JP2011210940A - 薄膜トランジスタ、薄膜トランジスタの製造方法及び発光装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ELパネル1において、駆動素子として用いるスイッチトランジスタ5、駆動トランジスタ6などの薄膜トランジスタを製造する際に、チャネルが形成される半導体膜5b、6bとなる結晶性シリコンの半導体層9bを成膜する前処理として下地膜16にプラズマ処理を施すことによって、結晶化度を高めた半導体膜5b、6bを形成することができる。特に、プラズマ処理後に不純物半導体膜5g,5f(6g,6f)を形成するので、不純物半導体膜5g,5f(6g,6f)がプラズマに晒されて変質することがなく、薄膜トランジスタ5、6において、結晶性シリコンを含む半導体膜5b、6bに応じたオン電流の向上が得られる。
【選択図】図5
Description
また、薄膜トランジスタのオン電流を向上させることを目的に、半導体層に結晶性シリコン、特に微結晶シリコン(マイクロクリスタルシリコン:結晶粒径が概ね50〜100nmの結晶性(多結晶)シリコン)を用いる試みが行われている。例えば、コプラナー型トップゲート構造の薄膜トランジスタにおいて、半導体層としての活性層を結晶性シリコンで形成したものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、上記特許文献1の場合、活性層の下地におけるコンタクト層(ドーパントを含むシリコン層)にプラズマ前処理を行うと、コンタクト層の表面がプラズマに晒されて変質し、高抵抗の膜が形成されてしまうことがあった。そして、コンタクト層の表面が高抵抗物質に変質すると、コンタクト層と活性層との導通が低下してしまうので、オン電流の増加が得られないという問題があった。
プラズマ処理が施された基板上に形成された、結晶性シリコンを含む半導体膜と、
前記半導体膜上に形成され、前記半導体膜のチャネル領域を挟んで対向する一対の不純物半導体膜と、
前記一対の不純物半導体膜上に形成されたソース電極及びドレイン電極と、
を備えることを特徴とする。
好ましくは、前記不純物半導体膜と前記半導体膜との間に結晶性シリコンを含む補助半導体膜を形成する。
また、好ましくは、前記基板と前記半導体膜との間に下地膜を形成する。
本発明の発光装置は、発光素子と、前記発光素子を駆動させるためのトランジスタと、を備え、前記トランジスタは上記薄膜トランジスタであることを特徴とする。
基板上にプラズマ処理を施し、前記基板上に結晶性シリコンを含む半導体層を成膜し、前記半導体層上において、前記半導体層のチャネル領域を挟んで対向する一対の不純物半導体膜を形成し、前記一対の不純物半導体膜上にソース電極及びドレイン電極を形成することを特徴とする。
好ましくは、前記不純物半導体膜を形成する前に、前記半導体層と前記不純物半導体層との間に結晶性シリコンを含む補助半導体層を形成する。
また、好ましくは、前記半導体層を成膜する前に、前記基板上に下地膜を成膜し、前記下地膜の表面に前記プラズマ処理を施す。
図1は、発光装置であるELパネル1における複数の画素Pの配置構成を示す平面図であり、図2は、ELパネル1の概略構成を示す平面図である。
このELパネル1には、複数の走査線2が行方向に沿って互いに略平行となるよう配列され、複数の信号線3が平面視して走査線2と略直交するよう列方向に沿って互いに略平行となるよう配列されている。また、隣り合う走査線2の間において電圧供給線4が走査線2に沿って設けられている。そして、これら各走査線2と隣接する二本の信号線3と各電圧供給線4とによって囲われる範囲が、画素Pに相当する。
また、ELパネル1には、走査線2、信号線3、電圧供給線4の上方に覆うように、格子状の隔壁であるバンク14が設けられている。このバンク14によって囲われてなる略長方形状の複数の開口部14aが画素Pごとに形成されており、この開口部14a内に所定のキャリア輸送層(後述する正孔注入層8b、発光層8c)が設けられて、画素Pの発光領域となる。キャリア輸送層とは、電圧が印加されることによって正孔又は電子を輸送する層である。
