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JP2011020494A - パワーステアリング機構 - Google Patents

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JP2011020494A
JP2011020494A JP2009165518A JP2009165518A JP2011020494A JP 2011020494 A JP2011020494 A JP 2011020494A JP 2009165518 A JP2009165518 A JP 2009165518A JP 2009165518 A JP2009165518 A JP 2009165518A JP 2011020494 A JP2011020494 A JP 2011020494A
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valve
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power cylinder
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JP2009165518A
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Yoshiaki Yamada
田 良 昭 山
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UD Trucks Corp
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UD Trucks Corp
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Publication date
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Abstract

【課題】エンジンに直結された油圧ポンプにおける無駄な動力を削減することが出来て、車両の既存部品を生かして後付けが可能なパワーステアリング機構の提供。
【解決手段】エンジン(1)に直結した油圧ポンプ(2)と、パワーシリンダユニット(3)と、リザーバタンク(5)と、油圧ポンプ(2)の吐出口(2o)をパワーシリンダユニット(3)のバルブユニット(8)と連通する圧油ライン(第1の圧油ラインL)を有しているパワーステアリング機構において、油圧ポンプ(2)の吐出口(2o)と吸入口(2i)とを連通するバイパスライン(Lb)を有し、該バイパスライン(Lb)には流量調整弁(16)が介装されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、油圧式の操舵機構であって、操舵力が可変なパワーステアリング機構の改良に関する。
図10は、大型商用車で前輪2軸の3軸車両で使用されている、いわゆるリンケージタイプのパワーステアリングシステムのブロック図を示し、図11は当該車両のパワーステアリングシステムの主要部を斜視図として立体的に示している。
図11において、説明を簡略化するため、前輪の2軸目等は図示を省略している。
図10のパワーステアリングシステムは、エンジン1で駆動される油圧ポンプ2と、パワーシリンダ3と、ギヤボックス4と、オイルタンク5と、油圧供給ラインLと、油圧戻りラインLrを備えている。
油圧供給ラインLには、流量制御弁6と圧力制御弁7が介装されており、ともに必要に応じて、油圧供給ラインLの作動油の一部をオイルポンプ2の吸込み側、或いはオイルタンク5に戻している。
パワーシリンダ3にはバルブユニット8が組込まれている。バルブユニット8は、例えば4ポート3ポジションの流路変換バルブで、図10は中立状態、例えば、直進走行時の状態を示している。
バルブユニット8は、パワーシリンダ3と一体化された固定部であるハウジング80内を、第1のポジション(左旋回用流路を有するブロック)81、第2のポジション(中立ブロック:直進用流路を有するブロック)82、第3のポジション(右旋回用流路を有するブロック)83が、切換可能に構成されている。
バルブユニット8の、図10における左右両端部には、リターンスプリング8sl、8srが設けられている。そして、バルブユニット8の一端(第1のポジション81側の端部)は、接続リンク89を介してギヤボックス4に係合したピットマンアーム9の先端に接続されている。
また、パワーシリンダ3のシリンダ本体30において、図10における左端31は、第1のリンク10を介して前輪Wfのナックルアーム11に接続され、パワーシリンダ3内を摺動するピストン32は、第2のリンク12を介して車両のフレーム13に接続されている。換言すれば、ピストン32は固定されており、シリンダ本体30が図10の左右方向に移動可能に構成されている。
ギヤボックス4は、ステアリングコラム14を介してステアリングホイール15に接続され、ドライバがステアリングホイール15を操舵すると、ギヤボックス4に係合したピットマンアーム9が矢印Rで示すように回動する。
