JP2012011683A - 打刻針保持装置及び打刻針保持装置を備えたミシン - Google Patents
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Abstract
【課題】針棒に対する着脱が簡単であり、且つ打刻針の取付け高さ位置の調整を容易に行うことができる打刻針保持装置及びそれを備えたミシンを提供する。
【解決手段】ミシンに備わる針棒の駆動を利用して、打刻針10を上下動させて被加工物に対する打刻加工を行う際に、針棒に打刻針10を取付けるための打刻針保持装置11において、針棒の下端部に設けられ縫針の柄部が挿入固定される針抱きに対し、縫針を取外した状態で装着可能な装着部61と、装着部61の下端側に設けられ打刻針10の基部が位置調整可能に取付けられる支持部材62と、支持部材62に対する打刻針10の取付け高さ位置を調整する為の止めねじ63とを備えた。
【選択図】図3
【解決手段】ミシンに備わる針棒の駆動を利用して、打刻針10を上下動させて被加工物に対する打刻加工を行う際に、針棒に打刻針10を取付けるための打刻針保持装置11において、針棒の下端部に設けられ縫針の柄部が挿入固定される針抱きに対し、縫針を取外した状態で装着可能な装着部61と、装着部61の下端側に設けられ打刻針10の基部が位置調整可能に取付けられる支持部材62と、支持部材62に対する打刻針10の取付け高さ位置を調整する為の止めねじ63とを備えた。
【選択図】図3
Description
本発明は、ミシンに備わる針棒に打刻針を取付けるための打刻針保持装置及び打刻針保持装置を備えたミシンに関する。
従来より、例えば多色の刺繍糸による刺繍縫製動作を連続的に実行できる多針刺繍ミシンが供されている。この種の刺繍ミシンは、アーム部の先端に、例えば6本の針棒を備えた針棒ケースを備えている。そして、6本の針棒のうち1本の針棒を針棒駆動機構に選択的に連結して上下駆動する。また、当該刺繍ミシンは、加工布を保持した刺繍枠を移送する移送機構を備えている。当該刺繍ミシンの制御装置は、一針毎の針落ち位置(加工布の移動量)や色替え等を指示する模様データに基づいて、加工布を保持した刺繍枠を、前記移送機構によりX,Yの二方向に移動させつつ、前記針棒駆動機構及びその他の駆動機構を制御して、多色の刺繍縫製動作を実行させる(例えば特許文献1参照)。
なお、特許文献1においては、加工布に対して、切込みを入れる(孔をあける)ためのボーリング装置が記載されている。このボーリング装置は、取付部、ホルダ、ボーリングメス、プレッサ、スプリング等から構成されている。ボーリングメスの下端部には刃部が形成されている。このボーリング装置を、特定の針棒に装着して当該刺繍ミシンを動作させる。これにより、加工布に切込み(孔)を形成しつつ、その切込みの周囲に刺繍を施すアイレット刺繍が可能となる。また、特許文献2には、刺繍ミシンの針棒に対し、縫針と付替え可能に構成されたボーリングメスが記載されている。針棒の下端部には差込穴が形成されており、縫針の上端部が差込穴に挿入されて取り付けられる。そして、ボーリングメスの上端部の形状は縫針の上端部と同じ形状に形成されている。これにより、ボーリングメスは、その上端部が針棒の差込穴に挿入されて取り付けられる。
ところで、近年、手工芸の分野においては、例えば紙等のシート状の被加工物に複数の窪み(エンボス)や小孔を形成し、その窪みや小孔を利用して種々の模様を表現することが行われている。例えば、厚手のトレーシングペーパーに複数の窪みや小孔を形成することで、装飾物を製作するパーチメントクラフトが普及しつつある。トレーシングペーパーに窪みを形成すると、その窪み部分だけが白濁することを利用して模様を作るのである。
そこで、本発明者は、上記刺繍ミシンにおいて、縫製用の縫針に代えて、パーチメントクラフト用の打刻針を針棒に装着することによって、多針刺繍ミシンを、上記の窪みや小孔を形成する打刻加工を行う装置として兼用できるのではないかと考えた。
この場合、加工布を保持する刺繍枠に代えて、トレーシングペーパー等のシート状の被加工物を固定的に保持する保持体を移送機構に取付ける。そして、予め作成された打刻加工用のデータに基づいて、前記移送機構が被加工物を保持した保持体を移動させながら、打刻針が装着された針棒を上下動させることにより、被加工物の表面に所定の打刻加工を施す。このようにして、被加工物の表面に、複数の打刻痕(窪み)又は小孔からなる種々の模様を作製することができると考えられる。
上記のように、ミシンに備わる針棒の駆動を利用してパーチメントクラフト等の打刻加工を行う場合、打刻針を、針棒に着脱可能に装着できる構成が必要となる。また、針棒に対する打刻針の取付け高さ位置によって、被加工物に対する打刻深さが変化する。つまり、被加工物に形成される打刻痕(窪み)又は小孔の大きさが変化する。このため、針棒に対する打刻針の取付け高さ位置をユーザが容易に調整できるような構造とすることが要望される。
この場合、上記特許文献1,2に開示されたボーリングメスの取付構造を、打刻針の取付けにも適用することが考えられる。しかしながら、上記した特許文献1の構成では、ボーリング装置を取付ける際に、針棒の下端部に装着されている縫針を固定する為の針抱きを取外す必要があり、着脱の作業に手間がかかる。