なお、図1においては、バンク14が格子状に設けられているものとしたが、これに限るものではなく、例えば信号線3に沿った一方向にのみ設けられているものであってもよい。
半導体膜5bは、例えば、結晶性シリコンからなり微結晶シリコンを含んでいる。この真性な半導体膜5bにチャネルが形成される。また、半導体膜5bの中央部上には、絶縁性の第一絶縁膜11が形成されている。第一絶縁膜11は、例えば、シリコン窒化物又はシリコン酸化物からなり、半導体膜5bのチャネルとなる領域を覆う保護膜である。
また、半導体膜5bの一端部の上には、一方の補助半導体膜5cが一部第一絶縁膜11の上面に重なるようにして形成されており、半導体膜5bの他端部の上には、他方の補助半導体膜5cが一部第一絶縁膜11の上面に重なるようにして形成されている。そして、一対の補助半導体膜5cは、第一絶縁膜11を挟みチャネル長方向に対向しており、それぞれ半導体膜5bの両端側に互いに離間して形成されている。この補助半導体膜5cは、例えば、結晶性シリコンからなり微結晶シリコンを含んでいる。
一方の補助半導体膜5cの上には、不純物半導体膜5gが一部第一絶縁膜11に重なる配置に形成されており、他方の補助半導体膜5cの上には、不純物半導体膜5fが一部第一絶縁膜11に重なる配置に形成されている。そして、一対の不純物半導体膜5f,5gは第一絶縁膜11を挟みチャネル長方向に対向しており、それぞれ半導体膜5bの両端側に互いに離間して形成されている。なお、不純物半導体膜5f,5gはn型半導体であるが、これに限らず、p型半導体であってもよい。
不純物半導体膜5fの上には、ドレイン電極5hが形成されている。不純物半導体膜5gの上には、ソース電極5iが形成されている。ドレイン電極5h,ソース電極5iは、例えば、Cr膜、Al膜、Cr/Al積層膜、AlTi合金膜又はAlTiNd合金膜からなる。
また、ソース電極5i及びドレイン電極5hと、第一絶縁膜11の上には、絶縁性の第二絶縁膜12が成膜されており、ソース電極5i及びドレイン電極5hと、第一絶縁膜11が第二絶縁膜12によって被覆されている。この第二絶縁膜12は、例えば、シリコン窒化物又はシリコン酸化物からなる。
さらに、第二絶縁膜12上で、第一絶縁膜11と対向する位置にゲート電極5aが形成されている。このゲート電極5aは、例えば、Cr膜、Al膜、Cr/Al積層膜、AlTi合金膜又はAlTiNd合金膜からなる。また、ゲート電極5aの上に絶縁性の第三絶縁膜13が成膜されており、第二絶縁膜12と第三絶縁膜13との間にゲート電極5aが設けられている。第三絶縁膜13は、例えば、シリコン窒化物又はシリコン酸化物からなる。
このゲート電極5aは、第二絶縁膜12と第一絶縁膜11を挟んで半導体膜5bの上方に対応する位置にあり、ゲート電極5aが第二絶縁膜12を挟み、第一絶縁膜11および半導体膜5bと相対している。そして、半導体膜5bにおける上面側である第一絶縁膜11との界面側にチャネルが形成される。
半導体膜6bは、例えば、結晶性シリコンからなり微結晶シリコンを含んでいる。この真性な半導体膜6bにチャネルが形成される。また、半導体膜6bの中央部上には、絶縁性の第一絶縁膜11が形成されている。第一絶縁膜11は、例えば、シリコン窒化物又はシリコン酸化物からなり、半導体膜6bのチャネルとなる領域を覆う保護膜である。
また、半導体膜6bの一端部の上には、一方の補助半導体膜6cが一部第一絶縁膜11の上面に重なるようにして形成されており、半導体膜6bの他端部の上には、他方の補助半導体膜6cが一部第一絶縁膜11の上面に重なるようにして形成されている。そして、一対の補助半導体膜6cは、第一絶縁膜11を挟みチャネル長方向に対向しており、それぞれ半導体膜6bの両端側に互いに離間して形成されている。この補助半導体膜6cは、例えば、結晶性シリコンからなり微結晶シリコンを含んでいる。
