JP2012012550A - 乳化分散体、および乳化分散体の製造方法 - Google Patents
乳化分散体、および乳化分散体の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2012012550A JP2012012550A JP2010152865A JP2010152865A JP2012012550A JP 2012012550 A JP2012012550 A JP 2012012550A JP 2010152865 A JP2010152865 A JP 2010152865A JP 2010152865 A JP2010152865 A JP 2010152865A JP 2012012550 A JP2012012550 A JP 2012012550A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- emulsified dispersion
- reaction
- plate
- polymerizable monomer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Polymerisation Methods In General (AREA)
Abstract
【解決手段】 微小管状流路内において、水溶性ラジカル開始剤の存在下、ラジカル重合性単量体を反応率0.1〜50%まで重合反応させた後、得られた重合反応液を攪拌装置を備えた反応釜を用いて反応率95%以上まで重合反応させることを特徴とする乳化分散体の製造方法、含有する単分散微粒子の粒径が300nm以下であり、粒径分布の変動係数CVが15%以下であり、単分散微粒子の固形分が15%以上で、残存モノマー量が500ppm以下で、分散安定剤や界面活性剤を含まない乳化分散体。
【選択図】 図11
Description
ポリマー単分散微粒子の製造方法としては、モノマー液滴を均一に制御して重合するトップダウン方式と反応系で重合体の核を形成させ、それを成長させて重合体粒子を形成させるボトムアップ方式に大別することができる。ボトムアップ方式で単分散微粒子を得る方法の一つとしてソープフリー乳化重合法が知られているが、重合系を安定化させるため、もしくは粒径を300nm以下に制御するため水溶性高分子等の保護コロイドの添加や界面活性剤の添加が必要であった。
(1)含有する単分散微粒子の粒径が300nm以下、粒径分布の変動係数CVが15%以下の乳化分散体を得られる。
(2)該乳化分散体の固形分が15%以上でも安定である。
(3)該製造方法によって得られる乳化分散体は、分散安定剤や界面活性剤を含まなくとも安定である。
本発明の単分散微粒子を含む乳化分散体は、微小管状内において、水溶性ラジカル開始剤の存在下、ラジカル重合性単量体を反応率0.1〜50%まで乳化重合させた後、攪拌羽根を備えた反応釜において反応率95%以上まで反応させることにより製造することができる。
(メタ)アクリル酸、イタコン酸またはそのモノエステル、マレイン酸またはそのモノエステル、フマル酸またはそのモノエステル、イタコン酸またはそのモノエステル、クロトン酸、p−ビニル安息香酸などのカルボン酸基含有不飽和単量体およびこれらの塩;2−(メタ)アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、ビニルスルホン酸、スチレンスルホン酸、(メタ)アリルスルホン酸、スルホエチル(メタ)アクリレート、スルホプロピル(メタ)アクリレート、α−メチルスチレンスルホン酸などのスルホン酸基含有不飽和単量体およびこれらの塩;
ジビニルベンゼン、エチレングリコールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、メタクリル酸アリル、フタル酸ジアリル、トリメチロールプロパントリアクリレート、グリセリンジアリルエーテル、ポリエチレングリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート等の多官能不飽和単量体;
酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、オクチルビニルエステル、ベオバ9、ベオバ10、ベオバ11〔ベオバ:シェルケミカルカンパニー(株)商標〕等のビニルエステル不飽和単量体;エチルビニルエーテル、プロピルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、シクロヘキシルビニルエーテル等のビニルエーテル不飽和単量体;エチルアリルエーテル等のアリルエーテル不飽和単量体;