また、特許文献2の構成では、針棒に対するボーリングメスの取付け高さ位置を調整することは考慮されておらず、実質的には、ボーリングメスの取付け高さ位置を調整できないものとなっている。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、ミシンの針棒に打刻針を装着するためのものであって、針棒に対する着脱が簡単であり、且つ打刻針の取付け高さ位置の調整を容易に行うことができる打刻針保持装置及び打刻針保持装置を備えたミシンを提供するにある。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1の打刻針保持装置は、ミシンに備わる針棒の駆動を利用して、打刻針を上下動させて被加工物に対する打刻加工を行う際に、前記針棒に前記打刻針を取付けるための打刻針保持装置であって、前記針棒の下端部に設けられ縫針の柄部が挿入固定される被装着部に対し、前記縫針を取外した状態で装着可能な装着部と、前記装着部の下端側に設けられ前記打刻針の基部が位置調整可能に取付けられる支持部材と、前記支持部材に対する前記打刻針の取付け高さ位置を調整する調整手段と、を備えるところに特徴を有する。
上記構成の打刻針保持装置においては、針棒の下端部の被装着部に、装着部を装着することで、打刻針を針棒に装着することができる。このとき、縫針が挿入固定される被装着部である針抱きに対し、縫針に代えて装着部を装着すれば良いので、針抱きを取外すことなく、簡単に着脱することができる。これにより、ミシンを、打刻加工を行う装置として兼用することが可能となる。
また、打刻針は、装着部の下端部に設けられた支持部材に対して位置調整可能に取付けられていると共に、調整手段により、支持部材に対する打刻針の取付け高さ位置を調整することができる。従って、打刻針保持装置を針棒に取付けたままで、針棒に対する打刻針の取付け高さ位置を容易に調整することができる。つまり、打刻針の上下の位置を調整することで、打刻加工により被加工物に形成される打刻痕(窪み)又は小孔の大きさを変化させることが可能となる。
請求項2の打刻針保持装置は、請求項1の発明において、前記打刻針は、その基部に取付け高さ位置を示す基準線が設けられていると共に、前記基準線が視認可能な状態で前記支持部材に支持されているところに特徴を有する。
請求項3の打刻針保持装置は、請求項1又は2の発明において、前記装着部は、前記針棒の被装着部に対して回転方向の位置決めを行う位置決め手段を備えるところに特徴を有する。
本発明の請求項4のミシンは、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の打刻針保持装置を備えたところに特徴を有する。
請求項1の打刻針保持装置によれば、ミシンの針棒に打刻針を装着するためのものであって、前記針棒の下端部に設けられ縫針の柄部が挿入固定される被装着部に対し、前記縫針を取外した状態で装着可能な装着部と、前記装着部の下端側に設けられ前記打刻針の基部が位置調整可能に取付けられる支持部材と、前記支持部材に対する前記打刻針の取付け高さ位置を調整する調整手段とを備えるので、針棒に対する着脱が簡単であり、且つ、打刻針の取付け高さ位置の調整を容易に行うことができる。
請求項2の打刻針保持装置によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、打刻針の基部に設けられた基準線を視認することができるので、ユーザが打刻針の取付け高さ位置を正確に把握することができ、打刻針の位置調整を精度良く行うことができる。従って、被加工物に形成される打刻痕(窪み)又は小孔の大きさの設定を正確に行うことができる。
請求項3の打刻針保持装置によれば、請求項1又は2に記載の発明の効果に加え、装着部に備えられた位置決め手段により、針棒の被装着部に対して回転方向の位置決めを行うことができるので、針棒に対して、打刻針が常に所定の位置にあるように装着することができる。
請求項4のミシンによれば、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の打刻針保持装置を備えるので、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の発明の効果と同じ効果を有する。
[第1の実施形態]
以下、本発明を具体化した第1の実施形態について、図1から図10を参照しながら説明する。なお、本実施形態では、多針刺繍ミシンが、打刻針保持装置を備えて構成される場合を具体例としている。図1は、本実施形態に係る多針刺繍ミシン1の外観構成を概略的に示している。まず、この多針刺繍ミシン1の構成について説明する。以下の説明では、図1,図2,図6に示すように、多針刺繍ミシン1の左右方向をX方向とし、前後方向をY方向としている。
以下、本発明を具体化した第1の実施形態について、図1から図10を参照しながら説明する。なお、本実施形態では、多針刺繍ミシンが、打刻針保持装置を備えて構成される場合を具体例としている。図1は、本実施形態に係る多針刺繍ミシン1の外観構成を概略的に示している。まず、この多針刺繍ミシン1の構成について説明する。以下の説明では、図1,図2,図6に示すように、多針刺繍ミシン1の左右方向をX方向とし、前後方向をY方向としている。
図1に示すように、多針刺繍ミシン1は、図示しない載置台上に載置される支持台2、この支持台2の後端部から上方に延びる脚柱部3、この脚柱部3の上端部から前方に延びるアーム部4等を備えて構成される。前記支持台2は、左右部位に前方に延びる脚部2a,2aを有し、上面から見て前方が開放するほぼU字状に構成されている。また、この支持台2には、後部中央部から前方に延びるシリンダベッド5が一体的に設けられている。このシリンダベッド5の先端上部には、針穴6aを有する針板6が設けられている。また、図示はしないが、シリンダベッド5の内部には、糸捕捉釜が設けられている。
なお、図示は省略しているが、前記アーム部4の後側上部には、例えば6個の糸駒がセット可能な糸立て装置が設けられている。また、アーム部4の右側には、操作パネル(図8参照)が設けられている。この操作パネルは、ユーザ(オペレータ)が各種の指示や選択、入力の操作を行うための各種操作スイッチ45や、ユーザに対して必要なメッセージ等の表示を行う液晶ディスプレイ46等が設けられている。
