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JP2010285690A - 金属部材の焼入れ方法および焼入れ装置 - Google Patents

金属部材の焼入れ方法および焼入れ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】水溶性焼入剤の全量を取り替える場合に比べ、少ない量の使用前の水溶性焼入剤の追加により冷却緩和能を向上する。
【解決手段】使用後の水溶性焼入剤13bから、使用前の水溶性焼入剤26中の水溶性ポリマーの重量平均分子量よりも低い分子量を持つ低分子量ポリマー24(水溶性ポリマー)を分離する第1工程を備える。すなわち分離除去装置22(分離装置)を備える。また、分離除去装置22で分離を行った水溶性焼入剤13cに、使用前の水溶性焼入剤26を追加する第2工程を備える。すなわち調整装置25を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、金属部材を液体中に浸漬させて急冷する、または、金属部材に液体を噴射して急冷する、金属部材の焼入れ方法および焼入れ装置に関する。
従来より、金属部材の焼入れには、火災防止能や大きな冷却能を有するなどの特徴を持つ水溶性焼入剤が用いられる。また、従来より、金属部材の冷却速度が速すぎると、焼割れ、変形(歪み)や残留応力が生じるなどの問題があることが知られている。例えば鋼の焼入れの場合、特に鋼のマルテンサイト変態開始温度である400℃以下で冷却速度が速い場合に、この問題が大きい(なお、マルテンサイト変態開始温度は部材や冷却速度によって異なる。また、マルテンサイト変態とは、結晶格子の各原子が拡散を伴わずに共同的に移動することにより新しい結晶に変わるという形式の変態である)。この問題を抑制するために、水溶性焼入剤に水溶性ポリマーを例えば20〜30重量%添加している。これにより金属部材の冷却速度が低下する(以下、水溶性焼入剤や水溶性ポリマーの冷却速度を抑制する能力を「冷却緩和能」という。)
図9に従来の焼入れ装置201を示す。この焼入れ装置201では、金属部材211を焼入れする焼入れ槽212、水溶性焼入剤213、焼入れ槽212を30〜50℃に維持するための冷却塔214、および、水溶性焼入剤213が溶けた水溶液を焼入れ槽212と冷却塔214との間で循環させるための循環ポンプ215を有する。
この焼入れ装置201では、約800℃〜900℃に加熱された金属部材の焼入れを繰り返すことにより、水溶性焼入剤213中の水溶性ポリマーが例えば熱分解や酸化分解する(水溶性ポリマーを構成する炭素間の結合が切れる)。この分解により水溶性ポリマーの分子量が小さくなる。分子量の小さい水溶性ポリマーは冷却緩和能が低いことが知られている。すなわち、繰り返し使用により水溶性焼入剤213は劣化し、冷却緩和能が低下する(以下、劣化した水溶性焼入剤が溶けた、使用後の水溶液を「使用液」という)。
そこで、この冷却緩和能の低下の問題を抑制するため次の技術がある。例えば、劣化していない水溶性焼入剤(以下、劣化していない水溶性焼入剤が溶けた、未使用の水溶液を「新液」という)を、使用液に追加する技術がある。また、水溶性ポリマーの濃度の高い新液を、使用液に追加する技術がある。また、通常の新液に含まれる水溶性ポリマーよりも分子量の大きい水溶性ポリマーを含む水溶性焼入剤を、使用液に添加する技術がある(例えば特許文献1)。
特許第3824695号公報
しかしながら、これらの技術では、熱分解や酸化分解により冷却緩和能の低下した水溶性ポリマーは水溶液中に溶けたままである。そして、現状では、この劣化した水溶性ポリマーを取り除くために、焼入れ装置201から水溶性焼入剤213の全量を取り替えている。この場合、冷却緩和能が低下していない水溶性ポリマーも取り除いてしまう。したがって、水溶性焼入剤にかかるコストが増大する問題がある。
本発明の目的は、水溶性焼入剤の全量を取り替える場合に比べ、少ない量の使用前の水溶性焼入剤の追加により冷却緩和能を向上できる、金属部材の焼入れ方法および焼入れ装置を提供することである。
第1の発明に係る金属部材の焼入れ方法は、使用後の水溶性焼入剤から、使用前の水溶性焼入剤中の水溶性ポリマーの重量平均分子量よりも低い分子量を持つ水溶性ポリマーを分離する第1工程と、前記第1工程を経た水溶性焼入剤に、使用前の水溶性焼入剤を追加する第2工程と、を備える。なお「使用前」とは、焼入れに一度も使用していないことをいう。
