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JP2010223150A - 車両用可動グリルシャッタ - Google Patents

車両用可動グリルシャッタ Download PDF

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JP2010223150A
JP2010223150A JP2009073225A JP2009073225A JP2010223150A JP 2010223150 A JP2010223150 A JP 2010223150A JP 2009073225 A JP2009073225 A JP 2009073225A JP 2009073225 A JP2009073225 A JP 2009073225A JP 2010223150 A JP2010223150 A JP 2010223150A
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JP
Japan
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shutters
shutter
link mechanism
vehicle
housing
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP2009073225A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Watanabe
広 渡辺
Yasumasa Shikatani
康将 鹿谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
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Priority to EP10157719A priority patent/EP2233343B1/en
Priority to AT10157719T priority patent/ATE519619T1/de
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    • B60K11/00Arrangement in connection with cooling of propulsion units
    • B60K11/08Air inlets for cooling; Shutters or blinds therefor
    • B60K11/085Air inlets for cooling; Shutters or blinds therefor with adjustable shutters or blinds
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

【課題】駆動体の数を少なく抑えると共に、エンジンルームの局所的部位を狙って冷却を行えるようにしたこと。
【解決手段】車両用可動グリルシャッタ10は、複数枚のシャッタ21,22,23,24及び複数枚のシャッタ21,22,23,24を開閉するリンク機構31及び複数枚のシャッタ21,22,23,24及びリンク機構31を配設した車体ボディ側に取り付ける筐体11と、筐体11に取り付けたリンク機構31を駆動する駆動体30とを具備し、リンク機構31は、駆動体30の駆動に基づいて、複数枚のシャッタ21,22,23,24のうち一部のシャッタを作動させるか、複数枚のシャッタ21,22,23,24の全部を作動させるかを選択自在に形成する。一部のシャッタのみを作動させることにより、エンジンルームの局所的部位を狙って冷却を行うことができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、フロントグリルのグリル開口部から取り入れた空気を、エンジンルーム内に流入させる全開姿勢と、エンジンルーム内に流入させない全閉姿勢との間で変更可能な複数枚のシャッタを備えた車両用可動グリルシャッタに関する。
従来では、例えば、特許文献1で、筐体に複数枚の羽根部材(シャッタ)を備え、前記筐体を車体ボディ側に取り付けることにより、組み付け性及び作業性を向上させた可動グリルシャッタ装置に関する技術の一例が開示されている。
この可動グリルシャッタ装置によれば、複数枚の羽根部材が筐体に回動可能に支持され、駆動手段によって開放位置(全開姿勢)と閉止位置(全閉姿勢)との間で回動するように形成されているので、筐体の小形化が可能になり、エンジンのオーバーヒートを防止できる。また、グリル意匠部のグリル開口部とバンパーのグリル開口部とにそれぞれ対応して上下に可動グリルシャッタ装置を備えた場合には、いずれか一方の可動グリルシャッタ装置のみを閉止制御することも可能である。
特開2007−1503号公報
しかし、特許文献1に開示された技術によれば、複数枚の羽根部材のうちの一部を全閉姿勢に制御しようとしても、一方の可動グリルシャッタ装置に備えた羽根部材の全部が対象となる。また、2個の可動グリルシャッタ装置は上下に配置されているから、エンジンルームの上側全体または下側全体を冷却することはできても、エンジンルームの局所的部位を狙って冷却することはできない。したがって、エンジンルームに配設される特定の装置や部品等に絞って冷却を行うことができなかった。
一方、2個の可動グリルシャッタ装置のうちで一方の可動グリルシャッタ装置について閉止制御を行えるものの、これを実現するには各可動グリルシャッタ装置にそれぞれ駆動手段(アクチュエータ、駆動体)を備える必要がある。したがって、2個の駆動手段が必要となる点で、コスト高になり、配線や重量が増していた。
そこで、本発明はこのような点に鑑みてなしたものであり、駆動体の数を少なく抑えると共に、エンジンルームの局所的部位のみを冷却できるようにした車両用可動グリルシャッタを提供することを目的とする。
上述した課題を解決するための手段を以下に記載する。なお、理解を容易にするために、図面に表しており後述する実施の形態における対応要素の符号若しくは対応事項の符号を、例示として参考までに括弧内に付記する。
請求項1にかかる発明の車両用可動グリルシャッタ(10)は、フロントグリルのグリル開口部(G)から取り入れた空気を、エンジンルーム(E)内に流入させる全開姿勢と、前記エンジンルーム(E)内に流入させない全閉姿勢との間で変更可能な複数枚のシャッタ(21,22,23,24)を備えた車両用可動グリルシャッタ(10)において、前記複数枚のシャッタ(21,22,23,24)及び前記複数枚のシャッタ(21,22,23,24)を開閉するリンク機構(31)及び前記複数枚のシャッタ(21,22,23,24)及び前記リンク機構(31)を配設した車体ボディ(C)側に取り付ける筐体(11)と、前記筐体(11)に取り付けた前記リンク機構(31)を駆動する駆動体(30)とを具備し、前記リンク機構(31)は、前記駆動体(30)の駆動に基づいて、前記複数枚のシャッタ(21,22,23,24)のうち一部のシャッタを作動させるか、前記複数枚のシャッタ(21,22,23,24)の全部を作動させるかを選択自在に形成したものである。
ここで、シャッタ(21,22,…,28)は、複数枚(即ち、2枚以上)で形成され、全開姿勢と全閉姿勢との間(中間姿勢を含む)で変更可能であれば、枚数や形状、材質等を問わない。
また、リンク機構(31,32)は、ロッド(31c,31g,31j,31q,32k)、カム(31d)、ギア等によって形成される。機能としては、複数枚のシャッタ(21,22,23,24)にそれぞれ個別に結合され、当該複数枚のシャッタ(21,22,23,24)のうち一部のシャッタを開閉したり、複数枚のシャッタ(21,22,23,24)の全部を開閉することを選択自在になっていればよい。
筐体(11)は、複数枚のシャッタ(21,22,…,28)やリンク機構(31)等を収容可能であり、車体ボディ(C)側に取り付けられるようになっていれば、形状、材質等を問わない。
駆動体(30)は、リンク機構(31)を駆動できれば任意のものを用いることができる。例えば、モータ、シリンダ、ソレノイド等のうちで1以上が該当する。
請求項2にかかる発明の車両用可動グリルシャッタ(10)は、請求項1に記載した構成要件を具備し、前記リンク機構(31,32)は、前記駆動体(30)が一方向に回動すると前記複数枚のシャッタ(21,22,…,28)のうち一部のシャッタを作動させ、前記駆動体(30)が他方向(一方向に対する逆方向を意味する。以下同じである。)に回動すると前記複数枚のシャッタ(21,22,…,28)の全部を作動させるものである。
