JP2012028480A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】Cu(銅)多層配線構造を有する半導体装置の信頼性を向上する。
【解決手段】一つの実施形態の半導体装置には、層間絶縁膜5の表面に設けられた開口部11と、開口部11の底面及び側面に設けられたバリアメタル膜6と、開口部11のバリアメタル膜6が覆われていないバリアメタル欠損部21では層間絶縁膜5と直接接し、開口部11のバリアメタル膜6が覆われている部分ではバリアメタル膜6上に設けられ、バリアメタル膜6を覆うように設けられ、バリアメタル膜6よりも被覆性のよいバリアメタル膜6と、バリアメタル膜7上に設けられ、開口部11を充填する金属配線8とが設けられる。
【選択図】 図1
【解決手段】一つの実施形態の半導体装置には、層間絶縁膜5の表面に設けられた開口部11と、開口部11の底面及び側面に設けられたバリアメタル膜6と、開口部11のバリアメタル膜6が覆われていないバリアメタル欠損部21では層間絶縁膜5と直接接し、開口部11のバリアメタル膜6が覆われている部分ではバリアメタル膜6上に設けられ、バリアメタル膜6を覆うように設けられ、バリアメタル膜6よりも被覆性のよいバリアメタル膜6と、バリアメタル膜7上に設けられ、開口部11を充填する金属配線8とが設けられる。
【選択図】 図1
Description
本発明の実施形態は、半導体装置に係り、特に多層配線構造を有する半導体装置及びその製造方法に関する。
半導体素子の微細化、高集積度化、低消費電力化の進展に伴い、集積化された半導体装置に使用される配線には、配線抵抗及び配線間容量の低減化がより一層求められている。この要求に対応するために、従来のアルミニウム(AL)より抵抗率が相対的に低い銅(Cu)を層間絶縁膜の開口部や溝部に埋設したダマシン配線が多用される(例えば、特許文献1参照。)。
近年、層間絶縁膜のLow−k化と共に、RIE(reactive ion etching)を用いたデュアルダマシン形成工程などで、Cu(銅)配線中の一部に高アスペクト領域が発生することが顕在化している。このアスペクト領域ではメタルカバレッジが劣化し、半導体装置の信頼性低下や歩留低下の要因となる。
本発明は、高信頼性の多層配線構造を有する半導体装置及びその製造方法を提供することにある。
一つの実施形態の半導体装置は、半導体基板上に設けられた層間絶縁膜と、前記層間絶縁膜に形成された溝部と、前記溝部の底面及び側面に、前記溝部を覆うように設けられた第1のバリアメタル膜と、前記溝部の前記第1のバリアメタル膜が覆われていないバリアメタル欠損部では前記層間絶縁膜と直接接触し、前記溝部の前記第1のバリアメタル膜が覆われている部分では前記第1のバリアメタル膜上に設けられ、前記第1のバリアメタル膜を覆うように設けられ、前記第1のバリアメタル膜よりも被覆性がよく、前記第1のバリアメタル膜とは材質の異なる第2のバリアメタル膜と、前記第2のバリアメタル膜上に設けられ、前記溝部を充填し、金属配線として使用される金属膜とを具備することを特徴とする。
更に、一つの実施形態の半導体装置の製造方法は、半導体基板上に設けられた層間絶縁膜をエッチングして前記層間絶縁膜に溝部を形成する工程と、前記溝部の底面及び側面に第1のバリアメタル膜を形成する工程と、前記溝部の前記第1のバリアメタル膜が覆われていないバリアメタル欠損部では前記層間絶縁膜と直接接触し、前記溝部の前記第1のバリアメタル膜が覆われている部分では前記第1のバリアメタル膜上に第2のバリアメタル膜を形成する工程と、前記第2のバリアメタル膜上にシードCu(銅)層を形成する工程と、前記溝部を充填するように、前記シードCu(銅)層上にCu(銅)膜を埋設する工程とを具備することを特徴とする。
