[go: up one dir, main page]

JP2010231918A - 燃料電池セル、燃料電池セルスタック装置、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置 - Google Patents

燃料電池セル、燃料電池セルスタック装置、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010231918A
JP2010231918A JP2009075743A JP2009075743A JP2010231918A JP 2010231918 A JP2010231918 A JP 2010231918A JP 2009075743 A JP2009075743 A JP 2009075743A JP 2009075743 A JP2009075743 A JP 2009075743A JP 2010231918 A JP2010231918 A JP 2010231918A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel cell
fuel
layer
electrode layer
solid electrolyte
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009075743A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5328439B2 (ja
Inventor
Takayuki Iwamoto
隆幸 岩本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2009075743A priority Critical patent/JP5328439B2/ja
Publication of JP2010231918A publication Critical patent/JP2010231918A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5328439B2 publication Critical patent/JP5328439B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)
  • Inert Electrodes (AREA)

Abstract

【課題】燃料極層と固体電解質層との剥離を防止することにより、信頼性を向上した燃料電池セル、それを用いる燃料電池セルスタック装置、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置を提供する。
【解決手段】電極支持基板1上に、NiおよびNiOの少なくとも一方(Ni換算量で35〜65体積%)と希土類元素が固溶したZrOとからなる燃料極層2、希土類元素が固溶したZrOからなる固体電解質層3、酸素極層4が順次積層されてなる燃料電池セルであって、燃料極層2と固体電解質層3との間に、NiおよびNiOの少なくとも一方(Ni換算量で15〜30体積%)と希土類元素が固溶したZrOとからなるとともに、気孔率xが、16.1%<x<27.6%を満たす中間層8が形成されていることから、燃料極層2と中間層8との間、ならびに中間層8と固体電解質層3との間の剥離を抑制することができ、長期信頼性の向上した燃料電池セル10とすることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電極支持基板上に、燃料極層、固体電解質層、酸素極層が順次積層されてなる燃料電池セル、燃料電池セルスタック装置、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置に関する。
近年、次世代エネルギーとして、燃料ガス(水素ガス)と酸素含有ガス(通常、空気である)とを用いて電力を得ることができる燃料電池セルを、集電部材を介して立設させた状態で複数個配列し、電気的に直列に複数個接続してなる燃料電池セルスタックと、前記燃料電池セルの下端部を固定するとともに、前記燃料電池セルに反応ガスを供給するためのマニホールドとを具備してなる燃料電池セルスタック装置を収納容器に収納してなる燃料電池装置が提案されている。
図5は、従来の燃料電池セルの一例を示し、(a)は横断面図、(b)は一部を抜粋して示す斜視図である。この燃料電池セル40は、複数のガス流路35を有する中空平板状の電極支持基板31の一方側に、燃料極層32、固体電解質層33、酸素極層34が順次積層され、電極支持基板31の他方側に、密着層36を介して、インターコネクタ37が積層されている。
ここで、上述したような燃料電池セルの発電を長期間行なう場合や、燃料電池セルの作製時において、各層同士が剥離する場合や、クラック等が生じる場合がある。
それゆえ、例えばLSGM系複合酸化物からなる固体電解質層を用いた燃料電池セルにおいて、同時焼成に際して燃料極層にクラックが入ることを抑制し、また固体電解質層の剥離を抑制するために、燃料極層と固体電解質層との間に、Laが固溶したCeO、Ceが固溶したLa、あるいはその混合物からなる反応防止層を設けることが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、燃料極層と固体電解質層との間に、Niの含有量を燃料極層と同等もしくはそれ以上とする組成よりなる中間層を設けることも提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2005−166314号公報 特開2001−283876号公報
ところで、上述したような燃料電池セルにおいては、固体電解質層を境として酸素極層は酸化状態で、燃料極層は還元状態で発電が行なわれることとなる。
そのため、燃料電池セルに供給される燃料ガスが不足した場合には、燃料極層が酸化されることとなり、それにより燃料極層の体積が酸化膨張し、燃料極層と固体電解質層との間で剥離を生じる場合があり、剥離を生じた燃料電池セルにおいては、発電能力が低下し、長期信頼性を保つことが困難となるおそれがあった。
ここで、上記特許文献2に記載されているように、燃料極層と固体電解質層との間に、Niの含有量を燃料極層と同等もしくはそれ以上とする組成よりなる中間層を設けることが提案されているが、その場合であっても、燃料ガスが不足した場合において、燃料極層と中間層との間、もしくは中間層と固体電解質層との間で、剥離を生じる場合があった。
それゆえ、本発明は、燃料電池セルに供給される燃料ガスが不足した場合であっても、燃料電池セルを構成する各層での剥離を抑制することが可能な燃料電池セル、その燃料電池セルを複数個配列してなる燃料電池セルスタック装置、収納容器内に燃料電池セルスタック装置を収納してなる燃料電池モジュールならびに燃料電池装置を提供することを目的とする。
本発明の燃料電池セルは、電極支持基板上に、NiおよびNiOの少なくとも一方と希土類元素が固溶したZrOとからなり、前記Niおよび前記NiOの少なくとも一方が、Ni換算量で35〜65体積%の量で含有されてなる燃料極層と、希土類元素が固溶したZrOからなる固体電解質層と、酸素極層とが順次積層されてなる燃料電池セルであって、前記燃料極層と前記固体電解質層との間に、NiおよびNiOの少なくとも一方と希土類元素が固溶したZrOとからなる中間層が形成されているとともに、該中間層は、前記Niおよび前記NiOの少なくとも一方が、Ni換算量で15〜30体積%の量で含有されているとともに、気孔率xが、16.1%<x<27.6%を満たすことを特徴とする
このような燃料電池セルにおいては、NiおよびNiOの少なくとも一方と希土類元素が固溶したZrOとからなり、NiおよびNiOの少なくとも一方が、Ni換算量で35〜65体積%の量で含有されてなる燃料極層と、希土類元素が固溶したZrOからなる固体電解質層との間に、NiおよびNiOの少なくとも一方と希土類元素が固溶したZrOとからなる中間層が形成されている。
