以下、本発明の具体的な実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、本発明の技術的範囲は以下に記述する実施の形態に限定されるものではなく、発明の構成要件やその組み合わせによって得られる特定の効果を導き出せる範囲において、種々の変更や改良を加えた形態も含む。
<用語の定義>
本発明の実施の形態においては、以下のように用語を定義したうえで、具体的な内容を説明する。
「原稿のサイズ(寸法)」は、「原稿幅」と「原稿長」によって規定されるものとする。「原稿幅」とは、原稿の画像を主走査方向と副走査方向に読み取り走査する場合の、「主走査方向」の原稿サイズをいい、「原稿長」とは「副走査方向」の原稿サイズをいう。また、原稿の搬送方向で規定すると、「原稿幅」とは、原稿の搬送方向と直交する方向の原稿サイズをいい、「原稿長」とは、原稿の搬送方向の原稿サイズをいう。このため、「原稿幅方向」は、原稿の搬送方向と直交する方向に相当し、「原稿長方向」は、原稿の搬送方向に相当するものとなる。
「主走査方向」とは、キャリッジ等の走査体に搭載された光学系(ランプ、ミラー等)を用いて原稿の画像を読み取るときに、原稿と走査体が相対的に移動する方向に対して垂直な方向をいう。「副走査方向」とは、走査体に搭載された光学系を用いて原稿の画像を読み取るときに、原稿と走査体が相対的に移動する方向をいう。このため、「主走査方向」は、「副走査方向」に直交する方向となる。また、「主走査方向」は、原稿の搬送方向と直交する方向(原稿幅方向)に相当し、「副走査方向」は、原稿の搬送方向(原稿長方向)に相当するものとなる。
「原稿の先端」とは、原稿の搬送方向の下流側を向いて配置される原稿端をいい、「原稿の後端」とは、原稿の搬送方向の上流側を向いて配置される原稿端をいう。「原稿の側端」とは、原稿の搬送方向と直交する方向の原稿端をいう。
<本発明の実施の形態に係る画像形成装置の構成>
図1は本発明の実施の形態に係る画像形成装置の構成を示す概略図である。画像形成装置100は、大きくは、画像記録装置110と、画像読取装置10とを備えている。
画像読取装置10は、画像形成装置100の上部に配置されている。画像記録装置110は、画像形成装置100の下部に配置されている。
画像読取装置10は、原稿の画像を光学的に読み取るとともに、その読み取った画像を画像信号に変換する。画像記録装置110は、画像読取装置10が変換した画像信号に基づいて、用紙等の記録媒体Pに画像を記録する。
ここで、本実施の形態に係る画像記録装置110の構成について説明する。
本実施の形態に係る画像記録装置110は、図1に示すように、その下部に複数の記録媒体収容部120、121を備えている。
記録媒体収容部120、121には、それぞれ、サイズの異なる記録媒体Pが収容されている。例えば、記録媒体収容部120には、B5サイズの記録媒体Pが収容され、記録媒体収容部121には、B4サイズの記録媒体Pが収容される。
記録媒体収容部120、121の先端側(図1において右端側)の直上には、記録媒体Pの上面の先端側に接触して回転し、記録媒体収容部120、121から記録媒体Pを送り出す送り出しロール126が配置されている。
画像記録装置110内には、記録媒体収容部120、121の先端部から延出して、S字状に湾曲し、画像記録装置110の上部へ向かって延びる搬送路122が形成されている。
この搬送路122に沿って、記録媒体の搬送方向の上流側から順に、複数(例えば、6つ)の搬送ロール対164と、レジストロール168とが配置されている。各々の搬送ロール対164およびレジストロール168は、それぞれ、記録媒体Pを挟持した状態で搬送する。
記録媒体収容部121の上方には、記録媒体Pに画像を記録する画像記録部130が配置されている。画像記録部130は、記録方式の一例として、電子写真方式に基づいて記録媒体Pに画像を形成(印刷出力)する構成となっている。
記録媒体収容部120、121に収容された記録媒体Pは、送り出しロール126により送り出され、各搬送ロール対164およびレジストロール168によって搬送路122を搬送されて画像記録部130へ送られる。
画像記録部130は、記録媒体収容部120、121から送られてきた記録媒体Pに、例えば、シアン、マゼンタ、イエローおよびブラックの各色のトナーを用いてカラー画像を形成する。ちなみに、画像記録部130は、カラー画像を形成する以外にも、ブラックのトナーを用いて白黒画像を形成する場合もある。
画像記録部130には、4つの感光体ドラム112が並んで回転可能に設けられている。各感光体ドラム112は、図示しない駆動部により、矢印Kの方向に回転する。
各感光体ドラム112の左斜め下部には、帯電ロール114が感光体ドラム112に接触するように配置されている。帯電ロール114は、感光体ドラム112の表面を所定の電位に帯電する。
帯電後、各感光体ドラム112の下方に配置された各露光ヘッド116から出射された光によって露光が行われ、画像読取装置10が変換した画像信号に応じた潜像が感光体ドラム112の表面に形成される。
各色の現像器118の現像ロール119には、所定の極性に帯電した各色のトナーが保持されている。各感光体ドラム112の表面に形成された潜像は、現像ロール119に現像バイアスを印加することで現像され各色のトナー像となる。
4個の各感光体ドラム112にそれぞれ形成された各色のトナー像は、各感光体ドラム112の上方に配置された中間転写ベルト113上に第1転写ロール115で転写され、中間転写ベルト113上に重畳されてフルカラーのトナー像となる。
記録媒体収容部120、121から送り出されると共に搬送ロール対164で搬送された記録媒体Pは、レジストロール168により所定のタイミングで第2転写ロール132と中間転写ロール134との間に送られ、フルカラーのトナー像が記録媒体Pに転写される。このとき、トナー像は中間転写ロール134側の記録媒体Pの面に転写される。
フルカラーのトナー像が転写された記録媒体Pは、定着器136に送られる。定着器136は熱と圧力とで記録媒体Pにトナー像を定着する。トナー像が定着した記録媒体Pは、排出ロール142によって排紙トレイ140へ排出される。
なお、中間転写ベルト113と記録媒体Pとにトナー像は全て転写されずに、一部は感光体ドラム112および中間転写ベルト113に残留トナーとして残る。感光体ドラム112上の残留トナーはクリーニングロール144により除去され、中間転写ベルト113上の残留トナーはクリーニング装置138によって除去される。
<本発明の実施の形態に係る画像読取装置の構成>
次に、本発明の実施の形態に係る画像読取装置の構成について、上記図1とあわせて図2〜図4を用いて説明する。
本実施の形態に係る画像読取装置10は、原稿の画像を読み取る機能の他に、原稿を搬送する原稿搬送装置としての機能を有している。画像読取装置10の上部には、原稿が置かれる原稿置き部の一例としての原稿トレイ11と、この原稿トレイ11を上昇および下降させるトレイリフタ12とが設けられている。原稿トレイ11は、原稿の搬送中(搬送開始から搬送終了まで)は同じ位置(高さ)に停止した状態に維持される。原稿トレイ11には、通常は、複数枚の原稿をひとまとめに重ね合わせた原稿束が置かれるが、原稿が1枚だけ置かれる場合もあり得る。また、原稿トレイ11には、同一サイズの原稿だけでなく、原稿のサイズを規定する原稿長および原稿幅のうち、少なくとも一方のサイズが異なる複数枚の原稿(原稿束)を同時に置く(混載する)ことが可能となっている。
