JP2011228124A - 燃料電池 - Google Patents
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Abstract
【課題】固体高分子電解質膜の劣化を抑制することができる燃料電池を提供する。
【解決手段】固体高分子電解質膜31と、固体高分子電解質膜の両側に配設され、固体高分子電解質膜に当接する触媒層44および触媒層を介して固体高分子電解質膜の反対側に配される連続したガス拡散層46を有する一対のガス拡散電極層32と、で構成される膜電極構造体を備えた燃料電池において、少なくとも一方のガス拡散電極層の触媒層は、反応ガスが通流する反応ガス流路41の下流側に対応する領域において、固体高分子電解質膜に当接する面に凹部63が形成されている。
【選択図】図13
【解決手段】固体高分子電解質膜31と、固体高分子電解質膜の両側に配設され、固体高分子電解質膜に当接する触媒層44および触媒層を介して固体高分子電解質膜の反対側に配される連続したガス拡散層46を有する一対のガス拡散電極層32と、で構成される膜電極構造体を備えた燃料電池において、少なくとも一方のガス拡散電極層の触媒層は、反応ガスが通流する反応ガス流路41の下流側に対応する領域において、固体高分子電解質膜に当接する面に凹部63が形成されている。
【選択図】図13
Description
本発明は、燃料電池に関するものである。
燃料電池には、電解質膜電極構造体を一対のセパレータで挟持して燃料電池セルを構成し、この燃料電池セルを複数積層させた構造のものがある。また、電解質膜電極構造体としては、固体高分子電解質膜をその両側からガス拡散電極層にて挟持した構造を有する、所謂、固体高分子型燃料電池が知られている。
このような固体高分子型燃料電池においては、セパレータに形成された反応ガス流路に反応ガスが供給されることにより発電を行っている。ここで、固体高分子電解質膜の反応ガス流路の出口近傍である下流側には、起動時のガス不足に起因して白金バンドが生成されることがある。この白金バンドは、白金触媒が高電位に晒されることにより白金イオンとなり、この白金イオンが固体高分子電解質膜中に進入することで生成される。固体高分子電解質膜に白金バンドが生成されると、固体高分子電解質膜の膜劣化が促進され、固体高分子電解質膜の強度および伸縮性が低下し、固体高分子電解質膜にアノード極とカソード極との間の極間差圧や乾湿応力がかかることでダメージを被る虞がある。なお、反応ガス流路の下流側とは、セパレータに形成された反応ガス流路の全長の半分より後半に相当する部分のことをいう。
そこで、燃料電池の駆動時に固体高分子電解質膜に発生する内部応力を緩和し、耐久性に優れた燃料電池を提供することを目的として、膜電極構造体(MEA)に、固体高分子電解質膜の面方向に沿う伸長を許容する切れ目を設け、電解質膜が膨潤する際には、切れ目から露出している電解質膜の露出部がガス流路溝内に伸びて盛り上がるように変形するように構成したものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1の燃料電池は、ガス流路溝に対応する位置に切れ目が形成されている。つまり、切れ目が形成された領域においては、触媒層およびガス拡散層も形成されておらず、ガス流路溝と固体高分子電解質膜とが直接対向するように形成されている。固体高分子電解質膜は非常に薄い膜で形成されるため、燃料電池セルの強度が確保できず、燃料電池セルを積層する際のハンドリング性が悪く、生産効率が低下するという問題がある。また、ガス流路溝と固体高分子電解質膜とが直接対向しており、反応ガスとガス拡散層および触媒層との接触面積が小さくなるため、発電性能が低下するという問題がある。
