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JP2010235775A - 印刷インキ用有機溶剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】植物油由来原料を用いて製造し得る印刷インキ用有機溶剤組成物であって、乾燥性に優れる印刷インキ用有機溶剤組成物の提供
【解決手段】炭素数8〜18のアルコールにアルキレンオキサイドが付加したアルキレンオキサイド付加物と、炭素数4〜18のアルコール、及び/又は、アルコール成分とカルボン酸成分とから構成される合計炭素数2〜12のエステルとを含有する印刷インキ用有機溶剤組成物であって、前記炭素数8〜18のアルコール、前記炭素数4〜18のアルコール、及び前記合計炭素数2〜12のエステルの原料であるアルコール及び又はカルボン酸のいずれか1種が少なくとも植物由来原料である印刷インキ用有機溶剤組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、印刷インキ用有機溶剤組成物に関する。
印刷インキの溶剤には、従来、石油系溶剤が使用されている。一方で、環境保全や作業環境の向上の観点から、印刷インキの溶剤として植物油成分である、アマニ油、桐油、大豆油などを使用する試みもされている(特許文献1)。また、アロマフリーの溶剤として脂肪酸エステルを印刷インキ用溶媒として使用することも開示されている(特許文献2)。しかしながら、植物油をベースとしたインキ溶剤は、一般に、乾燥性が石油系溶剤と比較して十分とはいえないという問題がある。
乾燥性の向上を目的とした印刷インキとしては、アミン類を含む印刷インキ(特許文献3)、乳酸エステル系有機溶剤(A)とジエチレングリコールアセテート系有機溶剤(B)とを含む着色組成物(特許文献4)、及び、カプロン酸等の脂肪酸エステルを含む印刷インキ(特許文献5)等が開示されている。
特開2005−113070号公報[要約、請求項1] 特開2005−105273号公報[要約] 特開平3−269070号公報[請求項1、発明の効果] 特開2005−330422号公報[要約、請求項1] 特開2006−176754号公報[要約]
植物油由来原料を用いて製造し得る印刷インキ用有機溶剤においては、より一層の乾燥性の向上が求められている。そこで、本発明は、植物油由来原料を用いて製造し得る印刷インキ用有機溶剤組成物であって、乾燥性に優れる印刷インキ用有機溶剤組成物を提供する。
本発明は、炭素数8〜18のアルコールにアルキレンオキサイドが付加したアルキレンオキサイド付加物と、炭素数4〜18のアルコール、及び/又はアルコール成分とカルボン酸成分とから構成される合計炭素数2〜12のエステルとを含有する印刷インキ用有機溶剤組成物であって、前記炭素数8〜18のアルコール、前記炭素数4〜18のアルコール、及び前記合計炭素数2〜12のエステルの原料であるアルコール及び又はカルボン酸のいずれか1種が少なくとも植物由来原料である印刷インキ用有機溶剤組成物に関する。
本発明によれば、乾燥性に優れる印刷インキ用有機溶剤組成物、その製造方法、及び乾燥性に優れる印刷インキを提供しうる。
本発明は、所定のアルコールのアルキレンオキサイド付加物と、所定のアルコール及び/又は所定とエステルとの混合物が、印刷インキ用有機溶剤組成物として使用でき、かつ、乾燥性が優れるという知見に基づく。
本発明の印刷インキ用有機溶剤組成物が乾燥性に優れるという効果を奏するメカニズムの詳細は明らかでないが、乾燥性、接着性、顔料分散性等の印刷インキ用としての機能をアルコールのアルキレンオキサイド付加物が担い、乾燥性の向上をアルコール及び/又はエステルが担っていると考えられる。すなわち、アルコールのアルキレンオキサイド付加物は、その完全分解温度(後述する)がアルコール及びエステルのそれよりも相対的に高く、それ自体の乾燥性は不十分であるが、完全分解温度が相対的に低いアルコール及び/又はエステルと混合されることで、混合物としての完全分解温度が低下し、その結果、溶媒全体としての乾燥性が向上されると推定される。但し、本発明はこのメカニズムに限定されない。
