JP2011192941A - 薄膜トランジスタ基板及び薄膜トランジスタ基板の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】薄膜トランジスタの導通不良などの欠陥の低減を図る。
【解決手段】基板10と、基板10上に形成されたゲート電極5aと、ゲート電極5a上において、ゲート電極5aを挟む配置にそれぞれ離間して設けられたソース電極5iとドレイン電極5hと、ソース電極5iの少なくとも一部、ドレイン電極5hの少なくとも一部及びソース電極5iとドレイン電極5hとの間の領域を覆うように一体に形成され結晶性シリコンを含む半導体層50とを備え、半導体層50は、一端側で前記ソース電極5iの少なくとも一部を覆う部分と他端側でドレイン電極5hの少なくとも一部を覆う部分とであってドーパントを含む一対の不純物半導体膜部5f、5gと、一対の不純物半導体膜部5f、5gの間に形成された半導体膜部5bとを有する薄膜トランジスタ基板を提供する。
【選択図】図15
【解決手段】基板10と、基板10上に形成されたゲート電極5aと、ゲート電極5a上において、ゲート電極5aを挟む配置にそれぞれ離間して設けられたソース電極5iとドレイン電極5hと、ソース電極5iの少なくとも一部、ドレイン電極5hの少なくとも一部及びソース電極5iとドレイン電極5hとの間の領域を覆うように一体に形成され結晶性シリコンを含む半導体層50とを備え、半導体層50は、一端側で前記ソース電極5iの少なくとも一部を覆う部分と他端側でドレイン電極5hの少なくとも一部を覆う部分とであってドーパントを含む一対の不純物半導体膜部5f、5gと、一対の不純物半導体膜部5f、5gの間に形成された半導体膜部5bとを有する薄膜トランジスタ基板を提供する。
【選択図】図15
Description
本発明は、薄膜トランジスタ基板及び薄膜トランジスタ基板の製造方法に関する。
従来の薄膜トランジスタにおいて、チャネル領域が形成される半導体層には一般的に、非晶質シリコン(アモルファスシリコン)が用いられる。
また、薄膜トランジスタのオン電流を向上させることを目的に、半導体層に結晶性シリコン、特に微結晶シリコン(マイクロクリスタルシリコン:結晶粒径が概ね50〜100nmの結晶性(多結晶)シリコン)を用いる試みが行われているが、逆スタガ構造のトランジスタの半導体層に結晶性シリコンを用いた場合に、導通不良などの欠陥を引き起こしてしまうことがあるという問題がある。
これは、結晶性シリコンを含む半導体層の表面には凹凸が多いために、半導体層のチャネル形成領域上にチャネル保護膜を形成する際のドライエッチング時にエッチングガスが結晶性シリコンの凹部を通過してゲート絶縁膜まで届き、ゲート絶縁膜の一部が削れてしまうことがある。そして、ゲート絶縁膜の一部が削れていて、さらに結晶性シリコンの凹凸が多い半導体層上に形成される不純物半導体膜及びソース・ドレイン電極は正常な構造で積層されず、ソース電極とドレイン電極の間の電流経路が正常に形成されないことが、導通不良などの欠陥の発生原因となるためである。
この導通不良などの欠陥を低減させるために、結晶性シリコン層に非晶質シリコン層を積層してなる半導体層を薄膜トランジスタに適用する技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、薄膜トランジスタのオン電流を向上させることを目的に、半導体層に結晶性シリコン、特に微結晶シリコン(マイクロクリスタルシリコン:結晶粒径が概ね50〜100nmの結晶性(多結晶)シリコン)を用いる試みが行われているが、逆スタガ構造のトランジスタの半導体層に結晶性シリコンを用いた場合に、導通不良などの欠陥を引き起こしてしまうことがあるという問題がある。
これは、結晶性シリコンを含む半導体層の表面には凹凸が多いために、半導体層のチャネル形成領域上にチャネル保護膜を形成する際のドライエッチング時にエッチングガスが結晶性シリコンの凹部を通過してゲート絶縁膜まで届き、ゲート絶縁膜の一部が削れてしまうことがある。そして、ゲート絶縁膜の一部が削れていて、さらに結晶性シリコンの凹凸が多い半導体層上に形成される不純物半導体膜及びソース・ドレイン電極は正常な構造で積層されず、ソース電極とドレイン電極の間の電流経路が正常に形成されないことが、導通不良などの欠陥の発生原因となるためである。
この導通不良などの欠陥を低減させるために、結晶性シリコン層に非晶質シリコン層を積層してなる半導体層を薄膜トランジスタに適用する技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、上記特許文献1の場合、結晶性シリコン層の表面の凹凸が大き過ぎると、非晶質シリコン層ではその凹凸を緩和しきれないことがある。また、その凹凸を緩和するために非晶質シリコン層を厚く成膜すると、半導体層における膜厚方向の抵抗が増すことになり、オン電流が増加しにくくなる。
また、結晶性シリコン層と非晶質シリコン層との界面が電流経路になってしまう場合、その凹凸に起因する界面の乱れが抵抗値の上昇をまねき、オン電流の増加が得られにくいという問題があった。
また、結晶性シリコン層と非晶質シリコン層との界面が電流経路になってしまう場合、その凹凸に起因する界面の乱れが抵抗値の上昇をまねき、オン電流の増加が得られにくいという問題があった。
そこで、本発明の課題は、薄膜トランジスタの導通不良などの欠陥を低減させることである。
以上の課題を解決するため、本発明の一の態様は、薄膜トランジスタ基板であって、
基板と、前記基板上に形成されたゲート電極と、前記ゲート電極上において、前記ゲート電極を挟む配置にそれぞれ離間して設けられたソース電極とドレイン電極と、前記ソース電極の少なくとも一部、前記ドレイン電極の少なくとも一部及び前記ソース電極と前記ドレイン電極との間の領域を覆うように一体に形成され、結晶性シリコンを含む半導体層と、を備え、前記半導体層は、一端側で前記ソース電極の少なくとも一部を覆う部分と他端側で前記ドレイン電極の少なくとも一部を覆う部分とであってドーパントを含む一対の不純物半導体膜部と、前記一対の不純物半導体膜部の間に形成された半導体膜部と、を有することを特徴とする。
好ましくは、前記一端側の不純物半導体膜部と前記他端側の不純物半導体膜部とは、前記ゲート電極の上方の前記半導体膜部を挟んで対向している。
好ましくは、前記半導体層の上面を覆うようにキャップ層が形成されている。
好ましくは、第1電極と、第2電極と、前記第1電極と前記第2電極の間に備えた発光素子をさらに備える。
基板と、前記基板上に形成されたゲート電極と、前記ゲート電極上において、前記ゲート電極を挟む配置にそれぞれ離間して設けられたソース電極とドレイン電極と、前記ソース電極の少なくとも一部、前記ドレイン電極の少なくとも一部及び前記ソース電極と前記ドレイン電極との間の領域を覆うように一体に形成され、結晶性シリコンを含む半導体層と、を備え、前記半導体層は、一端側で前記ソース電極の少なくとも一部を覆う部分と他端側で前記ドレイン電極の少なくとも一部を覆う部分とであってドーパントを含む一対の不純物半導体膜部と、前記一対の不純物半導体膜部の間に形成された半導体膜部と、を有することを特徴とする。
好ましくは、前記一端側の不純物半導体膜部と前記他端側の不純物半導体膜部とは、前記ゲート電極の上方の前記半導体膜部を挟んで対向している。
好ましくは、前記半導体層の上面を覆うようにキャップ層が形成されている。
好ましくは、第1電極と、第2電極と、前記第1電極と前記第2電極の間に備えた発光素子をさらに備える。
また、本発明の他の態様は、薄膜トランジスタ基板の製造方法であって、
基板上に形成されたゲート電極上において、前記ゲート電極を挟む配置にそれぞれソース電極とドレイン電極とを離間して形成するソース・ドレイン電極形成工程と、結晶化シリコンを含む半導体層を、前記ソース電極の少なくとも一部、前記ドレイン電極の少なくとも一部及び前記ソース電極と前記ドレイン電極との間の領域を覆うように一体に形成する半導体層形成工程と、前記半導体層における両端側にイオンドーピングを施して、前記半導体層の一端側で前記ソース電極の少なくとも一部を覆いドーパントを含む一方の不純物半導体膜部と、前記半導体層の他端側で前記ドレイン電極の少なくとも一部を覆いドーパントを含む他方の不純物半導体膜部とを形成するとともに、その一対の不純物半導体膜部に挟まれる半導体膜部を形成するイオンドープ工程と、を備えることを特徴とする。
