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JP2012114033A - 燃料電池用支持体、燃料電池セル、燃料電池セル装置、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置 - Google Patents

燃料電池用支持体、燃料電池セル、燃料電池セル装置、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置 Download PDF

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JP2012114033A
JP2012114033A JP2010263824A JP2010263824A JP2012114033A JP 2012114033 A JP2012114033 A JP 2012114033A JP 2010263824 A JP2010263824 A JP 2010263824A JP 2010263824 A JP2010263824 A JP 2010263824A JP 2012114033 A JP2012114033 A JP 2012114033A
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JP2010263824A
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English (en)
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Tetsuro Fujimoto
哲朗 藤本
Akihiro Hara
章洋 原
Yuichi Hori
雄一 堀
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Kyocera Corp
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Kyocera Corp
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Abstract

【課題】長期信頼性の向上した燃料電池用支持体、燃料電池セル、燃料電池セル装置、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置を提供する。
【解決手段】燃料電池用支持体2は、ストロンチウムの一部がランタンに置換されているランタンチタン酸ストロンチウムと、ニッケルとを含有するとともに、ニッケルが金属ニッケル換算で、全量中18乃至30体積%含有されていることから、長期信頼性の向上した燃料電池用支持体、燃料電池セル、燃料電池セル装置、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池用支持体、燃料電池セル、燃料電池セル装置、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置に関する。
近年、次世代エネルギーとして、燃料ガス(水素含有ガス)と空気(酸素含有ガス)とを用いて電力を得る燃料電池セルの複数個を、電気的に接続してなるセルスタックを収納したセルスタック装置や、セルスタック装置を収納容器に収納してなる燃料電池モジュール、さらには燃料電池モジュールを外装ケース内にしてなる燃料電池装置が種々提案されている。(例えば、特許文献1参照。)。
燃料電池セルとしては、導電性支持体の一方の主面上に、燃料極層、固体電解質層および空気極層をこの順に積層し、他方の主面上にインターコネクタが設けられたものが知られている。そして、導電性支持体は、導電性を有するために、NiおよびNiOのうち少なくとも一方をNi換算で導電性支持体の全量中42〜52体積%含有したものが知られている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2007−059377号公報 特開2004−234970号公報
しかしながら、このような燃料電池セルにおいては、NiおよびNiOのうち少なくとも一方をNi換算で導電性支持体全量中42〜52体積%含有しているため、導電性支持体が還元雰囲気に曝されると、NiOがNiに還元することで導電性支持体が体積収縮し、導電性支持体と、導電性支持体上に積層された燃料極層やインターコネクタ等の他の層との剥離が生じるおそれがある。
本発明の燃料電池用支持体は、ストロンチウムの一部がランタンに置換されているランタンチタン酸ストロンチウムと、ニッケルとを含有するとともに、ニッケルが金属ニッケル換算で、全量中18乃至30体積%含有されている。
