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JP2011059531A - 感放射線性樹脂組成物及びパターン形成方法 - Google Patents

感放射線性樹脂組成物及びパターン形成方法 Download PDF

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JP2011059531A JP2009211068A JP2009211068A JP2011059531A JP 2011059531 A JP2011059531 A JP 2011059531A JP 2009211068 A JP2009211068 A JP 2009211068A JP 2009211068 A JP2009211068 A JP 2009211068A JP 2011059531 A JP2011059531 A JP 2011059531A
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Ken Maruyama
研 丸山
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Abstract

【課題】KrFエキシマレーザー、ArFエキシマレーザー等の(極)遠紫外線等に有効に感応し、ナノエッジラフネス、感度及び解像度に優れ、微細パターンを高精度に且つ安定して形成可能なネガ型レジスト膜を成膜することができる感放射線性樹脂組成物。
【解決手段】(A)オキセタニル基及びエポキシ基のうちの少なくとも一方と、カルボキシル基及びフェノール性水酸基のうちの少なくとも一方と、を側鎖に含む重合体と、(B)下記一般式(b1)又は(b2)で表される化合物と、を含有する。
Figure 2011059531

【選択図】なし

Description

本発明は、感放射線性樹脂組成物及びパターン形成方法に関する。更に詳しくは、本発明は、KrFエキシマレーザー、ArFエキシマレーザー、Fエキシマレーザー、EUV等の(極)遠紫外線、シンクロトロン放射線等のX線、電子線等の荷電粒子線などの各種の放射線による微細加工に適した化学増幅型レジストとして使用される感放射線性樹脂組成物及びそれを用いたパターン形成方法に関する。
リソグラフィー技術においては、例えば、基板等の支持体上にレジスト材料からなるレジスト膜を形成し、このレジスト膜に対して、所定のパターンが形成されたマスクを介して、光、電子線等の放射線にて選択的露光を行い、現像処理を施すことにより、レジスト膜に所定形状のレジストパターンを形成する工程が行われる。そして、露光部分が現像液に溶解する特性に変化するレジスト材料をポジ型、露光部分が現像液に溶解しない特性に変化するレジスト材料をネガ型という。
近年、半導体素子や液晶表示素子の製造においては、リソグラフィー技術の進歩により急速にパターンの微細化が進んでいる。微細化の手法としては、一般に、露光光源の短波長化が行われている。具体的には、従来は、g線、i線に代表される紫外線が用いられていたが、現在では、KrFエキシマレーザーや、ArFエキシマレーザーを用いた半導体素子の量産が開始されている。また、これらエキシマレーザーより短波長のFエキシマレーザー、電子線、EUV(極紫外線)やX線等についても検討が行われている。
i線やKrFエキシマレーザー光(波長248nm)を光源とするプロセスに使用するネガ型レジスト材料としては、酸発生剤と、ノボラック樹脂やポリヒドロキシスチレン等のアルカリ可溶性樹脂と、メラミン樹脂や尿素樹脂等のアミノ樹脂との組合せを含むネガ型レジスト組成物が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
更に短波長のArFエキシマレーザー光(波長193nm)を用いるプロセスに適用するネガ型レジスト材料としては、ArFエキシマレーザーに対する透明性を向上させたものとして、例えば、カルボキシ基を有する樹脂成分、アルコール性水酸基を有する架橋剤、及び酸発生剤を含むネガ型レジスト組成物が提案されている。これは、酸発生剤から発生する酸の作用によって、樹脂成分のカルボキシ基と架橋剤のアルコール性水酸基とが反応することにより、樹脂成分をアルカリ可溶性から不溶性に変化させるタイプである。また、カルボキシ基又はカルボン酸エステル基とアルコール性水酸基とを両方有する樹脂成分、及び酸発生剤を含むネガ型レジスト組成物であって、樹脂成分中のカルボキシ基又はカルボン酸エステル基とアルコール性水酸基とを酸発生剤から発生する酸の作用によって分子間で反応させることにより、樹脂成分をアルカリ可溶性から不溶性に変化させるタイプのものも提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開昭62−164045号公報 特開2000−206694号公報
しかしながら、前記ネガ型レジスト組成物等のいかなる組合せにおいても、超微細領域での、高感度、高解像性、良好なパターン形状、良好なナノエッジラフネス(低ラフネス)は同時に満足できていないのが現状である。
本発明は、前記実情に鑑みてなされたものであり、KrFエキシマレーザー、ArFエキシマレーザー、EUV等の(極)遠紫外線、シンクロトロン放射線等のX線、電子線に有効に感応し、ナノエッジラフネス、感度及び解像度に優れ、微細パターンを高精度に且つ安定して形成可能なネガ型レジスト膜を成膜することができる感放射線性樹脂組成物及びそれを用いたパターン形成方法を提供することを目的とする。
本発明は以下の通りである。
[1](A)オキセタニル基及びエポキシ基のうちの少なくとも一方と、カルボキシル基及びフェノール性水酸基のうちの少なくとも一方と、を側鎖に含む重合体と、
(B)下記一般式(b1)又は(b2)で表される化合物と、を含有することを特徴とする感放射線性樹脂組成物。
Figure 2011059531
〔一般式(b1)及び(b2)において、R31〜R35は、それぞれ独立に、水素原子、フッ素原子、トリフルオロメチル基、炭素数1〜12の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基、炭素数5〜25のシクロアルキル基、−S−R36基、−O−SO−R37基、又は、−SO−R38基を示す(但し、R36〜R38は、それぞれ独立に、フッ素原子で置換若しくは非置換の炭素数1〜12の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基、フッ素原子で置換若しくは非置換の炭素数5〜25のシクロアルキル基、フッ素原子で置換若しくは非置換の炭素数6〜22のアリール基を示す。)。X 及びX は、それぞれ独立に、OH、R39、又は、R40COOを示す(但し、R39及びR40は、それぞれ独立に、フッ素原子で置換若しくは非置換の炭素数1〜12の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基、フッ素原子で置換若しくは非置換の炭素数5〜25のシクロアルキル基、又は、フッ素原子、トリフルオロメチル基、及びヒドロキシル基のうちの少なくとも1種で置換若しくは非置換の炭素数6〜22のアリール基を示す。)。〕
[2]前記重合体が、下記一般式(1−a)及び(1−b)で表される繰り返し単位のうちの少なくとも一方と、下記一般式(2)〜(7)で表される繰り返し単位のうちの少なくとも1種と、を含む前記[1]に記載の感放射線性樹脂組成物。
Figure 2011059531
〔一般式(1−a)において、Rは水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示す。Rは水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示す。R、R、R及びRは、それぞれ独立に、水素原子、フッ素原子、炭素数1〜4のアルキル基、フェニル基、又は炭素数1〜4のパーフルオロアルキル基を示す。nは1〜6の整数である。〕
Figure 2011059531
〔一般式(1−b)において、Rは水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示す。Rは水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示す。nは1〜6の整数である。〕
Figure 2011059531
〔一般式(2)において、Rは水素原子又はメチル基を示す。R及びRは、それぞれ独立に、メチレン基、炭素数2〜6の直鎖状若しくは分岐状のアルキレン基、又は炭素数4〜12の脂環式のアルキレン基を示す。〕
Figure 2011059531
〔一般式(3)において、R10は水素原子又はメチル基を示す。R11はメチレン基、炭素数2〜6の直鎖状若しくは分岐状のアルキレン基、又は炭素数4〜12の脂環式のアルキレン基を示す。〕
Figure 2011059531
〔一般式(4)において、R12は水素原子又はメチル基を示す。〕
Figure 2011059531
〔一般式(5)において、R13は水素原子又はメチル基を示す。R14は、炭素数1〜12の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基、又は、炭素数1〜12の直鎖状若しくは分岐状のアルコキシル基を示す。i及びjは、それぞれ独立に、0〜3の整数を示す(但し、i+j≦5を満たす。)。〕
Figure 2011059531
〔一般式(6)において、R15は水素原子又はメチル基を示す。R16は、炭素数1〜12の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基、又は、炭素数1〜12の直鎖状若しくは分岐状のアルコキシル基を示す。k及びlは、それぞれ独立に、0〜3の整数を示す(但し、k+l≦5を満たす。)。〕
Figure 2011059531
〔一般式(7)において、R17は水素原子又はメチル基を示す。R18は、炭素数1〜12の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基、又は、炭素数1〜12の直鎖状若しくは分岐状のアルコキシル基を示す。m及びnは、それぞれ独立に、0〜3の整数を示す(但し、m+n≦5を満たす。)。〕
[3](1)前記[1]又は[2]に記載の感放射線性樹脂組成物を用いてレジスト膜を形成する工程と、
(2)得られたレジスト膜を、KrFエキシマレーザー、ArFエキシマレーザー、電子線(EB)又は極紫外線(EUV)を用いて露光する工程と、を備えることを特徴とするパターン形成方法。
本発明の感放射線性樹脂組成物によれば、KrFエキシマレーザー、ArFエキシマレーザー、EUV等の(極)遠紫外線、シンクロトロン放射線等のX線、電子線に有効に感応し、ナノエッジラフネス、感度及び解像度に優れ、微細パターンを高精度に且つ安定して形成可能なネガ型レジスト膜を成膜することができる。
ラインパターンを上方から見た際の模式的な平面図である。 ラインパターン形状の模式的な断面図である。
以下、本発明を詳細に説明する。尚、本明細書における「(メタ)アクリレート」は、「アクリレート」又は「メタクリレート」を意味する。
