次に、本発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.第1実施例:
A−1.印刷システムの構成:
A−2.印刷処理:
A−3.印刷モード:
B.第2実施例:
C.第3実施例:
D.第4実施例:
E.第5実施例:
F.第6実施例:
G.第7実施例:
H.第8実施例:
I.変形例:
A.第1実施例:
A−1.印刷システムの構成:
図1は、本発明の第1実施例における印刷システムの構成を概略的に示す説明図である。本実施例の印刷システム10は、プリンター100と、パーソナルコンピューター(PC)200と、を備えている。プリンター100は、インクを吐出して印刷媒体(例えば印刷用紙や透明フィルム)上にインクドットを形成することにより画像を印刷するインクジェット式カラープリンターである。PC200は、プリンター100に印刷用データを供給すると共に、プリンター100による印刷動作を制御する印刷制御装置として機能する。プリンター100とPC200とは、有線または無線によって情報通信可能に接続されている。具体的には、本実施例では、プリンター100とPC200とは、USBケーブルによって互いに接続されている。
本実施例のプリンター100は、シアン(C)と、マゼンタ(M)と、イエロー(Y)と、ブラック(K)と、ホワイト(W)と、の合計5色のインクを用いて印刷を行うプリンターである。本実施例の印刷システム10は、印刷媒体としての透明フィルム上に、カラー画像と白画像とを並行して形成する印刷処理を実現する。カラー画像と白画像とが形成された透明フィルムは、例えば、商品包装用のフィルムとして使用される。
なお、本明細書では、ホワイトインク(白インク)に他色のインクを混ぜて色を調整することを「白調色」と呼ぶ。また、白調色により生成された色(調整された白色)を「調色白」と呼び、調色白により構成される画像を「調色白画像」と呼ぶ。上述した「白画像」は、ホワイトインクのみを用いて形成される(純粋な)白画像の他に、調色白画像も含むものとする。
また、本明細書では、「白色」とは、例えば、(1)x-rite社製の測色機eye-one Proを用いて測色モード:スポット測色、光源:D50、バッキング:Black、印刷媒体:透明フィルムで測色した場合に、Lab系での標記がa*b*平面上で半径20の円周及びその内側にあり、かつL*が70以上で表される色相範囲内の色か、(2)ミノルタ製の測色計CM2022を用いて測定モードD502°視野、SCFモード、白地バックで測色した場合に、Lab系での標記がa*b*平面上で半径20の円周及びその内側にあり、かつL*が70以上で表される色相範囲内の色か、(3)特開2004−306591号公報に記載されているように画像の背景として用いられるインクの色かをいい、純粋な白色に限られない。
図2は、PC200の構成を概略的に示す説明図である。PC200は、CPU210と、ROM220と、RAM230と、USBインターフェース(USB I/F)240と、ネットワークインターフェース(N/W I/F)250と、ディスプレイインターフェース(ディスプレイ I/F)260と、シリアルインターフェース(シリアル I/F)270と、ハードディスクドライブ(HDD)280と、を含んでいる。PC200の各構成要素は、バスを介して互いに接続されている。
PC200は、USBインターフェース240を介してプリンター100と接続されている。ディスプレイインターフェース260には、表示装置としてのモニターMONが接続されている。シリアルインターフェース270には、入力装置としてのキーボードKBおよびマウスMOUが接続されている。なお、図2に示したPC200の構成はあくまで一例であり、PC200の構成要素の一部を省略したり、PC200にさらなる構成要素を付加したりする変形が可能である。
図3は、プリンター100の構成を概略的に示す説明図である。プリンター100は、CPU110と、ROM120と、RAM130と、ヘッドコントローラー140と、プリントヘッド144と、キャリッジコントローラー(CRコントローラー)150と、キャリッジモーター(CRモーター)152と、印刷媒体送りコントローラー(PFコントローラー)160と、印刷媒体送りモーター(PFモーター)162と、USBインターフェース(USB I/F)170と、ネットワークインターフェース(N/W I/F)180と、を含んでいる。プリンター100の各構成要素は、バスを介して互いに接続されている。
プリンター100のCPU110は、ROM120に格納されているコンピュータープログラムを実行することにより、プリンター100全体の動作を制御する制御部として機能する。プリンター100のプリントヘッド144は、各インク色に対応する複数のノズル列を備えている。
図4は、プリントヘッド144の構成を示す説明図である。本実施例のプリントヘッド144は、5色のインクそれぞれに対応する5つのノズル列を有している。5つのノズル列は、プリントヘッド144の一面に、主走査方向(後述)に沿って並んで配置されている。各ノズル列は、副走査方向(後述)に沿ってピッチdで並ぶ複数の(i個の)ノズルにより構成されている。
プリントヘッド144(図3)は、図示しないキャリッジに搭載されている。キャリッジコントローラー150は、キャリッジモーター152を制御して、キャリッジを所定の方向(主走査方向)に沿って往復移動させる。これにより、プリントヘッド144が印刷媒体に対して主走査方向に沿って往復移動する主走査が実現される。また、印刷媒体送りコントローラー160は、印刷媒体送りモーター162を制御して、印刷媒体を主走査方向と略直交する方向(副走査方向)に搬送する搬送動作(副走査)を行う。ヘッドコントローラー140は、プリントヘッド144の各ノズルからのインク吐出を制御する。CPU110は、プリンター100の各部を制御して、主走査中にインク吐出を行う画像形成動作(以下、「印刷パス」とも呼ぶ)と、副走査と、を繰り返し実行させることにより、印刷媒体上への画像の形成(画像の印刷)を実現する。なお、主走査方向は本発明における第2の方向に相当し、副走査方向は本発明における第1の方向に相当する。
図5は、PC200の構成を機能的に示すブロック図である。PC200のROM220(図2)には、CPU210により実行されるコンピュータープログラムとして、アプリケーションプログラムAPと、プリンタードライバー300と、が格納されている。アプリケーションプログラムAPは、印刷媒体としての透明フィルム上への印刷の対象となる画像(以下、「印刷画像PI」とも呼ぶ)の生成、編集等を行うためのプログラムである。CPU210は、アプリケーションプログラムAPを実行することにより、印刷画像PIの生成、編集を実現する。
また、アプリケーションプログラムAPを実行するCPU210は、ユーザーによる印刷実行指示に応じて、カラー画像データCdataと白画像データWIdataと印刷順指定情報SSと印刷モード指定情報MSとをプリンタードライバー300に対して出力する。これら各データの内容は、「A−2.印刷処理」において詳述する。
プリンタードライバー300は、プリンター100(図1)を制御して印刷画像PIの印刷を実現させるためのプログラムである。PC200のCPU210(図2)は、プリンタードライバー300を実行することにより、プリンター100による印刷画像PIの印刷制御を実現する。
図5に示すように、プリンタードライバー300は、カラー画像用色変換モジュール302と、カラー画像用インク色分版処理モジュール310と、カラー画像用ハーフトーン処理モジュール320と、白画像用色変換モジュール340と、白画像用インク色分版処理モジュール350と、白画像用ハーフトーン処理モジュール360と、ノズル数設定モジュール380と、コマンド作成モジュール370と、を含んでいる。各モジュールの機能は、「A−2.印刷処理」において詳述する。
図6は、プリンター100の構成を機能的に示すブロック図である。プリンター100のROM120(図3)には、CPU110により実行されるコンピュータープログラムとして、コマンド処理モジュール112が格納されている。CPU110は、コマンド処理モジュール112を実行することにより、PC200から受信したコマンドの処理を実現する。また、プリンター100のRAM130(図3)は、ラスターバッファー132を有している。ラスターバッファー132は、カラー画像用ラスターバッファー132cと、白画像用ラスターバッファー132wと、の2つの領域を含んでいる。また、プリンター100のヘッドコントローラー140(図3)は、ヘッドバッファー142を有している。これらのプログラムやバッファーの機能は、「A−2.印刷処理」において詳述する。
A−2.印刷処理:
図7は、本実施例の印刷システム10における印刷処理により形成される印刷画像の一例を示す説明図である。図7(a)に示すように、印刷画像PIは、図7(b)に示すカラー画像Ic(図中の「ABC」の画像)と、図7(c)に示す白画像Iwと、を重ねて形成した画像である。また、印刷画像PIにおいて、カラー画像Icも白画像Iwも形成されない領域は、非形成領域Anとなる。本実施例の印刷処理では、印刷媒体として透明フィルムが使用されるため、非形成領域Anは透明な領域となる。カラー画像Icは、本発明における第1の画像に相当し、白画像Iwは、本発明における第2の画像に相当する。
印刷処理は、アプリケーションプログラムAP(図5)を実行するPC200のCPU210(図2)が、ユーザーによる印刷実行指示を受領すると開始される。CPU210は、印刷実行指示の受領に応じて、カラー画像データCdataと白画像データWIdataと印刷順指定情報SSと印刷モード指定情報MSとをプリンタードライバー300に対して出力する(図5参照)。
カラー画像データCdataは、印刷画像PIにおけるカラー画像Icを特定するデータである。具体的には、カラー画像データCdataは、カラー画像Iの各画素の色を、例えばRGB値で特定するデータである。
白画像データWIdataは、印刷画像PIにおける白画像Iwを特定するデータである。具体的には、白画像データWIdataは、白画像Iwの各画素の色を、例えばLab値で特定するデータである。なお、一般に、白画像Iwは一様の白色(調色白を含む)の画像である場合が多い。このような場合には、各画素の画素値は同一となる。そのため、白画像データWIdataは、印刷画像PIにおける白画像Iwを形成する領域を特定するための各画素2ビットのデータと、白画像Iwの色を特定するデータ(Lab値)との組み合わせであってもよい。また、白画像Iwの色は、例えばユーザーによりキーボードKBやマウスMOUを介して指定される。あるいは、白画像Iwの色は、物体(例えば実際の印刷物)の測色によって指定されるとしてもよい。
印刷順指定情報SSは、カラー画像Icと白画像Iwとの印刷順を特定する情報である。図8は、カラー画像Icと白画像Iwとの印刷順を示す説明図である。図8(a)は、印刷媒体PMとしての透明フィルム上に白画像Iwを形成し、白画像Iwの上にカラー画像Icを形成する印刷順を示している。本明細書では、この印刷順を、「白−カラー印刷」または「W−C印刷」と呼ぶ。図8(a)に示したW−C印刷では、観察者は、図の上方から印刷物を観察することとなる(図中の矢印参照)。
