≪第1の実施形態≫
本発明の第1の実施形態について、図面に基づいて説明すると以下の通りである。まず、本実施形態のエネルギー管理システム(管理システム)100の概要について、図2に基づいて説明する。
〔エネルギー管理システム100の概要〕
図2は、エネルギー管理システム100の概要を示す図である。図2に示すように、エネルギー管理システム100は、エネルギー管理装置(管理装置)1、分散型エネルギー供給機器2、および、出力エネルギー測定装置4を含む。
エネルギー管理装置1は、或る需要地内に存在する複数種類の分散型エネルギー供給機器を管理するものである。ここで、需要地とは、家庭や事業所の敷地を意味する。エネルギー管理装置1の詳細は、後述する。
分散型エネルギー供給機器2は、需要地に設置されており、何らかのエネルギーを利用して、分散型エネルギーを供給するものである。分散型エネルギー供給機器2は、例えば、太陽電池パネル、家庭用燃料電池、ヒートポンプ式電機給湯器、マイクロガスエンジン、電気自動車搭載蓄電池、家庭用定置型蓄電池、小型風力発電機、従来型給湯器などである。
ここで、分散型エネルギーとは、電気事業者(系統電源)から供給される電気エネルギーそのものではなく、需要地で生成される電気エネルギーや熱エネルギーを示す。さらに、分散型エネルギーは、エネルギーの用途が固定(限定)されておらず、複数の用途がある電気エネルギーや熱エネルギーを示す。
例えば、分散型エネルギーは、太陽電池パネルや風力発電機で発電される電気エネルギーや、系統電源から供給される夜間電力を利用して蓄電池で蓄電される電気エネルギーや、ガス事業者から供給されるガスを利用して、家庭用燃料電池で発電される電気エネルギーや、ガス事業者から供給されるガスを利用して、マイクロガスエンジンで発電される電気エネルギーおよび発熱される熱エネルギーや、電気事業者(系統電源)から供給される電力を利用して、ヒートポンプ式電機給湯器や従来型給湯器で発熱される熱エネルギー等である。
出力エネルギー測定装置4は、接続する分散型エネルギー供給機器2が出力する電気エネルギーまたは熱エネルギーのエネルギー値を測定するものである。出力エネルギー測定装置4は、測定した分散型エネルギー供給機器2の出力エネルギー値をエネルギー管理装置1に送信する。
具体的には、分散型エネルギー供給機器2が太陽電池パネル、風力発電機、家庭用燃料電池等の場合、例えば、出力エネルギー測定装置4は、例えば、分散型エネルギー供給機器2で発電される電力を測定する電力計であってよい。
また、分散型エネルギー供給機器2が蓄電池の場合、例えば、出力エネルギー測定装置4は、蓄電池の電池の残量を測定する機器を含む装置であってよい。この場合、出力エネルギー測定装置4は、蓄電池の電池の残量の増加量から、蓄電池に注入される電力量(充電量)を算出する。つまり、分散型エネルギー供給機器2が蓄電池の場合、出力エネルギー値は、蓄電池に注入される電力量とする。
また、分散型エネルギー供給機器2がマイクロガスエンジンの場合、例えば、出力エネルギー測定装置4は、マイクロガスエンジンで発電される電力を測定する電力計と、マイクロガスエンジンで貯蔵している湯量とその温度を測定する機器とを含む装置であってよい。この場合、出力エネルギー測定装置4は、マイクロガスエンジンで貯蔵している湯量とその温度から、マイクロガスエンジンで貯蔵している熱量を算出し、その熱量の増加量からマイクロガスエンジンで発熱される熱エネルギーの出力エネルギー値を算出する。
エネルギー管理システム100は、さらに、入力エネルギー測定装置3を含んでもよい。入力エネルギー測定装置3は、接続する分散型エネルギー供給機器2に入力されるエネルギー値を測定するものである。入力エネルギー測定装置3は、測定した分散型エネルギー供給機器2の入力エネルギー値をエネルギー管理装置1に送信する。
具体的には、分散型エネルギー供給機器2が太陽電池パネルの場合、例えば、入力エネルギー測定装置3は、太陽電池パネルに照射される日射強度を測定する日射強度センサを含む装置であってよい。この場合、入力エネルギー測定装置3は、日射強度センサで測定した日射強度および太陽電池パネルの総パネル面積から、太陽電池パネルに照射した太陽光エネルギーを算出する。
また、分散型エネルギー供給機器2が家庭用燃料電池、マイクロガスエンジン等の場合、例えば、入力エネルギー測定装置3は、分散型エネルギー供給機器2に供給されるガスの流量を測定する流量センサ、使用電力を計測する電力量センサを含む装置であってよい。この場合、入力エネルギー測定装置3は、流量センサで測定した流量、および、ガスの単位量あたりのエネルギー、並びに、電力量センサで計測された使用電力から、分散型エネルギー供給機器2に入力される入力エネルギーを算出する。
また、分散型エネルギー供給機器2がヒートポンプ式電機給湯器、従来型給湯器、蓄電池等の場合、例えば、入力エネルギー測定装置3は、分散型エネルギー供給機器2に供給される電力を測定する電力計であってよい。
このように、出力エネルギー測定装置4(入力エネルギー測定装置3)は、分散型エネルギー供給機器2の出力エネルギー値(入力エネルギー値)を算出するためのパラメータを測定して、当該パラメータから出力エネルギー値(入力エネルギー値)を算出するものであっても良い。なお、出力エネルギー測定装置4(入力エネルギー測定装置3)がエネルギー管理装置1に上記パラメータを送信して、エネルギー管理装置1が、出力エネルギー測定装置4(入力エネルギー測定装置3)の測定した上記パラメータから出力エネルギー値(入力エネルギー値)を算出してもよい。
なお、図2に示す例では、1つの出力エネルギー測定装置4(入力エネルギー測定装置3)は、1つの分散型エネルギー供給機器2と接続されているが、これに限るものではなく、複数の分散型エネルギー供給機器2と接続されていてもよい。この場合、出力エネルギー測定装置4(入力エネルギー測定装置3)は、複数の分散型エネルギー供給機器2の出力エネルギー値(入力エネルギー値)をそれぞれ測定する。
エネルギー管理システム100は、さらに、機器外部センサ5aを含んでいてもよい。機器外部センサ5aは、分散型エネルギー供給機器2の動作状態に応じて変化する外部環境の指標の程度を示す機器パラメータを測定するものである。機器外部センサ5aは、例えば、温度センサ、音センサ、光センサ、振動センサ等である。すなわち、機器外部センサ5aは、分散型エネルギー供給機器2の筐体の表面温度(または、筐体の裏側の温度)、分散型エネルギー供給機器2から発生する音、光、または、分散型エネルギー供給機器2の振動等を測定するものである。機器外部センサ5aは、測定した機器パラメータ値をエネルギー管理装置1に送信する。機器外部センサ5aは、必要に応じて各分散型エネルギー供給機器2に設置されていれば良いが、全ての分散型エネルギー供給機器2に設置されていることが望ましい。
例えば、分散型エネルギー供給機器2の動作状態が危険な状態になると、分散型エネルギー供給機器2の温度が上昇して、通常動作時の温度に比べて非常に高温になる場合、機器外部センサ5aである温度センサを用いて、分散型エネルギー供給機器2の筐体の表面温度を測定することにより、分散型エネルギー供給機器2が危険な状態にあるか否かを判断することができる。