図1、図2に示すように、前記アーム部4の先端部には、針棒ケース7が左右方向(X方向)に移動可能に設けられている。図2に示すように、この針棒ケース7は、前後方向に薄型の矩形箱状をなしている。そして、その内部には、複数本の針棒8が左右方向に並列するように設けられている。本実施形態の場合は、6本の針棒8が設けられ、上下動可能に支持されている。これら各針棒8は、図示しないコイルばねのばね力により、常時上方に向けて付勢されており、図2に示す位置(針上位置)に保持されている。
これら各針棒8は、その下端部が、針棒ケース7の下方に突出している。各針棒8の下端部には、刺繍縫製用の縫針9が、着脱(交換)可能に取付けられている。図2に示すように、各針棒8は、その下端部に前記縫針9の上部の柄部が装着される針抱き8aが固定されている。針抱き8aは被装着部に相当する。図示はしないが、この針抱き8aは、前記縫針9の柄部が下方から挿入される穴部を有している。縫針9の柄部は、円柱形状の外周面の一部分に平面部が形成された形状、いわゆるDカット形状とされている。針抱き8aの穴部は、縫針9の柄部が嵌合可能なDカット形状になっている。また、穴部の上部には、ストッパ8bが設けられている。縫針9の柄部の上端がストッパ8bに当接するまで挿入されて、縫針9の上下方向の取付け高さ位置決められる。針抱き8aの前面部には、縫針9の柄部を固定する為の止めねじ64が設けられている。止めねじ64は、六角穴付きの止めねじである。ユーザは、工具(六角棒スパナ)を使用して、止めねじ64を前方から締めたり又は緩めたりすることにより、縫針9の着脱を行うことができる。
なお、6本の針棒8には、右から順に、1番,2番‥と針棒番号が付される。このとき、図3に示すように、本実施形態では、最も左端に位置する針棒番号6番の針棒8には、縫針9に代えて打刻針10を備えた打刻針保持装置11が装着されている。この打刻針保持装置11については後述する。
また、各針棒8の下部には、当該針棒8の上下動に同期して上下動する押え足12が設けられている。ここで、針棒番号6番の針棒8には、打刻針保持装置11が装着されるので、押え足12は取外される。また、詳しく図示はしないが、針棒ケース7の上部側には、6本の針棒8に対応して6個の天秤が設けられている。これら各天秤は、その先端部が、針棒ケース7の前面に上下に延びて形成された6個のスリット孔13を夫々通して前面側に突出するように設けられている。そして、針棒8の上下動に同期して上下動(揺動)するように構成されている。
図1に示すように、この針棒ケース7には、その上端から斜め後方に延びて上部カバー14が一体的に設けられている。この上部カバー14には、図示しない6個の糸調子器(取付用の穴のみを示す)が設けられていると共に、上端部に位置して6個の糸案内15が設けられている。これにて、糸立て装置にセットされた糸駒から、刺繍用の上糸が引出され、糸案内15、糸調子器、天秤等の所定の経路を順に通され、最後に縫針9の目孔(図示せず)に通されることにより、刺繍縫製が可能となる。このとき、針棒番号1番から5番の針棒8の縫針9に、夫々異なる色の上糸を供給することにより、複数色の上糸による刺繍縫製動作を、自動で切替えながら連続的に行うことができる。
詳しく図示はしないが、前記脚柱部3内には、ミシンモータ16(図8にのみ図示)が設けられている。前記アーム部4内には、周知のように、前記ミシンモータ16により駆動される主軸や、この主軸の回転により前記針棒8等を上下動させる針棒上下駆動機構、針棒ケース7をX方向に移動させて所定の針棒8を択一的に選択する針棒選択機構等が設けられている。なお、前記主軸の回転により、前記糸捕捉釜も前記針棒8の上下動と同期して駆動される。
前記針棒上下駆動機構は、針棒8に設けられた針棒抱き(図示せず)に選択的に係合する上下動部材を備えている。前記針棒選択機構は、針棒選択用モータ17(図8にのみ図示)を駆動源として針棒ケース7をX方向に移動させ、前記針穴6aの真上位置の針棒8を、上下動部材に係合させるように構成されている。これにて、針棒選択機構が構成され、選択された1本の針棒8(及びその針棒8に対応した天秤)のみが、針棒上下駆動機構により上下駆動される。なお、主軸が1回転すると、針棒8が上下方向に1往復移動するように構成されている。
そして、図1に示すように、前記支持台2上(脚柱部3の前方)には、前記シリンダベッド5のやや上部に位置して、移送機構18(図8参照)のキャリッジ19が設けられる。このキャリッジ19には、刺繍縫製を施すべき加工布を保持する刺繍枠20(図6参照)、或いは、後述する打刻加工に供するトレーシングペーパー等のシート状の被加工物Wを保持する保持体21(図7参照)が着脱可能に連結される。なお、詳しく図示はしないが、加工布を保持する刺繍枠20については、大きさや形状の相違する複数種類のものが付属品として備えられている。
図1、図6に示すように、前記キャリッジ19は、Y方向キャリッジ22、このY方向キャリッジ22に設けられるX方向キャリッジ23、このX方向キャリッジ23に取付けられる枠ホルダ24(図6のみ図示)を備えている。詳しく図示はしないが、前記移送機構18は、前記支持台2内に設けられY方向キャリッジ22をY方向(前後方向)に移動させるY方向駆動機構と、このY方向キャリッジ22内に設けられ前記X方向キャリッジ23及び枠ホルダ24をX方向(左右方向)に移動させるX方向駆動機構とを含んでいる。刺繍枠20或いは保持体21は前記枠ホルダ24により保持され、移送機構18により所定の二方向であるX方向及びY方向に移送される。
前記Y方向キャリッジ22は、横長な(細幅の)箱状をなし、前記支持台2の左右の脚部2a,2a間に掛け渡されるようにして左右方向(X方向)に延びている。このとき、図1に示すように、支持台2の左右の脚部2a,2aの上面には、夫々前後方向(Y方向)に延びるガイド溝25が設けられている。図示はしないが、前記Y方向駆動機構は、これらガイド溝25を上下に貫通し、該ガイド溝25に沿ってY方向(前後方向)に移動可能に設けられた2個の移動体を備えている。前記Y方向キャリッジ22の左右両端部が、夫々移動体の上端部に連結されている。