好ましくは、前記イオンドープ工程において、前記ゲート電極の上方に対応する前記半導体層部分をレジスト膜で遮蔽した状態でイオンドーピングを施して、前記半導体膜部と、その半導体膜部を挟んで対向する一対の不純物半導体膜部とを形成する。
好ましくは、前記半導体層形成工程の後、前記半導体層を被覆するキャップ層を成膜する工程を備え、前記キャップ層上に、前記レジスト膜を形成する。
基板上に形成されたゲート電極上において、前記ゲート電極を挟む配置にそれぞれソース電極とドレイン電極とを離間して形成するソース・ドレイン電極形成工程と、結晶化シリコンを含む半導体層を、前記ソース電極の少なくとも一部、前記ドレイン電極の少なくとも一部及び前記ソース電極と前記ドレイン電極との間の領域を覆うように一体に形成する半導体層形成工程と、前記半導体層における両端側にイオンドーピングを施して、前記半導体層の一端側で前記ソース電極の少なくとも一部を覆いドーパントを含む一方の不純物半導体膜部と、前記半導体層の他端側で前記ドレイン電極の少なくとも一部を覆いドーパントを含む他方の不純物半導体膜部とを形成するとともに、その一対の不純物半導体膜部に挟まれる半導体膜部を形成するイオンドープ工程と、を備えることを特徴とする。
好ましくは、前記イオンドープ工程において、前記ゲート電極の上方に対応する前記半導体層部分をレジスト膜で遮蔽した状態でイオンドーピングを施して、前記半導体膜部と、その半導体膜部を挟んで対向する一対の不純物半導体膜部とを形成する。
好ましくは、前記半導体層形成工程の後、前記半導体層を被覆するキャップ層を成膜する工程を備え、前記キャップ層上に、前記レジスト膜を形成する。
本発明は、薄膜トランジスタの導通不良などの欠陥を低減させることができる。
以下に、本発明を実施するための好ましい形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
図1は、発光装置であるELパネル1における複数の画素Pの配置構成を示す平面図であり、図2は、ELパネル1の概略構成を示す平面図である。
図1、図2に示すように、ELパネル1には、R(赤),G(緑),B(青)をそれぞれ発光する複数の画素Pが所定のパターンでマトリクス状に配置されている。
このELパネル1には、複数の走査線2が行方向に沿って互いに略平行となるよう配列され、複数の信号線3が平面視して走査線2と略直交するよう列方向に沿って互いに略平行となるよう配列されている。また、隣り合う走査線2の間において電圧供給線4が走査線2に沿って設けられている。そして、これら各走査線2と隣接する二本の信号線3と各電圧供給線4とによって囲われる範囲が、画素Pに相当する。
また、ELパネル1には、走査線2、信号線3、電圧供給線4の上方に覆うように、格子状の隔壁であるバンク13が設けられている。このバンク13によって囲われてなる略長方形状の複数の開口部13aが画素Pごとに形成されており、この開口部13a内に所定のキャリア輸送層(後述する正孔注入層8b、発光層8c)が設けられて、画素Pの発光領域となる。キャリア輸送層とは、電圧が印加されることによって正孔又は電子を輸送する層である。
なお、図1においては、バンク13が格子状に設けられているものとしたが、これに限るものではなく、例えば信号線3に沿った一方向にのみ設けられているものであってもよい。
このELパネル1には、複数の走査線2が行方向に沿って互いに略平行となるよう配列され、複数の信号線3が平面視して走査線2と略直交するよう列方向に沿って互いに略平行となるよう配列されている。また、隣り合う走査線2の間において電圧供給線4が走査線2に沿って設けられている。そして、これら各走査線2と隣接する二本の信号線3と各電圧供給線4とによって囲われる範囲が、画素Pに相当する。
また、ELパネル1には、走査線2、信号線3、電圧供給線4の上方に覆うように、格子状の隔壁であるバンク13が設けられている。このバンク13によって囲われてなる略長方形状の複数の開口部13aが画素Pごとに形成されており、この開口部13a内に所定のキャリア輸送層(後述する正孔注入層8b、発光層8c)が設けられて、画素Pの発光領域となる。キャリア輸送層とは、電圧が印加されることによって正孔又は電子を輸送する層である。
なお、図1においては、バンク13が格子状に設けられているものとしたが、これに限るものではなく、例えば信号線3に沿った一方向にのみ設けられているものであってもよい。
図3は、アクティブマトリクス駆動方式で動作するELパネル1の1画素に相当する回路を示した回路図である。
図3に示すように、ELパネル1には、走査線2と、走査線2と交差する信号線3と、走査線2に沿う電圧供給線4とが設けられており、このELパネル1の1画素Pにつき、薄膜トランジスタであるスイッチトランジスタ5と、薄膜トランジスタである駆動トランジスタ6と、キャパシタ7と、EL素子(発光素子)8とが設けられている。
各画素Pにおいては、スイッチトランジスタ5のゲートが走査線2に接続され、スイッチトランジスタ5のドレインとソースのうちの一方が信号線3に接続され、スイッチトランジスタ5のドレインとソースのうちの他方がキャパシタ7の一方の電極及び駆動トランジスタ6のゲートに接続されている。駆動トランジスタ6のソースとドレインのうちの一方が電圧供給線4に接続され、駆動トランジスタ6のソースとドレインのうち他方がキャパシタ7の他方の電極及びEL素子8のアノード(第1電極)に接続されている。なお、全ての画素PのEL素子8のカソード(第2電極)は、一定電圧Vcomに保たれている(例えば、接地電位にされている)。
また、このELパネル1の周囲において各走査線2が走査ドライバに接続され、各電圧供給線4が一定電圧源又は適宜電圧信号を出力するドライバに接続され、各信号線3がデータドライバに接続され、これらドライバによってELパネル1がアクティブマトリクス駆動方式で駆動される。電圧供給線4には、一定電圧源又はドライバによって所定の電力が供給される。
次に、ELパネル1と、その画素Pの回路構造について、図4〜図6を用いて説明する。ここで、図4は、ELパネル1の1画素Pに相当する平面図であり、図5は、図4のV−V線に沿った面の矢視断面図、図6は、図4のVI−VI線に沿った面の矢視断面図である。なお、図4においては、電極及び配線を主に示す。
図4に示すように、スイッチトランジスタ5及び駆動トランジスタ6は、信号線3に沿うように配列され、スイッチトランジスタ5の近傍にキャパシタ7が配置され、駆動トランジスタ6の近傍にEL素子8が配置されている。また、走査線2と電圧供給線4の間に、スイッチトランジスタ5、駆動トランジスタ6、キャパシタ7及びEL素子8が配置されている。
図4〜図6に示すように、基板10上の一面にゲート絶縁膜となる第一絶縁膜11が成膜されており、その第一絶縁膜11の上に第二絶縁膜12が成膜されている。信号線3は第一絶縁膜11と基板10との間に形成され、走査線2及び電圧供給線4は第一絶縁膜11と第二絶縁膜12との間に形成されている。
また、図4、図6に示すように、スイッチトランジスタ5は、コプラナー型ボトムゲート構造の薄膜トランジスタである。このスイッチトランジスタ5は、ゲート電極5a、ドレイン電極5h、ソース電極5i、半導体層50の半導体膜部5b、半導体層50の不純物半導体膜部5f,5g等を有するものである。
ゲート電極5aは、基板10の上面に形成されている。このゲート電極5aは、例えば、Cr膜、Al膜、Cr/Al積層膜、AlTi合金膜又はAlTiNd合金膜からなる。また、ゲート電極5aが形成された基板10の上に絶縁性の第一絶縁膜11が成膜されており、その第一絶縁膜11によってゲート電極5aが被覆されている。第一絶縁膜11は、例えば、光透過性を有し、シリコン窒化物又はシリコン酸化物からなる。
この第一絶縁膜11上に、一の方向(チャネル長方向)に離間してゲート電極5aを挟む配置にソース電極5iとドレイン電極5hが形成されている。ソース電極5i,ドレイン電極5hは、例えば、Cr膜、Al膜、Cr/Al積層膜、AlTi合金膜又はAlTiNd合金膜からなる。
また、第一絶縁膜11上には、ソース電極5i及びドレイン電極5hを被覆して、その第一絶縁膜11上で一体に連なる半導体層50が形成されている。半導体層50は、結晶性シリコンからなり微結晶シリコンを含んでいる。