一方の補助半導体膜6cの上には、不純物半導体膜6gが一部第一絶縁膜11に重なる配置に形成されており、他方の補助半導体膜6cの上には、不純物半導体膜6fが一部第一絶縁膜11に重なる配置に形成されている。そして、一対の不純物半導体膜6f,6gは第一絶縁膜11を挟みチャネル長方向に対向しており、それぞれ半導体膜6bの両端側に互いに離間して形成されている。なお、不純物半導体膜6f,6gはn型半導体であるが、これに限らず、p型半導体であってもよい。
不純物半導体膜6fの上には、ドレイン電極6hが形成されている。不純物半導体膜6gの上には、ソース電極6iが形成されている。ドレイン電極6h,ソース電極6iは、例えば、Cr膜、Al膜、Cr/Al積層膜、AlTi合金膜又はAlTiNd合金膜からなる。
また、ソース電極6i及びドレイン電極6hと、第一絶縁膜11の上には、絶縁性の第二絶縁膜12が成膜されており、ソース電極6i及びドレイン電極6hと、第一絶縁膜11が第二絶縁膜12によって被覆されている。この第二絶縁膜12は、例えば、シリコン窒化物又はシリコン酸化物からなる。
さらに、第二絶縁膜12上で、第一絶縁膜11と対向する位置にゲート電極6aが形成されている。このゲート電極6aは、例えば、Cr膜、Al膜、Cr/Al積層膜、AlTi合金膜又はAlTiNd合金膜からなる。また、ゲート電極6aの上に絶縁性の第三絶縁膜13が成膜されており、第二絶縁膜12と第三絶縁膜13との間にゲート電極6aが設けられている。第三絶縁膜13は、例えば、シリコン窒化物又はシリコン酸化物からなる。
このゲート電極6aは、第二絶縁膜12と第一絶縁膜11を挟んで半導体膜6bの上方に対応する位置にあり、ゲート電極6aが第二絶縁膜12を挟み、第一絶縁膜11および半導体膜6bと相対している。そして、半導体膜6bにおける上面側である第一絶縁膜11との界面側にチャネルが形成される。
また、走査線2、電圧供給線4、キャパシタ7の電極7b、スイッチトランジスタ5のドレイン電極5h,ソース電極5i及び駆動トランジスタ6のドレイン電極6h,ソース電極6iは、下地膜16に一面に成膜された導電性の金属膜をフォトリソグラフィー法及びエッチング法等によって形状加工することで形成されたものである。
また、駆動トランジスタ6のゲート電極6aがキャパシタ7の電極7aに一体に連なっており、駆動トランジスタ6のドレイン電極6hが電圧供給線4に一体に連なっており、駆動トランジスタ6のソース電極6iがキャパシタ7の電極7bに一体に連なっている。
そして、図4、図5に示すように、第二絶縁膜12および第三絶縁膜13が、走査線2、信号線3、電圧供給線4、スイッチトランジスタ5、駆動トランジスタ6、キャパシタ7、画素電極8aの周縁部、第一絶縁膜11、下地膜16を覆うように形成されている。第二絶縁膜12および第三絶縁膜13には、各画素電極8aの中央部が露出するように開口部12dが形成されている。そのため、第二絶縁膜12および第三絶縁膜13は平面視して格子状に形成されている。
発光層8cは、画素P毎にR(赤),G(緑),B(青)のいずれかを発光する材料を含み、例えば、ポリフルオレン系発光材料やポリフェニレンビニレン系発光材料からなり、対向電極8dから供給される電子と、正孔注入層8bから注入される正孔との再結合に伴い発光する層である。このため、R(赤)を発光する画素P、G(緑)を発光する画素P、B(青)を発光する画素Pは互いに発光層8cの発光材料が異なる。画素PのR(赤),G(緑),B(青)のパターンは、デルタ配列であってもよく、また縦方向に同色画素が配列されるストライプパターンであってもよい。
この対向電極8dは全ての画素Pに共通した電極であり、発光層8cなどの化合物膜とともに後述するバンク14を被覆している。
そして、バンク14の開口部14a内において、キャリア輸送層としての正孔注入層8b及び発光層8cが、画素電極8a上に積層されている。