ここで、中間層は、NiおよびNiOの少なくとも一方が、Ni換算量で15〜30体積%の量で含有されていることから、中間層に含まれるNiと燃料極層に含まれるNiとの反応量を減らすことができ、それにより燃料極層の酸化膨張を抑制することができる。
また、中間層の気孔率xが、16.1%<x<27.6%を満たすことにより、燃料電池セルに供給される燃料ガスが不足した場合における、中間層の酸化膨張率を所定の範囲内とすることができる。
それにより、中間層の酸化膨張率と、燃料電池セルを構成する燃料極層の酸化膨張率を近づけることができ、中間層と燃料極層とが剥離することを抑制(防止)することができる。
さらに、中間層に含有されるNiおよびNiOの少なくとも一方の量を調整する、すなわち中間層に含まれる希土類元素が固溶したZrOの量を調整することにより、中間層と固体電解質層とをより強固に接合することができ、中間層と固体電解質層との剥離を抑制することができる。
したがって、中間層と燃料極層との剥離および中間層と固体電解質層との剥離を抑制することができることから、信頼性の向上した燃料電池セルとすることができる。
また、本発明の燃料電池セルにおいては、前記中間層の厚みが10〜25μmであることが好ましい。
このような燃料電池セルでは、中間層の厚みを10〜25μmとすることにより、中間層と燃料極層、もしくは中間層と固体電解質層との剥離をさらに抑制することができる。それにより、信頼性の向上した燃料電池セルとすることができる。
本発明の燃料電池セルスタック装置は、上記のうちいずれかに記載の燃料電池セルを、集電部材を介して立設させた状態で複数個配列し、電気的に直列に接続してなる燃料電池セルスタックと、前記燃料電池セルの下端部を固定するとともに、前記燃料電池セルに反応ガスを供給するためのマニホールドとを具備することが好ましい。
このような燃料電池セルスタック装置においては、上記のうちいずれかに記載の燃料電池セルを用いて構成することにより、燃料電池セルに供給する燃料ガスが不足した場合においても、燃料電池セルが破損することを抑制でき、信頼性の向上した燃料電池セルスタック装置とすることができる。
本発明の燃料電池モジュールは、上記の燃料電池セルスタック装置を収納容器内に収納してなることを特徴とすることから、信頼性の向上した燃料電池モジュールとすることができる。
本発明の燃料電池装置は、上記の燃料電池モジュールと燃料電池モジュールを動作させるための補機とを外装ケースに収納してなることを特徴とすることから、信頼性の向上した燃料電池装置とすることができる。
本発明の燃料電池セルは、電極支持基板上に、NiおよびNiOの少なくとも一方と希土類元素が固溶したZrOとからなり、前記Niおよび前記NiOの少なくとも一方が、Ni換算量で35〜65体積%の量で含有されてなる燃料極層と、希土類元素が固溶したZrOからなる固体電解質層と、酸素極層とが順次積層されてなる燃料電池セルであって、前記燃料極層と前記固体電解質層との間に、NiおよびNiOの少なくとも一方と希土類元素が固溶したZrOとからなる中間層が形成されているとともに、該中間層は、前記Niおよび前記NiOの少なくとも一方が、Ni換算量で15〜30体積%の量で含有されているとともに、気孔率xが、16.1%<x<27.6%を満たすことから、中間層と燃料極層との剥離および中間層と固体電解質層との剥離を抑制することができることから、信頼性の向上した燃料電池セルとすることができる。さらには、この燃料電池セルを用いることにより、信頼性の向上した燃料電池セルスタック装置、燃料電池モジュールならびに燃料電池装置とすることができる。
本発明の燃料電池セルを示したものであり、(a)は横断面図、(b)は一部を抜粋して示す斜視図である。 燃料極層と固体電解質層との間に中間層を設けた本発明の燃料電池セルの一部を抜粋した断面SEM写真である。 本発明の燃料電池モジュールの一例を示す外観斜視図である。 本発明の燃料電池装置の一例を示す分解斜視図である。 従来の燃料電池セルを示したものであり、(a)は横断面図、(b)は一部を抜粋して示す斜視図である。
図1は本発明の中空平板型の燃料電池セル10の一例を示し、(a)は横断面図を、(b)は一部を抜粋して示す斜視図を示している。以下に、燃料電池セル10の各構成について詳述する。
ここで、本発明における燃料電池セル10としては、各種燃料電池セルが知られているが、燃料電池セル10を収納してなる燃料電池装置を小型化する上で、固体酸化物形燃料電池セルとすることができる。それにより、燃料電池装置を小型化することができるとともに、家庭用燃料電池で求められる変動する負荷に追従する負荷追従運転を行なうことができる。
燃料電池セル10は、断面が扁平状で、全体的に見て楕円柱状であり、両面が互いにほぼ平衡に形成された平坦部nと、平坦部nの両端の弧状部mとから形成される電極支持基板1上に、電極支持基板1の平坦部nの一方の面(下面)と両側の弧状部mを覆うように燃料極層2が設けられ、この燃料極層2を覆うように中間層8が設けられ、また中間層8を覆うように固体電解質層3が設けられ、さらに固体電解質層3の上に酸素極層4が順次積層されて形成されている。また電極支持基板1には、適当な間隔で複数の燃料ガス流路5が電極支持基板1の長手方向に形成されている。
また、燃料極層2および固体電解質層3が積層されていない他方の平坦部nの上方には、インターコネクタ7が形成されている。図1から明らかな通り、燃料極層2及び固体電解質層3は、インターコネクタ7の両サイドにまで延びており、電極支持基板1の表面が外部に露出しないように構成されている。なお、電極支持基板1とインターコネクタ7との間には、これらを強固に接続するための密着層6が設けられている。
ここで、燃料電池セル10は、燃料極層2の酸素極層4と対面している部分が燃料側電極として機能して発電する。即ち、酸素極層4の外側に空気等の酸素含有ガスを流し、且つ電極支持基板1内の燃料ガス流路5に燃料ガス(水素含有ガス)を流し、所定の作動温度まで加熱することにより燃料電池セル10が発電する。そして、かかる発電によって生成した電流は、インターコネクタ7を介して集電される。
ここで電極支持基板1は、燃料ガスを燃料極層2まで透過させるためにガス透過性であること、およびインターコネクタ7を介して集電を行うために導電性であることが要求される。それゆえ、本発明においては、このような要求を満足する多孔質の導電性セラミック(もしくはサーメット)から形成されるが、燃料極層2等との同時焼成により電極支持基板1を製造する上では、Niと特定の希土類酸化物とから電極支持基板1を形成することが好ましい。
ここで、所定量のNiを含有することにより、電極支持基板1が導電性を有することができる。この場合においてNiは、Ni単体やNi酸化物の他、Ni含む合金もしくは合金酸化物であってもよい。また、その他鉄族金属類として鉄、コバルト等を含んでもよい。なお、Ni及び/またはNiOは、Ni換算量で35〜65体積%の量で含有することが好ましい。
また希土類酸化物は、電極支持基板1の熱膨張係数を固体電解質層3と近似させるために使用され、高い導電率を維持し且つ固体電解質層3等への元素拡散による影響を抑制するため、Y、Lu、Yb、Tm、Er、Ho、Dy、Gd、Sm、Prからなる群より選ばれた少なくとも1種の希土類元素を含む酸化物を用いることが好ましい。このような希土類酸化物の例としては、Y、Lu、Yb、Tm、Er、Ho、Dy、Gd、Sm、Prを挙げることができ、特に安価であるという点で、Y、Ybを用いることが好ましい。なお、希土類元素は、希土類酸化物換算で65〜35体積%の量で含有することが好ましい。
上記のようなNiおよびNiOの少なくとも一方と希土類酸化物とから構成される電極支持基板1は、燃料ガス透過性を有していることが必要であるため、開気孔率が30%以上、特に35〜50%の範囲であることが好ましい。また、その導電率は、300S/cm以上、特に440S/cm以上であることが好ましい。
また、燃料極層2は、電極支持基板1と同様に導電性を付与する目的で、NiおよびNiOの少なくとも一方と希土類元素が固溶しているZrOとからなることが好ましい。