[1]感放射線性樹脂組成物
本発明の感放射線性樹脂組成物は、特定の(A)重合体と、(B)特定の化合物と、を含有することを特徴とする。
そのため、この感放射線性樹脂組成物によれば、リソグラフィープロセスにおいて、KrFエキシマレーザー、ArFエキシマレーザー、EUV等の(極)遠紫外線、シンクロトロン放射線等のX線、電子線に有効に感応し、ナノエッジラフネス、感度及び解像度に優れ、微細パターンを高精度に且つ安定して形成可能なネガ型レジスト膜を成膜することができる。
[1−1](A)重合体
前記重合体(以下、「重合体(A)」ともいう)は、アルカリ可溶性の重合体であって、酸の作用によりアルカリ不溶性又は難溶性となるものであり、オキセタニル基及びエポキシ基のうちの少なくとも一方と、カルボキシル基及びフェノール性水酸基のうちの少なくとも一方と、を側鎖に含むものである。尚、オキセタニル基及びエポキシ基のうちの少なくとも一方、及び、カルボキシル基及びフェノール性水酸基のうちの少なくとも一方は、異なる側鎖に含まれていても同一の側鎖に含まれていてもよく、通常は、異なる側鎖に含まれている。
特に、重合体(A)としては、下記一般式(1−a)で表される繰り返し単位〔以下、「繰り返し単位(1−a)」という〕及び下記一般式(1−b)で表される繰り返し単位〔以下、「繰り返し単位(1−b)」という〕のうちの少なくとも一方と、下記一般式(2)〜(7)で表される繰り返し単位〔以下、「繰り返し単位(2)〜(7)」という。〕のうちの少なくとも1種と、を含む重合体であることが好ましい。
Figure 2011059531
〔一般式(1−a)において、Rは水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示す。Rは水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示す。R、R、R及びRは、それぞれ独立に、水素原子、フッ素原子、炭素数1〜4のアルキル基、フェニル基、又は炭素数1〜4のパーフルオロアルキル基を示す。nは1〜6の整数である。〕
Figure 2011059531
〔一般式(1−b)において、Rは水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示す。Rは水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示す。nは1〜6の整数である。〕
Figure 2011059531
〔一般式(2)において、Rは水素原子又はメチル基を示す。R及びRは、それぞれ独立に、メチレン基、炭素数2〜6の直鎖状若しくは分岐状のアルキレン基、又は炭素数4〜12の脂環式のアルキレン基を示す。〕
Figure 2011059531
〔一般式(3)において、R10は水素原子又はメチル基を示す。R11はメチレン基、炭素数2〜6の直鎖状若しくは分岐状のアルキレン基、又は炭素数4〜12の脂環式のアルキレン基を示す。〕
Figure 2011059531
〔一般式(4)において、R12は水素原子又はメチル基を示す。〕
Figure 2011059531
〔一般式(5)において、R13は水素原子又はメチル基を示す。R14は、炭素数1〜12の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基、又は、炭素数1〜12の直鎖状若しくは分岐状のアルコキシル基を示す。i及びjは、それぞれ独立に、0〜3の整数を示す(但し、i+j≦5を満たす。)。〕
Figure 2011059531
〔一般式(6)において、R15は水素原子又はメチル基を示す。R16は、炭素数1〜12の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基、又は、炭素数1〜12の直鎖状若しくは分岐状のアルコキシル基を示す。k及びlは、それぞれ独立に、0〜3の整数を示す(但し、k+l≦5を満たす。)。〕
Figure 2011059531
〔一般式(7)において、R17は水素原子又はメチル基を示す。R18は、炭素数1〜12の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基、又は、炭素数1〜12の直鎖状若しくは分岐状のアルコキシル基を示す。m及びnは、それぞれ独立に、0〜3の整数を示す(但し、m+n≦5を満たす。)。〕
一般式(1−a)のR〜Rにおける炭素数1〜4のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、2−メチルプロピル基、1−メチルプロピル基、t−ブチル基等が挙げられる。
一般式(1−a)のR〜Rにおける炭素数1〜4のパーフルオロアルキル基としては、例えば、上述の炭素数1〜4のアルキル基における全ての水素原子がフッ素原子に置換されたものが挙げられる。
一般式(1−a)において、Rは、水素原子又はメチル基であることが好ましい。
また、Rは、水素原子、メチル基又はエチル基であることが好ましく、より好ましくはメチル基又はエチル基である。
更に、R〜Rは、それぞれ、水素原子、フッ素原子、メチル基又はエチル基であることが好ましく、より好ましくは水素原子である。
また、nは1又は2であることが好ましく、より好ましくは1である。
前記繰り返し単位(1−a)を与える単量体としては、例えば、3−(メタクリロイルオキシメチル)オキセタン、3−(メタクリロイルオキシメチル)−3−エチルオキセタン、3−(メタクリロイルオキシメチル)−3−メチルオキセタン、3−(メタクリロイルオキシメチル)−2−メチルオキセタン、3−(メタクリロイルオキシメチル)−2−トリフロロメチルオキセタン、3−(メタクリロイルオキシメチル)−2−ペンタフロロエチルオキセタン、3−(メタクリロイルオキシメチル)−2−フェニルオキセタン、3−(メタクリロイルオキシメチル)−2,2−ジフロロオキセタン、3−(メタクリロイルオキシメチル)−2,2,4−トリフロロオキセタン、3−(メタクリロイルオキシメチル)−2,2,4,4−テトラフロロオキセタン、3−(メタクリロイルオキシエチル)オキセタン、3−(メタクリロイルオキシエチル)−3−エチルオキセタン、2−エチル−3−(メタクリロイルオキシエチル)オキセタン、3−(メタクリロイルオキシエチル)−2−トリフロロメチルオキセタン、3−(メタクリロイルオキシエチル)−2−ペンタフロロエチルオキセタン、3−(メタクリロイルオキシエチル)−2−フェニルオキセタン、2,2−ジフロロ−3−(メタクリロイルオキシエチル)オキセタン、3−(メタクリロイルオキシエチル)−2,2,4−トリフロロオキセタン、3−(メタクリロイルオキシエチル)−2,2,4,4−テトラフロロオキセタン等のメタクリル酸エステル類;
3−(アクリロイルオキシメチル)オキセタン、3−(アクリロイルオキシメチル)−3−エチルオキセタン、3−(アクリロイルオキシメチル)−3−メチルオキセタン、3−(アクリロイルオキシメチル)−2−メチルオキセタン、3−(アクリロイルオキシメチル)−2−トリフロロメチルオキセタン、3−(アクリロイルオキシメチル)−2−ペンタフロロエチルオキセタン、3−(アクリロイルオキシメチル)−2−フェニルオキセタン、3−(アクリロイルオキシメチル)−2,2−ジフロロオキセタン、3−(アクリロイルオキシメチル)−2,2,4−トリフロロオキセタン、3−(アクリロイルオキシメチル)−2,2,4,4−テトラフロロオキセタン、3−(アクリロイルオキシエチル)オキセタン、3−(アクリロイルオキシエチル)−3−エチルオキセタン、2−エチル−3−(アクリロイルオキシエチル)オキセタン、3−(アクリロイルオキシエチル)−2−トリフロロメチルオキセタン、3−(アクリロイルオキシエチル)−2−ペンタフロロエチルオキセタン、3−(アクリロイルオキシエチル)−2−フェニルオキセタン、2,2−ジフロロ−3−(アクリロイルオキシエチル)オキセタン、3−(アクリロイルオキシエチル)−2,2,4−トリフロロオキセタン、3−(アクリロイルオキシエチル)−2,2,4,4−テトラフロロオキセタン等のアクリル酸エステル類を挙げることができる。
これらの単量体のなかでも、下記一般式(1−a−1)〜(1−a−4)で表される構造の化合物が好ましい。
Figure 2011059531
尚、繰り返し単位(1−a)が重合体(A)に含まれている場合、この繰り返し単位(1−a)は1種のみ含まれていてもよいし、2種以上含まれていてもよい。
一般式(1−b)におけるR及びRは、それぞれ、上述の一般式(1−a)におけるR及びRと同義であり、各説明をそのまま適用することができる。
前記繰り返し単位(1−b)を与える単量体としては、例えば、(メタ)アクリル酸グリシジル、(メタ)アクリル酸−β−メチルグリシジル、(メタ)アクリル酸−β−エチルグリシジル、(メタ)アクリル酸−β−プロピルグリシジル、α−エチルアクリル酸−β−メチルグリシジル、(メタ)アクリル酸−3−メチル−3,4−エポキシブチル、(メタ)アクリル酸−3−エチル−3,4−エポキシブチル、(メタ)アクリル酸−4−メチル−4,5−エポキシペンチル、(メタ)アクリル酸−5−メチル−5,6−エポキシヘキシル等が挙げられる。
これらの単量体のなかでも、下記一般式(1−b−1)〜(1−b−4)で表される構造の化合物が好ましい。
Figure 2011059531
尚、繰り返し単位(1−b)が重合体(A)に含まれている場合、この繰り返し単位(1−b)は1種のみ含まれていてもよいし、2種以上含まれていてもよい。
前記一般式(2)のR及びRにおける、炭素数2〜6の直鎖状若しくは分岐状のアルキレン基としては、例えば、エチレン基;1,3−プロピレン基若しくは1,2−プロピレン基等のプロピレン基;テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基、1−メチル−1,3−プロピレン基、2−メチル1,3−プロピレン基、2−メチル−1,2−プロピレン基、1−メチル−1,4−ブチレン基、2−メチル−1,4−ブチレン基、メチリデン基、エチリデン基、プロピリデン基、2−プロピリデン基等の飽和鎖状炭化水素基が挙げられる。
一般式(2)のR及びRにおける炭素数4〜12の脂環式のアルキレン基としては、例えば、単環式炭化水素環基、架橋環式炭化水素環基等が挙げられる。
単環式炭化水素環基としては、例えば、1,3−シクロブチレン基等のシクロブチレン基、1,3−シクロペンチレン基等のシクロペンチレン基、1,4−シクロヘキシレン基等のシクロヘキシレン基、1,5−シクロオクチレン基等のシクロオクチレン基等の炭素数4〜12のシクロアルキレン基等が挙げられる。
架橋環式炭化水素環基としては、例えば、1,4−ノルボルニレン基若しくは2,5−ノルボルニレン基等のノルボルニレン基、1,5−アダマンチレン基、2,6−アダマンチレン基等のアダマンチレン基等の2〜4環式の炭素数4〜12の炭化水素環基等が挙げられる。
尚、一般式(2)において、RとRは、それぞれ、同一の基であってもよいし、異なっていてもよい。
一般式(2)で表される繰り返し単位(2)を与える単量体としては、例えば、ヘキサヒドロフタル酸2−メタクリロイルオキシエチル、ヘキサヒドロフタル酸3−メタクリロイルオキシプロピル、ヘキサヒドロフタル酸4−メタクリロイルオキシブチル等が挙げられる。