図8(b)は、印刷媒体PMとしての透明フィルム上にカラー画像Icを形成し、カラー画像Icの上に白画像Iwを形成する印刷順を示している。本明細書では、この印刷順を、「カラー−白印刷」または「C−W印刷」と呼ぶ。図8(b)に示したC−W印刷では、観察者は、図の下方から印刷物を観察することとなる(図中の矢印参照)。
ユーザーは、印刷物の使用態様に応じて、W−C印刷を行うかC−W印刷を行うかを選択する。アプリケーションプログラムAPを実行するCPU210は、ユーザーにより選択された印刷順を特定する印刷順指定情報SSをプリンタードライバー300に対して出力する(図5)。
印刷モード指定情報MSは、画質優先モードや速度優先モードといった印刷モードを特定する情報である。ユーザーは、印刷時間として許容される時間やカラー画像Icおよび白画像Iwのそれぞれに要求される画質に応じて、印刷モードを選択する。アプリケーションプログラムAPを実行するCPU210は、ユーザーにより選択された印刷モードを特定する印刷モード指定情報MSをプリンタードライバー300のノズル数設定モジュール380に対して出力する(図5)。ノズル数設定モジュール380は、印刷モード指定情報MSに基づき、カラー画像Icおよび白画像Iwの形成に用いるノズル数を設定し、ノズル数を特定する情報をコマンド作成モジュール370に出力する。なお、印刷モードの詳細は、後述する。
アプリケーションプログラムAPから出力された各データ・情報がプリンタードライバー300(図5)に受領されると、プリンタードライバー300を実行するCPU210による処理が開始される。プリンタードライバー300は、カラー画像Icおよび白画像Iwのそれぞれについて、色変換処理とインク色分版処理とハーフトーン処理とを実行する。具体的には、カラー画像用色変換モジュール302により、RGB値のカラー画像データCdataがCMYK値に色変換され、カラー画像用インク色分版処理モジュール310により、CMYK値がインク色別階調値に変換され、カラー画像用ハーフトーン処理モジュール320により、インク色別階調値が各画素の各インク色のドットのON/OFFを規定するカラー画像用ドットデータに変換される。また、白画像用色変換モジュール340により、Lab値の白画像データWIdataがCMYK値に色変換され、白画像用インク色分版処理モジュール350により、CMYK値がインク色別階調値に変換され、白画像用ハーフトーン処理モジュール360により、インク色別階調値が各画素の各インク色のドットのON/OFFを規定する白画像用ドットデータに変換される。
生成されたカラー画像用ドットデータおよび白画像用ドットデータは、印刷順指定情報SSおよび印刷モード指定情報MSと共に、コマンド作成モジュール370(図5)によって受領される。コマンド作成モジュール370は、カラー画像用ドットデータおよび白画像用ドットデータと、ノズル数設定モジュール380から受領したカラー画像Icおよび白画像Iwの形成に用いるノズル数を特定する情報と、に基づき、印刷順指定情報SSにより指定される印刷順で、印刷モード指定情報MSにより指定される印刷モードで、プリンター100に印刷画像PIの印刷を実行させるための印刷コマンドを作成し、プリンター100に出力する。
プリンター100のコマンド処理モジュール112(図6)を実行するCPU110は、PC200のプリンタードライバー300から送信された印刷コマンドを受信して処理する。具体的には、コマンド処理モジュール112は、印刷コマンドに含まれるラスターデータ(ドットデータ)をラスターバッファー132へ格納する。このとき、カラー画像Ic用のラスターデータはカラー画像用のラスターバッファー132cに格納され、白画像Iw用のラスターデータは白画像用のラスターバッファー132wに格納される。また、ラスターバッファー132に所定数のラスターデータが格納されると、コマンド処理モジュール112は、ラスターバッファー132からヘッドバッファー142へラスターデータを転送する。CPU110は、ヘッドバッファー142に格納されたラスターデータに基づき、印刷媒体送りコントローラー160および印刷媒体送りモーター162を制御して副走査を行うと共に、CRコントローラー150およびCRモーター152を制御して主走査を行い、印刷画像PIの印刷を実行する。
A−3.印刷モード:
第1実施例の印刷システム10は、印刷画質優先の印刷モードA1と、印刷画質と印刷速度のバランスが取れた印刷モードB1と、印刷速度優先の印刷モードC1と、の3つの印刷モードで、カラー画像Icと白画像Iwとを印刷媒体上に重ねて形成する印刷処理を実行することができる。図9ないし図11は、第1実施例の各印刷モードにおける印刷方法を示す説明図である。各図の左側には、プリントヘッド144(図4)のノズル列におけるカラー画像Icおよび白画像Iwの形成に使用されるノズル群の配置を示しており、右側には、各印刷パス(各画像形成動作)におけるノズル列の副走査方向に沿った位置を示している。
なお、各図において、「W」で示すノズル列は、白色に対応するノズル列(以下、「白用ノズル列W」とも呼ぶ)を示しており、「Co」で示すノズル列は、白色以外の各色(シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K))に対応するノズル列(以下、「カラー用ノズル列Co」とも呼ぶ)を代表して1つ示している。C,M,Y,Kのそれぞれのカラー用ノズル列Coにおけるカラー画像Icおよび白画像Iwの形成に使用されるノズル群の配置は共通である。白用ノズル列Wは、本発明における第2のノズル列に相当し、カラー用ノズル列Coの少なくとも1つは、本発明における第1のノズル列に相当する。各図中のカラー用ノズル列Coを構成する各ノズルの内、黒丸で示すノズルはカラー画像Icの形成に用いられるノズルであり、ハッチング付きの丸で示すノズルはカラー画像Icの形成に用いられないノズルである。また、各図中の白用ノズル列Wを構成するノズルの内、実線の白丸で示すノズルは白画像Iwの形成に用いられるノズルであり、破線の白丸で示すノズルは白画像Iwの形成に用いられないノズルである。なお、上述したように、白画像Iwには調色白画像が含まれることから、カラー用ノズル列Coを構成する各ノズルの内、ハッチング付きの丸で示すノズルは、カラー画像Icの形成に用いられないが、白画像Iw(調色白画像)の形成には用いられる場合がある。また、各図右側の各印刷パスにおけるノズル列の副走査方向に沿った位置を示す図において、黒丸はカラー画像Icの形成に用いられるノズルの副走査方向に沿った位置を示しており、白丸は白画像Iwの形成に用いられるノズルの副走査方向に沿った位置を示している。これらの図中の記号の意味は、以降の実施例に対応する図においても同様である。
図9には、印刷画質優先の印刷モードA1における印刷方法を示している。第1実施例では、各ノズル列は28個のノズルを含んでおり、ノズルピッチdは2ラスター分となっている。図9に示すように、印刷モードA1では、カラー用ノズル列Coを構成するノズルの内、15番目から28番目までの14個のノズル(以下、「印刷モードA1における第1の画像用ノズル群」と呼ぶ)はカラー画像Icの形成に用いられ、他のノズルはカラー画像Icの形成には用いられない。また、白用ノズル列Wを構成するノズルの内、1番目から14番目までの14個のノズル(以下、「印刷モードA1における第2の画像用ノズル群」と呼ぶ)は白画像Iwの形成に用いられ、他のノズルは白画像Iwの形成には用いられない。すなわち、印刷モードA1では、カラー用ノズル列Coにおけるカラー画像Icの形成に用いられるノズル数と、白用ノズル列Wにおける白画像Iwの形成に用いられるノズル数とは、同一である。
図9に示す通り、印刷モードA1では、カラー画像Icの副走査方向に沿った所定の幅の領域(以下、「単位バンドBA」とも呼ぶ)は4回の印刷パスにより形成される。より詳細には、主走査方向に関しては、各ラスターは2回の印刷パスにより形成される(すなわち、各ラスターは異なる2つのノズルを用いて形成される)。なお、1つのラスターの形成に用いられるノズル数が多いほど、ノズル位置の機械的なばらつきによるインクドット位置ずれが目立ちにくくなるため、画質は向上する。各印刷パスにおける主走査方向の解像度はプリンター100の最高解像度と同一である。また、副走査方向に関しては、各印刷パスにおいて形成される複数のドット間には他の1回の印刷パスにより形成されるドットが配置される。そのため、カラー画像Icの副走査方向解像度はノズルピッチの2倍細かい(精細な)解像度となり、主走査方向解像度はプリンター100の最高解像度の2倍細かい解像度となる。なお、一般に、印刷解像度が細かいほど印刷画像の画質は向上する。
また、図9に示す通り、印刷モードA1では、白画像Iwの単位バンドBAも、カラー画像Icの単位バンドBAと同様に、4回の印刷パスにより形成される。そのため、白画像Iwの副走査方向解像度はノズルピッチの2倍細かい解像度となり、主走査方向解像度はプリンター100の最高解像度の2倍細かい解像度となる。
このように、印刷モードA1では、カラー画像Icの単位バンドBAの印刷のために4回の印刷パスを要し、白画像Iwの単位バンドBAの印刷のために4回の印刷パスを要するため、印刷画像PIの単位バンドBAの印刷のために合計8回の印刷パスを要する。また、印刷画像PIの副走査方向解像度は、カラー画像Icおよび白画像Iw共にノズルピッチの2倍細かい解像度であり、主走査方向解像度は、カラー画像Icおよび白画像Iw共にプリンター100の最高解像度の2倍細かい解像度である。なお、図9に示す印刷処理は、印刷媒体上にカラー画像Icが形成され、カラー画像Icの上に白画像Iwが形成されるカラー−白印刷(C−W印刷)である。本実施例の他の印刷モードおよび他の実施例に対応する図に示す印刷処理も同様にカラー−白印刷である。
図10には、印刷画質と印刷速度のバランスが取れた印刷モードB1における印刷方法を示している。図10に示すように、印刷モードB1では、カラー用ノズル列Coを構成するノズルの内、10番目から27番目までの18個のノズル(以下、「印刷モードB1における第1の画像用ノズル群」と呼ぶ)はカラー画像Icの形成に用いられ、他のノズルはカラー画像Icの形成には用いられない。また、白用ノズル列Wを構成するノズルの内、1番目から9番目までの9個のノズル(以下、「印刷モードB1における第2の画像用ノズル群」と呼ぶ)は白画像Iwの形成に用いられ、他のノズルは白画像Iwの形成には用いられない。また、カラー用ノズル列Coおよび白用ノズル列Wを構成するノズルの内、×印で示す28番目のノズルはカラー画像Icおよび白画像Iwのいずれの形成にも用いられない。すなわち、印刷モードB1では、カラー用ノズル列Coにおけるカラー画像Icの形成に用いられるノズル数は、白用ノズル列Wにおける白画像Iwの形成に用いられるノズル数より多い。従って、印刷モードB1では、上述の印刷モードA1と比較して、カラー画像Icの形成に用いられるノズル数は多い一方、白画像Iwの形成に用いられるノズル数は少ない。
図10に示す通り、印刷モードB1では、図9に示した印刷モードA1と同様に、カラー画像Icの単位バンドBAは4回の印刷パスにより形成される。そのため、カラー画像Icの副走査方向解像度はノズルピッチの2倍細かい解像度となり、主走査方向解像度はプリンター100の最高解像度の2倍細かい解像度となる。
