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JP2012160991A - 画像処理装置および方法、並びに、プログラム - Google Patents

画像処理装置および方法、並びに、プログラム Download PDF

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JP2012160991A JP2011020381A JP2011020381A JP2012160991A JP 2012160991 A JP2012160991 A JP 2012160991A JP 2011020381 A JP2011020381 A JP 2011020381A JP 2011020381 A JP2011020381 A JP 2011020381A JP 2012160991 A JP2012160991 A JP 2012160991A
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Abstract

【課題】符号化効率を向上させることができるようにする。
【解決手段】モード制限レベル制御部321は、イントラ予測部314によるイントラ予測に用いられるイントラ予測モードと、可逆符号化部306が最適イントラ予測モードの指定情報に割り当てる2値化の符号長とを適応的に制御する。イントラ予測部314は、モード制限レベル制御部321により許可されたイントラ予測モードでイントラ予測を行い、最適なイントラ予測モードを選択する。可逆符号化部306は、モード制限レベル制御部321により指定された符号長で、最適イントラ予測モードの指定情報を2値化し、符号化する。本発明は、例えば、画像処理装置に適用することができる。
【選択図】図19

Description

本発明は、画像処理装置および方法、並びに、プログラムに関し、特に、符号化効率を向上させることができるようにした画像処理装置および方法、並びに、プログラムに関する。
近年、画像情報をデジタルとして取り扱い、その際、効率の高い情報の伝送、蓄積を目的とし、画像情報特有の冗長性を利用して、離散コサイン変換等の直交変換と動き補償により圧縮するMPEG(Moving Picture Experts Group)などの方式に準拠した装置が、放送局などの情報配信、及び一般家庭における情報受信の双方において普及しつつある。
特に、MPEG2(ISO(International Organization for Standardization)/IEC(International Electrotechnical Commission) 13818-2)は、汎用画像符号化方式として定義されており、飛び越し走査画像及び順次走査画像の双方、並びに標準解像度画像及び高精細画像を網羅する標準で、プロフェッショナル用途及びコンシューマ用途の広範なアプリケーションに現在広く用いられている。MPEG2圧縮方式を用いることにより、例えば720×480画素を持つ標準解像度の飛び越し走査画像であれば4〜8Mbps、1920×1088画素を持つ高解像度の飛び越し走査画像であれば18〜22Mbpsの符号量(ビットレート)を割り当てることで、高い圧縮率と良好な画質の実現が可能である。
MPEG2は主として放送用に適合する高画質符号化を対象としていたが、MPEG1より低い符号量(ビットレート)、つまりより高い圧縮率の符号化方式には対応していなかった。携帯端末の普及により、今後そのような符号化方式のニーズは高まると思われ、これに対応してMPEG4符号化方式の標準化が行われた。画像符号化方式に関しては、1998年12月にISO/IEC 14496-2としてその規格が国際標準に承認された。
更に、近年、当初テレビ会議用の画像符号化を目的として、H.26L (ITU-T(International Telecommunication Union Telecommunication Standardization Sector) Q6/16 VCEG(Video Coding Expert Group))という標準の規格化が進んでいる。H.26LはMPEG2やMPEG4といった従来の符号化方式に比べ、その符号化、復号化により多くの演算量が要求されるものの、より高い符号化効率が実現されることが知られている。また、現在、MPEG4の活動の一環として、このH.26Lをベースに、H.26Lではサポートされない機能をも取り入れ、より高い符号化効率を実現する標準化がJoint Model of Enhanced-Compression Video Codingとして行われている。
標準化のスケジュールとしては、2003年3月にはH.264及びMPEG-4 Part10 (Advanced Video Coding、以下AVCと記す)という名の元に国際標準となった。
更に、その拡張として、RGBや4:2:2、4:4:4といった、業務用に必要な符号化ツールや、MPEG-2で規定されていた8x8DCT(Discrete Cosine Transform)や量子化マトリクスをも含んだFRExt(Fidelity Range Extension)の標準化が2005年2月に完了し、これにより、AVCを用いて、映画に含まれるフィルムノイズをも良好に表現することが可能な符号化方式となって、Blu-Ray Disc等の幅広いアプリケーションに用いられる運びとなった。
しかしながら、昨今、ハイビジョン画像の4倍の、4000×2000画素程度の画像を圧縮したい、或いは、インターネットのような、限られた伝送容量の環境において、ハイビジョン画像を配信したいといった、更なる高圧縮率符号化に対するニーズが高まっている。このため、ITU-T傘下のVCEG(Video Coding Expert Group)において、符号化効率の改善に関する検討が継続され行なわれている。
ところで、イントラ予測で符号化する際、エンコーダは複数のイントラ予測モードから1つを採用し、どのイントラ予測モードを採用したかを示すindex(IntraPredMode)を符号化してデコーダに送る。
エンコーダはRD最適化の作法に基づいて複数のイントラ予測モードから最適なイントラ予測モードを選択する。これをイントラ予測モード判定と呼ぶ。
エンコーダとデコーダの一致を得るために、デコーダはIntraPredModeに基づいてエンコーダが採用したものと同じイントラ予測モードを採用する。
IntraPredModeの符号化では、ハフマン符号や算術符号といったエントロピ符号化が用いられる。
ところで、現在、AVCより更なる符号化効率の向上を目的として、ITU-Tと、ISO/IECの共同の標準化団体であるJCTVC(Joint Collaboration Team - Video Coding)により、HEVC(High Efficiency Video Coding)と呼ばれる符号化方式の標準化が進められている(例えば、非特許文献1参照)。
一般的に、イントラ予測モードの種類が多いほどイントラ予測の予測精度は向上する。したがって、近年においては、新たなイントラ予測モードが次々と提案され、HEVCのような新たな符号化方式においては、より多くのイントラ予測モードが採用されている。
,"Test Model under Consideration",JCTVC-B205,Joint Collaborative Team on Video Coding (JCT-VC)of ITU-T SG16 WP3 and ISO/IEC JTC1/SC29/WG11 2nd Meeting:Geneva,CH,21-28 July, 2010
しかしながら、用意されるイントラ予測モードの種類が多くなるほど、イントラ予測モードを指定する情報の符号長が増大するが、実際には全てのイントラ予測モードが使用されるとは限らず、そのために符号化効率が不要に低減する恐れがあった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、イントラ予測モードを指定する情報の符号長を適応的に制御することができるようにすることにより、符号化効率の不要な低減を抑制することができるようにすることを目的とする。
本発明の一側面は、符号化する画像の内容に応じて、イントラ予測モードを指定するイントラ予測モード情報に割り当てる2値化の符号長を決定する符号長決定部と、前記符号長決定部により決定された符号長で前記イントラ予測モード情報を2値化する2値化部とを備える画像処理装置である。
前記符号長決定部は、過去に行われたイントラ予測におけるモード選択結果に基づいて前記符号長を決定することができる。
前記符号長決定部は、現在の処理対象に対するイントラ予測におけるモード選択結果に基づいて前記符号長を決定することができる。
前記符号長決定部は、前記モード選択結果に基づいて算出されるコスト関数値に基づいて前記符号長を決定することができる。
符号化する画像の内容に応じて、予め用意されたイントラ予測モードの中から、イントラ予測での使用を許可するモードを決定する許可モード決定部と、前記許可モード決定部により使用を許可されたイントラ予測モードを用いてイントラ予測を行うイントラ予測部とをさらに備え、前記符号長決定部は、前記許可モード決定部により使用を許可されたイントラ予測モードの数に応じて前記符号長を決定することができる。
使用を許可するイントラ予測モードを処理対象の領域の大きさ毎に指定する、前記イントラ予測モードの制限レベル毎のテーブル情報を記憶するテーブル情報記憶部と、前記テーブル情報記憶部により記憶される各制御レベルのテーブル情報の中から、符号化する画像の内容に応じた制限レベルのテーブル情報を選択するテーブル選択部とをさらに備え、前記許可モード決定部は、前記テーブル選択部により選択されたテーブル情報を用いて、前記イントラ予測での使用を許可するモードとして決定することができる。
前記テーブル選択部が選択したテーブル情報の制限レベルを示すフラグ情報を生成するフラグ生成部をさらに備えることができる。
前記2値化部により前記イントラ予測モード情報が2値化された2値データを符号化する符号化部をさらに備えることができる。
前記符号長決定部は、所定の処理単位毎に前記符号長を決定することができる。
本発明の一側面は、また、画像処理装置の画像処理方法であって、符号長決定部が、符号化する画像の内容に応じて、イントラ予測モードを指定するイントラ予測モード情報に割り当てる2値化の符号長を決定し、2値化部が、決定された符号長で前記イントラ予測モード情報を2値化する画像処理方法である。
本発明の一側面は、さらに、コンピュータを、符号化する画像の内容に応じて、イントラ予測モードを指定するイントラ予測モード情報に割り当てる2値化の符号長を決定する符号長決定部、決定された符号長で前記イントラ予測モード情報を2値化する2値化部として機能させるためのプログラムである。
本発明の他の側面は、符号化時のイントラ予測において行われたイントラ予測モードの使用制限の度合いを示す制限レベルに基づいて、前記イントラ予測において採用されたイントラ予測モードを指定するイントラ予測モード情報に割り当てられた2値化の符号長を決定する符号長決定部と、前記符号長決定部により決定された符号長で前記イントラ予測モード情報の2値データを逆2値化する逆2値化部とを備える画像処理装置である。
前記制限レベルを示すフラグ情報を取得するフラグ情報取得部をさらに備え、前記符号長決定部は、前記フラグ情報取得部により取得された前記フラグ情報により示される制限レベルに基づいて、前記符号長を決定することができる。
前記符号長決定部は、前記フラグ情報により示される制限レベルにおいて、処理対象の領域の大きさに応じた符号長を、前記符号長として決定することができる。
前記逆2値化部により逆2値化されて得られた前記イントラ予測モード情報により示されるイントラ予測モードでイントラ予測を行うイントラ予測部をさらに備えることができる。
符号化データを復号する復号部をさらに備え、前記逆2値化部は、前記復号部により復号されて得られた前記イントラ予測モード情報の2値データを、前記符号長決定部により決定された符号長で逆2値化することができる。
本発明の他の側面は、また、画像処理装置の画像処理方法であって、符号長決定部が、符号化時のイントラ予測において行われたイントラ予測モードの使用制限の度合いを示す制限レベルに基づいて、前記イントラ予測において採用されたイントラ予測モードを指定するイントラ予測モード情報に割り当てられた2値化の符号長を決定し、逆2値化部が、決定された符号長で前記イントラ予測モード情報の2値データを逆2値化する画像処理方法である。
本発明の他の側面は、さらに、コンピュータを、符号化時のイントラ予測において行われたイントラ予測モードの使用制限の度合いを示す制限レベルに基づいて、前記イントラ予測において採用されたイントラ予測モードを指定するイントラ予測モード情報に割り当てられた2値化の符号長を決定する符号長決定部、決定された符号長で前記イントラ予測モード情報の2値データを逆2値化する逆2値化部として機能させるためのプログラムである。
本発明の一側面においては、符号化する画像の内容に応じて、イントラ予測モードを指定するイントラ予測モード情報に割り当てる2値化の符号長が決定され、決定された符号長で前記イントラ予測モード情報が2値化される。
本発明の他の側面においては、符号化時のイントラ予測において行われたイントラ予測モードの使用制限の度合いを示す制限レベルに基づいて、前記イントラ予測において採用されたイントラ予測モードを指定するイントラ予測モード情報に割り当てられた2値化の符号長が決定され、決定された符号長で前記イントラ予測モード情報の2値データが逆2値化される。
本発明によれば、画像を処理することができる。特に、符号化効率を向上させることができる。
AVC符号化方式に基づく画像圧縮情報を出力する画像符号化装置を示すブロック図である。 AVC符号化方式に基づく画像圧縮情報を入力とする画像復号装置を示すブロック図である。 AVC符号化方式における1つのマクロブロックに含まれる4×4ブロックの処理順序を示した図である。 AVC符号化方式において定められているイントラ4×4予測モードを示す図である。 AVC符号化方式において定められているイントラ4×4予測モードを示す図である。 AVC符号化方式において定められているイントラ4×4予測モードの予測方向を示した図である。 AVC符号化方式において定められているイントラ4×4予測モードの予測方法を説明するための図である。 AVC符号化方式において定められているイントラ4×4予測モードの符号化方法を説明するための図である。 AVC符号化方式において定められているイントラ8×8予測モードを示した図である。 AVC符号化方式において定められているイントラ8×8予測モードを示した図である。 AVC符号化方式において定められているイントラ16×16予測モードを示した図である。 AVC符号化方式において定められているイントラ16×16予測モードを示した図である。 AVC符号化方式において定められているイントラ16×16予測モードにおける予測値の算出方法を説明するための図である。 AVC符号化方式において定められている色差信号に対する予測モードの例を示す図である。 コーディングユニットの構成例を説明する図である。 Angular Prediction イントラ予測方式を説明する図である。 Arbitrary Directional Intra イントラ予測方式を説明する図である。 イントラ予測モードの番号の符号化・復号を説明する図である。 本発明を適用した画像符号化装置の主な構成例を示すブロック図である。 モード制限レベル制御部の主な構成例を示すブロック図である。 テーブルの例を示す図である。 テーブルの他の例を示す図である。 可逆符号化部の主な構成例を示すブロック図である。 符号化処理の流れの例を説明するフローチャートである。 イントラ予測処理の流れの例を説明するフローチャートである。 モード制限レベル制御処理の流れの例を説明するフローチャートである。 可逆符号化処理の流れの例を説明するフローチャートである。 イントラ予測モード情報符号化処理の流れの例を説明するフローチャートである。 イントラ予測モード情報符号化処理の流れの例を説明する、図28に続くフローチャートである。 モード制限レベル制御部の他の構成例を示すブロック図である。 モード制限レベル制御処理の流れの他の例を説明するフローチャートである。 テーブルのさらに他の例を示す図である。 本発明を適用した画像復号装置の主な構成例を示すブロック図である。 可逆復号部の主な構成例を示すブロック図である。 復号処理の流れの例を説明するフローチャートである。 可逆復号処理の流れの例を説明するフローチャートである。 イントラ予測モード情報復号処理の流れの例を説明するフローチャートである。 イントラ予測モード情報復号処理の流れの例を説明する、図37に続くフローチャートである。 本発明を適用したパーソナルコンピュータの主な構成例を示すブロック図である。 本発明を適用したテレビジョン受像機の主な構成例を示すブロック図である。 本発明を適用した携帯電話機の主な構成例を示すブロック図である。 本発明を適用したハードディスクレコーダの主な構成例を示すブロック図である。 本発明を適用したカメラの主な構成例を示すブロック図である。
以下、発明を実施するための形態(以下実施の形態とする)について説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態(画像符号化装置)
2.第2の実施の形態(画像復号装置)
3.第3の実施の形態(パーソナルコンピュータ)
4.第4の実施の形態(テレビジョン受像機)
5.第5の実施の形態(携帯電話機)
6.第6の実施の形態(ハードディスクレコーダ)
7.第7の実施の形態(カメラ)
<1.第1の実施の形態>
[AVC符号化方式の画像符号化装置]
図1は、H.264及びMPEG(Moving Picture Experts Group)4 Part10(AVC(Advanced Video Coding))符号化方式により画像を符号化する画像符号化装置の一実施の形態の構成を表している。
図1に示される画像符号化装置100は、AVC規格に基づいた符号化方式で画像を符号化し、出力する装置である。図1に示されるように、画像符号化装置100は、A/D変換部101、画面並べ替えバッファ102、演算部103、直交変換部104、量子化部105、可逆符号化部106、および蓄積バッファ107を有する。また、画像符号化装置100は、逆量子化部108、逆直交変換部109、演算部110、デブロックフィルタ111、フレームメモリ112、選択部113、イントラ予測部114、動き予測・補償部115、選択部116、およびレート制御部117を有する。
A/D変換部101は、入力された画像データをA/D変換し、画面並べ替えバッファ102に出力し、記憶させる。画面並べ替えバッファ102は、記憶した表示の順番のフレームの画像を、GOP(Group of Picture)構造に応じて、符号化のためのフレームの順番に並べ替える。
画面並べ替えバッファ102は、フレームの順番を並び替えた画像を、演算部103に供給する。また、画面並べ替えバッファ102は、フレームの順番を並び替えた画像を、イントラ予測部114および動き予測・補償部115にも供給する。
演算部103は、画面並べ替えバッファ102から読み出された画像から、選択部116を介してイントラ予測部114若しくは動き予測・補償部115から供給される予測画像を減算し、その差分情報を直交変換部104に出力する。
例えば、イントラ符号化が行われる画像の場合、演算部103は、画面並べ替えバッファ102から読み出された画像から、イントラ予測部114から供給される予測画像を減算する。また、例えば、インター符号化が行われる画像の場合、演算部103は、画面並べ替えバッファ102から読み出された画像から、動き予測・補償部115から供給される予測画像を減算する。
直交変換部104は、演算部103から供給される差分情報に対して、離散コサイン変換、カルーネン・レーベ変換等の直交変換を施し、その変換係数を量子化部105に供給する。
量子化部105は、直交変換部104が出力する変換係数を量子化する。量子化部105は、レート制御部117から供給される符号量の目標値に関する情報に基づいて量子化パラメータを設定し、量子化を行う。量子化部105は、量子化された変換係数を可逆符号化部106に供給する。
可逆符号化部106は、その量子化された変換係数に対して、可変長符号化、算術符号化等の可逆符号化を施す。係数データは、レート制御部117の制御の下で量子化されているので、この符号量は、レート制御部117が設定した目標値となる(若しくは目標値に近似する)。
可逆符号化部106は、イントラ予測を示す情報などをイントラ予測部114から取得し、インター予測モードを示す情報や動きベクトル情報などを動き予測・補償部115から取得する。なお、イントラ予測(画面内予測)を示す情報は、以下、イントラ予測モード情報とも称する。また、インター予測(画面間予測)を示す情報モードを示す情報は、以下、インター予測モード情報とも称する。
可逆符号化部106は、量子化された変換係数を符号化するとともに、フィルタ係数、イントラ予測モード情報、インター予測モード情報、および量子化パラメータなどの各種情報を、符号化データのヘッダ情報の一部とする(多重化する)。可逆符号化部106は、符号化して得られた符号化データを蓄積バッファ107に供給して蓄積させる。
例えば、可逆符号化部106においては、可変長符号化または算術符号化等の可逆符号化処理が行われる。可変長符号化としては、H.264/AVC方式で定められているCAVLC(Context-Adaptive Variable Length Coding)などがあげられる。算術符号化としては、CABAC(Context-Adaptive Binary Arithmetic Coding)などがあげられる。
蓄積バッファ107は、可逆符号化部106から供給された符号化データを、一時的に保持し、所定のタイミングにおいて、H.264/AVC方式で符号化された符号化画像として、例えば、後段の図示せぬ記録装置や伝送路などに出力する。
また、量子化部105において量子化された変換係数は、逆量子化部108にも供給される。逆量子化部108は、その量子化された変換係数を、量子化部105による量子化に対応する方法で逆量子化する。逆量子化部108は、得られた変換係数を、逆直交変換部109に供給する。
逆直交変換部109は、供給された変換係数を、直交変換部104による直交変換処理に対応する方法で逆直交変換する。逆直交変換された出力(復元された差分情報)は、演算部110に供給される。
演算部110は、逆直交変換部109より供給された逆直交変換結果、すなわち、復元された差分情報に、選択部116を介してイントラ予測部114若しくは動き予測・補償部115から供給される予測画像を加算し、局部的に復号された画像(復号画像)を得る。
例えば、差分情報が、イントラ符号化が行われる画像に対応する場合、演算部110は、その差分情報にイントラ予測部114から供給される予測画像を加算する。また、例えば、差分情報が、インター符号化が行われる画像に対応する場合、演算部110は、その差分情報に動き予測・補償部115から供給される予測画像を加算する。
その加算結果は、デブロックフィルタ111またはフレームメモリ112に供給される。
デブロックフィルタ111は、適宜デブロックフィルタ処理を行うことにより復号画像のブロック歪を除去するとともに、例えばウィナーフィルタ(Wiener Filter)を用いて適宜ループフィルタ処理を行うことにより画質改善を行う。デブロックフィルタ111は、各画素をクラス分類し、クラスごとに適切なフィルタ処理を施す。デブロックフィルタ111は、そのフィルタ処理結果をフレームメモリ112に供給する。
フレームメモリ112は、所定のタイミングにおいて、蓄積されている参照画像を、選択部113を介してイントラ予測部114または動き予測・補償部115に出力する。
例えば、イントラ符号化が行われる画像の場合、フレームメモリ112は、参照画像を、選択部113を介してイントラ予測部114に供給する。また、例えば、インター符号化が行われる場合、フレームメモリ112は、参照画像を、選択部113を介して動き予測・補償部115に供給する。
選択部113は、フレームメモリ112から供給される参照画像がイントラ符号化を行う画像である場合、その参照画像をイントラ予測部114に供給する。また、選択部113は、フレームメモリ112から供給される参照画像がインター符号化を行う画像である場合、その参照画像を動き予測・補償部115に供給する。
イントラ予測部114は、画面内の画素値を用いて予測画像を生成するイントラ予測(画面内予測)を行う。イントラ予測部114は、複数のモード(イントラ予測モード)によりイントラ予測を行う。
