値又は照度検知手段7aの出力として出力される最大値を越える値に補正する。これによって、照度検知手段7aが検知した照度が、点灯閾値を下回ることを防止できると共に、消灯閾値を上回ることを防止でき、前照灯2の点灯及び消灯が切り替わることがない。交差点検知によって車両が交差点内を走行していないと検知された場合には、通常動作にするため点消灯閾値を補正しない。
トンネル手前検知によって車両がトンネルの手前を走行していると検知された場合には、図5(b)に示されるように、通常動作にするため点消灯閾値を補正しない。車両がトンネル内を走行している場合には、前照灯2を点灯する必要がある。従って、トンネル内検知によって車両がトンネル内を走行していると検知された場合には、図5(b)に示されるように、前照灯2を点灯するように補正する。
従って、この場合には、点灯閾値を制御プログラム上扱える最大値又は照度検知手段7aの出力として出力される最大値を越える値に補正し、消灯閾値も点灯閾値と同様に、制御プログラム上扱える最大値又は照度検知手段7aの出力として出力される最大値を越える値に補正する。これによって、照度検知手段7aが検知した照度が、点灯閾値を必ず下回ることになると共に、消灯閾値を上回ることを防止でき、前照灯2は必ず点灯する。
トンネル通過後次トンネル接近検知によって、トンネル通過後であり、且つ現在走行中の道路の先にあるトンネルとの距離が短いと検知された場合には、図5(b)に示されるように、前照灯2の点灯を継続するように補正する。この場合には、トンネル内検知によって車両がトンネル内を走行していると検知された場合と同様に、点灯閾値及び消灯閾値の双方を制御プログラム上扱える最大値又は照度検知手段7aの出力として出力される最大値を越える値に補正し、前照灯2を必ず点灯させる。トンネル通過後次トンネル接近検知によって、トンネル通過後であり、且つ現在走行中の道路の先にあるトンネルとの距離が長いと検知された場合には、図5(c)に示されるように、通常動作にするため点消灯閾値を補正しない。
屋内駐車場検知によって車両が屋内駐車場を走行していると検知された場合、且つ速度検知手段7bによって検知された走行速度が所定の速度より遅い場合には、図5(c)に示されるように、前照灯2を消灯する。このため、点灯閾値を0又は負の値に補正し、消灯閾値も点灯閾値と同様に、0又は負の値に補正する。これによって、照度検知手段7aが検知した照度が、消灯閾値を必ず上回ることになると共に、点灯閾値を下回ることを防止でき、前照灯2は必ず消灯する。またこの場合に、制御手段3は車幅灯21を点灯する。
屋内駐車場検知によって車両が屋内駐車場を走行していると検知された場合、且つ速度検知手段7bによって検知された走行速度が所定の速度以上に速い場合には、図5(c)に示されるように、前照灯2を通常動作にするため点消灯閾値を補正しない。ここで、所定の速度とは、「車両が停車しているか否か」又は「所謂徐行時か否か」を判別できる値に設定される(例えば、0か0に近い値に設定される)。
制御手段3は、図4に示されるような降雨量及び走行速度と点消灯閾値との関係、及び図5に示されるような走行環境に応じた閾値の補正に関する情報を内部記憶装置3aに記憶しておき、前照灯2の制御時に参照する。以上のようにして、制御手段3は、走行環境に応じて点消灯閾値を設定し、前照灯2の点灯及び消灯を制御する。
また、制御装置3の学習手段3bは、点消灯閾値、すなわち点消灯タイミングを運転者の好みに応じて学習する。制御装置3の内部記憶手段3aには、デフォルトの運転者情報が記憶されている。ここで、デフォルトの運転者情報とは、特定の運転者のタイミングに依らず、平均的(なるべく多くの運転者の好みに近いと思われる)なタイミングが設定された運転者情報である。
但し、運転者の視力等によって前照灯2が点灯して欲しいと感じる車外の照度は異なるため、デフォルトの運転者情報は必ずしも全ての運転者の好みに合うものではない。そこで、制御装置3は、運転者毎に前照灯2の点灯及び消灯のタイミングを学習できるようにしている。
学習手段3bは、自動状態又は点消灯手段5aがOFFを選択している場合に、学習用点消灯手段6が操作されたときの照度、降雨量及び走行速度の3つの情報を取得し、点消灯閾値をこの値に合うように更新する。学習用点灯スイッチ6aが操作された場合の検知照度は点灯閾値となり、学習用消灯スイッチ6bが操作された場合の検知照度は消灯閾値となる。