前記Y方向駆動機構は、ステッピングモータからなるY方向駆動モータ26(図8参照)や、タイミングプーリやタイミングベルト等からなる直線移動機構を備えて構成されている。前記Y方向駆動モータ26を駆動源として前記直線移動機構により前記移動体を移動させることによって、Y方向キャリッジ22をY方向(前後方向)に移動させる。
図1、図6に示すように、前記X方向キャリッジ23は、一部がY方向キャリッジ22の前面側下部から前方に突出する横長な板状をなし、該Y方向キャリッジ22にX方向(左右方向)にスライド移動可能に支持されている。Y方向キャリッジ22内に設けられるX方向駆動機構は、ステッピングモータからなるX方向駆動モータ27(図8参照)や、タイミングプーリやタイミングベルト等からなる直線移動機構を備えて構成され、X方向キャリッジ23をX方向(左右方向)に移動させる。
ここで、前記X方向キャリッジ23に取付けられる枠ホルダ24と、この枠ホルダ24に着脱可能に装着される刺繍枠20及び保持体21について述べる。まず、図6を参照して刺繍枠20について述べる。この刺繍枠20は、丸みを帯びた矩形枠状をなす内枠28と、この内枠28の外周に着脱可能に嵌合される外枠29と、内枠28の左右両端部に取付けられた一対の連結部30,30とを備えている。図示はしないが、被加工物たる加工布は、内枠28と外枠29との間に挟まれ、内枠28の内側でピンと張った状態に保持される。
前記左右一対の連結部30,30は、平面的に見て180度の回転対称的な構造を備えている。これら連結部30には、枠ホルダ24への装着のための係合溝30a及び係合穴30bが形成されている。上記のように、前記刺繍枠20は、大きさ或いは形状(刺繍領域)の相違する複数種類が用意され、加工布の大きさや刺繍模様の大きさに応じて選択的に使用される。また、それら刺繍枠20の種類に応じて、左右の幅寸法L1(連結部30の外縁から連結部30の外縁までの間の寸法)が相違するように設定されている。この幅寸法を後述する検出手段により検出することで、枠ホルダ24に装着された刺繍枠20の種類が検出される。図6では、この幅寸法が一番大きな刺繍枠20を例示している。また、詳しくは後述するが、保持体21が枠ホルダ24に装着された場合についても、前記検出手段により検出される。
次に、前記保持体21について述べる。図7に示すように、保持体21は、角部に丸みを帯びた矩形板状をなす保持部31と、この保持部31の左右両端部に取付けられた一対の連結部32,32とを備えている。前記保持部31の板面には、周囲の枠状部分を除いて矩形状をなす有底状の保持凹部31aが設けられている。その保持凹部31a内には、弾性体31bが配設されている。この弾性体31bは、例えば発泡樹脂やゴム等の材料からなり、矩形形状で薄板状の部材である。トレーシングペーパー等の被加工物Wは、予め前記保持凹部31aに対応した矩形板状に裁断されており、弾性体31bの上面に載置された状態で、例えば図示しない両面粘着テープ等の固定手段により固定される。
また、前記左右一対の連結部32,32は、平面的に見て180度の回転対称的な構造を備えており、これら連結部32には、枠ホルダ24への装着のための係合溝32a及び係合穴32bが形成されている。上記したように、この保持体21の左右の幅寸法L2(連結部32の外縁から連結部32の外縁までの間の寸法)は、前記いずれの種類の刺繍枠20の幅寸法L1とも相違するように設定されている。なお、この保持体21についても、被加工物Wの大きさや形状等に応じて複数種類を用意しておくようにしてもよい。
そして、上記した刺繍枠20又は保持体21が装着(連結)される枠ホルダ24は、以下のように構成されている。即ち、図6に示すように、この枠ホルダ24は、前記X方向キャリッジ23の上面部に固定的に取付けられている。枠ホルダ24は、固定的に取付けられる固定腕部33と、枠ホルダ24に対して位置変更可能に取付けられる可動腕部34とを備えている。可動腕部34は、装着すべき刺繍枠20又は保持体21の種類、つまり幅寸法L1又はL2に応じて、ユーザにより左右方向に位置変更されるものである。
前記固定腕部33は、X方向に長く延びる板状をなす枠ホルダ24の主部24aの右端部の上面に重なるように取付けられ、ほぼ直角に折曲って前方に延びる右腕部33bを有している。この右腕部33bの上面には、先端に位置して係合ピン35が設けられていると共に、その後側に、連結部30,32の挟持用の板ばね36が取付けられている。前記係合ピン35は、前記刺繍枠20の連結部30の係合溝30a、或いは、前記保持体21の連結部32の係合溝32aに係合する。
前記可動腕部34は、前記右腕部33bとほぼ左右対称的な形状をなし、その基端部(後端部)が、前記枠ホルダ24の主部24aの左側部分の上面に重なるように取付けられる。この可動腕部34の上面には、先端に位置して係合ピン37が設けられていると共に、その後側に、連結部30,32の挟持用の板ばね38が取付けられている。前記係合ピン37は、前記刺繍枠20の連結部30の係合孔30b、或いは、前記保持体21の連結部32の係合孔32bに係合する。
この可動腕部34は、基端部に左右方向に長い案内溝34aを有し、前記枠ホルダ24の主部24aの上面に設けられた案内ピン39が、その案内溝34a内に係合することにより、前記枠ホルダ24の主部24aに対し、左右方向にスライド移動可能に設けられている。また、図示はしないが、前記枠ホルダ24の主部24aには、可動腕部34を複数の所定位置で選択的に固定するための位置決め固定機構が設けられている。ユーザがこの位置決め固定機構を操作することにより、可動腕部34の左右方向位置が変更可能である。
