JP2010264788A - 車両用ニーエアバッグ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】膨出部の意匠が薄型化されたインストルメントパネル内に設けられても、大幅な構造変更を伴うことなく、着座乗員の膝をニーエアバッグによって保護することができる車両用ニーエアバッグ装置を得る。
【解決手段】インストルメントパネル10内には折り畳み状態でメインバッグ71及びサブバッグ72が格納されている。車両衝突時には、メインバッグ71は着座乗員の膝Y側へ向けて膨張展開され、サブバッグ72はメインバッグ71の車両前方側に膨張展開される。膨張展開によってインストルメントパネルロア12の縦壁内面112とメインバッグ71との間に介在されたサブバッグ72は、着座乗員の膝Y側に作用するメインバッグ71の反力を保持する。
【選択図】図2
【解決手段】インストルメントパネル10内には折り畳み状態でメインバッグ71及びサブバッグ72が格納されている。車両衝突時には、メインバッグ71は着座乗員の膝Y側へ向けて膨張展開され、サブバッグ72はメインバッグ71の車両前方側に膨張展開される。膨張展開によってインストルメントパネルロア12の縦壁内面112とメインバッグ71との間に介在されたサブバッグ72は、着座乗員の膝Y側に作用するメインバッグ71の反力を保持する。
【選択図】図2
Description
本発明は、着座乗員の膝を保護するための車両用ニーエアバッグ装置に関する。
近年、衝突時の乗員保護性能を向上させる観点から、車両衝突時にニーエアバッグを膨張展開させて着座乗員の膝頭(以下、単に「膝」という。)を拘束する車両用ニーエアバッグ装置の車両への搭載が促進されている。
下記特許文献1には、この種の車両用ニーエアバッグ装置の一例として助手席用ニーエアバッグ装置が開示されている。簡単に説明すると、この特許文献1に開示された先行技術では、ニーエアバッグの膨張展開時に、反力板を格納位置から所定位置に回動させ、この可動式の反力板によってニーエアバッグの反力を受けるように構成している。このように構成することで、例えば、車室内側に向けて膨出するインストルメントパネルの膨出部の意匠が(車両上下方向に)薄型化されている場合であって、かつ当該インストルメントパネル内にニーエアバッグ装置が設けられている場合であっても、助手席乗員の膝を保護可能としている。
しかしながら、上記先行技術による場合、可動式の反力板を新設しなければならないうえに、車両衝突時にニーエアバッグを介して作用する荷重を前記反力板で受けるためにその反力保持部となるストッパを高強度に構成する必要があり、大幅な構造変更を伴うことになる。
本発明は、上記事実を考慮して、膨出部の意匠が薄型化されたインストルメントパネル内に設けられても、大幅な構造変更を伴うことなく、着座乗員の膝をニーエアバッグによって保護することができる車両用ニーエアバッグ装置を得ることが目的である。
請求項1に記載する本発明の車両用ニーエアバッグ装置は、車両衝突時又は車両衝突予知時に作動することによりガスを発生するガス発生手段と、折り畳み状態でインストルメントパネル内に格納されると共に、前記ガス発生手段から供給されたガスによって着座乗員の膝側へ向けて膨張展開する第1エアバッグと、折り畳み状態で前記インストルメントパネル内に格納されると共に前記ガス発生手段から供給されたガスによって前記第1エアバッグの車両前方側に膨張展開し、前記第1エアバッグと比べて膨張展開状態で小型とされると共に、膨張展開によって車両用内装部材の意匠面と前記第1エアバッグとの間に介在され、着座乗員の膝側に作用する前記第1エアバッグの反力を保持する第2エアバッグと、を有する。
請求項1に記載する本発明の車両用ニーエアバッグ装置によれば、車両衝突時又は車両衝突予知時にガス発生手段が作動するとガスが発生し、当該ガスは、折り畳み状態でインストルメントパネル内に格納された第1エアバッグ内及び第2エアバッグ内へ供給される。これにより、第1エアバッグが着座乗員の膝側へ向けて膨張展開されると共に、第1エアバッグと比べて膨張展開状態で小型とされる第2エアバッグが第1エアバッグの車両前方側に膨張展開される。