劣化した水溶性焼入剤中の水溶性ポリマーは、使用前の水溶性焼入剤中の水溶性ポリマーよりも、分子量の低いものが多い。また、分子量の低い水溶性ポリマーは、分子量の高い水溶性ポリマーよりも、冷却緩和能が低い。そこで第1工程では、分子量の低い(すなわち冷却緩和能が低い)水溶性ポリマーを、使用後の水溶性焼入剤から分離する。この第1工程では、分子量の高い(冷却緩和能の高い)水溶性ポリマーは分離する必要はない。そして第2工程では、第1工程を経た水溶性焼入剤に、使用前の水溶性焼入剤を追加する。
したがって、劣化した水溶性焼入剤の全量を使用前の水溶性焼入剤と取り替える場合に比べ、少ない量の使用前の水溶性焼入剤の追加により、冷却緩和能を向上できる。よって、水溶性焼入剤にかかるコストを低減できる。
第2の発明に係る金属部材の焼入れ方法では、前記第1工程により分離された水溶性ポリマーを含む水溶性焼入剤を前記金属部材の第1被噴射部に噴射する。また、前記第1工程または第2工程を経た水溶性焼入剤を前記金属部材の第2被噴射部に噴射する。
この金属部材の焼入れ方法では、分子量の低い(冷却緩和能の低い)水溶性ポリマーを含む水溶性焼入剤を第1被噴射部に噴射する。また、分子量の高い(冷却緩和能の高い)水溶性ポリマーを含む水溶性焼入剤を第2被噴射部に噴射する。すなわち、第1被噴射部と第2被噴射部とで噴射される水溶性焼入剤の冷却緩和能が異なる。したがって、金属部材の被噴射部ごとに冷却速度を調節できる。
また本発明では、第1工程により分離された水溶性ポリマーを含む水溶性焼入剤を金属部材の第1被噴射部に噴射する。すなわち、劣化した水溶性焼入剤中の水溶性ポリマーを言わば再利用する。したがって、水溶性焼入剤にかかるコストをより低減できる。
第3の発明に係る金属部材の焼入れ方法では、前記金属部材は棒状である。前記第1被噴射部は、前記金属部材の軸方向中央部である。前記第2被噴射部は、前記金属部材の軸方向両端部である。なお棒状とは、部材の長手方向が部材の軸方向であるような形状である。
この金属部材の焼入れ方法では、金属部材は棒状である。ここで、一般に(本発明を用いずに)棒状の金属部材を焼入れすると、軸方向中央部に比べ、軸方向両端部の冷却速度が高くなる。
また、本発明では、分子量の低い(冷却緩和能の低い)水溶性ポリマーを含む水溶性焼入剤が噴射される第1被噴射部は、金属部材の軸方向中央部(一般に冷却速度が低い部分)である。また、分子量の高い(冷却緩和能の高い)水溶性ポリマーを含む水溶性焼入剤が噴射される第2被噴射部は、金属部材の軸方向両端部(一般に冷却速度が高い部分)である。よって、第1被噴射部と第2被噴射部との冷却速度の相違を小さくできる。したがって、金属部材を均等な温度分布に近づけることができる。その結果、焼割れ、変形(歪み)や残留応力が生じるという問題を抑制できる。
第4の発明に係る金属部材の焼入れ方法は、前記第1工程で分離する水溶性ポリマーの分子量が10000以下である。
分子量が10000以下の水溶性ポリマーは、分子量が10000より高い水溶性ポリマーに比べ、特に冷却緩和能が低い。本発明では、分子量が10000以下の水溶性ポリマーを第1工程で分離する。一方で、分子量が10000より大きい水溶性ポリマーは第1工程で分離する必要はない。したがって、分子量が10000より高い水溶性ポリマーも分離する場合に比べ、より少ない量の使用前の水溶性焼入剤の追加により冷却緩和能を向上できる。よって、水溶性焼入剤にかかるコストを、さらに低減できる。
第5の発明に係る金属部材の焼入れ装置は、使用後の水溶性焼入剤から、使用前の水溶性焼入剤中の水溶性ポリマーの重量平均分子量よりも低い分子量を持つ水溶性ポリマーを分離する分離装置と、前記分離を行った水溶性焼入剤に、使用前の水溶性焼入剤を追加する調整装置と、を備える。なお「使用前」とは、焼入れに一度も使用していないことをいう。
この金属部材の焼入れ装置では、第1の発明と同様、劣化した水溶性焼入剤の全量を使用前の水溶性焼入剤と取り替える場合に比べ、少ない量の使用前の水溶性焼入剤の追加により、冷却緩和能を向上できる。よって、水溶性焼入剤にかかるコストを低減できる。
第6の発明に係る金属部材の焼入れ装置は、前記分離装置により分離された水溶性ポリマーを含む水溶性焼入剤を前記金属部材の第1被噴射部に噴射する第1噴射部を備える。また、前記分離を行った水溶性焼入剤、または、前記調整装置により使用前の水溶性焼入剤が追加された水溶性焼入剤を前記金属部材の第2被噴射部に噴射する第2噴射部を備える。
この金属部材の焼入れ装置では、第2の発明と同様、第1被噴射部と第2被噴射部とで噴射される水溶性焼入剤の冷却緩和能が異なるので、金属部材の被噴射部ごとに冷却速度を調節できる。また、劣化した水溶性焼入剤中の水溶性ポリマーを言わば再利用するので、水溶性焼入剤にかかるコストをより低減できる。