すなわち、本発明は、炭素数8〜18のアルコールにアルキレンオキサイドが付加したアルキレンオキサイド付加物と、炭素数4〜18のアルコール、及び/又はアルコール成分とカルボン酸成分とから構成される合計炭素数2〜12のエステルとを含有する印刷インキ用有機溶剤組成物であって、前記炭素数8〜18のアルコール、前記炭素数4〜18のアルコール、及び前記合計炭素数2〜12のエステルの原料であるアルコール及び又はカルボン酸のいずれか1種が少なくとも植物由来原料である印刷インキ用有機溶剤組成物(以下、「本発明の有機溶剤組成物」ともいう)に関する。
本発明によれば、乾燥性に優れる印刷インキ用有機溶剤組成物及び/又は印刷インキを提供しうる。好ましくは、本発明によれば、石油系溶剤を含まない印刷インキ用有機溶剤組成物及び/又は印刷インキを提供しうる。より好ましくは、本発明によれば、植物油由来原料を用いて製造し得る印刷インキ用有機溶剤組成物及び/又は印刷インキを提供しうる。ここで、本明細書において「石油系溶剤」とは、原油から精製された炭化水素を主成分とする溶剤をいい、具体的には、パラフィン炭化水素、ナフテン炭化水素、芳香族炭化水素の少なくとも1つを含む。また、植物油由来原料を用いて製造し得る印刷インキ用有機溶剤組成物とは、炭素数8〜18のアルコールにアルキレンオキサイドが付加したアルキレンオキサイド付加物における炭素数8〜18のアルコール、炭素数4〜18のアルコール、並びに炭素数2〜12のエステルを構成するアルコール成分及びカルボン酸成分のいずれかが植物由来原料を用いて得られものであることを意味するものであるが、環境保全や作業環境の向上の観点から、すべて植物由来原料であることが好ましい。
[アルキレンオキサイド付加物]
本発明の有機溶剤組成物は、炭素数8〜18のアルコールにアルキレンオキサイドが付加したアルキレンオキサイド付加物を含む。前記アルキレンオキサイド付加物におけるアルコールの炭素数は、印刷性及び乾燥性の向上の点から、10〜18が好ましく、10〜16がより好ましく、10〜14がさらに好ましい。具体的にはオクチルアルコール、デシルアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、パルミチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、及びこれらの混合物が好ましく、オクチルアルコール、デシルアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、パルミチルアルコール及びこれらの混合物がより好ましく、デシルアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、パルミチルアルコール、及びこれらの混合物がさらに好ましい。
前記アルキレンオキサイド付加物において、アルコールに付加されるアルキレンオキサイドとしては、印刷性及び乾燥性の向上の点から、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド等が好ましく、プロピレンオキサイドがより好ましい。
前記アルキレンオキサイド付加物におけるオキシアルキレン基の平均付加モル数は、印刷性及び乾燥性の向上、及び、臭いの低減の点から、アルコール1モルに対し、0.1〜2.0モルが好ましく、0.4〜1.8モルがより好ましく、1.0〜1.6モルがさらに好ましい。
前記アルキレンオキサイド付加物は、一実施形態として、下記式(I)で表されるものであってもよい。
R1-O-(AO)n-H (I)
[前記式(I)において、R1は、炭素数8〜18のアルキル又はアルケニル基を表し、AOは、炭素数2〜4のオキシアルキレン基を表し、nは、AOの平均付加モル数であって、0.1〜2.0の数である。]