H.264画像情報符号化方式において、輝度信号に対しては、イントラ4×4予測モード、イントラ8×8予測モード及びイントラ16×16予測モードが定義されており、また、色差信号に関しては、それぞれのマクロブロックごとに、輝度信号とは独立した予測モードを定義することが可能である。イントラ4×4予測モードについては、それぞれの4×4輝度ブロックに対して、イントラ8×8予測モードについては、それぞれの8×8輝度ブロックに対して、1つのイントラ予測モードが定義されることになる。イントラ16×16予測モード、並びに、色差信号に対しては、1つのマクロブロックに対して、それぞれ1つの予測モードが定義されることになる。
イントラ予測部114は、全てのイントラ予測モードで予測画像を生成し、各予測画像を評価し、最適なモードを選択する。イントラ予測部114は、最適なイントラ予測モードを選択すると、その最適なモードで生成された予測画像を、選択部116を介して演算部103や演算部110に供給する。
また、上述したように、イントラ予測部114は、採用したイントラ予測モードを示すイントラ予測モード情報等の情報を、適宜可逆符号化部106に供給する。
動き予測・補償部115は、インター符号化が行われる画像について、画面並べ替えバッファ102から供給される入力画像と、選択部113を介してフレームメモリ112から供給される参照画像とを用いて、動き予測を行い、検出された動きベクトルに応じて動き補償処理を行い、予測画像(インター予測画像情報)を生成する。
動き予測・補償部115は、候補となる全てのインター予測モードのインター予測処理を行い、予測画像を生成する。動き予測・補償部115は、生成された予測画像を、選択部116を介して演算部103や演算部110に供給する。
また、動き予測・補償部115は、採用されたインター予測モードを示すインター予測モード情報や、算出した動きベクトルを示す動きベクトル情報を可逆符号化部106に供給する。
選択部116は、イントラ符号化を行う画像の場合、イントラ予測部114の出力を演算部103や演算部110に供給し、インター符号化を行う画像の場合、動き予測・補償部115の出力を演算部103や演算部110に供給する。
レート制御部117は、蓄積バッファ107に蓄積された圧縮画像に基づいて、オーバーフローあるいはアンダーフローが発生しないように、量子化部105の量子化動作のレートを制御する。
[AVC符号化方式の画像復号装置]
図2は、離散コサイン変換若しくはカルーネン・レーベ変換等の直交変換と動き補償により画像圧縮を実現する画像復号装置の主な構成例を示すブロック図である。図2に示される画像復号装置200は、図1の画像符号化装置100に対応する復号装置である。
画像符号化装置100より符号化された符号化データは、例えば、所定の伝送路を介して、この画像符号化装置100に対応する画像復号装置200に供給され、復号される。
図2に示されるように、画像復号装置200は、蓄積バッファ201、可逆復号部202、逆量子化部203、逆直交変換部204、演算部205、デブロックフィルタ206、画面並べ替えバッファ207、およびD/A変換部208を有する。また、画像復号装置200は、フレームメモリ209、選択部210、イントラ予測部211、動き予測・補償部212、および選択部213を有する。
蓄積バッファ201は、伝送されてきた符号化データを蓄積する。この符号化データは、画像符号化装置100により符号化されたものである。可逆復号部202は、蓄積バッファ201から所定のタイミングで読み出された符号化データを、図1の可逆符号化部106の符号化方式に対応する方式で復号する。
また、当該フレームがイントラ符号化されたものである場合、符号化データのヘッダ部にはイントラ予測モード情報が格納されている。可逆復号部202は、このイントラ予測モード情報も復号し、その情報をイントラ予測部211に供給する。これに対して、当該フレームがインター符号化されたものである場合、符号化データのヘッダ部には動きベクトル情報が格納されている。可逆復号部202は、この動きベクトル情報も復号し、その情報を動き予測・補償部212に供給する。
逆量子化部203は、可逆復号部202により復号されて得られた係数データ(量子化係数)を、図1の量子化部105の量子化方式に対応する方式で逆量子化する。つまり、逆量子化部203は、図1の逆量子化部108と同様の方法で量子化係数の逆量子化を行う。
逆量子化部203は、逆量子化された係数データ、つまり、直交変換係数を、逆直交変換部204に供給する。逆直交変換部204は、図1の直交変換部104の直交変換方式に対応する方式(図1の逆直交変換部109と同様の方式)で、その直交変換係数を逆直交変換し、画像符号化装置100において直交変換される前の残差データに対応する復号残差データを得る。例えば、4次の逆直交変換が施される。
逆直交変換されて得られた復号残差データは、演算部205に供給される。また、演算部205には、選択部213を介して、イントラ予測部211若しくは動き予測・補償部212から予測画像が供給される。
演算部205は、その復号残差データと予測画像とを加算し、画像符号化装置100の演算部103により予測画像が減算される前の画像データに対応する復号画像データを得る。演算部205は、その復号画像データをデブロックフィルタ206に供給する。
デブロックフィルタ206は、供給された復号画像のブロック歪を除去した後、画面並べ替えバッファ207に供給する。
画面並べ替えバッファ207は、画像の並べ替えを行う。すなわち、図1の画面並べ替えバッファ102により符号化の順番のために並べ替えられたフレームの順番が、元の表示の順番に並べ替えられる。D/A変換部208は、画面並べ替えバッファ207から供給された画像をD/A変換し、図示せぬディスプレイに出力し、表示させる。
デブロックフィルタ206の出力は、さらに、フレームメモリ209に供給される。
フレームメモリ209、選択部210、イントラ予測部211、動き予測・補償部212、および選択部213は、画像符号化装置100のフレームメモリ112、選択部113、イントラ予測部114、動き予測・補償部115、および選択部116にそれぞれ対応する。
選択部210は、インター処理される画像と参照される画像をフレームメモリ209から読み出し、動き予測・補償部212に供給する。また、選択部210は、イントラ予測に用いられる画像をフレームメモリ209から読み出し、イントラ予測部211に供給する。
イントラ予測部211には、ヘッダ情報を復号して得られたイントラ予測モードを示す情報等が可逆復号部202から適宜供給される。イントラ予測部211は、この情報に基づいて、フレームメモリ209から取得した参照画像から予測画像を生成し、生成した予測画像を選択部213に供給する。
動き予測・補償部212は、ヘッダ情報を復号して得られた情報(予測モード情報、動きベクトル情報、参照フレーム情報、フラグ、および各種パラメータ等)を可逆復号部202から取得する。
動き予測・補償部212は、可逆復号部202から供給されるそれらの情報に基づいて、フレームメモリ209から取得した参照画像から予測画像を生成し、生成した予測画像を選択部213に供給する。
選択部213は、動き予測・補償部212またはイントラ予測部211により生成された予測画像を選択し、演算部205に供給する。
[イントラ予測モード]
次に、AVC符号化方式で定められているイントラ予測方式について述べる。AVC符号化方式の場合、輝度信号については、イントラ4×4予測モードとイントラ8×8予測モード、イントラ16×16予測モードの3通りの方式が定められている。図3に示されるように、イントラ16×16予測モードの際には、各ブロックの直流成分を集めて4×4行列が生成され、これに対して、更に、直交変換が施される。
イントラ8×8予測モードに関しては、ハイプロファイル若しくはそれ以上のプロファイルで、当該マクロブロックに、8×8直交変換が施される場合についてのみ適用可能である。
[イントラ4×4予測モード]
以下では、まず、イントラ4×4予測モードについて述べる
AVC符号化方式において規定される9通りのイントラ4×4予測モードを、図4および図5に示す。このうち、DC予測(モード2)以外のモードに関しては、図6に示される通り、それぞれのモードが一定の方向を示している。つまり、イントラ4×4予測モードにおいては、9通りの予測方向(予測モード)が用意されている。
図7において、'a'〜'p'は、当該ブロックの画素を示し、'A'〜'M'は隣接ブロックに属する画素値を示す。表に示したそれぞれのモードについて、以下に述べるように、'A'〜'M'を用いて'a'〜'p'の予測画素値を生成する。
モード0(Mode 0)はVertical Predictionであり、A,B,C,Dが "available" の場合のみ適用される。予測画素値は以下の通りである。
a, e, i, m : A
b, f, j, n : B
c, g, k, o : C
d, h, l, p : D
モード1(Mode 1)は、Horizontal Predictionであり、I,J,K,Lが "available" の場合のみ適用される。それぞれの予測画素値は以下のように生成される。
a, b, c, d : I,
e, f, g, h : J,
i, j, k, l : K,
m, n, o, p : L.
モード2(Mode 2)は、DC Predictionであり、A,B,C,D,I,J,K,Lが全て "available" である時、予測値は、以下の式(1)ように生成される。
Figure 2012160991
・・・(1)
また、A,B,C,Dが全て "unavailable" である時、予測値は、以下の式(2)ように生成される。
Figure 2012160991
・・・(2)
また、I,J,K,Lが全て "unavailable" である時、予測値は以下の式(3)ように生成される。
Figure 2012160991
・・・(3)
A,B,C,D,I,J,K,Lが全て "unavailable" である時、128を予測値として用いる。
モード3(Mode 3)は、Diagonal_Down_Left Predictionであり、A,B,C,D,I,J,K,L,Mが "available" の場合のみ適用される。それぞれの予測値は以下のように生成される。
a : (A + 2B + C + 2) >> 2
b, e : (B + 2C + D + 2) >> 2
c, f, i : (C + 2D + E + 2) >> 2
d, g, j, m : (D + 2E + F + 2) >> 2
h, k, n : (E + 2F + G + 2) >> 2
l, o : (F + 2G + H + 2) >> 2
p : (G + 3H + 2) >> 2
モード4(Mode 4)は、Diagonal_Down_Right Predictionであり、A,B,C,D,I,J,K,L,Mが "available" の場合のみ適用される。それぞれの予測値は以下のように生成される。
m : (J + 2K + L + 2) >> 2
i, n : (I + 2J + K + 2) >> 2
e, j, o : (M + 2I + J + 2) >> 2
a, f, k, p : (A + 2M + I + 2) >> 2
b, g, l : (M + 2A + B + 2) >> 2
c, h : (A + 2B + C + 2) >> 2
d : (B + 2C + D + 2) >> 2
モード5(Mode 5)は、Diagonal_Vertical_Right Predictionであり、A,B,C,D,I,J,K,L,Mが "available" の場合のみ適用される。それぞれの予測値は以下のように生成される。
a, j : (M + A + 1) >> 1
b, k : (A + B + 1) >> 1
c, l : (B + C + 1) >> 1
d : (C + D + 1) >> 1
e, n : (I + 2M + A + 2) >> 2
f, o : (M + 2A + B + 2) >> 2
g, p : (A + 2B + C + 2) >> 2
h : (B + 2C + D + 2) >> 2
i : (M + 2I + J + 2) >> 2
m : (I + 2J + K + 2) >> 2
モード6(Mode 6)は、Horizontal_Down Predictionであり、A,B,C,D,I,J,K,L,Mが "available" の場合のみ適用される。それぞれの予測値は以下のように生成される。
a, g : (M + I + 1) >> 1
b, h : (I + 2M + A+ 2) >> 2
c : (M + 2A + B+ 2) >> 2
d : (A + 2B + C+ 2) >> 2
e, k : (I + J + 1) >> 1
f, l : (M + 2I + J+ 2) >> 2
i, o : (J + K + 1) >> 1
j, p : (I + 2J + K+ 2) >> 2
m : (K + L + 1) >> 1
n : (J + 2K + L + 2) >> 2
モード7(Mode 7)は、Vertical_Left Predictionであり、A,B,C,D,I,J,K,L,Mが "available" の場合のみ適用される。それぞれの予測値は以下のように生成される。
a : (A + B + 1) >> 1
b, i : (B + C + 1) >> 1
c, j : (C + D + 1) >> 1
d, k : (D + E + 1) >> 1
l : (E + F + 1) >> 1
e : (A + 2B + C + 2) >> 2
f, m : (B + 2C + D + 2) >> 2
g, n : (C + 2D + E + 2) >> 2
h, o : (D + 2E + F + 2) >> 2
p : (E + 2F + G + 2) >> 2
モード8(Mode 8)は、Horizontal_Up Predictionであり、A,B,C,D,I,J,K,L,Mが "available" の場合のみ適用される。それぞれの予測値は以下のように生成される。
a : (I + J + 1) >> 1
b : (I + 2J + K + 2) >> 2
c, e : (J + K + 1) >> 1
d, f : (J + 2K + L + 2) >> 2
g, i : (K + L + 1) >> 1
h, j : (K + 3L + 2) >> 2
k, l, m, n, o, p : L
次に、イントラ4×4予測モード(Intra_4x4_pred_mode)の符号化方式について説明する。
図8において、Cを当該4×4 ブロック、A及びBを隣接する4×4ブロックであるとすると、Cにおけるイントラ4×4予測モード(Intra_4x4_pred_mode)と、A及びBにおけるイントラ4×4予測モード(Intra_4x4_pred_mode)は高い相関があると考えられる。この事実を利用して、以下のように符号化処理を行うことにより、より高い符号化効率を実現することが可能である。
すなわち、図8において、AおよびBに対するイントラ4×4予測モード(Intra_4x4_pred_mode)をそれぞれイントラ4×4予測モードA(Intra_4x4_pred_modeA)およびイントラ4×4予測モードB(Intra_4x4_pred_modeB)として、MostProbableModeを以下の式(4)のように定義する。
MostProbableMode=Min(Intra_4x4_pred_modeA, Intra_4x4_pred_modeB) ・・・(4)
すなわち、A,Bのうち、より小さなモード番号(mode_number)を割り当てられている方をMostProbableModeとする。つまり、隣接ブロックAおよびBの予測モード(予測方向)を用いて、当該ブロックCの予測モード(予測方向)を予測する。その予測値をMostProbableModeとする。
ビットストリーム中には、当該4×4ブロックに対するパラメータとして、prev_intra4x4_pred_mode_flag[luma4x4BlkIdx]、および、rem_intra4x4_pred_mode[luma4x4BlkIdx]という2つの値が定義されており、以下に示される擬似コードに基づく処理により、復号処理が行われ、当該4×4ブロックに対するイントラ4×4予測モード(Intra_4x4_pred_mode)を示す、Intra4x4PredMode[luma4x4BlkIdx] の値を得ることが出来る。
if(prev_intra4x4_pred_mode_flag[luma4x4BlkIdx])
Intra4x4PredMode[luma4x4BlkIdx] = MostProbableMode
else
if(rem_intra4x4_pred_mode[luma4x4BlkIdx] < MostProbableMode)
Intra4x4PredMode[luma4x4BlkIdx]=rem_intra4x4_pred_mode[luma4x4BlkIdx]
else
Intra4x4PredMode[luma4x4BlkIdx]=rem_intra4x4_pred_mode[luma4x4BlkIdx] + 1
[イントラ8×8予測方式]
次に、イントラ8×8予測方式について説明する。
AVCにおいては、図9および図10に示されるように、9通りのイントラ8×8予測モード(Intra_8x8_pred_mode)が定義されている。つまり、イントラ8×8予測モードには9通りの予測方向(予測モード)が用意されている。当該8×8ブロックにおける画素値をp[x,y](0≦x≦7;0≦y≦7)とし、隣接ブロックの画素値をp[-1,-1],…,p[-1,15],p[-1,0],…p[-1,7]のように表すものとする。
イントラ8×8予測モードについては、以下に述べるとおり、予測値を生成するに先立ち、隣接画素にローパスフィルタリング処理を施す。ここで、ローパスフィルタリング処理前の画素値をp[-1,-1],…,p[-1,15],p[-1,0],…p[-1,7]、処理後の画素値をp'[-1,-1],…,p'[-1,15],p'[-1,0],…p'[-1,7]と表すとする。
まず、p[-1,-1] が "available" である場合、p'[0,-1]は、以下の式(5)のように算出される。
p'[0,-1] = (p[-1,-1] + 2*p[0,-1] + p[1,-1] + 2) >> 2 ・・・(5)
また、p[-1,-1] が "not available" である場合、p'[0,-1]は、以下の式(6)のように算出される。
p'[0,-1] = (3*p[0,-1] + p[1,-1] + 2) >> 2 ・・・(6)
p'[x,-1] (x=0,…,7)は、以下の式(7)のように算出される。
p'[x,-1] = (p[x-1,-1] + 2*p[x,-1] + p[x+1,-1] + 2) >>2 ・・・(7)
p[x,-1] (x=8,…,15) が "available" である場合、p'[x,-1] (x=8,…,15)は、以下の式(8)および式(9)のように算出される。
p'[x,-1] = (p[x-1,-1] + 2*p[x,-1] + p[x+1,-1] + 2) >>2 ・・・(8)
p'[15,-1] = (p[14,-1] + 3*p[15,-1] + 2) >>2 ・・・(9)
次にp[-1,-1]が "available" である場合について説明する。p[0,-1]及びp[-1,0]の双方がavailableである場合、p'[-1,-1]は、以下の式(10)のように算出される。
p'[-1,-1] = (p[0,-1] + 2*p[-1,-1] + p[-1,0] + 2) >>2 ・・・(10)
また、p[-1,0] が "unavailable" である場合、p'[-1,-1]は、以下の式(11)のように算出される。
p'[-1,-1] = (3*p[-1,-1] + p[0,-1] + 2) >>2 ・・・(11)
さらに、p[0,-1] が "unavailable" である場合、p'[-1,-1]は、以下の式(12)のように算出される。
p'[-1,-1] = (3*p[-1,-1] + p[-1,0] + 2) >>2 ・・・(12)
また、p'[-1,y] (y=0, … ,7) は、p[-1,y] (y=0, … ,7) が "available" の時、以下のように算出される。すなわち、まず、p[-1,-1]が "available" である場合、p'[-1,0]は、以下の式(13)のように算出される。
p'[-1,0] = (p[-1,-1] + 2*p[-1,0] + p[-1,1] + 2) >>2 ・・・(13)
また、p[-1,-1]が "unavailable" である場合、p'[-1,0]は、以下の式(14)のように算出される。
p'[-1,0] = (3*p[-1,0] + p[-1,1] + 2) >>2 ・・・(14)
なお、p'[-1,y] (y=1,…,6)は、以下の式(15)のように算出される。
p[-1,y] = (p[-1,y-1] + 2*p[-1,y] + p[-1,y+1] + 2) >>2 ・・・(15)
また、p'[-1,7]は、以下の式(16)のように算出される。
p'[-1,7] = (p[-1,6] + 3*p[-1,7] + 2) >>2 ・・・(16)
このように算出されたp'を用いて、図9に示された各イントラ予測モードにおける予測値は以下のように算出される。
モード0(Mode 0)は、Vertical Predictionであり、p[x,-1] (x=0, … ,7) が "available" である時のみ適用される。予測値pred8x8L[x,y]は、以下の式(17)のように算出される。
pred8x8L[x,y] = p'[x,-1] x,y=0,...,7 ・・・(17)
モード1(Mode 1)は、Horizontal Predictionであり、p[-1,y] (y=0, … ,7) が "available" である時のみ適用される。予測値pred8x8L[x,y]は、以下の式(18)のように算出される。
pred8x8L[x,y] = p'[-1,y] x,y=0,...,7 ・・・(18)
モード2(Mode 2)は、DC Predictionであり、予測値pred8x8L[x,y]は以下の通り算出される。すなわち、p[x,-1] (x=0, … ,7) および p[-1,y] (y=0, … ,7) の両方が "available" である場合、予測値pred8x8L[x,y]は以下の式(19)のように算出される。
Figure 2012160991
・・・(19)
p[x,-1] (x=0, … ,7) は、 "available" であるが、 p[-1,y] (y=0, … ,7) が "unavailable" である場合、予測値pred8x8L[x,y]は以下の式(20)のように算出される。
Figure 2012160991
・・・(20)
p[x,-1] (x=0, … ,7) は、 "unavailable" であるが、 p[-1,y] (y=0, … ,7) が "available" である場合、予測値pred8x8L[x,y]は以下の式(21)のように算出される。
Figure 2012160991
・・・(21)
p[x,-1] (x=0, … ,7) および p[-1,y] (y=0, … ,7) の両方が "unavailable" である場合、予測値pred8x8L[x,y]は以下の式(22)のように算出される(但し8ビット入力の場合)。
pred8x8L[x,y] = 128 ・・・(22)
モード3(Mode 3)は、Diagonal_Down_Left_predictionであり、予測値pred8x8L[x,y]は、以下の通り算出される。すなわち、Diagonal_Down_Left_predictionは、p[x,-1], x=0,…,15が "available" の時のみ適用され、x=7かつy=7のとき、予測値pred8x8L[x,y]は、以下の式(23)のように算出される。
pred8x8L[x,y] = (p'[14,-1] + 3*p[15,-1] + 2) >> 2 ・・・(23)
その他の予測値pred8x8L[x,y]は、以下の式(24)のように算出される。
pred8x8L[x,y] = (p'[x+y,-1] + 2*p'[x+y+1,-1] + p'[x+y+2,-1] + 2) >> 2
・・・(24)
モード4(Mode 4)は、Diagonal_Down_Right_predictionであり、予測値pred8x8L[x,y]は、以下の通り算出される。すなわち、Diagonal_Down_Right_predictionは、p[x,-1],x=0,…,7及びp[-1,y],y=0,…,7が "available"の時のみ適用され、x > y であるとき、予測値pred8x8L[x,y]は、以下の式(25)のように算出される。