以下本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置及びその製造方法について、図面を参照して説明する。図1は半導体装置を示す断面図である。図2は比較例の半導体装置を示す断面図である。本実施形態では、デュアルダマシン法により形成される金属配線の底部及び側面に、2種類のバリアメタル膜が積層形成される。
まず、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置及びその製造方法について、図面を参照して説明する。図1は半導体装置を示す断面図である。図2は比較例の半導体装置を示す断面図である。本実施形態では、デュアルダマシン法により形成される金属配線の底部及び側面に、2種類のバリアメタル膜が積層形成される。
図1に示すように、半導体装置80には、金属配線3及び金属配線8が設けられる。金属配線8は、バリアメタル膜6及びバリアメタル膜7を介して金属配線3の上部に設けられる。金属配線3及び金属配線8は、金属膜からなり、図示しない半導体装置80に設けられる回路を接続する配線や電源配線などに適用される。金属配線3はシングルダマシン法を用いて形成され、Al(アルミニウム)よりも低抵抗率を有するCu(銅)配線である。金属配線8はデュアルダマシン法を用いて形成されたCu(銅)配線である。
図示しない半導体基板上には、各種回路、下地配線、及び絶縁膜などを介してLow−k膜である層間絶縁膜1が設けられる。Low−k膜とは、シリコン酸化膜(SiO2)よりも比誘電率が小さい膜である。層間絶縁膜1には、溝部10が設けられる。バリアメタル膜2は、溝部10の底部及び側面に設けられる。金属配線3は、バリアメタル膜2上に溝部10を充填するように埋設される。
層間絶縁膜1、バリアメタル膜2、及び金属配線3上には、キャップ絶縁膜4及びLow−k膜である層間絶縁膜5が積層形成される。層間絶縁膜5には、キャップ絶縁膜4及び層間絶縁膜5がエッチングされて金属配線3の表面が露呈される開口部11が設けられる。開口部11は、第1の溝部と、第1の溝部の上部に設けられ、第1の溝部よりも幅の狭い第2の溝部とから構成される。第1の溝部では、金属配線3の表面が露呈される。第1の溝部の図中右側の上端部の層間絶縁膜5には、上部が突き出た形状を有する突起部20が形成される。
バリアメタル膜6は、開口部11の底部及び側面に設けられる。ただし、突起部20にはバリアメタル膜6が形成されず、バリアメタル欠損部21が発生している。バリアメタル膜7は、バリアメタル膜6とは材質が異なり、バリアメタル膜6よりも被覆性が優れ、バリアメタル膜6上にバリアメタル膜6を覆うように設けられる。ただし、バリアメタル欠損部21には、バリアメタル膜7が直接層間絶縁膜5と接触するように設けられる。
金属配線8は、バリアメタル膜7を介して、開口部11の底面及び側面のバリアメタル膜7上に開口部11を充填するように形成される。層間絶縁膜5、バリアメタル膜6、バリアメタル膜7、及び金属配線8上には、キャップ絶縁膜25が設けられる。キャップ絶縁膜25上には、絶縁膜9が形成される。
ここで、半導体装置80は、例えばノード30nmの配線寸法ルールで形成される。キャップ絶縁膜4及びキャップ絶縁膜25は、Low−k膜である層間絶縁膜のエッチング時のストッパ膜として機能し、金属配線の腐食を防止する働きをする。バリアメタル膜2、バリアメタル膜6、及びバリアメタル膜7は、Cu(銅)からなる金属配線間の拡散バリアとして機能する。
図2に示すように、比較例の半導体装置90では、本実施形態の半導体装置80と同様に積層形成される金属配線3及び金属配線8が設けられる。比較例の半導体装置90は、ノード30nmの配線寸法ルールで形成される。比較例の半導体装置90は、バリアメタル膜7が設けられていないのが本実施形態の半導体装置80とは異なる。以下、異なる箇所のみ説明する。