前記式(I)のR1のアルキル又はアルケニル基は、直鎖状又は分枝鎖状であってもよく、環状構造を含んでもよい。R1の炭素数は、印刷性及び乾燥性の向上の点から、10〜18が好ましく、10〜16がより好ましく、10〜14がさらにさらに好ましい。AOの炭素数は、印刷性及び乾燥性の向上の点から、2〜3がより好ましく、3がさらに好ましい。具体的には、AOとしては、印刷性及び乾燥性の向上の点から、オキシエチレン基、オキシプロピレン基、オキシブチレン基が好ましく、オキシプロピレン基がより好ましい。n(平均付加モル数)は、印刷性及び乾燥性の向上、及び、臭いの低減の点から、0.4〜1.8モルが好ましく、1.0〜1.6モルがより好ましい。なお、オキシアルキレン基の由来であるアルキレンオキサイドが付加される前のアルコール(R1OH)の好ましい形態は前述のとおりである。
また、本発明の有機溶剤組成物におけるアルキレンオキサイド付加物は、1種類でもよく2種類以上の組合せであってもよい。
アルキレンオキサイド付加物の製造は、前記アルコールへアルキレンオキサイドを付加ことで製造できる。アルキレンオキサイドの付加は、定法に従い行うことができる。アルキレンオキサイドの付加の一実施形態としては、例えば、特開平4−321637にあるようにオートクレーブ中で、アルコールと触媒として水酸化カリウムを添加し、アルキレンオキサイドを仕込んで反応させる方法が挙げられる。
本発明において、アルキレンオキサイド付加物の製造に用いる前記アルコールは、環境保全や作業環境の向上の観点から、植物油から製造されたものであることが好ましい。前記植物油としては、ヤシ油、パーム油、カカオ油、オリーブ油、コーン油、これらの混合物、又はこれらの廃食油が挙げられる。前記廃食油は、例えば、飲食物の製造に使用された油を含む。これらの植物油からアルコールを製造することは、当業者であれば定法に従って適宜行うことができる。
[アルコール]
本発明の有機溶剤組成物は、炭素数4〜18のアルコール、及び/又はアルコール成分とカルボン酸成分とから構成される合計炭素数2〜12のエステルとを含有する。前記アルコールの炭素数は、印刷性及び乾燥性の向上の点から、6〜14が好ましく、8〜14がより好ましく、10〜12がさらに好ましい。前記アルコールとしては、印刷性及び乾燥性の向上の点から、ブチルアルコール、ヘキシルアルコール、オクチルアルコール、デシルアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、パルミチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、及びこれらの混合物が好ましく、有機溶剤の乾燥性及び臭い低減の点から、デシルアルコール、及びラウリルアルコールが好ましい。
前記アルコールは、環境保全や作業環境の向上の観点から、植物油から製造されたものであることが好ましい。前記植物油としては、前述の同様の植物油が挙げられる。
[エステル]
本発明の有機溶剤組成物は、炭素数4〜18のアルコール、及び/又はアルコール成分とカルボン酸成分とから構成される合計炭素数2〜12のエステルとを含有する。前記エステルの合計炭素数は、印刷性及び乾燥性の向上の点から、4〜11が好ましく、5〜10がより好ましい。前記エステルは、一実施形態として、下記式(II)で表されるものであってもよい。
R2-COO-R3 (II)
[前記式(II)において、R2は、水素原子、又は、ヒドロキシ若しくは炭素数1〜4のアルコキシ基で置換されてもよい炭素数1〜10のアルキル若しくは炭素数2〜10のアルケニル基を表し、R3は、炭素数1〜6のアルキル基を表す。]
前記式(II)において、R2は、印刷性及び乾燥性の向上の点から、ヒドロキシ基で置換されてもよい炭素数2〜10のアルキル又はアルケニル基がより好ましく、ヒドロキシ基で置換されてもよい炭素数2〜8のアルキル又はアルケニル基がさらに好ましく、ヒドロキシ基で置換されてもよい炭素数2〜6のアルキル又はアルケニル基がさらにより好ましい。R2におけるヒドロキシ基若しくは炭素数1〜4のアルコキシ基の置換数は特に制限されず、例えば、1、2、又は3個が挙げられる。また、R2におけるアルキル又はアルケニル基は、直鎖状又は分枝鎖状であってもよい。
上記式(II)において、R3の炭素数は、印刷性及び乾燥性の向上の点から、1〜4が好ましく、2〜4がより好ましい。
前記エステルは、具体的には、有機溶剤組成物の乾燥性の点から、酢酸エチル、プロピオン酸エチル、乳酸エチル、及び乳酸ブチルが好ましく、乳酸エチル、乳酸ブチルがより好ましい。
