[go: up one dir, main page]

JP2012060061A - 半導体発光装置の製造方法及び半導体発光装置 - Google Patents

半導体発光装置の製造方法及び半導体発光装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2012060061A
JP2012060061A JP2010204353A JP2010204353A JP2012060061A JP 2012060061 A JP2012060061 A JP 2012060061A JP 2010204353 A JP2010204353 A JP 2010204353A JP 2010204353 A JP2010204353 A JP 2010204353A JP 2012060061 A JP2012060061 A JP 2012060061A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insulating layer
film
insulating
light emitting
forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010204353A
Other languages
English (en)
Inventor
Kichiko Yana
吉鎬 梁
Tatsuma Saito
竜舞 斎藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Stanley Electric Co Ltd
Original Assignee
Stanley Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Stanley Electric Co Ltd filed Critical Stanley Electric Co Ltd
Priority to JP2010204353A priority Critical patent/JP2012060061A/ja
Priority to US13/231,135 priority patent/US20120061715A1/en
Publication of JP2012060061A publication Critical patent/JP2012060061A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10HINORGANIC LIGHT-EMITTING SEMICONDUCTOR DEVICES HAVING POTENTIAL BARRIERS
    • H10H20/00Individual inorganic light-emitting semiconductor devices having potential barriers, e.g. light-emitting diodes [LED]
    • H10H20/01Manufacture or treatment
    • H10H20/011Manufacture or treatment of bodies, e.g. forming semiconductor layers
    • H10H20/018Bonding of wafers
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10HINORGANIC LIGHT-EMITTING SEMICONDUCTOR DEVICES HAVING POTENTIAL BARRIERS
    • H10H20/00Individual inorganic light-emitting semiconductor devices having potential barriers, e.g. light-emitting diodes [LED]
    • H10H20/80Constructional details
    • H10H20/84Coatings, e.g. passivation layers or antireflective coatings
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10HINORGANIC LIGHT-EMITTING SEMICONDUCTOR DEVICES HAVING POTENTIAL BARRIERS
    • H10H20/00Individual inorganic light-emitting semiconductor devices having potential barriers, e.g. light-emitting diodes [LED]
    • H10H20/01Manufacture or treatment
    • H10H20/034Manufacture or treatment of coatings
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10HINORGANIC LIGHT-EMITTING SEMICONDUCTOR DEVICES HAVING POTENTIAL BARRIERS
    • H10H20/00Individual inorganic light-emitting semiconductor devices having potential barriers, e.g. light-emitting diodes [LED]
    • H10H20/80Constructional details
    • H10H20/85Packages
    • H10H20/857Interconnections, e.g. lead-frames, bond wires or solder balls
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10HINORGANIC LIGHT-EMITTING SEMICONDUCTOR DEVICES HAVING POTENTIAL BARRIERS
    • H10H20/00Individual inorganic light-emitting semiconductor devices having potential barriers, e.g. light-emitting diodes [LED]
    • H10H20/80Constructional details
    • H10H20/85Packages
    • H10H20/858Means for heat extraction or cooling
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10HINORGANIC LIGHT-EMITTING SEMICONDUCTOR DEVICES HAVING POTENTIAL BARRIERS
    • H10H29/00Integrated devices, or assemblies of multiple devices, comprising at least one light-emitting semiconductor element covered by group H10H20/00
    • H10H29/10Integrated devices comprising at least one light-emitting semiconductor component covered by group H10H20/00
    • H10H29/14Integrated devices comprising at least one light-emitting semiconductor component covered by group H10H20/00 comprising multiple light-emitting semiconductor components

Landscapes

  • Led Devices (AREA)
  • Semiconductor Lasers (AREA)