半導体層50は、一の方向に沿う一端側であってソース電極5iを覆う不純物半導体膜部5gと、一の方向に沿う他端側であってドレイン電極5hを覆う不純物半導体膜部5fと、その一対の不純物半導体膜部5g、5fの間に位置する半導体膜部5bと、を有している。不純物半導体膜部5gと不純物半導体膜部5fは、ドーパントを含む半導体層であり、半導体膜部5bは、ドーパントを含まない真性な半導体層である。そして、一対の不純物半導体膜部5g、5fは半導体膜部5bを挟んで一の方向(チャネル長方向)に対向している。また、第一絶縁膜11上であってゲート電極5aに対応する位置に半導体膜部5bが配されており、その半導体膜部5bが第一絶縁膜11を挟んでゲート電極5aと相対している。そして、半導体層50の半導体膜部5bにおける下面側である第一絶縁膜11との界面側にチャネルが形成される。
なお、不純物半導体膜5g,5fはn型半導体であるが、これに限らず、p型半導体であってもよい。
また、半導体層50(半導体膜部5b、不純物半導体膜5g,5f)の上には、絶縁性のキャップ層14が成膜され、半導体膜部5bと不純物半導体膜5g,5fがキャップ層14によって被覆されている。そのキャップ層14の上には更に絶縁性の第二絶縁膜12が成膜されている。そして、スイッチトランジスタ5は、キャップ層14と第二絶縁膜12によって覆われるようになっている。
キャップ層14と第二絶縁膜12は、例えば、窒化シリコン又は酸化シリコンからなる。
この第一絶縁膜11上に、一の方向(チャネル長方向)に離間してゲート電極5aを挟む配置にソース電極5iとドレイン電極5hが形成されている。ソース電極5i,ドレイン電極5hは、例えば、Cr膜、Al膜、Cr/Al積層膜、AlTi合金膜又はAlTiNd合金膜からなる。
また、第一絶縁膜11上には、ソース電極5i及びドレイン電極5hを被覆して、その第一絶縁膜11上で一体に連なる半導体層50が形成されている。半導体層50は、結晶性シリコンからなり微結晶シリコンを含んでいる。
半導体層50は、一の方向に沿う一端側であってソース電極5iを覆う不純物半導体膜部5gと、一の方向に沿う他端側であってドレイン電極5hを覆う不純物半導体膜部5fと、その一対の不純物半導体膜部5g、5fの間に位置する半導体膜部5bと、を有している。不純物半導体膜部5gと不純物半導体膜部5fは、ドーパントを含む半導体層であり、半導体膜部5bは、ドーパントを含まない真性な半導体層である。そして、一対の不純物半導体膜部5g、5fは半導体膜部5bを挟んで一の方向(チャネル長方向)に対向している。また、第一絶縁膜11上であってゲート電極5aに対応する位置に半導体膜部5bが配されており、その半導体膜部5bが第一絶縁膜11を挟んでゲート電極5aと相対している。そして、半導体層50の半導体膜部5bにおける下面側である第一絶縁膜11との界面側にチャネルが形成される。
なお、不純物半導体膜5g,5fはn型半導体であるが、これに限らず、p型半導体であってもよい。
また、半導体層50(半導体膜部5b、不純物半導体膜5g,5f)の上には、絶縁性のキャップ層14が成膜され、半導体膜部5bと不純物半導体膜5g,5fがキャップ層14によって被覆されている。そのキャップ層14の上には更に絶縁性の第二絶縁膜12が成膜されている。そして、スイッチトランジスタ5は、キャップ層14と第二絶縁膜12によって覆われるようになっている。
キャップ層14と第二絶縁膜12は、例えば、窒化シリコン又は酸化シリコンからなる。
また、図4、図5に示すように、駆動トランジスタ6は、コプラナー型ボトムゲート構造の薄膜トランジスタである。この駆動トランジスタ6は、ゲート電極6a、ドレイン電極6h、ソース電極6i、半導体層60の半導体膜部6b、半導体層60の不純物半導体膜部6f,6g等を有するものである。
ゲート電極6aは、例えば、Cr膜、Al膜、Cr/Al積層膜、AlTi合金膜又はAlTiNd合金膜からなり、ゲート電極5aと同様に基板10と第一絶縁膜11の間に形成されている。そして、ゲート電極6aは、例えば、シリコン窒化物又はシリコン酸化物からなる第一絶縁膜11によって被覆されている。
この第一絶縁膜11上に、一の方向(チャネル長方向)に離間してゲート電極6aを挟む配置にソース電極6iとドレイン電極6hが形成されている。ソース電極6i,ドレイン電極6hは、例えば、Cr膜、Al膜、Cr/Al積層膜、AlTi合金膜又はAlTiNd合金膜からなる。
また、第一絶縁膜11上には、ソース電極6i及びドレイン電極6hを被覆して、その第一絶縁膜11上で一体に連なる半導体層60が形成されている。半導体層60は、結晶性シリコンからなり微結晶シリコンを含んでいる。
半導体層60は、一の方向に沿う一端側であってソース電極6iを覆う不純物半導体膜部6gと、一の方向に沿う他端側であってドレイン電極6hを覆う不純物半導体膜部6fと、その一対の不純物半導体膜部6g、6fの間に位置する半導体膜部6bと、を有している。不純物半導体膜部6gと不純物半導体膜部6fは、ドーパントを含む半導体層であり、半導体膜部6bは、ドーパントを含まない真性な半導体層である。そして、一対の不純物半導体膜部6g、6fは半導体膜部6bを挟んで一の方向(チャネル長方向)に対向している。また、第一絶縁膜11上であってゲート電極6aに対応する位置に半導体膜部6bが配されており、その半導体膜部6bが第一絶縁膜11を挟んでゲート電極6aと相対している。そして、半導体層60の半導体膜部6bにおける下面側である第一絶縁膜11との界面側にチャネルが形成される。
なお、不純物半導体膜6g,6fはn型半導体であるが、これに限らず、p型半導体であってもよい。
また、半導体層60(半導体膜部6b、不純物半導体膜6g,6f)の上には、絶縁性のキャップ層14が成膜され、半導体膜部6bと不純物半導体膜6g,6fがキャップ層14によって被覆されている。そのキャップ層14の上には更に絶縁性の第二絶縁膜12が成膜されている。そして、駆動トランジスタ6は、キャップ層14と第二絶縁膜12によって覆われるようになっている。
この第一絶縁膜11上に、一の方向(チャネル長方向)に離間してゲート電極6aを挟む配置にソース電極6iとドレイン電極6hが形成されている。ソース電極6i,ドレイン電極6hは、例えば、Cr膜、Al膜、Cr/Al積層膜、AlTi合金膜又はAlTiNd合金膜からなる。
また、第一絶縁膜11上には、ソース電極6i及びドレイン電極6hを被覆して、その第一絶縁膜11上で一体に連なる半導体層60が形成されている。半導体層60は、結晶性シリコンからなり微結晶シリコンを含んでいる。
半導体層60は、一の方向に沿う一端側であってソース電極6iを覆う不純物半導体膜部6gと、一の方向に沿う他端側であってドレイン電極6hを覆う不純物半導体膜部6fと、その一対の不純物半導体膜部6g、6fの間に位置する半導体膜部6bと、を有している。不純物半導体膜部6gと不純物半導体膜部6fは、ドーパントを含む半導体層であり、半導体膜部6bは、ドーパントを含まない真性な半導体層である。そして、一対の不純物半導体膜部6g、6fは半導体膜部6bを挟んで一の方向(チャネル長方向)に対向している。また、第一絶縁膜11上であってゲート電極6aに対応する位置に半導体膜部6bが配されており、その半導体膜部6bが第一絶縁膜11を挟んでゲート電極6aと相対している。そして、半導体層60の半導体膜部6bにおける下面側である第一絶縁膜11との界面側にチャネルが形成される。
なお、不純物半導体膜6g,6fはn型半導体であるが、これに限らず、p型半導体であってもよい。
また、半導体層60(半導体膜部6b、不純物半導体膜6g,6f)の上には、絶縁性のキャップ層14が成膜され、半導体膜部6bと不純物半導体膜6g,6fがキャップ層14によって被覆されている。そのキャップ層14の上には更に絶縁性の第二絶縁膜12が成膜されている。そして、駆動トランジスタ6は、キャップ層14と第二絶縁膜12によって覆われるようになっている。
キャパシタ7は、駆動トランジスタ6のゲート電極6aとソース電極6iとの間に接続されており、図4、図6に示すように、基板10と第一絶縁膜11との間に一方の電極7aが形成され、第一絶縁膜11とキャップ層14との間に他方の電極7bが形成され、電極7aと電極7bが誘電体である第一絶縁膜11を挟んで相対している。
なお、信号線3、キャパシタ7の電極7a、スイッチトランジスタ5のゲート電極5a及び駆動トランジスタ6のゲート電極6aは、基板10に一面に成膜された導電性の金属膜をフォトリソグラフィー法及びエッチング法等によって形状加工することで一括して形成されたものである。