比較例の半導体装置90では、開口部11の第1の溝部の図中右側の上端部でバリアメタル膜6が欠落したバリアメタル欠損部21が発生している。バリアメタル欠損部21に隣接する層間絶縁膜5では、例えば熱処理や信頼性試験などにより層間絶縁膜欠損部23が発生する。層間絶縁膜欠損部23では、Cu(銅)が凝集するので、Cu(銅)からなる金属配線8が直接、層間絶縁膜5と接触することとなる。Cu(銅)の凝集は、熱処理や信頼性試験が増加すると、より顕著となる。
Cu(銅)がLow−k絶縁膜である層間絶縁膜5と直接接触すると、比較例の半導体装置90の配線起因の信頼性低下や歩留低下が発生する。デュアルダマシン法を用いた金属配線形成工程やそれ以降の工程で比較的温度の高い熱処理が実施された場合、比較例の半導体装置90の配線起因の信頼性低下や歩留低下がより顕著となる。
ここで、突起部20、バリアメタル欠損部21、層間絶縁膜欠損部23、Cu(銅)凝集部などは、例えばEDX(エネルギー分散型X線分析装置 energy dispersive X−ray spectroscopy)などを用いた断面観察及び解析により、その形状及び組成を特定することができる。
次に、半導体装置の製造方法について、図3乃至8を参照して説明する。図3乃至8は半導体装置の製造工程を示す断面図である。
図3に示すように、半導体装置80を構成する図示しないアクティブ素子やパッシブ素子を形成後、図示しない半導体基板上に、例えばCVD(chemical vapor deposition)法を用いて層間絶縁膜1を形成する。周知のリソグラフィー法を用いて図示しないレジスト膜を形成し、このレジスト膜をマスクにして、例えばRIE(Reactive Ion Etching)法により層間絶縁膜1をエッチングして溝部10を形成する。レジスト膜を除去してRIE後処理で層間絶縁膜1のエッチング残渣などを除去した後、溝部10及び層間絶縁膜1上に、バリアメタル膜2、シードCu(銅)膜、及びCu(銅)メッキ膜を積層形成する。
例えば、CMP(Chemical Mechanical Polishing)法を用いて、Cu(銅)メッキ膜、シードCu(銅)膜、及びバリアメタル膜2を層間絶縁膜1の表面が露出するまで平坦研磨する。CMP研磨により、バリアメタル膜2及び金属配線3が溝部10に埋設される。CMP後処理で研磨残渣やスラリー/パッド材料残渣などを除去後、例えばCVD法を用いてキャップ絶縁膜4及び層間絶縁膜5を積層形成する。
次に、図4に示すように、周知のリソグラフィー法を用いて図示しないレジスト膜を形成し、このレジスト膜をマスクにして、例えばRIE法により層間絶縁膜5をキャップ絶縁膜4の表面が露呈するまでエッチングする。RIE後、このレジスト膜を除去する。
続いて、図5に示すように、周知のリソグラフィー法を用いて図示しないレジスト膜を形成し、このレジスト膜をマスクにして、例えばRIE法により図中右側の層間絶縁膜5の上部とキャップ絶縁膜4をエッチングして、金属配線3が露呈する開口部13を形成する。RIE後、このレジスト膜を除去する。
このRIE工程で、図中右側の層間絶縁膜5の上端部に層間絶縁膜5の突起部20が発生する。この突起部20の発生は、開口部11の形状や開口パターンの配置の粗密度に大きく依存する。例えば、開口部11のアスペクト比が大きい場合や開口幅が小さい場合ほど、突起部20が大きくなり、突起部20の出現確率が大きくなる。
次に、図6に示すように、例えばスパッタ法(PVD(physical vapor deposition)法とも呼称される)を用いて、バリアメタル膜6を開口部11の底部及び側面と層間絶縁膜5上に形成する。このとき、突起部20の側面にはバリアメタル膜6が被覆されず、バリアメタル膜6が欠損したバリアメタル欠損部21が発生する。バリアメタル欠損部21では、層間絶縁膜5が露呈される。
ここで、バリアメタル膜の形成には、スパッタ法、CVD法、ALD(atomic layer deposition)法などが適用できるので、スパッタ法、CVD法、ALD法の技術的特徴について説明する。技術的特徴とは、形成される膜の抵抗率、膜中への不純物の混入、膜の緻密性、膜の被覆性である。