また、エネルギー管理システム100は、さらに、外部環境センサ5bを含んでいてもよい。外部環境センサ5bは、分散型エネルギー供給機器2の入力エネルギー値および出力エネルギー値の少なくともどちらか1つと依存関係にある環境パラメータであって、分散型エネルギー供給機器2の外部環境の指標の程度を示す環境パラメータを測定するものである。外部環境センサ5bは、例えば、日射強度センサ、温度センサ、湿度センサ、流量センサ、風量センサ等である。すなわち、外部環境センサ5bは、分散型エネルギー供給機器2の筐体の表面温度(または、筐体の裏側の温度)、分散型エネルギー供給機器2に照射する日射強度、または、分散型エネルギー供給機器2の外気の気温、湿度、もしくは風量等を測定するものである。外部環境センサ5bは、測定した環境パラメータ値をエネルギー管理装置1に送信する。
例えば、分散型エネルギー供給機器2の温度が高くなると、出力エネルギー値が低下する分散型エネルギー供給機器2の場合、分散型エネルギー供給機器2の温度が高くなると、入力エネルギー値に対する出力エネルギー値が機器の規格値より小さくなることがある。この場合、単純に実際の出力値と規格値とを比較すると、当該分散型エネルギー供給機器2を故障または劣化していると判断してしまう虞がある。このとき、外部環境センサ5bである温度センサを用いて、当該分散型エネルギー供給機器2の筐体の表面温度を測定することにより、現在分散型エネルギー供給機器2が置かれている条件に応じて、理想的な出力値(規格値)を補正することができる。従って、外部環境センサ5bの測定する環境パラメータも考慮することにより、分散型エネルギー供給機器2が置かれている条件に応じて、分散型エネルギー供給機器2の出力エネルギー値(入力エネルギー値)の良し悪しを判断することができる。
エネルギー管理システム100は、さらに、電力計6を含んでいてもよい。電力計6は、電気事業者(系統電源)から需要家に供給される電力を測定するものである。また、電力計6は、需要地に設置されている、家電などのエネルギー消費機器7の消費電力を測定するものである。電力計6は、測定した電力量をエネルギー管理装置1に送信する。
〔エネルギー管理装置1の構成〕
次に、エネルギー管理装置1の構成について、図1に基づいて説明する。図1は、本発明の第1の実施形態におけるエネルギー管理装置1の要部構成を示すブロック図である。
図1に示すとおり、本実施形態のエネルギー管理装置1は、制御部10、記憶部40、管理データ受信部51、および、表示部52を備える構成となっている。エネルギー管理装置1は、これらの部材以外にも、操作部、マイク、バッテリー等の部材を備えていてもよいが、便宜上当該部材を図示していない。
管理データ受信部51は、入力エネルギー測定装置3、出力エネルギー測定装置4、機器外部センサ5a、外部環境センサ5bおよび電力計6から、それぞれ、入力エネルギー値、出力エネルギー値、機器パラメータ値、環境パラメータ値および電力量を受信するものである。
以下では、管理データ受信部51が入力エネルギー測定装置3、出力エネルギー測定装置4、機器外部センサ5a、外部環境センサ5bおよび電力計6から受信する入力エネルギー値、出力エネルギー値、機器パラメータ値、環境パラメータ値および電力量を総称して管理データと称する。また、管理データ受信部51が入力エネルギー測定装置3、出力エネルギー測定装置4および機器外部センサ5aから受信する入力エネルギー値、出力エネルギー値および機器パラメータ値を総称して動作状態情報と称する。動作状態情報とは、分散型エネルギー供給機器の動作状態を示す情報である。
表示部52は、後述の管理データ出力部13の指示に従って、管理データ、または、後述の管理データ解析部12が解析した結果を表示するものである。例えば、表示部52は、LC(Liquid Crystal)表示パネル、EL(Electro Luminescence)表示パネル、プラズマ表示パネルなどの表示デバイスによって実現される。
なお、本実施形態では、エネルギー管理装置1が表示部52を備えているが、これに限るものではない。例えば、エネルギー管理装置1とは別体の表示装置とエネルギー管理装置1とが接続されており、管理データ出力部13が上記表示装置にデータを出力しても良い。また、エネルギー管理装置1は、表示部52の代わりにスピーカを備えて、画像を表示して通知する代わりに、音で情報を通知しても良い。
制御部10は、記憶部40から一時記憶部(不図示)に読み出されたプログラムを実行することにより、各種の演算を行うと共に、エネルギー管理装置1が備える各部を統括的に制御するものである。
本実施形態では、制御部10は、機能ブロックとして、管理データ取得部11、管理データ解析部12および管理データ出力部13を備える構成である。これらの制御部10の各機能ブロック(11〜13)は、CPU(central processing unit)が、ROM(read only memory)等で実現された記憶装置に記憶されているプログラムをRAM(random access memory)等で実現された一時記憶部に読み出して実行することで実現できる。
管理データ取得部11は、入力エネルギー測定装置3、出力エネルギー測定装置4、機器外部センサ5a、外部環境センサ5bおよび電力計6から、管理データ受信部51を介して、管理データを取得するものである。管理データ取得部11は、動作状態情報取得部(動作状態取得手段)21、環境パラメータ取得部(環境パラメータ取得手段)22および電力データ取得部23を含む。
動作状態情報取得部21は、入力エネルギー測定装置3、出力エネルギー測定装置4および機器外部センサ5aから、分散型エネルギー供給機器2毎の動作状態情報を取得するものである。動作状態情報取得部21は、取得した分散型エネルギー供給機器2毎の動作状態情報を管理データ出力部13または管理データ解析部12に出力する。また、動作状態情報取得部21は、取得した分散型エネルギー供給機器2毎の動作状態情報を、それぞれ、取得した(測定された)時刻に対応付けて、記憶部40の動作状態情報記憶部41に格納しても良い。
環境パラメータ取得部22は、外部環境センサ5bから、環境パラメータ値を取得するものである。環境パラメータ取得部22は、取得した環境パラメータ値を管理データ出力部13または管理データ解析部12に出力する。また、環境パラメータ取得部22は、取得した環境パラメータ値を、取得した(測定された)時刻に対応付けて、記憶部40の環境パラメータ記憶部42に格納しても良い。
電力データ取得部23は、電力計から、電力量を取得するものである。電力データ取得部23は、取得した電力量を管理データ出力部13または管理データ解析部12に出力する。また、電力データ取得部23は、取得した電力量を、取得した(測定された)時刻に対応付けて、記憶部40の電力データ記憶部43に格納しても良い。
管理データ出力部13は、管理データ、および、管理データ解析部12が解析した結果を表示部52に出力して、表示部52に、管理データ、および、管理データ解析部12が解析した結果を表示させるものである。管理データ出力部13が表示部52に、管理データ、および、管理データ解析部12が解析した結果を表示させることによって、ユーザに、管理データ、および、管理データ解析部12が解析した結果を通知することができる。
管理データ解析部12は、管理データ取得部11から管理データを受信して、受信した管理データを解析するものである。管理データ解析部12は、管理データの解析結果(解析データ)を管理データ出力部13に出力する。管理データ解析部12は、データ整理部31、健康度決定部(健康度決定手段)38、優先順位決定部(優先順位決定手段)35、および、貢献度判定部(貢献度判定手段)37を含む。