本発明の燃料電池セルは、上記に記載の燃料電池用支持体上に内側電極層、固体電解質層および外側電極層がこの順に積層されている。
本発明の燃料電池セル装置は、上記に記載の燃料電池セルの複数個を電気的に直列に接続してなる。
本発明の燃料電池モジュールは、上記に記載の燃料電池セル装置を収納容器内に収納してなる。
本発明の燃料電池装置は、上記に記載の燃料電池モジュールと、それを動作させるための補機とを外装ケース内に収納してなる。
本発明の燃料電池用支持体によれば、燃料電池用支持体に含有されるニッケルの含有量を減らすことができ、燃料電池セルが還元雰囲気に曝された場合においても、燃料電池用支持体の還元収縮量を小さくすることができる。それにより、この燃料電池用支持体を用いて燃料電池セルを構成した場合でも、燃料電池用支持体と燃料極層やインターコネクタ等の他の層との剥離を抑制して、燃料電池セルの破損を抑えることができる。
本発明の燃料電池セルの一実施形態を示す燃料電池セルの一部が破断した断面斜視図である。 本発明の燃料電池セル装置の一実施形態を示し、(a)は燃料電池セル装置を概略的に示す側面図、(b)は(a)の燃料電池セル装置の一部を拡大して示す平面図である。 本発明の燃料電池モジュールの一実施形態を示す外観斜視図である。 本発明の燃料電池装置の一実施形態を示す分解斜視図である。
<第1の実施形態>
図1を用いて燃料電池用支持体2を備えている燃料電池セル1を説明する。
燃料電池セル1は、中空平板型の形状をしており、全体的に見て柱状の燃料電池用支持体2(以下、支持体2と略す場合がある。)を備えている。支持体2の内部には、所定の間隔をあけて長手方向の一端から他端にかけて貫通した複数個のガス流路7が形成されており、燃料電池セル1はこの支持体2上に各種の部材が設けられた構造を有している。
支持体2は、図1に示されているように、対向する一対の平坦部nと、一対の平坦部nをそれぞれ接続する弧状部mとにより構成されている。
支持体2の一方の平坦部nには、緻密質なインターコネクタ6が支持体2の長手方向の一端から他端にかけて設けられており、インターコネクタ6に隣接した状態で、インターコネクタ6が設けられていない他方の平端部nおよび弧状部mに内側電極層としての多孔質な燃料極層3と、燃料極層3の外面を覆うように緻密質な固体電解質層4が設けられている。そして、他方の平坦部n上に燃料極層3に対向するように外側電極層としての多孔質な空気極層5が固体電解質層4の外面に積層されている。
燃料電池セル1において、固体電解質層4の弧状部とは、支持体2の弧状部m上に固体電解質層4が設けられている領域を示し、図1に示すように一定の曲率をもつ部位を示し、固体電解質層4の平坦部とは、支持体2の平坦部n上に固体電解質層4が設けられている領域部位を示す。
図1に示す燃料電池セル1においては、燃料極層3および固体電解質層4は、両端の弧状部mを経由して一方の平坦部nの側部側まで、延設されている。そして、燃料極層3および固体電解質層4の両端部上にインターコネクタ6の両端部が積層されており、重畳部となっている。このように、燃料極層3は、インターコネクタ6の両側部に重畳し支持体2を取り巻くように設けてもよく、また、空気極層5と対面する領域にのみ設けて、その他の領域は固体電解質層4にて覆う構成としてもよい。
また、支持体2とインターコネクタ6との間に、支持体2とインターコネクタ6との接合を強固にするために密着層を設けてもよい。
ここで、燃料電池セル1は、燃料極層3と空気極層5との対向している部分が電極として機能することにより発電する。すなわち、空気極層5の外側に空気等の酸素含有ガスを流し、かつ支持体2内のガス流路7に燃料ガス(水素含有ガス)を流し、所定の作動温度まで上げることにより発電する。かかる発電によって生じた電流は、支持体2の表面に設けられたインターコネクタ6を介して集電される。
燃料電池セル1としては、各種燃料電池セルが知られているが、発電効率のよい燃料電池セル1とする上で、300〜850℃の高温下で発電する固体酸化物形燃料電池セルとすることができる。それにより、単位電力に対して燃料電池装置を小型化することができるとともに、家庭用燃料電池で求められる変動する負荷に追従する負荷追従運転を行なうことができる。
以下に、燃料電池セル1を構成する各部材について説明する。
支持体2は、ガス流路7を流れる燃料ガスを燃料極層3まで透過させるためにガス透過性であること、発電した電流をインターコネクタ6を介して集電するために導電性であることが要求される。そのため、Sr(ストロンチウム)の一部がLa(ランタン)に置換されているランタンチタン酸ストロンチウムと、Ni(ニッケル)とにより形成されている。