これにて、ユーザは、装着すべき刺繍枠20又は保持体21の種類(幅寸法)に応じて可動腕部34を適切な位置に変更して固定した後、刺繍枠20又は保持体21を枠ホルダ24に装着する。図6に例示するように、刺繍枠20を装着するにあたっては、刺繍枠20の左右の連結部30を、夫々、可動腕部34の板ばね38部分、及び、右腕部33bの板ばね36部分に挟み込まれるように前方から差込む。次いで、可動腕部34の係合ピン37に連結部30の係合孔30bを係合させると共に、右腕部33bの係合ピン35に連結部30の係合溝30aを係合させる。これにより、刺繍枠20は、枠ホルダ24に保持され、移送機構18によってX,Y方向に移動されるのである。保持体21の場合も、同様にして枠ホルダ24に装着することができる。
このとき、前記X方向キャリッジ23には、図6、図8に示すように、可動腕部34の位置を検出することに基づいて、装着されている刺繍枠20又は保持体21の種類を検出するための枠種類検出センサ40が設けられている。詳しくは図示しないが、この枠種類検出センサ40は、例えば回転型ポテンショメータからなり、可動腕部34に設けられた傾斜面からなる被検出部に当接する検出子を有し、可動腕部34の左右方向位置によってその検出子の回動位置(角度)が変動することに応じて、抵抗値(出力電圧値)が変動する。
図8に示すように、この枠種類検出センサ40の出力信号は後述する制御回路41に入力され、この制御回路41にて刺繍枠20又は保持体21の種類を検出(判断)する。従って、これら枠種類検出センサ40及び制御回路41等から、保持体21が装着されているかどうかを検出する検出手段が構成される。
さて、本実施形態では、多針刺繍ミシン1は、加工布に対する6色の刺繍糸を用いた通常の刺繍縫製動作の実行が可能であると共に、保持体21を移送機構18によってX、Y方向に移動させながら、例えば厚手のトレーシングペーパー等の被加工物Wの表面に対し、打刻針保持装置11に取付けられた打刻針10をドット単位で突き当て、多数個の打刻痕(窪み)を形成することにより所望の打刻模様を形成する打刻加工動作の実行が可能である。上記したように、打刻加工動作を実行するにあたっては、図2に示すように、例えば針棒番号6番の針棒8に、縫針9に代えて、打刻加工用の打刻針10を保持した打刻針保持装置11が装着される。
図3、図4に示すように、本実施形態に係る打刻針保持装置11は、金属材料からなり、上下方向に長い丸棒状(円柱状)をなす装着部61と、この装着部61の下端から左方に延びる横長の矩形ブロック状をなす支持部材62とを一体的に備えている。前記装着部61は、その上部が、前記縫針9の上部の柄部と同等の太さ及び形状を備えており、この場合、後面側に位置していわゆるDカット形状(円柱外周面の一部分に平面部が形成された形状)とされたDカット部61aを備えている。そして、針棒8の下端部の針抱き8aに対し、前記縫針9を取外した状態で、打刻針保持装置11の装着部61を下方から挿入する。このとき、装着部61の上端がストッパ8bに当接するまで挿入することで、針棒8に対する打刻針保持装置11の上下方向の取付け高さ位置が決められる。
その後、止めねじ64を締め付けることで、打刻針保持装置11を装着することができる。その際、前記Dカット部61aが針棒8に対して回転方向の位置決めを行う。ここで、例えば装着部61が完全な丸棒(円柱)だとすると、打刻加工動作で発生する振動等の影響により、針棒8に対して打刻針保持装置11が回転してしまう虞がある。打刻針保持装置11が回転してしまうと、打刻針10による打刻位置がずれてしまい、結果的に打刻加工により形成される打刻模様が崩れてしまう。このような問題が発生しないように、針棒8に対して、打刻針保持装置11の回転方向が、Dカット部61aにより位置決めされて固定される。前記Dカット部61aが位置決め手段として機能する。
前記支持部材62には、左側部位に位置して、上下方向に貫通する挿通孔62aが形成されている。そして、前面部から後方に向けて延び前記挿通孔62aまで貫通するねじ孔62bが形成されている。ねじ孔62bには、六角穴付きの止めねじ63が螺合されている。ここで、止めねじ63は、縫針9又は装着部61を固定する為の止めねじ64と共通サイズのねじが用いられている。
パーチメントクラフト用の打刻針10は、金属材料からなり、先端(下端)に球状部10bを有する針状(丸棒状)に構成されている。打刻針10は、前記支持部材62の挿通孔62aに対し下方から挿通され、矢印Aで示す上下方向の取付け高さ位置が調整可能に支持されている。この打刻針10は、前記支持部材62に対して高さ方向の位置が決められた後、前記止めねじ63を締め付けることによって取付けられる。このとき、打刻針10の上部には、取付け高さ位置の指標となる基準線10aが複数本(本実施形態の場合は4本)、縦方向に所定間隔(例えば0.2mm間隔)おきに設けられている。ユーザが、支持部材62から上方に露出している基準線10aを視認することによって、打刻針10の取付け高さ位置を、0.2mm間隔で調整することが可能となる。上記した打刻針保持装置11の構成が、調整手段に相当する。なお、打刻針10に設ける基準線10aの本数及びその間隔は上記に限定されない。
ここで、上記したように、止めねじ63と止めねじ64は、共通のサイズのねじなので、これらのねじを緩めたり締め付けたりする作業には、1つの工具(六角棒スパナ)を使用するだけでよいので便利である。なお、針棒番号6番の針棒8に打刻針保持装置11が装着されている場合には、刺繍縫製動作は、針棒番号1番から5番の針棒8を使用して、5色の刺繍糸で行われることは勿論である。
