JP2011199015A - ダイシング−ダイボンディングテープ及び粘接着剤層付き半導体チップの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】分割後半導体ウェーハの片面に粘接着剤層と基材層とをこの順で積層した後、該粘接着剤層と基材層とを引き延ばしたときに、粘接着剤層のみを精度良く切断できるダイシング−ダイボンディングテープを提供する。
【解決手段】本発明に係るダイシング−ダイボンディングテープは、個々の半導体チップに分割されている分割後半導体ウェーハに積層され、粘接着剤層付き半導体チップを得るために用いられる。ダイシング−ダイボンディングテープは、基材層4と、基材層4の第1の表面4aに積層された粘接着剤層3とを備える。基材層4は、アクリル系ポリマーと、反応性二重結合を有するポリシロキサンとを含む組成物により形成されている。
【選択図】図1
【解決手段】本発明に係るダイシング−ダイボンディングテープは、個々の半導体チップに分割されている分割後半導体ウェーハに積層され、粘接着剤層付き半導体チップを得るために用いられる。ダイシング−ダイボンディングテープは、基材層4と、基材層4の第1の表面4aに積層された粘接着剤層3とを備える。基材層4は、アクリル系ポリマーと、反応性二重結合を有するポリシロキサンとを含む組成物により形成されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、個々の半導体チップに分割されている分割後半導体ウェーハにおける半導体チップの片面に、該半導体チップを接着させるための粘接着剤層を形成する用途に用いられるダイシング−ダイボンディングテープ、並びに該ダイシング−ダイボンディングテープを用いた粘接着剤層付き半導体チップの製造方法に関する。
従来、半導体ウェーハを個々の半導体チップに分割して、半導体チップを基板等に接着するために、ダイシング−ダイボンディングテープが用いられている。この接着作業を容易にするために、先ダイシング法と呼ばれているダイシング法により半導体ウェーハを個々の半導体チップに分割した後、ダイシング−ダイボンディングテープを用いて接着剤層付き半導体チップを得る方法が知られている。
上記先ダイシング法では、先ず、半導体ウェーハの表面に、該半導体ウェーハを分割しないように切り込みを形成する。次に、切り込みが形成された半導体ウェーハの表面に、保護シートを貼り付ける。その後、半導体ウェーハの裏面を切り込み部分まで研削して、半導体ウェーハの厚みを薄くし、個々の半導体チップに分割する。個々の半導体チップに分割された分割後半導体ウェーハの表面には、一般的に保護シートが貼り付けられている。
先ダイシング法により得られた分割後半導体ウェーハを用いて、接着剤層付き半導体チップを得るために、ダイシング−ダイボンディングテープが用いられている。例えば、下記の特許文献1,2には、接着シートと基材(ダイシングテープ)とが積層されたダイシング−ダイボンディングテープが開示されている。このダイシング−ダイボンディングテープにおける接着シートは、ダイボンディング層であり、半導体チップに接着剤層を積層して、接着剤層付き半導体チップを得るためのシートである。
特許文献1,2に記載のダイシング−ダイボンディングテープを用いて接着剤層付き半導体チップを得る際には、ダイシング−ダイボンディングテープを接着シート側から、分割後半導体ウェーハに貼り付ける。次に、レーザー光を照射したり、加熱又は冷却等したりして、接着シートを改質させる。次に、改質された接着シートと基材とを引き延ばして、該接着シートを分割後半導体ウェーハの切断部分に沿って切断し、かつ個々の半導体チップを離間して、半導体チップの下面に切断された接着剤層を形成する。その後、接着剤層付き半導体チップを基材から剥離して、取り出す。取り出された接着剤層付き半導体チップは、接着剤層側から基板上に実装される。
特許文献1,2に記載のダイシング−ダイボンディングテープでは、基材と接着シートとを引き延ばしたときに、基材が切断されたり、接着シートが所望の位置で適切に切断されなかったりすることがある。例えば、半導体チップの下方に、接着剤層が確実に配置されないことがある。このため、接着剤層付き半導体チップを接着対象部材に積層して接着させた場合に、半導体チップが傾いたり、半導体チップが十分に接着されなかったりする。
本発明の目的は、分割後半導体ウェーハの片面に粘接着剤層と基材層とをこの順で積層した後、該粘接着剤層と基材層とを引き延ばしたときに、粘接着剤層のみを精度良く切断できるダイシング−ダイボンディングテープ、並びに該ダイシング−ダイボンディングテープを用いた粘接着剤層付き半導体チップの製造方法を提供することである。
本発明の広い局面によれば、個々の半導体チップに分割されている分割後半導体ウェーハに積層され、粘接着剤層付き半導体チップを得るために用いられるダイシング−ダイボンディングテープであって、基材層と、該基材層の第1の表面に積層された粘接着剤層とを備え、上記基材層が、アクリル系ポリマーと、反応性二重結合を有するポリシロキサンとを含む組成物により形成されている、ダイシング−ダイボンディングテープが提供される。
本発明に係るダイシング−ダイボンディングテープのある特定の局面では、上記反応性二重結合を有するポリシロキサンは、(メタ)アクリロイル基を有するポリシロキサンである。
本発明に係るダイシング−ダイボンディングテープの他の特定の局面では、上記ポリシロキサンの重量平均分子量は、1000〜3200である。
本発明に係るダイシング−ダイボンディングテープのさらに他の特定の局面では、上記基材層の上記第1の表面とは反対側の第2の表面に積層されたダイシング層がさらに備えられる。
本発明に係る粘接着剤層付き半導体チップの製造方法は、本発明に従って構成されたダイシング−ダイボンディングテープと、個々の半導体チップに分割されている分割後半導体ウェーハとを用いて、上記分割後半導体ウェーハの片面に、上記粘接着剤層と上記基材層とをこの順で積層する工程と、上記粘接着剤層と上記基材層とを引き延ばすことにより、上記粘接着剤層を上記分割後半導体ウェーハの切断部分に沿って切断し、かつ上記分割後半導体ウェーハにおける個々の上記半導体チップを離間させる工程と、上記粘接着剤層が積層された状態で、上記粘接着剤層付き半導体チップを取り出す工程とを備える。
本発明に係る粘接着剤層付き半導体チップの製造方法のある特定の局面では、上記分割後半導体ウェーハの片面に、保護シートが積層されている積層体を用いて、上記分割後半導体ウェーハの片面に上記粘接着剤層と上記基材層とを積層した後、かつ上記粘接着剤層と上記基材層とを引き延ばす前に、上記保護シートを上記分割後半導体ウェーハから剥離する工程がさらに備えられる。
本発明に係る粘接着剤層付き半導体チップの製造方法の他の特定の局面では、半導体ウェーハの表面に、該半導体ウェーハを個々の半導体チップに分割するための切り込みを形成する工程と、切り込みが形成された上記半導体ウェーハの表面に保護シートを貼り付ける工程と、上記保護シートが貼り付けられた上記半導体ウェーハの裏面を研削し、上記半導体ウェーハを個々の半導体チップに分割し、上記積層体を得る工程がさらに備えられる。
本発明に係るダイシング−ダイボンディングテープは、基材層と、該基材層の第1の表面に積層された粘接着剤層とを備えており、上記基材層が、アクリル系ポリマーと、反応性二重結合を有するポリシロキサンとを含む組成物により形成されているので、分割後半導体ウェーハの片面に上記粘接着剤層と上記基材層とを積層した後、該粘接着剤層と基材層とを引き延ばしたときに、分割後半導体ウェーハの切断部分に沿って、粘接着剤層のみを精度良く切断できる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の具体的な実施形態及び実施例を説明することにより、本発明を明らかにする。
(ダイシング−ダイボンディングテープ)
本発明に係るダイシング−ダイボンディングテープは、上記硬化性組成物により形成された粘接着剤層と、該粘接着剤層の片面に積層された基材層とを備える。
本発明に係るダイシング−ダイボンディングテープは、上記硬化性組成物により形成された粘接着剤層と、該粘接着剤層の片面に積層された基材層とを備える。