Srの一部がLaに置換されているランタンチタン酸ストロンチウムは、AサイトにLaとSrが含有され、BサイトにTiが含有されたペロブスカイト型酸化物であり、化学式で表すと(La,Sr)TiO3と表すことができる。AサイトにおけるLaの置換量は、1〜10モル%であることが好ましい。Laの置換量が1モル%以上であることにより、(La,Sr)TiO3の導電率を向上させることができ、Laの置換量が10モル%以下であることにより、(La,Sr)TiO3の熱膨張係数を支持体2に設ける各部材の熱膨張係数に近づけることができる。
燃料電池セル1は、内側電極層である燃料極層3に燃料ガスを供給して発電するため、発電時に支持体2は還元雰囲気に曝されることとなる。そのため、Ni元素は金属ニッケル状態で支持体2に存在している。また、支持体2に含有されている一部のNiは、燃料電池装置の停止時において、酸化されてNiOの状態で支持体2に存在している場合もある。
支持体2は、(La,Sr)TiO3とNiとを含有しており、Niが金属Ni換算で、支持体2の全量中18〜30体積%含有されている。つまり、(La,Sr)TiO3を含有していることから、支持体中のNi量を支持体2の全量中18〜30体積%とすることができる。それにより、燃料電池セル1の作製時における、還元処理を行なった場合においても、支持体2の還元収縮量を小さくすることができ、燃料電池セル1の破損を抑えることができる。
(La,Sr)TiO3は、Niと反応性が低く、Ni元素が支持体2中に金属Niの状態で存在することとなる。加えて(La,Sr)TiO3は、導電率が高いことから支持体2中に含有されるNi量が上述のように少ない範囲でも、所定の導電率を得ることができる。
すなわち、支持体2中に(La,Sr)TiO3とNiとが含有されており、支持体2に含まれるNiが金属ニッケル換算で、支持体2の全量中18〜30体積%含有されていることから、導電率を50S/cm以上、より好ましくは100S/cm以上とすることができる。支持体2の全量中とは、支持体2に含まれる気孔を除いた無機材質の全量中であり、支持体2に含まれるNiが金属ニッケル換算で、支持体2を形成する無機材質の全量中18〜30体積%含有されていることをいう。
支持体2中に含まれるNi元素量はICP−AES(誘導結合プラズマ発光分析法)やXRF(蛍光X線分析)により同定・定量を行なうことができる。そして、求めたNiの重量%とNiOの重量%とをそれぞれの密度で除することにより、Niの体積%とNiOの体積%とを求めることができる。求めたNiOの体積%は、既知であるNiとNiOとの体積比を乗することにより、Niの体積%に換算することができ、支持体2の全量中に含有されるNiの体積%を求めることができる。
また、支持体2は、ガス透過性を有する必要があるため、気孔率が25〜50%であることが好ましく、支持体2の還元収縮を抑えるとともに、燃料極層に燃料ガスを効率よく供給するために、気孔率が25〜40%であることがより好ましい。
支持体2の気孔率は、支持体2の断面を撮影し、その撮影物全体に対して気孔が占める面積の比率とする。例えば、支持体2を任意の複数の箇所にて切断し、その断面をそれぞれ画像解析した値の平均値をとれば、より精度の高い気孔率を計測することができる。
図1に示す支持体2は、例えば、長手方向における長さを80〜120mm、支持体2の平坦部nの長さ(支持体2の幅方向の長さ)を、15〜35mm、弧状部mの長さ(弧の長さ)を、2〜8mm、支持体2の厚み(平坦部n間の厚み)を1.5〜5mm程度とすることができる。
内側電極層としての燃料極層3は、電極反応を生じさせるものであり、鉄族金属であるNiまたはNiOと、希土類元素が固溶したZrO2とから形成することができる。希土類酸化物を例示すると、燃料極層3の熱膨張係数を固体電解質層4の熱膨張係数に近づけるために使用されるものであり、Y、Lu(ルテチウム)、Yb、Tm(ツリウム)、Er(エルビウム)、Ho(ホルミウム)、Dy(ジスプロシウム)、Gd、Sm、Pr(プラセオジム)からなる群より選択される少なくとも1種の元素を含む希土類酸化物をあげることができる。
燃料極層3において、NiおよびNiOのうち少なくとも一方と、希土類元素が固溶したZrO2の含有量は、焼成−還元後における体積比率が、Ni:希土類元素が固溶したZrO2(例えば、NiO:YSZ)が35:65〜65:35の範囲にあるのが好ましい。さらに、この燃料極層3の気孔率は、15%以上、特に20〜40%の範囲にあるのが好ましく、その厚みは、10〜30μmであるのが好ましい。例えば、燃料極層3の厚みがあまり薄いと、性能が低下するおそれがあり、またあまり厚いと、後述する固体電解質層4と燃料極層3との間で熱膨張係数差等による剥離やクラックを生じるおそれがある。