画像読取装置10は、原稿トレイ11に置かれた原稿を最上位の原稿から順に搬送する搬送部37と、搬送部37によって搬送された原稿の画像を読み取る読取部70と、読取部70によって読み取られた原稿の画像に基づく画像信号を処理する処理装置80とを備えている。
搬送部37は、繰り出しロール13と送り出しロール対14、15とを備えている。さらに搬送部37は、原稿を搬送するための搬送路として、第1搬送路31、第2搬送路32、第3搬送路33、第4搬送路34、第5搬送路35および第6搬送路36を備えている。搬送部37は、後述する基準位置と読取位置を順に経由するように原稿を搬送する。
繰り出しロール13は、原稿トレイ11に原稿が置かれていない待機時には、原稿トレイ11から離間するように上方に退避した位置に保持される。そして、原稿トレイ11に原稿が置かれた状態で原稿搬送を開始するときに、退避位置から下降して原稿の最上面に接触し、この状態で回転することにより、原稿トレイ11から原稿を繰り出す。
繰り出しロール13は、トレイリフタ12により上昇された原稿トレイ11に置かれた原稿を最上位の原稿から順に繰り出す。送り出しロール対14、15は、繰り出しロール13によって繰り出された原稿を1枚ずつ分離した状態で搬送方向の下流側へと送り出す。
第1搬送路31は、原稿トレイ11に置かれた原稿が最初に送り込まれる搬送路である。第1搬送路31には、上述した送り出しロール対14、15の他に、テイクアウェイロール16、プレレジロール17、レジロール18、プラテンロール19およびアウトロール20が、搬送路の上流側から下流側に順に配置されている。また、第1搬送路31には、搬送される原稿のループ状態に応じて、支点を中心に回動するバッフル41が設けられている。
テイクアウェイロール16は、送り出しロール対14、15によって1枚ずつ分離して送り出された原稿を更に下流側のロールに向けて搬送する。プレレジロール17は、テイクアウェイロール16によって搬送された原稿を更に下流側のロールに向けて搬送すると共に、当該搬送した原稿の先端をレジロール18に突き当てた状態で予め設定された搬送量だけ原稿を搬送することにより、レジロール18の手前(上流側)で原稿をループ状に撓ませる、いわゆるループの形成を行う。原稿のループの形成に際して、バッフル41は支点を中心に外側に逃げるように変位することで、原稿のループ形成を妨げることのないように機能する。
レジロール18は、当該レジロール18への突き当てによって一旦、原稿の進行を停止した後に、予め設定されたタイミングを合わせて回転を再開し、読取部70に対してレジストレーション調整を施しながら原稿を供給する。レジロール18は、基準位置の一例となる、第1搬送路31の途中の位置に設けられている。このため、本実施の形態においては、レジロール18が設けられている位置が「基準位置」に相当する。プラテンロール19は、読み込み中(第2プラテンガラス72Bを通過中)の原稿の搬送をアシストする。アウトロール20は、読み込まれた原稿を更に下流に搬送する。
第2搬送路32および第3搬送路33は、アウトロール20の下流側で分岐している。第2搬送路32と第3搬送路33の分岐部分には、切り替えゲート42が設けられている。切り替えゲート42は、アウトロール20によって搬送された原稿の進路を第2搬送路32又は第3搬送路33に切り替える。
第2搬送路32の終端部には第1排出ロール21が設けられている。第1排出ロール21は、第2搬送路32へと搬送された原稿を排出トレイ40上に排出するものである。第1搬送ロール21は、双方向に回転可能に設けられている。
第3搬送路33の下流側には、第3搬送路33を経由した原稿をスイッチバックさせるための第4搬送路34が形成されている。第4搬送路34には、原稿のスイッチバックを行なうインバータロール22およびインバータピンチロール23が設けられている。原稿のスイッチバックは、原稿の表裏の関係を反転させるために行なわれる。
第5搬送路35は、第4搬送路34でインバータロール22およびインバータピンチロール23によりスイッチバックされた原稿を、第1搬送路31に導くために、第4搬送路34と第1搬送路31とをつないでいる。
第6搬送路36は、第4搬送路34でインバータロール22およびインバータピンチロール23によりスイッチバックされた原稿を、第2搬送路32に導くために、第4搬送路34と第2搬送路32とをつないでいる。第6搬送路36の途中には第2排出ロール24が配置されている。第2排出ロール24は、双方向に回転可能に設けられている。
切り替えゲート43は、第4搬送路34でインバータロール22およびインバータピンチロール23によりスイッチバックされた原稿の進路を、第5搬送路35又は第6搬送路36に切り替える。
読取部70は、画像読取装置10の下部に設けられている。読取部70は、搬送部37によって搬送された原稿の画像を光学的に読み取るための構成を有している。読取部70の筐体を形成する装置フレーム71の上部には、原稿台の一例として、第1プラテンガラス72Aと第2プラテンガラス72Bが設けられている。
第1プラテンガラス72Aは、画像の読み取り対象となる原稿(本を含む)を静止させた状態に置いて、当該静止状態の原稿の画像を読み取るための原稿台となる。第2プラテンガラス72Bは、画像の読み取り対象となる原稿を上記原稿トレイ11に置いて搬送部37により搬送した場合に、当該搬送中(移動中)の原稿の画像を読み取るための原稿台となる。第2プラテンガラス72Bは、第1搬送路31に沿う原稿搬送方向において、レジロール18よりも下流側で、かつ、アウトロール20よりも上流側に配置されている。
読取部70は、原稿搬送方向において、例えば、プラテンロール19が設けられている第2プラテンガラス72Bの中間位置を「読取位置」の一例とし、当該中間位置で原稿の画像を読み取る。読取部70の装置フレーム71の内部には、フルレートキャリッジ73と、ハーフレートキャリッジ75とが組み込まれている。フルレートキャリッジ73には、原稿に光を照射する照明ランプ74と、原稿から得られた反射光を受光する第1ミラー76Aが搭載されている。ハーフレートキャリッジ75には、第1ミラー76Aから得られた光を結像部へ導く第2ミラー76Bおよび第3ミラー76Cが搭載されている。
結像部は、結像レンズ77およびCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ78を用いて構成されている。結像レンズ77は、第3ミラー76Cによって反射された光学像を光学的に縮小する。CCDイメージセンサ78は、結像レンズ77によって結像された光学像を光電変換することにより、画像信号を生成する。CCDイメージセンサ78は駆動基板79に実装されている。CCDイメージセンサ78によって得られた画像信号は駆動基板79を介して処理装置80に送られる。処理装置80は、画像信号を露光ヘッド116へ送るようになっている。
第1プラテンガラス72Aに置かれた原稿の画像を読み取る場合は、フルレートキャリッジ73とハーフレートキャリッジ75とが、2:1の割合でスキャン方向(矢印方向)に移動する。このとき、フルレートキャリッジ73の照明ランプ74の光が原稿の被読み取り面に照射されると共に、その原稿からの反射光が第1ミラー76A、第2ミラー76Bおよび第3ミラー76Cの順に反射されて結像レンズ77に導かれる。
結像レンズ77に導かれた光は、CCDイメージセンサ78の受光面に結像される。CCDイメージセンサ78は1次元のセンサであり、1ライン分を同時に処理している。このライン方向(主走査方向)の1ライン単位の読み取りを、スキャン方向に移動するフルレートキャリッジ73とハーフレートキャリッジ75の移動中に繰り返し実行することにより、原稿の1ページ分の画像が読み取られる。