(メタ)アクリル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジルなどのエポキシ基含有不飽和単量体;ビニルトリクロロシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン等のビニルシラン系不飽和単量体;
前記化学反応用デバイス1は、例えば前記図1において同一の長方形板状からなる第1プレート(前記図1中の5)と第2プレート(前記図1中の8)とが複数交互に積層されて構成されている。さらに必要に応じ第3プレート(前記図1中の3)が図2に示すように積層されて構成されている。各1枚の第1プレートにはラジカル重合性単量体含む流体が通る流路が設けられている。また第2プレートには水溶性ラジカル開始剤を含む流体が通る流路(以下、反応流路という)が設けられている(以下、反応流路が設けられたプレートをプロセスプレートという)。また、第3プレートには温調流体用の流路(以下、温調流路という)が設けられている(以下、温調流路が設けられたプレートを温調プレートという)。
化学反応用デバイス1の平面視形状は図示のような長方形とは限定されず、正方形状、または端面15b、15c間よりも側面15d、15e間が長い長方形状としてもよいが、以下では簡単のために図示形状に即して、端面15bから端面15cに向かう方向を、化学反応用デバイス1のプロセスプレートと温調プレートの長手方向と称し、側面15dから側面15eに向かう方向を化学反応用デバイス1のプロセスプレートと温調プレートの短手方向と称することにする。
前記化学反応用デバイス2は、例えば前記図4において同一の長方形板状からなる第4プレート(前記図4中の14)、必要に応じ温調プレート(前記図4中の3)が図5に示すように積層されて構成されている。各1枚の第4プレートには化学反応用デバイス1にて混合された流体が通る流路が設けられている。
そして、図6に示すようにそれらの供給口および排出口が、化学反応用デバイス2の端面16b、16c、側面16d、16eの各領域に分散して配置され、それら領域に、ラジカル重合性単量体を含む流体と水溶性ラジカル開始剤を含む流体(図5においてαが液流体を示す)、さらに必要に応じて温調流体(図5においてγが温調流体を示す)を流すためのコネクタ30とジョイント部31とからなる継手部32がそれぞれ連結されている。
化学反応用デバイス2の平面視形状は図示のような長方形とは限定されず、正方形状、または端面16b、16c間よりも側面16d、16e間が長い長方形状としてもよいが、以下では簡単のために図示形状に即して、端面16bから端面16cに向かう方向を、化学反応用デバイス2のプロセスプレートと温調プレートの長手方向と称し、側面16dから側面16eに向かう方向を化学反応用デバイス2のプロセスプレートと温調プレートの短手方向と称することにする。
本発明による乳化分散体は、前記マイクロミキサーによりラジカル重合性単量体を、水溶性ラジカル開始剤を含む水媒体中に微分散させた後、内部に微小管状流路が形成された反応容器中でラジカル重合性単量体の反応率0.1〜50%まで乳化重合させた後、攪拌羽根を備えた反応釜において反応率95%以上まで反応させることにより製造することができる。
本発明による乳化分散体は、微小管状流路において、ラジカル重合性単量体を温度70℃〜200℃の範囲において乳化重合することにより、微粒子核の発生と安定化を促進し、均一で通常バッチ反応で得られるより小さな粒径の単分散微粒子の核形成と成長を実現することができる。
k=A×EXP(−E/RT)
k:重合開始剤のラジカル分解速度定数(h−1)、A:頻度因子(h−1)、
E:活性化エネルギー(J/mol)、R:気体定数(=8.314J/mol・K)
T:絶対温度(K)
反応温度は70℃〜200℃であることが好ましく、90℃〜180℃であることがさらに好ましく、110℃〜160℃であることが最も好ましい。70℃以下である場合バッチとの差がなくなり、200℃以上の高温域の場合開始剤の分解が速すぎるため、効果に差が殆ど無くなる。70℃〜200℃において上記した効果を最も得ることが可能になる。
ここで、該流体の流路内の移動をレイノルズ数0.25より大きい値でコントロールすることにより水溶性ラジカル重合開始剤およびラジカル重合性単量体を含む流体の混合性が著しく低下せず、その結果、粒子核が均一に成長するとともに、凝集による流路の閉塞といった不具合をさけることができることから好ましい。また、レイノルズ数300以上にコントロールすることは装置上困難であるとともに、レイノルズ数があまり大きいと粒子間同士の衝突頻度が多くなり粒子の合一と分離の繰り返し頻度が多くなることから粒径分布が広がる可能性がある。
