JP2011225085A - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Abstract
【課題】製造コスト及びタイヤ質量を抑制しつつ、タイヤ強度を向上しうる空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】カーカスコード10は、2本のポリエチレンテレフタレート繊維からなるストランド11、11が撚り合されてなり、かつその総繊度Dが2200dtex以下である。総繊度D(dtex)、カーカスプライ6Aの幅5cm当たりのカーカスコード10の打ち込み本数であるエンズE(本/5cm)、カーカスコード10のガーレ法による剛軟度B(mN)、及びカーカスコード10の破断強力S(N)が下記式(1)〜(3)を満たす。E≦−30.6lnD+307…(1)B≧357/E…(2)S≧4161/E…(3)
【選択図】図2
【解決手段】カーカスコード10は、2本のポリエチレンテレフタレート繊維からなるストランド11、11が撚り合されてなり、かつその総繊度Dが2200dtex以下である。総繊度D(dtex)、カーカスプライ6Aの幅5cm当たりのカーカスコード10の打ち込み本数であるエンズE(本/5cm)、カーカスコード10のガーレ法による剛軟度B(mN)、及びカーカスコード10の破断強力S(N)が下記式(1)〜(3)を満たす。E≦−30.6lnD+307…(1)B≧357/E…(2)S≧4161/E…(3)
【選択図】図2
Description
本発明は、製造コスト及びタイヤ質量を抑制しつつ、タイヤ強度を向上しうる空気入りタイヤに関する。
近年、車両の高性能化にともない、強度に優れた空気入りタイヤが強く求められている。このような要求に応じるべく、近年、空気入りタイヤのカーカスコードには、例えば、アラミド繊維やポリエチレンナフタレート繊維等の高弾性の有機繊維コードが用いられている(例えば、下記特許文献1参照)。
しかしながら、このような高弾性の有機繊維コードは、他の有機繊維コードに比べて高価であるため、製造コストの上昇を招くという問題があった。また、高弾性の有機繊維コードは、耐疲労性に劣るため、一定量の総繊度を保持する必要があり、タイヤ質量が増大しやすいという問題もあった。
一方、コストを削減するために、カーカスコードに、比較的安価なポリエチレンテレフタレート繊維を用いることも考えられる。しかしながら、このようなポリエチレンナフタレート繊維は、アラミド繊維やポリエチレンナフタレート繊維と比べて低弾性であるため、十分なタイヤ強度を得るのが難しいという問題があった。
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、カーカスコードを、2本のポリエチレンテレフタレート繊維からなるストランドを撚り合せて形成するとともに、その総繊度、エンズ、剛軟度、及び破断強力を一定の範囲に限定することを基本として、製造コスト及びタイヤ質量を抑制しつつ、タイヤ強度を向上しうる空気入りタイヤを提供することを主たる目的としている。
本発明のうち請求項1記載の発明は、トレッド部からサイドウォール部をへてビード部のビードコアに至るカーカスコードを配列したカーカスプライからなるカーカスを具え、 前記カーカスコードは、2本のポリエチレンテレフタレート繊維からなるストランドが撚り合されてなり、かつその総繊度Dが2200dtex以下であるとともに、この総繊度D(dtex)、カーカスプライの幅5cm当たりのカーカスコードの打ち込み本数であるエンズE(本/5cm)、カーカスコードのガーレ法による剛軟度B(mN)、及びカーカスコードの破断強力S(N)が下記式(1)〜(3)を満たすことを特徴とする。空気入りタイヤ。
E≦−30.6lnD+307…(1)
B≧357/E…(2)
S≧4161/E…(3)
E≦−30.6lnD+307…(1)
B≧357/E…(2)
S≧4161/E…(3)
また、請求項2記載の発明は、前記エンズE(本/5cm)は、63840/D以上である請求項1に記載の空気入りタイヤである。
また、請求項3記載の発明は、前記破断強力S(N)は、10360/E以下である請求項1又は2に記載の空気入りタイヤである。
また、請求項4記載の発明は、前記剛軟度B(mN)は、D/75以下である請求項1乃至3の何れかに記載の空気入りタイヤである。
また、請求項5記載の発明は、前記総繊度D(dtex)は、560dtex以上である請求項1乃至4の何れかに記載の空気入りタイヤである。
