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JP2011118018A - 表示装置、画素駆動方法 - Google Patents

表示装置、画素駆動方法 Download PDF

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JP2011118018A
JP2011118018A JP2009273234A JP2009273234A JP2011118018A JP 2011118018 A JP2011118018 A JP 2011118018A JP 2009273234 A JP2009273234 A JP 2009273234A JP 2009273234 A JP2009273234 A JP 2009273234A JP 2011118018 A JP2011118018 A JP 2011118018A
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直史 豊村
Hideki Sugimoto
秀樹 杉本
Katsuhide Uchino
勝秀 内野
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Abstract

【課題】フレームレート高速化やパネル大型化によるオペレーション時間の減少に対して、ユニフォミティ劣化を防ぐ。
【解決手段】信号線電圧が3値(移動度補正用電圧、閾値補正基準電圧、映像信号電圧)とされる表示装置の画素回路において、1発光サイクルにおける複数の閾値補正動作のうちの初回の閾値補正動作の期間を拡張する。即ち、信号線が閾値補正基準電圧となる期間だけでなく、移動度補正用電圧となる期間も初回の閾値補正動作期間(L2)とする。これにより周波数の高速化並びにパネル大型化などによるオペレーション時間の縮小があっても、1回目の閾値補正を十分に行うことが出来るようにし、閾値補正動作の破綻を防ぐ。
【選択図】図7

Description

本発明は、画素回路がマトリクス状に配置された画素アレイを有する表示装置と、その画素駆動方法であって、例えば発光素子として有機エレクトロルミネッセンス素子(有機EL素子)を用いた表示装置に関する。
特開2007−133282号公報 特開2003−255856号公報 特開2003−271095号公報
例えば上記特許文献2,3に見られるように、有機EL素子を画素に用いた画像表示装置が開発されている。有機EL素子は自発光素子であることから、例えば液晶ディスプレイに比べて画像の視認性が高く、バックライトが不要であり、応答速度が速いなどの利点を有する。又、各発光素子の輝度レベル(階調)はそれに流れる電流値によって制御可能である(いわゆる電流制御型)。
有機ELディスプレイにおいては、液晶ディスプレイと同様、その駆動方式として単純マトリクス方式とアクティブマトリクス方式とがある。前者は構造が単純であるものの、大型且つ高精細のディスプレイの実現が難しいなどの問題がある為、現在はアクティブマトリクス方式の開発が盛んに行なわれている。この方式は、各画素回路内部の発光素子に流れる電流を、画素回路内部に設けた能動素子(一般には薄膜トランジスタ:TFT)によって制御するものである。
ところで有機EL素子を用いた画素回路構成としては、画素毎の輝度ムラの解消等による表示品質の向上や、高輝度化、高精細化、ハイフレームレート化(高周波数化)が強く求められている。またパネル大型化の開発も進められている。
これらの観点より、各種多様な構成が検討されている。例えば上記特許文献1のように、画素毎での駆動トランジスタの閾値電圧や移動度のバラツキをキャンセルして画素毎の輝度ムラを解消できるようにした画素回路構成や動作は各種提案されている。
ここで本発明では有機EL素子を用いた表示装置として、更なる高精細化、高周波数化のために適した画素回路動作、さらにはパネル大型化にも対応できる画素回路動作を実現することを目的とする。
本発明の表示装置は、発光素子と、ドレイン・ソース間に駆動電圧が印加されることで上記発光素子に対してゲート・ソース間電圧に応じた電流印加を行う駆動トランジスタと、導通されることで信号線電圧を上記駆動トランジスタのゲートに入力するサンプリングトランジスタと、上記駆動トランジスタのゲート・ソース間に接続され上記駆動トランジスタの閾値電圧と入力された映像信号電圧とを保持する保持容量と、を有する画素回路が、マトリクス状に配置されて成る画素アレイを有する。また上記画素アレイ上で列状に配設される各信号線に、上記信号線電圧として、1水平期間内に、移動度補正用電圧、閾値補正基準電圧、映像信号電圧を供給する信号セレクタと、上記画素アレイ上で行状に配設される各電源制御線に電源パルスを与え、上記画素回路の上記駆動トランジスタへの駆動電圧の印加を行う駆動制御スキャナと、上記画素アレイ上で行状に配設される各書込制御線に走査パルスを与えて上記画素回路の上記サンプリングトランジスタを制御する書込スキャナとを備える。そして各画素回路の1発光サイクルにおける非発光期間において、複数回の閾値補正動作のうちの2回目以降の閾値補正動作は、上記信号線が上記閾値補正基準電圧とされているときに上記走査パルスによって上記サンプリングトランジスタが導通されることで行われ、初回の閾値補正動作は、上記信号線が上記移動度補正用電圧及び上記閾値補正基準電圧とされているときに上記走査パルスによって上記サンプリングトランジスタが導通されることで行われる。
また上記信号セレクタは、上記映像信号電圧を映像信号の階調値に応じた電圧値として発生させると共に、上記移動度補正用電圧も階調表現を行う電圧値として発生させる。そして上記発光素子では、上記映像信号電圧と上記移動度補正用電圧の両方で決定される階調の発光が行われるようにする。
また上記信号セレクタは、上記各信号線に、上記信号線電圧として、1水平期間内に、移動度補正用電圧、閾値補正基準電圧、映像信号電圧を、この順序で供給し、上記初回の閾値補正動作は、上記走査パルスによって、上記信号線が上記移動度補正用電圧とされる期間と上記閾値補正基準電圧とされる期間で連続して上記サンプリングトランジスタが導通されることで行われる。