ドライバがステアリングホイール15を右に操舵(矢印Rhの動作)すると、ピットマンアーム9は、図10において矢印Rの反時計方向へ回動する。
ピットマンアーム9が矢印Rの反時計方向に回動すると、バルブユニット8はポジション83の流路に切り換わり、パワーシリンダ3の右室34に作動油が流入し、右室34の圧力が昇圧し、左室33の圧力が減圧する。
上述した様に、パワーシリンダ3内のピストン32は、第2のリンク12を介してフレーム13側に固定されている。そのため、右室34が昇圧すると、パワーシリンダ本体30が右側に移動する。
パワーシリンダ本体30が右側に移動すると、第1のリンク10に接続されたナックルアーム11は、前輪WfのキングピンKの中心軸に関して時計方向(矢印RKR)に回動させられ、車両は右に旋回する。
この時、左室33内のオイルの一部は、油圧戻りラインLrを介してオイルタンク5に戻される。
一方、ドライバがステアリングホイール15を左に操舵した場合は、ピットマンアーム9は矢印Rを時計方向に回動し、バルブユニット8の流路はポジション81の流路となり、左室33を昇圧する。そして、パワーシリンダ本体30を左側に移動して、ナックルアーム11を反時計方向(矢印RKL方向)に回動する。
すなわち、ピットマンアーム9、パワーシリンダ本体30、ナックルアーム11の動きの方向は、右操舵の場合とは反対となる。
車両を直進状態に戻す場合は、ドライバがステアリングホイール15を操舵して、中立状態に戻す。
中立状態に戻ると、バルブユニット8はポジション82の流路(中立)に切り換わり、油圧ポンプ2からの油圧と、パワーシリンダ3の左右の油室33、34内の油圧とが拮抗し、新たに送り込まれる作動油は、油圧戻りラインLrを介してオイルタンク5に戻される。
図10で示す従来のシステムでは、中立であってもパワーシリンダ3には油圧が作用するので、エンジン1はオイルポンプ4を駆動するために出力の一部を消費しなければならない。
この様に、中立時でもパワーシリンダ3に油圧を作用させることは、直進時のステアリングホイール15のふらつきの防止や、路面入力(キックバック)の対処、直進から操舵に移る際の腕への過大な入力の防止のために、従来技術においては必須である。
図12は、図10で示す従来のシステムにおける、オイルポンプ4の回転数に対する油圧供給量の関係を示している。ここで上述した様に、図10の従来システムには、油圧供給回路Lに流量制御弁6が介装してある。
流量制御弁6は、弁作動のパイロット圧として、図10のラインLpを介して、パワーシリンダ3の入口圧力を用いている。すなわち、パワーシリンダ3の入口圧力が高いほど流量制御弁6におけるリリース量が多くなる。
流量制御弁6は、ポンプ回転数が所定値以上になると動作して、一定割合の圧油をポンプ2の吸込み側、或いはタンク5に戻す。図12の例では、流量制御弁6が開放することにより、破線(特性Q)から実線(特性Q)を減算した量(リリーフ量)がポンプ2の吸込み側、或いはタンク5に戻される。
図13は、図10のシステムにおいて、オイルポンプ2の回転数に対する油圧供給量(特性Q)と、ポンプ駆動力(特性W)を示している。
供給量特性Qでは、実線で示す特性がパワーシリンダ3の圧力が低い場合であり、破線で示す特性がパワーシリンダ3の圧力が高い場合である。
一方、駆動力特性Qでは、実線で示す特性がパワーシリンダ3の圧力が高い場合であり、破線で示す特性がパワーシリンダ3の圧力が低い場合となっている。
前述したように、図10〜図13で示すシステムでは中立時(直進時)においても、オイルポンプ2には一定の負荷がかかっている。そのため、ステアリングを操作しない直進時においても、エンジン1は操舵系で出力を消費している。
係る状況は、省エネルギーの観点からは容認し難い。
ここで、パワーシリンダや油圧ポンプを電動化した技術も存在する。
電動化されたパワーシリンダや油圧ポンプであれば、エンジンに直結した油圧ポンプのような無駄な動力の問題はない。
しかし、大型のトラックでは、パワーシリンダの重量が大きくなり、電動モータでは操舵力をアシストすることが困難である。
また、油圧ポンプやパワーシリンダを電動モータで駆動する場合には、それに伴い、各種部品を新たに交換しなければならず、既存の部品が使えなくなる。そのため、導入時のコストが高騰化してしまうという問題がある。すなわち、既存部品をなるべく生かして、後付けが可能なシステムを提供したいという要請に応えることが出来ない。
その他の従来技術としては、例えば、切替えシリンダ内の切替えスプールに受圧室を備え、受圧室に作用する圧力により切替えスプールを摺動して第1ポートと第2ポートの連通・非連通を切り替える切替え弁を設けた容積式ポンプの制御装置が提案されている(特許文献1)。
この技術(特許文献1)は、油圧ポンプの駆動動力を低減できる可能性があるが、新たな弁システムを開発しなければならず、既存の車両に後付けすることが困難である。
また、ハンドルが操作された場合にのみ油圧ポンプを駆動し、操舵負荷圧力の上昇に対応して油圧ポンプから吐出される圧油流量が増大してアクチュエータに供給される動力操取装置が提案されている(特許文献2)。