また、請求項6記載の発明は、前記総繊度D(dtex)は、1120dtex以上かつ1660dtex以下である請求項1乃至5の何れかに記載の空気入りタイヤである。
本明細書において、ガーレ法による剛軟度は、JIS L 1096 A法(ガーレ法)に準じ、テスタ−産業(株)社製ガーレ式剛軟度測定器(ST−401)を用いて算出した値である。具体的には、長さ25mmのカーカスコードを10本用意して、各カーカスコードごとに左右方向それぞれの振り子の最大値を測定し、以下の式で算出される。
ガーレ法による剛軟度(mN)=X×W×f×0.980665
X:振り子の最大値の平均(左右で20データ)
W:ウエイトの重さ(g)
f:ウエイトの位置(上:0.2 中心:0.4 下:0.8)
ガーレ法による剛軟度(mN)=X×W×f×0.980665
X:振り子の最大値の平均(左右で20データ)
W:ウエイトの重さ(g)
f:ウエイトの位置(上:0.2 中心:0.4 下:0.8)
本発明の空気入りタイヤは、カーカスコードが、2本のポリエチレンテレフタレート繊維からなるストランドが撚り合されて構成される。ポリエチレンテレフタレート繊維は、アラミド繊維やポリエチレンナフタレート繊維に比べて安価である。従って、タイヤの製造コストが抑えられる。しかも、カーカスコードは、その総繊度Dが2200dtex以下と細く形成される。従って、タイヤ質量が小さくなる。
また、カーカスプライは、その幅5cm当たりのカーカスコードの打ち込み本数であるエンズE(本/5cm)が−30.6lnD+307以下に設定される。これにより、例えば、カーカスコードの総繊度Dが1660dtexの場合のエンズEは80(本/5cm)以下に、また、カーカスコードの総繊度Dが2200dtexの場合のエンズEは71(本/5cm)以下に、それぞれ設定される。即ち、上記数式により、カーカスコードが太くなるほど、そのエンズが小さく設定される。従って、隣り合うカーカスコードの間隔が十分に確保しうるので、タイヤ成形中に、トッピングゴムが剥離するのを抑制しうる。これは、走行中に、隣り合うカーカスコード同士が接触して損傷するのを抑制し、タイヤの耐久性を向上するのに役立つ。
しかも、カーカスコードは、そのガーレ法による剛軟度B(mN)が、357/E以上に設定される。ガーレ法による剛軟度とは、JIS L1096 A法(ガーレ法)に準拠して測定される繊維等の曲げ反発性を示す指標であり、カーカスコードの曲げ剛性が評価される。そして、その値が357/E以上に設定されることにより、未加硫のカーカスプライの曲げ剛性が確保され、ベルトコンベア等への「巻き込み」や、トッピングゴムの皺入り等の不具合を防いで、生産性を向上しうる。
さらに、カーカスコードの破断強力S(N)は、4161/E以上に設定される。即ち、カーカスプライのエンズが小さくなるほど、カーカスコードには、破断強力S(N)の大きいものが用いられる。従って、本発明のタイヤは、外部から衝撃を受けたときの損傷を抑制でき、タイヤ強度が向上する。
従って、本発明の空気入りタイヤは、製造コスト及びタイヤ質量が抑制され、またタイヤ強度が向上する。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1に示されるように、本実施形態の空気入りタイヤ1は、トレッド部2からサイドウォール部3をへてビード部4のビードコア5に至るカーカス6と、このカーカス6のタイヤ半径方向外側かつトレッド部2の内方に配されたベルト層7とを具えた乗用車用のものが示される。
図1に示されるように、本実施形態の空気入りタイヤ1は、トレッド部2からサイドウォール部3をへてビード部4のビードコア5に至るカーカス6と、このカーカス6のタイヤ半径方向外側かつトレッド部2の内方に配されたベルト層7とを具えた乗用車用のものが示される。
前記カーカスプライ6Aは、トレッド部2からサイドウォール部3を経てビード部4のビードコア5に至る本体部6aと、この本体部6aに連なりかつビードコア5の廻りでタイヤ軸方向内側から外側に折り返された折返し部6bとを有する。なお、カーカスプライ6Aの本体部6aと折返し部6bとの間には、ビードコア5からタイヤ半径方向外側にのびかつ硬質ゴムからなるビードエーペックスゴム8が配され、ビード部4が適宜補強される。
前記ベルト層7は、ベルトコードをタイヤ赤道Cに対して例えば10〜35度の小角度で傾けて配列した少なくとも2枚、本例ではタイヤ半径方向内、外2枚のベルトプライ7A、7Bをコードが互いに交差する向きに重ね合わせて構成される。ベルトコードは、本例ではスチールコードが採用されているが、アラミド、レーヨン等の高弾性の有機繊維コードも必要に応じて用いうる。