ここで、例えば、インストルメントパネルにおいて車室内側に向けて膨出する膨出部の意匠が薄型化され、かつ当該インストルメントパネル内に車両用ニーエアバッグ装置が設けられた場合、着座乗員の膝側へ向けて膨張展開された第1エアバッグは、車両用内装部材の意匠面に直接反力をとれないこともある。しかし、本発明では、膨張展開された第2エアバッグが車両用内装部材の意匠面と第1エアバッグとの間に介在されるので、膨張展開された第1エアバッグに着座乗員の膝が当接した場合、第1エアバッグは、第2エアバッグを介して車両用内装部材の意匠面に反力をとって着座乗員の膝を受け止めることができる。つまり、第2エアバッグは、着座乗員の膝側に作用する第1エアバッグの反力を保持する。これによって、着座乗員の膝が保護される。
請求項2に記載する本発明の車両用ニーエアバッグ装置は、請求項1記載の構成において、前記第2エアバッグは、膨張展開状態で着座乗員の両膝に対応する領域に位置する左右一対のエアバッグから成る。
請求項2に記載する本発明の車両用ニーエアバッグ装置によれば、第2エアバッグは、膨張展開状態で着座乗員の両膝に対応する領域に位置する左右一対のエアバッグから成っているので、膨張展開する第2エアバッグの容量が抑えられても着座乗員の膝から第1エアバッグへの荷重の一部が第2エアバッグによって支持される。このため、着座乗員の膝の当接による第1エアバッグの位置ずれは、第2エアバッグによって効率的に防止又は抑制される。
請求項3に記載する本発明の車両用ニーエアバッグ装置は、請求項2記載の構成において、前記第2エアバッグは、膨張展開状態で互いに接しない大きさに設定されている。
請求項3に記載する本発明の車両用ニーエアバッグ装置によれば、第2エアバッグは、膨張展開状態で互いに接しない大きさに設定されているので、ガス発生手段によるガスの供給量自体が抑えられても第2エアバッグの高内圧化が可能になる。このため、ガス発生手段によるガスの供給量自体が抑えられても、着座乗員の膝の当接による第1エアバッグの位置ずれが、第2エアバッグによって一層効率的に防止又は抑制される。
以上説明したように、本発明に係る請求項1に記載の車両用ニーエアバッグ装置によれば、膨出部の意匠が薄型化されたインストルメントパネル内に設けられても、大幅な構造変更を伴うことなく、着座乗員の膝をニーエアバッグによって保護することができるという優れた効果を有する。
請求項2に記載の車両用ニーエアバッグ装置によれば、膨張展開する第2エアバッグの容量が抑えられても着座乗員の両膝から第1エアバッグへの荷重の一部が効率的に支持され、着座乗員の両膝をニーエアバッグによって保護することができるという優れた効果を有する。
請求項3に記載の車両用ニーエアバッグ装置によれば、ガス発生手段によるガスの供給量自体が抑えられても第2エアバッグの高内圧化が可能になり、着座乗員の両膝をニーエアバッグによって一層効率的に保護することができるという優れた効果を有する。
[第1実施形態]
本発明に係る車両用ニーエアバッグ装置の第1の実施形態について図1〜図3を用いて説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示している。
本発明に係る車両用ニーエアバッグ装置の第1の実施形態について図1〜図3を用いて説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示している。
図1には、本発明に係る車両用ニーエアバッグ装置30(以下、単に「ニーエアバッグ装置30」ということもある。)が搭載されたインストルメントパネル10の縦断面図が示されている。インストルメントパネル10は、インストルメントパネル10の上部を構成するインストルメントパネルアッパ11と、インストルメントパネル10の下部を構成するインストルメントパネルロア12と、によって連続性のある意匠面10Aを形成している。インストルメントパネル10は、助手席28(図中では助手席下部の一部のみを示す)の前方上部側が縦断面視で車両後方側(車室内22側)に向けて膨出する膨出部10Bを備えており、膨出部10Bの膨出先端側がラウンドした曲面形状とされている。