pred8x8L[x,y] = (p'[x-y-2,-1] + 2*p'[x-y-1,-1] + p'[x-y,-1] + 2) >> 2
・・・(25)
また、x < y であるとき、予測値pred8x8L[x,y]は、以下の式(26)のように算出される。
pred8x8L[x,y] = (p'[-1,y-x-2] + 2*p'[-1,y-x-1] + p'[-1,y-x] + 2) >> 2
・・・(26)
さらに、x = yであるとき、予測値pred8x8L[x,y]は、以下の式(27)のように算出される。
pred8x8L[x,y] = (p'[0,-1] + 2*p'[-1,-1] + p'[-1,0] + 2) >> 2
・・・(27)
モード5(Mode 5)は、Vertical_Right_predictionであり、予測値pred8x8L[x,y]は以下の通り算出される。すなわち、Vertical_Right_predictionは、p[x,-1],x=0,…,7及びp[-1,y],y=-1,…,7が "available"の時のみ適用される。zVRを、以下の式(28)のように定義する。
zVR = 2*x - y ・・・(28)
zVRが、0,2,4,6,8,10,12,14の場合、予測値pred8x8L[x,y]は、以下の式(29)のように算出される。
pred8x8L[x,y] = (p'[x-(y>>1)-1,-1] + p'[x-(y>>1),-1] + 1) >> 1
・・・(29)
また、zVRが1,3,5,7,9,11,13の場合、予測値pred8x8L[x,y]は、以下の式(30)のように算出される。
pred8x8L[x,y] = (p'[x-(y>>1)-2,-1] + 2*p'[x-(y>>1)-1,-1] + p'[x-(y>>1),-1] + 2) >> 2
・・・(30)
また、zVRが-1の場合、予測値pred8x8L[x,y]は、以下の式(31)のように算出される。
pred8x8L[x,y] = (p'[-1,0] + 2*p'[-1,-1] + p'[0,-1] + 2) >> 2
・・・(31)
これ以外の場合、すなわち、zVRが-2,-3,-4,-5,-6,-7の場合、以下の式(32)のように算出される。
pred8x8L[x,y] = (p'[-1,y-2*x-1] + 2*p'[-1,y-2*x-2] + p'[-1,y-2*x-3] + 2) >> 2
・・・(32)
モード6(Mode 6)は、Horizontal_Down_predictionであり、予測値pred8x8L[x,y]は以下の通り算出される。Horizontal_Down_predictionは、p[x,-1],x=0,…,7及びp[-1,y],y=-1,…,7が "available"の時のみ適用される。zVRを以下の式(33)のように定義する。
zHD = 2*y - x ・・・(33)
zHDが0,2,4,6,8,10,12,14の場合、予測値pred8x8L[x,y]は、以下の式(34)のように算出される。
pred8x8L[x,y] = (p'[-1,y-(x>>1)-1] + p'[-1,y-(x>>1) + 1] >> 1
・・・(34)
また、zHDが1,3,5,7,9,11,13の場合、予測値pred8x8L[x,y]は、以下の式(35)のように算出される。
pred8x8L[x,y] = (p'[-1,y-(x>>1)-2] + 2*p'[-1,y-(x>>1)-1] + p'[-1,y-(x>>1)] + 2) >> 2
・・・(35)
また、zHDが-1の場合、予測値pred8x8L[x,y]は、以下の式(36)のように算出される。
pred8x8L[x,y] = (p'[-1,0] + 2*p[-1,-1] + p'[0,-1] + 2) >> 2
・・・(36)
また、zHDがこれ以外の値の場合、すなわち、-2,-3,-4,-5,-6,-7の場合、予測値pred8x8L[x,y]は、以下の式(37)のように算出される。
pred8x8L[x,y] = (p'[x-2*y-1,-1] + 2*p'[x-2*y-2,-1] + p'[x-2*y-3,-1] + 2) >> 2
・・・(37)
モード7(Mode 7)は、Vertical_Left_predictionであり、予測値pred8x8L[x,y]は以下の通り算出される。すなわち、Vertical_Left_predictionは、p[x,-1], x=0,…,15が "available" の時のみ適用され、y=0,2,4,6の場合、予測値pred8x8L[x,y]は、以下の式(38)のように算出される。
pred8x8L[x,y] = (p'[x+(y>>1),-1] + p'[x+(y>>1)+1,-1] + 1) >> 1
・・・(38)
それ以外の場合、すなわち、y=1,3,5,7の場合、予測値pred8x8L[x,y]は、以下の式(39)のように算出される。
pred8x8L[x,y] = (p'[x+(y>>1),-1] + 2*p'[x+(y>>1)+1,-1] + p'[x+(y>>1)+2,-1] + 2) >> 2
・・・(39)
モード8(Mode 8)は、Horizontal_Up_predictionであり、予測値pred8x8L[x,y]は以下の通り算出される。すなわち、Horizontal_Up_predictionは、p[-1,y], y=0,…,7 が "available" の時のみ適用される。以下では、zHUを以下の式(40)のように定義する。
zHU = x + 2*y ・・・(40)
zHUの値が0,2,4,6,8,10,12の場合、予測値pred8x8L[x,y]は、以下の式(41)のように算出される。
pred8x8L[x,y] = (p'[-1,y+(x>>1)] + p'[-1,y+(x>>1)+1] + 1) >> 1
・・・(41)
zHUの値が1,3,5,7,9,11の場合、予測値pred8x8L[x,y]は、以下の式(42)のように算出される。
pred8x8L[x,y] = (p'[-1,y+(x>>1)] ・・・(42)
zHUの値が13の場合、予測値pred8x8L[x,y]は、以下の式(43)のように算出される。
pred8x8L[x,y] = (p'[-1,6] + 3*p'[-1,7] + 2) >> 2 ・・・(43)
それ以外の場合、すなわち、zHUの値が13より大きい場合、予測画素値は、以下の式(44)のように算出される。
pred8x8L[x,y] = p'[-1,7] ・・・(44)
[イントラ16×16予測方式]
次に、イントラ16×16予測方式について説明する。
AVCにおいては、図11および図12に示されるように、4通りのイントラ16×16予測モード(Intra_16x16_pred_mode)が定義されている。つまり、イントラ16×16予測モードには、4通りの予測方向(予測モード)が用意されている。当該マクロブロックに含まれる画素値、並びに、隣接画素値を図13のように定義すると、それぞれの予測値は、以下のように生成される。
モード0(Mode 0)は、Vertical Predictionであり、P(x,-1); x,y=-1..15が "available" である時のみ適用される。それぞれの予測値は以下の式(45)のように算出される。
Figure 2012160991
・・・(45)
モード1(Mode 1)は、Horizontal Predictionであり、P(-1,y); x,y=-1..15が "available" である時のみ適用される。それぞれの予測値は以下の式(46)のように算出される。
Figure 2012160991
・・・(46)
モード2(Mode 2)は、DC Predictionであり、P(x,-1)及びP(-1,y); x,y=-1..15が全て "available" である場合、予測値は以下の式(47)のように算出される。
Figure 2012160991
・・・(47)
また、P(x,-1); x,y=-1..15が "not available" である場合、予測値は以下の式(48)のように生成される。
Figure 2012160991
・・・(48)
P(-1,y); x,y=-1..15が "not available" である場合、予測値は以下の式(49)のように生成される。
Figure 2012160991
・・・(49)
なお、P(x,-1)及びP(-1,y); x,y=-1..15が全て "not available" である場合、予測値として128が用いられる。
モード3(Mode 3)は、Plane Predictionであり、P(x,-1)及びP(-1,y); x,y=-1..15が全て "available" の場合のみ適用される。それぞれの予測値は以下の式(50)乃至式(55)のように生成される。
Figure 2012160991
・・・(50)
Figure 2012160991
・・・(51)
Figure 2012160991
・・・(52)
Figure 2012160991
・・・(53)
Figure 2012160991
・・・(54)
Figure 2012160991
・・・(55)
[色差信号に対するイントラ予測モード]
次に、色差信号に対するイントラ予測モードについて述べる。色差信号に対するイントラ予測モードは、以下の通り、イントラ16×16予測モードに順ずる。但し、イントラ16×16予測モードが、16×16ブロックを対象としているのに対し、色差信号に対するイントラ予測モードは8×8ブロックを対象としている。更に、また、モード番号(mode番号)と、対応するモード(mode)が異なっていることに注意されたい。
色差信号に対する予測モードは、輝度信号に対するモードとは独立に設定することが可能である。
以下では、当該マクロブロック(Macroblock)に含まれる画素値及び隣接画素値の定義については、イントラ16×16モード(Intra16x16Mode)の場合に順ずる。それぞれのIntra_chroma_pred_modeにおける予測値の生成は以下の通りである。
Intra_chroma_pred_modeには、図14に示されるように、モード0乃至モード3の4つのモードがある。
モード0(Mode 0)は、DC Predictionであり、P(x,-1)及びP(-1,y)が "available" である場合、予測値は、以下の式(56)のように算出される。
Figure 2012160991
・・・(56)
また、P(-1,y)が "not available" である場合、予測値は、以下の式(57)のように算出される。
Figure 2012160991
・・・(57)
また、P(x,-1)が "not available" である場合、予測値は、以下の式(58)のように算出される。
Figure 2012160991
・・・(58)
モード1(Mode 1)は、Horizontal Predictionであり、P(-1,y) が "available" の場合にのみ適用される。予測値は、以下の式(59)のように生成される。
Figure 2012160991
・・・(59)
モード2(Mode 2)は、Vertical Predictionであり、P(x,-1) が "available" の場合にのみ適用される。予測値は、以下の式(60)のように生成される。
Figure 2012160991
・・・(60)
モード3(Mode 3)は、Plane Predictionであり、P(x,-1)及びP(-1,y) が "available" の場合にのみ適用される。予測値は、以下の式(61)乃至式(66)のように生成される。
Figure 2012160991
・・・(61)
Figure 2012160991
・・・(62)
Figure 2012160991
・・・(63)
Figure 2012160991
・・・(64)
Figure 2012160991
・・・(65)
Figure 2012160991
・・・(66)
[コスト関数]
ところで、AVC符号化方式において、より高い符号化効率を達成するには、適切な予測モードの選択が重要である。
かかる選択方式の例として、http://iphome.hhi.de/suehring/tml/index.htm において公開されている、JM (Joint Model) と呼ばれるH.264/MPEG-4 AVCの参照ソフトウエアに実装されている方法を挙げることが出来る。
JMにおいては、以下に述べる、High Complexity Modeと、Low Complexity Modeの2通りのモード判定方法を選択することが可能である。どちらも、それぞれの予測モードModeに関するコスト関数値を算出し、これを最小にする予測モードを当該ブロック乃至マクロブロックに対する最適モードとして選択する。
High Complexity Modeにおけるコスト関数は、以下の式(67)のようになる。
Cost(Mode∈Ω) = D + λ*R ・・・(67)
ここで、Ωは、当該ブロック乃至マクロブロックを符号化するための候補モードの全体集合、Dは、当該予測モードModeで符号化した場合の、復号画像と入力画像の差分エネルギーである。λは、量子化パラメータの関数として与えられるLagrange未定乗数である。Rは、直交変換係数を含んだ、当該モードModeで符号化した場合の総符号量である。
つまり、High Complexity Modeでの符号化を行うには、上記パラメータD及びRを算出するため、全ての候補モードModeにより、一度、仮エンコード処理を行う必要があり、より高い演算量を要する。
Low Complexity Modeにおけるコスト関数は、以下の式(68)のようになる。
Cost(Mode∈Ω) = D + QP2Quant(QP) * HeaderBit ・・・(68)
ここで、Dは、High Complexity Modeの場合と異なり、予測画像と入力画像の差分エネルギーとなる。QP2Quant(QP) は、量子化パラメータQPの関数として与えられ、HeaderBitは、直交変換係数を含まない、動きベクトルや、モードといった、Headerに属する情報に関する符号量である。
すなわち、Low Complexity Modeにおいては、それぞれの候補モードModeに関して、予測処理を行う必要があるが、復号化画像までは必要ないため、符号化処理まで行う必要はない。このため、High Complexity Modeより低い演算量での実現が可能である。
[コーディングユニット]
ところで、マクロブロックサイズを16画素×16画素とするのは、次世代符号化方式の対象となるような、UHD(Ultra High Definition;4000画素×2000画素)といった大きな画枠に対しては、最適ではない。
そこで、AVCにおいては、マクロブロックとサブマクロブロックによる階層構造が規定されているが、例えば、HEVC(High Efficiency Video Coding)においては、図15に示されるように、コーディングユニット(CU(Coding Unit))が規定されている。
CUは、Coding Tree Block(CTB)とも呼ばれ、AVCにおけるマクロブロックと同様の役割を果たす、ピクチャ単位の画像の部分領域である。後者は、16×16画素の大きさに固定されているのに対し、前者の大きさは固定されておらず、それぞれのシーケンスにおいて、画像圧縮情報中において指定されることになる。
例えば、出力となる符号化データに含まれるシーケンスパラメータセット(SPS(Sequence Parameter Set))において、CUの最大サイズ(LCU(Largest Coding Unit))と最小サイズ((SCU(Smallest Coding Unit))が規定される。
それぞれのLCU内においては、SCUのサイズを下回らない範囲で、split-flag=1とすることにより、より小さなサイズのCUに分割することができる。図15の例では、LCUの大きさが128であり、最大階層深度が5となる。2N×2Nの大きさのCUは、split_flagの値が「1」である時、1つ下の階層となる、N×Nの大きさのCUに分割される。
更に、CUは、イントラ若しくはインター予測の処理単位となる領域(ピクチャ単位の画像の部分領域)であるプレディクションユニット(Prediction Unit(PU))に分割され、また、直交変換の処理単位となる領域(ピクチャ単位の画像の部分領域)である、トランスフォームユニット(Transform Unit(TU))に分割される。現在、HEVCにおいては、4×4及び8×8に加え、16×16及び32×32直交変換を用いることが可能である。
以上のHEVCのように、CUを定義し、そのCUを単位として各種処理を行うような符号化方式の場合、AVCにおけるマクロブロックはLCUに相当すると考えることができる。ただし、CUは図15に示されるように階層構造を有するので、その最上位階層のLCUのサイズは、例えば128×128画素のように、AVCのマクロブロックより大きく設定されることが一般的である。
[HEVCイントラ予測方式]
次に、HEVCにおいて定められているイントラ予測方式について説明する。
HEVCにおいては、イントラ予測のためのPUの単位は、4×4、8×8、16×16、32×32若しくは64×64である。
4×4の大きさに関しては、AVCと同様のイントラ予測処理が行われる。
8×8の大きさに関しては、後述する、Angular Predictionと呼ばれる方式に基づいてイントラ予測処理が行われる。
16×16及び32×32及び64×64の大きさに関しては、後述するArbitrary Directional Intra(ADI)と呼ばれる方式に基づいて、イントラ予測処理が行われる。
更に、イントラ予測を行うに先立ち、符号化効率を向上させる場合には、係数(1,2,1)によるローパスフィルタ処理が、周辺画素値に施される。施す・施さないに関する情報が、それぞれのPU毎に、画像圧縮情報中に伝送されることになる。
以下では、HEVC符号化方式において規定されている、Angular Predictionイントラ予測方式について述べる。
[Angular Predictionイントラ予測方式]
図16に、Angular Predictionイントラ予測方式を説明するための図を示す。
すなわち、Angular Predictionにおいては、図16Aに示されるような角度のイントラ予測処理を行うことが可能である。
また、図16Aのような角度のイントラ予測を行うためには、図16Bに示されるように、周辺画素の間の画素値を用いる必要が生じるが、このため、Angular Predictionにおいては、1/8画素精度の線形内挿処理を行うことが可能となっている。
[Arbitrary Directional Intra(ADI)イントラ予測方式]
次に、HEVC符号化方式において規定されている、Arbitrary Directional Intra(ADI)イントラ予測方式について述べる。
図17に、Arbitrary Directional Intra(ADI)イントラ予測方式を説明するための図を示す。
Arbitrary Directional Intra(ADI)イントラ予測方式においては、図17Aに示されるように、左下に位置する隣接画素値も用いられる。
AVC符号化方式の場合と同様に、Vertical,Horizontal,DC,Diagonal Down-Left,Diagonal Down-Right,Vertical-Right,Horizontal-Down,Vertical-Left、およびHorizontal-Upの各予測モードが定義されているが、その他のモードに関しては、図17Bに示されるように、(dx,dy)を符号化情報として画像圧縮情報中に伝送される。
[イントラ予測モードの指定情報]
当該ブロックをイントラ予測で符号化する際、エンコーダは複数のイントラ予測モードから1つを採用し、どのイントラ予測モードを採用したかを示す index (IntraPredMode) を符号化してデコーダに送る。エンコーダはRD最適化の作法に基づいて複数のイントラ予測モードから最適なイントラ予測モードを選択する。これをイントラ予測モード判定と呼ぶ。エンコーダとデコーダの一致を得るために、デコーダはIntraPredMode に基づいてエンコーダが採用したものと同じイントラ予測モードを採用する。IntraPredMode の符号化では、ハフマン符号や算術符号といったエントロピ符号化が用いられる。
図18はイントラ予測モードがエンコーダからデコーダに伝えられる状況を示している。エンコーダでイントラ予測モードの番号は2値化部で2値化される。2値化されたデータはエントロピ符号化部で符号化されてストリーム情報に含められる。ストリームはデコーダでエントロピ復号されて2値化されたデータが取り出される。2値化データは逆2値化部で変換されてイントラ予測モードの番号が得られる。
一般的に、イントラ予測モードの種類が多いほどイントラ予測の予測精度は向上する。そのため、近年、様々なイントラ予測モードが提案され、HEVC等の新しい符号化方式においては、上述したように多数のイントラ予測モードが用意されるようになってきている。
しかしながら、用意されるイントラ予測モードの種類が多くなると、全てのイントラ予測モードを識別することができるように、イントラ予測モードを指定する情報の符号長を長くしなければならなくなる。そのために符号量が増大する恐れがある。しかしながら、用意される全てのイントラ予測モードが使用されるとは限らない。つまり、必ず選ばれないイントラ予測モードに対してもIntraPredModeが割り振られているため2値化データが冗長な表現となって符号化効率が不要に低減する恐れがあった。
また、最適なイントラ予測モードを選択するためには、各イントラ予測モードで予測を行い、それぞれについてコスト関数値を求め、それらを比較する必要がある。つまり、用意されるイントラ予測モードが増大すると、選ばれないモードについての処理量も増大することになり、符号化処理の負荷が不要に増大する恐れがあった。
そこで本実施においては、イントラ予測モードの数を適応的に制御することができるようにし、このようなイントラ予測における符号化効率の不要な低減や、負荷の不要な増大を抑制することができるようにする。
[画像符号化装置]
図19は、本発明を適用した画像符号化装置の主な構成例を示すブロック図である。
図19に示される画像符号化装置300は、図1の画像符号化装置100と基本的に同様の装置であり、画像データを符号化する。図19に示されるように画像符号化装置300は、A/D変換部301、画面並べ替えバッファ302、演算部303、直交変換部304、量子化部305、可逆符号化部306、および蓄積バッファ307を有する。また、画像符号化装置300は、逆量子化部308、逆直交変換部309、演算部310、ループフィルタ311、フレームメモリ312、選択部313、イントラ予測部314、動き予測・補償部315、選択部316、およびレート制御部317を有する。
画像符号化装置300は、さらに、モード制限レベル制御部321を有する。
A/D変換部301は、入力された画像データをA/D変換する。A/D変換部301は、変換後の画像データ(デジタルデータ)を、画面並べ替えバッファ302に供給し、記憶させる。
画面並べ替えバッファ302は、記憶した表示の順番のフレームの画像を、GOP(Group of Picture)構造に応じて、符号化のためのフレームの順番に並べ替える。画面並べ替えバッファ302は、フレームの順番を並び替えた画像を、演算部303に供給する。また、画面並べ替えバッファ302は、フレームの順番を並び替えた画像を、イントラ予測部314および動き予測・補償部315にも供給する。
演算部303は、画面並べ替えバッファ302から読み出された画像から、選択部316を介してイントラ予測部314若しくは動き予測・補償部315から供給される予測画像を減算する。演算部303は、その差分情報を直交変換部304に出力する。
例えば、イントラ符号化が行われる画像の場合、演算部303は、画面並べ替えバッファ302から読み出された画像から、イントラ予測部314から供給される予測画像を減算する。また、例えば、インター符号化が行われる画像の場合、演算部303は、画面並べ替えバッファ302から読み出された画像から、動き予測・補償部315から供給される予測画像を減算する。
直交変換部304は、演算部303から供給される差分情報に対して、離散コサイン変換、カルーネン・レーベ変換等の直交変換を施す。なお、この直交変換の方法は任意である。直交変換部304は、その変換係数を量子化部305に供給する。
量子化部305は、直交変換部304から供給される変換係数を量子化する。量子化部305は、レート制御部317から供給される符号量の目標値に関する情報に基づいて量子化パラメータを設定し、その量子化を行う。なお、この量子化の方法は任意である。量子化部305は、量子化された変換係数を可逆符号化部306に供給する。
