JP2012006490A - 鉄道車両用空調制御装置のプログラム書き換えシステム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】プログラム書き換え指示装置100を最上位のマスタノードとし、空調制御装置Cをスレーブノードとするマスタ・スレーブ型の通信網200を形成しており、プログラム書き換え指示装置100は、空調制御装置Cに対する書き換え対象の制御プログラムをゲートウェイノードに対して送信し、ゲートウェイノードは、制御プログラムを受信すると、受信した制御プログラムを自身の配下のゲートウェイノード又は空調制御装置Cに対してマルチキャストし、制御プログラムを受信した空調制御装置Cは、受信した制御プログラムへの書き換えを実行する。
【選択図】図5
Description
[プログラム書き換えシステムの構成]
図1は、実施の形態に係る空調制御装置のプログラム書き換えシステムのシステム構成図である。本実施の形態では、鉄道車両に3階層の通信網が敷設された場合を例に説明する。
次に、空調制御装置のプログラム書き込みシステムを構成する各装置の構成をさらに説明する。
図2は、実施の形態に係るプログラム書き換え指示装置100の主要部を示すブロック図である。プログラム書き換え指示装置100は、操作指示や通信状態に基づいて空調制御装置Cへのプログラム書き込み動作を制御するCPU10と、制御プログラム17を格納する記憶装置(ROM)11と、制御データを一時的に格納するRAM12と、通信網200における通信処理を行う通信部13と、操作ボタンやタッチパネル、キーボード、マウスなどにより作業者からの入力を受け付ける入力装置14と、液晶画面などプログラム書き込みに関する情報を表示する出力装置15とを備えている。
図3は、実施の形態に係る空調制御装置Cの主要部を示すブロック図である。空調制御装置Cは、各種センサ検出値や運転指令に基づいて空調機器Dの運転制御を行うCPU20と、制御プログラム27を格納する記憶装置(ROM)21と、制御データを一次格納するRAM22と、通信網200における通信処理を行う通信部23と、車両内に設置されたセンサ(図示せず)等からの情報を入力するとともに、空調機器Dへ制御情報を出力するための入出力部26とを備えている。
なお、車両情報制御装置Aと統合空調制御装置Bの構成については図示しないが、制御を司るCPU、制御プログラムを格納する記憶装置、制御データを一次格納するRAM、及び通信処理を行う通信部を備えている。
また、車両情報制御装置Aは、通信網200の第1層〜第2層間のデータゲートウェイを行うとともに、第2層のマスタノードとしての機能を有する。
統合空調制御装置Bは、第2層〜第3層間のデータゲートウェイを行う。また、統合空調制御装置Bは、第2層のスレーブノード、第3層のマスタノードとしての機能を有する。
空調制御装置Cは、第3層のスレーブノードとしての機能を有する。
(動作概要)
次に、本実施の形態における制御プログラムの書き換え動作の概要を説明する。プログラムの書き換えは、通信網200においてプログラム書き換え指示装置100を最上位のマスタノードとするマスタ・スレーブ(シングルマスタ)式の通信によって実現される。システムを構成する各装置には、それぞれ固有のノードIDが所定の規則に則って割り振られている。そして、マスタノードからスレーブノードに対してリクエストフレームをマルチキャストし、これを各通信階層ごとに順次行うことによって、最下層のスレーブノードにリクエストフレームが伝送される。また、スレーブノードはリクエストフレームの指示に基づく処理を行ってレスポンスフレームを返信し、これを各通信階層ごとに順次行うことによって、レスポンスフレームは最上位のマスタノードであるプログラム書き換え指示装置100に伝送される。
また、後述するようにリクエストフレームにより制御プログラムを送信するが、プログラムデータの容量が大きい場合には、1フレームで全プログラムデータを送信することは送受信バッファや通信バス占有時間等の観点から現実的でないことがある。この場合には、「データ部」のバイト数に所定の上限を持たせて分割送信することができる。また、その際の分割送信ルールは、各通信規格若しくは独自規格に準ずるものとする。
図5は、実施の形態に係るプログラム書き換え動作例を説明するシーケンス図である。図5を参照して、空調制御装置Cの制御プログラムを書き換える場合を例に説明する。この例では、空調制御装置Cが本発明の空調制御装置に相当し、車両情報制御装置A及び統合空調制御装置Bが本発明のゲートウェイノードに相当する。なお、図5では、通信が全て正常に行われてプログラム書き換えが正常に終了する場合の動作を説明する。また、前述したとおりプログラムデータを分割送信することも可能であるが、図5では分割送信に関する動作は記載していない。
プログラム書き換え指示装置100は、車両情報制御装置A及び車両情報制御装置Aの通信フレームからもたらされる統合空調制御装置B以下の装置のフレーム送信状態を確認する。全装置のフレーム送信状態が正常であれば、ステップ2へ移行する。
なお、いずれかの装置のフレーム送信状態が異常であれば、プログラム書き換え指示装置100は、異常のある装置に関する情報を出力装置15により表示して作業者に伝え、プログラム書き換え処理を中止する。