上記基材層は、アクリル系ポリマーと、反応性二重結合を有するポリシロキサンとを含む組成物により形成されている。この組成物により上記基材層が形成されていることによって、分割後半導体ウェーハの片面に上記粘接着剤層と上記基材層とを積層した後、該粘接着剤層と基材層とを引き延ばしたときに、上記基材層が切断されたり、割れたりせずに、分割後半導体ウェーハの切断部分に沿って、粘接着剤層のみを精度良く切断することが可能になる。なお、上記分割後半導体ウェーハの片面に積層された粘接着剤層と基材層とを引き延ばしたときに、該粘接着剤層のみが切断される性質を割裂性と呼ぶことがある。
割裂性を確保するには、基材層の弾性率を低くして引き延ばしを可能にする必要がある。しかし、単に基材層の弾性率を下げると、粘接着剤層と基材層との剥離力が高くなり、粘接着剤層付き半導体チップのピックアップ性が低くなる。また、基材層の極性が高い場合も、同じ原因により粘接着剤層付き半導体チップのピックアップ性が低くなる傾向がある。特定の上記ポリシロキサンの使用により、基材層の弾性率を低くすることができるだけでなく、極性を低くすることもできるので、粘接着剤層付き半導体チップのピックアップ性を十分に高くすることができる。
図1(a)及び(b)に、本発明の第1の実施形態に係るダイシング−ダイボンディングテープを模式的に示す。図1(a)は部分切欠平面図であり、図1(b)は図1(a)中のI−I線に沿う部分切欠正面断面図である。
図1(a)及び(b)に示すダイシング−ダイボンディングテープ1は、長尺状の離型層2を有する。離型層2の上面2aに、粘接着剤層3と、基材層4と、ダイシング層5とがこの順に積層されている。粘接着剤層3の片面である第1の表面3aに、基材層4が積層されている。基材層4の第1の表面4aが粘接着剤層3に貼り付けられており、基材層4の第1の表面4aとは反対側の第2の表面4bがダイシング層5に貼り付けられている。粘接着剤層3の第1の表面3aとは反対側の第2の表面3bは、半導体ウェーハが貼り付けられる面である。
長尺状の離型層2の上面2aに、粘接着剤層3、基材層4及びダイシング層5を有する複数の積層物が等間隔に配置されている。該積層物の側方において、離型層2の上面2aに保護シートが設けられていてもよい。
粘接着剤層3、基材層4及びダイシング層5の平面形状は円形である。平面視において、粘接着剤層3は、離型層2、基材層4及びダイシング層5よりも小さい。平面視において、基材層4は、離型層2及びダイシング層5よりも小さい。平面視において、ダイシング層5は、離型層2よりも小さい。離型層2は、粘接着剤層3、基材層4及びダイシング層5の外周側面よりも側方に張り出している領域を有する。
本実施形態では、基材層4は、非粘着性を有する。このため、粘接着剤層3付き半導体チップを基材層4から容易に剥離できる。
上記「非粘着性」には、表面が粘着性を有さないだけでなく、表面を指で触ったときにくっつかない程度の粘着性を有する場合も含まれることとする。具体的には、「非粘着」とは、基材層の非粘着を有する部分をステンレス板に貼り付けて、基材層を300mm/分の剥離速度で剥離したときに、粘着力が0.05N/25mm幅以下であることを意味する。
ダイシング層5は、基材5Aと、基材5Aの片面に積層された粘着剤層5Bとを有する。ダイシング層5は、粘接着剤層3及び基材層4の外周側面よりも側方に張り出している領域を有する。ダイシング層5は粘着剤層5B側から、張り出している領域において離型層2の上面2aに貼り付けられており、かつ中央の領域において基材層4の第2の表面4bに貼り付けられている。ダイシングリングは、ダイシング層5の粘着剤層5Bに貼り付けられる。
図2は、本発明の第2の実施形態に係るダイシング−ダイボンディングテープを模式的に示す図である。図2(a)は部分切欠平面図であり、図2(b)は図2(a)中のI−I線に沿う部分切欠正面断面図である。
図2(a)及び(b)に示すダイシング−ダイボンディングテープ11は、基材層及びダイシング層が異なること以外は、ダイシング−ダイボンディングテープ1と同様に構成されている。
ダイシング−ダイボンディングテープ11は、基材層12と、ダイシング層13とを備える。離型層2の上面2aに、粘接着剤層3と、基材層12と、ダイシング層13とがこの順に積層されている。粘接着剤層3の片面である第1の表面3aに、基材層12が積層されている。基材層12の第1の表面12aが粘接着剤層3に貼り付けられており、基材層12の第1の表面12aとは反対側の第2の表面12bがダイシング層13に貼り付けられている。
基材層12及びダイシング層13の平面形状は円形である。平面視において、粘接着剤層3は、離型層2、基材層12及びダイシング層13よりも小さい。平面視において、基材層12の大きさは、ダイシング層13の大きさとほぼ等しい。平面視において、基材層12及びダイシング層13は、離型層2よりも小さい。離型層2は、粘接着剤層3、基材層12及びダイシング層13の外周側面よりも側方に張り出している領域を有する。
本実施形態では、基材層12は、非粘着性を有する非粘着部12Aを有する。非粘着部12Aは、基材層12の中央の領域に設けられている。非粘着部12Aは、粘接着剤層3の半導体ウェーハが貼り付けられる位置に対応する部分に設けられている。非粘着部12Aの平面形状は、円形である。平面視において、非粘着部12Aは粘接着剤層3よりも大きい。従って、非粘着部12Aは、粘接着剤層3の外周側面よりも側方に張り出している領域を有する。このため、分割後半導体ウェーハの片面に粘接着剤層3を貼り付ける際に、粘接着剤層3の非粘着部12Aが貼り付けられている部分に、分割後半導体ウェーハを正確に位置合わせすることができる。貼り付けの後には、分割後半導体ウェーハに貼り付けられた粘接着剤層3の第2の表面3bに非粘着部12Aを確実に配置できる。このため、粘接着剤層3の切断の後に、粘接着剤層3付き半導体チップを、基材層12の非粘着部12Aから容易に剥離できる。このため、生産ロスを低減でき、歩止まりを向上できる。
基材層12は、非粘着部12Aの外側部分の領域に、粘着性を有する粘着部12Bを有する。粘着部12Bは環状である。基材層12は粘接着剤層3を被覆している。基材層12の非粘着部12Aが粘接着剤層3の第1の面3aに貼り付けられており、基材層12の粘着部12Bが離型層2の上面2aに貼り付けられている。粘接着剤層3の表面の全体に、基材層12の非粘着部12Aが積層されている。粘接着剤層3の表面に粘着部12Bは積層されていない。ダイシングリングは、基材層12の粘着部12Bに貼り付けられる。
基材層12の非粘着部12Aと粘着部12Bとは一体的に形成されている。非粘着部12Aと粘着部12Bとは、同じ材料により形成されており、異なる材料により形成されてはいない。
ダイシング層13は、基材のみで構成されており、粘着剤層を有さない。ダイシング層13にかえて、ダイシング層5を用いてもよい。
離型層2は、例えば、離型フィルムである。離型層2は、粘接着剤層3の半導体ウェーハが貼り付けられる第2の表面3bを保護するために用いられる。なお、離型層2は、必ずしも用いられていなくてもよい。
離型層2を構成する材料としては、ポリエチレンテレフタレート樹脂等のポリエステル系樹脂、ポリテトラフルオロエチレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリメチルペンテン樹脂、ポリビニルアセテート樹脂等のポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、及びポリイミド樹脂などのプラスチック樹脂等が挙げられる。
離型層2の表面は離型処理されていてもよい。離型層は単層であってもよく、複数層であってもよい。離型層が複数層である場合には、各層は異なる樹脂により形成されていてもよい。
離型層2の取扱い性又は剥離性をより一層高める観点からは、離型層2の厚みは、10〜100μmの範囲内であることが好ましい。
粘接着剤層3は、半導体チップのダイボンディングに用いられる層である。粘接着剤層3は、半導体チップを基板又は他の半導体チップ等に接着するために用いられる。