そこで、本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、ハンドリング性が良好で、発電性能に優れ、しかも、固体高分子電解質膜の劣化を抑制することができる燃料電池を提供するものである。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、固体高分子電解質膜(例えば、実施形態における固体高分子電解質膜31)と、該固体高分子電解質膜の両側に配設され、前記固体高分子電解質膜に当接する触媒層(例えば、実施形態における触媒層44,45)および該触媒層を介して前記固体高分子電解質膜の反対側に配される連続したガス拡散層(例えば、実施形態におけるガス拡散層46,47)を有する一対のガス拡散電極層(例えば、実施形態におけるアノード側ガス拡散電極層32、カソード側ガス拡散電極層33)と、で構成される膜電極構造体(例えば、実施形態における膜電極構造体30)を備えた燃料電池(例えば、実施形態における燃料電池2)において、少なくとも一方の前記ガス拡散電極層の前記触媒層は、反応ガスが通流する反応ガス流路(例えば、実施形態における第1ガス流路41、第2ガス流路42)の下流側に対応する領域において、前記固体高分子電解質膜に当接する面に凹部(例えば、実施形態における凹部61,63)が形成されていることを特徴としている。
請求項2に記載した発明は、前記凹部は空間になっており、前記凹部により前記触媒層が複数の独立した領域に分割形成されることを特徴としている。
請求項3に記載した発明は、前記凹部にイオン交換成分材料(例えば、実施形態におけるイオン交換成分材料62)が充填されていることを特徴としている。
請求項4に記載した発明は、前記イオン交換成分材料が、前記固体高分子電解質膜を構成する材料と同一であることを特徴としている。
請求項5に記載した発明は、前記凹部の幅(例えば、実施形態における幅w1)が、隣り合う前記反応ガス流路間に形成される凸部(例えば、実施形態における凸部82)の幅(例えば、実施形態における幅w2)より狭くなっていることを特徴としている。
請求項1に記載した発明によれば、触媒層に凹部を形成することにより、固体高分子電解質膜に極間差圧や乾湿応力がかかっても、該凹部において応力を緩和することができる。したがって、固体高分子電解質膜がダメージを受けるのを防止することができ、固体高分子電解質膜の劣化を抑制することができる。また、触媒層に凹部を形成することにより、燃料電池セルを積層する際のハンドリング性が良好で、発電性能に優れた燃料電池を提供することができる。
請求項2に記載した発明によれば、反応生成水を溜めることができ、固体高分子電解質膜を適度な保湿状態に維持することができる。
請求項3に記載した発明によれば、凹部をイオン交換成分材料で充填し、触媒層における凹部の膜厚が他の領域の膜厚と略同一になるように構成したため、燃料電池セルの強度が確保され、燃料電池セルを積層する際のハンドリング性が向上し、生産効率を向上することができる。
請求項4に記載した発明によれば、固体高分子電解質膜と同一材料のイオン交換成分材料を用いて凹部を充填することにより、凹部内のイオン交換成分材料が固体高分子電解質膜の含水量の変動により固体高分子電解質膜と同じように伸縮するため、固体高分子電解質膜に加わる応力を緩和することができる。
請求項5に記載した発明によれば、反応がガス流路形状がどのように形成されていても反応ガス流路間に形成される凸部が触媒層の凹部内に入り込んでしまうことがないため、反応ガス流路を確実に確保することができるとともに、反応ガスを触媒層およびガス拡散層へ確実に供給することができる。したがって、安定した発電効率を確保することができる。また、膜電極構造体の強度を確実に確保することができる。
次に、本発明の実施形態を図1〜図13に基づいて説明する。本実施形態では、燃料電池自動車に搭載される燃料電池を用いて説明する。
図1に示すように、燃料電池自動車1は、水素と酸素との電気化学反応によって発電を行う燃料電池スタック(以下、燃料電池という)2を車体のフロア下に搭載し、この燃料電池2で生じた電力によりモータ3を駆動して走行する。燃料電池2は、単位電池(単位セル)を例えば車両前後方向に沿って多数積層してなる周知の固体高分子膜型燃料電池(PEMFC)である。そして、そのアノード側に燃料ガスとして水素ガスを供給し、カソード側に酸化剤ガスとして酸素を含む空気を供給することで、電気化学反応により電力および水を生成する。
