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JP2010532095A - 界面導電性クラスターを組み入れた薄膜トランジスタ - Google Patents

界面導電性クラスターを組み入れた薄膜トランジスタ Download PDF

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Abstract

電界効果トランジスタのゲート絶縁体と活性層との間に不連続的導電性クラスターの薄層が含まれている。この活性層には、有機半導体、又は有機半導体と高分子とのブレンドが含まれ得る。この導電性クラスターの層を形成するには、金属、酸化金属、主として非炭素の金属材料、及び/又はカーボンナノチューブを用いることができる。この導電性クラスターは、トランジスタ性能を向上させ、またトランジスタ製造を促進する。

Description

本発明は、薄膜トランジスタ、及び薄膜トランジスタ製造に対するアプローチに関するものである。
薄膜トランジスタ(TFT)、特に有機半導体材料で製造されたものは、フラットパネルディスプレイ、及びその他数多くの用途における使用に関して関心が寄せられている。例えば、有機TFTを用いたフラットパネルディスプレイは、無機材料を用いて製造したTFTに比べ、製造コストが低い。有機系トランジスタは大型ディスプレイ及びその他のデバイスの製造を、高性能かつ低コストで実現する可能性を有している。しかしながら、現時点では、無機構成要素を使用したデバイスの方が、有機系の同等品の性能を大幅に上回る。
TFTの製造に現在使用されている材料の中で、小分子及び溶液系の高分子有機材料に、特に関心が寄せられている。典型的には、小分子有機材料は有機溶媒に対する溶解度が低く、よって有用なTFTの製造には、真空蒸着及び/又はフォトリソグラフィーなどの比較的高価な製造プロセスが必要となる。溶液系有機トランジスタは、安価なコーティング及びパターニング技法を用いたプロセスにすることができるため、より低コストで製造される。よって、溶液系有機TFTは、大面積又は使い捨てデバイスでの使用において、魅力的なオプションを提供する。
有機又は無機薄膜トランジスタの性能及び製造プロセスの向上が、望ましい。本発明は、これらの及び他のニーズを満たす、また先行技術より優れた他の利点を提供する。
本発明の実施形態は、薄膜トランジスタ、及び薄膜トランジスタ製造に対するアプローチを目的とする。1つの実施形態は、薄膜電界効果トランジスタを目的とする。このトランジスタは、半導体を含む活性層を有する。ゲート接触、ソース接触、及びドレイン接触が、活性層に電気的に接合している。ゲート絶縁体が、ゲート接触に対して配置される。不連続的導電性クラスターの層が、ゲート絶縁体と活性層との間に配置される。
本発明の別の実施形態は、半導体材料及びカーボンナノチューブを含む活性層を有する薄膜電界効果トランジスタを目的とする。ゲート接触、ソース接触、及びドレイン接触が、活性層に電気的に接合している。絶縁性材料が、ゲート接触に対して配置される。不連続的導電性材料の層が、絶縁性材料と活性層との間に配置される。
本発明の更なる実施形態は、ゲート接触、ソース接触、及びドレイン接触を有する薄膜トランジスタの製造方法を伴う。半導体を含む活性層が形成される。絶縁層が、トランジスタの活性層とゲート接触との間に形成される。不連続的導電性クラスターの層が、絶縁体と活性層との間に形成される。
上記の課題を解決するための手段は、本発明の各実施形態又はあらゆる実施を説明することは意図しない。本発明の利点及び効果、並びに本発明に対する一層の理解は、以下に記載する「発明を実施するための形態」及び「特許請求の範囲」を添付図面と併せて参照することによって明らかになり、理解するに至るであろう。
本発明の実施形態による不連続的導電性クラスターの層を有し、活性層を除いた、TFT構造である。 さまざまな実施形態の1つによる界面導電性クラスターを組み入れたTFT構成の断面図である。 さまざまな実施形態の1つによる界面導電性クラスターを組み入れたTFT構成の断面図である。 さまざまな実施形態の1つによる界面導電性クラスターを組み入れたTFT構成の断面図である。 本発明の実施形態によるTFT製造プロセスのフローチャートである。 本発明の実施形態により、界面導電性クラスターを組み入れ、活性層にカーボンナノチューブが分散しているTFTの断面図である。 本発明の実施形態による不連続的導電性クラスターの層の表面の原子間力顕微鏡画像である。 図5の表面の段差プロットである。 本発明の実施形態により、界面に金のクラスターを有する改善されたTFTのキャリア移動度を示す、絶縁体−半導体界面に金のクラスターを有して及び有さずに、さまざまな有機半導体処方を用いて製造されたTFTの特性プロットである。 本発明の実施形態により、界面に金のクラスターを有する改善されたTFTのキャリア移動度を示す、絶縁体−半導体界面に金のクラスターを有して及び有さずに、さまざまな有機半導体処方を用いて製造されたTFTの特性プロットである。 