ここで、D(流路の内径)、u(平均流速)、ρ(流体密度)、μ(流体粘度)である。
本発明の製造方法で用いる反応装置としては、流路が伝熱性反応容器に設置された反応装置が好ましく、前記流路としては、微小管状であるものが加熱の迅速な制御が可能なことから好ましい。微小管状流路としては、重合反応温度までに到達する時間を短時間に調整することが可能で、かつ閉塞が起こりにくい充分な大きさであることが好ましく、流体断面積が0.1〜4.0mm2となる空隙サイズを有する流路が、重合反応温度までに到達する時間を短時間に調整することが容易で閉塞が起こりにくい充分な大きさであることから好ましい。なお、本発明において「断面」とは、流路中の流れ方向に対して垂直方向の断面を意味し、「断面積」はその断面を意味する。
本発明の乳化分散体を得るための、内部に微小管状流路が形成された反応容器としては、表面に複数の溝部が形成された伝熱性プレート状構造体を積層してなる構造を有する反応装置を用いることができる。
内部に微小管状流路が形成された反応容器としては、熱交換機能を有し、且つ、微小管状流路内を液密状に流通する流体断面積が0.1〜4.0mm2となる空隙サイズを有する微小管状流路を有するものが好ましく、その他の要件については特に制限はない。このような反応容器としては、例えば、化学反応用デバイスとして用いられる部材中に前記流路(以下、単に「微小流路」ということがある)が設けられた反応容器等が挙げられる。
以下、本発明で用いる内部に微小管状流路が形成された反応容器について、具体的に説明する。図7は、混合液を流す微小管状流路を配設したプレートと、混合液との間で熱交換が行われる流体を流す流路を配設したプレートが交互に積層してなる反応容器で、微小管状流路内を液密状に流通する流体断面積が0.1〜4.0mm2となる空隙サイズを有する微小管状流路を有する反応容器(化学反応用デバイス3)の概略構成例である。
本実施例では流路の出口に設けられた合流部で混合するものであるマイクロミキサーとして図1に示す構造のプロセスプレート5、8をマイクロミキサーとして用いた。また、流れ方向で流路断面積が縮小された流路により混合を促進するものであるマイクロミキサーとしては図4に示す構造のプロセスプレート14をマイクロミキサーとして用いた。マイクロミキサーの構造としては、プレート8の上にプレート5を積層したマイクロミキサー積層体の上下に温調プレート3を積層した化学反応用デバイスと、プレート14の上下に温調プレート3を積層した化学反応用デバイスとを直列につないだ構造を用いた。具体的には、水溶性ラジカル開始剤を溶解した水流体をプレート5の流路20にラジカル重合性単量体プレート8の流路21に導入しそれぞれの流体をプレート出口で合一させた。その後、更に、プレート14の流路22を通過させることでラジカル重合性単量体を水溶性ラジカル開始剤を溶解した水流体中に微分散させた。プロセスプレート5,8,14、温調プレート3の材質はSUS304であり、板厚はプレート5、14が0.4mm、プレート8が1mmである。反応流路21の断面寸法は幅1.0mm×深さ0.5mm、温調流路6の断面寸法は幅1.2mm×深さ0.5mm、反応流路20の断面寸法は幅6mm×深さ0.2mm、反応流路22の断面寸法は幅広部で幅4mm×深さ0.2mm、縮流部で幅0.2mm×深さ0.2mmである。
本実施例では図7に示す構造の反応容器用デバイスを用いた。構造としては、プロセスプレート2と温調プレート3とを交互に積層した構造である。プロセスプレートには流路4が形成されており、また、温調プレートには温調流路6が形成されている。
反応容器用デバイスはドライエッチング加工により反応流路4が5本形成されたプロセスプレート2枚と同じくエッチング加工により温調流路6が5本形成された温調プレート3枚が交互に積層されている。プロセスプレート2と温調プレート3の材質はSUS304であり、板厚は1mmである。反応流路4と温調流路6の断面寸法はともに幅1.2mm×深さ0.5mmである。
株式会社島津製作所製GCMS装置GCMS―QP5050ACIを用い測定を行った。重合液をアセトンに溶解し測定を行った。
日機装株式会社製マイクロトラック粒度分布計UPA−ST150を用い測定を行った。乳化分散体を100倍程度希釈しセルに入れ測定を行った。なお、本発明に係る単分散微粒子の粒径分布の変動係数(CV)は、測定により求められる粒子の平均粒子径(d)と粒径分布の標準偏差(SD)において、下記式で定義されるものであり、例えば、上記の粒度分布計の測定によって得られる。
CV(%)=100×SD/d