データ整理部31は、管理データ取得部11から管理データを受信して、受信した管理データを平均して管理データ出力部13に出力するものである。また、データ整理部31は、受信した管理データを間引いて管理データ出力部13に出力するものである。例えば、データ整理部31は、動作状態情報取得部21から送られる出力エネルギー値を所定の期間受信して、受信した出力エネルギー値を平均して管理データ出力部13に出力する。また、データ整理部31は、動作状態情報取得部21から送られる出力エネルギー値を所定の間隔で受信して、受信した出力エネルギー値を管理データ出力部13に出力する。
さらに、データ整理部31は、動作状態情報記憶部41、環境パラメータ記憶部42および電力データ記憶部43からエネルギーデータ、センサデータおよび電力データをそれぞれ読み出して、読み出したエネルギーデータ、センサデータおよび電力データを平均したり、間引いたりして管理データ出力部13に出力しても良い。
健康度決定部38は、管理データ取得部11が取得した管理データを所定の基準に基づいて解析し、各分散型エネルギー供給機器の動作状態の健康度を決定するものである。ここで、健康度は、分散型エネルギー供給機器2の動作状態を示す指標であって、以下に示す第1〜第5の健康度のうち少なくとも1つの健康度を含むものである。健康度決定部38は、少なくとも動作状態情報取得部21が取得する動作状態情報に基づいて、各分散型エネルギー供給機器の動作状態の健康度を決定するものである。健康度決定部38は、安全性判定部(安全性判定手段)32、劣化判定部(第1の劣化判定手段、第2の劣化判定手段)33、出力率算出部(出力率算出手段)34、および、効率算出部(効率算出手段)36を含む。
安全性判定部32は、分散型エネルギー供給機器2の動作状態情報を取得して、取得した動作状態情報が、通常動作時の動作状態情報の範囲を示す安全範囲内であるか否かを判定するものである。そして、安全性判定部32は、安全性の判定結果を第1の健康度として管理データ出力部13に出力する。
具体的には、安全性判定部32は、エネルギー管理装置1が管理する分散型エネルギー供給機器2の中から1つ特定し、動作状態情報取得部21から特定した分散型エネルギー供給機器2の出力エネルギー値を受信し、参照データ記憶部44に格納されている安全出力値範囲を読み出して、受信した出力エネルギー値が安全出力値範囲内であるか否かを判定するものである。安全性判定部32は、出力エネルギー値が安全出力値範囲内であると判定した場合、特定した分散型エネルギー供給機器2は安全であることを示す情報を第1の健康度として管理データ出力部13に出力する。一方、安全性判定部32は、出力エネルギー値が安全出力値範囲内ではないと判定した場合、特定した分散型エネルギー供給機器2は危険であることを示す情報を第1の健康度として管理データ出力部13に出力する。
また、安全性判定部32は、特定した分散型エネルギー供給機器2に温度センサが付設されている場合、特定した分散型エネルギー供給機器2の温度が、通常動作時の分散型エネルギー供給機器2の温度の範囲を示す安全温度範囲内であるか否かを判定してもよい。
また、安全性判定部32は、出力エネルギー値、入力エネルギー値および機器パラメータのうち、複数の指標に基づいて安全性を判定する場合、全ての動作状態情報が安全範囲内であると判定した場合にのみ、特定した分散型エネルギー供給機器2は安全であることを示す情報を管理データ出力部13に出力する。それ以外の場合、安全性判定部32は、特定した分散型エネルギー供給機器2は危険であることを示す情報を管理データ出力部13に出力する。
このように、安全性判定部32の判定結果を管理データ出力部13が表示部52に表示し、ユーザに安全性の判定結果を通知することによって、ユーザは、どの分散型エネルギー供給機器2が危険な状態にあるかを知ることができ、危険な状態にある分散型エネルギー供給機器2の稼動を停止し、破損や破裂、発火等が発生するのを防ぐことができる。
なお、安全性判定部32が安全か危険かの2段階の判定ではなく、安全性を3段階以上で判定しても良い。この場合、安全性の判定度合に応じて、参照データ記憶部44には、安全性判定範囲が複数格納されている。
劣化判定部33は、分散型エネルギー供給機器2の動作状態情報を取得して、取得した動作状態情報と、当該分散型エネルギー供給機器2の過去の動作状態情報とを比較して、当該分散型エネルギー供給機器2が劣化しているか否かを判定するものである。劣化判定部33は、劣化の有無の判定結果である、分散型エネルギー供給機器2の劣化の程度を示す第3の健康度を管理データ出力部13に出力する。
具体的には、劣化判定部33は、エネルギー管理装置1が管理する分散型エネルギー供給機器2の中から1つ特定し、動作状態情報取得部21から特定した分散型エネルギー供給機器2の出力エネルギー値を受信する。次に、劣化判定部33は、動作状態情報記憶部41から、特定した分散型エネルギー供給機器2の過去の出力エネルギー値を複数読み出し、読み出した過去の出力エネルギー値の平均を算出する。そして、劣化判定部33は、参照データ記憶部44から第1の劣化判定閾値を読み出し、受信した出力エネルギー値と、算出した過去の出力エネルギー値の平均値との差が、第1の劣化判定閾値より大きいか否かを判定する。
劣化判定部33は、受信した出力エネルギー値と、算出した過去の出力エネルギー値の平均値との差が第1の劣化判定閾値より大きいと判定した場合、特定した分散型エネルギー供給機器2が劣化していることを示す情報を第3の健康度として管理データ出力部13に出力する。一方、劣化判定部33は、受信した出力エネルギー値と、算出した過去の出力エネルギー値の平均値との差が第1の劣化判定閾値以下であると判定した場合、特定した分散型エネルギー供給機器2は正常であることを示す情報を第3の健康度として管理データ出力部13に出力する。
また、劣化判定部33は、分散型エネルギー供給機器2の動作状態情報と、当該分散型エネルギー供給機器2と同種の分散型エネルギー供給機器2の動作状態情報とを取得して、取得した両者の動作状態情報を比較して、当該分散型エネルギー供給機器2が劣化しているか否かを判定するものである。そして、劣化判定部33は、劣化の有無の判定結果である、分散型エネルギー供給機器2の劣化の程度を示す第4の健康度を管理データ出力部13に出力する。
具体的には、劣化判定部33は、エネルギー管理装置1が管理する分散型エネルギー供給機器2の中から1つ特定し、動作状態情報取得部21から特定した分散型エネルギー供給機器2の出力エネルギー値を受信する。さらに、特定した分散型エネルギー供給機器2と同種の分散型エネルギー供給機器2の出力エネルギー値を受信する。次に、劣化判定部33は、参照データ記憶部44から第2の劣化判定閾値を読み出し、特定した分散型エネルギー供給機器2の出力エネルギー値と、特定した分散型エネルギー供給機器2と同種の分散型エネルギー供給機器2の出力エネルギー値との差が、第2の劣化判定閾値より大きいか否かを判定する。
劣化判定部33は、上記差が第2の劣化判定閾値より大きいと判定した場合、特定した分散型エネルギー供給機器2が劣化していることを示す情報を第4の健康度として管理データ出力部13に出力する。一方、劣化判定部33は、上記差が第2の劣化判定閾値以下であると判定した場合、特定した分散型エネルギー供給機器2は正常であることを示す情報を第4の健康度として管理データ出力部13に出力する。
