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JP2010210064A - 車両の制御装置および制御方法 - Google Patents

車両の制御装置および制御方法 Download PDF

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JP2010210064A JP2009059710A JP2009059710A JP2010210064A JP 2010210064 A JP2010210064 A JP 2010210064A JP 2009059710 A JP2009059710 A JP 2009059710A JP 2009059710 A JP2009059710 A JP 2009059710A JP 2010210064 A JP2010210064 A JP 2010210064A
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Atsushi Ayabe
篤志 綾部
Tomohiro Asami
友弘 浅見
Akira Oda
明 織田
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Toyota Motor Corp
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Abstract

【課題】自動変速機の保護を適切に図る。
【解決手段】ECT−ECUは、トルク要求量を算出するステップ(S100)と、回転数要求量を算出するステップ(S102)と、自動変速機等の駆動部品の保護を目的としたトルクダウン要求があると(S104にてYES)、トルク要求量を回転数に換算するステップ(S106)と、換算された回転数を上限値として付与するステップ(S108)とを含む、プログラムを実行する。
【選択図】図7

Description

本発明は、駆動源と自動変速機とを搭載した車両の制御に関し、特に、トルク要求と回転数要求とのうちのいずれか一方に基づいて駆動源を制御する際に自動変速機を適切に保護する技術に関する。
駆動源と自動変速機とを搭載した車両において、自動変速機の負担を軽減するため、入力トルクを低減する技術が公知である。
たとえば、特開平3−168466号公報(特許文献1)は、ドライブトレーン系の負担を軽減し、これらの軽量化を図ることのできる、車両のエンジン制御装置を開示する。この車両のエンジン制御装置は、アクセルペダルとは独立してエンジントルクを制御できる車両のエンジン制御装置であって、エンジントルクを求める手段と、エンジントルクから、保護を行なうドライブトレーン系の機器の入力トルクを求める手段と、エンジンから保護を行なうドライブトレーン系の機器の入力側までのイナーシャトルクを求める手段と、エンジントルクから求めた保護を行なうドライブトレーン系の機器の入力トルクからイナーシャトルクを引いて、当該機器にかかる過渡入力トルクを求める手段と、を備え、過渡入力トルクが機器の許容トルクを超えた場合に、エンジントルクを低減することを特徴とする。
上述した公報に開示された車両のエンジン制御装置によると、発進加速時のようにエンジン回転速度が上昇しているときに不必要なトルクダウンが行われるというような不具合が生じることはない。そのため、高負荷ストール時ないしはそれに近い運転条件下等において保護しようとする機器の真の入力トルクが許容入力トルクより越えたときにのみエンジントルクを低減することができる。したがって、発進性能や加速性能を低下させることなく自動変速機を初めとするドライブトレーン系の機器の負担を軽減しこれらの軽量化を図ることができるという効果が得られる。
特開平3−168466号公報
ところで、駆動源の制御態様としては、駆動源に対して要求される回転数要求量とトルク要求量とのうちのいずれか一方を選択して、選択された一方の要求量を満たすように駆動源を制御する手法が公知である。
しかしながら、駆動源に対してこのような制御を行なう場合、自動変速機を保護するためにトルクダウンが要求されても、回転数要求量が選択された場合には、トルクダウンの要求が駆動源の制御に反映されない可能性がある。そのため、トルクダウン要求がされているにも関わらず駆動源の出力トルクが増加する場合がある。その結果、自動変速機を適切に保護できないという問題がある。
上述した公報に開示されたエンジン制御装置においては、このような問題について何ら考慮されておらず、解決することができない。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであって、その目的は、自動変速機の保護を適切に図る車両の制御装置および制御方法を提供することである。
第1の発明に係る車両の制御装置は、駆動源と自動変速機とを搭載した車両の制御装置である。この制御装置は、自動変速機から駆動源に対して要求されるトルク要求量を算出するためのトルク要求量算出手段と、自動変速機から駆動源に対して要求される回転数要求量を算出するための回転数要求量算出手段と、トルク要求量に基づいて駆動部品の保護のためのトルクダウンが自動変速機から駆動源に対して要求されているか否かを判定するための判定手段と、トルクダウンが要求されていると判定された場合に、トルク要求量を回転数に換算するための換算手段と、換算手段によって換算された回転数を回転数要求量の上限値として、トルク要求量と回転数要求量とのうちのいずれか一方に基づいて駆動源を制御するための制御手段とを含む。第6の発明に係る車両の制御方法は、第1の発明に係る車両の制御装置と同様の構成を有する。
第1の発明によると、駆動部品(たとえば、自動変速機、ディファレンシャル機構、プロペラシャフトあるいはドライブシャフト等)の保護のためのトルクダウンが要求されていると判定された場合に、トルク要求量を換算手段によって換算した回転数を回転数要求量の上限値とすることにより、回転数要求量に対しても駆動部品の保護のための要求を反映することができる。そのため、回転数要求量を満たすように駆動源が制御された場合においても、自動変速機に過大なトルクが入力されることを回避することができる。したがって、自動変速機の保護を適切に図る車両の制御装置および制御方法を提供することができる。
第2の発明に係る車両の制御装置は、第1の発明の構成に加えて、回転数要求量とトルク要求量との予め定められた選択条件に基づいていずれか一方の要求量を選択するための選択手段をさらに含む。制御手段は、回転数要求量とトルク要求量とのうち、選択手段により選択されたいずれか一方の要求量を満たすように駆動源を制御する。第7の発明に係る車両の制御方法は、第2の発明に係る車両の制御装置と同様の構成を有する。
第2の発明によると、駆動部品の保護のためのトルクダウンが要求されたと判定された場合に、回転数要求量に対しても駆動部品の保護のための要求を反映することができる。そのため、選択手段によりいずれの要求量が選択され、選択された要求量を満たすように駆動源が制御された場合においても、駆動部品の保護を適切に図ることができる。
