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JP2012039761A - スイッチング電源装置 - Google Patents

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Sanken Electric Co Ltd
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Abstract

【課題】適切な過電流保護特性を実現でき、ESRの小さな出力コンデンサを利用した場合においても安定動作が可能であり、且つロードレギュレーション特性の良好なスイッチング電源装置を提供する。
【解決手段】ハイサイドMOSFET11と、ランプ信号を生成するランプジェネレータ18と、ランプ信号の振幅に応じた振幅信号Compを生成する振幅信号生成部(第2フィードバック制御回路2)と、第2ランプ信号を第1基準電圧に重畳させて重畳信号を生成する重畳回路3と、ハイサイドMOSFET11のオンタイミングとオン幅とを制御する第1フィードバック制御回路1と、出力負荷に流れる電流が過電流であるか否かを検知する過電流検知部と、ハイサイドスイッチを強制的にオフする期間を決定して強制オフ信号を生成するオフタイマー26とを備え、第1フィードバック制御回路1は、過電流が検知された場合にハイサイドMOSFET11をオフするとともに、強制オフ信号に基づいて所定期間ハイサイドMOSFET11を強制的にオフする。
【選択図】図1

Description

本発明は、直流安定化電圧を供給するスイッチング電源装置に関する。
画像エンジンやCPU等のデジタル信号処理LSIの電源電圧を供給するDC・DCコンバーターには、ダイナミックに変動するデジタル負荷に対して、出力電圧の変動幅を極力抑え込む高い負荷応答性能が求められるが、出力電圧と基準電圧との比較のためにエラーアンプを搭載したDC・DCコンバーターは、当該エラーアンプが遅れ要素の主要因となり、負荷応答性能が悪化するという問題点を有する。そこで、遅れ要素の主要因であるエラーアンプを搭載しないことにより、デジタル負荷の要求に対する負荷応答性能を向上させたPFM(周波数変調)制御のリップルコンバーターが提案され広く用いられている。
古典的なPFMリップルコンバーターは、出力電圧のリップル電圧を検出して制御を行う方式であるために、十分なリップル信号を得るために出力コンデンサにはESR(Equivalent Series Resistance:等価直列抵抗)の大きい電解コンデンサ等が必要であり、システムの小型化の妨げになっていた。
近年に至っては、先行技術の一例と示した特許文献1,2のように、ESRによるリップルを想定したRamp信号を、フィードバック電圧あるいは基準電圧側に重畳することで、ESRの小さなセラミックコンデンサを出力コンデンサとして用いた場合でも安定動作できる製品が多く提案され、製品化されつつある。
図18は、特許文献1,2に記載の内容を含む従来のスイッチング電源装置の構成を示す回路図である。また、図19は、従来のスイッチング電源装置の動作を示すタイミングチャートである。これらの図を参照して、一般的なオン幅固定型のリップル制御方式を採用したスイッチング電源装置の動作について説明する。なお、特許文献1,2には、共にRamp信号をフィードバック信号に重畳する方式が開示されているが、この方式はRamp信号を基準電圧に重畳する方式と動作的に等価であるため、後々の説明を簡略化するために、Ramp信号を基準電圧に重畳する方式に変更して説明する。
図18において、Rampジェネレータ18は、ESRのリップル信号を想定したRamp信号を生成し、重畳回路3に出力する。重畳回路3は、第1基準電圧REFに対して、正の傾斜を持つRamp信号を重畳した第2基準電圧REF2を生成し、フィードバックコンパレータ4の正入力に対して出力する。
一方、フィードバック電圧FBは、フィードバックコンパレータ4の負入力に対して出力される。このフィードバック電圧FBは、出力電圧Voutをフィードバック分圧抵抗16と17とによって分圧した電圧である。フィードバック電圧FBが第2基準電圧REF2を下回ると、フィードバックコンパレータ4は、即座にFB_TRG信号を1Shot回路5aに対して出力する。
1Shot回路5aは、フィードバックコンパレータ4により出力されたFB_TRG信号を受けて、一定時間幅のON_TRG信号を生成し、オンタイマー7bのSet端子に対して出力する。
一方、フィードフォワード回路6bは、入力電圧Vinや出力電圧Voutの設定が変わっても、一定のスイッチング周波数を維持するために、入力電圧Vinと出力電圧Voutとを検出し、Vinに比例してVoutに反比例するフィードフォワード信号Itonを生成し、オンタイマー7bのAdj端子に出力する。
オンタイマー7bは、1Shot回路5aにより出力されたON_TRG信号をトリガーとして、フィードフォワード信号Itonに応じたTon信号をドライブロジック8に対して出力する。フィードフォワード信号Itonが大きくなるほど、Ton信号の時間幅は狭くなる。
ドライブロジック8は、オンタイマー8により出力されたTon信号に基づいて、ハイサイドドライバ9の駆動信号Honとローサイドドライバ10の駆動信号Lonとを出力すると同時に、回生期間が終了してインダクタ13に流れる電流ILの極性が反転したことをSW信号で検出し、駆動信号LonをHighからLowへ切り替えることで、ローサイドMOSFET12をオフさせて、インダクタ電流ILの過大な逆流を防止することで、無用な損失の発生を防ぐ機能を備えている。
ハイサイドドライバ9は、ドライブロジック8により出力されたHon信号に基づいて、ハイサイドMOSFET11のゲートを駆動することで、インダクタ13を介して出力コンデンサ14と出力負荷15とに対してエネルギーを供給する。
ローサイドドライバ10は、ドライブロジック8により出力されたLon信号に基づいて、ローサイドMOSFET12のゲートを駆動し、ハイサイドMOSFET11がオフした後のインダクタ電流ILの回生期間に、ローサイドMOSFET12をオンさせることで、導通損失を低減させる。
このように、図18に示す従来のスイッチング電源装置は、上述した一連の動作によって、出力負荷電流Ioutが軽負荷から重負荷へ急変して出力電圧Voutが低下した際に、即座にハイサイドMOSFETをオンさせることで高い負荷応答性を実現し、さらに、古典的なリップル制御方式では不可能だった出力コンデンサのセラコン化を実現することができる。
米国特許第6583610号明細書 特開2008−728912号公報
しかしながら、特許文献1,2に示すような一定傾斜のRamp信号をフィードバック電圧FBあるいは基準電圧REFに重畳する方式は、出力負荷電流Ioutが変化してスイッチング周波数が変化した際に、Ramp信号の振幅が変化することに伴って、出力電圧Voutも変動し、DC・DCコンバーターの重要特性であるロードレギュレーションが悪化してしまうという欠点を有する。具体的には図19に示すタイミングチャートを用いて説明する。