スパッタ法の場合、例えば50乃至100μΩ−cmとバリアメタル膜の抵抗率が一番低い。CVD法の場合、例えば数百乃至数千μΩ−cmとバリアメタル膜のバラツキ幅が大きく、且つスパッタ法よりもバリアメタル膜の抵抗率が高い。ALD法の場合、例えば数百乃至数万μΩ−cmとバリアメタル膜のバラツキ幅が一番大きく、且つスパッタ法よりもバリアメタル膜の抵抗率が高い。
スパッタ法及びALD法の場合、バリアメタル膜中への不純物混入が比較的少ない。これに対してCVD法では、バリアメタル膜中へのC(炭素)などの不純物が混入しやすい。スパッタ法の場合、CVD法やALD法よりも緻密な膜が形成できる。
スパッタ法の場合、形状異常部(例えば、突起部)やアスペクト比の大きな部分での被覆性はCVD法やALD法と比較して悪い。これに対して、CVD法及びALD法の場合、形状異常部やアスペクト比の大きな部分でも被覆性はスパッタ法よりも優れている。ここでは、バリアメタル膜6の形成に、抵抗率及び膜の緻密性を考慮してスパッタ法を選択している。
続いて、図7に示すように、例えばCVD法を用いて、バリアメタル膜6上にバリアメタル膜7を形成する。このとき、バリアメタル欠損部21では層間絶縁膜5と直接接し、バリアメタル欠損部21を覆うようにバリアメタル膜7が形成される。この理由は、CVD法の場合、スパッタ法と比較して被覆性がすぐれているからである。なお、CVD法の代わりに、ALD(atomic layer deposition)法などを用いてバリアメタル膜7を形成してもよい。
次に、図8に示すように、例えばスパッタ法を用いて、Cu(銅)からなるシード層23をバリアメタル膜7上に形成する。シード層23形成後、例えば電界メッキ法を用いて、シード層23上に開口部11を充填するようにCu(銅)膜を形成する。これ以降のCMP、キャップ絶縁膜、表面保護膜等の形成工程は周知の技術を用いて実施され、Cu(銅)からなる金属配線8、キャップ絶縁膜29、絶縁膜9などが形成されて半導体装置80が完成する。
ここで、層間絶縁膜1及び層間絶縁膜5には、例えば比誘電率2.9を有するSiOC膜を用いているが、代わりにSiOF膜、ポリアリーレンエーテル(PAE)などの有機膜、或いはTEOS(tetraethoxysilane)膜などを用いてもよい。バリアメタル膜2及びバリアメタル膜7には、TaN(窒化タンタル)を用いているが、代わりにTa(タンタル)、TiN(窒化チタン)、Ti(チタン)などを用いてもよい。バリアメタル膜6にはRu(ルテニウム)を用いているが、代わりにCo(コバルト)などを用いてもよい。キャップ絶縁膜4及びキャップ絶縁膜25には、SiCN(窒素添加シリコンカーバイド)膜を用いているが、代わりにSIN(窒化シリコン)膜、SiC(シリコンカーバイド)膜などを用いてもよい。
上述したように、本実施形態の半導体装置及びその製造方法では、半導体基板上の層間絶縁膜1の表面に形成される溝部10にはバリアメタル膜2及び金属配線3が埋設される。バリアメタル膜2、金属配線3、及び層間絶縁膜4上には、キャップ絶縁膜4及び層間絶縁膜5が積層形成される。キャップ絶縁膜4及び層間絶縁膜5がエッチングされた開口部11の底部及び側面には、バリアメタル膜6が形成される。第1の溝部の上端部の層間絶縁膜5が突き出た突起部20の側面にはバリアメタル膜6が欠損し、バリアメタル欠損部21が発生する。バリアメタル膜6上には、バリアメタル膜6よりも被覆性のよいバリアメタル膜7が設けられ、バリアメタル欠損部21には、直接層間絶縁膜5と接触し、バリアメタル欠損部21を覆うようにバリアメタル膜7が設けられる。バリアメタル膜7上には、開口部11を充填する金属配線8が設けられる。
このため、バリアメタル膜6が欠落したバリアメタル欠損部21でも直接Cu(銅)からなる金属配線8と層間絶縁膜5が直接接触しないので、半導体装置80のEM(ElectroMigration)を含むCu(銅)配線起因の信頼性低下や歩留低下を大幅に抑制することができる。