ここで、希土類元素としては、Sc、Y、La、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Luを例示することができるが、安価であるという点からY、Ybが望ましい。また希土類元素の酸化物を用いることもでき、例えばY、Ybを用いることができる。
それゆえ、上述の希土類元素が固溶したZrOとしては、イットリア安定化(部分安定化も含む)ジルコニア(YSZ)やイッテルビウム安定化(部分安定化も含む)ジルコニア(YbSZ)等を用いることができる。
ここで、燃料極層2としては、NiおよびNiOの少なくとも一方を35〜65体積%含有し、希土類元素が固溶したZrOを65〜35体積%含有して構成される。さらに、この燃料極層2の開気孔率は、15%以上、特に20〜40%の範囲にあるのがよく、その厚みは、20〜40μmであることが望ましい。
固体電解質層3は、電極間の電子の橋渡しをする電解質としての機能を有していると同時に、燃料ガスと酸素含有ガスとのリークを防止するためにガス遮断性を有するものでなければならず、一般に3〜15モル%の希土類元素が固溶したZrO(通常、安定化ジルコニアと呼ばれる)から形成される。なお、固体電解質層3を構成する希土類元素としては、燃料極層2で含有することができる希土類元素や希土類元素の酸化物と同一のものとすることができ、例えば、Y、Yb、これらの酸化物であるY、Ybとすることが好ましい。
また、固体電解質層3を構成する安定化ジルコニアセラミックスは、ガス透過を防止するという点から、相対密度(アルキメデス法による)が93%以上、特に95%以上の緻密質であることが好ましく、且つその厚みが10〜100μmであることが好ましい。
そして、本発明においては、燃料極層2と固体電解質層3との間に、NiおよびNiOの少なくとも一方と希土類元素が固溶したZrOとからなり、NiおよびNiOの少なくとも一方が、Ni換算量で15〜30体積%の量で含有されているとともに、気孔率xが、16.1%<x<27.6%を満たしてなる中間層が形成されている。
燃料電池セル10に供給される燃料ガスが不足(停止)した場合には、燃料極層2が酸化されることとなり、それにより燃料極層2の体積が膨張する場合がある。そして、燃料極層2の上に固体電解質層3を設けている場合には、燃料極層2が体積膨張することにより、燃料極層2と固体電解質層3との間で剥離を生じる場合がある。ここで、剥離を生じた燃料電池セル10においては、発電能力が低下するという問題がある。
そのため、本発明においては、燃料極層2と固体電解質層3との間に、NiおよびNiOの少なくとも一方と希土類元素が固溶したZrOとからなり、NiおよびNiOの少なくとも一方が、Ni換算量で15〜30体積%の量で含有されているとともに、気孔率xが、16.1%<x<27.6%を満たしてなる中間層8を設けている。
なお、希土類元素が固溶したZrOとしては、一般に3〜15モル%の希土類元素が固溶したZrO(通常、安定化ジルコニアと呼ばれる)から形成することができ、希土類元素としては、上述の燃料極層2を構成する希土類元素や希土類元素の酸化物を用いることができる。具体的には、希土類元素としては、安価であるという点から、Y、Ybが好ましく、希土類元素の酸化物としては、Y、Ybが好ましい。
具体的には、上述の希土類元素が固溶したZrOとしては、イットリア安定化(部分安定化も含む)ジルコニア(YSZ)やイッテルビウム安定化(部分安定化も含む)ジルコニア(YbSZ)等を用いることができる。
ここで、中間層8に含まれるNiの量が少ない場合には、燃料極層2と中間層8との接合強度が弱くなり、燃料電池セルに供給される燃料ガスが不足した場合に、燃料極層2と中間層8とが剥離するおそれがある。
また、一方で中間層8に含まれるNiの量が多い場合には、燃料極層2に含まれるNiと中間層8に含まれるNiとの反応量が増加し、それにより、燃料極層7が酸化膨張しやすくなるとともに、中間層8と固体電解質層3との接合強度が弱くなり、燃料電池セルに供給される燃料ガスが不足した場合に、中間層8と固体電解質層3とが剥離するおそれがある。
それゆえ、本発明においては、燃料極層2と固体電解質層3との間に、NiおよびNiOの少なくとも一方と希土類元素が固溶したZrOとからなる中間層8を設けるとともに、中間層8に含まれるNiおよびNiOの少なくとも一方を、Ni換算量で15〜30体積%の量で含有すること、すなわちNiの量を燃料極層2に含まれるNi量よりも少なくすることにより、燃料電池セルに供給される燃料ガスが不足した場合であっても、燃料極層2と中間層8との剥離、中間層8と固体電解質層3との剥離を抑制することができる。
また、燃料極層2の酸化による膨張率(以下、酸化膨張率という)と、中間層8の酸化膨張率とに差がある場合おいて、燃料電池セル10に供給される燃料ガスが不足(停止)すると、燃料極層2の酸化膨張率と中間層8の酸化膨張率の差に伴って、燃料極層2と中間層8とが剥離するおそれがある。
それゆえ、本発明の燃料電池セル10においては、NiおよびNiOの少なくとも一方と希土類元素が固溶したZrOとからなり、NiおよびNiOの少なくとも一方が、Ni換算量で35〜65体積%の量で含有されてなる燃料極層2を備える燃料電池セル10において、中間層8の気孔率xは、16.1%<x<27.6%を満たすことが重要となる。
中間層8の気孔率xをこの範囲内とすることにより、燃料極層2の酸化膨張率と中間層8の酸化膨張率を近づけることができ、燃料極層2と中間層8との剥離を抑制することができる。
なお、中間層8の気孔率xを16.1%<x<27.6%を満たすようにするにあたっては、中間層8を構成する希土類元素が固溶したZrOの粒径やポア材(焼失材)等により適宜調整することができる。
それにより、燃料電池セル10に供給される燃料ガスが不足した場合であっても、燃料極層2と中間層8、さらには中間層8と固体電解質層3とが剥離することを抑制でき、信頼性の向上した燃料電池セル10とすることができる。
また、中間層8の厚みを大きくした場合には、抵抗が増加し発電能力が低下するおそれがある。また、中間層8の厚みが薄すぎる場合には、燃料極層2と中間層8、もしくは中間層8と固体電解質層3との接合強度が弱いおそれがある。
それゆえ、中間層8の厚みとしては10〜25μmとすることが好ましい。それにより、燃料極層2と中間層8、もしくは中間層8と固体電解質層3との剥離を抑制することができるとともに、発電性能が低下することを抑制できる。
以下に、本発明の燃料電池セル10を構成する他の部材について説明する。
インターコネクタ7は、固体電解質層3が設けられていない側の電極支持基板1の平坦部分n上に設けられ、インターコネクタ7と電極支持基板1との間の電位降下を抑制できる。
また、インターコネクタ7と電極支持基板1との間に、インターコネクタ7と電極支持基板1との間の熱膨張係数差を軽減する等のために燃料極層2と類似する組成からなる層(密着層6)を形成しても良い。なお、図1では、インターコネクタ7と電極支持基板1との間に、燃料極層2と類似する組成からなる密着層6を形成した状態を示している。
また酸素極層4は、いわゆるABO型のペロブスカイト型酸化物からなる導電性セラミックスから形成することが好ましい。かかるペロブスカイト型酸化物としては、遷移金属ペロブスカイト型酸化物、特にAサイトにLaを有するLaMnO系酸化物、LaFeO系酸化物、LaCoO系酸化物の少なくとも1種が好ましく、600〜1000℃程度の作動温度での電気伝導性が高いという点からLaFeO系酸化物が特に好ましい。なお、上記ペロブスカイト型酸化物においては、AサイトにLaと共にSrなどが存在しても良く、さらにBサイトには、FeとともにCoやMnが存在しても良い。
また酸素極層4は、ガス透過性を有する必要があり、酸素極層4を形成する導電性セラミックス(ペロブスカイト型酸化物)は、開気孔率が20%以上、特に30〜50%の範囲にあることが好ましい。さらには、酸素極層4の厚みは、集電性という点から30〜100μmであることが好ましい。