出力負荷電流Ioutが重負荷から軽負荷に急変すると、出力電圧Voutは瞬間的に跳ね上がる。その後、時間の経過とともに出力電圧Voutが低下し、Ramp信号が重畳された第2基準電圧REF2の頂点電位をフィードバック信号FBが下回った時に、1Shot回路5aは、オントリガー信号ON_TRGを出力する。これによってハイサイドMOSFET11はオンするものの、出力負荷電流Ioutが少ないほど、ハイサイドMOSFET11のオンタイミングは遅くなる。すなわち、出力負荷電流Ioutが少ないほど、ハイサイドMOSFET11のスイッチング周波数は低くなる。
スイッチング周波数が低くなると、第1基準電圧REFに重畳されるRamp信号の振幅が相対的に増加するため、第2基準電圧REF2は、重負荷時と比べて大きな値となる。この結果、ロードレギュレーション特性は悪化することになる。図19に示すように、出力電圧Voutは、軽負荷から重負荷に変化した場合においても急落し、その後においても回復しないため、軽負荷時と重負荷時とで大きな電圧差を有していると言うことができ、ロードレギュレーション特性が良いとは言い難い。
ロードレギュレーションを改善するためには第2基準電圧REF2に重畳されるRamp振幅量を減らす必要があるが、この場合におけるスイッチング電源装置は、セラミックコンデンサなどの低ESRのコンデンサを出力コンデンサとして用いた結果、動作が不安定になってしまうという問題点が再浮上する。
また、DC・DCコンバータの重要な機能の一つとして、過電流保護機能が挙げられる。これは、重負荷時あるいは出力負荷短絡のようなアブノーマル状態の時に、ハイサイドMOSFET11又はローサイドMOSFET12に流れるドレイン電流やインダクタ13に流れる電流に基づいて過電流を検出し、パルス・バイ・パルスでスイッチング動作を停止させ、パワーMOSFETのオンデューティ幅を狭めることで破壊を防止する機能である。スイッチング電源装置は、理想的な過電流保護特性を実現するために適切な過電流保護回路を備えている必要がある。
本発明は上述した従来技術の問題点を解決するもので、適切な過電流保護特性を実現でき、ESRの小さな出力コンデンサを利用した場合においても安定動作が可能であり、且つロードレギュレーション特性の良好なスイッチング電源装置を提供することを課題とする。
本発明に係るスイッチング電源装置は、上記課題を解決するために、入力電圧とインダクタとの間に接続されたハイサイドスイッチと、前記ハイサイドスイッチのスイッチング周波数に同期したランプ信号を生成するランプ信号生成部と、前記ランプ信号生成部により生成されたランプ信号の振幅及び周波数に対応した正の傾斜を有する第2ランプ信号を生成するとともに、生成した第2ランプ信号を第1基準電圧に重畳させて重畳信号を生成する重畳回路と、前記重畳回路により生成された重畳信号と出力電圧に応じた大きさのフィードバック信号とを比較し、前記フィードバック信号が前記重畳信号を下回った場合に前記ハイサイドスイッチがオンするようにオンタイミングを制御する制御部と、出力負荷に流れる電流が過電流であるか否かを検知する過電流検知部と、前記過電流検知部による検知結果と前記入力電圧と前記出力電圧とに基づいて、前記ハイサイドスイッチを強制的にオフする期間を決定し、決定した期間に基づく強制オフ信号を生成するオフタイマーとを備え、前記制御部は、前記過電流検知部により過電流が検知された場合に前記ハイサイドスイッチをオフするとともに、前記オフタイマーにより生成された強制オフ信号に基づいて前記オフタイマーにより決定された期間前記ハイサイドスイッチを強制的にオフすることを特徴とする。
本発明によれば、適切な過電流保護特性を実現でき、ESRの小さな出力コンデンサを利用した場合においても安定動作が可能であり、且つロードレギュレーション特性の良好なスイッチング電源装置を提供することができる。
本発明の実施例1の形態のスイッチング電源装置の構成を示す回路図である。 本発明の実施例1の形態のスイッチング電源装置におけるランプジェネレータの詳細な構成を示す回路図である。 本発明の実施例1の形態のスイッチング電源装置における重畳回路の詳細な構成を示す回路図である。 本発明の実施例1の形態のスイッチング電源装置におけるサンプルホールド回路の詳細な構成を示す回路図である。 本発明の実施例1の形態のスイッチング電源装置におけるフィードフォワード回路の詳細な構成を示す回路図である。 本発明の実施例1の形態のスイッチング電源装置におけるオンタイマーの詳細な構成を示す回路図である。 本発明の実施例1の形態のスイッチング電源装置におけるフィードフォワード回路の詳細な構成を示す回路図である。 本発明の実施例1の形態のスイッチング電源装置におけるオフタイマーの詳細な構成を示す回路図である。 本発明の実施例1の形態のスイッチング電源装置において従来の過電流保護回路を採用した場合の構成を示す回路図である。 本発明の実施例1の形態のスイッチング電源装置において従来の過電流保護回路を採用した場合のオンタイマーの詳細な構成を示す回路図である。 本発明の実施例1の形態のスイッチング電源装置の動作を示すタイミングチャートである。 本発明の実施例1の形態のスイッチング電源装置において従来の過電流保護回路を採用した場合における過電流時の動作を示すタイミングチャートである。 本発明の実施例1の形態のスイッチング電源装置における過電流時の動作を示すタイミングチャートである。 本発明の実施例1の形態のスイッチング電源装置における過電流保護特性を示す図である。 本発明の実施例2の形態のスイッチング電源装置の構成を示す回路図である。 本発明の実施例2の形態のスイッチング電源装置における第2サンプルホールド回路の詳細な構成を示す回路図である。 ローサイドMOSFETのドレイン電流を用いて過電流検出を行う場合の利点を説明するタイミングチャートである。 従来のスイッチング電源装置の構成を示す回路図である。 従来のスイッチング電源装置の動作を示すタイミングチャートである。
以下、本発明のスイッチング電源装置の実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。まず、本実施の形態の構成を説明する。図1は、本発明の実施例1のスイッチング電源装置の構成を示す回路図である。なお、図1において、図18における従来装置の構成要素と同一ないし均等のものは、前記と同一符号を以て示し、重複した説明を省略する。
このスイッチング電源装置は、図1に示すように、第1フィードバック制御回路1、第2フィードバック制御回路2、重畳回路3、ハイサイドMOSFET11、ローサイドMOSFET12、インダクタ13、出力平滑コンデンサ14、出力負荷15、フィードバック抵抗16、フィードバック抵抗17、及び過電流保護回路23により構成される。
