JP2012000088A - 緑茶エキス - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 緑茶葉から減圧水蒸気蒸留により分画して得られる留出液を除去する工程1、工程1の留出液を除去した後の緑茶葉を常圧水蒸気蒸留により分画して留出液を得る工程2、工程2の水蒸気蒸留後の緑茶葉残渣を水抽出して抽出液を得る工程3、工程2の留出液と工程3の抽出液を混合して緑茶エキスとする工程4、および工程4の緑茶エキスを100℃以下の温度で加熱処理する工程5を含む工程により得られる緑茶エキスである。
【選択図】なし
Description
本発明の課題は、原料として安価な低級緑茶葉を使用した場合であっても、高級緑茶葉が有しているような甘く良質なグリーン感と華やかなフローラル香を持ち、加熱殺菌時の香気の低下や減少が少ない容器詰緑茶飲料を製造しうる、容器詰緑茶飲料用素材を提供することである。
低級緑茶葉には高級緑茶葉と同様な良質な香気成分が含まれているが、その量は高級緑茶葉に比べて少ない。また、低級緑茶葉には高級緑茶葉には含まれていない好ましくない香気成分も含まれ、高級茶葉に比べて香味が劣る一因となっている。緑茶の場合、最初に摘み取る一番茶に比べ、それ以降に摘み取る二番茶、三番茶、四番茶は「番茶臭」と呼ばれる特有の香気を有し、一番茶のような新鮮で華やかな香味はあまり感じられない。本発明者らは緑茶エキスの製造法を種々検討したところ、二番茶、三番茶、四番茶のような低級緑茶葉に含まれる好ましくない香気成分は、緑茶葉を減圧水蒸気蒸留することにより除去されること、および好ましくない香気成分を除去した緑茶葉を常圧水蒸気蒸留すると高級緑茶葉に劣らない甘く良質なグリーン感と華やかなフローラル香を有する留出液が得られることを見出した。また、この留出液と水蒸気蒸留後の緑茶葉残渣から水で抽出して得られる緑茶抽出物を混合し、低温で加熱処理を行うことで甘く良質なグリーン感と華やかなフローラル香が増強されることを見出した。この知見に基づき、低級緑茶葉から減圧水蒸気蒸留により回収される香気成分を除去した後、常圧水蒸気蒸留を行って留出液を回収し、この留出液と水蒸気蒸留後の緑茶葉を水で抽出して得られた緑茶抽出液を混合し、得られたエキスを通常より低温で加熱殺菌することにより、高級緑茶葉を原料とした場合と同等の甘く良質なグリーン感と華やかなフローラル香を持ち、加熱殺菌を行っても香味の変化が少ない緑茶エキスを得ることができることを見出し、本発明を完成した。
(1)原料緑茶葉
本発明の緑茶エキスの原料である緑茶葉は、ツバキ科の常緑樹であるチャ(Camellia sinensis)の芽、葉、茎を収穫後、加熱処理により茶葉に含まれる酸化酵素を失活させて得られる不発酵茶の一種であり、煎茶、玉露、かぶせ茶、番茶、玉緑茶、抹茶、ほうじ茶、釜炒り茶、てん茶等が挙げられる。緑茶葉の種類、等級、産地、製法などは何ら限定されることはなく、いずれの茶葉でも可能である。あるいは、種類の異なる緑茶葉を1種または2種以上を混合して用いてもよい。
本明細書でいう緑茶エキスとは、茶葉から水等の水性溶媒で抽出した茶抽出液であって、希釈して茶飲料の製造に用いられる茶飲料用素材をいい、特に本発明の緑茶エキスは上記茶抽出液と緑茶葉から水蒸気蒸留により分画して得られる留出液を混合したものをいう。
本発明の緑茶エキスは、Brix(ブリックス;溶液100gあたりの可溶性固形分重量[g])が10以下、特にBrix1〜10となるように調整することが好ましい。Brixが10を超える場合は、優れた風味を安定して保存することは難しくなる傾向にある。またBrixが10を越えるような濃縮を行った場合には、濃縮時の加熱等によりまったりとした自然な甘さが損なわれるという香味の観点からの不具合もある。一方、Brixが1未満のものは、まったりとした自然な甘さが不足する傾向にあり、また経済的観点からも不適当である。