或いは上記初回の閾値補正動作では、上記信号線が上記移動度補正用電圧から上記閾値補正基準電圧に移行する際の所定期間、上記走査パルスによって上記サンプリングトランジスタが非導通とされ、閾値補正動作が休止される。
本発明の画素駆動方法は、各画素回路の1発光サイクルにおける非発光期間において、上記信号線が上記移動度補正用電圧及び上記閾値補正基準電圧とされているときに上記走査パルスによって上記サンプリングトランジスタを導通させて初回の閾値補正動作を実行させ、上記信号線が上記閾値補正基準電圧とされているときに上記走査パルスによって上記サンプリングトランジスタを導通させて2回目以降の閾値補正動作を実行させ、上記初回及び2回目以降の閾値補正動作の後、上記信号線が上記移動度補正用電圧とされているとき、及び上記映像信号電圧とされているときに上記走査パルスによって上記サンプリングトランジスタを導通させ、上記発光素子を発光させる。
このような本発明では、信号線電圧が3値(移動度補正用電圧、閾値補正基準電圧、映像信号電圧)とされる表示装置の画素回路において、1発光サイクルにおける複数の閾値補正動作のうちの初回の閾値補正動作について、その期間を拡張する。即ち、信号線が閾値補正基準電圧となる期間だけでなく、移動度補正用電圧となる期間も初回の閾値補正動作期間とする。これにより1回目の閾値補正を十分に行うことが出来る。つまり周波数の高速化並びにパネル大型化などによるオペレーション時間の縮小による閾値補正動作の破綻を防ぐ事が可能となる。
本発明によれば、1回目の閾値補正動作を信号線が閾値補正基準電圧及び移動度補正用電圧となる期間において行う。これにより初回の閾値補正動作期間を、より長時間確保できる。従って、フレームレート高速化やパネル大型化による1発光サイクル期間の縮小に伴うオペレーション時間の減少によっても、十分な閾値補正動作を行うことができ、輝度ムラ等のユニフォミティ劣化を防ぎ、高品質な表示を実現できる。
また、初回の閾値補正動作では、信号線が上記移動度補正用電圧から上記閾値補正基準電圧に移行する際の所定期間、閾値補正動作が休止されることで、信号線電圧のパルストランジェントの影響による閾値補正動作の不具合を発生させないようにできる。これにより大型パネルの場合でも、パネル面内で均一に閾値補正をかけることが出来、ユニフォミティの良好なパネルが得られる。
本発明の実施の形態の表示装置の構成の説明図である。 実施の形態の画素回路の回路図である。 本発明に至る過程で考慮された画素回路動作の説明図である。 実施の形態の2ステップ駆動による階調表現の説明図である。 フレーム周波数とオペレーション時間の説明図である。 閾値補正動作が破錠する場合の説明図である。 第1の実施の形態としての画素回路動作の説明図である。 パルストランジェントの影響の説明図である。 第2の実施の形態としての画素回路動作の説明図である。
以下、本発明の実施の形態について次の順序で説明する。
[1.表示装置及び画素回路の構成]
[2.本発明に至る過程で考慮された画素回路動作]
[3.第1の実施の形態の画素回路動作]
[4.第2の実施の形態の画素回路動作]
[1.表示装置及び画素回路の構成]

図1に実施の形態の有機EL表示装置の構成を示す。
この有機EL表示装置は、有機EL素子を発光素子とし、アクティブマトリクス方式で発光駆動を行う画素回路10を含むものである。
図示のように、有機EL表示装置は、多数の画素回路10が列方向と行方向(m行×n列)にマトリクス状に配列された画素アレイ20を有する。なお、画素回路10のそれぞれは、R(赤)、G(緑)、B(青)のいずれかの発光画素となり、各色の画素回路10が所定規則で配列されてカラー表示装置が構成される。
各画素回路10を発光駆動するための構成として、水平セレクタ11、ドライブスキャナ12、ライトスキャナ13を備える。
また水平セレクタ11により選択され、表示データとしての輝度信号の信号値(階調値)に応じた電圧を画素回路10に供給する信号線DTL1、DTL2・・・が、画素アレイ上で列方向に配されている。信号線DTL1、DTL2・・・は、画素アレイ20においてマトリクス配置された画素回路10の列数分だけ配される。
また画素アレイ20上において、行方向に書込制御線WSL1,WSL2・・・、電源制御線DSL1,DSL2・・・が配されている。これらの書込制御線WSL及び電源制御線DSLは、それぞれ、画素アレイ20においてマトリクス配置された画素回路10の行数分だけ配される。
書込制御線WSL(WSL1,WSL2・・・)はライトスキャナ13により駆動される。
ライトスキャナ13は、設定された所定のタイミングで、行状に配設された各書込制御線WSL1,WSL2・・・に順次、走査パルスWS(WS1,WS2・・・)を供給して、画素回路10を行単位で線順次走査する。
電源制御線DSL(DSL1,DSL2・・・)はドライブスキャナ12により駆動される。ドライブスキャナ12は、ライトスキャナ13による線順次走査に合わせて、行状に配設された各電源制御線DSL1,DSL2・・・に電源パルスDS(DS1,DS2・・・)を供給する。電源パルスDS(DS1,DS2・・・)は駆動電圧Vcc、初期電圧Viniの2値に切り替わるパルス電圧とされる。
なおドライブスキャナ12,ライトスキャナ13は、クロックck及びスタートパルスspに基づいて、走査パルスWS、電源パルスDSのタイミングを設定する。
水平セレクタ11は、ライトスキャナ13による線順次走査に合わせて、列方向に配された信号線DTL1、DTL2・・・に対して、画素回路10に対する入力信号としての信号線電圧を供給する。本例の場合、水平セレクタ11は、各信号線に対し、信号線電圧として、1水平期間内に、移動度補正用電圧V1、閾値補正基準電圧Vofs、映像信号電圧V2を供給する。
なお、この実施の形態の表示装置においては、本発明請求項でいう信号セレクタの例が水平セレクタ11であり、駆動制御スキャナの例がドライブスキャナであり、書込スキャナの例がライトスキャナ13となる。
図2に画素回路10の構成例を示している。この画素回路10が、図1の構成における画素回路10のようにマトリクス配置される。
なお、図2では簡略化のため、信号線DTLと、書込制御線WSL及び電源制御線DSLが交差する部分に配される1つの画素回路10のみを示している。