一方、第2プラテンガラス72Bは、例えば長尺の板状構造をなす透明なガラスプレートで構成される。搬送部37によって搬送される原稿がこの第2プラテンガラス72Bの上を通過する。このとき、フルレートキャリッジ73とハーフレートキャリッジ75とは、図1に示す実線の位置(左端)に停止した状態にある。この停止状態のもとで、搬送中の原稿の画像は、次のように読み取られる。
まず、搬送部37のプラテンロール19で第2プラテンガラス72Bの上面に押し付けられた原稿の被読み取り面に対して、フルレートキャリッジ73の照明ランプ74の光が照射されると共に、その原稿からの反射光が第1ミラー76A、第2ミラー76Bおよび第3ミラー76Cの順に反射されて結像レンズ77に導かれる。そして、上記同様に一次元のセンサであるCCDイメージセンサ78によって1ライン分を同時に処理する。この1ライン単位の読み取りを、第2プラテンガラス72B上を移動する原稿の移動中(搬送中)に繰り返し実行することにより、原稿の1ページ分の画像が読み取られる。
本実施の形態に係る画像読取装置10では、原稿の搬送方向Aと直交する方向の中心位置を基準として原稿を搬送し、この搬送中の原稿の画像を読み取るセンターレジストレーションが採用されている。このセンターレジストレーションを実現するにあたっては、主走査方向で原稿をセンター振り分けとして位置決めする一対の原稿ガイド61,62を原稿トレイ11上に設けている。
一対の原稿ガイド61,62は、原稿トレイ11に置かれた原稿を原稿幅方向(主走査方向)で位置決めする位置決め部材の一例として設けられたものである。一対の原稿ガイド61,62のうち、一方の原稿ガイド61は、画像形成装置100を使用(操作)する使用者の立ち位置から見て奥側に配置され、他方の原稿ガイド62は、当該使用者の立ち位置から見て手前側に配置されている。このため、以降の説明では、一方の原稿ガイド61を奥側ガイド61とも呼び、他方の原稿ガイド62を手前側ガイド62とも呼ぶ。
奥側ガイド61および手前側ガイド62は、原稿トレイ11に形成されたスライド溝65により、原稿の搬送方向Aと直交する方向(原稿幅方向)に移動可能に構成されている。
また、奥側ガイド61および手前側ガイド62は、それぞれ原稿の一方(奥側)の側端と他方(手前側)の側端に突き当てられることにより、原稿の両方の側端位置を揃えるようにして原稿を位置決めする。
さらに、奥側ガイド61および手前側ガイド62は、原稿トレイ11の裏側(原稿トレイの内側)に設けられたラック63とそれぞれ連結されている。奥側ガイド61から延びるラック63と手前側ガイド62から延びるラック63は、共通のピニオン64に噛み合っている。各ラック63とピニオン64の噛み合いにより、奥側ガイド61および手前側ガイド62は、原稿幅方向で互いに同量ずつ接近又は離間する方向に移動するようになっている。その際、奥側ガイド61および手前側ガイド62が原稿幅方向の中心位置から左右均等となる位置に配置されていれば(センター振り分けがなされていれば)、奥側ガイド61および手前側ガイド62の間の中心位置は、これらのガイドがスライドした後であっても同じ位置に維持される。
画像読取装置10は、図3に示すように、原稿トレイ11に置かれた原稿の原稿幅を検知する第1原稿幅検知センサ50を備えている。第1原稿幅検知センサ50は、奥側ガイド61のスライド移動に伴って、奥側ガイド61と一体に移動する移動体52に沿って配置された複数の光センサ54を備えている。
一対の原稿ガイド61、62は、原稿トレイ11に置かれた原稿を位置決めするにあたって、当該原稿の両方の側端に同時に突き当てられる。このため、原稿を位置決めした状態の原稿ガイド61,62の位置は、原稿トレイ11に置かれた原稿の原稿幅に対応した位置となる。したがって、第1原稿幅検知センサ50は、原稿トレイ11に置かれた原稿の原稿幅を、原稿幅方向に移動する奥側ガイド61の位置に応じて検知する。
移動体52は、断面L字状に屈曲された板体で構成され、奥側ガイド61のラック63と一体に構成されている。移動体52には、複数の開口53が設けられている。各々の開口53は、移動体52の移動方向(原稿幅方向)において、互いに異なる位置に設けられている。なお、ここでは移動体52に複数の開口53を設けているが、当該開口53に代えて、例えば、切り欠き(不図示)を設けてもよい。
第1原稿幅検知センサ50を構成する複数の光センサ54は、それぞれ、発光部54Aと受光部54Bとを有する。上述した移動体52の開口53が形成された部分は、各々の光センサ54の発光部54Aと受光部54Bの間を移動するようになっている。そして、光センサ54の発光部54Aと受光部54Bの間に移動体52の開口53が位置する状態では、発光部54Aから照射された光を受光部54Bが受光するため、光センサ54がオン状態となる。また、光センサ54の発光部54Aと受光部54Bの間に移動体52の開口53が位置しない状態では、発光部54Aから照射された光が移動体52で遮られて受光部54Bが受光しないため、光センサ54がオフ状態となる。
第1原稿幅検知センサ50を構成する複数の光センサ54のセンサ個数を3つとした場合は、3つの光センサ54のオンオフ状態が原稿ガイド61、62の位置によって8つのパターンで切り替わるように、移動体52の各開口53と各光センサ54の相対的な位置関係が設定されている。
さらに詳述すると、まず、説明の便宜上、図3に示すように、3つの光センサ54を手前側ガイド62に近い側から順に、光センサ54−1、光センサ54−2、光センサ54−3と区別するとともに、移動体52に形成された4つの開口53を手前側ガイド62に近い側から順に、開口53―1、開口53−2、開口53−3、開口53−4と区別する。
そうした場合、3つの光センサ54−1、54−2、54−3のオンオフ状態のパターンは、原稿ガイド61、62の位置に応じて、以下の表1に示すように、8つのパターンのうちのいずれか1つに該当するものとなる。
表1において、パターン1は、光センサ54−1がオンで、光センサ54−2、54−3がオフとなるパターンである。パターン2は、光センサ54−1、54−2、54−3がすべてオフとなるパターンである。パターン3は、光センサ54−1、54−3がオフで、光センサ54−2がオンとなるパターンである。パターン4は、光センサ54−1、54−2がオンで、光センサ54−3がオフとなるパターンである。
パターン5は、光センサ54−1、54−3がオンで、光センサ54−2がオフとなるパターンである。パターン6は、光センサ54−1、54−2がオフで、光センサ54−3がオンとなるパターンである。パターン7は、光センサ54−1がオフで、光センサ54−2、54−3がオンとなるパターンである。パターン8は、光センサ54−1、54−2、54−3がすべてオンとなるパターンである。
このように各光センサ54−1、54−2、54−3のオンオフ状態のパターンの違いを利用すれば、原稿ガイド61、62の位置が、上記オンオフのパターンの違いで識別される8つの位置のいずれに存在するかを把握可能となる。また、原稿ガイド61、62は、原稿トレイ11に置かれた原稿を位置決めするにあたって、当該原稿の両方の側端に同時に突き当てられる。このため、原稿を位置決めした状態の原稿ガイド61,62の位置は、原稿トレイ11に置かれた原稿の原稿幅に対応した位置となる。