金属シャーレに乳化分散液1gを精密天秤にて秤量し、イオン交換水1gにて希釈した後、110℃に設定した乾燥機において2時間乾燥を行った。乾燥後シャーレに残存した樹脂固形分と最初に秤量した乳化分散液の量から、乳化分散体中のポリマー固形分の測定を行った。
シリンジポンプ2台、各シリンジの出口に圧力計、安全弁、フィルター、逆止弁を介し2.17mmのチューブの接続を行った。それぞれのチューブを図1および図4に示すマイクロミキサーに接続し、さらに2.17mm×12mのチューブに接続した。2.17mm×12mチューブは恒温槽に浸しており、加温できるようにした。さらに2.17mm×2mチューブを接続しこれを水に浸し冷却できるようにした。最後に、背圧弁を接続し、吐出された反応混合物を受け容器にて受け取ることができるようにした。
得られた乳化分散体の特性を表2にまとめた。得られた乳化分散液の分析を行ったところ粒径97nm、粒径分布の変動係数14.4%、固形分18.6%、残存モノマー量244ppmであった。
水溶性高分子等の保護コロイドや界面活性剤の添加をすることなく、粒径が100nmを切る極めて粒径の小さい単分散微粒子が分散した、安定な乳化分散液を得ることができた。
恒温槽の温度を140℃とした以外は実施例1と同様の方法で乳化分散体の調製を行った。マイクロリアクターから吐出された乳化分散液の分析を行ったところ、粒径93nm、固形分4.6%、反応率23.0%であった。
また、最終的に得られた乳化分散体においては、粒径169nm、粒径分布の変動係数8.2%、固形分18.6%、残存モノマー量307ppmであった。
水溶性高分子等の保護コロイドや界面活性剤の添加をすることなく、粒径が300nm以下の単分散微粒子が分散した、安定な乳化分散液を得ることができた。このとき得られた単分散粒子の原子力間顕微鏡AFM観察結果を図11、12に示す。
恒温槽の温度を110℃とした以外は実施例1と同様の方法で乳化分散体の調製を行った。マイクロリアクターから吐出された乳化分散液の分析を行ったところ、粒径118nm、固形分1.2%、反応率5.9%であった。
また、最終的に得られた乳化分散体においては、粒径307nm、粒径分布の変動係数13.2%、固形分19.3%、残存モノマー量40ppm以下であった。
水溶性高分子等の保護コロイドや界面活性剤の添加をすることなく、300nm近くの単分散微粒子が分散した、安定な乳化分散液を得ることができた。
恒温槽の温度を90℃とした以外は実施例1と同様の方法で乳化分散体の調製を行った。マイクロリアクターから吐出された乳化分散液の分析を行ったところ、粒径118nm、固形分0.1%、反応率0.5%であった。
また、最終的に得られた乳化分散体においては、粒径417nm、粒径分布の変動係数16.6%、固形分18.9%、残存モノマー量40ppm以下であった。
粒径は300nmを超え、単分散性にやや劣るものの、水溶性高分子等の保護コロイドや界面活性剤の添加をすることなく安定な乳化分散液を得ることができた。但し、本実施例は、製造方法の実施例。
反応混合物を流速50g/分(以下、g/minと記す。)になるように、過硫酸ナトリウム水溶液を40g/分の流速で、MMAの代わりにMMA200g、ブチルアクリレート(BA)200gの混合溶液を仕込み、MMA/BA混合溶液を10g/分の流速で内径2.17mmの反応管に導入し、恒温槽の温度は150℃とした以外は実施例1と同様の方法で乳化分散体の調製を行った。マイクロリアクターから吐出された乳化分散液の分析を行ったところ、粒径116nm、固形分2.1%、反応率10.5%であった。
また、最終的に得られた乳化分散体においては、粒径172nm、粒径分布の変動係数10.6%、固形分18.9%、残存モノマー量40ppm以下であった。
水溶性高分子等の保護コロイドや界面活性剤の添加をすることなく、粒径が300nm以下の単分散微粒子が分散した、安定な乳化分散液を得ることができた。
反応混合物を流速10g/分(以下、g/minと記す。)になるように、過硫酸ナトリウム水溶液を8g/分の流速で、MMA/BA混合溶液を2g/分の流速で内径2.17mmの反応管に導入し、恒温槽の温度は150℃とした以外は実施例1と同様の方法で乳化分散体の調製を行った。マイクロリアクターから吐出された乳化分散液の分析を行ったところ、粒径99.4nm、固形分4.1%、反応率20.5%であった。
また、最終的に得られた乳化分散体においては、粒径151nm、粒径分布の変動係数10.6%、固形分17.2%、残存モノマー量95ppm以下であった。
水溶性高分子等の保護コロイドや界面活性剤の添加をすることなく、粒径が300nm以下の単分散微粒子が分散した、安定な乳化分散液を得ることができた。