尚、繰り返し単位(2)が重合体(A)に含まれている場合、この繰り返し単位(2)は1種のみ含まれていてもよいし、2種以上含まれていてもよい。
前記一般式(3)のR11における「炭素数2〜6の直鎖状若しくは分岐状のアルキレン基」及び「炭素数4〜12の脂環式のアルキレン基」については、それぞれ、一般式(2)のRにおける「炭素数2〜6の直鎖状若しくは分岐状のアルキレン基」及び「炭素数4〜12の脂環式のアルキレン基」の説明をそのまま適用することができる。
一般式(3)で表される繰り返し単位(3)を与える単量体としては、例えば、シクロヘキサカルボン酸2−メタクリロイルオキシ、プロピルカルボン酸3−メタクリロイルオキシ等が挙げられる。
尚、繰り返し単位(3)が重合体(A)に含まれている場合、この繰り返し単位(3)は1種のみ含まれていてもよいし、2種以上含まれていてもよい。
前記一般式(4)で表される繰り返し単位(4)を与える単量体としては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸を挙げることができる。
尚、繰り返し単位(4)が重合体(A)に含まれている場合、この繰り返し単位(4)は1種のみ含まれていてもよいし、2種以上含まれていてもよい。
前記一般式(5)のR14における炭素数1〜12の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、2−メチルプロピル基、1−メチルプロピル基、t−ブチル基等が挙げられる。
また、R14における炭素数1〜12の直鎖状若しくは分岐状のアルコキシル基としては、例えば、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、i−プロポキシ基、n−ブトキシ基、2−メチルプロポキシ基、1−メチルプロポキシ基、t−ブトキシ基等が挙げられる。
これらのなかでも、R14は、メチル基、エチル基、n−ブチル基又はt−ブチル基であることが好ましい。
尚、R14が複数存在する場合(即ち、式中のjが2又は3の場合)には、それぞれ、同一の基であってもよいし、異なる基であってもよい。
一般式(5)において、iは、0〜3の整数であり、1又は2であることがより好ましい。また、jは、0〜3の整数であり、0〜2の整数であることがより好ましい。
一般式(5)で表される繰り返し単位(5)の具体例としては、下式(5−1)〜(5−4)で表される繰り返し単位等を挙げることができる。
尚、繰り返し単位(5)が重合体(A)に含まれている場合、この繰り返し単位(5)は1種のみ含まれていてもよいし、2種以上含まれていてもよい。
Figure 2011059531
前記一般式(6)におけるR16のアルキル基及びアルコキシル基については、それぞれ、前記一般式(5)におけるR14のアルキル基及びアルコキシル基に関する説明をそのまま適用することができる。
尚、R16が複数存在する場合(即ち、式中のlが2又は3の場合)には、それぞれ、同一の基であってもよいし、異なる基であってもよい。
一般式(6)において、kは、0〜3の整数であり、1又は2であることがより好ましい。また、lは、0〜3の整数であり、0又は1であることがより好ましい。
一般式(6)で表される繰り返し単位(6)の具体例としては、下式(6−1)及び(6−2)で表される繰り返し単位等を挙げることができる。
尚、繰り返し単位(6)が重合体(A)に含まれている場合、この繰り返し単位(6)は1種のみ含まれていてもよいし、2種以上含まれていてもよい。
Figure 2011059531
前記一般式(7)におけるR18のアルキル基及びアルコキシル基については、それぞれ、前記一般式(5)におけるR14のアルキル基及びアルコキシル基に関する説明をそのまま適用することができる。
尚、R18が複数存在する場合(即ち、式中のnが2又は3の場合)には、それぞれ、同一の基であってもよいし、異なる基であってもよい。
一般式(7)において、mは、0〜3の整数であり、1又は2であることがより好ましい。また、nは、0〜3の整数であり、0又は1であることがより好ましい。
一般式(7)で表される繰り返し単位(7)の具体例としては、下式(7−1)及び(7−2)で表される繰り返し単位等を挙げることができる。
尚、繰り返し単位(7)が重合体(A)に含まれている場合、この繰り返し単位(7)は1種のみ含まれていてもよいし、2種以上含まれていてもよい。
Figure 2011059531
前記式(5−1)〜(5−3)で表される各繰り返し単位は、対応するヒドロキシスチレン誘導体を単量体として用いることにより得ることができる。更には、加水分解することにより、ヒドロキシスチレン誘導体が得られる化合物を単量体として用いることにより得ることもできる。
式(5−1)〜(5−3)で表される各繰り返し単位を生成するために用いられる単量体としては、p−アセトキシスチレン、p−(1−エトキシエトキシ)スチレン等が好ましい。これらの単量体を用いた場合には、重合体とした後、側鎖の加水分解反応により、式(5−1)〜(5−3)で表される各繰り返し単位を生成することができる。
また、前記式(5−4)、(6−1)、(6−2)、(7−1)及び(7−2)で表される各繰り返し単位は、対応する単量体を用いることにより得ることができる。
式(5−4)、(6−1)、(6−2)、(7−1)及び(7−2)で表される各繰り返し単位を生成するために用いられる単量体としては、p−イソプロペニルフェノール、4−ヒドロキシフェニルアクリレート、4−ヒドロキシフェニルメタクリレート、N−(4−ヒドロキシフェニル)アクリルアミド、N−(4−ヒドロキシフェニル)メタクリルアミド等が好ましい。
また、重合体(A)は、前記繰り返し単位(1−a)、(1−b)及び(2)〜(7)以外に、非酸解離性化合物に由来する繰り返し単位(以下、「繰り返し単位(8)」ともいう。)を更に含んでいてもよい。
非酸解離性化合物としては、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、4−メチルスチレン、2−メチルスチレン、3−メチルスチレン、イソボロニルアクリレート、トリシクロデカニル(メタ)アクリレート、テトラシクロドデセニル(メタ)アクリレート、下記式(b−1)で表される化合物等が挙げられる。これらのなかでも、スチレン、α−メチルスチレン、4−メチルスチレン、2−メチルスチレン、3−メチルスチレン、トリシクロデカニルアクリレート、下記式(b−1)で表される化合物が好ましい。
尚、繰り返し単位(8)が重合体(A)に含まれている場合、この繰り返し単位(8)は1種のみ含まれていてもよいし、2種以上含まれていてもよい。
Figure 2011059531
重合体(A)における繰り返し単位(1−a)及び(1−b)の含有量の合計は、重合体(A)における全繰り返し単位の合計を100モル%とした場合に、1モル%以上であることが好ましく、より好ましくは30〜90モル%、更に好ましくは40〜80モル%である。この含有量が1モル%以上である場合には、重合体(A)を感放射線性樹脂組成物におけるアルカリ可溶性重合体として用いた際に、ナノエッジラフネスに優れるものとすることができる。
また、繰り返し単位(2)〜(7)の含有量の合計は、重合体(A)における全繰り返し単位の合計を100モル%とした場合に、90モル%以下であることが好ましく、より好ましくは10〜90モル%、更に好ましくは20〜90モル%、特に好ましくは20〜80モル%である。この含有量の合計が90モル%以下である場合には、重合体(A)を感放射線性樹脂組成物におけるアルカリ可溶性重合体として用いた際に、ナノエッジラフネスに優れるものとすることができる。
更に、繰り返し単位(1−a)、(1−b)及び(2)〜(7)の含有量の合計は、重合体(A)における全繰り返し単位の合計を100モル%とした場合に、20モル%以上であることが好ましく、より好ましくは30〜100モル%、更に好ましくは40〜100モル%である。この含有量の合計が20モル%以上である場合には、重合体(A)を感放射線性樹脂組成物におけるアルカリ可溶性重合体として用いた際に、ナノエッジラフネスに優れるものとすることができる。
また、繰り返し単位(8)の含有量は、重合体(A)における全繰り返し単位の合計を100モル%とした場合に、60モル%以下であることが好ましく、より好ましくは0〜50モル%である。この含有量が60モル%以下である場合には、重合体(A)を感放射線性樹脂組成物におけるアルカリ可溶性重合体として用いた際に、解像性能とナノエッジラフネスとの性能バランスに優れるものとすることができる。
尚、本発明の感放射線性樹脂組成物は、重合体(A)を1種のみ含有していてもよいし、2種以上含有していてもよい。
また、本発明における重合体(A)の合成方法は特に限定されないが、例えば、公知のラジカル重合又はアニオン重合により得ることができる。また、上述の繰り返し単位(5)〜(7)における側鎖のヒドロキシスチレン単位は、ラジカル重合又はアニオン重合により得られた重合体〔以下、重合体(Ia)という〕を有機溶媒中で塩基又は酸の存在下でアセトキシ基等の加水分解を行なうことにより得ることができる。
ラジカル重合は、例えば、窒素雰囲気下、適当な有機溶媒中で、ラジカル重合開始剤の存在下において、繰り返し単位(1−a)や(1−b)を与える3−(メタクリロイルオキシメチル)−3−エチルオキセタンやメタクリル酸グリシジル等の必要な単量体を攪拌し、加熱することにより実施することができる。
ラジカル重合開始剤としては、例えば、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビス−(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)2,2’−アゾビスメチルブチロニトリル、2,2’−アゾビスシクロヘキサンカルボニトリル、シアノメチルエチルアゾホルムアミド、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルプロピオン酸メチル)、2,2’−アゾビスシアノバレリック酸等のアゾ化合物;過酸化ベンゾイル、ラウロイルペルオキシド、1,1’−ビス−(t−ブチルペルオキシ)シクロヘキサン、3,5,5−トリメチルヘキサノイルパーオキシド、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート等の有機過酸化物、及び過酸化水素等が挙げられる。
尚、この重合の際には、必要に応じて、2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジニルオキシ、沃素、メルカプタン、スチレンダイマー等の重合助剤を添加することもできる。
ラジカル重合における反応温度は特に限定されず、開始剤の種類等により適宜選定される(例えば、50〜200℃)。特に、アゾ系開始剤やパーオキサイド系開始剤を用いる場合には、開始剤の半減期が10分から30時間程度になる温度が好ましく、より好ましくは開始剤の半減期が30分から10時間程度になる温度である。
また、反応時間は、開始剤の種類や反応温度により異なるが、開始剤が50%以上消費される反応時間が望ましく、多くの場合0.5〜24時間程度である。