前記カーカスプライ6Aは、図2(A)に概念的に示されるように、カーカスコード10の配列体をトッピングゴム12で被覆した1枚以上、本例では1枚のカーカスプライ6Aから形成され、前記カーカスコード10は、タイヤ周方向に対して80〜90度の角度で配列されている。
本実施形態のカーカスコード10は、多数本のポリエチレンテレフタレート繊維(以下、単に「PET繊維」という。)が下撚りにて撚り合わされて形成される2本のストランド11、11を、上撚りにて互いに撚り合せた双撚り構造をなしている。PET繊維は、アラミド繊維やポリエチレンナフタレート繊維(以下、単に「PEN繊維」という)に比べて耐疲労性に優れため、カーカスコード10の総繊度Dを、2200dtex以下と細く形成して使用することができる。
また、本実施形態のカーカスコード10は、同一の繊度を有するストランド11、11が撚り合わされて形成されるが、各ストランド11、11の繊度がそれぞれ異なるものでもよい。また、カーカスコード10は、下撚り数と上撚り数とが同一に設定され、コードの安定性に優れる点で好ましい。また、コード10cm当たりの上撚り数及び下撚り数については、適宜設定できるが、耐疲労性の観点より、例えば、40〜80回の範囲に設定されるのが好ましい。
このようなカーカスコード10は、PET繊維が、アラミド繊維やPEN繊維に比べて安価であるため、製造コストを低減しうる。また、カーカスコード10は、その総繊度Dが2200dtex以下と細く形成できるので、タイヤ質量を低減しうる。
一方、PET繊維は、アラミド繊維やPEN繊維に比べて弾性率が小さい。このため、このようなPET繊維のカーカスコード10を具える空気入りタイヤ1は、通常では、十分な強度を得るのが難しいという問題がある。
そこで、本発明者は、カーカスコード10にPET繊維を用いても、十分なタイヤ強度が得られるよう鋭意研究を重ねた。具体的には、前記総繊度D(dtex)、カーカスプライ6Aの幅5cm当たりのカーカスコード10の打ち込み本数であるエンズE、カーカスコード10のガーレ法による剛軟度B(mN)、及びカーカスコード10の破断強力S(N)を種々変更して、カーカスコード10及びカーカスプライ6Aを試作し、タイヤ強度との関係を調査した。
その結果、本発明者は、カーカスコード10にPET繊維を用いても、下記式(1)〜(3)を充足させることにより、タイヤ強度を向上しうることを究明できた。
E≦−30.6lnD+307…(1)
B≧357/E…(2)
S≧4161/E…(3)
E≦−30.6lnD+307…(1)
B≧357/E…(2)
S≧4161/E…(3)
前記式(1)は、前記エンズE(本/5cm)の上限値を示す式である。図3には、縦軸にエンズE(本/5cm)、横軸に総繊度D(dtex)をとったグラフを示す。式(1)は、図3に示されるように、滑らかな右下がりの曲線であり、エンズEの上限を限定している。これにより、例えば、総繊度Dが1660dtexの場合のエンズEが80(本/5cm)以下に、また、総繊度Dが2200dtexの場合のエンズEが71(本/5cm)以下に、夫々設定される。これは、総繊度Dが大きくなるほど、エンズEの上限値が小さくなることを示している。
これにより、カーカスコード10は、太くなるほど、エンズEが小さくなるので、式(1)を採用することにより、隣り合うカーカスコード10の間隔L1(図2(A)に示す)を確実に確保できる。従って、走行中に、隣り合うカーカスコード10同士が接触して損傷するフレッティングを抑制でき、タイヤ強度の低下が抑制される。また、カーカスコード10は、前記トッピングゴム12に確実に被覆されるので、カーカスプライ6Aの耐久性が向上する。
このような式(1)は、総繊度DとエンズEとを種々変更して空気入りタイヤを試作するとともに、フレッティングによるカーカスコードの損傷の有無を確認して、その結果を重回帰分析することによって得たものである。
前記式(2)は、前記剛軟度B(mN)の下限値を示す式である。図4には、縦軸に剛軟度B(mN)、横軸にエンズE(本/5cm)をとったグラフを示す。式(2)は、図4に示されるように、エンズEが小さくなるほど、剛軟度Bが大きくなる滑らかな曲線であり、その上方へ剛軟度Bの下限を限定している。即ち、本発明では、エンズEが小さいほど、剛軟度Bが大きいカーカスコード10が採用される。従って、未加硫のカーカスプライ6Aは、その曲げ剛性が高められるので、タイヤ成形時において、搬送中のコンベア等に張り付いて巻き込まれるといった不具合や、皺の発生を抑制でき、生産性を向上しうる。