モータ3は、燃料電池2のカソード側へ供給する空気を圧縮するコンプレッサ4とともに、フロントサブフレーム5に搭載された状態で、車体前部のモータルーム内に配置される。また、燃料電池2および燃料電池2のための補機6は、サブフレーム7に搭載された状態で、車体前後方向中間部のフロアパネル8の車室外側に配置される。さらに、燃料電池2のアノード側へ供給する水素ガスを蓄える燃料ガスタンク9は、モータ3からの回生電力を蓄電するバッテリ11とともに、リアサブフレーム12に搭載された状態で、車体後部のリアフロア13の車室外側に配置されている。なお、燃料電池2のための補機6とは、レギュレータやエゼクタなどの水素供給補機および加湿器や背圧弁などの空気排出補機である。
図2に示すように、燃料電池2は、単位セル21を車体の前後方向に複数積層した燃料電池積層体22と、該燃料電池積層体22の前後方向端面に配されたエンドプレート23,24と、を備えている。エンドプレート23,24は、例えばタイロッド(不図示)により締結し、燃料電池積層体22を支持固定している。燃料電池積層体22は、所定数の単位セル21が互いに電気的に直列に接続されている。なお、単位セル21とエンドプレート23,24との間には、それぞれ集電用電極(不図示)および漏電防止用の絶縁プレート(不図示)が配されている。
図3に示すように、単位セル21は、固体高分子電解質膜31の両側にアノード側ガス拡散電極層32とカソード側ガス拡散電極層33を配してなる膜電極構造体30を備えている。固体高分子電解質膜31はパーフルオロスルホン酸の薄膜に水を含浸させたものなどのような水素イオン導電体が選定される。なお、固体高分子電解質膜31の材料としては、炭化水素系樹脂(例えば、ポリアリレン系樹脂)を主成分とする材料を用いてもよい。
アノード側ガス拡散電極層32およびカソード側ガス拡散電極層33はガスケット37,38の開口部にそれぞれ収容保持されている。
さらに、単位セル21は、これら1対のガスケット37,38が1対のセパレータ39,40で挟持されることによって構成されている。
これらセパレータ39,40におけるアノード側ガス拡散電極層32に対向する面には、アノード側ガス拡散電極層32に水素含有ガスを供給・排出するための第1ガス流路41が形成されている。同様に、カソード側ガス拡散電極層33に対向する面には、カソード側ガス拡散電極層33に酸素含有ガスを供給・排出するための第2ガス流路42が形成されている。
また、セパレータ39,40、ガスケット37,38および額縁状シール部材36には、図3において右上隅角部に水素含有ガスを通過させるための第1ガス入口通路51が設けられており、かつ、その対角位置には、未反応の水素含有ガスを通過させるための第1ガス出口通路52が設けられている。同様に、図3において左上隅角部には酸素含有ガス(例えば、空気)を通過させるための第2ガス入口通路53が設けられており、その対角位置には、未反応の酸素含有ガスを通過させるための第2ガス出口通路54が設けられている。第1ガス入口通路51および第1ガス出口通路52はいずれも第1ガス流路41に連通しており、一方、第2ガス入口通路53および第2ガス出口通路54はいずれも第2ガス流路42に連通している。なお、各通路51〜56は、ガスケット37,38にも同様に形成されている。さらに、エンドプレート23,24にも同様に各通路51〜56が形成されている。
また、セパレータ39,40およびガスケット37,38には、第1ガス入口通路51と第2ガス入口通路53との間、および、第1ガス出口通路52と第2ガス出口通路54との間に、冷却水通路55,56がそれぞれ形成されている。また、セパレータ39,40は、図3において右側面からセル電圧検出用の出力端子57,58が延設されている。
図4は膜電極構造体30の一例を示す概略断面図である。図4に示すように、膜電極構造体30は、固体高分子電解質膜31と、この固体高分子電解質膜31を挟んで両側に配設されるアノード側ガス拡散電極層32およびカソード側ガス拡散電極層33と、を有している。アノード側ガス拡散電極層32およびカソード側ガス拡散電極層33には、それぞれ触媒層44,45およびガス拡散層46,47が形成されており、触媒層44,45が固体高分子電解質膜31を介して対向するように固体高分子電解質膜31の両側にそれぞれ当接されている。また、触媒層44,45を介して固体高分子電解質膜31の反対側にそれぞれ連続して一体形成された略板状のガス拡散層46,47が配されている。触媒層44,45は白金を主成分とする材料で形成され、ガス拡散層46,47は多孔質層である多孔質カーボンクロスまたは多孔質カーボンペーパーで形成されている。