ここで、同種の分散型エネルギー供給機器2とは、分散型エネルギー供給機器2による発電、蓄電、発熱の原理が同じである分散型エネルギー供給機器2を意味する。例えば、2つの分散型エネルギー供給機器2がどちらも太陽電池パネルであれば、両者は同種の分散型エネルギー供給機器2である。また、同じ機種でなくとも、電気自動車搭載蓄電池と、家庭用定置型蓄電池とは、同種の分散型エネルギー供給機器2とみなすことができる場合もある。
このように、劣化判定部33の判定結果(第3の健康度または第4の健康度)を管理データ出力部13が表示部52に表示し、ユーザに劣化の有無の判定結果を通知することによって、ユーザは、どの分散型エネルギー供給機器2が劣化しているかを知ることができ、どの分散型エネルギー供給機器がメンテナンスや買い替えを行う必要があるのかを認識することができる。
なお、劣化判定部33が正常か劣化かの2段階の判定ではなく、劣化の程度を3段階以上で判定しても良い。この場合、劣化の程度に応じて、参照データ記憶部44には、第1および第2の劣化判定閾値が複数格納されている。
出力率算出部34は、分散型エネルギー供給機器2の出力エネルギー値を取得して、取得した出力エネルギー値と、理想的な出力エネルギー値とを比較して、分散型エネルギー供給機器2の理想的な状態に対する現在の状態の割合を示す出力率である第2の健康度を算出するものである。
具体的には、出力率算出部34は、エネルギー管理装置1が管理する分散型エネルギー供給機器2の中から1つ特定し、動作状態情報取得部21から特定した分散型エネルギー供給機器2の出力エネルギー値を受信し、参照データ記憶部44に格納されている理想出力エネルギー値を読み出して、読み出した理想出力エネルギー値に対する、受信した出力エネルギー値の割合である出力率を算出する。出力率算出部34は、算出した出力率を管理データ出力部13に出力する。
なお、出力率算出部34は、参照データ記憶部44から理想出力エネルギー値を読み出す代わりに、理想出力エネルギー値を算出しても良い。この場合、例えば、入力エネルギー測定装置3から、特定した分散型エネルギー供給機器2の入力エネルギー値を取得し、参照データ記憶部44から理想的な変換効率を読み出して、取得した入力エネルギー値に読み出した変換効率を乗算して、理想出力エネルギー値を算出する。
効率算出部36は、分散型エネルギー供給機器2の入力エネルギー値および出力エネルギー値を取得して、取得した入力エネルギー値と、出力エネルギー値とを比較して、入力エネルギー値に対する出力エネルギー値の割合を示す効率である第5の健康度を算出するものである。
具体的には、効率算出部36は、エネルギー管理装置1が管理する分散型エネルギー供給機器2の中から1つ特定し、動作状態情報取得部21から特定した分散型エネルギー供給機器2の入力エネルギー値および出力エネルギー値を受信し、受信した入力エネルギー値に対する、受信した出力エネルギー値の割合である効率を算出する。効率算出部36は、算出した効率値を第5の健康度として管理データ出力部13に出力する。
優先順位決定部35は、健康度決定部38が決定した各分散型エネルギー供給機器2の健康度(第1〜第5の健康度)を取得して、取得した各分散型エネルギー供給機器2の健康度に基づいて、各分散型エネルギー供給機器の運転制御の必要性、メンテナンスの必要性、および、買い替えの必要性の少なくともいずれか1つの優先順位を決定する。優先順位決定部35は、決定した優先順位を管理データ出力部13に出力する。
具体的には、例えば、優先順位決定部35は、健康度決定部38から、各分散型エネルギー供給機器2の健康度(第1〜第5の健康度)を取得する。次に、優先順位決定部35は、参照データ記憶部44から換算テーブルを読み出し、分散型エネルギー供給機器2毎に、取得した健康度を数値化して健康値に換算する。そして、優先順位決定部35は、換算した健康値を全て乗算して、各分散型エネルギー供給機器2の合計健康値を算出する。優先順位決定部35は、各分散型エネルギー供給機器2を算出した合計健康値の低いものから順に順番を付けて、優先順位を決定し、決定した優先順位を管理データ出力部13に出力する。
ここで、合計健康値が低い分散型エネルギー供給機器2とは、故障や経年劣化等で出力エネルギー値等が低下しており、動作状態が悪いものと考えられる。合計健康値が低い分散型エネルギー供給機器2をそのまま放置しておくと、破損や破裂、発火等が発生することが考えられる。そのため、合計健康値が低い分散型エネルギー供給機器2ほど、運転停止や運転抑制等の運転制御、修理や部品交換等のメンテナンスや、機器そのものの買い替えなどを優先的に行う必要がある。従って、優先順位決定部35が決定した優先順位を管理データ出力部13が表示部52に表示し、ユーザに優先順位を通知することによって、ユーザは、どの分散型エネルギー供給機器2の稼動状態を優先的に制御した方がよいか、または、どの分散型エネルギー供給機器2を優先的にメンテナンスもしくは買い替えを行った方がよいか判断することができる。
なお、優先順位決定部35は、取得した健康度、機器の使用年数、機器の寿命、機器のメンテナンス費用・買い替え費用に基づいて、どの機器を優先的にメンテナンスまたは買い替えを行うのが、費用的な効果が高いかを示す順位を決定しても良い。
貢献度判定部37は、効率算出部36が算出した各分散型エネルギー供給機器2の効率を取得して、参照データ記憶部44から貢献度判定テーブルを読み出し、読み出した貢献度判定テーブルを参照して、分散型エネルギー供給機器2毎に、取得した第5の健康度に対応する貢献度を判定するものである。そして、貢献度判定部37は、判定した各分散型エネルギー供給機器2の貢献度を管理データ出力部13に出力する。
また、貢献度判定部37は、効率算出部36が算出した各分散型エネルギー供給機器2の効率を取得して、或る分散型エネルギー供給機器2の効率と、当該或る分散型エネルギー供給機器2と同種の分散型エネルギー供給機器2の効率(の平均値)とを比較して、当該或る分散型エネルギー供給機器2の貢献度を判定するものである。具体的には、貢献度判定部37は、或る分散型エネルギー供給機器2の効率が、同種の分散型エネルギー供給機器2の効率(の平均値)より大きければ、貢献度を「高」として判定し、或る分散型エネルギー供給機器2の効率が、同種の分散型エネルギー供給機器2の効率(の平均値)以下であれば、貢献度を「低」として判定する。
また、貢献度判定部37は、効率算出部36が算出した効率を取得し、取得した効率、機器の環境コスト(CO2)、補助金制度に基づいて、機器の環境に対する貢献度合を示す貢献度を判定しても良い。
さらに、管理データ解析部12は、出力エネルギー値、購入電力、消費電力に基づいて、各分散型エネルギー機器の消費電力に対する発電寄与度を算出しても良い。
また、管理データ解析部12は、環境パラメータや購入電力、消費電力を参照して、より精度の高い解析を行ってもよい。
記憶部40は、制御部10が実行する制御プログラムおよびOSプログラム、ならびに、制御部10が、エネルギー管理装置1が有する各種機能(例えば、後述の安全性判定処理、劣化判定処理、出力率算出処理、優先順位決定処理、効率算出処理、貢献度判定処理など)を実行するときに読み出す各種データを記憶するものである。本実施形態では、記憶部40には、例えば、動作状態情報記憶部(記憶部)41、環境パラメータ記憶部42、電力データ記憶部43および参照データ記憶部44が含まれており、各種データを記憶する。記憶部40は、例えば、内容の書き換えが可能な不揮発性メモリである、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically EPROM)、フラッシュメモリなどで実現される。なお、内容の書き換えが不要な情報を記憶する記憶部としては、上述したとおり、記憶部40とは別の、図示しない、読出し専用の半導体メモリであるROMなどで実現されてもよい。