本発明の実施形態に従って、界面に金のクラスターを有するTFTの再現性を示す、界面に金のクラスターを有して及び有さずに製造されたTFTの特性プロットである。 本発明の実施形態に従って、界面に金のクラスターを有するTFTの再現性を示す、界面に金のクラスターを有して及び有さずに製造されたTFTの特性プロットである。 本発明の実施形態により、チャネル長さに対する界面層の影響を示す、界面に金のクラスターを有して製造されたTFTの特性プロットである。 本発明の実施形態により、チャネル長さに対する界面層の影響を示す、界面に金のクラスターを有して製造されたTFTの特性プロットである。 活性層中に分散されたカーボンナノチューブを用いて、しかしながら導電性クラスターの界面層なしに製造された、TFTの特性プロットを3回別個に走査したものである。 本発明の実施形態により、活性層中に分散されたカーボンナノチューブを用い、導電性クラスターの界面層も有して製造された、TFTの特性プロットである。 本発明の実施形態により、活性層中に分散されたカーボンナノチューブを用い、導電性クラスターの界面層も有して製造された、TFTの特性プロットである。
本発明は様々な変更例及び代替形状が可能であるが、その具体例を一例として図面に示すと共に詳細に説明する。ただし、本発明は記載される特定の実施形態に限定されるものではないことを理解されたい。逆に、添付の特許請求の範囲に記載した発明の範囲を逸脱することなく、あらゆる変更、均等物、及び代替物が含まれることを意図している。
以下に示す実施形態の説明において、本明細書の一部をなすとともに、本発明を実施し得る各種の実施形態を例として示す添付図面を参照する。本発明の範囲から逸脱することなく他の実施形態を用いてもよく、また、構造的変更を行なってもよいことを理解すべきである。
有機系薄膜トランジスタは、使い捨て及び/又は大面積電子デバイスの製造に、比較的低コストの選択肢をもたらす。電子デバイス製造には現在、いくつかのタイプの半導体が使用されている。例として、小分子有機半導体及び溶液系高分子有機半導体の2つが挙げられる。一般に、小分子有機物は有機溶媒に対する溶解度が低いため、膜を形成するには真空蒸着又は他の比較的高価な技法が必要になる。有用なデバイスを製造するために複数の層をパターニングするには、シャドーマスク又はフォトリソグラフィー技法が使用される。真空蒸着、シャドーマスク、及びフォトリソグラフィーは、溶液系高分子半導体で使用できるプロセスに比べ、比較的高価な製造プロセスである。
溶液系有機TFTは、より安価なコーティング及びパターニングプロセスを用いてデバイスを形成することができるため、複数の有機半導体タイプの中で、製造コストが最も低くなる可能性がある。例えば、膜の蒸着は、スピンコーティング、ナイフコーティング、ロールトゥロールウェブコーティング、ディップコーティング、及びその他の技法によって達成することができる。溶液系有機デバイスは、例えばインクジェット印刷、グラビア印刷、又はスクリーン印刷によってパターニングすることができる。
溶液系有機トランジスタの性能は、通常、真空蒸着された小分子系トランジスタよりも劣る。あらゆる種類のTFT、特に低コストの電子デバイスを供給する可能性を有する有機TFTの性能を改善することが望ましい。
有機半導体材料、特に溶液系有機物により示される、低いキャリア移動度は、印刷プロセスなどの安価なTFT製造技法と組み合わせられると、その影響は更に悪化する。一部の安価なパターニングプロセスの形状分解能が制限されることにより、有用なデバイスを提供するための十分に短いチャネルの電子デバイスの製造が排除され得る。例えば、一部のプロセスにおいて、形状分解能は20マイクロメートルを超えることがある。よって、安価な製造プロセスによって製造される、比較的長いチャネルを補うような構造を開発することが望ましい。
本発明の実施形態は、有機又は無機TFTの性能、特に、溶液系有機TFTを含む有機TFTの性能を向上させるアプローチを目的とする。本明細書に記述される技法は、真空蒸着された小分子材料を用いて形成される有機TFTに匹敵する性能を有する、溶液系有機TFTを製造するものである。
本発明の実施形態は、ゲート絶縁体と活性層との間の界面に、二次元不連続的電気的導電性クラスター又はアイランドの層を含む、TFTデバイスを目的とする。この二次元不連続的導電性クラスターは、活性層内若しくは活性層の上、又はゲート絶縁体内にも存在し得る。図1のトランジスタ構造100は、活性層を除いたTFT構造を示す。トランジスタ構造100には、ゲート電極105、ソース電極120、及びドレイン電極130が含まれる。不連続的導電性クラスター110の薄膜が、ゲート絶縁体140と活性層(図1には示されていない)との間の界面で、ゲート絶縁体140の上に配置される。