なお、本実施形態例では、ステップカバレッジ起因により、突起部20にバリアメタル膜6が欠落したバリアメタル欠損部21が発生している。バリアメタル欠損部21は、開口部形成工程やバリアメタル膜6形成工程での異物などによって発生するポイント欠陥により、開口部の側面や底面に発生する場合がある。この場合でも、被覆性のよいバリアメタル膜7がバリアメタル欠損部21を覆うように形成されるので半導体装置のCu(銅)配線起因の信頼性低下や歩留低下を抑制することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置及びその製造方法について、図面を参照して説明する。図9は半導体装置を示す断面図である。図10は比較例の半導体装置を示す断面図である。本実施形態では、金属配線の底部に層間膜欠損部が発生している。
次に、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置及びその製造方法について、図面を参照して説明する。図9は半導体装置を示す断面図である。図10は比較例の半導体装置を示す断面図である。本実施形態では、金属配線の底部に層間膜欠損部が発生している。
以下、第1の実施形態と同一構成部分には、同一符号を付してその部分の説明を省略し、異なる部分のみ説明する。
図9に示すように、半導体装置81には、金属配線3及び金属配線8が設けられる。金属配線3及び金属配線8は、図示しない半導体装置81に設けられる回路を接続する配線や電源配線などに適用される。金属配線3はシングルダマシン法を用いて形成されたCu(銅)配線である。金属配線8は層間絶縁膜5を介して金属配線3上に設けられるデュアルダマシン法を用いて形成されたCu(銅)配線である。半導体装置81は、例えばノード30nmの配線寸法ルールで形成される。
金属配線3を保護するキャップ絶縁膜4上には、Low−k膜からなる層間絶縁膜5が設けられる。層間絶縁膜5には、溝部31が設けられる。溝部31は、上部が下部よりも幅が広い構造を有する。溝部31の底部には、層間絶縁膜5が欠損した層間絶縁膜欠損部41が形成されている。バリアメタル膜6は、溝部31の底部及び側面に設けられる。ただし、バリアメタル膜6は、層間絶縁膜欠損部41には形成されていない。被覆性のよいバリアメタル膜7は、バリアメタル膜6上に設けられ、層間絶縁膜欠損部41には直接層間絶縁膜5と接触するように設けられる。
金属配線8は、溝部31の底面及び側面のバリアメタル膜7上に溝部31を充填するように形成される。層間絶縁膜5、バリアメタル膜6、バリアメタル膜7、及び金属配線8上には、キャップ絶縁膜25と絶縁膜9が積層形成される。
図10に示すように、比較例の半導体装置91には、本実施形態の半導体装置81と同様に金属配線3及び金属配線8が設けられる。比較例の半導体装置91は、ノード30nmの配線寸法ルールで形成される。比較例の半導体装置91は、バリアメタル膜7が設けられていないのが本実施形態の半導体装置81とは異なる。以下異なる箇所のみ説明する。
比較例の半導体装置91では、金属配線8が埋設される溝部31がキャップ絶縁膜4及び層間絶縁膜5を介して溝部10上に設けられる。溝部31の底部に層間絶縁膜5が欠落した層間絶縁膜欠損部41が発生している。層間絶縁膜欠損部41以外の溝部31には、バリアメタル膜6を介して金属配線8が充填される。層間絶縁膜欠損部41には、バリアメタル膜6が形成されていない。層間絶縁膜欠損部41では、Cu(銅)が凝集した金属凝集部34が形成され、Cu(銅)からなる金属配線8が直接、層間絶縁膜5と接触する。
Cu(銅)がLow−k絶縁膜である層間絶縁膜5と直接接触すると、比較例の半導体装置91の配線起因の信頼性低下や歩留低下が発生する。デュアルダマシン法を用いた金属配線形成工程やそれ以降の工程で比較的温度の高い熱処理が実施された場合、比較例の半導体装置91の配線起因の信頼性低下や歩留低下がより顕著となる。
