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JP2011094764A - 転動体連結帯及びこの転動体連結帯を備える運動案内装置 - Google Patents

転動体連結帯及びこの転動体連結帯を備える運動案内装置 Download PDF

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Abstract

【課題】転動体の接触部の油膜を良好に確保することができ、転がり抵抗の低減、転動体が転走することによる構成部品の磨耗量の低減を実現することができ、移動部材の位置決め精度の向上をもたらすことができる転動体連結帯及びこの転動体連結帯を備えた運動案内装置を提供する。
【解決手段】転動体連結帯は、転動体の両側面に前記転動体の進行方向に沿って延びる一対の帯部と、前記帯部の長手方向と直交する幅方向に延びて前記一対の帯部を連結する連結部を少なくとも1つ備え、前記転動体は、前記帯部の前記転動体と対向する部位から前記転動体に向かって突出して形成された凸部と、前記転動体に形成された凹部とが係合することで保持され、前記連結部と前記連結部と隣接する転動体との間、及び互いに隣接する転動体の間に空隙が形成される。
【選択図】図3

Description

本発明は、リニアガイドやボールスプラインなどの軌道部材と移動部材との間を転走する転動体を回転可能に保持する転動体連結帯及びこの転動体連結帯を用いた運動案内装置に関するものである。
従来より、一連の転動体が互いに接触することなく滑らかに回転・転走することができるように保持するために、互いに隣接する転動体の間に間座を設けた転動体保持器が知られている。さらにこのような転動体保持器は、間座が個々に分離されたセパレートタイプや、一連の間座が転動体の転走方向に沿って延びる連結帯によって連結された連結タイプが知られている。この連結タイプの転動体保持器にあっては、転動体を進行方向に向かって一定の間隔を保ったまま保持することができるので、移動部材をより円滑に移動させることができる。
また、特許文献1に記載されているように、互いに間隔をあけて直列状に配設された多数の間座部と、隣り合う間座部のそれぞれ長さ方向両端部同士を連結する側板部と、隣り合う一対の間座部及びこれら間座部に連結する互いに対向する一対の側板部によって形成されるローラ保持孔とを備え、ローラの両端面中央部に、係合凹部若しくは係合凸部を設けるとともに、前記側板部の内側面中央部で、上記係合凹部若しくは係合凸部に係合自在な係合凸部若しくは係合凹部を設けたローラ連結体が知られている。このようなローラ連結体は、側板部の存在により、ローラのスキュー(ローラの軸線がローラの進行方向に垂直な方向に対して傾く現象)が規正され、ローラの姿勢保持が確実に行われ、ローラの回転中心軸の振れを可及的に防止することができるようになっている。
特許第3493517号公報
しかしながら、従来の構造によると、係合凹部と係合凸部とが互いに略同一形状に形成されているため、係合凹部と係合凸部とは互いに面接触で係合している。このように、係合凹部と係合凸部とが面接触で接触しているため、従来の構造ではローラの転がり抵抗が大きくなってしまうといった課題があった。また、上記連結タイプの転動体保持器においては、互いに隣接する転動体の間には、間座が介在しており、この間座および間座を連結する連結帯によって転動体を抱え込むように保持しているので、転動体の軌道部材等と接触する転動面は、間座と接触している構造となっている。このように間座と転動体とが互いに接触していると、転動体を円滑に転走させるために塗布または充填された潤滑油などの油脂分が間座との接触によって除去されてしまい、転動体の接触部における油膜が確保されない可能性があった。さらに、転動体の転動面と間座とが面接触で接触しているため、転動体の転がり抵抗を下げるためには接触面積を小さくする必要があるが、接触面積を小さくすると転動体を保持することができなくなるといった課題もあった。