Abstract

【課題】半導体成長膜と支持体との間に高い絶縁性及び熱伝導性を有する絶縁膜を形成することによって半導体発光装置の耐電圧性及び放熱性の向上を図ることができる半導体発光装置の製造方法及びこれによって製造される半導体発光装置を提供すること。
【解決手段】成長用基板上に半導体成長膜を形成する工程と、半導体成長膜上に金属膜を形成する工程と、金属膜上に少なくとも互いに隣接する第1絶縁層及び第2絶縁層を有する多層絶縁膜を形成する工程と、多層絶縁膜上に支持体を形成する工程と、を有し、第1絶縁層及び第2絶縁層のそれぞれに内在するピンホールは、第1絶縁層と第2絶縁層との界面において不連続であること。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体発光装置の製造方法及びこれによって製造される半導体発光装置に関し、特に、成長用基板上に結晶成長した半導体成長膜を支持基板によって支持した後に成長用基板を除去する半導体発光装置の製造方法、及びこれにより製造される半導体発光装置に関する。
発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)等の半導体発光素子は、液晶ディスプレイのバックライトを代表とする表示機器光源に従来から用いられていた。近年においては、半導体発光素子は一般照明及び車両用灯具等の照明機器分野にも用いられるようになった。
しかしながら、照明機器は表示機器よりも高い発光出力が必要になるため、照明機器においては表示機器における駆動電流の約50倍の駆動電流が必要になる場合がある。例えば、携帯電話用液晶ディスプレイのバックライトの光源として半導体発光素子を用いる場合には、約20ミリアンペア(mA)の駆動電流を半導体発光素子に流していたが、照明機器の光源として半導体素子を用いる場合には、約1アンペア(A)の駆動電流を半導体発光素子に流す必要がある。このような駆動電流の増加にともない半導体発光素子の発熱量も増加するため、半導体発光素子から生じた熱を速やかに放熱する要求が高まっている。かかる放熱対策としては、例えば、成長用基板よりも熱伝導性の高い支持基板によって成長用基板上に結晶成長した半導体成長膜を支持し、その後に熱伝導性の低い成長用基板を除去する方法がある。例えば、特許文献1においては、成長用基板であるサファイ基板上に結晶成長した半導体成長膜を、サファイア基板よりも熱導電性が高い熱導電性絶縁基板によって支持する方法が開示されている。
また、高い発光出力を得るために、複数の半導体発光素子を同一の成長用基板上に形成(すなわち、アレイ化)し、かかる複数の半導体発光素子を直列に接続して複数の半導体発光素子からなる半導体発光装置を形成する方法が知られている。例えば、特許文献2には、サファイア基板上に形成された複数の半導体発光素子を直列に接続することよって半導体発光装置を形成することが開示されている。
特表2008−545267号公報 特表2008−505478号公報
成長用基板よりも高い熱伝導性を有し、安価且つ生産性に優れた支持基板としては、Si、Ge、GaAs若しくはGaPからなる半導体基板、又はFe、Feの合金、Cu、Cu合金、Al若しくはAl合金からなる導電性基板がある。これらの半導体基板又は導電性基板を用いて複数の発光素子を支持し、当該複数の発光素子を直列に接続するためには、半導体基板又は導電性基板と半導体成長膜との間に絶縁膜を設ける必要がある。このような電気的に絶縁性を有する材料は熱伝導性が低いため、絶縁膜の膜厚をできる限り薄くする必要がある。
しかしながら、絶縁膜中にはピンホールと呼ばれるミクロサイズの貫通孔が複数存在しているため、支持基板上に接合用の金属膜又は半導体成長膜上に電極用の金属膜を形成する場合には、支持基板上の金属膜の金属原子又は半導体成長膜上の金属膜の金属原子が絶縁膜中を移動・拡散(マイグレーション)し、電気的な短絡経路(ショートパス)を形成してしまい、絶縁膜の耐電圧性及び信頼性を低下させる。すなわち、絶縁膜を薄くすると電気的な絶縁耐性が劣り、電流リークによる発光出力の低下及び非発光素子の発生といった問題が生じる。
絶縁膜の厚膜化を施したとしても絶縁膜中のピンホールを完全に排除することができず、絶縁膜の絶縁性は経時的に低下する。また、絶縁膜を厚膜化すると絶縁膜の熱抵抗が高くなるため、半導体発光装置の熱伝導性を向上することができない。
本発明は、上述した点に鑑みてなされたものであり、その目的は、半導体成長膜と支持体との間に高い絶縁性及び熱伝導性を有する絶縁膜を形成することによって半導体発光装置の耐電圧性及び放熱性の向上を図ることができる半導体発光装置の製造方法及びこれによって製造される半導体発光装置を提供することである。
上述した課題を解決するために、本発明の半導体発光装置の製造方法は、成長用基板上に半導体成長膜を形成する工程と、前記半導体成長膜上に金属膜を形成する工程と、前記金属膜上に少なくとも互いに隣接する第1絶縁層及び第2絶縁層を有する多層絶縁膜を形成する工程と、前記多層絶縁膜上に支持体を形成する工程と、を有し、前記第1絶縁層及び前記第2絶縁層のそれぞれに内在するピンホールは、前記第1絶縁層と前記第2絶縁層との界面において不連続であることを特徴とする。
また、上述した課題を解決するために、本発明の半導体発光装置の製造方法は、成長用基板上に半導体成長膜を形成する工程と、前記半導体成長膜上に金属膜を形成する工程と、同一の絶縁材料をスパッタ法によって前記金属膜上に積層して第1絶縁層及び第2絶縁層からなる絶縁膜を形成する工程と、前記絶縁膜上に支持体を形成する工程と、を有し、前記絶縁膜を形成する工程においては、前記第1絶縁層の形成時における基板温度と前記第2絶縁層の形成時における基板温度との温度差が50℃以上であることを特徴とする。
また、上述した課題を解決するために、本発明の半導体発光装置は、支持体上に形成され、少なくとも互いに隣接する第1絶縁層及び第2絶縁層を有する多層絶縁膜と、前記多層絶縁膜上に形成された金属膜と、前記金属膜上に形成された半導体成長膜と、を有し、前記第1絶縁層及び前記第2絶縁層のそれぞれに内在するピンホールは、前記第1絶縁層と前記第2絶縁層との界面において不連続であることを特徴とする。
本発明の半導体発光装置の製造方法においては、多層構造を有するとともに、互いに隣接する第1絶縁層及び第2絶縁層のそれぞれに内在するピンホールを不連続にする界面を有する絶縁膜を半導体成長膜と支持体との間に形成する。これによって、絶縁膜の絶縁性が向上するため、絶縁膜を薄膜化して高い熱伝導性を得ることができる。更には、半導体発光装置の耐電圧性及び放熱性の向上を図ることができる。
本発明の実施例1に係る半導体発光装置の製造方法における各製造工程を示す断面図である。 成長用基板上に結晶成長した半導体成長膜を示す断面図である。 本発明の実施例に係る半導体発光装置の製造方法における各製造工程を示す断面図である。 (a)は本発明の実施例1に係る半導体発光装置の平面図であり、(b)は図4(a)の一点鎖線4b−4bにおける断面図である。 本発明の実施例1に係る半導体発光素子を構成する半導体成長膜の構造を示す断面図である。 本発明の実施例1に係る半導体発光素子を構成する絶縁膜の内部構造を説明するための模式的な拡大断面図である。 本発明の実施例1に係る半導体発光装置の絶縁破壊耐圧と比較例1〜3に係る半導体発光装置の絶縁破壊耐圧を示したグラフである。 絶縁膜形成時の基板温度と静電耐圧と関係を示すグラフである。 本発明の実施例2に係る半導体発光素子を構成する絶縁膜の内部構造を説明するための模式的な拡大断面図である。
以下、本発明の実施例について添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
先ず、図1乃至図3を参照しつつ、実施例1に係る半導体発光装置の製造方法について詳細に説明する。図1及び図3は、実施例1に係る半導体発光装置の製造方法における各製造工程を示す断面図である。また、図2は、成長用基板上に結晶成長した半導体成長膜を示す断面図である。
[成長用基板準備工程]
実施例1においては、有機金属気相成長法(MOCVD:Metal Organic Chemical Vapor Deposition)によりAlxInyGazN(0≦x≦1、0≦y≦1、0≦z≦1、x+y+z=1)からなる半導体成長膜を形成する基板(成長用基板)としてC面サファイア基板11(以下、単にサファイア基板11と称する)を準備する(図1(a))。なお、成長用基板としては、C面サファイア基板に限らず、R面サファイア基板、GaN基板、MgAl又はSiC等の基板を用いることもできる。
[半導体成長膜形成工程]
次に、サファイア基板11を水素雰囲気中で摂氏1000度(1000℃)、10分間加熱してサーマルクリーニングを行う。次に、MOCVD法により、サファイア基板11上に低温バッファ層12、下地GaN層13、n−GaN層14、活性層15、p−AlGaNクラッド層16、p−GaN層17からなる半導体成長膜20を形成する(図1(b)、図2)。ここで、半導体成長膜20を構成する各半導体層は、MOCVD法によりウルツ鉱型結晶構造のC軸方向に沿って、サファイア基板11上に順次積層される。
より具体的には、先ず、基板温度(成長温度)を500℃とし、TMG(トリメチルガリウム)(流量10.4μmol/min)及びNH(流量3.3LM)を約3分間供給してGaNからなる低温バッファ層12をサファイア基板11上に形成する。その後、基板温度を1000℃まで昇温し、約30秒間保持することによって低温バッファ層12を結晶化させる。続いて、基板温度を1000℃に保持したままTMG(流量45μmol/min)及びNH(流量4.4LM)を約20分間供給し、1μmの層厚を有する下地GaN層13を形成する。
次に、基板温度が1000℃の状態にてTMG(流量45μmol/min)、NH(流量4.4LM)及びドーパントガスとしてSiH(流量2.7×10-9μmol/min)を約120分間供給し、7μmの層厚を有するn−GaN層14を形成する。
次に、n−GaN層14上に活性層15を形成する。実施例1では、活性層15としてInGaN/GaNからなる多重量子井戸構造を適用した。すなわち、InGaN/GaNを1周期として5周期の成長を行う。具体的には、基板温度を700℃とし、TMG(流量3.6μmol/min)、TMI(トリメチルインジウム)(流量10μmol/min)、NH(流量4.4LM)を約33秒間供給し、2.2nmの層厚を有するInGaN井戸層を形成する。続いて、TMG(流量3.6μmol/min)、NH(流量4.4LM)を約320秒間供給し、15nmの層厚を有するGaN障壁層を形成する。かかる成長を5周期分繰り返すことにより活性層15が形成される。
次に、基板温度を870℃まで昇温し、TMG(流量8.1μmol/min)、TMA(トリメチルアルミニウム)(流量7.5μmol/min)、NH(流量4.4LM)及びドーパントとしてCpMg(bis-cyclopentadienyl Mg)(流量2.9×10-7μmol/min)を約5分間供給し、約40nmの層厚を有するp−AlGaNクラッド層16を形成する。続いて、基板温度を保持したまま、TMG(流量18μmol/min)、NH(流量4.4LM)及びドーパントとしてCpMg(流量2.9×10-7μmol/min)を約7分間供給し、約150nmの層厚を有するp−GaN層17を形成する。サファイア基板11上には、これらの各半導体層によって構成される半導体成長膜20が形成される(図2)。