次に、半導体装置の製造方法について、図11乃至13を参照して説明する。図11乃至13は半導体装置の製造工程を示す断面図である。
図11に示すように、周知のリソグラフィー法を用いて図示しないレジスト膜を形成し、このレジスト膜をマスクにして、例えばRIE法を用いて層間絶縁膜5の上部をエッチングして、溝部31を形成する。
このRIE工程で、溝部31の底部に層間絶縁膜5が欠落した層間絶縁膜欠損部41が発生する。この層間絶縁膜欠損部41の発生は、溝部31の形状や開口パターンの配置の粗密度、RIEでのラジカルの疎密度に大きく依存する。例えば、RIEでのラジカルの密度の異常が発生すると層間絶縁膜欠損部41の出現確率や形状が大きくなる。
次に、図12に示すように、例えばスパッタ法を用いて、バリアメタル膜6を溝部31の底部及び側面と層間絶縁膜5上に形成する。このとき、層間絶縁膜欠損部41にはバリアメタル膜6が被覆されず、バリアメタル膜6が欠落したバリアメタル欠損部32が発生する。
続いて、図13に示すように、例えばCVD法を用いて、バリアメタル膜6上に被覆性のよいバリアメタル膜7を形成する。このとき、層間絶縁膜欠損部41では層間絶縁膜5と直接接触し、層間絶縁膜欠損部41を覆うようにバリアメタル膜7が形成される。この理由は、CVD法の場合、スパッタ法と比較して被覆性がすぐれているからである。なお、CVD法の代わりに、ALD法を用いてバリアメタル膜7を形成してもよい。
これ以降のシード層、Cuメッキ、CMP、キャップ絶縁膜、絶縁膜等の形成工程は第1の実施形態と同様に行われ、Cu(銅)からなる金属配線8、キャップ絶縁膜29、絶縁膜9などが形成されて半導体装置81が完成する。
上述したように、本実施形態の半導体装置及びその製造方法では、半導体基板上の層間絶縁膜1の表面に形成される溝部10にはバリアメタル膜2及び金属配線3が埋設される。バリアメタル膜2、金属配線3、及び層間絶縁膜4上には、キャップ絶縁膜4及び層間絶縁膜5が積層形成される。層間絶縁膜5には、層間絶縁膜5がエッチングされた溝部31が形成される。このとき、溝部31の底部には層間絶縁膜5が更にエッチングされた層間絶縁膜欠損部41が発生する。溝部31の底部及び側面と層間絶縁膜5上には、バリアメタル膜6が形成される。層間絶縁膜欠損部41にはバリアメタル膜6が欠落し、バリアメタル欠損部32が発生する。バリアメタル膜6上には、バリアメタル膜6よりも被覆性のよいバリアメタル膜7が設けられ、バリアメタル欠損部32には、直接層間絶縁膜5と接触し、バリアメタル欠損部32を覆うようにバリアメタル膜7が設けられる。バリアメタル膜7上には、溝部31を充填する金属配線8が設けられる。
このため、バリアメタル膜6が欠落したバリアメタル欠損部32でも直接Cu(銅)からなる金属配線8と層間絶縁膜5が直接接しないので、半導体装置81のEM(ElectroMigration)を含むCu(銅)配線起因の信頼性低下や歩留低下を大幅に抑制することができる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々、変更してもよい。
実施形態では、スパッタ法を用いて第1のバリアメタル膜を形成後にCVD法を用いて第2のバリアメタル膜を形成しているが、工程順序を入れ替えてもよい。また、第2のバリアメタル膜にはCu(銅)のILD(Inter Layer Dielectric Low−k絶縁膜など)への拡散防止能力や耐酸化性を有しないRu(ルテニウム)やCo(コバルト)を用いているが必ずしもこれに限定されるものではない。例えば、第2のバリアメタル膜に拡散防止能力や耐酸化性を有するZrN(窒化ジルコニウム)、NbN(窒化ニオブ)などを用いてもよい。ZrN(窒化ジルコニウム)、NbN(窒化ニオブ)などを用いた場合、第2のバリアメタル膜形成以降での比較的温度の高い熱処理を行っても半導体装置のCu(銅)配線起因の信頼性低下や歩留低下を大幅に抑制することができる。