第7の発明に係る金属部材の焼入れ装置では、前記金属部材は棒状である。また、前記第1被噴射部は、前記金属部材の軸方向中央部である。前記第2被噴射部は、前記金属部材の軸方向両端部である。
この金属部材の焼入れ装置では、第3の発明と同様、第1被噴射部と第2被噴射部との冷却速度の相違を小さくできる。したがって、金属部材を均等な温度分布に近づけることができる。
第8の発明に係る金属部材の焼入れ装置は、前記分離装置で分離する水溶性ポリマーの分子量が10000以下である。
この金属部材の焼入れ装置では、第4の発明と同様、分子量が10000より高い水溶性ポリマーも分離する場合に比べ、より少ない量の使用前の水溶性焼入剤の追加により冷却緩和能を向上できる。よって水溶性焼入剤にかかるコストをさらに低減できる。
新液と使用液それぞれの、水溶性ポリマーの分子量の分布である。 新液と使用液それぞれの冷却速度である。 所定の分子量の水溶性ポリマーを含む焼入剤の冷却速度である。 本発明に係る金属部材の焼入れ方法を用いた焼入れ装置である。 焼入れ試験に用いた水溶性ポリマーの分子量分布である。 金属部材の端面部における冷却速度分布である。 金属部材の中心部における冷却速度分布である。 第2実施形態の図4相当図である。 従来の焼入れ装置である。
以下、本発明に係る金属部材の焼入れ方法の実施形態について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は新液と使用液それぞれの、水溶性ポリマーの分子量の分布である。図2は新液と使用液それぞれの冷却速度である。図3は所定の分子量の水溶性ポリマーを含む焼入剤の冷却速度である。図4は本発明に係る金属部材の焼入れ方法を用いた焼入れ装置である。以下、図1〜図4を参照して、本発明に係る金属部材の焼入れ方法を用いた焼入れ装置について詳細に説明する。
まず、水溶性焼入剤中の水溶性ポリマーは使用により低分子量化すること、使用液は新液よりも冷却速度が速いこと、および、高分子量より低分子量の水溶性ポリマーの方が冷却速度が大きいことを説明する。その後、本発明に係る金属部材の焼入れ方法を用いた焼入れ装置1について説明する。
(水溶性ポリマーの分子量と冷却速度との関係)
まず、水溶性焼入剤中の水溶性ポリマーは使用により低分子量化することを示す。図1は、新液(劣化していない水溶性焼入剤が溶けた、未使用の水溶液)と、使用液(劣化した水溶性焼入剤が溶けた、使用後の水溶液)それぞれの水溶性ポリマーの分子量分布を示すグラフである。縦軸は割合、横軸は分子量を示す。実線は新液を、破線は使用液を示す。水溶性焼入剤の水溶性ポリマーはポリアルキレングリコールであり、主成分はポリエチレングリコールとポリプロピレングリコールである。
新液および使用液に含まれる水溶性ポリマーの分子量の分布は次のようになった。図1に示すように、新液では分子量約20000にピークを持つ、比較的シャープな分布となった。一方、使用液は分布のピーク値が新液に比べ、やや低分子量側になった。また使用液では、分子量が約20000より大きい水溶性ポリマーに比べ、分子量が20000以下の水溶性ポリマーの割合が多くなった。このように、水溶性焼入剤中の水溶性ポリマーは使用により低分子量化することが分かる。これは、水溶性ポリマーが熱分解や酸化分解したことによる。
(使用液および新液と冷却速度との関係)
次に、使用液は新液よりも冷却速度が速い(冷却緩和能が低い)ことを示す。図2は、新液と使用液それぞれの、冷却速度を示したグラフである。この冷却速度は、鋼のマルテンサイト変態が起こる350℃〜150℃領域での冷却速度である。すなわち、この領域での冷却速度が速いほど、金属部材の焼割れ、変形(歪み)、残留応力などの問題が生じやすい。なお、ここで示す結果は操業で用いる大型焼入槽での結果ではなく、実験室規模での試験結果である。また、冷却速度は金属部材の中心温度より算出している。
新液および使用液の冷却速度は次のようになった。図2に示すように、使用液では約10K/秒となった。新液では約7K/秒となった。したがって、新液に比べ、使用液の冷却速度は速い(冷却緩和能が低い)ことが分かる。
次に、水溶性焼入剤は、高分子量より低分子量の水溶性ポリマーの方が冷却速度が大きいことを示す。図3は、新液に所定の分子量の水溶性ポリマーを混入させた、2種類の試料それぞれの冷却速度を示す。ここでの冷却速度は、上記の試験と同様、350℃〜150℃領域での冷却速度である。
一方の試料は次のように調整した。新液に重量平均分子量20000のポリエチレングリコール(以下PEG)を添加した。新液とPEGの体積割合は50:50である。以下、この水溶性焼入剤を「分子量20000」という。