また、第1フィードバック制御回路1は、フィードバックコンパレータ4、フィードフォワード回路7、オンタイマー5、ドライブロジック8、ハイサイドドライバ9、及びローサイドドライバ10により構成される。
さらに、第2フィードバック制御回路2は、ランプジェネレータ18、サンプルホールド回路19、エラーアンプ20、位相補償抵抗21、及び位相補償コンデンサ22により構成される。
すなわち、本実施例のスイッチング電源装置は、図18に示す従来のスイッチング電源装置に対して、第2フィードバック制御回路2、及び過電流保護回路23を備える点で異なる。
ハイサイドMOSFET11は、本発明のハイサイドスイッチに対応し、入力電圧Vinとインダクタ13との間に接続されている。具体的には、ハイサイドMOSFET11は、ドレイン端子が入力電圧Vinに接続されている。また、ハイサイドMOSFET11のソース端子は、ローサイドMOSFET12のドレイン端子に接続されているとともに、インダクタ13を介して出力負荷15に接続されている。すなわち、本実施例のスイッチング電源装置は、ハイサイドMOSFET11とローサイドMOSFET12とのスイッチング動作により入力電圧を所定の電圧に変換して出力負荷15に供給する。
メジャーループである第1フィードバック制御回路1は、出力負荷15が軽負荷から重負荷へ急変した場合等、ダイナミックに変化する負荷に対して、エラーアンプを介さず高速に動作することで出力電圧Voutの変化幅を最小限に抑える働きをする。
これに対して、マイナーループである第2フィードバック制御回路2は、ランプジェネレータ18により生成されたランプ信号の振幅を検知し、この振幅が、出力負荷電流Ioutに寄らず一定となるよう、ハイサイドMOSFET11のオン幅を最適制御することで、スイッチング周波数Fswを一定に保つ。この結果、スタティックな負荷変動に対しては、第2基準電圧REF2のピーク電圧は常時一定に保たれるため、先行技術の問題点であったロードレギュレーション特性を、制御安定性を犠牲にすることなく大幅に改善できる。
ランプジェネレータ18は、本発明のランプ信号生成部に対応し、ハイサイドスイッチのスイッチング周波数に同期したランプ信号(Ramp)を生成する。図2は、本実施例のスイッチング電源装置におけるランプジェネレータ18の詳細な構成を示す回路図である。ランプジェネレータ18は、図2に示すように、1SHOT回路181、インバータ182、PchMOSFET183、コンデンサ184、定電流I1、及び下限クランプ電圧V2により構成されている。
1SHOT回路181は、ハイサイドドライバ9により出力された駆動信号Honを受け、HonがHighに切り替わった時に、PchMOSFET183を例えば100ns程度の極短い期間だけオンさせる。これにより、コンデンサ184は、電源電圧REGまで瞬時に充電される。
その後、PchMOSFET183がオフすると、コンデンサ184に蓄えられた電荷は、定電流I1によって徐々に引き抜かれる。その結果、ランプジェネレータ18は、ESRのリップル信号を想定したランプ信号を生成することができ、生成したランプ信号を重畳回路3とサンプルホールド回路19とに出力する。
重畳回路3は、ランプジェネレータ18により生成されたランプ信号(図1中のRamp)の振幅及び周波数に対応した正の傾斜を有する第2ランプ信号を生成するとともに、生成した第2ランプ信号を第1基準電圧(図1中のREF:0.5V)に重畳させて重畳信号(図1中のREF2)を生成する。
図3は、本実施例のスイッチング電源装置における重畳回路3の詳細な構成を示す回路図である。重畳回路3は、NPNトランジスタ31、PNPトランジスタ32、抵抗33、NchMOSFET34,35、PchMOSFET36,37、抵抗38、及び定電流源I2により構成される。
ランプジェネレータ18により生成されたランプ信号は、NPNトランジスタ31とPNPトランジスタ32によるバッファー回路によりインピーダンス変換され、PNPトランジスタ32のエミッタにランプ信号とほぼ同一電圧レベルのRamp2信号が出力される。このため、抵抗33の両端には、REG−Ramp2の電位差が発生し、ランプ信号の変化に応じた電流信号I3が生成される。この電流信号I3は、NchMOSFET34,35によるカレントミラー回路と、PchMOSFET36,37によるカレントミラー回路とを介して、抵抗38に出力されることで電圧変換される。
これにより、重畳回路3は、抵抗38の高電位側端子において、直流安定電圧である第1基準電圧REFに対してRampに対応した正の傾斜を有する第2ランプ信号を重畳させ、第2基準電圧REF2(本発明の第1重畳信号に対応)を生成し、フィードバックコンパレータ4の正入力端子に出力する。
第2フィードバック制御回路2に設けられたサンプルホールド回路19、エラーアンプ20、位相補償抵抗21、及び位相補償コンデンサ22は、本発明の振幅信号生成部に対応し、ランプジェネレータ18により生成されたランプ信号の振幅に応じた振幅信号(図1中のComp)を生成する。
サンプルホールド回路19は、ランプジェネレータ18により生成されたランプ信号の谷電圧を保持する。図4は、本実施例のスイッチング電源装置におけるサンプルホールド回路19の詳細な構成を示す回路図である。サンプルホールド回路19は、図4に示すように、バッファー回路191、スイッチ192、及びコンデンサ193により構成される。
バッファー回路191は、ランプ信号をインピーダンス変換した信号を出力し、ランプ信号が谷電圧となるタイミングに合わせて、オンタイマー5によるサンプリング信号Splに基づいてスイッチ192が一定のサンプリング時間オンすることで、コンデンサ193を充電する。このため、コンデンサ193は、次のサンプリング期間が来るまでの間、ランプ信号の谷電圧値Valleyを保持する。
エラーアンプ20は、本発明の誤差増幅器に対応し、サンプルホールド回路19により保持された谷電圧Valleyと第2基準電圧(図1中のV1)とを比較し、比較結果に応じた誤差増幅信号を生成して振幅信号(Comp)として出力する。すなわち、エラーアンプ20は、谷電圧Valleyと基準電圧V1とを比較し、抵抗21とコンデンサ22によって位相補償された誤差増幅信号Compをフィードフォワード回路7に出力する。
第1フィードバック制御回路1は、本発明の制御部に対応し、重畳回路3により生成された重畳信号REF2と出力電圧Voutに応じた大きさのフィードバック信号FBとを比較し、フィードバック信号FBが重畳信号REF2を下回った場合にハイサイドスイッチがオンするようにオンタイミングを制御するとともに、振幅信号生成部により生成された振幅信号Compと入力電圧Vinと出力電圧Voutとに基づいてハイサイドスイッチのオン幅を制御する。
図5は、本実施例のスイッチング電源装置におけるフィードフォワード回路7の詳細な構成を示す回路図である。フィードフォワード回路7は、図5に示すように、電圧電流変換回路61、62、63と、除算回路64、65の組み合わせによって構成されている。