インストルメントパネル10の膨出部10Bの膨出先端側にて助手席28のシートバック(図示省略)と対向する位置には、小物を入れるためのグラブボックス14が配設されている。グラブボックス14は、助手席28に着座した乗員の膝Yに対して略車両上方側の位置に配設されており、ボックス状に形成された樹脂製のグラブボックス本体16と、このグラブボックス本体16の開口部18を開閉するグラブドア20と、によって構成されている。グラブボックス本体16の開口部18は、車両後方側(車室内22側)に臨むように配置されており、上部側でインストルメントパネルアッパ11に連続すると共に、下部側でインストルメントパネルロア12に連続している。
インストルメントパネル10の膨出部10Bの上面は、インストルメントパネルアッパ11の略水平な頂壁部11Aによって構成されている。また、インストルメントパネル10の膨出部10Bの下面は、インストルメントパネルロア12の上部における傾斜部12Aによって構成されている。インストルメントパネルロア12の傾斜部12Aは、車両後方側(車室内22側)へ向けて車両上方側に傾斜しており、水平面に対する傾斜角度が45°よりも小さく設定されている。インストルメントパネルロア12において傾斜部12Aの下端部は、略車両上下方向に沿って配置された縦壁部12Bの上端部と一体に連続している。
以上によって、インストルメントパネル10の膨出部10Bの意匠は、車両上下方向の寸法10Lが短く設定され、全体として薄型化された形状に形成されている。インストルメントパネル10の意匠がこのように形成されているのは、車室内22における助手席28側を広く感じさせるためである。
インストルメントパネルロア12の傾斜部12Aにおける上面(側断面視で車室外側の面)には、ティア部32が設定されている。ティア部32は、正面視で略「日」の字状に形成されており、後述するエアバッグドアリテーナ34を介して所定値以上のバッグ膨張圧が作用すると破断(開裂)するように設定されている。
エアバッグドアリテーナ34は、ニーエアバッグ装置30の一部を構成し、樹脂製とされてインストルメントパネルロア12の傾斜部12Aにおける車室外側に隣接して配置されている。このエアバッグドアリテーナ34は、矩形平板状の基部36と、この基部36の外周部近傍から立設された矩形枠状の縦壁部38と、を備えている。縦壁部38には、矩形状の開口として構成された複数の係止孔40が所定の間隔で貫通形成されている。
また、エアバッグドアリテーナ34の基部36の中央部(縦壁部38で囲まれた部分)には、正面視で略H字形状の溝42が形成されている。この溝42により、前後一対のエアバッグドア44が形成されている。各エアバッグドア44の回転中心側には、側面視で略逆V字状に形成された弛み部46が形成されている。エアバッグドア44が展開する際には、この弛み部46が伸長されることで、エアバッグドア44が車両前後方向に観音開き状に円滑に展開するようになっている。
エアバッグドアリテーナ34には、ニーエアバッグ装置30の一部を構成するエアバッグモジュール50が一体的に設けられている。なお、エアバッグモジュール50は、ニーエアバッグ装置30を含む各種のエアバッグ装置の作動を制御するエアバッグECU(図示省略)に接続されており、エアバッグECUは、衝突検知用の衝突検知手段(図示省略)に接続されて当該衝突検知手段から検知信号が入力されるようになっている。
エアバッグモジュール50は、金属製のニーエアバッグケース52(「モジュールケース」ともいう。)を備えている。ニーエアバッグケース52は、底が浅い箱体形状を成しており、インストルメントパネル10内においてインパネリインフォースブラケット26を介してパイプ状の高強度・高剛性部材であるインパネリインフォースメント24によって支持されている。インパネリインフォースメント24は、グラブボックス本体16の車両前方側に配置されて車両幅方向に沿って延在した構造部材であり、インストルメントパネル10等を支持し、ボデーに固定されている。
ニーエアバッグケース52の前壁部52A及び後壁部52Bには、折り曲げによるフック部52Dが所定の間隔で複数個形成されている。これらのフック部52Dは、エアバッグドアリテーナ34における縦壁部38の係止孔40へ係止されている。これにより、エアバッグドアリテーナ34がニーエアバッグケース52に取り付けられている。
ニーエアバッグケース52の底壁部52Cの中央部には、ボルト挿通孔(図示省略)が形成されている。前記ボルト挿通孔内へガス発生手段としてのインフレータ60の軸方向中間部から半径方向外側へ突出されたスタッドボルト56が挿入されて裏面側からナット58が螺合されることにより、インフレータ60がニーエアバッグケース52の底壁部52Cに締結固定されている。