しかし、この技術(特許文献2)を貨物自動車等の商用車両、特に大型商用車両に適用した場合には、乗用車の様な小型車量に比較して、電動油圧ポンプが巨大で大出力のものが要求され、専用装置となってしまい従来の機器との互換性が期待できない。
さらに、油圧ポンプの吐出口から吸入口に至るバイパスラインを設け、当該バイパスラインに流量調整弁を介装し、当該流量調整弁の開度を制御することにより、操舵力パターンを切替える技術が提案されている(非特許文献1参照)。
しかし、係る技術(非特許文献1)は、車速に対するハンドルの重さの特性を制御して、操舵感覚を変更することを目的としており、上述した様に、油圧ポンプにおける無駄な動力を削減し、且つ、既存部品をなるべく生かして後付けが可能にする、という従来技術における要請に応えるものではない。
特公平6−71889号公報 特公昭64−6984号公報
カヤバ工業株式会社編集、「自動車の操舵系と操安性」、株式会社山海堂、平成8年9月10日、p.90−93
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、エンジンに直結された油圧ポンプにおける無駄な動力を削減することが出来て、車両の既存部品を生かして後付けが可能なパワーステアリング機構の提供を目的としている。
本発明のパワーステアリング機構は、エンジン(1)に直結した油圧ポンプ(2)と、パワーシリンダユニット(3)と、リザーバタンク(5)と、油圧ポンプ(2)の吐出口(2o)をパワーシリンダユニット(3)のバルブユニット(8)と連通する圧油ライン(第1の圧油ラインL)を有しているパワーステアリング機構において、油圧ポンプ(2)の吐出口(2o)と吸入口(2i)とを連通するバイパスライン(Lb)を有し、該バイパスライン(Lb)には流量調整弁(16)が介装されており、該流量調整弁(16)は前記圧油ライン(L)のバルブユニット(8)直前の圧力が信号圧力として入力され、信号圧力が高い場合には閉鎖し、信号圧力が低い場合には開放する機能を有していることを特徴としている。
本発明において、前記圧油ライン(L)のバルブユニット(8)直前の領域と流量調整弁(16)の信号圧力入力側とを連通する第2の圧油ライン(Lc)を設け、第2の圧油ライン(Lc)は、前記圧油ライン(第1の圧油ラインL)のバルブユニット(8)直前の領域の圧力が上昇した際にその圧力上昇を流量調整弁(16)の信号圧力入力側に伝達する第1の経路(Lc1、Lc2、Lc3)と、前記圧油ライン(第1の圧油ラインL)のバルブユニット(8)直前の領域の圧力が降下した際に流量調整弁(16)側の高い圧力をバルブユニット(8)直前の領域に時間差を伴って伝達する第2の経路(Lc3、Lc4、Lc1)とを有しているのが好ましい。
ここで、第1の経路(Lc1、Lc2、Lc3)には流量調整弁(16)に向かってのみ信号圧力を伝達する逆止弁(181)が介装されており、第2の経路(Lc3、Lc4、Lc1)にはバルブユニット(8)直前の領域に向かってのみ信号圧力を伝達する逆止弁(182)及び圧損機構(例えばオリフィス183)が介装されているのが好ましい。
また、前記バイパスライン(Lb)には圧損機構(例えばオリフィス17)が介装されているのが好ましい。
さらに、前記バイパスライン(Lb)に加えて、油圧ポンプ(2)の吐出口(2o)と吸入口(2i)とを連通する第2のバイパスライン(L6、L67)を有し、第2のバイパスライン(L6、L67)には流量制御弁(6)が介装されているのが好ましい。
そして、前記バイパスライン(Lb)及び第2のバイパスライン(L6、L67)に加えて、油圧ポンプの吐出口と吸入口とを連通する第3のバイパスライン(L7、L67)を有し、第3のバイパスライン(L7、L67)にはリリーフ弁(圧力調整弁7)が介装されているのが好ましい。
上述する構成を具備する本発明によれば、油圧ポンプ(2)の吐出口(2o)と吸入口(2i)とを連通するバイパスライン(Lb)を設け、該バイパスライン(Lb)に流量調整弁(16)を介装し、バルブユニット(8)直前の圧力(信号圧力)が低い場合には流量調整弁(16)が開放し、信号圧力が高い場合には閉鎖するので、車両の直進時の様にパワーシリンダ(3)の負荷が低い場合には流量調整弁(16)が開放して、油圧ポンプ(2)の吐出口(2o)と吸入口(2i)とが連通される。
その結果、油圧ポンプ(2)の消費動力が減少し、パワーシリンダ(3)の負荷が低い場合に無駄な動力消費が削減される。そして、エンジン(1)の補機駆動動力が低減され、燃費も向上する。
一方、操舵時の様にパワーシリンダ(3)の負荷が高い場合には流量調整弁(16)は閉鎖するので、油圧ポンプ(2)から吐出される圧油は確実にパワーシリンダユニット(3)のバルブユニット(8)へ供給される。そのため、操舵時には確実に操舵補助力を発生することが出来る。
また本発明によれば、流量調整弁(16)を介装したバイパスライン(Lb)と、流量調整弁(16)に前記圧油ライン(第1の圧油ラインL)のバルブユニット(8)直前の圧力を信号圧力として入力するための圧油ライン(第2の圧油ラインLc)を、既存のパワーステアリング機構に追加すれば良いので、既にパワーステアリング機構を有している車両の既存部品を生かして、いわゆる「後付け」により既存の車両に対して容易に実施することが出来る。