粘接着剤層3は、例えば適宜の硬化性樹脂を含む硬化性樹脂組成物、又は熱可塑性樹脂等により形成される。硬化前の上記硬化性樹脂組成物は柔らかいので、外力により容易に変形する。粘接着剤層3付き半導体チップを得た後に、得られた粘接着剤層3付き半導体チップを粘接着剤層3側から基板等の接着対象部材に積層する。その後、熱又は光のエネルギーを与えて、粘接着剤層3を硬化させることにより、粘接着剤層3を介して、接着対象部材に半導体チップを強固に接合させることができる。上記硬化性樹脂にかえて、熱可塑性樹脂を用いてもよい。
上記硬化性樹脂は特に限定されない。上記硬化性樹脂は1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。上記硬化性樹脂としては、熱硬化性樹脂及び光硬化性樹脂等が挙げられる。
上記熱硬化性樹脂としては、例えばエポキシ樹脂及びポリウレタン樹脂等が挙げられる。上記光硬化性樹脂としては、例えば感光性オニウム塩等の光カチオン触媒により重合するエポキシ樹脂、及び感光性ビニル基を有するアクリル樹脂等が挙げられる。また、上記硬化性樹脂として、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、メタクリル酸メチル又はホットメルト型接着樹脂が好適に用いられる。上記ホットメルト型接着樹脂としては、アクリル酸ブチル等を主なモノマー単位とするポリ(メタ)アクリル酸エステル樹脂等が挙げられる。
上記エポキシ樹脂は、多環式炭化水素骨格を主鎖に有するエポキシ樹脂であることが好ましい。上記多環式炭化水素骨格を主鎖に有するエポキシ樹脂は特に限定されない。上記多環式炭化水素骨格を主鎖に有するエポキシ樹脂としては、例えば、ジシクロペンタジエンジオキシド、ジシクロペンタジエン型エポキシ樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂、テトラヒドロキシフェニルエタン型エポキシ樹脂、テトラキス(グリシジルオキシフェニル)エタン、及び3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキサンカルボネート等が挙げられる。
上記硬化性樹脂とともに、上記エポキシ基と反応する官能基を有する高分子ポリマーを用いてもよい。上記エポキシ基を有する高分子ポリマーとしては、例えば、エポキシ基含有アクリルゴム、エポキシ基含有ブタジエンゴム、ビスフェノール型高分子量エポキシ樹脂、エポキシ基含有フェノキシ樹脂、エポキシ基含有アクリル樹脂、エポキシ基含有ウレタン樹脂及びエポキシ基含有ポリエステル樹脂等が挙げられる。上記エポキシ基を有する高分子ポリマーは、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記硬化性樹脂組成物を硬化させるために、硬化剤が用いられる。硬化剤は特に限定されない。上記硬化剤としては、例えば、トリアルキルテトラヒドロ無水フタル酸等の加熱硬化型酸無水物系硬化剤、フェノール系硬化剤、アミン系硬化剤もしくはジシアンジアミド等の潜在性硬化剤、又はカチオン系触媒型硬化剤等が挙げられる。上記硬化剤は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。また、硬化速度又は硬化物の物性等を調整するために、上記硬化剤と、硬化促進剤とを併用してもよい。
粘接着剤層3の厚みは特に限定されない。粘接着剤層3の厚みは、1〜100μmの範囲内にあることが好ましい。粘接着剤層3の厚みのより好ましい下限は3μmであり、より好ましい上限は60μmである。粘接着剤層3の厚み上記範囲内にあると、粘接着剤層3を介して半導体チップを基板上により一層容易に貼り付けることができ、さらに半導体装置の薄型化に対応できる。
基材層4,12は、アクリル系ポリマーと、反応性二重結合を有するポリシロキサンとを含む組成物により形成されている。該組成物は、粘着性を有することが好ましい。該組成物は、粘着剤組成物であることが好ましい。上記組成物としては、熱硬化型又は活性エネルギー線硬化型の組成物が挙げられる。基材層4,12の粘着力を容易に制御できるので、上記組成物は、活性エネルギー線硬化型の組成物であることが好ましい。
基材層4,12は、アクリル系ポリマーを含む組成物を架橋させた架橋体により形成されていることが好ましい。この場合には、粘接着剤層3のみをより一層精度良く切断できる。また、基材層4,12の極性、弾性率又は破断伸度を容易に制御及び設計できる。
上記アクリル系ポリマーは特に限定されない。上記アクリル系ポリマーは、(メタ)アクリル樹脂架橋体であることが好ましい。上記アクリル系ポリマーは、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記アクリル系ポリマーは、(メタ)アクリル酸アルキルエステルポリマーであることが好ましい。(メタ)アクリル酸アルキルエステルポリマーとして、炭素数1〜18のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルポリマーが好適に用いられる。炭素数1〜18のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルポリマーの使用により、基材層4,12の極性を充分に低くすることができ、基材層4,12の表面エネルギーを低くすることができ、かつ粘接着剤層3の基材層4,12からの剥離性を高くすることができる。上記アルキル基の炭素数が18を超えると、基材層4,12の製造が困難になることがある。上記アルキル基の炭素数は、6以上であることが好ましい。この場合には、基材層4,12の極性をより一層低くすることができる。上記「(メタ)アクリル酸」は、メタクリル酸とアクリル酸とを意味する。
上記アクリル系ポリマーは、炭素数1〜18のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマーを主モノマーとして用いて得られたポリマーであることが好ましい。上記アクリル系ポリマーは、上記主モノマーと、官能基含有モノマーと、更に必要に応じてこれらと共重合可能な他の改質用モノマーとを常法により共重合させて得られた(メタ)アクリル酸アルキルエステルポリマーであることがより好ましい。(メタ)アクリル酸アルキルエステルポリマーのアルキル基の炭素数は2以上であることが好ましく、6以上であることが特に好ましい。上記アクリル系ポリマーの重量平均分子量は20万〜200万程度である。
上記他の改質用モノマーは特に限定されない。上記他の改質用モノマーは、カルボキシル基を有するモノマーではないことが好ましい。カルボキシル基を有するモノマーが用いられた場合、基材層4,12の極性が高くなる。この結果、ピックアップ性が低下することがある。
上記(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマーは特に限定されない。上記(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマーは、炭素数1〜18のアルキル基を有する一級又は二級のアルキルアルコールと、(メタ)アクリル酸とのエステル化反応により得られた(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマーであることが好ましい。
上記(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマーとしては、具体的には、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸オクチル及び(メタ)アクリル酸ラウリル等が挙げられる。上記(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマーは、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記官能基含有モノマーとしては、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸6−ヒドロキシヘキシル、(メタ)アクリル酸8−ヒドロキシオクチル、(メタ)アクリル酸10−ヒドロキシデシル、(メタ)アクリル酸12−ヒドロキシラウリル及び(4−ヒドロキシメチルシクロヘキシル)メチル(メタ)アクリレート等の水酸基含有モノマー等が挙げられる。