また、走査線2、電圧供給線4、キャパシタ7の電極7b、スイッチトランジスタ5のドレイン電極5h,ソース電極5i及び駆動トランジスタ6のドレイン電極6h,ソース電極6iは、第一絶縁膜11に一面に成膜された導電性の金属膜をフォトリソグラフィー法及びエッチング法等によって形状加工することで形成されたものである。
また、走査線2、電圧供給線4、キャパシタ7の電極7b、スイッチトランジスタ5のドレイン電極5h,ソース電極5i及び駆動トランジスタ6のドレイン電極6h,ソース電極6iは、第一絶縁膜11に一面に成膜された導電性の金属膜をフォトリソグラフィー法及びエッチング法等によって形状加工することで形成されたものである。
また、第一絶縁膜11には、ゲート電極5aと走査線2とが重なる領域にコンタクトホール11aが形成され、ドレイン電極5hと信号線3とが重なる領域にコンタクトホール11bが形成され、ゲート電極6aとソース電極5iとが重なる領域にコンタクトホール11cが形成されており、コンタクトホール11a〜11c内にコンタクトプラグ20a〜20cがそれぞれ埋め込まれている。コンタクトプラグ20aによってスイッチトランジスタ5のゲート電極5aと走査線2が電気的に導通し、コンタクトプラグ20bによってスイッチトランジスタ5のドレイン電極5hと信号線3が電気的に導通し、コンタクトプラグ20cによってスイッチトランジスタ5のソース電極5iとキャパシタ7の電極7aが電気的に導通するとともにスイッチトランジスタ5のソース電極5iと駆動トランジスタ6のゲート電極6aが電気的に導通する。なお、コンタクトプラグ20a〜20cを介することなく、走査線2が直接ゲート電極5aと接触し、ドレイン電極5hが信号線3と接触し、ソース電極5iがゲート電極6aと接触してもよい。
また、駆動トランジスタ6のゲート電極6aがキャパシタ7の電極7aに一体に連なっており、駆動トランジスタ6のドレイン電極6hが電圧供給線4に一体に連なっており、駆動トランジスタ6のソース電極6iがキャパシタ7の電極7bに一体に連なっている。
また、駆動トランジスタ6のゲート電極6aがキャパシタ7の電極7aに一体に連なっており、駆動トランジスタ6のドレイン電極6hが電圧供給線4に一体に連なっており、駆動トランジスタ6のソース電極6iがキャパシタ7の電極7bに一体に連なっている。
画素電極8aは、第一絶縁膜11を介して基板10上に設けられており、画素Pごとに独立して形成されている。この画素電極8aは透明電極であって、例えば、錫ドープ酸化インジウム(ITO)、亜鉛ドープ酸化インジウム、酸化インジウム(In2O3)、酸化スズ(SnO2)、酸化亜鉛(ZnO)又はカドミウム−錫酸化物(CTO)からなる。なお、画素電極8aには一部、駆動トランジスタ6のソース電極6iが重なり、画素電極8aとソース電極6iが接続している。
そして、図4、図5に示すように、キャップ層14と第二絶縁膜12が、走査線2、信号線3、電圧供給線4、スイッチトランジスタ5、駆動トランジスタ6、画素電極8aの周縁部、キャパシタ7の電極7b及び第一絶縁膜11を覆うように形成されている。また、キャップ層14と第二絶縁膜12には、各画素電極8aの中央部が露出するように開口部14a、12aが形成されている。そのため、第二絶縁膜12は平面視して格子状に形成されている。
そして、図4、図5に示すように、キャップ層14と第二絶縁膜12が、走査線2、信号線3、電圧供給線4、スイッチトランジスタ5、駆動トランジスタ6、画素電極8aの周縁部、キャパシタ7の電極7b及び第一絶縁膜11を覆うように形成されている。また、キャップ層14と第二絶縁膜12には、各画素電極8aの中央部が露出するように開口部14a、12aが形成されている。そのため、第二絶縁膜12は平面視して格子状に形成されている。
そして、基板10の表面に走査線2、信号線3、電圧供給線4、スイッチトランジスタ5、駆動トランジスタ6、キャパシタ7、画素電極8a、キャップ層14及び第二絶縁膜12が形成されてなるパネルがトランジスタアレイパネルとなっている。
EL素子8は、図4、図5に示すように、アノードとなる第一電極としての画素電極8aと、画素電極8aの上に形成された化合物膜である正孔注入層8bと、正孔注入層8bの上に形成された化合物膜である発光層8cと、発光層8cの上に形成された第二電極としての対向電極8dとを備えている。対向電極8dは全画素Pに共通の単一電極であって、全画素Pに連続して形成されている。
正孔注入層8bは、例えば、導電性高分子であるPEDOT(poly(ethylenedioxy)thiophene;ポリエチレンジオキシチオフェン)及びドーパントであるPSS(polystyrene sulfonate;ポリスチレンスルホン酸)からなる機能層であって、画素電極8aから発光層8cに向けて正孔を注入するキャリア注入層である。
発光層8cは、画素P毎にR(赤),G(緑),B(青)のいずれかを発光する材料を含み、例えば、ポリフルオレン系発光材料やポリフェニレンビニレン系発光材料からなり、対向電極8dから供給される電子と、正孔注入層8bから注入される正孔との再結合に伴い発光する層である。このため、R(赤)を発光する画素P、G(緑)を発光する画素P、B(青)を発光する画素Pは互いに発光層8cの発光材料が異なる。画素PのR(赤),G(緑),B(青)のパターンは、デルタ配列であってもよく、また縦方向に同色画素が配列されるストライプパターンであってもよい。
発光層8cは、画素P毎にR(赤),G(緑),B(青)のいずれかを発光する材料を含み、例えば、ポリフルオレン系発光材料やポリフェニレンビニレン系発光材料からなり、対向電極8dから供給される電子と、正孔注入層8bから注入される正孔との再結合に伴い発光する層である。このため、R(赤)を発光する画素P、G(緑)を発光する画素P、B(青)を発光する画素Pは互いに発光層8cの発光材料が異なる。画素PのR(赤),G(緑),B(青)のパターンは、デルタ配列であってもよく、また縦方向に同色画素が配列されるストライプパターンであってもよい。
対向電極8dは、画素電極8aよりも仕事関数の低い材料で形成されており、例えば、インジウム、マグネシウム、カルシウム、リチウム、バリウム、希土類金属の少なくとも一種を含む単体又は合金で形成されている。
この対向電極8dは全ての画素Pに共通した電極であり、発光層8cなどの化合物膜とともに後述するバンク13を被覆している。
この対向電極8dは全ての画素Pに共通した電極であり、発光層8cなどの化合物膜とともに後述するバンク13を被覆している。
このように、第二絶縁膜12及びバンク13によって発光部位となる発光層8cが画素Pごとに仕切られている。
そして、開口部13a内において、キャリア輸送層としての正孔注入層8b及び発光層8cが、画素電極8a上に積層されている。
そして、開口部13a内において、キャリア輸送層としての正孔注入層8b及び発光層8cが、画素電極8a上に積層されている。
具体的には、バンク13は、正孔注入層8bや発光層8cを湿式法により形成するに際して、正孔注入層8bや発光層8cとなる材料が溶媒に溶解または分散された液状体が隣接する画素Pに滲み出ないようにする隔壁として機能する。
例えば、図5に示すように、第二絶縁膜12の上に設けられたバンク13には、第二絶縁膜12の開口部12aより内側に開口部13aが形成されている。
そして、各開口部13aに囲まれた各画素電極8a上に、正孔注入層8bとなる材料が含有される液状体を塗布し、基板10ごと加熱してその液状体を乾燥させ成膜させた化合物膜が、第1のキャリア輸送層である正孔注入層8bとなる。
さらに、各開口部13aに囲まれた各正孔注入層8b上に、発光層8cとなる材料が含有される液状体を塗布し、基板10ごと加熱してその液状体を乾燥させ成膜させた化合物膜が、第2のキャリア輸送層である発光層8cとなる。
なお、この発光層8cとバンク13を被覆するように対向電極8dが設けられている。
例えば、図5に示すように、第二絶縁膜12の上に設けられたバンク13には、第二絶縁膜12の開口部12aより内側に開口部13aが形成されている。
そして、各開口部13aに囲まれた各画素電極8a上に、正孔注入層8bとなる材料が含有される液状体を塗布し、基板10ごと加熱してその液状体を乾燥させ成膜させた化合物膜が、第1のキャリア輸送層である正孔注入層8bとなる。