ニーエアバッグケース52内には、インフレータ60と、このインフレータ60から噴出されたガスによって膨張するニーエアバッグ70とが組み付けられている。なお、装置によってはインフレータ60とニーエアバッグ70との間にガスを整流するためのディフューザ(整流手段)が配置されることもある。
インフレータ60は、ニーエアバッグケース52に納まる外径の円柱状に形成されている。インフレータ60には、ガス発生剤封入タイプと高圧ガス封入タイプとがあり、いずれを使用することも可能であるが、本実施形態では一例としてガス発生剤封入タイプが使用されている。また、インフレータ60には、電気着火式と機械着火式とがあり、いずれを使用することも可能であるが、本実施形態では一例として電気着火式が使用されている。
すなわち、インフレータ60は、内部にガス発生剤が充填されており、スクイブ(図示省略、点火装置)に所定電流が通電されることにより、ガス発生剤が燃焼するようになっている。また、インフレータ60の軸方向の一端部には、ガス噴出部(図示省略)が同軸上に形成されている。さらに、前記ガス噴出部は、その外径がインフレータ60の外径よりも小径とされており、その周壁部には複数のガス噴出孔(図示省略)が形成されている。これらにより、インフレータ60は、車両衝突時に前記スクイブに通電されて作動することによりガスを発生して噴出するようになっている。
一方、ニーエアバッグ70は、第1エアバッグとしてのメインバッグ71及び第2エアバッグとしてのサブバッグ72を備えており、メインバッグ71及びサブバッグ72は、折り畳み状態でニーエアバッグケース52内に格納(収納)されている。より具体的には、メインバッグ71及びサブバッグ72は、それぞれ布材から袋状に形成されており、平面展開状態のメインバッグ71及びサブバッグ72を渦巻き状に折り畳んでいくロール折りによってニーエアバッグケース52に収納可能な大きさに折り畳まれている。
メインバッグ71及びサブバッグ72は、一端側にインフレータ60が挿入されると共に、一端側が互いに連通されて共通のガス供給口70Aを有している。インフレータ60から突出されたスタッドボルト56は、ニーエアバッグ70を貫通しており、これによって、ニーエアバッグ70は、ニーエアバッグケース52の底壁部52Cに固定されている。したがって、ニーエアバッグ70はインフレータ60と底壁部52Cとの間に挟持された状態で組み付けられている。
また、メインバッグ71は、サブバッグ72よりも車両後方側に配置されており、図2に示されるように、インフレータ60から供給されたガスによって着座乗員の膝Y側へ向けて膨張展開するようになっている。
これに対して、サブバッグ72は、インフレータ60から供給されたガスによってメインバッグ71の車両前方側に膨張展開するようになっており、図2のA線矢視方向から見た図3に示されるように、膨張展開状態で着座乗員の両膝Yに対応する領域に位置する左右一対のエアバッグから成っている。サブバッグ72の幅方向の中心位置は、着座乗員の膝Yの中心位置に合わせて設定されている。なお、図中の一点鎖線CLは、サブバッグ72と膝Yとのそれぞれの幅方向中心位置を通る直線である。
図2に示されるように、サブバッグ72は、膨張展開によって、車両用内装部材の意匠面としてのインストルメントパネルロア12の縦壁内面112の上部とメインバッグ71との間に介在されて着座乗員の膝Y側に作用するメインバッグ71の反力を保持するようになっている。なお、インストルメントパネルロア12の縦壁内面112は、縦壁部12Bの意匠面であり、インストルメントパネル10の意匠面10Aの一部を構成する意匠面でもある。また、図3に示されるように、左右一対のサブバッグ72は、メインバッグ71と比べて膨張展開状態で小型とされ、膨張展開状態で互いに接しない大きさに設定されている。
(作用・効果)
次に、上記実施形態の作用及び効果について説明する。
次に、上記実施形態の作用及び効果について説明する。