前記打刻針10の先端(下端)の球状部10bは、パーチメントクラフト等の打刻加工に適した球状をなしている。この打刻針10は、針棒8の最下位置(下死点)において、保持体21に保持された被加工物Wの表面に突き当てられるものであるから、縫針9よりも短く構成されている。ここで、針棒8に対する打刻針10の取付け高さ位置が変わると、打刻深さ、つまり被加工物Wの表面に形成される打刻痕(窪み)の大きさを変更することができる。これを用いて、例えば、図9に例示すように、被加工物Wとしての厚手のトレーシングペーパーに花柄の打刻模様を形成することができる。図5(a)に示すように、打刻針10の取付け高さ位置を比較的上方にすると、比較的小さい(例えば直径寸法が1mm程度)の打刻痕59を形成することができる。そして、図5(b)に示すように、打刻針10の取付け高さ位置をそれよりやや下げると、比較的大きい(例えば直径寸法が2mm程度)の打刻痕60を形成することができる。トレーシングペーパーに形成された打刻痕59、60は白濁するので、それを利用した打刻模様が形成される。
なお、打刻針としては、図10(a)に示すように、先端部が尖った形状の打刻針65や、図10(b)に示すように、径の小さい球状の打刻針66等、先端形状や太さ寸法が異なる複数種類を用意しておくことができる。このとき、ユーザは、所望の形状の打刻針を選択して、支持部材62に装着すればよい。先端部が尖った形状の打刻針65を用いて被加工物Wに打刻加工を行うと、小孔を形成することができる。又、種類が異なる打刻針を備えた打刻針保持装置11を複数用意しておいてもよい。
図8は、本実施形態に係る多針刺繍ミシン1の電気的構成を、全体を制御する制御手段としての制御回路41を中心にして概略的に示している。この制御回路41は、コンピュータ(CPU)を主体として構成され、ROM42、RAM43、メモリ44が接続されている。前記ROM42には、刺繍縫製制御プログラム、打刻加工制御プログラム、各種制御用データ等が記憶されている。前記メモリ44には、多数種類の刺繍縫製用の刺繍模様データや、打刻加工用データ等が記憶されている。
この制御回路41は、前記操作パネルの各種操作スイッチ45の操作信号が入力されると共に、液晶ディスプレイ46の表示を制御する。このとき、ユーザは、液晶ディスプレイ46の表示を見ながら、各種操作スイッチ45を操作することによって、多針刺繍ミシン1に所望の動作をさせることができる。
また、制御回路41には、前記移送機構18の枠種類検出センサ40の検出信号が入力される。そして、制御回路41は、駆動回路48を介して前記ミシンモータ16を駆動制御すると共に、駆動回路49を介して前記針棒選択用モータ17を駆動制御する。
また、制御回路41には、前記移送機構18の枠種類検出センサ40の検出信号が入力される。そして、制御回路41は、駆動回路48を介して前記ミシンモータ16を駆動制御すると共に、駆動回路49を介して前記針棒選択用モータ17を駆動制御する。
また、制御回路41は、駆動回路50を介して前記移送機構18のY方向駆動モータ26を駆動制御すると共に、駆動回路51を介して前記X方向駆動モータ27を駆動制御し、枠ホルダ24(刺繍枠20又は保持体21)を移動させる。
また、制御回路41は、刺繍縫製制御プログラムの実行により、例えばメモリ44に記憶されている刺繍縫製用の模様データの中から、ユーザが選択した模様データに基づいて、ミシンモータ16、針棒選択用モータ17、移送機構18のY方向駆動モータ26及びX方向駆動モータ27等を制御し、刺繍枠20に保持された加工布に対する刺繍縫製動作を自動で実行させる。
このとき、周知のように、上記刺繍縫製用の模様データは、一針毎の針落ち位置(刺繍枠20のX、Y方向の移動量)を示す一針データ(移送データ)、刺繍糸の色(即ち駆動する針棒8)の切替えを指示する色替えデータ、糸切り動作を指示する糸切りデータ、縫製終了データ等を含んでいる。
そして、本実施形態では、前記制御回路41は、打刻加工制御プログラムの実行により、打刻加工用データに基づいて、ミシンモータ16、針棒選択用モータ17、移送機構18のY方向駆動モータ26及びX方向駆動モータ27等を制御し、保持体21に保持された被加工物Wの表面に対する打刻針10による打刻加工動作を自動で実行させることが可能に構成されている。この打刻加工動作は、針棒番号6番の針棒8を選択し当該針棒8(打刻針10)を上下動させながら、針棒8の上昇時に被加工物Wを次の打刻点に移動させることを繰返すことにより行われる。このとき、前記打刻加工用データは、打刻針10による一針毎の打刻点(打刻位置)、即ち一針毎の被加工物W(保持体21)のX、Y方向の移動量を示す移送データの集合を主体として構成される。
このとき、後述するように、制御回路41は、打刻加工動作を実行させるにあたり、前記枠種類検出センサ40により、前記枠ホルダ24に対する保持体21の装着が検出されていることを条件に、打刻加工動作を実行させる。つまり、保持体21の装着が検出されていないときには、ユーザにより打刻加工動作の実行が指示されても、ミシンモータ16の起動を禁止する。
次に、上記構成の作用について述べる。
本実施形態の多針刺繍ミシン1においては、通常の刺繍縫製動作に加えて、以下のようにして、被加工物Wに所望の打刻模様の打刻加工動作を実行させることができる。具体的には、被加工物Wとして厚手のトレーシングペーパーを使用して複数の打刻痕(窪み)や小孔を形成することで、装飾物を製作するパーチメントクラフトを行うことができる。打刻加工動作を実行させるにあたっては、ユーザは、針棒番号6番の針棒8の針抱き8aに、打刻針10を保持した打刻針保持装置11の装着部61を装着すると共に、被加工物Wを保持させた保持体21を、枠ホルダ24に装着する。そして、所望の打刻模様の打刻加工用データを選択して打刻加工動作をスタートさせる。