本発明は、上記課題を解決するために成されたものであって、転動体の接触部の油膜を良好に確保することができ、転がり抵抗の低減、転動体が転走することによる構成部品の磨耗量の低減を実現することができ、移動部材の位置決め精度の向上をもたらすことができる転動体連結帯及びこの転動体連結帯を備えた運動案内装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明に係る転動体連結帯は、軌道部材に形成される転動体転走面と移動部材に形成される負荷転動体転走面とによって形成される負荷転走路、移動部材に形成される無負荷転動体転走路、及び前記負荷転走路と前記無負荷転動体転走路とを連続する一対の方向転換路を循環すると共に、回転軸方向に向かって形成された凹部を備える一連の転動体を、回転可能に保持する転動体連結帯であって、前記転動体連結帯は、前記転動体の両側面に前記転動体の進行方向に沿って延びる一対の帯部と、前記帯部の長手方向と直交する幅方向に延びて前記一対の帯部を連結する連結部を少なくとも1つ備え、前記転動体は、前記帯部の前記転動体と対向する部位から前記転動体に向かって突出して形成された凸部と、前記凹部とが係合することで保持され、前記連結部と前記連結部と隣接する転動体との間、及び互いに隣接する転動体の間に空隙が形成されることを特徴とする。
また、本発明に係る転動体連結帯は、軌道部材に形成される転動体転走面と移動部材に形成される負荷転動体転走面とによって形成される負荷転走路、移動部材に形成される無負荷転動体転走路、及び前記負荷転走路と前記無負荷転動体転走路とを連続する一対の方向転換路を循環すると共に、回転軸方向に向かって突出して形成された凸部を備える一連の転動体を、回転可能に保持する転動体連結帯であって、前記転動体連結帯は、前記転動体の両側面に前記転動体の進行方向に沿って延びる一対の帯部と、前記帯部の長手方向と直交する幅方向に延びて前記一対の帯部を連結する連結部を少なくとも1つ備え、前記転動体は、前記帯部の前記転動体と対向する部位に形成された凹部と、前記凸部とが係合することで保持され、前記連結部と前記連結部と隣接する転動体との間、及び互いに隣接する転動体の間に空隙が形成されることを特徴とする。
さらに、本発明に係る運動案内装置は、転動体転走面が形成された軌道部材と、前記転動体転走面に対向する負荷転動体転走面が形成され、前記軌道部材に相対的に移動自在に組み付けられた移動部材と、前記転動体転走面と前記負荷転動体転走面とによって形成される負荷転走路、移動部材に形成される無負荷転動体転走路、及び前記負荷転走路と前記無負荷転動体転走路とを連続する一対の方向転換路を循環すると共に、回転軸方向に向かって形成された凹部を備える転動体と、前記複数の転動体を一連に回転可能に保持する転動体連結帯とを備え、前記転動体連結帯は、前記転動体の両側面に前記転動体の進行方向に沿って延びる一対の帯部と、前記帯部の長手方向と直交する幅方向に延びて前記一対の帯部を連結する連結部を少なくとも1つ備え、前記転動体は、前記帯部の前記転動体と対向する部位に前記転動体に向かって突出して形成された凸部と、前記凹部とが係合することで保持され、前記連結部と前記連結部と隣接する転動体との間、及び互いに隣接する転動体の間に空隙が形成されることを特徴とする。
本発明によれば、転動体と帯部とが互いに凹凸係合することによって転動体が保持されており、連結部と転動体との間、及び互いに隣接する転動体の間に空隙が形成されているので、転動体の接触面が転動体連結帯に接触することがなく、転動体の接触面の油膜を良好に確保することができる。
第1の実施形態に係る転動体連結帯が組み込まれた運動案内装置の概略を説明するための分解図。 第1の実施形態に係る転動体連結帯の構造を説明するための一部断面斜視図。 第1の実施形態に係る転動体連結帯の上面図。 転動体と転動体連結帯との係合の方法の一例を説明するための断面図。 転動体と転動体連結帯との係合の方法の一例を説明するための断面図。 転動体と転動体連結帯との係合の方法の一例を説明するための断面図。 転動体と転動体連結帯との係合の方法の一例を説明するための断面図。 第2の実施形態に係る転動体連結帯の構造を説明するための一部断面斜視図。 第2の実施形態に係る転動体連結帯の上面図。
以下、本発明に係る転動体転走帯及びこの転動体転走帯を備える運動案内装置について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の実施形態は、各請求項に係る発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態に係る転動体連結帯が組み込まれた運動案内装置の概略を説明するための分解図であり、図2は、第1の実施形態に係る転動体連結帯の構造を説明するための一部断面斜視図であり、図3は、第1の実施形態に係る転動体連結帯の上面図であり、図4から図7は、転動体と転動体連結帯との係合の方法を説明するための断面図である。
図1に示すように、本実施形態に係る転動体連結帯30が組み込まれた運動案内装置1は、直線状に延びる軌道部材10と、この軌道部材に複数の転動体31を保持した転動体連結帯30を介して移動自在に組み付けられた移動部材20とを備えている。