[p側電極形成工程]
次に、半導体成長膜20上にp側電極21を形成する(図1(c))。より具体的には、電子ビーム蒸着法によって半導体成長膜20のp−GaN層17の表面を覆うようにPt(1nm)、Ag(150nm)及びTi(100nm)を順次積層してPt/Ag/Tiから構成されるp側電極21を形成する。なお、上述した各金属層の層厚は一例に過ぎず、適宜変更することができる。例えば、Tiの層厚は0.1〜100nmの範囲内で変更できる。また、p側電極21は、Ptに代えてITOを用いてもよい。
p側電極21は、上述した金属の積層構造によって半導体成長膜20との優れた密着性及びオーミック性を備える。更に、p側電極21は、活性層15から放出される光を効率よく反射する。
[多層絶縁膜形成工程]
次に、p側電極21上に2層構造を有する絶縁膜(多層絶縁膜)22を形成する(図1(d))。具体的には、先ず、SiOからなり且つ約150nmの層厚を有する第1絶縁層22aをスパッタ法によって形成する。スパッタの条件としては、基板温度が約50℃(加熱を施さない温度)、高周波電力(Rf Power)が500W、総圧力(Total Pressure)が0.07〜0.1パスカル(Pa)、雰囲気ガス分圧がAr:O=95(%):5(%)である。次に、SiOからなり且つ約150nmの層厚を有する第2絶縁層22bをスパッタ法によって形成する。スパッタの条件としては、基板温度が約300℃(加熱を施した温度)、高周波電力(Rf Power)が500W、総圧力(Total Pressure)が0.07〜0.1パスカル(Pa)、雰囲気ガス分圧がAr:O=95(%):5(%)である。すなわち、第1絶縁層22aの形成工程と第2絶縁層22bの形成工程の差異は、基板温度(すなわち、成膜温度)のみであり、その他条件は同一である。
本工程において低温(基板温度50℃)状態において第1絶縁層22aを形成し、その後に高温(基板温度300℃)状態において第2絶縁層22bを形成している。p側電極21にAg層が含まれている場合には、高温工程(基板温度300℃のスパッタ)において、Agの凝集が生じやすいが、低温(基板温度50℃のスパッタ)で形成した第1絶縁層22aが存在することにより、当該Agの凝集を防止することができる。
なお、第1絶縁層22a及び第2絶縁層22bの層厚は、50nm〜600nmの範囲内であってもよい。また、第2絶縁層22bの基板温度は、150℃〜300℃の範囲内であってもよい。
なお、p側電極21を構成するTiを第1絶縁層22aの形成前にスパッタ法を用いて形成してもよい。
[支持体形成工程]
次に、上記工程を経て得られたウエハと、準備した支持基板24とを接合部23を介して貼り合わせる(図1(e))。具体的な工程としては、絶縁膜22上にTi、Pt、Au及びAuSnを順次積層し、Ti/Pt/Au/AuSnによって構成される接合部23を形成する。その後、Siからなる支持基板24と接合部23とを対向した状態で密着させる。その後、密着した接合部23及び支持基板24を窒素雰囲気下で熱圧着し、支持基板24を接合部23へ共晶接合させる。熱圧着の条件は、圧力が約300N/cm、温度が約280℃、圧着時間が約10分間である。かかる工程を経ることによって、接合部23及び支持基板24からなる支持体25の形成が完了する。なお、熱圧着条件は一例に過ぎず、例えば、圧力を約300〜500N/cmの範囲内、温度を約280℃〜370℃の範囲内において適宜変更してもよい。
なお、支持基板24はSiからなる半導体基板に限られず、Ge、GaAs若しくはGaP等からなる半導体基板、又はFe、Feの合金、Cu、Cu合金、Al若しくはAl合金等からなる導電性基板であってもよい。Fe、Feの合金、Cu、Cu合金、Al又はAl合金からなる支持基板をメッキによって形成する場合には、以下のような工程を経て支持体25を形成する。先ず、絶縁膜22上にTi及びAuを順次積層し、Ti/Auによって構成される接合部23を形成する。その後、接合部23が形成された状態のウエハをメッキ浴内に浸し、電界メッキ法を用いて例えばCuを接合部23上に積層する。これによってCuからなる支持基板24が形成され、更には接合部23及び支持基板24からなる支持体25が形成される。
[成長用基板除去工程]
次に、レーザリフトオフ(LLO:Laser Lift Off)法により、サファイア基板11を半導体成長膜20から剥離する(図3(a))。より具体的には、サファイア基板11の裏面(半導体成長膜20が形成されていない面)側からエキシマレーザ光を照射する。エキシマレーザ光の波長は約266nmである。また、エキシマレーザ光の光源として、KrFエキシマレーザ光源を用いた。
エキシマレーザ光はサファイアに対しては透過性を有する一方、半導体成長膜20を構成するGaNに吸収されるという特性を有する。従って、実施例1においては、サファイア基板11との界面付近で、低温バッファ層12及び下地GaN層13の一部が金属Ga及びNガスに分解される。これにより、レーザ光照射部分においては、半導体成長膜20からサファイア基板11が剥離される。
なお、実施例1においては、レーザ光源としてKrFエキシマレーザを用いたが、波長193nmのArFエキシマレーザ、又は波長266nmのNd:YAGレーザを用いてもよい。また、当該GaNの分解によって露出する半導体成長膜20のn−GaN層14の表面は、C−面(N面)になる。
また、実施例1においては、LLO法を用いてサファイア基板11を剥離したが、研削・研磨又は反応性イオンエッチング(RIE:Reactive Ion Etching)によってサファアイ基板11を除去してもよい。更に、特定の溶液に溶解する材料からなる成長用基板を使用する場合には、当該特定の溶液を用いて成長用基板を除去してもよい。
[素子分割工程]
次に、半導体成長膜20及びp側電極21に、個々の半導体発光素子を区画するための素子分割溝30を形成する(図3(b))。
具体的には、先ず、半導体成長膜20の表面上にレジストを塗布する。続いて、フォトリソグラフィによって当該レジストを格子状にパターニングする。更に、上述したレジストが形成された状態のウエハを反応性イオンエッチング装置に投入し、パターニングされたレジストをマスクとし、Clプラズマによるドライエッチングを半導体成長膜20に施す。これにより、半導体成長膜20には、p側電極21に達する格子状の素子分割溝30aが形成される。素子分割溝30aにより、半導体成長膜20は例えば一辺が約1mmの素子部(素子領域)に分割され、複数の素子部31が形成される。
ここで、素子分割溝30aの開口幅は、半導体成長膜20のn−GaN層14(LLOにより露出した面)からp側電極21に向かうにつれて、徐々に小さくなっている。すなわち、素子部31の断面形状は台形状になり、その側部はn−GaN層14からp−GaN層17に向かうにつれて、徐々に広がるように傾斜している。すなわち、素子分離溝30aが形成されることより、素子部31の側面はp側電極21に対してテーパ状の傾斜面になる。
次に、半導体成長膜20及び露出したp側電極21上にレジストを塗布する。続いて、フォトリソグラフィによって当該レジストを格子状にパターニングする。更に、上述したレジストが形成された状態のウエハを反応性イオンエッチング装置に投入し、パターニングされたレジストをマスクとし、塩酸、硝酸、又は酢酸とリン酸と硝酸との混合液を用いたウエットエッチングをp側電極21に施す。これにより、p側電極21には、第1絶縁層20aに達する格子状の素子分割溝30bが形成される。素子分割溝30bにより、素子部31のそれぞれに対して独立したp側電極21が形成される。素子分割溝30a及び素子分割溝30bが形成されることにより、半導体成長膜20及びp側電極21を貫通して第1絶縁層20aに達する素子分割溝30の形成が完了する。
なお、実施例1においてはドライエッチングによって素子分割溝30aを形成したが、上述した方法に限定されない。例えば、KOH又はNaOH等のアルカリ溶液を用いたウエットエッチング、更には当該ウエットエッチングと上述したドライエッチングを組み合わせた方法により、素子分割溝30aを形成してもよい。また、実施例1においてはウエットエッチングによって素子分割溝30bを形成したがドライエッチング、更にはドライエッチングと上述したウエットエッチングを組み合わせた方法により、素子分割溝30bを形成してもよい。
[保護膜形成工程]
次に、素子分割溝30bによって露出したp側電極21の側面の一部、素子部31の側面(側部における傾斜面)、素子部31のn−GaN層14(LLOにより露出した面)の一部を覆う保護膜32を形成する(図3(c))。
具体的には、先ず、露出した第1絶縁層20a、p側電極21及び素子部31を覆うようにレジストを塗布し、その後にフォトリソグラフィによって当該レジストをパターニングする。続いて、スパッタリング、化学気相成長(CVD:Chemical Vapor Deposition)法、又は蒸着法等の公知の成膜技術を用いてSiOを成膜する。例えば、SiOの膜厚は約350nmである。更に、パターニングしたレジスト及び不要なSiOを除去することにより、保護膜32が完成する。ここで、保護膜32は、素子分割溝30bによって露出したp側電極21の側面の一部、素子部31の側面、及び素子部31のn−GaN層14(LLOにより露出した面)の一部を覆うように形成される。すなわち、p側電極21の一部及び、n−GaN層14の表面の一部には保護膜32を形成しない。これは、後述するn側電極によって素子部31のn−GaN層14と隣接する他の素子部31のp側電極21とを電気的に接続させるためである。
なお、上述した保護膜形成方法においてはリフトオフ法が用いられたが、先にSiOを成膜し、成膜したSiOを所望の形状となるようにエッチングを施してもよい。
[n側電極形成工程]
次に、n側電極33を形成し、素子部31のn−GaN層14と隣接する他の素子部31のp側電極21とを電気的に接続する(図3(d))。
より具体的には、先ず、露出した第1絶縁層20a、p側電極21及び素子部31を覆うようにレジストを塗布し、その後にフォトリソグラフィによって当該レジストをパターニングする。ここでは、素子部31のn−GaN層14の表面から保護層32の表面上を経由し、隣接する他の素子部31のp側電極31の露出した側面に達するようなn側電極33が形成されるように、レジストのパターニングが施される。パターニングされたレジストの開口部分に電子ビーム蒸着法により、Ti、Al、Ti、Auを順次堆積する。その後、当該レジストを除去し、Ti/Al/Ti/Auから構成されるn側電極33を形成する。n側電極33の形成が完了すると、絶縁膜22を介して支持体25によって支持された複数の半導体発光素子40が形成される。
本工程においては、4つの素子部31をn側電極33によって直列接続し、4つの半導体発光素子40からなる半導体発光装置50を形成する。このため、半導体発光装置50のp側の外部接続端子50aに対応するp側電極21には、隣接する半導体発光素子40を構成するn側電極33が接続されない。更に、半導体発光装置50のn側の外部接続端子50bに対応するn側電極33は、n−GaN層14上のみに形成される。
[個片化工程]