この画素回路10は、発光素子である有機EL素子1と、保持容量Csと、サンプリングトランジスタTs、駆動トランジスタTdとしてのnチャネルの薄膜トランジスタ(TFT)とで構成されている。なお容量Coledは有機EL素子1の寄生容量である。
保持容量Csは、一方の端子が駆動トランジスタTdのソースに接続され、他方の端子が同じく駆動トランジスタTdのゲートに接続されている。
画素回路10の発光素子は例えばダイオード構造の有機EL素子1とされ、アノードとカソードを備えている。有機EL素子1のアノードは駆動トランジスタTdのソースに接続され、カソードは所定の配線(カソード電位Vcat)に接続されている。
サンプリングトランジスタTsは、そのドレインとソースの一端が信号線DTLに接続され、他端が駆動トランジスタTdのゲートに接続される。
またサンプリングトランジスタTsのゲートは書込制御線WSLに接続されている。
駆動トランジスタTdのドレインは電源制御線DSLに接続されている。
有機EL素子1の発光駆動は、基本的には次のようになる。
信号線DTLに映像信号電圧V2が印加されたタイミングで、サンプリングトランジスタTsが、書込制御線WSLによってライトスキャナ13から与えられる走査パルスWSによって導通される。これにより信号線DTLからの映像信号電圧V2が保持容量Csに書き込まれる。
駆動トランジスタTdは、ドライブスキャナ12によって駆動電位Vccが与えられている電源制御線DSLからの電流供給により電流Idsを有機EL素子1に流し、有機EL素子1を発光させる。
このとき電流Idsは、駆動トランジスタTdのゲート・ソース間電圧Vgsに応じた値(保持容量Csに保持された電圧に応じた値)となり、有機EL素子1はその電流値に応じた輝度で発光する。
つまりこの画素回路10の場合、保持容量Csに信号線DTLからの映像信号電圧V2を書き込むことによって、駆動トランジスタTdのゲート印加電圧を変化させ、これにより有機EL素子1に流れる電流値をコントロールして発色の階調を得る。
駆動トランジスタTdは、常に飽和領域で動作するように設計されているので、駆動トランジスタTdは次の式1に示した値を持つ定電流源となる。
Ids=(1/2)・μ・(W/L)・Cox・(Vgs−Vth)2・・・(式1)
但し、Idsは飽和領域で動作するトランジスタのドレイン・ソース間に流れる電流、μは移動度、Wはチャネル幅、Lはチャネル長、Coxはゲート容量、Vthは駆動トランジスタTdの閾値電圧を表している。
この式1から明らかな様に、飽和領域ではドレイン電流Idsはゲート・ソース間電圧Vgsによって制御される。駆動トランジスタTdは、ゲート・ソース間電圧Vgsが一定に保持される為、定電流源として動作し、有機EL素子1を一定の輝度で発光させることができる。
このように基本的には、各フレーム期間において、画素回路10に映像信号値(階調値)V2が保持容量Csに書き込まれる動作が行われ、これにより表示すべき階調に応じて駆動トランジスタTdのゲート・ソース間電圧Vgsが決まる。
そして駆動トランジスタTdは飽和領域で動作することで有機EL素子1に対して定電流源として機能し、ゲート・ソース間電圧Vgsに応じた電流を有機EL素子1に流すことで、各フレーム期間に有機EL素子1では映像信号の階調値に応じた輝度の発光が行われる。
但し本例では、水平セレクタ11は信号線電圧として、各信号線に対し、移動度補正用電圧V1、閾値補正基準電圧Vofs、映像信号電圧V2を供給する。後述するが、各画素回路10では、移動度補正用電圧V1を用いていわゆる2ステップ駆動による階調表現を実現している。
[2.本発明に至る過程で考慮された画素回路動作]

ここで、本発明に至る過程で考慮された画素回路動作について説明する。これは、図2の画素回路に対して、2ステップ駆動として多階調表現を実現する画素回路動作である。また、各画素の駆動トランジスタTdの閾値、移動度のばらつきによるユニフォミティ劣化を補償するための閾値補正動作、移動度補正動作を含む回路動作である。
なお画素回路動作においては、閾値補正動作、移動度補正動作自体は、従来より行われているが、この必要性について簡単に説明しておく。
例えばポリシリコンTFT等を用いた画素回路では、駆動トランジスタTdの閾値電圧Vthや、駆動トランジスタTdのチャネルを構成する半導体薄膜の移動度μが経時的に変化することがある。また製造プロセスのバラツキによって閾値電圧Vthや移動度μのトランジスタ特性が画素毎に異なったりする。
駆動トランジスタTdの閾値電圧や移動度が画素毎に異なると、画素毎に駆動トランジスタTdに流れる電流値にばらつきが生じる。このため仮に全画素回路10に同一の映像信号値(映像信号電圧V2)を与えたとしても、有機EL素子1の発光輝度に画素毎のバラツキが生じ、その結果、画面のユニフォミティ(一様性)が損なわれる。
このことから、画素回路動作においては、閾値電圧Vthや移動度μの変動に対する補正機能を持たせるようにしている。
図3に画素回路10の1サイクル(1フレーム期間)の動作のタイミングチャートを示す。
図3では、電源制御線DSLを介してドライブスキャナ12から供給される電源パルスDSを示している。電源パルスDSとしては駆動電圧Vcc又は初期電圧Viniが与えられる。
また図3には、水平セレクタ11が3値駆動として信号線DTLに与える信号線電圧を示している。信号線電圧は、移動度補正用電圧V1、閾値補正基準電圧Vofs、映像信号電圧V2のパルス電圧とされる。水平セレクタ11は1水平期間(1H)において、移動度補正用電圧V1、閾値補正基準電圧Vofs、映像信号電圧V2の順で、各電圧を信号線DTLに与える。
なお、閾値補正基準電圧Vofsは固定電圧値である。映像信号電圧V2は、表示すべき映像信号としての階調値に応じた電圧値とされる。移動度補正用電圧V1は、多階調表現のために映像信号電圧V2に応じて決められる電圧値とされる。
また図3には、書込制御線WSLを介してライトスキャナ13によってサンプリングトランジスタTsのゲートに与えられる走査パルスWSを示している。nチャネルのサンプリングトランジスタTsは、走査パルスWSがHレベル(WS_H)とされることで導通され、走査パルスWSがLレベル(WS_L)とされることで非導通となる。