電圧電流変換回路61は、入力電圧Vinを電流変換することで電流信号Ivinを生成する。また、電圧電流変換回路62は、出力電圧Voutを電流変換することで電流信号Ivoutを生成する。同様に、電圧電流変換回路63は、振幅信号(誤差増幅電圧Comp)を電流変換することで電流信号Icompを生成する。
除算回路64は、電流信号Ivinを電流信号Ivoutで割り算した電流信号Ifwを後段の除算回路65に対して出力する。除算回路65は、電流信号Ifwを電流信号Icompで割り算した電流信号Itonを生成する。このItonの計算式は、Iton=K×Vin/(Vout×Comp)で与えられる。ここで、Kは、入力電圧Vin、出力電圧Vout、誤差増幅信号Compを電流信号へ変換した際の変換係数であり、抵抗値に反比例する次元を持っている。
このようにして、フィードフォワード回路7は、入力電圧Vinに比例し、出力電圧Voutに反比例した出力電流Itonをオンタイマー5のAdj端子に出力する。フィードフォワード回路7の動作により、第1フィードバック制御回路1は、スイッチング周波数が入出力条件に依らず一定となるようにハイサイドMOSFET11のオン幅を制御し、さらに、第2フィードバック制御回路により出力された振幅信号(誤差増幅信号Comp)に反比例する特性をItonに持たせることで、ランプ信号の谷電圧Valleyが基準電圧V1に等しくなるようにハイサイドMOSFET11のオン幅を制御する。
第1フィードバック制御回路1は、フィードフォワード回路7を有することにより、振幅信号生成部により出力された振幅信号(誤差増幅信号)Compに基づいて、ランプジェネレータ18により生成されたランプ信号の振幅が所定の値を維持するようにハイサイドスイッチであるハイサイドMOSFET11のオン幅を制御する。
フィードバックコンパレータ4は、フィードバック電圧FBと第2基準電圧REF2とを比較し、フィードバック電圧FBが第2基準電圧REF2の頂上電圧を下回った時に、FB_TRG信号を出力する。この第2基準電圧REF2に重畳される電圧信号ΔREFは、ランプ信号の振幅を一定に保つフィードバック制御によって、出力負荷条件によらず一定に保たれるので、良好なロードレギュレーション特性を実現する。
図6は、本実施例のスイッチング電源装置におけるオンタイマー5の詳細な構成を示す回路図である。オンタイマー5は、図6に示すように、AND回路51、1SHOT回路52、スイッチ53、コンデンサ54、コンパレータ55、AND回路56、1SHOT回路57、AND回路58、OR回路59,60、SRフリップフロップ66、及びAND回路67により構成される。
1SHOT回路52は、フィードバックコンパレータ4により出力されたFB_TRG信号がLowからHighに切り替わると、一定時間幅のON_TRG信号を生成する。
スイッチ53は、ON_TRG信号に基づいて、一定時間オンする。コンデンサ54は、スイッチ53がオンすることにより、蓄えた電荷を瞬時に放電する。これによってコンパレータ55の論理出力レベルがHighとなり、1SHOT回路57は、一定時間のサンプリング信号Splを出力する。
サンプリング期間中にセット端子にHighレベルのサンプリング信号Splが入力されるため、SRフリップフロップ66は、Highレベルの信号をAND回路67に出力する。したがって、1SHOT回路57によるサンプリング期間終了後に、AND回路67は、出力信号であるドライブロジック制御信号TonをHighにする。その後、コンデンサ54は、フィードフォワード電流信号Itonによって充電を開始する。コンデンサ54の電位がしきい値V3に達すると、コンパレータ55が出力レベルをLowに切り替えるので、AND回路67は、ドライブロジック制御信号TonをLowにする。
ドライブロジック8は、オンタイマー5により出力されたドライブロジック制御信号Tonに基づいて、ハイサイドドライバ9の駆動信号Honと、当該駆動信号Honと逆相のローサイドドライバ10の駆動信号Lonを出力する。さらに、ドライブロジック8は、インダクタ13の回生期間が終了してインダクタ13に流れる電流ILの極性が反転したことをSW電圧に基づいて検出し、ローサイド駆動信号LonをLowに切り替える。これによってローサイドMOSFET12がオフされるので、スイッチング電源装置は、インダクタ電流ILの過大な逆流を抑え、無用な損失発生を防止する。
ハイサイドドライバ9は、ドライブロジック8により出力されたHon信号に基づいてハイサイドMOSFET11のゲートを駆動し、インダクタ13を介して出力コンデンサ14及び出力負荷15に対してエネルギーを供給する。
ローサイドドライバ10は、ドライブロジック8により出力されたLon信号に基づいてローサイドMOSFET12のゲートを駆動し、ハイサイドMOSFET11がオフした後のインダクタ電流ILの回生期間にローサイドMOSFET12をオンさせることで、導通損失を低減させる。
過電流保護回路23は、カレントセンスアンプ24、過電流検出コンパレータ25、オフタイマー26、第2フィードフォワード回路27、及びFB低下検出コンパレータ28により構成されている。
カレントセンスアンプ24は、ハイサイドMOSFET11がオンのときに、ドレイン−ソース間の電位差に基づいてドレイン電流に比例するVsns信号を生成し、過電流検出コンパレータ25の正入力端子に出力する。
過電流検出コンパレータ25は、Vsns信号としきい値OCP_VTHとを比較し、VsnsがOCP_VTHを上回ったときに、Highレベルの過電流検出信号OCPを生成し、オンタイマー5とオフタイマー26とに出力する。
すなわち、カレントセンスアンプ24と過電流検出コンパレータ25とは、本発明の過電流検知部に対応し、出力負荷15に流れる電流が過電流であるか否かを検知する。具体的には、カレントセンスアンプ24と過電流検出コンパレータ25とは、過電流検知部として、ハイサイドMOSFET11に流れる電流が所定のしきい値以上であるか否かに基づいて過電流を検知する。
第2フィードフォワード回路27は、本発明のフィードフォワード部に対応し、入力電圧Vinに反比例するとともに出力電圧Voutに比例するフィードフォワード電流Itoffを生成し、オフタイマー26に出力する。
図7は、本実施例のスイッチング電源装置における第2フィードフォワード回路27の詳細な構成を示す回路図である。第2フィードフォワード回路27は、図7に示すように、電圧電流変換回路271、272と、除算回路273の組み合わせによって構成されている。
電圧電流変換回路272は、入力電圧Vinを電流変換することで電流信号Ivinを生成する。また、電圧電流変換回路271は、出力電圧Voutを電流変換することで電流信号Ivoutを生成する。
除算回路273は、電流信号Ivoutを電流信号Ivinで割り算した電流信号Itoffを生成する。このItoffの計算式は、Itoff=Vout×K/Vinで与えられる。ここで、Kは、入力電圧Vin及び出力電圧Voutを電流信号へ変換した際の変換係数である。