特定の理論に束縛されるものではないが、界面導電性クラスターを用いて構成されるTFTの性能に関する1つの説明としては、導電性クラスター110の層が、TFTのチャネル領域におけるキャリアの輸送メカニズムを変化させることが挙げられる。導電性クラスター110の薄層は、絶縁体−半導体界面近くのTFTチャネル領域のキャリアの一部を、チャネルにわたるそれらの経路の一部に対して弾道的に通す。矢印160は、導電性クラスター110内を弾道的に流れるキャリアの経路を示す。このようにして弾道的に流れるキャリアは、分子のホッピング及び散乱を伴う半導体活性層を通る、比較的遅い輸送プロセスを回避することができる。絶縁体140と半導体層との間のチャネル領域に導電性クラスター110が存在することにより、チャネル長さを効果的に短縮し、キャリア移動度を効果的に増大させ、TFTの相互コンダクタンスを効果的に増加させる。導電性クラスター110はまた、活性層の半導体材料における電荷捕獲プロセスを低減させる役割も果たす。
図2A〜2Cは、さまざまな実施形態による、界面導電性クラスターを組み入れたさまざまなTFT構成の断面図である。図2Aは、基材201上で、ソース接触220及びドレイン接触230を上側に、ゲート接触205を下側に配置した構成を示す。不連続的導電性クラスターの薄層210が、ゲート絶縁体240と活性層250との間に配置されている。
図2Bに示されている構成は、上記図1に関連して論じられた構成と同様である。この構成において、ソース接触220及びドレイン接触230は、少なくとも一部分が活性層250の下になるよう配置される。ゲート接触205は基材201上に配置される。導電性クラスターの界面層210は、活性層250と絶縁体240との間にある。
図2Cは、本発明の実施形態による更に別のTFT構成を示す。図2Cに示す構成は、ソース接触220及びドレイン接触230が基材201上に配置されている。活性層250は、ソース接触220及びドレイン接触230の上に配置されている。導電性クラスターの界面層210は、ゲート絶縁体240と活性層250との間に配置されている。ゲート接触205は絶縁体240の上に配置されている。
図2A〜2Cは導電性クラスターの界面層を組み入れたTFT構成のいくつかの例を示すものである。数多くの他の構成も可能である。
他のトランジスタ技術においては、半導体接合部に不純物が存在すると、接合部の特性が劣化することが知られているため、デバイスの特性を向上させるために絶縁体/半導体の界面に導電性クラスターの層を追加することは、経験にそぐわない。例えば、ゲート−半導体接合部に不純物があると、漏れ電流を増大させ、ON/OFF電流比を低下させることが知られている。しかしながら、理論に束縛されるものではないが、特に溶液系有機TFTの場合、導電性クラスターの界面層は、全体的なキャリア輸送プロセスをより効率的にすることが観察され、よってトランジスタ特性が改善される。溶液系高分子半導体においては、キャリア移動度の改善が最も明らかである。これは、これらの半導体材料が比較的低いキャリア移動度を有するため、導電性クラスターの追加によってこのキャリア移動度が大幅に改善できるためと考えられる。
更に、ゲート絶縁体−活性層界面にある導電性クラスターは、予想外のこととして、絶縁膜上の半導体の濡れ性を改変する。導電性クラスターの薄膜の存在は、TFT製造中における絶縁膜と半導体材料との間の接触を大幅に改善する。更に、導電性クラスター界面層を有するTFTは、ドレイン電流(I)対ゲート電圧(V)の連続的走査を行った場合、再現性の向上が示された。導電性クラスター層を有するTFTは、導電性クラスター層のないTFTと比較した場合、閾値電圧の再現性が改善された。
図3は、本発明の実施形態によるTFT製造プロセスのフローチャートである。プロセスの工程は、特定の順序で実施する必要はない。ゲート絶縁体が形成される(310)。導電性クラスターの薄層が、ゲート絶縁膜に隣接して形成される(320)。この導電性クラスター層の厚さは、デバイスチャネルにわたって連続的な導電性経路が生じない程度に、十分に薄い。活性層が、導電性クラスター層に隣接して形成される(330)。
TFT形成の1つの例としては、ゲート金属化電極の形成を行い、次にそのゲート金属化電極上にゲート絶縁膜を形成することを伴う。主として非炭素の金属クラスターの超薄層が、ゲート絶縁膜上に形成される。有機半導体を含む活性層が、金属クラスター表面にコーティング又は印刷され、次にソース電極及びドレイン電極が形成されて、上側接触TFTが形成される。
絶縁体−半導体界面で不連続的導電性クラスター薄層を利用するプロセス及び構造は、特に、印刷プロセスなどの低コストのパターニング手法と適合性があるが、分解能は限定されている。導電性クラスター層は、印刷による物理的に長いチャネル長さを、効果的に短縮することができる。よって、絶縁体−半導体界面に少なくとも部分的に導電性クラスターの薄層を利用することにより、安価なパターニング手法の低い分解能を補うことができる。
活性層(1つ以上の材質層を含み得る)は、小分子有機半導体若しくは溶液系有機半導体などの有機半導体、又は有機半導体と高分子若しくは無機半導体とのブレンドを含む。1つの実施形態において、活性層は低分子量の有機半導体を含み得る。別の実施形態において、活性層は高分子有機半導体を含み得る。別の実施形態において、活性層は有機半導体と高分子とのブレンドを含み得る。