プログラム書き換え指示装置100は、車両情報制御装置Aに対して『書き換えモード遷移リクエスト』をマルチキャストする。
車両情報制御装置Aは、統合空調制御装置Bに対して『書き換えモード遷移リクエスト』をマルチキャストするとともに、プログラム書き換えモードに遷移する。
統合空調制御装置Bは、空調制御装置Cに対して『書き換えモード遷移リクエスト』をマルチキャストするとともに、プログラム書き換えモードに遷移する。
空調制御装置Cは、『書き換えモード遷移リクエスト』を受信してプログラム書き換えモードに遷移するとともに、自身がモード移行したという情報を付加した『モード移行完了レスポンス』を送信する。
車両情報制御装置Aは、プログラム書き換え指示装置100に対し、自身とスレーブノード(本実施の形態では統合空調制御装置B)がモード移行したという情報を付加した『モード移行完了レスポンス』を送信する。
『モード移行完了レスポンス』を受信したプログラム書き換え指示装置100は、車両情報制御装置Aに対し、記憶装置11に格納された制御プログラム17のうち所定のプログラムデータをマルチキャストする。ここで、送信するプログラムデータには、プログラム書き換え対象の空調制御装置Cを示す識別情報を付加する。具体的には、本実施の形態では、リクエストフレームの「対象装置ノードID指定部」でプログラム書き換え対象の空調制御装置CのノードIDを指定する。
次に、車両情報制御装置Aは、自身のスレーブノードである統合空調制御装置Bにプログラムデータをマルチキャストし、統合空調制御装置Bも自身のスレーブノードである空調制御装置Cに受信したプログラムデータをマルチキャストする。
車両情報制御装置A、統合空調制御装置Bは、それぞれ、自身のスレーブノードに向けプログラムデータをマルチキャストする。すなわち、ステップ3では、同じプログラムデータを2回送信している。
『比較一致レスポンス』を受信したプログラム書き換え指示装置100は、車両情報制御装置Aに向けプログラム書き換えを指示する『プログラム書き換え実行リクエスト』をマルチキャストする。車両情報制御装置A、統合空調制御装置Bは、それぞれ、自身のスレーブノードに向け『プログラム書き換え実行リクエスト』をマルチキャストする。
『書き換え終了レスポンス』を受信したプログラム書き換え指示装置100は、車両情報制御装置Aに向け『書き換えモード終了リクエスト』をマルチキャストする。車両情報制御装置A、統合空調制御装置Bは、それぞれ、自身のスレーブノードに向け『書き換えモード終了リクエスト』をマルチキャストする。
また、プログラムデータを分割送信する場合には、分割して送信されたプログラムデータをすべて受信したタイミングでプログラムの書き換えを実行してもよいし、分割送信された1ブロックのプログラムデータを受信する都度、そのブロック領域のプログラム書き換えを実行してもよい。
ここで、図1に示す空調制御装置C全てのプログラム書き換えを行う場合の、プログラムデータ授受に要する時間Tを試算する。なお、以下のように仮定して試算する。
リクエスト送信に要する時間をTreq(簡単のため全階層で共通と仮定)
レスポンス送信に要する時間をTresp(簡単のため全階層で共通と仮定)
T1=3*Treq+(m+n+p)*Tresp・・・(式1)
これに対し、プログラム書き換え指示装置100から各空調制御装置Cに対し、車両情報制御装置A、統合空調制御装置Bを介してリクエストフレームを送信し、各空調制御装置Cが送信したレスポンスフレームを統合空調制御装置B、車両情報制御装置Aを介してプログラム書き換え指示装置100が受信するシステムを想定する。この場合のプログラムデータ授受時間T2は、次式で表される。
T2=3*m*n*p*Treq+3*m*n*p*Tresp・・・(式2)
T2-T1=3*(m*n*p-1)*Treq+{3*m*n*p-(m+n+p)}*Tresp・・・(式3)
式3から明らかなように、本実施の形態によれば、プログラム書き換え対象の装置の通信系階層が深いほど、また、書き換え対象装置のノード数及び全体ノード数が多いほど、プログラムデータ授受時間の短縮率が向上する。
以上、図5を参照してプログラム書き換えが正常終了する場合の動作例を説明したが、以降では異常が生じた場合の動作例を説明する。
ここで、例えばある装置が異常から復帰して何らかのレスポンスをマスタノードに送信したとする。この場合、『書き換えモード終了リクエスト』以外のプログラム書き換え用のリクエストフレームへのレスポンスであれば、マスタノードはこれを無視する。『書き換えモード終了リクエスト』に対するレスポンスであれば、図5で説明したようにしてマスタノードは上位の階層へ向けてゲートウェイする。
また、すべてのスレーブノードがレスポンス送信ノードから除外された場合には、これ以降、マスタノードは『書き換えモード終了リクエスト』を除き、スレーブノードへのフレーム送信を行わない。