上記アクリル系ポリマーは、反応性二重結合を有する硬化型アクリル系ポリマーであることが好ましい。この場合には、該硬化型アクリル系ポリマーを含む組成物を架橋させた架橋体の架橋密度を高くすることができる。上記硬化型アクリル系ポリマーとして、反応性二重結合を側鎖又は主鎖中もしくは主鎖末端に有する硬化型アクリル系ポリマー等が挙げられる。
上記アクリル系ポリマーに反応性二重結合を導入する方法は、特に制限されない。分子設計が容易であるため、上記反応性二重結合は、側鎖に導入されていることが好ましい。例えば、アクリル系ポリマーに官能基含有モノマーが共重合された官能基含有アクリル系ポリマーを用意した後に、この官能基(以下、官能基Aともいう)と反応し得る官能基(以下、官能基Bともいう)、及び反応性二重結合の両方を有する化合物(以下、化合物Cともいう)を、反応性二重結合が残存するように、上記官能基含有アクリル系ポリマーに縮合反応又は付加反応によって導入する方法が挙げられる。
上記官能基Aと官能基Bとの組合せの例としては、カルボキシル基とエポキシ基、カルボキシル基とアジリジル基、又は水酸基とイソシアネート基等の組合せが挙げられる。これら官能基の組合せのなかでも、反応を容易に制御できるため、水酸基とイソシアネート基との組合せが好適である。また、これら官能基の組み合わせでは、どの官能基を上記官能基含有アクリル系ポリマーが含有していてもよく、またどの官能基を上記化合物Cが含有していてもよい。水酸基を有する官能基含有アクリル系ポリマーと、イソシアネート基を有する上記化合物の組合せが好ましい。
上記イソシアネート基及び反応性二重結合を有するイソシアネート化合物としては、例えば、メタクリロイルイソシアネート、2−メタクリロイルオキシエチルイソシアネート、1,1−ビス(アクリロイルオキシメチル)エチルイソシアネート、又はm−イソプロペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシアネート等が挙げられる。
上記組成物に含まれている上記反応性二重結合を有するポリシロキサンは、反応性二重結合を有する有機基を、側鎖に有していてもよく、末端に有していてもよい。上記ポリシロキサンは、反応性二重結合を有する有機基を、片末端のみに有していてもよく、両末端に有していてもよい。割裂性をより一層高める観点からは、上記ポリシロキサンは、側鎖、両末端、又は側鎖と両末端とに、上記反応性二重結合を有する有機基を含むことが好ましい。上記ポリシロキサンは、反応性二重結合を有するように変性された変性ポリシロキサンである。
両末端に上記反応性二重結合を有する有機基を含むポリシロキサンの一例として、下記式(1)で表されるポリシロキサンが挙げられる。
上記式(1)中、nはポリシロキサンにおける繰り返し構造単位の数を表し、R1及びR2は反応性二重結合を有する有機基を表す。
側鎖に上記反応性二重結合を有する有機基を含むポリシロキサンの一例として、下記式(2)で表されるポリシロキサンが挙げられる。
上記式(2)中、n及びmはそれぞれポリシロキサンにおける繰り返し構造単位の数を表し、Rは反応性二重結合を有する有機基を表す。
片末端に上記反応性二重結合を有する有機基を含むポリシロキサンの一例として、下記式(3)で表されるポリシロキサンが挙げられる。
上記式(3)中、nはポリシロキサンにおける繰り返し構造単位の数を表し、R1は反応性二重結合を有さない有機基を表し、R2は反応性二重結合を有する有機基を表す。
側鎖及び両末端に上記反応性二重結合を有する有機基を含むポリシロキサンの一例として、下記式(4)で表されるポリシロキサンが挙げられる。
上記式(4)中、n及びmはそれぞれポリシロキサンにおける繰り返し構造単位の数を表し、R1、R2及びR3はそれぞれ反応性二重結合を有する有機基を表す。
割裂性をより一層高める観点からは、上記反応性二重結合は、炭素−炭素二重結合であることが好ましい。
割裂性をより一層高める観点からは、上記反応性二重結合を有するポリシロキサンは、(メタ)アクリロイル基を有するポリシロキサンであることが好ましい。(メタ)アクリロイル基は、反応性二重結合を有する。(メタ)アクリロイル基は、アクリロイル基とメタクリロイル基とを意味する。
上記ポリシロキサンの重量平均分子量は500〜10000であることが好ましい。上記ポリシロキサンの重量平均分子量のより好ましい下限は1000、より好ましい上限は3200である。上記ポリシロキサンの重量平均分子量が上記下限及び上限を満たすと、割裂性をより一層高めることができる。
上記ポリシロキサンの反応性二重結合の官能基当量は、1〜20であることが好ましい。上記官能基当量のより好ましい下限は2、より好ましい上限は3である。上記官能基当量が上記下限及び上限を満たすと、割裂性をより一層高めることができる。
上記組成物において、上記アクリル系ポリマー100重量部に対して、上記ポリシロキサンの含有量は0.5〜10重量部であることが好ましい。上記ポリシロキサンの含有量のより好ましい下限は1.3重量部、より好ましい上限は2.0重量部である。上記ポリシロキサンの含有量が上記下限及び上限を満たすと、割裂性をより一層高めることができる。
上記組成物は、アクリル基と反応可能な二重結合を有し、かつ重量平均分子量が100〜50,000の範囲内にあるオリゴマーをさらに含んでいてもよい。
上記組成物は、紫外線吸収剤を含んでいてもよい。また、組成物は、活性エネルギー線反応開始剤及び熱反応開始剤の内の少なくとも一方を含むことが好ましく、活性エネルギー線反応開始剤を含むことがより好ましい。活性エネルギー線反応開始剤は、光反応開始剤であることが好ましい。
上記活性エネルギー線には、紫外線、電子線、α線、β線、γ線、X線、赤外線及び可視光線が含まれる。これらの活性エネルギー線のなかでも、硬化性に優れ、かつ硬化物が劣化し難いため、紫外線又は電子線が好ましい。
上記光反応開始剤は特に限定されない。上記光反応開始剤として、例えば、光ラジカル発生剤又は光カチオン発生剤等を使用できる。また、上記熱反応開始剤は特に限定されない。上記熱反応開始剤としては、熱ラジカル発生剤等が挙げられる。上記組成物には、粘着力を制御するためにイソシアネート系架橋剤を添加してもよい。
上記光ラジカル発生剤は特に限定されない。上記光ラジカル発生剤の市販品としては、例えば、イルガキュア184、イルガキュア2959、イルガキュア907、イルガキュア819、イルガキュア651、イルガキュア369及びイルガキュア379(以上、いずれもチバ・ジャパン社製)、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、並びにルシリンTPO(BASF Japan社製)等が挙げられる。
上記光カチオン発生剤として、オニウム塩類又は有機金属錯体類を使用できる。上記オニウム塩類としては、芳香族ジアゾニウム塩、芳香族ハロニウム塩及び芳香族スルホニウム塩等が挙げられる。上記有機金属錯体類としては、鉄−アレン錯体、チタノセン錯体及びアリールシラノール−アルミニウム錯体等が挙げられる。
上記熱ラジカル発生剤としては、有機過酸化物及びアゾ化合物等が挙げられる。上記有機過酸化物としては、クメンハイドロパーオキサイド、ジイソプロピルベンゼンパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、ラウリルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート及びt−アミルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート等が挙げられる。上記アゾ化合物としては、2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)、1,1’−アゾビス(シクロヘキサンカルボニトリル)、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)及びジメチル2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート)等が挙げられる。