また、アニオン重合は、例えば、窒素雰囲気下、適当な有機溶媒中で、アニオン重合開始剤の存在下において、繰り返し単位(1−a)や(1−b)を与える3−(メタクリロイルオキシメチル)−3−エチルオキセタンやメタクリル酸グリシジル等の必要な単量体を攪拌し、所定の温度で維持することにより実施することができる。
アニオン重合開始剤としては、例えば、n−ブチルリチウム、s−ブチルリチウム、t−ブチルリチウム、エチルリチウム、エチルナトリウム、1,1−ジフェニルヘキシルリチウム、1,1−ジフェニル−3−メチルペンチルリチウム等の有機アルカリ金属が挙げられる。
アニオン重合における反応温度は特に限定されず、開始剤の種類等により適宜選定される。特に、アルキルリチウムを開始剤として用いる場合には、−100〜50℃であることが好ましく、より好ましくは−78〜30℃である。
また、反応時間は、開始剤の種類や反応温度により異なるが、開始剤が50%以上消費される反応時間が望ましく、多くの場合0.5〜24時間程度である。
尚、重合体(A)の合成においては、重合開始剤を用いずに、加熱により重合反応を行なうことも可能である。
また、重合体(Ia)の側鎖を加水分解することでヒドロキシスチレン単位を導入する場合において、加水分解の反応に用いられる酸としては、例えば、p−トルエンスルホン酸及びその水和物、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、マロン酸、蓚酸、1,1,1−フルオロ酢酸などの有機酸;硫酸、塩酸、リン酸、臭化水素酸等の無機酸;或いはピリジニウムp−トルエンスルホネート、アンモニウムp−トルエンスルホネート、4−メチルピリジニウムp−トルエンスルホネートの如き塩等が挙げられる。
更に、塩基としては、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の無機塩基;トリエチルアミン、N−メチル−2−ピロリドン、ピペリジン、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド等の有機塩基等が挙げられる。
また、上述の重合や加水分解に用いられる有機溶剤としては、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルアミルケトン等のケトン類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン(THF)等のエーテル類;メタノール、エタノール、プロパノール、等のアルコール類;ヘキサン、ヘプタン、オクタン等の脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;クロロホルム、ブロモホルム、塩化メチレン、臭化メチレン、四塩化炭素等のハロゲン化アルキル類;酢酸エチル、酢酸ブチル、乳酸エチル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、セロソルブ類等のエステル類;ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルホスホロアミド等の非プロトン性極性溶剤類等が挙げられる。
これらのなかでも、アセトン、メチルアミルケトン、メチルエチルケトン、テトラヒドロフラン、メタノール、エタノール、プロパノール、酢酸エチル、酢酸ブチル、乳酸エチル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート等が好ましい。
重合体(A)の、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)で測定したポリスチレン換算重量平均分子量(以下、「Mw」ともいう)は、2000〜100000であることが好ましく、より好ましくは2000〜40000、更に好ましくは2000〜25000である。
また、重合体(A)のMwと、GPCで測定したポリスチレン換算数平均分子量(以下、「Mn」ともいう)との比(Mw/Mn)は、通常1〜5であり、より好ましくは1〜3、更に好ましくは1〜2.5である。
[1−2](B)化合物
本発明の感放射線性樹脂組成物は、上述の重合体(A)と共に、下記一般式(b1)又は(b2)で表される化合物(以下、「化合物(B)」ともいう。)を含有する。
この化合物(B)は、リソグラフィープロセスにおいて、本発明の感放射線性樹脂組成物への電子線や放射線等の照射によって、感放射線性樹脂組成物内で酸を発生する物質である。そして、この化合物(B)等から発生した酸の作用によって、重合体(A)における架橋が生じることになる。
Figure 2011059531
〔一般式(b1)及び(b2)において、R31〜R35は、それぞれ独立に、水素原子、フッ素原子、トリフルオロメチル基、炭素数1〜12の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基、炭素数5〜25のシクロアルキル基、−S−R36基、−O−SO−R37基、又は、−SO−R38基を示す(但し、R36〜R38は、それぞれ独立に、フッ素原子で置換若しくは非置換の炭素数1〜12の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基、フッ素原子で置換若しくは非置換の炭素数5〜25のシクロアルキル基、フッ素原子で置換若しくは非置換の炭素数6〜22のアリール基を示す。)。X 及びX は、それぞれ独立に、OH、R39、又は、R40COOを示す(但し、R39及びR40は、それぞれ独立に、フッ素原子で置換若しくは非置換の炭素数1〜12の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基、フッ素原子で置換若しくは非置換の炭素数5〜25のシクロアルキル基、又は、フッ素原子、トリフルオロメチル基、及びヒドロキシル基のうちの少なくとも1種で置換若しくは非置換の炭素数6〜22のアリール基を示す。)。〕
一般式(b1)及び(b2)のR31〜R35における炭素数1〜12の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、2−メチルプロピル基、1−メチルプロピル基、t−ブチル基等が挙げられる。
また、R31〜R35における炭素数5〜25のシクロアルキル基としては、例えば、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロオクチル基、アダマンチル基、ノルボニル基等が挙げられる。
前記−S−R36基、−O−SO−R37基、及び−SO−R38基におけるR36〜R38の非置換の炭素数1〜12の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、2−メチルプロピル基、1−メチルプロピル基、t−ブチル基等が挙げられる。
また、R36〜R38のフッ素原子で置換された炭素数1〜12の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基としては、上述の非置換の炭素数1〜12のアルキル基における少なくとも1つ以上の水素原子がフッ素原子で置換された基を挙げることができる。
36〜R38の非置換の炭素数5〜25のシクロアルキル基としては、例えば、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロオクチル基、アダマンチル基、ノルボニル基等が挙げられる。
また、R36〜R38のフッ素原子で置換された炭素数5〜25のシクロアルキル基としては、上述の非置換の炭素数5〜25のシクロアルキル基における少なくとも1つ以上の水素原子がフッ素原子で置換された基を挙げることができる。
36〜R38の非置換の炭素数6〜22のアリール基としては、例えば、フェニル基、トリル基、ナフチル基、アントリル基等が挙げられる。
また、R36〜R38のフッ素原子で置換された炭素数6〜22のアリール基としては、上述の非置換の炭素数6〜22のアリール基における少なくとも1つ以上の水素原子がフッ素原子で置換された基を挙げることができる。
一般式(b1)のX 及び一般式(b2)のX における、R39及びR40の「フッ素原子で置換若しくは非置換の炭素数1〜12の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基」、「フッ素原子で置換若しくは非置換の炭素数5〜25のシクロアルキル基」、及び「非置換の炭素数6〜22のアリール基」については、それぞれ、一般式(b1)及び(b2)のR31〜R35における「フッ素原子で置換若しくは非置換の炭素数1〜12の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基」、「フッ素原子で置換若しくは非置換の炭素数5〜25のシクロアルキル基」、及び「非置換の炭素数6〜22のアリール基」の説明をそのまま適用することができる。
また、フッ素原子、トリフルオロメチル基、及びヒドロキシル基のうちの少なくとも1種で置換された炭素数6〜22のアリール基としては、上述の非置換の炭素数6〜22のアリール基における少なくとも1つ以上の水素原子がフッ素原子で置換された基を挙げることができる。
一般式(b1)で表される化合物におけるカチオンとしては、下記式(x1−1)〜(x1−3)等で表されるカチオンが好ましい。
Figure 2011059531
一般式(b2)で表される化合物におけるカチオンとしては、下記式(x2−1)〜(x2−2)等で表されるカチオンが好ましい。
Figure 2011059531
また、化合物(B)における、X 及びX としては、それぞれ、OH、CHCOO、及び下記式(Z−1)〜(Z−4)で表されるアニオンであることが好ましい。
Figure 2011059531
具体的な化合物(B)としては、例えば、カチオン部が前記式(x1−1)で表されるカチオンであって、アニオン部が、OH、CHCOO、前記式(Z−2)又は(Z−3)で表されるアニオンであるもの等が挙げられる。
尚、本発明の感放射線性樹脂組成物は、化合物(B)を1種のみ含有していてもよいし、2種以上含有していてもよい。
化合物(B)の含有量は、重合体(A)を100質量部とした場合に、15質量部以下であることが好ましく、より好ましくは0.001〜10質量部、更に好ましくは0.005〜5質量部である。この含有量が15質量部以下である場合、形成したレジスト膜の感度や露光部の現像性に優れるため好ましい。尚、この含有量が15質量部を超える場合、形成したレジスト膜の感度や露光部の現像性が低下するおそれがある。また、この含有量が0.001質量部未満であると、プロセス条件によっては、形成したレジスト膜のパターン形状や寸法忠実度が低下するおそれがある。
[1−3](C)溶剤
本発明の感放射線性樹脂組成物は、上述の重合体(A)及び化合物(B)等の各成分を、溶剤に溶解させたものであることが好ましい。即ち、溶剤(以下、溶剤(C)ともいう。)を更に含有することが好ましい。
この溶剤(C)としては、直鎖状若しくは分岐状のケトン類、環状のケトン類、プロピレングリコールモノアルキルエーテルアセテート類、2−ヒドロキシプロピオン酸アルキル類、3−アルコキシプロピオン酸アルキル類、及びγ−ブチロラクトン等よりなる群から選択される少なくとも1種であることが好ましい。