軌道部材10は、断面略四角形状に形成されており、長手方向に沿って細長く延ばされて形成される。軌道部材10の長手方向における左右側面には、長手方向に沿って溝11aが形成されており、該溝11aは、転動体転走面11bとしての壁面及び底面11cを有している。溝11aの壁面である転動体転走面11bは、互いに直角に交差して形成されており、軌道部材10の左右側面には、上下に各2条、合計4条の転動体転走面11bが形成されている。軌道部材10は、例えば、引き抜き・切断・研削等の機械加工によって製造される。なお案内対象が曲線運動する場合には、軌道部材10は曲線状に曲げたものを用いても構わない。
移動部材20は、軌道部材10の頂面と対向する中央部20aと、中央部20aの左右両端部から垂下して延びると共に、軌道部材10の左右側面と対向する側壁部20bとを備え、長手方向に垂直な断面形状が略コ字状に形成されている。移動部材20の側壁部20bには、軌道部材10の左右側面に形成された溝11aと略同一の形状を有する突出部20cが形成されており、該突出部20cには、転動体転走面11bと対向する負荷転動体転走面20dが形成されている。また、負荷転動体転走面20dは、移動部材20の左右側壁部20bの上下に夫々2条ずつ合計4条形成されている。
また、移動部材20の側壁部20bには、上下2条の負荷転動体転走面20dから所定間隔を隔てて平行に延びる貫通孔22が穿孔されている。この貫通孔22には、細長の筒形状の部材を軸線方向に沿って分割した一対のパイプ半体からなる無負荷転動体転走路構成部材26が挿入される。この無負荷転動体転走路構成部材26には、軸線方向に沿って延びる無負荷転動体転走路26aが形成されている。
さらに、移動部材20の長手方向の両端面には、方向転換路形成部材27a,27b,27cがエンドプレート21に挟持されている。方向転換路形成部材27a,27b,27cは、転動体転走面11bと負荷転動体転走面20dとによって形成される負荷転動体転走路と、無負荷転動体転走路26aの端部を夫々連絡する方向転換路を形成しており、負荷転動体転走路、方向転換路、無負荷転動体転走路26aとによって無限循環路を形成している。また、方向転換路構成部材は、上側の負荷転動体転走路と下側の無負荷転動体転走路を接続し、下側の負荷転動体転走路と上側の無負荷転動体転走路を接続するように、立体交差するように接続している。
移動部材20は、例えば金属射出成形によって形成されており、また、引き抜き・切断・研削等の機械加工によって製造されても構わない。さらに、エンドプレート21も金属射出成形により製造されてもよいし、樹脂の射出成形によって製造されても構わない。
軌道部材10の転動体転走面11bと移動部材20の負荷転動体転走面20dとの間には、複数の転動体としてのローラ31を回転可能に保持した転動体連結帯30が介在されている。このローラ31は、転動体転走面11bと負荷転動体転走面20dとの間の負荷転動体転走路を荷重を受けながら転がり運動する。負荷転動体転走路の一端まで転がったローラ31は、U字状の方向転換路を経由して無負荷転動体転走路26aを転走する。無負荷転動体転走路26aを通過して、無負荷転動体転走路26aの端部に至ったローラ31は、反対側の方向転換路を経由して、再び負荷転動体転走路に導入される。このように、ローラ31は無限循環路を転走しながら、転動体転走面11bと負荷転動体転走面20dとの間の荷重を負荷している。
さらに、負荷転動体転走面20dの両側縁には、合成樹脂によって形成された長尺の保持部材23,24,25が取り付けられている。保持部材23,24,25には、軌道部材10から移動部材20を取り外した際に負荷転動体転走面20dからローラ31が脱落することを防止できるように、転動体連結帯30を案内する案内溝が形成されている。第1の保持部材23は、下側の負荷転動体転走面20dを移動する転動体連結帯30の下側を案内する。第2の保持部材24は、下側の負荷転動体転走面20dを移動する転動体連結帯30の上側を案内すると共に、上側の負荷転動体転走面20dを移動する転動体連結帯30の下側を案内する。さらに、第3の保持部材25は、上側の負荷転動体転走面20dを移動する転動体連結帯30の上側を案内する。また、無負荷転動体転走路26aにも、転動体連結帯30を案内する案内溝が夫々形成されている。
以上、本実施形態に係る転動体連結帯が組み込まれた運動案内装置1の概略構成について説明を行ったが、本実施形態に係る運動案内装置1の最も特徴的な点は、転動体連結帯30のローラ31の保持方法にある。そこで、図2から7を参照して本実施形態に係る運動案内装置1に用いられる転動体連結帯30についてその有意な特徴点を説明する。