前記エステルを、カルボキシル基を有する化合物(以下、カルボン酸化合物という)及びアルコールから製造する場合、環境保全や作業環境の向上の観点から、前記カルボン酸化合物及び/又は前記アルコールは、植物油から製造されたものであることが好ましい。前記植物油としては、前述の同様の植物油が挙げられる。また、前記乳酸については、トウモロコシ、さつまいも、米、小麦、ジャガイモなどに由来するでんぷんから乳酸を製造してもよく、その製造方法としては、例えば、15107の化学商品(化学工業日報社)記載の方法が挙げられる。
また、本発明の有機溶剤組成物における、前記アルコール及び前記エステルは、それぞれ、1種類でもよく2種類以上の組合せであってもよく、前記アルコール及び前記エステルの一方でもよく、これらの組合せでもよい。
本発明の有機溶剤組成物において、前記アルキレンオキサイド付加物の含有量(重量%)と、前記アルコール及び前記エステルの合計の含有量(重量%)との比(前記アルキレンオキサイド付加物)/(前記アルコール及び前記エステルの合計)は、印刷性及び乾燥性の向上、及び、臭いの低減の点から、95/5〜40/60が好ましく、92/8〜45/55がより好ましく、85/15〜48/52がさらに好ましく、75/25〜48/52がよりさらに好ましい。
本発明の有機溶剤組成物において、前記アルキレンオキサイド付加物と、前記アルコール及び/又は前記エステルとの合計の含有量は、印刷性及び乾燥性の向上の点から、50重量%以上が好ましく、70重量%以上がより好ましく、90重量%以上がさらに好ましく、99重量%上がさらよりに好ましく、99.9重量%以上がさらにより好ましい。
[印刷インキ用有機溶剤組成物の製造方法]
本発明の有機溶剤組成物は、前記アルキレンオキサイド付加物と前記アルコール及び/又は前記エステルとを混合することで製造できる。前記混合は、印刷性及び乾燥性向上の点から、スターラーやディスパー等の撹拌器により撹拌することが好ましい。回転数は、印刷性及び乾燥性向上の点から、50〜300rpmが好ましく、100〜250rpmがより好ましい。混合時間は、印刷性及び乾燥性向上の点から、0.5〜15分間が好ましく、2〜10分間がより好ましい。混合時における系内の温度(混合物の濃度)は、印刷性及び乾燥性向上の点から、好ましくは15〜50℃、より好ましくは20〜40℃に調節することが好ましい。
[印刷インキ用有機溶剤組成物]
本発明の有機溶剤組成物は、本発明の有機溶剤組成物の製造方法により製造され得る。本発明の有機溶剤組成物は、環境保全や作業環境の向上の観点から、植物油由来原料を使用することが好ましく、石油系溶剤を含まないことがより好ましい。本発明の有機溶剤組成物によれば、好ましくは、乾燥性が向上した印刷インキを製造できる。
本発明の有機溶剤組成物の完全分解温度(後述する)としては、有機溶剤組成物の乾燥性の点から、230℃以下が好ましく、225℃がより好ましく、220℃以下がさらに好ましく、215℃以下がさらに好ましい。また、印刷性の点からは、140℃以上が好ましく、150℃以上がより好ましい。したがって、印刷性及び乾燥性からは、140〜230℃が好ましく、140〜225℃がより好ましく、150〜220℃がさらに好ましく、150〜215℃がさらにより好ましい。また、本発明の有機溶剤組成物の前記アルキレンオキサイド付加物と前記アルコール及び/又は前記エステルとを本発明の有機溶剤組成物における含有量比で含む混合物を調製した場合、前記混合物の完全分解温度も、前述と同様の範囲であることが好ましい。
[完全分解温度]
本発明において、完全分解温度とは、熱重量測定法(加熱減量法)(Thermogravimetry、以下、本明細書において、「TG法」ともいう)で測定される温度である。TG法は、熱分析の中でも定量性に優れ、空気温度の上昇によるサンプルの重量変化を温度(又は時間)に対して記録する方法であり、この記録を表す曲線をTG曲線という。本発明において、完全分解温度とは、サンプルが完全に消失した(TG曲線が0になった)ときの温度をいう。完全分解温度は、具体的には、実施例に記載する方法で測定できる。