第3の発明に係る車両の制御装置においては、第1または2の発明の構成に加えて、判定手段は、トルク要求量算出手段によって算出されたトルク要求量が駆動源の状態に応じて設定される設定値以下になる場合に駆動部品の保護のためのトルクダウンが要求されていると判定する。第8の発明に係る車両の制御方法は、第3の発明に係る車両の制御装置と同様の構成を有する。
第3の発明によると、トルク要求量算出手段によって算出されたトルク要求量が駆動源の状態に応じて設定される設定値以下になる場合に駆動部品の保護のためのトルクダウンが要求されていると判定することができる。
第4の発明に係る車両の制御装置においては、第3の発明の構成に加えて、駆動源は、エンジンである。トルク要求量算出手段は、エンジンの回転数が予め定められた値以下になる場合に、エンジンストールから駆動部品を保護するためのトルク要求量を算出する。第9の発明に係る車両の制御方法は、第4の発明に係る車両の制御装置と同様の構成を有する。
第4の発明によると、エンジンの回転数が予め定められた値以下の場合に、駆動源に対してトルクダウンを要求することによりエンジンストールから駆動部品を保護することができる。
第5の発明に係る車両の制御装置においては、第3の発明の構成に加えて、トルク要求量算出手段は、自動変速機が動力遮断状態から動力伝達状態に切り換えられるとともに駆動源の出力の上昇が要求される場合に、駆動源からの入力トルクの増加から駆動部品を保護するためのトルク要求量を算出する。第10の発明に係る車両の制御方法は、第5の発明に係る車両の制御装置と同様の構成を有する。
第5の発明によると、自動変速機が動力遮断状態から動力伝達状態に切り換えられるとともに駆動源の出力の上昇が要求される場合に、駆動源に対してトルクダウンを要求することにより、駆動源からの入力トルクの増加から駆動部品を保護することができる。
本実施の形態に係る車両の制御装置であるECUにより制御されるパワートレーンを示す概略構成図である。 自動変速機のギヤトレーンを示すスケルトン図である。 自動変速機の作動表を示す図である。 自動変速機の油圧回路の一部を示す図である。 本実施の形態に係る車両の制御装置の構成を示す図である。 本実施の形態に係る車両の制御装置の機能ブロック図である。 本実施の形態において、ECT−ECUで実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 本実施の形態に係る車両の制御装置の動作を示すタイミングチャートである。 本実施の形態に係る車両の制御装置の他の構成態様を示す図(その1)である。 本実施の形態に係る車両の制御装置の他の構成態様を示す図(その2)である。 本実施の形態に係る車両の制御装置の他の構成態様を示す図(その3)である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
図1を参照して、本発明の実施の形態に係る車両の制御装置を搭載した車両10の構成について説明する。この車両10は、FF(Front engine Front drive)車両である。なお、FF以外の車両であってもよい。
車両10は、駆動源であるエンジン1000と、自動変速機2000と、ディファレンシャルギヤ5000と、ドライブシャフト6000と、車輪7000と、ECU(Electronic Control Unit)8000とを含む。本発明に係る車両の制御装置は、ECU8000により実現される。自動変速機2000は、トルクコンバータ3200と、プラネタリギヤユニット3000と、油圧回路4000とを含む。本実施の形態において自動変速機2000は、1速から6速までの変速段を有する自動変速機であるとして説明するが、特に変速段の段数は6段に限定されるものではない。また、駆動源としては、エンジンのほかモータ等であってもよいし、エンジンとモータとを組み合わせたものであってもよい。
エンジン1000は、インジェクタ(図示せず)から噴射された燃料と空気との混合気を、シリンダの燃焼室内で燃焼させる内燃機関である。燃焼によりシリンダ内のピストンが押し下げられて、クランクシャフトが回転させられる。
自動変速機2000は、トルクコンバータ3200を介在してエンジン1000に連結される。自動変速機2000は、所望の変速段を形成することにより、クランクシャフトの回転数を所望の回転数に変速する。
自動変速機2000の出力ギヤは、ディファレンシャルギヤ5000と噛合っている。ディファレンシャルギヤ5000にはドライブシャフト6000がスプライン嵌合などによって連結される。ドライブシャフト6000を経由して、左右の車輪7000に動力が伝達される。
ECU8000には、車輪速センサ8002と、シフトレバー8004のポジションスイッチ8006と、アクセルペダル8008のアクセルポジションセンサ8010と、ブレーキペダル8012のストップランプスイッチ8014と、電子スロットルバルブ8016のスロットル開度センサ8018と、エンジン回転数センサ8020と、入力軸回転数センサ8022と、出力軸回転数センサ8024と、油温センサ8026と、エアフローメータ8028とがハーネスを介在させて接続されている。
車輪速センサ8002は、ドライブシャフト6000の回転数を検出し、検出結果を表す信号をECU8000に送信する。ECU8000は、受信したドライブシャフト6000の回転数から車両の速度を算出する。シフトレバー8004の位置は、ポジションスイッチ8006により検出され、検出結果を表す信号がECU8000に送信される。シフトレバー8004の位置に対応して、自動変速機2000の変速段が自動で形成される。また、運転者の操作に応じて、運転者が任意の変速段を選択できるマニュアルシフトモード(手動変速モード)を選択できるように構成してもよい。
アクセルポジションセンサ8010は、アクセル開度、すなわち、アクセルペダル8008の踏み込み量を検出し、検出結果を表す信号をECU8000に送信する。ストップランプスイッチ8014は、ブレーキペダル8012の踏み込み量が予め定められた量以上になると、ブレーキペダル8012が踏み込まれたことを示す信号をECU8000に送信する。なお、ストップランプスイッチ8014に代えてストロークセンサを用いてもよい。
スロットル開度センサ8018は、アクチュエータにより開度が調整される電子スロットルバルブ8016の開度を検出し、検出結果を表す信号をECU8000に送信する。電子スロットルバルブ8016により、エンジン1000に吸入される空気量(エンジン1000の出力)が調整される。
エンジン回転数センサ8020は、エンジン1000の出力軸(クランクシャフト)の回転数(以下、エンジン回転数NEとも記載する)を検出し、検出結果を表す信号をECU8000に送信する。入力軸回転数センサ8022は、自動変速機2000の入力軸回転数(以下、タービン回転数ともいう)NTを検出し、検出結果を表す信号をECU8000に送信する。出力軸回転数センサ8024は、自動変速機2000の出力軸回転数NOを検出し、検出結果を表す信号をECU8000に送信する。