他方の試料は次のように調整した。新液に重量平均分子量2000のPEG(「PEG2000」という)と、重量平均分子量7500のPEG(PEG7500」という)とを添加した。新液とPEG2000とPEG7500との体積割合は、50:25:25である。以下、この水溶性焼入剤を「分子量2000+7500」という。なお、「分子量20000」と「分子量2000+7500」とで水溶性ポリマーの分子数がほぼ同じになるよう調整した。
「分子量20000」および「分子量2000+7500」それぞれの冷却速度は次のようになった。図3に示すように、「分子量20000」では冷却速度が約7.5K/秒になった。すなわち、新液の冷却速度(約7K/秒。図2参照)と比較して、若干の速度上昇にとどまっている。「分子量2000+7500」では冷却速度が約9.6K/秒になった。すなわち使用液の冷却速度(約10K/秒。図2参照)と比較して、同程度の冷却速度である。
このことから、分子量10000以下の水溶性ポリマーの割合が多い(体積の割合で50%)場合、冷却速度が速くなることが分かる。
(焼入れ装置)
以上の実験結果をふまえ、本発明に係る金属部材の焼入れ方法を用いた焼入れ装置1を図4を参照して説明する。
焼入れ装置1は、金属部材11を焼入れする装置である。この焼入れ装置1の概略は次のようなものである。金属部材11を焼入れ槽12に入れて焼入れする。この焼入れ槽12には水溶性焼入剤13aが入れられる(なお、実際に焼入れ槽12に入れられるのは水溶性焼入剤13aを含む水溶液である。しかしながら、本発明では水溶性焼入剤に着目しているので、例えば水溶性焼入剤13を含む水溶液についても「水溶性焼入剤13」などという)。この水溶性焼入剤13aは、冷却塔14から焼入れ槽12へ供給される。焼入れ槽12での焼入れにより劣化した水溶性焼入剤13bは、循環ポンプ15を介して焼入剤改善部20に送られる。焼入剤改善部20で冷却緩和能が向上した水溶性焼入剤13dは冷却塔14に送られる。このようにして水溶性焼入剤13は、焼入れ装置1を循環する。
焼入れ槽12は、金属部材11を急冷させるために設ける。この焼入れ槽12は次のように機能する。冷却塔14で所定温度(30〜50℃)に調整した水溶性焼入剤13aを焼入れ槽12に入れる。この水溶性焼入剤13aに金属部材11を浸漬して、金属部材11を急冷(すなわち焼入れ)する。この急冷を繰り返すことにより水溶性焼入剤13aは劣化する。劣化した水溶性焼入剤13bは循環ポンプ15へ排出される。
水溶性焼入剤13は、焼入れに用いる水溶液に溶かすもの、または溶けたものである。この水溶性焼入剤13には、金属部材11の冷却速度を遅くするため、水溶性ポリマーが含まれる。この水溶性ポリマーはポリアルキレングリコールであり、主成分はポリエチレングリコールとポリプロピレングリコールである。
冷却塔14は、焼入れ槽12および水溶性焼入剤13を30℃〜50℃に維持するため設ける。焼入れにより加熱された後、循環ポンプ15および焼入剤改善部20を経た水溶性焼入剤13dは、この冷却塔14に入れられ、冷却される。そして、冷却された水溶性焼入剤13aを焼入れ槽12に供給する。
循環ポンプ15は、水溶性焼入剤13を焼入れ装置1内で循環させるため設ける。この循環ポンプ15は、水溶性焼入剤13bを焼入れ槽12からとり入れ、焼入剤改善部20へ出す。
焼入剤改善部20は、焼入剤の冷却緩和能を向上させるために設ける。この焼入剤改善部20は、分析器21、分離除去装置22(分離装置)、分析器23、および調整装置25を有する。
分析器21は、劣化した水溶性焼入剤13bの分子量を測定するため設ける。この分析器21は次のようなものである。例えば、クロマトグラフィー法(GPC法)、熱伝導率測定法や粘度測定法などの方法のうち、一つまたは複数用いる。これにより水溶性焼入剤13bの分子量の分布を測定する。そして、この分子量の分布が、新液の分子量分布とどの程度異なるかを判定する。また、循環ポンプ15から水溶性焼入剤13bが入れられ、分離除去装置22へ出す。
(第1工程)
分離除去装置22(分離装置)は、使用液から低分子量ポリマーを分離または分離除去するために設ける(以下では、分離または分離除去することを単に「分離除去する」などという)。この分離除去装置22は次のようなものである。分析器21側から水溶性焼入剤13bを入れる。水溶性焼入剤13bに含まれる水溶性ポリマーから、低分子量ポリマー24を分離除去する。分離除去する低分子量ポリマー24の分子量は10000以下であることが望ましい。なお、この分子量は未使用の水溶性焼入剤13中の水溶性ポリマーの重量平均分子量(約20000)よりも低い。