本発明の緑茶エキスの製造では、まず上記(1)原料緑茶葉を減圧下で水蒸気蒸留し、留出する香気成分を分離する。低級緑茶葉に含まれる好ましくない香気成分は、この操作により効果的に除去することができる。減圧水蒸気蒸留の減圧度は特に限定されるものではなく、通常はゲージ圧で−90〜−30kPaGの範囲で行われるが、−71〜−31kPaGの範囲がより好ましい。減圧度がゲージ圧で−90kPaGを超えた場合は香気成分の力価が弱い場合があり、減圧度がゲージ圧で−30kPaG未満の場合は、蒸れた香りが発生する可能性がある。なお、本発明でいうゲージ圧とは、「大気圧基準」を意味する。
減圧水蒸気蒸留の空間速度(SV)は限定されるものではなく、通常は50〜450h-1の範囲で行われるが、100〜350h-1の範囲で行うのがより好ましく、また、留出量を測定し、分画できる構造の蒸留装置を用いることが好ましい。空間速度で50h-1未満の場合は、商業的に抽出に時間がかかりすぎることで適切ではなく、また時間がかかりすぎることで蒸れた香りが強くなり、良くない場合があり、空間速度が450h-1を超えた場合は得られた香気成分のキャラクターが弱く、また力価が不足する可能性がある。
留出量は通常、原料緑茶葉に対して質量比で5〜100%であるが、より好ましくは5〜15%である。留出量が原料緑茶葉に対して5%以下の場合は好ましくない香気成分が十分に除去されず、100%以上の場合は好ましい香気成分も留出し、最終的に得られる
緑茶エキスの風味が損なわれることがある。
減圧水蒸気蒸留により好ましくない香気成分を除去した原料緑茶葉は、常圧水蒸気蒸留により留出液を回収する。蒸留条件は空間速度(SV)が60〜100h-1であることが好ましく、また、好ましくは留出量を測定し、分画できる構造の蒸留装置を用いることが好ましい。留出量は一般に原料緑茶葉に対して質量比で50〜150%とすることが好ましい。工程1で好ましくない香気成分を除去した緑茶葉はあまり強い香気を有していないが、これを常圧水蒸気蒸留すると高級緑茶葉に劣らない優れた香気を有する留出液が得られる。常圧水蒸気蒸留により香気成分量が増加する理由は明らかではないが、良質な香気成分は茶葉中に配糖体の形で存在しており、これが常圧水蒸気蒸留により加水分解されて香気成分として水蒸気と共に留出すると考えられる。
工程3では常圧水蒸気蒸留後の緑茶葉残渣を水抽出して抽出液を得る。水抽出は特に制限はないが、好ましくは抽出量を測定し分画できる装置であることが好ましく、ドリップ方式で行うことがより好ましい。抽出温度は特に限定されないが、30〜100℃が好ましい。抽出量は特に制限はないが、水蒸気蒸留前の原料緑茶葉に対し、通常、質量比で100〜1000%であり、200〜700%がより好ましい。
工程2で得られた留出液と工程3で得られた抽出液を混合することにより、緑茶エキスを得る。この緑茶エキスは減圧水蒸気蒸留により好ましくない香気成分が除去され、原料として低級緑茶葉を用いた場合であっても、高級な茶葉を用いた場合に劣らない優れた風味(新茶を想起させる甘く華やかなグリーン感)を有する。
また、本発明の緑茶エキスには、必要に応じてアスコルビン酸等の酸化防止剤や重曹等のpH調整剤を添加してもよい。
本発明の緑茶エキスは、工程4で得られた緑茶エキスを100℃以下で加熱処理する工程を経ることにより得られる。この加熱処理を行うことによって緑茶エキスの香気の力価が向上するので、加熱殺菌で香気が低下する容器詰緑茶飲料の製造に有効に利用できる。
加熱処理の条件は100℃以下で行うことが必要であり、75〜100℃で行うことが好ましい。加熱処理の温度が100℃を超えると香気の力価の向上により香味のバランスが崩れ、本発明の緑茶エキスの微妙な風味が失われる可能性があり、また75℃未満であれば求める香気の力価が得られないことがある。加熱処理による香気の力価の向上は、緑茶葉から抽出された良質な香気成分の配糖体が加熱処理により加水分解されて香気成分として生成することが一因と考えられる。