また、図10に示す通り、印刷モードB1では、白画像Iwの単位バンドBAは2回の印刷パスにより形成される。より詳細には、主走査方向に関しては、各ラスターは1回の印刷パスにより形成される(すなわち、各ラスターは1つのみのノズルを用いて形成される)。各印刷パスにおける主走査方向の解像度はプリンター100の最高解像度と同一である。また、副走査方向に関しては、各印刷パスにおいて形成される複数のドット間には他の1回の印刷パスにより形成されるドットが配置される。そのため、白画像Iwの副走査方向解像度はノズルピッチの2倍細かい解像度となり、主走査方向解像度はプリンター100の最高解像度と同一となる。
このように、印刷モードB1では、カラー画像Icの単位バンドBAの印刷のために4回の印刷パスを要し、白画像Iwの単位バンドBAの印刷のために2回の印刷パスを要するため、印刷画像PIの単位バンドBAの印刷のために合計6回の印刷パスを要する。また、印刷画像PIの副走査方向解像度は、カラー画像Icおよび白画像Iw共にノズルピッチの2倍細かい解像度である一方、主走査方向解像度は、カラー画像Icではプリンター100の最高解像度の2倍であるが白画像Iwではプリンター100の最高解像度と同一である。そのため、印刷モードB1では、印刷速度が印刷モードA1よりも速くなる一方、白画像Iwの画質が印刷モードA1よりも低下する。
図11には、印刷速度優先の印刷モードC1における印刷方法を示している。図11に示すように、印刷モードC1では、カラー用ノズル列Coを構成するノズルの内、7番目から28番目までの22個のノズル(以下、「印刷モードC1における第1の画像用ノズル群」と呼ぶ)はカラー画像Icの形成に用いられ、他のノズルはカラー画像Icの形成には用いられない。また、白用ノズル列Wを構成するノズルの内、1番目から6番目までの6個のノズル(以下、「印刷モードC1における第2の画像用ノズル群」と呼ぶ)は白画像Iwの形成に用いられ、他のノズルは白画像Iwの形成には用いられない。すなわち、印刷モードC1では、カラー用ノズル列Coにおけるカラー画像Icの形成に用いられるノズル数は、白用ノズル列Wにおける白画像Iwの形成に用いられるノズル数より多い。印刷モードC1における第2の画像用ノズル群を構成するノズル数(白画像Iwの形成に用いられるノズル数)に対する第1の画像用ノズル群を構成するノズル数(カラー画像Icの形成に用いられるノズル数)の比は、上述した印刷モードB1における比よりも大きくなっている。従って、印刷モードC1では、上述の印刷モードA1,B1と比較して、カラー画像Icの形成に用いられるノズル数は多い一方、白画像Iwの形成に用いられるノズル数は少ない。
図11に示す通り、印刷モードC1では、図9に示した印刷モードA1と同様に、カラー画像Icの単位バンドBAは4回の印刷パスにより形成される。そのため、カラー画像Icの副走査方向解像度はノズルピッチの2倍細かい解像度となり、主走査方向解像度はプリンター100の最高解像度の2倍細かい解像度となる。
また、図11に示す通り、印刷モードC1では、白画像Iwの単位バンドBAは1回の印刷パスにより形成される。より詳細には、主走査方向に関しては、各ラスターは1回の印刷パスにより形成される(すなわち、各ラスターは1つのみのノズルを用いて形成される)。各印刷パスにおける主走査方向の解像度はプリンター100の最高解像度と同一である。また、副走査方向に関しては、各印刷パスにおいて形成される複数のドット間には他の印刷パスにより形成されるドットは配置されない。そのため、白画像Iwの副走査方向解像度はノズルピッチと同一となり、主走査方向解像度はプリンター100の最高解像度と同一となる。
このように、印刷モードC1では、カラー画像Icの単位バンドBAの印刷のために4回の印刷パスを要し、白画像Iwの単位バンドBAの印刷のために1回の印刷パスを要するため、印刷画像PIの単位バンドBAの印刷のために合計5回の印刷パスを要する。また、印刷画像PIの副走査方向解像度は、カラー画像Icではノズルピッチの2倍細かい解像度であるが白画像Iwではノズルピッチと同一であり、主走査方向解像度は、カラー画像Icではプリンター100の最高解像度の2倍細かい解像度であるが白画像Iwではプリンター100の最高解像度と同一である。そのため、印刷モードC1では、印刷速度が印刷モードA1およびB1よりも速くなる一方、白画像Iwの画質が印刷モードA1およびB1よりも低下する。
以上説明したように、本実施例の印刷システム10では、各印刷モードにおいて、カラー画像Icの形成に用いられる第1の画像用ノズル群と、少なくとも一部がカラー画像Icと重なる白画像Iwの形成に用いられる第2の画像用ノズル群との副走査方向に沿った位置が互いに異なっているため、カラー画像Icと白画像Iwとを並行して形成する印刷処理を実現することができる。また、印刷画質優先の印刷モードA1では、カラー画像Icの形成に用いられる第1の画像用ノズル群を構成するノズル数は、白画像Iwの形成に用いられる第2の画像用ノズル群を構成するノズル数と同数である。印刷画質と印刷速度のバランスが取れた印刷モードB1および印刷速度優先の印刷モードC1では、カラー画像Icの形成に用いられる第1の画像用ノズル群を構成するノズル数は、白画像Iwの形成に用いられる第2の画像用ノズル群を構成するノズル数より多い。印刷モードC1における第2の画像用ノズル群を構成するノズル数(白画像Iwの形成に用いられるノズル数)に対する第1の画像用ノズル群を構成するノズル数(カラー画像Icの形成に用いられるノズル数)の比は、印刷モードB1における比よりも大きい。そのため、印刷速度については印刷モードC1,B1,A1の順で速く、白画像Iwの画質は印刷モードA1,B1,C1の順で良い。従って、本実施例の印刷システム10では、例えば、白画像Iwの画質の低下抑制より印刷時間の短縮を重視する場合には印刷モードC1を選択し、逆に、印刷時間の短縮より白画像Iwの画質の低下抑制を重視する場合には印刷モードA1やB1を選択するというように、その用途や目的に応じた適切な印刷処理を実現することができる。また、本実施例の印刷システム10では、白画像Iwの形成のためのヘッドやノズル列をカラー画像Icの形成のためのヘッドやノズル列の副走査方向上流側および/または下流側に設けることなく、カラー画像Icと白画像Iwとを並行して形成する印刷処理を実現することができる。従って、本実施例の印刷システム10では、印刷媒体上に2つの画像を重ねて形成する印刷処理を行う際に、装置の大型化を抑制しつつ、用途や目的に応じた適切な印刷処理を実現することができる。
B.第2実施例:
第2実施例の印刷システム10は、印刷画質優先の印刷モードA2と、印刷画質と印刷速度のバランスが取れた印刷モードB2と、印刷速度優先の印刷モードC2と、の3つの印刷モードで、カラー画像Icと白画像Iwとを印刷媒体上に重ねて形成する印刷処理を実行することができる。なお、印刷システム10の構成は、第1実施例と同じである。図12ないし図14は、第2実施例の各印刷モードにおける印刷方法を示す説明図である。第2実施例では、プリントヘッド144aの各ノズル列は25個のノズルにより構成されており、ノズルピッチdは1ラスター分となっている。
図12には、印刷画質優先の印刷モードA2における印刷方法を示している。図12に示すように、印刷モードA2では、カラー用ノズル列Coを構成するノズルの内、13番目から24番目までの12個のノズル(以下、「印刷モードA2における第1の画像用ノズル群」と呼ぶ)はカラー画像Icの形成に用いられ、他のノズルはカラー画像Icの形成には用いられない。また、白用ノズル列Wを構成するノズルの内、1番目から12番目までの12個のノズル(以下、「印刷モードA2における第2の画像用ノズル群」と呼ぶ)は白画像Iwの形成に用いられ、他のノズルは白画像Iwの形成には用いられない。また、カラー用ノズル列Coおよび白用ノズル列Wを構成するノズルの内、×印で示す25番目のノズルはカラー画像Icおよび白画像Iwのいずれの形成にも用いられない。すなわち、印刷モードA2では、カラー用ノズル列Coにおけるカラー画像Icの形成に用いられるノズル数と、白用ノズル列Wにおける白画像Iwの形成に用いられるノズル数とは、同一である。
図12に示す通り、印刷モードA2では、カラー画像Icの単位バンドBAは4回の印刷パスにより形成される。より詳細には、主走査方向に関しては、各ラスターは4回の印刷パスにより形成される(すなわち、各ラスターは異なる4つのノズルを用いて形成される)。各印刷パスにおける主走査方向の解像度はプリンター100の最高解像度と同一である。また、副走査方向に関しては、各印刷パスにおいて形成される複数のドット間には他の印刷パスにより形成されるドットは配置されない。そのため、カラー画像Icの副走査方向解像度はノズルピッチと同一となり、主走査方向解像度はプリンター100の最高解像度の4倍細かい解像度となる。
また、図12に示す通り、印刷モードA2では、白画像Iwの単位バンドBAも、カラー画像Icの単位バンドBAと同様に、4回の印刷パスにより形成される。そのため、白画像Iwの副走査方向解像度はノズルピッチと同一となり、主走査方向解像度はプリンター100の最高解像度の4倍細かい解像度となる。
このように、印刷モードA2では、カラー画像Icの単位バンドBAの印刷のために4回の印刷パスを要し、白画像Iwの単位バンドBAの印刷のために4回の印刷パスを要するため、印刷画像PIの単位バンドBAの印刷のために合計8回の印刷パスを要する。また、印刷画像PIの副走査方向解像度は、カラー画像Icおよび白画像Iw共にノズルピッチと同一であり、主走査方向解像度は、カラー画像Icおよび白画像Iw共にプリンター100の最高解像度の4倍細かい解像度である。
図13には、印刷画質と印刷速度のバランスが取れた印刷モードB2における印刷方法を示している。図13に示すように、印刷モードB2では、カラー用ノズル列Coを構成するノズルの内、9番目から24番目までの16個のノズル(以下、「印刷モードB2における第1の画像用ノズル群」と呼ぶ)はカラー画像Icの形成に用いられ、他のノズルはカラー画像Icの形成には用いられない。また、白用ノズル列Wを構成するノズルの内、1番目から8番目までの8個のノズル(以下、「印刷モードB2における第2の画像用ノズル群」と呼ぶ)は白画像Iwの形成に用いられ、他のノズルは白画像Iwの形成には用いられない。また、カラー用ノズル列Coおよび白用ノズル列Wを構成するノズルの内、×印で示す25番目のノズルはカラー画像Icおよび白画像Iwのいずれの形成にも用いられない。すなわち、印刷モードB2では、カラー用ノズル列Coにおけるカラー画像Icの形成に用いられるノズル数は、白用ノズル列Wにおける白画像Iwの形成に用いられるノズル数より多い。従って、印刷モードB2では、上述の印刷モードA2と比較して、カラー画像Icの形成に用いられるノズル数は多い一方、白画像Iwの形成に用いられるノズル数は少ない。
図13に示す通り、印刷モードB2では、図12に示した印刷モードA2と同様に、カラー画像Icの単位バンドBAは4回の印刷パスにより形成される。そのため、カラー画像Icの副走査方向解像度はノズルピッチと同一となり、主走査方向解像度はプリンター100の最高解像度の4倍細かい解像度となる。
また、図13に示す通り、印刷モードB2では、白画像Iwの単位バンドBAは2回の印刷パスにより形成される。より詳細には、主走査方向に関しては、各ラスターは2回の印刷パスにより形成される(すなわち、各ラスターは異なる2つのノズルを用いて形成される)。各印刷パスにおける主走査方向の解像度はプリンター100の最高解像度と同一である。また、副走査方向に関しては、各印刷パスにおいて形成される複数のドット間には他の印刷パスにより形成されるドットは配置されない。そのため、白画像Iwの副走査方向解像度はノズルピッチと同一となり、主走査方向解像度はプリンター100の最高解像度の2倍細かい解像度となる。