図1に示されるインストルメントパネル10内に上記構成のニーエアバッグ装置30を搭載した車両が前面衝突すると、衝突検知手段(図示省略)によってその状態が検知され、検知信号がエアバッグECU(図示省略)へ出力される。エアバッグECUでエアバッグ作動と判定されると、運転席側の各種エアバッグ装置が作動する他、助手席28側のニーエアバッグ装置30も作動する。すなわち、インストルメントパネル10内におけるエアバッグモジュール50のインフレータ60のスクイブに所定電流が通電されてインフレータ60が作動する。これにより、インフレータ60からガスが発生し、当該ガスは折り畳み状態でニーエアバッグケース52内(インストルメントパネル10内)に格納されているニーエアバッグ70内へ供給され、これを膨張させる。
折り畳み状態のニーエアバッグ70が膨張し、エアバッグドアリテーナ34を介してティア部32に作用するバッグ膨張圧が所定値に達すると、ティア部32が破断(開裂)し、一対のエアバッグドア44が前後に展開される。これにより、図2に示されるように、ニーエアバッグ70は、メインバッグ71が着座乗員の膝Y側へ向けて膨張展開されると共に、サブバッグ72がメインバッグ71の車両前方側に膨張展開される。その結果、着座乗員の膝Yがニーエアバッグ70によって拘束されて保護される。
ここで、本実施形態のように、インストルメントパネル10の膨出部10Bの意匠が薄型化され、かつインストルメントパネル10内にニーエアバッグ装置30が設けられると、着座乗員の膝Y側へ向けて膨張展開されたメインバッグ71は、インストルメントパネルロア12の縦壁内面112に直接反力をとれない。しかし、本実施形態では、膨張展開されたサブバッグ72がインストルメントパネルロア12の縦壁内面112とメインバッグ71との間に介在されるので、膨張展開されたメインバッグ71に着座乗員の膝Yが当接した場合、メインバッグ71は、サブバッグ72を介してインストルメントパネルロア12の縦壁内面112に反力をとって着座乗員の膝Yを受け止めることができる。つまり、サブバッグ72は、着座乗員の膝Y側に作用するメインバッグ71の反力を保持する。これによって、着座乗員の膝Yが保護される。
このとき、図2の二点鎖線で示されるように、サブバッグ72は、メインバッグ71を介して着座乗員の膝Yに押されることによって車両下方側へ若干変位するが、インストルメントパネルロア12の縦壁内面112に反力をとることで、車両前方側への変位が抑えられる。このため、サブバッグ72によるメインバッグ71の位置保持には大きな影響が及ばず、メインバッグ71は、着座乗員の膝Yを安定的に受け止めることができる。
また、図3に示されるように、本実施形態に係るニーエアバッグ装置30では、サブバッグ72は、膨張展開状態で着座乗員の両膝Yに対応する領域に位置する左右一対のエアバッグから成っているので、膨張展開するサブバッグ72の容量が抑えられても着座乗員の膝Yからメインバッグ71への荷重の一部がサブバッグ72によって支持される。このため、着座乗員の膝Yの当接によるメインバッグ71の位置ずれは、サブバッグ72によって効率的に防止又は抑制される。
また、サブバッグ72は、膨張展開状態で互いに接しない大きさに設定されているので、図2に示されるインフレータ60によるガスの供給量自体が抑えられてもサブバッグ72の高内圧化が可能になる。このため、インフレータ60によるガスの供給量自体が抑えられても、着座乗員の膝Yの当接によるメインバッグ71の位置ずれが、サブバッグ72によって一層効率的に防止又は抑制される。
ここで、メインバッグ71に対するサブバッグ72の膨張展開完了のタイミングについて補足説明する。ニーエアバッグ装置30のエアバッグモジュール50と着座乗員の膝Yとの隙間は、運転席用及び助手席用エアバッグモジュールと着座乗員の上半身との隙間よりも狭く、極めて短時間でニーエアバッグ70の膨張展開を完了させる必要があるが、これに加えて、本実施形態のニーエアバッグ装置30では、メインバッグ71の膨張展開完了前にサブバッグ72の膨張展開を完了させている。すなわち、サブバッグ72の容量がメインバッグ71の容量に比べて小さいため、サブバッグ72の膨張展開完了後にメインバッグ71の膨張展開が完了する。このように、サブバッグ72がメインバッグ71に先行して膨張展開を完了することで、サブバッグ72としての機能を十分に果たすことができると共に、メインバッグ71の展開挙動を安定させることもできる。よって、メインバッグ71の膨張展開完了のタイミングを従来のニーエアバッグの膨張展開完了のタイミングと同様にすると共に、メインバッグ71の膨張展開完了前に、サブバッグ72の膨張展開を完了させる(先行して展開を完了させる)のが好ましい。