また図3には、Tdゲート、Tdソースとして、駆動トランジスタTdのゲート電圧の変化とソース電圧の変化を示している。
1フレーム期間に行われる1サイクルの画素回路動作としては、期間L1〜L9として示す動作が行われる。即ち閾値補正準備期間L1、閾値補正期間L2、閾値補正休止期間L3、閾値補正期間L4、期間L5、V1書込期間L6、期間L7、V2書込期間L8、発光期間L9である。期間L1〜L8までは、有機EL素子1が発光していない非発光期間である。
なおこの例では、閾値補正は、閾値補正期間L2、L4の2回に分割して行われるようにしているが、閾値補正は3回以上に分割されて行われる場合もある。
また期間L0は前フレームの発光期間としている。
この図3の画素回路動作について説明する。
期間L0としての前フレームの発光期間が終了すると、今回のフレームの1サイクルの発光動作が開始される。
まず、閾値補正準備期間L1が開始される時点として、信号線電圧=閾値補正基準電圧Vofsとなっているタイミングで、電源パルスDS=初期電位Viniとされ、また走査パルスWSがHレベルとなってサンプリングトランジスタTsがオンとされる。
電源パルスDS=初期電位Viniとされて駆動電圧Vccの供給が止められることで、駆動トランジスタTdのゲート電圧、ソース電圧が低下するとともに、有機EL素子1は消光され、非発光期間となる。
この場合、ソース電位=Viniとなり、またサンプリングトランジスタTsを介して信号線電圧が駆動トランジスタTdのゲートに与えられるため、ゲート電位=Vofsとなる。
ここで初期電位Viniは、Vofs−Vini>Vthとなるように設定されている。Vthは駆動トランジスタTdの閾値電圧である。
即ち閾値補正準備の動作として、駆動トランジスタのゲート・ソース間電圧が、その閾値電圧Vthよりも十分広げられることになる。
続いて期間L2として1回目の閾値補正が行われる。
この場合、信号線電圧が閾値補正基準電圧Vofsとなっているタイミングで、ライトスキャナ13が走査パルスWSをHレベルとし、同時にドライブスキャナ12が電源パルスDSを駆動電圧Vccとする。
すると、駆動トランジスタTdのゲートは閾値補正基準電圧Vofsに固定されたまま、ソースノードが上昇する。
これは電源パルスDSを駆動電圧Vccとすることで、電源制御線DSLから有機EL素子1のアノードに向けて電流が流れるためである。有機EL素子1のアノード電位Velが、Vel≦Vcat+Vthel(有機EL素子1の閾値電圧)である限り、駆動トランジスタTdの電流は保持容量Csと容量Coledを充電するために使われる。Vel≦Vcat+Vthelである限りとは、有機EL素子1のリーク電流が駆動トランジスタTdに流れる電流よりもかなり小さいという意味である。
このためアノード電位Vel(駆動トランジスタTdのソース電位)は、時間と共に上昇してゆく。
この閾値補正は、駆動トランジスタTdのゲート・ソース間電圧を閾値電圧Vthとする動作と言える。従って駆動トランジスタTdのゲート・ソース間電圧が閾値電圧Vthとなるまで、駆動トランジスタTdのソース電位が上昇されればよい。
しかし、ゲートノードを閾値補正基準電圧Vofsに固定できるのは、信号線電圧=Vofsの期間のみである。するとフレームレート等によっては1回の閾値補正動作によっては、ゲート・ソース間電圧が閾値電圧Vthに至るまでソース電位が上昇するための十分な時間がとれない。そこで複数回に分割して閾値補正を行うようにしている。
このため、信号線電圧=映像信号電圧V2となる前に、期間L3として閾値補正を休止させる。即ち、ライトスキャナ13が一旦、走査パルスWSをLレベルとし、サンプリングトランジスタTsをオフする。
このとき、ゲート・ソースともフローティングである為、ゲート・ソース間電圧Vgsに応じてドレイン・ソース間に電流が流れブートストラップする。即ち図示のようにゲート電位、ソース電位は上昇する。
次に期間L4として、2回目の閾値補正を行う。即ち信号線電圧=閾値補正基準電圧Vofsのときに、再びライトスキャナ13が走査パルスWSをHレベルとし、サンプリングトランジスタTsをオンとする。これにより、駆動トランジスタTdのゲート電圧=閾値補正基準電圧Vofsとされ、またソース電位が上昇される。そして最終的に駆動トランジスタTdのゲート・ソース間電圧が閾値電圧Vthとなる。
この時、ソース電位(有機EL素子1のアノード電位Vel)=Vofs−Vth≦Vcat+Vthelとなっている。(Vcatはカソード電位、Vthelは有機EL素子1の閾値電圧)
その後、走査パルスWSをLレベルとし、サンプリングトランジスタTsがオフとなって閾値補正動作を完了する。
その後、期間L5を経て、信号線電圧が移動度補正用電圧V1となっている期間L6に、ライトスキャナ13が走査パルスWSがHレベルとし、V1書込が行われる。即ち駆動トランジスタTdのゲートに移動度補正用電圧V1が入力される。なお、移動度補正用電圧V1は、前述の通り映像信号V2によって任意に決まる値である。
駆動トランジスタTdのゲート電位は移動度補正用電圧V1の電位となるが、電源制御線DSLが駆動電圧Vccとなっていることで電流が流れ、ソース電位は時間とともに上昇してゆく。
このとき、駆動トランジスタTdのソース電圧が有機EL素子1の閾値電圧Vthelとカソード電圧Vcatの和を越えなければ、駆動トランジスタTdの電流は保持容量Csと容量Coledを充電するのに使用される。つまり有機EL素子1のリーク電流が駆動トランジスタTdに流れる電流よりもかなり小さければという条件である。
そしてこのときは、駆動トランジスタTdの閾値補正動作は完了しているため、駆動トランジスタTdが流す電流は移動度μを反映したものとなる。
具体的にいうと、移動度が大きいものはこの時の電流量が大きく、ソースの上昇も早い。逆に移動度が小さいものは電流量が小さく、ソースの上昇は遅くなる。
さらに期間L7を経た後、期間L8でV2書込が行われる。即ち、信号線電圧が映像信号電圧V2となっているときに、ライトスキャナ13が走査パルスWSがHレベルとし、駆動トランジスタTdのゲートに映像信号電圧V2を書き込む。
これにより駆動トランジスタTdのゲート電位は映像信号電圧V2の電位となるが、電源制御線DSLが駆動電圧Vccとなっていることで電流が流れ、ソース電位は時間とともに上昇してゆく。つまりこのときも移動度補正が行われる。