動作状態情報記憶部41は、入力エネルギー値、出力エネルギー値または機器パラメータ値と時刻とが対応付けられている動作状態情報を記憶するものである。動作状態情報記憶部41が記憶する動作状態情報は、例えば、図3に示すデータであってよい。図3(a)は、分散型エネルギー供給機器2である機器Aの入力エネルギー値を示し、図3(b)は、分散型エネルギー供給機器2である機器Aの出力エネルギー値を示し、図3(c)は、機器外部センサ5aである温度センサが測定した、分散型エネルギー供給機器2である機器Aの温度(機器パラメータ)を示す。
環境パラメータ記憶部42は、環境パラメータ値と時刻とが対応付けられている環境パラメータを記憶するものである。環境パラメータ記憶部42が記憶する環境パラメータは、例えば、図4に示すデータであってよい。図4(a)は、外部環境センサ5bである日射強度センサが測定した日射強度を示し、図4(b)は、外部環境センサ5bである温度センサが測定した分散型エネルギー供給機器2の外部環境の気温を示す。
電力データ記憶部43は、電力量と時刻とが対応付けられている電力データを記憶するものである。電力データ記憶部43が記憶する電力データは、例えば、図5に示すデータであってよい。図5(a)は、電気事業者から購入した電力(電気事業者から需要家に供給される電力)を示し、図5(b)は、需要地に設置されている、家電などのエネルギー消費機器7の消費電力を示す。
図3〜5に示すように、動作状態情報記憶部41、環境パラメータ記憶部42、および、電力データ記憶部43に、各分散型エネルギー供給機器2の入力エネルギー値、出力エネルギー値および機器パラメータ、環境パラメータ、並びに、購入電力および消費電力が格納されることにより、管理データ解析部12は、過去の管理データを利用して取得した管理データを解析することができ、さらに、管理データ解析部12は、過去の管理データを解析することもできる。
参照データ記憶部44は、管理データ解析部12が管理データを解析する際に使用する参照データを記憶するものである。具体的には、参照データ記憶部44は、安全性判定部32が使用する安全範囲、劣化判定部33が使用する第1および第2の劣化判定閾値、出力率算出部34が使用する理想出力エネルギー値、優先順位決定部35が使用する換算テーブル、並びに、貢献度判定部37が使用する貢献度判定テーブルを記憶する。参照データ記憶部44が記憶する参照データは、例えば、図6に示すデータであってよい。図6(a)は、分散型エネルギー供給機器毎の安全出力値範囲および安全温度範囲を示し、図6(b)は、分散型エネルギー供給機器毎の第1の劣化判定閾値を示し、図6(c)は、分散型エネルギー供給機器毎の第2の劣化判定閾値を示し、図6(d)は、分散型エネルギー供給機器毎の理想出力エネルギー値を示し、図6(e)は、健康度を数値化して健康値に換算する換算テーブルを示し、図6(f)は、第5の健康度である効率と貢献度が対応付けられている貢献度判定テーブルを示す。
安全範囲は、通常動作時の分散型エネルギー供給機器2の動作状態情報の範囲を示す。従って、分散型エネルギー供給機器2の動作状態情報が安全範囲内であれば、分散型エネルギー供給機器2が通常に動作していると判断することができ、一方、分散型エネルギー供給機器2の動作状態情報が安全範囲内でなければ、分散型エネルギー供給機器2が通常に動作しておらず、異常な状態であると判断することができる。安全範囲には、動作状態情報に含まれる出力エネルギー値の範囲を示す安全出力値範囲や、動作状態情報に含まれる機器パラメータである温度の範囲を示す安全温度範囲等が含まれる。
安全出力値範囲は、通常動作時の分散型エネルギー供給機器2の出力エネルギー値の範囲を示す。従って、分散型エネルギー供給機器2の出力エネルギー値が安全出力値範囲内であれば、分散型エネルギー供給機器2が通常に動作していると判断することができ、一方、分散型エネルギー供給機器2の出力エネルギー値が安全出力値範囲内でなければ、分散型エネルギー供給機器2が通常に動作しておらず、異常な状態であると判断することができる。
また、安全温度範囲は、通常動作時の分散型エネルギー供給機器2の温度の範囲を示すものである。従って、分散型エネルギー供給機器2の温度が安全温度範囲内であれば、分散型エネルギー供給機器2が通常に動作していると判断することができ、一方、分散型エネルギー供給機器2の温度が安全温度範囲内でなければ、分散型エネルギー供給機器2が通常に動作しておらず、異常な状態であると判断することができる。
このように、安全性判定部32は、分散型エネルギー供給機器2の動作状態情報に含まれる入力エネルギー値、出力エネルギー値および機器パラメータの少なくとも何れか1つを対象として、安全範囲内にあるか否かを判定することによって、分散型エネルギー供給機器2の動作が安全か危険かを判断することができる。当然ながら、動作状態情報に含まれる複数のデータを用いることによって、分散型エネルギー供給機器2の動作状態をより正確に判断することができる。
第1の劣化判定閾値は、劣化していない分散型エネルギー供給機器2の動作状態情報の変動幅の最大値の半値である。換言すると、劣化判定閾値は、劣化していない分散型エネルギー供給機器2がとりえる可能性のある動作状態情報の変動幅の半値に相当する値である。すなわち、過去の劣化していない状態における分散型エネルギー供給機器2の動作状態情報の平均値と、現在の分散型エネルギー供給機器2の動作状態情報との差が第1の劣化判定閾値より大きければ、分散型エネルギー供給機器2が劣化していると判断することができる。
第2の劣化判定閾値は、同条件における、同種の分散型エネルギー供給機器2の動作状態情報の変動幅の最大値の半値である。換言すると、第2の劣化判定閾値は、同種の分散型エネルギー供給機器2が、或る条件において、とりえる可能性のある動作状態情報の変動幅の半値に相当する値である。すなわち、或る分散型エネルギー供給機器2の動作状態情報と、同種の他の分散型エネルギー供給機器2の動作状態情報との差が第2の劣化判定閾値より大きければ、或る分散型エネルギー供給機器2が劣化していると判断することができる。
ここで、図6(b)に示す第1の劣化判定閾値および図6(c)に示す第2の劣化判定閾値は、出力エネルギー値に関する閾値だけであるが、図6(a)に示す安全範囲のように、第1の劣化判定閾値および第2の劣化判定閾値が機器パラメータや入力エネルギー値に関する閾値を含んでいてもよい。
理想出力エネルギー値は、或る入力エネルギー値に対する規格上(理論上)の出力エネルギー値である。従って、分散型エネルギー供給機器2の出力エネルギー値を理想出力エネルギー値と比較することによって、分散型エネルギー供給機器2の規格上の出力能力の最大値に対してどの程度出力されているのかを判断することができる。
換算テーブルは、第1〜第5の健康度を数値化するためのものである。図6(e)に示すように、第1の健康度が「安全」であれば、第1の健康値が1となり、第1の健康度が「危険」であれば、第1の健康値が0.5となる。また、第2の健康値は、第2の健康度である出力率の値と同じ値となる。なお、図6(e)に示す換算テーブルは一例であり、機器の使用年数、機器の寿命、機器のメンテナンス費用・買い替え費用等に基づいて、換算値を設定することが望ましい。