以上説明したように、本実施形態に係るニーエアバッグ装置30によれば、膨出部10Bの意匠が薄型化されたインストルメントパネル10内に設けられても、大幅な構造変更を伴うことなく、着座乗員の膝Yをニーエアバッグ70によって保護することができる。
その結果として、インストルメントパネル10の意匠の自由度を向上させることが容易にできる。この点について補足すると、例えば、本実施形態に係るニーエアバッグ装置30からサブバッグ72を外したような対比構造では、着座乗員の膝を拘束する際のニーエアバッグの反力を保持するために、ニーエアバッグがインストルメントパネルロア(12)の縦壁内面(112)に反力をとらずに位置保持されるような構造にする必要がある。このため、前記対比構造では、インストルメントパネルロア(12)の傾斜部(12A)における意匠面の角度を水平面に対して45°程度(膝Yからの荷重入力方向(矢印B方向参照)に略直交するように)傾ける必要がある。その結果として、前記対比構造では、インストルメントパネル(10)の膨出部(10B)の薄型化が難しくなる。
これに対して、本実施形態に係るニーエアバッグ装置30では、車両衝突時に着座乗員の膝Y側に作用するメインバッグ71の反力をサブバッグ72が保持するので、インストルメントパネルロア12の傾斜部12Aにおける意匠面の角度を水平面に対して小さく設定すること(膨出部10Bの意匠の薄型化)ができ、インストルメントパネル10の意匠の自由度を向上させることができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態に係る車両用ニーエアバッグ装置80(以下、単に「ニーエアバッグ装置80」という。)について、図4を用いて説明する。図4には、本発明の第2の実施形態に係るニーエアバッグ装置80が作動した状態の縦断面図(第1の実施形態における図2に相当する図)が示されている。
次に、本発明の第2の実施形態に係る車両用ニーエアバッグ装置80(以下、単に「ニーエアバッグ装置80」という。)について、図4を用いて説明する。図4には、本発明の第2の実施形態に係るニーエアバッグ装置80が作動した状態の縦断面図(第1の実施形態における図2に相当する図)が示されている。
この図に示されるように、ニーエアバッグ装置80は、サブバッグ72にストラップ82(「テザー」ともいい、広義には「変形規制手段」や「形状保持手段」として把握される要素である。)を設ける点で、第1の実施形態に係るニーエアバッグ装置30(図2等参照)とは異なる。他の構成は、第1の実施形態とほぼ同様の構成となっている。よって、第1の実施形態と実質的に同様の構成部については、同一符号を付して説明を省略する。
図4に示されるストラップ82は、長尺帯状とされ、両端の取付部82Aがニーエアバッグ70のニーエアバッグケース52への取付部70Bの内側に重合された状態で縫製されており、ニーエアバッグ70の取付部70Bと共にニーエアバッグケース52の底壁部52Cに共締めされている。また、ストラップ82の長手方向の中間部82Bは、サブバッグ72における膨張展開状態で下部側となる部位72Xの内側に縫製されている。
このような構成によれば、前述した第1の実施形態と同様の作用及び効果が得られるうえに、車両衝突時にサブバッグ72がメインバッグ71を介して着座乗員の膝Yに押されて車両下方側へずり下がるように変形しようとしても、ストラップ82によってそのような変形が抑制される。このため、メインバッグ71の位置ずれがサブバッグ72によって効果的に抑えられる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態に係る車両用ニーエアバッグ装置90(以下、単に「ニーエアバッグ装置90」という。)について、図5を用いて説明する。図5には、本発明の第3の実施形態に係るニーエアバッグ装置90が作動した状態の底面図(第1の実施形態における図3に相当する図)が示されている。