本発明の緑茶エキスが添加される飲料の例としては、緑茶葉を常法により熱水、温水または冷水で抽出して得られる緑茶飲料(後述の実施例では「基準茶飲料」という)、緑茶の香味成分を適宜調合して得られる緑茶香味を有する調合飲料などが挙げられ、また、緑茶飲料に種々の健康素材を添加した各種混合茶飲料が挙げられる。
<実験例1>
秋冬番茶のてん茶を水蒸気蒸留機に2kg仕込み、これに35℃の水を1kg均一に散布した後、10分間静置し湿潤させた。湿潤完了後にゲージ圧で−54kPaGに減圧した後、SV(空間速度)325h-1で水蒸気蒸留を行い、0.2kgの留出液を留出させ、水蒸気蒸留部1−1とした。次いで容器系内を常圧に戻し、常圧下で水蒸気蒸留を行い、2kgの留出液を留出させ、得られた留出液水蒸気蒸留部1−2とした。
秋冬番茶のてん茶を水蒸気蒸留機に2kg仕込み、これに35℃の水を1kg均一に散布した後、10分間静置し湿潤させた。湿潤完了後にゲージ圧で−54kPaGに減圧した後、SV(空間速度)585h-1で水蒸気蒸留を行い、0.2kgの留出液を留出させ、これを除去した。次いで容器系内を常圧に戻し、常圧下で水蒸気蒸留を行い、2kgの留出液を留出させ、得られた留出液を水蒸気蒸留部2とした。
秋冬番茶のてん茶を水蒸気蒸留機に2kg仕込み、これに35℃の水を1kg均一に散布した後、10分間静置し湿潤させた。湿潤完了後にゲージ圧で−54kPaGに減圧した後、SV(空間速度)325h-1で水蒸気蒸留を行い、0.08kgの留出液を留出させ、これを除去した。次いで容器系内を常圧に戻し、常圧下で水蒸気蒸留を行い、2kgの留出液を留出させ、得られた留出液を水蒸気蒸留部3とした。
秋冬番茶のてん茶を水蒸気蒸留機に2kg仕込み、これに35℃の水を1kg均一に散布した後、10分間静置し湿潤させた。湿潤完了後にゲージ圧で−54kPaGに減圧した後、SV(空間速度)325h-1で水蒸気蒸留を行い、2.4kgの留出液を留出させ、これを除去した。次いで容器系内を常圧に戻し、常圧下で水蒸気蒸留を行い、2kgの留出液を留出させ、得られた留出液を水蒸気蒸留部4とした。
秋冬番茶のてん茶を水蒸気蒸留機に2kg仕込み、これに35℃の水を1kg均一に散布した後、10分間静置し湿潤させた。湿潤完了後にゲージ圧で−54kPaGに減圧した後、SV(空間速度)325h-1で水蒸気蒸留を行い、2kgの留出液を留出させ、得られた留出液を水蒸気蒸留部5とした。
秋冬番茶のてん茶を水蒸気蒸留機に2kg仕込み、これに35℃の水を1kg均一に散布した後、10分間静置し湿潤させた。湿潤完了後に常圧下にて水蒸気蒸留を行い、2kgの留出液を留出させ、得られた留出液を水蒸気蒸留部6とした。
実験例1〜6で得られた水蒸気蒸留部について、官能評価を行った。評価サンプルは、蒸留水に水蒸気蒸留部を添加したものを調製した。添加量は、水蒸気蒸留部を1質量%とした。評価は熟練した官能評価パネル4名で行い、風味全体の強さ、甘いグリーン感、華やかなフローラル感、番茶臭を、1(非常に弱い)〜7(非常に強い)の7段階で評価した。評価点の平均を表1に、コメントを表2に示す。
水蒸気蒸留部1−2が最も評価が高かったことから、以下の実施例では実験例1の条件を用いて緑茶エキスを作製した。
<実施例1>
秋冬番茶のてん茶を水蒸気蒸留機に2kg仕込み、これに35℃の水を1kg均一に散布した後、10分間静置し湿潤させた。湿潤完了後にゲージ圧で−54kPaGに減圧した後、SV(空間速度)325h-1で水蒸気蒸留を行い、原料茶葉に対し0.2kgの留出液を留出させ、これを除去した。次いで容器系内を常圧に戻し、常圧下で水蒸気蒸留を行い、原料茶葉に対し2kgの留出液を留出させた。水蒸気蒸留後遅滞無く、茶葉を80℃の水で抽出し、原料茶葉に対し、10kg(Brix4.6)の抽出液を得た。この抽出液をタンナーゼおよびペクチナーゼを用いた酵素処理と濾過により清澄化させ、減圧下で濃縮を行い、濃縮液(Brix43)を0.47kg得た。濃縮液にアスコルビン酸を5g配合し溶解させ、次いで留出液を2kg配合し攪拌均一化させた。配合により得られたエキスを80℃×30sec.で加熱殺菌し、緑茶エキス(Brix8.4)を得た。