例えば、図5に示すように、第二絶縁膜12および第三絶縁膜13の上に設けられたバンク14には、第二絶縁膜12の開口部12dより内側に開口部14aが形成されている。
そして、各開口部14aに囲まれた各画素電極8a上に、正孔注入層8bとなる材料が含有される液状体を塗布し、基板10ごと加熱してその液状体を乾燥させ成膜させた化合物膜が、第1のキャリア輸送層である正孔注入層8bとなる。
さらに、各開口部14aに囲まれた各正孔注入層8b上に、発光層8cとなる材料が含有される液状体を塗布し、基板10ごと加熱してその液状体を乾燥させ成膜させた化合物膜が、第2のキャリア輸送層である発光層8cとなる。
なお、この発光層8cとバンク14を被覆するように対向電極8dが設けられている。
なお、基板10側ではなく、反対側が表示面となってもよい。この場合、対向電極8dを透明電極とし、画素電極8aを反射電極として、発光層8cから発した光が対向電極8dを透過して出射する。
全ての電圧供給線4に所定レベルの電圧が印加された状態で、走査ドライバによって走査線2に順次電圧が印加されることで、これら走査線2が順次選択される。
各走査線2が選択されている時に、データドライバによって階調に応じたレベルの電圧が全ての信号線3に印加されると、その選択されている走査線2に対応するスイッチトランジスタ5がオンになっていることから、その階調に応じたレベルの電圧が駆動トランジスタ6のゲート電極6aに印加される。
この駆動トランジスタ6のゲート電極6aに印加された電圧に応じて、駆動トランジスタ6のゲート電極6aとソース電極6iとの間の電位差が定まって、駆動トランジスタ6におけるドレイン−ソース電流の大きさが定まり、EL素子8がそのドレイン−ソース電流に応じた明るさで発光する。
その後、その走査線2の選択が解除されると、スイッチトランジスタ5がオフとなるので、駆動トランジスタ6のゲート電極6aに印加された電圧にしたがった電荷がキャパシタ7に蓄えられ、駆動トランジスタ6のゲート電極6aとソース電極6i間の電位差は保持される。
このため、駆動トランジスタ6は選択時と同じ電流値のドレイン−ソース電流を流し続け、EL素子8の輝度を維持するようになっている。
特に、ELパネル1において駆動素子として用いられる薄膜トランジスタの製造方法について、駆動トランジスタ6を例に、図7〜図14に示す工程図を用いて説明する。
さらに、結晶性シリコンの半導体層9bを成膜するための前処理として、基板10上の下地膜16の表面にプラズマ処理を施す。この下地膜16にプラズマ処理を施すことによれば、下地膜16の表面を改質して、その下地膜16上に成膜する結晶性シリコンの結晶化度を高めることができる。
本実施形態におけるプラズマ処理はN2Oガスを用い、ガス流量2000[SCCM]、パワー密度0.356[W/cm2]、圧力80[Pa]の条件で行った。このプラズマ処理ではN2Oガスを使用したが、N2Oガスの代わりに酸素ガスや水素ガスを適切な条件において使用することも可能である。
なお、下地膜16は必ずしも必要ではないが、基板10に直接半導体膜6bを設けた場合、基板10から半導体膜6bが剥離しやすいトラブルが生じることがあるので、そのようなトラブルを低減して、安定した半導体膜6bを配設するうえで、下地膜16を形成することが好ましい。
なお、下地膜16を形成しない場合には、基板10の表面にプラズマ処理を施す。
さらに、図8に示すように、半導体層9b上に、窒化シリコン等の第一絶縁膜11となる絶縁層90をプラズマCVDにより成膜する。
なお、図示しないレジストで保護されていた第一絶縁膜11部分以外の絶縁層90がエッチングされる際、その第一絶縁膜11で覆われていない半導体層9bはドライエッチング条件下に晒されることになるため、その膜厚が減少することがある。これは、微結晶シリコン等の結晶性シリコンを含む半導体層9bの表面には凹凸が生じやすく、その結晶構造の影響により表面積が増大しているため、エッチングの作用を受けやすくなっていることに起因している。但し、絶縁層90と半導体層9bとのエッチングに関する選択比を十分に取ることによって、半導体層9bがダメージを受け過ぎないようにしている。