このような式(2)は、剛軟度BとエンズEとを種々変更して空気入りタイヤを試作し、タイヤ成形時の不具合の有無を確認して、その結果を解析することにより得たものである。
また、前記式(3)は、前記破断強力S(N)の下限値を示す式である。図5には、縦軸に破断強力S(N)、横軸にエンズE(本/5cm)をとったグラフを示す。式(3)は、図5に示されるように、エンズEが小さくなるほど、破断強力Sが大きくなる滑らかな曲線であり、その上方へ破断強力Sの下限値を限定している。即ち、本発明では、エンズEが小さいほど、破断強力Sが大きなカーカスコード10が採用されるので、タイヤ強度を向上しうる。
このような式(3)も、破断強力SとエンズEとを種々変更して空気入りタイヤを試作するとともに、タイヤ強度の試験を行い、その結果を重回帰分析することによって得たものである。
このように、本実施形態の空気入りタイヤ1は、PET繊維をカーカスコード10に用いても、カーカスコード10の総繊度D(dtex)、カーカスプライ6AのエンズE(本/5cm)、カーカスコード10の剛軟度B(mN)、及び破断強力S(N)が上記範囲内に限定されることにより、製造コスト及びタイヤ質量を抑制しつつ、タイヤ強度を発揮しうる。
上記作用を効果的に発揮させるために、前記カーカスコード10の総繊度D(dtex)は、好ましくは1660dtex以下、さらに好ましくは1400dtex以下が望ましい。一方、カーカスコード10の総繊度Dが過度に小さくなると、カーカスプライ6Aの曲げ剛性が低下し、タイヤ強度及び生産性が低下するおそれがある。このような観点より、カーカスコード10の総繊度D(dtex)は、好ましくは560dtex以上、より好ましくは700dtex以上、さらに好ましくは1120dtex以上が望ましい。
前記エンズEについては、前記式(1)の範囲内であれば適宜設定できるが、カーカスコード10のエンズEの過度の減少を防いで十分なタイヤ強度を得るために、総繊度Dとの関係において、好ましくは63840/D以上、さらに好ましくは70560以上が望ましい。
また、前記剛軟度B(mN)についても、前記式(2)の範囲内であれば適宜設定できるが、カーカスコード10の曲げ剛性が過度に大きくなると、未加硫のカーカスプライ6Aにカールが発生し、生産性が低下するおそれがある。このような観点より、剛軟度B(mN)は、好ましくはD/75以下、さらに好ましくはD/65以下が望ましい。
また前記破断強力S(N)についても、前記式(3)の範囲内であれば適宜設定できるが、カーカスコード10の総繊度Dが過大となり、タイヤ質量が増大するのを防ぐために、エンズEとの関係において、好ましくは10360/E以下、さらに好ましくは8640以下が望ましい。
このような剛軟度B(mN)及び破断強力S(N)は、前記ストランド11を形成工程で行なわれるディップ処理とストレッチ処理とにおいて調節することができる。具体的には、ディップ処理において、ディップ液に含まれる樹脂のストランド11への付着量と、ストレッチ処理において付加される張力とを増減することにより、容易に調整できる。本実施形態では、樹脂付着量、又は張力を増加することにより、剛軟度B(mN)及び破断強力S(N)を大きくしている。
このディップ液としては、例えば、レゾルシノール−フォルマリン−ラテックス(Resorcinol-Formalin-Latex:RFL)液が好適に使用できる。本実施形態のように、ゴムとの接着に劣るPET繊維からなるフィラメントの場合には、前記RFL液に浸漬する前に、例えばエポキシ化合物、イソシアネート化合物、尿素化合物などからなる処理液に浸漬し、乾燥させるのが好ましい。
前記ストレッチ処理については、例えば、ストランド11がPET繊維からなる場合、温度230〜245℃で、30〜120秒間加熱しながら、0〜4%延伸されるのが好ましい。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
図1に示す基本構造をなし、かつ表1に示すカーカスコード及びカーカスプライを具える空気入りタイヤを試作するとともに、それらの性能を比較した。
なお、共通仕様は以下のとおりである。
タイヤサイズ:155/65R13
リムサイズ:13×4.5JJ
テスト方法は次の通りである。
なお、共通仕様は以下のとおりである。
タイヤサイズ:155/65R13
リムサイズ:13×4.5JJ
テスト方法は次の通りである。
<トッピングゴムの耐剥離性>
未加硫のカーカスプライを、カーカスコードと直交するシートの幅方向に100%伸長させた後に、トッピングゴムの剥離の有無を確認した。評価は次の通りである。