このため、制御手段3は、降雨量に応じて割り当てられる降雨量線(例えば、a〜dのいずれか1つ)と走行速度に応じて割り当てられる速度線(例えば、低速、中速、高速のいずれか1つ)との交点が検知照度になるように点消灯閾値を更新する。このとき制御手段3は、学習用点灯スイッチ6aが操作された場合には点灯閾値を更新し、学習用消灯スイッチ6bが操作された場合には消灯閾値を更新する。これによって、点灯閾値及び消灯閾値が運転者が点灯及び消灯したいと感じた走行環境になる為、制御手段3の前照灯2の点灯及び消灯のタイミングを運転者の好みに合うように学習できる。
なお、本実施形態では、学習用点消灯手段6が操作されたときの走行環境に合うように点消灯閾値を更新するが、過去の操作の平均を取るようにしてもよい。例えば、学習用点灯スイッチ6aが操作されたときの、降雨量に応じた降雨量線と走行速度に応じた速度線とが同じである過去3回の学習用点灯スイッチ6aの操作の照度の平均を取り、降雨量線と速度線との交点が、この平均の照度となるように更新してもよい。
次に、図6〜図9を参照して、以上の構成の前照灯制御装置1による前照灯2の制御について説明する。
図6は、本実施形態の制御手段3が実行する前照灯2の制御の処理手順を示すフローチャートである。本フローチャートは、車両のエンジンが始動されたときに実行が開始される。制御手段3は、最初のステップST1で、運転者情報の設定を行なう。
図7を参照して、本ステップST1の詳細な処理について説明する。ステップST101は、運転者情報を選択するか否かを判定する。詳細には、制御手段3がカーナビ8に運転者情報を選択するか否かを運転者に確認するメッセージを表示し、「選択する」及び「選択しない」と記載された仮想的なボタンを表示手段8aに表示して、運転者にいずれかのボタンのタッチ操作を促す。運転者が「選択する」のボタンをタッチ操作した場合には、本ステップST101の判定結果がYESとなり、運転者が「選択しない」のボタンをタッチ操作した場合には、本ステップST101の判定結果がNOとなる。
ステップST101で運転者情報を選択しないと判定した場合には(ステップST101の判定結果がNO)、ステップST102に進み、予め内部記憶手段3aに記憶されているデフォルトの運転者情報を自動状態であるときに使用する運転者情報として設定する。
ステップST101で運転者情報を選択すると判定した場合には(ステップST101の判定結果がYES)、ステップST103に進み、外部記憶手段9が送受手段8bに接続されているか否かを判定する。外部記憶手段9が接続されている場合には(ステップST103の判定結果がYES)、ステップST104に進み、内部記憶手段3aに記憶されている運転者情報の更新が必要か否かを判定する。これは、内部記憶手段3aに記憶されている運転者情報と外部記憶手段9に記憶されている運転者情報とを比較して、2つの運転者情報が異なっていた場合には運転者情報の更新が必要と判定し、2つの運転者情報が同じ場合には運転者情報の更新が不要と判定する。
ステップST104で運転者情報の更新が必要であると判定した場合には(ステップST104の判定結果がYES)、ステップST105に進み、内部記憶手段3aに記憶されている運転者情報を外部記憶手段9に記憶されている運転者情報に更新する。
ステップST105の処理が終了した場合、ステップST103で外部記憶手段9が接続されていない場合(ステップST103の判定結果がNO)、及びステップST104で運転者情報の更新が必要でないと判定した場合には(ステップST104の判定結果がNO)、ステップST106に進む。ステップST106では、内部記憶手段3aに記憶されている複数の運転者情報のうち1つの運転者情報を選択する。このとき制御手段3は、記憶されている複数の運転者情報の一覧が表示手段8aに表示されるようにするようにカーナビ8に制御信号を出力する。
このとき、新たな運転者が運転する場合の為に、新規に運転者情報を作成する為の仮想的なボタンも表示する。このボタンが選択された場合には、デフォルトの運転者情報を新規の運転者情報として複製する。複数の運転者情報のうち1つが選択された場合、又は新規に運転者情報を作成する為の仮想的なボタンが選択された場合に、運転者情報の選択が完了する。本ステップST106の処理が、カーナビ8が備える選択手段8cであり、本発明の選択手段に相当する。