このように、印刷モードB2では、カラー画像Icの単位バンドBAの印刷のために4回の印刷パスを要し、白画像Iwの単位バンドBAの印刷のために2回の印刷パスを要するため、印刷画像PIの単位バンドBAの印刷のために合計6回の印刷パスを要する。また、印刷画像PIの副走査方向解像度は、カラー画像Icおよび白画像Iw共にノズルピッチと同一である一方、主走査方向解像度は、カラー画像Icではプリンター100の最高解像度の4倍細かい解像度であるが白画像Iwではプリンター100の最高解像度の2倍細かい解像度である。そのため、印刷モードB2では、印刷速度が印刷モードA2よりも速くなる一方、白画像Iwの画質が印刷モードA2よりも低下する。
図14には、印刷速度優先の印刷モードC2における印刷方法を示している。図14に示すように、印刷モードC2では、カラー用ノズル列Coを構成するノズルの内、6番目から25番目までの20個のノズル(以下、「印刷モードC2における第1の画像用ノズル群」と呼ぶ)はカラー画像Icの形成に用いられ、他のノズルはカラー画像Icの形成には用いられない。また、白用ノズル列Wを構成するノズルの内、1番目から5番目までの5個のノズル(以下、「印刷モードC2における第2の画像用ノズル群」と呼ぶ)は白画像Iwの形成に用いられ、他のノズルは白画像Iwの形成には用いられない。すなわち、印刷モードC2では、カラー用ノズル列Coにおけるカラー画像Icの形成に用いられるノズル数は、白用ノズル列Wにおける白画像Iwの形成に用いられるノズル数より多い。印刷モードC2における第2の画像用ノズル群を構成するノズル数(白画像Iwの形成に用いられるノズル数)に対する第1の画像用ノズル群を構成するノズル数(カラー画像Icの形成に用いられるノズル数)の比は、上述した印刷モードB2における比よりも大きい。従って、印刷モードC2では、上述の印刷モードA2,B2と比較して、カラー画像Icの形成に用いられるノズル数は多い一方、白画像Iwの形成に用いられるノズル数は少ない。
図14に示す通り、印刷モードC2では、図12に示した印刷モードA2と同様に、カラー画像Icの単位バンドBAは4回の印刷パスにより形成される。そのため、カラー画像Icの副走査方向解像度はノズルピッチと同一となり、主走査方向解像度はプリンター100の最高解像度の4倍細かい解像度となる。
また、図14に示す通り、印刷モードC2では、白画像Iwの単位バンドBAは1回の印刷パスにより形成される。より詳細には、主走査方向に関しては、各ラスターは1回の印刷パスにより形成される(すなわち、各ラスターは1つのみのノズルを用いて形成される)。各印刷パスにおける主走査方向の解像度はプリンター100の最高解像度と同一である。また、副走査方向に関しては、各印刷パスにおいて形成される複数のドット間には他の印刷パスにより形成されるドットは配置されない。そのため、白画像Iwの副走査方向解像度はノズルピッチと同一となり、主走査方向解像度はプリンター100の最高解像度と同一となる。
このように、印刷モードC2では、カラー画像Icの単位バンドBAの印刷のために4回の印刷パスを要し、白画像Iwの単位バンドBAの印刷のために1回の印刷パスを要するため、印刷画像PIの単位バンドBAの印刷のために合計5回の印刷パスを要する。また、印刷画像PIの副走査方向解像度は、カラー画像Icおよび白画像Iw共にノズルピッチと同一である一方、主走査方向解像度は、カラー画像Icではプリンター100の最高解像度の4倍細かい解像度であるが白画像Iwではプリンター100の最高解像度と同一である。そのため、印刷モードC2では、印刷速度が印刷モードA2およびB2よりも速くなる一方、白画像Iwの画質が印刷モードA2およびB2よりも低下する。
以上説明したように、第2実施例の印刷システム10でも、各印刷モードにおいて、カラー画像Icの形成に用いられる第1の画像用ノズル群と、少なくとも一部がカラー画像Icと重なる白画像Iwの形成に用いられる第2の画像用ノズル群との副走査方向に沿った位置が互いに異なっているため、装置の大型化を抑制しつつ、カラー画像Icと白画像Iwとを並行して形成する印刷処理を実現することができる。また、印刷画質優先の印刷モードA2では、カラー画像Icの形成に用いられる第1の画像用ノズル群を構成するノズル数は、白画像Iwの形成に用いられる第2の画像用ノズル群を構成するノズル数と同数である。印刷画質と印刷速度のバランスが取れた印刷モードB2および印刷速度優先の印刷モードC2では、カラー画像Icの形成に用いられる第1の画像用ノズル群を構成するノズル数は、白画像Iwの形成に用いられる第2の画像用ノズル群を構成するノズル数より多い。印刷モードC2における第2の画像用ノズル群を構成するノズル数(白画像Iwの形成に用いられるノズル数)に対する第1の画像用ノズル群を構成するノズル数(カラー画像Icの形成に用いられるノズル数)の比は、印刷モードB2における比よりも大きい。そのため、印刷速度については印刷モードC2,B2,A2の順で速く、白画像Iwの画質は印刷モードA2,B2,C2の順で良い。従って、本実施例の印刷システム10では、例えば、白画像Iwの画質の低下抑制より印刷時間の短縮を重視する場合には印刷モードC2を選択し、逆に、印刷時間の短縮より白画像Iwの画質の低下抑制を重視する場合には印刷モードA2やB2を選択するというように、その用途や目的に応じた適切な印刷処理を実現することができる。従って、第2実施例の印刷システム10では、印刷媒体上に2つの画像を重ねて形成する印刷処理を行う際に、装置の大型化を抑制しつつ、用途や目的に応じた適切な印刷処理を実現することができる。
C.第3実施例:
第3実施例の印刷システム10は、印刷画質優先の印刷モードA3と、印刷速度優先の印刷モードC3と、の2つの印刷モードで、カラー画像Icと白画像Iwとを印刷媒体上に重ねて形成する印刷処理を実行することができる。なお、印刷システム10の構成は、第1実施例と同じである。図15および図16は、第3実施例の各印刷モードにおける印刷方法を示す説明図である。第3実施例では、プリントヘッド144bの各ノズル列は26個のノズルにより構成されており、ノズルピッチdは2ラスター分となっている。
図15には、印刷画質優先の印刷モードA3における印刷方法を示している。図15に示すように、印刷モードA3では、カラー用ノズル列Coを構成するノズルの内、14番目から26番目までの13個のノズル(以下、「印刷モードA3における第1の画像用ノズル群」と呼ぶ)はカラー画像Icの形成に用いられ、他のノズルはカラー画像Icの形成には用いられない。また、白用ノズル列Wを構成するノズルの内、1番目から13番目までの13個のノズル(以下、「印刷モードA3における第2の画像用ノズル群」と呼ぶ)は白画像Iwの形成に用いられ、他のノズルは白画像Iwの形成には用いられない。すなわち、印刷モードA3では、カラー用ノズル列Coにおけるカラー画像Icの形成に用いられるノズル数と、白用ノズル列Wにおける白画像Iwの形成に用いられるノズル数とは、同一である。
図15に示す通り、印刷モードA3では、カラー画像Icの単位バンドBAは2回の印刷パスにより形成される。より詳細には、主走査方向に関しては、各ラスターは1回の印刷パスにより形成される(すなわち、各ラスターは1つのみのノズルを用いて形成される)。各印刷パスにおける主走査方向の解像度はプリンター100の最高解像度と同一である。また、副走査方向に関しては、各印刷パスにおいて形成される複数のドット間には他の1回の印刷パスにより形成されるドットが配置される。そのため、カラー画像Icの副走査方向解像度はノズルピッチの2倍細かい解像度となり、主走査方向解像度はプリンター100の最高解像度と同一となる。
また、図15に示す通り、印刷モードA3では、白画像Iwの単位バンドBAも、カラー画像Icの単位バンドBAと同様に、2回の印刷パスにより形成される。そのため、白画像Iwの副走査方向解像度はノズルピッチの2倍細かい解像度となり、主走査方向解像度はプリンター100の最高解像度と同一となる。
このように、印刷モードA3では、カラー画像Icの単位バンドBAの印刷のために2回の印刷パスを要し、白画像Iwの単位バンドBAの印刷のために2回の印刷パスを要するため、印刷画像PIの単位バンドBAの印刷のために合計4回の印刷パスを要する。また、印刷画像PIの副走査方向解像度は、カラー画像Icおよび白画像Iw共にノズルピッチの2倍細かい解像度であり、主走査方向解像度は、カラー画像Icおよび白画像Iw共にプリンター100の最高解像度と同一である。
図16には、印刷速度優先の印刷モードC3における印刷方法を示している。図16に示すように、印刷モードC3では、カラー用ノズル列Coを構成するノズルの内、10番目から26番目までの17個のノズル(以下、「印刷モードC3における第1の画像用ノズル群」と呼ぶ)はカラー画像Icの形成に用いられ、他のノズルはカラー画像Icの形成には用いられない。また、白用ノズル列Wを構成するノズルの内、1番目から9番目までの9個のノズル(以下、「印刷モードC3における第2の画像用ノズル群」と呼ぶ)は白画像Iwの形成に用いられ、他のノズルは白画像Iwの形成には用いられない。すなわち、印刷モードC3では、カラー用ノズル列Coにおけるカラー画像Icの形成に用いられるノズル数は、白用ノズル列Wにおける白画像Iwの形成に用いられるノズル数より多い。従って、印刷モードC3では、上述の印刷モードA3と比較して、カラー画像Icの形成に用いられるノズル数は多い一方、白画像Iwの形成に用いられるノズル数は少ない。
図16に示す通り、印刷モードC3では、図15に示した印刷モードA3と同様に、カラー画像Icの単位バンドBAは2回の印刷パスにより形成される。そのため、カラー画像Icの副走査方向解像度はノズルピッチの2倍細かい解像度となり、主走査方向解像度はプリンター100の最高解像度と同一となる。
また、図16に示す通り、印刷モードC3では、白画像Iwの単位バンドBAは1回の印刷パスにより形成される。より詳細には、主走査方向に関しては、各ラスターは1回の印刷パスにより形成される(すなわち、各ラスターは1つのみのノズルを用いて形成される)。各印刷パスにおける主走査方向の解像度はプリンター100の最高解像度と同一である。また、副走査方向に関しては、各印刷パスにおいて形成される複数のドット間には他の印刷パスにより形成されるドットは配置されない。そのため、白画像Iwの副走査方向解像度はノズルピッチと同一となり、主走査方向解像度はプリンター100の最高解像度と同一となる。
このように、印刷モードC3では、カラー画像Icの単位バンドBAの印刷のために2回の印刷パスを要し、白画像Iwの単位バンドBAの印刷のために1回の印刷パスを要するため、印刷画像PIの単位バンドBAの印刷のために合計3回の印刷パスを要する。また、印刷画像PIの副走査方向解像度は、カラー画像Icではノズルピッチの2倍細かい解像度であるが白画像Iwではノズルピッチと同一であり、主走査方向解像度は、カラー画像Icおよび白画像Iw共に、プリンター100の最高解像度と同一である。そのため、印刷モードC3では、印刷速度が印刷モードA3よりも速くなる一方、白画像Iwの画質が印刷モードA3よりも低下する。