反応混合物を流速20g/分(以下、g/minと記す。)になるように、過硫酸ナトリウム水溶液を13g/分の流速で、MMA溶液を7g/分の流速で内径2.17mmの反応管に導入し、恒温槽の温度は150℃とした以外は実施例1と同様の方法で乳化分散体の調製を行った。マイクロリアクターから吐出された乳化分散液の分析を行ったところ、粒径112nm、固形分9.7%、反応率27.7%であった。
得られた重合液100gを、攪拌機、窒素導入管、反応釜内温度を測定するための温度センサーを備えた0.5リットル反応釜に窒素を導入しつつ仕込んだ後、過硫酸ナトリウム0.035gをイオン交換水2gに溶解させた水溶液を添加した後、反応釜の内温を80℃で2時間保持した。
最終的に得られた乳化分散体においては、粒径139nm、粒径分布の変動係数14.7%、固形分35.3%、残存モノマー量40ppm以下であった。
水溶性高分子等の保護コロイドや界面活性剤の添加をすることなく、300nm以下の単分散微粒子が分散した、高濃度で安定な乳化分散液を得ることができた。
一方のシリンジにMMAの代わりにMMA、BAの混合溶液を仕込み、恒温槽の温度を150℃とした以外は実施例1と同様の方法で乳化分散体の調製を行った。マイクロリアクターから吐出された乳化分散液の分析を行ったところ、粒径102nm、固形分2.0%、反応率10.0%であった。さらに、得られた重合液100gにジメチルアクリルアミド(DMAM)1.7gを添加し、攪拌機、窒素導入管、反応釜内温度を測定するための温度センサーを備えた0.5リットル反応釜に窒素を導入しつつ仕込んだ後、過硫酸ナトリウム0.02gをイオン交換水2gに溶解させた水溶液を添加した後、反応釜の内温を80℃で2時間保持した。
最終的に得られた乳化分散体においては、粒径212nm、粒径分布の変動係数14.4%、固形分20.8%、残存モノマー量112ppmであった。
水溶性高分子等の保護コロイドや界面活性剤の添加をすることなく、粒径が300nm以下の単分散微粒子が分散した、安定な乳化分散液を得ることができた。
一方のシリンジにMMAの代わりにMMA392g、アクリル酸(AA)8gの混合溶液を仕込み、恒温槽の温度を150℃とした以外は実施例1と同様の方法で乳化分散体の調製を行った。マイクロリアクターから吐出された乳化分散液の分析を行ったところ、粒径93nm、固形分6.2%、反応率31.0%であった。
また、最終的に得られた乳化分散体においては、粒径155nm、粒径分布の変動係数10.1%、固形分18.3%、残存モノマー量154ppmであった。
水溶性高分子等の保護コロイドや界面活性剤の添加をすることなく、粒径が300nm以下の単分散微粒子が分散した、安定な乳化分散液を得ることができた。
(実施例10)
内径2.17mm×長さ12mのチューブの代わりに、図7に示す反応容器用デバイスを10個連結し反応容器として用いた。
得られた乳化分散液の分析を行ったところ粒径134nm、粒径分布の変動係数9.4%、固形分18.9%、残存モノマー量135ppmであった。
水溶性高分子等の保護コロイドや界面活性剤の添加をすることなく、粒径が100nmを切る極めて粒径の小さい単分散微粒子が分散した、安定な乳化分散液を得ることができた。
攪拌機、窒素導入管、反応釜内温度を測定するための温度センサーを備えた0.5リットル反応釜にイオン交換水80g、過硫酸ナトリウム0.08gを仕込み過塩素酸ナトリウムを溶解させた後、MMA20gを仕込み150rpmで攪拌しながら、窒素を導入しつつ、反応釜の内温を80℃で昇温した後、2時間保持したところ乳化分散液が時間経過とともに凝集を起こし乳化分散液が得られなかった。凝集物を水に分散し粒径を測定したところ粒径431nmであった。
攪拌機、窒素導入管、反応釜内温度を測定するための温度センサーを備えた0.5リットル反応釜にイオン交換水80g、ポリビニルアルコール〔クラレポバールPVA−217((株)クラレ製)0.08g、過硫酸ナトリウム0.08gを仕込み過塩素酸ナトリウムを溶解させた後、MMA20gを仕込み150rpmで攪拌しながら、窒素を導入しつつ、反応釜の内温を80℃で昇温した後、2時間保持した。得られた乳化分散液の分析を行ったところ粒径540nm、粒径分布の変動係数13.1%、固形分21.7%、残存モノマー量40ppm以下であった。単分散性の乳化分散液を得るために、水溶性高分子を添加する必要があった。また、得られた乳化分散体に含まれる微粒子の粒径は500nmをこえる大きさであった。得られた乳化分散液は安定性がやや悪く、暫く保管して置いたところ一部凝集沈降を起こした。
ε・・・・・ラジカル重合性単量体を含有する流体
γ・・・・・温調流体