さらに、各開口部13aに囲まれた各正孔注入層8b上に、発光層8cとなる材料が含有される液状体を塗布し、基板10ごと加熱してその液状体を乾燥させ成膜させた化合物膜が、第2のキャリア輸送層である発光層8cとなる。
なお、この発光層8cとバンク13を被覆するように対向電極8dが設けられている。
そして、このELパネル1においては、画素電極8a、基板10及び第一絶縁膜11が透明であり、発光層8cから発した光が画素電極8a、第一絶縁膜11及び基板10を透過して出射する。そのため、基板10の裏面(下面)が表示面となる。
なお、基板10側ではなく、反対側が表示面となってもよい。この場合、対向電極8dを透明電極とし、画素電極8aを反射電極として、発光層8cから発した光が対向電極8dを透過して出射する。
なお、基板10側ではなく、反対側が表示面となってもよい。この場合、対向電極8dを透明電極とし、画素電極8aを反射電極として、発光層8cから発した光が対向電極8dを透過して出射する。
このELパネル1は、次のように駆動されて発光する。
全ての電圧供給線4に所定レベルの電圧が印加された状態で、走査ドライバによって走査線2に順次電圧が印加されることで、これら走査線2が順次選択される。
各走査線2が選択されている時に、データドライバによって階調に応じたレベルの電圧が全ての信号線3に印加されると、その選択されている走査線2に対応するスイッチトランジスタ5がオンになっていることから、その階調に応じたレベルの電圧が駆動トランジスタ6のゲート電極6aに印加される。
この駆動トランジスタ6のゲート電極6aに印加された電圧に応じて、駆動トランジスタ6のゲート電極6aとソース電極6iとの間の電位差が定まって、駆動トランジスタ6におけるドレイン−ソース電流の大きさが定まり、EL素子8がそのドレイン−ソース電流に応じた明るさで発光する。
その後、その走査線2の選択が解除されると、スイッチトランジスタ5がオフとなるので、駆動トランジスタ6のゲート電極6aに印加された電圧にしたがった電荷がキャパシタ7に蓄えられ、駆動トランジスタ6のゲート電極6aとソース電極6i間の電位差は保持される。
このため、駆動トランジスタ6は選択時と同じ電流値のドレイン−ソース電流を流し続け、EL素子8の輝度を維持するようになっている。
全ての電圧供給線4に所定レベルの電圧が印加された状態で、走査ドライバによって走査線2に順次電圧が印加されることで、これら走査線2が順次選択される。
各走査線2が選択されている時に、データドライバによって階調に応じたレベルの電圧が全ての信号線3に印加されると、その選択されている走査線2に対応するスイッチトランジスタ5がオンになっていることから、その階調に応じたレベルの電圧が駆動トランジスタ6のゲート電極6aに印加される。
この駆動トランジスタ6のゲート電極6aに印加された電圧に応じて、駆動トランジスタ6のゲート電極6aとソース電極6iとの間の電位差が定まって、駆動トランジスタ6におけるドレイン−ソース電流の大きさが定まり、EL素子8がそのドレイン−ソース電流に応じた明るさで発光する。
その後、その走査線2の選択が解除されると、スイッチトランジスタ5がオフとなるので、駆動トランジスタ6のゲート電極6aに印加された電圧にしたがった電荷がキャパシタ7に蓄えられ、駆動トランジスタ6のゲート電極6aとソース電極6i間の電位差は保持される。
このため、駆動トランジスタ6は選択時と同じ電流値のドレイン−ソース電流を流し続け、EL素子8の輝度を維持するようになっている。
次に、本発明にかかるELパネル1において、駆動素子として用いられているスイッチトランジスタ5と駆動トランジスタ6における半導体層50、60を、第一絶縁膜11の上面に結晶性シリコンで形成するメリットについて説明する。
これまで、薄膜トランジスタにおいてチャネルが形成される半導体層を、非晶質シリコンよりも結晶化度の高い結晶性シリコンで形成することによって、オン電流を増大させてトランジスタ特性を向上させることを見込んでいた。しかしながら、結晶性シリコンを含む半導体層の表面に生じる多くの凹凸に起因するリーク電流の発生や、その凹凸による界面の乱れに起因する抵抗値の上昇などのために、当初の見込み通りにオン電流が増加しないことがあった。
それに対し、図5、図6に示すように、本実施形態の薄膜トランジスタ(スイッチトランジスタ5、駆動トランジスタ6)において、チャネルが形成される半導体膜部5b、6bを有する半導体層50、60を、ゲート電極5a、6aが形成された基板10を被覆する第一絶縁膜11上に形成することによれば、半導体層50、60の上面に凹凸が生じるものの、その第一絶縁膜11に面する半導体層50、60の下面を比較的平坦にして、第一絶縁膜11と半導体層50、60との界面を比較的平滑にすることができる。
この半導体層50、60は、第一絶縁膜11上に離間して形成されているソース電極5i、6iとドレイン電極5h、6hを被覆しており、ソース電極5i、6iを覆う部分が一方の不純物半導体膜部5g、6gであり、ドレイン電極5h、6hを覆う部分が他方の不純物半導体膜部5f、6fである。また、一方の不純物半導体膜部5g、6gと他方の不純物半導体膜部5f、6fとで挟まれた部分が半導体膜部5b、6bであり、第一絶縁膜11上であってゲート電極5aの上方に対応する位置に配されている。そして、ソース電極5i、6iとドレイン電極5h、6hとを電気的に接続する半導体層50、60における一方の不純物半導体膜部5g、6gと半導体膜部5b、6bと他方の不純物半導体膜部5f、6fは第一絶縁膜11上で一体に連なっており、ソース電極5i、6iとドレイン電極5h、6hの間の電流経路は、第一絶縁膜11上の界面に沿う半導体層50、60の下面側になる。特に、第一絶縁膜11上の半導体膜部5b、6bが第一絶縁膜11を介してゲート電極5a、6aと相対しているので、半導体膜部5b、6bにおける第一絶縁膜11側である下面側にチャネルが形成されることとなる。
この半導体層50、60は、第一絶縁膜11上に離間して形成されているソース電極5i、6iとドレイン電極5h、6hを被覆しており、ソース電極5i、6iを覆う部分が一方の不純物半導体膜部5g、6gであり、ドレイン電極5h、6hを覆う部分が他方の不純物半導体膜部5f、6fである。また、一方の不純物半導体膜部5g、6gと他方の不純物半導体膜部5f、6fとで挟まれた部分が半導体膜部5b、6bであり、第一絶縁膜11上であってゲート電極5aの上方に対応する位置に配されている。そして、ソース電極5i、6iとドレイン電極5h、6hとを電気的に接続する半導体層50、60における一方の不純物半導体膜部5g、6gと半導体膜部5b、6bと他方の不純物半導体膜部5f、6fは第一絶縁膜11上で一体に連なっており、ソース電極5i、6iとドレイン電極5h、6hの間の電流経路は、第一絶縁膜11上の界面に沿う半導体層50、60の下面側になる。特に、第一絶縁膜11上の半導体膜部5b、6bが第一絶縁膜11を介してゲート電極5a、6aと相対しているので、半導体膜部5b、6bにおける第一絶縁膜11側である下面側にチャネルが形成されることとなる。
このように、薄膜トランジスタ5、6におけるソース電極5i、6iとドレイン電極5h、6hの間の電流経路は、比較的平坦な第一絶縁膜11との界面に面する半導体層50、60の下面側となり、その電流経路は半導体層50、60の表面凹凸の影響を受けない。特に、半導体層50、60の半導体膜部5b、6bにおけるチャネル領域が、半導体層50、60の表面凹凸の影響を受けないので、薄膜トランジスタ5、6において結晶性シリコンを含む半導体層50、60に応じたオン電流が得られるため、薄膜トランジスタ5、6のオン電流の増大と、そのトランジスタ特性の向上が得られる。
つまり、薄膜トランジスタ5、6において、チャネルが形成される半導体膜部5b、6bを有する半導体層50、60を、ゲート電極5a、6aが形成された基板10を被覆する第一絶縁膜11上に形成することによれば、第一絶縁膜11上のソース電極5i、6iとドレイン電極5h、6hを、結晶性シリコンを含む半導体層50、60で電気的に繋いで、薄膜トランジスタ5、6のオン電流の向上を図ることができる。
つまり、薄膜トランジスタ5、6において、チャネルが形成される半導体膜部5b、6bを有する半導体層50、60を、ゲート電極5a、6aが形成された基板10を被覆する第一絶縁膜11上に形成することによれば、第一絶縁膜11上のソース電極5i、6iとドレイン電極5h、6hを、結晶性シリコンを含む半導体層50、60で電気的に繋いで、薄膜トランジスタ5、6のオン電流の向上を図ることができる。