これによって駆動トランジスタTdのゲート・ソース間電圧Vgsは移動度を反映して小さくなり、一定時間経過後に完全に移動度を補正する電圧となる。
このようにV1書込、V2書込、及び移動度補正を行った後、ゲート・ソース間電圧Vgsを確定させ、期間L9としてブートストラップ、発光状態へと移行する。
この図3のような画素駆動では、閾値補正、移動度補正を行うことでユニフォミティを改善すると共に、信号線電圧を3値有し、そのうちの2値を使った2ステップ駆動によって、より多段階の階調表現を行うことである。
2ステップ駆動について説明する。
図4にガンマカーブのイメージを示す。横軸に信号線DTLに与える信号値、縦軸に有機EL素子1に流れる電流I(発光輝度L)を示している。
例えば水平セレクタ11に8bit出力のデータドライバを用いた場合、表現される映像階調も当然ながら8bitである。
図4(a)のVsigX、Vsig(X+1)、Vsig(X+2)は、例えば映像信号電圧V2として表現できる8ビット精度の階調による信号値であるとする。当然、有機EL素子1の発光輝度として表現される階調は、これらVsigX、Vsig(X+1)、Vsig(X+2)で与えられる階調精度となる。
ここで、2ステップ信号書き込み駆動によって、映像信号電圧V2の1階調あたり、任意のV1電圧を例えば4階調振ることで8bit+2bit=10bitの映像表現が可能になる。即ち8bit出力のデータドライバを用いたままでも、例えば図4(b)のような、より多段階の階調表現が可能となる。
具体的には移動度補正用電圧V1を、4階調可変とし、映像信号電圧V2に応じた移動度補正用電圧V1を出力するようにする。
移動度補正用電圧V1が画素回路10に書き込まれた期間L6では、上記のように移動度補正がかかってソース電位が上昇する。このソース電位変動は、移動度補正用電圧V1に与えた階調に応じたものとなり、結果的に映像信号電圧V2書込後に有機EL素子1に流す電流量を変化させることになる。これによって、映像信号電圧V2のみでは表現できない階調の発光駆動を実現できる。
このように図3に示した画素回路動作によればユニフォミティの改善とともに、水平セレクタ11のデータドライバの能力を超えた階調表現が可能となる。
ところで、近年、フラットパネルディスプレイ市場において動画視認性向上の為にフレームレートの高速化が一般的になりつつあるが、有機ELディスプレイにおいても例外ではない。
ここで、ハイフレームレート化を進めていくと、図3に示した画素回路動作では、以下に述べる問題が生ずることがある。
図5(a)(b)に、フレームレートが60Hzの場合と、倍速の120Hzの場合の駆動タイミングを示す。ここでは図3で示した電源パルスDS、信号線電圧、走査パルスWSについて、それぞれ示している。
図中に示す期間L2,L4は、図3に対応しており、即ち期間L2は初回の閾値補正期間、期間L4は2回目の閾値補正期間である。
1フレームの長さは、120Hzの場合は、当然60Hzの場合の半分の時間となり、1水平期間(1H)も同様に半分となる。
即ち1フレームの長さは、60Hzでは16.7msで、120Hzでは8.4msとなる。また1水平期間の長さは60Hzでは14.8μsで、120Hzでは7.7μsとなる。
上述した駆動方式では、信号線電圧は1H内に移動度補正用電圧V1、閾値補正基準電圧Vofs、映像信号電圧V2として遷移するが、フレームレートが高くなると各々の電圧が信号線に与えられる時間も同様に短くなる。
ここで閾値補正に関して考えると、閾値補正基準電圧Vofsの時間が短くなることは、閾値補正時間(期間L2,L4)も短くなることを意味する。
そして特に複数回で分割して行う閾値補正のうち、1回目の補正時間が短すぎると、補正駆動が不十分となり、閾値補正が破綻してしまうことがある。
図6に、1回目の閾値補正期間L2が短く、閾値補正動作が破綻する場合のタイミングを示す。
期間L2が短くなると、1回目の閾値補正動作が、不十分なまま、すなわちソース電位が適度にあがる前に終了する。この場合、ゲート・ソース間電圧Vgsが、閾値電圧Vthよりもかなり大きいまま、補正休止期間L3に入る。
補正休止期間L3ではり、ゲート・ソース間電圧Vgsはブートストラップ動作に入るが、ここでゲート・ソース間電圧Vgsが大きいほどブートストラップ量が大きくソース電位の上昇が大きい。
このブートストラップ時に、ソース電位がVofs−Vthを超えてしまった場合を図6に示している(破線で囲った部分)。
こうなると2回目以降の閾値補正時のゲート・ソース間電圧VgsがVgs<Vthとなってしまい、駆動トランジスタTdがカットオフしてしまって閾値補正がかからなくなってしまう。つまり、閾値電圧補正動作が破綻してしまい、画素ごとの閾値電圧Vthばらつきが反映され、パネルのユニフォミティは改善されない。
[3.第1の実施の形態の画素回路動作]

上記のように、図3の画素駆動動作のままでは、ハイフレームレート化の場合に閾値補正動作が破錠することがある。そこで本実施の形態では、以下説明するようにハイフレームレート化を行う場合でも、適切な閾値補正動作が行われるようにする。
図7に第1の実施の形態の画素回路動作としてのタイミングチャートを示している。
図7では、図3と同様に電源パルスDS、信号線電圧、走査パルスWS、駆動トランジスタTdのゲート電位、ソース電位を示している。また期間L0〜L9を同様に付している。
即ち1フレーム期間に行われる1サイクルの画素回路動作としては、期間L1〜L9として示す動作が行われる。閾値補正準備期間L1、閾値補正期間L2、閾値補正休止期間L3、閾値補正期間L4、期間L5、V1書込期間L6、期間L7、V2書込期間L8、発光期間L9である。期間L1〜L8までは、有機EL素子1が発光していない非発光期間である。
この例でも、閾値補正は、閾値補正期間L2、L4の2回に分割して行われるようにしているが、閾値補正は3回以上に分割されて行われる場合もある。
また期間L0は前フレームの発光期間としている。
この図7の画素回路動作で、図3と異なるのは、期間L2としての1回目の閾値補正動作である。
上述した図3の場合、1回目の閾値補正動作を、信号線電圧=閾値補正基準電圧Vofsのときのみ行っていたが、図7の場合、1回目の閾値補正のみ、信号線電圧が移動度補正用電圧V1及び閾値補正基準電圧Vofsの期間に行うようにする。