いくつかの実施形態において、カーボンナノチューブを、半導体材料、又は半導体と高分子とをブレンドした材料に分散させて、活性層中に不連続的三次元導電経路が形成される。活性層に適した材料のいくつかの例は、以下に詳述される。
導電性クラスターの材料選択には数多くの選択肢があり、これには例えば、主として非炭素の金属材料、金属、又は金属酸化物が含まれ得る。クラスター材料の選択は、好ましくは、活性層を形成するのに用いられる半導体のタイプを考慮して行われる。導電性クラスターと有機半導体との間にオーム性接触が形成されるのが望ましい。例えば、p型半導体については、クラスター材料は、金、パラジウム、白金などの高仕事関数材料から選択することができる。n型半導体については、アルミニウム、銀、カルシウムなどの低仕事関数材料から選択することができる。クラスター材料には、カーボンナノチューブ(CNT)が含まれ得る。電気的導電性クラスターを伴う又は伴わない、非常に希薄なCNT分散液を、表面にコーティングすることにより、不連続的導電性経路を形成することができる。CNTの仕事関数により、ほとんどのp型有機半導体とのオーム性接触を形成することができる。
いくつかの実施形態において、導電性クラスターの界面層には、複数の副層が含まれてもよい。例えば、界面層には、第一材料の第一副層、及び第二材料の第二副層が含まれ得る。これら副層のクラスターの材料、特性、及び/又は物理的寸法は、同じであってもよく、あるいは、ある副層のクラスターは、別の副層のクラスターとは異なる材料、特性、及び/又は寸法を有してもよい。
先に論じたように、界面導電性クラスターを有するTFTは、I対Vの連続的走査を行った場合、再現性の改善が示される。閾値電圧は、導電性クラスターのないTFTに比べ、導電性クラスターを含むTFTの方が変動が少ない。更に、導電性クラスターを含まない同等品に比べ、導電性クラスターを含むTFTの方が、高いキャリア移動度及びON/OFF電流比が得られる。
本発明のいくつかの実施形態では、半導体材料内に分散したカーボンナノチューブを伴う導電性クラスターの界面層を採用している。図4に示すTFT構成は、図2Aの構成に似ているが、カーボンナノチューブ451が活性層450に分散している。例えば、低パーセンテージの単一壁カーボンナノチューブ(SWCNT)を、可溶性TIPSペンタセン((トリアルキルシリル)エチニル基で置換されたペンタセン、例えば、2つの(トリイソプロピルシリル)エチニル基で置換されたペンタセンなど)、又はポリチオフェン半導体マトリックスに分散させ、TFTの活性層を形成することができる。SWCNTを半導体マトリックスに含めると、有効キャリア移動度が大幅に増大し、ON/OFF電流比はわずかしか低下しない。有機半導体マトリックス中のSWCNTの量は、マトリックス中の三次元導電性経路の形成を防ぐために、浸透閾値を下回っていなければならない。SWCNT、並びに、図2B及び図2Cに類似の構成又はその他の構成を有するゲート絶縁体と活性層との間に導電性クラスターの界面層を採用したTFTも、構築することが可能である。
特定の理論に束縛されるものではないが、半導体マトリックス内のSWCNTの金属部分を経由した部分的導電性ネットワークは、ソースとドレインとの間のチャネル長さを効果的に短縮する。これは、SWCNTを含まない有機半導体で起こるような典型的なホッピング/散乱による輸送プロセスを介することなく、キャリアがSWCNT内を弾道的に流れることができるからである。よって、SWCNTを活性層に含めることにより、キャリア移動度及びTFTの相互コンダクタンスが効果的に増大する。
分散SWCNTを組み入れたTFTの動作パラメーターは、活性層の材料組成を制御することにより改善することができる。商業サプライヤから購入したSWCNTにおけるSWCNT長さの分布は、非常に幅広い。マトリックスに組み込まれたSWCNTの装荷パーセンテージは、得られたSWCNTの特性によって非常に異なり得る。SWCNTは、有機半導体に十分に分散していなければならない。マトリックス内にSWCNTの塊があると、TFT性能を低下させ得る。
有機半導体の活性層マトリックス内に最小限の割合のSWCNTを分散させた場合であっても、しばしば、絶縁性基材を濡らすことができないブレンド溶液が生じることがある。活性層を蒸着させてトランジスタを形成するには、絶縁性基材を濡らすことが必要である。絶縁体−活性層の界面に、導電性クラスターの薄層(例えば約10Å又は約5Åの厚さを有する層)を含めると、SWCNT/有機半導体ブレンド溶液の濡れ特性を劇的に改善することができ、その結果、高収率でTFTが得られる。導電性クラスターの界面層と、有機半導体溶液内にSWCNTを含めたブレンド活性層材料との組み合わせにより、高収率の堅牢な有機TFTが実現する。溶液系の上側接触TFTは、1.3cm/V・sを上回るキャリア移動度、7×10を上回るON/OFF電流比、及び10−4アンペアを上回るドレイン電流を示す。