次に、ELパネル1において駆動素子として用いられるスイッチトランジスタ5、駆動トランジスタ6などの薄膜トランジスタの製造方法について、図7〜図15に示す工程図を用いて説明する。なお、この工程図(図7〜図15)で示す薄膜トランジスタは、スイッチトランジスタ5と駆動トランジスタ6とは一部形状が異なるが、スイッチトランジスタ5と駆動トランジスタ6に共通する概念的な薄膜トランジスタとして説明する。
まず、基板10上にゲートメタル層をスパッタリングで堆積させ、フォトリソグラフィー法及びエッチング法等によってパターニングして、図7に示すように、ゲート電極5a(6a)を形成する。なお、ゲート電極5a(6a)とともに基板10上に、信号線3、キャパシタ7の電極7aが形成されている(図5、図6参照)。
更に、図7に示すように、プラズマCVDによって、窒化シリコン等の第一絶縁膜11を、ゲート電極5a(6a)に被せて基板10上に成膜する。
更に、図7に示すように、プラズマCVDによって、窒化シリコン等の第一絶縁膜11を、ゲート電極5a(6a)に被せて基板10上に成膜する。
次いで、図8に示すように、第一絶縁膜11上に、スパッタリングなどによってソース電極5i(6i)およびドレイン電極5h(6h)となる電極金属層9hを成膜する。
次いで、フォトリソグラフィー等によって電極金属層9hをパターニングして、図9に示すように、第一絶縁膜11上にソース電極5i(6i)およびドレイン電極5h(6h)を形成する。
なお、駆動トランジスタ6のソース電極6iの下に、一部画素電極8aが挟み込まれるように、予め画素電極8aが第一絶縁膜11上に形成されている(図5参照)。また、ソース電極及びドレイン電極とともに、走査線2、電圧供給線4、キャパシタ7の電極7bが形成されるようになっている(図4〜図6参照)。
次いで、フォトリソグラフィー等によって電極金属層9hをパターニングして、図9に示すように、第一絶縁膜11上にソース電極5i(6i)およびドレイン電極5h(6h)を形成する。
なお、駆動トランジスタ6のソース電極6iの下に、一部画素電極8aが挟み込まれるように、予め画素電極8aが第一絶縁膜11上に形成されている(図5参照)。また、ソース電極及びドレイン電極とともに、走査線2、電圧供給線4、キャパシタ7の電極7bが形成されるようになっている(図4〜図6参照)。
次いで、図10に示すように、第一絶縁膜11上に、結晶性シリコンからなり、特に、微結晶シリコン(マイクロクリスタルシリコン)を含む半導体膜9cをプラズマCVDにより成膜する。この半導体膜9cは、第一絶縁膜11上でソース電極5i(6i)およびドレイン電極5h(6h)を被覆する半導体層50(60)となる。
微結晶シリコンの半導体膜9cは、SiH4ガスとH2ガスをプラズマ分解させてから成膜するが、SiH4ガスに対するH2ガスの割合を圧倒的に多くし、また、結晶化度を高くするためにプラズマパワーと圧力を大きくすることで、微結晶シリコン薄膜である半導体膜9cを成膜することができる。本実施形態では、キャリアガスとしてアルゴンを用い、ガス流量をSiH4/H2=50/10500[SCCM]とし、パワー密度0.134[W/cm2]、圧力300[Pa]の条件で半導体膜9cを成膜した。
特に、下地膜(例えば、第一絶縁膜11など)の表面状態を変質して成膜する微結晶シリコンの結晶化度を高めるため、半導体膜9cの成膜前に第一絶縁膜11などの表面にプラズマ処理を行う。プラズマ処理はN2Oガスを用い、ガス流量2000[SCCM]、パワー密度0.356[W/cm2]、圧力80[Pa]の条件で行った。本実施形態ではN2Oガスを使用したが、N2Oガスの代わりに酸素ガスや水素ガスを適切な条件において使用することも可能である。
なお、この半導体膜9cが微結晶化しているか否かは、ラマン分光測定により算出した結晶化度に基づいて判別することができる。例えば、アモルファスシリコンは、480cm−1付近にブロードなピークを有するスペクトルを与える。グレインバウンダリーまたは結晶径5nm以下の非常に微小な結晶シリコンは、500cm−1付近にブロードなピークを有するスペクトルを与える。結晶化シリコンは、520cm−1付近に比較的シャープなピークを有するスペクトルを与える。測定対象である微結晶シリコン膜のスペクトルは、例えば図19に示すように、各成分スペクトル、すなわちアモルファスシリコン、グレインバウンダリーまたは結晶径5nm以下の非常に微小な結晶シリコン、結晶化シリコンの各スペクトルをある特定の比率で重ね合わせたものとして表すことができる。この比率を公知の解析手法により求めることで、結晶化度d(%)を算出することができる。所定の微結晶シリコン膜のスペクトルに含まれるアモルファスシリコンの成分スペクトルの強度がIa−Si、グレインバウンダリーまたは結晶径5nm以下の非常に微小な結晶シリコンの成分スペクトルの強度がIuc−Si、結晶化シリコンの成分スペクトルの強度がIc−Si、である場合、結晶化度d(%)は、下記式(1)により算出される。
d(%)=(Ic−Si+Iuc−Si)/(Ic−Si+Iuc−Si+Ia−Si)×100…(1)
この結晶化度d(%)が高いほど、半導体膜9cに結晶化したシリコンが含まれる。結晶化度が20%以上あれば微結晶シリコン層であると定義する。結晶化が好ましく進んだ微結晶シリコンは80%以上の結晶化度を持つが、そのような半導体膜9cの表面は、図10に示すように、凹凸が生じる傾向がある。一方、半導体膜9cが第一絶縁膜11に面する下面側は、比較的平坦で滑らかな界面を成している。
また、金属上にシリコン膜を成膜した場合、シリコンと金属の密着性が悪いと、シリコン膜(半導体膜9c)が剥離する恐れがあるので、ソース電極5i(6i)およびドレイン電極5h(6h)の表面にはシリコンとの密着性がよいCrやCr合金を用いることが望ましい。
微結晶シリコンの半導体膜9cは、SiH4ガスとH2ガスをプラズマ分解させてから成膜するが、SiH4ガスに対するH2ガスの割合を圧倒的に多くし、また、結晶化度を高くするためにプラズマパワーと圧力を大きくすることで、微結晶シリコン薄膜である半導体膜9cを成膜することができる。本実施形態では、キャリアガスとしてアルゴンを用い、ガス流量をSiH4/H2=50/10500[SCCM]とし、パワー密度0.134[W/cm2]、圧力300[Pa]の条件で半導体膜9cを成膜した。
特に、下地膜(例えば、第一絶縁膜11など)の表面状態を変質して成膜する微結晶シリコンの結晶化度を高めるため、半導体膜9cの成膜前に第一絶縁膜11などの表面にプラズマ処理を行う。プラズマ処理はN2Oガスを用い、ガス流量2000[SCCM]、パワー密度0.356[W/cm2]、圧力80[Pa]の条件で行った。本実施形態ではN2Oガスを使用したが、N2Oガスの代わりに酸素ガスや水素ガスを適切な条件において使用することも可能である。
なお、この半導体膜9cが微結晶化しているか否かは、ラマン分光測定により算出した結晶化度に基づいて判別することができる。例えば、アモルファスシリコンは、480cm−1付近にブロードなピークを有するスペクトルを与える。グレインバウンダリーまたは結晶径5nm以下の非常に微小な結晶シリコンは、500cm−1付近にブロードなピークを有するスペクトルを与える。結晶化シリコンは、520cm−1付近に比較的シャープなピークを有するスペクトルを与える。測定対象である微結晶シリコン膜のスペクトルは、例えば図19に示すように、各成分スペクトル、すなわちアモルファスシリコン、グレインバウンダリーまたは結晶径5nm以下の非常に微小な結晶シリコン、結晶化シリコンの各スペクトルをある特定の比率で重ね合わせたものとして表すことができる。この比率を公知の解析手法により求めることで、結晶化度d(%)を算出することができる。所定の微結晶シリコン膜のスペクトルに含まれるアモルファスシリコンの成分スペクトルの強度がIa−Si、グレインバウンダリーまたは結晶径5nm以下の非常に微小な結晶シリコンの成分スペクトルの強度がIuc−Si、結晶化シリコンの成分スペクトルの強度がIc−Si、である場合、結晶化度d(%)は、下記式(1)により算出される。
d(%)=(Ic−Si+Iuc−Si)/(Ic−Si+Iuc−Si+Ia−Si)×100…(1)