前記アルキレンオキサイド付加物の完全分解温度としては、印刷性の点から、210〜300℃が好ましく、215〜285℃がより好ましく、215〜260℃がさらに好ましい。また、前記アルコール及び/又は前記エステルの完全分解温度としては、乾燥性の点から、100〜220℃が好ましく、110〜208℃がより好ましく、110〜200℃がさらに好ましい。完全分解温度は、例えば、前記アルキレンオキサイド付加物におけるアルキレンオキサイドの付加数を増加したり、アルキル鎖を長くしたりして高温の方へ調節できる。逆にアルキル鎖を短くするなどすれば、完全分解温度を低くするように調節できる。このような調節を行うことで、本発明の有機溶剤組成物の完全分解温度を調節できる。
また、本発明の有機溶剤組成物に含まれる前記アルキレンオキサイド付加物の完全分解温度は、前記アルコール及び/又は前記エステルの完全分解温度よりも高温であることがこのましく、その差は、各溶剤の相溶性、印刷性の観点から、35〜95℃が好ましく、45〜75℃がより好ましい。
[印刷インキ]
本発明の印刷インキは、本発明の有機溶剤組成物を含み、それゆえ、前記アルキレンオキサイド付加物、並びに、前記アルコール及び/又は前記エステルを含む。本発明の印刷インキは、例えば、本発明の有機溶剤組成物と樹脂と色素とを混合する工程を含む製造方法によって製造されうる。
本発明の印刷インキにおける、前記アルキレンオキサイド付加物の含有量(重量%)と、前記アルコール及び前記エステルの合計の含有量(重量%)との比(前記アルキレンオキサイド付加物)/(前記アルコール及び前記エステルの合計)は、印刷性及び有機溶剤の乾燥性の向上の点から、95/5〜40/60が好ましく、92/8〜45/55がより好ましく、85/15〜48/52がさらに好ましく、75/25〜48/52がよりさらに好ましい。さらに、本発明の印刷インキにおける、前記アルキレンオキサイド付加物と前記アルコール及び/又は前記エステルとの合計の含有量は、印刷性及び乾燥性の向上の点から25〜45重量%が好ましく、28〜42重量%がより好ましく、31〜39重量%がさらに好ましい。
前記色素としては、有機又は無機の顔料を単独又は2種類以上混合して用いることができる。また、前記樹脂としては、例えば、熱硬化性樹脂、放射線硬化性樹脂、及び熱可塑性樹脂を含む透明樹脂、その前駆体又はそれらの混合物が挙げられる。
[有機溶剤組成物の調製]
実施例1〜8、参考例1〜2、及び比較例1〜5の有機溶剤組成物を以下のように調製した。
[実施例1〜5]
炭素数が12及び14である植物油由来のアルコール混合物(商品名:カルコール2470、C1225OH/C1429OH=70/30モル%、花王社製)にプロピレンオキサイド(PO)が付加したC12/C14アルコール(PO)1モル付加物(前記アルコールに対するPOの平均付加モル数は、1.0、花王社製)、及び、植物油由来の乳酸を用いて得られた乳酸ブチル(武蔵野化学研究所社製)を、下記表1に示す比率で混合し、30℃、200rpmで5分間撹拌混合し、実施例1〜5の有機溶剤組成物を調製した。
[実施例6〜8]
炭素数が12である植物油由来のアルコール(商品名:カルコール2098、C1225OH=100モル%、花王社製)にPOが付加したC12アルコール(PO)1モル付加物(前記アルコールに対するPOの平均付加モル数は、1.0、花王社製)、及び、炭素数が12である植物油由来のアルコール(商品名:カルコール2098、花王社製)を、1リットルの混合器(商品名:パイレックス(登録商標)ビーカー、イワキガラス社製)に両者の合計量が500gで、かつ、下記表1の混合比になるようにして添加し、30℃、200rpmで5分間撹拌混合し、実施例6〜8の有機溶剤組成物を調製した。
[参考例1、2]
実施例1〜5のC12/C14アルコール(PO)1モル付加物、及び実施例6〜8のC12アルコール(PO)1モル付加物を、それぞれ、参考例1及び2の有機溶剤組成物として使用した(下記表1)。
[比較例1]
乳酸ブチルに替えてオクチルアミン(商品名:ファーミン08、花王社製)とした他は実施例3と同様にして有機溶剤組成物を調製した(下記表1)。
[比較例2]
ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート(試薬:和光純薬工業社製)、及び、植物油由来の乳酸を用いて得られた乳酸エチル(試薬:和光純薬工業社製)を、下記表1に示す比率で混合し、30℃、200rpmで5分間撹拌混合し、比較例4の有機溶剤組成物を調製した。
[比較例3〜5]
イソオレイン酸2−エチルヘキシルエステル(アルドリッチ試薬製)、リノール酸ブチルエステル(試薬:シグマ アルドリッチ ジャパン社製)、及びカプロン酸3,5,5−トリメチルヘキシルエステル(試薬:シグマ アルドリッチ ジャパン社製)を、それぞれ、比較例3、4、及び5の有機溶剤組成物として使用した(下記表1)。
[有機溶剤組成物の評価]
実施例1〜8、参考例1〜2、及び比較例1〜5の有機溶剤組成物について、下記条件の熱重量測定法(TG法)により完全分解温度を測定した。また、下記の条件で乾燥試験を行った。これらの結果を下記表1に示す。
〔完全分解温度の測定〕
完全分解温度は、TG法(Thermogravimetry)により測定した。具体的には、下記装置及び条件で測定を開始し、有機溶剤組成物が完全に分解消失した温度(サンプル量が0mgになった温度)を完全分解温度とした。
装置:セイコーインスツルメント社製 TG/DTA200
測定サンプル量:15mg
開始温度:30℃
昇温速度:5℃/分
空気流量:200mL/分
〔乾燥試験〕
実施例1〜8、参考例1〜2、及び比較例1〜5の有機溶剤組成物をPETフィルム上にアプリケーター(安田精機製作所社製)で厚さ100μmに塗布し、25℃、50%RHの恒温恒湿室に静置し、完全に乾燥するまでの時間を測定した。
Figure 2010235775
上記表1に示すとおり、実施例1〜8の有機溶剤は、参考例1〜2及び比較例1〜5の有機溶剤よりも乾燥時間が短く、乾燥性に優れていた。したがって、本発明の印刷インキ用有機溶剤を使用した印刷インキは、乾燥性に優れることが期待できる。
本発明は、例えば、印刷インキ及びそれも用いる印刷の分野で有用である。

Claims (5)

  1. 炭素数8〜18のアルコールにアルキレンオキサイドが付加したアルキレンオキサイド付加物と、炭素数4〜18のアルコール、及び/又は、アルコール成分とカルボン酸成分とから構成される合計炭素数2〜12のエステルとを含有する印刷インキ用有機溶剤組成物であって、
    前記炭素数8〜18のアルコール、前記炭素数4〜18のアルコール、及び前記合計炭素数2〜12のエステルの原料であるアルコール及び又はカルボン酸のいずれか1種が少なくとも植物由来原料である、印刷インキ用有機溶剤組成物。
  2. 前記アルキレンオキサイド付加物が下記式(I)で表され、合計炭素数が2〜12のエステルが下記式(II)で表される、請求項1記載の印刷インキ用有機溶剤組成物。
    R1-O-(AO)n-H (I)
    R2-COO-R3 (II)
    [上記式(I)において、R1は炭素数8〜18のアルキル又はアルケニル基を表し、AOは炭素数2〜4のオキシアルキレン基を表し、nはAOの平均付加モル数であって0.1〜2.0の数であり、
    上記式(II)において、R2は水素原子、又は、ヒドロキシ若しくは炭素数1〜4のアルコキシ基で置換されてもよい炭素数1〜10のアルキル若しくは炭素数2〜10のアルケニル基を表し、R3は炭素数1〜6のアルキル基を表す。]
  3. 前記炭素数8〜18のアルコール、前記炭素数4〜18のアルコール、及び前記炭素数2〜12のエステルを構成するアルコール成分及びカルボン酸成分のいずれもが植物由来原料を用いて得られものである、請求項1又は2に記載の印刷インキ用有機溶剤組成物。
  4. 熱重量測定法(Thermogravimetry)で測定される完全分解温度が、140〜230℃である、請求項1から3のいずれかに記載の印刷インキ用有機溶剤組成物。
  5. 前記アルキレンオキサイド付加物の含有量(重量%)と、前記アルコール及び前記エステルの合計の含有量(重量%)との比(前記アルキレンオキサイド付加物)/(前記アルコール及び前記エステルの合計)が95/5〜40/60である、請求項1〜4いずれか記載に印刷インキ用有機溶剤組成物。
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