次に、絶縁膜22にYAGレーザを照射することによって支持体25及び絶縁膜22を切断し、上記工程を経たウエハを4つの半導体発光素子40から構成される半導体発光装置50ごとに個片化(チップ化)する。個片化の方法はYAGレーザの照射に限られず、ダイシング又はポイントスクライブ/ブレイキングを用いることができる。
以上の各工程を経て実施例1に係る半導体発光装置50が完成する。
次に、図4乃至図6を参照しつつ、上述した実施例1の製造方法によって製造される半導体発光装置の構造を説明する。図4(a)は実施例1に係る半導体発光装置の平面図であり、図4(b)は図4(a)の線4b−4b(一点鎖線で示す)における断面図である。図5は、実施例1に係る半導体発光素子の半導体成長膜の構造を示す断面図である。図6は、実施例1に係る半導体発光素子の絶縁膜の内部構造を説明するための模式的な拡大断面図である。
図4(a)、(b)に示されているように、半導体発光装置50は、絶縁膜22、支持体25、及び4つの半導体発光素子40−1、40−2、40−3、40−4(以下において、いずれかの半導体発光素子を特定しない場合には、単に半導体発光素子40と称する)から構成されている。また、半導体発光素子40は、p側電極21、素子部31、保護膜32及びn側電極33から構成されている。図5に示されているように、素子部31は、n側電極33からp側電極21に向かって、n−GaN層14、活性層15、p−AlGaNクラッド層16、及びp−GaN層17が順次積層された積層構造を有している。
支持体25は、接合部23及び支持基板24から構成されている。支持基板24は、Siからなる半導体基板である。支持基板24の平面形状は長方形であり、x軸方向(半導体発光装置50の長辺方向)の寸法が約4ミリメートル(mm)、y軸方向(半導体発光装置50の短辺方向)の寸法が約1mmである。なお、支持基板24はSiからなる半導体基板に限られず、Ge、GaAs若しくはGaP等からなる半導体基板、又はFe、Feの合金、Cu、Cu合金、Al若しくはAl合金等からなる導電性基板であってもよい。接合部23は支持基板24の表面を覆うように形成さている。また、接合部23は、Ti/Pt/Au/Snから構成されている。接合部23が支持基板24と絶縁膜22とを密着することにより、半導体発光素子40のそれぞれが支持基板24によって共通に支持される。
半導体発光素子40は図4(a)内の一方向(x軸方向)に並置され、隣接する半導体発光素子40は互いに電気的に接続されている。具体的には、半導体発光素子40を構成するn側電極33が隣接する他の半導体発光素子40のp側電極21まで伸長し、隣接する半導体発光素子40が互いに接続されている。より具体的には、半導体発光素子40−1のn側電極33と半導体発光素子40−2のp側電極21とが接続され、半導体発光素子40−2のn側電極33と半導体発光素子40−3のp側電極21とが接続され、半導体発光素子40−3のn側電極33と半導体発光素子40−4のp側電極21とが接続されている。また、半導体発光素子40−1のp側電極21及び半導体発光素子40−4のn側電極33は、外部接続端子として機能する。半導体発光素子40の平面形状は正方形であり、x軸方向の寸法が約1mm、y軸方向の寸法が約1mmである。
図4(b)に示されているように、素子部31の断面形状は台形であり、素子部31の側部はp側電極21から素子部31の表面上に形成されたn側電極33に向かって(すなわち、+z方向)当該側部が徐々に狭くなる傾斜面を有している。素子部31の側部がかかる傾斜面を有しているため、当該傾斜面上に保護膜32を容易に形成することができる。
p側電極21は、p−GaN層17の表面(すなわち、p側の表面)上に形成されている。また、n側電極33は、n−GaN層14の表面(すなわち、n側の表面)上、及び保護膜32上に形成されている。より具体的には、n側電極33は、n−GaN層14と隣接する他の半導体発光素子40のp側電極21とを電気的に接続するように、保護膜21及びn−GaN層14の表面の一部を覆うように形成されている。p側電極21はPt、Ag及びTiが順次積層された構造(Pt/Ag/Tiからなる構造)を有し、n側電極33はTi、Al、Ti及びAuが順次積層された構造(Ti/Al/Ti/Auからなる構造)を有している。なお、p側電極21は、Ptの代わりにITOを用いてもよい。
保護膜32は、SiOからなる酸化膜である。保護膜32は、素子部31の側面を覆うように形成されている。また、保護膜32は、n−GaN層14の表面上の一部にも形成されている。更に、保護膜32は、隣接する半導体発光素子40のp側電極21同士が接続されてないように、p側電極21の側面の一部を覆っている。
絶縁膜22は、約150nmの層厚を有する第1絶縁層22a、及び約150nmの層厚を有する第2絶縁層22bから構成されている。第1絶縁層22a及び第2絶縁層22bはSiOから構成されている。絶縁膜22は、導電材料からなる接合部23を介して4つの半導体発光素子40のそれぞれが電気的に接続されることを防止している。
また、図6に示されているように、第1絶縁層22a及び第2絶縁層22bの内部には、各絶縁層を貫通するピンホール61、及び各絶縁層を貫通しない(すなわち、絶縁層内の途中から発生する)ピンホール62のそれぞれが、複数存在している。ピンホール61、62はミクロサイズの寸法を有している。第1絶縁層22aにおけるピンホール密度は、第2絶縁層22bにおけるピンホール密度よりも大きい。
このようにピンホール密度に差異が生じる理由を以下に説明する。先ず、ピンホール61、62の発生状況は、絶縁膜の残留応力によって影響を受ける。ここで、残留応力とは、高い基板温度(約25℃よりも高い基板温度)で成膜された絶縁膜が成膜時よりも低い温度に曝さることにより、絶縁膜が収縮する方向に働く応力をいう。従って、第1絶縁層22aと第2絶縁層22bとの間に残留応力差が生じていない場合には、第1絶縁層22aのピンホール61に継続して第2絶縁層22bのピンホール61が形成されるため、第1絶縁層22aのピンホール61と第2絶縁層22bのピンホール61とがつながり、絶縁膜22を貫通するピンホールが発生してしまう。
しかしながら、実施例1においては、第1絶縁層22aの形成時の基板温度が50℃であることに対し、第2絶縁層22bの形成時の基板温度が300℃であることから、第1絶縁層22a内部における残留応力が第2絶縁層22b内部における残留応力よりも小さくなる。このように各絶縁層内部における残留応力に差が生じると、第1絶縁層22a内部に存在したピンホール61、62に影響されることがなく、第2絶縁層22b内部にピンホール61、62が生じる。このため、第1絶縁層22aと第2絶縁層22bとの界面60によって、第1絶縁層22aに存在するピンホール61と第2絶縁層22bに存在するピンホール61とが不連続になっている。すなわち、界面60によって絶縁膜22を貫通するピンホールは存在しない。このように絶縁膜22を貫通するピンホールがなくなると、絶縁膜22を挟むように設けられたp側電極21及び接合部23を構成する金属原子のマイグレーションを抑制し、絶縁膜22内における短絡経路(ショートパス)の発生を防ぐことができ、絶縁膜22の耐電圧性及び信頼性を向上することができる。
なお、上述した実施例1においては、半導体発光素子40を一列に配置していたが、絶縁膜22上に2行×2列のマトリックス状に配置してもよい。また、上述した実施例1においては、4つの半導体発光素子40を直列に接続することによって半導体発光装置50を形成していたが、1つの半導体発光素子40から半導体発光装置50が形成されてもよい。更に、上述した実施例1においては、成長用基板であるサファイア基板11を除去したが、成長用基板にGaN基板を用い、成長用基板であるGaN基板を除去せずに半導体発光装置を形成してもよい。
なお、上述した実施例1においては、絶縁層22は2層構造を有していたが、3層以上の積層構造を有してもよい。かかる場合においても、各絶縁層を形成する際の基板温度を変更することが望ましい。また、上述した実施例1においては、第1絶縁層22aの形成時の基板温度と、第2絶縁層22bの形成時の基板温度との温度差は約250℃であったが、これに限定されず、当該温度差は50℃以上あればよい。
なお、上述した実施例1においては、スパッタ法を用いて絶縁膜22を形成していたが、熱CVD法、プラズマCVD法、電子ビーム蒸着法、又はSOG(Spin On Glass)塗布法によって絶縁膜22を形成してもよい。かかる他の成膜方法を用いる場合においても、第1絶縁層22aの形成時の基板温度と第2絶縁層22bの形成時の基板温度には50℃以上の差を設けることが望ましい。また、述した実施例1においては、絶縁膜22はSiOから構成されていたが、SiN、Al、又はAlNから構成されてもよい。
次に、図7を参照しつつ、実施例1の製造方法よって製造された半導体発光装置50の絶縁破壊耐圧と、実施例1とは異なる製造方法によって製造された半導体発光装置(比較例1、比較例2、比較例3)の絶縁破壊耐圧とを比較する。比較例1〜3の製造条件は以下の通りである。なお、実施例1と比較例1〜3との製造条件の差異は絶縁膜形成工程のみであるため、絶縁膜形成工程のみを説明する。
[比較例1の絶縁膜形成工程]
p側電極の形成後に、SiOからなり且つ約300nmの層厚を有する絶縁膜をスパッタ法によって形成する。スパッタの条件としては、基板温度が約50℃(加熱を施さない温度)、高周波電力(Rf Power)が500W、総圧力(Total Pressure)が0.07〜0.1パスカル(Pa)、雰囲気ガス分圧がAr:O=95(%):5(%)である。すなわち、比較例1の絶縁膜は単層構造を有し、成膜時の基板温度は実施例1の第1絶縁層22aの形成時と同様に約50℃である。
[比較例2の絶縁膜形成工程]
p側電極の形成後に、SiOからなり且つ約300nmの層厚を有する絶縁膜をスパッタ法によって形成する。スパッタの条件としては、基板温度が約300℃(加熱を施した温度)、高周波電力(Rf Power)が500W、総圧力(Total Pressure)が0.07〜0.1パスカル(Pa)、雰囲気ガス分圧がAr:O=95(%):5(%)である。すなわち、比較例2の絶縁膜は単層構造を有し、成膜時の基板温度は実施例1の第2絶縁層22bの形成時と同様に約300℃である。
[比較例3の絶縁膜形成工程]
p側電極の形成後に、SiOからなり且つ約150nmの層厚を有する第1絶縁層をスパッタ法によって形成する。スパッタの条件としては、基板温度が約50℃(加熱を施さない温度)、高周波電力(Rf Power)が500W、総圧力(Total Pressure)が0.07〜0.1パスカル(Pa)、雰囲気ガス分圧がAr:O=95(%):5(%)である。続いて、第1絶縁層が形成されたウエハを成膜装置の外部に一度取り出し、取り出し当該ウエハを成膜装置の内部に再度投入する。次に、SiOからなり且つ約150nmの層厚を有する第2絶縁層をスパッタ法によって形成する。スパッタの条件としては、基板温度が約50℃(加熱を施さない温度)、高周波電力(Rf Power)が500W、総圧力(Total Pressure)が0.07〜0.1パスカル(Pa)、雰囲気ガス分圧がAr:O=95(%):5(%)である。すなわち、比較例3の絶縁膜は実施例1の絶縁膜22と同様に2層構造を有している。また、第1及び第2絶縁層を形成する際の基板温度に差を設けることなく、第1及び第2絶縁層を形成する際の基板温度は実施例1の第1絶縁層22aの形成時と同様に約50℃である。