なお、補助半導体層9cは、半導体層9bと同じ条件で成膜するが、前処理のプラズマ処理は必ずしも必要でない。この補助半導体層9cは、チャネル領域となる半導体層9b(半導体膜6b)とは異なり、ソース電極6i及びドレイン電極6hとの電気的接合を良好にするためのものであるので、半導体層9bほど結晶化度が高くなくてもよいのである。つまり、補助半導体層9c(補助半導体膜6c)は、膜厚が減少してしまった半導体膜6bが、不純物半導体膜6g,6fを介してソース電極6i及びドレイン電極6hと良好に電気的な接合を成すように、その半導体膜6bを補うための半導体層である。
不純物半導体膜6f,6gと補助半導体膜6cは、半導体膜6b上であって第一絶縁膜11を挟んで対向する配置に形成されている。特に、補助半導体膜6cは不純物半導体膜6f,6gの下面側に配されて、第一絶縁膜11の上面の一部からその第一絶縁膜11の側面を亘って半導体膜6bにかけて設けられている。この補助半導体膜6cが、先のエッチング工程において減少した半導体膜6bを補い、半導体膜6bと不純物半導体膜6g,6f(ソース電極6i及びドレイン電極6h)との電気的接合を良好な状態にする。
なお、不純物半導体膜6f,6g、補助半導体膜6c、半導体膜6bとともに、スイッチトランジスタ5の不純物半導体膜5f,5g、補助半導体膜5c、半導体膜5bも形成される(図6参照)。
なお、ソース電極6i及びドレイン電極6hとともに、スイッチトランジスタ5のソース電極5i及びドレイン電極5hも形成される(図6参照)。また、ソース電極及びドレイン電極とともに、走査線2、電圧供給線4、キャパシタ7の電極7bが形成されるようになっている(図4〜図6参照)。
なお、第二絶縁膜12の成膜前、駆動トランジスタ6のソース電極6iに一部が重なるように、予め画素電極8aが下地膜16上に形成されている(図13参照)。
さらに、図14に示すように、ゲート電極6a(5a)を覆うように、第二絶縁膜12上に、窒化シリコン等の第三絶縁膜13をプラズマCVDにより成膜する。
こうして、駆動トランジスタ6とスイッチトランジスタ5が製造される。
次いで、ポリイミド等の感光性樹脂を堆積後、露光して画素電極8aが露出する開口部14aを有する、例えば格子状のバンク14を形成する(図5参照)。
次いで、バンク14の開口部14aに、正孔注入層8bや発光層8cとなる材料が溶媒に溶解または分散された液状体を塗布し、その液状体を乾燥させることによって、キャリア輸送層である正孔注入層8bや発光層8cを順次成膜する(図5参照)。
次いで、バンク14の上及び発光層8cの上に対向電極8dを一面に成膜することで、EL素子8が製造されて(図5参照)、ELパネル1が製造される。
具体的には、薄膜トランジスタ6(5)の製造工程において、結晶性シリコンからなり半導体膜6b(5b)となる半導体層9bを、基板10上であって、基板10の上面に形成された下地膜16上に成膜するので、その半導体層9bの成膜前に下地膜16の表面にプラズマ前処理を施すことができ、好適に半導体層9bにおける結晶性シリコン(微結晶シリコン)の結晶化度を高めることができる。そして、このプラズマ処理後に不純物半導体膜6g,6f(5g,5f)を形成するので、不純物半導体膜6g,6f(5g,5f)がプラズマ処理によって変質してしまうことがない。
それに対し、本実施形態では、結晶性シリコンの結晶化度が高められた半導体膜6b(5b)に不純物半導体膜6g,6f(5g,5f)が好適に導通するように接続されて、その半導体膜6b(5b)にチャネルが形成されるので、薄膜トランジスタ6、5において結晶化度が高い結晶性シリコンを含む半導体膜6b(5b)に応じたオン電流の向上が得られる。特に、半導体膜6b(5b)は、減少してしまった膜厚を補う補助半導体膜6c(5c)を介して不純物半導体膜6g,6f(5g,5f)と好適に接合しているので、半導体膜6b(5b)は、不純物半導体膜6g,6f(5g,5f)やソース電極6i(5i)及びドレイン電極6h(5h)と良好に導通し、チャネル層として良好に機能する。