本発明の感放射線性樹脂組成物における溶剤(C)の配合量は、組成物中の全固形分濃度が、70質量%以下となる量であることが好ましく、より好ましくは1〜70質量%となる量、更に好ましくは1〜15質量%となる量、特に好ましくは1〜10質量%となる量である。
そして、本発明の感放射線性樹脂組成物は、上述の重合体(A)及び後述の他の成分を、全固形分濃度が上述の範囲となるように、溶剤に均一に溶解して調製することができる。尚、このように調製した後、例えば、孔径0.2μm程度のフィルターでろ過することが好ましい。
[1−4](D)感放射線性酸発生剤
前記感放射線性酸発生剤(以下、「酸発生剤(D)」ともいう)は、リソグラフィープロセスにおいて、本発明の感放射線性樹脂組成物に電子線や放射線等を照射したときに、感放射線性樹脂組成物内で酸を発生する物質である。そして、この酸発生剤(D)等から発生した酸の作用によって、重合体(A)における架橋が生じることになる。
酸発生剤(D)としては、酸発生効率、耐熱性等が良好であるという観点から、例えば、オニウム塩、ジアゾメタン化合物、及びスルホンイミド化合物よりなる群から選択される少なくとも1種を用いることが好ましい。尚、本発明における酸発生剤(D)には、上述の化合物(B)が含まれないものとする。
また、これらの酸発生剤(D)は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
前記オニウム塩としては、下記一般式(d1)や(d2)で表される化合物等が挙げられる。
Figure 2011059531
〔一般式(d1)及び(d2)において、R21〜R25は、それぞれ独立に、水素原子、フッ素原子、トリフルオロメチル基、炭素数1〜12の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基、炭素数5〜25のシクロアルキル基、−S−R26基、−O−SO−R27基、又は、−SO−R28基を示す(但し、R26〜R28は、それぞれ独立に、フッ素原子で置換若しくは非置換の炭素数1〜12の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基、フッ素原子で置換若しくは非置換の炭素数5〜25のシクロアルキル基、フッ素原子で置換若しくは非置換の炭素数6〜22のアリール基を示す。)。X 及びX は、それぞれ独立に、下記一般式(x2−1)〜(x2−4)で表されるアニオンのいずれかを示す。〕
Figure 2011059531
〔一般式(x2−1)において、R41及びR42は、相互に独立に、少なくとも1つのフッ素原子で置換された炭素数1〜20のアルキル基を示すか、或いは、R41及びR42が相互に結合して、少なくとも1つのフッ素原子で置換された炭素数1〜20の環状構造を形成する。また、一般式(x2−2)において、R43、R44及びR45は、相互に独立に、少なくとも1つのフッ素原子で置換された炭素数1〜20のアルキル基を示すか、或いは、R43、R44及びR45のうちのいずれか2つが相互に結合して、少なくとも1つのフッ素原子で置換された炭素数3〜20の環状構造を形成しており、且つ残りの1つが、少なくとも1つのフッ素原子で置換された炭素数1〜20のアルキル基を示す。〕
Figure 2011059531
〔一般式(x2−3)において、R46は、フッ素原子又は置換されていてもよい炭素数1〜12の炭化水素基を示す。nは、1〜10の整数を示す。また、一般式(x2−4)において、R47は、フッ素原子又は置換されていてもよい炭素数1〜12の炭化水素基を示す。〕
一般式(d1)及び(d2)のR21〜R25における炭素数1〜12の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、2−メチルプロピル基、1−メチルプロピル基、t−ブチル基等が挙げられる。
また、R21〜R25における炭素数5〜25のシクロアルキル基としては、例えば、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロオクチル基、アダマンチル基、ノルボニル基等が挙げられる。
前記−S−R26基、−O−SO−R27基、及び−SO−R28基におけるR26〜R28の非置換の炭素数1〜12の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、2−メチルプロピル基、1−メチルプロピル基、t−ブチル基等が挙げられる。
また、R26〜R28のフッ素原子で置換された炭素数1〜12の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基としては、上述の非置換の炭素数1〜12のアルキル基における少なくとも1つ以上の水素原子がフッ素原子で置換された基を挙げることができる。
26〜R28の非置換の炭素数5〜25のシクロアルキル基としては、例えば、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロオクチル基、アダマンチル基、ノルボニル基等が挙げられる。
また、R26〜R28のフッ素原子で置換された炭素数5〜25のシクロアルキル基としては、上述の非置換の炭素数5〜25のシクロアルキル基における少なくとも1つ以上の水素原子がフッ素原子で置換された基を挙げることができる。
26〜R28の非置換の炭素数6〜22のアリール基としては、例えば、フェニル基、トリル基、ナフチル基、アントリル基等が挙げられる。
また、R26〜R28のフッ素原子で置換された炭素数6〜22のアリール基としては、上述の非置換の炭素数6〜22のアリール基における少なくとも1つ以上の水素原子がフッ素原子で置換された基を挙げることができる。
一般式(x2−1)及び(x2−2)のR41〜R45における、フッ素原子で置換された炭素数1〜20のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、2−メチルプロピル基、1−メチルプロピル基、t−ブチル基等のアルキル基における1又は2以上の水素原子が、フッ素原子に置換されたものが挙げられる。具体的には、例えば、トリフルオロメチル基、ジフルオロエチル基、ナノフルオロブチル基等が挙げられる。
また、一般式(x2−1)及び(x2−2)における、少なくとも1つのフッ素原子で置換された炭素数3〜20の環状構造としては、1又は2以上の水素原子がフッ素原子に置換された炭素数3〜20のアルキレン基に由来する骨格を含む構造が挙げられる。
一般式(x2−3)及び(x2−4)のR46及びR47における、置換されていてもよい炭素数1〜12の炭化水素基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、2−メチルプロピル基、1−メチルプロピル基、t−ブチル基等が挙げられる。
また、置換基としては、例えば、ニトロ基、ハロゲン原子(フッ素原子、塩素原子、臭素原子、沃素原子)、カルボキシル基、ヒドロキシル基、アミノ基、シアノ基、アルコキシル基(好ましくは炭素数1〜5)、シクロアルキル基(好ましくは炭素数3〜15)、アリール基(好ましくは炭素数6〜14)、アルコキシカルボニル基(好ましくは炭素数2〜7)、アシル基(好ましくは炭素数2〜12)、アルコキシカルボニルオキシ基(好ましくは炭素数2〜7)等が挙げられる。
一般式(x2−3)におけるnは1〜10の整数であり、好ましくは1〜6の整数である。
前記ジアゾメタン化合物としては、例えば、下記式(d3)で表される化合物等が挙げられる
Figure 2011059531
〔一般式(d3)において、R51及びR52は相互に独立に1価の基を示す。〕
一般式(d3)におけるR51及びR52の1価の基としては、例えば、アルキル基、アリール基、ハロゲン置換アルキル基、ハロゲン置換アリール基等が挙げられる。
アルキル基としては、例えば、炭素数1〜12の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基が挙げられる。具体的には、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、2−メチルプロピル基、1−メチルプロピル基、t−ブチル基等が挙げられる。
アリール基としては、例えば、炭素数6〜22のアリール基が挙げられる。具体的には、フェニル基、トリル基、ナフチル基、アントリル基等が挙げられる。
ハロゲン置換アルキル基としては、上述のアルキル基における少なくとも1つ以上の水素原子がハロゲン(フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等)で置換された基を挙げることができる。
ハロゲン置換アリール基としては、上述のアリール基における少なくとも1つ以上の水素原子がハロゲン(フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等)で置換された基を挙げることができる。
前記スルホンイミド化合物としては、例えば、下記式(d4)で表される化合物等が挙げられる
Figure 2011059531
〔一般式(d4)において、Vは2価の基を示す。R53は1価の基を示す。〕
一般式(d4)におけるVの2価の基としては、メチレン基、アルキレン基、アリーレン基、又はアルコキシレン基等が挙げられる。
アルキレン基としては、例えば、炭素数2〜12の直鎖状若しくは分岐状のアルキレン基が挙げられる。具体的には、エチレン基、1−メチルエチレン基、n−ブチレン基等が挙げられる。
アリーレン基としては、例えば、炭素数6〜22のアリーレン基が挙げられる。具体的には、フェニレン基、ナフチレン基、メチルフェニレン基、エチルフェニレン基、クロロフェニレン基、ブロモフェニレン基、フルオロフェニレン基等が挙げられる。
アルコキシレン基としては、例えば、炭素数2〜12の直鎖状若しくは分岐状のアルコキシレン基が挙げられる。具体的には、メトキシレン基、エトキシレン基、プロポキシレン基、ブトキシレン基等が挙げられる。
また、一般式(d4)におけるR53の1価の基としては、アルキル基、アリール基、ハロゲン置換アルキル基、ハロゲン置換アリール基等が挙げられる。これらの説明は、一般式(d3)のR51の1価の有機基における各説明をそのまま適用することができる。
酸発生剤(D)の含有量は、重合体(A)を100質量部とした場合に、0.1〜50質量部であることが好ましく、より好ましくは0.5〜50質量部である。この含有量が0.1〜50質量部である場合、感度、現像性、放射線に対する透明性、パターン形状、及び耐熱性等に優れるため好ましい。尚、この含有量が0.1質量部未満である場合、感度及び現像性が低下するおそれがある。一方、50質量部を超える場合、放射線に対する透明性、パターン形状、耐熱性等が低下するおそれがある。
[1−5]酸拡散制御剤
本発明の感放射線性樹脂組成物には、上述の重合体(A)、化合物(B)、溶剤(C)及び酸発生剤(D)以外にも、酸拡散制御剤が更に含有されていてもよい。
この酸拡散制御剤は、露光により酸発生剤(D)から生じる酸の、レジスト膜(レジスト被膜)中における拡散現象を制御し、非露光領域における好ましくない化学反応を抑制する作用を有する成分である。
