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JP2011118970A - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置 Download PDF

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JP2011118970A JP2009274180A JP2009274180A JP2011118970A JP 2011118970 A JP2011118970 A JP 2011118970A JP 2009274180 A JP2009274180 A JP 2009274180A JP 2009274180 A JP2009274180 A JP 2009274180A JP 2011118970 A JP2011118970 A JP 2011118970A
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洋 前嶋
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Abstract

【課題】消費電流の低減及び回路の省スペース化を実現する不揮発性半導体記憶装置を提供することを目的とする。
【解決手段】書き込み電圧の印加によって状態が変化するメモリ素子及び第1配線からメモリ素子を介して第2配線に流れる電流を順方向として流す整流素子を含む直列回路により形成された複数のメモリセルを有するメモリセルアレイと、外部電源電圧を昇圧又は降圧して、第1電圧、第1電圧よりも低い第2電圧、第2電圧よりも低い第3電圧、及び第3電圧よりも低く、第1電圧との電位差が書き込み電圧となる第4電圧を、それぞれ生成する電源電圧と、データ書き込み時に、選択第1配線に第1電圧を印加し、非選択第2配線に第2電圧を印加し、非選択第1配線に第3電圧を印加し、選択第2配線に第4電圧を印加するドライバ回路とを有し、第2電圧は、外部電源電圧よりも低いことを特徴とする。
【選択図】図6

Description

この発明は、可変抵抗素子を用いた不揮発性半導体記憶装置に関する。
近年、フラッシュメモリの後継候補として、抵抗変化メモリが注目されている。ここで抵抗変化メモリ装置には、遷移金属酸化物を記録層としてその抵抗値状態を不揮発に記憶する狭義の抵抗変化メモリ(ReRAM:Resistance RAM)の他、カルコゲナイド等を記録層として用いてその結晶状態(導体)と非晶質状態(絶縁体)の抵抗値情報を利用する相変化メモリ(PCRAM:Phase Change RAM)も含むものとする。
ReRAMの可変抵抗素子には、2種の動作モードがあることが知られている。一つは、印加電圧の極性を切り替えることにより、高抵抗状態と低抵抗状態とを設定するもので、これはパイポーラ型といわれる。もう一つは、印加電圧の極性を切り替えることなく、電圧値と電圧印加時間を制御することにより、高抵抗状態と低抵抗状態の設定を可能とするもので、これはユニポーラ型といわれる(例えば、非特許文献1参照)。
高密度メモリセルアレイを実現するためには、ユニポーラ型が好ましい。ユニポーラ型の場合、トランジスタを用いることなく、ビット線とワード線のクロスポイントに可変抵抗素子とダイオード等の整流素子を重ねることにより、セルアレイが構成できるからである。更にこの様なセルアレイを三次元的に積層配列することにより、セルアレイ面積を増大させることなく、大容量を実現することが可能になる(例えば、特許文献1参照)。
ユニポーラ型のReRAMの場合、可変抵抗メモリに対するデータの書き込みは、可変抵抗素子に、例えば4V程度(電流値は数10nA程度)のプログラム電圧を10ns〜1μs印加することでなされる。これによって、可変抵抗素子が高抵抗状態から低抵抗状態へ変化する。この状態変化を、「プログラム」又は「セット」と呼ぶ。また、データがセットされた可変抵抗素子に3V程度の消去電圧を印加し、1μA〜10μAの電流を数μsだけ流すと、可変抵抗素子は低抵抗状態から高抵抗状態へと変化する。この状態変化を、「消去」又は「リセット」と呼ぶ。
これらのセット動作及びリセット動作では、選択されたワード線及びビット線に接続される可変抵抗素子に、必要なプログラム電圧や消去電圧を印加する。一方、非選択のワード線又はビット線には、ダイオードがオンしないように、例えば逆バイアスとなる制御電圧を印加する必要がある。このとき個々のダイオードに流れる逆バイアスリーク電流は、わずかであるが、非選択のワード線又はビット線は、選択ワード線又はビット線よりもはるかに本数が多いため、結果的にダイオード逆バイアスリークに起因する電流消費が無視できないほど大きくなってしまう。また、非選択のワード線又はビット線に印加される電圧は、選択ワード線又はビット線に印加されるプログラム電圧又は消去電圧と同様、外部電源電圧をチャージポンプで昇圧させた電圧を利用している。このため、逆バイアスリークに起因する消費電流が大きいと、チャージポンプの負荷も増大し、必要とされるポンプ面積も増大するという問題がある。