上記の酸素極層4に対面する位置において、電極支持基板1上に設けられているインターコネクタ7は、導電性セラミックスから形成されるのが好ましく、燃料ガス(水素含有ガス)及び酸素含有ガスと接触するため、耐還元性、耐酸化性を有していることが好ましい。
それゆえ、耐還元性、耐酸化性を有する導電性セラミックスとしては、ランタンクロマイト系のペロブスカイト型酸化物(LaCrO系酸化物)を使用することができる。また、電極支持基板1の内部(燃料ガス流路5)を通る燃料ガスおよび電極支持基板1の外部を通る酸素含有ガスのリークを防止するため、かかる導電性セラミックスは緻密質であることが好ましく、例えば93%以上、特に95%以上の相対密度を有していることが好ましい。
また、インターコネクタ7の厚みは、ガスのリーク防止と電気抵抗という点から、15〜500μmであることが好ましい。この範囲よりも厚みが薄いと、ガスのリークを生じやすく、またこの範囲よりも厚みが大きいと、電気抵抗が大きく、電位降下により集電機能が低下してしまうおそれがある。
また、インターコネクタ7の外面(上面)には、P型半導体を設けることが好ましい。集電部材を、P型半導体を介してインターコネクタ7に接続させることにより、両者の接触がオーム接触となり、電位降下を少なくし、集電性能の低下を有効に回避することが可能となる。
このようなP型半導体としては、遷移金属ペロブスカイト型酸化物により形成することができる。具体的には、インターコネクタ7を構成するLaCrO系酸化物よりも電子伝導性が大きいもの、例えば、BサイトにMn、Fe、Coなどが存在するLaMnO系酸化物、LaFeO系酸化物、LaCoO系酸化物などの少なくとも一種からなるP型半導体セラミックスを使用することができる。このようなP型半導体9の厚みは、30〜100μmとすることが好ましい。
以上説明した本発明の燃料電池セル10の製法について説明する。
先ず、Ni等の鉄族金属或いはその酸化物粉末と、Yなどの希土類酸化物の粉末と、有機バインダーと、溶媒とを混合して坏土を調製し、この坏土を用いて押出成形により電極支持基板1成形体を作製し、これを乾燥する。なお、電極支持基板1成形体として、電極支持基板1成形体を900〜1000℃にて2〜6時間仮焼した仮焼体を用いてもよい。
次に、電極支持基板1に、燃料極層2、中間層8、固体電解質層3を設けた積層成形体を作製する。
まず、NiOと希土類元素が固溶したZrO(例えば、YSZ)粉末に、トルエン、バインダー、市販の分散剤等を加えてスラリー化したものをドクターブレード等の方法により、7〜75μmの厚さに成形してシート状の固体電解質層3成形体を作製する。
続いて、所定の調合組成に従い、例えばNiOと希土類元素が固溶したZrO(例えば、YSZ)粉末の素原料を秤量、混合する。この後、混合した粉体に、有機バインダー及び溶媒を混合して、中間層8用スラリーを調製する。
また同様に、所定の調合組成に従い、例えばNiO、希土類元素が固溶したZrO(例えば、YSZ)の素原料を秤量、混合する。この後、混合した粉体に、有機バインダー及び溶媒を混合して、燃料極層2用スラリーを調製する。
上記のようにして作製したシート状の固体電解質層3成形体上に、中間層8用スラリーを塗布して中間層8成形体を形成し、さらに中間層8成形体の上に、燃料極層2用スラリーを塗布し、燃料極層2成形体を形成し、この燃料極層2成形体側の面を導電性支持体1成形体の一方側の平坦部から両方の弧状部にかけて積層する。なお、他方側の平坦部の一部にまで積層してもよい。その後、乾燥機にて乾燥させることにより、電極支持基板1に、燃料極層2、中間層8、固体電解質層3、を設けた積層成形体を作製することができる。
なお、燃料極層2はスラリーとして塗布する以外に、例えば、NiOと希土類元素が固溶したZrOの粉末に、トルエン、バインダー、市販の分散剤等を加えてスラリー化したものをドクターブレード等の方法により、シート状の燃料極層2成形体を作製することもできる。中間層8についても同様である。
次に、例えば所定の調合組成に従いNiO、Yが固溶したZrO(YSZ)の素原料を秤量、混合する。この後、混合した粉体に、有機バインダーおよび溶媒を混合して密着層6用スラリーを調製する。
続いて、インターコネクタ7用材料(例えば、LaCrO系酸化物粉末)、有機バインダーおよび溶媒を混合してスラリー化したものをドクターブレード等の方法により成形してシート状のインターコネクタ7成形体を作成する。
インターコネクタ7成形体の一方側表面に、密着層6用スラリーを塗布し、その密着層6用スラリーを塗布した面を、燃料極層2成形体および固体電解質層3成形体が形成されていない導電性支持体1成形体の他方側の平坦部に積層する。
次いで、上記の積層成形体を脱バインダー処理し、酸素含有雰囲気中、1400〜1600℃にて2〜6時間、同時焼成する。
図2は、この段階での燃料電池セルの断面SEM写真であり、電極支持基板1上に、燃料極層2、中間層8、固体電解質層3が順に積層されていることが分かる。
続いて、酸素極層4用材料(例えば、LaFeO系酸化物粉末)、溶媒及び増孔剤を含有するスラリーをディッピング等により固体電解質層3上に塗布する。なお、固体電解質層3と酸素極層4との間に、固体電解質層3に含有される成分と、酸素極層4に含まれる成分との反応を抑制する目的で、反応防止層等を設けることも可能である。なお、反応防止層としては、例えば、SmやGdが固溶したCeO等を用いることができる。なお図2に示した断面SEM写真においては、固体電解質層3上に反応防止層9が設けられている。
また、インターコネクタ7の所定の位置に、必要により、P型半導体層用材料(例えば、LaFeO系酸化物粉末)と溶媒を含むスラリーを、ディッピング等により塗布し、1000〜1300℃で、2〜6時間焼き付けることにより、本発明の燃料電池セル10を製造できる。なお、燃料電池セル10は、その後内部に(燃料ガス流路5)水素ガスを流し、電極支持基板1および燃料極層2の還元処理を行なうのが好ましい。その際、たとえば750〜1000℃にて5〜20時間還元処理を行なうのが好ましい。
図3は、本発明の燃料電池モジュールの一例を示す(以下、モジュールと略す場合がある)の外観斜視図であり、同一の構成については同一の符号を用いるものとする。
モジュール11は、直方体状の収納容器12の内部に、本発明の燃料電池セル10を複数立設させた状態で所定間隔をおいて配列し、隣接する燃料電池セル10間に集電部材(図示せず)を介して電気的に直列に接続してセルスタック14を構成するとともに、燃料電池セル10の下端をガラスシール材等の絶縁性接合材(図示せず)でマニホールド13に固定してなる燃料電池セルスタック装置20を収納容器12に収納して構成されている。
図3においては、燃料電池セル10の発電で使用する燃料ガスを得るために、天然ガスや灯油等の燃料を改質して燃料ガスを生成するための改質器15をセルスタック14(燃料電池セル10)の上方に配置している。なお、図3に示した改質器15は、水を気化するための気化部16と改質触媒を備える改質部17とを具備しており、それにより効率の良い水蒸気改質を行うことができる。そして、改質器15で生成された燃料ガスは、ガス流通管18によりマニホールド13に供給され、マニホールド13を介して燃料電池セル10の内部に設けられた燃料ガス流路5に供給される。なお、燃料電池セルスタック装置20は改質器15を含むものとしてもよい。また、図3においては、気化部16に原燃料を供給する原燃料供給管19が接続されており、気化部16に水を供給する水供給管は、原燃料供給管19と別個に気化部16に接続する他、原燃料供給管19とあわせて二重管としてもよい。
なお、図3においては、収納容器12の一部(前後面)を取り外し、内部に収納される燃料電池セルスタック装置20を後方に取り出した状態を示している。ここで、図3に示したモジュール11においては、燃料電池セルスタック装置20を、収納容器12内にスライドして収納することが可能である。
このようなモジュール11においては、収納容器12内に、上述したような燃料電池セル10を複数個収納してなることから、信頼性の向上したモジュール11とすることができる。