5・・・・・・第1プレート(プロセスプレート)
5a・・・・・第1プレートの面
5b・・・・・第1プレートの端面
5c・・・・・第1プレートの端面
5d・・・・・第1プレートの側面
5e・・・・・第1プレートの側面
3・・・・・・第3プレート(温調プレート)
3a・・・・・第3プレートの面
3b・・・・・第3プレートの端面
3c・・・・・第3プレートの端面
3d・・・・・第3プレートの側面
3e・・・・・第3プレートの側面
6・・・・・・断面凹溝形状の温調流路
6a・・・・・断面凹溝形状の主流路
6b・・・・・断面凹溝形状の供給側流路
6c・・・・・断面凹溝形状の排出側流路
8・・・・・・第2プレート(プロセスプレート)
8a・・・・・第2プレートの面
8b・・・・・第2プレートの端面
8c・・・・・第2プレートの端面
8d・・・・・第2プレートの側面
8e・・・・・第2プレートの側面
14・・・・・第4プレート(プロセスプレート)
14a・・・・第4プレートの面
14b・・・・第4プレートの端面
14c・・・・第4プレートの端面
14d・・・・第4プレートの側面
14e・・・・第4プレートの側面
15・・・・・化学反応用デバイス1
15b・・・・化学反応用デバイス1の端面
15c・・・・化学反応用デバイス1の端面
15d・・・・化学反応用デバイス1の側面
15e・・・・化学反応用デバイス1の側面
16・・・・・化学反応用デバイス2
16b・・・・化学反応用デバイス2の端面
16c・・・・化学反応用デバイス2の端面
16d・・・・化学反応用デバイス2の側面
16e・・・・化学反応用デバイス2の側面
1・・・・・化学反応用デバイス3
1b・・・・化学反応用デバイス3の端面
1c・・・・化学反応用デバイス3の端面
1d・・・・化学反応用デバイス3の側面
1e・・・・化学反応用デバイス3の側面
2・・・・・第1プレート(プロセスプレート)
2a・・・・第1プレートの面
2b・・・・第1プレートの端面
2c・・・・第1プレートの端面
2d・・・・第1プレートの側面
2e・・・・第1プレートの側面
3・・・・・第2プレート(温調プレート)
3a・・・・第2プレートの面
3b・・・・第2プレートの端面
3c・・・・第2プレートの端面
3d・・・・第2プレートの側面
3e・・・・第2プレートの側面
4・・・・・断面凹溝形状の流路
p0・・・・所定間隔
w0・・・・・幅
d0・・・・・深さ
L・・・・・・流路長さ
30・・・・・コネクタ
31・・・・・ジョイント部
32・・・・・継手部
40・・・・・反応容器(化学反応デバイス3)
61・・・・・化合物(A)(水溶性ラジカル開始剤を含む流体)
62・・・・・第1のタンク
63・・・・・化合物(B)(ラジカル重合性単量体を含む流体)
64・・・・・第2のタンク
65・・・・・プランジャーポンプ
66・・・・・プランジャーポンプ
67・・・・・マイクロミキサー
68・・・・・温調装置
69・・・・・冷却用熱交換器
70・・・・・温調装置
71・・・・・排圧弁
72・・・・・受け容器
73・・・・・マイクロミキサー
79・・・・・実施例で用いた樹脂の製造装置を模式的に示す概略構成図
Claims (6)
- ラジカル重合性単量体を重合して得られる重合体と水性媒体とを含有する乳化分散体であって、前記乳化分散体中に含有する単分散微粒子の粒径分布の変動係数(CV)が15%以下であり、単分散微粒子の固形分が15重量%以上で、且つ、分散安定剤と界面活性剤とを含まないことを特徴とする乳化分散体。
- 微小管状流路内において、水溶性ラジカル開始剤の存在下、ラジカル重合性単量体を反応率0.1〜50%まで重合反応させた後、得られた重合反応液を攪拌装置を備えた反応釜を用いて反応率95%以上まで重合反応させることを特徴とする乳化分散体の製造方法。
- 前記微小管状流路がその内部にマイクロミキサーと伝熱性反応容器とを有するものである請求項2記載の乳化分散体の製造方法
- 前記マイクロミキサーが、水溶性ラジカル開始剤を含む水媒体と、ラジカル重合性単量体とが混合可能な構造を有し、且つ、混合後の流体の流れ方向で流路径が縮小された構造とを有する請求項3記載の乳化分散体の製造方法。
- 微小管状流路における前記伝熱性反応容器が、水溶性ラジカル開始剤を含む水媒体とラジカル重合性単量体とを混合した流体を温度70℃〜200℃の範囲において重合することを特徴とする請求項3または4記載の乳化分散体の製造方法。