先に論じられたように、分散した導電性クラスターの界面層を組み入れることにより、SWCNTの有無を問わず、有機系TFTのキャリア移動度及び相互コンダクタンスが改善される。更に、ソースドレイン電流対ゲート電圧の再現可能な走査において、より高いON/OFF電流比及びより安定した閾値電圧が観察されている。この後に半導体溶液のコーティングを行う際、濡れ特性が改善されていることは、絶縁層に金属クラスターを挿入することによる有益な副産物である。界面層のクラスター性のため、二次元平面において、クラスターによる連続的な導電性経路は形成されない。金属層の厚さを制御することにより、すなわちクラスターの大きさ及び密度を制御することにより、漏れ電流を抑制することができる。
導電性クラスターの界面層と、カーボンナノチューブを含まない活性層とを使用したTFTの製造は、特定の利点を有する。例えば、SWCNTは高価であり、その寸法はサプライヤによって異なり得るため、デバイス特性を制御するのは更に複雑になり得る。しかしながら、絶縁体−半導体界面に導電性クラスター界面層を用いることに加えて、半導体マトリックス内にSWCNTを組み込むことにより、デバイスの性能が更に改善される。例えば、半導体層に分散させたSWCNTと、界面層との両方を用いた、溶液系の上側接触TFTでは、移動度、ON/OFF電流比及びドレイン電流の向上が示されている。
例:SWCNTのないTFTに関して、3種類のp型有機半導体(ここでA、B、Cとする)を、ヘキサメチルジシラザン(HMDS)で処理したSiO/p−Si/Al又はSiO/n−Si/Al表面上に5Å又は10Åの金クラスターを真空蒸着した基材上で、及びHMDS処理されたSiO/p−Si/Al表面だけ又は裸のSiO/n−Si/Alを有する同じ基材上で、試験が行われた。HMDSは、電圧バイアスがかかったときに、有機半導体がより導電性になるよう、分子の整列を助ける。
3つのタイプの有機半導体材料A、B、及びCはそれぞれ、ジクロロベンゼン(DCB)中に溶解された。これら3つの材料の化学構造は以下の図の通りである。
A.ポリ(3,4−ジヘキシルチオフェン−alt−2,6−アントラセン)−DCB中にAを1.2重量%溶解。
Figure 2010532095
B.ポリ(3,4−エチレンジオキシ−2,5−チオフェン−alt−9,10−bis[(トリイソプロピルシリル)エチニル]−2,6−アントラセン)−DCB中にBを2重量%溶解。
Figure 2010532095
C.TIPS−ペンタセン−DCB中にCを1重量%、及びポリスチレンを2.5重量%溶解。
Figure 2010532095
HMDS処理されたSiO上に金クラスターを蒸着した場合、3つの溶液系有機半導体すべてにおいて濡れ性が改善された。金クラスターがない領域では、3つの有機溶液の濡れ性は、乏しいか、又は表面をまったく濡らすことがなかった。HMDS処理されたSiO上に金クラスターを有する場合、及びHMDS処理されたSiOのみの場合の両方を有する基材上に、有機半導体をスピンコーティングした場合も、同じ影響が観察された。
例1.例1は界面層を形成する導電性クラスターの不連続構造を示す。厚さ約10Åの金クラスター層が、HMDS処理されたSiO表面上に真空蒸着された。タッピングモードを使用して撮影した、この表面の原子間力顕微鏡(AFM)画像を図5に示す。図5で、色の薄い部分が金クラスターである。図5には、金クラスターが連続した導電性経路を形成していないことが明白に示されている。図6は、図5の表面の段差プロットであり、金クラスターの段差高さが2nm未満であることを示す。
例2.例2は、導電性クラスターの界面層を有するTFTが、同様のTFTで導電性クラスターの界面層をもたないものと比較して、移動度が高いことを示す。10Åの金クラスターを有する及び有さない有機半導体溶液Bから製造された、同じチャネル幅及び長さ(W/L)を有するTFTが製造された。図7Aは、絶縁体−半導体界面に10Åの金クラスターを含む、半導体Bから製造したTFTについて、ドレイン電流(I)対ゲート電圧(V)特性のプロット705、
Figure 2010532095
対V特性のプロット710、及びゲート電流(I)対V特性のプロット715を示す。図7Aには、金クラスターを有さない半導体Bから製造されたTFTについて、ドレイン電流(I)対ゲート電圧(V)特性のプロット720、
Figure 2010532095
対V特性のプロット725、及びI対V特性のプロット727も示されている。これらの特性の解析により、界面に金クラスターを有するTFTは、移動度(3.8×10−5cm/V・s)及びON/OFF電流比(4.7×10)が、金クラスターを有さないTFTの移動度(1.1×10−5cm/V・s)及びON/OFF電流比(1.1×10)よりも高いことが示される。
これら2つのパラメーターの改善は、有機半導体溶液Cを活性層として用いたTFTについても観察された。図7Bは、半導体溶液Cから製造され、HMDS処理されたSiO絶縁体上に5Åの金クラスターを含むTFTについて、I対ゲート電圧V特性のプロット730、
Figure 2010532095