貢献度判定テーブルは、貢献度を判定するためのものであって、分散型エネルギー供給機器2毎に、効率値に対応する貢献度を示すものである。図6(f)に示す例では、貢献度を5段階で示しているが、これに限るものではない。貢献度は2段階以上であればよく、段階に応じて、効率の範囲(閾値)が設定されていれば良い。なお、図6(f)に示す貢献度判定テーブルは一例であり、機器の環境コスト(CO2)、補助金制度等に基づいて、貢献度を設定することが望ましい。
〔管理データ解析部が実行する処理について〕
次に、管理データ解析部12の各部が実行する処理の流れについて、図7〜図20に基づいて説明する。
〔安全性判定処理〕
まず、安全性判定部32が実行する安全性判定処理の流れについて、図7に基づいて説明する。図7は、安全性判定処理の一例を示すフローチャートである。
安全性判定部32は、エネルギー管理装置1が管理する複数の分散型エネルギー供給機器2の中から、安全性の判定を行っていない分散型エネルギー供給機器2を1つ特定する(S1)。次に、安全性判定部32は、特定した分散型エネルギー供給機器2の出力エネルギー値を動作状態情報取得部21から取得する(S2)。そして、安全性判定部32は、参照データ記憶部44に格納されている安全出力値範囲を読み出して、取得した出力エネルギー値が安全出力値範囲内であるか否かを判定する(S3)。
安全性判定部32は、特定した分散型エネルギー供給機器2の出力エネルギー値が安全出力値範囲内であるか否かを判定した後、エネルギー管理装置1が管理する分散型エネルギー供給機器2全てに対して、安全性の判定を行ったかどうか確認する(S4)。安全性判定部32は、安全性の判定を行っていない分散型エネルギー供給機器2があれば(S4でNO)、S1〜S3の処理を繰り返す。安全性判定部32は、エネルギー管理装置1が管理する全ての分散型エネルギー供給機器2に対して安全性の判定を行った後(S4でYES)、各分散型エネルギー供給機器2に対する安全性の判定結果を管理データ出力部13に出力する(S5)。
ここで、安全性判定部32が管理データ出力部13に出力する第1の健康度は、例えば、図8に示すようなデータであってよい。図8に示すデータは、機器Aおよび機器Cが安全な状態であり、機器Bおよび機器Dが危険な状態であることを示す。
〔劣化判定処理〕
次に、劣化判定部33が実行する劣化判定処理の流れについて、図9に基づいて説明する。図9は、劣化判定処理の一例を示すフローチャートである。
劣化判定部33は、エネルギー管理装置1が管理する複数の分散型エネルギー供給機器2の中から、劣化の有無の判定を行っていない分散型エネルギー供給機器2を1つ特定する(S11)。次に、劣化判定部33は、特定した分散型エネルギー供給機器2の出力エネルギー値を動作状態情報取得部21から取得する(S12)。そして、劣化判定部33は、動作状態情報記憶部41から、特定した分散型エネルギー供給機器2の過去の出力エネルギー値を複数読み出し、読み出した過去の出力エネルギー値の平均を算出する(S13)。劣化判定部33は、平均値を算出した後、参照データ記憶部44から第1の劣化判定閾値を読み出し、取得した出力エネルギー値と、算出した過去の出力エネルギー値の平均値との差が、第1の劣化判定閾値より大きいか否かを判定する(S14)。
劣化判定部33は、特定した分散型エネルギー供給機器2の出力エネルギー値と、算出した過去の出力エネルギー値の平均値との差が、第1の劣化判定閾値より大きいか否かを判定した後、エネルギー管理装置1が管理する分散型エネルギー供給機器2全てに対して、劣化の有無の判定を行ったかどうか確認する(S15)。劣化判定部33は、劣化の有無の判定を行っていない分散型エネルギー供給機器2があれば(S15でNO)、S11〜S14の処理を繰り返す。劣化判定部33は、エネルギー管理装置1が管理する全ての分散型エネルギー供給機器2に対して劣化の有無の判定を行った後(S15でYES)、各分散型エネルギー供給機器2に対する劣化の有無の判定結果を管理データ出力部13に出力する(S16)。
ここで、劣化判定部33が管理データ出力部13に出力する第3の健康度は、例えば、図10に示すようなデータであってよい。図10に示すデータは、機器Aおよび機器Cが劣化のない正常な状態であり、機器Bおよび機器Dは劣化していることを示す。
また、劣化判定部33が実行する別の劣化判定処理の流れについて、図11に基づいて説明する。図11は、劣化判定処理の別の一例を示すフローチャートである。
劣化判定部33は、エネルギー管理装置1が管理する複数の分散型エネルギー供給機器2の中から、劣化の有無の判定を行っていない分散型エネルギー供給機器2を1つ特定する(S21)。次に、劣化判定部33は、特定した分散型エネルギー供給機器2と同種の分散型エネルギー供給機器2が、エネルギー管理装置1が管理する複数の分散型エネルギー供給機器2の中に存在するかどうかを確認する(S22)。
ここで、エネルギー管理装置1が管理する複数の分散型エネルギー供給機器2の中に、特定した分散型エネルギー供給機器2と同種の分散型エネルギー供給機器2がなければ(S22でNO)、劣化判定部33は、特定した分散型エネルギー供給機器2の劣化の有無の判定結果を判定不可とする(S23)。そして、劣化判定部33は、エネルギー管理装置1が管理する分散型エネルギー供給機器2全てに対して、劣化の有無の判定を行ったかどうか確認する(S27)。
一方、エネルギー管理装置1が管理する複数の分散型エネルギー供給機器2の中に、特定した分散型エネルギー供給機器2と同種の分散型エネルギー供給機器2があれば(S22でYES)、劣化判定部33は、特定した分散型エネルギー供給機器2の出力エネルギー値を動作状態情報取得部21から取得する(S24)。さらに、劣化判定部33は、特定した分散型エネルギー供給機器2と同種の他の分散型エネルギー供給機器2の出力エネルギー値を動作状態情報取得部21から取得する(S25)。そして、劣化判定部33は、参照データ記憶部44から第2の劣化判定閾値を読み出し、特定した分散型エネルギー供給機器2の出力エネルギー値と、特定した分散型エネルギー供給機器2と同種の他の分散型エネルギー供給機器2の出力エネルギー値との差が、第2の劣化判定閾値より大きいか否かを判定する(S26)。
劣化判定部33は、特定した分散型エネルギー供給機器2の出力エネルギー値と、同種の他の分散型エネルギー供給機器2の出力エネルギー値との差が、第2の劣化判定閾値より大きいか否かを判定した後、エネルギー管理装置1が管理する分散型エネルギー供給機器2全てに対して、劣化の有無の判定を行ったかどうか確認する(S27)。劣化判定部33は、劣化の有無の判定を行っていない分散型エネルギー供給機器2があれば(S27でNO)、S21〜S26の処理を繰り返す。劣化判定部33は、エネルギー管理装置1が管理する全ての分散型エネルギー供給機器2に対して劣化の有無の判定を行った後(S27でYES)、各分散型エネルギー供給機器2に対する劣化の有無の判定結果を管理データ出力部13に出力する(S28)。
ここで、劣化判定部33が管理データ出力部13に出力する第4の健康度は、例えば、図12に示すようなデータであってよい。図12に示すデータは、機器Aが劣化のない正常な状態であり、機器Bおよび機器Cが同種の機器がなく判定不可であり、機器Dは劣化していることを示す。
〔出力率算出処理〕
次に、出力率算出部34が実行する出力率算出処理の流れについて、図13に基づいて説明する。図13は、出力率算出処理の一例を示すフローチャートである。