次に、本発明の第3の実施形態に係る車両用ニーエアバッグ装置90(以下、単に「ニーエアバッグ装置90」という。)について、図5を用いて説明する。図5には、本発明の第3の実施形態に係るニーエアバッグ装置90が作動した状態の底面図(第1の実施形態における図3に相当する図)が示されている。
この図に示されるように、ニーエアバッグ装置90は、第2エアバッグとしてのサブバッグ94が一個設けられている点で、第1の実施形態に係るニーエアバッグ装置30(図3等参照)とは異なる。他の構成は、第1の実施形態とほぼ同様の構成となっている。よって、第1の実施形態と実質的に同様の構成部については、同一符号を付して説明を省略する。
図5に示されるニーエアバッグ92を構成するサブバッグ94は、第1の実施形態におけるサブバッグ72(図1等参照)と同様に、折り畳み状態でインストルメントパネル10(図1参照)内に格納されると共にインフレータ60(図1参照)から供給されたガスによってメインバッグ71の車両前方側に膨張展開し、膨張展開によってインストルメントパネルロア12の縦壁内面112(図1参照)とメインバッグ71との間に介在されて着座乗員の膝Y側に作用するメインバッグ71の反力を保持するようになっている。また、サブバッグ94は、着座乗員の両膝Yに対応する領域を含んで車両幅方向を長手方向とする形状に膨張展開し、メインバッグ71と比べて膨張展開状態で小型とされている。上記構成によっても、前述した第1の実施形態とほぼ同様の作用及び効果が得られる。
[実施形態の補足説明]
なお、上記実施形態では、前面衝突時に図1等に示されるインフレータ60が作動することによりガスを発生する(換言すれば、ニーエアバッグ装置30、80、90を作動させる)ものとして説明したが、例えば、プリクラッシュセンサ等の衝突予知手段を車両に搭載させて、衝突予知手段によって衝突することが予知された場合(車両衝突予知時)に、ガス発生手段が作動することによりガスを発生する(換言すれば、ニーエアバッグ装置を作動させる)ようにしてもよい。
なお、上記実施形態では、前面衝突時に図1等に示されるインフレータ60が作動することによりガスを発生する(換言すれば、ニーエアバッグ装置30、80、90を作動させる)ものとして説明したが、例えば、プリクラッシュセンサ等の衝突予知手段を車両に搭載させて、衝突予知手段によって衝突することが予知された場合(車両衝突予知時)に、ガス発生手段が作動することによりガスを発生する(換言すれば、ニーエアバッグ装置を作動させる)ようにしてもよい。
また、上記実施形態では、車両衝突時にメインバッグ71とサブバッグ72、94とが同時に膨張展開される場合を説明したが、車両衝突時又は車両衝突予知時にメインバッグ71(第1エアバッグ)が膨張展開された後にサブバッグ72、94(第2エアバッグ)が膨張展開されるような構成にしてもよい。
また、上記実施形態では、一個のインフレータ60がメインバッグ71とサブバッグ72、94との両方を膨張展開させているが、ガス発生手段は、第1エアバッグ及び第2エアバッグにそれぞれ設けられてもよい。また、上記実施形態では、メインバッグ71とサブバッグ72、94とが一体化した単一のエアバッグでニーエアバッグ70、92が構成される場合を説明したが、メインバッグ(第1エアバッグ)とサブバッグ(第2エアバッグ)とはそれぞれ独立した別個のエアバッグで構成してもよい。
さらに、上記実施形態では、メインバッグ71とサブバッグ72、94とがロール折りによって折り畳まれているが、第1エアバッグ及び第2エアバッグは、蛇腹折りによって折り畳まれてもよいし、ロール折り及び蛇腹折りを組み合わせた折り畳み方で折り畳まれてもよい。
さらにまた、上記実施形態では、エアバッグドア44が車両前後方向に観音開き状に展開しているが、エアバッグドアは、車両幅方向に展開してもよいし、片開き状に展開してもよい。
なお、上記実施形態では、ニーエアバッグ装置30、80、90がエアバッグドアリテーナ34を備えた構成を示したが、車両用ニーエアバッグ装置は、例えば、エアバッグドアリテーナを備えずに、インストルメントパネルロア(12)の一部がエアバッグドアリテーナを兼ねる形状に形成されてもよい。
10 インストルメントパネル
30 車両用ニーエアバッグ装置
60 インフレータ(ガス発生手段)
71 メインバッグ(第1エアバッグ)
72 サブバッグ(第2エアバッグ)
80 車両用ニーエアバッグ装置
90 車両用ニーエアバッグ装置