- 前記水溶性ラジカル開始剤を含む水媒体とラジカル重合性単量体とを混合した流体をレイノルズ数0.25〜300で連続的に供給する請求項2記載の乳化分散体の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2010152865A JP2012012550A (ja) | 2010-07-05 | 2010-07-05 | 乳化分散体、および乳化分散体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2010152865A JP2012012550A (ja) | 2010-07-05 | 2010-07-05 | 乳化分散体、および乳化分散体の製造方法 |
Related Child Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2014230680A Division JP5875027B2 (ja) | 2014-11-13 | 2014-11-13 | 乳化分散体の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2012012550A true JP2012012550A (ja) | 2012-01-19 |
Family
ID=45599363
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2010152865A Pending JP2012012550A (ja) | 2010-07-05 | 2010-07-05 | 乳化分散体、および乳化分散体の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2012012550A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2013183520A1 (ja) * | 2012-06-07 | 2013-12-12 | Dic株式会社 | 構造色材料及びそれを用いた化粧品 |
| JP5971392B1 (ja) * | 2015-09-29 | 2016-08-17 | 東洋インキScホールディングス株式会社 | ビニル系重合体の製造方法並びに製造装置 |
Citations (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08301905A (ja) * | 1995-05-02 | 1996-11-19 | Sekisui Plastics Co Ltd | スチレン系樹脂粒子及び発泡性スチレン系樹脂粒子の製造方法 |
| JP2002544309A (ja) * | 1999-05-06 | 2002-12-24 | メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフトング | ビーズポリマーの製造方法 |
| JP2004067953A (ja) * | 2002-08-09 | 2004-03-04 | Toshiro Higuchi | 単分散樹脂粒子の製造方法および製造装置 |
| JP2005146150A (ja) * | 2003-11-17 | 2005-06-09 | Nippon Shokubai Co Ltd | ポリマーエマルションの製造方法 |
| JP2008031419A (ja) * | 2006-06-29 | 2008-02-14 | Sanyo Chem Ind Ltd | 高単分散微粒子の製造方法 |
| JP2011213768A (ja) * | 2010-03-31 | 2011-10-27 | Nihon Univ | 微粒子製造装置 |
-
2010
- 2010-07-05 JP JP2010152865A patent/JP2012012550A/ja active Pending
Patent Citations (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08301905A (ja) * | 1995-05-02 | 1996-11-19 | Sekisui Plastics Co Ltd | スチレン系樹脂粒子及び発泡性スチレン系樹脂粒子の製造方法 |
| JP2002544309A (ja) * | 1999-05-06 | 2002-12-24 | メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフトング | ビーズポリマーの製造方法 |
| JP2004067953A (ja) * | 2002-08-09 | 2004-03-04 | Toshiro Higuchi | 単分散樹脂粒子の製造方法および製造装置 |