対V特性のプロット735、及びI対V特性のプロット740を示す。図7Bは、金クラスターの界面を含まない、SiO絶縁体上の半導体溶液Cから製造されたTFTについての、I対V特性のプロット745、
Figure 2010532095
対V特性のプロット750、及びI対V特性のプロット755も示す。半導体CはHMDS処理されたSiO絶縁体を濡らさず、したがって信頼性のあるデバイスは製造できなかった。これらの特性の解析により、界面に金クラスターを有するTFTは、移動度(0.17cm/V・s)及びON/OFF電流比(3.1×10)が、金クラスターを有さないTFTの移動度(0.02cm/V・s)及びON/OFF電流比(1.6×10)よりも高いことが示される。
チャネル内の正孔輸送は、キャリアが金クラスター領域に入って有機半導体とオーム性接触を形成する際に、弾道的運動により行われる。さまざまな有機分子にある正孔によるホッピング、及び非晶質構造における散乱は、キャリアが金クラスター内にある間は起こらない。よって、金クラスターの大きさ及び密度が、導体の移動時間を短縮できる割合に寄与する。導体の移動時間の短縮は、チャネル長さの効果的な短縮としても表現される。
例3.例3は、導電性クラスターの界面層を有するTFTが、同様のTFTで導電性クラスターの界面層を有さないものと比較して、優れた再現性を有することを示す。TFTは、HMDS処理されたSiO表面上に蒸着された10Åの金クラスター上にスピンコーティングされた有機半導体A上に、カプトン(Kapton)シャドーマスクを通して約800Åの金を蒸着させることにより、上側にソース接触及びドレイン接触(W/L=1120μm/110μm)をパターン化させて製造された。図8Aは、I対V特性811〜814、
Figure 2010532095
対V特性821〜824、及びI対V特性831〜834を示すが、これらは4つの別個の走査において、閾値電圧V(約−20.6±0.5ボルトに等しい)の大きな変化が観察されることなく、互いにほぼ重なり合う。
対照的に、同じ有機半導体溶液Aを、HMDS処理されただけのSiO表面にスピンコーティングして、前に構成されたものと同じW/L比を有するが、界面金クラスターがないTFTを形成した。図8Bは、このTFT構成に関する3回の連続走査における、I対V特性841〜843、
Figure 2010532095
対V特性851〜853、及びI対V特性861〜863を示す。これらの走査は、トランジスタ特性を時を異にして走査した際、閾値電圧が大きく変化したことを示しており、
Figure 2010532095
対V特性曲線853により示される約−3.5ボルトから、
Figure 2010532095
対V特性曲線852では約−24.5ボルト、
Figure 2010532095
対V特性曲線851では約25.8ボルトに変化している。
例4.例4は、チャネル長さに対する導体クラスターの界面層の影響を示す。
所与の表面上で、所与の厚さに超薄の金を真空蒸着したものについて、クラスターの大きさ及び密度の統計的分布が、広範囲にあらかじめ定められている。金クラスターの界面層を組み入れたTFTについては、最適のチャネル長さがある。チャネル長さが短縮されると、ソース電極からドレイン電極に、蒸着された超薄層の金を通る連続した導電性経路が存在する確率が高まる。チャネル長さが十分に短ければ、TFTは高い漏れ電流を有する可能性があり、これによりON/OFF電流比が低くなる。
図9Aは、金クラスターを含み、有機半導体Aを用い、3つのW/L比がそれぞれ、1120μm/110μm(プロット911、921、931)、500μm/57μm(プロット912、922、932)、及び400μm/47μm(プロット913、923、933)であるTFTの、I対V特性911〜913、
Figure 2010532095
対V特性921〜923、及びI対V特性931〜933を示す。チャネル長さ47μmで、Iの基線は、閾値電圧より前の、より短いLで増加した。ON/OFF電流比は、L=110μmのとき3.9×10であり、L=47μmで4.4に減少した。
図9Bは、金クラスターを含み、有機半導体Cを用い、3つのW/L比がそれぞれ、1120μm/110μm(プロット941、951、961)、500μm/57μm(プロット942、952、962)、及び400μm/47μm(プロット943、953、963)であるTFTの、I対V特性941〜943、
Figure 2010532095
対V特性951〜953、及びI対V特性961〜963を示す。キャリア移動度(3.6×10−2cm/V・s)及びON/OFF電流比(1.7×10)を有するTFTは、チャネル長さL=57μmで最高の性能を示した。L=47μmのとき、ON/OFF電流比は8.7×10に下がり、キャリア移動度も低下した。