秋冬番茶のてん茶を水蒸気蒸留機に2kg仕込み、これに35℃の水を1kg均一に散布した後、10分間静置し湿潤させた。湿潤完了後にゲージ圧で−54kPaGに減圧した後、SV(空間速度)325h-1で水蒸気蒸留を行い、原料茶葉に対し0.2kgの留出液を留出させ、これを除去した。次いで容器系内を常圧に戻し、常圧下で水蒸気蒸留を行い、原料茶葉に対し2kgの留出液を留出させた。水蒸気蒸留後遅滞無く、茶葉を80℃の水で抽出し、原料茶葉に対し、10kg(Brix4.6)の抽出液を得た。この抽出液を濾過により清澄化させ、減圧下で濃縮を行い、濃縮液(Brix43)を0.47kg得た。濃縮液にアスコルビン酸を5g配合し溶解させ、次いで留出液を2kg配合し攪拌均一化させた。配合により得られたエキスを80℃×30sec.で加熱殺菌し、緑茶エキス(Brix8.4)を得た。
60℃に調温した水3kgに秋冬番茶のてん茶0.1kgを加え、5分間攪拌浸漬抽出した。抽出後100メッシュで茶葉を分離し冷却を行い、濾過により清澄化させ、2.5kgの抽出液を得た。次いでアスコルビン酸を5g加えて溶解させ、これを80℃×30sec.で加熱殺菌し、緑茶抽出液(Brix0.58)を得た。
秋冬番茶のてん茶を水蒸気蒸留機に2kg仕込み、これに35℃の水を1kg均一に散布した後、10分間静置し湿潤させた。湿潤完了後、常圧下で水蒸気蒸留を行い、原料茶葉に対し2kgの留出液を留出させた。水蒸気蒸留後遅滞無く、茶葉を80℃の水で抽出し、原料茶葉に対し、10kg(Brix4.6)の抽出液を得た。この抽出液をタンナーゼおよびペクチナーゼを用いた酵素処理と濾過により清澄化させ、減圧下で濃縮を行い、濃縮液(Brix43)を0.47kg得た。濃縮液にアスコルビン酸を5g配合し溶解させ、次いで留出液を2kg配合し攪拌均一化させ、これを80℃×30sec.で加熱殺菌し、緑茶エキス(Brix8.4)を得た。
秋冬番茶のてん茶を水蒸気蒸留機に2kg仕込み、これに35℃の水を1kg均一に散布した後、10分間静置し湿潤させた。湿潤完了後にゲージ圧で−54kPaGに減圧した後、SV(空間速度)325h-1で水蒸気蒸留を行い、原料茶葉に対し2kgの留出液を留出させた。水蒸気蒸留後遅滞無く、茶葉を80℃の水で抽出し、原料茶葉に対し、10kg(Brix4.6)の抽出液を得た。この抽出液をタンナーゼおよびペクチナーゼを用いた酵素処理と濾過により清澄化させ、減圧下で濃縮を行い、濃縮液(Brix43)を0.47kg得た。濃縮液にアスコルビン酸を5g配合し溶解させ、次いで留出液を
2kg配合し攪拌均一化させ、これを80℃×30sec.で加熱殺菌し、緑茶エキス(Brix8.4)を得た。
秋冬番茶のてん茶を水蒸気蒸留機に2kg仕込み、これに35℃の水を1kg均一に散布した後、10分間静置し湿潤させた。湿潤完了後にゲージ圧で−54kPaGに減圧した後、SV(空間速度)325h-1で水蒸気蒸留を行い、原料茶葉に対し0.2kgの留出液を留出させ、これを除去した。次いで容器系内を常圧に戻し、常圧下で水蒸気蒸留を行い、原料茶葉に対し2kgの留出液を留出させた。水蒸気蒸留後遅滞無く、茶葉を80℃の水で抽出し、原料茶葉に対し、10kg(Brix4.6)の抽出液を得た。この抽出液をタンナーゼおよびペクチナーゼを用いた酵素処理と濾過により清澄化させ、減圧下で濃縮を行い、濃縮液(Brix43)を0.47kg得た。濃縮液にアスコルビン酸を5g配合し溶解させ、次いで留出液を2kg配合し攪拌均一化させ、緑茶エキス(Brix8.4)を得た。