特表2006−514392 Y. Hosoi et al, "High Speed Unipolar Switching Resistance RAM(RRAM) Technology" IEEE International Electron Devices Meeting 2006 Technical Digest p.793-796
本発明は、以上の点に鑑み、消費電流の低減及び回路の省スペース化を実現する不揮発性半導体記憶装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る不揮発性半導体記憶装置は、互いに交差する複数の第1配線及び第2配線、並びに前記第1配線及び第2配線の各交差部において前記第1配線及び第2配線間に接続され、書き込み電圧の印加によって状態が変化するメモリ素子及び前記第1配線から前記メモリ素子を介して前記第2配線に流れる電流を順方向として流す整流素子を含む直列回路により形成された複数のメモリセルを有するメモリセルアレイと、外部電源電圧を昇圧又は降圧して、第1電圧、この第1電圧よりも低い第2電圧、この第2電圧よりも低い第3電圧、及び前記第3電圧よりも低く、前記第1電圧との電位差が前記書き込み電圧となる第4電圧を、それぞれ生成する電源電圧と、データ書き込み時に、前記複数のメモリセルのうち、データの書き込みのために選択された選択メモリセルに接続された選択第1配線に前記第1電圧を印加し、前記選択メモリセルに接続されない非選択第2配線に前記第2電圧を印加し、前記選択メモリセルに接続されない非選択第1配線に前記第3電圧を印加し、前記選択メモリセルに接続された選択第2配線に前記第4電圧を印加するドライバ回路とを有し、前記第2電圧は、前記外部電源電圧よりも低いことを特徴とする。
本発明によれば、消費電流の低減及び回路の省スペース化を実現する不揮発性半導体記憶装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る不揮発性メモリのブロック図である。 同実施形態に係る不揮発性メモリのメモリセルアレイの一部の斜視図である。 図2におけるI-I´線で切断して矢印方向に見たメモリセル1つ分の断面図である。 同実施形態における可変抵抗素子の一例を示す模式的な断面図である。 同実施形態におけるメモリセルアレイのバイアス状態を示す図である。 同実施形態におけるメモリセルアレイのバイアス状態を示す図である。 同実施形態に係る不揮発性メモリの電源回路の系統図である。 同実施形態におけるメモリセルアレイのバイアス状態を示す図である。 同実施形態に係る不揮発性メモリのメインロウデコーダの回路図である。 同実施形態に係る不揮発性メモリのロウドライバの回路図である。 同実施形態に係る不揮発性メモリのロウドライバ及びその周辺回路のウェル構造を示す図である。 同実施形態に係る不揮発性メモリの書き込み駆動線ドライバの回路図である。 同実施形態に係る不揮発性メモリのカラムデコーダの回路図である。 同実施形態に係る不揮発性メモリのカラムドライバの回路図である。 同実施形態に係る不揮発性メモリのセンスアンプ/書き込みバッファの回路図である。 同実施形態に係る不揮発性メモリの選択ビット線電圧発生回路の回路図である。 同実施形態に係る不揮発性メモリの非選択ワード線電圧発生回路の回路図である。 同実施形態に係る不揮発性メモリの選択ワード線電圧発生回路の回路図である。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る不揮発性半導体記憶装置の実施の形態について詳細に説明する。
[全体構成]
図1は、本発明の実施形態に係る不揮発性メモリのブロック図である。
この不揮発性メモリは、図1中の点線で囲まれたメモリセルアレイコア部100と、このメモリセルアレイコア部100に用いる電圧を生成し、供給する電源回路200を含む。
メモリセルアレイコア部100は、メモリセルアレイ110とロウ系制御回路及びカラム系制御回路とを備える。このメモリセルアレイ110は、ロウ方向に延びる複数の第2配線であるワード線WLと、これらワード線WLに交差するカラム方向に延びる複数の第1配線であるビット線BLと、これらワード線WL及びビット線BLの各交差部に設けられた複数のメモリセルMCからなる。ワード線WLは、メインワード線によって所定数ずつの複数のグループに分かれる。同様に、ビット線BLも、カラム選択線によって所定数ずつの複数のグループに分かれる。