なお、エンジン1000の出力軸は、トルクコンバータ3200の入力軸に連結され、トルクコンバータ3200の出力軸は、変速機構であるプラネタリギヤユニット3000の入力軸に連結されるため、エンジン1000の出力軸の回転数は、トルクコンバータ3200の入力軸の回転数と同じ回転数となる。また、自動変速機2000の入力軸回転数は、トルクコンバータ3200の出力軸の回転数と同じ回転数となる。
油温センサ8026は、自動変速機2000内の作動油の温度を検出し、検出結果を表す信号をECU8000に送信する。
エアフローメータ8028は、エンジン1000に吸入される空気量(以下、吸入空気量とも記載する)を検出し、検出結果を表す信号をECU8000に送信する。エアフローメータ8028は、電子スロットルバルブ8016よりも吸気通路の上流側に設けられる。
ECU8000は、車輪速センサ8002、ポジションスイッチ8006、アクセルポジションセンサ8010、ストップランプスイッチ8014、スロットル開度センサ8018、エンジン回転数センサ8020、入力軸回転数センサ8022、出力軸回転数センサ8024、油温センサ8026およびエアフローメータ8028などから送られてきた信号、ROM(Read Only Memory)に記憶されたマップおよびプログラムに基づいて、車両が所望の走行状態となるように、機器類を制御する。
本実施の形態において、ECU8000は、シフトレバー8004がD(ドライブ)ポジションに位置することにより、自動変速機2000のシフトレンジとしてD(ドライブ)レンジが選択された場合、1速〜6速のうちのいずれかの変速段が形成されるように、自動変速機2000を制御する。1速〜6速のうちのいずれかの変速段が形成されることにより、自動変速機2000はエンジン1000から駆動輪である車輪7000に駆動力を伝達し得る。
シフトレバー8004がN(ニュートラル)ポジションであることにより、自動変速機2000のシフトレンジとしてN(ニュートラル)レンジが選択された場合、ニュートラル状態(動力伝達遮断状態)になるように、自動変速機2000が制御される。
図2を参照して、自動変速機2000内に設けられたプラネタリギヤユニット3000について説明する。プラネタリギヤユニット3000は、クランクシャフトに連結された入力軸3100を有するトルクコンバータ3200に接続されている。プラネタリギヤユニット3000は、遊星歯車機構の第1セット3300と、遊星歯車機構の第2セット3400と、出力ギヤ3500と、ギヤケース3600に固定されたB1ブレーキ3610、B2ブレーキ3620およびB3ブレーキ3630と、C1クラッチ3640およびC2クラッチ3650と、ワンウェイクラッチF3660とを含む。
第1セット3300は、シングルピニオン型の遊星歯車機構である。第1セット3300は、サンギヤS(UD)3310と、ピニオンギヤ3320と、リングギヤR(UD)3330と、キャリアC(UD)3340とを含む。
サンギヤS(UD)3310は、トルクコンバータ3200の出力軸3210に連結されている。ピニオンギヤ3320は、キャリアC(UD)3340に回転自在に支持されている。ピニオンギヤ3320は、サンギヤS(UD)3310およびリングギヤR(UD)3330と噛合している。
リングギヤR(UD)3330は、B3ブレーキ3630によりギヤケース3600に固定される。キャリアC(UD)3340は、B1ブレーキ3610によりギヤケース3600に固定される。
第2セット3400は、ラビニヨ型の遊星歯車機構である。第2セット3400は、サンギヤS(D)3410と、ショートピニオンギヤ3420と、キャリアC(1)3422と、ロングピニオンギヤ3430と、キャリアC(2)3432と、サンギヤS(S)3440と、リングギヤR(1)(R(2))3450とを含む。
サンギヤS(D)3410は、キャリアC(UD)3340に連結されている。ショートピニオンギヤ3420は、キャリアC(1)3422に回転自在に支持されている。ショートピニオンギヤ3420は、サンギヤS(D)3410およびロングピニオンギヤ3430と噛合している。キャリアC(1)3422は、出力ギヤ3500に連結されている。
ロングピニオンギヤ3430は、キャリアC(2)3432に回転自在に支持されている。ロングピニオンギヤ3430は、ショートピニオンギヤ3420、サンギヤS(S)3440およびリングギヤR(1)(R(2))3450と噛合している。キャリアC(2)3432は、出力ギヤ3500に連結されている。
サンギヤS(S)3440は、C1クラッチ3640によりトルクコンバータ3200の出力軸3210に連結される。リングギヤR(1)(R(2))3450は、B2ブレーキ3620により、ギヤケース3600に固定され、C2クラッチ3650によりトルクコンバータ3200の出力軸3210に連結される。また、リングギヤR(1)(R(2))3450は、ワンウェイクラッチF3660に連結されており、1速の駆動時に回転不能となる。
ワンウェイクラッチF3660は、B2ブレーキ3620と並列に設けられる。すなわち、ワンウェイクラッチF3660のアウターレースはギヤケース3600に固定され、インナーレースはリングギヤR(1)(R(2))3450に回転軸を介して連結される。
トルクコンバータ3200の内部には、ロックアップクラッチ5600が設けられる。ロックアップクラッチ5600は、係合することによりトルクコンバータ3200の入力軸と出力軸とを直結状態とし、解放することにより直結状態を解消する。ロックアップクラッチ5600は、後述する油圧回路4000から供給される油圧により係合状態になったり、解放状態になったり、あるいは、半係合状態になったりする。油圧回路4000からロックアップクラッチ5600に供給される油圧は、ECU8000により制御される。
図3に、各変速段と、各クラッチ要素および各ブレーキ要素の作動状態との関係を表した作動表を示す。この作動表に示された組み合わせで各ブレーキ要素および各クラッチ要素を作動させることにより、1速〜6速の前進段と、後進段が形成される。
図3に示すように、C1クラッチ3640は、1速〜4速の全ての変速段において係合される。すなわち、C1クラッチ3640は、1速〜4速における入力クラッチであるといえる。C2クラッチ3650は、5速および6速において係合される。すなわち、C2クラッチ3650は、5速および6速における入力クラッチであるといえる。
なお、本実施の形態においては、2つの入力クラッチを有する自動変速機に本発明を適用する場合について説明するが、入力クラッチの数は特に限定されるものではない。
また、本実施の形態において、車両10の停車中において、Dポジションが選択される場合においては、1速が形成され、C1クラッチ3640が係合されることとなる。そのため、自動変速機2000の出力軸には、エンジン1000の動力に基づく出力トルクが発現する。