固体電解質層4は、3〜15モル%のY(イットリウム)、Sc(スカンジウム)、Yb(イッテルビウム)等の希土類元素を含有した部分安定化あるいは安定化ZrO2からなる緻密質なセラミックスを用いることができる。希土類元素としては、Yを用いることで燃料電池セル1の製造コストを低減することができる。また、GdやSmが固溶したCeやランタンガレート系のペロブスカイト型酸化物により形成することもできる。
固体電解質層4の厚みは、発電出力を向上させるために、10〜40μmとすることができ、燃料電池セル1においては固体電解質層4の平坦部nと弧状部mとが等しい厚みとなっている。
固体電解質層4と後述する空気極層5の間に、固体電解質層4と空気極層5との接合を強固とするとともに、固体電解質層4の成分と空気極層5の成分とが反応して電気抵抗の高い反応層が形成されることを低減する目的で中間層を備えることもできる。この中間層は、GdやSmが固溶したCe(セリウム)により作製することができる。
外側電極層としての空気極層5は、ガス透過性を有する必要があり、従って、空気極層5を形成する導電性セラミックス(ペロブスカイト型酸化物)は、気孔率が20%以上、特に30〜60%の範囲にあることが好ましい。空気極層5の厚みは、集電性という点から30〜100μmであることが好ましい。空気極層5を形成する導電性セラミックするとしては、ランタンマンガナイト系ペロブスカイト型酸化物(例えば(La,Sr)MnO3)や、ランタンフェライト系ペロブスカイト型酸化物(例えば(La,Sr)(Co,Fe)O3)を用いることができる。
支持体2の空気極層5側と反対側の表面(一方の平坦部n)上には、密着層を介してインターコネクタ6が積層されている。
インターコネクタ6は、導電性セラミックスにより形成することができるが、燃料ガス(水素含有ガス)および酸素含有ガスと接触するため、耐還元性、耐酸化性を有していることが必要である。このため、耐還元性、耐酸化性を有する導電性セラミックスとしては、ランタンクロマイト系のペロブスカイト型酸化物(LaCrO3系酸化物)やチタン酸ストロンチウム系のペロブスカイト型酸化物(SrTiO3系酸化物)が使用される。インターコネクタ6の厚みは、ガスのリーク防止と電気抵抗という点から、10〜50μmであることが好ましい。
支持体2を(La,Sr)TiO3とNiとを含有する焼結体により形成する場合、インターコネクタ6は、(La,Sr)TiO3により形成することが好ましい。(La,Sr)TiO3によりインターコネクタ6を形成することで、支持体2とインターコネクタ6との熱膨張係数を近づけることができるとともに、支持体2とインターコネクタ6とを同時に焼成する場合に、互いに(La,Sr)TiO3を含有することから、支持体2とインターコネクタ6との接合強度を向上させることができる。
また、(La,Sr)TiO3により形成されたインターコネクタ6は還元雰囲気状態で還元収縮する場合があるが、支持体2が還元処理時に還元収縮しても、インターコネクタ6も還元収縮するために、支持体2の還元収縮に追従させることができる。
インターコネクタ6をランタンクロマイト系ペロブスカイト型酸化物により形成する場合、支持体2とインターコネクタ6との間には、インターコネクタ6と支持体2との間の熱膨張係数差を軽減する等のために密着層(図示せず)を設けることもできる。
密着層としては、例えば、ランタンクロマイト系ペロブスカイト型酸化物のBサイトのCrの一部がTiに置換されたLa(Cr,Ti)O3系ペロブスカイト型酸化物や、ランタンクロマイト系ペロブスカイト型酸化物のAサイトのLaの一部がSrに置換された(La,Sr)CrO3系ペロブスカイト型酸化物をあげることができる。
また、図示していないが、インターコネクタ6の外面(上面)には、P型半導体層を設けることができる。燃料電池セル1を電気的に接続する集電部材を、P型半導体層を介してインターコネクタ6に接続させることにより、両者の接触がオーム接触となり、電位降下を少なくでき、集電性能の低下を有効に回避することが可能となる。
このようなP型半導体層としては、遷移金属ペロブスカイト型酸化物からなる層を例示することができる。例えば、電子伝導性が大きいものをあげることができ、BサイトにMn、Fe、Coなどが存在するLaMnO3系酸化物、LaFeO3系酸化物、LaCoO3系酸化物などの少なくとも一種からなるP型半導体セラミックスを使用することができる。空気極層5を形成するペロブスカイト型酸化物と同様のものを用いることで、集電性能の低下を有効に回避することができる。