図2に示すように、本実施形態に係る転動体連結帯30は、ローラ31の軸方向の両端面に、ローラ31の進行方向に沿って延びる一対の帯部32と、この帯部32の長手方向と直交する幅方向に延びて一対の帯部32を連結する連結部33を備えている。また、図3に示すように、帯部32には、ローラ31と対向する面からローラ31に向かって突出する凸部34が形成されており、当該凸部34がローラ31の軸方向両端部に形成された凹部35と係合することで、ローラ31を一連に回転自在に保持している。
さらに、図3に示すように、連結部33は、ローラ31の配列間隔Pよりも細く形成されており、連結部33と連結部33と隣接するローラ31との間には、空隙Lが形成されている。このように、連結部33とローラ31との間に空隙Lが形成されているので、連結部33は、ローラ31の転走面と非接触となるように配設されている。このように、ローラ31の転走面が連結部33に接触していないので、転走面に形成された油膜が連結部33によって排除されることがなく、ローラ31の転走面に形成された油膜を良好に確保することができる。
また、凸部34と凹部35とは異形状に形成されており、互いに線接触して係合している。このように、凸部34と凹部35とが互いに線接触して係合しているので、ローラ31と転動体連結帯30との接触面積が可及的に小さくなり、ローラ31の転がり抵抗を小さくすることができる。
このように、本実施形態に係る転動体連結帯30は、ローラ31の転走面に形成された油膜を良好に確保し、転がり抵抗を小さくすることができるので、本実施形態に係る転動体連結帯30を組み込んだ運動案内装置1の円滑な摺動動作や、位置決め精度の向上を実現することができる。
なお、このような転動体連結帯30とローラ31との組立方法は、一方の帯部32を当該帯部32に形成された凸部34と共に帯部32の長手方向を回転中心として捻り、ローラ31の凹部35に凸部34を突き当ててから捻りを戻すことで、容易に組み付けを行うことができる。
次に、図4から7を参照して、本実施形態に係る転動体連結帯30とローラ31との係合方法の具体的な形状について説明する。
図4に示す係合方法は、転動体連結帯30に形成された凸部34aを円柱状に形成し、円柱の角部を面取りしている。また、ローラ31に形成された凹部35aは、ローラ31の進行方向と直交する断面形状が半楕円状に形成されている。このように形成された凸部34aと凹部35aとを係合すると、半楕円状の凹部35aの内壁と凸部34aの面取り部とが互いに接触し、線接触をして係合することができる。
図5に示す係合方法は、転動体連結帯30に形成された凸部34bを半球状に形成している。また、ローラ31に形成された凹部35bは、ローラ31の進行方向と直交する断面形状が三角形状に形成されている。このように形成された凸部34bと凹部35bとを係合すると、半球状の凹部35bの内壁と凸部34bの外周面とが互いに接触し、線接触をして係合することができる。
図6に示す係合方法は、転動体連結帯30に形成された凸部34cを円柱状に形成し、円柱の角部を面取りしている。また、ローラ31に形成された凹部35cは、ローラ31の進行方向と直交する断面形状が半球状に形成されている。このように形成された凸部34cと凹部35cとを係合すると、半球状の凹部35cの内壁と凸部34cの面取り部とが互いに接触し、線接触をして係合することができる。なお、この場合の凸部34cのローラ31の軸線方向への突出する長さは、凹部35cの径に合わせて形成されており、上述した図4に示す係合方法における凸部34aよりは短く形成されている。
図7に示す係合方法は、転動体連結帯30に形成された凸部34dを半球状に形成している。また、ローラ31に形成された凹部35dは、ローラ31の進行方向と直交する断面形状が三角形状に形成されている。このように形成された凸部34dと凹部35dとを係合すると、三角形状の凹部35dの内壁と凸部34dの外周面とが互いに接触し、線接触をして係合することができる。なお、この場合の凹部35dの形状は、凸部34dの径に合わせて形成されており、上述した図5に示す係合方法における凹部35よりも浅く形成されている。
ローラ31は、転動体転走面11bと負荷転動体転走面20dとの間の荷重を負荷しているので、負荷転動体転走路を転走する際には、常に荷重が付与されている。このように、ローラ31に形成する凹部35や帯部32に形成する凸部34の形状は、ローラ31が荷重を負荷することによって生じる応力集中やエッジロードに応じて適宜変更することが可能である。