図4を参照して、油圧回路4000の要部について説明する。なお、油圧回路4000は、以下に説明するものに限られない。
図4に示すように、油圧回路4000は、オイルポンプ4004と、プライマリレギュレータバルブ4006と、マニュアルバルブ4100と、ソレノイドモジュレータバルブ4200と、SL1リニアソレノイド(以下、SL(1)と記載する)4210と、SL2リニアソレノイド(以下、SL(2)と記載する)4220と、SL3リニアソレノイド(以下、SL(3)と記載する)4230と、SL4リニアソレノイド(以下、SL(4)と記載する)4240と、SLTリニアソレノイド(以下、SLTと記載する)4300と、B2コントロールバルブ4500とを含む。
自動変速機2000の油圧源は、自動変速機2000の作動油(ATF(Automatic Transmission Fluid))を貯留するオイルパン4008と、エンジン1000の動力を用いてオイルパン4008の作動油を各摩擦係合要素に供給するオイルポンプ4004と、オイルパン4008の作動油をオイルポンプ4004に流通する流通経路4014とを含む。
オイルポンプ4004は、トルクコンバータ3200を介在してエンジン1000のクランクシャフトに連結されている。すなわち、オイルポンプ4004は、プラネタリギヤユニット3000の入力軸に連結される。エンジン1000のクランクシャフトが回転することにより、オイルポンプ4004が駆動して、オイルパン4008内の作動油を流通経路4014を経由して吸引して、油圧回路4000に圧送することにより油圧を発生する。また、流通経路4014のオイルパン4008側の端部には、ストレーナ4012が設けられる。
オイルポンプ4004で発生した油圧は、プライマリレギュレータバルブ4006により調圧され、ライン圧が生成される。
プライマリレギュレータバルブ4006は、SLT4300により調圧されたスロットル圧をパイロット圧として作動する。ライン圧は、ライン圧油路4010を介してマニュアルバルブ4100およびSL(4)4240に供給される。
マニュアルバルブ4100は、ドレンポート4105を含む。ドレンポート4105から、Dレンジ圧油路4102およびRレンジ圧油路4104の油圧が排出される。マニュアルバルブ4100のスプールがDレンジに対応する位置にある場合、ライン圧油路4010とDレンジ圧油路4102とが連通させられ、Dレンジ圧油路4102に油圧が供給される。このとき、Rレンジ圧油路4104とドレンポート4105とが連通させられ、Rレンジ圧油路4104のRレンジ圧がドレンポート4105から排出される。
マニュアルバルブ4100のスプールがRレンジに対応する位置にある場合、ライン圧油路4010とRレンジ圧油路4104とが連通させられ、Rレンジ圧油路4104に油圧が供給される。このとき、Dレンジ圧油路4102とドレンポート4105とが連通させられ、Dレンジ圧油路4102内の作動油がドレンポート4105から排出される。
マニュアルバルブ4100のスプールがNレンジに対応する位置にある場合、Dレンジ圧油路4102およびRレンジ圧油路4104の両方と、ドレンポート4105とが連通させられ、Dレンジ圧油路4102内の作動油およびRレンジ圧油路4104内の作動油がドレンポート4105から排出される。
Dレンジ圧油路4102に供給された油圧は、SL(1)4210、SL(2)4220、SL(3)4230および油路4106を経由して、最終的には、B1ブレーキ3610、B2ブレーキ3620、C1クラッチ3640およびC2クラッチ3650に供給される。Rレンジ圧油路4104に供給された油圧は、最終的には、B2ブレーキ3620に供給される。
ソレノイドモジュレータバルブ4200は、ライン圧を元圧とし、SLT4300に供給する油圧(ソレノイドモジュレータ圧)を一定の圧力に調圧する。
SL(1)4210は、C1クラッチ3640に供給される油圧を調圧する。SL(2)4220は、C2クラッチ3650に供給される油圧を調圧する。SL(3)4230は、B1ブレーキ3610に供給される油圧を調圧する。SL(4)4240は、B3ブレーキ3630に供給される油圧を調圧する。SL(1)4210、SL(2)4220、SL(3)4230、SL(4)4240、およびSLT4300は、ECU8000から送信される制御信号により制御される。
SLT4300は、アクセルポジションセンサ8010により検出されたアクセルペダル8008の踏み込み量に基づいたECU8000からの制御信号に応じて、ソレノイドモジュレータ圧を調圧し、スロットル圧を生成する。スロットル圧は、SLT油路4302を介して、プライマリレギュレータバルブ4006に供給される。スロットル圧は、プライマリレギュレータバルブ4006のパイロット圧として利用される。
B2コントロールバルブ4500は、Dレンジ圧油路4102およびRレンジ圧油路4104のいずれか一方からの油圧を選択的に、B2ブレーキ3620に供給する。B2コントロールバルブ4500に、Dレンジ圧油路4102およびRレンジ圧油路4104が接続されている。B2コントロールバルブ4500は、SLソレノイドバルブ(図示せず)およびSLUソレノイドバルブ(図示せず)から供給された油圧とスプリングの付勢力とにより制御される。
SLソレノイドバルブがオフで、SLUソレノイドバルブがオンの場合、B2コントロールバルブ4500は、図4において左側の状態となる。この場合、B2ブレーキ3620には、SLUソレノイドバルブから供給された油圧をパイロット圧として、Dレンジ圧を調圧した油圧が供給される。
SLソレノイドバルブがオンで、SLUソレノイドバルブがオフの場合、B2コントロールバルブ4500は、図4において右側の状態となる。この場合、B2ブレーキ3620には、Rレンジ圧が供給される。
以上のような構成を有する車両において、本実施の形態に係る車両の制御装置であるECU8000は、図5に示すように、ECT(Electronic Controlled Automatic Transmission)−ECU8100と、エンジンECU8200とを含む。
ECT−ECU8100は、ポジションスイッチ8006からのシフトポジションを示す信号と、入力軸回転数センサ8022からのタービン回転数NTを示す信号と、出力軸回転数センサ8024からの出力軸回転数NOを示す信号と、エンジンECU8200からのエンジン回転数を示す信号および吸入空気量を示す信号とを受信する。なお、ECT−ECU8100が受信する信号は、上述した信号に限定されるものではない。また、ECT−ECU8100は、吸入空気量に代えてアクセルペダル8008の踏み込み量あるいはスロットル開度を示す信号を受信してもよい。
ECT−ECU8100は、受信した信号に基づいて自動変速機2000からエンジン1000に対する回転数要求量とトルク要求量とを算出する。ECT−ECU8100は、算出された回転数要求量とトルク要求量とをエンジンECU8200に送信する。