なお、実施例1及び比較例1〜3に係る半導体発光装置(以下、サンプルとも称する)の絶縁破壊評価においては、各サンプルの面積(すなわち、絶縁膜の面積)を3種類(S=0.3mm、1.0mm、4.0mm)に分け、実施例1、比較例1、比較例2、比較例3ごとに3種類のサンプルを評価した。
図7は、実施例1に係る半導体発光装置50の絶縁破壊耐圧と比較例1〜3に係る半導体発光装置の絶縁破壊耐圧を示したグラフである。図7に示されているように、実施例1に係るサンプルは、比較例1〜3に係るサンプルと比較して、絶縁破壊電圧が高くなり、耐電圧性が向上していることが判った。より具体的には、実施例1に係るサンプルは、比較例1〜3の面積が大きいサンプル(S=1.0mm、4.0mm)と比較して、約十倍から数十倍の大きな耐電圧性を有していることが判った。
また、実施例1に係るサンプルにおいて、面積が最も大きいサンプル(S=4.0mm)の絶縁破壊電圧は、他のサンプルの絶縁破壊電圧よりも若干低下していた。これは、サンプルの面積の増加に伴って絶縁膜22内に含まれるピンホール61の数が増加するためと考えられる。しかしながら、面積が最も大きいサンプル(S=4.0mm)においても、実施例1に係る他のサンプルと比較すると若干低下しているが、比較例1〜3のサンプルと比較して極めて高い絶縁破壊電圧が得られた。
更に、1MV/cm程度以下の絶縁破壊電圧が得られたサンプルにおいては、ピンホールが絶縁膜を貫通していると推定される。比較例1〜3の面積が最も小さいサンプル(S=0.3mm)においては、他のサンプルと比較して、若干の耐電圧性の向上が図られていた。これは、絶縁膜内において当該絶縁膜を貫通するピンホールの存在確率が低くなるためと考えられえる。
以上のように、実施例1に係るサンプルにおいては、サンプル面積に関係なく極めて高い絶縁破壊電圧が得られた。実施例1に係るサンプルと比較例1〜3に係るサンプルとを比較すると、特に、サンプル面積が大きい場合(S=4.0mm)に、実施例1のサンプルの耐電圧性が向上していることが判った。
次に、表1に、50nm、100nm、500nm、1000nm、2000nm、又は5000nmの膜厚を有する絶縁膜22から構成される6種類の半導体発光装置50において、絶縁膜22の熱抵抗と、20Wの電力を供給した場合の素子部31のPNジャンクションにおける温度上昇と、を示す。
Figure 2012060061
表1に示されているように、絶縁膜22の膜厚が厚くなるほど、絶縁膜22の熱抵抗及び素子部31のPNジャンクションの温度上昇が大きくなる。絶縁膜22の膜厚が500nm以下の場合には温度上昇が1.8℃以下となり、絶縁膜22の膜厚が500nm以下の場合の温度上昇は絶縁膜22の膜厚が1000nmの場合の温度上昇の約半分以下になる。
図7に示されているように、実施例1の絶縁膜形成工程を経て形成された絶縁膜22を有する半導体発光装置50において優れた耐電圧性が得られ、比較例1〜3のような従来の絶縁膜形成工程を経て形成された絶縁膜を有する半導体発光装置においては優れた耐電圧性が得られなかった。図7及び表1の結果を考慮すると、比較例1〜3に係る半導体発光装置においては、耐電圧性を向上させるために絶縁膜の膜厚を厚く(例えば、1000nm以上)する必要があるが、絶縁膜の膜厚を厚くすると熱抵抗が高くなり、半導体発光装置の放熱性が低下する。一方、実施例1に係る半導体発光装置50においては、優れた耐電圧性を得るとともに絶縁膜22を薄膜化(例えば、500nm以下)することができ、これによって絶縁膜22の熱抵抗が低くなり、半導体発光装置50の放熱性が向上する。すなわち、耐電圧性と放熱性とがトレードオフの関係にあるために従来の製造方法では両特性を向上することができなかったが、実施例1に係る製造方法は耐電圧性及び放熱性の特性を共に向上することができる。
次に、表2及び図8を参照しつつ、絶縁膜形成時の基板温度によって半導体発光装置の静電耐圧が異なることを説明する。表2は、スパッタ法により絶縁膜を形成する場合において、基板温度と静電耐圧との関係を評価した結果である。具体的な評価方法としては、1回のスパッタ(基板温度50℃)によって形成された絶縁膜(膜厚:600nm)を有する半導体発光装置(サンプルA)、スパッタ(基板温度50℃、膜厚200nm)を3回繰り返す(第1スパッタ〜第3スパッタを行う)ことによって形成された絶縁膜(膜厚:600nm)を有する半導体発光装置(サンプルB)、スパッタ(基板温度300℃、膜厚300nm)を2回繰り返すこと(第1スパッタ、第2スパッタを行う)によって形成された絶縁膜(膜厚:600nm)を有する半導体発光装置(サンプルC)、第1スパッタ(基板温度50℃、膜厚300nm)、第2スパッタ(基板温度100℃、膜厚300nm)によって形成された絶縁膜(膜厚:600nm)を有する半導体発光装置(サンプルD)、第1スパッタ(基板温度50℃、膜厚300nm)、第2スパッタ(基板温度150℃、膜厚300nm)によって形成された絶縁膜(膜厚:600nm)を有する半導体発光装置(サンプルE)、第1スパッタ(基板温度200℃、膜厚300nm)、第2スパッタ(基板温度300℃、膜厚300nm)によって形成された絶縁膜(膜厚:600nm)を有する半導体発光装置(サンプルF)、第1スパッタ(基板温度50℃、膜厚300nm)、第2スパッタ(基板温度200℃、膜厚300nm)によって形成された絶縁膜(膜厚:600nm)を有する半導体発光装置(サンプルG)、第1スパッタ(基板温度50℃、膜厚300nm)、第2スパッタ(基板温度300℃、膜厚300nm)によって形成された絶縁膜(膜厚:600nm)を有する半導体発光装置(サンプルH)の静電耐圧を測定した。なお、サンプルBについては、各スパッタ後にウエハをスパッタ装置外部に搬送している(すなわち、2回の大気放出が施されている)。また、上述した以外の製造条件については、上述した実施例1に係る製造条件と同一である。
Figure 2012060061
図8(a)はサンプルA、Cをプロットしたグラフであり、横軸が基板温度(℃)であり、縦軸が静電耐圧(V)である。図8(b)はサンプルA、Bをプロットしたグラフであり、横軸が大気放出回数であり、縦軸が静電耐圧(V)である。図8(c)はサンプルD、E、G、Hをプロットしたグラフであり、横軸が成膜時の基板温度差(℃)であり、縦軸が静電耐圧(V)である。図8(d)はサンプルE、Fをプロットしたグラフであり、横軸が第1スパッタ時の基板温度(℃)であり、縦軸が静電耐圧(V)である。
先ず、表2に示されているように、第1スパッタ時の基板温度と第2スパッタ時の基板温度との温度差(すなわち、絶縁膜形成時の成膜温度差)が50℃以上になると、半導体発光装置の静電耐圧が極めて顕著に上昇することが判った。これは、第1スパッタ時に形成される第1絶縁層内のピンホールと、第2スパッタ時に形成される第2絶縁層内のピンホールとが、第1絶縁層と第2絶縁層との界面によって不連続になっているためと考えられる。
図8(a)に示されているように、成膜時の基板温度を250℃高くすると、基板温度が低い場合と比較して、約2倍の静電耐圧が得られた。すなわち、静電耐圧は成膜時の基板温度に依存し、成膜時の基板温度が高くなると優れた静電耐圧性を得ることができることが判った。これは、成膜時の基板温度を高温にすることにより、絶縁膜中のピンホール密度が低下するためと考えられる。しかしながら、サンプルCのように成膜時の基板温度を高温にしても、絶縁膜形成時の成膜温度差を50℃以上にしたサンプルD〜Hが有する極めて高い静電耐圧を得ることはできない。
図8(b)に示されているように、第1スパッタと第2スパッタとの間、及び第2スパッタと第3スパッタと間にウエハを大気放出した場合には、大気放出しない場合と比較して、約2倍の静電耐圧が得られた。これは、ウエハの大気放出により、第2スパッタによって形成された第2絶縁層内のピンホールが第1スパッタによって形成された第1絶縁層内のピンホールに影響を受ける確率が低下し、大気放出前に形成された第1絶縁層内のピンホールと大気放出後に形成された第2絶縁層内のピンホールとが不連続になる確率が上昇するからである。なお、第2スパッタによって形成される第2絶縁層内のピンホールと、第3スパッタによって形成される第3絶縁層内のピンホールとの関係も、第1絶縁層内のピンホールと第2絶縁層内のピンホールとの関係と同様である。
図8(c)に示されているように、第1スパッタ時の基板温度と第2スパッタ時の基板温度と温度差の増加に伴い、半導体発光装置の静電耐圧が上昇することが判った。これは、成膜時の基板温度差を大きくすることにより、第1スパッタによって形成される第1絶縁層内におけるピンホール分布と、第2スパッタによって形成される第2絶縁層内におけるピンホール分布の差異が大きくなり、第1絶縁層内におけるピンホールが第2絶縁層内へ継続して形成される確率が低下するためと考えられる。
図8(d)に示されているように、絶縁膜形成時の成膜温度差が同一の場合においても、スパッタ時の基板温度を上げることにより、スパッタ時の基板温度が低い場合と比較して、約1.4倍の静電耐圧が得られた。これは、成膜時の基板温度を高温にすることにより、絶縁膜中のピンホール密度が低下するためと考えられる。
以上のように実施例1の半導体発光装置の製造方法においては、多層構造を有するとともに、互いに隣接する第1絶縁層22a及び第2絶縁層22bのそれぞれに内在するピンホール61、62を不連続にする界面60を有する絶縁膜22を半導体成長膜20と支持体25との間に形成する。これによって、絶縁膜22の絶縁性が向上するため、絶縁膜を薄膜化して高い熱伝導性を得ることができる。更には、半導体発光装置50の耐電圧性及び放熱性の向上を図ることができる。
また、実施例1の半導体発光装置の製造方法においては、絶縁膜22を同一の材料を用い且つ同一の成膜法によって形成するため、半導体発光装置50のコスト削減及び成膜工程の簡素化も図ることができる。
実施例1においては、第1絶縁層22aの形成時の基板温度が第2絶縁層22bの形成時の基板温度よりも低く設定したが、基板温度が高い状態で第1絶縁層を形成し、その後に基板温度が低い状態で第2絶縁層を形成してもよい。以下に、かかる成膜工程を有する半導体発光装置の製造方法及び当該製造方法によって形成される絶縁膜について、図9を参照しつつ説明する。図9は、実施例2に係る半導体発光素子を構成する絶縁膜の内部構造を説明するための模式的な拡大断面図である。なお、実施例1と実施例2との製造工程の差異は、p側電極形成工程、及び絶縁膜形成工程のみであるため、p側電極形成工程、及び絶縁膜形成工程のみを説明する。
[p側電極形成工程]
半導体成長膜20上にp側電極70形成する。より具体的には、電子ビーム蒸着法によって半導体成長膜20のp−GaN層17の表面を覆うようにPt(1nm)、Ag合金(150nm)及びTi(100nm)を順次積層してPt/Ag合金/Tiから構成されるp側電極70を形成する。なお、上述した各金属層の層厚は一例に過ぎず、適宜変更することができる。例えば、Tiの層厚は0.1〜100nmの範囲内で変更できる。また、p側電極70は、Ptに代えてITOを用いてもよい。p側電極70は、上述した金属の積層構造によって半導体成長膜20との優れた密着性及びオーミック性を備える。更に、p側電極70は、活性層15から放出される光を効率よく反射する。