これにより、第2フィードフォワード回路27は、Voutが低下するのに伴って、Itoffを減少させることで、オフ期間を拡大し、スイッチング周波数を低下させる。
オフタイマー26は、過電流検知部による検知結果と入力電圧Vinと出力電圧Voutとに基づいて、ハイサイドMOSFET11を強制的にオフする期間を決定し、決定した期間に基づく強制オフ信号Toffを生成する。ただし、本実施例におけるオフタイマー26は、直接的に入力電圧Vinと出力電圧Voutとを扱うわけではなく、第2フィードフォワード回路27により生成されたフィードフォワード電流Itoffと過電流検知部による検知結果とに基づいて、ハイサイドMOSFET11を強制的にオフする期間を決定し、決定した期間に基づく強制オフ信号Toffを生成する。
図8は、本実施例のスイッチング電源装置におけるオフタイマー26の詳細な構成を示す回路図である。オフタイマー26は、図8に示すように、SRフリップフロップ261、インバータ262、スイッチ263、コンデンサ264、及びコンパレータ265により構成される。
オフタイマー26は、Highレベルの過電流検出信号OCPを受けた際に、SRフリップフロップ261をセット状態とするので、インバータ262を介して強制オフ信号Toffの論理レベルをHighからLowに切り替え、オンタイマー5に出力すると同時に、スイッチ263をオフする。
その後、第2フィードフォワード回路27により供給される電流Itoffは、コンデンサ264を充電する。コンデンサ264の電圧Vtoffが基準電圧V4を上回ったときに、コンパレータ―265の出力レベルは、LowからHighに切り替わる。このため、SRフリップフロップ261がリセット状態となり、強制オフ信号ToffがLowからHighに切り替わるので、スイッチ263はオンする。
第1フィードバック制御回路1は、過電流検知部により過電流が検知された場合にハイサイドMOSFET11をオフするとともに、オフタイマー26により生成された強制オフ信号Toffに基づいてオフタイマー26により決定された期間ハイサイドMOSFET11を強制的にオフする。
具体的には、第1フィードバック制御回路1内のオンタイマー5は、図6に示すように、Highレベルの過電流検出信号OCPを受けた場合に、OR回路60を介してSRフリップフロップ66をリセットし、ドライブロジック制御信号Tonを即座にHighからLowに切り替える。これによって、過電流保護を実現している。
また、オンタイマー5は、過電流状態となって強制オフ信号ToffがLowとなっている期間に、AND回路51,56によってサンプリング信号Splが出力されるのを妨げると同時に、ドライブロジック制御信号Tonがドライブロジック回路8に伝達するのを妨げ、過電流検出状態時にハイサイドMOSFET11が再びオンするのを防止する。
さらに、過電流により出力電圧Voutが低下している期間に、フィードフォワード回路7の作用によって、ハイサイドMOSFET11のオン幅が狭くなるよう制御されるのを防止するために、FB低下検出コンパレータ28は、フィードバック電圧FBを監視し、フィードバック電圧FBが基準電圧FB_VTH以下に低下したときにHighレベルのFB_LOW信号を生成し、出力する。出力されたHighレベルのFB_LOW信号は、オンタイマー5内のOR回路59による出力レベルをHighにし、SRフリップフロップ66が過電流検出信号OCP以外の信号でリセットされるのを防止する。
次に、上述のように構成された本実施の形態の作用を説明する。特に、本実施例の過電流保護回路23の作用をわかりやすく説明するために、従来用いられてきた過電流保護回路と対比する形で説明する。図9は、本実施例のスイッチング電源装置において、従来の過電流保護回路23cを採用した場合の構成を示す回路図であり、本発明の過電流保護回路23と異なる点は、オフタイマー26、第2フィードフォワード回路27、及びFB低下検出コンパレータ28を備えていない点である。
また、第1フィードバック制御回路1内に設けられたオンタイマー5bの内部構成もわずかに異なる。図10は、本実施例のスイッチング電源装置において従来の過電流保護回路23cを採用した場合のオンタイマー5bの詳細な構成を示す回路図である。オンタイマー5bは、図10に示すように、1SHOT回路52、スイッチ53、コンデンサ54、コンパレータ55、1SHOT回路57、AND回路58、OR回路60、SRフリップフロップ66、及びAND回路67により構成される。すなわち、オンタイマー5bは、AND回路51、AND回路56、及びOR回路59を備えていない点で図6のオンタイマー5と異なる。
この場合において、ランプ信号の振幅が一定になるように制御することで、ロードレギュレーション特性が大幅に向上するメカニズムについて図11を参照して説明する。
図11は、本実施例のスイッチング電源装置の動作を示すタイミングチャートである。出力負荷電流Ioutが軽負荷、且つ、一定の状態では、サンプルホールド回路19、エラーアンプ20、及びフィードフォワード回路7の動作により、ランプ信号(Ramp)の谷電圧Valleyと基準電圧V1とは等しくなるように制御される。
次に、出力負荷電流Ioutが重負荷へ急変すると、出力電圧Voutの低下に伴って、フィードバック電圧FBは低下する。フィードバック電圧FBが第2基準電圧REF2以下になると、フィードバックコンパレータ4の比較結果に基づいて、オンタイマー5b内の1SHOT回路52はON_TRG信号を出力する。このON_TRG信号をきっかけとして、ハイサイドMOSFET11は即座にオンする。この時に、ランプ信号の谷電圧Valleyが上昇するため、Valleyと基準電圧V1との間に誤差が発生する。
第2フィードバック制御回路2内のエラーアンプ20は、この誤差を打ち消すように、誤差増幅信号Compを上昇させて出力する。誤差増幅信号Compの上昇に反比例して、フィードフォワード回路7によるフィードフォワード電流Itonは低下する。オンタイマー5bは、フィードフォワード信号Itonが低下しているので、Ton信号の時間幅を広げて出力する。
結果として、第1フィードバック制御回路1は、ハイサイドMOSFET11のオン幅が広がる方向に制御を行う。すなわち、第1フィードバック制御回路1は、振幅信号生成部により生成された振幅信号(Comp)に基づいて、ランプジェネレータ18により生成されたランプ信号の振幅が所定の値未満の場合に、ハイサイドスイッチであるハイサイドMOSFET11のオン幅を広げるように制御する。
ハイサイドMOSFET11のオン幅が広がると、入力電圧Vinと出力電圧Voutの比率で概ね決定されるオンデューティーを一定に保つよう、スイッチング周波数が低下し、結果として、軽負荷時のスイッチング周波数Fsw1と重負荷時のスイッチング周波数Fsw2とは等しくなるように制御される。これによって、ランプ信号の谷電圧Valleyは基準電圧V1に等しくなるため、第2基準電圧REF2に重畳されるΔREFの振幅も、負荷電流Ioutに依存せず一定になるよう制御される(図11でいうΔREF1=ΔREF2)。