なお、収納容器12の内部には、マニホールド13に並置されたセルスタック14の間に配置され、酸素含有ガス(酸素含有ガス)が集電部材の内部を介して燃料電池セル10の側方を下端部から上端部に向けて流れるように、酸素含有ガス導入部材21が配置されている。
図4は、本発明の燃料電池装置22の一例を示す分解斜視図である。なお、図4においては一部構成を省略して示している。
図4に示す燃料電池装置22は、支柱23と外装板24から構成される外装ケース内を仕切板25により上下に区画し、その上方側を上述したモジュール11を収納するモジュール収納室26とし、下方側をモジュール11を動作させるための補機類を収納する補機収納室27として構成されている。なお、補機収納室27に収納する補機類を省略して示している。
また、仕切板25は、補機収納室27の空気をモジュール収納室26側に流すための空気流通口28が設けられており、モジュール収納室26を構成する外装板24の一部に、モジュール収納室26内の空気を排気するための排気口29が設けられている。
このような燃料電池装置22においては、上述したように、信頼性の向上した燃料電池セル10を収納容器12内に収納してなるモジュール11をモジュール収納室26内に収納して構成されることにより、信頼性の向上した燃料電池装置22とすることができる。
(実施例1)
先ず、平均粒径0.5μmのNiO粉末と、平均粒径0.9μmのY粉末を焼成‐還元後における体積比率が、Ni換算量でNiが50体積%になるように混合し、有機バインダーと溶媒にて作製した坏土を押出成形法にて成形し、乾燥、脱脂して電極支持基板成形体を作製した。なお、電極支持基板成形体は、燃料電池セルの作製後に、電極支持基板の厚さ(n−n間の距離)が2mmとなるようにした。
次に8mol%のYが固溶したマイクロトラック法による平均粒径が0.8μmのZrO(YSZ)粉末と有機バインダーと溶媒とを混合して得られたスラリーを用いて、ドクターブレード法にて厚み40μmの固体電解質層用シートを作製した。
次に平均粒径0.5μmのNiO粉末、8mol%のYが固溶したマイクロトラック法による平均粒径が0.5μmのZrO(YSZ)粉末、有機バインダー、溶媒、ポア材の各成分を、焼成‐還元後における体積比率が、Niが50体積%となるように混合した燃料極層用スラリーを作製し、固体電解質層用シート上に塗布した。なお、燃料極層は、焼成後に10μmの厚さとなるように塗布した。なお、試料No.1,2,11においては、焼成−還元後における体積比率が、Ni換算量でNiが35体積%となるようにし、試料No.3においては、焼成−還元後における体積比率が、Ni換算量でNiが65体積%となるようにした。
続いて、平均粒径0.5μmのNiO粉末と、8mol%のYが固溶した平均粒径が0.5〜1.3μmのZrO(YSZ)粉末を焼成‐還元後における体積比率が、表1に示すNi量となるように混合し、また焼成−還元後における気孔率が、表1に示す気孔率となるように適宜ポア材(焼失材)を添加して中間層用スラリーを調整し、燃料極層の上に塗布した。なお、表1に示す燃料電池セルにおいては、中間層が焼成後に25μmの厚さとなるように塗布した。なお、試料No.1,3,5,7,9についてはマイクロトラック法による平均粒径(D50)1.3μmのYSZを用い、試料No.2,4,6,8,10,11についてはマイクロトラック法による平均粒径(D50)0.5μmのYSZを用いた。なお、中間層の気孔率は、作製した燃料電池セルのSEM写真を画像解析し、一定面積における気孔の割合を求めて気孔率として確認した。
そして、これら積層成形体を電極支持基板成形体に積層したのち、乾燥機中で保管して乾燥させ、乾燥後に積層成形体を1000℃にて3時間仮焼処理した。
次に平均粒径0.5μmのNiO粉末と8mol%のYが固溶した平均粒径0.55μmのZrO粉末と有機バインダーと溶媒とを混合した密着層用スラリーを作製した。
続いて、LaCrO系酸化物と、有機バインダーと溶媒とを混合したインターコネクタ用スラリーを用いて、ドクターブレード法にて厚み30μmのインターコネクタ用シートを作製した。このインターコネクタ用シートの一方側表面に、上述の密着層用スラリーを塗布し、その密着層用スラリーを塗布した面を、燃料極層成形体および固体電解質層成形体が形成されていない導電性支持体成形体の他方側の平坦部上に積層した。
そして、これらの各層が積層された積層体を、大気中1510℃にて3時間同時焼成した。
続いて、平均粒径2μmのLa0.6Sr0.4Co0.2Fe0.8粉末と、イソプロピルアルコールからなる混合液を作製し、積層焼結体の固体電解質層の表面に噴霧塗布し、酸素極層成形体を形成し、1100℃にて4時間で焼き付け、酸素極層を形成して燃料電池セルを作製した。
このようにして作製された燃料電池セルの7本を集電部材を介装して燃料電池セルスタックを作製し、燃料電池セル(燃料ガス流路)に水素ガスを流し、850℃で10時間、電極支持基板および燃料極層の還元処理を施した。
続いて、還元処理が終了した燃料電池セルの燃料ガス流路に燃料ガスを流通させ、燃料電池セルの外側に酸素含有ガスを流通させ、燃料電池セルを電気炉を用いて750℃まで加熱し、3時間の発電試験を行い、燃料電池セルの発電性能を確認した。
その後、電気炉にて燃料電池セルを800℃まで加熱するとともに、燃料電池の発電において燃料電池セルに供給される燃料ガスが遮断した場合を想定して、燃料電池セルへの燃料ガスの供給を遮断し、燃料電池セルに電流密度0.44A/cmの条件にて30分間電流を流した。
電流を流した後30分放置し、燃料電池セルの断面を実体顕微鏡下で確認し、電極支持基板1、燃料極層2、中間層8、固体電解質層3の各層間の剥離を確認した。その結果を表1に示す。
表1の結果より、燃料極層と固体電解質層との間に、NiOとYが固溶したZrOとからなるとともに、NiOがNi換算量で15〜30体積%(vol%)で含有され、かつ気孔率xが、16.1%<x<27.6%を満たす中間層を備える試料No.2〜試料No.9において、燃料極層と中間層との間、さらには中間層と固体電解質層との間のいずれにおいても剥離は観察されなかった。
一方、NiOがNi換算量で15体積%未満で、かつ気孔率xが、16.1%<x<27.6%を満たさない中間層を備える試料No.1においては、燃料極層と中間層との間で剥離が観察され、またNiOがNi換算量で30体積%よりも多く、かつ気孔率xが、16.1%<x<27.6%を満たさない中間層を備える試料No.10においては、中間層と固体電解質層との間で剥離が観察された。また、燃料極層と中間層とで同量のNiOを含む試料No.11においては、中間層と固体電解質層との間で剥離が観察された。
(実施例2)
上述の燃料電池セルの作製において、中間層における焼成‐還元後における体積比率がNiが20体積%となるように混合し、焼成後の厚みが表2に示す厚みとなるように塗布した燃料電池セルを作製した。なお、中間層の厚みは、作製した燃料電池セルのSEM写真を画像解析して測定して確認した。
作製した各燃料電池セルの7本を集電部材を介装して燃料電池セルスタックを作製し、燃料電池セル(燃料ガス流路)に水素ガスを流し、850℃で10時間、電極支持基板および燃料極層の還元処理を施した。
続いて、還元処理が終了した燃料電池セルの燃料ガス流路に燃料ガスを流通させ、燃料電池セルの外側に酸素含有ガスを流通させ、燃料電池セルを電気炉を用いて750℃まで加熱し、3時間の発電試験を行い、燃料電池セルの発電性能を確認した。
また、表2の結果より、中間層の厚み(焼成後の厚み)を10〜25μmとした場合には、燃料極層と中間層との間、さらには中間層と固体電解質層との間のいずれにおいて、発電試験における発電性能の低下は観察されなかった。
1・・・電極支持基板
2・・・燃料極層
3・・・固体電解質層
4・・・酸素極層
5・・・燃料ガス流路
7・・・インターコネクタ
8・・・中間層
10・・燃料電池セル
11:燃料電池モジュール
22:燃料電池装置