本発明の感放射線性樹脂組成物においては、この酸拡散制御剤を配合することにより、得られる感放射線性樹脂組成物の貯蔵安定性を向上させることができると共に、形成されるレジスト膜の解像度を十分に向上させることができる。更には、露光後から露光後の加熱処理までの引き置き時間(PED)の変動に起因するレジストパターンの線幅変化を抑えることができ、プロセス安定性に極めて優れた感放射線性樹脂組成物を得ることができる。
このような酸拡散制御剤としては、例えば、含窒素有機化合物を用いることが好ましい。
含窒素有機化合物としては、例えば、下記一般式(8)で表される化合物(以下、「含窒素化合物(i)」という)、同一分子内に窒素原子を2個有する化合物(以下、「含窒素化合物(ii)」という)、窒素原子を3個以上有するポリアミノ化合物や重合体(以下、これらをまとめて「含窒素化合物(iii)」という)等を挙げることができる。更には、これらの含窒素化合物(i)〜(iii)を除く、アミド基含有化合物、ウレア化合物、含窒素複素環化合物等を挙げることができる。
Figure 2011059531
〔一般式(8)において、各R61は、相互に独立に、水素原子、直鎖状、分岐状若しくは環状の置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアリール基、又は置換されていてもよいアラルキル基を示す。〕
一般式(8)のR61におけるアルキル基としては、炭素数1〜30の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基、及び炭素数3〜30の環状のアルキル基等が挙げられる。具体的には、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、2−メチルプロピル基、1−メチルプロピル基、t−ブチル基、シクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、アダマンチル基、ノルボニル基等が挙げられる。
一般式(8)のR61におけるアリール基としては、炭素数6〜14のアリール基等が挙げられる。具体的には、例えば、フェニル基、トリル基、ナフチル基等が挙げられる。
一般式(8)のR61におけるアラルキル基としては、炭素数6〜12のアラルキル基等が挙げられる。具体的には、例えば、ベンジル基、フェネチル基、ナフチルメチル基、ナフチルエチル基等が挙げられる。
また、上述のアルキル基、アリール基及びアラルキル基は置換されていてもよい。具体的な置換基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロビル基、n−ブチル基、t−ブチル基、ヒドロキシル基、カルボキシル基、ハロゲン原子(フッ素原子、塩素原子、臭素原子等)、アルコキシル基(メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基等)等が挙げられる。
含窒素化合物(i)としては、例えば、n−ヘキシルアミン、n−ヘプチルアミン、n−オクチルアミン、n−ノニルアミン、n−デシルアミン、シクロヘキシルアミン等のモノ(シクロ)アルキルアミン類;ジ−n−ブチルアミン、ジ−n−ペンチルアミン、ジ−n−ヘキシルアミン、ジ−n−ヘプチルアミン、ジ−n−オクチルアミン、ジ−n−ノニルアミン、ジ−n−デシルアミン、シクロヘキシルメチルアミン、ジシクロヘキシルアミン等のジ(シクロ)アルキルアミン類;
トリエチルアミン、トリ−n−プロピルアミン、トリ−n−ブチルアミン、トリ−n−ペンチルアミン、トリ−n−ヘキシルアミン、トリ−n−ヘプチルアミン、トリ−n−オクチルアミン、トリ−n−ノニルアミン、トリ−n−デシルアミン、シクロヘキシルジメチルアミン、メチルジシクロヘキシルアミン、トリシクロヘキシルアミン等のトリ(シクロ)アルキルアミン類;トリエタノールアミン等の置換アルキルアミン;アニリン、N−メチルアニリン、N,N−ジメチルアニリン、2−メチルアニリン、3−メチルアニリン、4−メチルアニリン、4−ニトロアニリン、ジフェニルアミン、トリフェニルアミン、ナフチルアミン、2,4,6−トリ−tert−ブチル−N−メチルアニリン、N−フェニルジエタノールアミン、2,6−ジイソプロピルアニリン等の芳香族アミン類が挙げられる。
含窒素化合物(ii)としては、例えば、エチレンジアミン、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、4,4’−ジアミノベンゾフェノン、4,4’−ジアミノジフェニルアミン、2,2−ビス(4−アミノフェニル)プロパン、2−(3−アミノフェニル)−2−(4−アミノフェニル)プロパン、1,4−ビス〔1−(4−アミノフェニル)−1−メチルエチル〕ベンゼン、1,3−ビス〔1−(4−アミノフェニル)−1−メチルエチル〕ベンゼン、ビス(2−ジメチルアミノエチル)エーテル、ビス(2−ジエチルアミノエチル)エーテル、1−(2−ヒドロキシエチル)−2−イミダゾリジノン、2−キノキサリノール、N,N,N’,N’−テトラキス(2−ヒドロキシプロピル)エチレンジアミン、N,N,N’,N’’,N’’−ペンタメチルジエチレントリアミン等が挙げられる。
含窒素化合物(iii)としては、例えば、ポリエチレンイミン、ポリアリルアミン、2−ジメチルアミノエチルアクリルアミドの重合体等が挙げられる。
アミド基含有化合物としては、例えば、N−t−ブトキシカルボニルジ−n−オクチルアミン、N−t−ブトキシカルボニルジ−n−ノニルアミン、N−t−ブトキシカルボニルジ−n−デシルアミン、N−t−ブトキシカルボニルジシクロヘキシルアミン、N−t−ブトキシカルボニル−1−アダマンチルアミン、N−t−ブトキシカルボニル−2−アダマンチルアミン、N−t−ブトキシカルボニル−N−メチル−1−アダマンチルアミン、(S)−(−)−1−(t−ブトキシカルボニル)−2−ピロリジンメタノール、(R)−(+)−1−(t−ブトキシカルボニル)−2−ピロリジンメタノール、N−t−ブトキシカルボニル−4−ヒドロキシピペリジン、N−t−ブトキシカルボニルピロリジン、N−t−ブトキシカルボニルピペラジン、N,N−ジ−t−ブトキシカルボニル−1−アダマンチルアミン、N,N−ジ−t−ブトキシカルボニル−N−メチル−1−アダマンチルアミン、N−t−ブトキシカルボニル−4,4’−ジアミノジフェニルメタン、N,N’−ジ−t−ブトキシカルボニルヘキサメチレンジアミン、N,N,N’,N’−テトラ−t−ブトキシカルボニルヘキサメチレンジアミン、N,N’−ジ−t−ブトキシカルボニル−1,7−ジアミノヘプタン、N,N’−ジ−t−ブトキシカルボニル−1,8−ジアミノオクタン、N,N’−ジ−t−ブトキシカルボニル−1,9−ジアミノノナン、N,N’−ジ−t−ブトキシカルボニル−1,10−ジアミノデカン、N,N’−ジ−t−ブトキシカルボニル−1,12−ジアミノドデカン、N,N’−ジ−t−ブトキシカルボニル−4,4’−ジアミノジフェニルメタン、N−t−ブトキシカルボニルベンズイミダゾール、N−t−ブトキシカルボニル−2−メチルベンズイミダゾール、N−t−ブトキシカルボニル−2−フェニルベンズイミダゾール等のN−t−ブトキシカルボニル基含有アミノ化合物の他、ホルムアミド、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、アセトアミド、N−メチルアセトアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、プロピオンアミド、ベンズアミド、ピロリドン、N−メチルピロリドン、N−アセチル−1−アダマンチルアミン、イソシアヌル酸トリス(2−ヒドロキシエチル)等が挙げられる。
ウレア化合物としては、例えば、尿素、メチルウレア、1,1−ジメチルウレア、1,3−ジメチルウレア、1,1,3,3−テトラメチルウレア、1,3−ジフェニルウレア、トリ−n−ブチルチオウレア等が挙げられる。
含窒素複素環化合物としては、例えば、イミダゾール、4−メチルイミダゾール、4−メチル−2−フェニルイミダゾール、ベンズイミダゾール、2−フェニルベンズイミダゾール、1−ベンジル−2−メチルイミダゾール、1−ベンジル−2−メチル−1H−イミダゾール等のイミダゾール類;ピリジン、2−メチルピリジン、4−メチルピリジン、2−エチルピリジン、4−エチルピリジン、2−フェニルピリジン、4−フェニルピリジン、2−メチル−4−フェニルピリジン、ニコチン、ニコチン酸、ニコチン酸アミド、キノリン、4−ヒドロキシキノリン、8−オキシキノリン、アクリジン、2,2’:6’,2’’−ターピリジン等のピリジン類;ピペラジン、1−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン等のピペラジン類の他、ピラジン、ピラゾール、ピリダジン、キノザリン、プリン、ピロリジン、ピペリジン、ピペリジンエタノール、3−ピペリジノ−1,2−プロパンジオール、モルホリン、4−メチルモルホリン、1−(4−モルホリニル)エタノール、4−アセチルモルホリン、3−(N−モルホリノ)−1,2−プロパンジオール、1,4−ジメチルピペラジン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン等が挙げられる。
本発明の感放射線性樹脂組成物が酸拡散制御剤を含有する場合、この酸拡散制御剤は、1種のみ含有されていてもよいし、2種以上含有されていてもよい。
酸拡散制御剤の含有量は、重合体(A)を100質量部とした場合に、30質量部以下であることが好ましく、より好ましくは0.1〜20質量部、更に好ましくは0.1〜10質量部である。この含有量が30質量部を超える場合、感度が遅くなり好ましくない。
[1−6]他の成分
本発明の感放射線性樹脂組成物には、他の成分として、必要に応じて、界面活性剤、増感剤、脂肪族添加剤等の各種の添加剤を更に配合することができる。
前記界面活性剤は、塗布性、ストリエーション、現像性等を改良する作用を示す成分である。
このような界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンn−オクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンn−ノニルフェニルエーテル、ポリエチレングリコールジラウレート、ポリエチレングリコールジステアレート等のノニオン系界面活性剤のほか、以下商品名で、KP341(信越化学工業社製)、ポリフローNo.75、同No.95(共栄社化学社製)、エフトップEF301、同EF303、同EF352(トーケムプロダクツ社製)、メガファックF171、同F173(大日本インキ化学工業社製)、フロラードFC430、同FC431(住友スリーエム社製)、アサヒガードAG710、サーフロンS−382、同SC−101、同SC−102、同SC−103、同SC−104、同SC−105、同SC−106(旭硝子社製)等を挙げることができる。これらの界面活性剤は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
また、界面活性剤の配合量は、重合体(A)100質量部に対して、2質量部以下であることが好ましく、より好ましくは0.001〜2質量部である。