本実施形態の多針刺繍ミシン1においては、通常の刺繍縫製動作に加えて、以下のようにして、被加工物Wに所望の打刻模様の打刻加工動作を実行させることができる。具体的には、被加工物Wとして厚手のトレーシングペーパーを使用して複数の打刻痕(窪み)や小孔を形成することで、装飾物を製作するパーチメントクラフトを行うことができる。打刻加工動作を実行させるにあたっては、ユーザは、針棒番号6番の針棒8の針抱き8aに、打刻針10を保持した打刻針保持装置11の装着部61を装着すると共に、被加工物Wを保持させた保持体21を、枠ホルダ24に装着する。そして、所望の打刻模様の打刻加工用データを選択して打刻加工動作をスタートさせる。
このとき、制御回路41は、動作を開始する(ミシンモータ16を起動する)にあたって、枠種類検出センサ40の検出に基づく動作の制御を行う。即ち、動作を開始するにあたり、枠種類検出センサ40の出力信号に基づいて、保持体21が装着されているかどうかの判断を行う。
もし、保持体21が装着されていないと判断された場合、保持体21を正しく装着することを促すメッセージを液晶ディスプレイ46に表示させると共に、ミシンモータ16を起動させないように制御する。
もし、保持体21が装着されていないと判断された場合、保持体21を正しく装着することを促すメッセージを液晶ディスプレイ46に表示させると共に、ミシンモータ16を起動させないように制御する。
一方、保持体21が装着されていると判断された場合には、打刻針10による打刻加工動作が実行される。この場合、制御回路41は、打刻加工用データに基づいて、移送機構18を制御して保持体21ひいては被加工物WをX、Y方向に移送させながら、針棒選択用モータ17により、打刻針保持装置11が装着された針棒番号6番の針棒8を駆動させることによって、打刻加工動作を実行させる。これにて、打刻針10が被加工物Wの表面に突き当てられ、被加工物Wに打刻加工用データに応じた複数個の打刻痕59,60が形成され、これによって、複数個の打刻痕からなる所定の打刻模様が形成される。
このとき、打刻針保持装置11を針棒8に装着したままの状態で、止めねじ63を緩めて、基準線10aを視認しながら打刻針10の上下方向の取付け高さ位置の調整を行うことができる。上方の基準線10aに合わせれば打刻針10は下方の位置(図5(b)参照)になり、下方の基準線10aに合わせれば打刻針10は上方の位置(図5(a)参照)になる。打刻針10が、下方に位置するときは大きな(深い)打刻痕60が被加工物Wに形成され、上方に位置するときは小さい(浅い)打刻痕59が形成される。
図9に示す打刻模様の場合は、小さい打刻痕59と大きい打刻痕60の2種類から構成される。この場合、打刻加工用データは、小さい打刻痕59を形成するための打刻加工用データと、打刻加工動作を停止させて打刻針10の取付け高さ位置の変更を指示するデータと、大きい打刻痕60を形成するための打刻加工用データとを含んで構成される。これらのデータは上記の順番で実行される。ユーザは、まず、止めねじ63を緩めて打刻針10の取付け高さを図5(a)の位置にして、止めねじ63を締め付けて打刻針10を固定する。その後、打刻加工動作を開始させることにより、被加工物Wに小さい打刻痕59からなる打刻模様が形成される。
小さい打刻痕59の形成が終了すると、打刻加工の動作が一旦停止し、液晶ディスプレイ46に、打刻針10の取付け高さ位置の変更の指示(例えば、打刻針を0.4mm下げる指示)が表示される。そこで、ユーザは、止めねじ63を緩めて打刻針10の取付け高さを図5(b)の位置に変更し、止めねじ63を締め付けて打刻針10を固定する。その後、打刻加工動作を再開させることにより、被加工物Wに大きい打刻痕60からなる打刻模様が形成される。
このように本実施形態の打刻針保持装置11を備えた多針刺繍ミシン1によれば、針棒8の下端部の針抱き8aに装着部61を装着することで、打刻針10を針棒8に装着することができる。従って、針抱き8aを取外すことなく、簡単に着脱することができる。これにより、加工布に対する通常の刺繍縫製動作に加えて、被加工物Wの表面に対する打刻加工動作を行うことが可能となり、多針刺繍ミシン1を、打刻加工を行う装置として兼用することが可能となる。
また、打刻針10は、装着部61の下端部に設けられた支持部材62に対して位置調整可能に取付けられていると共に、調整手段としての止めねじ63により、支持部材62に対する打刻針10の上下方向の取付け高さ位置を調整することができる。従って、打刻針保持装置11を針棒8に取付けたままで、針棒8に対する打刻針10の上下方向の取付け高さ位置を容易に調整することができる。よって、打刻針10の上下方向の取付け高さ位置の調整を行うことで、打刻加工により被加工物Wに形成される打刻痕又は小孔の大きさを変化させることが可能となる。また、打刻針保持装置11を針棒8に取付けたままで、先端形状の異なる打刻針10の交換も容易に行うことができる。
また、ユーザは、打刻針10の基部に設けられた基準線10aを視認することができるので、打刻針10の取付け高さ位置を正確に把握することができ、打刻針10の位置調整を精度良く行うことができる。従って、被加工物Wに形成される打刻痕又は小孔の大きさの設定を正確に行うことができる。
また、装着部61の位置決め手段としてのDカット部61aにより、針棒8の針抱き8aに対して回転方向の位置決めを行うことができるので、針棒8に対して打刻針保持装置11を所定の位置に装着することができる。
[第2の実施形態、他の実施形態]
[第2の実施形態、他の実施形態]
図11は、本発明の第2の実施形態に係る打刻針保持装置71の外観構成を示している。この打刻針保持装置71が、上記第1の実施形態の打刻針保持装置11と異なる点について説明する。第1の実施形態の打刻針保持装置11では、装着部62に対して左側に打刻針10を支持する構成であるが、第2の実施形態の打刻針保持装置71は、針棒8の前方打刻針10を支持する構成である。
打刻針保持装置71は、打刻針保持装置11と同様に、装着部72と、支持部材73とを備えている。装着部72は、打刻針保持装置11の装着部61と同様に、Dカット部72aが形成されている。支持部材73は、この装着部72の下端から前方に延びる矩形ブロック状の部材である。