以上説明したように、第3実施例の印刷システム10でも、各印刷モードにおいて、カラー画像Icの形成に用いられる第1の画像用ノズル群と、少なくとも一部がカラー画像Icと重なる白画像Iwの形成に用いられる第2の画像用ノズル群との副走査方向に沿った位置が互いに異なっているため、装置の大型化を抑制しつつ、カラー画像Icと白画像Iwとを並行して形成する印刷処理を実現することができる。また、印刷画質優先の印刷モードA3では、カラー画像Icの形成に用いられる第1の画像用ノズル群を構成するノズル数は、白画像Iwの形成に用いられる第2の画像用ノズル群を構成するノズル数と同数である。印刷速度優先の印刷モードC3では、カラー画像Icの形成に用いられる第1の画像用ノズル群を構成するノズル数は、白画像Iwの形成に用いられる第2の画像用ノズル群を構成するノズル数より多い。そのため、印刷速度については印刷モードC3,A3の順で速く、白画像Iwの画質は印刷モードA3,C3の順で良い。従って、本実施例の印刷システム10では、例えば、白画像Iwの画質の低下抑制より印刷時間の短縮を重視する場合には印刷モードC3を選択し、逆に、印刷時間の短縮より白画像Iwの画質の低下抑制を重視する場合には印刷モードA3を選択するというように、その用途や目的に応じた適切な印刷処理を実現することができる。従って、第3実施例の印刷システム10では、印刷媒体上に2つの画像を重ねて形成する印刷処理を行う際に、装置の大型化を抑制しつつ、用途や目的に応じた適切な印刷処理を実現することができる。
D.第4実施例:
第4実施例の印刷システム10は、印刷画質優先の印刷モードA4と、印刷速度優先の印刷モードC4と、の2つの印刷モードで、カラー画像Icと白画像Iwとを印刷媒体上に重ねて形成する印刷処理を実行することができる。なお、印刷システム10の構成は、第1実施例と同じである。図17および図18は、第4実施例の各印刷モードにおける印刷方法を示す説明図である。第4実施例では、プリントヘッド144cの各ノズル列は24個のノズルにより構成されており、ノズルピッチdは1ラスター分となっている。
図17には、印刷画質優先の印刷モードA4における印刷方法を示している。図17に示すように、印刷モードA4では、カラー用ノズル列Coを構成するノズルの内、13番目から24番目までの12個のノズル(以下、「印刷モードA4における第1の画像用ノズル群」と呼ぶ)はカラー画像Icの形成に用いられ、他のノズルはカラー画像Icの形成には用いられない。また、白用ノズル列Wを構成するノズルの内、1番目から12番目までの12個のノズル(以下、「印刷モードA4における第2の画像用ノズル群」と呼ぶ)は白画像Iwの形成に用いられ、他のノズルは白画像Iwの形成には用いられない。すなわち、印刷モードA4では、カラー用ノズル列Coにおけるカラー画像Icの形成に用いられるノズル数と、白用ノズル列Wにおける白画像Iwの形成に用いられるノズル数とは、同一である。
図17に示す通り、印刷モードA4では、カラー画像Icの単位バンドBAは2回の印刷パスにより形成される。より詳細には、主走査方向に関しては、各ラスターは2回の印刷パスにより形成される(すなわち、各ラスターは異なる2つのノズルを用いて形成される)。各印刷パスにおける主走査方向の解像度はプリンター100の最高解像度と同一である。また、副走査方向に関しては、各印刷パスにおいて形成される複数のドット間には他の印刷パスにより形成されるドットは配置されない。そのため、カラー画像Icの副走査方向解像度はノズルピッチと同一となり、主走査方向解像度はプリンター100の最高解像度の2倍細かい解像度となる。
また、図17に示す通り、印刷モードA4では、白画像Iwの単位バンドBAも、カラー画像Icの単位バンドBAと同様に、2回の印刷パスにより形成される。そのため、白画像Iwの副走査方向解像度はノズルピッチと同一となり、主走査方向解像度はプリンター100の最高解像度の2倍細かい解像度となる。
このように、印刷モードA4では、カラー画像Icの単位バンドBAの印刷のために2回の印刷パスを要し、白画像Iwの単位バンドBAの印刷のために2回の印刷パスを要するため、印刷画像PIの単位バンドBAの印刷のために合計4回の印刷パスを要する。また、印刷画像PIの副走査方向解像度は、カラー画像Icおよび白画像Iw共にノズルピッチと同一であり、主走査方向解像度は、カラー画像Icおよび白画像Iw共にプリンター100の最高解像度の2倍細かい解像度である。
図18には、印刷速度優先の印刷モードC4における印刷方法を示している。図18に示すように、印刷モードC4では、カラー用ノズル列Coを構成するノズルの内、9番目から24番目までの16個のノズル(以下、「印刷モードC4における第1の画像用ノズル群」と呼ぶ)はカラー画像Icの形成に用いられ、他のノズルはカラー画像Icの形成には用いられない。また、白用ノズル列Wを構成するノズルの内、1番目から8番目までの8個のノズル(以下、「印刷モードC4における第2の画像用ノズル群」と呼ぶ)は白画像Iwの形成に用いられ、他のノズルは白画像Iwの形成には用いられない。すなわち、印刷モードC2では、カラー用ノズル列Coにおけるカラー画像Icの形成に用いられるノズル数は、白用ノズル列Wにおける白画像Iwの形成に用いられるノズル数より多い。従って、印刷モードC4では、上述の印刷モードA4と比較して、カラー画像Icの形成に用いられるノズル数は多い一方、白画像Iwの形成に用いられるノズル数は少ない。
図18に示す通り、印刷モードC4では、図17に示した印刷モードA4と同様に、カラー画像Icの単位バンドBAは2回の印刷パスにより形成される。そのため、カラー画像Icの副走査方向解像度はノズルピッチと同一となり、主走査方向解像度はプリンター100の最高解像度の2倍細かい解像度となる。
また、図18に示す通り、印刷モードC4では、白画像Iwの単位バンドBAは1回の印刷パスにより形成される。より詳細には、主走査方向に関しては、各ラスターは1回の印刷パスにより形成される(すなわち、各ラスターは1つのみのノズルを用いて形成される)。各印刷パスにおける主走査方向の解像度はプリンター100の最高解像度と同一である。また、副走査方向に関しては、各印刷パスにおいて形成される複数のドット間には他の印刷パスにより形成されるドットは配置されない。そのため、白画像Iwの副走査方向解像度はノズルピッチと同一となり、主走査方向解像度はプリンター100の最高解像度と同一となる。
このように、印刷モードC4では、カラー画像Icの単位バンドBAの印刷のために2回の印刷パスを要し、白画像Iwの単位バンドBAの印刷のために1回の印刷パスを要するため、印刷画像PIの単位バンドBAの印刷のために合計3回の印刷パスを要する。また、印刷画像PIの副走査方向解像度は、カラー画像Icおよび白画像Iw共にノズルピッチと同一である一方、主走査方向解像度は、カラー画像Icではプリンター100の最高解像度の2倍細かい解像度であるが白画像Iwではプリンター100の最高解像度と同一である。そのため、印刷モードC4では、印刷速度が印刷モードA4よりも速くなる一方、白画像Iwの画質が印刷モードA4よりも低下する。
以上説明したように、第4実施例の印刷システム10でも、各印刷モードにおいて、カラー画像Icの形成に用いられる第1の画像用ノズル群と、少なくとも一部がカラー画像Icと重なる白画像Iwの形成に用いられる第2の画像用ノズル群との副走査方向に沿った位置が互いに異なっているため、装置の大型化を抑制しつつ、カラー画像Icと白画像Iwとを並行して形成する印刷処理を実現することができる。また、印刷画質優先の印刷モードA4では、カラー画像Icの形成に用いられる第1の画像用ノズル群を構成するノズル数は、白画像Iwの形成に用いられる第2の画像用ノズル群を構成するノズル数と同数である。印刷速度優先の印刷モードC4では、カラー画像Icの形成に用いられる第1の画像用ノズル群を構成するノズル数は、白画像Iwの形成に用いられる第2の画像用ノズル群を構成するノズル数より多い。そのため、印刷速度については印刷モードC4,A4の順で速く、白画像Iwの画質は印刷モードA4,C4の順で良い。従って、本実施例の印刷システム10では、例えば、白画像Iwの画質の低下抑制より印刷時間の短縮を重視する場合には印刷モードC4を選択し、逆に、印刷時間の短縮より白画像Iwの画質の低下抑制を重視する場合には印刷モードA4を選択するというように、その用途や目的に応じた適切な印刷処理を実現することができる。従って、第4実施例の印刷システム10では、印刷媒体上に2つの画像を重ねて形成する印刷処理を行う際に、装置の大型化を抑制しつつ、用途や目的に応じた適切な印刷処理を実現することができる。
E.第5実施例:
第5実施例の印刷システム10は、印刷画質優先の印刷モードA5と、印刷速度優先の印刷モードC5と、の2つの印刷モードで、カラー画像Icと白画像Iwとを印刷媒体上に重ねて形成する印刷処理を実行することができる。なお、印刷システム10の構成は、第1実施例と同じである。図19および図20は、第5実施例の各印刷モードにおける印刷方法を示す説明図である。第5実施例では、プリントヘッド144dの各ノズル列は24個のノズルにより構成されており、ノズルピッチdは2ラスター分となっている。
なお、図19および図20において、カラー用ノズル列Coを構成する各ノズルの内、黒丸および黒三角で示すノズルはカラー画像Icの形成に用いられるノズルであり、ハッチング付きの丸で示すノズルはカラー画像Icの形成に用いられないノズルである。また、各図中の白用ノズル列Wを構成するノズルの内、実線の白丸および白三角で示すノズルは白画像Iwの形成に用いられるノズルであり、破線の白丸で示すノズルは白画像Iwの形成に用いられないノズルである。また、各図右側の各印刷パスにおけるノズル列の副走査方向に沿った位置を示す図において、黒丸および黒三角はカラー画像Icの形成に用いられるノズルの副走査方向に沿った位置を示しており、白丸および白三角は白画像Iwの形成に用いられるノズルの副走査方向に沿った位置を示している。これらの図中の記号の意味は、以降の実施例に対応する図においても同様である。
図19には、印刷画質優先の印刷モードA5における印刷方法を示している。図19に示すように、印刷モードA5では、カラー用ノズル列Coを構成するノズルの内、13番目から24番目までの12個のノズル(以下、「印刷モードA5における第1の画像用ノズル群」と呼ぶ)はカラー画像Icの形成に用いられ、他のノズルはカラー画像Icの形成には用いられない。また、白用ノズル列Wを構成するノズルの内、1番目から12番目までの12個のノズル(以下、「印刷モードA5における第2の画像用ノズル群」と呼ぶ)は白画像Iwの形成に用いられ、他のノズルは白画像Iwの形成には用いられない。すなわち、印刷モードA5では、カラー用ノズル列Coにおけるカラー画像Icの形成に用いられるノズル数と、白用ノズル列Wにおける白画像Iwの形成に用いられるノズル数とは、同一である。