請求項3にかかる発明の車両用可動グリルシャッタ(10)は、フロントグリルのグリル開口部(G)から取り入れた空気を、エンジンルーム(E)内に流入させる全開姿勢と、前記エンジンルーム(E)内に流入させない全閉姿勢との間で変更可能な複数枚のシャッタ(21,22,…,28)を備えた車両用可動グリルシャッタ(10)において、前記複数枚のシャッタ(21,22,…,28)及び前記複数枚のシャッタ(21,22,…,28)を開閉するリンク機構(31,32)及び前記複数枚のシャッタ(21,22,…,28)及び前記リンク機構(31,32)を配設した車体ボディ(C)側に取り付ける複数の筐体(11,13)と、前記複数の筐体(11,13)の1つに取り付けた前記リンク機構(31,32)を駆動する駆動体(30)と、前記複数の筐体(11,13)のリンク機構(31,32)相互間を連結する連結部材(12)とを具備し、前記リンク機構(31,32)は、前記筐体(11,13)に取り付けた前記駆動体(30)の駆動に基づいて、前記複数の筐体(11,13)の前記複数枚のシャッタ(21,22,…,28)のうち一部のシャッタを作動させるか、前記複数枚のシャッタ(21,22,…,28)の全部を作動させるかを選択自在に形成したものである。
連結部材(12)は、リンク機構(31,32)相互間を連結する部材であればよく、例えば、ワイヤー、ロッド、チェーン等が該当する。複数の筐体(11,13)のリンク機構(31,32)をどのように連結するかは任意に設定できるが、連結後に連結部材(12)を通じてリンク機構(31,32)が作動すればよい。
請求項4にかかる発明の車両用可動グリルシャッタ(10)は、請求項3に記載した構成要件を具備し、前記リンク機構(31,32)は、前記駆動体(30)が一方向に回動すると前記複数の筐体(11,13)のうち一部の筐体(11,13)に配設した前記複数枚のシャッタ(21,22,…,28)の全部または一部を作動させ、前記駆動体(30)が他方向に回動すると前記複数の筐体(11,13)に配設した前記複数枚のシャッタ(21,22,…,28)の全部を作動させるものである。
請求項5にかかる発明の車両用可動グリルシャッタ(10)は、更に、リンク機構(31)として、駆動体(30)の主軸に連結されるカム(31d)と、一端が駆動体(30)の主軸に連結されたリンクブラケット(31e)と、一端が前記リンクブラケット(31e)の他端に枢着され、他端が一部のシャッタ(21,22)に連繋されたリンクブラケット(31f)(以下、リンクブラケット(31e)とリンクブラケット(31f)とを区別する場合に限り、前者を「第1リンクブラケット」、後者を「第2リンクブラケット」という)と、他端が他のシャッタ(23,24)に連繋されたスイングアーム(31h)を備え、前記カム(31d)は、前記シャッタ(21,22)の全開姿勢から駆動体(30)が反対方向へ回動する際にスイングアーム(31h)に係合して他の前記シャッタ(23,24)を作動させるものである。
請求項6にかかる発明の車両用可動グリルシャッタ(10)は、更に、筐体(11)には、前記スイングアーム(31h)に当接するストッパ部(31w)を配設し、また、カム(31d)には、前記スイングアーム(31h)が摺動する外周面を形成し、前記駆動体(30)が前記シャッタ(21,22)の全閉姿勢から全開姿勢に回動する際、前記スイングアーム(31h)は前記カム(31d)の外周面と前記筐体(11,13)の前記ストッパ部(31w)とで支持し、前記スイングアーム(31h)の姿勢が保持され、前記シャッタ(21,22)の全開姿勢から全閉姿勢方向に回動する際に、限られた範囲で前記カム(31d)の外周面とスイングアーム(31h)との姿勢保持が解除される。
請求項7にかかる発明の車両用可動グリルシャッタ(10)は、請求項1乃至請求項4の何れか1つに記載の構成要件を具備し、更に、前記リンク機構(31,32)は、前記駆動体(30)の主軸に配設したカム(31d)が前記シャッタ(21,22,…,28)に結合される部材をロックするように構成されるものである。
カム(31d)は、シャッタ(21,22,…,28)に結合される部材(例えば、ロッド、ピン等)を押さえたり、挟んだりして、シャッタ(21,22,…,28)の全部または一部が所定の姿勢(例えば、全開姿勢や全閉姿勢等)のときにロックできるような形状(例えば、突起)を外周部に形成してあればよい。
請求項8にかかる発明の車両用可動グリルシャッタ(10)は、請求項1乃至請求項5の何れか1つに記載の構成要件を具備し、更に、前記筐体(11,13)に配設した前記複数枚のシャッタ(21,22,…,28)の全部または一部にかかる開口度を制御する駆動制御部(40)を具備するものである。
請求項9にかかる発明の車両用可動グリルシャッタ(10)は、請求項6に記載の構成要件を具備し、更に、前記駆動制御部(40)は、車速を検知する車速センサ(41)で検知した車速に応じて、前記筐体(11,13)に配設した前記複数枚のシャッタ(21,22,…,28)の全部または一部にかかる開口度を制御するものである。
請求項10にかかる発明の車両用可動グリルシャッタ(10)は、請求項6または請求項7に記載の構成要件を具備し、更に、前記駆動制御部(40)は、ラジエータ(R)の水温を検知する温度センサで検知した水温に応じて、前記筐体(11,13)に配設した前記複数枚のシャッタ(21,22,…,28)の全部または一部にかかる開口度を制御するものである。
請求項11にかかる発明の車両用可動グリルシャッタ(10)は、請求項6乃至請求項8の何れか1つに記載の構成要件を具備し、前記駆動制御部(40)は、前記筐体(11,13)に配設した前記複数枚のシャッタ(21,22,…,28)を複数組に分け、各組ごとに開口度を制御するものである。
請求項1の発明によれば、筐体(11,13)には複数枚のシャッタ(21,22,…,28)及びリンク機構(31,32)が配設され、1個の駆動体(30)を駆動させるとリンク機構(31,32)を通じて複数枚のシャッタ(21,22,…,28)が作動する。駆動体(30)の駆動(例えば、一方向駆動または他方向駆動等)に基づいて、複数枚のシャッタ(21,22,…,28)のうち一部のシャッタを作動させるか、複数枚のシャッタ(21,22,…,28)の全部を作動させるかを選択自在である。複数枚のシャッタ(21,22,…,28)のうち一部のシャッタを作動させる場合、エンジンルーム(E)の局所的部位を狙える位置のシャッタ(21,22,…,28)に設定することで、エンジンルーム(E)に配設される特定の装置や部品(例えば、ラジエータやインバータ)等に絞って冷却を行うことができると共に、グリル開口部(G)から流入する空気によってエンジンルーム(E)内で発生する乱流を抑制することができ、エンジンルーム(E)から排出する排風効率を向上させることができる。特に、エンジンルーム内でも、内燃機関の冷却に限らず、電気自動車及びハイブリッド自動車の電池の冷却、インバータ等の制御回路の冷却のための外気の導入によって、対象の温度を最適な冷却状態とすることができる。また、複数枚のシャッタ(21,22,…,28)の開度角度によっては、空気流を変更することもできる。また、複数枚のシャッタ(21,22,…,28)を作動させるにあたっては1個の駆動体(30)で足りるので、駆動体(30)の数が少なく抑えられると共に、コストが安く抑えられ、配線や重量の増加も抑えられる。
請求項2の発明によれば、駆動体(30)によって一方向に回動させると複数枚のシャッタ(21,22,…,28)のうち一部のシャッタが作動し、駆動体(30)によって他方向に回動させると複数枚のシャッタ(21,22,…,28)の全部が作動する。請求項1に記載した効果に加えて、単に回動方向を変えるだけでシャッタ(21,22,…,28)の作動形態が変えられるので、作動制御を簡単に行える。
請求項3の発明によれば、複数の筐体(11,13)について、リンク機構(31,32)相互間を連結部材(12)で連結する。請求項1に記載した効果に加えて、複数の筐体(11,13)にかかる複数枚のシャッタ(21,22,…,28)のうち一部のシャッタを作動させる場合、エンジンルーム(E)の局所的部位を狙える位置のシャッタ(21,22,…,28)に設定することで、エンジンルーム(E)に配設される特定の装置や部品等に絞って冷却を行うことができると共に、グリル開口部(G)から流入する空気によってエンジンルーム(E)内で発生する乱流を抑制することができ、エンジンルーム(E)から排出する排風効率を向上させることができる。特に、エンジンルーム内でも、内燃機関の冷却に限らず、電気自動車及びハイブリッド自動車の電池の冷却、インバータ等の制御回路の冷却のための外気の導入によって、対象の温度を最適な冷却状態とすることができる。また、複数枚のシャッタ(21,22,…,28)の開度角度によっては、空気流を変更することもできる。また、筐体(11,13)の数が増えても、複数枚のシャッタ(21,22,…,28)を作動させるにあたっては1個の駆動体(30)で足りるので、駆動体(30)の数が少なく抑えられると共に、コストが安く抑えられ、配線や重量の増加も抑えられる。