支持部材73には、前側部位に位置して、上下方向に貫通する挿通孔73aが形成されていると共に、前面部から後方に向けて延び前記挿通孔73aまで貫通するねじ孔73bが形成されている。ねじ孔73bには、六角穴付きの止めねじ74が螺合されている。打刻針10は、止めねじ74によって上下方向の取付け高さ位置が調整可能に支持されている。
支持部材73には、前側部位に位置して、上下方向に貫通する挿通孔73aが形成されていると共に、前面部から後方に向けて延び前記挿通孔73aまで貫通するねじ孔73bが形成されている。ねじ孔73bには、六角穴付きの止めねじ74が螺合されている。打刻針10は、止めねじ74によって上下方向の取付け高さ位置が調整可能に支持されている。
上記のように、打刻針保持装置71の支持部材73が前方に延びているので、針棒番号が6番の針棒8だけでなく、1番〜5番の針棒8にも装着が可能である。つまり、複数本の針棒8に、取付け高さ位置や形状が夫々異なる打刻針10bを備えた打刻針保持装置71が装着できる。これより、複数本の針棒8を適宜選択して打刻加工を行うような打刻加工データにすれば、打刻痕(窪み)又は小孔の大きさが異なる種々の打刻加工を連続的に行うことができる。
また、第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、針棒8に対する着脱が簡単であり、且つ、打刻針10の取付け高さ位置の調整を容易に行うことができる。
また、第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、針棒8に対する着脱が簡単であり、且つ、打刻針10の取付け高さ位置の調整を容易に行うことができる。
なお、本発明は上記した各実施形態に限定されるものではなく、様々な拡張、変更が可能である。
上記実施形態では、6本の針棒8を有する多針刺繍ミシン1を用いたが、1本の針棒8を備えるミシンであってもよい。また、多針刺繍ミシン1の針棒8の本数についても、9本や12本等であってもよい。多針刺繍ミシン1の全体構成や、移送機構18(キャリッジ19)の構成、保持体21の構成等についても、種々の変更が可能である。
上記実施形態では、6本の針棒8を有する多針刺繍ミシン1を用いたが、1本の針棒8を備えるミシンであってもよい。また、多針刺繍ミシン1の針棒8の本数についても、9本や12本等であってもよい。多針刺繍ミシン1の全体構成や、移送機構18(キャリッジ19)の構成、保持体21の構成等についても、種々の変更が可能である。
さらには、打刻針保持装置の構成としても、種々の変更が可能である。例えば、支持部材を、前後に分割された2部材から構成して打刻針の基部を挟み付けて保持するような構成としてもよい。また、調整手段を、ユーザが手で摘んで回動操作できるような摘み部を有したねじから構成してもよい。
また、打刻針10に基準線10aの代わりに、複数の切欠き溝(凹部)を設けると共に、挿通孔62a,73aの内周面に前記切欠き溝に係合する複数の環状の凸部を設けてもよい。これにより、打刻針10の位置調整の操作をし易くすることができる。
その他、本発明は要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得るものである。
また、打刻針10に基準線10aの代わりに、複数の切欠き溝(凹部)を設けると共に、挿通孔62a,73aの内周面に前記切欠き溝に係合する複数の環状の凸部を設けてもよい。これにより、打刻針10の位置調整の操作をし易くすることができる。
その他、本発明は要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得るものである。
1 多針刺繍ミシン
8 針棒
8a 針抱き(被装着部)
9 縫針
10 打刻針
10a 基準線
11,71 打刻針保持装置(調整手段)
61,72 装着部
61a,72a Dカット部(位置決め手段)
62,73 支持部材
63,74 止めねじ(調整手段)
W 被加工物
8 針棒
8a 針抱き(被装着部)
9 縫針
10 打刻針
10a 基準線
11,71 打刻針保持装置(調整手段)
61,72 装着部
61a,72a Dカット部(位置決め手段)
62,73 支持部材
63,74 止めねじ(調整手段)
W 被加工物
Claims (4)
- ミシンに備わる針棒の駆動を利用して、打刻針を上下動させて被加工物に対する打刻加工を行う際に、前記針棒に前記打刻針を取付けるための打刻針保持装置であって、
前記針棒の下端部に設けられ縫針の柄部が挿入固定される被装着部に対し、前記縫針を取外した状態で装着可能な装着部と、
前記装着部の下端側に設けられ前記打刻針の基部が位置調整可能に取付けられる支持部材と、
前記支持部材に対する前記打刻針の取付け高さ位置を調整する調整手段と、を備えたことを特徴とする打刻針保持装置。 - 前記打刻針は、その基部に取付け高さ位置を示す基準線が設けられていると共に、前記基準線が視認可能な状態で前記支持部材に支持されていることを特徴とする請求項1記載の打刻針保持装置。
- 前記装着部は、前記針棒の被装着部に対して回転方向の位置決めを行う位置決め手段を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の打刻針保持装置。
- 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の打刻針保持装置を備えたミシン。
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Also Published As
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