また、メモリセルアレイコア部100は、外部から供給されるアドレス信号(Address)及び制御信号(Control)に基づいてメモリセルアレイ110内の所定のメモリセルを選択し、セット/リセット/リードの各動作を実行するロウ系制御回路及びカラム系制御回路を備える。
ロウ系制御回路は、メインロウデコーダ120、ロウドライバ130、書き込み駆動線(WDRV)ドライバ140、及びロウ系周辺回路150を含む。メインロウデコーダ120は、アドレス信号に基づいて所定のメインワード線を選択する。ロウドライバ130は、メインワード線毎に設けられており、メインワード線の選択/非選択の状態に応じて、このメインワード線に対応する所定数のワード線に対してセット動作等に必要な電圧を供給する。書き込み駆動線ドライバ140は、アドレス信号に基づいてワード線ドライバ130がワード線に供給する電圧を準備する。ロウ系周辺回路150は、その他の必要なロウ系の回路を有する。
一方、カラム系制御回路は、カラムデコーダ160、カラムドライバ170、センスアンプ/書き込みバッファ180、及びカラム系周辺回路190を備える。カラムデコーダ160は、アドレス信号に基づいて所定のカラム選択線を選択する。カラムドライバ170は、カラム選択線毎の設けられており、カラム選択線の選択/非選択の状態に応じて、このカラム選択線に対応する所定数のビット線に対するデータ入出力を行う。センスアンプ/書き込みバッファ180は、データ入出力信号(I/O)を介して入力されたデータをカラムドライバ170に出力したり、カラムドライバ170から受信したビット線に現れたデータをデータ入出力信号として外部に送信したりする。カラム系周辺回路190は、その他の必要なカラム系の回路を有する。
[メモリセルアレイ]
図2は、メモリセルアレイ110の一部の斜視図、図3は、図2におけるI-I´線で切断して矢印方向に見たメモリセル1つ分の断面図である。
複数本の第2配線であるワード線WL0〜WL2が平行に配設され、これと交差して複数本の第1の配線であるビット線BL0〜BL2が平行に配設され、これらの各交差部に両配線に挟まれるようにメモリセルMCが配置される。第1及び第2の配線は、熱に強く、且つ抵抗値の低い材料が望ましく、例えばW、WSi、NiSi、CoSi等を用いることができる。
メモリセルMCは、図3に示すように、可変抵抗素子VRと非オーミック素子NOの直列接続回路からなる。
可変抵抗素子VRとしては、電圧印加によって、電流、熱、化学エネルギー等を介して抵抗値を変化させることができるもので、上下にバリアメタル及び接着層として機能する電極EL1、EL2が配置される。電極材としては、Pt、Au、Ag、TiAlN、SrRuO、Ru、RuN、Ir、Co、Ti、TiN、TaN、LaNiO、Al、PtIrOx、 PtRhOx、Rh/TaAlN等が用いられる。また、配向性を一様にするようなメタル膜の挿入も可能である。また、別途バッファ層、バリアメタル層、接着層等を挿入することも可能である。
可変抵抗素子VRは、カルコゲナイド等のように結晶状態と非晶質状態の相転移により抵抗値を変化させるもの(PCRAM)、金属陽イオンを析出させて電極間に架橋(コンダクティングブリッジ)を形成したり、析出した金属をイオン化して架橋を破壊することで抵抗値を変化させるもの(CBRAM)、電圧あるいは電流印加により抵抗値が変化するもの(ReRAM)(電極界面に存在する電荷トラップにトラップされた電荷の存在の有無により抵抗変化が起きるものと、酸素欠損等に起因する伝導パスの存在の有無により抵抗変化が起きるものとに大別される。)等を用いることができる。
図4は、ReRAMの例を示す図である。図4に示す可変抵抗素子VRは、電極層11、13の間に記録層12を配置してなる。記録層12は、少なくとも2種類の陽イオン元素を有する複合化合物から構成される。陽イオン元素の少なくとも1種類は電子が不完全に満たされたd軌道を有する遷移元素とし、且つ隣接する陽イオン元素間の最短距離は、0.32nm以下とする。具体的には、化学式AxMyXz(AとMは互いに異なる元素)で表され、例えばスピネル構造(AM2O4)、イルメナイト構造(AMO3)、デラフォサイト構造(AMO2)、LiMoN2構造(AMN2)、ウルフラマイト構造(AMO4)、オリビン構造(A2MO4)、ホランダイト構造(AxMO2)、ラムスデライト構造(AxMO2)、ペロブスカイト構造(AMO3)等の結晶構造を持つ材料により構成される。