[絶縁膜形成工程]
次に、p側電極70上に2層構造を有する絶縁膜80を形成する。具体的には、先ず、SiOからなり且つ約150nmの層厚を有する第1絶縁層80aをスパッタ法によって形成する。スパッタの条件としては、基板温度が約300℃(加熱を施した温度)、高周波電力(Rf Power)が500W、総圧力(Total Pressure)が0.07〜0.1パスカル(Pa)、雰囲気ガス分圧がAr:O=95(%):5(%)である。次に、SiOからなり且つ約150nmの層厚を有する第2絶縁層80bをスパッタ法によって形成する。スパッタの条件としては、基板温度が約50℃(加熱を施さない温度)、高周波電力(Rf Power)が500W、総圧力(Total Pressure)が0.07〜0.1パスカル(Pa)、雰囲気ガス分圧がAr:O=95(%):5(%)である。すなわち、第1絶縁層80aの形成工程と第2絶縁層80bの形成工程の差異は、基板温度(すなわち、成膜温度)のみであり、その他条件は同一である。
なお、第1絶縁層80a及び第2絶縁層80bの層厚は、50nm〜600nmの範囲内であってもよい。また、第1絶縁層80aの基板温度は、150℃〜300℃の範囲内であってもよい。更に、p側電極70を構成するTiを第1絶縁層80aの形成前にスパッタ法を用いて形成してもよい。
第1絶縁層80a及び第2絶縁層80bの内部には、各絶縁層を貫通するピンホール91、及び各絶縁層を貫通しない(すなわち、絶縁層内の途中から発生する)ピンホール92のそれぞれが、複数存在している。ピンホール91、92はミクロサイズの寸法を有している。第2絶縁層80b内部に存在するピンホール91、92の数量は、第1絶縁層80a内部に存在するピンホール91、92の数量よりも多い。すなわち、第2絶縁層80bにおけるピンホール密度は、第1絶縁層80aにおけるピンホール密度よりも大きい。このようにピンホール密度に差異が生じる理由は、第2絶縁層80bの形成時の基板温度が50℃であることに対し、第1絶縁層80aの形成時の基板温度が300℃であることから、第2絶縁層80b内部における残留応力が第1絶縁層80a内部における残留応力よりも小さくなるからである。このように各絶縁層内部における残留応力に差が生じると、第1絶縁層80a内部に存在したピンホール91、92に影響されることがなく、第2絶縁層80b内部にピンホール91、92が生じる。このため、第1絶縁層80aと第2絶縁層80bとの界面90は、第1絶縁層80aに存在するピンホール91と第2絶縁層80bに存在するピンホール91とを不連続にしている。すなわち、界面90によって絶縁膜80を貫通するピンホールは存在しない。
このように絶縁膜80を貫通するピンホールがなくなると、絶縁膜80を挟むように設けられたp側電極70及び接合部23を構成する金属原子のマイグレーションを抑制し、絶縁膜80内における短絡経路(ショートパス)の発生を防ぐことができ、絶縁膜80の耐電圧性及び信頼性を向上することができる。
更に、実施例2においては、高温状態においても特性劣化の少ないAg合金をp側電極70に用いたために、高温(基板温度300℃)状態において第1絶縁層80aを形成することができる。これにより、マイグレーションの原因となりやすいAg合金を含んだp側電極70上に、ピンホール密度の低い絶縁層を形成することができ、実施例1よりもマイクレーションの抑制を図ることができる。
実施例1において、第1絶縁層22a及び第2絶縁層22bはスパッタ法によって形成され、第1絶縁層22a及び第2絶縁層22bを構成する材料はSiOであったが(すなわち、同一成膜法且つ同一材料による成膜)、これに限定されることはなく、以下のような異種成膜法且つ異種材料による成膜によって絶縁膜22を形成してもよい。なお、実施例1と比較した場合の製造条件の差異は絶縁膜形成工程のみであるため、絶縁膜形成工程のみを説明する。
半導体成長膜20上に2層構造を有する絶縁膜22を形成する。具体的には、先ず、SiOからなり且つ約150nmの層厚を有する第1絶縁層22aをスパッタ法によって形成する。スパッタの条件としては、基板温度が約300℃、高周波電力(Rf Power)が500W、総圧力(Total Pressure)が0.07〜0.1パスカル(Pa)、雰囲気ガス分圧がAr:O=95(%):5(%)である。次に、SiNからなり且つ約150nmの層厚を有する第2絶縁層22bをプラズマCVD法によって形成する。プラズマCVDの条件としては、基板温度が約300℃、高周波電力(Rf Power)が200W、総圧力(Total Pressure)が約67Pa(500ミリトール(mTorr))、雰囲気ガス分圧がSiN:N=20(%):80(%)である。すなわち、実施例3においては、第1絶縁層22aの形成工程と第2絶縁層22bの形成工程の差異は、成膜時の基板温度ではなく、成膜方法及び成膜材料である。
なお、第1絶縁層22a及び第2絶縁層22bの層厚は、50nm〜600nmの範囲内であってもよい。また、上述した実施例3においては、スパッタ法及びプラズマCVD法を用いて絶縁膜22を形成したが、例えば、熱CVD及びスパッタ法の組合せ、又はスパッタ法及び電子ビーム蒸着法の組合せを用いてもよい。特に、p側電極21がITO及びAgを含む場合には、熱CVD及びスパッタ法の組合せが有効である。更に、上述した実施例3においては、絶縁膜22はSiO及びSiNから構成されていたが、SiO、SiN、Al、又はAlNを適宜組み合わせることができる。
実施例3の半導体発光装置の製造方法においても、多層構造を有するとともに、互いに隣接する第1絶縁層22a及び第2絶縁層22bのそれぞれに内在するピンホール61、62を不連続にする界面60を有する絶縁膜22を半導体成長膜20と支持体25との間に形成することができる。従って、実施例3の半導体発光装置の製造方法においても、絶縁膜22の絶縁性が向上するため、絶縁膜を薄膜化して高い熱伝導性を得ることができる。更には、半導体発光装置50の耐電圧性及び放熱性の向上を図ることができる。
実施例1においては、第1絶縁層22a及び第2絶縁層22bはスパッタ法によって形成され、第1絶縁層22a及び第2絶縁層22bを構成する材料はSiOであったが(すなわち、同一成膜法且つ同一材料による成膜)、これに限定されることはなく、以下のような異種成膜法且つ同一材料による成膜によって絶縁膜22を形成してもよい。なお、実施例1と比較した場合の製造条件の差異は絶縁膜形成工程のみであるため、絶縁膜形成工程のみを説明する。
半導体成長膜20上に2層構造を有する絶縁膜22を形成する。具体的には、先ず、SiOからなり且つ約150nmの層厚を有する第1絶縁層22aをスパッタ法によって形成する。スパッタの条件としては、基板温度が約300℃、高周波電力(Rf Power)が500W、総圧力(Total Pressure)が0.07〜0.1パスカル(Pa)、雰囲気ガス分圧がAr:O=95(%):5(%)である。次に、SiOからなり且つ約150nmの層厚を有する第2絶縁層22bをプラズマCVD法によって形成する。プラズマCVDの条件としては、基板温度が約300℃、高周波電力(Rf Power)が200W、総圧力(Total Pressure)が約20Pa(150mTorr)、SiN:N=20(%):80(%)からなる混合ガスの流量が20sccm、NOガスの流量が30sccmである。すなわち、実施例4においては、第1絶縁層22aの形成工程と第2絶縁層22bの形成工程の差異は、成膜時の基板温度ではなく、成膜方法である。
なお、第1絶縁層22a及び第2絶縁層22bの層厚は、50nm〜600nmの範囲内であってもよい。また、上述した実施例4においては、スパッタ法及びプラズマCVD法を用いて絶縁膜22を形成したが、例えば、熱CVD及びスパッタ法の組合せ、又はスパッタ法及び電子ビーム蒸着法の組合せを用いてもよい。特に、p側電極21がITO及びAgを含む場合には、熱CVD及びスパッタ法の組合せが有効である。更に、上述した実施例4においては、絶縁膜22はSiOから構成されていたが、SiN、Al、又はAlNを用いてもよい。
実施例4の半導体発光装置の製造方法においても、多層構造を有するとともに、互いに隣接する第1絶縁層22a及び第2絶縁層22bのそれぞれに内在するピンホール61、62を不連続にする界面60を有する絶縁膜22を半導体成長膜20と支持体25との間に形成することができる。従って、実施例4の半導体発光装置の製造方法においても、絶縁膜22の絶縁性が向上するため、絶縁膜を薄膜化して高い熱伝導性を得ることができる。更には、半導体発光装置50の耐電圧性及び放熱性の向上を図ることができる。
実施例1においては、第1絶縁層22a及び第2絶縁層22bはスパッタ法によって形成され、第1絶縁層22a及び第2絶縁層22bを構成する材料はSiOであったが(すなわち、同一成膜法且つ同一材料による成膜)、これに限定されることはなく、以下のような同一成膜法且つ異種材料による成膜によって絶縁膜22を形成してもよい。なお、実施例1と比較した場合の製造条件の差異は絶縁膜形成工程のみであるため、絶縁膜形成工程のみを説明する。
半導体成長膜20上に2層構造を有する絶縁膜22を形成する。具体的には、先ず、SiOからなり且つ約150nmの層厚を有する第1絶縁層22aをプラズマCVD法によって形成する。プラズマCVDの条件としては、基板温度が約300℃、高周波電力(Rf Power)が200W、総圧力(Total Pressure)が約20Pa(150mTorr)、SiN:N=20(%):80(%)からなる混合ガスの流量が20sccm、NOガスの流量が30sccmである。次に、SiNからなり且つ約150nmの層厚を有する第2絶縁層22bをプラズマCVD法によって形成する。プラズマCVDの条件としては、基板温度が約300℃、高周波電力(Rf Power)が200W、総圧力(Total Pressure)が約67Pa(500mTorr)、雰囲気ガス分圧がSiN:N=20(%):80(%)である。すなわち、実施例5においては、第1絶縁層22aの形成工程と第2絶縁層22bの形成工程の差異は、成膜時の基板温度ではなく、成膜材料である。
なお、第1絶縁層22a及び第2絶縁層22bの層厚は、50nm〜600nmの範囲内であってもよい。また、上述した実施例5においては、プラズマCVD法を用いて絶縁膜22を形成したが、例えば、スパッタ法を用いてもよい。更に、上述した実施例5においては、絶縁膜22はSiO及びSiNから構成されていたが、SiO、SiN、Al、又はAlNを適宜組み合わせることができる。
実施例5の半導体発光装置の製造方法においても、多層構造を有するとともに、互いに隣接する第1絶縁層22a及び第2絶縁層22bのそれぞれに内在するピンホール61、62を不連続にする界面60を有する絶縁膜22を半導体成長膜20と支持体25との間に形成することができる。従って、実施例5の半導体発光装置の製造方法においても、絶縁膜22の絶縁性が向上するため、絶縁膜を薄膜化して高い熱伝導性を得ることができる。更には、半導体発光装置50の耐電圧性及び放熱性の向上を図ることができる。
11 C面サファイア基板(成長用基板)
20 半導体成長膜
21 p側電極
22 絶縁膜(多層絶縁膜)
22a 第1絶縁層
22b 第2絶縁層
23 接合部
24 支持基板
25 支持体
31 素子部
32 保護膜
33 n側電極
40 半導体発光素子
50 半導体発光装置