ECT−ECU8100は、車両の状態に基づいて自動変速機2000の制御システム(以下、ECT制御システムと記載する)の制御ニーズに基づく回転数要求量を算出する。また、ECT−ECU8100は、ECT制御システムの制御ニーズに基づくトルク要求量および/または自動変速機2000等の駆動部品(自動変速機2000のほか、ディファレンシャルギヤ5000、ドライブシャフト6000あるいはプロペラシャフト等)の保護のためのトルク要求量を算出する。
たとえば、ECT−ECU8000は、エンジン回転数NEが予め定められた値以下になる場合に、エンジンストールから自動変速機2000等の駆動部品を保護するためのトルク要求量を算出することにより、エンジン1000に対してトルクダウンを要求する。
あるいは、ECT−ECU8000は、自動変速機2000が動力遮断状態(たとえば、ニュートラルポジション)から動力伝達状態(DポジションまたはRポジション等の走行ポジション)に切り換えられるとともにエンジン1000の出力の上昇が要求される(たとえば、アクセルペダル8008の踏み込み量が予め定められた値以上である)場合に、エンジン1000からの入力トルクの増加から自動変速機2000等の駆動部品を保護するためのトルク要求量を算出することにより、エンジン1000に対してトルクダウンを要求する。
エンジンECU8200は、エンジン回転数センサ8020からのエンジン回転数NEを示す信号と、エアフローメータ8028からの吸入空気量を示す信号と、ECT−ECU8100からのトルク要求量を示す信号および回転数要求量を示す信号とを受信する。なお、エンジンECU8200が受信する信号は、上述した信号に限定されるものではなく、上述した信号に加えて、ECT−ECU8100およびエンジンECU8200以外の他の制御システム(たとえば、クルーズコントロールシステム等)を実行するECUからのトルク要求量を示す信号および回転数要求量を示す信号とを受信するようにしてもよい。
エンジンECU8200は、受信したエンジン回転数NEを示す信号と、吸入空気量を示す信号とをECT−ECU8100に送信する。エンジンECU8200は、ECT−ECU8100から受信する回転数要求量を示す信号およびトルク要求量を示す信号に基づいてエンジン1000を制御する。
具体的には、エンジンECU8200は、ECT−ECU8100からの回転数要求量とトルク要求量との予め定められた選択条件に基づいていずれか一方の要求量を選択する。エンジンECU8200は、回転数要求量とトルク要求量とのうち、選択されたいずれか一方の要求量を満たすようにエンジン制御信号を生成する。なお、エンジン制御信号には、スロットル開度の制御情報、点火時期の制御情報および燃料噴射量の制御情報を含む。エンジンECU8200は、エンジン1000に対して生成したエンジン制御信号を送信することにより、エンジン1000の動作(スロットル開度、点火時期および燃料噴射量)を制御する。
なお、他の制御システムを有する場合は、エンジンECU8200は、ECT−ECU8100から受信する信号に加えて他の制御システムを実行するECUから受信する信号に基づいてエンジン1000を制御するようにすればよい。
以上のような構成を有する車両において、ECT−ECU8100にて、自動変速機2000等の駆動部品の保護のためのトルクダウンが要求されても、回転数要求量が選択された場合には、トルクダウンの要求がエンジン1000の制御に反映されない場合がある。そのため、トルクダウン要求がされているにも関わらずエンジン1000の出力トルクが増加する場合がある。その結果、自動変速機2000等の駆動部品を適切に保護できない可能性がある。たとえば、回転数要求量の算出の際にノイズなどに起因して異常値が算出された場合であって、かつ、回転数要求量が選択された場合に、トルクダウン要求がされているにも関わらずエンジン1000の出力トルクが増加する可能性がある。
そこで、本実施の形態に係る車両の制御装置においては、ECT−ECU8100が、算出されたトルク要求量に基づいて自動変速機2000等の駆動部品の保護のためのトルクダウンが要求されているか否かを判定し、トルクダウンが要求されていると判定された場合に、算出されたトルク要求量を回転数に換算し、換算された回転数を回転数要求量の上限値として、トルク要求量と回転数要求量とのうちのいずれか一方に基づいてエンジン1000を制御する点に特徴を有する。
図6に、本実施の形態に係る車両の制御装置の機能ブロック図を示す。ECT−ECU8100は、トルク要求量算出部8102と、トルクダウン要求判定部8104と、トルク−回転数換算部8106と、回転数要求量算出部8108とを含む。
トルク要求量算出部8102は、吸入空気量から推定されるトルクに対して、ECT制御システムにおける複数の制御ニーズのそれぞれに対応したトルク要求量、あるいは、自動変速機2000等の駆動部品の保護のためのトルク要求量を算出する。
複数の制御ニーズとは、たとえば、自動変速機2000の変速過渡制御中の回転数変化の傾きを制御するためのトルク要求、変速終期の回転数同期ショックを低減するためのトルク要求、ワンウェイクラッチを利用する変速段における、ワンウェイクラッチの同期時のショックを低減するためのトルク要求あるいは被駆動状態での変速時に変速進行を早めるためのトルク要求等を含む。
トルク要求量算出部8102は、エンジン回転数NEが予め定められた値以下になる場合に、エンジンストールから自動変速機2000等の駆動部品を保護するためのトルク要求量を算出する。また、トルク要求量算出部8102は、ニュートラルポジションから走行ポジション(ドライブポジションあるいはリバースポジション)が選択されると同時にアクセルペダル8008が踏み込まれた場合に、エンジン1000からの入力トルクの増加から自動変速機2000等の駆動部品を保護するためのトルク要求量を算出する。
トルク要求量算出部8102は、複数の制御ニーズに対応したトルク要求量および自動変速機2000等の駆動部品の保護のためのトルク要求量をそれぞれ算出する。トルク要求量算出部8102は、算出された複数のトルク要求量の予め定められた選択条件に基づいていずれか一つのトルク要求量を選択して、エンジンECU8200に対して送信する最終的なトルク要求量を決定する。
トルク要求量算出部8102は、たとえば、予め定められた優先順位に基づいて複数のトルク要求量のうちのいずれか一つを選択するようにしてもよいし、複数のトルク要求量のうちの最も小さいトルク要求量を選択するようにしてもよい。
トルク要求量算出部8102は、決定された最終的なトルク要求量をエンジンECU8200に送信する。
トルクダウン要求判定部8104は、自動変速機2000等の駆動部品の保護のためのトルクダウン要求があるか否かを判定する。トルクダウン要求判定部8104は、自動変速機2000等の駆動部品の保護のためのトルク要求量が算出された場合に、自動変速機2000等の駆動部品の保護のためのトルクダウン要求があると判定する。