次にステップST107に進み、ステップST106で選択された運転者情報、すなわち点消灯タイミングを今よりも運転者の好みに近くなるように編集するか否かを判定する。すなわち、編集をすることで、運転中に学習用点消灯手段6を操作することなく、ある程度運転者の好みに近くなるように設定できる。このとき制御手段3は、表示手段8aに「編集する」及び「編集しない」と記載された仮想的なボタンを表示手段8aに表示して、運転者にいずれかのボタンのタッチ操作を促す。運転者が「編集する」のボタンをタッチ操作した場合には、本ステップST107の判定結果がYESとなり、運転者が「編集しない」のボタンをタッチ操作した場合には、本ステップST107の判定結果がNOとなる。
ステップST107で編集すると判定された場合には(ステップST107の判定結果がYES)、ステップST108に進み、点消灯タイミングの入力を促す。このとき制御手段3は、表示手段8aに、各降雨量線及び各速度線の各交点に対する点灯閾値及び消灯閾値を表示するように制御信号を出力する。運転者は、この表示を確認し、自分の好みに合うように点灯閾値及び消灯閾値の値を変更する。なお、このときに、次トンネル接近検知で用いる「所定の距離」の値を変更できるようにしてもよい。
次に、ステップST109に進み、ステップST108で入力された内容に応じて、ステップST106で選択された運転者情報の内容を更新し、内部記憶手段3aに記憶する。
ステップST109の処理が終了した場合、又はステップST107で編集しないと判定された場合には(ステップST107の判定結果がNO)、ステップST110に進み、外部記憶手段9の更新処理を行なう。
図8を参照して、ステップST110の詳細について説明する。ステップST201は、図7のステップST103と同様に外部記憶手段9が送受手段8bに接続されているか否かを判定する。ステップST201で接続されていると判定された場合には(ステップST201の判定結果がYES)、ステップST202に進み、現在選択されている運転者情報、すなわち、ステップST106で選択された運転者情報を外部記憶手段9に書き出す。このとき、現在選択されている運転者情報に付与された識別情報と同じ識別情報を持つ外部記憶手段9の運転者情報がある場合にはその運転者情報を更新し、ない場合には、新たな運転者情報として書き出す。
ステップST201で接続されていないと判定された場合(ステップST201の判定結果がNO)、又はステップST202の処理が終了すると、図8の処理を終了して元の処理に戻る。
次に、図7に戻り、ステップST111に進み、現在選択している運転者情報、すなわち、ステップST106で選択された運転者情報を、自動状態のときに使用する運転者情報として設定する。
ステップST102又はステップST111の処理が終了すると、図7の処理を終了して元の処理に戻る。
次に、図6に戻り、ステップST2に進み、自動状態か否かを判定する。これは、上述したとおり、点消灯手段5aがAUTOを選択している場合に自動状態と判定し、点消灯手段5aがAUTO以外を選択している場合に自動状態ではない(手動状態)と判定する。
ステップST2で自動状態であると判定された場合(ステップST2の判定結果がYES)、ステップST3に進み、このときに制御手段3に入力されている走行環境検知手段7によって検知された各走行環境(照度、走行速度、降雨量及び走行道路情報)を取得する。詳細には、制御手段3は、照度検知手段7aによって検知された照度を取得し、速度検知手段7bによって検知された走行速度を取得し、降雨量検知手段7cによって検知された降雨量及びワイパー作動手段5bの選択している接点(OFF,INT,Lo及びHi)の状態から上述のように降雨量を決定(取得)し、自車位置検知手段7dによって検知された自車位置、操舵角度検知手段7eによって検知された操舵角度に基づいて上述のようにカーナビ8が検知した走行道路情報を取得する。
次に、ステップST4に進み、ステップST3で取得した走行環境及び現在の運転者情報に応じて前照灯2の点灯及び消灯を制御する。この制御は、上述のように、図4に示されるような特性曲線及び図5に示されるような補正が行なわれる。