請求項4の発明によれば、駆動体(30)によって一方向に回動させると複数の筐体(11,13)のうち一部の筐体(11,13)に配設した複数枚のシャッタ(21,22,…,28)の全部または一部が作動し、駆動体(30)によって他方向に回動させると複数の筐体(11,13)に配設した複数枚のシャッタ(21,22,…,28)の全部が作動する。請求項3に記載した効果に加えて、複数の筐体(11,13)の場合でも単に回動方向を変えるだけでシャッタ(21,22,…,28)の作動形態が変えられるので、作動制御を簡単に行える。
請求項5の発明によれば、更に、リンク機構(31)として、駆動体(30)の主軸に連結されるカム(31d)と、一端が駆動体(30)の主軸に連結された第1リンクブラケット(31e)の他端に枢着され、他端が一部のシャッタ(21,22)に連繋された第2リンクブラケット(31f)と、他端が前記シャッタ(21,22)以外のシャッタ(23,24)に連繋されたスイングアーム(31h)を備え、前記カム(31d)は、前記シャッタ(21,22)の全開姿勢から全閉姿勢方向へ回動する際にスイングアーム(31h)に係合して前記一部のシャッタ(21,22)以外のシャッタ(23,24)を作動させる。
したがって、請求項1乃至請求項5の何れか1つに記載の効果に加えて、全閉姿勢から駆動体(30)が回動すると、駆動体(30)の駆動力は第1リンクブラケット(31e)及び第2リンクブラケット(31f)を介して一部のシャッタ(21,22)を作動させ、また、前記全開姿勢から駆動体(30)が逆方向に回動すると、カム(31d)とスイングアーム(31h)との係合により、該駆動力はスイングアーム(31h)を介して他部のシャッタ(23,24)を作動させる。この動作によって、駆動体(30)の負荷の分担を行って、シャッタ(21,22)またはシャッタ(23,24)の開閉制御ができ、駆動体(30)の消費電力の小さいものの使用が可能となる。
請求項6にかかる発明の車両用可動グリルシャッタ(10)は、更に、筐体(11,13)に前記スイングアーム(31h)に当接するストッパ部(31w)を配設し、また、カム(31d)の外周面には、前記スイングアーム(31h)の摺動面を形成し、前記シャッタ(21,22)の全開姿勢から前記シャッタ(21,22)の全閉方向に駆動体(30)が回転する際、前記スイングアーム(31h)は前記カム(31d)の外周面と筐体(11,13)の前記ストッパ部(31w)とで支持されていることによって姿勢が保持され、前記シャッタ(21,22)の全閉姿勢から駆動体(30)が逆方向に回動する際にのみ、限られた範囲内で前記カム(31d)の外周面とスイングアーム(31h)との姿勢保持が解除されるものである。したがって、簡単な構造でスイングアーム(31h)の姿勢保持を行うことができる。
請求項7の発明によれば、シャッタ(21,22,…,28)の全部または一部が所定の姿勢(例えば、駆動体(30)を一方向に回動させるときの姿勢等)になると、駆動体(30)の主軸に配設したカム(31d)がシャッタ(21,22,…,28)に結合される部材をロックする。請求項1乃至請求項4の何れか1つに記載の効果に加えて、シャッタ(21,22,…,28)の作動がロックされるので、姿勢維持が簡単になり、所定の姿勢におけるガタつきを抑えられる。
請求項8の発明によれば、駆動制御部(40)は、複数枚のシャッタ(21,22,…,28)の全部または一部にかかる開口度を制御する。請求項1乃至請求項5の何れか1つに記載の効果に加えて、空気の流入量を適切に調節することで、エンジンルーム(E)の局所的部位にかかる温度制御が行えるようになり、グリル開口部から流入する空気によってエンジンルーム(E)内で発生する乱流をより確実に抑制することができる。
請求項9の発明によれば、車速センサ(41)で検知した車速に応じて、駆動制御部(40)が複数枚のシャッタ(21,22,…,28)の全部または一部にかかる開口度を制御する。請求項1乃至請求項6の何れか1つに記載の効果に加えて、車速に基づいてエンジンルーム(E)の局所的部位にかかる温度制御が行えるようになり、グリル開口部(G)から流入する空気によってエンジンルーム(E)内で発生する乱流を更に確実に抑制することができる。
請求項10の発明によれば、温度センサで検知した水温に応じて、駆動制御部(40)が複数枚のシャッタ(21,22,…,28)の全部または一部にかかる開口度を制御する。請求項1乃至請求項7の何れか1つに記載の効果に加えて、水温に基づいてエンジンルーム(E)の局所的部位にかかる温度制御が行えるようになり、グリル開口部から流入する空気によってエンジンルーム(E)内で発生する乱流を更に確実に抑制することができる。
請求項11の発明によれば、複数組に分けたシャッタ(21,22,…,28)について、駆動制御部(40)が各組ごとに開口度を制御する。請求項1乃至請求項8の何れか1つに記載の効果に加えて、組ごとに開口度を適切に調節することで、エンジンルーム(E)の局所的部位にかかる温度制御が行えると共に、グリル開口部から流入する空気によってエンジンルーム(E)内で発生する乱流をより確実に抑制することができる。
図1は本発明の実施の形態1の車両用可動グリルシャッタの取り付け例を示す斜視図である。 図2は本発明の実施の形態1の車両用可動グリルシャッタの取り付け例を示す斜視図である。 図3は本発明の実施の形態1の車両用可動グリルシャッタの構成例を示す表側の斜視図である。 図4は本発明の実施の形態1の車両用可動グリルシャッタの構成例を示す裏側の斜視図である。 図5は本発明の実施の形態1の車両用可動グリルシャッタにおける一方の筐体の構成例を示す分解斜視図である。 図6は本発明の実施の形態1の車両用可動グリルシャッタにおける一方の筐体に配設したリンク機構の構成例を示す裏側の斜視図である。 図7は、本発明の実施の形態1の車両用可動グリルシャッタにおける一方の筐体に配設したリンク機構について、全閉姿勢時の状態を示す裏側の側面図と平面図である。 図8は本発明の実施の形態1の車両用可動グリルシャッタにおける一方の筐体に配設したリンク機構について、一方向作動にかかる半開姿勢時の状態を示す裏側の側面図と平面図である。 図9は本発明の実施の形態1の車両用可動グリルシャッタにおける一方の筐体に配設したリンク機構について、一方向作動にかかる全開姿勢時の状態を示す裏側の側面図と平面図である。 図10は本発明の実施の形態1の車両用可動グリルシャッタにおける一方の筐体に配設したリンク機構について、一方向作動にかかる全開姿勢時の状態を示す裏側の斜視図である。 図11は本発明の実施の形態1の車両用可動グリルシャッタにおける一方の筐体に配設したリンク機構について、一方向作動にかかる全開姿勢時の状態を示す表側の斜視図である。 図12は本発明の実施の形態1の車両用可動グリルシャッタにおける一方の筐体に配設したリンク機構について、他方向作動開始直後の状態を示す裏側の側面図と平面図である。 図13は本発明の実施の形態1の車両用可動グリルシャッタにおける一方の筐体に配設したリンク機構について、他方向作動にかかる半開姿勢時の状態を示す裏側の側面図と平面図である。 図14は本発明の実施の形態1の車両用可動グリルシャッタにおける一方の筐体に配設したリンク機構について、他方向作動にかかる全開姿勢時の状態を示す裏側の側面図と平面図である。 図15は本発明の実施の形態1の車両用可動グリルシャッタにおける一方の筐体に配設したリンク機構について、他方向作動にかかる全開姿勢時の状態を示す表側の斜視図である。 図16は本発明の実施の形態1の車両用可動グリルシャッタにおける他方の筐体の構成例を示す分解斜視図である。 図17は本発明の実施の形態1の車両用可動グリルシャッタにおける他方の筐体に配設したリンク機構の構成例を示す裏側の斜視図である。 図18は本発明の実施の形態1の車両用可動グリルシャッタにおける他方の筐体に配設したリンク機構について、全閉姿勢時の状態を示す裏側の側面図と平面図である。 図19は本発明の実施の形態1の車両用可動グリルシャッタにおける他方の筐体に配設したリンク機構について、他方向作動にかかる半開姿勢時の状態を示す裏側の側面図と平面図である。 図20は本発明の実施の形態1の車両用可動グリルシャッタにおける他方の筐体に配設したリンク機構について、他方向作動にかかる全開姿勢時の状態を示す裏側の側面図と平面図である。 図21は本発明の実施の形態2の車両用可動グリルシャッタにおける一方の筐体に配設したリンク機構の構成例を示す裏側の斜視図である。 図22は本発明の実施の形態2の車両用可動グリルシャッタにおける一方の筐体に配設したリンク機構について、一方向作動にかかる全開姿勢時の状態を示す表側の斜視図である。 図23は本発明の実施の形態3の車両用可動グリルシャッタにおける一方の筐体に配設したリンク機構の構成例を示す裏側の斜視図である。 図24は本発明の実施の形態3の車両用可動グリルシャッタにおける一方の筐体に配設したリンク機構について、一方向作動にかかる全開姿勢時の状態を示す表側の斜視図である。