この結晶化度d(%)が高いほど、半導体膜9cに結晶化したシリコンが含まれる。結晶化度が20%以上あれば微結晶シリコン層であると定義する。結晶化が好ましく進んだ微結晶シリコンは80%以上の結晶化度を持つが、そのような半導体膜9cの表面は、図10に示すように、凹凸が生じる傾向がある。一方、半導体膜9cが第一絶縁膜11に面する下面側は、比較的平坦で滑らかな界面を成している。
また、金属上にシリコン膜を成膜した場合、シリコンと金属の密着性が悪いと、シリコン膜(半導体膜9c)が剥離する恐れがあるので、ソース電極5i(6i)およびドレイン電極5h(6h)の表面にはシリコンとの密着性がよいCrやCr合金を用いることが望ましい。
次いで、図11に示すように、半導体膜9cにおけるチャネル層に相当する範囲をフォトレジスト15で保護した状態でドライエッチングを施して、半導体膜9cから半導体層50(60)を形成する。
次いで、図12に示すように、フォトレジスト15を剥離した後、第一絶縁膜11上に半導体層50(60)を被覆するキャップ層14を成膜する。なお、キャップ層14は必ずしも必要ではないが、後の工程におけるイオンドーピングの際に不純物半導体膜部が大気に暴露されて酸化されるのを防ぐ効果があるので、イオンドーピングを行う場合はキャップ層14を設けることが望ましい。
次いで、図12に示すように、フォトレジスト15を剥離した後、第一絶縁膜11上に半導体層50(60)を被覆するキャップ層14を成膜する。なお、キャップ層14は必ずしも必要ではないが、後の工程におけるイオンドーピングの際に不純物半導体膜部が大気に暴露されて酸化されるのを防ぐ効果があるので、イオンドーピングを行う場合はキャップ層14を設けることが望ましい。
次いで、図13に示すように、ゲート電極5a(6a)の上方に対応するキャップ層14上にレジスト膜16を形成する。例えば、レジスト膜16は、感光性樹脂からなり、ゲート電極5a(6a)をマスクとした裏面露光により形成することができる。
次いで、図14に示すように、レジスト膜16をマスクとして用い、半導体層50(60)における両端側にイオンドーピングを施して、一端側でソース電極5i(6i)を覆いドーパントを含む不純物半導体膜部5g(6g)と、他端側でドレイン電極5h(6h)を覆いドーパントを含む不純物半導体膜部5f(6f)とを形成する。また、その一対の不純物半導体膜部5g(6g),5f(6f)の間にドーパントを含まない半導体膜部5b(6b)が形成される。
n型の不純物半導体膜部をイオンドーピングで形成する場合はドーパントのリン(P)、砒素(As)を含むガスとしてフォスフィン(PH3)ガス、アルシン(AsH3)が一般に用いられる。ドーパントガスをH2ガスと混合し、放電分解処理をすることにより、P+、PH+もしくはAs+、AsH+のドーパントを含むイオン種と、H+、H2 +等水素のみを含むイオン種が発生する。これらのイオン種を質量分離せずに大口径のイオンビームとしてターゲットとなる基板に照射することで、キャップ層14を通して半導体層50(60)にドーパントが注入され、不純物半導体膜部が形成される。なお、レジスト膜16でマスクされた部分に照射されたドーパントはレジスト膜16を貫通せず、半導体層50(60)まで到達しないため、マスクされた範囲の半導体層50(60)部分である半導体膜部5b(6b)はドーピングされない。イオンドーピングは窒化シリコン膜のキャップ層14の膜厚が2000Å、ドーズ量1〜5×1016[atom/cm2]、イオンエネルギー80〜100[100keV]、ドーパントガスをH2ガスで5%に希釈した条件で行う。イオンドーピング後350℃で1時間アニール処理を行い、不純物半導体膜部を活性化させ、かつイオンドーピングにより不純物半導体膜部内に生じた欠陥を修復する。なお、p型の不純物半導体膜部を形成する場合はジボラン(B2H6)ガス等とH2ガスの混合ガスを用いて、ドーズ量とイオンエネルギーを適切に調整しイオンドーピングを行えばよい。
次いで、図14に示すように、レジスト膜16をマスクとして用い、半導体層50(60)における両端側にイオンドーピングを施して、一端側でソース電極5i(6i)を覆いドーパントを含む不純物半導体膜部5g(6g)と、他端側でドレイン電極5h(6h)を覆いドーパントを含む不純物半導体膜部5f(6f)とを形成する。また、その一対の不純物半導体膜部5g(6g),5f(6f)の間にドーパントを含まない半導体膜部5b(6b)が形成される。
n型の不純物半導体膜部をイオンドーピングで形成する場合はドーパントのリン(P)、砒素(As)を含むガスとしてフォスフィン(PH3)ガス、アルシン(AsH3)が一般に用いられる。ドーパントガスをH2ガスと混合し、放電分解処理をすることにより、P+、PH+もしくはAs+、AsH+のドーパントを含むイオン種と、H+、H2 +等水素のみを含むイオン種が発生する。これらのイオン種を質量分離せずに大口径のイオンビームとしてターゲットとなる基板に照射することで、キャップ層14を通して半導体層50(60)にドーパントが注入され、不純物半導体膜部が形成される。なお、レジスト膜16でマスクされた部分に照射されたドーパントはレジスト膜16を貫通せず、半導体層50(60)まで到達しないため、マスクされた範囲の半導体層50(60)部分である半導体膜部5b(6b)はドーピングされない。イオンドーピングは窒化シリコン膜のキャップ層14の膜厚が2000Å、ドーズ量1〜5×1016[atom/cm2]、イオンエネルギー80〜100[100keV]、ドーパントガスをH2ガスで5%に希釈した条件で行う。イオンドーピング後350℃で1時間アニール処理を行い、不純物半導体膜部を活性化させ、かつイオンドーピングにより不純物半導体膜部内に生じた欠陥を修復する。なお、p型の不純物半導体膜部を形成する場合はジボラン(B2H6)ガス等とH2ガスの混合ガスを用いて、ドーズ量とイオンエネルギーを適切に調整しイオンドーピングを行えばよい。
次いで、図15に示すように、レジスト膜16を剥離した後、キャップ層14上に、第二絶縁膜12を成膜する。
こうして、薄膜トランジスタ(駆動トランジスタ6、スイッチトランジスタ5)を形成して、駆動トランジスタ6とスイッチトランジスタ5を備える薄膜トランジスタ基板が製造される。
こうして、薄膜トランジスタ(駆動トランジスタ6、スイッチトランジスタ5)を形成して、駆動トランジスタ6とスイッチトランジスタ5を備える薄膜トランジスタ基板が製造される。
さらに、第二絶縁膜12およびキャップ層14をフォトリソグラフィーでパターニングすることで画素電極8aの中央部が露出する開口部12aを形成する(図5参照)。
次いで、ポリイミド等の感光性樹脂を堆積後、露光して画素電極8aが露出する開口部13aを有する、例えば格子状のバンク13を形成する(図5参照)。
次いで、バンク13の開口部13aに、正孔注入層8bや発光層8cとなる材料が溶媒に溶解または分散された液状体を塗布し、その液状体を乾燥させることによって、キャリア輸送層である正孔注入層8bや発光層8cを順次成膜する(図5参照)。
次いで、バンク13の上及び発光層8cの上に対向電極8dを一面に成膜することで、EL素子8が製造されて(図5参照)、ELパネル1が製造される。
次いで、ポリイミド等の感光性樹脂を堆積後、露光して画素電極8aが露出する開口部13aを有する、例えば格子状のバンク13を形成する(図5参照)。
次いで、バンク13の開口部13aに、正孔注入層8bや発光層8cとなる材料が溶媒に溶解または分散された液状体を塗布し、その液状体を乾燥させることによって、キャリア輸送層である正孔注入層8bや発光層8cを順次成膜する(図5参照)。
次いで、バンク13の上及び発光層8cの上に対向電極8dを一面に成膜することで、EL素子8が製造されて(図5参照)、ELパネル1が製造される。
以上のように、薄膜トランジスタ(駆動トランジスタ6、スイッチトランジスタ5)における半導体層50、60を、ソース電極5i、6iとドレイン電極5h、6hが形成されている第一絶縁膜11の上面に結晶性シリコンで形成することによれば、薄膜トランジスタ5、6におけるソース電極5i、6iとドレイン電極5h、6hの間の電流経路が、比較的平坦な第一絶縁膜11との界面に面する半導体層50、60の下面側に正常に形成される。特に、第一絶縁膜11とソース電極5i、6i及びドレイン電極5h、6hと不純物半導体膜5f、6f、5g、6gとの積層構造が、半導体層50、60の表面凹凸の影響を受けないので、電流経路が正常に形成される。したがって、導通不良などの欠陥を低減することができる。