この分離除去装置22は、例えばカラムである。このカラムは筒状の容器の中に例えばシリカゲルやポリマーゲルを充填したものである。この容器の中に水溶性焼入剤13bを入れることで、分子量10000以下の低分子量ポリマー24を分離除去できる。なお、この分離除去装置22は、例えば水溶性焼入剤13bを加熱分解することで、低分子量ポリマー24を分離除去するものでも良い。
そして低分子量ポリマー24を分離除去した後の、残りの水溶性焼入剤13c(分子量10000より大きい水溶性ポリマーを含むもの)を分析器23側へ排出する。なお、分析器21での分析結果により、この分離除去が不要であると判定した場合は、分離除去をせずに、水溶性焼入剤13bをそのまま分析器23側へ出す。
分析器23は、水溶性焼入剤13bの濃度などを測定するため設ける。水溶性焼入剤13cを分離除去装置22から入れ、調整装置25へ出す。
(第2工程)
調整装置25は、新液を加えるため設ける。この調整装置25は、次のように機能する。分析器23から水溶性焼入剤13cが入れられる。この水溶性焼入剤13cに新液を追加する。この新液は未使用(使用前)の水溶性焼入剤26を水27に溶かしたものである。この水溶性焼入剤26の水溶性ポリマーの分子量は20000以上が望ましい。この新液の水溶性ポリマーの濃度は、分析器23で測定した水溶性焼入剤13cの濃度に応じて調整する。そして、新液を追加した水溶性焼入剤13dを冷却塔14側へ排出する。
具体的には、この調整装置25は、例えば自動調液装置である。この自動調液装置は、例えば、未使用の水溶性焼入剤26を入れる容器、水27を入れる容器、低分子量ポリマー24の分離除去を行った水溶性焼入剤13cを入れる容器、および、これらの液を混合したものを攪拌する攪拌部を有する。これらの各容器から各液を量を調整して出す。これらの液を混合し、攪拌部で攪拌する。これにより、高分子量ポリマー28を含む水溶性焼入剤13dを調製する。
(第1実施形態に係る金属部材の焼入れ方法および装置の特徴)
本実施形態の金属部材の焼入れ方法および金属部材の焼入れ装置1には以下の特徴がある。
図1に示すように、劣化した水溶性焼入剤中の水溶性ポリマーは、使用前の水溶性焼入剤中の水溶性ポリマーよりも、分子量の低いものが多い。また、図2、図3に示すように、分子量の低い水溶性ポリマーは、分子量の高い水溶性ポリマーよりも、冷却速度が速い(冷却緩和能が低い)。
そこで、図4に示すように、分離除去装置22では、低分子量ポリマー24(冷却緩和能が低い)を、使用後の水溶性焼入剤13bから分離除去する(第1工程)。なお、低分子量ポリマー24は、使用前の水溶性焼入剤26中の水溶性ポリマーの重量平均分子量よりも低い分子量のものである。また、この分離除去装置22では、分子量の高い(冷却緩和能の高い)水溶性ポリマーは分離除去しない。
そして、調整装置25では、分離除去装置22を経た水溶性焼入剤13cに、未使用の水溶性焼入剤26および水27(すなわち新液)を追加する(第2工程)。すなわち、高分子量ポリマー28(冷却緩和能が高い)を含む水溶性焼入剤13cを調整する。
したがって、劣化した水溶性焼入剤13bの全量を使用前の水溶性焼入剤26と取り替える場合に比べ、少ない量の使用前の水溶性焼入剤26の追加により、冷却緩和能を向上できる。よって、水溶性焼入剤13にかかるコストを低減できる。
分子量が10000以下の水溶性ポリマーは、分子量が10000より高い水溶性ポリマーに比べ、特に冷却緩和能が低い。そこで分離除去装置22では、分子量が10000以下の水溶性ポリマーを水溶性焼入剤13bから分離除去する(第1工程)。一方で、分子量が10000より大きい水溶性ポリマーは分離除去装置22(第1工程)で分離しない。したがって、分子量が10000より高い水溶性ポリマーも分離除去する場合に比べ、より少ない量の使用前の水溶性焼入剤26の追加により、冷却緩和能を向上できる。よって、水溶性焼入剤にかかるコストを、さらに低減できる。
(第2実施形態)
図5は、焼入れ試験に用いた水溶性ポリマーの分子量の分布を示すグラフである。図6は、棒状の金属部材の端面部における、各水溶性焼入剤の冷却速度の分布である。図7は、棒状の金属部材の中心部における、各水溶性焼入剤の冷却速度の分布である。図8は、第2実施形態に係る金属部材の焼入れ方法を用いた焼入れ装置である(図4相当図)。まず、棒状の金属部材の焼入れ試験について説明する。その後、焼入れ装置101について説明する。
(棒状の金属部材の焼入れ試験)