以下、本発明の形態について、図面に基づいて説明する。
なお、実施の形態において、図中、実施の形態の同一記号及び同一符号は、同一または相当する機能部分であるから、ここでは重複する説明を省略する。
〔実施の形態1〕
実施の形態1は、車体ボディ側に取り付けた2個の筐体にそれぞれ配設したリンク機構の相互間を連結部材で連結すると共に、一方側の筐体に配設した複数枚のシャッタのうち一部(2枚)のシャッタを作動させるか、前記複数枚のシャッタの全部を作動させるかを選択自在に形成した例であって、図1乃至図20を参照しながら説明する。なお、シャッタは羽根部材やフィンを意味する。
まず、車両用可動グリルシャッタの構成例及び取り付け例について、図1及び図2を参照しながら説明する。
図1及び図2において、車両用可動グリルシャッタ10は、大別して筐体11、連結部材12、筐体13等を有する。筐体11,13には、それぞれ複数枚のシャッタ21,22,…,28や後述するリンク機構31,32等を備える。連結部材12は、筐体11に配設したリンク機構31と、筐体13に配設したリンク機構32とを連結する部材であって、例えば、芯材12aと被服部材12bからなるワイヤー、棒材等を用いる。なお、芯材12aと被服部材12bからなる連結部材12は、芯材12aと被服部材12bの相対変化によってリンク機構31の変位をリンク機構32に伝えることができるから、組み付けの際の機械的な余裕がでてくる。
車両用可動グリルシャッタ10は、フロントグリルのグリル開口部Gと、ラジエータRとの間における車体ボディC側に取り付ける。図1及び図2に示す例では、バンパーBの上側に筐体11を配置し、バンパーBの下側に筐体13を配置して取り付けている。この配置によれば、筐体11のシャッタを開けると、グリル開口部Gから取り入れた空気をラジエータRの上側にあてた後、エンジンルームE内に流入させる。エンジンルームE内にはインバータIVが備えられている。また、筐体13のシャッタを開けると、グリル開口部から取り入れた空気をラジエータRの下側にあてた後、エンジンルームE内に流入させる。
次に、車両用可動グリルシャッタ10の構成例について、図3乃至図5を参照しながら説明する。なお、以下では説明を簡単にするため、フロントグリルから見た側を「表側」と想定し、ラジエータRから見た側を「裏側」と想定する。
複数枚のシャッタ21,22,…,28が全閉姿勢のとき、表側の状態を図3に示し、裏側の状態を図4に示し、これらを初期状態とする。図3及び図4に示す例では、4枚のシャッタ21,22,23,24を筐体11に配設し、4枚のシャッタ25,26,27,28を筐体13に配設する。更に図4に示すように、筐体11にはアクチュエータ30及びリンク機構31を配設し、筐体13にはリンク機構32を配設する。また、リンク機構31とリンク機構32との間は、芯材12aと被服部材12bからなる連結部材12で連結している。
筐体11の構成例について、裏側から見た図5を参照しながら説明する。筐体11には、収容窓11a、収容凹部11b、収容窓11cが形成されている。収容窓11aにはシャッタ22及びシャッタ24を個別に回動可能に収容する。収容凹部11bにはリンク機構31を収容する。収容窓11cにはシャッタ21及びシャッタ23を個別に回動可能に収容する。各シャッタを個別に回動可能とするため、シャッタ21は支持部21a,21bを有し、シャッタ22は支持部22a,22bを有し、シャッタ23は支持部23a,23bを有し、シャッタ24は支持部24a,24bを有する。なお、シャッタと支持部とを別体または一体に形成してもよい。
アクチュエータ30は、後述するリンク機構31,32を作動させるための駆動体であって、例えば、モータ、シリンダ、ソレノイド等が用いられる。このアクチュエータ30は、駆動制御部40から伝達される駆動信号に従って駆動制御される。逆に言えば、アクチュエータ30が駆動信号に従って駆動することによって、リンク機構31,32を介して複数枚のシャッタ21,22,…,28の全部または一部にかかる開閉を行う。
なお、車両用可動グリルシャッタ10において、複数枚のシャッタ21,22,…,28を作動させるにあたっては、当該アクチュエータ30のみで足りる。したがって、アクチュエータ30(駆動体)の数が少なく抑えられると共に、コストが安く抑えられ、配線や重量の増加も抑えられる。
リンク機構31は、ベースブラケット31a、ロッド31c,31g,31j,31q、カム31d、リンクブラケット31e,31f、スイングアーム31h、ボルト31i、固定部材31m等を有しており、4枚のシャッタ21,22,23,24の全部または一部を作動させる機能を果たす。
ここで駆動制御部40の機能及び構成例について説明する。
駆動制御部40は、例えば、ECU等であって、CPUを中心に構成されるか、或いは電子回路で構成される。この駆動制御部40は、車速を検知する車速センサ41や、ラジエータRの水温を検知する水温センサ42等のような各種センサから伝達されるセンサ信号を受信し、温度制御を行いたい部位(例えば、図1に示すラジエータRやインバータIV等)の温度が設定温度になるようにアクチュエータ30に対して駆動信号を伝達する。
ベースブラケット31aは、台座部31b、挿通部31r、突起部31x、支持部31s等を有する。台座部31bは、アクチュエータ30を固定するために立設される。挿通部31rは、台座部31bの先端部に備えられて連結部材12(連結部材の芯材)を通す。突起部31xは、台座部31bに設けられた穴あき部分の内側に「L」字状に曲げて形成され、カム31dに当接し得る。支持部31sは、スイングアーム31hを回動可能に支持するために立設される。更に、支持部31sの先端部は「L」字状に曲げて形成されており、この屈曲部位はスイングアーム31hの回動範囲を規制するストッパの役割を果たすストッパ部31wとなっている。
ロッド31cはシャッタ21の支持部21aとシャッタ22の支持部22aとを結合し、シャッタ21及びシャッタ22を同時に作動させる。同様に、ロッド31qはシャッタ23の支持部23aとシャッタ24の支持部24aとを結合し、シャッタ23及びシャッタ24を同時に作動させる。
カム31dは、アクチュエータ30の主軸(例えば、回転軸やロッド等)に結合されている。結合方法は公知の手段が使用できるので任意であって、主軸に直接固定してもよく、当該主軸とカム31dとの間に動力伝達機構(例えば、ギア機構等)を介在させてもよい。このカム31dは2枚の板を合わせた構造になっており、一方の板に形成された凹凸状の外周面はスイングアーム31hと接し、他方の板にはピン31kを配設している。
リンクブラケット31eは、カム31dと同様にアクチュエータ30の主軸に結合されている。このリンクブラケット31eとシャッタ22との間には、リンクブラケット31f及びロッド31gが介在する。したがって、アクチュエータ30の主軸が駆動すると、リンクブラケット31e、リンクブラケット31f及びロッド31gを介してシャッタ22を作動させる。なお、上述したように、シャッタ22はシャッタ21とロッド31cで結合しているので、アクチュエータ30の主軸が駆動するとシャッタ21及びシャッタ22が同時に作動することになる。
スイングアーム31hは、全体として「く」字状に形成され、ボルト31i(取付部材)を用いてベースブラケット31aに対して回動可能に取り付けられる。この例のスイングアーム31hは回動中心を一端部に設定しており、当該一端部はモンキーレンチのような形状をなす突起部31n,31pを有する。突起部31nは、突起部31pよりも長く形成される。更に、突起部31nと突起部31pとの間には後述するピン31kが入り得る隙間(即ち、凹部)が形成されている。スイングアーム31hの他端部には長穴が形成され、板状の固定部材31mを用いて、連結部材12の一端側を固定している。
また、スイングアーム31hの一端部はロッド31jを介してシャッタ24の支持部24aと結合されている。上述したように、シャッタ24はシャッタ23とロッド31qで結合しているので、スイングアーム31hが作動するとシャッタ23及びシャッタ24が同時に作動することになる。
上述のように構成された車両用可動グリルシャッタ10において、駆動制御部40から伝達される駆動信号に従って作動する筐体11のリンク機構31及び複数枚のシャッタ21,22,…,28について図6乃至図15を参照しながら説明する。