可逆符号化部306は、量子化部305において量子化された変換係数に対して、可変長符号化、算術符号化等の可逆符号化を施す。係数データは、レート制御部317の制御の下で量子化されているので、この符号量は、レート制御部317が設定した目標値となる(若しくは目標値に近似する)。
また、可逆符号化部306は、イントラ予測のモードを示す情報などをイントラ予測部314から取得し、インター予測のモードを示す情報や動きベクトル情報などを動き予測・補償部315から取得する。さらに、可逆符号化部306は、ループフィルタ311において使用されたフィルタ係数を取得する。
さらに、可逆符号化部306は、モード制限レベル制御部321からイントラ予測モード制限レベルフラグ(imode_limit_level)を取得する。
可逆符号化部306は、これらのフィルタ係数、イントラ予測やインター予測のモードを示す情報、量子化パラメータ、並びにイントラ予測モード制限レベルフラグなどの各種情報を符号化し、符号化データのヘッダ情報の一部とする(多重化する)。可逆符号化部306は、符号化して得られた符号化データを蓄積バッファ307に供給して蓄積させる。
例えば、可逆符号化部306においては、可変長符号化または算術符号化等の可逆符号化処理が行われる。可変長符号化としては、H.264/AVC方式で定められているCAVLC(Context-Adaptive Variable Length Coding)などがあげられる。算術符号化としては、CABAC(Context-Adaptive Binary Arithmetic Coding)などがあげられる。もちろん、可逆符号化部306が、これらの方法以外の方法で符号化を行うようにしてもよい。
蓄積バッファ307は、可逆符号化部306から供給された符号化データを、一時的に保持する。蓄積バッファ307は、所定のタイミングにおいて、保持している符号化データを、例えば、後段の図示せぬ記録装置(記録媒体)や伝送路などに出力する。
また、量子化部305において量子化された変換係数は、逆量子化部308にも供給される。逆量子化部308は、その量子化された変換係数を、量子化部305による量子化に対応する方法で逆量子化する。この逆量子化の方法は、量子化部305による量子化処理に対応する方法であればどのような方法であってもよい。逆量子化部308は、得られた変換係数を、逆直交変換部309に供給する。
逆直交変換部309は、逆量子化部308から供給された変換係数を、直交変換部304による直交変換処理に対応する方法で逆直交変換する。この逆直交変換の方法は、直交変換部304による直交変換処理に対応する方法であればどのようなものであってもよい。逆直交変換された出力(復元された差分情報)は、演算部310に供給される。
演算部310は、逆直交変換部309から供給された逆直交変換結果、すなわち、復元された差分情報に、選択部316を介してイントラ予測部314若しくは動き予測・補償部315から供給される予測画像を加算し、局部的に復号された画像(復号画像)を得る。
例えば、差分情報が、イントラ符号化が行われる画像に対応する場合、演算部310は、その差分情報にイントラ予測部314から供給される予測画像を加算する。また、例えば、差分情報が、インター符号化が行われる画像に対応する場合、演算部310は、その差分情報に動き予測・補償部315から供給される予測画像を加算する。
その加算結果(復号画像)は、ループフィルタ311またはフレームメモリ312に供給される。
ループフィルタ311は、デブロックフィルタ111や適応ループフィルタ等を含み、演算部310から供給される復号画像に対して適宜フィルタ処理を行う。例えば、ループフィルタ311は、復号画像に対して、デブロックフィルタ処理を行うことにより復号画像のブロック歪を除去する。また、例えば、ループフィルタ311は、そのデブロックフィルタ処理結果(ブロック歪みの除去が行われた復号画像)に対して、ウィナーフィルタ(Wiener Filter)を用いてループフィルタ処理を行うことにより画質改善を行う。
なお、ループフィルタ311が、復号画像に対して任意のフィルタ処理を行うようにしてもよい。また、ループフィルタ311は、必要に応じて、フィルタ処理に用いたフィルタ係数を可逆符号化部306に供給し、それを符号化させるようにすることもできる。
ループフィルタ311は、フィルタ処理結果(フィルタ処理後の復号画像)をフレームメモリ312に供給する。なお、上述したように、演算部310から出力される復号画像は、ループフィルタ311を介さずにフレームメモリ312に供給することができる。つまり、ループフィルタ311によるフィルタ処理は省略することができる。
フレームメモリ312は、供給される復号画像を記憶し、所定のタイミングにおいて、記憶している復号画像を参照画像として、選択部313を介してイントラ予測部314または動き予測・補償部315に出力する。
例えば、イントラ符号化が行われる画像の場合、フレームメモリ312は、参照画像を、選択部313を介してイントラ予測部314に供給する。また、例えば、インター符号化が行われる場合、フレームメモリ312は、参照画像を、選択部313を介して動き予測・補償部315に供給する。
選択部313は、フレームメモリ312から供給される参照画像がイントラ符号化を行う画像である場合、その参照画像をイントラ予測部314に供給する。また、選択部313は、フレームメモリ312から供給される参照画像がインター符号化を行う画像である場合、その参照画像を動き予測・補償部315に供給する。
イントラ予測部314は、選択部313を介してフレームメモリ312から供給される処理対象ピクチャ内の画素値を用いて予測画像を生成するイントラ予測(画面内予測)を行う。イントラ予測部314は、予め用意された複数のモード(イントラ予測モード)でこのイントラ予測を行う。イントラ予測部314は、AVC符号化方式において規定されるモード以外の任意のモードでこのイントラ予測を行うこともできる。
イントラ予測部314は、候補となる全てのイントラ予測モードで予測画像を生成し、画面並べ替えバッファ102から供給される入力画像を用いて各予測画像のコスト関数値を評価し、最適なモードを選択する。イントラ予測部314は、最適なイントラ予測モードを選択すると、その最適なモードで生成された予測画像を、選択部316を介して演算部303や演算部310に供給する。
また、上述したように、イントラ予測部314は、採用されたイントラ予測モードを示すイントラ予測モード情報等の情報を、適宜可逆符号化部306に供給し、符号化させる。
動き予測・補償部315は、インター符号化が行われる画像について、画面並べ替えバッファ302から供給される入力画像と、選択部313を介してフレームメモリ312から供給される参照画像とを用いて、動き予測(インター予測)を行い、検出された動きベクトルに応じて動き補償処理を行い、予測画像(インター予測画像情報)を生成する。動き予測・補償部315は、予め用意された複数のモード(インター予測モード)でこのようなインター予測を行う。動き予測・補償部315は、AVC符号化方式において規定されるモード以外の任意のモードでこのインター予測を行うこともできる。
動き予測・補償部315は、候補となる全てのインター予測モードで予測画像を生成し、各予測画像のコスト関数値を評価し、最適なモードを選択する。動き予測・補償部315は、最適なインター予測モードを選択すると、その最適なモードで生成された予測画像を、選択部316を介して演算部303や演算部310に供給する。
また、動き予測・補償部315は、採用されたインター予測モードを示すインター予測モード情報や、算出した動きベクトルを示す動きベクトル情報を可逆符号化部306に供給し、符号化させる。
選択部316は、イントラ符号化を行う画像の場合、イントラ予測部314の出力を演算部303や演算部310に供給し、インター符号化を行う画像の場合、動き予測・補償部315の出力を演算部303や演算部310に供給する。
レート制御部317は、蓄積バッファ307に蓄積された符号化データの符号量に基づいて、オーバーフローあるいはアンダーフローが発生しないように、量子化部305の量子化動作のレートを制御する。
また、レート制御部317は、蓄積バッファ307に蓄積された符号化データの符号量(発生符号量)を可逆符号化部306に供給する。可逆符号化部306は、供給された発生符号量に基づいてスライス分割を行うことができる。
モード制限レベル制御部321は、イントラ予測部314によるイントラ予測に用いられるイントラ予測モードと、可逆符号化部306が最適イントラ予測モードの指定情報に割り当てる2値化の符号長とを適応的に制御する。
モード制限レベル制御部321は、過去に処理された所定の範囲内の一部若しくは全部の予測結果(最適イントラ予測モード)に基づいて、当該PUのイントラ予測モードと符号長の制御を行う。
なお、PUを分割したパーティションを処理単位とする場合もあるが、PUを処理単位とする場合と同様であるので、以下においては、PUを処理単位とする場合についてのみ説明する。
イントラ予測部314は、モード制限レベル制御部321により許可されたイントラ予測モードでイントラ予測を行い、最適なイントラ予測モードを選択する。
可逆符号化部306は、モード制限レベル制御部321により指定された符号長で、最適イントラ予測モードの指定情報を2値化し、符号化する。
[モード制限レベル制御部]
図20は、図19のモード制限レベル制御部321の主な構成例を示すブロック図である。
図20に示されるようにモード制限レベル制御部321は、予測モード記憶部331、判定用情報生成部332、テーブル記憶部333、テーブル選択部334、イントラ予測モード制限レベルフラグ生成部335、および許可モード決定部336を有する。
予測モード記憶部331は、イントラ予測部314から供給される当該PUの最適イントラ予測モードおよび当該PUのサイズ(PU_Size)を取得し、記憶する。予測モード記憶部331は、時間的に後に処理される他のPUに対する処理において、その記憶した最適イントラ予測モードやPUサイズ(PU_Size)を、周辺のPUの(過去のPUの)最適イントラ予測モード(過去予測モード)やPUサイズ(過去PU_Size)として、判定用情報生成部332に供給する。
判定用情報生成部332は、予測モード記憶部331から過去予測モードや過去PU_Sizeを取得すると、それらの情報を用いて、イントラ予測モードの制限レベルを判定するための情報である判定用情報を生成する。この判定用情報は、イントラ予測モードの制限レベルの判定に用いられるものであればどのような情報であっても良い。例えば、判定用情報生成部332は、過去の所定の範囲内において選択されたイントラ予測モードをPUサイズ毎に集計し、それを判定用情報とする。
集計を行う範囲(過去の所定の範囲)は、任意である。例えば、直近に処理された所定数のPU群であってもよいし、当該PUと同じピクチャの処理済みのPU群であってもよいし、当該PUと同じシーケンスの処理済みのPU群であってもよいし、それらの範囲内の一部のPU(代表PU)であってもよい。
判定用情報生成部332は、生成した判定用情報をテーブル選択部334に供給する。
テーブル記憶部333は、イントラ予測における使用を許可する予測モードの種類の数(Number of modes)と、最適イントラ予測モードに割り当てる2値化の符号長(Bins)とを、PUサイズ毎に指定するテーブル情報を予め記憶し、テーブル選択部334の要求に応じてそのテーブル情報をテーブル選択部334に供給する。
テーブル選択部334は、判定用情報生成部332から供給される判定用情報に基づいて、テーブル記憶部333に記憶されるテーブル情報の中から1つを選択し、それを選択テーブル情報として取得し、イントラ予測モード制限レベルフラグ生成部335および許可モード決定部336に供給する。
イントラ予測モード制限レベルフラグ生成部335は、テーブル選択部334から供給される選択テーブル情報に基づいて、イントラ予測モード制限レベルフラグ(imode_limit_level)の値を設定する。イントラ予測モード制限レベルフラグ生成部335は、そのイントラ予測モード制限レベルフラグ(imode_limit_level)を可逆符号化部306に供給する。
許可モード決定部336は、テーブル選択部334から供給された選択テーブル情報を参照して、イントラ予測部314から供給される当該PUのPUサイズ(PU_Size)に対応する許可モード(使用を許可するモード)を決定する。許可モード決定部336は、決定した許可モードを示す許可モード情報をイントラ予測部314に供給する。イントラ予測部314は、その許可モード情報に基づいて、各許可モードを最適イントラ予測モードの候補としてイントラ予測処理を実行する。
[イントラ予測モード制限レベル]
最適イントラ予測モードの候補となるイントラ予測モードの数が増大すると、予測精度は向上するが、その全てのモードを識別することができるようにしなければならないので、最適イントラ予測モードの指定情報に割り当てられる2値化の符号長が増大し、符号量が増大する恐れがある。しかしながら、必ずしも全てのモードが最適イントラ予測モードとして選択されるとは限らない。つまり、不要に符号化効率が低減する恐れがある。
そこで、モード制限レベル制御部321は、例えば画像の内容に応じて、イントラ予測に用いられるイントラ予測モードを、予め用意されたイントラ予測モードの中の一部のみに制限する。この制限のレベル(どの程度制限するか、若しくは制限しないか)をイントラ予測モード制限レベルと称する。
つまり、モード制限レベル制御部321は、当該PUの、このイントラ予測モード制限レベルを適応的に制御するとも言える。このようにすることにより、モード制限レベル制御部321は、符号量の不要な増大を適応的に抑制し、符号化効率を向上させることができる。
なお、ここで符号化効率を向上させるために重要なことは、最適イントラ予測モードの指定情報に割り当てる2値化の符号長を適応的に(極力)短くすることである。候補となるイントラ予測モードの数を適応的に制限することはそのために必要なことではあるが、それだけでは十分ではない。つまり、モード制限レベル制御部321によるイントラ予測モード制限レベルの制御には、最適イントラ予測モードの指定情報に割り当てる2値化の符号長の制御も含まれる。
[テーブル情報]
テーブル記憶部333は、例えば図21および図22に示されるようなテーブル情報を予め記憶する。図21は、イントラ予測制限モードレベルが0(imode_limit_level = 0)のテーブル情報の例を示し、図22は、イントラ予測制限モードレベルが1(imode_limit_level = 1)のテーブル情報の例を示す。
図21に示されるイントラ予測制限モードレベル0(imode_limit_level = 0)の場合、予め用意されたイントラ予測モードの全てがイントラ予測に使用されることを許可される。つまり、イントラ予測制限モードレベル0の場合、イントラ予測部314は、予め用意されたイントラ予測モードの全てのモードでイントラ予測を行い、各予測結果のコスト関数値を算出して比較することにより最適なモードを選択する。
この例において、例えば、PUのサイズが8×8の場合、イントラ予測モードの候補数は34であり、最適イントラ予測モードの指定情報に割り当てられる2値化の符号長は5Binである。なお、イントラ予測モードの数が34に対してBin数が5では最大で32通りとなって不足しているが、MPM(MostProbableMode)と呼ばれるモードとエスケープコードと呼ばれる方法も合わせて最大で34通り符号化することができることを示している。
これに対して、図22に示されるイントラ予測制限モードレベル1(imode_limit_level = 1)の場合、予め用意されたイントラ予測モードの一部のみがイントラ予測に使用されることを許可される。つまり、イントラ予測制限モードレベル1の場合、イントラ予測部314は、予め用意されたイントラ予測モードの内、使用を許可されたモードのみでイントラ予測を行い、各予測結果のコスト関数値を算出して比較することにより最適なモードを選択する。つまり、イントラ予測制限モードレベル1の場合、イントラ予測部314は、イントラ予測制限モードレベル0より少ないモードの中から最適なモードを選択する。
そのため、例えば、PUのサイズが8×8の場合、この状態ではモードの最大数が34から17に制限されている。したがって、モード制限レベル制御部321は、最適イントラ予測モードの指定情報に割り当てる符号長を、5Binから4Binに低減することができる。
なお、図21や図22を参照して説明したテーブル情報のフォーマットは任意である。
例えば、使用を許可するイントラ予測モードの種類の数だけでなく、どのモードを許可するかを示す情報もテーブル情報に含まれるようにしてもよい。つまり、許可モード決定部336が、使用を許可するイントラ予測モードの数毎にどのモードを許可するかを予め把握しており、供給された選択テーブル情報において使用を許可するイントラ予測モードの数が指定されるだけで、どのモードを許可するかを決定することができるようにしてもよいし、供給された選択テーブル情報によってどのモードを許可するかが指定されるようにしてもよい。
また、モード制限レベル制御部321においては、使用を許可するイントラ予測モードの数を制限できればよく、符号長の指定は不要である。したがって、テーブル記憶部333が記憶するテーブル情報において、Binsの項目は省略するようにしてもよい。
また、図21および図22に示されるテーブル情報は一例であり、各PUサイズに割り当てられるモード数やBin数の値は、図21および図22に示される値以外であっても良い。さらに、PUサイズの区分も、図21および図22に示される例以外であってもよい。例えば、PU_16×8等のように長方形が含まれていてもよい。
[可逆符号化部]
図23は、図19の可逆符号化部306の主な構成例を示すブロック図である。
図23の例において、可逆符号化部306は、イントラ予測モード記憶部341、MPM算出部342、比較部343、テーブル記憶部344、符号長決定部345、2値化部346、およびエントロピ符号化部347を有する。また、可逆符号化部306は、2値化部348、エントロピ符号化部349、2値化部350、エントロピ符号化部351、および合成部352も有する。
イントラ予測モード記憶部341は、イントラ予測部314から供給される最適イントラ予測モードの指定情報である予測モード情報を記憶する。イントラ予測モード記憶部341は、時間的に後の、他のPUに対する処理において、記憶している予測モード情報を周辺のPUの予測モード情報(周辺予測モード情報)としてMPM算出部342に供給する。
MPM算出部342は、イントラ予測モード記憶部341から供給される周辺予測モード情報を取得すると、それを用いて当該PUのMPMを求め、そのMPMに関する情報であるMPM情報を生成し、比較部343に供給する。
比較部343は、MPM算出部342から供給されたMPM情報と、イントラ予測部314から供給される最適イントラ予測モードを指定する予測モード情報とを比較し、MPMと最適イントラ予測モードが一致するか否かを示すprev_intra_luma_pred_flagを生成する。比較部343は、prev_intra_luma_pred_flagを生成すると、それをエントロピ符号化部347に供給する。
また、比較部343は、その比較結果に応じて2値化部346を制御する。比較部343は、prev_intra_luma_pred_flag=1の場合、すなわち、MPMが最適イントラ予測モードと一致する場合、2値化部346の動作を停止させ、prev_intra_luma_pred_flagのみをストリームに含めるようにする。
逆に、prev_intra_luma_pred_flag=0の場合、すなわち、MPMが最適イントラ予測モードと一致しない場合、比較部343は、2値化部346を動作させ、予測モード情報を2値化させ、その2値データをprev_intra_luma_pred_flagとともにストリームに含めるようにする。
テーブル記憶部344は、最適イントラ予測モードの指定情報に割り当てる2値化の符号長(Bins)をPUサイズ毎に指定するテーブル情報を予め記憶し、符号長決定部345の要求に応じて、それを符号長決定部345に供給する。
このテーブル情報は、図21および図22に示されるように、イントラ予測モード制限レベル毎のテーブル情報である。テーブル記憶部344は、テーブル記憶部333が記憶するテーブル情報の各イントラ予測モード制限レベルについてのテーブル情報(つまり、テーブル記憶部333が記憶するテーブル情報に対応するテーブル情報)を記憶する。
符号長決定部345は、モード制限レベル制御部321から供給されるイントラ予測モード制限レベルフラグ(imode_limit_level)を取得すると、そのフラグが示すイントラ予測モード制限レベルのテーブル情報を、テーブル記憶部344から取得する。符号長決定部345は、そのテーブル情報を用いて、イントラ予測部314から供給される、最適イントラ予測モードを指定する予測モード情報に割り当てる2値化の符号長を、イントラ予測部314から供給される当該PUのPUサイズ(PU_Size)に応じて決定する。
符号長決定部345は、決定した符号長を示す符号長情報を2値化部346に供給する。
なお、このテーブル情報は、最適イントラ予測モードの指定情報に割り当てる2値化の符号長(Bins)をPUサイズ毎に指定することができる限り、そのフォーマットは任意である。例えば、テーブル記憶部333が記憶するテーブル情報と同様のテーブル情報を記憶するようにしてもよい。
また、各PUサイズに割り当てられるモード数やBin数の値は、図21および図22に示される値以外であっても良い。さらに、PUサイズの区分も、図21および図22に示される例以外であってもよい。
なお、モード制限レベル制御部321が最適イントラ予測モードの指定情報に割り当てる2値化の符号長(Bins)を決定し、その符号長情報をイントラ予測モード制限レベルフラグ(imode_limit_level)とともに可逆符号化部306に供給するようにしてもよい。その場合、テーブル記憶部344および符号長決定部345は省略することができる。符号長情報は、2値化部346に供給され、イントラ予測モード制限レベルフラグ(imode_limit_level)は、エントロピ符号化部347に供給される。
2値化部346は、比較部343の制御の下、イントラ予測部314から供給される最適イントラ予測モードを指定する予測モード情報を取得すると、符号長決定部345から供給される符号長情報により指定される符号長で、その予測モード情報を2値化する。
2値化部346は、予測モード情報を2値化した2値データをエントロピ符号化部347に供給する。
エントロピ符号化部347は、比較部343からprev_intra_luma_pred_flagを取得すると、それを符号化し、その符号化データを合成部352に供給する。また、エントロピ符号化部347は、2値化部346から、予測モード情報を2値化した2値データを取得すると、それを符号化し、その符号化データを合成部352に供給する。さらに、エントロピ符号化部347は、モード制限レベル制御部321から供給されるイントラ予測モード制限レベルフラグ(imode_limit_level)を取得すると、それを符号化し、その符号化データを合成部352に供給する。
以上の処理は、最適予測モードとしてイントラ予測モードが選択される場合に行われる。
最適予測モードとしてインター予測モードが選択される場合、2値化部348は、動き予測・補償部315から供給される予測モード情報を2値化し、その2値データをエントロピ符号化部349に供給する。エントロピ符号化部349は、2値化部348から供給される2値データを符号化し、その符号化データを合成部352に供給する。
2値化部350は、量子化部305から供給される差分画像の係数データを2値化し、その2値データをエントロピ符号化部351に供給する。また、2値化部350は、ループフィルタ311から供給されるフィルタ係数等のフィルタ処理に関する情報を2値化し、その2値データをエントロピ符号化部351に供給する。エントロピ符号化部351は、2値化部350から供給される2値データを符号化し、その符号化データを合成部352に供給する。
合成部352は、必要に応じてヘッダ情報等を適宜生成し、その情報と、エントロピ符号化部347、エントロピ符号化部349、およびエントロピ符号化部351から供給される各符号化データとを適宜合成し、1本のストリームとして蓄積バッファ307に出力する。