図4の例では、AがZn、MがMn、XがOである。記録層12内の小さな白丸は拡散イオン(Zn)、大きな白丸は陰イオン(O)、小さな黒丸は遷移元素イオン(Mn)をそれぞれ表している。記録層12の初期状態は高抵抗状態であるが、電極層11を固定電位、電極層13側に負の電圧を印加すると、記録層12中の拡散イオンの一部が電極層13側に移動し、記録層12内の拡散イオンが陰イオンに対して相対的に減少する。電極層13側に移動した拡散イオンは、電極層13から電子を受け取り、メタルとして析出するため、メタル層14を形成する。記録層12の内部では、陰イオンが過剰となり、結果的に記録層12内の遷移元素イオンの下層を上昇させる。これにより、記録層12はキャリアの注入により電子伝導性を有するようになってセット動作が完了する。再生に関しては、記録層12を構成する材料が抵抗変化を起こさない程度の微小な電流値を流せば良い。プログラム状態(低抵抗状態)を初期状態(高抵抗状態)にリセットするには、例えば記録層12に大電流を充分な時間流してジュール加熱して、記録層12の酸化還元反応を促進すれば良い。また、セット時と逆向きの電場を印加することによってもリセット動作が可能である。以下において、セット動作に必要な電圧及びリセット動作に必要な電圧を「書き込み電圧」と呼ぶ。
図5及び図6は、本実施形態におけるセット/リセット動作時のメモリセルアレイのバイアス状態を示す図である。ここでは、図5中の点線で囲まれたメモリセルMC´に対してセット/リセットする場合を例に説明する。
図5に示す通り、選択メモリセルMC´に接続されたビット線BL´(以下、「選択ビット線」と呼ぶ)、選択メモリセルMC´に接続されていないワード線WL(以下、「非選択ワード線」と呼ぶ)、選択メモリセルMC´に接続されていないビット線BL(以下、「非選択ビット線」と呼ぶ)、及び選択メモリセルMC´に接続されたワード線WL´(以下、「選択ワード線」と呼ぶ)にそれぞれ、第1電圧である選択ビット線電圧VWR、第2電圧である非選択ワード線電圧VUX、第3電圧である非選択ビット線電圧VUB、及び第4電圧である選択ワード線電圧VSSROWを印加する。
ここで、選択ビット線電圧VWRは、選択ワード線電圧VSSROWに対して書き込み電圧分(例えば、4.0V)だけ高い電圧となる。これによって選択メモリセルMC´には、ダイオードDiの順方向に書き込み電圧が印加されるためセット/リセットされる。非選択ワード線電圧VUXは、非選択ビット線電圧VUBよりも高い電圧である。これによって、非選択ワード線WL及び非選択ビット線BLに接続されたメモリセルMC(以下、「非選択メモリセル」と呼ぶ)には、ダイオードDiの逆方向に電圧「VUX−VUB」が印加されるため、セット/リセットは生じない。また、非選択ワード線電圧VUXは、選択ビット線電圧VWRよりもメモリセルMCのダイオードDiのVF(例えば、0.8V)以下の電圧だけ低い電圧となる。同様に、非選択ビット線BLは、選択ワード線電圧VSSROWよりもメモリセルMCのダイオードDiのVF以下の電圧だけ高い電圧となる。これによって、非選択ワード線WL及び選択ビット線BL´に接続されたメモリセルMC或いは選択ワード線WL´及び非選択ビット線BLに接続されたメモリセルMC(以下、「半選択メモリセル」と呼ぶ)には、ダイオードDiの順方向にVFを超えるバイアスが掛からないため、セット/リセットは生じない。選択ワード線電圧VSSROWは、接地電圧VSSを降圧させたもので、負の電圧(例えば、−0.8V)となる。
次に、図5及び図6に示すバイアス状態における消費電流について説明する。図5からも分かるように、複数あるメモリセルMCのうち、ほとんどが非選択メモリセルとなる。したがって、不揮発性メモリ全体に占める消費電流の多くは、非選択メモリセルによって生じる逆方向のオフリーク電流と言える。
ここで、書き込み電圧を4.0V、ダイオードDiのVFを0.8Vとすると、従来の場合、選択ワード線電圧である接地電圧VSS(0V)を基準に、選択ビット線電圧VWRが4.0V、非選択ワード線電圧VUXが3.2V、非選択ビット線電圧VUBが0.8Vとなる。
この場合、一般的な外部電圧VCCが2.7V〜3.3Vであることを考えると、選択ビット線電圧VWRを得るためには、外部電圧VCCを昇圧させる必要がある。また、電圧降下の影響等を考慮した場合、確実に非選択ワード線電圧VUXを得るためには、チャージポンプによって生成された選択ビット線電圧VWRをレギュレータで降圧させることによって非選択ワード線電圧VUXを生成する必要がある。つまり、非選択ワード線電圧VUXの供給を受ける非選択メモリセルMCのオフリーク電流については、チャージポンプのポンプ効率を考慮する必要がある。つまり、ポンプ効率が50%であった場合、非選択メモリセルMCのオフリーク電流で生じる消費電流が2倍、つまり、不揮発性メモリ全体の消費電流も2倍程度膨れ上がることになる。さらに、消費電流の増大によって、同時アクセス可能なメモリセル数も制限を受けるため、データスループットの低下も問題となる。更に、チャージポンプの負荷が増える分、回路面積も増大する。