具体的には、図6乃至図11にはアクチュエータ30が一方向に駆動したときの作動例を示し、図12乃至図15にはアクチュエータ30が他方向に駆動したときの作動例を示す。なお、図7,図8,図9,図12,図13,図14の各図については、裏側から見た平面図を(b)に示し、(b)におけるA−A線矢視の側面図を(a)に示す。
まず、図6には複数枚のシャッタ21,22,…,28が全て全閉姿勢、即ち、フロントグリルのグリル開口部Gから取り入れた空気をエンジンルームE内に流入させない姿勢を示す。この全閉姿勢における側面図及び平面図を図7に示す。図7(a)及び図7(b)に示すように、全閉姿勢の状態におけるスイングアーム31hは支持部31sの屈曲部位(ストッパ)に当たって止まり、当該スイングアーム31hの突起部31pはカム31dの外周面と接している。この状態において、アクチュエータ30を一方向、即ち、図7(a)に示す矢印D1方向(左回転方向)に駆動させると図7に示す状態から図8に示す状態に変化し、更に駆動を継続すると図8に示す状態から図9に示す状態に変化する。
アクチュエータ30の主軸が駆動するに伴って、カム31d及びリンクブラケット31eが回転する。このとき、カム31dの外周面は同一径で形成されているので、カム31dが回転しても当該外周面に接するスイングアーム31hが作動することはない。逆に言えば、スイングアーム31hは、本体が支持部31sに当たり、かつ、突起部31pがカム31dに当たってロックされる。即ち、アクチュエータ30の主軸に配設したカム31dがスイングアーム31h(即ち、連結部材12及びリンク機構32を通じてシャッタ25,26,27,28に結合される部材に相当する)をロックするように構成されている。
リンクブラケット31eが回転すると、リンクブラケット31f及びロッド31gを通じてシャッタ22を作動させ、更に、ロッド31cを通じてシャッタ21を作動させる。そのため、図8に示すように、シャッタ21,22は半開姿勢(即ち、中間姿勢の一形態)になるのに対して、シャッタ23,24は全閉姿勢のままである。更に、アクチュエータ30を一方向(矢印D1方向)に駆動させ続けると、上述した作動がそのまま継続する。そのため、図9に示すように、シャッタ21,22は全開姿勢になり、シャッタ23,24は全閉姿勢のままになる。図9に示す状態では、カム31dが突起部31xに当たって止まっている。
なお、このときにも、スイングアーム31hが作動しないため、連結部材12に連結されたリンク機構32も作動しない。そのため、図10及び図11に示すように、筐体13に配設したシャッタ25,26,27,28も全閉姿勢のままになる。
図10及び図11に示す状態では、シャッタ21,22のみが開き、残りのシャッタ23,24,25,26,27,28は閉じているので、グリル開口部から流入する空気によってエンジンルームE内で発生する乱流を抑制することができ、エンジンルームから排出する排風効率を向上させることができる。
なお、図10及び図11に示す状態は、アクチュエータ30を停止している限り、フロントグリルのグリル開口部から強い風を受けた場合でも、強固に維持される。
シャッタ21,22は、図3に示す全閉姿勢から図11に示す全開姿勢まで変更でき、駆動制御部40からアクチュエータ30に伝達する駆動信号によって変更途中の中間姿勢で停止させる開口度制御も可能である。当該開口度制御は、中間姿勢を段階的に設定してもよく、無段階に設定してもよい。段階的に設定する場合には、予め各段階に応じた駆動信号の内容を記憶しておき、所望の段階に対応する駆動信号を伝達して停止させる。無段階で行う場合には、駆動信号を伝達する内容(例えば、回転角等)に従って停止させる。この開口度制御を行えば、エンジンルームEに流入する空気量を調整することができるので、当該エンジンルームEに配設される装置や部品にかかる温度を適切に維持できる。
一方、図9に示す状態において、アクチュエータ30を他方向、即ち、図9(a)に示す矢印D2方向(右回転方向)に駆動させると、図8に示す状態を経て、図3,図4及び図7に示す初期状態に戻るように作動する。初期状態に戻ってからも更に他方向の駆動を継続してゆくと、図12に示す状態から図13に示す状態を経て、図14に示す状態になる。このときの変化について、以下に説明する。
図12には、図7に示す初期状態(即ち、シャッタ21,22,…,28が全て全閉姿勢)から少しだけアクチュエータ30を他方向に駆動させた状態を示す。アクチュエータ30の主軸を駆動させてカム31dを回転させると、当該カム31dに配設したピン31kが突起部31nと突起部31pの隙間(凹部)に入る。更に、カム31dが回転し続けると、ピン31kがスイングアーム31hを全開方向(図示する矢印D3方向)に回転させると、図13に示す状態になる。当該図13の例では、シャッタ21,22,23,24が全て半開姿勢になっている。
図13に示す状態から更に、アクチュエータ30の主軸を駆動させてカム31dを回転させると、上述した作動がそのまま継続するので、図14に示す状態になる。カム31dがベースブラケット31aの突起部31xに当たって停止している。また、表側から見た状態を図15に示す。図14及び図15に示す例では、シャッタ21,22,23,24が全て全開姿勢になっている。
一方、図14に示す状態において、アクチュエータ30を一方向、即ち、図14(a)に示す矢印D1方向(左回転方向)に駆動させると、スイングアーム31hは矢印D4方向に作動する。このスイングアーム31hの作動に伴って、図13に示す状態から図12に示す状態を経て、図3,図4及び図7に示す初期状態に戻るように作動する。
したがって、アクチュエータ30の主軸を駆動させる方向に応じてシャッタ21,22,23,24の開閉を制御することができる。しかも、図7に示す状態からアクチュエータ30を一方向に駆動させると、シャッタ21,22,23,24のうちで一部であるシャッタ21,22を全閉姿勢から全開姿勢に変更することができる(図7乃至図11を参照)。
次に、筐体13の構成例について、裏側から見た図16を参照しながら説明する。筐体13には、収容窓13a、収容凹部13b、収容窓13cが形成されている。収容窓13aにはシャッタ26及びシャッタ28を個別に回動可能に収容する。収容凹部13bにはリンク機構32を収容する。収容窓13cにはシャッタ25及びシャッタ27を個別に回動可能に収容する。各シャッタを個別に回動可能とするため、シャッタ25は支持部25a,25bを有し、シャッタ26は支持部26a,26bを有し、シャッタ27は支持部27a,27bを有し、シャッタ28は支持部28a,28bを有する。なお筐体11の場合と同様にして、シャッタと支持部とを別体に形成したうえで、各支持部をシャッタに固定してもよい。
リンク機構32は、リンクブラケット32a,32j、ベースブラケット32b、スプリング32c、固定部材32d、スイングアーム32h、ロッド32k等を有しており、4枚のシャッタ25,26,27,28の全部または一部を作動させる機能を果たす。
リンクブラケット32aは、シャッタ25の支持部25aと、シャッタ27の支持部27aとの間を結合(連結)する部材であり、結合によってシャッタ25及びシャッタ27が同時に作動する。リンクブラケット32jは、シャッタ26の支持部26aと、シャッタ28の支持部28aとの間を結合する部材であり、結合によってシャッタ26及びシャッタ28が同時に作動する。
上記リンクブラケット32aとリンクブラケット32jとの間は、ロッド32kによって結合されている。したがって、ロッド32kの作動に伴ってシャッタ25,26,27,28が同時に開閉することになる。
ベースブラケット32bは、係止部32e、ストッパ32f、取付部32s、挿通部32r等を有する。係止部32eは、後述するスイングアーム32hの係止部32gと共に用いられ、スプリング32cを係止するための凸状部位である。ストッパ32fは先端部が「L」字状に形成された部位であって、スイングアーム32hの回動範囲を規制する役割を果たす。取付部32sは、ストッパ32fの近傍に設けられ、後述するスイングアーム32hを回動可能に取り付ける部位である。挿通部32rは、ベースブラケット32bの端部に配設され、連結部材12を通す部位である。
スイングアーム32hは、ボルト32iを用いてベースブラケット32bの取付部32sに対して回動可能に取り付けられる。この例のスイングアーム32hは回動中心を一端部に設定しており、他端部は「L」字状に曲げられて固定部材32dによって連結部材12を固定可能に設定している。