基材層4,12を活性エネルギー線硬化型の組成物により形成する場合には、組成物に対する活性エネルギー線の照射量を部分的に調整することにより、基材層4,12の粘着性を部分的に異ならせることができる。基材層が非粘着性を有するようにするためには、活性エネルギー線の照射量を多くすればよい。基材層が粘着性を有するようにするためには、活性エネルギー線を照射しなかったり、活性エネルギー線の照射量を少なくしたりすればよい。
粘接着剤層3のみをより一層精度良く切断する観点からは、基材層4,12の25℃での破断応力は、0.9N/10mm以下であることが好ましい。基材層4,12の上記破断応力は特に限定されないが、0.5N/10mm以上であることが好ましい。
粘接着剤層3のみをより一層精度良く切断する観点からは、基材層4,12の25℃での破断伸度は、22.5%以上であることが好ましい。
粘接着剤層3のみをより一層精度良く切断する観点からは、25℃における基材層に亀裂が生じる伸度(亀裂震度)は34.5%以上であることが好ましい。
粘接着剤層3のみをより一層精度良く切断する観点からは、基材層4,12の25℃での上記弾性率は、11.0MPa以下であることが好ましい。
粘接着剤層3のみをより一層精度良く切断し、かつ粘接着剤層3付き半導体チップのピックアップ性をより一層高める観点からは、基材層4及び基材層12の非粘着部12Aの粘接着剤層3からの剥離する際の25℃での剥離力は、42mN/25mm〜80mN/25mmであることが好ましい。
基材層4,12の厚みは特に限定されない。基材層4,12の厚みは、1〜100μmの範囲内にあることが好ましい。基材層4,12の厚みのより好ましい下限は5μmであり、より好ましい上限は60μmである。基材層4,12の厚みが薄すぎると、エクスパンド性が不足することがある。基材層4,12の厚みが厚すぎると、厚みが不均一になり、ダイシングを適切に行えないことがある。
ダイシング層5,13は、例えば、ダイシングフィルムである。ダイシング層5の基材5A及びダイシング層13の材料としては、ポリエチレンテレフタレート樹脂等のポリエステル系樹脂、ポリテトラフルオロエチレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリメチルペンテン樹脂、ポリビニルアセテート樹脂等のポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、及びポリイミド樹脂などのプラスチック樹脂等が挙げられる。なかでも、エクスパンド性に優れており、環境負荷が小さいため、ポリオレフィン系樹脂が好適に用いられる。
ダイシング層5の粘着剤層5Bの材料としては、アクリル系粘着剤、特殊合成ゴム系粘着剤、合成樹脂系粘着剤又はゴム系粘着剤等が挙げられる。なかでも、アクリル系粘着剤又はゴム系粘着剤が好ましく、アクリル系粘着剤がより好ましく、感圧タイプのアクリル系粘着剤がさらに好ましい。アクリル系粘着剤を用いた場合には、粘着剤層5Bの基材層4への貼着力、及び粘着剤層5Bのダイシングリングからの剥離性を高めることができる。さらに、粘着剤層5Bの製造コストを低くすることができる。
ダイシング層5,13の厚みは特に限定されない。ダイシング層5,13の厚みは、10〜200μmの範囲内であることが好ましい。ダイシング層5,13の厚みのより好ましい下限は60μm、より好ましい上限は150μmである。ダイシング層5,13の厚みが上記範囲内であると、離型層2からの剥離性及びダイシング層5,13のエクスパンド性をより一層高くすることができる。なお、ダイシング層5の厚みは、基材層5Aと粘着剤層5Bとの合計の厚みを示す。
ダイシング−ダイボンディングテープ1,11では、ダイシング層5,13が用いられている。ダイシング層5,13が省略されて、基材層4,12がダイシング層を兼ねていてもよい。特に、ダイシング−ダイボンディングテープ11では、基材層12の粘着部12Bにダイシングリングを貼り付けることができるため、ダイシング層13にダイシングリングを貼り付ける必要がない。ダイシング層13にダイシングリングを貼り付ける必要がないので、ダイシング層13は粘着力を有していなくてもよい。従って、ダイシング層13を構成する材料及び組成をより広い範囲から選択できる。
(粘接着剤層付き半導体チップの製造方法)
次に、図1(a),(b)に示すダイシング−ダイボンディングテープ1を用いた場合の粘接着剤層付き半導体チップの製造方法の一例を以下説明する。
次に、図1(a),(b)に示すダイシング−ダイボンディングテープ1を用いた場合の粘接着剤層付き半導体チップの製造方法の一例を以下説明する。
先ず、ダイシング−ダイボンディングテープ1と、積層体21とを有する。
図3(d)に示すように、積層体21は、保護シート22と、保護シート22の片面22aに積層されている分割後半導体ウェーハ23とを有する。保護シート22は、分割後半導体ウェーハ23の片面である表面23aに積層されている。分割後半導体ウェーハ23は個々の半導体チップに分割されている。分割後半導体ウェーハ23の平面形状は円形である。
積層体21は、図3(a)〜(d)に示す各工程を経て、以下のようにして得ることができる。
先ず、図3(a)に示すように、半導体ウェーハ23Aを用意する。半導体ウェーハ23Aは分割前半導体ウェーハである。半導体ウェーハ23Aの平面形状は円形である。半導体ウェーハ23Aの表面23aには、マトリックス状にストリートによって区画された各領域に、個々の半導体チップを構成するための回路が形成されている。
図3(b)に示すように、用意した半導体ウェーハ23Aを表面23a側からダイシングする。ダイシングの後、半導体ウェーハ23Aは分断されていない。半導体ウェーハ23Aの表面23aには、個々の半導体チップに分割するための切り込み23cが形成されている。ダイシングは、例えば、高速回転するブレードを備えるダイシング装置等を用いて行われる。
次に、図3(c)に示すように、半導体ウェーハ23Aの表面23aに、保護シート22を貼り付ける。その後、半導体ウェーハ23Aの裏面23bを研削し、半導体ウェーハ23Aの厚みを薄くする。ここでは、半導体ウェーハ23Aの裏面23bは、切り込み23c部分まで研削している。このようにして、図3(d)に示す積層体21を得ることができる。
半導体ウェーハ23Aの裏面23bは、切り込み23c部分まで研削することが好ましい。研削は、例えば研削磁石等を備えるグラインダなどの研削機を用いて行われる。研削時には、半導体ウェーハ23Aの表面23aには保護シート22が貼り付けられているので、回路に研削屑が付着しない。また、研削後に半導体ウェーハ23Aが個々の半導体チップに分割されても、複数の半導体チップがばらばらにならずに保護シート22に貼り付けられたままである。
積層体21を得た後、図4(a)に示すように、積層体21を保護シート22側からステージ25上に載せる。ステージ25上には、分割後半導体ウェーハ23の外周側面から一定間隔を隔てられた位置に、円環状のダイシングリング26が設けられている。ダイシング−ダイボンディングテープ1の離型層2を剥離しながら、又は離型層2を剥離した後に、露出した粘接着剤層3の第2の面3bを、分割後半導体ウェーハ23の裏面23bに貼り付ける。これにより、分割後半導体ウェーハ23の片面である裏面23bに、粘接着剤層3と基材層4とダイシング層5とをこの順で積層する。また、露出したダイシング層5の粘着剤層5Bをダイシングリング26に貼り付ける。
次に、図4(b)に示すように、粘接着剤層3が貼り付けられた分割後半導体ウェーハ23をステージ25から取り出して、裏返す。このとき、ダイシングリング26を粘着剤層5Bに貼り付けた状態で取り出す。取り出した分割後半導体ウェーハ23を表面23aが上方になるように裏返して、別のステージ27上に載せる。
次に、図5(a)に示すように、分割後半導体ウェーハ23の表面23aから保護シート22を剥離する。分割後半導体ウェーハ23の裏面23bに粘接着剤層3と基材層4とダイシング層5とを積層した後、かつ粘接着剤層3と基材層4とダイシング層5とを引き延ばす前に、保護シート22は剥離される。保護シート22を剥離する際に、剥離を容易にするために、必要に応じて、保護シート22を加熱してもよい。ただし、保護シート22を加熱する際に、粘接着剤層3を改質しないほうが好ましい。