以上説明した本発明の第1の実施形態に係る燃料電池セル1の製造方法について説明する。
まず、焼成−還元後における体積比率が、金属ニッケル換算でNiが全量中30体積%となるように、NiOの粉末と、(La,Sr)TiO3の粉末と、有機バインダーと、溶媒とを混合して坏土を調製する。そして、この坏土を用いて押出成形により支持体成形体を作製し、これを乾燥する。なお、支持体成形体として、支持体成形体を700〜1000℃にて2〜6時間仮焼した仮焼体を用いてもよい。
次に、例えば所定の調合組成に従いNiO、Y23が固溶したZrO2(YSZ)の素原料を秤量、混合する。この後、混合した粉体に、有機バインダーおよび溶媒を混合して燃料極層用スラリーを調製する。
そして、希土類元素が固溶したZrO2粉末に、トルエン、バインダー、市販の分散剤等を加えて固体電解質層用スラリーを作製する。固体電解質層用スラリーをドクターブレード等の方法により、20〜50μmの厚さに成形してシート状の固体電解質層成形体を作製する。得られたシート状の固体電解質層成形体上に上述した燃料極層用スラリーを塗布して燃料極層成形体が形成された積層体成形体を形成し、この積層体成形体を、燃料極層成形体を下面として支持体成形体に積層する。
なお、燃料極層用スラリーを支持体成形体の所定位置に塗布し乾燥して、燃料極層成形体が外面に露出しないように固体電解質層成形体を支持体成形体(燃料極層成形体)に積層しても良い。
続いて、インターコネクタ用材料(例えば、LaSrTiO3系酸化物粉末)、有機バインダー及び溶媒を混合してスラリーを調製し、インターコネクタ用シートを作製する。そしてインターコネクタ用シートを支持体成形体の露出している面を覆うように支持体成形体に積層し、積層体成形体を作製する。
次いで、上記の積層体成形体を脱バインダー処理し、酸素含有雰囲気中、1300℃〜1400℃にて2〜6時間、同時焼結(同時焼成)する。
次いで、空気極層用材料(例えば、LaCoO3系酸化物粉末)、溶媒および造孔剤を含有するスラリーをスクリーン印刷法等により固体電解質層4上に塗布する。また、インターコネクタ6の所定の位置に、必要によりP型半導体層用材料(例えば、LaCoO3系酸化物粉末)と溶媒を含むスラリーを、スクリーン印刷法等により塗布し、1000〜1300℃で、2〜6時間焼き付けることにより、図1に示す本発明の第1の実施形態に係る燃料電池セル1を製造できる。なお、燃料電池セル1は、その後、内部に水素ガスを流し、支持体2および燃料極層3の還元処理を行なうのが好ましい。その際、例えば750〜1000℃にて5〜20時間還元処理を行なうのが好ましい。
本発明の第1の実施形態に係る燃料電池セル1を用いた燃料電池セル装置15(以下、セルスタック装置15と称する場合がある。)について図2を用いて説明する。
セルスタック装置15は、燃料電池セル1の複数個を、それぞれの燃料電池セル1の間に集電部材17を介して立設させた状態で配列し、複数個の燃料電池セル1を両端から集電部材17を介して挟持するように電流を外部に引き出すための導電部材18が配置されており、電気的に直列に接続してセルスタック16を形成している。各燃料電池セル1の下端部は、シール材(図示せず)により燃料電池セル1に燃料ガス(水素含有ガス)または空気(酸素含有ガス)を供給するガスタンク20に固定されている。ガスタンク20の上面には、ガスタンク20内に燃料ガスまたは空気を供給するための反応ガス供給管21が接続されている。
それぞれの燃料電池セル1同士を電気的に直列に接続する集電部材17は、燃料電池セル1の変形に追従するために弾性を有する金属または合金からなる部材あるいは金属繊維または合金繊維からなるフェルトに所要の表面処理を加えた部材から構成することができる。
また、集電部材17の長手方向の長さおよび幅方向の長さは、発電部の長手方向の長さおよび幅方向の長さと同等以上の長さとすることができる。それにより、発電により生じた電流を効率よく集電することができる。
電流を外部に引き出すための導電部材18は、セルスタック16を両端から挟持するように集電部材17を介して配置され、燃料電池セル1の配列方向(以下、セル配列方向と略す場合がある。)に沿って外側に向けて延びた電流引出部19が設けられている。電流引出部19は燃料電池セル1の発電により生じた電流を外部に引き出す役割を担う。導電部材18は、集電部材17と同様に弾性を有する金属または合金からなる部材により作製することができる。