したがって、上述した3つの光センサ54−1、54−2、54−3のオンオフ状態が上記8つのパターンのいずれに該当するかにより、原稿トレイ11に置かれた原稿の原稿幅を検知可能となる。ただし、原稿トレイ11にサイズの異なる原稿が置かれた場合は、原稿ガイド61、62を最大幅の原稿の両側端に突き当てて原稿を位置決めすることになる。このため、第1原稿幅検知センサ50(光センサ54−1、54−2、54−3)を用いて検知される原稿の原稿幅は、原稿トレイ11に置かれた原稿のうち、原稿幅が最大となる原稿の原稿幅(以下、「最大原稿幅」)に対応したものとなる。
なお、原稿トレイ11に置かれた原稿の原稿幅を検知する第1原稿幅検知手段の構成としては、上記の構成に限らず、例えば、ピニオン64の回転量および回転方向に基づいて、奥側ガイド61および手前側ガイド62の位置を認識することにより、奥側ガイド61および手前側ガイド62により位置決めされた原稿の原稿幅を検知する構成であってもよい。
本実施の形態では、図2に示すように、第1搬送路31におけるフィードロール14の下流側の近傍に、搬送部37により原稿トレイ11から1枚ずつ分離して搬送された原稿の原稿幅を検知する第2原稿幅検知センサ66が設けられている。
第2原稿幅検知センサ66は、例えば、複数(図例では4つ)の反射型の光センサを用いて構成されている。第2原稿幅検知センサ66は、原稿トレイ11に置かれると予想される原稿の原稿幅の検知を考慮して、各センサの配置間隔が決定されている。
例えば、原稿幅方向(主走査方向)でセンター振り分けの基準となる中心位置に近い側(内側)の検知センサ66から数えて、1つ目、2つ目、3つ目、4つ目と区別すると、A5サイズの短手寸法(182mm)に相当する原稿幅の原稿を搬送した場合は、1つ目の検知センサ66だけがオン状態となり、A4サイズの短手寸法(210mm)に相当する原稿幅の原稿を搬送した場合は、2つ目までの検知センサ66がオン状態となり、B4サイズの短手寸法(257mm)に相当する原稿幅の原稿を搬送した場合は、3つ目までの検知センサ66がオン状態となり、A3サイズの短手寸法(297mm)に相当する原稿幅の原稿を搬送した場合は、4つの検知センサ66がすべてオン状態となる条件を満たす位置関係で、各々の検知センサ66が原稿幅方向に位置をずらして配置されている。
なお、図2に示す構成例では、異なるサイズの原稿G1、G2を原稿トレイ11に混載するにあたって、各々の原稿G1、G2の奥側の側端を奥側ガイド61に突き当てて当該原稿G1、G2の奥側の側端位置を揃えることを前提に、第2原稿幅検知センサ66を手前側ガイド62寄りに配置しているが、これに限らない。例えば、図示はしないが、各々の原稿の手前側の側端を手前側ガイド62に突き当てて当該原稿の手前側の側端位置を揃えることを前提に、第2原稿幅検知センサ66を奥側ガイド61寄りに配置してもよい。
また、本実施の形態では、図4に示すように、原稿トレイ11に置かれた原稿の原稿長を検知する原稿長検知センサ56が設けられている。原稿長検知センサ56は、原稿トレイ11上で、当該原稿トレイ11に置かれた原稿の原稿長を検知するものである。原稿トレイ11には、原稿のサイズの違いにかかわらず、すべての原稿が、原稿の先端位置を揃えた状態で置かれる。このため、原稿の後端位置は、原稿トレイ11に置かれた原稿の原稿長に依存したものとなる。即ち、原稿長が長い原稿と原稿長が短い原稿を比較すると、原稿長が長い原稿の後端位置は、原稿長が短い原稿の後端位置よりも、繰り出しロール13から離れたところに位置するものとなる。
原稿長検知センサ56は、例えば、複数(図例では4つ)の反射型の光センサを用いて構成されている。原稿長検知センサ56は、原稿トレイ11に置かれると予想される原稿の原稿長の検知を考慮して、各センサの配置間隔が決定されている。
例えば、原稿長方向で繰り出しロール13に近い側の検知センサ56から数えて、1つ目、2つ目、3つ目、4つ目と区別すると、A5サイズの短手寸法(182mm)に相当する原稿長の原稿を原稿トレイ11に置いた場合は、1つ目の検知センサ56だけがオン状態となり、A4サイズの短手寸法(210mm)に相当する原稿長の原稿を原稿トレイ11に置いた場合は、2つ目までの検知センサ56がオン状態となり、B4サイズの短手寸法(257mm)に相当する原稿長の原稿を原稿トレイ11に置いた場合は、3つ目までの検知センサ56がオン状態となり、A3サイズの短手寸法(297mm)に相当する原稿長の原稿を原稿トレイ11に置いた場合は、4つの検知センサ56がすべてオン状態となる条件を満たす位置関係で、各々の検知センサ56が原稿長方向に位置をずらして配置されている。
原稿トレイ11にサイズの異なる原稿を置いた場合は、原稿長検知センサ56を構成する複数の光センサのうち、オン状態となる光センサの個数は、原稿長が最大の原稿のサイズによって決まる。このため、原稿トレイ11上で原稿長検知センサ56を用いて検知される原稿の原稿長は、原稿トレイ11に置かれた原稿のうち、原稿長が最大となる原稿の原稿長(以下、「最大原稿長」)に対応したものとなる。
原稿検知センサ68、69は、第1搬送路31の途中に設けられている。原稿検知センサ68は、原稿の搬送方向において、送り出しロール対14、15よりも下流側で、かつテイクアウェイロール16よりも上流側に配置されている。原稿検知センサ69は、原稿の搬送方向において、プレレジロール17よりも下流側で、かつレジロール18よりも上流側に配置されている。原稿検知センサ68、69は、それぞれのセンサ位置で、搬送部37により原稿トレイ11から1枚ずつ分離して搬送される原稿の先端および後端の通過を検知する。原稿検知センサ68、69は、例えば反射型の光センサを用いて構成されている。
第1原稿幅検知センサ50、第2原稿幅検知センサ66、原稿長検知センサ56および原稿検知センサ68、69は、それぞれ制御部90に電気的に接続されている。そして、第1原稿幅検知センサ50、第2原稿幅検知センサ66、原稿長検知センサ56および原稿検知センサ68、69の各検知信号は、それぞれ個別に制御部90に取り込まれるようになっている。
制御部90は、例えば、CPU(中央演算処理装置)、ROM(Read-Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスク等のコンピュータのハードウェア資源を用いて構成される。制御部90は、例えば、上記のROM又はハードディスクに格納された制御用のプログラムをRAMに読み出して実行することにより、画像読取装置10を含む画像形成装置100全体の動作を制御する。このため、搬送部37の各種ロールの動作やゲートの切り替え動作等は、制御部90によって制御される。制御部90は、少なくとも、前述した搬送部37および読取部70と、後述する表示部および受付部とを含む、各部の動作を制御する。具体的な動作制御の内容については後段で説明する。
また、図5に示すように、画像読取装置10の筐体表面には、画像形成装置100を使用(操作)する使用者が操作する操作部の一例としての操作パネル58が設けられている。この操作パネル58は、表示部の一例としての表示パネル59を備えている。また、操作パネル58は、使用者から各種の指示を受け付ける受付部としての機能も兼ねている。
ここで、本実施の形態に係る画像読取装置10は、異なるサイズの原稿の搬送を許容する搬送モード(以下、「混載モード」)と、異なるサイズの原稿の搬送を許容しない(換言すると、同一サイズの原稿のみの搬送を許容する)搬送モード(以下、「通常モード」)を有している。
本実施の形態では、混載モードにおいて、異なるサイズの原稿を同時に重ねて原稿トレイ11の上に置き、その原稿束から原稿を1枚ずつ搬送し、その原稿の画像を読み取るようになっている。