[第2の実施形態]
以上、第1の実施形態に係る転動体連結帯30及びこの転動体連結帯30を組み込んだ運動案内装置1について説明した。次に説明する第2の実施形態は、第1の実施形態に係る転動体連結帯30と異なる形状を有する転動体連結帯130の実施例について説明を行うものである。なお、上述した第1の実施形態の場合と同一又は類似する部材については、同一符号を付して説明を省略する。
図8は、第2の実施形態に係る転動体連結帯の構造を説明するための一部断面斜視図であり、図9は、第2の実施形態に係る転動体連結帯の上面図である。
図8に示すように、本実施形態に係る転動体連結帯130は、一対の帯部32を連結する連結部33を一対の帯部32の長手方向の両端部のみに形成した場合の実施例である。
このように帯部32の長手方向の両端部のみに連結部33を形成すると、図8に示すように、帯部32の両端に形成された連結部33と一連のローラ31の両端のローラ31aとの間には、空隙Lが形成される。また、隣接するローラ31の間には、連結部33が配設されていないので、ローラ31の配列間隔Pが空隙として形成されている。従って、連結部33は、ローラ31の転走面と非接触となるように形成されている。このように、ローラ31の転走面が連結部33に接触していないので、転走面に形成された油膜が連結部33によって排除されることがなく、ローラ31の転走面に形成された油膜を良好に確保することができる。さらに、隣接するローラ31の間には、連結部33が配設されていないので、ローラ31の配列間隔Pを空隙として用いることができ、空隙を大きくとることができ、ローラ31の転走面への接触を可及的に防止することができると共に、当該空隙に保持される潤滑油の量も増大させることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態には、多様な変更又は改良を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態においては、ローラ31に凹部35を形成し、帯部32に凸部34を形成した場合について説明したが、ローラ31に凸部を形成し、帯部32に凹部を形成して凹凸係合を行っても構わない。
また、上記実施形態においては、無限循環路を合計4条形成した場合について説明したが、無限循環路の形成数については、これらに限定されず、適宜変更することができる。
さらに、上記実施形態においては、連結部33をローラ31の間に形成した場合、及び帯部32の長手方向の両端部のみに形成した場合について説明したが、連結部33は一対の帯部32を連結することができれば、このような態様に限定されない。即ち、連結部33は少なくとも1つ以上形成されていれば良く、その位置は限定されず、転動体連結帯の使用状況等によって適宜変更することが可能である。
またさらに、上記実施形態においては、転動体連結帯を運動案内装置に適用した場合について説明したが、例えば軸受などに用いられる回転ベアリングに適用することも可能である。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
本発明に係る転動体連結帯及びこの転動体連結帯を備える運動案内装置は、転動体の接触部の油膜を良好に確保することができ、転がり抵抗の低減、転動体が転走することによる構成部品の磨耗量の低減を実現することができ、移動部材の位置決め精度の向上をもたらすことができる運動案内装置を提供することができる。
1 運動案内装置, 10 軌道部材, 11b 転動体転走面, 20 移動部材, 20d 負荷転動体転走面, 26a 無負荷転動体転走路, 30,130 転動体連結帯, 31 ローラ, 32 帯部, 33 連結部, 34,34a,34b,34c,34d 凸部, 35,35a,35b,35c,35d 凹部, L 空隙。

Claims (11)

  1. 軌道部材に形成される転動体転走面と移動部材に形成される負荷転動体転走面とによって形成される負荷転走路、移動部材に形成される無負荷転動体転走路、及び前記負荷転走路と前記無負荷転動体転走路とを連続する一対の方向転換路を循環すると共に、回転軸方向に向かって形成された凹部を備える一連の転動体を、回転可能に保持する転動体連結帯であって、
    前記転動体連結帯は、前記転動体の両側面に前記転動体の進行方向に沿って延びる一対の帯部と、前記帯部の長手方向と直交する幅方向に延びて前記一対の帯部を連結する連結部を少なくとも1つ備え、