そのため、導入コストを安価に抑えることが出来る。
本発明において、前記圧油ライン(L)のバルブユニット(8)直前の領域と流量調整弁(16)の信号圧力入力側とを連通する第2の圧油ラインを設け、前記圧油ライン(L)のバルブユニット(8)直前の領域の圧力が上昇した際にその圧力上昇を流量調整弁(16)の信号圧力入力側に伝達する第1の経路(Lc1、Lc2、Lc3)と、前記圧油ライン(L)のバルブユニット(8)直前の領域の圧力が降下した際に流量調整弁(16)側の高い圧力をバルブユニット(8)直前の領域に時間差を伴って伝達する第2の経路(Lc3、Lc4、Lc1)を設ければ、操舵時の様にパワーシリンダ(3)の負荷が高い場合に、バルブユニット(8)直前の領域の高圧が第1の経路(Lc1、Lc2、Lc3)を介して流量調整弁(16)を直ちに閉鎖する。そのため、操舵時には確実に操舵補助力を発生することが出来る。
一方、操舵時から直進時に移行した場合の様に、パワーシリンダ(3)の負荷が高い状態から負荷が低い状態に移行した場合には、流量調整弁(16)側の高い圧力は、第2の経路(Lc3、Lc4、Lc1)を介して、バルブユニット(8)直前の領域に時間差を伴って伝達され、バイパスライン(Lb)の流量調整弁(16)が閉鎖した状態から開放した状態に移行するのに若干の遅れが存在する。
例えば、車線の変更等では、操舵して、瞬間的に直進する状態となってから、再び逆方向へ操舵することになる。この場合、瞬間的に直進する際に(パワーシリンダ3の負荷が低い状態になった際に)、直ちに流量調整弁(16)が開放した状態に移行してパワーシリンダ(3)の圧力が減圧して、次に逆方向へ操舵する際に操舵補助力が発生せず、ステアリングが非常に重い状態が生じてしまう。
これに対して、パワーシリンダ(3)の負荷が高い状態から負荷が低い状態に移行した場合に、流量調整弁(16)が閉鎖した状態から開放した状態に移行するのに若干の遅れが存在すれば、係る瞬間的な直進時にパワーシリンダ(3)の圧力がゼロになってしまうことが無く、ステアリングが非常に重い状態が生じることが防止されるのである。
同様に、本発明において、バイパスライン(Lb)にオリフィスの様な圧損機構(圧力損失を発生させる機構17)が介装されていれば、流量調整弁(16)が開放状態となり、油圧ポンプ(2)の吐出口(2o)と吸入口(2i)とがバイパスされても、圧損機構(17)で圧力損失が生じる分だけ、前記圧油ライン(第1の圧油ラインL)を介してパワーシリンダ(3)へ供給される圧油量を確保することが出来る。そのため、パワーシリンダ(3)内の圧力が無くなり、その後に操舵する際にステアリングが重くなり過ぎてしまうことが防止される。
本発明の実施形態に係るシステム構成を示したブロック図である。 本発明の実施形態におけるポンプ回転数と、パワーシリンダの流量との関係を示した特性図である。 本発明の実施形態におけるポンプ回転数と、パワーシリンダの圧力との関係を示した特性図である。 本発明の実施形態におけるポンプ回転数と、ポンプ消費動力との関係を示した特性図である。 図3の特性において、バイパスラインの流量調整弁の開閉時のパワーシリンダの圧力値を示した特性図である。 レーンチェンジにおけるステアリングホイールの操作角の時間変化を示した特性図である。 図6に対応してバルブユニット入口圧の変化を従来技術と本発明の実施形態とで比較して示した特性図である。 図6に対応して流量調整弁の開度の変化を示した特性図である。 図6に対応してポンプ駆動動力の変化を従来技術と本発明の実施形態とで比較して示した特性図である。 従来技術におけるシステム構成を示したブロック図である。 図10のシステムを搭載した車両のシステム要部を示した斜視図である。 リンケージタイプのパワーステアリングシステムにおけるポンプ回転数とオイル供給量との関係を示した特性図である。 リンケージタイプのパワーステアリングシステムにおけるポンプ回転数とオイル供給量及び、ポンプ回転数とポンプ駆動力との関係を示した特性図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1において、全体を符号100で示すステアリングシステムは、エンジン1で駆動される油圧ポンプ2と、パワーシリンダ3とギヤボックス4と、オイルタンク5と、油圧供給ラインLと、油圧戻りラインLrを備えている。
油圧供給ラインLは、ラインL1〜ラインL5を有している。
ラインL1は、オイルポンプ(以下、「ポンプ」と言う)2の吐出側2oと、第1の分岐点B1とを接続している。
ラインL2は、第1の分岐点B1と、流量制御弁6内の第2の分岐点B2を接続している。
ラインL3は、流量制御弁6内の第2の分岐点B2と、圧力制御弁7内の第3の分岐点B3を接続している。
ラインL4は、圧力制御弁7内の第3の分岐点B3と、圧力制御弁7には含まれない第4の分岐点B4を接続している。
ラインL5は、第4の分岐点B4と、バルブユニット8のハウジング80のポートP1を接続している。