このように、薄膜トランジスタ5、6においてチャネルが形成される半導体膜部5b、6bを有する半導体層50、60を、ゲート電極5a、6aが形成された基板10を被覆する第一絶縁膜11上に形成することによれば、電流経路が膜厚方向に形成されず、チャネル方向に直線状に形成されるので、第一絶縁膜11上のソース電極5i、6iとドレイン電極5h、6hを、結晶性シリコンを含む半導体層50、60で電気的に繋ぐことができ、薄膜トランジスタ5、6のオン電流の向上を図ることができる。
このように、薄膜トランジスタ5、6においてチャネルが形成される半導体膜部5b、6bを有する半導体層50、60を、ゲート電極5a、6aが形成された基板10を被覆する第一絶縁膜11上に形成することによれば、電流経路が膜厚方向に形成されず、チャネル方向に直線状に形成されるので、第一絶縁膜11上のソース電極5i、6iとドレイン電極5h、6hを、結晶性シリコンを含む半導体層50、60で電気的に繋ぐことができ、薄膜トランジスタ5、6のオン電流の向上を図ることができる。
こうして、薄膜トランジスタのオン電流(Id)が好適な値に安定するスイッチトランジスタ5及び駆動トランジスタ6を備えるEL素子8は好適に発光し、そのスイッチトランジスタ5及び駆動トランジスタ6を駆動素子とするELパネル1は良好な画像表示が可能になって、表示性能を向上させることができる。
そして、以上のように形成されて製造されたELパネル1は、各種電子機器の表示パネルとして用いられる。
例えば、図16に示す、携帯電話機200の表示パネル1aや、図17(a)(b)に示す、デジタルカメラ300の表示パネル1bや、図18に示す、パーソナルコンピュータ400の表示パネル1cに、ELパネル1を適用することができる。
そして、以上のように形成されて製造されたELパネル1は、各種電子機器の表示パネルとして用いられる。
例えば、図16に示す、携帯電話機200の表示パネル1aや、図17(a)(b)に示す、デジタルカメラ300の表示パネル1bや、図18に示す、パーソナルコンピュータ400の表示パネル1cに、ELパネル1を適用することができる。
なお、本発明の適用は上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上述した実施形態によれば、半導体層50はソース電極5i及びドレイン電極5hを被覆するとしたが、ソース電極5iの少なくとも一部及びドレイン電極5hの少なくとも一部を被覆していればよい。
例えば、上述した実施形態によれば、半導体層50はソース電極5i及びドレイン電極5hを被覆するとしたが、ソース電極5iの少なくとも一部及びドレイン電極5hの少なくとも一部を被覆していればよい。
1 ELパネル
5 スイッチトランジスタ(薄膜トランジスタ)
6 駆動トランジスタ(薄膜トランジスタ)
5a、6a ゲート電極
50、60 半導体層
5b、6b 半導体膜部
5f、6f 不純物半導体膜部
5g、6g 不純物半導体膜部
5h、6h ドレイン電極
5i、6i ソース電極
8 EL素子
9c 半導体膜
9h 電極金属層
10 基板
11 第一絶縁膜
12 第二絶縁膜
13 バンク
14 キャップ層
15 フォトレジスト
16 レジスト膜
5 スイッチトランジスタ(薄膜トランジスタ)
6 駆動トランジスタ(薄膜トランジスタ)
5a、6a ゲート電極
50、60 半導体層
5b、6b 半導体膜部
5f、6f 不純物半導体膜部
5g、6g 不純物半導体膜部
5h、6h ドレイン電極
5i、6i ソース電極
8 EL素子
9c 半導体膜
9h 電極金属層
10 基板
11 第一絶縁膜
12 第二絶縁膜
13 バンク
14 キャップ層
15 フォトレジスト
16 レジスト膜
Claims (7)
- 基板と、
前記基板上に形成されたゲート電極と、
前記ゲート電極上において、前記ゲート電極を挟む配置にそれぞれ離間して設けられたソース電極とドレイン電極と、
前記ソース電極の少なくとも一部、前記ドレイン電極の少なくとも一部、及び前記ソース電極と前記ドレイン電極との間の領域を覆うように一体に形成され、結晶性シリコンを含む半導体層と、
を備え、
前記半導体層は、一端側で前記ソース電極の少なくとも一部を覆う部分と他端側で前記ドレイン電極の少なくとも一部を覆う部分とであってドーパントを含む一対の不純物半導体膜部と、前記一対の不純物半導体膜部の間に形成された半導体膜部と、を有することを特徴とする薄膜トランジスタ基板。 - 前記一端側の不純物半導体膜部と前記他端側の不純物半導体膜部とは、前記ゲート電極の上方の前記半導体膜部を挟んで対向していることを特徴とする請求項1に記載の薄膜トランジスタ基板。
- 前記半導体層の上面を覆うようにキャップ層が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の薄膜トランジスタ基板。
- 第1電極と、第2電極と、前記第1電極と前記第2電極の間に備えた発光素子をさらに備えることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の薄膜トランジスタ基板。
- 基板上に形成されたゲート電極上において、前記ゲート電極を挟む配置にそれぞれソース電極とドレイン電極とを離間して形成するソース・ドレイン電極形成工程と、
結晶化シリコンを含む半導体層を、前記ソース電極の少なくとも一部、前記ドレイン電極の少なくとも一部、及び前記ソース電極と前記ドレイン電極との間の領域を覆うように一体に形成する半導体層形成工程と、
前記半導体層における両端側にイオンドーピングを施して、前記半導体層の一端側で前記ソース電極の少なくとも一部を覆いドーパントを含む一方の不純物半導体膜部と、前記半導体層の他端側で前記ドレイン電極の少なくとも一部を覆いドーパントを含む他方の不純物半導体膜部とを形成するとともに、その一対の不純物半導体膜部に挟まれる半導体膜部を形成するイオンドープ工程と、
を備えることを特徴とする薄膜トランジスタ基板の製造方法。 - 前記イオンドープ工程において、前記ゲート電極の上方に対応する前記半導体層部分をレジスト膜で遮蔽した状態でイオンドーピングを施して、前記半導体膜部と、その半導体膜部を挟んで対向する一対の不純物半導体膜部とを形成することを特徴とする請求項5に記載の薄膜トランジスタ基板の製造方法。
- 前記半導体層形成工程の後、前記半導体層を被覆するキャップ層を成膜する工程を備え、
前記キャップ層上に、前記レジスト膜を形成することを特徴とする請求項6に記載の薄膜トランジスタ基板の製造方法。
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2010060155A JP2011192941A (ja) | 2010-03-17 | 2010-03-17 | 薄膜トランジスタ基板及び薄膜トランジスタ基板の製造方法 |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2011192941A true JP2011192941A (ja) | 2011-09-29 |
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ID=44797527
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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| JP2010060155A Pending JP2011192941A (ja) | 2010-03-17 | 2010-03-17 | 薄膜トランジスタ基板及び薄膜トランジスタ基板の製造方法 |
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|---|---|
| JP (1) | JP2011192941A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015213072A (ja) * | 2012-01-20 | 2015-11-26 | 株式会社半導体エネルギー研究所 | 表示装置 |
-
2010
- 2010-03-17 JP JP2010060155A patent/JP2011192941A/ja active Pending
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