また、スイングアーム32hの一端部はロッド32kと結合されている。上述したように、ロッド32kはリンクブラケット32a,32jに結合され、更にシャッタ25,26,27,28に結合されているので、スイングアーム32hが作動するとシャッタ25,26,27,28の全部が同時に作動することになる。
スプリング32cは、上述したようにベースブラケット32bの係止部32eと、スイングアーム32hの係止部32gとの間に係止される。ベースブラケット32bは収容凹部13bに固定して収容されるので、スプリング32cはスイングアーム32hに他端が固定される連結部材12を所定方向(具体的には、シャッタ25,26,27,28を全閉姿勢にする方向であって、図17に示す矢印D5方向)に付勢する。したがって、連結部材12がスプリング32cの付勢力に抗して作動しない限り、シャッタ25,26,27,28は全閉姿勢が維持される。また、フロントグリルのグリル開口部から取り入れた空気がシャッタ25,26,27,28を開けようとしても、スプリング32cの付勢力によってシャッタ25,26,27,28は全閉姿勢が維持される。
上述のように構成された筐体13において、連結部材12の作動に伴うシャッタ25,26,27,28の作動について図17乃至図20を参照しながら説明する。具体的には、アクチュエータ30を他方向に駆動したとき、図12乃至図15に示した筐体11の作動とほぼ同時に進行する作動例を示す。なお、図18,図19,図20の各図については、裏側から見た平面図を(b)に示し、(b)におけるB−B線矢視の側面図を(a)に示す。
まず、図17には複数枚のシャッタ25,26,27,28が全て全閉姿勢、即ち、フロントグリルのグリル開口部(バンパーB側)から取り入れた空気をエンジンルームE内に流入させない姿勢を示す。上述したように、スプリング32cがスイングアーム32hを矢印D5方向に付勢している。この全閉姿勢における側面図及び平面図を図18に示す。図18(a)及び図18(b)に示すように、全閉姿勢の状態におけるスイングアーム31hはベースブラケット32bのストッパ32fに当たって止まっている。
この状態において、筐体11内に配設したアクチュエータ30を他方向に駆動させると、筐体11内のスイングアーム31hが図12(a)に示す矢印D3方向に作動する。この作動に伴ってスイングアーム31hに固定された一端側の連結部材12が引っ張られるので、図18(a)及び図18(b)に示す他端側の連結部材12は矢印D6方向に動く。更に、連結部材12の動きに伴って、図18(a)に示すように、スイングアーム32hがスプリング32cの付勢力に抗して全開方向(矢印D6方向)に回転する。このスイングアーム32hの回転に伴って、図18に示す状態から図19に示す状態に変化し、更に駆動を継続すると図19に示す状態から図20に示す状態に変化する。
スイングアーム32hが回転(作動)すると、当該スイングアーム32hに結合されたロッド32kが作動し、更にはリンクブラケット32a,32jを通じてシャッタ25,26,27,28が作動する。図19に示す例ではシャッタ25,26,27,28が半開姿勢になり、図20に示す例ではシャッタ25,26,27,28が全開姿勢になっている。こうしてシャッタ25,26,27,28が全て全開姿勢になったときの表側は、上述した図15に示す通りである。
一方、図20に示す状態において、筐体11内に配設したアクチュエータ30を一方向に駆動させると、筐体11内のスイングアーム31hが図14(a)に示す矢印D4方向に作動する。この作動に伴ってスイングアーム31hに固定された一端側の連結部材12が戻されるので、図18(a)及び図18(b)に示す他端側の連結部材12は矢印D7方向に動く。連結部材12に結合されたスイングアーム32hは、スプリング32cの付勢力に従って全閉方向(矢印D8方向)に回転する。このスイングアーム32hの回転に伴って、図20に示す状態から図18に示す状態に変化し、更に駆動を継続すると図18に示す状態から図3,図4及び図17に示す初期状態に戻る。
本実施の形態においては、リンク機構31として、駆動体30の出力軸である主軸に連結されるカム31dと、同様に、駆動体30の主軸に一端が連結された第1リンクブラケット31eと、その第1リンクブラケット31eの他端に枢着され、その他端が一部のシャッタ21,22に連繋された第2リンクブラケット31fと、シャッタ21,22以外のシャッタ23,24に連繋されたスイングアーム31hを備え、カム31dは、シャッタ21,22の全閉姿勢から駆動体30が反対方向へ回動する際にスイングアーム31hに係合して一部のシャッタ21,22以外のシャッタ23,24を作動させる。
したがって、例えば、図7に示す全閉姿勢から全開方向(矢印D1方向)に駆動体30が回動すると、駆動体30の駆動力は第1リンクブラケット31e及び第2リンクブラケット31fを介して一部のシャッタ21,22を作動させる。また、前記全開姿勢から駆動体30が逆方向(矢印D2方向)に回動すると、カム31dに配設されたピン31kがスイングアーム31hの突起部31nと突起部31pとの間に入り、ピン31kとスイングアーム31hとの係合により、駆動体30の駆動力はスイングアーム31hを介して他のシャッタ23,24を作動させる。この動作によって、駆動体30の負荷は、シャッタ21,22とシャッタ23,24が別々に開閉制御ができ、駆動体30の出力を小さくすることができる。
更にまた、本実施の形態の車両用可動グリルシャッタ10は、筐体11,13にスイングアーム31hに当接するストッパ部(31w)を配設し、また、カム31dの外周面には、スイングアーム31hの端面と接触する摺動面を形成している。故に、例えば、図9に示すシャッタ21,22の全開姿勢から矢印D2方向に回動させると、即ち、シャッタ21,22の全開姿勢から駆動体30が回転すると、スイングアーム31hはカム31dの外周面と筐体11,13のストッパ部31wとで支持されているから、そのスイングアーム31hの自然な姿勢が保持され、シャッタ21,22の全開姿勢から駆動体30が逆方向に回動する際にのみ、前記カム31dの切り欠きによって特定される限られた範囲内でカム31dの外周面とスイングアーム31hとの姿勢保持が解除されるものである。したがって、簡単な構造でスイングアーム31hの姿勢保持を行うことができる。
〔実施の形態2〕
実施の形態2は、車体ボディ側に取り付けた2個の筐体にそれぞれ配設したリンク機構の相互間を連結部材で連結すると共に、一方側の筐体に配設した複数枚のシャッタの全部を作動させるか、前記2個の筐体に配設したシャッタの全部を作動させるかを選択自在に形成した例であって、図21及び図22を参照しながら説明する。
なお、図示及び説明を簡単にするために実施の形態2では実施の形態1と異なる点についてのみ説明する。よって、実施の形態1で用いた要素と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。
図21には、図6に示すリンク機構31に代わって形成したリンク機構31を示す。図21に示すリンク機構31は、図6に示すリンク機構31と比べて、リンクブラケット31tを追加した点で相違する。このリンクブラケット31tは、ロッド31cとロッド31qとを結合する。実施の形態1で説明したように、ロッド31cはシャッタ21の支持部21aとシャッタ22の支持部22aとを結合しロッド31qはシャッタ23の支持部23aとシャッタ24の支持部24aとを結合するので、結果としてシャッタ21,22,23,24を全て同時に作動させることができる。
例えば、図3及び図4に示す初期状態でアクチュエータ30を一方向に駆動させると、筐体11のシャッタ21,22,23,24は中間姿勢を経て、図22に示す全開姿勢に変化する。ただし、筐体13のシャッタ25,26,27,28は全閉姿勢のままである。一方、図22に示す全開姿勢でアクチュエータ30を他方向に駆動させると、筐体11のシャッタ21,22,23,24は中間姿勢を経て、図3及び図4に示す初期状態に戻る。
これに対して、図3及び図4に示す初期状態でアクチュエータ30を他方向に駆動させると、シャッタ21,22,…,28の全てが同時に中間姿勢を経て、図15に示す全開姿勢に変化する。一方、図15に示す全開姿勢でアクチュエータ30を一方向に駆動させると、シャッタ21,22,…,28の全てが同時に中間姿勢を経て、図3及び図4に示す初期状態に戻る。
〔実施の形態3〕
実施の形態3は、車体ボディ側に取り付けた2個の筐体にそれぞれ配設したリンク機構の相互間を連結部材で連結すると共に、一方側の筐体に配設した複数枚のシャッタのうち一部(1枚)のシャッタを作動させるか、前記2個の筐体に配設したシャッタの全部を作動させるかを選択自在に形成した例であって、図23及び図24を参照しながら説明する。