まず、棒状の金属部材の焼入れ試験について説明する。この焼入れ試験では、棒状の金属部材の焼入れにおける、水溶性ポリマーの分子量と冷却速度との関係を調べた。なお、下記の試験結果は操業で用いる大型焼入れ槽を用いて得たものではなく、実験室規模の試験での結果である。
まず、焼入れ試験に用いた試料について説明する。金属部材として丸棒形状の試験片を用いた。また、水溶性ポリマーの分子量が異なる3種類の水溶性焼入剤(以下「各水溶性焼入剤」ともいう)を用いた。図5に、各水溶性焼入剤の分子量分布(分子量(横軸)と割合(縦軸)との関係)を表すグラフを示す。各水溶性焼入剤は次の(1)〜(3)である。(1)重量平均分子量約20000のPEGを添加した水溶性焼入剤(以下「分子量20000」という。グラフ中の実線参照)。(2)重量平均分子量約8000のPEGを添加した水溶性焼入剤(以下「分子量8000」という。グラフ中の破線参照)。(3)重量平均分子量約4000ののPEGを添加した水溶性焼入剤(以下「分子量4000」という。グラフ中の二点鎖線参照)。なお、「分子量8000」の分子量分布には分子量の幅がある。そして、分子量約10000の割合は分子量約8000の割合とほぼ同じ大きさである。よって「分子量8000」の試料を調べることで、分子量10000(以下)の水溶性ポリマーについて調べることができる。
次に、水溶性ポリマーの分子量と冷却速度との関係を説明する。図6および図7は、各水溶性焼入剤についての、冷却速度分布(温度(横軸)と冷却速度(縦軸)との関係)を示すグラフである。「分子量4000」、「分子量8000」及び「分子量20000」それぞれの結果を、グラフ中の四角、三角、及び丸印で示す。図6には、金属部材の端面部(図8に示す金属部材11の両端部132に対応する部分)での冷却速度分布を示す。図7には、金属部材の中心部(図8に示す金属部材11の中央部131に対応する部分)での冷却速度分布を示す。これらの冷却速度は金属部材の温度の経時変化より算出した。
図6および図7より、中心部に比べ端面部の冷却速度が高いことが分かる。よって、中心部と金属部材内部とに比べ、端面部と金属部材内部とで温度差が生じやすい。したがって、従来より知られているように、端面部で焼割れや変形(歪み)が生じやすい。
また、図6および図7より、水溶性焼入剤中の水溶性ポリマーの分子量が小さいほど冷却速度が高いことが分かる。上述したように、特に400℃以下のマルテンサイト変態領域での冷却速度が高い場合に焼割れなどのトラブルが起こりやすい。そしてこの問題は、冷却速度が高い端面部(図6参照)で特に問題となる。
一方で、冷却速度が低い中心部(図7参照)では、水溶性ポリマーが低分子量であっても上記問題が生じにくいことが分かる。すなわち、「分子量20000」を端面部に用いた場合(図6の符号A1参照)と、分子量10000以下(「分子量4000」及び「分子量8000」)を中心部に用いた場合(図7の符号A2およびA3参照)とを比べると冷却速度はほぼ同じ値である。具体的にはA1〜A3はいずれも、例えば400℃で約30K/sec、例えば350℃で約20K/secとなっている。
さらに、金属部材表面の温度分布を均等にできることもわかる。すなわち、350℃〜400℃以外の温度範囲でもA1〜A3は冷却速度分布が類似している。よって、端面部に「分子量20000」を用い、中心部に分子量10000以下(「分子量4000」及び「分子量8000」)を用いれば、端面部と中心部とで冷却速度がほぼ同じになる。したがって、金属部材表面の温度分布を均等にできる。
(焼入れ装置)
図8に、第2実施形態に係る金属部材の焼入れ方法を用いた焼入れ装置101を示す。第1実施形態との相違点は、(1)分離除去装置22(第1工程)により分離された低分子量ポリマー24を再利用する点、および(2)低分子量ポリマー24(水溶性焼入剤113)と高分子量ポリマー28(水溶性焼入剤13a)とを分けて金属部材11に噴射する点である。
金属部材11は、部位によって焼入れ時の冷却速度が異なる部材である。具体的には、金属部材11は棒状(すなわち長手方向が軸方向の形状)である。すなわち、軸方向中央部131(第1被噴射部)の冷却速度に比べ、軸方向両端部132(第2被噴射部)の冷却速度が高い(図6、図7参照)。金属部材11は例えばクランクシャフトである。
焼入れ槽12は、プール状(桶状)の焼入れ槽本体12aと、焼入れ槽本体12aに取り付けられた噴射部140を備える。