    前記転動体は、前記帯部の前記転動体と対向する部位から前記転動体に向かって突出して形成された凸部と、前記凹部とが係合することで保持され、
    前記連結部と前記連結部と隣接する転動体との間、及び互いに隣接する転動体の間に空隙が形成されることを特徴とする転動体連結帯。
  2. 軌道部材に形成される転動体転走面と移動部材に形成される負荷転動体転走面とによって形成される負荷転走路、移動部材に形成される無負荷転動体転走路、及び前記負荷転走路と前記無負荷転動体転走路とを連続する一対の方向転換路を循環すると共に、回転軸方向に向かって突出して形成された凸部を備える一連の転動体を、回転可能に保持する転動体連結帯であって、
    前記転動体連結帯は、前記転動体の両側面に前記転動体の進行方向に沿って延びる一対の帯部と、前記帯部の長手方向と直交する幅方向に延びて前記一対の帯部を連結する連結部を少なくとも1つ備え、
    前記転動体は、前記帯部の前記転動体と対向する部位に形成された凹部と、前記凸部とが係合することで保持され、
    前記連結部と前記連結部と隣接する転動体との間、及び互いに隣接する転動体の間に空隙が形成されることを特徴とする転動体連結帯。
  3. 請求項1または2に記載の転動体連結帯において、
    前記凸部と前記凹部とは、互いに線接触して係合することを特徴とする転動体連結帯。
  4. 請求項1から3いずれか1項に記載の転動体連結帯において、
    前記連結部は、前記帯部の長手方向の両端部に形成されることを特徴とする転動体連結帯。
  5. 請求項1から4いずれか1項に記載の転動体連結帯において、
    前記転動体は、円筒状のコロであることを特徴とする転動体連結帯。
  6. 請求項1から5いずれか1項に記載の転動体連結帯において、
    前記凸部は円筒状に形成されることを特徴とする転動体連結帯。
  7. 請求項1から5いずれか1項に記載の転動体連結帯において、
    前記凸部は半球状に形成されることを特徴とする転動体連結帯。
  8. 請求項1から7いずれか1項に記載の転動体連結帯において、
    前記凹部は前記転動体の進行方向と直交する断面において、半楕円状に形成されることを特徴とする転動体連結帯。
  9. 請求項1から7いずれか1項に記載の転動体連結帯において、
    前記凹部は前記転動体の進行方向と直交する断面において、三角形状に形成されることを特徴とする転動体連結帯。
  10. 請求項1から7いずれか1項に記載の転動体連結帯において、
    前記凹部は前記転動体の進行方向と直交する断面において、半円状に形成されることを特徴とする転動体連結帯。
  11. 転動体転走面が形成された軌道部材と、
    前記転動体転走面に対向する負荷転動体転走面が形成され、前記軌道部材に相対的に移動自在に組み付けられた移動部材と、
    前記転動体転走面と前記負荷転動体転走面とによって形成される負荷転走路、移動部材に形成される無負荷転動体転走路、及び前記負荷転走路と前記無負荷転動体転走路とを連続する一対の方向転換路を循環すると共に、回転軸方向に向かって形成された凹部を備える転動体と、
    前記複数の転動体を一連に回転可能に保持する転動体連結帯とを備え、
    前記転動体連結帯は、前記転動体の両側面に前記転動体の進行方向に沿って延びる一対の帯部と、前記帯部の長手方向と直交する幅方向に延びて前記一対の帯部を連結する連結部を少なくとも1つ備え、
    前記転動体は、前記帯部の前記転動体と対向する部位に前記転動体に向かって突出して形成された凸部と、前記凹部とが係合することで保持され、
    前記連結部と前記連結部と隣接する転動体との間、及び互いに隣接する転動体の間に空隙が形成されることを特徴とする運動案内装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2013146362A1 (ja) * 2012-03-27 2013-10-03 Thk株式会社 円筒ころ及びこれを備えた運動案内装置、回転軸受

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2013146362A1 (ja) * 2012-03-27 2013-10-03 Thk株式会社 円筒ころ及びこれを備えた運動案内装置、回転軸受
JPWO2013146362A1 (ja) * 2012-03-27 2015-12-10 Thk株式会社 円筒ころ及びこれを備えた運動案内装置、回転軸受

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