例5及び例6は、半導体マトリックス内に分散したSWCNTを有するTFTに関するものである。これらの例は、一般的なタイプの基材である1,000ÅのSiO/p−Si/Alを有する。ホウ素ドーピングされたp−Siは、約5〜30ohm−cmのバルク電気抵抗率を有し、裏側の約5,000Åのアルミニウムと合わせて、TFTのゲート電極としての役割を果たす。TIPSペンタセン1重量%を、ポリスチレン2.5重量%と共にジクロロベンゼン(DCB)に溶かし、塩基性活性層溶液とした。TFTの活性層は、DCB中に0.01重量%のSWCNT/0.9重量%のTIPSペンタセン/2.24重量%のPSを含有する混合物を用い、これをナイフコーターで上記の基材にコーティングすることにより、形成された。
例5.例5は、SiO上の活性層として有機半導体にSWCNTをブレンドしたTFTに関するものである。
SWCNTは、部分的精製されたものがカーボン・ナノテクノロジーズ社(Carbon Nanotechnologies Incorporated、テキサス州ヒューストン)から購入された。より純粋なSWCNTを得てDCBへの分散を促進するために、更なる精製プロセスが実施された。この精製プロセスは次の通り行われた。
単一壁のカーボンナノチューブ(1.609g)を、硝酸(3M、60mL)中に懸濁させた。この懸濁液を120℃で4時間還流させた。懸濁液を室温に冷ましてから、濾過によりSWCNTを回収し、中性になるまでDI水で洗浄した。固形物を80℃で一晩乾燥させ、更に空気中で30分間、480℃で加熱した。高温加熱により非晶質炭素を燃やした後、黒い固形物のSWCNTが0.961g得られた。次に、この黒い固形物のSWCNTをHNO(3M、60mL)中で120℃において1時間還流させた。室温に冷ました後、濾過により固形物を回収し、中性になるまでDI水で洗浄した。このようにして、更なる乾燥後、0.959gの固形物が得られた。
この精製したSWCNTをDCB中で0.1重量%に調製した。変性活性層を形成するために、この溶液を数日間、超音波で振盪してから塩基性活性層溶液とブレンドして、DCB中に0.01重量%のSWCNT/0.9重量%のTIPSペンタセン/2.24重量%のPSを得た。
少量であってもSWCNTを含有する上記溶液を、SiO又はHMDS処理されたSiO表面にナイフコーティングしたときに、製造上の問題が生じた。少量であってもSWCNTをSiO又はHMDS処理されたSiO表面にナイフコーティングしたとき、非常に不良な濡れ性が発生した。濡れ性の悪さから、対象のTFTの収率は非常に低かった。実際に使えるデバイスは、SWCNTを有さないTFTに比べ、性能が劣っていた。
図10は、SiO/p−Si/Al基材上、DCB中0.01重量%のSWCNT/0.9重量%のTIPSペンタセン/2.24重量%のPSを含有するナイフコーティング溶液から製造されたTFTの、I対V特性1010、
Figure 2010532095
対V特性1020、及びI対V特性1030を3回別個に走査した結果を示す。この試料から得られた1つの明確な結果は、同じTFTの3回の連続走査によって、大きな閾値電圧の変化が観察されなかったことである。しかしながら、特にチャネル長さが短いTFT(この例では32μm)の場合、又は活性溶液中のSWCNT濃度が高い場合に、かなり低いON/OFF電流比(この例では約100程度)がしばしば観察された。
例6.例6では、活性層として有機半導体にSWCNTをブレンドしたTFTが、ゲート絶縁体上に蒸着させた金属クラスター上に製造された。
少量であってもSWCNTを含有する活性溶液が、非常に濡れ性が悪くなる問題は、裸のSiO表面、HMDS処理されたSiO表面、又は他の高分子ゲート絶縁体表面上に金属クラスターの超薄層を蒸着させることにより、解決された。
更に、ゲート絶縁体と有機半導体との界面にある金属クラスターは、キャリアを弾道的に輸送するための追加の導電性セグメントに寄与する。
よって、ゲート絶縁体と半導体との界面にある有機ホスト及び金属クラスター中でSWCNTの三次元導電経路及び二次元導電経路をそれぞれ利用することにより、より良い性能を示すTFTが製造された。
図11及び図12は、異なる日に製造された2つの異なるそのようなTFTを示す。TFT性能の顕著な改善が示されていることが明らかである。また、キャリア移動度が高く、閾値電圧変化が少なく、妥当な高さのON/OFF電流比を有するTFTを高収率で製造できる、確固たる製造プロセスが開発されたことがこれで明らかである。
図11は、W/L=200μm/27μmのTFTの、I対V特性1110、
Figure 2010532095
対V特性1120、及びI対V特性1130を4回連続して走査した結果を示す。TFTは、DCB中0.01重量%のSWCNT/0.9重量%のTIPSペンタセン/2.24重量%のPSを含む活性溶液をマルチパスナイフコーティングすることにより製造された。基材は、5Åの金クラスター/HMDS処理されたSiO(3,000rpmでスピン)であった。特性プロット1110、1120、1130は、TFTの移動度が0.4cm/V・sを上回り、ON/OFF電流比が3×10〜1.7×10であることを示している。閾値電圧の変化は0.1V以内である。
より高いキャリア移動度と、妥当な高さのON/OFF電流比を達成するための折り合い点として、所与のチャネル長さに対する、活性溶液におけるSWCNTの濃度と金クラスターの密度との最適の組み合わせが存在する。