ここで、燃料電池装置は、発電中において、高温の酸化雰囲気に曝されることから、集電部材17および導電部材18は、耐酸化性および耐熱性を備える合金により作製することが好ましく、具体的にはCrを含有する合金を用いて作製することができる。さらに、集電部材17や導電部材18の表面の一部、好ましくは全体を希土類元素を含有するペロブスカイト型酸化物等を用いてコーティングしてもよい。それにより、Crを含有する合金からCrの拡散を低減することができ、セルスタック16の信頼性を向上することができる。
ガスタンク20は、底部が開口し、上面にセル挿入孔(図示せず)が設けられ、セル配列方向の一端部に反応ガス供給管21が接合されたセル保持部材(図示せず)と、セル保持部材の底部の開口と接合された蓋部材(図示せず)とにより構成されており、箱状の形状を有している。
ガスタンク20の内部は中空のガス収集部となっており、反応ガス供給管21から供給された燃料ガスが、ガスタンク20の内部にて収集され、セルスタック16を構成する各燃料電池セル1に供給されることとなる。
燃料電池セル1を接合固定するシール材としては、絶縁性を有するガラス等を用いることができ、絶縁性のガラスとしては、アルカリ土類金属の酸化物を主成分として、SiO2、B23、CaO、MgO、Al23、Zr23またはLa23を含有する非晶質または結晶化したガラスを用いることができる。
燃料電池セル1の還元処理方法としては、セルスタック装置15を作製した後に、セルスタック装置15に燃料ガスを供給することで燃料電池セル1を還元することができる。
セルスタック装置15は、燃料電池セル1の還元処理時における体積収縮量が小さいため燃料極層3やインターコネクタ6と支持体2との剥離を抑えることができ、燃料電池セル1の破損を低減することができる。それにより、長期信頼性の向上したセルスタック装置15とすることができる。
図3を用いてセルスタック装置15を収納容器23に収納した燃料電池モジュール22を説明する。
燃料電池モジュール22は、直方体状の収納容器23の内部に、セルスタック装置15を収納して構成されている。
また、燃料電池セル1にて使用する燃料ガス(水素含有ガス)を得るために、天然ガスや灯油等の原燃料を改質して燃料ガスを生成するための改質器24をセルスタック装置15の上方に配置している。そして、改質器24で生成された燃料ガスは、反応ガス供給管21を介してガスタンク20に供給され、ガスタンク20を介して燃料電池セル1の内部に設けられたガス流路(図示せず)に供給される。
図3において、収納容器23の一部(前後面)を取り外し、内部に収納されているセルスタック装置15および改質器24を後方に取り出した状態を示している。図3に示した燃料電池モジュール22は、セルスタック装置15を、収納容器23内にスライドして収納することが可能である。それにより、容易に収納容器23内にセルスタック装置15を収納することができる。
また、収納容器23の内部には、ガスタンク20に並置されたセルスタック16の間に配置されるとともに、燃料電池セル1に酸素含有ガスを供給するための酸素含有ガス導入部材25が設けられている。酸素含有ガス導入部材25は、上端部に外部より供給された酸素含有ガスが導入される導入口を備え、下端部に燃料電池セル1の側方に向けて酸素含有ガスを吹き出す吹出口を備えており、酸素含有ガス導入部材25の内部を上方から下方に向けて酸素含有ガスが流れることとなる。そして酸素含有ガス導入部材25から吹き出された酸素含有ガスは、燃料電池セル1の内部を流れる燃料ガスの流れにあわせて、燃料電池セル1の側方を下端部から上端部に向かって流れている。
また、セルスタック装置15は、燃料電池セル1のガス流路より排出される余剰の燃料ガス(発電に使用されなかった燃料ガス)を燃料電池セル1の上端部側で燃焼させることにより、燃料電池セル1の温度を上昇させ、高温に維持することができ、セルスタック装置15の起動を早めることができるほか、発電効率を向上することができる。また、燃料電池セル1の上端部側にて、余剰の燃料ガスを燃焼させることにより、セルスタック16の上方に配置された改質器24を効率よく温めることができる。それにより、改質に必要な熱エネルギーを改質器24に供給することができ、改質器24で効率よく改質反応を行うことができる。
このような燃料電池モジュール22においては、上述したように、破損の生じにくい燃料電池セル1を備えるセルスタック装置15を収納容器23に収納して構成されることにより、長期信頼性の向上した燃料電池モジュール22とすることができる。
図4は、外装ケース内に図3で示した燃料電池モジュール22と、燃料電池モジュール22を動作させるための補機(図示せず)とを収納してなる本発明の燃料電池装置の一例を示す分解斜視図である。図4においては一部構成を省略して示している。