図19に示す通り、印刷モードA5では、カラー画像Icの単位バンドBAは8回の印刷パスにより形成される。より詳細には、主走査方向に関しては、各ラスターは4回の印刷パスにより形成される(すなわち、各ラスターは異なる4つのノズルを用いて形成される)。各印刷パスにおける主走査方向の解像度はプリンター100の最高解像度の2分の1である。また、この4回のパスの内、2回のパスは第1の画像用ノズル群を副走査方向に沿って2分した場合の一方に属するノズル(例えば図中で黒丸で示すノズル)によりドットが形成される印刷パスであり、残りの2回のパスは第1の画像用ノズル群を副走査方向に沿って2分した場合の他方に属するノズル(例えば図中で黒三角で示すノズル)によりドットが形成される印刷パスである。また、副走査方向に関しては、各印刷パスにおいて形成される複数のドット間には他の1回の印刷パスにより形成されるドットが配置される。そのため、カラー画像Icの副走査方向解像度はノズルピッチの2倍細かい解像度となり、主走査方向解像度はプリンター100の最高解像度の2倍細かい解像度となる。
また、図19に示す通り、印刷モードA5では、白画像Iwの単位バンドBAも、カラー画像Icの単位バンドBAと同様に、8回の印刷パスにより形成される。そのため、白画像Iwの副走査方向解像度はノズルピッチの2倍細かい解像度となり、主走査方向解像度はプリンター100の最高解像度の2倍細かい解像度となる。
このように、印刷モードA5では、カラー画像Icの単位バンドBAの印刷のために8回の印刷パスを要し、白画像Iwの単位バンドBAの印刷のために8回の印刷パスを要するため、印刷画像PIの単位バンドBAの印刷のために合計16回の印刷パスを要する。また、印刷画像PIの副走査方向解像度は、カラー画像Icおよび白画像Iw共にノズルピッチの2倍細かい解像度であり、主走査方向解像度は、カラー画像Icおよび白画像Iw共にプリンター100の最高解像度の2倍細かい解像度である。
図20には、印刷速度優先の印刷モードC5における印刷方法を示している。図20に示すように、印刷モードC5では、カラー用ノズル列Coを構成するノズルの内、9番目から24番目までの16個のノズル(以下、「印刷モードC5における第1の画像用ノズル群」と呼ぶ)はカラー画像Icの形成に用いられ、他のノズルはカラー画像Icの形成には用いられない。また、白用ノズル列Wを構成するノズルの内、1番目から8番目までの8個のノズル(以下、「印刷モードC5における第2の画像用ノズル群」と呼ぶ)は白画像Iwの形成に用いられ、他のノズルは白画像Iwの形成には用いられない。すなわち、印刷モードC5では、カラー用ノズル列Coにおけるカラー画像Icの形成に用いられるノズル数は、白用ノズル列Wにおける白画像Iwの形成に用いられるノズル数より多い。従って、印刷モードC5では、上述の印刷モードA5と比較して、カラー画像Icの形成に用いられるノズル数は多い一方、白画像Iwの形成に用いられるノズル数は少ない。
図20に示す通り、印刷モードC5では、図19に示した印刷モードA5と同様に、カラー画像Icの単位バンドBAは8回の印刷パスにより形成される。そのため、カラー画像Icの副走査方向解像度はノズルピッチの2倍細かい解像度となり、主走査方向解像度はプリンター100の最高解像度の2倍細かい解像度となる。
また、図20に示す通り、印刷モードC5では、白画像Iwの単位バンドBAは4回の印刷パスにより形成される。より詳細には、主走査方向に関しては、各ラスターは2回の印刷パスにより形成される(すなわち、各ラスターは異なる2つのノズルを用いて形成される)。各印刷パスにおける主走査方向の解像度はプリンター100の最高解像度と同一である。また、副走査方向に関しては、各印刷パスにおいて形成される複数のドット間には他の1回の印刷パスにより形成されるドットが配置される。そのため、白画像Iwの副走査方向解像度はノズルピッチの2倍細かい解像度となり、主走査方向解像度はプリンター100の最高解像度の2倍細かい解像度となる。
このように、印刷モードC5では、カラー画像Icの単位バンドBAの印刷のために8回の印刷パスを要し、白画像Iwの単位バンドBAの印刷のために4回の印刷パスを要するため、印刷画像PIの単位バンドBAの印刷のために合計12回の印刷パスを要する。また、印刷画像PIの副走査方向解像度は、カラー画像Icおよび白画像Iw共にノズルピッチの2倍細かい解像度である一方、主走査方向解像度は、カラー画像Icではプリンター100の最高解像度の2倍細かい解像度であり、白画像Iwではプリンター100の最高解像度の2倍細かい解像度である。そのため、印刷モードC5では、印刷速度が印刷モードA5よりも速くなる一方、白画像Iwの画質が印刷モードA5よりも低下する。
以上説明したように、第5実施例の印刷システム10でも、各印刷モードにおいて、カラー画像Icの形成に用いられる第1の画像用ノズル群と、少なくとも一部がカラー画像Icと重なる白画像Iwの形成に用いられる第2の画像用ノズル群との副走査方向に沿った位置が互いに異なっているため、装置の大型化を抑制しつつ、カラー画像Icと白画像Iwとを並行して形成する印刷処理を実現することができる。また、印刷画質優先の印刷モードA5では、カラー画像Icの形成に用いられる第1の画像用ノズル群を構成するノズル数は、白画像Iwの形成に用いられる第2の画像用ノズル群を構成するノズル数と同数である。印刷速度優先の印刷モードC5では、カラー画像Icの形成に用いられる第1の画像用ノズル群を構成するノズル数は、白画像Iwの形成に用いられる第2の画像用ノズル群を構成するノズル数より多い。そのため、印刷速度については印刷モードC5,A5の順で速く、白画像Iwの画質は印刷モードA5,C5の順で良い。従って、本実施例の印刷システム10では、例えば、白画像Iwの画質の低下抑制より印刷時間の短縮を重視する場合には印刷モードC5を選択し、逆に、印刷時間の短縮より白画像Iwの画質の低下抑制を重視する場合には印刷モードA5を選択するというように、その用途や目的に応じた適切な印刷処理を実現することができる。従って、第5実施例の印刷システム10では、印刷媒体上に2つの画像を重ねて形成する印刷処理を行う際に、装置の大型化を抑制しつつ、用途や目的に応じた適切な印刷処理を実現することができる。
F.第6実施例:
第6実施例の印刷システム10は、印刷画質優先の印刷モードA6と、印刷速度優先の印刷モードC6と、の2つの印刷モードで、カラー画像Icと白画像Iwとを印刷媒体上に重ねて形成する印刷処理を実行することができる。なお、印刷システム10の構成は、第1実施例と同じである。図21および図22は、第6実施例の各印刷モードにおける印刷方法を示す説明図である。第6実施例では、プリントヘッド144eの各ノズル列は48個のノズルにより構成されており、ノズルピッチdは1ラスター分となっている。
図21には、印刷画質優先の印刷モードA6における印刷方法を示している。図21に示すように、印刷モードA6では、カラー用ノズル列Coを構成するノズルの内、25番目から48番目までの24個のノズル(以下、「印刷モードA6における第1の画像用ノズル群」と呼ぶ)はカラー画像Icの形成に用いられ、他のノズルはカラー画像Icの形成には用いられない。また、白用ノズル列Wを構成するノズルの内、1番目から24番目までの24個のノズル(以下、「印刷モードA6における第2の画像用ノズル群」と呼ぶ)は白画像Iwの形成に用いられ、他のノズルは白画像Iwの形成には用いられない。すなわち、印刷モードA6では、カラー用ノズル列Coにおけるカラー画像Icの形成に用いられるノズル数と、白用ノズル列Wにおける白画像Iwの形成に用いられるノズル数とは、同一である。
図21に示す通り、印刷モードA6では、カラー画像Icの単位バンドBAは8回の印刷パスにより形成される。より詳細には、主走査方向に関しては、各ラスターは8回の印刷パスにより形成される(すなわち、各ラスターは異なる8つのノズルを用いて形成される)。各印刷パスにおける主走査方向の解像度はプリンター100の最高解像度の2分の1である。また、この8回のパスの内、4回のパスは第1の画像用ノズル群を副走査方向に沿って2分した場合の一方に属するノズル(例えば図中で黒丸で示すノズル)によりドットが形成される印刷パスであり、残りの4回のパスは第1の画像用ノズル群を副走査方向に沿って2分した場合の他方に属するノズル(例えば図中で黒三角で示すノズル)によりドットが形成される印刷パスである。また、副走査方向に関しては、各印刷パスにおいて形成される複数のドット間には他の印刷パスにより形成されるドットは配置されない。そのため、カラー画像Icの副走査方向解像度はノズルピッチと同一となり、主走査方向解像度はプリンター100の最高解像度の4倍細かい解像度となる。
また、図21に示す通り、印刷モードA6では、白画像Iwの単位バンドBAも、カラー画像Icの単位バンドBAと同様に、8回の印刷パスにより形成される。そのため、白画像Iwの副走査方向解像度はノズルピッチと同一となり、主走査方向解像度はプリンター100の最高解像度の4倍細かい解像度となる。
このように、印刷モードA6では、カラー画像Icの単位バンドBAの印刷のために8回の印刷パスを要し、白画像Iwの単位バンドBAの印刷のために8回の印刷パスを要するため、印刷画像PIの単位バンドBAの印刷のために合計16回の印刷パスを要する。また、印刷画像PIの副走査方向解像度は、カラー画像Icおよび白画像Iw共にノズルピッチと同一であり、主走査方向解像度は、カラー画像Icおよび白画像Iw共にプリンター100の最高解像度の4倍細かい解像度である。
図22には、印刷速度優先の印刷モードC6における印刷方法を示している。図22に示すように、印刷モードC6では、カラー用ノズル列Coを構成するノズルの内、17番目から48番目までの32個のノズル(以下、「印刷モードC6における第1の画像用ノズル群」と呼ぶ)はカラー画像Icの形成に用いられ、他のノズルはカラー画像Icの形成には用いられない。また、白用ノズル列Wを構成するノズルの内、1番目から16番目までの16個のノズル(以下、「印刷モードC6における第2の画像用ノズル群」と呼ぶ)は白画像Iwの形成に用いられ、他のノズルは白画像Iwの形成には用いられない。すなわち、印刷モードC6では、カラー用ノズル列Coにおけるカラー画像Icの形成に用いられるノズル数は、白用ノズル列Wにおける白画像Iwの形成に用いられるノズル数より多い。従って、印刷モードC6では、上述の印刷モードA6と比較して、カラー画像Icの形成に用いられるノズル数は多い一方、白画像Iwの形成に用いられるノズル数は少ない。
図22に示す通り、印刷モードC6では、図21に示した印刷モードA6と同様に、カラー画像Icの単位バンドBAは8回の印刷パスにより形成される。そのため、カラー画像Icの副走査方向解像度はノズルピッチと同一となり、主走査方向解像度はプリンター100の最高解像度の4倍細かい解像度となる。
また、図22に示す通り、印刷モードC6では、白画像Iwの単位バンドBAは4回の印刷パスにより形成される。より詳細には、主走査方向に関しては、各ラスターは4回の印刷パスにより形成される(すなわち、各ラスターは異なる4つのノズルを用いて形成される)。各印刷パスにおける主走査方向の解像度はプリンター100の最高解像度と同一である。また、副走査方向に関しては、各印刷パスにおいて形成される複数のドット間には他の印刷パスにより形成されるドットは配置されない。そのため、白画像Iwの副走査方向解像度はノズルピッチと同一となり、主走査方向解像度はプリンター100の最高解像度の4倍細かい解像度となる。
このように、印刷モードC6では、カラー画像Icの単位バンドBAの印刷のために8回の印刷パスを要し、白画像Iwの単位バンドBAの印刷のために4回の印刷パスを要するため、印刷画像PIの単位バンドBAの印刷のために合計12回の印刷パスを要する。また、印刷画像PIの副走査方向解像度は、カラー画像Icおよび白画像Iw共にノズルピッチと同一である一方、主走査方向解像度は、カラー画像Icではプリンター100の最高解像度の4倍細かい解像度であり、白画像Iwではプリンター100の最高解像度の4倍細かい解像度である。そのため、印刷モードC6では、印刷速度が印刷モードA6よりも速くなる一方、白画像Iwの画質が印刷モードA6よりも低下する。