たとえば、トルクダウン要求判定部8104は、算出されたトルク要求量がエンジン1000の状態に応じて設定される設定値以下になる場合に、自動変速機2000等の駆動部品の保護のためのトルクダウン要求があると判定するようにしてもよい。設定値は、たとえば、現在のエンジン回転数NEとマップとを用いて設定される。
あるいは、トルクダウン要求判定部8104は、自動変速機2000等の駆動部品の保護のためのトルク要求量が算出される保護条件が成立した場合にトルクダウン要求があると判定するようにしてもよい。すなわち、トルクダウン要求判定部8104は、エンジン回転数NEが予め定められた値以下あるいはシフトポジションが非走行ポジションから走行ポジションに切り換えられるとともにアクセルペダルが踏みこまれた場合にトルクダウン要求があると判定するようにしてもよい。
なお、トルクダウン要求判定部8104は、たとえば、自動変速機2000等の駆動部品の保護のためのトルクダウン要求があると判定した場合に、トルクダウン要求判定フラグをオンし、トルクダウン要求がないと判定した場合に、トルクダウン要求判定フラグをオフするようにしてもよい。
トルク−回転数換算部8106は、トルクダウン要求判定部8104にて、自動変速機2000等の駆動部品の保護のためのトルクダウン要求があると判定された場合に、自動変速機2000等の駆動部品の保護のためのトルク要求量を回転数に換算する。
トルク−回転数換算部8106は、たとえば、エンジン制御等で用いられる、回転数とトルクとの関係を示すエンジントルク特性マップを用いてトルク要求量を回転数に換算するようにしてもよい。エンジントルク特性マップは、たとえば、実験等により適合すればよい。また本実施の形態において、トルク−回転数換算部8106は、自動変速機2000等の駆動部品の保護のためのトルク要求量から絶対的なエンジン回転数に換算するとして説明するが、現在の回転数からの変化分に対応する回転数に換算してもよく、特に限定されるものではない。
トルク−回転数換算部8106は、換算された回転数を回転数要求量の上限値として後述する回転数要求量算出部8108に送信する。
なお、トルク−回転数換算部8106は、たとえば、トルクダウン要求判定フラグがオンになると、トルク要求量算出部8102において算出されたトルク要求量を回転数に換算するようにしてもよい。
回転数要求量算出部8108は、現在のエンジン回転数NEに対してECT制御システムの制御性を確保する上で必要となる回転数要求量を算出する。ECT制御システムの制御性を確保する上で必要となる回転数要求とは、たとえば、エンジン1000がアイドル状態であるときのアイドルアップに伴なう回転数要求を含む。アイドルアップに伴なう回転数要求とは、自動変速機2000の被駆動状態におけるダウン変速後の回転同期促進時の回転要求と、回転数低下を緩やかにする場合における回転要求と、油温が予め定められた温度以上の高温時にオイルポンプの吐出力を確保するための回転要求とを含む。
回転数要求量算出部8108は、算出された回転数要求量に対してトルク−回転数換算部8106にて算出された上限値を付与してエンジンECU8200に送信する。なお、回転数要求量算出部8108は、算出された上限値を考慮して回転数要求量を算出し、算出された回転数要求量をエンジンECU8200に送信するようにしてもよい。たとえば、回転数要求量算出部8108は、算出された回転数要求量が上限値よりも大きい場合は、上限値を回転数要求量としてエンジンECU8200を送信するようにしてもよい。
本実施の形態において、トルク要求量算出部8102と、トルクダウン要求判定部8104と、トルク−回転数換算部8106と、回転数要求量算出部8108とは、いずれもECT−ECU8100のCPU(Central Processing Unit)がメモリに記憶されたプログラムを実行することにより実現される、ソフトウェアとして機能するものとして説明するが、ハードウェアにより実現されるようにしてもよい。なお、このようなプログラムは記憶媒体に記録されて車両に搭載される。
エンジンECU8200は、PTM(Power Train Manager)8250と、エンジン制御部8252とを含む。
PTM8250は、ECT−ECU8100からのトルク要求量および回転数要求量を受信する。また、PTM8250は、ECT−ECU8100により実行されるECT制御システム以外の他の制御システムからのトルク要求量または回転数要求量を受信する。
他の制御システムとは、たとえば、運転者のアクセルペダル8008の操作量とモデル(関数)等とを用いて運転者がエンジン1000に対して要求するトルク要求量あるいは回転数要求量を決定するシステムであってもよいし、運転者により設定された車両の速度を維持するためのトルク要求量あるいは回転数要求量を決定するクルーズコントロールシステムであってもよいし、TRC(TRaction Control)システムであってもよく、特に限定されるものではない。
TRCシステムは、滑りやすい路面での発進時および加速時に、駆動輪のスリップをセンサが検出すると、各輪のブレーキ油圧およびエンジン1000のトルク要求量などの最適値ならびにトルク要求量に応じてエンジン1000を制御する時期などを自動的に設定し、最適な駆動力を確保するための制御システムである。
たとえば、車輪の回転速度が急増したことにより車輪のスリップが検出されると、車輪のグリップ力を回復するためのトルクダウンを実現するためのトルクが要求される。たとえば、予め定められたマップに従ってトルク要求量が決定される。
他の制御システムは、エンジンECU8200により実行されてもよいし、他のECUで実行されてもよい。各制御システムは、予め定められたマップ等に従って自動的にトルク要求量あるいは回転数要求量を決定する。
PTM8250は、各制御システムから受信する複数のトルク要求量の予め定められた選択条件に基づいていずれか一つを選択する。また、PTM8250は、各制御システムから受信する複数の回転数要求量の予め定められた選択条件に基づいていずれか一つを選択する。
PTM8250は、複数のトルク要求量または複数の回転数要求量のうちのいずれか大きい方あるいは小さい方を選択するようにしてもよいし、車両の状態に応じた優先順位あるいは予め定められた優先順位に基づいて選択するようにしてもよい。
PTM8250は、選択したトルク要求量と回転数要求量とをエンジン制御部8252に送信する。
エンジン制御部8252は、PTM8250から受信するトルク要求量および回転数要求量とに基づいてエンジン1000を制御する。具体的には、エンジン制御部8252は、トルク要求量と回転数要求量との予め定められた選択条件に基づいていずれか一つを選択する。エンジン制御部8252は、トルク要求量と回転数要求量とを同一の次元(たとえば、トルクあるいは回転数)に換算して、予め定められた選択条件が成立する一方を選択する。予め定められた選択条件は、いずれか大きい方あるいは小さい方を選択する条件であってもよいし、車両の状態に応じた優先順位あるいは予め定められた優先順位に基づいて選択する条件であってもよい。