前記増感剤は、放射線のエネルギーを吸収して、そのエネルギーを化合物(B)及び酸発生剤(D)に伝達し、それにより酸の生成量を増加させる作用を示すもので、感放射線性樹脂組成物のみかけの感度を向上させる効果を有する。
このような増感剤としては、例えば、カルバゾール類、アセトフェノン類、ベンゾフェノン類、ナフタレン類、フェノール類、ビアセチル、エオシン、ローズベンガル、ピレン類、アントラセン類、フェノチアジン類等を挙げることができる。尚、これらの増感剤は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
また、増感剤の配合量は、重合体(A)を100質量部とした場合に、10質量部以下であることが好ましく、より好ましくは0.1〜10質量部である。
また、染料又は顔料を配合することにより、露光部の潜像を可視化させて、露光時のハレーションの影響を緩和することができる。また、接着助剤を配合することにより、レジスト膜と基板との接着性を改善することができる。
前記脂環族添加剤は、ドライエッチング耐性、パターン形状、基板との接着性等を更に改善する作用を有する成分である。
このような脂環族添加剤としては、例えば、1−アダマンタンカルボン酸、2−アダマンタノン、1−アダマンタンカルボン酸t−ブチル、1−アダマンタンカルボン酸t−ブトキシカルボニルメチル、1−アダマンタンカルボン酸α−ブチロラクトンエステル、1,3−アダマンタンジカルボン酸ジ−t−ブチル、1−アダマンタン酢酸t−ブチル、1−アダマンタン酢酸t−ブトキシカルボニルメチル、1,3−アダマンタンジ酢酸ジ−t−ブチル、2,5−ジメチル−2,5−ジ(アダマンチルカルボニルオキシ)ヘキサン等のアダマンタン誘導体類;デオキシコール酸t−ブチル、デオキシコール酸t−ブトキシカルボニルメチル、デオキシコール酸2−エトキシエチル、デオキシコール酸2−シクロヘキシルオキシエチル、デオキシコール酸3−オキソシクロヘキシル、デオキシコール酸テトラヒドロピラニル、デオキシコール酸メバロノラクトンエステル等のデオキシコール酸エステル類;リトコール酸t−ブチル、リトコール酸t−ブトキシカルボニルメチル、リトコール酸2−エトキシエチル、リトコール酸2−シクロヘキシルオキシエチル、リトコール酸3−オキソシクロヘキシル、リトコール酸テトラヒドロピラニル、リトコール酸メバロノラクトンエステル等のリトコール酸エステル類;アジピン酸ジメチル、アジピン酸ジエチル、アジピン酸ジプロピル、アジピン酸ジn−ブチル、アジピン酸ジt−ブチル等のアルキルカルボン酸エステル類や、3−〔2−ヒドロキシ−2,2−ビス(トリフルオロメチル)エチル〕テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]ドデカン等を挙げることができる。これらの脂環族添加剤は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
また、脂環族添加剤の配合量は、重合体(A)を100質量部とした場合に、20質量部以下であることが好ましく、より好ましくは0.5〜20質量部である。この脂環族添加剤の配合量が20質量部を超えると、形成したレジスト膜の耐熱性が低下するおそれがある。
更に、前記以外の添加剤としては、アルカリ不溶性又は難溶性の重合体、酸解離性の保護基を有する低分子のアルカリ溶解性制御剤、ハレーション防止剤、保存安定化剤、消泡剤等を挙げることができる。
[2]レジストパターンの形成方法
本発明の感放射線性樹脂組成物は、ネガ型レジスト膜を成膜可能な材料として有用である。
ネガ型レジスト膜においては、露光により化合物(B)及び酸発生剤(D)から発生した酸の作用によって、重合体(A)において架橋が起こり、重合体がアルカリ不溶性となる。即ち、レジスト膜に、アルカリ不溶性部位が生じる。そのため、未露光部はアルカリ可溶性のままであり、未露光部をアルカリ現像液によって溶解、除去することにより、所望の形状のネガ型のレジストパターンを形成することができる。以下、具体的に説明する。
レジストパターンは、(1)本発明の感放射線性樹脂組成物を用いてレジスト膜を形成する工程と、(2)得られたレジスト膜を露光する工程と、を備えるレジストパターンの形成方法により形成することができる。
レジスト膜を形成する工程においては、まず、本発明の感放射線性樹脂組成物によってレジスト膜を形成する。感放射線性樹脂組成物としては、例えば、上述したように、全固形分濃度を調整した後、孔径0.2μm程度のフィルターでろ過したものを用いることができる。この感放射線性樹脂組成物を、回転塗布、流延塗布、ロール塗布等の適宜の塗布手段によって、例えば、シリコンウェハー、アルミニウムで被覆されたウェハー等の基板上に塗布することにより、レジスト被膜を形成する。その後、場合により、予め70〜160℃程度の温度で加熱処理(以下、「PB」という)を行ってもよい。
次いで、得られたレジスト膜を露光する工程においては、所定のレジストパターンが形成されるように、このレジスト被膜を露光する。この露光に使用することができる放射線としては、例えば、KrFエキシマレーザー(波長248nm)、ArFエキシマレーザー(波長193nm)、EUV(極紫外線、波長13.5nm等)等の(極)遠紫外線、シンクロトロン放射線等のX線、電子線等の荷電粒子線等を挙げることができる。これらのなかでも、KrFエキシマレーザー、ArFエキシマレーザー、電子線(EB)又は極紫外線(EUV)を用いることが好ましい。
また、露光量等の露光条件は、感放射線性樹脂組成物の配合組成や添加剤の種類等に応じて適宜選定することができる。尚、この露光は、液浸露光とすることもできる。
尚、露光後には、加熱処理(以下、「PEB」という)を行うことが好ましい。このPEBにより、重合体の酸解離性基の脱離を円滑に進行させることが可能となる。PEBの加熱条件は、感放射線性樹脂組成物の配合組成によって適宜選定することができるが、30〜200℃であることが好ましく、より好ましくは50〜170℃である。
本発明においては、感放射線性樹脂組成物の潜在能力を最大限に引き出すため、例えば、特公平6−12452号公報(特開昭59−93448号公報)等に開示されているように、使用される基板上に有機系又は無機系の反射防止膜を形成することもできる。また、環境雰囲気中に含まれる塩基性不純物等の影響を防止するため、例えば、特開平5−188598号公報等に開示されているように、レジスト被膜上に保護膜を設けることもできる。尚、これらの技術は併用することもできる。
次いで、露光されたレジスト被膜を現像することにより、所定のレジストパターンを形成する。現像に使用される現像液としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、けい酸ナトリウム、メタけい酸ナトリウム、アンモニア水、エチルアミン、n−プロピルアミン、ジエチルアミン、ジ−n−プロピルアミン、トリエチルアミン、メチルジエチルアミン、エチルジメチルアミン、トリエタノールアミン、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、ピロール、ピペリジン、コリン、1,8−ジアザビシクロ−[5.4.0]−7−ウンデセン、1,5−ジアザビシクロ−[4.3.0]−5−ノネン等のアルカリ性化合物の少なくとも1種を溶解したアルカリ性水溶液が好ましい。
アルカリ性水溶液の濃度は、10質量%以下であることが好ましい。アルカリ性水溶液の濃度が10質量%を超えると、露光部も現像液に溶解するおそれがある。
また、現像液は、pH8〜14であることが好ましく、より好ましくはpH9〜14である。
また、アルカリ性水溶液からなる現像液には、例えば、有機溶媒を添加することもできる。この有機溶媒としては、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルi−ブチルケトン、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、3−メチルシクロペンタノン、2,6−ジメチルシクロヘキサノン等のケトン類;メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、i−プロピルアルコール、n−ブチルアルコール、t−ブチルアルコール、シクロペンタノール、シクロヘキサノール、1,4−ヘキサンジオール、1,4−ヘキサンジメチロール等のアルコール類;テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;酢酸エチル、酢酸n−ブチル、酢酸i−アミル等のエステル類;トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類や、フェノール、アセトニルアセトン、ジメチルホルムアミド等を挙げることができる。
これらの有機溶媒は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
有機溶媒の配合量は、アルカリ性水溶液100体積部に対して、100体積部以下が好ましい。有機溶媒の配合量が100体積部を超えると、現像性が低下して、非露光部の現像残りが多くなるおそれがある。また、アルカリ性水溶液からなる現像液には、界面活性剤等を適量添加することもできる。
尚、アルカリ性水溶液からなる現像液で現像した後は、水で洗浄して乾燥することもできる。
以下、実施例を挙げて、本発明の実施の形態を更に具体的に説明する。但し、本発明は、これらの実施例に何ら制約されるものではない。ここで、「部」及び「%」は、特記しない限り質量基準である。
[1]重合体の合成
<合成例1>
下記化合物(M−1)13.0g、下記化合物(M−2)2.0g、及びアゾビスイソブチロニトリル(以下、「AIBN」という)1.2gを、メチルエチルケトン60gに溶解した後、窒素雰囲気下、反応温度を70℃に保持して、6時間重合した。重合後、反応溶液を500gのn−ヘキサン中に滴下して、生成共重合体を凝固させ、生成した白色粉末をろ過して、減圧下50℃で一晩乾燥した。
得られた共重合体は、Mwが8000、Mw/Mnが2.3、13C−NMR分析の結果、化合物(M−1)及び(M−2)に由来する各繰り返し単位の含有割合(モル比)が75:25の共重合体であった。以下、この共重合体を、重合体(A−1)とする。
Figure 2011059531
<合成例2>
前記化合物(M−1)18.9g、p−アセトキシスチレン11.1g、及びAIBN1.8gを、メチルエチルケトン45gに溶解した後、窒素雰囲気下、反応温度を70℃に保持して、6時間重合した。重合後、反応溶液を500gのn−ヘキサン中に滴下して、生成共重合体を凝固精製した。次いで、この共重合体に、再度プロピレングリコールモノメチルエーテル20gを加えた後、更に、メタノール20g、トリエチルアミン7.6g、及び水1.5gを加えて、沸点にて還流させながら、8時間加水分解反応を行なった。反応後、溶剤及びトリエチルアミンを減圧留去し、得られた共重合体をアセトン20gに溶解した後、500gの水中に滴下して凝固させ、生成した白色粉末をろ過して、減圧下50℃で一晩乾燥した。