図5は膜電極構造体30の平面図である。図5に示すように、固体高分子電解質膜31は、アノード側ガス拡散電極層32から一方の面のみがはみ出しているとともに、他方の面がカソード側ガス拡散電極層33にて覆われている。このように固体高分子電解質膜31の両側に配されるガス拡散電極層32,33の平面寸法を異ならせて、固体高分子電解質膜31の一方の面のみがはみ出すように構成することで、ガス拡散電極層32,33の端面同士が固体高分子電解質膜31を介して離間した位置に配されることとなる。その結果、ガス拡散電極層32,33にそれぞれ供給される反応ガス(燃料ガスおよび酸化剤ガス)が固体高分子電解質膜31の端面付近で混合するのを抑制することができるとともに、電気的に短絡するのを防止することができる。
また、アノード側ガス拡散電極層32の平面視において、触媒層44よりもガス拡散層46の方が大きくなっており、ガス拡散層46の周縁部と固体高分子電解質膜31との間に接着層48が形成されている。同様に、カソード側ガス拡散電極層33の平面視において、触媒層45よりもガス拡散層47の方が大きくなっており、ガス拡散層47の周縁部と固体高分子電解質膜31との間に接着層49が形成されている。このように接着層48,49を設けたため、固体高分子電解質膜31とアノード側ガス拡散電極層32およびカソード側ガス拡散電極層33とが一体化し、固体高分子電解質膜31をガス拡散層46,47で支持して補強することができ、膜電極構造体30の取り扱い性が向上する。
図6は図4のA−A線に沿う断面図であり、図7は図6のB−B線に沿う断面図である。図6、図7に示すように、アノード側ガス拡散電極層32の触媒層44は、燃料ガスが通流する反応ガス流路の下流側に対応する領域において、固体高分子電解質膜31に当接する面に凹部61が形成されている。この凹部61には、固体高分子電解質膜31と同一の材料であるイオン交換成分材料62が充填され、触媒層44の表面とイオン交換成分材料62が充填された凹部61の表面とが略面一になっている。また、カソード側ガス拡散電極層33の触媒層45にも、アノード側ガス拡散電極層32の触媒層44に形成された凹部61と同じ酸化剤ガスが通流する反応ガス流路の下流側に対応する領域における固体高分子電解質膜31に当接する面に凹部61が形成されている。この凹部61には、固体高分子電解質膜31と同一の材料であるイオン交換成分材料62が充填され、触媒層45の表面とイオン交換成分材料62が充填された凹部61の表面とが略面一になっている。なお、図6、図7ではガス拡散層46,47および接着層48,49の図示を省略している。また、反応ガスは重力方向に向かって流れるように構成されている。さらに、凹部61には、イオン交換成分材料62が充填されることなく、空間であってもよい。そして、凹部61は触媒層44,45のいずれか一方のみに形成されていてもよい。
このように触媒層44に凹部61を形成することにより、該凹部61が形成された部分では白金バンドが生成されにくくなり、膜劣化を抑制することができ、膜電極構造体30の強度および伸縮性を保持することができる。また、応力発生時は凹部61において伸縮することにより、応力を緩和することができる。
なお、図8に示すように凹部63は固体高分子電解質膜31の表面が露出する深さに形成されてもよい。つまり、反応ガス流路の下流側に対応する領域において、触媒層44を独立した領域に分割形成してもよい。このように凹部63を形成することにより、該凹部63には触媒層44が形成されないため、白金バンドが生成しなくなる。したがって、膜劣化を抑制することができる。また、凹部63は、固体高分子電解質膜31の両側に配された触媒層44,45の同じ位置に形成されている。また、図7、図8において凹部61,63内にはイオン交換成分材料62を充填しているが、イオン交換成分材料62を充填せず、空洞のままにしてもよい。
また、触媒層44に形成する凹部61(63)の形状は、図9に示すような形状であってもよい。つまり、反応ガス流路の下流側に向かうにしたがって凹部61(63)を形成する間隔(l1,l2,l3)が、l1>l2>l3となるようにしてもよい。図9のように凹部61(63)を形成する間隔を徐々に小さくすることで、反応ガス流路の下流側に行くにしたがって大きくなる固体高分子電解質膜31への応力を効率的に緩和することができる。