例えば、合成部352は、イントラ予測モード制限レベルフラグ(imode_limit_level)をスライスヘッダに格納する。もちろん、イントラ予測モード制限レベルフラグは、ストリームの任意の位置に格納することができる。例えば、シーケンスパラメータセット(SPS(Sequence Parameter Set)やピクチャパラメータセット(PPS(Picture Parameter Set))等のNAL(Network Abstraction Layer)に格納されるようにしてもよいし、VCL(Video Coding Layer)に格納されるようにしてもよい。また、例えば、SEI(Suplemental Enhancement Information)等に格納されるようにしてもよい。
さらに、イントラ予測モード制限レベルフラグ(imode_limit_level)が、ストリームとは別に復号側に伝送されるようにしてもよい。その場合、イントラ予測モード制限レベルフラグ(imode_limit_level)と符号化データとの対応関係を明確にする(復号側で把握することができるようにする)必要があるが、その方法は任意である。例えば、別途、対応関係を示すテーブル情報を作成してもよいし、対応先のデータを示すリンク情報を互いのデータに埋め込むなどしてもよい。
以上のように、モード制限レベル制御部321が、イントラ予測部314において行われるイントラ予測に用いられるモード数を適応的に制御し、可逆符号化部306が、最適イントラ予測モードの指定情報である予測モード情報を、イントラ予測のモード数に応じた符号長で2値化する。これにより、予測モード情報の符号長を、画像に応じた適切な長さにすることができるので、画像符号化装置300は、不要な符号量の増大を抑制し、符号化効率を向上させることができる。
また、イントラ予測モードを適応的に制限するので、画像符号化装置300は、イントラ予測の負荷を低減することもできる。
[符号化処理の流れ]
次に、以上のような画像符号化装置300により実行される各処理の流れについて説明する。最初に、図24のフローチャートを参照して、符号化処理の流れの例を説明する。
なお、各ステップの処理データ単位は互いに異なる場合もある。そのため、各ステップの処理は、実際には、互いに並行して行われたり、順序が入れ替えて行われる場合もある。以下に説明する他の処理においても同様である。
ステップS301において、A/D変換部301は入力された画像をA/D変換する。ステップS302において、画面並べ替えバッファ302は、A/D変換された画像を記憶し、各ピクチャの表示する順番から符号化する順番への並べ替えを行う。
ステップS303において、イントラ予測部314は、イントラ予測モードのイントラ予測処理を行う。ステップS304において、動き予測・補償部315は、インター予測モードでの動き予測や動き補償を行うインター動き予測処理を行う。
ステップS305において、選択部316は、イントラ予測部314および動き予測・補償部315から出力された各コスト関数値に基づいて、最適なモードを決定する。つまり、選択部316は、イントラ予測部314により生成された予測画像と、動き予測・補償部315により生成された予測画像のいずれか一方を選択する。
また、このいずれの予測画像が選択されたかを示す選択情報は、イントラ予測部314および動き予測・補償部315のうち、予測画像が選択された方に供給される。最適イントラ予測モードの予測画像が選択された場合、イントラ予測部314は、最適イントラ予測モード等を示す予測モード情報や例えば当該PUのPUサイズ(PU_Size)等の関連情報を、可逆符号化部306に供給する。最適インター予測モードの予測画像が選択された場合、動き予測・補償部315は、最適インター予測モードを示す予測モード情報や関連情報を可逆符号化部306に出力する。
ステップS306において、演算部303は、ステップS302の処理により並び替えられた画像と、ステップS305の処理により選択された予測画像との差分を演算する。予測画像は、インター予測する場合は動き予測・補償部315から、イントラ予測する場合はイントラ予測部314から、選択部316を介して演算部303に供給される。
差分データは元の画像データに較べてデータ量が低減される。したがって、画像をそのまま符号化する場合に較べて、データ量を圧縮することができる。
ステップS307において、直交変換部304は、ステップS306の処理により生成された差分情報を直交変換する。具体的には、離散コサイン変換、カルーネン・レーベ変換等の直交変換が行われ、変換係数が出力される。
ステップS308において、量子化部305は、ステップS307の処理により得られた直交変換係数を量子化する。
ステップS308の処理により量子化された差分情報は、次のようにして局部的に復号される。すなわち、ステップS309において、逆量子化部308は、ステップS308の処理により生成された量子化された直交変換係数(量子化係数とも称する)を量子化部305の特性に対応する特性で逆量子化する。ステップS310において、逆直交変換部309は、ステップS307の処理により得られた直交変換係数を、直交変換部304の特性に対応する特性で逆直交変換する。
ステップS311において、演算部310は、予測画像を局部的に復号された差分情報に加算し、局部的に復号された画像(演算部303への入力に対応する画像)を生成する。ステップS312においてループフィルタ311は、ステップS311の処理により得られた局部的な復号画像に対して、デブロックフィルタ処理や適応ループフィルタ処理等を含むループフィルタ処理を適宜行う。
ステップS313において、フレームメモリ312は、ステップS312の処理によりループフィルタ処理が施された復号画像を記憶する。なお、フレームメモリ312にはループフィルタ311によりフィルタ処理されていない画像も演算部310から供給され、記憶される。
ステップS314において、可逆符号化部306は、ステップS308の処理により量子化された変換係数を符号化する。すなわち、差分画像に対して、可変長符号化や算術符号化等の可逆符号化が行われる。
なお、可逆符号化部306は、ステップS308において算出された量子化パラメータも符号化する。また、可逆符号化部306は、ステップS305の処理により選択された予測画像のモードに関する情報等も符号化する。つまり、可逆符号化部306は、イントラ予測部314から供給される各種情報、または、動き予測・補償部315から供給される各種情報なども符号化する。さらに、可逆符号化部306は、ループフィルタ311から供給される各種情報も符号化する。可逆符号化部306は、それらの符号化データを適宜合成し、ストリームとして出力する。
ステップS315において蓄積バッファ307は、可逆符号化部306から出力されるストリームを蓄積する。蓄積バッファ307に蓄積された符号化データは、適宜読み出され、伝送路や記録媒体を介して復号側に伝送される。
ステップS316においてレート制御部317は、ステップS315の処理により蓄積バッファ307に蓄積された符号化データの符号量(発生符号量)に基づいて、オーバーフローあるいはアンダーフローが発生しないように、量子化部305の量子化動作のレートを制御する。
ステップS316の処理が終了すると、符号化処理が終了される。
[イントラ予測処理の流れ]
次に、図25のフローチャートを参照して、図24のステップS303において実行されるイントラ予測処理の流れの例を説明する。
イントラ予測処理が開始されると、モード制限レベル制御部321は、ステップS321において、イントラ予測のモード制限レベルを制御する。
ステップS322において、イントラ予測部314は、許可された各イントラ予測モードでイントラ予測を行う。ステップS323において、イントラ予測部314は、許可された各イントラ予測モードの予測結果のコスト関数値を算出する。ステップS324において、イントラ予測部314は、ステップS323において算出された各コスト関数値を比較し、値が最も小さいモードを最適イントラ予測モードとして選択する。
ステップS325において、イントラ予測部314は、最適イントラ予測モードで予測画像を生成する。
ステップS326において、モード制限レベル制御部321の予測モード記憶部331は、ステップS324において選択された最適イントラ予測モードと、当該PUのPUサイズを記憶する。
ステップS326の処理が終了すると、予測モード記憶部331は、イントラ予測処理を終了し、処理を図24のステップS303に戻し、ステップS304以降の処理を実行させる。
[モード制限レベル制御処理の流れ]
次に、図26のフローチャートを参照して、図25のステップS321において実行されるモード制限レベル制御処理の流れの例を説明する。
モード制限レベル制御処理が開始されると、モード制限レベル制御部321の判定用情報生成部332は、予測モード記憶部331に記憶されている過去のイントラ予測モード(過去予測モード)およびそのPUサイズ(過去PU_Size)を読み出す。
ステップS332において、判定用情報生成部332は、ステップS331において読み出した過去予測モードおよび過去PU_Sizeを用いて、適切なイントラ予測モード制限レベルを判定するための判定用情報を生成する。
ステップS333において、テーブル選択部334は、ステップS332において生成された判定用情報に基づいて、つまり、過去の最適イントラ予測モードの選択結果に基づいて、イントラ予測での使用を許可するモードをPUサイズ毎に指定する、イントラ予測モード制限レベル毎のテーブル情報を選択する。つまり、テーブル選択部334は、テーブル情報を選択することにより、イントラ予測モード制限レベルを制御する。
ステップS334において、イントラ予測モード制限レベルフラグ生成部335は、ステップS334のテーブル選択結果に応じた値のイントラ予測モード制限レベルフラグ(imode_limit_level)を生成する。
ステップS335において、許可モード決定部336は、ステップS333において選択されたテーブル情報を参照し、当該PUのPUサイズに対応するモードを、当該PUのイントラ予測において使用を許可するモードとして決定する。
ステップS335の処理を終了すると、許可モード決定部336は、モード制限レベル制御処理を終了し、処理を図25のステップS321に戻し、ステップS322以降の処理を実行させる。
[可逆符号化処理の流れ]
次に、図27のフローチャートを参照して、図24のステップS314において実行される可逆符号化処理の流れの例を説明する。
可逆符号化処理が開始されると、ステップS341において、2値化部350およびエントロピ符号化部351は、量子化部305において量子化された係数データを2値化し、符号化する。また、2値化部350およびエントロピ符号化部351は、ループフィルタ311から供給されるフィルタ係数等の情報も2値化し、符号化する。
ステップS342において、可逆符号化部306は、当該領域の符号化方法がイントラ予測を用いたイントラ符号化であるか否かを判定する。イントラ符号化であると判定された場合、可逆符号化部306は、処理をステップS343に進める。
ステップS343において、イントラ予測モード記憶部341乃至エントロピ符号化部347は、イントラ予測モード情報符号化処理を行う。イントラ予測モード情報符号化処理が終了すると、イントラ予測モード記憶部341乃至エントロピ符号化部347は、処理をステップS345に進める。
また、ステップS342において、当該領域の符号化方法がインター予測を用いたインター符号化であると判定された場合、可逆符号化部306は、処理をステップS344に進める。
ステップS344において、2値化部348およびエントロピ符号化部349は、動き予測・補償部315から供給される予測モード情報等を2値化し、符号化する。ステップS344の処理が終了すると、2値化部348およびエントロピ符号化部349は、処理をステップS345に進める。
ステップS345において、合成部352は、各符号化データを合成し、ストリームを生成する。ステップS345の処理が終了すると、合成部352は、可逆符号化処理を終了し、処理を図24のステップS314に戻し、ステップS315以降の処理を実行させる。
[イントラ予測モード情報符号化処理の流れ]
次に、図28および図29のフローチャートを参照して、図27のステップS343において実行されるイントラ予測モード情報符号化処理の流れの例を説明する。
イントラ予測モード情報符号化処理が開始されると、ステップS351において、MPM算出部342は、周辺予測モード情報からMPMを求める。ステップS352において、可逆符号化部306、最適イントラ予測モードを指定する予測モード情報をイントラ予測部314から取得する。
ステップS353において、イントラ予測モード記憶部341は、ステップS342において取得された予測モード情報を記憶する。この情報は、現在より時間的に後の他のPUについての処理において、周辺予測モード情報として使用される。
ステップS354において、比較部343は、ステップS351において算出されたMPMと、ステップS352において取得された予測モード情報が示す最適イントラ予測モードとを比較し、両者が一致するか否かを判定する。
一致すると判定した場合、比較部343は、処理をステップS355に進める。ステップS355において、比較部343は、MPMを採用するか否かを示すフラグ情報であるprev_intra_luma_pred_flagを生成し、その値を1に設定する。
ステップS356において、エントロピ符号化部347は、ステップS355において生成されたprev_intra_luma_pred_flagを符号化する。ステップS356の処理が終了すると、エントロピ符号化部347は、イントラ予測モード情報符号化処理を終了し、処理を図27のステップS343に戻し、ステップS345以降の処理を実行させる。
また、図28のステップS354において、MPMと最適イントラ予測モードとが一致しないと判定された場合、比較部343は、処理を図29のステップS361に進める。
ステップS361において、比較部343は、MPMを採用するか否かを示すフラグ情報であるprev_intra_luma_pred_flagを生成し、その値を0に設定する。
ステップS362において、比較部343は、イントラ予測モードの番号がMPMの番号以上であるか否かを判定し、イントラ予測モードの番号がMPMの番号以上であると判定された場合、処理をステップS363に進める。ステップS363において、2値化部346は、イントラ予測モード情報の値(最適イントラ予測モードに指定されるイントラ予測モードの番号)を1減算し、処理をステップS364に進める。
また、ステップS362において、イントラ予測モードの番号がMPMの番号より小さいと判定された場合、比較部343は、処理をステップS364に進める。
ステップS364において、符号長決定部345は、モード制限レベル制御部321から供給されたイントラ予測モード制限レベルフラグ(imode_limit_level)の値が1であるか否かを判定する。イントラ予測モード制限レベルフラグ(imode_limit_level)の値が1であり、イントラ予測においてモードの制限が行われたと判定された場合、処理をステップS365に進める。
ステップS365において、符号長決定部345は、テーブル記憶部344よりイントラ予測モード制限レベルが1(imode_limit_level = 1)のテーブル情報を取得し、そのテーブル情報に基づいて、当該PUのPUサイズに応じた2値化の符号長(Bin数)を決定する。
ステップS366において、2値化部346は、ステップS365において決定された符号長(Bin数)で、予測モード情報(イントラ予測モードの番号)を2値化する。なお、ステップS363において予測モード情報の値が1減算されている場合、2値化部346は、その減算後の値を2値化する。
ステップS367において、エントロピ符号化部347は、ステップS366において予測モード情報が2値化されて得られた2値データをエントロピ符号化する。ステップS368において、エントロピ符号化部347は、イントラ予測モード制限レベルフラグ(imode_limit_level)を符号化する。ステップS368の処理が終了すると、エントロピ符号化部347は、処理を図28のステップS356に戻し、それ以降の処理を繰り返す。
また、図29のステップS364において、イントラ予測モード制限レベルフラグの値が0(imode_limit_level = 0)であり、イントラ予測においてモードの制限が行われなかったと判定された場合、処理をステップS369に進める。
ステップS369において、2値化部346は、イントラ予測モードの番号が31より小さいか否かを判定し、小さいと判定された場合、処理をステップS370に進める。
ステップS370において、符号長決定部345は、テーブル記憶部344よりイントラ予測モード制限レベルが0(imode_limit_level = 0)のテーブル情報を取得し、そのテーブル情報に基づいて、当該PUのPUサイズに応じた2値化の符号長(Bin数)を決定する。
ステップS370の処理が終了すると、符号長決定部345は、処理をステップS366に戻し、それ以降の処理を実行させる。つまり、イントラ予測モード制限レベルが0のテーブル情報に基づいて決定された符号長によって予測モード情報を2値化させ、その2値データをエントロピ符号化させる。
また、ステップS369において、イントラ予測モードの番号が31以上であると判定された場合、2値化部346は、処理をステップS371に進める。
ステップS371において、2値化部346は、イントラ予測モードの2値化結果として2値コード「11111」を設定し、エントロピ符号化部347は、その2値コードをエントロピ符号化する。さらに、2値化部346は、イントラ予測モードの番号が31なら値「0」をイントラ予測モードの2値化結果(2値コード)に追加し、イントラ予測モードの番号が32なら値「1」をイントラ予測モードの2値化結果(2値コード)に追加する。つまり、エントロピ符号化部347は、イントラ予測モードの番号が31なら値「0」をさらに符号化し、イントラ予測モードの番号が32なら値「1」をさらに符号化する。
ステップS371の処理を終了すると、エントロピ符号化部347は、処理をステップS368に戻し、それ以降の処理を実行させる。
以上のように各処理を実行することにより、モード制限レベル制御部321は、イントラ予測モードのモード数を、不要に増大させないように、例えば画像の内容等に応じて適応的に制御する。これによりイントラ予測部314は、イントラ予測において、最適イントラ予測モードとして採用される見込みのない不要なモードの処理(冗長な処理)の増大を抑制させることができ、イントラ予測の負荷を低減させることができる。
そして、可逆符号化部306は、そのモード数の制御に応じて、予測モード情報に割り当てる2値化の符号長を適応的に制御する。これにより、可逆符号化部306は、符号量の不要な増大を抑制し、符号化効率を向上させることができる。
また、イントラ予測モードを適応的に制限するので、画像符号化装置300は、イントラ予測の負荷を低減することもできる。
[モード制限レベルの選択]
以上においては、過去に処理された所定の範囲内の一部若しくは全部の予測結果(最適イントラ予測モード)に基づいて、当該PUのイントラ予測モードと符号長の制御を行うように説明したが、これに限らず、現在の処理対象を含む所定の範囲内の一部若しくは全部の予測結果(最適イントラ予測モード)に基づいて、当該PUのイントラ予測モードと符号長の制御を行うようにしてもよい。
図30は、図19のモード制限レベル制御部321の他の構成例を示すブロック図である。図30の例の場合、モード制限レベル制御部321は、図20の例の場合の構成に加え、イントラ予測制御部361を有する。
イントラ予測制御部361は、テーブル記憶部333に記憶されているテーブル情報を取得し、各イントラ予測モード制限レベルでイントラ予測部314にイントラ予測を実行させる。
イントラ予測部314は、イントラ予測制御部361に制御されて各モードでイントラ予測を行い、そのイントラ予測結果(最適イントラ予測モードとそのときのPUサイズ(PU_Size))をモード制限レベル制御部321に供給する。
予測モード記憶部331は、イントラ予測部314から供給されるイントラ予測結果を記憶する。判定用情報生成部332は、予測モード記憶部331に記憶される各イントラ予測モード制限レベルのイントラ予測結果(予測モードおよびPUサイズ)を取得し、それに基づいて判定用情報を生成する。テーブル選択部334は、その判定情報に基づいてテーブル情報(イントラ予測モード制限レベル)を選択する。
このように処理対象の画像を用いてイントラ予測モード制限レベルの選択を行うことにより、モード制限レベル制御部321は、イントラ予測モード制限レベルの選択をより適切に行うことができる。これにより、画像符号化装置300は、符号化効率をより向上させることができる。
この場合の各処理の流れは、基本的に上述した例と同様に行われる。ただし、イントラ予測処理において、図25のステップS326の処理は省略される。また、モード制限レベル制御処理は、以下に説明するように実行される。
図30のフローチャートを参照して、モード制限レベル制御処理の流れの他の例を説明する。
この場合、ステップS381において、イントラ予測制御部361は、図26のステップS331の代わりに、イントラ予測部314を制御し、処理対象範囲について、全制限レベルでイントラ予測させ、最適イントラ予測モードとPUサイズを求めさせる。
ステップS382乃至ステップS385の各処理は、図381の処理結果を用いて、図26のステップS332乃至ステップS335の各処理と同様に実行される。
このように各処理が行われることにより、画像符号化装置300は、符号化効率をより向上させることができる。
なお、モード制限レベルの選択の基準は任意である。すなわち、判定情報はどのような情報であってもよい。例えば、各制限レベルにおいて、最適イントラ予測モードに選択されたモードの種類の数をPUサイズ毎にカウントした統計値であってもよい。また、各制限レベルにおける最適イントラ予測モードのRDコスト関数値であってもよい。もちろん、これら以外であってもよい。
また、イントラ予測モード制限レベルの制御は、任意の処理単位毎に行うようにしてもよい。例えば、上述したスライス単位の他に、シーケンスやピクチャ毎に制御するようにしてもよい。例えば、シーケンス毎にイントラ予測モード制限レベルが制御される場合、イントラ予測モード制限レベルフラグは、SPSに格納される。また、例えば、ピクチャ毎にイントラ予測モード制限レベルが制御される場合、イントラ予測モード制限レベルフラグは、PPSに格納される。
また、以上においては、テーブル情報を選択することによりイントラ予測モード制限レベルの選択が行われるように説明したが、これに限らず、PUサイズ毎に互いに独立して、イントラ予測モード制限レベルの選択が行われるようにしてもよい。つまり、上述したテーブル情報の一部の項目(PUサイズ)についてのみ、モード数やBin数が更新されるようにしてもよい。
さらに、以上においてはイントラ予測モード制限レベルは、0と1の2つのみとして説明したが、3段階以上であってももちろんよい。つまり、イントラ予測モードの制限が、複数段階あってもよい。
図32は、図21および図22のテーブル情報に対応する、PUサイズ毎にイントラ予測での使用を許可するモードを指定するテーブル情報である。
図32の例のテーブル情報のイントラ予測モード制限レベルは2(imode_limit_leve = 2)である。この制限レベルの場合、PUサイズが8×8(PU_8×8)のPUにおいては、イントラ予測モードは9種類に制限される。そして、2値化の符号長として3Binが割り当てられる。
このように多様な制限レベルを用意することにより、画像符号化装置300は、符号化効率やイントラ予測の負荷の低減をより適切に行うことができる。
[画像復号装置]
図33は、本実施の画像復号装置の主な構成例を示すブロック図である。図33に示される画像復号装置400は、図19の画像符号化装置300に対応する復号装置である。画像符号化装置300より符号化された符号化データは、例えば伝送路や記録媒体等、任意の経路を介して、この画像復号装置400に供給され、復号される。
図33に示されるように、画像復号装置400は、蓄積バッファ401、可逆復号部402、逆量子化部403、逆直交変換部404、演算部405、ループフィルタ406、画面並べ替えバッファ407、およびD/A変換部408を有する。また、画像復号装置400は、フレームメモリ409、選択部410、イントラ予測部411、動き予測・補償部412、および選択部413を有する。
蓄積バッファ401は、伝送されてきた符号化データを蓄積する。この符号化データは、画像符号化装置300により符号化されたものである。可逆復号部402は、蓄積バッファ401から符号化データを所定のタイミングで読み出し、図19の可逆符号化部306の符号化方式に対応する方式で復号する。
また、当該フレームがイントラ符号化されたものである場合、符号化データのヘッダ部にはイントラ予測モード情報が格納されている。可逆復号部402は、このイントラ予測モード情報も復号し、その情報をイントラ予測部411に供給する。