なお、図示及び説明を簡単にするために実施の形態3では実施の形態1と異なる点についてのみ説明する。よって、実施の形態1で用いた要素と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。
図23には、図5に示すリンク機構31に代わって形成したリンク機構31を示す。
図23に示すリンク機構31は、図5に示すリンク機構31と比べて、次の2点で相違する。
第1点は、図5に示すロッド31cの代わりに、リンクブラケット31uを用いる。
第2点は、ロッド31qは、シャッタ23の支持部23aとシャッタ24の支持部24aとを結合するだけでなく、リンクブラケット31uとも結合する。
この構成によって、ロッド31qの作動に伴って、シャッタ23,24だけでなくシャッタ21も同時に作動する。言い換えれば、シャッタ22を除く全てのシャッタがロッド31qの動きに従う。
例えば、図3及び図4に示す初期状態でアクチュエータ30を一方向に駆動させると、筐体11のシャッタ22は中間姿勢を経て、図24に示す全開姿勢に変化する。ただし、筐体11のシャッタ21,23,24及び筐体13のシャッタ25,26,27,28は全閉姿勢のままである。図24に示す状態では、シャッタ22のみが全開姿勢になっているので、エンジンルームEに配設される特定の装置や部品(例えば、図1,図2に示すラジエータRやインバータIV)等に絞って冷却を行うことができるようになる。一方、図24に示す全開姿勢でアクチュエータ30を他方向に駆動させると、筐体11のシャッタ22は中間姿勢を経て、図3及び図4に示す初期状態に戻る。
これに対して、図3及び図4に示す初期状態でアクチュエータ30を他方向に駆動させると、シャッタ21,22,…,28の全てが同時に中間姿勢を経て、図15に示す全開姿勢に変化する。一方、図15に示す全開姿勢でアクチュエータ30を一方向に駆動させると、シャッタ21,22,…,28の全てが同時に中間姿勢を経て、図3及び図4に示す初期状態に戻る。
〔各実施の形態による効果〕
実施の形態1及び実施の形態3の車両用可動グリルシャッタ10によれば、複数枚のシャッタ21,22,23,24及び複数枚のシャッタ21,22,23,24を開閉するリンク機構31,32及び複数枚のシャッタ21,22,23,24及びリンク機構31,32を配設した車体ボディC側に取り付ける筐体11,13と、筐体11に取り付けたリンク機構31を駆動する駆動体30とを具備し、リンク機構31,32は、駆動体30の駆動に基づいて、複数枚のシャッタ21,22,23,24のうちの一部(即ち、実施の形態1ではシャッタ21,22、実施の形態3ではシャッタ22のみ)を作動させるか、複数枚のシャッタ21,22,23,24の全部を作動させるかを選択自在に構成したものである。
なお、複数枚のシャッタ21,22,23,24のうちの一部をどのシャッタにするかは任意であって、実施の形態1及び実施の形態3で示したシャッタには限られない。例えば、シャッタ21,23としてもよく、シャッタ24のみ等としてもよい。エンジンルームEに配設される特定の装置や部品等を狙って冷却可能なシャッタを選択するのが望ましい。リンク機構31の形成を変えることにより対象となるシャッタを自在に設定できる。
また、実施の形態1乃至実施の形態3の車両用可動グリルシャッタ10によれば、リンク機構31,32は、駆動体30が一方向に回動すると複数枚のシャッタ21,22,…,28のうち一部のシャッタを作動させ、駆動体30が他方向に回動すると複数枚のシャッタ21,22,…,28の全部を作動させる構成とするものである。
そして、実施の形態1乃至実施の形態3の車両用可動グリルシャッタによれば、複数枚のシャッタ21,22,…,28及び複数枚のシャッタ21,22,…,28を開閉するリンク機構31,32及び複数枚のシャッタ21,22,…,28及びリンク機構31,32を配設した車体ボディC側に取り付ける複数の筐体11,13と、筐体11,13の1つに取り付けたリンク機構31,32を駆動する駆動体30と、複数の筐体11,13のリンク機構31,32相互間を連結する連結部材12とを具備し、リンク機構31,32は、筐体11,13に取り付けた駆動体30の駆動に基づいて、複数の筐体11,13の複数枚のシャッタ21,22,…,28のうち一部(即ち、実施の形態1ではシャッタ21,22、実施の形態2ではシャッタ21,22,23,24、実施の形態3ではシャッタ22のみ)を作動させるか、複数枚のシャッタ21,22,…,28の全部を作動させるかを選択自在に構成するものである。
更に、実施の形態1乃至実施の形態3の車両用可動グリルシャッタ10によれば、リンク機構31,32は、駆動体30が一方向に回動すると複数の筐体11,13のうち一部の筐体11に配設した複数枚のシャッタ21,22,23,24の全部(実施の形態2)または一部(実施の形態1及び実施の形態3)を作動させ、駆動体30が他方向に回動すると複数の筐体11,13に配設した複数枚のシャッタ21,22,…,28の全部を作動させる構成とするものである。
実施の形態1乃至実施の形態3によれば、更に、リンク機構31,32は、駆動体30の主軸に配設したカム31dがシャッタ21,22,…,28に結合される部材(即ち、スイングアーム31h)をロックするように形成される車両用可動グリルシャッタ10の構成とするものである。
そして、実施の形態1乃至実施の形態3によれば、更に、筐体11,13に配設した複数枚のシャッタ21,22,…,28の全部または一部にかかる開口度を制御する駆動制御部40を具備する車両用可動グリルシャッタ10の構成とするものである。
実施の形態1乃至実施の形態3によれば、更に、駆動制御部40は、車速を検知する車速センサ41で検知した車速に応じて、筐体11,13に配設した複数枚のシャッタ21,22,…,28の全部または一部にかかる開口度を制御する車両用可動グリルシャッタ10の構成とするものである。
実施の形態1乃至実施の形態3によれば、更に、駆動制御部40は、ラジエータRの水温を検知する温度センサで検知した水温に応じて、筐体11,13に配設した複数枚のシャッタ21,22,…,28の全部または一部にかかる開口度を制御する車両用可動グリルシャッタ10の構成とするものである。
〔他の実施の形態〕
以上では、本発明を実施するための最良の形態について実施の形態1乃至実施の形態3の車両用可動グリルシャッタ10に従って説明したが、本発明は本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施することもできる。例えば、次に示す各形態を実現してもよい。
実施の形態1乃至実施の形態3の車両用可動グリルシャッタ10では、駆動制御部40から伝達する駆動信号に従ってアクチュエータ30を一方向または他方向に駆動することによって、所定のシャッタ(即ち、実施の形態1ではシャッタ21,22、実施の形態2ではシャッタ21,22,23,24、実施の形態3ではシャッタ22のみ)を全閉姿勢から全開姿勢に変更するように形成した。この形態に代えて、筐体11,13に配設した複数枚のシャッタ21,22,…,28を複数組に分け、各組ごとに開口度を制御するように形成してもよい。実施の形態1を例にすると、例えばシャッタ21,23の組と、シャッタ22,24の組とに分け、各組のシャッタについて開口度を調整する。各組のシャッタごとに開口度を適切に調節することで、エンジンルームEの局所的部位にかかる温度制御が行えるようになるだけでなく、グリル開口部から流入する空気によってエンジンルームE内で発生する乱流をより確実に抑制することができる。
実施の形態1乃至実施の形態3の車両用可動グリルシャッタ10では、筐体11に配設するシャッタを4枚とし、筐体13に配設するシャッタを4枚として形成した(図3,図4を参照)。この形態に代えて、筐体11と筐体13とで異なる枚数のシャッタを配設してもよく、同じ枚数を配設する場合でも4枚以外の枚数を配設してもよい。特に、グリル開口部Gから流入する空気がエンジンルームEの局所的部位に当たるようなシャッタが存在する枚数を設定するのが望ましい。こうすることでエンジンルームEの局所的部位かかる温度制御が的確に行える。
実施の形態1乃至実施の形態3の車両用可動グリルシャッタ10では、複数のシャッタを配設する筐体を複数、即ち、筐体11及び筐体13とした(図3,図4を参照)。この形態に代えて、筐体の数を1個のみ(例えば、筐体11のみ)としてもよく、3以上としてもよい。いずれにせよ、車体ボディC側に取り付けることで従来通りに組み付け性及び作業性を確保できる。また、筐体の数を多くすることによって、1個の筐体に配設されたシャッタに故障等が生じて作動不能になった場合でも、他の筐体に配設したシャッタを作動させることによって、グリル開口部から流入する空気量を調整することが可能になる。したがって、故障等が生じてもエンジンルームEの局所的部位かかる温度制御を維持できるようになる。