噴射部140(第1噴射部141及び第2噴射部142)は、焼入れ槽本体12aの内側へ水溶性焼入剤13a及び113を噴射する装置である。噴射部140は、例えば焼入れ槽本体12aの側面(底面でも良い)に取り付けられる。噴射部140は、複数の噴射ノズル140nを備え、噴射ノズル140nから水溶性焼入剤13a及び113が噴射される(なお、煩雑を避けるため図8では複数の噴射ノズルのうち1つにのみ符号を付している)。
第1噴射部141は、分離除去装置22により(第1工程により)分離された低分子量ポリマー24を含む水溶性焼入剤113を、金属部材11の軸方向中央部131(第1被噴射部)に噴射する部分である。すなわち、冷却緩和能の低い水溶性焼入剤113を、冷却速度の低い中央部131に噴射する。第1噴射部141は冷却塔114を介して分離除去装置22に接続される。また、金属部材11の中央部131に水溶性焼入剤113を噴射するために、焼入れ槽本体12aの長手方向中央部付近に取り付けられる。なお、冷却塔114は、冷却塔14と同様の機能を備える。また冷却塔114は冷却塔14と一体でも良い。
なお、第1噴射部141と分離除去装置22との間の流路151には様々な機器を設けることができる。例えば流路151に分析器21及び分離除去装置22を追加して、所定値以下の分子量の水溶性ポリマーを除去し、流路152へ排出しても良い。また、流路151に調整装置25を設けて、水溶性焼入剤113に水を加えて濃度を調整しても良い。
第2噴射部142は、調整装置25により使用前の水溶性焼入剤26が追加された(第2工程を経た)水溶性焼入剤13a(13d)を、金属部材11の軸方向両端部132(第2被噴射部)に噴射する部分である。すなわち、冷却緩和能の高い水溶性焼入剤13aを、冷却速度の高い両端部132に噴射する。第2噴射部142は冷却塔14を介して調整装置25に接続される。また、金属部材11の両端部132に水溶性焼入剤13aを噴射するために、焼入れ槽本体12aの長手方向両端部付近に合計2つ取り付けられる。
なお、分析器23と冷却塔14とをつなぐ流路153(図8において二点鎖線で示す)を設けても良い。すなわち、分離除去装置22により分離除去を行った(第1工程を経た)水溶性焼入剤13cを、調整装置25を経ることなく(第2工程を経ることなく)、金属部材11の両端部132(第2被噴射部)に噴射するようにしても良い。流路153は、分析器23で水溶性焼入剤13cを分析した結果、調整装置25での調整が必要ない場合などに用いる。
(第2実施形態に係る金属部材の焼入れ方法および装置の特徴)
本実施形態の金属部材の焼入れ方法および金属部材の焼入れ装置101には以下の特徴がある。
この金属部材の焼入れ装置1では、図8に示すように、分離除去装置22(第1工程)により分離された低分子量ポリマー24を含む水溶性焼入剤113を、金属部材11の中央部131(第1被噴射部)に第1噴射部141で噴射する。すなわち、冷却緩和能の低い低分子量ポリマー24を、中央部131に噴射する。
また、分離除去装置22で分離を行った(第1工程を経た)水溶性焼入剤13c、または、調整装置25により使用前の水溶性焼入剤26が追加された(第2工程を経た)水溶性焼入剤13aを、金属部材11の両端部132に第2噴射部142で噴射する。すなわち、冷却緩和能の高い高分子量ポリマー28を、両端部132に噴射する。
すなわち、中央部131と両端部132とで噴射される水溶性焼入剤113、13a(または13c)の冷却緩和能が異なる。したがって、金属部材11の被噴射部ごとに(中央部131と両端部132とで別個に)冷却速度を調節できる。
また、分離除去装置22により(第1工程により)分離された低分子量ポリマー24を含む水溶性焼入剤113を金属部材11の中央部131に噴射する。すなわち、劣化した水溶性焼入剤13b中の低分子量ポリマー24を言わば再利用する。したがって、水溶性焼入剤にかかるコストをより低減できる。
この金属部材の焼入れ装置101で焼入れされる金属部材11は棒状である。上述したように、一般に(本発明を用いずに)棒状の金属部材11を焼入れすると、中央部131に比べ、両端部132の冷却速度が高くなる(図6及び図7参照)。
また、冷却緩和能の低い低分子量ポリマー24を含む水溶性焼入剤113を、中央部131(一般に冷却速度が低い部分)に噴射する。また、冷却緩和能の高い高分子量ポリマー28を含む水溶性焼入剤13aを両端部132(一般に冷却速度が高い部分)に噴射する。よって、金属部材11の中央部131と両端部132との冷却速度の相違を小さくできる。したがって、金属部材11を均等な温度分布に近づけることができる。その結果、焼割れ、変形(歪み)や残留応力が生じるという問題を抑制できる。
(変形例)