そこで、本実施形態では、従来の選択ビット線電圧VWR、非選択ワード線電圧VUX、非選択ビット線電圧VUB、及び選択ワード線電圧VSSROW相互のバイアス関係を維持しつつ、非選択ビット線電圧VUBが外部電源電圧VCC以下になるように、全体的に負の方向にシフトさせている。
この場合、図7に示すように、非選択ワード線電圧VUXは、外部電源電圧VCCから直接レギュレータで変換することができる。つまり、消費電流の大半を占める非選択メモリセルMCのオフリーク電流をチャージポンプで駆動する必要がないため、チャージポンプの負荷電流を抑制することができる。
なお、本実施形態の場合、選択ワード線電圧VSSROWについては、従来にはない、チャージポンプによる接地電圧VSSからの降圧が必要となるため、消費電流算定の際に考慮する必要があるとも考えられる。しかし、チャージポンプによって非選択ワード線電圧VUXを生成する場合の非選択ワード線電圧VUXの負荷がmAオーダーであるのに対し、チャージポンプによって選択ワード線電圧VSSROWを生成する場合の選択ワード線電圧VSSROWの負荷がμAオーダーであるため、消費電流への影響は極めて小さいと考えることができる。
さらに、チャージポンプの負荷電流が減るため、チャージポンプも小規模化することができ、これに伴って回路面積を縮小することができる。
ここで、さらに具体的なメモリセルアレイとして図8に示すメモリセルアレイの消費電流について考える。図8に示すメモリセルアレイは、36.2Mビット毎の単位メモリセルアレイ(以下、「MAT」と呼ぶ)に分割されており、隣接するMAT間でワード線WL及びビット線BLが共有されている。つまり、ワード線WLは、図中左隣と右隣のMAT間で交互に共有され、ビット線BLは、図中上隣と下隣のMAT間で交互に共有されている。なお、図8には、MAT<4>にある2つのメモリセルMC´、MC´´を選択した場合のバイアス状態についても併せて示している。MAT<4>と共有していないビット線BLとワード線WLはフローティング状態(F)とされている。
このような、構造のメモリセルアレイの場合、消費電流は、「選択MATの逆バイアス状態のダイオードのオフリーク電流×選択MAT数×隣接MATの共有係数」として表すことができる。
1個のMAT<4>を選択した場合、選択メモリセルMC´、MC´´に接続される選択ワード線WL´を共有するMAT<5>、選択メモリセルMC´、MC´´に接続される選択ビット線BL´、BL´´を共有するMAT<1>、MAT<7>については、36.2Mビットの1/2にあたる非選択メモリセルMCが存在する。さらに、MAT<5>とビット線BLを共有するMAT<2>、MAT<8>についても、36.2Mビットの1/4にあたる非選択メモリセルMCが存在する。したがって、MAT<4>の2つのメモリセルMC´、MC´´を選択したことによって、約36.2Mビット×3の非選択メモリセルが存在する。
従って、逆バイアス状態の1個のダイオードDiで生じるオフリーク電流を10pAとすると、約1.1mAのオフリーク電流が生じることになる。
この場合、従来のように、非選択ワード線電圧VUXをチャージポンプで昇圧した場合、この1.1mAに、このチャージポンプのポンプ効率を考慮する必要がある。例えば、ポンプ効率が50%の場合、約2.2mAとなってしまう。一方、本実施形態の場合、ポンプ効率を考慮する必要がないため、約1.1mAと半減させることができる。
以下において、図5及び図6に示すようなバイアス関係を実現するロウ系制御回路、カラム系制御回路、及び電源回路について説明する。なお、メモリセルアレイ110が、ワード線方向に2Kビット(=2048ビット)、ビット線方向に512ビットのメモリセルMCからなる場合を例として説明する。
[ロウ系制御回路]
先ず、メインロウデコーダ120について説明する。
図9は、メインロウデコーダ120の回路図である。メインロウデコーダ120はプリデコーダであり、ロウアドレスを入力し、256対のメインワード線MWLx、MWLbx(x=<255:0>)の1つを選択する。なお、メインロウデコーダ120は、図9に示す回路を、256対のメインワード線MWLx、MWLbxのそれぞれについて有している。図9に示すように、1つのメインロウデコーダ120は、アドレス信号(Address)を入力とするNANDゲートG121、このNANDゲートG121の出力をレベルシフトするレベルシフタL/S、レベルシフタL/Sの出力を入力とするインバータIV121、及びこのインバータIV121の出力を入力とするインバータIV122によって構成される。ここで、インバータIV121、IV122の出力は、それぞれメインワード線MWLx、MWLbxとなっている。
このメインロウデコーダ120は、アドレス信号(Address)に基づいて所定のxを選択し、選択したメインワード線MWLx、MWLbxにそれぞれ電圧VSSROW(“H”)、VWR(“L”)を供給し、非選択のメインワード線MWLx、MWLbxにそれぞれ電圧VWR、VSSROWを供給する。