実施の形態1乃至実施の形態3の車両用可動グリルシャッタ10では、車速センサ41及び/または水温センサ42を配設し、各センサで検知した値に従って駆動制御部40が内蔵している車速センサ41及び/または水温センサ42と複数のシャッタ21,22,…,28の開閉及び開口度との関係をアクチュエータ30の回転との関係でマップを作成し、そのマップから選択した値によって、駆動信号をアクチュエータ30に伝達することにより、複数のシャッタ21,22,…,28の開閉及び開口度を制御することができる。または特定の数式によっても、複数のシャッタ21,22,…,28の開閉及び開口度を制御することができる。
即ち、実施の形態1乃至実施の形態3の車両用可動グリルシャッタ10は、駆動制御部40によって、車速を検知する車速センサ41で検知した車速に応じて、筐体11,13に配設した複数枚のシャッタ21,22,…,28の全部または一部にかかる開口度を制御することができる。また、ラジエータRの水温を検知する温度センサで検知した水温に応じて、筐体11,13に配設した前記複数枚のシャッタ21,22,…,28の全部または一部にかかる開口度を制御することもできる。
この形態に代えて(或いは加えて)、他のセンサを配設し、当該他のセンサで検知した値に従って駆動制御部40が駆動信号をアクチュエータ30に伝達することにより、複数のシャッタ21,22,…,28の開閉及び開口度を制御してもよい。他のセンサとしては、局所的部位に配設される装置等(例えば、インバータIV)の温度を検知するセンサや、フロントグリルのグリル開口部から取り入れる空気の流量や温度を検知するセンサ等が該当する。前者のセンサは局所的部位の温度を監視できるので、所望の温度となるようにシャッタの開閉制御を行える。後者のセンサは、流入する空気の流量や温度が分かるので、局所的部位を所望の温度とするために、どのくらいシャッタを開閉したらよいのかが分かる。したがって、エンジンルームEの局所的部位かかる温度制御がより的確に行える。特に、エンジンルーム内でも、内燃機関の冷却に限らず、電気自動車及びハイブリッド自動車の電池の冷却、インバータ等の制御回路の冷却のための外気の導入によって、対象の温度を最適な冷却状態とすることができる。また、複数枚のシャッタ21,22,…,28の開度角度によっては、空気流を変更することもできる。
本発明を実施する場合には、実施の形態1乃至実施の形態3では2個の筐体11、13を用いた事例で説明したが、本発明を実施する場合には、単一の筐体とし、そこに複数のシャッタ21,22,…,28、またはそこに2以上のシャッタを配設した形態とすることができる。逆に、2個の筐体11、13を3個以上の筐体とすることもできる。
即ち、本発明を実施する場合には、実施の形態1乃至実施の形態3で使用した連結部材12を省略した形態とすることができる。
また、本発明を実施する場合、実施の形態1乃至実施の形態3で使用した連結部材12を他の箇所に接続することができる。即ち、リンク機構31、32相互間を接続しているが、本発明を実施する場合は、リンク機構31、32の最終的出力としての複数のシャッタ21,22,…,28の任意の組み合わせとして連結させることができる。よって、連結部材12は、複数の筐体11、13のリンク機構31、32の最終出力までの相互間を連結するものであればよい。
10 車両用可動グリルシャッタ
11、13 筐体
12 連結部材
21、22、23、24、25、26、27、28 シャッタ
31、32 リンク機構
30 アクチュエータ(駆動体)
31d カム
40 駆動制御部
41 車速センサ
42 水温センサ
B バンパー
C 車体ボディ
E エンジンルーム
R ラジエータ
IV インバータ

Claims (11)

  1. フロントグリルのグリル開口部から取り入れた空気を、エンジンルーム内に流入させる全開姿勢と、前記エンジンルーム内に流入させない全閉姿勢との間で変更可能な複数枚のシャッタを備えた車両用可動グリルシャッタにおいて、
    前記複数枚のシャッタ及び前記複数枚のシャッタを開閉するリンク機構及び前記複数枚のシャッタ及び前記リンク機構を配設した車体ボディ側に取り付ける筐体と、前記筐体に取り付けた前記リンク機構を駆動する駆動体とを具備し、
    前記リンク機構は、前記駆動体の駆動に基づいて、前記複数枚のシャッタのうち一部のシャッタを作動させるか、前記複数枚のシャッタの全部を作動させるかを選択自在に形成したことを特徴とする車両用可動グリルシャッタ。
  2. 前記リンク機構は、前記駆動体が一方向に回動すると前記複数枚のシャッタのうち一部のシャッタを作動させ、前記駆動体が他方向に回動すると前記複数枚のシャッタの全部を作動させることを特徴とする請求項1に記載の車両用可動グリルシャッタ。
  3. フロントグリルのグリル開口部から取り入れた空気を、エンジンルーム内に流入させる全開姿勢と、前記エンジンルーム内に流入させない全閉姿勢との間で変更可能な複数枚のシャッタを備えた車両用可動グリルシャッタにおいて、
    前記複数枚のシャッタ及び前記複数枚のシャッタを開閉するリンク機構及び前記複数枚のシャッタ及び前記リンク機構を配設した車体ボディ側に取り付ける複数の筐体と、前記筐体の1つに取り付けた前記リンク機構を駆動する駆動体と、前記複数の筐体のリンク機構相互間を連結する連結部材とを具備し、
    前記リンク機構は、前記筐体に取り付けた前記駆動体の駆動に基づいて、前記複数の筐体の前記複数枚のシャッタのうち一部のシャッタを作動させるか、前記複数枚のシャッタの全部を作動させるかを選択自在に形成したことを特徴とする車両用可動グリルシャッタ。
  4. 前記リンク機構は、前記駆動体が一方向に回動すると前記複数の筐体のうち一部の筐体に配設した前記複数枚のシャッタの全部または一部を作動させ、前記駆動体が他方向に回動すると前記複数の筐体に配設した前記複数枚のシャッタの全部を作動させることを特徴とする請求項3に記載の車両用可動グリルシャッタ。
  5. 更に、前記リンク機構は、前記駆動体の主軸に連結されたカムと、一端が前記駆動体の主軸に連結された第1リンクブラケットと、一端が前記第1リンクブラケットの他端に枢着され、他端が一部のシャッタに連繋された第2リンクブラケットと、前記第2リンクブラケットに連繋されたシャッタ以外のシャッタに連繋されたスイングアームとを具備し、前記カムは、前記第2リンクブラケットに連繋されたシャッタの全閉姿勢からの回動の際に前記スイングアームに係合し、前記スイングアームに連繋されたシャッタを作動させることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1つに記載の車両用可動グリルシャッタ。
  6. 更に、前記筐体には、前記スイングアームに当接するストッパ部を配設し、また、前記カムには、前記スイングアームに当接する外周面を形成し、前記駆動体が前記シャッタの全閉姿勢方向の回動の際、前記スイングアームに当接する前記カムの外周面と前記筐体のストッパ部とで前記スイングアームを保持し、また、前記駆動体が前記シャッタを全閉姿勢方向に回動する際、前記カムの外周面と前記ストッパ部と保持が解除されることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1つに記載の車両用可動グリルシャッタ。
  7. 更に、前記リンク機構は、前記駆動体の主軸に配設したカムが前記シャッタに結合される部材をロックするように形成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1つに記載の車両用可動グリルシャッタ。
  8. 更に、前記筐体に配設した前記複数枚のシャッタの全部または一部にかかる開口度を制御する駆動制御部を具備することを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れか1つに記載の車両用可動グリルシャッタ。
  9. 更に、前記駆動制御部は、車速を検知する車速センサで検知した車速に応じて、前記筐体に配設した前記複数枚のシャッタの全部または一部にかかる開口度を制御することを特徴とする請求項8に記載の車両用可動グリルシャッタ。
  10. 更に、前記駆動制御部は、ラジエータの水温を検知する温度センサで検知した水温に応じて、前記筐体に配設した前記複数枚のシャッタの全部または一部にかかる開口度を制御することを特徴とする請求項8または請求項9に記載の車両用可動グリルシャッタ。
  11. 前記駆動制御部は、前記筐体に配設した前記複数枚のシャッタを複数組に分け、各組ごとに開口度を制御することを特徴とする請求項8乃至請求項10の何れか1つに記載の車両用可動グリルシャッタ。
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