○:剥離無し
×:剥離有り
未加硫のカーカスプライを、カーカスコードと直交するシートの幅方向に100%伸長させた後に、トッピングゴムの剥離の有無を確認した。評価は次の通りである。
○:剥離無し
×:剥離有り
<タイヤ強度>
各供試タイヤを、上記リムにリム組みし、かつ内圧200kPaを充填して、一方のサイドウォール部が上向きとなるように寝かせた状態で重さ30kNの錘を自由落下させ、サイドウォール部の最大幅位置に衝突させた。錘を衝突させた後、サイドウォール部を目視によって観察し、カーカスコードの損傷による局部的な膨れの有無を確認した。サイドウォール部に膨れが生じるまで錘の高さを徐々に増してテストを繰り返し、膨れが生じたときの錘の高さとブロックの重さとの積で破壊エネルギーを計算した。評価は、実施例2を100とする指数で表示した。指数が62以上であれば良好である。
各供試タイヤを、上記リムにリム組みし、かつ内圧200kPaを充填して、一方のサイドウォール部が上向きとなるように寝かせた状態で重さ30kNの錘を自由落下させ、サイドウォール部の最大幅位置に衝突させた。錘を衝突させた後、サイドウォール部を目視によって観察し、カーカスコードの損傷による局部的な膨れの有無を確認した。サイドウォール部に膨れが生じるまで錘の高さを徐々に増してテストを繰り返し、膨れが生じたときの錘の高さとブロックの重さとの積で破壊エネルギーを計算した。評価は、実施例2を100とする指数で表示した。指数が62以上であれば良好である。
<生産性>
各供試タイヤの生タイヤを50本成形した際に、未加硫のカーカスプライがコンベア等に貼りついて巻き込まれるといった不具合や、皺の発生の有無を確認した。評価は次の通りである。
○:不具合無し
×:不具合有り
各供試タイヤの生タイヤを50本成形した際に、未加硫のカーカスプライがコンベア等に貼りついて巻き込まれるといった不具合や、皺の発生の有無を確認した。評価は次の通りである。
○:不具合無し
×:不具合有り
<タイヤ質量>
空気入りタイヤ1本当たりの質量を測定した。数値が小さいほど良好である。
空気入りタイヤ1本当たりの質量を測定した。数値が小さいほど良好である。
<カーカスプライの製造コスト>
タイヤ1本当たりのカーカスプライを製造するのに要した製造コストを、比較例1を100とする指数で表示している。数値が小さいほど製造コストが小さく良好である。
テスト結果などを表1に示す。
タイヤ1本当たりのカーカスプライを製造するのに要した製造コストを、比較例1を100とする指数で表示している。数値が小さいほど製造コストが小さく良好である。
テスト結果などを表1に示す。
テストの結果、実施例の空気入りタイヤは、製造コスト及びタイヤ質量を抑制しつつ、タイヤ強度を向上しうることが確認できた。
1 空気入りタイヤ
6 カーカス
6A カーカスプライ
10 カーカスコード
11 ストランド
6 カーカス
6A カーカスプライ
10 カーカスコード
11 ストランド
Claims (6)
- トレッド部からサイドウォール部をへてビード部のビードコアに至るカーカスコードを配列したカーカスプライからなるカーカスを具え、
前記カーカスコードは、2本のポリエチレンテレフタレート繊維からなるストランドが撚り合されてなり、かつその総繊度Dが2200dtex以下であるとともに、
この総繊度D(dtex)、カーカスプライの幅5cm当たりのカーカスコードの打ち込み本数であるエンズE(本/5cm)、カーカスコードのガーレ法による剛軟度B(mN)、及びカーカスコードの破断強力S(N)が下記式(1)〜(3)を満たすことを特徴とする空気入りタイヤ。
E≦−30.6lnD+307…(1)
B≧357/E…(2)
S≧4161/E…(3) - 前記エンズE(本/5cm)は、63840/D以上である請求項1に記載の空気入りタイヤ。
- 前記破断強力S(N)は、10360/E以下である請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
- 前記剛軟度B(mN)は、D/75以下である請求項1乃至3の何れかに記載の空気入りタイヤ。
- 前記総繊度D(dtex)は、560dtex以上である請求項1乃至4の何れかに記載の空気入りタイヤ。
- 前記総繊度D(dtex)は、1120dtex以上かつ1660dtex以下である請求項1乃至5の何れかに記載の空気入りタイヤ。
Priority Applications (4)
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