Claims (5)

  1. 電極支持基板上に、NiおよびNiOの少なくとも一方と希土類元素が固溶したZrOとからなり、前記Niおよび前記NiOの少なくとも一方が、Ni換算量で35〜65体積%の量で含有されてなる燃料極層と、希土類元素が固溶したZrOからなる固体電解質層と、酸素極層とが順次積層されてなる燃料電池セルであって、
    前記燃料極層と前記固体電解質層との間に、NiおよびNiOの少なくとも一方と希土類元素が固溶したZrOとからなる中間層が形成されているとともに、該中間層は、前記Niおよび前記NiOの少なくとも一方が、Ni換算量で15〜30体積%の量で含有されているとともに、気孔率xが、16.1%<x<27.6%を満たすことを特徴とする燃料電池セル。
  2. 前記中間層の厚みが10〜25μmであることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池セル。
  3. 請求項1または請求項2に記載の燃料電池セルを、集電部材を介して立設させた状態で複数個配列し、電気的に直列に接続してなる燃料電池セルスタックと、前記燃料電池セルの下端部を固定するとともに、前記燃料電池セルに反応ガスを供給するためのマニホールドとを具備することを特徴とする燃料電池セルスタック装置。
  4. 請求項3に記載の燃料電池セルスタック装置を収納容器に収納してなることを特徴とする燃料電池モジュール。
  5. 請求項4に記載の燃料電池モジュールと、該燃料電池モジュールを動作させるための補機とを外装ケース内に収納してなることを特徴とする燃料電池装置。
JP2009075743A 2009-03-26 2009-03-26 燃料電池セル、燃料電池セルスタック装置、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置 Active JP5328439B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009075743A JP5328439B2 (ja) 2009-03-26 2009-03-26 燃料電池セル、燃料電池セルスタック装置、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009075743A JP5328439B2 (ja) 2009-03-26 2009-03-26 燃料電池セル、燃料電池セルスタック装置、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010231918A true JP2010231918A (ja) 2010-10-14
JP5328439B2 JP5328439B2 (ja) 2013-10-30