続いて、ロウドライバ130について説明をする。
図10は、ロウドライバ130の回路図である。ロウドライバ130には256対のメインワード線MWLx、MWLbx(x=<255:0>)のいずれか1対を入力とする。ロウドライバ130は、1つのメインロウデコーダ120に対して8つ設けられている。図10に示すように、ロウドライバ130は、書き込み駆動線WDRV<7:0>及びワード線WLx<7:0>間に設けられ、それぞれメインワード線MWLbx、MWLxで制御される2つのトランジスタQP131、QN131と、非選択ワード線電圧VUXの電源線及びワード線WLx<7:0>間に設けられメインワード線MWLxで制御されるトランジスタQP132とを備える。
このロウドライバ130は、メインワード線MWLxの選択/非選択の状態に応じて、書き込み駆動線WDRV<7:0>又は非選択ワード線電圧VUXの電源線のいずれか一方とワード線WLx<7:0>とを接続する。これによって、ワード線WLx<7:0>には、選択ワード線電圧VSSROW、非選択ワード線電圧VUXのいずれかが供給される。
なお、ロウドライバ130は、その他の周辺回路と同じ第1導電型であるP型の基板上に共通に形成されるが、負の電圧となる選択ワード線電圧VSSROW(例えば、−0.8V)を得るために、図11に示すトリプル・ウェル構造を持つ。具体的には、接地電圧VSSをウェル電圧とするP型基板があり、このP型基板上に非選択ワード線電圧VUXをウェル電圧とする第2導電型であるN型のウェル、このN型ウェル上に選択ワード線電圧VSSROWをウェル電圧とするP型ウェルが順次形成された構造となっており、このP型ウェル上にNMOSトランジスタが形成されている。
続いて、書き込み駆動線ドライバ140について説明する。
図12は、書き込み駆動線ドライバ140の回路図である。書き込み駆動線ドライバ140はプリデコーダである。この書き込み駆動線回路140は、アドレス信号(Address)を入力とするNANDゲートG141、このNANDゲートG141の出力をレベルシフトするレベルシフタL/S、このレベルシフタL/Sの出力を入力とするインバータIV141によって構成される。このインバータIV141は非選択ワード線電圧VUX及び選択ワード線電圧VSSROW間に設けられ、出力が書き込み駆動線WDRVに接続されている。
この書き込み駆動線回路140は、入力されたアドレス信号に対応する書き込み駆動線WDRV<127:0>に選択ワード線電圧VSSROWを供給し、その他の書き込み駆動線WDRV<127:0>に非選択ワード線電圧VUXを供給する。この書き込み駆動線WDRVの電圧は、ロウドライバ130を介して、ワード線WLxに供給される。
以上の構成によるメインロウデコーダ120、ロウドライバ130、及び書き込み駆動線ドライバ140によって、アドレス信号で選択されたワード線WLxにのみ選択ワード線電圧VSSROWが供給され、その他のワード線WLには非選択ワード線電圧VUXが供給されることになる。
[カラム系制御回路]
先ず、カラムデコーダ160について説明する。
図13は、カラムデコーダ160の回路図である。カラムデコーダ160は、カラムアドレスを入力し、128対のカラム選択線CSLy、CSLby(y=<127:0>)の1つを選択する。なお、カラムデコーダ160は、図13に示すような回路を、128対のカラム選択線CSLy、CSLbyのそれぞれについて有している。図13に示すように、1つのカラムデコーダ160は、アドレス信号(Address)を入力とするNANDゲートG161、このNANDゲートG161の出力をレベルシフトするレベルシフタL/S、このレベルシフタL/Sの出力を入力とするインバータIV161、及びこのインバータIV161の出力を入力とするインバータIV162によって構成される。ここで、インバータIV161、IV162の出力は、それぞれカラム選択線CSLy、CSLbyとなっている。
このカラム選択線160は、アドレス信号(Address)に基づいて所定のyを選択し、選択したカラム選択線CSLy、CLLbyにそれぞれ電圧VWR(“H”)、VSS(“L”)を供給し、非選択のカラム選択線CSLy、CSLbyにそれぞれ電圧VSS、VWRを供給する。
続いて、カラムドライバ170について説明する。
図14は、カラムドライバ170の回路図である。カラムドライバ170には128対のカラム選択線CSLy、CSLby(y=<127:0>)のいずれか1対が入力される。カラムドライバ170は、1つのカラムデコーダ160に対して8つ設けられている。図14に示すように、カラムドライバ170は、ローカルデータ線LDQ<7:0>及びビット線BLy<7:0>間に設けられ、それぞれカラム選択線CSLy、CSLbyで制御される2つのトランジスタQP171、QN171と、非選択ビット線電圧VUBの電源線及びビット線BLy<7:0>間に設けられ、カラム選択線CSLbyで制御されるトランジスタQN172とを備える。