図12は、5Åの金クラスター/HMDS処理されたSiO上に構築された同じW/L=500μm/57μmの試料で、活性層中にSWCNTを含有する5つのTFTの、I対V特性1211〜1215、
Figure 2010532095
対V特性1221〜1225、及びI対V特性1231〜1235を示す。これら5つの溶液系TFTすべてについて、1cm/V・sを上回る移動度が達成され、ON/OFF電流比は10を超えた。この例で試験されたTFTの中で、最高の移動度は1.4cm/V・sであり、これは真空蒸着によって形成されたペンタセン又は非晶質ケイ素TFTの性能に匹敵する。
本発明の様々な実施形態の上述の説明を、例証及び説明の目的で提示してきた。これまでの記述は、包括的であることも、開示されたそのままの形態に本発明を限定することも意図しない。以上の教示を考慮すれば、多くの修正形態及び変形形態が可能である。例えば、本発明の実施形態は、ナノ粒子(金及びその他)を使用して金属クラスターを形成するなど、幅広いさまざまな製造手法に利用することができる。本発明の範囲は、発明を実施するための形態によってではなく、添付の特許請求の範囲によって限定されることが意図される。

Claims (20)

  1. 半導体を含む活性層と、
    該活性層に電気的に接合するゲート接触、ソース接触、及びドレイン接触と、
    該ゲート接触に対して配置されるゲート絶縁体と、
    該ゲート絶縁体と該活性層との間に配置される、不連続的導電性クラスターの層と、
    を含む、電界効果トランジスタ。
  2. 前記導電性クラスターの層が、絶縁性材料の表面に配置される、請求項1に記載のトランジスタ。
  3. 前記電界効果トランジスタがチャネルを含み、
    前記導電性クラスターの層が、該チャネルの有効長さを短縮する複数の導電性領域を含む、請求項1に記載のトランジスタ。
  4. 前記活性層が、溶液系有機半導体材料の1つ以上の層を含む、請求項1に記載のトランジスタ。
  5. 前記活性層が、高分子半導体の1つ以上の層を含む、請求項1に記載のトランジスタ。
  6. 前記活性層が、低分子量有機半導体の1つ以上の層を含む、請求項1に記載のトランジスタ。
  7. 前記活性層が、有機半導体と高分子とのブレンドの1つ以上の層を含む、請求項1に記載のトランジスタ。
  8. 前記導電性クラスターの層が、主として非炭素の金属材料を含む、請求項1に記載のトランジスタ。
  9. 前記導電性クラスターの仕事関数が、前記活性層とのオーム性接触を形成させる、請求項1に記載のトランジスタ。
  10. 前記導電性クラスターの層が、該導電性クラスターの層のいずれかの面に配置された複数の層の間の接触を向上させる濡れ層を供給するよう構成される、請求項1に記載のトランジスタ。
  11. 半導体材料及びカーボンナノチューブを含む活性層と、
    該活性層に電気的に接合するゲート接触、ソース接触、及びドレイン接触と、
    該ゲート接触に対して配置される絶縁性材料と、
    該絶縁性材料と該活性層との間に配置される、不連続的導電性材料の層と、
    を含む、電界効果トランジスタ。
  12. 前記不連続的導電性材料の層が、導電性クラスターの層のいずれかの面に配置された複数の層の間の接触を向上させる濡れ層を供給するよう構成される、請求項11に記載のトランジスタ。
  13. 前記不連続的導電性材料の層が、前記絶縁性材料の表面に配置される、請求項11に記載のトランジスタ。
  14. 前記活性層が、溶液系有機半導体材料の1つ以上の層を含む、請求項11に記載のトランジスタ。
  15. 前記不連続的導電性材料の仕事関数が、前記活性層とのオーム性接触を形成させる、請求項11に記載のトランジスタ。
  16. ゲート接触、ソース接触、及びドレイン接触を有する電界効果トランジスタの製造方法であって、
    半導体を含む活性層を形成することと、
    該活性層と該ゲート接触との間に絶縁体を形成することと、
    該絶縁体と該活性層との間に不連続的導電性クラスターの層を形成することと、
    を含む、方法。
  17. 前記活性層の形成が、前記活性層、前記絶縁体、又は前記接触の1つ以上を印刷することを含み、
    前記不連続的導電性クラスター層の形成が、前記不連続的導電性クラスター層を前記絶縁体上に配置又は印刷することを含む、請求項16に記載の方法。
  18. 前記不連続的導電性層の形成が、
    前記活性層とオーム性接触を形成する仕事関数を有する導電性材料の選択と、
    選択した該導電性材料を用いた前記不連続的導電性層の形成と、
    を含む、請求項16に記載の方法。
  19. 前記活性層の形成が、溶液系有機半導体を用いた前記活性層の形成を含む、請求項16に記載の方法。
  20. 前記活性層の形成が、有機半導体及びカーボンナノチューブを用いた前記活性層の形成を含む、請求項16に記載の方法。
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