混載モードは、操作パネル58を通じて使用者が選択することで設定される。混載モードが選択されると、制御部90が混載モードに基づく処理を行う。
通常モードでは、原稿トレイ11に正しく原稿が置かれ、それに合わせて原稿ガイド61、62の位置が正しく調整されていれば、第1原稿幅検知センサ50による原稿幅の検知結果、および、原稿長検知センサ56による原稿長の検知結果に基づいて、原稿のサイズを特定しても特に問題はない。しかしながら、混載モードでは、異なるサイズの原稿が原稿トレイ11に同時に置かれるため、第1原稿幅検知センサ50の検知結果と原稿長検知センサ56の検知結果から特定される原稿のサイズと、実際に原稿トレイ11から搬送される原稿のサイズが一致(整合)しない場合がある。
このため、混載モードでは、第1原稿幅検知センサ50の検知結果と原稿長検知センサ56の検知結果に加えて、第2原稿幅検知センサ66の検知結果と、原稿検知センサ68、69の検知結果に基づいて、原稿のサイズを特定(確定)する。これらの検知結果は、原稿のサイズ検知に関する情報の一例として、制御部90に取り込まれる。
制御部90が特定した原稿のサイズは、画像形成装置100の画像形成動作に適用する画像形成条件、例えば、画像読取装置10で原稿の画像を読み取るときの読み取り範囲や、コピー処理に適用するコピー倍率、コピー処理に使用する記録媒体Pのサイズなど、を決定するために利用される。
<本発明の実施の形態に係る画像読取装置の動作>
次に、本発明の実施の形態に係る画像読取装置の動作について説明する。ここでは、原稿11に置かれた原稿の画像を読み取る場合の動作について説明する。
まず、原稿トレイ11に置かれた原稿を繰り出しロール13によって繰り出した後、送り出しロール対14、15により第1搬送路31の下流側に送り出す。次に、第1搬送路31上で原稿をテイクアウェイロール16およびプレレジロール17を順に経て、レジロール18に送り込む。このとき、原稿の先端を回転停止状態とされたレジロール18のニップ部に突き当てる。そして、その突き当て状態でプレレジロール17により原稿を所定量だけ送り込むことにより、レジロール18の手前で原稿をループ状に撓ませる。
次に、予め設定されたタイミングでレジロール18の回転を開始することにより、第2プラテンガラス72B上に設定されている画像の読取位置に向けて原稿を搬送する。その後、第2プラテンガラス72B上の読取位置を通過する原稿の画像を読取部70により読み取る。
次に、第2プラテンガラス72B上を通過した原稿をアウトロール20によって下流側に送り込む。さらに、この原稿を切り替えゲート42によって第1搬送路31から第2搬送路32へと導く。最後に、第1排出ロール21によって原稿を排出トレイ40に排出する。
以上は、原稿の片面の画像を読み取る場合の動作である。原稿の両面の画像を読み取る場合の動作は、次のようになる。
まず、上述のように第2プラテンガラス72B上を通過した原稿を、切り替えゲート42によって第1搬送路31から第3搬送路33へと送り込んだ後、第3搬送路33から第4搬送路34へと送り込む。
次に、第4搬送路34でインバータロール22およびインバータピンチロール23により原稿をスイッチバックさせた後、切り替えゲート43によって第4搬送路34から第5搬送路35へと原稿を送り込む。こうして第5搬送路35へと送り込まれた原稿は、プレレジロール17の手前(上流側)で第1搬送路31に合流する。
その後、第1搬送路31に沿って搬送される原稿の画像を上記同様に読み取る。次に、第2プラテンガラス72B上を通過した原稿を、切り替えゲート42によって第1搬送路31から第3搬送路33へと送り込んだ後、第3搬送路33から第4搬送路34へと送り込む。
次に、第4搬送路34でインバータロール22およびインバータピンチロール23により原稿をスイッチバックさせた後、切り替えゲート43によって第4搬送路34から第6搬送路36へと原稿を送り込む。
次に、第6搬送路36上で原稿を第2排出ロール24により第1排出ロール21に向けて搬送する。次に、第1排出ロール21によって原稿を排出トレイ41に排出する。
<画像読取処理の第1例>
図6〜図8は本発明の実施の形態に係る画像読取装置の処理手順の第1例を示すフローチャートである。ここでは、原稿トレイ11に置かれた原稿の画像を、上述した「通常モード」で読み取る場合の処理手順について説明する。
まず、一連の処理(ジョブ)を開始するにあたって、制御部90は、操作パネル58に設けられたスタートボタンが押下されたかどうかを判断する(ステップS1)。スタートボタンは、例えば、コピーやスキャンなどの一連の処理の開始を指示するときに使用者によって押下操作されるものである。ここで記述する「一連の処理」とは、原稿トレイ11に置かれた原稿の画像を読み取る場合に、当該原稿の搬送を開始してから、当該原稿の読み取りを終了し、かつ当該原稿の排出を終えるまでの処理をいう。したがって、原稿トレイ11にN枚(Nは2以上の整数)の原稿が置かれた状況で、原稿の搬送を開始した場合は、当該N枚の原稿の読み取りを終了し、かつ当該N枚の原稿の排出を終えるまでの処理が「一連の処理」となる。
次に、制御部90は、上記ステップS1でスタートボタンが押下されたと判断すると、原稿ガイド61、62の位置から原稿幅を検知し、これを原稿の暫定幅W1に決定する(ステップS2)。原稿幅の検知は、例えば、次のような仕組みで行なえばよい。すなわち、上記表1に示す光センサ54(54−1、54−2、54−3)のオンオフ状態のパターン種と、各種の原稿幅とを対応付けた対応表のデータを、制御用データの1つとして上記のROM又はハードディスクに記憶しておき、そこからCPUが対応表のデータを読み出して、当該対応表にしたがって、光センサ54のオンオフ状態のパターン種を基に原稿幅を検知する。
次に、制御部90は、原稿長検知センサ56を用いて原稿長を検知し、これを原稿の暫定長L1に決定する(ステップS3)。なお、ステップS2の処理とステップS3の処理は、どちらを先に行なってもよい。ステップS2およびステップS3においては、原稿の搬送を開始する前に、原稿の原稿幅および原稿長を検知することになる。また、ステップS2およびステップS3においては、原稿トレイ11に原稿が置かれた状態、つまり原稿を分離する前の状態で、当該原稿の原稿幅および原稿長を検知することになる。
次に、制御部90は、搬送部37を駆動して原稿の搬送を開始する(ステップS4)。これにより、原稿トレイ11に置かれた原稿のうち、最上位の原稿が繰り出しロール13の回転によって繰り出されるとともに、繰り出された原稿が送り出しロール対14、15の回転によって1枚ずつ分離された状態で送り出される。
次に、制御部90は、「継続フラグ」がオンの状態になっているかどうかを確認する(ステップS5)。「継続フラグ」は、例えば、コピーなどの処理に際して、原稿トレイ11に置かれたN枚(Nは2以上の整数)の原稿の画像を読み取る場合に、1枚目からN枚目までの原稿の画像を読み取り終えるまでの間、上記操作パネル58で「処理を継続する旨の指示」を受け付けたときにオンの状態となる。「継続フラグ」のオン/オフの設定の切り替えは制御部90が行なう。また、制御部90は、画像形成装置100が使用者からコピー、スキャンなどの処理の実行指示を待っている状態(待機状態)では、「継続フラグ」をオフの状態に設定しておく。このため、コピーなどの処理を開始する段階では、「継続フラグ」の初期設定がオフの状態になっている。