次に、本発明に係る薄膜トランジスタの実施形態2について説明する。なお、実施形態1と同一部分には同一符号を付し、異なる部分についてのみ説明する。
この駆動トランジスタ60において、基板10の上面に下地膜16が成膜されており、その下地膜16の上面に半導体膜6bが形成されている。その半導体膜6bの一端部の上には、一方の不純物半導体膜6gが一部第一絶縁膜11の上面に重なるように形成されており、半導体膜6bの他端部の上には、他方の不純物半導体膜6fが一部第一絶縁膜11の上面に重なるように形成されている。
つまり、駆動トランジスタ60は、実施形態1の駆動トランジスタ6における補助半導体膜6cを備えない構造を有しており、半導体膜6bの一端部上に不純物半導体膜6gが直接設けられ、半導体膜6bの他端部上に不純物半導体膜6fが直接設けられている。
このスイッチトランジスタ50において、基板10の上面に下地膜16が成膜されており、その下地膜16の上面に半導体膜5bが形成されている。その半導体膜5bの一端部の上には、一方の不純物半導体膜5gが一部第一絶縁膜11の上面に重なるように形成されており、半導体膜5bの他端部の上には、他方の不純物半導体膜5fが一部第一絶縁膜11の上面に重なるように形成されている。
つまり、スイッチトランジスタ50は、実施形態1のスイッチトランジスタ5における補助半導体膜5cを備えない構造を有しており、半導体膜5bの一端部上に不純物半導体膜5gが直接設けられ、半導体膜5bの他端部上に不純物半導体膜5fが直接設けられている。
次いで、プラズマ処理を施した下地膜16上に、結晶性シリコンからなり微結晶シリコンを含む半導体層9bと、窒化シリコン等の絶縁層90を順次成膜する(図8参照)。
次いで、絶縁層90における第一絶縁膜11となる範囲を図示しないレジストで保護した状態でドライエッチングを施して、半導体層9bにおけるチャネルとなる領域を覆う第一絶縁膜11を形成する。この際、第一絶縁膜11で覆われていない半導体層9bがドライエッチング条件下に晒されて、その膜厚が僅かに減少することがあるが、絶縁層90と半導体層9bとのエッチングに関する選択比を十分に取っているので、半導体層9bのダメージは殆どなく、半導体層9bはチャネル層として好適に機能する膜厚を有している(図9参照)。
なお、不純物半導体膜6f,6g、半導体膜6bとともに、スイッチトランジスタ50の不純物半導体膜5f,5g、半導体膜5bも形成される(図16参照)。
なお、ソース電極6i及びドレイン電極6hとともに、スイッチトランジスタ50のソース電極5i及びドレイン電極5hも形成される(図16参照)。また、ソース電極及びドレイン電極とともに、走査線2、電圧供給線4、キャパシタ7の電極7bが形成されるようになっている。
なお、第二絶縁膜12の成膜前、駆動トランジスタ6のソース電極6iに一部が重なるように、予め画素電極8aが下地膜16上に形成されている(図20参照)。
さらに、図21に示すように、ゲート電極6a(5a)を覆うように、第二絶縁膜12上に、窒化シリコン等の第三絶縁膜13をプラズマCVDにより成膜する。
こうして、駆動トランジスタ60とスイッチトランジスタ50が製造される。
なお、駆動トランジスタ60およびスイッチトランジスタ50を形成した後に、EL素子8を形成して、ELパネル1を製造する過程は、実施形態1と同様である。
この実施形態2のように、半導体層9bにおけるチャネルとなる領域を覆う第一絶縁膜11を形成する際に、第一絶縁膜11で覆われていない半導体層9bがドライエッチングに晒されても、その膜厚が殆ど減少しない製造条件を選択することによれば、補助半導体膜が不要になるため、実施形態1における補助半導体膜を製造する工程を省くことができるので、より容易に薄膜トランジスタ(駆動トランジスタ60、スイッチトランジスタ50)を製造することができる。