このカラムドライバ170は、カラム選択線CSCyの選択/非選択の状態に応じて、ローカルデータ線LDQ<7:0>/非選択ビット線電圧VUBの電源線とビット線BLyとを接続する。ここで、ローカルデータ線LDQ<7:0>の電圧は、センスアンプ/書き込みバッファ180から供給される選択ビット線電圧VWR或いは非選択ビット線電圧VUBに相当する電圧VSSである。これによって、ビット線BLy<7:0>には、選択ビット線電圧VWR、非選択ビット線電圧VUBのいずれかが供給される。
続いて、センスアンプ/書き込みバッファ180について説明する。
図15は、センスアンプ/書き込みバッファ180の回路図である。センスアンプ/書き込みバッファ180は、大別して、センスアンプ181と、書き込みバッファ182とからなる。
センスアンプ181は、ローカルデータ線LDQ<7:0>に現れるメモリセルMCのデータをラッチ回路LAT及びデータ入出力線I/O<7:0>を介して外部に送信するために検知・増幅する回路である。このセンスアンプ182は、図示しないリードイネーブル信号181で活性化される。なお、センスアンプ181には、シングルエンド型、参照セルを用いた差動型など種々のタイプを用いるとこができる。
書き込みバッファ182は、データ入出力線I/O<7:0>及びラッチ回路LAT<7:0>を介して入力されてきたデータをレベルシフトするレベルシフタL/Sと、このレベルシフタL/Sの出力を入力とし、ローカルデータ線LDQ<7:0>を出力とするインバータIV181とからなる。このインバータIV181は、ライトイネーブル信号WE、WEbによって活性化される。この書き込みバッファ182は、データ入出力線I/O<7:0>及びラッチ回路LATを介して入力された書き込みデータに応じて、データが“1”の場合には、ローカルデータ線LDQ<7:0>に接地電圧VSSを供給し、データが“0”の場合には、ローカルデータ線LDQ<7:0>に書き込み電圧VWRを供給する。この書き込みバッファ182は、ライトイネーブル信号WEによって活性化される。
以上の構成によるカラムデコーダ160、カラムドライバ170、及びセンスアンプ/書き込みバッファ180によって、セット動作時にはアドレス信号で選択された1本のビット線BLyにのみ選択ビット線電圧VWRが供給され、その他のビット線BLyには非選択ビット線電圧VUBが供給されることになる。
[電源回路]
電源回路200は、外部電源電圧VCCを昇圧し、選択ビット線電圧VWRを生成する選択ワード線電圧発生回路210、外部電源電圧VCCを調整し、非選択ワード線電圧VUXを生成する非選択ワード線電圧発生回路220、及び接地電圧VSSを降圧し、選択ワード線電圧VSSROWを生成する選択ワード線電圧発生回路240からなる。
先ず、書き込み電圧発生回路210について説明する。
図16は、選択ビット線電圧発生回路(チャージポンプ)210の回路図である。選択ビット線電圧発生回路210は、入力(外部電源電圧VCC)及び出力端子(選択ビット線電圧VWR)間に直列接続された3つのトランジスタQN211〜QN213を備える。これら3つのトランジスタQN211〜QN213は、それぞれ入力側をアノード、出力側をカソードとするダイオード接続となっている。また、選択ビット線電圧発生回路210は、一端が、トランジスタQN211、QN212、及びQN213のドレイン側に接続され、他端が共通に接続されたキャパシタC211、C212、及びリミッタ回路(Limiter)を有する。
この選択ビット線電圧発生回路210は、外部電源電圧VCCから供給される電荷をキャパシタC211に蓄積し、さらに、この電荷と外部電源電圧VCCから供給される電荷とを重畳的にキャパシタC241に蓄積する。このキャパシタC212に蓄積された電荷を放電することで、外部電源電圧VCCよりも高い選択ビット線電圧VWRを得ることができる。なお、この選択ビット線電圧発生回路210の出力は、リミッタ回路によって選択ビット線電圧VWR以上にならないように制限される。
続いて、非選択ワード線電圧発生回路220について説明する。
図17は、非選択ワード線電圧発生回路220の回路図である。非選択ワード線電圧発生回路220は、外部電源電圧VCCと接地線との間に直列接続されたPMOSトランジスタQP221、可変抵抗R221及び固定抵抗R222を備える。また、抵抗R221及びR222の接続点の電圧が非反転入力端子に入力され、非選択ワード線電圧VUXを生成するための所定の基準電圧VREFが反転入力端子に入力されるオペアンプOP221を備える。このオペアンプOP221の出力がトランジスタQP221のゲートに入力される。非選択ワード線電圧発生回路220には、以上によって定電圧回路が構成されており、この回路のトランジスタQP221及び抵抗221の接続点に非選択ワード線電圧VUXが生成される。