秋冬番茶のてん茶を水蒸気蒸留機に2kg仕込み、これに35℃の水を1kg均一に散布した後、10分間静置し湿潤させた。湿潤完了後にゲージ圧で−54kPaGに減圧した後、SV(空間速度)325h-1で水蒸気蒸留を行い、原料茶葉に対し0.2kgの留出液を留出させ、これを除去した。次いで容器系内を常圧に戻し、常圧下で水蒸気蒸留を行い、原料茶葉に対し2kgの留出液を留出させた。水蒸気蒸留後遅滞無く、茶葉を80℃の水で抽出し、原料茶葉に対し、10kg(Brix4.6)の抽出液を得た。この抽出液をタンナーゼおよびペクチナーゼを用いた酵素処理と濾過により清澄化させ、減圧下で濃縮を行い、濃縮液(Brix43)を0.47kg得た。濃縮液にアスコルビン酸を5g配合し溶解させ、次いで留出液を2kg配合し攪拌均一化させた。配合により得られたエキスを120℃×240sec.で加熱殺菌し、緑茶エキス(Brix8.4)を得た。
実施例1、2と比較例1〜5で得られた緑茶エキスおよび緑茶抽出液について官能評価を行った。評価サンプルは、蒸留水に緑茶エキスを添加したものを調製した。添加量は1質量%とした。評価は熟練した官能評価パネル4名で行い、風味全体の強さ、甘いグリーン感、華やかなフローラル感、番茶臭、焦げた香り、を、1(非常に弱い)〜7(非常に強い)の7段階で評価した。評価点の平均を表3に、コメントを表4に示す。
<実施例3>緑茶飲料の製造
70℃に調温した水2100gに普通煎茶70gを加え、5分間攪拌抽出を行い、抽出後、茶葉を140メッシュで分離し、20℃以下まで冷却し、冷却後、6300rpmで5分間遠心分離を行い、澄み液を得た後、3.7gの重曹及び4gのビタミンCを加え、さらに純水を加えて10Lとし、基準茶飲料を得た。さらに基準茶飲料を130℃×1分間殺菌することにより対照品飲料1を得た。一方、基準茶飲料に実験例1で得られた水蒸気蒸留部1−1を0.2%(質量比)添加後、130℃×1分間殺菌することにより対照品飲料2を、実験例1で得られた水蒸気蒸留部1−2を0.2%(質量比)添加後、130℃×1分間殺菌することにより対照品飲料3を、水蒸気蒸留部1−1及び1−2をそれぞれ0.2%(質量比)添加後、130℃×1分間殺菌することにより対照品飲料4を、比較例4で得られた緑茶エキス(Brix8.4)を0.2%(質量比)添加後、130℃×1分間殺菌することにより対照品飲料5を得た。また、基準茶飲料に実施例1で得られた緑茶エキス(Brix8.4)を0.2%(質量比)添加後、130℃×1分間殺菌することにより本発明品飲料を得た。
次に基準茶飲料、対照品飲料1〜5及び本発明品飲料について、専門パネルによる官能評価を行った。
Claims (6)
- 緑茶葉から減圧水蒸気蒸留により分画して得られる留出液を除去する工程1、工程1の留出液を除去した後の緑茶葉を常圧水蒸気蒸留により分画して留出液を得る工程2、工程2の水蒸気蒸留後の緑茶葉残渣を水抽出して抽出液を得る工程3、工程2の留出液と工程3の抽出液を混合して緑茶エキスとする工程4、および工程4の緑茶エキスを100℃以下の温度で加熱処理する工程5
を含む工程により得られる緑茶エキス。 - 工程1における減圧水蒸気蒸留の条件が、減圧度がゲージ圧で−90〜−30kPaG、空間速度(SV)が50〜450h-1の水蒸気蒸留であり、その留出量が原料茶葉に対して5〜100%(質量比)であることを特徴とする請求項1記載の緑茶エキス。
- 工程4の前に、工程3の抽出液をタンナーゼ、ペクチナーゼ、セルラーゼから選択される1種または2種以上の酵素で処理する工程5を含む、請求項1または2に記載の緑茶エキス。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の緑茶エキスを添加して得られる、飲料。
- 緑茶エキスを添加する飲料が、緑茶葉から水で抽出した茶抽出液を含む、請求項4記載の飲料。
- 容器詰緑茶飲料である、請求項4または5に記載の飲料。
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