制御部90は、上記ステップS5において、「継続フラグ」がオンの状態になっていれば、後述するステップS10の処理に移行し、「継続フラグ」がオフの状態になっていれば、次のステップS6の処理に進む。
ステップS6において、制御部90は、第1搬送路31上で原稿幅検知センサ66を用いて原稿幅W2を検知する。原稿幅検知センサ66は、送り出しロール対14,15よりも搬送方向の下流側に配置されている。このため、第2原稿幅検知センサ66が検知する原稿幅は、送り出しロール対14、15によって1枚ずつ分離して送り出された原稿の原稿幅に対応したものとなる。ステップS5においては、搬送中の原稿の原稿幅を検知することになる。また、ステップS5においては、送り出しロール対14、15により原稿を分離した状態で、当該原稿の原稿幅を検知することになる。
次に、制御部90は、上記ステップS2で検知した原稿幅(W1)と、上記ステップS6で検知した原稿幅W2とが、整合(一致)するかどうかを判断する(ステップS7)。そして、原稿幅が整合すると判断した場合は、次のステップS8の処理に進み、原稿幅が整合しないと判断した場合(つまり、原稿幅の不整合が発生したと判断した場合)は、後述するステップS13の処理に移行する。
ステップS8において、制御部90は、上記ステップS4で搬送を開始した原稿、つまり搬送中の原稿の原稿長(L2)が確定したかどうかを確認する。ステップS8においては、搬送中の原稿の原稿長を、原稿検知センサ68、69を用いて検知することになる。また、ステップS8においては、送り出しロール対14、15により原稿を分離した状態で、当該原稿の原稿長を検知することになる。搬送中の原稿の原稿長は、例えば、次のような仕組みで検知し、確定すればよい。
まず、搬送中の原稿の原稿長は、第1搬送路31上で原稿搬送方向の異なる位置に設けられた原稿検知センサ68、69を用いて検知する。その場合、搬送中の原稿の先端通過を原稿検知センサ68から検知してから、当該原稿の後端通過を原稿検知センサ68が検知するまでに、原稿搬送用のモータが回転する回転量は原稿長に比例したものとなる。また、搬送中の原稿の先端通過を原稿検知センサ69から検知してから、当該原稿の後端通過を原稿検知センサ68が検知するまでに、原稿搬送用のモータが回転する回転量も原稿長に比例したものとなる。原稿搬送用のモータの回転量は、例えば、エンコーダなどを用いて検出することが可能である。
したがって、例えば、原稿搬送方向において、原稿検知センサ68から原稿検知センサ69までの搬送長よりも原稿長が短い原稿の場合は、原稿検知センサ68が原稿の先端通過を検知してから、当該原稿現地センサ68が原稿の後端通過を検知するまでに、原稿搬送用のモータが回転した回転量を検出し、当該モータ回転量を原稿長に換算すれば、原稿長を検知(確定)することが可能となる。また、原稿搬送方向において、原稿検知センサ68から原稿検知センサ69までの搬送長よりも原稿長が長い原稿の場合は、原稿検知センサ69が原稿の先端通過を検知してから原稿検知センサ68が原稿の後端通過を検知するまでに、原稿搬送用のモータが回転した回転量を検出し、当該モータ回転量を原稿長に換算すれば、原稿長を検知(確定)することが可能となる。原稿長が長い原稿の場合は、当該原稿の後端通過を原稿検知センサ68が検知した段階で、当該原稿の先端がレジロール18の位置を過ぎている場合もあり得る。
上記ステップS8において原稿長(L2)が確定したと判断すると、制御部90は、上記ステップS3で検知した原稿長(L1)と上記ステップS8で確定(検知)した原稿長(L2)とが、整合(一致)するかどうかを判断する(ステップS9)。そして、原稿長が整合すると判断した場合は、次のステップS10の処理に進み、原稿長が整合しないと判断した場合(つまり、原稿長に不整合が発生したと判断した場合)は、後述するステップS19の処理に移行する。
ステップS10において、制御部90は、搬送中の原稿が第2プラテンガラス72B上の読取位置を通過するときに、当該原稿の画像を読取部70で読み取るように制御する。
次に、制御部90は、画像の読み取りを終えた原稿を第1搬送路31から第2搬送路32へと送り込んだ後、当該第2搬送路32の終端部に設けられた第1排出ロール21の回転により、原稿を排出トレイ40に排出するように制御する(ステップS11)。
次に、制御部90は、次に搬送すべき原稿が原稿トレイ11に残っているかどうかを、例えば、原稿トレイ11に設けられた原稿有無センサ(不図示)を用いて確認する(ステップS12)。そして、原稿トレイ11に次の原稿が残っていれば、上記ステップS4に戻り、残っていなければ、一連の処理(例えば、コピー処理など)を終える。
(ステップS13の処理に移行した場合)
ステップS13において、制御部90は、原稿の搬送を停止するように搬送部37を制御する。この場合、制御部90は、レジロール18の位置(以下、「レジ位置」とも記す)よりも原稿搬送方向の上流側に原稿を停止させる。原稿がレジ位置よりも原稿搬送方向の上流側に停止した状態とは、原稿搬送方向において、原稿の先端がレジ位置と同じか、レジ位置よりも上流側に存在する状態をいう。
「原稿サイズの不整合」には、前述したように「原稿幅の不整合」と「原稿長の不整合」がある。上記ステップS7からステップS13の処理に移行した場合は、原稿幅の不整合が生じた場合に相当する。その場合、原稿幅の不整合が発生する時刻は、原稿の先端がレジロール18の位置を通過する通過時刻よりも前になる。その理由は、原稿搬送方向において、原稿幅検知センサ66が、送り出しロール対14、15と搬送ロール対16との間に配置され、この原稿幅検知センサ66の検知結果を用いて、原稿幅に不整合が生じたかどうかを制御部90で判断するためである。
原稿の搬送を停止させる処理は、原稿がレジ位置よりも原稿搬送方向の上流側に停止する条件を満たせば、どのような段階で行なってもよい。
例えば、原稿幅の不整合が発生した場合は、当該不整合の発生を認識した段階(つまり、原稿の先端が原稿幅検知センサ66の位置を通過した段階)で、直ちに原稿の搬送を停止させる処理を行なってもよい。また、原稿の先端をレジロール18に突き当ててループの形成を行えた段階で、原稿の搬送を停止させる処理を行なってもよい。また、原稿幅の不整合の発生を認識した後、原稿の先端がレジロール18に突き当たる前の段階(例えば、原稿検知センサ69が原稿の先端通過を検知した段階)で、原稿の搬送を停止させる処理を行なってもよい。
次に、制御部90は、原稿幅の不整合があっても、現在進行中の一連の処理を継続するか否かを使用者に確認するための確認画面を、上記表示パネル59に表示するように制御する(ステップS14)。確認画面としては、例えば、図9に示すように、確認のためのメッセージとあわせて、「継続」ボタンと「クリア」ボタンを表示する。表示パネル59は、例えば、タッチパネル式になっている。そして、使用者がいずれか一方のボタンを押下すると、その押下された位置の座標データを基に、使用者が「継続」ボタンを選択したのか、「クリア」ボタンを選択したのかが制御部90で判別できる仕組みになっている。
次に、制御部90は、表示パネル59に確認画面を表示した状態で、使用者から一連の処理を継続する旨の指示を操作パネル58で受け付けたかどうか、つまり使用者が確認画面上で「継続」ボタンを選択(押下操作)したかどうかを判断する(ステップS15)。このとき、使用者から一連の処理を継続する旨の指示を受け付けると、制御部90は、それをトリガとして「継続フラグ」をオンの状態に設定する。そして、上記ステップS13で停止させていた原稿の搬送を再開するように搬送部37を制御した後(ステップS16)、上記ステップS10の処理に移行する。この場合は、「継続フラグ」がオンに設定された状態で、現在進行中の一連の処理が継続されるため、上記ステップS5の判定結果は肯定判定となる。