流量制御弁6は、ラインL2、ラインL3の一部、第2の分岐点B2、流量制御弁本体61、オリフィス62、ラインL6、パイロット圧ラインLp、第1の合流点G1、ラインL7、ラインL67を有している。
ラインL67の一端は、吸込ラインLaに設けた第2の合流点G2に接続されている。
ラインL6は、第2の分岐点B2と第1の合流点G1とを接続し、流量制御弁本体61を介装している。
ラインL3には、オリフィス62が介装されている。
流量制御弁本体61は、外部パイロット方式のシーケンス弁である。
図1において、流量制御弁6は、符号6を付した破線の矩形で囲って示している。
圧力制御弁7は、前記ラインL3、ラインL4の一部、第3の分岐点B3、圧力制御弁本体71、オリフィス72、ラインL7を有している。
ラインL7は、第3の分岐点B3と、流量制御弁6内の第1の合流点G1とを接続している。そしてラインL7に、圧力制御弁本体71を介装している。
ラインL7における第3の分岐点B3と圧力制御弁本体71との間の領域には、オリフィス72が介装されている。
圧力制御弁本体71は、内部パイロット方式のシーケンス弁である。
図1において、圧力制御弁7は、符号7を付した破線の矩形で囲って示している。
パワーシリンダ3にはバルブユニット8が組込まれている。バルブユニット8は、例えば4ポート3ポジションの流路変換バルブである。
4ポートはハウジング80に形成されているポートP1〜P4であり、ポートP1がラインL5に接続され、ポートP2がパワーシリンダ3の右室34に連通し、ポートP3がパワーシリンダ3の左室33に連通し、ポートP4がラインLrに接続されている。
図1は、中立状態(P1、P2、P3とP4とが全て連通している状態:走行時であれば直進状態)を示している。
ラインLrの一端は、オイルタンク5に接続されている。
オイルタンク5とポンプ2の吸込側2iとは、ラインLaによって接続されている。
ラインLaには、第2の合流点G2が設けられている。
バルブユニット8は、パワーシリンダ3と一体化されたハウジング(固定部)80内を、第1のポジション(左旋回用流路を有するブロック)81、第2のポジション(中立ブロック:直進用流路を有するブロック)82、第3のポジション(右旋回用流路を有するブロック)83が、切換可能に構成されている。
バルブユニット8において、図1における左右両端部には、リターンスプリング8sl、8srが設けられている。そして、バルブユニット8の一端(第1のポジション81側の端部)は、接続リンク89を介してギヤボックス4に係合したピットマンアーム9の先端に接続されている。
また、パワーシリンダ3のシリンダ本体30において、図1における左端31は、第1のリンク10を介して前輪Wfのナックルアーム11に接続され、パワーシリンダ3内を摺動するピストン32は、第2のリンク12を介して車両のフレーム13に接続されている。その結果、ピストン32は固定され、シリンダ本体30が図1の左右方向に移動可能に構成される。
ギヤボックス4は、ステアリングコラム14を介してステアリングホイール15に接続され、ドライバがステアリングホイール15を操舵すると、ギヤボックス4に係合したピットマンアーム9が矢印Rのように回動する。
ドライバがステアリングホイール15を右に操舵(矢印Rhの動作)すると、ピットマンアーム9は、図1において矢印Rの反時計回りに回動する。
ピットマンアーム9が矢印Rの反時計方向に回動すると、バルブユニット8はポジション83の流路に切り換わり、パワーシリンダ3の右室34に作動油が流入し、右室34の圧力が昇圧し、左室33の圧力が減圧する。
パワーシリンダ3内のピストン32は、フレーム13側に第2のリンク12を介して固定されているため、右室34が昇圧すると、パワーシリンダ本体30が右側に移動する。パワーシリンダ本体30が右側に移動すると、第1のリンク10に接続されたナックルアーム11は、前輪WfのキングピンKの中心軸に関して時計方向(矢印RKR方向)に回動させられ、車両は右に旋回する。
この時、左室33内のオイルの一部は、油圧戻りラインLrを介してオイルタンク5に戻される。
一方、ドライバがステアリングホイール15を左に操舵した場合は、ピットマンアーム9は矢印Rの時計回りに回動し、バルブユニット8の流路はポジション81の流路となり、パワーシリンダ3の左室33の圧力が昇圧し、パワーシリンダ本体30が左側に移動する。そして、ナックルアーム11はキングピンKの中心軸に関して反時計方向(矢印RKL方向)に回動させられ、車両は左に旋回する。
すなわち、ピットマンアーム9、パワーシリンダ本体30、ナックルアーム11の動きの方向は右操舵の場合とは反対方向に移動或いは回動する。
図示の実施形態では、従来技術に比較すると、以下に説明する構成が付加されている。
図1において、第1の分岐点B1と第2の合流点G2とは、バイパスラインLbによって接続されている。バイパスラインLbには、流量調整弁16が介装されている。
流量調整弁16は、外部パイロット方式のシーケンス弁であり、そのパイロット圧は、ラインLcによって与えられる。
ラインLcは、ラインLc1〜Lc4で構成され、第1の経路と第2の経路を有している。
ラインLcにおける第1の経路は、ラインLc1、ラインLc2、ラインLc3で構成される。