また、図10に示すように、反応ガスが水平方向に流れる燃料電池においても反応ガスの下流側に対応する領域に凹部61(63)を形成すれば略同一の作用効果を得ることができる。
さらに、図11に示すように、反応ガス流路がサーペンタイン状に形成された燃料電池においても反応ガスの下流側に対応する領域に凹部61(63)を形成すれば略同一の作用効果を得ることができる。ここで、反応ガス流路の下流側に向かうにしたがって凹部61(63)を形成する間隔(l4,l5,l6,l7)が、l4>l5>l6>l7となるようにすることで、反応ガス流路の下流側に行くにしたがって大きくなる固体高分子電解質膜31への応力を効率的に緩和することができる。また、凹部61(63)における反応ガスが流れる方向に直交する方向の幅(w3,w4,w5)が反応ガス流路の下流側に向かうにしたがってw3>w4>w5となるように形成されている。
そして、アノード側ガス拡散電極層32よりもカソード側ガス拡散電極層33の平面寸法を大きくした場合について説明したが、これに限らず、アノード側ガス拡散電極層32よりもカソード側ガス拡散電極層33の平面寸法を小さくしてもよく、また、アノード側ガス拡散電極層32とカソード側ガス拡散電極層33の大きさを同一寸法に形成してもよい。
続いて、図6に示す触媒層44を製造する方法について説明する。
図12に示すように、最初に、ガス拡散層46を構成する長方形状のカーボンペーパー71を準備する。
図12に示すように、最初に、ガス拡散層46を構成する長方形状のカーボンペーパー71を準備する。
続いて、カーボンペーパー71の表面に凹部61に対応した形状が形成されたマスク材81を配置し、カーボンペーパー71のマスク材81以外の部分に触媒層44を形成する。触媒層44を所望の膜厚に形成した後、マスク材81を取り除くことにより、触媒層44に凹部61が形成されたアノード側ガス拡散電極層32が作製される。
触媒層44は、電極ペースト72をカーボンペーパー71の表面に塗布し、例えば、これを焼成することによって形成する。
電極ペースト72は、フッ素系の陽イオン交換溶液73をエチレングリコール74で溶媒置換して陽イオン交換エチグリ溶液75とした後、この陽イオン交換エチグリ溶液75に電極触媒76を混合攪拌して作製する。このとき、電極触媒76にはPt担持カーボンを使用する。
次に、上記工程を経て作製したアノード側ガス拡散電極層32の周縁部77をトリミングする。このとき、カーボンペーパー71のみからなる部分を全て切除するのではなく、該カーボンペーパー71のみの部分をアノード側ガス拡散電極層32の全周に亘って所定幅だけ残しておく。
上述と略同一の方法で、カソード側ガス拡散電極層33を作製する。
しかる後、アノード側ガス拡散電極層32とカソード側ガス拡散電極層33との間に固体高分子電解質膜31を介在させ、これらを外周部分に接着剤を塗布し、ホットプレスなどの手法で一体的に接合することで、触媒層44に凹部61が形成された膜電極構造体30が完成する。
なお、凹部61にはイオン交換成分材料62を充填してもよい。この場合、触媒層44を形成した後、該触媒層44をマスク材(不図示)にて覆い、凹部61内にイオン交換成分材料62を充填すればよい。
また、凹部61は、アノード側ガス拡散電極層32の触媒層44だけに形成してもよいし、カソード側ガス拡散電極層33の触媒層45だけに形成してもよい。また、触媒層44,45の両方に凹部61を形成してもよい。
さらに、図13に示すように、凹部63の幅w1は、セパレータ39に形成された隣り合う第1ガス流路41,41間に形成される凸部82の幅w2より狭い幅で形成されている。なお、図13ではカソード側ガス拡散電極層33の図示を省略している。また、凹部61の場合も同様の幅で形成されている。
本実施形態によれば、触媒層44,45に凹部61(63)を形成することにより、触媒層44,45に極間差圧や乾湿応力がかかっても、該凹部61において応力を緩和することができる。したがって、固体高分子電解質膜31がダメージを受けるのを防止することができ、固体高分子電解質膜31の劣化を抑制することができる。