続いて、選択ワード線電圧発生回路240について説明する。
図18は、選択ワード線電圧発生回路(チャージポンプ)240の回路図である。選択ワード線電圧発生回路240は、入力(接地電圧VSS)及び出力(選択ワード線電圧VSSROW)間に直列接続された3つのトランジスタQN241〜QN243を備える。これら3つのトランジスタQN241〜QN243は、それぞれ、入力側をカソード、出力側をアノードとするダイオード接続となっている。また、選択ワード線電圧発生回路240は、一端が、トランジスタQN241、QN242、及びQN243のソース側に接続され、他端が共通に接続されたキャパシタC241、C242、及びリミッタ回路(Limiter)とからなる。
この選択ワード線電圧発生回路240は、選択ワード線電圧VSSROWから供給される電荷をキャパシタC242に蓄積し、さらに、この電荷と接地電圧VSSROWから供給される電荷とを重畳的にキャパシタC241に蓄積する。このキャパシタC241に蓄積された電荷を接地電圧VSS側に放電することで、負の電圧である選択ワード線電圧VSSROWを得ることができる。
以上、本実施形態によれば、非選択ワード線電圧の生成にチャージポンプを用いないためポンプ効率の影響による消費電流の増大を抑制することができる。また、チャージポンプの負荷を小さくすることができるため、チャージポンプを小さく形成することができ、チップ面積の縮小も図ることができる。
11、13・・・電極層、12・・・記録層、14・・・メタル層、100・・・メモリセルアレイコア部、110・・・メモリセルアレイ、120・・・メインロウデコーダ、130・・・ロウドライバ、140・・・書き込み駆動線ドライバ、150・・・ロウ系周辺回路、160・・・カラムデコーダ、170・・・カラムドライバ、180・・・センスアンプ/書き込みバッファ、181・・・センスアンプ、182・・・書き込みバッファ、190・・・カラム系周辺回路、200・・・電源回路、210・・・選択ビット線電圧発生回路、220・・・非選択ワード線電圧発生回路、240・・・選択ワード線電圧発生回路。

Claims (5)

  1. 互いに交差する複数の第1配線及び第2配線、並びに前記第1配線及び第2配線の各交差部において前記第1配線及び第2配線間に接続され、書き込み電圧の印加によって状態が変化するメモリ素子及び前記第1配線から前記メモリ素子を介して前記第2配線に流れる電流を順方向として流す整流素子を含む直列回路により形成された複数のメモリセルを有するメモリセルアレイと、
    外部電源電圧を昇圧又は降圧して、第1電圧、この第1電圧よりも低い第2電圧、この第2電圧よりも低い第3電圧、及び前記第3電圧よりも低く、前記第1電圧との電位差が前記書き込み電圧となる第4電圧を、それぞれ生成する電源電圧と、
    データ書き込み時に、前記複数のメモリセルのうち、データの書き込みのために選択された選択メモリセルに接続された選択第1配線に前記第1電圧を印加し、前記選択メモリセルに接続されない非選択第2配線に前記第2電圧を印加し、前記選択メモリセルに接続されない非選択第1配線に前記第3電圧を印加し、前記選択メモリセルに接続された選択第2配線に前記第4電圧を印加するドライバ回路と
    を有し、
    前記第2電圧は、前記外部電源電圧よりも低い
    ことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  2. 前記第4電圧は、負の電圧である
    ことを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  3. 前記電源回路は、前記外部電源電圧を昇圧して前記第1電圧を生成する
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の不揮発性半導体記憶装置。
  4. 前記第3電圧は、接地電圧である
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の不揮発性半導体記憶装置。
  5. 前記ドライバ回路は、第1導電型基板、この第1導電型基板上に形成された第2導電型ウェル、及びこの第2導電型ウェル上に形成された第1導電型ウェルからなるトリプル・ウェル構造を有する
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の不揮発性半導体記憶装置。
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