逆に、フィードバック電圧FBが上昇し、ランプ信号の谷電圧Valleyが下降してValleyと基準電圧V1との間に誤差が発生した場合においても、第2フィードバック制御回路2内のエラーアンプ20は、この誤差を打ち消すように、振幅信号Compを下降させて出力する。その結果、第1フィードバック制御回路1は、ハイサイドMOSFET11のオン幅が狭まる方向に制御を行う。すなわち、第1フィードバック制御回路1は、振幅信号生成部により生成された振幅信号(Comp)に基づいて、ランプジェネレータ18により生成されたランプ信号の振幅が所定の値以上の場合に、ハイサイドスイッチであるハイサイドMOSFET11のオン幅を狭めるように制御する。
ハイサイドMOSFET11のオン幅が狭まると、スイッチング周波数が上昇し、結果として軽負荷時のスイッチング周波数Fsw1と重負荷時のスイッチング周波数Fsw2とは等しくなるように制御される。これによって、ランプ信号の谷電圧Valleyは基準電圧V1に等しくなるため、第2基準電圧REF2に重畳されるΔREFの振幅も、負荷電流Ioutに依存せず一定になるよう制御される。
このように、負荷急変等のダイナミックな負荷変動に対しては、メジャーループである第1フィードバック制御回路が、エラーアンプを介さず高速に反応することで出力電圧Voutの変化を最小限に抑え込み、逆に、スタティックな負荷変化に対しては、エラーアンプ20を用いてランプ信号の振幅が一定に保つように制御することによって、本実施例のスイッチング電源装置は、従来の問題点であったロードレギュレーション特性を制御の安定性を犠牲にすることなく大幅に改善できる。
次に、過電流保護動作について説明する。過電流保護回路23cは、カレントセンスアンプ24、及び過電流検出コンパレータ25により構成されている。カレントセンスアンプ24は、ハイサイドMOSFET11がオンのときに、ドレイン−ソース間の電位差に基づいてドレイン電流に比例するVsns信号を生成し、過電流検出コンパレータ25の正入力端子に出力する。
過電流検出コンパレータ25は、Vsns信号としきい値OCP_VTHとを比較し、VsnsがOCP_VTHを上回ったときに、Highレベルの過電流検出信号OCPを生成し、オンタイマー5bに出力する。
第1フィードバック制御回路1内のオンタイマー5bは、図10に示すように、Highレベルの過電流検出信号OCPを受けた場合に、OR回路60を介してSRフリップフロップ66をリセットし、ドライブロジック制御信号Tonを即座にHighからLowに切り替える。これによって、過電流保護を実現している。
しかしながら、一般的な過電流検出保護回路23cを搭載したスイッチング電源装置は、過電流時にハイサイドMOSFET11を即座にオフさせることで保護を行うが、その後に出力電圧Voutが低下し、フィードバック電圧FBが第2基準電圧REF2まで低下すると、再びハイサイドMOSFET11がオンしてしまう。図12は、本実施例のスイッチング電源装置において従来の過電流保護回路23cを採用した場合における過電流時の動作を示すタイミングチャートである。上述したように、過電流時においてハイサイドMOSFET11のオン/オフ動作が繰り返され、図12に示すようにハイサイドMOSFET11のオフ期間が短くなり、相対的にオンデューティーは広がるので、出力電圧Voutはほとんど低下しないばかりか、発熱によりパワーMOSFET11のオン抵抗が上昇し、最悪は破壊に至るおそれがある。
そこで、図1に示す本実施例の過電流保護回路23は、過電流を検出したときに、ハイサイドMOSFET11を強制オフさせると同時に、オフタイマー26が有効となり強制オフ信号Toffを生成することで、一定時間、ハイサイドMOSFET11の再オンを禁止する。
強制オフ期間Toffは、第2フィードフォワード回路27により出力された電流信号Itoffに基づいて制御される。すなわち、第2フィードフォワード回路27及びオフタイマー26は、出力電圧Voutが低下すればするほど強制オフ期間Toffを広げる方向で動作する。このため、出力電圧Voutの低下に伴ってスイッチング周波数が低下することで、過電流保護回路23は、理想的な過電流保護特性を実現できる。
図13は、本実施例のスイッチング電源装置における過電流時の動作を示すタイミングチャートである。図13を用いて過電流時における本実施例の過電流保護回路23の具体的な動作を説明する。最初に、カレントセンスアンプ24は、ハイサイドMOSFET11がオンのときに、ドレイン−ソース間の電位差に基づいてドレイン電流に比例するVsns信号を生成し、過電流検出コンパレータ25の正入力端子に出力する。過電流検出コンパレータ25は、Vsns信号としきい値OCP_VTHとを比較し、VsnsがOCP_VTHを上回ったときに、図13に示す「過電流保護動作」となり、Highレベルの過電流検出信号OCPを生成し、オンタイマー5とオフタイマー26とに出力する。
オンタイマー5は、Highレベルの過電流検出信号OCPが入力されることにより、OR回路60を介してSRフリップフロップ66をリセットする。したがって、AND回路67により出力されるドライブロジック制御信号Tonは、即座にHighからLowに切り替わる。これによって本実施例のスイッチング電源装置は、過電流保護を実現している。
一方で、第2フィードフォワード回路27は、入力電圧Vinに反比例するとともに出力電圧Voutに比例するフィードフォワード電流Itoffを生成し、オフタイマー26に出力する。
オフタイマー26は、Highレベルの過電流検出信号OCPを受けた際に、SRフリップフロップ261をセット状態とするので、インバータ262を介して強制オフ信号Toffの論理レベルをHighからLowに切り替え、オンタイマー5に出力すると同時に、スイッチ263をオフする。その後、第2フィードフォワード回路27により供給される電流Itoffは、コンデンサ264を充電する。コンデンサ264の電圧Vtoffが基準電圧V4を上回ったときに、コンパレータ―265の出力レベルは、LowからHighに切り替わる。このため、SRフリップフロップ261がリセット状態となり、強制オフ信号ToffがLowからHighに切り替わるので、スイッチ263はオンする。
オンタイマー5は、過電流状態となって強制オフ信号ToffがLowとなっている期間に、AND回路51,56によってサンプリング信号Splが出力されるのを妨げると同時に、ドライブロジック制御信号Tonがドライブロジック回路8に伝達するのを妨げ、過電流検出状態時にハイサイドMOSFET11が再びオンするのを防止する。
さらに、過電流により出力電圧Voutが低下している期間に、フィードフォワード回路7の作用によって、ハイサイドMOSFET11のオン幅が狭くなるよう制御されるのを防止するために、FB低下検出コンパレータ28は、フィードバック電圧FBを監視し、フィードバック電圧FBが基準電圧FB_VTH以下に低下したときにHighレベルのFB_LOW信号を生成し、出力する。出力されたHighレベルのFB_LOW信号は、オンタイマー5内のOR回路59による出力レベルをHighにし、SRフリップフロップ66が過電流検出信号OCP以外の信号でリセットされるのを防止する。