94 サブバッグ(第2エアバッグ)
112 インストルメントパネルロアの縦壁内面(車両用内装部材の意匠面)
Y 膝
30 車両用ニーエアバッグ装置
60 インフレータ(ガス発生手段)
71 メインバッグ(第1エアバッグ)
72 サブバッグ(第2エアバッグ)
80 車両用ニーエアバッグ装置
90 車両用ニーエアバッグ装置
94 サブバッグ(第2エアバッグ)
112 インストルメントパネルロアの縦壁内面(車両用内装部材の意匠面)
Y 膝
Claims (3)
- 車両衝突時又は車両衝突予知時に作動することによりガスを発生するガス発生手段と、
折り畳み状態でインストルメントパネル内に格納されると共に、前記ガス発生手段から供給されたガスによって着座乗員の膝側へ向けて膨張展開する第1エアバッグと、
折り畳み状態で前記インストルメントパネル内に格納されると共に前記ガス発生手段から供給されたガスによって前記第1エアバッグの車両前方側に膨張展開し、前記第1エアバッグと比べて膨張展開状態で小型とされると共に、膨張展開によって車両用内装部材の意匠面と前記第1エアバッグとの間に介在され、着座乗員の膝側に作用する前記第1エアバッグの反力を保持する第2エアバッグと、
を有する車両用ニーエアバッグ装置。 - 前記第2エアバッグは、膨張展開状態で着座乗員の両膝に対応する領域に位置する左右一対のエアバッグから成る請求項1記載の車両用ニーエアバッグ装置。
- 前記第2エアバッグは、膨張展開状態で互いに接しない大きさに設定されている請求項2記載の車両用ニーエアバッグ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2009115618A JP2010264788A (ja) | 2009-05-12 | 2009-05-12 | 車両用ニーエアバッグ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2009115618A JP2010264788A (ja) | 2009-05-12 | 2009-05-12 | 車両用ニーエアバッグ装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2010264788A true JP2010264788A (ja) | 2010-11-25 |
Family
ID=43362195
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2009115618A Pending JP2010264788A (ja) | 2009-05-12 | 2009-05-12 | 車両用ニーエアバッグ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2010264788A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013119327A (ja) * | 2011-12-08 | 2013-06-17 | Nippon Plast Co Ltd | ニーエアバッグ装置 |
| CN111216670A (zh) * | 2018-11-26 | 2020-06-02 | 现代自动车株式会社 | 用于自主车辆的膝部气囊装置及控制其操作的方法 |
-
2009
- 2009-05-12 JP JP2009115618A patent/JP2010264788A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013119327A (ja) * | 2011-12-08 | 2013-06-17 | Nippon Plast Co Ltd | ニーエアバッグ装置 |
| CN111216670A (zh) * | 2018-11-26 | 2020-06-02 | 现代自动车株式会社 | 用于自主车辆的膝部气囊装置及控制其操作的方法 |
| CN111216670B (zh) * | 2018-11-26 | 2024-01-26 | 现代自动车株式会社 | 用于自主车辆的膝部气囊装置及控制其操作的方法 |
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