本発明は、以下の付記に記載されているような構成が考えられる。
(付記1) 半導体基板上に設けられた層間絶縁膜をエッチングして、底部に前記層間絶縁膜が欠損した層間絶縁膜欠損部を有する溝部を前記層間絶縁膜に形成する工程と、前記層間絶縁膜欠損部を除く、前記溝部の底面及び側面に第1のバリアメタル膜を形成する工程と、前記溝部では前記第1のバリアメタル膜上に形成し、前記層間絶縁膜欠損部では前記層間絶縁膜と直接接触するように第2のバリアメタル膜を形成する工程と、前記第2のバリアメタル膜上にシードCu(銅)層を形成する工程と、前記溝部を充填するように、前記シードCu(銅)層上にCu(銅)膜を埋設する工程とを具備することを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記1) 半導体基板上に設けられた層間絶縁膜をエッチングして、底部に前記層間絶縁膜が欠損した層間絶縁膜欠損部を有する溝部を前記層間絶縁膜に形成する工程と、前記層間絶縁膜欠損部を除く、前記溝部の底面及び側面に第1のバリアメタル膜を形成する工程と、前記溝部では前記第1のバリアメタル膜上に形成し、前記層間絶縁膜欠損部では前記層間絶縁膜と直接接触するように第2のバリアメタル膜を形成する工程と、前記第2のバリアメタル膜上にシードCu(銅)層を形成する工程と、前記溝部を充填するように、前記シードCu(銅)層上にCu(銅)膜を埋設する工程とを具備することを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記2) 前記Cu(銅)膜は、電界メッキ法或いは無電界メッキ法を用いて形成される付記1に記載の半導体装置の製造方法。
(付記3) 前記層間絶縁膜は、SiOC膜、SiOF膜、或いはTEOS膜である付記1に記載の半導体装置の製造方法。
(付記4) 半導体基板上に設けられたLow−k絶縁膜と、前記Low−k絶縁膜に形成された溝部と、前記溝部の底面及び側面に設けられた第1のバリアメタル膜と、前記溝部の前記第1のバリアメタル膜が覆われていないバリアメタル欠損部では前記Low−k絶縁膜と直接接触し、前記溝部の前記第1のバリアメタル膜が覆われている部分では前記第1のバリアメタル膜上に設けられ、前記第1のバリアメタル膜を覆うように設けられ、前記第1のバリアメタル膜とは材質の異なる第2のバリアメタル膜と、前記第2のバリアメタル膜上に設けられ、前記溝部を充填するCu(銅)膜とを具備することを特徴とする半導体装置。
(付記5) 前記第1のバリアメタル膜はTa(タンタル)、TaN(窒化タンタル)、Ti(チタン)、或いはTiN(窒化チタン)であり、前記第2のバリアメタル膜はRu(ルテニウム)或いはCo(コバルト)である付記4に記載の半導体装置。
1、5 層間絶縁膜
2、6、7 バリアメタル膜
3、8 金属配線
4、25 キャップ絶縁膜
9 表面保護膜
10、31 溝部
11 開口部
20 突起部
23 シード層
21、32 バリアメタル欠損部
23、41 層間絶縁膜欠損部
34 金属凝集部
80、81、90、91 半導体装置
2、6、7 バリアメタル膜
3、8 金属配線
4、25 キャップ絶縁膜
9 表面保護膜
10、31 溝部
11 開口部
20 突起部
23 シード層
21、32 バリアメタル欠損部
23、41 層間絶縁膜欠損部
34 金属凝集部
80、81、90、91 半導体装置
Claims (5)
- 半導体基板上に設けられた層間絶縁膜と、
前記層間絶縁膜に形成された溝部と、
前記溝部の底面及び側面に、前記溝部を覆うように設けられた第1のバリアメタル膜と、
前記溝部の前記第1のバリアメタル膜が覆われていないバリアメタル欠損部では前記層間絶縁膜と直接接触し、前記溝部の前記第1のバリアメタル膜が覆われている部分では前記第1のバリアメタル膜上に設けられ、前記第1のバリアメタル膜を覆うように設けられ、前記第1のバリアメタル膜よりも被覆性がよく、前記第1のバリアメタル膜とは材質の異なる第2のバリアメタル膜と、