次に、ステップST5に進み、学習用点消灯手段6による操作が行なわれたか否かを判定する。学習用点灯スイッチ6a又は学習用消灯スイッチ6bが、操作された場合に学習用点消灯手段6による操作が行なわれたと判定し、操作されていない場合に学習用点消灯手段6による操作が行なわれていないと判定する。
ステップST5で操作されていないと判定された場合(ステップST5の判定結果がNO)、前述のステップST2に戻る。ステップST5で操作されていると判定された場合(ステップST5の判定結果がYES)、ステップST6に進む。
ステップST6では、学習用点消灯手段6による操作が行なわれた場合の処理を実行する。図9を参照して、本ステップST6の詳細な処理について説明する。
ステップST301は、操作に応じて前照灯2の点灯及び消灯を行なう。詳細には、学習用点灯スイッチ6aが操作された場合に前照灯2を点灯し、学習用消灯スイッチ6bが操作された場合に前照灯2を消灯する。
次に、ステップST302に進み、このときの走行環境を検知する。この処理は、図6のステップST3と同じ処理となる。
次に、ステップST303に進み、ステップST302で取得した走行環境に基づいて前照灯2の点消灯タイミングを学習する。学習は、上述した通り、学習用点消灯手段が操作されたときの走行環境に応じて点消灯閾値を更新する。本ステップST303の処理が、本発明の学習手段3bの処理に相当する。
ステップST303の学習が終わると、ステップST304に進み、内部記憶手段3aに記憶されている運転者情報をステップST303で学習した情報に更新する。このとき、更新する運転者情報は、図7のステップST106で選択された運転者情報である。ステップST304の処理が終了すると、図9の処理を終了して元の処理(図6のステップST6)に戻る。
一方、前述のステップST2で自動状態ではないと判定された場合(ステップST2の判定結果がNO)、ステップST7に進み、点消灯手段5aがOFFを選択しているか否かを判定する。ステップST7でOFFを選択していると判定した場合には(ステップST7の判定結果がYES)、ステップST8に進み、ステップST5と同様に、学習用点消灯手段6による操作が行なわれたか否かを判定する。ステップST7でOFFを選択していないと判定した場合には(ステップST7の判定結果がNO)、ステップST9に進む。
ステップST9は、点消灯手段5aが選択している状態に応じて前照灯2及び車幅灯21を制御する。ステップST2及びステップST7の判定結果がNOである場合、すなわち、点消灯手段5aが選択している接点がAUTO及びOFFのいずれでもない場合にステップST9の処理が実行される。このため、本ステップST9の処理を実行する場合、点消灯手段5aは、Lo又はSMALLを選択している。点消灯手段5aがLoを選択している場合には、前照灯2をロービームで点灯し、点消灯手段5aがSMALLを選択している場合には、車幅灯21を点灯する。
点消灯手段5aがLo又はSMALLを選択しているときは、車外が暗い場合等、前照灯2又は車幅灯21が消灯しないように運転者が意図的に操作している可能性が高い。この場合に、誤操作等により学習用点消灯手段6を操作してしまい、意図せず前照灯2が消灯することを防止するために、学習用点消灯手段6の操作を無効にしている。このため、ステップST9の処理が終了した後、ステップST5及びST8のような判定は行なわず、ステップST2に戻る。これによって、点消灯手段5aがAUTO又はOFFを選択している場合のみ、学習用点消灯手段6によって、前照灯2の点灯及び消灯を行なうようにしている。
前述のステップST6の処理が終了すると(図9の処理が終了すると)、ステップST10に進み、車両が停止されたか否かを判定する。ここで、「車両が停止する」とは、車両のエンジンが停止することである。車両が停止されていない場合にはステップST2に戻り、車両が停止された場合にはステップST11に進む。ステップST11は、図7のステップST110の処理(図8の処理)と同様に、外部記憶手段9の更新処理を実行する。ステップST11の処理が終了すると、本制御処理を終了する。