また、上記ステップS15において、使用者から一連の処理を継続する旨の指示を受け付けなかった、つまり使用者が確認画面上で「クリア」ボタンを選択(押下操作)した場合は、制御部90は、現在進行中の一連の処理を中止して搬送路上の原稿を排出トレイ40に排出するように搬送部37を制御する(ステップS17)。
次に、制御部90は、使用者に対して原稿サイズの不整合の発生を回避するための忠告画面を表示パネル59に表示した後、処理待ちの待機状態に戻す(ステップS18)。この場合は、原稿幅の不整合の発生がきっかけになって、ステップS17とステップS18の処理が行なわれる。このため、忠告画面としては、例えば、図10に示すように、原稿ガイドの位置合わせを促すメッセージや混載モードの設定を促すメッセージを含むものとすればよい。ちなみに、混載モードに設定された場合は、異なるサイズの原稿の搬送を許容する、つまり原稿サイズの不整合が発生することを前提に、一連の処理を行なうことになる。
(ステップS19の処理に移行した場合)
ステップS9からステップS19に移行した場合は、原稿長の不整合が生じた場合に相当する。その場合、原稿長の不整合が発生する時刻は、原稿の先端がレジ位置を通過する通過時刻よりも前になることも、後になることもある。そこで、ステップS19において、制御部90は、原稿がレジ位置を過ぎているかどうかを判断する。原稿がレジ位置を過ぎている状態とは、原稿の先端がレジ位置よりも原稿搬送方向の下流側に存在する状態をいう。このため、原稿がレジ位置を過ぎているかどうかについては、例えば、次のような判断基準に基づいて判断すればよい。
すなわち、第2プラテンガラス72B上の読取位置に向けて原稿を搬送する場合は、それに先立って、まず、回転停止状態のレジロール18のニップ部に原稿の先端をレジロール18に突き当て、次に、当該突き当て状態で原稿を所定量搬送してループ状に撓ませてから、所定のタイミングでレジロール18の回転を開始することになる。このため、レジロール18の回転を開始した後であれば、上記ステップS19で肯定判定し、レジロール18の回転を開始する前であれば、上記ステップS19で否定判定すればよい。ステップS19で肯定判定した場合は、次のステップS20に進み、ステップS19で否定判定した場合は、上記ステップS13の処理に移行する。
ステップS20において、制御部90は、原稿の搬送をそのまま継続させ、搬送中の原稿が第2プラテンガラス72B上の読取位置を通過するときに、当該原稿の画像を読取部70で読み取るように制御する。
次に、制御部90は、第2プラテンガラス72B上の読取位置を原稿が完全に通過した後(1ページ分の画像の読み取りを終えた後)、当該原稿を排出トレイ40に排出する前の段階で、原稿の搬送を停止するように、搬送部37を制御する(ステップS21)。原稿を排出トレイ40に排出する前の段階とは、原稿の後端が第1排出ロール21の位置を通過する前の段階(原稿全体が第1排出ロール21を抜けて排出トレイ40に完全に排出される前の段階)をいう。
次に、制御部90は、原稿長の不整合があっても、現在進行中の一連の処理を継続するか否かを使用者に確認するための確認画面を、上記表示パネル59に表示するように制御する(ステップS14)。確認画面としては、例えば、図11に示すように、確認のためのメッセージとあわせて、「継続」ボタンと「クリア」ボタンを表示する。
次に、制御部90は、表示パネル59に確認画面を表示した状態で、使用者から一連の処理を継続する旨の指示を操作パネル58で受け付けたかどうか、つまり使用者が確認画面上で「継続」ボタンを選択(押下操作)したかどうかを判断する(ステップS23)。このとき、使用者から一連の処理を継続する旨の指示を受け付けると、制御部90は、それをトリガとして「継続フラグ」をオンの状態に設定する。そして、上記ステップS21で停止させていた原稿の搬送を再開するように搬送部37を制御した後(ステップS24)、上記ステップS11の処理に移行する。この場合は、「継続フラグ」がオンに設定された状態で、現在進行中の一連の処理が継続されるため、上記ステップS5の判定結果は肯定判定となる。また、上記ステップS21で搬送を停止する前に、上記ステップS20で読み取った原稿の画像情報は、有効な画像情報としてRAM、ハードディスク等の画像蓄積部に保存する。
また、上記ステップS23において、使用者から一連の処理を継続する旨の指示を受け付けなかった、つまり使用者が確認画面上で「クリア」ボタンを選択(押下操作)した場合は、上記ステップS17の処理に移行する。この場合は、原稿長の不整合の発生がきっかになって、ステップS17とステップS18の処理が行なわれる。このため、ステップS18で表示パネル59に表示する忠告画面としては、例えば、図12に示すように、原稿トレイ11に原稿以外のものを置かないように注意を促すメッセージや混載モードの設定を促すメッセージを含むものとすればよい。
<画像読取処理の第2例>
図13は本発明の実施の形態に係る画像読取装置の処理手順の第2例を示すフローチャートである。この第2例の処理手順においては、上記第1例の処理手順と比較して、上記ステップS9で否定判定した後の処理手順が異なる。このため、図13のフローチャートは、上記ステップS9で否定判定した後の処理手順を示している。
まず、ステップS31において、制御部90は、原稿がレジ位置を過ぎているかどうかを判断する。ここでの判断基準は、上記ステップS19と同様の判断基準を採用すればよい。ステップS31で肯定判定した場合は、次のステップS32に進み、ステップS31で否定判定した場合は、上記第1例の処理手順に含まれるステップS13の処理に移行する。
ステップS32において、制御部90は、原稿の画像の読み取りを中止して、排出直前の状態で原稿の搬送を停止するように、読取部70および搬送部37を制御する。このとき、原稿の先端が読取位置に到達する前であれば、第2プラテンガラス72B上で画像の読み取りを行なうことなく、原稿を通過させる。また、原稿の先端が読取位置に到達した後であれば、読取部70による画像の読み取りを中断させる。排出直前の状態とは、原稿を第1排出ロール21で挟持している状態で、当該原稿の先端が第1排出ロール21よりも下流側(排出トレイ40側)に存在し、かつ当該原稿の後端が第2搬送路32と第6搬送路36の合流位置よりも下流側(第1排出ロール21側)に存在する状態をいう。
次に、制御部90は、原稿長の不整合があっても、現在進行中の一連の処理を継続するか否かを使用者に確認するための確認画面を、上記表示パネル59に表示するように制御する(ステップS33)。確認画面としては、例えば、上記図11と同様に、確認のためのメッセージとあわせて、「継続」ボタンと「クリア」ボタンを表示する。
次に、制御部90は、表示パネル59に確認画面を表示した状態で、使用者から一連の処理を継続する旨の指示を操作パネル58で受け付けたかどうか、つまり使用者が確認画面上で「継続」ボタンを選択(押下操作)したかどうかを判断する(ステップS34)。このとき、使用者から一連の処理を継続する旨の指示を受け付けなかった、つまり使用者が確認画面上で「クリア」ボタンを選択(押下操作)した場合は、上記第1例の処理手順に含まれるステップS17の処理に移行する。