このとき、可逆復号部402は、画像符号化装置300から供給されるイントラ予測モード制限レベルフラグの値に基づいて(つまり、符号化の際に採用されたイントラ予測モード制限レベルに基づいて)、イントラ予測モード情報の2値データの符号長を特定する。これにより可逆復号部402は、イントラ予測モード情報をより正確に復号することができる。
また、当該フレームがインター符号化されたものである場合、符号化データのヘッダ部には動きベクトル情報やインター予測モード情報が格納されている。可逆復号部402は、この動きベクトル情報やインター予測モード情報も復号し、その情報を動き予測・補償部412に供給する。
逆量子化部403は、可逆復号部402により復号されて得られた係数データ(量子化係数)を、図19の量子化部305の量子化方式に対応する方式で逆量子化する。つまり、逆量子化部403は、図19の逆量子化部308と同様の方法で量子化係数の逆量子化を行う。
逆量子化部403は、逆量子化された係数データ、つまり、直交変換係数を、逆直交変換部404に供給する。逆直交変換部404は、図19の直交変換部304の直交変換方式に対応する方式(図19の逆直交変換部309と同様の方式)で、その直交変換係数を逆直交変換する。逆直交変換部404は、この逆直交変換処理により、画像符号化装置300において直交変換される前の残差データに対応する復号残差データを得る。例えば、4次の逆直交変換が施される。
逆直交変換されて得られた復号残差データは、演算部405に供給される。また、演算部405には、選択部413を介して、イントラ予測部411若しくは動き予測・補償部412から予測画像が供給される。
演算部405は、その復号残差データと予測画像とを加算し、画像符号化装置300の演算部303により予測画像が減算される前の画像データに対応する復号画像データを得る。演算部405は、その復号画像データをループフィルタ406に供給する。
ループフィルタ406は、供給された復号画像に対して、デブロックフィルタ処理や適応ループフィルタ処理等を含むループフィルタ処理を適宜施し、それを画面並べ替えバッファ407に供給する。
ループフィルタ406は、デブロックフィルタや適応ループフィルタ等を含み、演算部405から供給される復号画像に対して適宜フィルタ処理を行う。例えば、ループフィルタ406は、復号画像に対してデブロックフィルタ処理を行うことにより復号画像のブロック歪を除去する。また、例えば、ループフィルタ406は、そのデブロックフィルタ処理結果(ブロック歪みの除去が行われた復号画像)に対して、ウィナーフィルタ(Wiener Filter)を用いてループフィルタ処理を行うことにより画質改善を行う。
なお、ループフィルタ406が、復号画像に対して任意のフィルタ処理を行うようにしてもよい。また、ループフィルタ406が、図19の画像符号化装置300から供給されたフィルタ係数を用いてフィルタ処理を行うようにしてもよい。
ループフィルタ406は、フィルタ処理結果(フィルタ処理後の復号画像)を画面並べ替えバッファ407およびフレームメモリ409に供給する。なお、演算部405から出力される復号画像は、ループフィルタ406を介さずに画面並べ替えバッファ407やフレームメモリ409に供給することができる。つまり、ループフィルタ406によるフィルタ処理は省略することができる。
画面並べ替えバッファ407は、画像の並べ替えを行う。すなわち、図19の画面並べ替えバッファ302により符号化の順番のために並べ替えられたフレームの順番が、元の表示の順番に並べ替えられる。D/A変換部408は、画面並べ替えバッファ407から供給された画像をD/A変換し、図示せぬディスプレイに出力し、表示させる。
フレームメモリ409は、供給される復号画像を記憶し、所定のタイミングにおいて、若しくは、イントラ予測部411や動き予測・補償部412等の外部の要求に基づいて、記憶している復号画像を参照画像として、選択部410に供給する。
選択部410は、フレームメモリ409から供給される参照画像の供給先を選択する。選択部410は、イントラ符号化された画像を復号する場合、フレームメモリ409から供給される参照画像をイントラ予測部411に供給する。また、選択部410は、インター符号化された画像を復号する場合、フレームメモリ409から供給される参照画像を動き予測・補償部412に供給する。
イントラ予測部411には、ヘッダ情報を復号して得られたイントラ予測モードを示す情報等が可逆復号部402から適宜供給される。イントラ予測部411は、図19のイントラ予測部314において用いられたイントラ予測モードで、フレームメモリ409から取得した参照画像を用いてイントラ予測を行い、予測画像を生成する。
イントラ予測部411は、生成した予測画像を選択部413に供給する。
動き予測・補償部412は、ヘッダ情報を復号して得られた情報(最適モード情報、動きベクトル情報、参照フレーム情報、フラグ、および各種パラメータ等)を可逆復号部402から取得する。
動き予測・補償部412は、図19の動き予測・補償部315において用いられたインター予測モードで、フレームメモリ409から取得した参照画像を用いてインター予測を行い、予測画像を生成する。つまり、動き予測・補償部412は、動き予測・補償部315と同様に、AVC符号化方式において規定されるモード以外の任意のモードでこのイントラ予測を行うこともできる。
動き予測・補償部412は、動き予測・補償部212の場合と同様に、生成した予測画像を選択部413に供給する。
選択部413は、演算部405に供給する予測画像の供給元を選択する。つまり、選択部413は、動き予測・補償部412またはイントラ予測部411により生成された予測画像を演算部405に供給する。
[可逆復号部]
図34は、図33の可逆復号部402の主な構成例を示すブロック図である。図34に示されるように、可逆復号部402は、エントロピ復号部421、逆2値化部422、イントラ予測モード記憶部423、MPM算出部424、テーブル記憶部425、および符号長決定部426を有する。
エントロピ復号部421は、蓄積バッファ401から供給される符号化データを復号し、その2値データを逆2値化部422に供給する。
また、エントロピ復号部421は、prev_intra_luma_pred_flagを復号し、それをMPM算出部424に供給する。さらに、エントロピ復号部421は、イントラ予測モード制限レベルフラグ(imode_limit_level)とPUサイズ(PU_Size)を復号し、それらを符号長決定部426に供給する。
逆2値化部422は、エントロピ復号部421から供給される2値データを逆2値化する。例えば、逆2値化部422は、量子化された差分画像データの係数データの2値データを逆2値化し、得られた係数データを逆量子化部403に供給する。また、図示は省略するが、逆2値化部422は、フィルタ係数等のループフィルタに関する情報の2値データを逆2値化し、得られたループフィルタに関する情報をループフィルタ406に供給する。
さらに、例えば逆2値化部422は、インター予測モード情報の2値データを逆2値化し、得られたインター予測モード情報を動き予測・補償部412に供給する。
さらに、例えば、逆2値化部422は、イントラ予測モード情報の2値データを逆2値化する。その際、逆2値化部422は、画像符号化装置300から供給されるイントラ予測モード制限レベルフラグの値に基づいて(つまり、符号化の際に採用されたイントラ予測モード制限レベルに基づいて)決定された符号長で逆2値化を行う。逆2値化部422は、得られたイントラ予測モード情報をイントラ予測部411に供給する。
イントラ予測モード記憶部423は、逆2値化部422の逆2値化により得られた当該PUのイントラ予測モード情報や、MPM算出部424において生成された当該PUのMPM情報を記憶する。これらの情報は、現在より時間的に後に行われる他の領域に対する処理において、処理対象領域の周辺の領域のイントラ予測モードを示す周辺予測モード情報としてMPM算出部424に供給される。
MPM算出部424は、prev_intra_luma_pred_flagをエントロピ復号部421から取得すると、その値が1の場合(つまり、MPMが適用されている場合)、イントラ予測モード記憶部423から周辺予測モード情報を取得し、MPMを算出し、それをMPM情報としてイントラ予測部411に供給する。prev_intra_luma_pred_flagの値が0の場合(つまり、MPMが適用されなかった場合)、MPM算出部424は、MPMの算出を省略する。
テーブル記憶部425は、画像符号化装置300のテーブル記憶部344(図23)と同様の、PUサイズ毎に符号長を指定する、イントラ予測モード制限レベル毎のテーブル情報を予め記憶している。
符号長決定部426は、エントロピ復号部421からイントラ予測モード制限レベルフラグ(imode_limit_level)とPUサイズ(PU_Size)とを取得すると、テーブル記憶部425から、イントラ予測モード制限レベルフラグ(imode_limit_level)に対応するテーブル情報を取得する。また、符号長決定部426は、取得したテーブル情報を用いて、PUサイズ(PU_Size)に対応する符号長を決定し、その符号長を示す符号長情報を逆2値化部422に供給する。
このように、可逆復号部402が画像符号化装置300から供給されるイントラ予測モード制限レベルフラグ(imode_limit_level)に基づいて、イントラ予測モード情報の2値データの符号長を設定し、その符号長を用いて逆2値化することにより、画像復号装置400は、画像符号化装置300において割り当てる符号長が適応的に制御されたイントラ予測モード情報を適切に復号することができる。つまり、画像復号装置400は、符号化効率を向上させることができる。
また、以上のように復号されて逆2値化されたイントラ予測モード情報は、画像符号化装置300において適応的にモードが制限されている。したがって、画像復号装置400は、イントラ予測の負荷を低減させることができる。
[復号処理の流れ]
次に、以上のような画像復号装置400により実行される各処理の流れについて説明する。最初に、図35のフローチャートを参照して、復号処理の流れの例を説明する。
復号処理が開始されると、ステップS401において、蓄積バッファ401は、伝送されてきた符号化データを蓄積する。
ステップS402において、可逆復号部402は、蓄積バッファ401から供給される符号化データ(画像符号化装置300により画像データが符号化されて得られた符号化データ)を復号する。
ステップS403において、逆量子化部403は、可逆復号部402により復号されて得られた、量子化された直交変換係数を、図19の量子化部305による量子化処理に対応する方法で逆量子化する。ステップS404において逆直交変換部404は逆量子化部403により逆量子化されて得られた直交変換係数を、図19の直交変換部304による直交変換処理に対応する方法で逆直交変換する。これにより図19の直交変換部304の入力(演算部303の出力)に対応する差分情報が復号されたことになる。
ステップS405において、イントラ予測部411および動き予測・補償部412は、予測処理を行い、予測画像を生成する。
ステップS406において、選択部413は、ステップS405の処理により生成された予測画像を選択する。すなわち、選択部413には、イントラ予測部411により生成された予測画像、若しくは、動き予測・補償部412により生成された予測画像が供給される。選択部413は、その予測画像が供給された側を選択し、その予測画像を演算部405に供給する。
ステップS407において、演算部405は、ステップS404の処理により得られた差分情報に、ステップS406において選択された予測画像を加算する。これにより元の画像データが復号される。
ステップS408において、ループフィルタ406は、ステップS407の処理により得られた復号画像を適宜フィルタリングする。
ステップS409において、画面並べ替えバッファ407は、ステップS408において適宜フィルタリングされた復号画像のフレームの並べ替えを行う。すなわち、画像符号化装置300の画面並べ替えバッファ302(図19)により符号化のために並べ替えられたフレームの順序が、元の表示の順序に並べ替えられる。
ステップS410において、D/A変換部408は、ステップS409においてフレームが並べ替えられた復号画像データをD/A変換する。この復号画像データが図示せぬディスプレイに出力され、その画像が表示される。
ステップS411において、フレームメモリ409は、ステップS408において適宜フィルタリングされた復号画像を記憶する。
ステップS411の処理が終了すると、フレームメモリ409は、復号処理を終了する。
[可逆復号処理の流れ]
次に、図36のフローチャートを参照して、図35のステップS402において実行される可逆復号処理の流れの例を説明する。
可逆復号処理が開始されると、可逆復号部402は、ステップS421において、処理対象がイントラ符号化されたものであるか否かを判定する。イントラ符号化されたものであると判定された場合、可逆復号部402は、処理をステップS422に進め、イントラ予測モード情報の符号化データを復号し、処理をステップS424に進める。
また、ステップS421において、処理対象がインター符号化されたものであると判定された場合、可逆復号部402は、処理をステップS423に進め、インター予測モード情報の符号化データを復号し、処理をステップS424に進める。
ステップS424において、可逆復号部402は、係数データの符号化データを復号する。ステップS424の処理が終了すると、可逆復号部402は、可逆復号処理を終了し、処理を図35のステップS402に戻し、ステップS403以降の処理を実行させる。
[イントラ予測モード情報復号処理の流れ]
次に、図37および図38のフローチャートを参照して、図36のステップS422において実行されるイントラ予測モード情報復号処理の流れの例を説明する。
イントラ予測モード情報復号処理が開始されると、エントロピ復号部421は、図37のステップS431において、prev_intra_luma_pred_flagを復号する。ステップS432において、MPM算出部424は、prev_intra_luma_pred_flagの値が1であるか否かを判定する。prev_intra_luma_pred_flagの値が1であり、符号化の際にMPMが適用されたと判定された場合、MPM算出部424は、処理をステップS433に進める。
ステップS433において、MPM算出部424は、イントラ予測モード記憶部423から、処理対象である当該PUの周辺の予測モード情報である周辺予測モード情報を読み出し、その周辺予測モード情報を用いてMPMを求める。
ステップS434において、MPM算出部424は、ステップS433において算出したMPMをイントラ予測モード情報として出力する。
ステップS435において、イントラ予測モード記憶部423は、ステップS433において算出されたMPMをイントラ予測モード情報として取得し、記憶する。ステップS435の処理を終了すると、イントラ予測モード記憶部423は、イントラ予測モード情報復号処理を終了し、処理を図36のステップS422に戻し、処理をステップS424に進める。
また、図37のステップS432において、prev_intra_luma_pred_flagの値が0であり、符号化の際にMPMが適用されなかったと判定された場合、MPM算出部424は、処理を図38のステップS441に進める。
図38のステップS441において、エントロピ復号部421は、例えばイントラ予測モード情報の符号化データを取得し、それらをエントロピ復号する。また、ステップS442において、エントロピ復号部421は、イントラ予測モード制限レベルフラグ(imode_limit_level)の符号化データを復号する。なお、実際には、このステップS441およびステップS442において、エントロピ復号部421は、これらの情報の他にも、例えばSPS、PPS、およびスライスヘッダ等に格納される情報も復号する。
ステップS443において、符号長決定部426は、ステップS442において復号されて得られたイントラ予測モード制限レベルフラグの値が1(imode_limit_level = 1)であるか否かを判定する。イントラ予測モード制限レベルフラグの値が1(imode_limit_level = 1)であると判定された場合、符号長決定部426は、処理をステップS444に進める。
ステップS444において、符号長決定部426は、テーブル記憶部425から、イントラ予測モード制限レベルが1(imode_limit_level = 1)のテーブル情報を読み出し、そのテーブル情報に基づいて、エントロピ復号部421において復号された当該PUのPUサイズ(PU_Size)に応じた符号長(Bin数)を求める。
ステップS445において、逆2値化部422は、ステップS444において求められた符号長(Bin数)で、ステップS441において復号されて得られたイントラ予測モード情報の2値データを逆2値化する。この逆2値化により得られたイントラ予測モード情報はイントラ予測部411に供給される。
ステップS446において、イントラ予測モード記憶部423は、ステップS445の処理により得られたイントラ予測モード情報を取得し、記憶する。ステップS446の処理を終了すると、イントラ予測モード記憶部423は、イントラ予測モード情報復号処理を終了し、処理を図36のステップS422に戻し、処理をステップS424に進める。
また、図38のステップS443において、イントラ予測モード制限レベルフラグの値が0であると判定された場合、符号長決定部426は、処理をステップS447に進める。
ステップS447において、符号長決定部426は、テーブル記憶部425から、イントラ予測モード制限レベルが0(imode_limit_level = 0)のテーブル情報を読み出し、そのテーブル情報に基づいて、エントロピ復号部421において復号された当該PUのPUサイズ(PU_Size)に応じた符号長(Bin数)を求める。
ステップS448において、逆2値化部422は、ステップS447において求められた符号長(Bin数)で、ステップS441において復号されて得られたイントラ予測モード情報の2値データを逆2値化する。
ステップS449において、逆2値化部422は、ステップS448において得られたイントラ予測モード情報の値(イントラ予測モードの番号)が31であるか否かを判定し、31であると判定された場合、処理をステップS450に進める。
ステップS450において、逆2値化部422は、2値データからさらに1Bin抽出する。ステップS451において、逆2値化部422は、その抽出したBinの値が1であるか否かを判定し、1であると判定された場合、処理をステップS452に進める。
つまり、この場合、図29のステップS371において1が符号化されている。したがって、ステップS452において、逆2値化部422は、イントラ予測モード情報の値(イントラ予測モードの番号)を32に変更する。ステップS452の処理を終了すると、逆2値化部422は、処理をステップS453に進める。
また、ステップS451において、抽出したBinの値が0であると判定された場合、図29のステップS371において0が符号化されている。つまり、この場合、イントラ予測モード情報の値(イントラ予測モードの番号)は31で正しいので、逆2値化部422は、ステップS452の処理を省略し、ステップS453に処理を進める。
また、ステップS449において、イントラ予測モード情報の値(イントラ予測モードの番号)が31でない(30以下である)と判定された場合、図29のステップS371の処理は行われていない。したがって、逆2値化部422は、ステップS450乃至ステップS452の処理を省略し、ステップS453に処理を進める。
ステップS453において、イントラ予測モード情報の値(イントラ予測モードの番号)がMPMの番号以上であるか否かを判定し、MPMの番号以上であると判定された場合、処理をステップS454に進める。
この場合、図29のステップS363において値が1減算されている。したがって、逆2値化部422は、ステップS454において、イントラ予測モード情報の値(イントラ予測モードの番号)に1を加算する。ステップS454の処理が終了すると、逆2値化部422は、得られたイントラ予測モード情報をイントラ予測部411に供給し、処理をステップS446に戻す。
また、ステップS453において、イントラ予測モード情報の値(イントラ予測モードの番号)がMPMの番号より小さいと判定された場合、図29のステップS363の処理は行われていないので、逆2値化部422は、ステップS454の処理を省略し、処理をステップS446に戻す。
以上のように各処理を実行することにより、画像復号装置400は、画像符号化装置300において割り当てる符号長が適応的に制御されたイントラ予測モード情報を適切に復号することができる。つまり、画像復号装置400は、符号化効率を向上させることができる。
また、以上のように復号されて逆2値化されたイントラ予測モード情報は、画像符号化装置300において適応的にモードが制限されているので、画像復号装置400は、イントラ予測の負荷を低減させることができる。
[その他の例]
以上においては、画像符号化装置300および画像復号装置400が各イントラ予測モード制限レベルのテーブル情報を予め共有するように説明したが、これに限らず、画像符号化装置300と画像復号装置400がこのテーブル情報を授受することができるようにしてもよい。例えば、符号化データを授受する前に、画像符号化装置300が、画像復号装置400に対してテーブル情報を供給するようにしてもよい。また、画像符号化装置300が画像符号化を開始する前に、画像復号装置400が、テーブル情報を画像符号化装置300に提供するようにしてもよい。さらに、画像符号化装置300および画像復号装置400以外の装置が、画像符号化装置300および画像復号装置400に対してテーブル情報を供給するようにしてもよい。
また、以上においては、イントラ予測モード制限レベルが可変であるように説明したが、イントラ予測モード制限レベルは固定値とし、常にモードが制限されているようにしてもよい。その場合、画像符号化装置300と画像復号装置400との間の、イントラ予測モード制限レベルの授受は省略することができる。
さらに、以上においては、イントラ予測モード制限レベル0(モードの制限が無い状態)を初期状態とし、適応的にレベルを1にして制限を行うように説明したが、どのレベルを初期状態にしてもよい。例えば、イントラ予測モード制限レベル1(モードの制限がある状態)を初期状態とし、適応的にレベルを0にして制限を解除するようにしてもよい。
また、以上においては、イントラ予測モード制限レベルを3段階以上としてもよいと説明したが、このイントラ予測モード制限レベルの数を変更することができるようにしてもよい。さらに、例えばシーケンス、ピクチャ、若しくはスライス等、所定の処理単位毎にイントラ予測モード制限レベルの数を変更することができるようにしてもよい。
<3.第3の実施の形態>
[パーソナルコンピュータ]
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行させることもできるし、ソフトウエアにより実行させることもできる。この場合、例えば、図39に示されるようなパーソナルコンピュータとして構成されるようにしてもよい。
図39において、パーソナルコンピュータ500のCPU(Central Processing Unit)501は、ROM(Read Only Memory)502に記憶されているプログラム、または記憶部513からRAM(Random Access Memory)503にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM503にはまた、CPU501が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
CPU501、ROM502、およびRAM503は、バス504を介して相互に接続されている。このバス504にはまた、入出力インタフェース510も接続されている。
入出力インタフェース510には、キーボード、マウスなどよりなる入力部511、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)などよりなるディスプレイ、並びにスピーカなどよりなる出力部512、ハードディスクなどより構成される記憶部513、モデムなどより構成される通信部514が接続されている。通信部514は、インターネットを含むネットワークを介しての通信処理を行う。
入出力インタフェース510にはまた、必要に応じてドライブ515が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア521が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じて記憶部513にインストールされる。