ラインLc1の一端は、第4の分岐点B4に接続され、他端は第5の分岐点B5を介してラインLc2と接続されている。ここで、第5の分岐点B5は、ラインLc2とラインLc4の分岐点である。
ラインLc2は、逆止弁181を介装しており、第5の分岐点B5の反対側の端部は、第3の合流点G3を介してラインLc3と接続されている。
ラインLc3において、第3の合流点G3とは反対側の端部は、流量調整弁16のパイロット圧入力口16iに接続されている。
ラインLc2の逆止弁181は、第4の分岐点B4側、すなわちバルブユニット8直前の油圧を流量調整弁16側には供給するが、その逆方向の流れ(圧力伝達)は遮断するように構成されている。
第2の経路は、ラインLc3、ラインLc4と、ラインLc1を有している。
ラインLc4は、逆止弁181をバイパスして、第3の合流点G3と第5の分岐点B5とを接続している。
ラインLc4には逆止弁182が介装され、ラインLc4における第5の分岐点B5と逆止弁182との間の領域には、オリフィス183が介装されている。
図1において、符号18を付して破線で囲った部分は、逆流防止装置としてユニット化することも出来る。
流量調整弁16は、パイロット圧入力口16iに作用する圧力が所定値以上であれば閉鎖し、所定値未満であれば開放する機能を有している。
車両旋回時には、パワーシリンダ3に作用する負荷が増加し、パワーシリンダ3のパイロット圧入力口16iにおける圧力が昇圧する。パイロット圧入力口16iにおける圧力が昇圧して所定値を超えた場合には、流量調整弁16は閉鎖する。
流量調整弁16が閉鎖すれば、油圧ポンプ2から吐出される作動油は、バイパスラインLbを流過することなく、確実にパワーシリンダ3に送られ、パワーシリンダ3は十分な操舵補助力を発揮する。
一方、車両直進時には、パワーシリンダ3に作用する負荷は小さく、したがって、流量調整弁16のパイロット圧入力口16iにおける圧力も所定値以上に昇圧せず、流量調整弁16を閉鎖するに至らない。そのため、バイパスラインLbは開放されたままになる。
バイパスラインLbが開放されているので、油圧ポンプ2から吐出された作動油の多くは、バイパスラインLbを流れ、油圧ポンプ2の入口側2iに戻される。
なお、バイパスラインLbにはオリフィス17が介装されているので、オリフィス17によって圧力損失が生じる分だけ、圧油ラインLを介してパワーシリンダ3へ供給される圧油量を確保することが出来る。
図2は、図示の実施形態において、オイルポンプ2の回転数に対するパワーシリンダ3への油圧供給量(流量)を示している。
図2の実線はバイパスラインLbの流量調整弁16を閉じた場合の流量特性を示し、図2の破線は流量調整弁16を開いた場合の流量特性を示している。
図2によれば、負荷が大きな場合も、小さな場合も、流量調整弁16を開いた場合(バイパス「開」)の方が、流量調整弁16を閉じた場合(バイパス「閉」)よりも、パワーシリンダ3への油圧供給量が減少している。
図3は、図示の実施形態におけるオイルポンプ2の回転数に対するパワーシリンダ入口の油圧を示している。
図3の実線はバイパスラインLbの流量調整弁16を閉じた場合(バイパス「閉」)の圧力特性を示し、図3の破線は流量調整弁16を開いた場合(バイパス「開」)の圧力特性を示している。
図3によれば、流量調整弁16を閉じた場合も、流量調整弁16を開いた場合も、パワーシリンダ3に作用する負荷が大きな場合に圧力が高い。
そして、バイパスラインLbを開いた場合の方が、バイパスラインLbを閉じた場合よりも、パワーシリンダ圧力が低い。
図4は、図示の実施形態におけるオイルポンプ2の回転数に対するオイルポンプ2の消費動力を示している。
図4の実線はバイパスラインLbの流量調整弁16を閉じた場合(バイパス「閉」)のオイルポンプ2の消費動力を示し、図4の破線は流量調整弁16を開いた場合(バイパス「開」)のオイルポンプ2の消費動力を示している。
図4によれば、流量調整弁16を閉じた場合も、流量調整弁16を開いた場合も、パワーシリンダ3に作用する負荷が大きな場合にオイルポンプ2の消費動力が大きい。
そして、バイパスLbを開放した場合の方が、バイパスLbを閉鎖した場合よりもオイルポンプの消費動力は小さい。
図4において、例えば、ポンプ回転数Npで車両が直進した場合を仮定する。
直進であるため、ポンプ回転数Npにおいては当然にパワーシリンダ3に作用する負荷は小さい。そのため、バイパスラインLbに介装した流量制御弁16を開き、破線で示す消費動力特性で運転を行なう。
図4で示す例では、バイパスラインLbに介装した流量制御弁16を開くことによって、ポンプ消費動力は、ポンプ回転数Npにおける実線で示す消費動力特性と破線で示す消費動力特性との差分ΔWpだけ、動力の消費を節約できる。
そしてこのポンプ消費動力の節約は、車両の燃費の削減に直結する。
図5は、バイパスラインLbの流量調整弁16の開閉時におけるパワーシリンダ3入口側の圧力値を示している。図5の例では、流量調整弁16の開閉タイミングを、オイルポンプの回転数には依存しないで、パワーシリンダ入口側の圧力がPaになった時点を開閉タイミングとしている。