図4に示す燃料電池装置26は、支柱27と外装板28から構成される外装ケース内を仕切板29により上下に区画し、その上方側を上述した燃料電池モジュール22を収納するモジュール収納室30とし、下方側を燃料電池モジュール22を動作させるための補機を収納する補機収納室31として構成されている。図4においては、補機収納室31に収納する補機を省略している。
また、仕切板29には、補機収納室31の空気をモジュール収納室30側に流すための空気流通口32が設けられており、モジュール収納室30を構成する外装板29の一部に、モジュール収納室30内の空気を排気するための排気口33が設けられている。
このような燃料電池装置26は、上述したように、長期信頼性の向上した燃料電池モジュール22をモジュール収納室30に収納し、燃料電池モジュール22を動作させるための補機を補機収納室31に収納して構成されることにより、長期信頼性の向上した燃料電池装置26とすることができる。
以上、本発明の実施の形態について詳細に説明したが、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更、改良等が可能である。
例えば、上述した燃料電池セル1は中空平板形状のものを示したが、円筒形状の燃料電池セルでもよいし、平板形状の燃料電池セルでもよい。また、上述した燃料電池セル1においては、燃料電池セル1内のガス流路7に燃料ガスを供給し、燃料電池セル1の外側に酸素含有ガスを供給する例を示しているが、ガス流路7に酸素含有ガスを供給し、燃料電池セル1の外側に燃料ガスを供給する構成としてもよい。その場合においては、内側電極層を空気極層5とし、外側電極層を燃料極層3とする構成の燃料電池セル1とすればよい。それに併せて、燃料電池モジュール22および燃料電池装置26の構成を適宜変更すればよい。
また、ガスタンクとして上面にセル配列方向に大きく開口したセル挿入孔を設けた例を示したが、セル配列方向に長いセル挿入孔を、セル幅方向に複数個設け、それぞれのセル挿入孔に燃料電池セル1を収納して、シール材によりガスシールする構成としてもよい。その場合においては、単位ガスタンクあたりの発電出力を向上することができる。
なお、ガスタンクが1つからなるセルスタック装置の例を示したが、複数のガスタンクを有するセルスタック装置としてもよい。例えば、1つのセルスタックが接合されたガスタンクを複数備えるセルスタック装置としてもよい。また、複数のセルスタック装置を収納容器内に配置して、燃料電池モジュールを構成してもよい。
複数のセルスタックを燃料電池モジュールに収納する場合は、燃料電池セル1に酸素含有ガスを供給する酸含有ガス導入部材25を図3のようにセルスタックの間に配置すればよいが、1つのセルスタックを燃料電池モジュールに収納する場合は、酸素含有ガス導入部材25をセルスタックの両側方に設け、燃料電池セル1に酸素含有ガスを供給すればよい。
まず、平均粒径1μmのNiO粉末と、平均粒径1μmの(La,Sr)TiO3粉末を焼成−還元後における体積比率が、表1に示す量となるように混合し、有機バインダーと溶媒にて作製した坏土を押出成形法にて成形し、乾燥、脱脂して寸法が30mm×250mm、厚みが2.5mmの支持体成形体を作製した。支持体成形体は試料No.1〜10をそれぞれ2つずつ作製した。その後、一方の試料No.1〜10に対して、大気中1000℃で脱脂後、大気中1400℃で焼成し、支持体を作製した。焼成した支持体の長手方向の長さをそれぞれマイクロメーターにより測定した。
そして、試料No.1〜10の一方の支持体を850℃のH2/N2=1/6濃度比のガスを流した還元雰囲気にて16時間熱処理して、支持体を還元し、還元された支持体を作製した。その後、還元された支持体の長手方向の長さをそれぞれマイクロメーターにより測定した。測定した還元された支持体の長手方向の長さを、還元前の支持体の長手方向の長さで除した値を還元寸法変化率として表1に示す。また、導電率を4端子法を用いて上述した還元雰囲気中、850℃で測定した。
次に、マイクロトラック法による粒径が0.8μmの8mol%のYが固溶したZrO2粉末(固体電解質層原料粉末)と有機バインダーと溶媒とを混合して固体電解質層用スラリーを作製した。そして、ドクターブレード法にて厚みが30μmの固体電解質層用シートを作製した。
そして、平均粒径0.5μmのNiO粉末とY23が固溶したZrO2粉末と有機バインダーと溶媒とを混合した燃料極層用スラリーを作製し、固体電解質層用シート上に燃料極層用スラリーを塗布して燃料極層成形体を形成した積層体成形体を作製した。
続いて、上記のように燃料極層成形体および固体電解質層成形体を積層した積層体成形体を試料No.1〜10の他方の支持体成形体上に積層し、1000℃にて3時間仮焼処理した。