出力率算出部34は、エネルギー管理装置1が管理する複数の分散型エネルギー供給機器2の中から、出力率の算出を行っていない分散型エネルギー供給機器2を1つ特定する(S31)。次に、出力率算出部34は、特定した分散型エネルギー供給機器2の出力エネルギー値を動作状態情報取得部21から取得する(S32)。そして、出力率算出部34は、参照データ記憶部44に格納されている理想出力エネルギー値を読み出して、読み出した理想出力エネルギー値に対する、取得した出力エネルギー値の割合である出力率を算出する(S33)。
出力率算出部34は、特定した分散型エネルギー供給機器2の出力率を算出した後、エネルギー管理装置1が管理する分散型エネルギー供給機器2全てに対して、出力率の算出を行ったかどうか確認する(S34)。出力率算出部34は、出力率の算出を行っていない分散型エネルギー供給機器2があれば(S34でNO)、S31〜S33の処理を繰り返す。出力率算出部34は、エネルギー管理装置1が管理する全ての分散型エネルギー供給機器2に対して出力率の算出を行った後(S34でYES)、各分散型エネルギー供給機器2の出力率を管理データ出力部13に出力する(S35)。
ここで、出力率算出部34が管理データ出力部13に出力する出力率である第2の健康度は、例えば、図14に示すようなデータであってよい。
〔効率算出処理〕
次に、効率算出部36が実行する効率算出処理の流れについて、図15に基づいて説明する。図15は、効率算出処理の一例を示すフローチャートである。
効率算出部36は、エネルギー管理装置1が管理する複数の分散型エネルギー供給機器2の中から、効率の算出を行っていない分散型エネルギー供給機器2を1つ特定する(S41)。次に、効率算出部36は、特定した分散型エネルギー供給機器2の出力エネルギー値および入力エネルギー値を動作状態情報取得部21から取得する(S42)。そして、効率算出部36は、特定した分散型エネルギー供給機器2の入力エネルギー値に対する、特定した分散型エネルギー供給機器2の出力エネルギー値の割合である効率を算出する(S43)。
効率算出部36は、特定した分散型エネルギー供給機器2の効率を算出した後、エネルギー管理装置1が管理する分散型エネルギー供給機器2全てに対して、効率の算出を行ったかどうか確認する(S44)。効率算出部36は、効率の算出を行っていない分散型エネルギー供給機器2があれば(S44でNO)、S51〜S53の処理を繰り返す。効率算出部36は、エネルギー管理装置1が管理する全ての分散型エネルギー供給機器2に対して効率の算出を行った後(S44でYES)、各分散型エネルギー供給機器2の効率を管理データ出力部13に出力する(S45)。
ここで、効率算出部36が管理データ出力部13に出力する効率である第5の健康度は、例えば、図16に示すようなデータであってよい。
〔優先順位決定処理〕
次に、優先順位決定部35が実行する優先順位決定処理の流れについて、図17に基づいて説明する。図17は、優先順位決定処理の一例を示すフローチャートである。なお、図17に示す優先順位決定処理の例では、優先順位決定部35は、安全性判定部32、劣化判定部33、出力率算出部34および効率算出部36から、それぞれ第1〜第5の健康度を取得するものとする。また、優先順位決定部35が取得する第1〜第5の健康度は、図8、10、12、14、16に示すデータであるとする。
優先順位決定部35は、安全性判定部32、劣化判定部33、出力率算出部34および効率算出部36から、それぞれ、各分散型エネルギー供給機器2の第1〜第5の健康度を取得する(S51)。次に、優先順位決定部35は、参照データ記憶部44から換算テーブルを読み出し、分散型エネルギー供給機器2毎に、取得した第1〜第5の健康度を数値化して健康値に換算する(S52)。そして、優先順位決定部35は、換算した第1〜第5の健康値を乗算して、各分散型エネルギー供給機器2の合計健康値を算出する(S53)。
優先順位決定部35は、各分散型エネルギー供給機器2を算出した合計健康値の低いものから順に順番を付けて、優先順位を決定する(S54)。優先順位決定部35は、決定した優先順位を管理データ出力部13に出力する(S55)。
ここで、優先順位決定部35が管理データ出力部13に出力するデータは、例えば、図18に示すようなデータであってよい。
なお、機器A〜機器Dの合計健康値は、第1〜第5の健康値を乗算して、
機器名:(第1の健康値)×(第2の健康値)×(第3の健康値)×(第4の健康値)×(第5の健康値)=(合計健康値)
機器A:1.0×0.40×1.0×2.0×0.95=0.76
機器B:0.5×0.92×0.5×1.0×0.32=0.073
機器C:1.0×0.80×1.0×1.0×0.80=0.64
機器D:0.5×0.73×0.5×0.5×0.73=0.067
となる。なお、優先順位決定部35は、第1〜第5の健康値に対して、それぞれ重み付けの係数をつけて、合計健康値を算出してもよい。
〔貢献度判定処理〕
次に、貢献度判定部37が実行する貢献度判定処理の流れについて、図19に基づいて説明する。図19は、貢献度判定処理の一例を示すフローチャートである。
貢献度判定部37は、効率算出部36が算出した各分散型エネルギー供給機器2の効率を取得する(S61)。次に、貢献度判定部37は、参照データ記憶部44から貢献度判定テーブルを読み出す(S62)。貢献度判定部37は、読み出した貢献度判定テーブルを参照して、分散型エネルギー供給機器2毎に、取得した第5の健康度に対応する貢献度を判定する(S63)。そして、貢献度判定部37は、判定した各分散型エネルギー供給機器2の貢献度を管理データ出力部13に出力する(S64)。
ここで、貢献度判定部37が管理データ出力部13に出力するデータは、例えば、図20に示すようなデータであってよい。
〔変形例〕
管理データ受信部51は、さらに、分散型エネルギー供給機器2が備える内部センサの情報や、エラーコード等の情報を、分散型エネルギー供給機器2から受信することが望ましい。内部センサの情報(分散型エネルギー供給機器2の温度等)や、エラーコード等を受信することによって、エネルギー管理装置1は、各分散型エネルギー供給機器2の動作状態および動作状態の健康度をより正確に把握することができる。
≪第2の実施形態≫
次に、本発明の第2の実施形態について、図面に基づいて説明すると以下の通りである。まず、本実施形態のエネルギー管理システム200の概要について、図21に基づいて説明する。第2の実施形態のエネルギー管理システム200は、第1の実施形態のエネルギー管理システム100をベースにしているため、以下では、第1の実施形態と異なる点について主に説明する。
〔エネルギー管理システム200の概要〕
図21は、エネルギー管理システム200の概要を示す図である。図21に示すように、エネルギー管理システム200は、複数のエネルギー管理装置1a、各エネルギー管理装置1aが管理する分散型エネルギー供給機器2、各エネルギー管理装置1aと接続する出力エネルギー測定装置4、および、複数のエネルギー管理装置1aと接続されているエネルギー管理センター(管理センター)8を含む。
エネルギー管理センター8は、各エネルギー管理装置1aから管理データおよび解析データを受信するものである。エネルギー管理センター8は、各エネルギー管理装置1aから管理データを受信した場合、受信した管理データに対して、管理データ解析部12が実行する処理と同様の処理を行い、管理データを解析しても良い。さらに、エネルギー管理センター8は、受信した管理データを解析した後、その解析データを各エネルギー管理装置1aに送信しても良い。