以上のように本実施形態の前照灯制御装置1では、学習用点消灯手段6を、操作されていない時に接点が非導通状態になるようにバネが内蔵されているプッシュ式のスイッチで構成している。この構成に加え、制御手段3は、ステップST5又はST8で学習用点消灯手段6の操作がされた場合であっても、操作に応じて前照灯2の点灯及び消灯と、点灯及び消灯のタイミングの学習を行なった後、自動状態である場合には(ステップST2の判定結果がYES)、走行環境検知手段7が検知した走行環境に加え、内部記憶手段3aに記憶された運転者情報(点灯及び消灯のタイミング)に応じて前照灯2の点灯及び消灯を制御する(ステップST4)。
従って、学習用点消灯手段6の操作をした後に、点消灯手段5aや学習用点消灯手段6、復帰スイッチ等の操作を行なうことなく、前照灯2の点灯及び消灯を制御する自動状態に戻る。これによって、自動状態のときの前照灯の点灯及び消灯のタイミングが運転者の好みに合わなかった場合に、好みに合うタイミングを学習可能にすると共に、運転の負担を軽減することができる。
また、本実施形態では、操舵手段4の内周部の右側に学習用点消灯手段6の学習用点灯スイッチ6aを配置し、操舵手段4の内周部の左側に学習用点消灯手段6の学習用消灯スイッチ6bを配置している。すなわち、本実施形態では、学習用点消灯手段6を操舵手段4の付近に配置している。このため、運転者が操舵手段4を操作しているときに、素早く学習用点消灯手段6を操作することができるため、運転の負担を更に軽減できる。
また、本実施形態では、内部記憶手段3aに複数の運転者の点灯及び消灯のタイミングを記憶できる。すなわち、学習手段3bが学習した情報を内部記憶手段3aに複数記憶できる。このため、運転者が交代したときに、交代した運転者の点灯及び消灯のタイミングが既に学習されている場合には、学習した情報を選択手段8cによって選択することで、交代した運転者の好みのタイミングで前照灯2の点灯及び消灯が行なえる。これによって、複数の運転者が運転する車両においても、運転者が交代する度に学習する必要がなくなり、各運転者の負担を軽減できる。
また、本実施形態では、カーナビ8に送受手段8bとして、取り外しが可能な外部記憶手段9(例えば、USBメモリやSDカード等)が接続できるインターフェイスを備えている。そして、カーナビ8は、制御手段3からの制御信号に応じて、送受手段8bを介して内部記憶手段3aと外部記憶手段9とで情報を送受し、他の車両と情報の共有ができる。これによって、運転者が複数の車両を運転する場合に、学習した情報を共通に使用することができる。従って、各車両において別々に学習させる必要がなくなり、運転者の利便性が向上する。
なお、本実施形態では、上述したように、降雨量検知手段を降雨量センサで構成される降雨量検知手段7cとワイパー作動手段5bとで構成しているがこれに限らない。例えば、ワイパー作動手段5bの選択している接点の変化は加味せずに、降雨量センサの検知結果のみで降雨量を検知してもよい。
また、販売価格を抑える等の理由によって、降雨量センサを搭載しない車両においては、ワイパー作動手段5bの選択している接点のみで降雨量を検知してもよい。この場合には、図4の例では、ワイパー作動手段5bがHiを選択している場合に降雨量線dを選択し、ワイパー作動手段5bがLoを選択している場合に降雨量線dを選択し、ワイパー作動手段5bがINTを選択している場合に降雨量線dを選択し、ワイパー作動手段5bがOFFを選択している場合に降雨量線dを選択する。これらのように、降雨量検知手段を構成して降雨量を検知しても、降雨量に応じた点消灯閾値を適切に設定できる。
また、本実施形態では、送受手段8bをカーナビ8が備えているがこれに限らず、インストルメントパネル11が、外部記憶手段9を接続するインターフェイスとして送受手段8bを備えていてもよい。この場合には、インストルメントパネル11が選択手段も備えているとよい。
また、本実施形態では、外部記憶手段9を例えば、USBメモリやSDカード等の取り外しが可能な記憶媒体で構成し、カーナビ8にこの記憶媒体が接続可能なインターフェイスを備えている。このような構成ではなく、外部記憶手段を、携帯電話等の通信回線を介してアクセス可能なサーバーの記憶媒体で構成し、送受手段を、このサーバーと通信して通信回線を介して情報を取得可能な受信機で構成してもよい。