Claims (10)

  1. 成長用基板上に半導体成長膜を形成する工程と、
    前記半導体成長膜上に金属膜を形成する工程と、
    前記金属膜上に少なくとも互いに隣接する第1絶縁層及び第2絶縁層を有する多層絶縁膜を形成する工程と、
    前記多層絶縁膜上に支持体を形成する工程と、を有し、
    前記第1絶縁層及び前記第2絶縁層のそれぞれに内在するピンホールは、前記第1絶縁層と前記第2絶縁層との界面において不連続であることを特徴とする半導体発光装置の製造方法。
  2. 前記多層絶縁膜を形成する工程において、前記第1絶縁層のピンホール密度よりも前記第2絶縁層のピンホール密度を小さくすることを特徴とする請求項1に記載の製造方法。
  3. 前記多層絶縁膜を形成する工程において、前記第1絶縁層の形成時における基板温度と前記第2絶縁層の形成時における基板温度との温度差を50℃以上とし、同一の絶縁材料を同一の成膜法によって堆積して前記第1絶縁層及び第2絶縁層を形成することを特徴とする請求項2に記載の製造方法。
  4. 前記多層絶縁膜を形成する工程において、互いに異なる絶縁材料を互いに異なる成膜法によって堆積して前記第1絶縁層及び第2絶縁層をそれぞれ形成することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の製造方法。
  5. 前記多層絶縁膜を形成する工程において、同一の絶縁材料を互いに異なる成膜法によって堆積して前記第1絶縁層及び第2絶縁層をそれぞれ形成することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の製造方法。
  6. 前記多層絶縁膜を形成する工程において、互いに異なる絶縁材料を同一の成膜法によって堆積して前記第1絶縁層及び第2絶縁層をそれぞれ形成することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の製造方法。
  7. 成長用基板上に半導体成長膜を形成する工程と、
    前記半導体成長膜上に金属膜を形成する工程と、
    同一の絶縁材料をスパッタ法によって前記金属膜上に積層して第1絶縁層及び第2絶縁層からなる多層絶縁膜を形成する工程と、
    前記多層絶縁膜上に支持体を形成する工程と、を有し、
    前記多層絶縁膜を形成する工程においては、前記第1絶縁層の形成時における基板温度と前記第2絶縁層の形成時における基板温度との温度差が50℃以上であることを特徴とする半導体発光装置の製造方法。
  8. 前記多層絶縁膜を形成する工程においては、第1絶縁層の形成時における基板温度が前記第2絶縁層の形成時における基板温度よりも高いこと特徴とする請求項7に記載の製造方法。
  9. 支持体上に形成され、少なくとも互いに隣接する第1絶縁層及び第2絶縁層を有する多層絶縁膜と、
    前記多層絶縁膜上に形成された金属膜と、
    前記金属膜上に形成された半導体成長膜と、を有し、
    前記第1絶縁層及び前記第2絶縁層のそれぞれに内在するピンホールは、前記第1絶縁層と前記第2絶縁層との界面において不連続であることを特徴とする半導体発光装置。
  10. 前記第1絶縁層のピンホール密度は前記第2絶縁層のピンホール密度よりも小さいことを特徴とする請求項9に記載の半導体発光装置。
JP2010204353A 2010-09-13 2010-09-13 半導体発光装置の製造方法及び半導体発光装置 Pending JP2012060061A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010204353A JP2012060061A (ja) 2010-09-13 2010-09-13 半導体発光装置の製造方法及び半導体発光装置
US13/231,135 US20120061715A1 (en) 2010-09-13 2011-09-13 Semiconductor light-emitting device manufacturing method and semiconductor light-emitting device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010204353A JP2012060061A (ja) 2010-09-13 2010-09-13 半導体発光装置の製造方法及び半導体発光装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012060061A true JP2012060061A (ja) 2012-03-22