エンジン制御部8252は、選択されたいずれか一方の要求量を満たすようにエンジン1000のスロットル開度、点火時期および燃料噴射量を制御する。
本実施の形態において、PTM8250と、エンジン制御部8252とは、いずれもエンジンECU8200のCPUがメモリに記憶されたプログラムを実行することにより実現される、ソフトウェアとして機能するものとして説明するが、ハードウェアにより実現されるようにしてもよい。なお、このようなプログラムは記憶媒体に記録されて車両に搭載される。
図7を参照して、本実施の形態に係る車両の制御装置におけるECT−ECU8100で実行されるプログラムの制御構造について説明する。なお、以下の説明においては、説明の便宜上、PTM8250においてECT−ECU8100から受信するトルク要求量および回転数要求量のうちのいずれか一方が選択されるものとして説明する。
ステップ(以下、ステップをSと記載する)100にて、ECT−ECU8100は、エンジンECU8200に送信する最終的なトルク要求量を算出する。S102にて、ECT−ECU8100は、エンジンECU8200に送信する最終的な回転数要求量を算出する。
S104にて、ECT−ECU8100は、自動変速機2000等の駆動部品の保護のためのトルクダウン要求があるか否かを判定する。自動変速機2000等の駆動部品の保護のためのトルクダウン要求があると(S104にてYES)、処理はS106に移される。もしそうでないと(S104にてNO)、この処理は終了する。
S106にて、ECT−ECU8100は、算出されたトルク要求量を回転数に換算する。S108にて、ECT−ECU8100は、換算された回転数を回転数要求量の上限値として設定し、算出された回転数要求量に付与してPTM8250に送信する。
以上のような構造およびフローチャートに基づく本実施の形態に係る車両の制御装置におけるECT−ECU8100の動作について図8を参照して説明する。
車両の走行状態に応じて、トルク要求量と回転数要求量とが算出される(S100,S102)。時間T(0)になるまでの自動変速機2000等の駆動部品の保護のためのトルクダウンの非要求時においては(S104にてNO)、算出されたトルク要求量Tr(0)と回転数要求量Nr(0)とに基づいてエンジン1000が制御される。そのため、トルク要求量の増加とともにエンジン1000の出力トルクは増加していく。
時間T(0)にて、自動変速機2000等の駆動部品の保護のためのトルクダウンの要求時においては(S104にてYES)、トルク要求量Tr(0)よりも低い、自動変速機2000等の駆動部品の保護のためのトルク要求量Tr(1)が算出される。そのため、算出されたトルク要求量Tr(1)が回転数Nr(1)に換算される(S106)。そして、換算された回転数Nr(1)を回転数要求量の上限値としてPTM8250に送信される(S108)。
その結果、時間T(1)にて、本発明が適用されない場合には、上限値によるガードが無いため回転数要求量としてNr(1)よりも大きいNr(2)が要求されるのに対して、本発明が適用された場合には、上限値によるガードが適用され、回転数要求量としてNr(1)が要求される。
これにより、時間T(1)以降の出力トルクは、本発明が適用されない場合、すなわち、回転数の上限値が設定されない場合には、自動変速機2000等の駆動部品の保護のためのトルク要求量Tr(1)よりも大きいTr(2)が要求され、Tr(2)のトルクが発生するようにエンジン1000が制御される。これに対して、本発明が適用された場合には、自動変速機2000等の駆動部品の保護のためのトルク要求量Tr(1)のトルクが発生するようにエンジン1000が制御される。そのため、自動変速機2000のC1クラッチ3640に過大なトルクが入力されることが抑制される。その結果、自動変速機2000等の駆動部品の保護が図られる。
以上のようにして、本実施の形態に係る車両の制御装置によると、自動変速機等の駆動部品の保護のためのトルクダウンが要求されていると判定された場合に、自動変速機等の駆動部品の保護のためのトルク要求量を換算した回転数を上限値とすることにより、回転数要求量に対しても自動変速機等の駆動部品の保護のための要求を反映することができる。そのため、回転数要求量を満たすようにエンジンが制御された場合においても、自動変速機に過大なトルクが入力されることを回避することができる。したがって、自動変速機の保護を適切に図る車両の制御装置および制御方法を提供することができる。
本実施の形態においては、車両の制御装置であるECU8000は、ECT−ECU8100と、エンジンECU8200との少なくとも2つのECUにより構成され、ECT−ECU8100が、自動変速機2000等の駆動部品の保護のためのトルクダウン要求の有無を判定し、自動変速機2000等の駆動部品の保護のためのトルクダウン要求があると判定した場合に、トルクダウン要求に基づくトルク要求量を回転数に換算し、換算された回転数を回転数要求量の上限値としてエンジンECU8200に送信するとして説明したが、特に、このような構成に限定されるものではない。たとえば、ECT−ECU8100とエンジンECU8200とが一つのECUに統合され、統合されたECUにより上述の動作をするようにしてもよい。
あるいは、図9に示すように、PTM8250において、上限値が算出されるようにしてもよい。この場合、ECT−ECU8100は、トルク要求量と回転数要求量とを算出して、PTM8250に送信する。ECT−ECU8100は、自動変速機2000等の駆動部品の保護のためのトルク要求量が算出される保護条件が成立した場合、自動変速機2000等の駆動部品の保護のためのトルク要求量を算出して、PTM8250に送信する。
PTM8250は、自動変速機2000等の駆動部品の保護のためのトルク要求量を受信することにより、自動変速機2000等の駆動部品の保護のためのトルクダウン要求があると判定し、受信したトルク要求量を回転数に換算する。PTM8250は、換算した回転数を上限値として設定し、回転数要求量に上限値を付与してエンジン制御部8252に送信する。エンジン制御部8252は、受信したトルク要求量、回転数要求量および上限値に基づいてエンジン1000を制御する。
したがって、図9に示すような構成によっても、図6を用いて説明した構成による効果と同様の効果が発現する。
さらに、図10に示すように、ECT−ECU8100からPTM8252を経由せずにエンジン制御部8252に対して直接的にトルク要求量、回転数要求量および回転数要求量の上限値が送信されるようにしてもよい。
この場合、ECU−ECT8100は、図6を用いて説明したように、トルク要求量、回転数要求量および上限値を算出する。そして、ECU−ECU8100は、算出したトルク要求量、回転数要求量および上限値をエンジン制御部8252に送信する。エンジン制御部8252は、受信したトルク要求量、回転数要求量および上限値に基づいてエンジン1000を制御する。