以上説明したように、第6実施例の印刷システム10でも、各印刷モードにおいて、カラー画像Icの形成に用いられる第1の画像用ノズル群と、少なくとも一部がカラー画像Icと重なる白画像Iwの形成に用いられる第2の画像用ノズル群との副走査方向に沿った位置が互いに異なっているため、装置の大型化を抑制しつつ、カラー画像Icと白画像Iwとを並行して形成する印刷処理を実現することができる。また、印刷画質優先の印刷モードA6では、カラー画像Icの形成に用いられる第1の画像用ノズル群を構成するノズル数は、白画像Iwの形成に用いられる第2の画像用ノズル群を構成するノズル数と同数である。印刷速度優先の印刷モードC6では、カラー画像Icの形成に用いられる第1の画像用ノズル群を構成するノズル数は、白画像Iwの形成に用いられる第2の画像用ノズル群を構成するノズル数より多い。そのため、印刷速度については印刷モードC6,A6の順で速く、白画像Iwの画質は印刷モードA6,C6の順で良い。従って、本実施例の印刷システム10では、例えば、白画像Iwの画質の低下抑制より印刷時間の短縮を重視する場合には印刷モードC6を選択し、逆に、印刷時間の短縮より白画像Iwの画質の低下抑制を重視する場合には印刷モードA6を選択するというように、その用途や目的に応じた適切な印刷処理を実現することができる。従って、第6実施例の印刷システム10では、印刷媒体上に2つの画像を重ねて形成する印刷処理を行う際に、装置の大型化を抑制しつつ、用途や目的に応じた適切な印刷処理を実現することができる。
G.第7実施例:
第7実施例の印刷システム10は、印刷画質優先の印刷モードA7と、印刷速度優先の印刷モードC7と、の2つの印刷モードで、カラー画像Icと白画像Iwとを印刷媒体上に重ねて形成する印刷処理を実行することができる。なお、印刷システム10の構成は、第1実施例と同じである。図23および図24は、第7実施例の各印刷モードにおける印刷方法を示す説明図である。第7実施例では、プリントヘッド144fの各ノズル列は28個のノズルにより構成されており、ノズルピッチdは2ラスター分となっている。
図23には、印刷画質優先の印刷モードA7における印刷方法を示している。図23に示すように、印刷モードA7では、カラー用ノズル列Coを構成するノズルの内、15番目から28番目までの14個のノズル(以下、「印刷モードA7における第1の画像用ノズル群」と呼ぶ)はカラー画像Icの形成に用いられ、他のノズルはカラー画像Icの形成には用いられない。また、白用ノズル列Wを構成するノズルの内、1番目から14番目までの14個のノズル(以下、「印刷モードA7における第2の画像用ノズル群」と呼ぶ)は白画像Iwの形成に用いられ、他のノズルは白画像Iwの形成には用いられない。すなわち、印刷モードA7では、カラー用ノズル列Coにおけるカラー画像Icの形成に用いられるノズル数と、白用ノズル列Wにおける白画像Iwの形成に用いられるノズル数とは、同一である。
図23に示す通り、印刷モードA7では、カラー画像Icの単位バンドBAは4回の印刷パスにより形成される。より詳細には、主走査方向に関しては、各ラスターは2回の印刷パスにより形成される(すなわち、各ラスターは異なる2つのノズルを用いて形成される)。各印刷パスにおける主走査方向の解像度はプリンター100の最高解像度の2分の1である。また、この2回のパスの内、1回のパスは第1の画像用ノズル群を副走査方向に沿って2分した場合の一方に属するノズル(例えば図中で黒丸で示すノズル)によりドットが形成される印刷パスであり、残りの1回のパスは第1の画像用ノズル群を副走査方向に沿って2分した場合の他方に属するノズル(例えば図中で黒三角で示すノズル)によりドットが形成される印刷パスである。また、副走査方向に関しては、各印刷パスにおいて形成される複数のドット間には他の1回の印刷パスにより形成されるドットが配置される。そのため、カラー画像Icの副走査方向解像度はノズルピッチの2倍細かい解像度となり、主走査方向解像度はプリンター100の最高解像度と同一となる。
また、図23に示す通り、印刷モードA7では、白画像Iwの単位バンドBAも、カラー画像Icの単位バンドBAと同様に、4回の印刷パスにより形成される。そのため、白画像Iwの副走査方向解像度はノズルピッチの2倍細かい解像度となり、主走査方向解像度はプリンター100の最高解像度と同一となる。
このように、印刷モードA7では、カラー画像Icの単位バンドBAの印刷のために4回の印刷パスを要し、白画像Iwの単位バンドBAの印刷のために4回の印刷パスを要するため、印刷画像PIの単位バンドBAの印刷のために合計8回の印刷パスを要する。また、印刷画像PIの副走査方向解像度は、カラー画像Icおよび白画像Iw共にノズルピッチの2倍細かい解像度であり、主走査方向解像度は、カラー画像Icおよび白画像Iw共にプリンター100の最高解像度と同一である。
図24には、印刷速度優先の印刷モードC7における印刷方法を示している。図24に示すように、印刷モードC7では、カラー用ノズル列Coを構成するノズルの内、10番目から27番目までの18個のノズル(以下、「印刷モードC7における第1の画像用ノズル群」と呼ぶ)はカラー画像Icの形成に用いられ、他のノズルはカラー画像Icの形成には用いられない。また、白用ノズル列Wを構成するノズルの内、1番目から9番目までの9個のノズル(以下、「印刷モードC7における第2の画像用ノズル群」と呼ぶ)は白画像Iwの形成に用いられ、他のノズルは白画像Iwの形成には用いられない。また、カラー用ノズル列Coおよび白用ノズル列Wを構成するノズルの内、×印で示す28番目のノズルはカラー画像Icおよび白画像Iwのいずれの形成にも用いられない。すなわち、印刷モードC7では、カラー用ノズル列Coにおけるカラー画像Icの形成に用いられるノズル数は、白用ノズル列Wにおける白画像Iwの形成に用いられるノズル数より多い。従って、印刷モードC7では、上述の印刷モードA7と比較して、カラー画像Icの形成に用いられるノズル数は多い一方、白画像Iwの形成に用いられるノズル数は少ない。
図24に示す通り、印刷モードC7では、図23に示した印刷モードA7と同様に、カラー画像Icの単位バンドBAは4回の印刷パスにより形成される。そのため、カラー画像Icの副走査方向解像度はノズルピッチの2倍細かい解像度となり、主走査方向解像度はプリンター100の最高解像度と同一となる。
また、図24に示す通り、印刷モードC7では、白画像Iwの単位バンドBAは2回の印刷パスにより形成される。より詳細には、主走査方向に関しては、各ラスターは1回の印刷パスにより形成される(すなわち、各ラスターは1つのみのノズルを用いて形成される)。各印刷パスにおける主走査方向の解像度はプリンター100の最高解像度と同一である。また、副走査方向に関しては、各印刷パスにおいて形成される複数のドット間には他の1回の印刷パスにより形成されるドットが配置される。そのため、白画像Iwの副走査方向解像度はノズルピッチの2倍細かい解像度となり、主走査方向解像度はプリンター100の最高解像度と同一となる。
このように、印刷モードC7では、カラー画像Icの単位バンドBAの印刷のために4回の印刷パスを要し、白画像Iwの単位バンドBAの印刷のために2回の印刷パスを要するため、印刷画像PIの単位バンドBAの印刷のために合計6回の印刷パスを要する。また、印刷画像PIの副走査方向解像度は、カラー画像Icおよび白画像Iw共にノズルピッチの2倍細かい解像度である一方、主走査方向解像度は、カラー画像Icではプリンター100の最高解像度と同一であり、白画像Iwではプリンター100の最高解像度と同一である。そのため、印刷モードC7では、印刷速度が印刷モードA7よりも速くなる一方、白画像Iwの画質が印刷モードA7よりも低下する。
以上説明したように、第7実施例の印刷システム10でも、各印刷モードにおいて、カラー画像Icの形成に用いられる第1の画像用ノズル群と、少なくとも一部がカラー画像Icと重なる白画像Iwの形成に用いられる第2の画像用ノズル群との副走査方向に沿った位置が互いに異なっているため、装置の大型化を抑制しつつ、カラー画像Icと白画像Iwとを並行して形成する印刷処理を実現することができる。また、印刷画質優先の印刷モードA7では、カラー画像Icの形成に用いられる第1の画像用ノズル群を構成するノズル数は、白画像Iwの形成に用いられる第2の画像用ノズル群を構成するノズル数と同数である。印刷速度優先の印刷モードC7では、カラー画像Icの形成に用いられる第1の画像用ノズル群を構成するノズル数は、白画像Iwの形成に用いられる第2の画像用ノズル群を構成するノズル数より多い。そのため、印刷速度については印刷モードC7,A7の順で速く、白画像Iwの画質は印刷モードA7,C7の順で良い。従って、本実施例の印刷システム10では、例えば、白画像Iwの画質の低下抑制より印刷時間の短縮を重視する場合には印刷モードC7を選択し、逆に、印刷時間の短縮より白画像Iwの画質の低下抑制を重視する場合には印刷モードA7を選択するというように、その用途や目的に応じた適切な印刷処理を実現することができる。従って、第7実施例の印刷システム10では、印刷媒体上に2つの画像を重ねて形成する印刷処理を行う際に、装置の大型化を抑制しつつ、用途や目的に応じた適切な印刷処理を実現することができる。
H.第8実施例:
第8実施例の印刷システム10は、印刷画質優先の印刷モードA8と、印刷速度優先の印刷モードC8と、の2つの印刷モードで、カラー画像Icと白画像Iwとを印刷媒体上に重ねて形成する印刷処理を実行することができる。なお、印刷システム10の構成は、第1実施例と同じである。図25および図26は、第8実施例の各印刷モードにおける印刷方法を示す説明図である。第8実施例では、プリントヘッド144gの各ノズル列は48個のノズルにより構成されており、ノズルピッチdは1ラスター分となっている。
図25には、印刷画質優先の印刷モードA8における印刷方法を示している。図25に示すように、印刷モードA8では、カラー用ノズル列Coを構成するノズルの内、25番目から48番目までの24個のノズル(以下、「印刷モードA8における第1の画像用ノズル群」と呼ぶ)はカラー画像Icの形成に用いられ、他のノズルはカラー画像Icの形成には用いられない。また、白用ノズル列Wを構成するノズルの内、1番目から24番目までの24個のノズル(以下、「印刷モードA8における第2の画像用ノズル群」と呼ぶ)は白画像Iwの形成に用いられ、他のノズルは白画像Iwの形成には用いられない。すなわち、印刷モードA8では、カラー用ノズル列Coにおけるカラー画像Icの形成に用いられるノズル数と、白用ノズル列Wにおける白画像Iwの形成に用いられるノズル数とは、同一である。