Family

ID=45805788

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010204353A Pending JP2012060061A (ja) 2010-09-13 2010-09-13 半導体発光装置の製造方法及び半導体発光装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20120061715A1 (ja)
JP (1) JP2012060061A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012195437A (ja) * 2011-03-16 2012-10-11 Stanley Electric Co Ltd 半導体装置および半導体装置の製造方法
JP2018511948A (ja) * 2015-04-09 2018-04-26 ディラス ディオーデンレーザー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング モノリシック半導体レーザ素子

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103700662B (zh) * 2013-12-09 2017-02-15 京东方科技集团股份有限公司 一种承载基板和柔性显示器件制作方法
JP2016086017A (ja) * 2014-10-23 2016-05-19 スタンレー電気株式会社 半導体発光素子

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58124232A (ja) * 1982-01-21 1983-07-23 Nec Corp 半導体素子
JPS6356967A (ja) * 1986-08-28 1988-03-11 Nec Corp 発光ダイオ−ド
JPH07321376A (ja) * 1994-05-27 1995-12-08 Oki Electric Ind Co Ltd pn接合素子の製造方法
JPH098348A (ja) * 1995-06-16 1997-01-10 Stanley Electric Co Ltd 発光ダイオード及びその製造方法
JP2004241777A (ja) * 2003-02-06 2004-08-26 Agilent Technol Inc 酸化型垂直キャビティ面発光レーザのためのパッシベーション方法
JP2009200150A (ja) * 2008-02-20 2009-09-03 Stanley Electric Co Ltd ZnO系半導体素子とその製造方法及び光半導体素子
JP2010056193A (ja) * 2008-08-27 2010-03-11 Oki Data Corp 半導体装置
JP2010087515A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Seoul Opto Devices Co Ltd 発光素子及びその製造方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5523590A (en) * 1993-10-20 1996-06-04 Oki Electric Industry Co., Ltd. LED array with insulating films
JP4032459B2 (ja) * 1997-08-05 2008-01-16 株式会社デンソー 混成集積回路用基板及びその製造方法

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58124232A (ja) * 1982-01-21 1983-07-23 Nec Corp 半導体素子
JPS6356967A (ja) * 1986-08-28 1988-03-11 Nec Corp 発光ダイオ−ド
JPH07321376A (ja) * 1994-05-27 1995-12-08 Oki Electric Ind Co Ltd pn接合素子の製造方法
JPH098348A (ja) * 1995-06-16 1997-01-10 Stanley Electric Co Ltd 発光ダイオード及びその製造方法
JP2004241777A (ja) * 2003-02-06 2004-08-26 Agilent Technol Inc 酸化型垂直キャビティ面発光レーザのためのパッシベーション方法
JP2009200150A (ja) * 2008-02-20 2009-09-03 Stanley Electric Co Ltd ZnO系半導体素子とその製造方法及び光半導体素子
JP2010056193A (ja) * 2008-08-27 2010-03-11 Oki Data Corp 半導体装置
JP2010087515A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Seoul Opto Devices Co Ltd 発光素子及びその製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012195437A (ja) * 2011-03-16 2012-10-11 Stanley Electric Co Ltd 半導体装置および半導体装置の製造方法
JP2018511948A (ja) * 2015-04-09 2018-04-26 ディラス ディオーデンレーザー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング モノリシック半導体レーザ素子

Also Published As

Publication number Publication date
US20120061715A1 (en) 2012-03-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1810351B1 (en) Gan compound semiconductor light emitting element
KR20100008123A (ko) 이중 히트 씽크층으로 구성된 지지대를 갖춘 고성능수직구조의 반도체 발광소자
JP2010123717A (ja) 半導体発光素子及び半導体発光素子の製造方法
KR101025980B1 (ko) 질화물계 반도체 발광소자의 제조방법
KR101008268B1 (ko) 외부양자효율 개선을 위한 수직구조 발광다이오드 및 그 제조방법
KR100778820B1 (ko) 금속 전극 형성 방법 및 반도체 발광 소자의 제조 방법 및질화물계 화합물 반도체 발광 소자
JP2020505762A (ja) 窒化物半導体発光素子及びその製造方法
US20150236194A1 (en) Method of manufacturing microarray type nitride light emitting device
JP2015153826A (ja) 窒化物半導体発光素子及びその製造方法
KR101018280B1 (ko) 수직구조 발광다이오드 및 그 제조방법
KR101428066B1 (ko) 수직구조 그룹 3족 질화물계 반도체 발광다이오드 소자 및이의 제조 방법
KR20120015733A (ko) 오믹 전극 구조체를 갖는 반도체 발광 소자 및 그것을 제조하는 방법
JP5471485B2 (ja) 窒化物半導体素子および窒化物半導体素子のパッド電極の製造方法
KR101203137B1 (ko) GaN계 화합물 반도체 발광 소자 및 그 제조 방법
KR101239852B1 (ko) GaN계 화합물 반도체 발광 소자
JP2012060061A (ja) 半導体発光装置の製造方法及び半導体発光装置
KR101480551B1 (ko) 수직구조 그룹 3족 질화물계 반도체 발광다이오드 소자 및이의 제조 방법
KR20060115751A (ko) 반도체 발광소자 및 그 제조방법
KR101499954B1 (ko) 수직구조 그룹 3족 질화물계 반도체 발광다이오드 소자 및제조방법
CN107452861A (zh) 一种紫外led芯片及其制备方法
KR101459770B1 (ko) 그룹 3족 질화물계 반도체 소자
JP2017069282A (ja) 半導体発光素子及びその製造方法
KR20080047838A (ko) 수직구조 질화물 반도체 발광 소자 및 제조방법
CN116093233A (zh) 高可靠性薄膜倒装Micro-LED显示芯片及其制备方法
CN102891232B (zh) 半导体发光器件及其制造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130805

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140624

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20141021