次に、図5(b)に示すように、粘接着剤層3と基材層4とダイシング層5とを引き延ばして、粘接着剤層をのみを切断する。このとき、分割後半導体ウェーハ23の切断部分23cに沿って切断し、かつ分割後半導体ウェーハ23における個々の半導体チップを離間させる。粘接着剤層3は、分割後半導体ウェーハ23の裏面23bに貼り付けられているため、分割後半導体ウェーハ23の切断部分23cに沿って、すなわちダイシングラインに沿って、粘接着剤層3を切断できる。粘接着剤層3の切断の後に、粘接着剤層3には切断部分3cが形成される。
なお、本明細書では、粘接着剤層3を引き延ばして切断することを、割裂するともいう。粘接着剤層3を引き延ばして切断する作業(割裂)には、ダイシングも含まれることとし、ダイシング−ダイボンディングテープ1は、粘接着剤層3を引き延ばして切断する(割裂する)ために用いることができる。ダイシング−ダイボンディングテープ1は、言い換えれば、割裂−ダイボンディングテープである。
粘接着剤層3を引き延ばす方法としては、例えば、粘接着剤層3の下方から突き上げて、粘接着剤層3、基材層4及びダイシング層5に、図5(b)に示す力Aを付与する方法が挙げられる。力Aの付与により、結果として粘接着剤層3、基材層4及びダイシング層5に外側に向かって引っ張られる力B1,B2が付与され、粘接着剤層3が引き延ばされる。
基材層4は、アクリル系ポリマーと、反応性二重結合を有するポリシロキサンとを含む組成物により形成されている。従って、粘接着剤層3、基材層4及びダイシング層5を引き延ばすことにより、基材層4が切断されることなく、分割後半導体ウェーハ23の切断部分23cに沿って、粘接着剤層3のみを精度良く切断できる。このため、半導体チップの下方において、粘接着剤層3の欠けが生じ難い。粘接着剤層3を精度良く切断できるため、粘接着剤層3付き半導体チップのピックアップ性を高めることができる。粘接着剤層3の欠けが生じ難いので、粘接着剤層付き半導体チップを接着対象部材に積層して接着させた場合に、半導体チップが傾くのを抑制でき、かつ半導体チップの接合信頼性を高めることができる。
粘接着剤層3と基材層4とダイシング層5とを引き延ばす前又は間に、粘接着剤層3を改質しないことが好ましい。粘接着剤層3と基材層4とダイシング層5を引き延ばす前又は間に、粘接着剤層3を改質するために、粘接着剤層3を加熱及び冷却せず、かつレーザー光を照射しないことが好ましい。粘接着剤層3と基材層4とダイシング層5を引き延ばす前又は間に、粘接着剤層3を改質するために、粘接着剤層3を加熱(保護シート22を剥離するための加熱を除く)及び冷却せず、かつレーザー光を照射しないことが好ましい。ただし、粘接着剤層3を改質してもよい。粘接着剤層3を改質しない場合には、粘接着剤層3付き半導体チップの製造効率を高めることができる。
粘接着剤層3を切断した後、粘接着剤層3が積層された状態で、半導体チップを粘接着剤層3ごと基材層4から剥離して、取り出す。このようにして、粘接着剤層3付き半導体チップを得ることができる。ダイシング−ダイボンディングテープ1を用いた場合には、分割後半導体ウェーハ23が貼り付けられている粘接着剤層3部分の下方には、非粘着性を有する基材層4が位置しているので、粘接着剤層3付き半導体チップのピックアップ性を高めることができる。ダイシング−ダイボンディングテープ11を用いた場合にも、分割後半導体ウェーハ23が貼り付けられている粘接着剤層3部分の下方には、基材層12の非粘着部12Aが位置するので、粘接着剤層3付き半導体チップのピックアップ性を高めることができる。粘接着剤層3の切断の後、粘接着剤層3付き半導体チップを基材層4から剥離する前に、ダイシング層5を引き延ばして、個々の半導体チップ間の間隔をさらに拡張してもよい。
以下、実施例及び比較例を挙げることにより、本発明を具体的に説明する。本発明は、以下の実施例に限定されない。
基材を形成するために、以下の材料を用意した。
(1)アクリル系ポリマー
アクリル系ポリマーA:
(合成例1)
2−エチルヘキシルアクリレート95重量部、2−ヒドロキシエチルアクリレート5重量部、光ラジカル発生剤としてのイルガキュア651(チバガイギー社製、50%酢酸エチル溶液)0.2重量部、及びラウリルメルカプタン0.01重量部を酢酸エチルに溶解させ、溶液を得た。この溶液に紫外線を照射して重合を行い、ポリマーの酢酸エチル溶液を得た。さらに、この溶液の固形分100重量部に対して、2−メタクリロイルオキシエチルイソシアネート(昭和電工社製、カレンズMOI)を3.5重量部反応させて、(メタ)アクリル樹脂架橋体であるアクリル系ポリマーA(アクリル共重合体)を得た。得られたアクリル系ポリマーAの重量平均分子量は70万であり、酸価は0.86(mgKOH/g)であった。
アクリル系ポリマーA:
(合成例1)
2−エチルヘキシルアクリレート95重量部、2−ヒドロキシエチルアクリレート5重量部、光ラジカル発生剤としてのイルガキュア651(チバガイギー社製、50%酢酸エチル溶液)0.2重量部、及びラウリルメルカプタン0.01重量部を酢酸エチルに溶解させ、溶液を得た。この溶液に紫外線を照射して重合を行い、ポリマーの酢酸エチル溶液を得た。さらに、この溶液の固形分100重量部に対して、2−メタクリロイルオキシエチルイソシアネート(昭和電工社製、カレンズMOI)を3.5重量部反応させて、(メタ)アクリル樹脂架橋体であるアクリル系ポリマーA(アクリル共重合体)を得た。得られたアクリル系ポリマーAの重量平均分子量は70万であり、酸価は0.86(mgKOH/g)であった。
アクリル系ポリマーB:
アクリルモノマーを、2−エチルヘキシルアクリレート93重量部、2−ヒドロキシエチルアクリレート5重量部及びアクリル酸2重量部に変更したこと以外はアクリル系ポリマーAと同様にして、(メタ)アクリル樹脂架橋体であるアクリル系ポリマーBを得た。得られたアクリル系ポリマーBの重量平均分子量は67万であり、酸価は1.02(mgKOH/g)であった。
アクリルモノマーを、2−エチルヘキシルアクリレート93重量部、2−ヒドロキシエチルアクリレート5重量部及びアクリル酸2重量部に変更したこと以外はアクリル系ポリマーAと同様にして、(メタ)アクリル樹脂架橋体であるアクリル系ポリマーBを得た。得られたアクリル系ポリマーBの重量平均分子量は67万であり、酸価は1.02(mgKOH/g)であった。
(2)ポリシロキサン
X−22−164AS(信越化学工業社製、メタアクリロイル基を両末端に有する、2官能、官能基当量500、重量平均分子量1000)
X−22−2445(信越化学工業社製、アクリロイル基を両末端に有する、2官能、官能基当量1600、重量平均分子量3200)
X−22−2404(信越化学工業社製、メタアクリロイル基を片末端に有する、1官能、官能基当量420、重量平均分子量420)
X−22−2458(信越化学工業社製、アクリロイル基を側鎖に有する、20官能、官能基当量470、重量平均分子量9500)
なお、上記ポリシロキサンの重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーにより測定されたポリスチレン換算での重量平均分子量を示す。
X−22−164AS(信越化学工業社製、メタアクリロイル基を両末端に有する、2官能、官能基当量500、重量平均分子量1000)
X−22−2445(信越化学工業社製、アクリロイル基を両末端に有する、2官能、官能基当量1600、重量平均分子量3200)
X−22−2404(信越化学工業社製、メタアクリロイル基を片末端に有する、1官能、官能基当量420、重量平均分子量420)
X−22−2458(信越化学工業社製、アクリロイル基を側鎖に有する、20官能、官能基当量470、重量平均分子量9500)
なお、上記ポリシロキサンの重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーにより測定されたポリスチレン換算での重量平均分子量を示す。
(3)ウレタンアクリルオリゴマー
U−324A(新中村化学工業社製、ウレタンアクリルオリゴマー)
U−324A(新中村化学工業社製、ウレタンアクリルオリゴマー)
(4)光反応開始剤
イルガキュア651(光ラジカル発生剤、チバガイギー社製)
イルガキュア651(光ラジカル発生剤、チバガイギー社製)
(実施例1)