したがって、図10に示すような構成によっても、図6を用いて説明した構成による効果と同様の効果が発現する。
また、図11に示すように、ECT−ECU8100からPTM8252を経由せずにエンジン制御部8252に対して直接的にトルク要求量および回転数要求量が送信され、かつ、エンジン制御部8252において、上限値が算出されるようにしてもよい。
この場合、ECT−ECU8100は、トルク要求量と回転数要求量とを算出して、エンジン制御部8252に送信する。ECT−ECU8100は、上述した保護条件が成立した場合に、自動変速機2000等の駆動部品の保護のためのトルク要求量を算出して、エンジン制御部8252に送信する。
エンジン制御部8252は、自動変速機2000等の駆動部品の保護のためのトルク要求量を受信することにより、自動変速機2000等の駆動部品の保護のためのトルクダウン要求があると判定し、受信したトルク要求量を回転数に換算する。エンジン制御部8252は、換算した回転数を上限値として設定し、トルク要求量、回転数要求量および上限値に基づいてエンジン1000を制御する。
したがって、図11に示すような構成によっても、図6を用いて説明した構成による効果と同様の効果が発現する。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 車両、1000 エンジン、2000 自動変速機、3000 プラネタリギヤユニット、3200 トルクコンバータ、4000 油圧回路、5000 ディファレンシャルギヤ、5600 ロックアップクラッチ、6000 ドライブシャフト、7000 車輪、8000 ECU、8002 車輪速センサ、8004 シフトレバー、8006 ポジションスイッチ、8008 アクセルペダル、8010 アクセルポジションセンサ、8012 ブレーキペダル、8014 ストップランプスイッチ、8016 電子スロットルバルブ、8018 スロットル開度センサ、8020 エンジン回転数センサ、8022 入力軸回転数センサ、8024 出力軸回転数センサ、8026 油温センサ、8028 エアフローメータ、8100 ECT−ECU、8102 トルク要求量算出部、8104 トルクダウン要求判定部、8106 回転数換算部、8108 回転数要求量算出部、8200 エンジンECU、8250 PTM、8252 エンジン制御部。

Claims (10)

  1. 駆動源と自動変速機とを搭載した車両の制御装置であって、
    前記自動変速機から前記駆動源に対して要求されるトルク要求量を算出するためのトルク要求量算出手段と、
    前記自動変速機から前記駆動源に対して要求される回転数要求量を算出するための回転数要求量算出手段と、
    前記トルク要求量に基づいて駆動部品の保護のためのトルクダウンが前記自動変速機から前記駆動源に対して要求されているか否かを判定するための判定手段と、
    前記トルクダウンが要求されていると判定された場合に、前記トルク要求量を回転数に換算するための換算手段と、
    前記換算手段によって換算された回転数を前記回転数要求量の上限値として、前記トルク要求量と前記回転数要求量とのうちのいずれか一方に基づいて前記駆動源を制御するための制御手段とを含む、車両の制御装置。
  2. 前記制御装置は、前記回転数要求量と前記トルク要求量との予め定められた選択条件に基づいていずれか一方の要求量を選択するための選択手段をさらに含み、
    前記制御手段は、前記回転数要求量と前記トルク要求量とのうち、前記選択手段により選択されたいずれか一方の要求量を満たすように前記駆動源を制御する、請求項1に記載の車両の制御装置。
  3. 前記判定手段は、前記トルク要求量算出手段によって算出された前記トルク要求量が前記駆動源の状態に応じて設定される設定値以下になる場合に前記駆動部品の保護のためのトルクダウンが要求されていると判定する、請求項1または2に記載の車両の制御装置。
  4. 前記駆動源は、エンジンであって、
    前記トルク要求量算出手段は、前記エンジンの回転数が予め定められた値以下になる場合に、エンジンストールから前記駆動部品を保護するためのトルク要求量を算出する、請求項3に記載の車両の制御装置。
  5. 前記トルク要求量算出手段は、前記自動変速機が動力遮断状態から動力伝達状態に切り換えられるとともに前記駆動源の出力の上昇が要求される場合に、前記駆動源からの入力トルクの増加から前記駆動部品を保護するためのトルク要求量を算出する、請求項3に記載の車両の制御装置。
  6. 駆動源と自動変速機とを搭載した車両の制御方法であって、
    前記自動変速機から前記駆動源に対して要求されるトルク要求量を算出するステップと、
    前記自動変速機から前記駆動源に対して要求される回転数要求量を算出するステップと、
    前記トルク要求量に基づいて駆動部品の保護のためのトルクダウンが前記自動変速機から前記駆動源に対して要求されているか否かを判定するステップと、
    前記トルクダウンが要求されていると判定された場合に、前記トルク要求量を回転数に換算するステップと、
    前記トルク要求量を回転数に換算するステップにて換算された回転数を前記回転数要求量の上限値として、前記トルク要求量と前記回転数要求量とのうちのいずれか一方に基づいて前記駆動源を制御するステップとを含む、車両の制御方法。
  7. 前記制御方法は、前記回転数要求量と前記トルク要求量との予め定められた選択条件に基づいていずれか一方の要求量を選択するステップをさらに含み、
    前記駆動源を制御するステップは、前記回転数要求量と前記トルク要求量とのうち、選択されたいずれか一方の要求量を満たすように前記駆動源を制御する、請求項6に記載の車両の制御方法。
  8. 前記トルクダウンが要求されているか否かを判定するステップは、前記トルク要求量を算出するステップにて算出された前記トルク要求量が前記駆動源の状態に応じて設定される設定値以下になる場合に前記駆動部品の保護のためのトルクダウンが要求されていると判定する、請求項7または8の車両の制御方法。
  9. 前記駆動源は、エンジンであって、
    前記トルク要求量を算出するステップは、前記エンジンの回転数が予め定められた値以下になる場合に、エンジンストールから前記駆動部品を保護するためのトルク要求量を算出する、請求項8に記載の車両の制御方法。
  10. 前記トルク要求量を算出するステップは、前記自動変速機が動力遮断状態から動力伝達状態に切り換えられるとともに前記駆動源の出力の上昇が要求される場合に、前記駆動源からの入力トルクの増加から前記駆動部品を保護するためのトルク要求量を算出する、請求項8に記載の車両の制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019108897A (ja) * 2017-12-15 2019-07-04 ジヤトコ株式会社 自動変速機の制御装置

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