上述した一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、例えば、図39に示されるように、装置本体とは別に、ユーザにプログラムを配信するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc - Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini Disc)を含む)、若しくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア521により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに配信される、プログラムが記録されているROM502や、記憶部513に含まれるハードディスクなどで構成される。
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
また、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムとは、複数のデバイス(装置)により構成される装置全体を表すものである。
また、以上において、1つの装置(または処理部)として説明した構成を分割し、複数の装置(または処理部)として構成するようにしてもよい。逆に、以上において複数の装置(または処理部)として説明した構成をまとめて1つの装置(または処理部)として構成されるようにしてもよい。また、各装置(または各処理部)の構成に上述した以外の構成を付加するようにしてももちろんよい。さらに、システム全体としての構成や動作が実質的に同じであれば、ある装置(または処理部)の構成の一部を他の装置(または他の処理部)の構成に含めるようにしてもよい。つまり、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
例えば、上述した画像符号化装置や画像復号装置は、任意の電子機器に適用することができる。以下にその例について説明する。
<4.第4の実施の形態>
[テレビジョン受像機]
図40は、本発明を適用した画像復号装置200を用いるテレビジョン受像機の主な構成例を示すブロック図である。
図40に示されるテレビジョン受像機1000は、地上波チューナ1013、ビデオデコーダ1015、映像信号処理回路1018、グラフィック生成回路1019、パネル駆動回路1020、および表示パネル1021を有する。
地上波チューナ1013は、地上アナログ放送の放送波信号を、アンテナを介して受信し、復調し、映像信号を取得し、それをビデオデコーダ1015に供給する。ビデオデコーダ1015は、地上波チューナ1013から供給された映像信号に対してデコード処理を施し、得られたデジタルのコンポーネント信号を映像信号処理回路1018に供給する。
映像信号処理回路1018は、ビデオデコーダ1015から供給された映像データに対してノイズ除去などの所定の処理を施し、得られた映像データをグラフィック生成回路1019に供給する。
グラフィック生成回路1019は、表示パネル1021に表示させる番組の映像データや、ネットワークを介して供給されるアプリケーションに基づく処理による画像データなどを生成し、生成した映像データや画像データをパネル駆動回路1020に供給する。また、グラフィック生成回路1019は、項目の選択などにユーザにより利用される画面を表示するための映像データ(グラフィック)を生成し、それを番組の映像データに重畳したりすることによって得られた映像データをパネル駆動回路1020に供給するといった処理も適宜行う。
パネル駆動回路1020は、グラフィック生成回路1019から供給されたデータに基づいて表示パネル1021を駆動し、番組の映像や上述した各種の画面を表示パネル1021に表示させる。
表示パネル1021はLCD(Liquid Crystal Display)などよりなり、パネル駆動回路1020による制御に従って番組の映像などを表示させる。
また、テレビジョン受像機1000は、音声A/D(Analog/Digital)変換回路1014、音声信号処理回路1022、エコーキャンセル/音声合成回路1023、音声増幅回路1024、およびスピーカ1025も有する。
地上波チューナ1013は、受信した放送波信号を復調することにより、映像信号だけでなく音声信号も取得する。地上波チューナ1013は、取得した音声信号を音声A/D変換回路1014に供給する。
音声A/D変換回路1014は、地上波チューナ1013から供給された音声信号に対してA/D変換処理を施し、得られたデジタルの音声信号を音声信号処理回路1022に供給する。
音声信号処理回路1022は、音声A/D変換回路1014から供給された音声データに対してノイズ除去などの所定の処理を施し、得られた音声データをエコーキャンセル/音声合成回路1023に供給する。
エコーキャンセル/音声合成回路1023は、音声信号処理回路1022から供給された音声データを音声増幅回路1024に供給する。
音声増幅回路1024は、エコーキャンセル/音声合成回路1023から供給された音声データに対してD/A変換処理、増幅処理を施し、所定の音量に調整した後、音声をスピーカ1025から出力させる。
さらに、テレビジョン受像機1000は、デジタルチューナ1016およびMPEGデコーダ1017も有する。
デジタルチューナ1016は、デジタル放送(地上デジタル放送、BS(Broadcasting Satellite)/CS(Communications Satellite)デジタル放送)の放送波信号を、アンテナを介して受信し、復調し、MPEG-TS(Moving Picture Experts Group-Transport Stream)を取得し、それをMPEGデコーダ1017に供給する。
MPEGデコーダ1017は、デジタルチューナ1016から供給されたMPEG-TSに施されているスクランブルを解除し、再生対象(視聴対象)になっている番組のデータを含むストリームを抽出する。MPEGデコーダ1017は、抽出したストリームを構成する音声パケットをデコードし、得られた音声データを音声信号処理回路1022に供給するとともに、ストリームを構成する映像パケットをデコードし、得られた映像データを映像信号処理回路1018に供給する。また、MPEGデコーダ1017は、MPEG-TSから抽出したEPG(Electronic Program Guide)データを図示せぬ経路を介してCPU1032に供給する。
テレビジョン受像機1000は、このように映像パケットをデコードするMPEGデコーダ1017として、上述した画像復号装置400を用いる。なお、放送局等より送信されるMPEG-TSは、画像符号化装置300によって符号化されている。
MPEGデコーダ1017は、画像復号装置400の場合と同様に、符号化側から供給されるイントラ予測モード制限フラグの値に応じて符号長を決定し、その符号長を用いて、イントラ予測モード情報の2値データを逆2値化する。したがって、MPEGデコーダ1017は、イントラ予測モードを適応的に制限してイントラ符号化された符号化データを適切に復号することができる。これにより、MPEGデコーダ1017は、符号化データの符号化効率を向上させることができる。
MPEGデコーダ1017から供給された映像データは、ビデオデコーダ1015から供給された映像データの場合と同様に、映像信号処理回路1018において所定の処理が施され、グラフィック生成回路1019において、生成された映像データ等が適宜重畳され、パネル駆動回路1020を介して表示パネル1021に供給され、その画像が表示される。
MPEGデコーダ1017から供給された音声データは、音声A/D変換回路1014から供給された音声データの場合と同様に、音声信号処理回路1022において所定の処理が施され、エコーキャンセル/音声合成回路1023を介して音声増幅回路1024に供給され、D/A変換処理や増幅処理が施される。その結果、所定の音量に調整された音声がスピーカ1025から出力される。
また、テレビジョン受像機1000は、マイクロホン1026、およびA/D変換回路1027も有する。
A/D変換回路1027は、音声会話用のものとしてテレビジョン受像機1000に設けられるマイクロホン1026により取り込まれたユーザの音声の信号を受信し、受信した音声信号に対してA/D変換処理を施し、得られたデジタルの音声データをエコーキャンセル/音声合成回路1023に供給する。
エコーキャンセル/音声合成回路1023は、テレビジョン受像機1000のユーザ(ユーザA)の音声のデータがA/D変換回路1027から供給されている場合、ユーザAの音声データを対象としてエコーキャンセルを行い、他の音声データと合成するなどして得られた音声のデータを、音声増幅回路1024を介してスピーカ1025より出力させる。
さらに、テレビジョン受像機1000は、音声コーデック1028、内部バス1029、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)1030、フラッシュメモリ1031、CPU1032、USB(Universal Serial Bus) I/F1033、およびネットワークI/F1034も有する。
A/D変換回路1027は、音声会話用のものとしてテレビジョン受像機1000に設けられるマイクロホン1026により取り込まれたユーザの音声の信号を受信し、受信した音声信号に対してA/D変換処理を施し、得られたデジタルの音声データを音声コーデック1028に供給する。
音声コーデック1028は、A/D変換回路1027から供給された音声データを、ネットワーク経由で送信するための所定のフォーマットのデータに変換し、内部バス1029を介してネットワークI/F1034に供給する。
ネットワークI/F1034は、ネットワーク端子1035に装着されたケーブルを介してネットワークに接続される。ネットワークI/F1034は、例えば、そのネットワークに接続される他の装置に対して、音声コーデック1028から供給された音声データを送信する。また、ネットワークI/F1034は、例えば、ネットワークを介して接続される他の装置から送信される音声データを、ネットワーク端子1035を介して受信し、それを、内部バス1029を介して音声コーデック1028に供給する。
音声コーデック1028は、ネットワークI/F1034から供給された音声データを所定のフォーマットのデータに変換し、それをエコーキャンセル/音声合成回路1023に供給する。
エコーキャンセル/音声合成回路1023は、音声コーデック1028から供給される音声データを対象としてエコーキャンセルを行い、他の音声データと合成するなどして得られた音声のデータを、音声増幅回路1024を介してスピーカ1025より出力させる。
SDRAM1030は、CPU1032が処理を行う上で必要な各種のデータを記憶する。
フラッシュメモリ1031は、CPU1032により実行されるプログラムを記憶する。フラッシュメモリ1031に記憶されているプログラムは、テレビジョン受像機1000の起動時などの所定のタイミングでCPU1032により読み出される。フラッシュメモリ1031には、デジタル放送を介して取得されたEPGデータ、ネットワークを介して所定のサーバから取得されたデータなども記憶される。
例えば、フラッシュメモリ1031には、CPU1032の制御によりネットワークを介して所定のサーバから取得されたコンテンツデータを含むMPEG-TSが記憶される。フラッシュメモリ1031は、例えばCPU1032の制御により、そのMPEG-TSを、内部バス1029を介してMPEGデコーダ1017に供給する。
MPEGデコーダ1017は、デジタルチューナ1016から供給されたMPEG-TSの場合と同様に、そのMPEG-TSを処理する。このようにテレビジョン受像機1000は、映像や音声等よりなるコンテンツデータを、ネットワークを介して受信し、MPEGデコーダ1017を用いてデコードし、その映像を表示させたり、音声を出力させたりすることができる。
また、テレビジョン受像機1000は、リモートコントローラ1051から送信される赤外線信号を受光する受光部1037も有する。
受光部1037は、リモートコントローラ1051からの赤外線を受光し、復調して得られたユーザ操作の内容を表す制御コードをCPU1032に出力する。
CPU1032は、フラッシュメモリ1031に記憶されているプログラムを実行し、受光部1037から供給される制御コードなどに応じてテレビジョン受像機1000の全体の動作を制御する。CPU1032とテレビジョン受像機1000の各部は、図示せぬ経路を介して接続されている。
USB I/F1033は、USB端子1036に装着されたUSBケーブルを介して接続される、テレビジョン受像機1000の外部の機器との間でデータの送受信を行う。ネットワークI/F1034は、ネットワーク端子1035に装着されたケーブルを介してネットワークに接続し、ネットワークに接続される各種の装置と音声データ以外のデータの送受信も行う。
テレビジョン受像機1000は、MPEGデコーダ1017として画像復号装置400を用いることにより、アンテナを介して受信する放送波信号や、ネットワークを介して取得するコンテンツデータの符号化効率を向上させることができる。
<5.第5の実施の形態>
[携帯電話機]
図41は、本発明を適用した画像符号化装置300および画像復号装置400を用いる携帯電話機の主な構成例を示すブロック図である。
図41に示される携帯電話機1100は、各部を統括的に制御するようになされた主制御部1150、電源回路部1151、操作入力制御部1152、画像エンコーダ1153、カメラI/F部1154、LCD制御部1155、画像デコーダ1156、多重分離部1157、記録再生部1162、変復調回路部1158、および音声コーデック1159を有する。これらは、バス1160を介して互いに接続されている。
また、携帯電話機1100は、操作キー1119、CCD(Charge Coupled Devices)カメラ1116、液晶ディスプレイ1118、記憶部1123、送受信回路部1163、アンテナ1114、マイクロホン(マイク)1121、およびスピーカ1117を有する。
電源回路部1151は、ユーザの操作により終話および電源キーがオン状態にされると、バッテリパックから各部に対して電力を供給することにより携帯電話機1100を動作可能な状態に起動する。
携帯電話機1100は、CPU、ROMおよびRAM等でなる主制御部1150の制御に基づいて、音声通話モードやデータ通信モード等の各種モードで、音声信号の送受信、電子メールや画像データの送受信、画像撮影、またはデータ記録等の各種動作を行う。
例えば、音声通話モードにおいて、携帯電話機1100は、マイクロホン(マイク)1121で集音した音声信号を、音声コーデック1159によってデジタル音声データに変換し、これを変復調回路部1158でスペクトラム拡散処理し、送受信回路部1163でデジタルアナログ変換処理および周波数変換処理する。携帯電話機1100は、その変換処理により得られた送信用信号を、アンテナ1114を介して図示しない基地局へ送信する。基地局へ伝送された送信用信号(音声信号)は、公衆電話回線網を介して通話相手の携帯電話機に供給される。
また、例えば、音声通話モードにおいて、携帯電話機1100は、アンテナ1114で受信した受信信号を送受信回路部1163で増幅し、さらに周波数変換処理およびアナログデジタル変換処理し、変復調回路部1158でスペクトラム逆拡散処理し、音声コーデック1159によってアナログ音声信号に変換する。携帯電話機1100は、その変換して得られたアナログ音声信号をスピーカ1117から出力する。
更に、例えば、データ通信モードにおいて電子メールを送信する場合、携帯電話機1100は、操作キー1119の操作によって入力された電子メールのテキストデータを、操作入力制御部1152において受け付ける。携帯電話機1100は、そのテキストデータを主制御部1150において処理し、LCD制御部1155を介して、画像として液晶ディスプレイ1118に表示させる。
また、携帯電話機1100は、主制御部1150において、操作入力制御部1152が受け付けたテキストデータやユーザ指示等に基づいて電子メールデータを生成する。携帯電話機1100は、その電子メールデータを、変復調回路部1158でスペクトラム拡散処理し、送受信回路部1163でデジタルアナログ変換処理および周波数変換処理する。携帯電話機1100は、その変換処理により得られた送信用信号を、アンテナ1114を介して図示しない基地局へ送信する。基地局へ伝送された送信用信号(電子メール)は、ネットワークおよびメールサーバ等を介して、所定のあて先に供給される。
また、例えば、データ通信モードにおいて電子メールを受信する場合、携帯電話機1100は、基地局から送信された信号を、アンテナ1114を介して送受信回路部1163で受信し、増幅し、さらに周波数変換処理およびアナログデジタル変換処理する。携帯電話機1100は、その受信信号を変復調回路部1158でスペクトラム逆拡散処理して元の電子メールデータを復元する。携帯電話機1100は、復元された電子メールデータを、LCD制御部1155を介して液晶ディスプレイ1118に表示する。
なお、携帯電話機1100は、受信した電子メールデータを、記録再生部1162を介して、記憶部1123に記録する(記憶させる)ことも可能である。
この記憶部1123は、書き換え可能な任意の記憶媒体である。記憶部1123は、例えば、RAMや内蔵型フラッシュメモリ等の半導体メモリであってもよいし、ハードディスクであってもよいし、磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスク、USBメモリ、またはメモリカード等のリムーバブルメディアであってもよい。もちろん、これら以外のものであってもよい。
さらに、例えば、データ通信モードにおいて画像データを送信する場合、携帯電話機1100は、撮像によりCCDカメラ1116で画像データを生成する。CCDカメラ1116は、レンズや絞り等の光学デバイスと光電変換素子としてのCCDを有し、被写体を撮像し、受光した光の強度を電気信号に変換し、被写体の画像の画像データを生成する。CCDカメラ1116は、その画像データを、カメラI/F部1154を介して、画像エンコーダ1153で符号化し、符号化画像データに変換する。
携帯電話機1100は、このような処理を行う画像エンコーダ1153として、上述した画像符号化装置300を用いる。画像エンコーダ1153は、画像符号化装置300の場合と同様に、イントラ予測のモードを適応的に制限し、さらに、イントラ予測モード情報に割り当てる2値化の符号長を適応的に制御する。つまり、画像エンコーダ1153は、イントラ予測モードが増大することによるイントラ予測モード情報の不要な符号長の増大を抑制することができる。これにより、画像エンコーダ1153は、符号化データの符号化効率を向上させることができる。
なお、携帯電話機1100は、このとき同時に、CCDカメラ1116で撮像中にマイクロホン(マイク)1121で集音した音声を、音声コーデック1159においてアナログデジタル変換し、さらに符号化する。
携帯電話機1100は、多重分離部1157において、画像エンコーダ1153から供給された符号化画像データと、音声コーデック1159から供給されたデジタル音声データとを、所定の方式で多重化する。携帯電話機1100は、その結果得られる多重化データを、変復調回路部1158でスペクトラム拡散処理し、送受信回路部1163でデジタルアナログ変換処理および周波数変換処理する。携帯電話機1100は、その変換処理により得られた送信用信号を、アンテナ1114を介して図示しない基地局へ送信する。基地局へ伝送された送信用信号(画像データ)は、ネットワーク等を介して、通信相手に供給される。
なお、画像データを送信しない場合、携帯電話機1100は、CCDカメラ1116で生成した画像データを、画像エンコーダ1153を介さずに、LCD制御部1155を介して液晶ディスプレイ1118に表示させることもできる。
また、例えば、データ通信モードにおいて、簡易ホームページ等にリンクされた動画像ファイルのデータを受信する場合、携帯電話機1100は、基地局から送信された信号を、アンテナ1114を介して送受信回路部1163で受信し、増幅し、さらに周波数変換処理およびアナログデジタル変換処理する。携帯電話機1100は、その受信信号を変復調回路部1158でスペクトラム逆拡散処理して元の多重化データを復元する。携帯電話機1100は、多重分離部1157において、その多重化データを分離して、符号化画像データと音声データとに分ける。
携帯電話機1100は、画像デコーダ1156において符号化画像データをデコードすることにより、再生動画像データを生成し、これを、LCD制御部1155を介して液晶ディスプレイ1118に表示させる。これにより、例えば、簡易ホームページにリンクされた動画像ファイルに含まれる動画データが液晶ディスプレイ1118に表示される。
携帯電話機1100は、このような処理を行う画像デコーダ1156として、上述した画像復号装置400を用いる。つまり、画像デコーダ1156は、画像復号装置400の場合と同様に、符号化側から供給されるイントラ予測モード制限フラグの値に応じて符号長を決定し、その符号長を用いて、イントラ予測モード情報の2値データを逆2値化する。したがって、画像デコーダ1156は、イントラ予測モードを適応的に制限してイントラ符号化された符号化データを適切に復号することができる。これにより、画像デコーダ1156は、符号化データの符号化効率を向上させることができる。
このとき、携帯電話機1100は、同時に、音声コーデック1159において、デジタルの音声データをアナログ音声信号に変換し、これをスピーカ1117より出力させる。これにより、例えば、簡易ホームページにリンクされた動画像ファイルに含まれる音声データが再生される。
なお、電子メールの場合と同様に、携帯電話機1100は、受信した簡易ホームページ等にリンクされたデータを、記録再生部1162を介して、記憶部1123に記録する(記憶させる)ことも可能である。
また、携帯電話機1100は、主制御部1150において、撮像されてCCDカメラ1116で得られた2次元コードを解析し、2次元コードに記録された情報を取得することができる。
さらに、携帯電話機1100は、赤外線通信部1181で赤外線により外部の機器と通信することができる。
携帯電話機1100は、画像エンコーダ1153として画像符号化装置300を用いることにより、例えばCCDカメラ1116において生成された画像データを符号化して伝送する際に、その符号化データの符号化効率を向上させることができる。
また、携帯電話機1100は、画像デコーダ1156として画像復号装置400を用いることにより、例えば、簡易ホームページ等にリンクされた動画像ファイルのデータ(符号化データ)の符号化効率を向上させることができる。
なお、以上において、携帯電話機1100が、CCDカメラ1116を用いるように説明したが、このCCDカメラ1116の代わりに、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)を用いたイメージセンサ(CMOSイメージセンサ)を用いるようにしてもよい。この場合も、携帯電話機1100は、CCDカメラ1116を用いる場合と同様に、被写体を撮像し、被写体の画像の画像データを生成することができる。
また、以上においては携帯電話機1100として説明したが、例えば、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、UMPC(Ultra Mobile Personal Computer)、ネットブック、ノート型パーソナルコンピュータ等、この携帯電話機1100と同様の撮像機能や通信機能を有する装置であれば、どのような装置であっても携帯電話機1100の場合と同様に、本発明を適用した画像符号化装置および画像復号装置を適用することができる。
<6.第6の実施の形態>
[ハードディスクレコーダ]
図42は、本発明を適用した画像符号化装置および画像復号装置を用いるハードディスクレコーダの主な構成例を示すブロック図である。
図42に示されるハードディスクレコーダ(HDDレコーダ)1200は、チューナにより受信された、衛星や地上のアンテナ等より送信される放送波信号(テレビジョン信号)に含まれる放送番組のオーディオデータとビデオデータを、内蔵するハードディスクに保存し、その保存したデータをユーザの指示に応じたタイミングでユーザに提供する装置である。
ハードディスクレコーダ1200は、例えば、放送波信号よりオーディオデータとビデオデータを抽出し、それらを適宜復号し、内蔵するハードディスクに記憶させることができる。また、ハードディスクレコーダ1200は、例えば、ネットワークを介して他の装置からオーディオデータやビデオデータを取得し、それらを適宜復号し、内蔵するハードディスクに記憶させることもできる。