得られたアクリル系ポリマーA100重量部と、反応性二重結合を有するシリコーン樹脂としてX−22−164AS(信越化学工業社製、メタアクリロイル基を両末端に有する、2官能、官能基当量500、重量平均分子量1000)0.5重量部と、光反応開始剤としてのイルガキュア651(光ラジカル発生剤、チバガイギー社製)1重量部とを配合し、組成物溶液を得た。この組成物溶液を離型PETフィルム上にアプリケーターを用いて塗工し、110℃で3分間加熱乾燥し、厚み50μmのフィルム状の組成物層を形成した。この組成物層上に離型PETフィルムを貼り付けた。その後、上記組成物層に高圧水銀灯下で365nmの紫外線を2000mJ/cm2で照射し、基材層を形成した。
得られたアクリル系ポリマーA100重量部と、反応性二重結合を有するシリコーン樹脂としてX−22−164AS(信越化学工業社製、メタアクリロイル基を両末端に有する、2官能、官能基当量500、重量平均分子量1000)0.5重量部と、光反応開始剤としてのイルガキュア651(光ラジカル発生剤、チバガイギー社製)1重量部とを配合し、組成物溶液を得た。この組成物溶液を離型PETフィルム上にアプリケーターを用いて塗工し、110℃で3分間加熱乾燥し、厚み50μmのフィルム状の組成物層を形成した。この組成物層上に離型PETフィルムを貼り付けた。その後、上記組成物層に高圧水銀灯下で365nmの紫外線を2000mJ/cm2で照射し、基材層を形成した。
また、G−2050M(日油社製、エポキシ基含有アクリル系高分子ポリマー、重量平均分子量Mw20万)15重量部と、EXA−7200HH(DIC社製、ジシクロペンタジエン型エポキシ樹脂)80重量部と、HP−4032D(DIC社製、ナフタレン型エポキシ樹脂)5重量部と、YH−309(ジャパンエポキシレジン社製、酸無水物系硬化剤)35重量部と、2MAOK−PW(四国化成社製、イミダゾール)8重量部と、S320(チッソ社製、アミノシラン)2重量部とを配合し、配合物を得た。この配合物をアプリケーターにて厚さ40μmになるようにリンテック社製PET38CS上に塗布し、110℃で3分間加熱乾燥して、粘接着剤層を得た。
上記基材層の両面に貼り付けられた離型PETフィルムの一方を剥がし、直径306.8mmの円形の基材層を得た。上記PET38CS上の粘接着剤層を直径305.8mmの円形に加工した。基材層と粘接着剤層とを、円の中心が合うように貼り合せた。基材層の片面に貼り付けられた離型PETフィルムを剥がし、ダイシング層(PEテープ#6318−B:積水化学工業社製粘着フィルム、厚み70μmのポリエチレン基材の片面に、厚み10μmのゴム系粘着剤層が形成されている粘着フィルム)を、粘着剤層側から基材層に貼り付けた。また、ダイシング層の粘接着剤層及び基材層の外周側面よりも側方に張り出している領域を、上記PET38CS上に貼り付けた。このようにして離型層と粘接着剤層と基材層とダイシング層とがこの順で積層されたダイシング−ダイボンディングテープを得た。
(実施例2〜9及び比較例1)
基材層を得る際に、上記組成物に使用した材料の種類及び配合量を下記の表1に示すように変更したこと以外は実施例1と同様にして、基材層を形成した。得られた基材層を用いたこと以外は実施例1と同様にして、ダイシング−ダイボンディングテープを得た。
基材層を得る際に、上記組成物に使用した材料の種類及び配合量を下記の表1に示すように変更したこと以外は実施例1と同様にして、基材層を形成した。得られた基材層を用いたこと以外は実施例1と同様にして、ダイシング−ダイボンディングテープを得た。
(評価)
(1)基材層の破断応力
オートグラフ(オリエンテック社製、RTC−1310A)を用いて、25℃、サンプル幅10mm、チャック間25mm及びクロスヘッドスピード50mm/minの条件で、基材層の破断応力を測定した。
(1)基材層の破断応力
オートグラフ(オリエンテック社製、RTC−1310A)を用いて、25℃、サンプル幅10mm、チャック間25mm及びクロスヘッドスピード50mm/minの条件で、基材層の破断応力を測定した。
(2)基材層の破断伸度
オートグラフ(オリエンテック社製、RTC−1310A)を用いて、25℃、サンプル幅10mm、チャック間25mm及びクロスヘッドスピード50mm/minの条件で、基材層の破断伸度を測定した。
オートグラフ(オリエンテック社製、RTC−1310A)を用いて、25℃、サンプル幅10mm、チャック間25mm及びクロスヘッドスピード50mm/minの条件で、基材層の破断伸度を測定した。
(3)基材層の弾性率
オートグラフ(オリエンテック社製、RTC−1310A)を用いて、25℃、サンプル幅10mm、チャック間25mm及びクロスヘッドスピード50mm/minの条件で、弾性率を測定した。
オートグラフ(オリエンテック社製、RTC−1310A)を用いて、25℃、サンプル幅10mm、チャック間25mm及びクロスヘッドスピード50mm/minの条件で、弾性率を測定した。
(4)基材層の亀裂伸度
基材層の亀裂伸度を測定するために、ダイシング層を基材層に貼り合わせたサンプルを用いた。
基材層の亀裂伸度を測定するために、ダイシング層を基材層に貼り合わせたサンプルを用いた。
オートグラフ(オリエンテック社製、RTC−1310A)を用いて、25℃、ダイシング層を基材層に貼り合せたサンプル幅25mm、チャック間50mm、クロスヘッドスピード50mm/minの条件で基材層を引き延ばした時に、基材層に亀裂が生じる伸度を測定し、亀裂伸度とした。
(5)基材層の剥離力
基材層の剥離力を測定するために、基材層を粘接着剤層に貼り合わせたサンプルを用いた。
基材層の剥離力を測定するために、基材層を粘接着剤層に貼り合わせたサンプルを用いた。
オートグラフ(オリエンテック社製、RTC−1310A)を用いて、25℃及び粘接着剤層3を基材層に貼り合せたサンプル幅25mm、チャック間50mm及びクロスヘッドスピード300mm/minの条件で、180°ピールすることにより、粘接着剤層から基材層を剥離した時の剥離力を測定した。
(6)粘接着剤層付き半導体チップの製造時の評価
直径304.8mm(12inch)の半導体ウェーハ(シリコンウェーハ、厚み76.5μm)の表面に深さ50μmの切り込みを入れた。次に、半導体ウェーハの表面に保護シートとしてのバックグラインディングテープ イクロスSB135S−BN(三井化学社製、オレフィンの片面にアクリル系粘着剤が塗布されている)をアクリル系粘着剤側からラミネートした。次に、半導体ウェーハの厚みが35μmになるまで半導体ウェーハの裏面を研削した後、CMPスラリーを用いて、半導体ウェーハの厚みが30μmになるまで半導体ウェーハの裏面の鏡面仕上げを行った。このようにして、保護シートと、分割後半導体ウェーハとの積層体を得た。
直径304.8mm(12inch)の半導体ウェーハ(シリコンウェーハ、厚み76.5μm)の表面に深さ50μmの切り込みを入れた。次に、半導体ウェーハの表面に保護シートとしてのバックグラインディングテープ イクロスSB135S−BN(三井化学社製、オレフィンの片面にアクリル系粘着剤が塗布されている)をアクリル系粘着剤側からラミネートした。次に、半導体ウェーハの厚みが35μmになるまで半導体ウェーハの裏面を研削した後、CMPスラリーを用いて、半導体ウェーハの厚みが30μmになるまで半導体ウェーハの裏面の鏡面仕上げを行った。このようにして、保護シートと、分割後半導体ウェーハとの積層体を得た。
次に、実施例及び比較例で得られたダイシング−ダイボンディングテープの離型PETフィルムを粘接着剤層及び基材層から剥離して、粘接着剤層と、基材層の外周部分とを露出した。積層体の分割後半導体ウェーハの裏面に、粘接着剤層を60℃の温度でラミネートし、ダイシング層の粘着剤層をダイシングリングに貼り付けた。
次に、粘接着剤層が貼り付けられた分割後半導体ウェーハをステージから取り出して、裏返し、別のステージ上に載せた。その後、分割後半導体ウェーハの表面から、60℃で保護シートを剥離した。このとき、粘接着剤層は改質しなかった。
ダイボンダーbestem D−02(キャノンマシーナリー社製)を用いて、25℃でエクスパンド量10mmとして、粘接着剤層と基材層とダイシング層とを引き延ばして、粘接着剤層を切断した。
粘接着剤層の切断の後に、基材層及び粘着剤層の割裂性(切断状態)を下記の判定基準で判定した。
[割裂性の判定基準]