即ち図7の1回目の閾値補正期間L2は、その期間長が期間L1側に拡大されるものである。
図7の画素回路動作を説明する。
期間L0としての前フレームの発光期間が終了すると、今回のフレームの1サイクルの発光動作が開始される。
まず、閾値補正準備期間L1が開始される時点として、信号線電圧=閾値補正基準電圧Vofsとなっているタイミングで、電源パルスDS=初期電位Viniとされ、また走査パルスWSがHレベルとなってサンプリングトランジスタTsがオンとされる。
電源パルスDS=初期電位Viniとされて駆動電圧Vccの供給が止められることで、駆動トランジスタTdのゲート電圧、ソース電圧が低下するとともに、有機EL素子1は消光され、非発光期間となる。
この場合、ソース電位=Viniとなり、またサンプリングトランジスタTsを介して信号線電圧が駆動トランジスタTdのゲートに与えられるため、ゲート電位=Vofsとなる。ここで初期電位Viniは、Vofs−Vini>Vthとなるように設定されており、閾値補正準備の動作として、駆動トランジスタのゲート・ソース間電圧が、その閾値電圧Vthよりも十分広げられることになる。
続いて期間L2として1回目の閾値補正が行われる。
ライトスキャナ13は1回目の閾値補正のため、信号線電圧=移動度補正用電圧V1のときに走査パルスWSをHレベルとしてサンプリングトランジスタTsをオンとする。またドライブスキャナ12は、同じタイミングで、電源パルスDS=駆動電圧Vccとする。
図のように、信号線電圧=移動度補正用電圧V1のときにサンプリングトランジスタTsが導通されることで、駆動トランジスタTdのゲート電位は移動度補正用電圧V1に上昇する。
また電源パルスDSを駆動電圧Vccとすることで、電源制御線DSLから有機EL素子1のアノードに向けて電流が流れる。そして有機EL素子1のアノード電位Velが、Vel≦Vcat+Vthel(有機EL素子1の閾値電圧)である限り、駆動トランジスタTdの電流は保持容量Csと容量Coledを充電するために使われる。
このため駆動トランジスタTdのソース電位は、時間と共に上昇してゆく。
ここで、走査パルスWSのHレベルは、信号線電圧が閾値補正基準電圧Vofsに遷移しても、そのまま維持される。つまりサンプリングトランジスタTsはオンのままであるため、信号線電圧=閾値補正基準電圧Vofsとなることで、駆動トランジスタTdのゲート電位は閾値補正基準電圧Vofsに低下する。一方、ソース電位は引き続き上昇する。
このように1回目の閾値補正は、信号線電圧が移動度補正用電圧V1及び閾値補正基準電圧Vofsとなる期間にまたがって行われることになる(期間L2)。
その後、信号線電圧=映像信号電圧V2となる前に、走査パルスWSがLレベルとされ、閾値補正休止期間L3に入る。
このとき、ゲート・ソースともフローティングである為、ゲート・ソース間電圧Vgsに応じてドレイン・ソース間に電流が流れブートストラップする。即ち図示のようにゲート電位、ソース電位は上昇する。
そして2回目の閾値補正は、図3の場合と同様に、信号線電圧=閾値補正基準電圧Vofsとなっている期間(期間L4)に行われる。
期間L4〜L9については図3と同様であるため重複説明を避ける。
このように図7の画素駆動動作では、分割閾値補正としての複数回の閾値補正動作において、1回目の閾値補正動作のみは、信号線電圧が閾値補正基準電圧Vofsの期間だけでなく、その直前の移動度補正用電圧V1のときにまで拡張して行われるようにしている。
この動作による効果は次のとおりである。
まず、1回目の閾値補正期間L2を、図3の閾値補正期間L2に比べて長くできる。これは、ハイフレームレート化を行った場合でも、初回の閾値補正として十分な閾値補正時間を確保できることを意味する。
すると、1回目の閾値補正動作でのソース電位の上昇時間を長くとれ、ゲート・ソース間電圧Vgs≒Vthとできる。
このことで、図6で説明した現象が回避できる。図6の場合は、1回目の閾値補正期間L2が短すぎて、ゲート・ソース間電圧Vgsがかなり大きいまま閾値補正休止期間L3に入ることで、駆動トランジスタTdを流れる電流量が多くなる。このため閾値補正休止期間L3でのブートストラップ量が大きくソース電位の上昇が大きくなりすぎて、ソース電位がVofs−Vthを超えてしまう。
ところが図7の場合、1回目の閾値補正動作でゲート・ソース間電圧Vgs≒Vthとできるため、駆動トランジスタTdを流れる電流量を抑え、直後の閾値補正休止期間L3でのブートストラップ量を抑えることができる。
このため閾値補正休止期間L3においてソース電位が上がりすぎてVofs−Vthを超えてしまうことが防止される。
また、図7の動作の場合、期間L2として1回目の閾値補正動作を開始したときに、駆動トランジスタTdのゲート電位は、一旦移動度補正用電圧V1に上昇することになる。
このためゲート・ソース間電圧は、一旦広げられることになる。これは、閾値補正動作期間L2の最初に、ソース電位上昇を加速させる作用を為すことになる。従って、この点でも効率的にソース電位を上昇させることができるという利点を有する。
そして、その後ゲート電位は閾値補正基準電圧Vofsに戻されるため、1回目の閾値補正動作は通常どおり問題なく終了できる。
なお、期間L4等の2回目以降の閾値補正については、1回目の閾値補正動作によってVgs≒Vthとなっている為、仮に信号線電圧=移動度補正用電圧V1で閾値補正動作を行うとすると、ソース電位Vs=V1−Vth>Vofs−Vthとなることがある。つまり閾値補正動作が破綻してしまう恐れがある。よって2回目以降は、図3の動作例と同様に信号線電圧=閾値補正基準電圧Vofsの期間にのみ、閾値補正動作を行うことが適切である。
以上のように第1の実施の形態の画素回路動作によれば、より多階調表現を実現する2ステップ駆動としての信号書込を行う場合等、信号線電圧が3値パルスとされる場合において1回目の閾値補正動作の時間を十分に確保できる。
このため駆動周波数の高速化並びにパネル大型化などによるオペレーション時間の縮小による閾値補正動作の破綻を防ぐ事が可能となり、ハイフレームレート化やパネル大型化を行う場合でも画面のユニフォミティを向上できる。
[4.第2の実施の形態の画素回路動作]