Family

ID=43047569

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009075743A Active JP5328439B2 (ja) 2009-03-26 2009-03-26 燃料電池セル、燃料電池セルスタック装置、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5328439B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014024960A1 (ja) * 2012-08-09 2014-02-13 日本碍子株式会社 固体酸化物型燃料電池
WO2015030215A1 (ja) * 2013-08-31 2015-03-05 京セラ株式会社 セル、セルスタック装置、モジュールおよびモジュール収容装置
JP2015046365A (ja) * 2013-08-29 2015-03-12 京セラ株式会社 セル、セルスタック装置、モジュールおよびモジュール収納装置
JP2015088321A (ja) * 2013-10-30 2015-05-07 京セラ株式会社 セル、セルスタック装置、モジュールおよびモジュール収納装置
JP2016157693A (ja) * 2015-02-25 2016-09-01 日本特殊陶業株式会社 固体酸化物形燃料電池単セル及び固体酸化物形燃料電池スタック
WO2018235467A1 (ja) * 2017-06-21 2018-12-27 日本特殊陶業株式会社 電気化学セルおよび電気化学スタック
CN112219301A (zh) * 2018-06-12 2021-01-12 日本碍子株式会社 电池堆及电化学单电池
JPWO2022092235A1 (ja) * 2020-10-30 2022-05-05

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002231256A (ja) * 2001-01-30 2002-08-16 Kyocera Corp 固体電解質型燃料電池セルおよび燃料電池
JP2003092113A (ja) * 2001-09-17 2003-03-28 Toto Ltd 固体電解質型燃料電池燃料極膜およびその製造方法
JP2003151578A (ja) * 2001-08-30 2003-05-23 Toto Ltd 固体電解質型燃料電池燃料極膜の製造方法
JP2005100901A (ja) * 2003-09-26 2005-04-14 Kyocera Corp 燃料電池セル及び燃料電池
JP2005267954A (ja) * 2004-03-17 2005-09-29 Toto Ltd NiO−セリウム含有酸化物の混合材料およびこれを備えた固体酸化物形燃料電池
JP2007227125A (ja) * 2006-02-23 2007-09-06 Kyocera Corp 燃料電池セルスタック及び集電体
JP2008010239A (ja) * 2006-06-28 2008-01-17 Kyocera Corp 燃料電池装置
JP2008084716A (ja) * 2006-09-28 2008-04-10 Kyocera Corp 燃料電池セルおよび燃料電池セルスタック、ならびに燃料電池
JP2009518810A (ja) * 2005-12-08 2009-05-07 シーメンス パワー ジェネレイション インコーポレイテッド 多段濃度勾配の燃料電極及びその製作方法