前記第2のバリアメタル膜上に設けられ、前記溝部を充填し、金属配線として使用される金属膜と、
を具備することを特徴とする半導体装置。 - 半導体基板上に設けられた層間絶縁膜と、
前記層間絶縁膜に形成され、第1の溝部と前記第1の溝部よりも幅の広い第2の溝部から構成され、前記第1の溝部では第1の金属膜表面が露呈される開口部と、
前記開口部の底面及び側面に、前記第1の金属膜と直接接触し、前記開口部を覆うように設けられた第1のバリアメタル膜と、
前記開口部の前記第1のバリアメタル膜が覆われていないバリアメタル欠損部では前記層間絶縁膜と直接接触し、前記開口部の前記第1のバリアメタル膜が覆われている部分では前記第1のバリアメタル膜上に設けられ、前記第1のバリアメタル膜を覆うように設けられ、前記第1のバリアメタル膜よりも被覆性がよく、前記第1のバリアメタル膜とは材質の異なる第2のバリアメタル膜と、
前記第2のバリアメタル膜上に設けられ、前記開口部を充填し、金属配線として使用される第2の金属膜と、
を具備することを特徴とする半導体装置。 - 前記第1のバリアメタル膜はTa(タンタル)、TaN(窒化タンタル)、Ti(チタン)、或いはTiN(窒化チタン)であり、前記第2のバリアメタル膜はRu(ルテニウム)或いはCo(コバルト)であることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置。
- 半導体基板上に設けられた層間絶縁膜をエッチングして前記層間絶縁膜に溝部を形成する工程と、
前記溝部の底面及び側面に第1のバリアメタル膜を形成する工程と、
前記溝部の前記第1のバリアメタル膜が覆われていないバリアメタル欠損部では前記層間絶縁膜と直接接触し、前記溝部の前記第1のバリアメタル膜が覆われている部分では前記第1のバリアメタル膜上に第2のバリアメタル膜を形成する工程と、
前記第2のバリアメタル膜上にシードCu(銅)層を形成する工程と、
前記溝部を充填するように、前記シードCu(銅)層上にCu(銅)膜を埋設する工程と、
を具備することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 前記第1のバリアメタル膜はスパッタ法を用いて形成され、前記第2のバリアメタル膜はCVD法或いはALD法を用いて形成されることを特徴とする請求項4に記載の半導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2010164487A JP2012028480A (ja) | 2010-07-22 | 2010-07-22 | 半導体装置及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2010164487A JP2012028480A (ja) | 2010-07-22 | 2010-07-22 | 半導体装置及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2012028480A true JP2012028480A (ja) | 2012-02-09 |
Family
ID=45781078
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2010164487A Pending JP2012028480A (ja) | 2010-07-22 | 2010-07-22 | 半導体装置及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2012028480A (ja) |
-
2010
- 2010-07-22 JP JP2010164487A patent/JP2012028480A/ja active Pending
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