前記実施形態では、図4及び図8に示すように、水溶性焼入剤13を、循環ポンプ15から、焼入剤改善部20、冷却塔14へと連続処理した。しかしながら、焼入剤改善部20をバイパスラインに設置し、バッチ式で実施しても本発明を適用できる。
また、前記実施形態では、図4に示すように、調整装置25で新液(使用前の水溶性焼入剤26及び水27)を追加した。しかしながら、例えば分離除去装置22で分離除去された低分子量ポリマー24に冷却緩和能を回復させる処理を行い、冷却緩和能が回復した水溶性焼入剤を調整装置25で追加しても良い。この場合、水溶性焼入剤にかかるコストを、さらに低減しうる。
また、前記実施形態では、分子量10000以下の水溶性ポリマーを分離除去装置22で分離除去した。しかしながら、分離除去する水溶性ポリマーの分子量を例えば7500以下とするなど、必要な冷却緩和能やコストに応じて分離除去する水溶性ポリマーの分子量を変えることもできる。
また、図8に示す棒状の金属部材11は様々な形状に変形できる。変形する場合は、金属部材の冷却速度の分布を事前に検討する。そして、冷却速度の高い部分には高分子量ポリマー28を、冷却速度の低い部分には低分子量ポリマー24を噴射する。金属部材の被噴射位置は、金属部材の温度分布が均等になるような位置とすることが好ましい。
また、前記実施形態では、図8に示すように、低分子量ポリマー24と高分子量ポリマー28との2種類に分けて、水溶性焼入剤113及び13aを金属部材11に噴射した。しかしながら水溶性ポリマーの分子量を3種類以上に分け、これらを金属部材11の冷却速度の異なる3種類以上の位置に分けて噴射しても良い。この場合、金属部材11の温度分布をより均等にできる。その結果、焼割れや変形をより抑制できる。
(参考例)
なお、焼入れ装置1(図4)または101(図8)とは別個に低分子量ポリマー24及び高分子量ポリマー28を用意し、これらを金属部材11の異なる位置に分けて噴射することも可能である。
1、101 金属部材の焼入れ装置
11、211 金属部材
13、113 水溶性焼入剤
13a 使用前の水溶性焼入剤
13b 使用後の水溶性焼入剤
13c 第1工程を経た(分離を行った)水溶性焼入剤
13d 第2工程を経た(使用前の水溶性焼入剤が追加された)水溶性焼入剤
22 分離除去装置(分離装置)
24 低分子量ポリマー(分離された水溶性ポリマー)
25 調整装置
26 第2工程で追加する使用前の水溶性焼入剤
131 中央部(第1被噴射部)
132 両端部(第2被噴射部)
141 第1噴射部
142 第2噴射部

Claims (8)

  1. 使用後の水溶性焼入剤から、使用前の水溶性焼入剤中の水溶性ポリマーの重量平均分子量よりも低い分子量を持つ水溶性ポリマーを分離する第1工程と、
    前記第1工程を経た水溶性焼入剤に、使用前の水溶性焼入剤を追加する第2工程と、を備えた金属部材の焼入れ方法。
  2. 前記第1工程により分離された水溶性ポリマーを含む水溶性焼入剤を前記金属部材の第1被噴射部に噴射し、
    前記第1工程または第2工程を経た水溶性焼入剤を前記金属部材の第2被噴射部に噴射する、請求項1に記載の金属部材の焼入れ方法。
  3. 前記金属部材は棒状であり、
    前記第1被噴射部は、前記金属部材の軸方向中央部であり、
    前記第2被噴射部は、前記金属部材の軸方向両端部である、請求項2に記載の金属部材の焼入れ方法。
  4. 前記第1工程で分離する水溶性ポリマーの分子量は10000以下である請求項1〜3のいずれか1項に記載の金属部材の焼入れ方法。
  5. 使用後の水溶性焼入剤から、使用前の水溶性焼入剤中の水溶性ポリマーの重量平均分子量よりも低い分子量を持つ水溶性ポリマーを分離する分離装置と、
    前記分離を行った水溶性焼入剤に、使用前の水溶性焼入剤を追加する調整装置と、を備えた金属部材の焼入れ装置。
  6. 前記分離装置により分離された水溶性ポリマーを含む水溶性焼入剤を前記金属部材の第1被噴射部に噴射する第1噴射部と、
    前記分離を行った水溶性焼入剤、または、前記調整装置により使用前の水溶性焼入剤が追加された水溶性焼入剤を前記金属部材の第2被噴射部に噴射する第2噴射部と、を備えた請求項5に記載の金属部材の焼入れ装置。
  7. 前記金属部材は棒状であり、
    前記第1被噴射部は、前記金属部材の軸方向中央部であり、
    前記第2被噴射部は、前記金属部材の軸方向両端部である、請求項6に記載の金属部材の焼入れ装置。
  8. 前記分離装置で分離する水溶性ポリマーの分子量は10000以下である請求項5〜7のいずれか1項に記載の金属部材の焼入れ装置。
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