そして、以上のように形成されて製造されたELパネル1は、各種電子機器の表示パネルとして用いられる。
例えば、図22に示す、携帯電話機200の表示パネル1aや、図23(a)(b)に示す、デジタルカメラ300の表示パネル1bや、図24に示す、パーソナルコンピュータ400の表示パネル1cに、ELパネル1を適用することができる。
5、50 スイッチトランジスタ(薄膜トランジスタ)
6、60 駆動トランジスタ(薄膜トランジスタ)
5a、6a ゲート電極
5b、6b 半導体膜
5c、6c 補助半導体膜
5f、6f 不純物半導体膜
5g、6g 不純物半導体膜
5h、6h ドレイン電極
5i、6i ソース電極
8 EL素子
90 絶縁層
9b 半導体層
9c 補助半導体層
9f 不純物半導体層
10 基板
16 下地膜
11 第一絶縁膜
12 第二絶縁膜
13 第三絶縁膜
14 バンク
Claims (7)
- プラズマ処理が施された基板上に形成された、結晶性シリコンを含む半導体膜と、
前記半導体膜上に形成され、前記半導体膜のチャネル領域を挟んで対向する一対の不純物半導体膜と、
前記一対の不純物半導体膜上に形成されたソース電極及びドレイン電極と、
を備えることを特徴とする薄膜トランジスタ。 - 前記不純物半導体膜と前記半導体膜との間に結晶性シリコンを含む補助半導体膜を形成することを特徴とする請求項1に記載の薄膜トランジスタ。
- 前記基板と前記半導体膜との間に下地膜を形成することを特徴とする請求項1又は2に記載の薄膜トランジスタ。
- 発光素子と、前記発光素子を駆動させるためのトランジスタと、を備え、
前記トランジスタは請求項1〜3の何れか一項に記載の薄膜トランジスタであることを特徴とする発光装置。 - 基板上にプラズマ処理を施し、
前記基板上に結晶性シリコンを含む半導体層を成膜し、
前記半導体層上において、前記半導体層のチャネル領域を挟んで対向する一対の不純物半導体膜を形成し、
前記一対の不純物半導体膜上にソース電極及びドレイン電極を形成することを特徴とする薄膜トランジスタの製造方法。 - 前記不純物半導体膜を形成する前に、前記半導体層と前記不純物半導体層との間に結晶性シリコンを含む補助半導体層を形成することを特徴とする請求項5に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
- 前記半導体層を成膜する前に、前記基板上に下地膜を成膜し、
前記下地膜の表面に前記プラズマ処理を施すことを特徴とする請求項5又は6に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
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|---|---|---|---|---|
| JPH06181311A (ja) * | 1992-12-14 | 1994-06-28 | Seiko Epson Corp | 半導体装置及びその製造方法 |
| JP2008258345A (ja) * | 2007-04-04 | 2008-10-23 | Sony Corp | 薄膜トランジスタおよびその製造方法ならびに表示装置 |
| JP2009158947A (ja) * | 2007-12-03 | 2009-07-16 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 微結晶半導体膜、当該微結晶半導体膜を有する薄膜トランジスタ、及び光電変換装置の作製方法 |
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2010
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