続いて第2の実施の形態の画素回路動作を説明する。
この第2の実施の形態は、上記第1の実施の形態の動作によっても、さらなるパネル大型化等で生ずることがある問題を回避できるものである。
図8で第1の実施の形態で生ずる可能性のある問題を説明する。
図8(a)は、水平セレクタ11から遠い画素、例えば信号線DTLの距離が長くなる行の画素の動作状態を示している。一方、図8(b)は水平セレクタ11に近い画素の動作状態を示している。例えば画素アレイ20の上部に水平セレクタ11が配置される場合、図8(a)は画素アレイ20内で最も下の行の画素、図8(b)は最も上の行の画素と考えればよい。
まず図8(b)を参照する。
ここでは、特に上述した図7の期間L2,L3,L4のあたりを拡大して示している。
上述した図7の動作として、1回目の閾値補正期間L2では、信号線電圧が移動度補正用電圧V1及び閾値補正基準電圧Vofsの期間に継続して行われる。
そして図示のように1回目の閾値補正期間L2の終了時点では、ゲート・ソース間電圧Vgs>Vthであり、続く閾値補正休止期間L3の後、期間L4に2回目の閾値補正が行われる。これは、図7で説明した動作どおりである。
しかし水平セレクタ11から遠い画素では、信号線電圧のパルストランジェントが閾値補正動作に影響を与える程、大きくなる場合がある。
即ちパネルサイズが大きくなり、信号線DTLの距離が長くなると、水平セレクタ11から遠い画素ほど、信号線DTLの負荷により、1水平期間に3値のパルスとされる信号線電圧が図8(a)のようになまることが想定される。
ここで図8(a)の1回目の閾値補正期間L2を考える。
信号線電圧=移動度補正用電圧V1のときに走査パルスWSがHレベルとなり、駆動トランジスタTdのゲート電位は移動度補正用電圧V1となる。この閾値補正動作の開始によりソース電位は上昇していく。
その後、信号線電圧=閾値補正基準電圧Vofsとなっても、閾値補正動作は継続されるが、信号線DTLの負荷により、信号線電圧が移動度補正用電圧V1から閾値補正基準電圧Vofsに遷移するまで時間がより長くかかる。つま図中X部分として示すように、り駆動トランジスタTdのゲート電位が閾値補正基準電圧Vofsに移行するまでの時間が、図8(b)の場合より長くなる。
すると、図8(a)の画素では、図8(b)の画素より、この電圧移行期間においてゲート・ソース間電圧Vgsが大きい時間が長くなり、ソース電圧の上昇が大きくなる。例えば図8(a)の実線で示すようになる。なお破線は図8(b)と同様のソース上昇の場合としている。
実線のようにソース電位が上昇すると、1回目の閾値補正動作において、ソース電位が、Vofs−Vth電位を超えてしまう。
すると2回目以降の閾値補正時のゲート・ソース間電圧VgsがVgs<Vthとなってしまい、駆動トランジスタTdがカットオフしてしまって閾値補正がかからなくなる。つまり、閾値電圧補正動作が破綻する。
このように、信号線電圧パルスのパルストランジェントの違いにより、水平セレクタ11から近い画素では閾値補正がしっかりかかるのに対して、遠い画素では閾値補正動作が破綻してしまい、パネル面内で均一なユニフォミティが得られないという結果になってしまう可能性がある。
なお、このような問題はパネルサイズが大きくなることによって発生する可能性があるものである。
上述した第1の実施の形態の動作は、或る程度のパネルサイズまでの表示装置では非常に有効であり、実際の製品に十分採用できるものである。
しかしパネルサイズの大型化によって、信号線電圧のパルストランジェントの差が閾値補正動作に影響を及ぼすほど拡大した場合には、第1の実施の形態の動作では、ユニフォミティの点で不都合が生じるということである。
そこでパネルサイズのさらなる大型化によって上記問題が生ずる場合に好適な画素駆動動作例を第2の実施の形態として図9で説明する。
図9(a)(b)では、図8(a)(b)と同様に水平セレクタ11から遠い画素と近い画素での動作状態を示している。
1発光サイクルの基本的な動作は上記図7と同様であるが、この第2の実施の形態では、1回目の閾値補正動作(期間L2)における動作が、図7と異なる。
図9では、期間L2を期間L21,L22,L23の3つに分けて示しているが、図7では、期間L2の間、連続して走査パルスWSがHレベルであったところ、図9では、期間L22で一旦走査パルスWSをLレベルに落とすようにしている。
即ち1回目の閾値補正動作(期間L2)を、期間L21とL23の2回に分けて実行し、期間L22では休止する。
走査パルスWSでみれば、1回目の閾値補正期間L2において、中間にスリットとなるLレベル区間を挿入する形となる。
まず、期間L21は、信号線電圧=移動度補正用電圧V1とされている期間である。
また、期間L23は、信号線電圧=閾値補正基準電圧Vofsとされている期間である。
そして、休止期間L22は、信号線電圧が移動度補正用電圧V1から閾値補正基準電圧Vofsに遷移する期間である。
1回目の閾値補正動作は次のようになる。
期間L21として、駆動トランジスタTdのゲート電位は移動度補正用電圧V1となる。またソース電位は上昇していく。ここまでは図7と同様である。
次に、信号線電圧が移動度補正用電圧V1から閾値補正基準電圧Vofsに遷移する期間で、期間L22として閾値補正動作が休止される。この間、サンプリングトランジスタTsはオフであり、駆動トランジスタTdのゲート電位とソース電位はブートストラップする。
最後に、信号線電圧が閾値補正基準電圧Vofsに遷移した後の期間L23で、後半の閾値補正動作を行う。
その後、閾値補正休止期間L3を介して、2回目の閾値補正期間L4が行われる。以降は図7と同様である。
結局、この動作は、全ての画素において、パルストランジェント期間で1回目の閾値補正動作の途中で休止する。つまりパルストランジェントが大きい画素でも、パルスが急峻となる画素でも、信号線電圧の移行期間に閾値補正動作を休止することで、パルストランジェントの差が各画素の閾値補正動作に与える影響の差を解消するものである。
この結果、全ての行の画素で、信号線電圧のパルストランジェントに影響が排除された閾値補正動作を行うことができ、均一に閾値補正を実現できる。
なお、全ての画素が同等の動作となることから、1回目の閾値補正動作としてソース電位が適度に上昇するための期間L21,L23の期間長の設定も容易である。