本実施例のスイッチング電源装置は、以上の一連の動作により、出力負荷電流Ioutが上昇し、過電流状態となったときに、ハイサイドMOSFET11をターンオフさせると同時に、オフタイマー26を有効にして強制オフ期間Toffを挿入することで、ハイサイドMOSFET11のオンデューティーが上昇するのを防ぐ。同時に、過電流保護回路23は、ハイサイドMOSFET11のオン幅を一定に保った状態で、出力電圧Vout低下に対して反比例するように強制オフ期間Toffを延ばすことにより、ハイサイドMOSFET11のオンデューティーを狭めるように制御を行う。
図14は、本実施例のスイッチング電源装置における過電流保護特性を示す図である。図14に示すように、従来の過電流保護回路23cを採用した場合には、過電流状態になるとオフ期間が短くなるように動作するためにオンデューティーが上昇し、基本的にはVoutが低下しない。その後、Ioutが増えると発熱によりパワーMOSFETのオン抵抗が上昇するためにVoutが徐々に低下し、最悪は破壊に至る。一方、本実施例の過電流保護回路23を備えている場合には、理想的な垂下特性を実現でき、パワーMOSFETの破壊を防止できる。
上述のとおり、本発明の実施例1の形態に係るスイッチング電源装置によれば、適切な過電流保護特性を実現でき、ESRの小さな出力コンデンサを利用した場合においても安定動作が可能であり、且つ良好なロードレギュレーション特性を実現することができる。
特に、本実施例のスイッチング電源装置は、過電流時において強制オフ期間Toffを挿入することによりハイサイドMOSFET11のオンデューティーが上昇するのを防ぐとともに、出力電圧Vout低下に対して反比例するように強制オフ期間Toffを延ばすことによりハイサイドMOSFET11のオンデューティーを狭めるように制御を行うので、出力電圧Voutの低下に伴ってスイッチング周波数を低下し、理想的な垂下特性による過電流保護を実現することができ、発熱によるパワーMOSFETのオン抵抗上昇あるいは破壊を防止することができる。
図15は、本発明の実施例2のスイッチング電源装置の構成を示す回路図である。図1に示す実施例1のスイッチング電源装置の構成と異なる点は、カレントセンスアンプ24の入力信号の接続先としてハイサイドMOSFET11の代わりにローサイドMOSFET12のドレイン・ソースを使用している点と、過電流保護回路23b内に新たに第2サンプルホールド回路29を追加した点である。ここで、ローサイドMOSFET12は、本発明のローサイドスイッチに対応し、インダクタ13とグランドとの間に接続されている。
カレントセンスアンプ24は、ローサイドMOSFET11がオンした直後のドレイン−ソース間の電位差に基づいて、ドレイン電流に比例するVsns2信号を生成し、第2サンプルホールド回路29に出力する。
図16は、本実施例のスイッチング電源装置における第2サンプルホールド回路29の詳細な構成を示す回路図である。第2サンプルホールド回路29は、図16に示すように、スイッチ291、1SHOT回路292、コンデンサ293、及びスイッチ294により構成される。
ローサイドドライバ10の駆動信号LonがLowからHighに切り替わると、1SHOT回路292は、サンプリング信号Spl2を出力して、スイッチ291を一定期間オンさせる。これにより、第2サンプルホールド回路29は、ローサイドMOSFET11のドレイン電流に比例したVsns信号を生成し、コンデンサ293を充電することで、ピーク値をサンプルホールドする。
その後、ハイサイドドライバの駆動信号HonがLowからHighに切り替わると、スイッチ294がオンされるので、第2サンプルホールド回路29は、Vsns信号を過電流検出コンパレータ25に出力する。
過電流検出コンパレータ25は、Vsns信号としきい値OCP_VTHとを比較し、VsnsがOCP_VTHを上回ったときに、Highレベルの過電流検出信号OCPを生成し、オンタイマー5とオフタイマー26とに出力する。
以上説明したように、本実施例においては、カレントセンスアンプ24、過電流検出コンパレータ25、及びサンプルホールド回路29は、本発明の過電流検知部に対応し、ローサイドMOSFET12に流れる電流が所定のしきい値以上であるか否かに基づいて過電流を検知する。
すなわち、過電流検知部は、ローサイドMOSFET12がオンの期間にローサイドMOSFET12に流れる電流に応じたローサイドスイッチ電流信号をサンプルホールドし、ハイサイドMOSFET11がオンの期間にサンプルホールドしたローサイドスイッチ電流信号に基づいて過電流検知を行う。
その他の構成は実施例1と同様であり、重複した説明を省略する。
次に、上述のように構成された本実施の形態の作用を説明する。ハイサイドMOSFET11の代わりにローサイドMOSFET12のドレイン電流を用いて過電流検出が行われる点を除けば、基本的な動作は、実施例1と同様である。
図17は、ローサイドMOSFET12のドレイン電流を用いて過電流検出を行う場合の利点を説明するタイミングチャートであり、ハイサイドMOSFET11のVds電圧波形v11、電流波形i11、ローサイドMOSFET12のVds電圧波形v12、電流波形i12、リアクトル電流IL波形、Lon信号(スイッチ291のオンオフ)波形を示す。
図17に示すように、ハイサイドMOSFET11のオン抵抗から電流検出を行う場合には、ローサイドMOSFET12のD−S間の寄生容量により、ハイサイドMOSFET11のターンオン時(時刻t1)にサージ電流が発生するため、過電流検知部は、ターンオン時のサージ電流により電流検出値に誤差を生じる。
このようなサージ電流の影響を無くすため、電流検出のタイミングをハイサイドMOSFET11のターンオン時から遅延させて検出する方法が一般的にとられる。その場合には、過電流検知部は、時刻t1より遅延させた時刻t1´の時刻以降に電流検出測定を行う必要がある。
しかしながら、スイッチング周波数が数MHzに達する場合では、遅延時間を考えると、サージ電流が流れる期間と過電流状態時のハイサイドMOSFET11のオン時間との差が僅差となり、電流検出時間を安定に得ることが困難になる。
このため、ローサイドMOSFET12のD−S間のオン抵抗により電流を検出手法がとられることがある。ローサイドMOSFET12のターンオン時の時刻t2においては、サージ電流が流れず、誤差は生じない。
上述のとおり、本発明の実施例2の形態に係るスイッチング電源装置によれば、実施例1と同様の効果を得ることができる。特に、ハイサイド側にはサージ電流が発生する場合が考えられるため、高周波動作を行うような場合には過電流の誤検出を避けるためにマスク回路が必要となるケースも考えられるが、本実施例のスイッチング電源装置は、ローサイドMOSFET12のドレイン電流を利用して過電流検知を行っているため、サージ電流対策が不要である点についても利点を有する。