また、上記ステップS34において、使用者から一連の処理を継続する旨の指示を受け付けると、制御部90は、それをトリガとして「継続フラグ」をオンの状態に設定する。そして、原稿の被読み取り面を基に戻すための反転搬送を行なうように搬送部37を制御する(ステップS35)。原稿の反転搬送は、2回のスイッチバックを含む。具体的には次のような手順で行なう。
まず、第1排出ロール21を原稿排出時とは反対方向に回転させることにより、1回目のスイッチバックを行なう。そして、1回目のスイッチバックにより原稿を第2搬送路32から第6搬送路に送り込む。なお、第1排出ロール21の逆回転によって原稿をスイッチバックさせた場合は、当該原稿がゲートの切り替え等を要することなく第2搬送路32から第6搬送路26に導かれるようになっている。
次に、制御部90は、第2排出ロール24によって原稿を第6搬送路36から第4搬送路34に送り込んだ後、第4搬送路34でインバータロール22およびインバータピンチロール23により、2回目のスイッチバックを行なう。
次に、制御部90は、前述した反転搬送によって被読み取り面を元に戻した原稿を、レジロール18の位置に再び送り込むための再搬送を行なうように搬送部37を制御する(ステップS36)。原稿の再搬送は、上記2回目のスイッチバックにより搬送された原稿の進路を、切り替えゲート43により第5搬送路35へと切り替えて、プレレジロール17に向けて原稿を搬送することにより行なう。
その後は、上記第1例の処理手順に含まれるステップS10の処理に移行する。この場合は、「継続フラグ」がオンに設定された状態で、現在進行中の一連の処理が継続されるため、上記ステップS5の判定結果は肯定判定となる。また、上記ステップS32で原稿の搬送を停止する前に当該原稿の画像を読取部70で読み取った場合は、当該読み取った原稿の画像情報を、無効な画像情報としてRAM、ハードディスク等の画像蓄積部から消去する。
以上の処理手順においては、原稿のスイッチバックを2回行なってから、原稿を第1搬送路31に戻すため、テイクアウェイロール16によって第1搬送路31を搬送されるときの原稿の表裏の関係と、2回のスイッチバック後の再搬送によって第1搬送路31を搬送されるときの原稿の表裏の関係は、同じ関係になる。
<画像読取処理の第3例>
図14は本発明の実施の形態に係る画像読取装置の処理手順の第3例を示すフローチャートである。この第3例の処理手順においては、上記第1例の処理手順と比較して、上記ステップS9で否定判定した後の処理手順が異なる。このため、図14のフローチャートは、上記ステップS9で否定判定した後の処理手順を示している。
まず、ステップS41において、制御部90は、原稿がレジ位置を過ぎているかどうかを判断する。ここでの判断基準は、上記ステップS19と同様の判断基準を採用すればよい。ステップS41で肯定判定した場合は、次のステップS42に進み、ステップS41で否定判定した場合は、上記第1例の処理手順に含まれるステップS13の処理に移行する。
ステップS42において、制御部90は、原稿の画像の読み取りを中止して、原稿の搬送を停止するように、読取部70および搬送部37を制御する(ステップS42)。このとき、原稿の先端が読取位置に到達する前であれば、第2プラテンガラス72B上で画像の読み取りを行なうことなく、原稿を通過させる。また、原稿の先端が読取位置に到達した後であれば、読取部70による画像の読み取りを中断させる。また、原稿の搬送を停止させる処理は、原稿を排出トレイ41に排出する前であれば、どのような段階で行なってもよい。
例えば、上記ステップS41で原稿がレジ位置を過ぎていると判断した段階で、直ちに原稿の搬送を停止させる処理を行なってもよい。また、第2プラテンガラス72B上の読取位置を原稿が通過し終わった段階で、原稿の搬送を停止させる処理を行なってもよい。また、第1排出ロール21で原稿を排出している途中の段階で、原稿の搬送を停止させる処理を行なってもよい。
次に、制御部90は、原稿長の不整合があっても、現在進行中の一連の処理を継続するか否かを使用者に確認するための確認画面を、上記表示パネル59に表示するように制御する(ステップS43)。確認画面としては、例えば、図15に示すように、確認のためのメッセージとあわせて、「継続」ボタンと「クリア」ボタンを表示する。
次に、制御部90は、表示パネル59に確認画面を表示した状態で、使用者から処理を継続する旨の指示を操作パネル58で受け付けたかどうか、つまり使用者が確認画面上で「継続」ボタンを選択(押下操作)したかどうかを判断する(ステップS44)。このとき、使用者から処理を継続する旨の指示を受け付けなかった、つまり使用者が確認画面上で「クリア」ボタンを選択(押下操作)した場合は、上記第1例の処理手順に含まれるステップS17の処理に移行する。
また、上記ステップS44において、使用者から処理を継続する旨の指示を受け付けると、制御部90は、それをトリガとして「継続フラグ」をオンの状態に設定する。そして、上記ステップS42で停止させた原稿の搬送を再開するように搬送部37を制御する(ステップS45)。
次に、制御部90は、第1排出ロール21で原稿を排出トレイ40に排出するように搬送部37を制御する(ステップS46)。
次に、制御部90は、一連の処理を継続するための案内画面を表示パネル59に表示するように制御する(ステップS47)。案内画面としては、例えば、図16に示すように、使用者に対して原稿の再セットを促すメッセージやその後の操作方法を促すメッセージを表示する。
その後、制御部90は、上記案内画面に表示された表示内容に基づく操作(本例ではスターボタンを押下する操作)が行なわれたかどうかを判断する(ステップS48)。そして、スタートボタンが押下されたと判断すると、上記第1例の処理手順に含まれるステップS4の処理に移行する。この場合は、「継続フラグ」がオンに設定された状態で、現在進行中の一連の処理が継続されるため、上記ステップS5の判定結果は肯定判定となる。また、上記ステップS42で原稿の搬送を停止する前に当該原稿の画像を読取部70で読み取った場合、当該読み取った原稿の画像情報を、無効な画像情報としてRAM、ハードディスク等の画像蓄積部から消去する。
<変形例>
上記実施の形態においては、原稿トレイ11に置かれた原稿を搬送する際に適用する搬送モードとして、「通常モード」と「混載モード」を有するものとしたが、本発明はこれに限らず、「通常モード」のみを有するものにも適用可能である。
また、上記実施の形態においては、上記ステップS15又はステップS23で「継続」が選択されたと判断した場合に、継続フラグをオンに設定し、以降はステップS5の判定結果が肯定判定となるようにしたが、本発明はこれに限らない。例えば、原稿幅の不整合が生じた場合と、原稿長の不整合が生じた場合で、それぞれ異なる継続フラグをオンに設定し、この設定を反映させて、以降の処理を行なってもよい。
具体的には、例えば、原稿幅の不整合の発生に際して、上記ステップS15で「継続」が選択されたと判断した場合は、第1の継続フラグをオンに設定する。また、原稿長の不整合の発生に際して、上記ステップS23で「継続」が選択されたと判断した場合は、第1の継続フラグと異なる第2の継続フラグをオンに設定する。また、上記ステップS23に代えて、上記ステップS34又はステップS44で「継続」が選択されたと判断した場合にも、第2の継続フラグをオンに設定する。そして、第1の継続フラグと第2の継続フラグが共にオンに設定されている場合は、上記ステップS6〜S9の処理をパスする。また、第1の継続フラグのみがオンに設定されている場合は、ステップS6、S7の処理をパスし、第2の継続フラグのみがオンに設定されている場合は、ステップS8、S9の処理をパスする。