また、触媒層44,45を分割する凹部63を形成することにより、反応生成水を溜めることができ、固体高分子電解質膜を適度な保湿状態に維持することができる。
また、凹部61(63)をイオン交換成分材料62で充填し、触媒層44,45における凹部61(63)の膜厚が他の領域の膜厚と略同一になるように構成したため、燃料電池11を積層する際のハンドリング性が向上し、生産効率を向上することができる。
さらに、固体高分子電解質膜31と同一材料のイオン交換成分材料62を用いて凹部61(63)を充填することにより、凹部61(63)内のイオン交換成分材料62が固体高分子電解質膜31の含水量の変動により固体高分子電解質膜31と同じように伸縮するため、固体高分子電解質膜31に加わる応力を緩和することができる。
そして、凹部61の幅w1が、セパレータ39(40)に形成された隣り合う第1ガス流路41,41(第2ガス流路42,42)間に形成される凸部82の幅w2より狭い幅で形成したため、凸部82が凹部61内に入り込んでしまうことがない。つまり、第1ガス流路41(第2ガス流路42)を確実に確保することができるとともに、反応ガスを触媒層44(45)およびガス拡散層46(47)へ確実に供給することができる。したがって、安定した発電効率を確保することができる。また、膜電極構造体30の強度を確実に確保することができ、生産効率を向上することができる。
尚、本発明の技術範囲は上述した実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。すなわち、実施形態で挙げた具体的な構造や構成などは一例に過ぎず、適宜変更が可能である。
2…燃料電池 30…膜電極構造体 31…固体高分子電解質膜 32…アノード側ガス拡散電極層(ガス拡散電極層) 33…カソード側ガス拡散電極層(ガス拡散電極層) 41…第1ガス流路(反応ガス流路) 42…第2ガス流路(反応ガス流路) 44…触媒層 45…触媒層 46…ガス拡散層 47…ガス拡散層 61…凹部 62…イオン交換成分材料 63…凹部 82…凸部 w1…凹部の幅 w2…凸部の幅
Claims (5)
- 固体高分子電解質膜と、
該固体高分子電解質膜の両側に配設され、前記固体高分子電解質膜に当接する触媒層および該触媒層を介して前記固体高分子電解質膜の反対側に配される連続したガス拡散層を有する一対のガス拡散電極層と、で構成される膜電極構造体を備えた燃料電池において、
少なくとも一方の前記ガス拡散電極層の前記触媒層は、反応ガスが通流する反応ガス流路の下流側に対応する領域において、前記固体高分子電解質膜に当接する面に凹部が形成されていることを特徴とする燃料電池。 - 前記凹部は空間になっており、前記凹部により前記触媒層が複数の独立した領域に分割形成されることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池。
- 前記凹部にイオン交換成分材料が充填されていることを特徴とする請求項1または2に記載の燃料電池。
- 前記イオン交換成分材料が、前記固体高分子電解質膜を構成する材料と同一であることを特徴とする請求項1または2に記載の燃料電池。
- 前記凹部の幅が、隣り合う前記反応ガス流路間に形成される凸部の幅より狭くなっていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の燃料電池。
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| JP2017084456A (ja) * | 2015-10-22 | 2017-05-18 | 本田技研工業株式会社 | 燃料電池 |
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2010
- 2010-04-20 JP JP2010096987A patent/JP2011228124A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2017084456A (ja) * | 2015-10-22 | 2017-05-18 | 本田技研工業株式会社 | 燃料電池 |
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