一方、統合空調制御装置B11のマスタノードである車両情報制御装置A1は、スレーブノードである統合空調制御装置B11からレスポンスが返ってこないので、『プログラム書き換え続行不能レスポンス』をプログラム書き換え指示装置100に対して送信することにより、統合空調制御装置B11以下がプログラム書き換えを続行できないことを通知する。そして、車両情報制御装置A1は、統合空調制御装置B11をレスポンス送信ノードから除外する。また、プログラム書き換えシーケンス続行中に、統合空調制御装置B11が通信不能から復帰しても、統合空調制御装置B11は『書き換えモード終了リクエスト』以外のプログラム書き換え用リクエストフレームへレスポンスを返さない。
一方、統合空調制御装置B11のマスタノードである車両情報制御装置A1は、スレーブノードである統合空調制御装置B11とその下位層の装置がプログラム書き換えを続行できないことを、『プログラム続行不能レスポンス』を送信することでプログラム書き換え指示装置100に通知する。そして、車両情報制御装置A1は、統合空調制御装置B11をレスポンス送信ノードから除外する。また、プログラム書き換えシーケンス続行中に、統合空調制御装置B11の下位層の通信不良が回復した場合、統合空調制御装置B11は空調制御装置C111、C112に向けて『プログラム書き換え中止リクエスト』を送信することで、プログラム書き換えシーケンスを中止することを通知する。
次に、プログラム書き換え指示装置100のマン・マシン・インタフェースについて説明する。図6は、プログラム書き換え指示装置100の出力装置15の表示画面150の例を示している。
表示画面150は、プログラム書き換えの実行条件、進行状況、及び実行結果等を表151として表示するようになっている。そして、作業者からの操作を受け付ける操作部として、対象装置群選択152、対象装置用プログラムVer.153、プログラムCS154、一括実行ボタン155、選択実行ボタン156が設けられている。
Claims (6)
- 鉄道車両に搭載される空調機器を制御プログラムに従って制御する空調制御装置と、
前記空調制御装置の制御プログラムの書き換えを指示するプログラム書き換え指示装置とを備え、
前記プログラム書き換え指示装置を最上位のマスタノードとし、前記空調制御装置をスレーブノードとするマスタ・スレーブ型の通信網を形成する鉄道車両用空調制御装置のプログラム書き換えシステムであって、
前記プログラム書き換え指示装置と前記空調制御装置との間に1以上の通信階層を設けて、この通信階層において前記プログラム書き換え指示装置と前記空調制御装置との間の通信を接続するゲートウェイノードを設け、
前記プログラム書き換え指示装置は、前記空調制御装置に対する書き換え対象の制御プログラムを前記ゲートウェイノードに対して送信し、
前記ゲートウェイノードは、前記制御プログラムを受信すると、受信した前記制御プログラムを自身のスレーブノードである前記ゲートウェイノード又は前記空調制御装置に対してマルチキャストし、
前記制御プログラムを受信した前記空調制御装置は、受信した前記制御プログラムへの書き換えを実行する
ことを特徴とする鉄道車両用空調制御装置のプログラム書き換えシステム。 - 複数の前記空調制御装置が2以上の通信階層にそれぞれ接続されており、
前記プログラム書き換え指示装置は、プログラム書き換え対象となる前記空調制御装置の通信階層を選択する書き換え階層選択手段を備え、前記書き換え階層選択手段で選択された通信階層に属する前記空調制御装置に対する制御プログラムを送信する
ことを特徴とする請求項1記載の鉄道車両用空調制御装置のプログラム書き換えシステム。 - 前記プログラム書き換え指示装置は、前記書き換え階層選択手段で選択された階層に属する前記空調制御装置のうち、プログラム書き換え対象とする前記空調制御装置を選択する書き換え装置選択手段を備え、前記書き換え装置選択手段で選択された前記空調制御装置に対する制御プログラムを送信する
ことを特徴とする請求項2記載の鉄道車両用空調制御装置のプログラム書き換えシステム。 - 前記プログラム書き換え指示装置は、プログラム書き換え対象の空調制御装置を示す識別情報を付加して前記制御プログラムを送信し、
前記空調制御装置は、受信した前記識別情報が自己の識別情報と一致する場合に、前記制御プログラムへの書き換えを実行する
ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の鉄道車両用空調制御装置のプログラム書き換えシステム。 - 前記プログラム書き換え指示装置は、前記空調制御装置に対して前記制御プログラムを送信する前にプログラム書き換えモードへの遷移要求を送信し、
前記空調制御装置は、前記プログラム書き換えモードへの遷移要求を受信すると、プログラム書き換えに関する送受信処理を除く送受信処理及び空調制御処理を停止する
ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の鉄道車両用空調制御装置のプログラム書き換えシステム。 - 前記プログラム書き換え指示装置は、前記制御プログラムを複数回送信し、
前記空調制御装置は、受信した制御プログラムを比較し、互いに一致した場合に当該制御プログラムの書き換えを実行する
ことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の鉄道車両用空調制御装置のプログラム書き換えシステム。
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