すなわち、パワーシリンダ入口側の圧力がPa以上では流量調整弁16を閉鎖する。その場合、パワーシリンダ3入口側の圧力特性は、実線で示す特性となる。
一方、パワーシリンダ入口側の圧力がPaより小さいと、流量調整弁16を開放する。その場合、パワーシリンダ3入口側の圧力特性は、破線で示す特性となる。
図6〜図9は、例えば、走行中にレーンチェンジ(車線変更)を行う場合の、ステアリングホイールの、操作角の変化の態様(図6:特性A)と、これに伴うバルブユニット8の入口圧(パワーシリンダ入口側の圧力に対応する)の変化(図7:特性B)、流量調整弁16の開度変化(図8:特性C)及び、オイルポンプ2の駆動動力の変化(図9:特性D)を、従来技術と比較して示している。
なお、図7における特性Bo(図7の点線で示す特性)、図9における特性Do(図9において点線で示す特性であって、特性B以外のもの)は、ともに従来技術の特性を示している。
図6において、先ず、車両は直進しており(A1の領域)、レーンチェンジを行うべく、一旦ステアリングホイール15を右に操舵する(A2の領域で右方向の操舵角は暫増する)。
引き続いて中立位置に向かってステアリングホイール15を戻す(A3の領域で操舵角は減少)。
中立点Pc(バルブユニット8では82のポジション)を通過すると、今度は、ステアリングホイール15を左に操舵する(A4の領域で左方向の操舵角は暫増する)。
次に、中立位置に向かってステアリングホイール15を戻す(A5の領域で操舵角は減少)。
レーンチェンジが完了したならば、直進状態に戻る(A6の領域)。
図7において、バルブユニット8の入口圧力Bは、図6のA1に相当する領域(車両直進時)では、きわめて低い圧力である。従来技術の特性Boでは、図6のA1に相当する領域(車両直進時)における圧力の値は、高くは無いが、相当の数値となっている。そして、図6のA1に相当する領域(車両直進時)では、図示の実施形態における入口圧力Bと、従来技術Boとの圧力差が、ΔPである。
図6のA2に相当する領域では、圧力Bは上昇し始めるが、流量制御弁6や圧力制御弁7の影響で、途中で頭打ちとなり一定の圧力を保つ。
図6のA3に相当する領域では、A2の領域における一定の圧力をしばらく維持し、やがては緩やかに圧力を減じる。この時、バイパスラインLbに介装されたオリフィス17の作用により圧力が急激に減少することはない。(後述する図8も参照)。しかも、従来技術のようには降下しきることなく、A4相当の領域で降下の最下点を迎え、再び圧力は上昇に転じる。
やがて特性Bにおける圧力は一定値を維持する。A5相当の領域の途中からは、ステアリングホイール15の切り返しに従って、A5相当の領域からA6相当の領域にかけて圧力Bは徐々に降下して、直進状態の圧力値に戻る。
図7において、A3、A4、A5領域の一部で実施形態のバルブユニット8の入口側圧力が、従来技術のそれよりも値が高い場合がある。しかし、車両の全走行時間帯における操舵している時間帯は極めて少ない。
そして、圧倒的に多い直進時には、従来技術に対して図示の実施形態では、図7におけるΔBに相当する圧力だけ低いので、図9で後述するオイルポンプ2の駆動力の消費量を節約することができる。
図8において、A1領域では、直進であるので、バイパス流量調整弁16は全開しているが、操舵を必要とするA2領域では、バイパス流量調整弁16を一気に閉鎖する。
その後、バイパス流量調整弁16の開度は、右操舵後の切り返しが終了する中立点Pc近傍(領域A2とA3との境界近傍)では、バイパス回路Lbに介装したオリフィス17の影響で、特性Cy1で示すように、遅れ及び開度の抑制が生じている。そのため、オリフィス17が無い場合の特性Cx1に比べると、特性Cy1では、バイパス流量調整弁16の開度は小さく、バイパス流量調整弁16は開放状態とはならない。
そのため、領域A4からA5において、ハンドルを操舵しようとするときに、バイパス流量調整弁16は開放されておらず、バルブユニット入口圧は高い状態が維持され、油圧による操舵補助力(アシスト力)が容易に得られる。これに対して、特性Cx1で示すように、領域A4からA5においてバイパス流量調整弁16を開放してしまうと、ハンドルを操舵しようとするときに、油圧による操舵補助力(アシスト力)が得られ難い状態となってしまう。
レーンチェンジが終了し、直進状態に戻る領域A5から領域A6においても、開度変化の遅れが生じ、従来の特性Cx2に対して、図示の実施形態の特性Cy2では、バイパス流量調整弁16が開放されるのに遅れが生じている。
図9において、直進時である領域A1及びA6では、図示の実施形態では、従来技術に対して、オイルポンプ2の駆動動力DをΔWpだけ減少させることができる。
前述したように、車両の全走行工程における直進状態は極めて長く、削減できるエンジンの消費馬力の積算値は大きい。
図示の実施形態によれば、バイパスラインLbに介装した流量調整弁16は、車両の直進時の様にパワーシリンダ3の負荷が低い場合には開放して、油圧ポンプ2の吐出口2oと吸入口2iとが連通される。
その結果、油圧ポンプ2の消費動力が減少し、パワーシリンダ3の負荷が小さい場合に無駄な動力消費が削減される。そして、エンジン1の補機であるオイルポンプの駆動動力が提言され、燃費も向上する。