さらに、ハードディスクレコーダ1200は、例えば、内蔵するハードディスクに記録されているオーディオデータやビデオデータを復号してモニタ1260に供給し、モニタ1260の画面にその画像を表示させ、モニタ1260のスピーカよりその音声を出力させることができる。また、ハードディスクレコーダ1200は、例えば、チューナを介して取得された放送波信号より抽出されたオーディオデータとビデオデータ、または、ネットワークを介して他の装置から取得したオーディオデータやビデオデータを復号してモニタ1260に供給し、モニタ1260の画面にその画像を表示させ、モニタ1260のスピーカよりその音声を出力させることもできる。
もちろん、この他の動作も可能である。
図42に示されるように、ハードディスクレコーダ1200は、受信部1221、復調部1222、デマルチプレクサ1223、オーディオデコーダ1224、ビデオデコーダ1225、およびレコーダ制御部1226を有する。ハードディスクレコーダ1200は、さらに、EPGデータメモリ1227、プログラムメモリ1228、ワークメモリ1229、ディスプレイコンバータ1230、OSD(On Screen Display)制御部1231、ディスプレイ制御部1232、記録再生部1233、D/Aコンバータ1234、および通信部1235を有する。
また、ディスプレイコンバータ1230は、ビデオエンコーダ1241を有する。記録再生部1233は、エンコーダ1251およびデコーダ1252を有する。
受信部1221は、リモートコントローラ(図示せず)からの赤外線信号を受信し、電気信号に変換してレコーダ制御部1226に出力する。レコーダ制御部1226は、例えば、マイクロプロセッサなどにより構成され、プログラムメモリ1228に記憶されているプログラムに従って、各種の処理を実行する。レコーダ制御部1226は、このとき、ワークメモリ1229を必要に応じて使用する。
通信部1235は、ネットワークに接続され、ネットワークを介して他の装置との通信処理を行う。例えば、通信部1235は、レコーダ制御部1226により制御され、チューナ(図示せず)と通信し、主にチューナに対して選局制御信号を出力する。
復調部1222は、チューナより供給された信号を、復調し、デマルチプレクサ1223に出力する。デマルチプレクサ1223は、復調部1222より供給されたデータを、オーディオデータ、ビデオデータ、およびEPGデータに分離し、それぞれ、オーディオデコーダ1224、ビデオデコーダ1225、またはレコーダ制御部1226に出力する。
オーディオデコーダ1224は、入力されたオーディオデータをデコードし、記録再生部1233に出力する。ビデオデコーダ1225は、入力されたビデオデータをデコードし、ディスプレイコンバータ1230に出力する。レコーダ制御部1226は、入力されたEPGデータをEPGデータメモリ1227に供給し、記憶させる。
ディスプレイコンバータ1230は、ビデオデコーダ1225またはレコーダ制御部1226より供給されたビデオデータを、ビデオエンコーダ1241により、例えばNTSC(National Television Standards Committee)方式のビデオデータにエンコードし、記録再生部1233に出力する。また、ディスプレイコンバータ1230は、ビデオデコーダ1225またはレコーダ制御部1226より供給されるビデオデータの画面のサイズを、モニタ1260のサイズに対応するサイズに変換し、ビデオエンコーダ1241によってNTSC方式のビデオデータに変換し、アナログ信号に変換し、ディスプレイ制御部1232に出力する。
ディスプレイ制御部1232は、レコーダ制御部1226の制御のもと、OSD(On Screen Display)制御部1231が出力したOSD信号を、ディスプレイコンバータ1230より入力されたビデオ信号に重畳し、モニタ1260のディスプレイに出力し、表示させる。
モニタ1260にはまた、オーディオデコーダ1224が出力したオーディオデータが、D/Aコンバータ1234によりアナログ信号に変換されて供給されている。モニタ1260は、このオーディオ信号を内蔵するスピーカから出力する。
記録再生部1233は、ビデオデータやオーディオデータ等を記録する記憶媒体としてハードディスクを有する。
記録再生部1233は、例えば、オーディオデコーダ1224より供給されるオーディオデータを、エンコーダ1251によりエンコードする。また、記録再生部1233は、ディスプレイコンバータ1230のビデオエンコーダ1241より供給されるビデオデータを、エンコーダ1251によりエンコードする。記録再生部1233は、そのオーディオデータの符号化データとビデオデータの符号化データとをマルチプレクサにより合成する。記録再生部1233は、その合成データをチャネルコーディングして増幅し、そのデータを、記録ヘッドを介してハードディスクに書き込む。
記録再生部1233は、再生ヘッドを介してハードディスクに記録されているデータを再生し、増幅し、デマルチプレクサによりオーディオデータとビデオデータに分離する。記録再生部1233は、デコーダ1252によりオーディオデータおよびビデオデータをデコードする。記録再生部1233は、復号したオーディオデータをD/A変換し、モニタ1260のスピーカに出力する。また、記録再生部1233は、復号したビデオデータをD/A変換し、モニタ1260のディスプレイに出力する。
レコーダ制御部1226は、受信部1221を介して受信されるリモートコントローラからの赤外線信号により示されるユーザ指示に基づいて、EPGデータメモリ1227から最新のEPGデータを読み出し、それをOSD制御部1231に供給する。OSD制御部1231は、入力されたEPGデータに対応する画像データを発生し、ディスプレイ制御部1232に出力する。ディスプレイ制御部1232は、OSD制御部1231より入力されたビデオデータをモニタ1260のディスプレイに出力し、表示させる。これにより、モニタ1260のディスプレイには、EPG(電子番組ガイド)が表示される。
また、ハードディスクレコーダ1200は、インターネット等のネットワークを介して他の装置から供給されるビデオデータ、オーディオデータ、またはEPGデータ等の各種データを取得することができる。
通信部1235は、レコーダ制御部1226に制御され、ネットワークを介して他の装置から送信されるビデオデータ、オーディオデータ、およびEPGデータ等の符号化データを取得し、それをレコーダ制御部1226に供給する。レコーダ制御部1226は、例えば、取得したビデオデータやオーディオデータの符号化データを記録再生部1233に供給し、ハードディスクに記憶させる。このとき、レコーダ制御部1226および記録再生部1233が、必要に応じて再エンコード等の処理を行うようにしてもよい。
また、レコーダ制御部1226は、取得したビデオデータやオーディオデータの符号化データを復号し、得られるビデオデータをディスプレイコンバータ1230に供給する。ディスプレイコンバータ1230は、ビデオデコーダ1225から供給されるビデオデータと同様に、レコーダ制御部1226から供給されるビデオデータを処理し、ディスプレイ制御部1232を介してモニタ1260に供給し、その画像を表示させる。
また、この画像表示に合わせて、レコーダ制御部1226が、復号したオーディオデータを、D/Aコンバータ1234を介してモニタ1260に供給し、その音声をスピーカから出力させるようにしてもよい。
さらに、レコーダ制御部1226は、取得したEPGデータの符号化データを復号し、復号したEPGデータをEPGデータメモリ1227に供給する。
以上のようなハードディスクレコーダ1200は、ビデオデコーダ1225、デコーダ1252、およびレコーダ制御部1226に内蔵されるデコーダとして画像復号装置400を用いる。つまり、ビデオデコーダ1225、デコーダ1252、およびレコーダ制御部1226に内蔵されるデコーダは、画像復号装置400の場合と同様に、符号化側から供給されるイントラ予測モード制限フラグの値に応じて符号長を決定し、その符号長を用いて、イントラ予測モード情報の2値データを逆2値化する。したがって、ビデオデコーダ1225、デコーダ1252、およびレコーダ制御部1226に内蔵されるデコーダは、イントラ予測モードを適応的に制限してイントラ符号化された符号化データを適切に復号することができる。これにより、ビデオデコーダ1225、デコーダ1252、およびレコーダ制御部1226に内蔵されるデコーダは、符号化データの符号化効率を向上させることができる。
したがって、ハードディスクレコーダ1200は、例えば、チューナや通信部1235が受信するビデオデータ(符号化データ)や、記録再生部1233が再生するビデオデータ(符号化データ)の符号化効率を向上させることができる。
また、ハードディスクレコーダ1200は、エンコーダ1251として画像符号化装置300を用いる。したがって、エンコーダ1251は、画像符号化装置300の場合と同様に、イントラ予測のモードを適応的に制限し、さらに、イントラ予測モード情報に割り当てる2値化の符号長を適応的に制御する。つまり、エンコーダ1251は、イントラ予測モードが増大することによるイントラ予測モード情報の不要な符号長の増大を抑制することができる。これにより、エンコーダ1251は、符号化データの符号化効率を向上させることができる。
したがって、ハードディスクレコーダ1200は、例えば、ハードディスクに記録する符号化データの符号化効率を向上させることができる。
なお、以上においては、ビデオデータやオーディオデータをハードディスクに記録するハードディスクレコーダ1200について説明したが、もちろん、記録媒体はどのようなものであってもよい。例えばフラッシュメモリ、光ディスク、またはビデオテープ等、ハードディスク以外の記録媒体を適用するレコーダであっても、上述したハードディスクレコーダ1200の場合と同様に、本発明を適用した画像符号化装置300および画像復号装置400を適用することができる。
<7.第7の実施の形態>
[カメラ]
図43は、本発明を適用した画像符号化装置および画像復号装置を用いるカメラの主な構成例を示すブロック図である。
図43に示されるカメラ1300は、被写体を撮像し、被写体の画像をLCD1316に表示させたり、それを画像データとして、記録メディア1333に記録したりする。
レンズブロック1311は、光(すなわち、被写体の映像)を、CCD/CMOS1312に入射させる。CCD/CMOS1312は、CCDまたはCMOSを用いたイメージセンサであり、受光した光の強度を電気信号に変換し、カメラ信号処理部1313に供給する。
カメラ信号処理部1313は、CCD/CMOS1312から供給された電気信号を、Y,Cr,Cbの色差信号に変換し、画像信号処理部1314に供給する。画像信号処理部1314は、コントローラ1321の制御の下、カメラ信号処理部1313から供給された画像信号に対して所定の画像処理を施したり、その画像信号をエンコーダ1341で符号化したりする。画像信号処理部1314は、画像信号を符号化して生成した符号化データを、デコーダ1315に供給する。さらに、画像信号処理部1314は、オンスクリーンディスプレイ(OSD)1320において生成された表示用データを取得し、それをデコーダ1315に供給する。
以上の処理において、カメラ信号処理部1313は、バス1317を介して接続されるDRAM(Dynamic Random Access Memory)1318を適宜利用し、必要に応じて画像データや、その画像データが符号化された符号化データ等をそのDRAM1318に保持させる。
デコーダ1315は、画像信号処理部1314から供給された符号化データを復号し、得られた画像データ(復号画像データ)をLCD1316に供給する。また、デコーダ1315は、画像信号処理部1314から供給された表示用データをLCD1316に供給する。LCD1316は、デコーダ1315から供給された復号画像データの画像と表示用データの画像を適宜合成し、その合成画像を表示する。
オンスクリーンディスプレイ1320は、コントローラ1321の制御の下、記号、文字、または図形からなるメニュー画面やアイコンなどの表示用データを、バス1317を介して画像信号処理部1314に出力する。
コントローラ1321は、ユーザが操作部1322を用いて指令した内容を示す信号に基づいて、各種処理を実行するとともに、バス1317を介して、画像信号処理部1314、DRAM1318、外部インタフェース1319、オンスクリーンディスプレイ1320、およびメディアドライブ1323等を制御する。FLASH ROM1324には、コントローラ1321が各種処理を実行する上で必要なプログラムやデータ等が格納される。
例えば、コントローラ1321は、画像信号処理部1314やデコーダ1315に代わって、DRAM1318に記憶されている画像データを符号化したり、DRAM1318に記憶されている符号化データを復号したりすることができる。このとき、コントローラ1321は、画像信号処理部1314やデコーダ1315の符号化・復号方式と同様の方式によって符号化・復号処理を行うようにしてもよいし、画像信号処理部1314やデコーダ1315が対応していない方式により符号化・復号処理を行うようにしてもよい。
また、例えば、操作部1322から画像印刷の開始が指示された場合、コントローラ1321は、DRAM1318から画像データを読み出し、それを、バス1317を介して外部インタフェース1319に接続されるプリンタ1334に供給して印刷させる。
さらに、例えば、操作部1322から画像記録が指示された場合、コントローラ1321は、DRAM1318から符号化データを読み出し、それを、バス1317を介してメディアドライブ1323に装着される記録メディア1333に供給して記憶させる。
記録メディア1333は、例えば、磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスク、または半導体メモリ等の、読み書き可能な任意のリムーバブルメディアである。記録メディア1333は、もちろん、リムーバブルメディアとしての種類も任意であり、テープデバイスであってもよいし、ディスクであってもよいし、メモリカードであってもよい。もちろん、非接触ICカード等であっても良い。
また、メディアドライブ1323と記録メディア1333を一体化し、例えば、内蔵型ハードディスクドライブやSSD(Solid State Drive)等のように、非可搬性の記憶媒体により構成されるようにしてもよい。
外部インタフェース1319は、例えば、USB入出力端子などで構成され、画像の印刷を行う場合に、プリンタ1334と接続される。また、外部インタフェース1319には、必要に応じてドライブ1331が接続され、磁気ディスク、光ディスク、あるいは光磁気ディスクなどのリムーバブルメディア1332が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じて、FLASH ROM1324にインストールされる。
さらに、外部インタフェース1319は、LANやインターネット等の所定のネットワークに接続されるネットワークインタフェースを有する。コントローラ1321は、例えば、操作部1322からの指示に従って、DRAM1318から符号化データを読み出し、それを外部インタフェース1319から、ネットワークを介して接続される他の装置に供給させることができる。また、コントローラ1321は、ネットワークを介して他の装置から供給される符号化データや画像データを、外部インタフェース1319を介して取得し、それをDRAM1318に保持させたり、画像信号処理部1314に供給したりすることができる。
以上のようなカメラ1300は、デコーダ1315として画像復号装置400を用いる。つまり、デコーダ1315は、画像復号装置400の場合と同様に、符号化側から供給されるイントラ予測モード制限フラグの値に応じて符号長を決定し、その符号長を用いて、イントラ予測モード情報の2値データを逆2値化する。したがって、デコーダ1315は、イントラ予測モードを適応的に制限してイントラ符号化された符号化データを適切に復号することができる。これにより、デコーダ1315は、符号化データの符号化効率を向上させることができる。
したがって、カメラ1300は、例えば、CCD/CMOS1312において生成される画像データや、DRAM1318または記録メディア1333から読み出すビデオデータの符号化データや、ネットワークを介して取得するビデオデータの符号化データの符号化効率を向上させることができる。
また、カメラ1300は、エンコーダ1341として画像符号化装置300を用いる。エンコーダ1341は、画像符号化装置300の場合と同様に、イントラ予測のモードを適応的に制限し、さらに、イントラ予測モード情報に割り当てる2値化の符号長を適応的に制御する。つまり、エンコーダ1341は、イントラ予測モードが増大することによるイントラ予測モード情報の不要な符号長の増大を抑制することができる。これにより、エンコーダ1341は、符号化データの符号化効率を向上させることができる。
したがって、カメラ1300は、例えば、DRAM1318や記録メディア1333に記録する符号化データや、他の装置に提供する符号化データの符号化効率を向上させることができる。
なお、コントローラ1321が行う復号処理に画像復号装置200の復号方法を適用するようにしてもよい。同様に、コントローラ1321が行う符号化処理に画像符号化装置100の符号化方法を適用するようにしてもよい。
また、カメラ1300が撮像する画像データは動画像であってもよいし、静止画像であってもよい。
もちろん、本発明を適用した画像符号化装置および画像復号装置は、上述した装置以外の装置やシステムにも適用可能である。
本発明は、例えば、MPEG,H.26x等の様に、離散コサイン変換等の直交変換と動き補償によって圧縮された画像情報(ビットストリーム)を、衛星放送、ケーブルTV、インターネット、携帯電話などのネットワークメディアを介して受信する際に、若しくは光、磁気ディスク、フラッシュメモリのような記憶メディア上で処理する際に用いられる画像符号化装置や画像復号装置に適用することができる。
300 画像符号化装置, 306 可逆符号化部, 314 イントラ予測部, 321 モード制限レベル制御部, 331 予測モード記憶部, 332 判定用情報生成部, 333 テーブル記憶部, 334 テーブル選択部, 335 イントラ予測モード制限レベルフラグ生成部, 336 許可モード決定部, 341 イントラ予測モード記憶部, 342 MPM算出部, 343 比較部, 344 テーブル記憶部, 345 符号長決定部, 346 2値化部, 347 エントロピ符号化部, 352 合成部, 400 画像復号装置, 402 可逆復号部, 421 エントロピ復号部,422 逆2値化部, 423 イントラ予測モード記憶部, 424 MPM算出部, 425 テーブル記憶部, 426 符号長決定部

Claims (18)

  1. 符号化する画像の内容に応じて、イントラ予測モードを指定するイントラ予測モード情報に割り当てる2値化の符号長を決定する符号長決定部と、
    前記符号長決定部により決定された符号長で前記イントラ予測モード情報を2値化する2値化部と
    を備える画像処理装置。
  2. 前記符号長決定部は、過去に行われたイントラ予測におけるモード選択結果に基づいて前記符号長を決定する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記符号長決定部は、現在の処理対象に対するイントラ予測におけるモード選択結果に基づいて前記符号長を決定する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記符号長決定部は、前記モード選択結果に基づいて算出されるコスト関数値に基づいて前記符号長を決定する
    請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 符号化する画像の内容に応じて、予め用意されたイントラ予測モードの中から、イントラ予測での使用を許可するモードを決定する許可モード決定部と、
    前記許可モード決定部により使用を許可されたイントラ予測モードを用いてイントラ予測を行うイントラ予測部と
    をさらに備え、
    前記符号長決定部は、前記許可モード決定部により使用を許可されたイントラ予測モードの数に応じて前記符号長を決定する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  6. 使用を許可するイントラ予測モードを処理対象の領域の大きさ毎に指定する、前記イントラ予測モードの制限レベル毎のテーブル情報を記憶するテーブル情報記憶部と、
    前記テーブル情報記憶部により記憶される各制御レベルのテーブル情報の中から、符号化する画像の内容に応じた制限レベルのテーブル情報を選択するテーブル選択部と
    をさらに備え、
    前記許可モード決定部は、前記テーブル選択部により選択されたテーブル情報を用いて、前記イントラ予測での使用を許可するモードとして決定する
    請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 前記テーブル選択部が選択したテーブル情報の制限レベルを示すフラグ情報を生成するフラグ生成部をさらに備える
    請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 前記2値化部により前記イントラ予測モード情報が2値化された2値データを符号化する符号化部をさらに備える
    請求項1に記載の画像処理装置。
  9. 前記符号長決定部は、所定の処理単位毎に前記符号長を決定する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  10. 画像処理装置の画像処理方法であって、
    符号長決定部が、符号化する画像の内容に応じて、イントラ予測モードを指定するイントラ予測モード情報に割り当てる2値化の符号長を決定し、
    2値化部が、決定された符号長で前記イントラ予測モード情報を2値化する
    画像処理方法。
  11. コンピュータを、
    符号化する画像の内容に応じて、イントラ予測モードを指定するイントラ予測モード情報に割り当てる2値化の符号長を決定する符号長決定部、
    決定された符号長で前記イントラ予測モード情報を2値化する2値化部
    として機能させるためのプログラム。
  12. 符号化時のイントラ予測において行われたイントラ予測モードの使用制限の度合いを示す制限レベルに基づいて、前記イントラ予測において採用されたイントラ予測モードを指定するイントラ予測モード情報に割り当てられた2値化の符号長を決定する符号長決定部と、
    前記符号長決定部により決定された符号長で前記イントラ予測モード情報の2値データを逆2値化する逆2値化部と
    を備える画像処理装置。
  13. 前記制限レベルを示すフラグ情報を取得するフラグ情報取得部をさらに備え、
    前記符号長決定部は、前記フラグ情報取得部により取得された前記フラグ情報により示される制限レベルに基づいて、前記符号長を決定する
    請求項12に記載の画像処理装置。
  14. 前記符号長決定部は、前記フラグ情報により示される制限レベルにおいて、処理対象の領域の大きさに応じた符号長を、前記符号長として決定する
    請求項13に記載の画像処理装置。
  15. 前記逆2値化部により逆2値化されて得られた前記イントラ予測モード情報により示されるイントラ予測モードでイントラ予測を行うイントラ予測部をさらに備える
    請求項12に記載の画像処理装置。
  16. 符号化データを復号する復号部をさらに備え、
    前記逆2値化部は、前記復号部により復号されて得られた前記イントラ予測モード情報の2値データを、前記符号長決定部により決定された符号長で逆2値化する
    請求項12に記載の画像処理装置。
  17. 画像処理装置の画像処理方法であって、
    符号長決定部が、符号化時のイントラ予測において行われたイントラ予測モードの使用制限の度合いを示す制限レベルに基づいて、前記イントラ予測において採用されたイントラ予測モードを指定するイントラ予測モード情報に割り当てられた2値化の符号長を決定し、
    逆2値化部が、決定された符号長で前記イントラ予測モード情報の2値データを逆2値化する
    画像処理方法。
  18. コンピュータを、
    符号化時のイントラ予測において行われたイントラ予測モードの使用制限の度合いを示す制限レベルに基づいて、前記イントラ予測において採用されたイントラ予測モードを指定するイントラ予測モード情報に割り当てられた2値化の符号長を決定する符号長決定部、
    決定された符号長で前記イントラ予測モード情報の2値データを逆2値化する逆2値化部
    として機能させるためのプログラム。
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