続いて、LaSrTiO3系酸化物と、有機バインダーと溶媒とを混合したインターコネクタ用スラリーを用いて、ドクターブレード法にて厚み30μmのインターコネクタ用シートを作製した。燃料極層成形体および固体電解質層成形体が形成されていない支持体成形体の他方側の平坦部上に、インターコネクタの両端部が固体電解質層上に位置するように積層し、積層体を作製した。そして、これらの各層が積層された積層体を、大気中1450℃にて3時間同時焼成した。
次に、平均粒径2μmのLaSrCoFeO3の粉末と、イソプロピルアルコールとからなる混合液を作製し、積層焼結体のインターコネクタと支持体を挟んで対向する表面に噴霧塗布し、空気極層成形体を形成し、1100℃にて4時間で焼き付け、空気極層を形成し、燃料電池セルを作製した。
なお、作製した燃料電池セルの寸法は25mm×200mmで、支持体の厚み(平坦部n間の厚み)は2mm、燃料極層の厚さは10μmであり気孔率24%、固体電解質層の厚みは30μm、空気極層の厚みは50μmであり気孔率40%であった。
次に、この燃料電池セルの内部に水素ガス(燃料ガス)を流した状態で、850℃で10時間加熱して、支持体および燃料極層の還元処理を施した。
還元処理をした燃料電池セルにおいて、支持体と燃料極層やインターコネクタとが剥離を生じていないか確認した。
燃料極層やインターコネクタの剥離の検出方法としては、燃料極層やインターコネクタを断面視できるように切断し、切断面をSEMにて観察することで、剥離の発生の有無を確認することができる。本試験においては、燃料電池セルに対して任意の3箇所にて切断し剥離の有無を確認した。3箇所のうち1箇所にでも剥離があった場合、剥離ありと判定した。
Figure 2012114033
表1に示すように、Niの含有量が少ない試料No.1、2は、導電率が0.05S/cm以下となっており、十分な導電率を得ることができなかった。これに対して、Niの含有量が支持体の全量中18〜30体積%の試料No.3〜9は、導電率を50S/cm以上とすることができ、良好な導電率を得ることができた。
Niの含有量が多い試料No.10は、還元寸法変化率が0.994となっており、支持体と燃料極層とに剥離が生じていた。これに対して、試料No.3〜9は、還元寸法変化率が0.998以上となっており、還元時における収縮を小さくすることができた。試料No.1〜9については、支持体と燃料極層やインターコネクタとに剥離は生じていなかった。
1:燃料電池セル
2:燃料電池用支持体
3:内側電極層
4:固体電解質層
5:外側電極層
6:インターコネクタ
7:ガス流路
15:セルスタック装置
22:燃料電池モジュール
26:燃料電池装置

Claims (7)

  1. ストロンチウムの一部がランタンに置換されているランタンチタン酸ストロンチウムと、ニッケルとを含有するとともに、該ニッケルが金属ニッケル換算で、全量中18乃至30体積%含有されていることを特徴とする燃料電池用支持体。
  2. 前記ランタンチタン酸ストロンチウム中のランタンの含有率が1乃至10モル%であることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池用支持体。
  3. 請求項1に記載の燃料電池用支持体上に内側電極層、固体電解質層および外側電極層がこの順に積層されていることを特徴とする燃料電池セル。
  4. 前記燃料電池用支持体上に緻密質なインターコネクタが設けられており、該インターコネクタが前記ランタンチタン酸ストロンチウムを含有することを特徴とする請求項3に記載の燃料電池セル。
  5. 請求項3に記載の燃料電池セルの複数個を電気的に直列に接続してなることを特徴とする燃料電池セル装置。
  6. 請求項5に記載の燃料電池セル装置を収納容器内に収納してなることを特徴とする燃料電池モジュール。
  7. 請求項6に記載の燃料電池モジュールと、該燃料電池モジュールを動作させるための補機とを外装ケース内に収納してなることを特徴とする燃料電池装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016115522A (ja) * 2014-12-15 2016-06-23 京セラ株式会社 セルスタック装置、モジュールおよびモジュール収容装置
JP2018166131A (ja) * 2018-08-06 2018-10-25 京セラ株式会社 セルスタック装置、モジュールおよびモジュール収容装置

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