つまり、エネルギー管理センター8は、エネルギー管理装置1aと同じ構成を備えていても良い。具体的には、エネルギー管理センター8は、制御部10、記憶部40および通信部53(後述)を備えていても良い。上述のように、制御部10は、管理データ取得部11、管理データ解析部12および管理データ出力部13を含む。また、記憶部40は、動作状態情報記憶部41、環境パラメータ記憶部42、電力データ記憶部43および参照データ記憶部44を含む。また、この場合、エネルギー管理センター8は、通信部53を介して、管理データおよび解析データを送受信する。
また、エネルギー管理センター8は、分散型エネルギー供給機器2のメーカーや分散型エネルギー供給機器2を保守管理するシステムと連動していてもよい。この場合、エネルギー管理センター8は、メーカーからリコールの情報を取得して、該当する分散型エネルギー供給機器2を管理するエネルギー管理装置1aに対して、リコールの情報を送信しても良い。また、エネルギー管理センター8は、各エネルギー管理装置1aから取得した管理データおよび解析データを他のシステムに送信して、分散型エネルギー供給機器2の警備システムや遠隔管理システム等が実行するサービスに利用しても良い。
〔エネルギー管理装置1aの構成〕
次に、エネルギー管理装置1aの構成について、図22に基づいて説明する。図22は、本発明の第2の実施形態におけるエネルギー管理装置1aの要部構成を示すブロック図である。
エネルギー管理装置1aは、エネルギー管理装置1の構成に通信部53が追加されたものであり、その他の構成は、エネルギー管理装置1と同様である。
通信部53は、無線通信手段または有線通信手段によって、エネルギー管理センター8、他のエネルギー管理装置1a’などの装置と通信を行い、情報(データ)のやりとりを行うものである。本実施形態では、通信部53は、インターネット網を介して、少なくともエネルギー管理センター8と通信接続されているものとする。
具体的には、通信部53は、管理データ出力部13の指示に従って、管理データおよび解析データを、エネルギー管理センター8または他のエネルギー管理装置1a’に送信する。また、通信部53は、管理データ解析部12の指示に従って、エネルギー管理センター8または他のエネルギー管理装置1a’から、他のエネルギー管理装置1a’の管理データおよび解析データを受信する。通信部53は、受信した他のエネルギー管理装置1a’の管理データおよび解析データを管理データ解析部12に出力する。
すなわち、本実施形態では、管理データ解析部12は、自装置が管理する管理データだけではなく、他のエネルギー管理装置1a’が管理する管理データも利用して、自装置が管理する管理データを解析することができる。
具体的には、劣化判定部33および貢献度判定部37は、エネルギー管理センター8が保持する管理データ(動作状態情報)、もしくは、他のエネルギー管理装置1a’が管理する管理データ(動作状態情報)から、特定した分散型エネルギー供給機器2と同種の分散型エネルギー供給機器2の動作状態情報を取得しても良い。
なお、管理データ出力部13は、管理データを、エネルギー管理センター8または他のエネルギー管理装置1a’に送信する際に、管理データ取得部11が取得したそのままの管理データを送信するのではなく、データ整理部31が処理した後のデータ量が低減された管理データを送信することが好ましい。管理データ出力部13が、エネルギー管理センター8または他のエネルギー管理装置1a’にデータ量が低減された管理データを送信することによって、エネルギー管理センター8または他のエネルギー管理装置1a’において処理するデータ量を抑えることや、エネルギー管理センター8または他のエネルギー管理装置1a’との通信量を抑えることができる。エネルギー管理装置1aからエネルギー管理センター8または他のエネルギー管理装置1a’に送信する管理データのデータ量を抑えることは、個人情報保護の観点からも好ましい。
≪第3の実施形態≫
次に、本発明の第3の実施形態について、図面に基づいて説明すると以下の通りである。まず、本実施形態のエネルギー管理システム300の概要について、図23に基づいて説明する。第3の実施形態のエネルギー管理システム300は、第1の実施形態のエネルギー管理システム100をベースにしているため、以下では、第1の実施形態と異なる点について主に説明する。
〔エネルギー管理システム300の概要〕
図23は、エネルギー管理システム300の概要を示す図である。図23に示すように、エネルギー管理システム300は、エネルギー管理装置1b、分散型エネルギー供給機器2、出力エネルギー測定装置4、および、エネルギー管理装置1bと接続するコントローラ9を含む。
コントローラ9は、図23には図示していないが、各分散型エネルギー供給機器2と接続されており、各分散型エネルギー供給機器2の動作を制御するものである。具体的には、コントローラ9は、各分散型エネルギー供給機器2の起動および停止を制御したり、各分散型エネルギー供給機器2の出力エネルギー値等の稼動状況を制御したり、各分散型エネルギー供給機器2からエネルギー消費機器7へのエネルギー配分(エネルギーフロー)を制御したりする。
〔エネルギー管理装置1bの構成〕
次に、エネルギー管理装置1bの構成について、図24に基づいて説明する。図24は、本発明の第3の実施形態におけるエネルギー管理装置1bの要部構成を示すブロック図である。
エネルギー管理装置1bは、エネルギー管理装置1の構成に通信部53が追加されており、さらに、制御部10bが新たにコントローラ制御部14を備えている構成である。その他の構成は、エネルギー管理装置1と同様である。
通信部53は、無線通信手段または有線通信手段によって、コントローラ9などの装置と通信を行い、情報(データ)のやりとりを行うものである。本実施形態では、通信部53は、ホームネットワークを介して、少なくともコントローラ9と通信接続されているものとする。
また、制御部10bは、エネルギー管理装置1の制御部10と異なり、コントローラ制御部14を備えている。コントローラ制御部14は、管理データ取得部11が取得した管理データ、および、管理データ解析部12が解析した解析データを受信して、受信した管理データおよび解析データに基づいて、コントローラ9を制御するものである。
例えば、コントローラ制御部14は、安全性判定部32から安全性の判定結果を受信して、安全性判定部32が危険と判定した分散型エネルギー供給機器2を強制シャットダウンするように、通信部53を介してコントローラ9に指示する。
〔補足〕
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
最後に、エネルギー管理装置1の各ブロック、特に制御部10は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、エネルギー管理装置1は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアであるエネルギー管理装置1の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記エネルギー管理装置1に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、エネルギー管理装置1を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。