また、本実施形態では、制御手段3は、前照灯2の制御と共に、走行環境から屋内駐車場を走行していると検知される場合には車幅灯21の点灯を行なう。このため、本実施形態では、前照灯2と車幅灯21とは一般的には区別されるものであるが、車幅灯21を含んだものを前照灯2としている。
1…前照灯制御装置、2…前照灯、3…制御手段、3a…内部記憶手段(記憶手段)、3b…学習手段、4…操舵手段、5a…点消灯手段、5b…ワイパー作動手段(降雨量検知手段)、6…学習用点消灯手段、6a…学習用点灯スイッチ(学習用点消灯手段)、6b…学習用消灯スイッチ(学習用点消灯手段)、7…走行環境検知手段(走行環境検知手段)、7a…照度検知手段(照度検知手段、走行環境検知手段)、7b…速度検知手段(速度検知手段、走行環境検知手段)、7c…降雨量検知手段(降雨量検知手段、走行環境検知手段)、7d…自車位置検知手段(走行道路情報検知手段、走行環境検知手段)、7e…操舵角度検知手段(走行道路情報検知手段、走行環境検知手段)、8…カーナビ(走行道路情報検知手段、走行環境検知手段)、8a…表示手段、8b…送受手段、8c…選択手段、9…外部記憶手段(記憶手段)。

Claims (6)

  1. 前照灯と、手動で前記前照灯の点灯及び消灯を行なう点消灯手段と、走行環境を検知する走行環境検知手段と、前記前照灯の点灯及び消灯のタイミングを学習する学習手段を有し、前記走行環境検知手段が検知した走行環境に応じて前記前照灯の点灯及び消灯を制御する制御手段と、前記前照灯の点灯及び消灯を、前記点消灯手段の手動操作で行なう手動状態と前記制御手段により自動的に行なう自動状態とのいずれかに切替可能な切替手段とを備える車両の前照灯制御装置であって、
    前記前照灯の点灯及び消灯のタイミングを学習するために手動で前記前照灯の点灯及び消灯を行なう学習用点消灯手段と、前記学習手段が学習した情報を記憶する記憶手段とを備え、
    前記自動状態であるときに、前記学習手段は、前記学習用点消灯手段が操作されたとき前記走行環境検知手段に検知された走行環境に基づいて前記前照灯の点灯及び消灯のタイミングを学習し、
    前記制御手段は、前記走行環境検知手段が検知した走行環境に加えて前記記憶手段に記憶された情報に応じて、前記前照灯の点灯及び消灯を制御し、前記学習用点消灯手段が操作された場合には、該操作に応じて前記前照灯の点灯又は消灯を行なった後、前記自動状態を継続することを特徴とする前照灯制御装置。
  2. 請求項1に記載の前照灯制御装置において、前記学習用点消灯手段は、操作されたときに前記前照灯が点灯及び消灯のいずれかの状態となり、操作が終了したときには点灯及び消灯のいずれでもない状態に戻るように構成されていることを特徴とする前照灯制御装置。
  3. 請求項1又は2に記載の前照灯制御装置において、前記学習用点消灯手段は、前記車両の操舵を行なう操舵手段の付近に配置されていることを特徴とする前照灯制御装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の前照灯制御装置において、
    前記走行環境は、当該車両の外の照度、当該車両の走行速度、降雨量、及び走行道路情報であり、
    前記走行環境検知手段は、前記照度を検知する照度検知手段と、前記走行速度を検知する速度検知手段と、前記降雨量を検知する降雨量検知手段と、前記走行道路情報を検知する走行道路情報検知手段とで構成されることを特徴とする前照灯制御装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の前照灯制御装置において、
    前記記憶手段は、前記学習手段が学習した情報を複数記憶することが可能であり、
    前記前照灯制御装置は、前記記憶手段に記憶された複数の情報のうち1つの情報を選択する選択手段を備え、
    前記制御手段は、前記選択手段で選択された情報に応じて前記前照灯の点灯及び消灯を制御することを特徴とする前照灯制御装置。
  6. 請求項5に記載の前照灯制御装置において、
    前記記憶手段によって記憶された情報を別の車両との間で送受できる送受手段を備え、
    前記選択手段は、前記送受手段によって得られた情報のうち1つの情報を選択できることを特徴とする前照灯制御装置。
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