| JP2005146150A (ja) * | 2003-11-17 | 2005-06-09 | Nippon Shokubai Co Ltd | ポリマーエマルションの製造方法 |
| JP2008031419A (ja) * | 2006-06-29 | 2008-02-14 | Sanyo Chem Ind Ltd | 高単分散微粒子の製造方法 |
| JP2011213768A (ja) * | 2010-03-31 | 2011-10-27 | Nihon Univ | 微粒子製造装置 |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2013183520A1 (ja) * | 2012-06-07 | 2013-12-12 | Dic株式会社 | 構造色材料及びそれを用いた化粧品 |
| JP5971392B1 (ja) * | 2015-09-29 | 2016-08-17 | 東洋インキScホールディングス株式会社 | ビニル系重合体の製造方法並びに製造装置 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US9534062B2 (en) | Synthesis of an acrylate polymer in flow reactor | |
| TWI432457B (zh) | 製造聚合物粒子之裝置及製造聚合物粒子之方法 | |
| JP5623387B2 (ja) | ラジカル重合によってポリマーを連続的に製造するための方法及び装置 | |
| JP6225438B2 (ja) | 重合体の製造方法 | |
| CN102597017B (zh) | 生产聚丙烯酸水溶液的方法 | |
| KR20100126372A (ko) | 관형 플로우 반응 장치, 고분자 수지 미립자의 제조 방법 | |
| US8921442B2 (en) | Ultra fast process for the preparation of polymer nanoparticles | |
| CN105143276B (zh) | 制备基于c3-c8单烯属不饱和单-或二羧酸或其酸酐和盐的高度支化聚合物的连续方法 | |
| CN102834419A (zh) | 连续乳液聚合的方法 | |
| CN104271626A (zh) | 用于合成基于聚醚的接枝聚合物的连续方法 | |
| JP5875027B2 (ja) | 乳化分散体の製造方法 | |
| JP5594077B2 (ja) | 有機無機複合組成物乳化分散体の製造方法 | |
| JP6248385B2 (ja) | 重合体の製造方法 | |
| JP5541481B2 (ja) | ラジカル重合体の製造方法 | |
| JPH11240904A (ja) | ポリマーの連続的製造方法 | |
| JP2012012550A (ja) | 乳化分散体、および乳化分散体の製造方法 | |
| JP2014189749A (ja) | 重合体の製造方法 | |
| JP2014172924A (ja) | 重合体微粒子の製造方法、及び分散体 | |
| JP5776318B2 (ja) | 乳化分散体及びその製造方法 | |
| KR101254534B1 (ko) | 내화학성 미세유체반응기를 이용한 블록 공중합체의 액적 합성법 | |
| EP2106849A1 (en) | Method of emulsion polymerization | |
| JP2008063409A (ja) | 親水性ポリマー粒子の製造法 | |
| JP2012144674A (ja) | ラジカル重合体の製造方法 | |
| JP2010248498A (ja) | ラジカル重合体の製造方法 | |
| JP6823404B2 (ja) | 重合体微粒子の製造方法、及び重合体微粒子の溶剤分散体の製造方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130419 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20131220 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140107 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140220 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140925 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20150205 |