○:基材層が切断されておらず、半導体チップの下方において、粘接着剤層に欠けがなく、分割後半導体ウェーハの切断部分に沿って粘着剤層が切断される
×:基材層が切断された
○:基材層が切断されておらず、半導体チップの下方において、粘接着剤層に欠けがなく、分割後半導体ウェーハの切断部分に沿って粘着剤層が切断される
×:基材層が切断された
次に、割裂後に、ダイボンダーbestem D−02(キャノンマシーナリー社製)を用いて、コレットサイズ8mm角、突き上げ速度5mm/秒、ピックアップ温度25℃の条件で、20個の粘接着剤層付き半導体チップを連続してピックアップした。粘接着剤層付き半導体チップのピックアップ性を下記の判定基準で判定した。
[ピックアップ性の判定基準]
○:ピックアップできなかった粘接着剤層付き半導体チップなし
×:ピックアップできなかった粘接着剤層付き半導体チップあり
結果を下記の表1に示す。
○:ピックアップできなかった粘接着剤層付き半導体チップなし
×:ピックアップできなかった粘接着剤層付き半導体チップあり
結果を下記の表1に示す。
1…ダイシング−ダイボンディングテープ
2…離型層
2a…上面
3…粘接着剤層
3a…第1の表面
3b…第2の表面
3c…切断部分
4…基材層
4a…第1の表面
4b…第2の表面
5…ダイシング層
5A…基材
5B…粘着剤層
11…ダイシング−ダイボンディングテープ
12…基材層
12A…非粘着部
12B…粘着部
12a…第1の表面
12b…第2の表面
13…ダイシング層
21…積層体
22…保護シート
22a…片面
23…分割後半導体ウェーハ
23A…半導体ウェーハ
23a…表面
23b…裏面
23c…切断部分
25…ステージ
26…ダイシングリング
27…ステージ
2…離型層
2a…上面
3…粘接着剤層
3a…第1の表面
3b…第2の表面
3c…切断部分
4…基材層
4a…第1の表面
4b…第2の表面
5…ダイシング層
5A…基材
5B…粘着剤層
11…ダイシング−ダイボンディングテープ
12…基材層
12A…非粘着部
12B…粘着部
12a…第1の表面
12b…第2の表面
13…ダイシング層
21…積層体
22…保護シート
22a…片面
23…分割後半導体ウェーハ
23A…半導体ウェーハ
23a…表面
23b…裏面
23c…切断部分
25…ステージ
26…ダイシングリング
27…ステージ
Claims (7)
- 個々の半導体チップに分割されている分割後半導体ウェーハに積層され、粘接着剤層付き半導体チップを得るために用いられるダイシング−ダイボンディングテープであって、
基材層と、
前記基材層の第1の表面に積層された粘接着剤層とを備え、
前記基材層が、アクリル系ポリマーと、反応性二重結合を有するポリシロキサンとを含む組成物により形成されている、ダイシング−ダイボンディングテープ。 - 前記反応性二重結合を有するポリシロキサンは、(メタ)アクリロイル基を有するポリシロキサンである、請求項1に記載のダイシング−ダイボンディングテープ。
- 前記ポリシロキサンの重量平均分子量が、1000〜3200である、請求項1又は2に記載のダイシング−ダイボンディングテープ。
- 前記基材層の前記第1の表面とは反対側の第2の表面に積層されたダイシング層をさらに備える、請求項1〜3のいずれか1項に記載のダイシング−ダイボンディングテープ。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載のダイシング−ダイボンディングテープと、個々の半導体チップに分割されている分割後半導体ウェーハとを用いて、
前記分割後半導体ウェーハの片面に、前記粘接着剤層と前記基材層とをこの順で積層する工程と、
前記粘接着剤層と前記基材層とを引き延ばすことにより、前記粘接着剤層を前記分割後半導体ウェーハの切断部分に沿って切断し、かつ前記分割後半導体ウェーハにおける個々の前記半導体チップを離間させる工程と、
前記粘接着剤層が積層された状態で、前記粘接着剤層付き半導体チップを取り出す工程とを備える、粘接着剤層付き半導体チップの製造方法。 - 前記分割後半導体ウェーハの片面に、保護シートが積層されている積層体を用いて、
前記分割後半導体ウェーハの片面に前記粘接着剤層と前記基材層とを積層した後、かつ前記粘接着剤層と前記基材層とを引き延ばす前に、前記保護シートを前記分割後半導体ウェーハから剥離する工程をさらに備える、請求項5に記載の粘接着剤層付き半導体チップの製造方法。 - 半導体ウェーハの表面に、該半導体ウェーハを個々の半導体チップに分割するための切り込みを形成する工程と、
切り込みが形成された前記半導体ウェーハの表面に保護シートを貼り付ける工程と、
前記保護シートが貼り付けられた前記半導体ウェーハの裏面を研削し、前記半導体ウェーハを個々の半導体チップに分割し、前記積層体を得る工程をさらに備える、請求項6に記載の粘接着剤層付き半導体チップの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2010064280A JP2011199015A (ja) | 2010-03-19 | 2010-03-19 | ダイシング−ダイボンディングテープ及び粘接着剤層付き半導体チップの製造方法 |
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Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
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ID=44876859
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| JP2010064280A Pending JP2011199015A (ja) | 2010-03-19 | 2010-03-19 | ダイシング−ダイボンディングテープ及び粘接着剤層付き半導体チップの製造方法 |
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| JP (1) | JP2011199015A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013172021A (ja) * | 2012-02-21 | 2013-09-02 | Sekisui Chem Co Ltd | ダイシング−ダイボンディングテープ及び粘接着剤層付き半導体チップの製造方法 |
| JP2013213206A (ja) * | 2012-03-08 | 2013-10-17 | Sekisui Chem Co Ltd | 透明基板の処理方法及び透明基板処理用粘着剤 |
| JP2021516280A (ja) * | 2018-06-20 | 2021-07-01 | エルジー・ケム・リミテッド | 粘着剤組成物 |
| WO2021193936A1 (ja) * | 2020-03-27 | 2021-09-30 | リンテック株式会社 | 半導体装置製造用シート |
| JP2022111097A (ja) * | 2021-01-19 | 2022-07-29 | 味の素株式会社 | プリント配線板の製造方法 |
-
2010
- 2010-03-19 JP JP2010064280A patent/JP2011199015A/ja active Pending
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| JPWO2021193936A1 (ja) * | 2020-03-27 | 2021-09-30 | ||
| JP7670689B2 (ja) | 2020-03-27 | 2025-04-30 | リンテック株式会社 | 半導体装置製造用シート |
| JP2022111097A (ja) * | 2021-01-19 | 2022-07-29 | 味の素株式会社 | プリント配線板の製造方法 |
| JP7711597B2 (ja) | 2021-01-19 | 2025-07-23 | 味の素株式会社 | プリント配線板の製造方法 |
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