以上のように第2の実施の形態の動作によれば、1回目の閾値補正動作では、信号線電圧が移動度補正用電圧V2から閾値補正基準電圧Vofsに移行する際の所定期間、走査パルスWSがオフとされ閾値補正動作が休止される。これによって、パネル面内で均一に閾値補正動作をかけることが出来、ユニフォミティの良好なパネルが得られることになる。
以上、実施の形態について説明してきたが、本発明は実施の形態で説明したものに限定されず、要旨の範囲内で各種の変形例が考えられる。例えば画素駆動動作としては、分割閾値補正を3回以上行う例なども考えられる。
1 有機EL素子、10 画素回路、11 水平セレクタ、12 ドライブスキャナ、13 ライトスキャナ、20 画素アレイ部、Cs 保持容量、Ts サンプリングトランジスタ、Td 駆動トランジスタ

Claims (5)

  1. 発光素子と、ドレイン・ソース間に駆動電圧が印加されることで上記発光素子に対してゲート・ソース間電圧に応じた電流印加を行う駆動トランジスタと、導通されることで信号線電圧を上記駆動トランジスタのゲートに入力するサンプリングトランジスタと、上記駆動トランジスタのゲート・ソース間に接続され上記駆動トランジスタの閾値電圧と入力された映像信号電圧とを保持する保持容量と、を有する画素回路が、マトリクス状に配置されて成る画素アレイと、
    上記画素アレイ上で列状に配設される各信号線に、上記信号線電圧として、1水平期間内に、移動度補正用電圧、閾値補正基準電圧、映像信号電圧を供給する信号セレクタと、
    上記画素アレイ上で行状に配設される各電源制御線に電源パルスを与え、上記画素回路の上記駆動トランジスタへの駆動電圧の印加を行う駆動制御スキャナと、
    上記画素アレイ上で行状に配設される各書込制御線に走査パルスを与えて上記画素回路の上記サンプリングトランジスタを制御する書込スキャナと、
    を備え、
    各画素回路の1発光サイクルにおける非発光期間において、
    複数回の閾値補正動作のうちの2回目以降の閾値補正動作は、上記信号線が上記閾値補正基準電圧とされているときに上記走査パルスによって上記サンプリングトランジスタが導通されることで行われ、
    初回の閾値補正動作は、上記信号線が上記移動度補正用電圧及び上記閾値補正基準電圧とされているときに上記走査パルスによって上記サンプリングトランジスタが導通されることで行われる表示装置。
  2. 上記信号セレクタは、上記映像信号電圧を映像信号の階調値に応じた電圧値として発生させると共に、上記移動度補正用電圧も階調表現を行う電圧値として発生させ、
    各画素回路の1発光サイクルにおける非発光期間においては、上記複数回の閾値補正動作の後、上記信号線が上記移動度補正用電圧とされているときに上記走査パルスによって上記サンプリングトランジスタが導通されて、該移動度補正用電圧が駆動トランジスタのゲートに入力され、さらに上記信号線が上記映像信号電圧とされているときに上記走査パルスによって上記サンプリングトランジスタが導通されて、該映像信号電圧が駆動トランジスタのゲートに入力されることで、上記発光素子では、上記映像信号電圧と上記移動度補正用電圧の両方で決定される階調の発光が行われる請求項1に記載の表示装置。
  3. 上記信号セレクタは、上記各信号線に、上記信号線電圧として、1水平期間内に、移動度補正用電圧、閾値補正基準電圧、映像信号電圧を、この順序で供給し、
    上記初回の閾値補正動作は、上記走査パルスによって、上記信号線が上記移動度補正用電圧とされる期間と上記閾値補正基準電圧とされる期間で連続して上記サンプリングトランジスタが導通されることで行われる請求項1に記載の表示装置。
  4. 上記信号セレクタは、上記各信号線に、上記信号線電圧として、1水平期間内に、移動度補正用電圧、閾値補正基準電圧、映像信号電圧を、この順序で供給し、
    上記信号線が上記移動度補正用電圧及び上記閾値補正基準電圧とされているときに上記走査パルスによって上記サンプリングトランジスタが導通されることで行われる上記初回の閾値補正動作では、上記信号線が上記移動度補正用電圧から上記閾値補正基準電圧に移行する際の所定期間、上記走査パルスによって上記サンプリングトランジスタが非導通とされ、閾値補正動作が休止される請求項1に記載の表示装置。
  5. 発光素子と、ドレイン・ソース間に駆動電圧が印加されることで上記発光素子に対してゲート・ソース間電圧に応じた電流印加を行う駆動トランジスタと、導通されることで信号線電圧を上記駆動トランジスタのゲートに入力するサンプリングトランジスタと、上記駆動トランジスタのゲート・ソース間に接続され上記駆動トランジスタの閾値電圧と入力された映像信号電圧とを保持する保持容量と、を有する画素回路が、マトリクス状に配置されて成る画素アレイと、
    上記画素アレイ上で列状に配設される各信号線に、上記信号線電圧として、1水平期間内に、移動度補正用電圧、閾値補正基準電圧、映像信号電圧を供給する信号セレクタと、
    上記画素アレイ上で行状に配設される各電源制御線に電源パルスを与え、上記画素回路の上記駆動トランジスタへの駆動電圧の印加を行う駆動制御スキャナと、
    上記画素アレイ上で行状に配設される各書込制御線に走査パルスを与えて上記画素回路の上記サンプリングトランジスタを制御する書込スキャナと、
    を備えた表示装置の画素駆動方法として、
    各画素回路の1発光サイクルにおける非発光期間において、上記信号線が上記移動度補正用電圧及び上記閾値補正基準電圧とされているときに上記走査パルスによって上記サンプリングトランジスタを導通させて初回の閾値補正動作を実行させ、
    上記信号線が上記閾値補正基準電圧とされているときに上記走査パルスによって上記サンプリングトランジスタを導通させて2回目以降の閾値補正動作を実行させ、
    上記初回及び2回目以降の閾値補正動作の後、上記信号線が上記移動度補正用電圧とされているとき、及び上記映像信号電圧とされているときに上記走査パルスによって上記サンプリングトランジスタを導通させ、上記発光素子を発光させる画素駆動方法。
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