得られた共重合体は、Mwが10000、Mw/Mnが2.1、13C−NMR分析の結果、化合物(M−1)及びp−ヒドロキシスチレンに由来する各繰り返し単位の含有割合(モル比)が40:60の共重合体であった。以下、この共重合体を、重合体(A−2)とする。
<合成例3>
下記化合物(M−3)13.3g、下記化合物(M−4)16.7g、及びAIBN2.0gを、メチルエチルケトン45gに溶解した後、窒素雰囲気下、反応温度を60℃に保持して、6時間重合した。重合後、反応溶液を500gのn−ヘキサン中に滴下して、生成共重合体を凝固させ、生成した白色粉末をろ過して、減圧下50℃で一晩乾燥した。
得られた共重合体は、Mwが10000、Mw/Mnが2.5、13C−NMR分析の結果、化合物(M−3)及び(M−4)に由来する各繰り返し単位の含有割合(モル比)が45:55の共重合体であった。以下、この共重合体を、重合体(A−3)とする。
Figure 2011059531
尚、各合成例における下記の各測定及び評価は、下記の要領で行った。
(1)Mw及びMn
東ソー(株)社製GPCカラム(G2000HXL2本、G3000HXL1本、G4000HXL1本)を用い、流量:1.0ミリリットル/分、溶出溶剤:テトラヒドロフラン、カラム温度:40℃の分析条件で、単分散ポリスチレンを標準とするゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により測定した。また、分散度Mw/Mnは測定結果より算出した。
(2)13C−NMR分析
各重合体の13C−NMR分析は、日本電子(株)製「JNM−EX270」を用い、測定した。
[2]感放射線性樹脂組成物の調製
<実施例1〜5>
表1に示す仕込み量にて、重合体(A)、化合物(B)、溶剤(C)、酸発生剤(D)、及び酸拡散制御剤(E)を混合し、得られた混合液を孔径200nmのメンブランフィルターでろ過することにより、実施例1〜5の各組成物溶液(感放射線性樹脂組成物)を調製した。
尚、重合体(A)、化合物(B)、溶剤(C)、酸発生剤(D)、及び酸拡散制御剤(E)の詳細を以下に示す。
<重合体(A)>
(A−1):上述の合成例1で得られた重合体(A−1)
(A−2):上述の合成例2で得られた重合体(A−2)
(A−3):上述の合成例3で得られた重合体(A−3)
<化合物(B)>
(B−1):下記化合物(B−1)(カルボン酸発生剤)
Figure 2011059531
<溶剤(C)>
(C−1):乳酸エチル
(C−2):プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート
<酸発生剤(D)>
(D−1):トリフェニルスルホニウムトリフルオロメタンスルホネート
<酸拡散制御剤(E)>
(E−1):トリ−n−オクチルアミン
Figure 2011059531
[3]感放射線性樹脂組成物の評価
東京エレクトロン社製のクリーントラックACT−8内で、シリコンウェハー上に各組成物溶液(実施例1〜5の各感放射線性樹脂組成物)をスピンコートした後、表2に示す条件でPB(加熱処理)を行い、膜厚60nmのレジスト(感放射線性樹脂組成物)被膜を形成した。その後、簡易型の電子線描画装置(日立製作所社製、型式「HL800D」、出力;50KeV、電流密度;5.0アンペア/cm)を用いてレジスト被膜に電子線を照射した。電子線の照射後、表2に示す条件でPEBを行った。その後、2.38%テトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液を用い、23℃で1分間、パドル法により現像した後、純水で水洗し、乾燥して、レジストパターンを形成した。このようにして形成したレジストについて下記の要領で各評価を行った。その評価結果を表2に示した。
(1)感度(L/S)
線幅150nmのライン部と、隣り合うライン部によって形成される間隔が150nmのスペース部(即ち、溝)と、からなるパターン〔いわゆる、ライン・アンド・スペースパターン(1L1S)〕を1対1の線幅に形成する露光量を最適露光量とし、この最適露光量により感度を評価した。
図1は、ライン・アンド・スペースパターンの形状を模式的に示す平面図である。また、図2は、ライン・アンド・スペースパターンの形状を模式的に示す断面図である。但し、図1及び図2で示す凹凸は、実際より誇張している。
(2)ナノエッジラフネス
設計線幅150nmのライン・アンド・スペースパターン(1L1S)のラインパターンを、半導体用走査電子顕微鏡(高分解能FEB測長装置、商品名「S−9220」、日立製作所社製)にて観察した。観察された形状について、図1及び図2に示すように、シリコンウェハー1上に形成したレジスト膜のライン部2の横側面2aに沿って生じた凹凸の最も著しい箇所における線幅と、設計線幅150nmとの差「ΔCD」を、CD−SEM(日立ハイテクノロジーズ社製、「S−9220」)にて測定することにより、ナノエッジラフネスを評価した。
(3)解像度(L/S)
ライン・アンド・スペースパターン(1L1S)について、最適露光量により解像されるラインパターンの最小線幅(nm)を解像度とした。
Figure 2011059531
表2によれば、実施例1〜5の感放射線性樹脂組成物は、電子線又は極紫外線に有効に感応し、低ラフネスであると共に感度及び解像度にも優れており、微細パターンを高精度に且つ安定して形成することが可能な化学増幅型ネガ型レジスト膜を成膜できることが確認できた。
本発明の感放射線性樹脂組成物は、パターン形成時におけるライン・アンド・スペースパターンの解像度に優れるだけでなく、ナノエッジラフネスにも優れるので、EB、EUVやX線による微細パターン形成に有用である。従って、本発明の感放射線性樹脂組成物は、今後更に微細化が進行すると予想される半導体デバイス製造用の化学増幅型レジストを形成可能なものとして極めて有用である。
1;基材、2;レジストパターン、2a;レジストパターンの横側面。

Claims (3)

  1. (A)オキセタニル基及びエポキシ基のうちの少なくとも一方と、カルボキシル基及びフェノール性水酸基のうちの少なくとも一方と、を側鎖に含む重合体と、
    (B)下記一般式(b1)又は(b2)で表される化合物と、を含有することを特徴とする感放射線性樹脂組成物。
    Figure 2011059531
    〔一般式(b1)及び(b2)において、R31〜R35は、それぞれ独立に、水素原子、フッ素原子、トリフルオロメチル基、炭素数1〜12の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基、炭素数5〜25のシクロアルキル基、−S−R36基、−O−SO−R37基、又は、−SO−R38基を示す(但し、R36〜R38は、それぞれ独立に、フッ素原子で置換若しくは非置換の炭素数1〜12の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基、フッ素原子で置換若しくは非置換の炭素数5〜25のシクロアルキル基、フッ素原子で置換若しくは非置換の炭素数6〜22のアリール基を示す。)。X 及びX は、それぞれ独立に、OH、R39、又は、R40COOを示す(但し、R39及びR40は、それぞれ独立に、フッ素原子で置換若しくは非置換の炭素数1〜12の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基、フッ素原子で置換若しくは非置換の炭素数5〜25のシクロアルキル基、又は、フッ素原子、トリフルオロメチル基、及びヒドロキシル基のうちの少なくとも1種で置換若しくは非置換の炭素数6〜22のアリール基を示す。)。〕
  2. 前記重合体が、下記一般式(1−a)及び(1−b)で表される繰り返し単位のうちの少なくとも一方と、下記一般式(2)〜(7)で表される繰り返し単位のうちの少なくとも1種と、を含む請求項1に記載の感放射線性樹脂組成物。
    Figure 2011059531
    〔一般式(1−a)において、Rは水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示す。Rは水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示す。R、R、R及びRは、それぞれ独立に、水素原子、フッ素原子、炭素数1〜4のアルキル基、フェニル基、又は炭素数1〜4のパーフルオロアルキル基を示す。nは1〜6の整数である。〕
    Figure 2011059531
    〔一般式(1−b)において、Rは水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示す。Rは水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示す。nは1〜6の整数である。〕
    Figure 2011059531
    〔一般式(2)において、Rは水素原子又はメチル基を示す。R及びRは、それぞれ独立に、メチレン基、炭素数2〜6の直鎖状若しくは分岐状のアルキレン基、又は炭素数4〜12の脂環式のアルキレン基を示す。〕
    Figure 2011059531
    〔一般式(3)において、R10は水素原子又はメチル基を示す。R11はメチレン基、炭素数2〜6の直鎖状若しくは分岐状のアルキレン基、又は炭素数4〜12の脂環式のアルキレン基を示す。〕
    Figure 2011059531
    〔一般式(4)において、R12は水素原子又はメチル基を示す。〕
    Figure 2011059531
    〔一般式(5)において、R13は水素原子又はメチル基を示す。R14は、炭素数1〜12の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基、又は、炭素数1〜12の直鎖状若しくは分岐状のアルコキシル基を示す。i及びjは、それぞれ独立に、0〜3の整数を示す(但し、i+j≦5を満たす。)。〕
    Figure 2011059531
    〔一般式(6)において、R15は水素原子又はメチル基を示す。R16は、炭素数1〜12の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基、又は、炭素数1〜12の直鎖状若しくは分岐状のアルコキシル基を示す。k及びlは、それぞれ独立に、0〜3の整数を示す(但し、k+l≦5を満たす。)。〕
    Figure 2011059531
    〔一般式(7)において、R17は水素原子又はメチル基を示す。R18は、炭素数1〜12の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基、又は、炭素数1〜12の直鎖状若しくは分岐状のアルコキシル基を示す。m及びnは、それぞれ独立に、0〜3の整数を示す(但し、m+n≦5を満たす。)。〕
  3. (1)請求項1又は2に記載の感放射線性樹脂組成物を用いてレジスト膜を形成する工程と、
    (2)得られたレジスト膜を、KrFエキシマレーザー、ArFエキシマレーザー、電子線(EB)又は極紫外線(EUV)を用いて露光する工程と、を備えることを特徴とするパターン形成方法。
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