図25に示す通り、印刷モードA8では、カラー画像Icの単位バンドBAは4回の印刷パスにより形成される。より詳細には、主走査方向に関しては、各ラスターは4回の印刷パスにより形成される(すなわち、各ラスターは異なる4つのノズルを用いて形成される)。各印刷パスにおける主走査方向の解像度はプリンター100の最高解像度の2分の1である。また、この4回のパスの内、2回のパスは第1の画像用ノズル群を副走査方向に沿って2分した場合の一方に属するノズル(例えば図中で黒丸で示すノズル)によりドットが形成される印刷パスであり、残りの2回のパスは第1の画像用ノズル群を副走査方向に沿って2分した場合の他方に属するノズル(例えば図中で黒三角で示すノズル)によりドットが形成される印刷パスである。また、副走査方向に関しては、各印刷パスにおいて形成される複数のドット間には他の印刷パスにより形成されるドットは配置されない。そのため、カラー画像Icの副走査方向解像度はノズルピッチと同一となり、主走査方向解像度はプリンター100の最高解像度の2倍細かい解像度となる。
また、図25に示す通り、印刷モードA8では、白画像Iwの単位バンドBAも、カラー画像Icの単位バンドBAと同様に、4回の印刷パスにより形成される。そのため、白画像Iwの副走査方向解像度はノズルピッチと同一となり、主走査方向解像度はプリンター100の最高解像度の2倍細かい解像度となる。
このように、印刷モードA8では、カラー画像Icの単位バンドBAの印刷のために4回の印刷パスを要し、白画像Iwの単位バンドBAの印刷のために4回の印刷パスを要するため、印刷画像PIの単位バンドBAの印刷のために合計8回の印刷パスを要する。また、印刷画像PIの副走査方向解像度は、カラー画像Icおよび白画像Iw共にノズルピッチと同一であり、主走査方向解像度は、カラー画像Icおよび白画像Iw共にプリンター100の最高解像度の2倍細かい解像度である。
図26には、印刷速度優先の印刷モードC8における印刷方法を示している。図26に示すように、印刷モードC8では、カラー用ノズル列Coを構成するノズルの内、17番目から48番目までの32個のノズル(以下、「印刷モードC8における第1の画像用ノズル群」と呼ぶ)はカラー画像Icの形成に用いられ、他のノズルはカラー画像Icの形成には用いられない。また、白用ノズル列Wを構成するノズルの内、1番目から16番目までの16個のノズル(以下、「印刷モードC8における第2の画像用ノズル群」と呼ぶ)は白画像Iwの形成に用いられ、他のノズルは白画像Iwの形成には用いられない。すなわち、印刷モードC8では、カラー用ノズル列Coにおけるカラー画像Icの形成に用いられるノズル数は、白用ノズル列Wにおける白画像Iwの形成に用いられるノズル数より多い。従って、印刷モードC8では、上述の印刷モードA8と比較して、カラー画像Icの形成に用いられるノズル数は多い一方、白画像Iwの形成に用いられるノズル数は少ない。
図26に示す通り、印刷モードC8では、図25に示した印刷モードA8と同様に、カラー画像Icの単位バンドBAは4回の印刷パスにより形成される。そのため、カラー画像Icの副走査方向解像度はノズルピッチと同一となり、主走査方向解像度はプリンター100の最高解像度の2倍細かい解像度となる。
また、図26に示す通り、印刷モードC8では、白画像Iwの単位バンドBAは2回の印刷パスにより形成される。より詳細には、主走査方向に関しては、各ラスターは2回の印刷パスにより形成される(すなわち、各ラスターは異なる2つのノズルを用いて形成される)。各印刷パスにおける主走査方向の解像度はプリンター100の最高解像度と同一である。また、副走査方向に関しては、各印刷パスにおいて形成される複数のドット間には他の印刷パスにより形成されるドットは配置されない。そのため、白画像Iwの副走査方向解像度はノズルピッチと同一となり、主走査方向解像度はプリンター100の最高解像度の2倍細かい解像度となる。
このように、印刷モードC8では、カラー画像Icの単位バンドBAの印刷のために4回の印刷パスを要し、白画像Iwの単位バンドBAの印刷のために2回の印刷パスを要するため、印刷画像PIの単位バンドBAの印刷のために合計6回の印刷パスを要する。また、印刷画像PIの副走査方向解像度は、カラー画像Icおよび白画像Iw共にノズルピッチと同一である一方、主走査方向解像度は、カラー画像Icではプリンター100の最高解像度の2倍細かい解像度であり、白画像Iwではプリンター100の最高解像度の2倍細かい解像度である。そのため、印刷モードC8では、印刷速度が印刷モードA8よりも速くなる一方、白画像Iwの画質が印刷モードA8よりも低下する。
以上説明したように、第8実施例の印刷システム10でも、各印刷モードにおいて、カラー画像Icの形成に用いられる第1の画像用ノズル群と、少なくとも一部がカラー画像Icと重なる白画像Iwの形成に用いられる第2の画像用ノズル群との副走査方向に沿った位置が互いに異なっているため、装置の大型化を抑制しつつ、カラー画像Icと白画像Iwとを並行して形成する印刷処理を実現することができる。また、印刷画質優先の印刷モードA8では、カラー画像Icの形成に用いられる第1の画像用ノズル群を構成するノズル数は、白画像Iwの形成に用いられる第2の画像用ノズル群を構成するノズル数と同数である。印刷速度優先の印刷モードC8では、カラー画像Icの形成に用いられる第1の画像用ノズル群を構成するノズル数は、白画像Iwの形成に用いられる第2の画像用ノズル群を構成するノズル数より多い。そのため、印刷速度については印刷モードC8,A8の順で速く、白画像Iwの画質は印刷モードA8,C8の順で良い。従って、本実施例の印刷システム10では、例えば、白画像Iwの画質の低下抑制より印刷時間の短縮を重視する場合には印刷モードC8を選択し、逆に、印刷時間の短縮より白画像Iwの画質の低下抑制を重視する場合には印刷モードA8を選択するというように、その用途や目的に応じた適切な印刷処理を実現することができる。従って、第8実施例の印刷システム10では、印刷媒体上に2つの画像を重ねて形成する印刷処理を行う際に、装置の大型化を抑制しつつ、用途や目的に応じた適切な印刷処理を実現することができる。
I.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
I1.変形例1:
上記各実施例では、印刷システム10によるカラー画像Icと白画像Iwとを重ねて形成する印刷処理について説明したが、本発明はカラー画像Icと白画像Iwとを重ねて形成する印刷処理に限らず、印刷媒体上に2つの画像を重ねて形成する印刷処理一般に適用可能である。
また、上記各実施例において、カラー画像Icの形成に、カラー用ノズル列Coを構成するノズル列(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックに対応するノズル列)の他に白用ノズル列Wが用いられてもよいし、白画像Iwの形成に、白用ノズル列Wの他にカラー用ノズル列Coが用いられてもよい。
I2.変形例2:
上記各実施例における印刷システム10の構成はあくまで一例であり、印刷システム10の構成は種々に変形可能である。例えば、上記各実施例では、プリンター100は5色のインクを用いて印刷を行うプリンターであるとしているが、プリンター100は4色以下、あるいは6色以上のインクを用いて印刷を行うプリンターであってもよい。
また、上記各実施例では、プリンタードライバー300がPC200に含まれ、プリンター100は、PC200のプリンタードライバー300からコマンドを受信して印刷を実行するものとしているが、プリンター100がプリンタードライバー300と同じ機能を含み、プリンター100がPC200のアプリケーションプログラムAPから各種データや情報を受信して印刷を実行するものとしてもよい。あるいは、プリンター100がさらにアプリケーションプログラムAPと同じ機能も含み、プリンター100において各種データや情報の生成および印刷処理が実行されるものとしてもよい。
また、上記各実施例では、カラー用ノズル列Coや白用ノズル列Wは、副走査方向に沿って直線的に並んで配置された複数のノズルにより構成されているが、各ノズル列を構成する複数のノズルは必ずしも直線的に並んで配置されている必要はなく、いわゆる千鳥配置であってもよい。すなわち、複数のノズルが副走査方向に沿って並んで配置されているとは、複数のノズルの主走査方向に沿った位置にかかわらず、複数のノズルのそれぞれの副走査方向に沿った位置が互いに異なるように配置されていることを意味する。
また、上記各実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。
また、本発明の機能の一部または全部がソフトウェアで実現される場合には、そのソフトウェア(コンピュータープログラム)は、コンピューター読み取り可能な記録媒体に格納された形で提供することができる。この発明において、「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスクやCD−ROMのような携帯型の記録媒体に限らず、各種のRAMやROM等のコンピューター内の内部記憶装置や、ハードディスク等のコンピューターに固定されている外部記憶装置も含んでいる。
I3.変形例3:
上記各実施例では、印刷媒体としての透明フィルム上に、カラー画像と調色白画像とを並行して形成し、カラー画像と調色白画像とが形成された印刷物を作成する印刷処理について説明したが、印刷処理に用いられる印刷媒体は、透明フィルムに限られず、半透明フィルムや紙、布といった任意の媒体を選択可能である。
I4.変形例4:
上記各実施例における各印刷モードの印刷方法は、あくまで一例であり、種々変形可能である。例えば、上記各実施例において、画質優先モード以外の印刷モードでは、白画像Iwの形成に用いられるノズル数を減らして白画像Iwの画質を低下させることにより印刷時間を短縮しているが、逆に、カラー画像Icの形成に用いられるノズル数を減らしてカラー画像Icの画質を低下させることにより印刷時間を短縮するとしてもよい。この場合には、印刷モード指定情報MSに、形成に用いられるノズル数を減らす画像がカラー画像Icと白画像Iwとのいずれであるかを示す情報が含まれる。このようにすれば、カラー画像Icと白画像Iwとのいずれの画質を重視すべきかに応じて、適切な印刷処理を実現することができる。
また、画質優先モード以外の印刷モードにおいて、画質を低下させる画像を白画像Iwとカラー画像Icとのいずれかにするかを、ドットデータに基づき判定するものとしてもよい。例えば、カラー画像Icおよび白画像Iwの形成のためのドットデータを比較し、形成すべきインクドット数が少ない方の画像について、使用ノズル数を減らして画質を低下させるものとしてもよい。このようにすれば、形成すべきインクドット数が少ない方の画像の画質を低下させて印刷時間を短縮することができ、用途や目的に応じた適切な印刷処理を実現することができる。
また、上記各実施例において、カラー画像Icの形成と白画像Iwの形成とのいずれにも使用されないノズルが、画質を低下させる方の画像(例えば白画像Iw)の形成に用いられるとしてもよい。例えば、図24に示す第7実施例の印刷モードC7において、28番目のノズルを用いることにより、白画像Iwの各ラスターの内の一部を2回の印刷パスにより形成するものとしてもよい。このようにすれば、白画像Iwの画質の低下を抑制することができる。
また、上記各実施例では、第2の画像用ノズル群を構成するノズル数(白画像Iwの形成に用いられるノズル数)に対する第1の画像用ノズル群を構成するノズル数(カラー画像Icの形成に用いられるノズル数)の比はほぼ1対整数となっているが、この比は必ずしも1対整数である必要はない。ただし、この比を1対整数に設定すれば、カラー画像Icと白画像Iwとを並行して形成する印刷処理において、使用されないノズルを減らして処理の効率化を図ることができる。