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002231256A (ja) * 2001-01-30 2002-08-16 Kyocera Corp 固体電解質型燃料電池セルおよび燃料電池
JP2003151578A (ja) * 2001-08-30 2003-05-23 Toto Ltd 固体電解質型燃料電池燃料極膜の製造方法
JP2003092113A (ja) * 2001-09-17 2003-03-28 Toto Ltd 固体電解質型燃料電池燃料極膜およびその製造方法
JP2005100901A (ja) * 2003-09-26 2005-04-14 Kyocera Corp 燃料電池セル及び燃料電池
JP2005267954A (ja) * 2004-03-17 2005-09-29 Toto Ltd NiO−セリウム含有酸化物の混合材料およびこれを備えた固体酸化物形燃料電池
JP2009518810A (ja) * 2005-12-08 2009-05-07 シーメンス パワー ジェネレイション インコーポレイテッド 多段濃度勾配の燃料電極及びその製作方法
JP2007227125A (ja) * 2006-02-23 2007-09-06 Kyocera Corp 燃料電池セルスタック及び集電体
JP2008010239A (ja) * 2006-06-28 2008-01-17 Kyocera Corp 燃料電池装置
JP2008084716A (ja) * 2006-09-28 2008-04-10 Kyocera Corp 燃料電池セルおよび燃料電池セルスタック、ならびに燃料電池

Non-Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN6013001396; 化学大辞典 第1版, p.1677, 株式会社 東京化学同人 *
JPN6013001399; M. Ghatee et al.: 'Investigation of Electrical Properties of 3YSZ/8YSZ Composite Electrolytes' The First National Conference on Hydrogen & Fuel Cell , p.1-10 *
JPN6013012821; 池田宏之助編: 入門ビジュアルテクノロジー 燃料電池のすべて 初版, 2001, p.65 *

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014024960A1 (ja) * 2012-08-09 2014-02-13 日本碍子株式会社 固体酸化物型燃料電池
JP2015046365A (ja) * 2013-08-29 2015-03-12 京セラ株式会社 セル、セルスタック装置、モジュールおよびモジュール収納装置
CN105474444B (zh) * 2013-08-31 2018-03-30 京瓷株式会社 电池单元、电池堆装置、模块以及模块收纳装置
WO2015030215A1 (ja) * 2013-08-31 2015-03-05 京セラ株式会社 セル、セルスタック装置、モジュールおよびモジュール収容装置
CN105474444A (zh) * 2013-08-31 2016-04-06 京瓷株式会社 电池单元、电池堆装置、模块以及模块收纳装置
JP2015088321A (ja) * 2013-10-30 2015-05-07 京セラ株式会社 セル、セルスタック装置、モジュールおよびモジュール収納装置
JP2016157693A (ja) * 2015-02-25 2016-09-01 日本特殊陶業株式会社 固体酸化物形燃料電池単セル及び固体酸化物形燃料電池スタック
WO2018235467A1 (ja) * 2017-06-21 2018-12-27 日本特殊陶業株式会社 電気化学セルおよび電気化学スタック
JP2019008914A (ja) * 2017-06-21 2019-01-17 日本特殊陶業株式会社 電気化学セルおよび電気化学スタック
CN112219301A (zh) * 2018-06-12 2021-01-12 日本碍子株式会社 电池堆及电化学单电池
CN112219301B (zh) * 2018-06-12 2024-06-11 日本碍子株式会社 电池堆及电化学单电池
JPWO2022092235A1 (ja) * 2020-10-30 2022-05-05
WO2022092235A1 (ja) * 2020-10-30 2022-05-05 京セラ株式会社 セル、セルスタック装置、モジュールおよびモジュール収容装置
JP7197747B2 (ja) 2020-10-30 2022-12-27 京セラ株式会社 セル、セルスタック装置、モジュールおよびモジュール収容装置
CN116457965A (zh) * 2020-10-30 2023-07-18 京瓷株式会社 电池单元、电池堆装置、模块以及模块收纳装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5328439B2 (ja) 2013-10-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5328275B2 (ja) セルスタックおよびそれを具備する燃料電池モジュールならびに燃料電池装置
JP5295262B2 (ja) 燃料電池セル、燃料電池モジュール、燃料電池装置および燃料電池セルの製造方法
JP5523472B2 (ja) 燃料電池セル、セルスタックおよび燃料電池モジュールならびに燃料電池装置
JP5388833B2 (ja) セルスタックおよびそれを具備する燃料電池モジュールならびに燃料電池装置
JP5882857B2 (ja) 固体酸化物形燃料電池セルおよびセルスタック装置ならびに燃料電池モジュール
JP5328439B2 (ja) 燃料電池セル、燃料電池セルスタック装置、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置
JP5289190B2 (ja) 燃料電池セルスタック装置、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置
JP7148696B2 (ja) セル、セルスタック装置、モジュールおよびモジュール収納装置
JP5247051B2 (ja) 燃料電池セルおよび燃料電池セルスタック、ならびに燃料電池
JP5404973B1 (ja) 固体酸化物形燃料電池セルおよび燃料電池モジュールならびに燃料電池装置
JP5645712B2 (ja) 固体酸化物形燃料電池セルおよび燃料電池モジュール
JP2004253376A (ja) 燃料電池セル及びその製法並びに燃料電池
JP5574891B2 (ja) 固体酸化物形燃料電池セル
JP5448922B2 (ja) セルスタック、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置
JP5489673B2 (ja) 燃料電池セルならびにそれを備えるセルスタック装置、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置
JP5409295B2 (ja) 燃料電池セル、燃料電池セルスタック装置、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置
JP2015082389A (ja) セル、セルスタック装置、モジュールおよびモジュール収納装置
JP2009087539A (ja) 燃料電池セルおよび燃料電池セルスタック、ならびに燃料電池
JP2010129269A (ja) 燃料電池セル、燃料電池セルスタック装置、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置
JP5289010B2 (ja) 固体酸化物形燃料電池セル、燃料電池セルスタック装置、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置
JP2012178257A (ja) 燃料電池用多孔質導電性支持体および固体酸化物形燃料電池セル
JP6585774B2 (ja) 固体酸化物形燃料電池セルおよびセルスタック装置ならびに燃料電池モジュール
JP2005216619A (ja) 燃料電池セル及び燃料電池
JP2012114033A (ja) 燃料電池用支持体、燃料電池セル、燃料電池セル装置、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置
JP6356852B2 (ja) 固体酸化物形燃料電池セルおよびセルスタック装置ならびに燃料電池モジュール

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110915

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130319

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130321

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130520

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130625

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130723

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5328439

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150