本発明に係るスイッチング電源装置は、安定した電力供給を要する電気機器等に使用されるスイッチング電源装置に利用可能である。
1 第1フィードバック制御回路
2 第2フィードバック制御回路
3 重畳回路
4 フィードバックコンパレータ
5,5b オンタイマー
5a 1SHOT回路
6b,7 フィードフォワード回路
7b オンタイマー
8 ドライブロジック
9 ハイサイドドライバ
10 ローサイドドライバ
11 ハイサイドMOSFET
12 ローサイドMOSFET
13 インダクタ
14 出力平滑コンデンサ
15 出力負荷
16,17 フィードバック抵抗
18 ランプジェネレータ
19 サンプルホールド回路
20 エラーアンプ
21 位相補償抵抗
22 位相補償コンデンサ
23,23b,23c 過電流保護回路
24 カレントセンスアンプ
25 過電流検出コンパレータ
26 オフタイマー
27 第2フィードフォワード回路
28 FB低下検出コンパレータ
29 第2サンプルホールド回路
31 NPNトランジスタ
32 PNPトランジスタ
33 抵抗
34,35 NchMOSFET
36,37 PchMOSFET
38 抵抗
51 AND回路
52 1SHOT回路
53 スイッチ
54 コンデンサ
55 コンパレータ
56 AND回路
57 1SHOT回路
58 AND回路
59 OR回路
60 OR回路
61,62,63 電圧電流変換回路
64,65 除算回路
66 SRフリップフロップ
67 AND回路
71 コンデンサ
72 コンパレータ
73 AND回路
74 1SHOT回路
75 インバータ回路
76 スイッチ
181 1SHOT回路
182 インバータ
183 PchMOSFET
184 コンデンサ
191 バッファー回路
192 スイッチ
193 コンデンサ
261 SRフリップフロップ
262 インバータ
263 スイッチ
264 コンデンサ
265 コンパレータ
271,272 電圧電流変換回路
273 除算回路
291 スイッチ
292 1SHOT回路
293 コンデンサ
294 スイッチ
I1,I2 定電流源
Vin 入力電圧
Vout 出力電圧
V2 下限クランプ電圧

Claims (8)

  1. 入力電圧とインダクタとの間に接続されたハイサイドスイッチと、
    前記ハイサイドスイッチのスイッチング周波数に同期したランプ信号を生成するランプ信号生成部と、
    前記ランプ信号生成部により生成されたランプ信号の振幅及び周波数に対応した正の傾斜を有する第2ランプ信号を生成するとともに、生成した第2ランプ信号を第1基準電圧に重畳させて重畳信号を生成する重畳回路と、
    前記重畳回路により生成された重畳信号と出力電圧に応じた大きさのフィードバック信号とを比較し、前記フィードバック信号が前記重畳信号を下回った場合に前記ハイサイドスイッチがオンするようにオンタイミングを制御する制御部と、
    出力負荷に流れる電流が過電流であるか否かを検知する過電流検知部と、
    前記過電流検知部による検知結果と前記入力電圧と前記出力電圧とに基づいて、前記ハイサイドスイッチを強制的にオフする期間を決定し、決定した期間に基づく強制オフ信号を生成するオフタイマーとを備え、
    前記制御部は、前記過電流検知部により過電流が検知された場合に前記ハイサイドスイッチをオフするとともに、前記オフタイマーにより生成された強制オフ信号に基づいて前記オフタイマーにより決定された期間、前記ハイサイドスイッチを強制的にオフすることを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 前記過電流検知部は、前記ハイサイドスイッチに流れる電流が所定のしきい値以上であるか否かに基づいて過電流を検知することを特徴とする請求項1記載のスイッチング電源装置。
  3. 前記インダクタとグランドとの間に接続されたローサイドスイッチを備え、
    前記過電流検知部は、前記ローサイドスイッチに流れる電流が所定のしきい値以上であるか否かに基づいて過電流を検知することを特徴とする請求項1記載のスイッチング電源装置。
  4. 前記過電流検知部は、前記ローサイドスイッチがオンの期間に前記ローサイドスイッチに流れる電流に応じたローサイドスイッチ電流信号をサンプルホールドし、前記ハイサイドスイッチがオンの期間にサンプルホールドしたローサイドスイッチ電流信号に基づいて過電流検知を行うことを特徴とする請求項3記載のスイッチング電源装置。
  5. 前記入力電圧に反比例するとともに前記出力電圧に比例するフィードフォワード電流を生成するフィードフォワード部を備え、
    前記オフタイマーは、前記フィードフォワード部により生成されたフィードフォワード電流と前記過電流検知部による検知結果とに基づいて、前記ハイサイドスイッチを強制的にオフする期間を決定し、決定した期間に基づく強制オフ信号を生成することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載のスイッチング電源装置。
  6. 前記ランプ信号生成部により生成されたランプ信号の振幅に応じた振幅信号を生成する振幅信号生成部を備え、
    前記制御部は、前記振幅信号生成部により生成された振幅信号に基づいて、前記ランプ信号生成部により生成されたランプ信号の振幅が所定の値を維持するように前記ハイサイドスイッチのオン幅を制御することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載のスイッチング電源装置。
  7. 前記ランプ信号生成部により生成されたランプ信号の振幅に応じた振幅信号を生成する振幅信号生成部を備え、
    前記制御部は、前記振幅信号生成部により生成された振幅信号に基づいて、前記ランプ信号生成部により生成されたランプ信号の振幅が所定の値未満の場合に前記ハイサイドスイッチのオン幅を広げるように制御するとともに、前記ランプ信号生成部により生成されたランプ信号の振幅が所定の値以上の場合に前記ハイサイドスイッチのオン幅を狭めるように制御することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項記載のスイッチング電源装置。
  8. 前記振幅信号生成部は、
    前記ランプ信号生成部により生成されたランプ信号の谷電圧を保持するサンプルホールド回路と、
    前記サンプルホールド回路により保持された谷電圧と第2基準電圧とを比較し、比較結果に応じた誤差増幅信号を生成して振幅信号として出力する誤差増幅器と、
    を有することを特徴とする請求項6又は請求項7記載のスイッチング電源装置。
JP2010177815A 2010-08-06 2010-08-06 スイッチング電源装置 Pending JP2012039761A (ja)

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