一方、操舵時の様にパワーシリンダ3の負荷が大きい場合には流量調整弁16は直ちに閉鎖して、油圧ポンプ2から吐出される圧油は確実にパワーシリンダユニット3のバルブユニット8へ供給される。そのため、操舵時には確実に操舵補助力を発生することが出来る。
図示の実施形態では、既存のパワーステアリング機構に、流量調整弁16を介装したバイパスラインLbと、流量調整弁16にパイロット圧を送るラインLcとを追加すれば良いので、既にパワーステアリング機構を有している車両に対して、いわゆる「後付け」として容易に実施することが出来る。
そのため、導入コストを安価に抑えることが出来る。
図示の実施形態において、操舵時の様にパワーシリンダ3の負荷が大きい場合に、バルブユニット8直前の領域の油圧(パイロット圧)が、ラインLcにおける第1の経路(Lc1、Lc2、Lc3)を介して流量調整弁16を直ちに閉鎖する。そのため、操舵時には確実に操舵補助力を発生することが出来る。
一方、操舵時から直進時に移行した場合の様に、パワーシリンダ3の負荷が高い状態から負荷が低い状態に移行した場合には、流量調整弁16側のそれまで高かった圧力は、第2の経路Lc3、Lc4、Lc1を介して、バルブユニット8直前の領域に時間差を伴って伝達される。そして、バイパスラインLbの流量調整弁16が閉鎖した状態から開放した状態に移行するのに若干の遅れが存在する。
ここで、車線の変更時には、操舵して、瞬間的に直進する状態となってから、再び逆方向へ操舵する、いわゆる切り戻しすることになる。
そのように瞬間的に直進する際、すなわちパワーシリンダ3の負荷が低い状態になった際に、直ちに流量調整弁16が開放した状態に移行してしまうと、パワーシリンダ3の圧力が減圧してしまうので、次に逆方向へ操舵する(いわゆる切り返しを行なう)際には操舵補助力が発生せず、ステアリングが非常に重い状態が生じてしまう。
これに対して、図示の実施形態では、パワーシリンダ3の負荷が高い状態から負荷が低い状態に移行した場合に、流量調整弁16が閉鎖した状態から開放した状態に移行するのに、ラインLc4のオリフィス18によって若干の遅れを設けている。
このため、係る瞬間的な直進時にパワーシリンダ3の圧力がゼロになってしまうことが無く、パワーシリンダ3に油圧が供給されている状態が保持されるので、操舵補助力が確保され、ステアリングが非常に重い状態が生じることが防止されるのである。
同様に、図示の実施形態において、バイパスラインLbにオリフィス17が介装されているので、流量調整弁16が開放状態となり、油圧ポンプ2の吐出口2oと吸入口2iとがバイパスされても、オリフィス17で圧力損失が生じる分だけ、ラインLを介してパワーシリンダ3へ供給される圧油量を確保することが出来る。
そのため、パワーシリンダ3内の圧力が無くなって、その後に操舵する際にステアリングが重くなり過ぎてしまうことが防止される。
図示の実施形態はあくまでも例示であり、本発明の技術的範囲を限定する趣旨の記述ではない。
1・・・エンジン
2・・・オイルポンプ
3・・・パワーシリンダユニット/パワーシリンダ
4・・・ギヤボックス
5・・・オイルタンク
6・・・流量制御弁
7・・・圧力制御弁
8・・・バルブユニット
9・・・ピットマンアーム
10・・・第1のリンク
11・・・ナックルアーム
12・・・第2のリンク
13・・・フレーム
14・・・ステアリングコラム
15・・・ステアリングホイール
16・・・バイパス流量調整弁
17・・・オリフィス
18・・・逆流防止装置

Claims (4)

  1. エンジンに直結した油圧ポンプと、パワーシリンダユニットと、リザーバタンクと、油圧ポンプの吐出口をパワーシリンダユニットのバルブユニットと連通する圧油ラインを有しているパワーステアリング機構において、油圧ポンプの吐出口と吸入口とを連通するバイパスラインを有し、該バイパスラインには流量調整弁が介装されており、該流量調整弁は前記圧油ラインのバルブユニット直前の圧力が信号圧力として入力され、信号圧力が高い場合には閉鎖し、信号圧力が低い場合には開放する機能を有していることを特徴とするパワーステアリング機構。
  2. 前記圧油ラインのバルブユニット直前の領域と流量調整弁の信号圧力入力側とを連通する第2の圧油ラインを設け、第2の圧油ラインは、前記圧油ラインのバルブユニット直前の領域の圧力が上昇した際にその圧力上昇を流量調整弁の信号圧力入力側に伝達する第1の経路と、前記圧油ラインのバルブユニット直前の領域の圧力が降下した際に流量調整弁側の高い圧力をバルブユニット直前の領域に時間差を伴って伝達する第2の経路とを有している請求項1のパワーステアリング機構。
  3. 第1の経路には流量調整弁に向かってのみ信号圧力を伝達する逆止弁が介装されており、第2の経路にはバルブユニット直前の領域に向かってのみ信号圧力を伝達する逆止弁及び圧損機構が介装されている請求項2のパワーステアリング機構。
  4. 前記バイパスラインには圧損機構が介装されている請求項1〜4の何れか1項のパワーステアリング機構。
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